2021年11月3日

【文化の日】 平成27年度 「文化勲章に7人 文化功労者に16人」

 目に見えないところで手品を仕込んだSTAP細胞捏造騒動をすでに忘れつつ、きょうは「文化の日」である…

皇居で文化勲章の親授式
2015年11月3日 11時47分 NHKニュース

文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった大村智さんや、ノーベル物理学賞の受賞が決まった梶田隆章さんなどに天皇陛下から文化勲章が贈られました。

ことしの文化勲章の受章者は、
▽薬学研究の分野で優れた業績をあげ、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった北里大学特別栄誉教授の大村智さん(80)。
▽素粒子の「ニュートリノ」に質量があることを世界で初めて証明し、ノーベル物理学賞の受賞が決まった東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さん(56)。
▽芸術性の高い「つむぎ織り」の作品で高い評価を得ている染織作家の志村ふくみさん(91)。
▽法律に明記されない行政の機能や役割を解き明かす新たな手法を確立した東京大学名誉教授の塩野宏さん(84)。
▽インターネット社会を支える光ファイバー通信技術の確立に貢献した東京工業大学栄誉教授の末松安晴さん(83)。
記憶や学習などに中心的な役割を果たす「グルタミン酸受容体」の実体を解明した京都大学名誉教授の中西重忠さん(73)。
▽重厚感ある個性的な演技で舞台や映画、テレビで幅広く活躍する俳優の仲代達矢さん(82)の7人です。

親授式は、皇居・宮殿の松の間で行われ、天皇陛下から、欠席した仲代さんを除く受章者一人一人に、たちばなの花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。
そして、受章者を代表して塩野さんが、これからも文化の発達に寄与すべく一層力を注いでいくとあいさつすると、天皇陛下は、「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされたことを、まことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。
このあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影に臨み、受賞の喜びをかみしめていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151103/k10010292801000.html



>文化勲章受章者と文化功労者の業績と略歴は以下の通り。(敬称略)

