2024年3月27日

致死率が高い感染症「エボラ出血熱」ワクチン開発の突破口



《国立感染症研究所は、村山庁舎(東京都武蔵村山市)のBSL4施設で、エボラ出血熱など致死率の高い病気の原因ウイルスを動物に感染させる実験を今後進める。8日、地元住民らに担当者が方針を説明した。治療薬の効果を確かめることが目的で、国内で感染事例が発生した場合に備え、治療体制の整備を急ぐ。
(中略)
 感染研の海老原秀喜・ウイルス第一部長は「人の往来が再び活発になり、感染症が国内に入ってくるリスクが高まっている。患者の命を守るための仕組みを作っていきたい」と話している。》

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2022/01/19 15:00 読売新聞オンライン

 致死率が高い感染症「エボラ出血熱」について、東京大医科学研究所のチームは開発中のワクチンを人に接種し、一定の有効性と安全性が確認されたとする臨床研究の結果をまとめた。

 このワクチンは、増殖力と感染力をなくしたエボラウイルスが主成分。チームは2019年~20年、国内で健康な成人男性計30人を2グループに分け、4週間間隔で2回接種した。

 その結果、用量が少ないグループでは2回目の接種後3週間で、用量が多いグループでは同1週間で、感染を防ぐ抗体の量が上昇した。重い副反応はなかった。

 エボラ出血熱は主にアフリカで発生。致死率が5~9割と高く、効果的な治療法は確立されていない。米製薬会社などがワクチンを開発したが、安全面などで課題が指摘されている。チームの河岡義裕・東大特任教授は「非常に病原性の強いウイルスに対して、国産のワクチン開発の突破口が開けた」と話している。

 安田二朗・長崎大熱帯医学研究所教授(ウイルス学)の話「公衆衛生上の問題となるワクチンの技術を国産で持てば、供給面でのリスクにも対応できる。今後は流行地での効果検証や製造効率の向上が課題となる」
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220119-OYT1T50180/




(書きかけ)







(№584 2022年9月21日)

8 件のコメント:

  1. ウガンダ 「エボラ出血熱の流行宣言」 1人死亡 8人感染疑い
    2022年9月21日 10時10分

    東アフリカのウガンダの保健当局は、エボラ出血熱に感染して1人が死亡し、8人が感染の疑いがあるとして、エボラ出血熱の流行を宣言しました。保健当局はさらなる感染拡大を抑えるため、感染源の特定を進めています。

    ウガンダの保健当局は中部ムベンデ県で24歳の男性がエボラ出血熱に感染して死亡し、8人が感染の疑いがあるとして、20日、エボラ出血熱の流行を宣言しました。

    死亡した男性が住んでいた地域では今月に入り、原因が分からないまますでに6人が亡くなっていたため、当局が男性を検査した結果、エボラ出血熱と確認されたということです。

    ウガンダの保健当局はさらなる感染拡大を抑えるため、感染源の特定を進めるとともに、WHO=世界保健機関は感染が確認された地域に専門家を派遣したほか、患者を隔離するためのテントなどを提供することにしています。

    エボラ出血熱は2018年からおよそ2年間にわたって、ウガンダの隣国コンゴ民主共和国で流行して、2200人以上が死亡し、おととし6月に解除されるまで、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220921/k10013828981000.html

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  2. 外務省海外安全ホームページ新着渡航情報
    コンゴ民主共和国北キブ州におけるエボラ出血熱の終息 - 2022/9/28
    https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2022C084.html

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    1. 外務省海外安全ホームページ新着渡航情報
      ウガンダ・ムベンデ他2県におけるエボラ出血熱の発生 - 2022/9/29
      https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2022C085.html

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  3. 東京・武蔵村山市の国立感染症研究所、エボラウイルスなど「1類感染症」動物実験を開始へ…「命を守る仕組み作る」
    2023/11/09 16:01

     国立感染症研究所は、村山庁舎(東京都武蔵村山市)のBSL4施設で、エボラ出血熱など致死率の高い病気の原因ウイルスを動物に感染させる実験を今後進める。8日、地元住民らに担当者が方針を説明した。治療薬の効果を確かめることが目的で、国内で感染事例が発生した場合に備え、治療体制の整備を急ぐ。

     対象として扱う病原体は、致死率が高いため感染症法で最も危険度が高い「1類」に指定されているエボラ出血熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱、ラッサ熱の各ウイルス。エボラについては、海外で使用されている治療薬があるが、国内ではまだ承認されていない。

     同庁舎のBSL4施設で今月以降、病原体を培養細胞やマウス、サルに感染させ、治療薬の効果を確認したり、既存の抗ウイルス薬を転用できないか評価したりする実験を行う。消毒液の効果や、検査方法の改良も進める。

     1類感染症は、感染が疑われる患者が出た場合、指定の医療機関に入院させ、同庁舎などで検体に含まれる病原体を調べることになっている。感染研は2019年、南米出血熱を含む計5種類の病原体を海外の研究機関から初めて輸入し、検査方法の確認を進めてきた。

     感染研の海老原秀喜・ウイルス第一部長は「人の往来が再び活発になり、感染症が国内に入ってくるリスクが高まっている。患者の命を守るための仕組みを作っていきたい」と話している。

      ◆BSL4施設= 病原体の危険度を4段階に分けた国際基準「Biosafety Level(バイオセーフティー・レベル)」に沿って、最も危険度が高い病原体を扱える安全設備を持つ研究施設。空気がそのまま外に漏れない構造になっているほか、動物が逃げないように多重の対策が施されている。
    https://www.yomiuri.co.jp/medical/20231109-OYT1T50178/

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    1. 海老原秀喜・ウイルス第一部長「人の往来が再び活発になり、感染症が国内に入ってくるリスクが高まっている。患者の命を守るための仕組みを作っていきたい」

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    2. かの『インフルエンザ危機』のなかに写真と名前が出ていたような…

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  4. エボラウイルスをマウスに感染させる実験、国立感染症研究所が開始…地域住民らに説明
    2024/03/27 20:00

     国立感染症研究所は、村山庁舎(東京都武蔵村山市)のBSL4施設で、治療薬の効果を確かめることを目的に、エボラ出血熱の原因となるエボラウイルスなどをマウスに感染させる動物実験を開始した。地域住民らを対象とした説明会で27日、明らかにした。

    国立感染症研究所村山庁舎
     BSL4施設は危険度が非常に高い病原体を扱える安全設備を持つ。同研究所によると、感染症法で最も危険度が高い「1類」に指定されている4種類のウイルスをマウスに感染させた。今後、既存薬などが活用できるかどうかを評価する実験を行うという。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20240327-OYT1T50178/

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  5. そのエボラウイルスは、ヒトのウイルスなのか?

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