 【文化勲章】

 大村智(おおむら・さとし)北里大特別栄誉教授。抗寄生虫薬「イベルメクチン」を開発し、関連分野の発展と人類の健康に多大な貢献をした。

 梶田隆章(かじた・たかあき)東大宇宙線研究所長。素粒子「ニュートリノ」に質量があることを実証、宇宙や物質の根源の解明に道を開いた。

 塩野宏(しおの・ひろし)東大名誉教授。新たな理論的基礎を築くなど、行政法学研究を今日の水準に高めるのに主導的な役割を果たした。

 志村ふくみ(しむら・ふくみ)染織家。植物染料による色糸を生かした独自の作風で、つむぎ織の芸術的価値を飛躍的に高めた。文筆にも優れた才能を発揮した。

 末松安晴(すえまつ・やすはる)東京工業大栄誉教授。光通信工学を育成し、波長可変半導体レーザーの開発に寄与。高速通信ネットワークの実現に貢献した。

 仲代達矢(なかだい・たつや、本名仲代元久=なかだい・もとひさ)俳優。映画「影武者」などに出演、重厚感ある個性的な演技で圧倒的な存在感を示す。

 中西重忠(なかにし・しげただ)京大名誉教授。グルタミン酸受容体の実体を解明するなど、神経伝達の基本的メカニズムを世界に先駆けて明らかにした。

 【文化功労者】

 安西祐一郎(あんざい・ゆういちろう)日本学術振興会理事長。認知科学のパイオニアとして先駆的な成果を挙げ、情報科学と認知科学の融合を先導した。

 大隅良典(おおすみ・よしのり)東京工業大栄誉教授。細胞の自食作用「オートファジー」に関し、分子機構や多様な生理的意義を解明した。

 岡崎恒子(おかざき・つねこ)名古屋大名誉教授。短鎖DNAによるDNA複製の普遍的原理を明らかにし、「岡崎フラグメント」とたたえられる。

 尾上菊五郎(おのえ・きくごろう、本名寺嶋秀幸=てらじま・ひでゆき)歌舞伎俳優。さっそうとした芸風と美しい容姿で高い評価を受け、近年は新作にも出演。

 川淵三郎(かわぶち・さぶろう)日本サッカー協会最高顧問。日本初のプロサッカーリーグ「Jリーグ」を開幕させ、地域スポーツの発展に尽力した。

 黒柳徹子(くろやなぎ・てつこ)俳優。司会を務める「徹子の部屋」は放送回数1万回を超える長寿番組として親しまれる。ユニセフ親善大使としても活躍。

 佐々木毅(ささき・たけし)東大名誉教授。プラトンなどの政治思想研究を基盤とし、現代政治の分析においても顕著な研究業績を挙げた。

 西村暹(にしむら・すすむ)筑波大客員研究員。発がんにおけるDNA損傷の分子機構を研究し、がん科学や多くの臨床研究分野に貢献。

 野坂操寿(のさか・そうじゅ、本名野坂恵子=のさか・けいこ)箏曲家。箏曲の新しい領域を広げる演奏活動を意欲的に展開した。「二十絃箏」なども開発。

 野村万作(のむら・まんさく、本名野村二朗=のむら・じろう)狂言師。気品とすごみを併せ持つ舞台は秀逸で現代劇にも出演。狂言を広く認知させた。

 野本寛一(のもと・かんいち)近畿大名誉教授。生活伝承について、自然環境との関係に着目し「生態民俗学」という新しい概念を提唱、優れた業績を挙げた。

 橋田寿賀子(はしだ・すがこ、本名岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)脚本家。「おしん」「おんな太閤記」など名作を生み、日本文化の海外普及にも功績。

 浜川圭弘(はまかわ・よしひろ)大阪大名誉教授。省資源型の太陽電池の発明など優れた業績を挙げ、太陽光発電の世界規模の普及に大きな役割を果たした。

 三谷吾一(みたに・ごいち、本名三谷伍市=みたに・ごいち)工芸家。輪島塗の沈金職人として、独特の点彫り技法と透明感のある彩色法で高く評価される。

 皆川博子(みながわ・ひろこ)小説家。「恋紅」は直木賞を受賞。時代小説やミステリーなど幅広い分野で第一線の活躍を見せ、若手にも大きな影響を与える。〔共同〕
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H84_Q5A031C1MM0000/




(書きかけ)




笹井芳樹「STAP現象は最有力仮説」(2014/4/16)
http://koibito2.blogspot.jp/2014/04/stap-2014416.html


無理を通して道理を引っ込める作法あるいは、しきたり… アレもコレも、すべては上からの指示に従っただけだとか…


アカは紅より出でて紅よりもアカく… ウソには色がついていて、真っ赤な色に染まっているんだとか…




【基礎科学はウソつき競争】




(2015年11月3日)

107 件のコメント:

  1. >大村氏と、同時受賞する米ドリュー大のウィリアム・キャンベル博士の授賞理由は「寄生虫病の新たな治療に関する発見」。中国中医科学院の屠●●トゥーユーユー博士の授賞理由は「マラリアの治療法に関する発見」。賞金は800万スウェーデン・クローナ(約1億1500万円)で、屠氏に2分の1、大村氏とキャンベル氏に4分の1ずつが贈られる。(●は口へんに幼)
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20151005-OYT1T50101.html

    「マラリアの治療法に関する発見」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%A0+2%E5%88%86%E3%81%AE1+%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2

    http://koibito2.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3722.html?showComment=1444099571472#c4805684206613534538

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  2. >1988年、京都大学大学院医学研究科生理系入学。中西重忠教授の研究室で分子神経生物学の研究に従事。1993年、博士号(医学)取得。
    http://www.jst.go.jp/ips-trend/column/interview/13/no01.html
    http://www.jst.go.jp/ips-trend/column/interview/13/no02.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2015/01/blog-post_4.html?showComment=1420800995114#c7819886673377651455

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    1. 優秀な人材…悔しい 理研・笹井氏自殺で京大関係者

       理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が5日午前に自殺したとの知らせを受け、京都大の関係者にも驚きが広がった。

       センターの2000年の立ち上げに笹井氏とともに携わった阿形清和・京大理学研究科教授は「最後に会ったのは、3月の発生・再生科学総合研究センターでの国際シンポジウムだった。スピーカーを依頼し、STAP細胞の論文問題があったのに、引き受け、立派に話をしてくれた。笹井氏は日本の宝だった。彼のような優秀な人材がなくなる結末を招き、悲しく、悔しい」と突然の死を悼んだ。

       京大医学研究科出身の笹井氏の恩師にあたる中西重忠京大名誉教授は「言葉にならない。話したくないし、話すことでもない」と悲しんだ。大学院生の笹井氏を助手として指導した垣塚彰京大生命科学研究科教授は「当時の彼は、明るく元気で自信満々の学生だった。最近は中西先生とともに自殺を一番心配していた。彼はエリートで日の当たる場所をずっと歩いてきたので、今回のような逆境は初めての経験だったはずだ。自殺だけは何とか食い止めたかった」と悔やんだ。

      【 2014年08月05日 14時20分 京都新聞】
      http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140805000075

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    2. >京大医学研究科出身の笹井氏の恩師にあたる中西重忠京大名誉教授は「言葉にならない。話したくないし、話すことでもない」と悲しんだ。

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  3. 秋の叙勲、皇居で大綬章の親授式 竹崎元最高裁長官ら
    2015/11/05 11:11 【共同通信】

     秋の叙勲のうち、大綬章の親授式が5日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、桐花大綬章の竹崎博允元最高裁長官(71)ら11人に天皇陛下が勲章を手渡された。
     ほかの出席者は、旭日大綬章の太田誠一元農相(70)、清原武彦元産経新聞社社長(78)、白川勝彦元自治相(70)、細川律夫元厚生労働相(72)、幕田圭一元東北電力社長(80)、村田吉隆元国家公安委員長(71)、横田尤孝元最高裁判事(71)、マリオ・モンティ元イタリア首相(72)、アフタブ・セット元駐日インド大使(72)に加え、瑞宝大綬章の石川亨元統合幕僚会議議長(71)。
    http://www.47news.jp/CN/201511/CN2015110501001019.html

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    1. 「幕田圭一」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%95%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%B8%80

      「幕田圭一 電気事業連合会」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%95%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%B8%80+%E9%9B%BB%E6%B0%97%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E9%80%A3%E5%90%88%E4%BC%9A

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    2. 「幕田圭一 日本原燃」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%95%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%B8%80+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8E%9F%E7%87%83

      >「国際熱核融合実験炉(ITER)」は、人類初の核融合実験炉を実現しようとする超大型国際 プロジェクト…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B9%95%E7%94%B0%E5%9C%AD%E4%B8%80+ITER+%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88

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    3. 秋の叙勲 皇居で親授式
      11月5日 11時44分

      秋の叙勲で「大綬章」を受章した人たちへの勲章の親授式が、5日、皇居で行われました。

      ことしの秋の叙勲で「桐花大綬章」を受章したのは元最高裁判所長官の竹崎博允さん。「旭日大綬章」を受章したのは総務庁長官などを務めた太田誠一さんら7人、「瑞宝大綬章」は元統合幕僚会議議長の石川亨さんです。また、外国人の叙勲ではアメリカのラムズフェルド元国防長官やアーミテージ元国務副長官ら12人が大綬章を受章しました。
      親授式は、午前10時半から皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した一人一人に勲章が贈られました。続いて受章者を代表して竹崎さんが、「それぞれの分野において一層精進する決意でございます」とあいさつしました。
      これに対して天皇陛下が「長年それぞれの務めに精励し、国や社会のために、また人々のために尽くされてきたことを深く感謝しています」と述べられました。
      このあと、受章者たちは勲章を身につけて宮殿の前で記念撮影に臨みました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151105/k10010294871000.html

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    4. 最高裁長官
      農相
      産経新聞社社長
      自治相
      厚生労働相
      東北電力社長
      国家公安委員長
      最高裁判事
      イタリア首相
      駐日インド大使
      統合幕僚会議議長

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  4. 大村さん 薬の候補を今後も見つけ出したい
    12月12日 4時32分

    ことしのノーベル医学・生理学賞を受賞した、北里大学特別栄誉教授の大村智さん(80)が、NHKのインタビューに答え、受賞理由となった熱帯病の特効薬に続く、新たな薬の候補を今後も見つけ出したいと、研究への意欲を語りました。

    北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、スウェーデンの首都ストックホルムで行われたノーベル賞の授賞式と晩さん会から一夜明けた、日本時間の11日、NHKのインタビューに応じました。
    この中で大村さんは、授賞式の舞台の中央でファンファーレの響くなか、グスタフ国王からメダルを受け取った時の気持ちについて、「とにかく自分の席に戻るまで間違いがないようにという気持ちでした。ほかの人がメダルをもらっているうちに、いろんなことが思い出されてきました」と栄誉の瞬間を語りました。
    そして、授賞式の直後、大勢の人に囲まれていた大村さんに、娘の育代さんが人垣をかき分けるようにして駆け寄って来た時の様子を語り、「あの子は本当に控えめで、積極的にやる子じゃないのに。その子が来たときはびっくりして。お父さんおめでとうと言ってくれたときは、いちばん感動しました」と話していました。
    そして今後の抱負について尋ねると、ノーベル賞の受賞理由となった熱帯病の特効薬に続く、新たな薬の候補を見つけるために、研究所の仲間と一緒にチャレンジしていきたいと、研究への意欲を語っていました。
    また、若い人たちに対して伝えたい事を尋ねると、「とにかく一生懸命やりなさいということ。それもなるべく、挑戦する。そうすると、必ず失敗しますが、その失敗が自分自身の宝になります。もう一つは、一つ一つの縁を大事にすることです。そうすると、応援してくれる人も出てくるし、引っ張ってくれる人も出てきます」と話していました。
    大村さんは、日本時間の13日夕方帰国し、羽田空港で記者会見を開く予定です。

    王室主催の晩さん会に出席

    ノーベル賞の授賞式を前日に終えた大村さんと梶田隆章さんは、日本時間の12日、スウェーデン王室主催の晩さん会に出席しました。
    晩さん会はストックホルムの旧市街にある王宮で行われ、グスタフ国王はじめ王室の関係者や、ノーベル賞の各賞の受賞者など、およそ100人が出席しました。
    大村さんは、長女の育代さんと並んで廊下を歩き、晩さん会の会場に入りました。
    また、梶田さんは和服姿の妻の美智子さんと出席し、「楽しみにしてます」と笑顔でカメラマンの呼びかけに答えて、会場へ向かいました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151212/k10010338701000.html

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    1. いまやノーベル賞というのは、ブードゥサイエンスにお墨付きや権威をあたえるものでしかなくなったようにしかみえん…

      かつての「免罪符」商法みたいなものだろうか…

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    2. 「ノーベル賞」
      http://koibito2.blogspot.jp/search/label/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E

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  5. 皇居で「講書始」
    1月12日 12時04分

    天皇皇后両陛下が、年の初めにさまざまな分野の研究者から講義を受けられる「講書始」が12日に皇居で行われました。

    「講書始」は午前10時半すぎから皇居宮殿の「松の間」で行われ、両陛下は皇族方や学術関係者などとともに3人の研究者から講義を受けられました。
    はじめに、名古屋大学の佐藤彰一名誉教授が、中世ヨーロッパの修道院で修行の一環として書物を書き写す活動が盛んになり、その時生まれた多くの写本が、古代ギリシャやローマの哲学や文学を現代に残す役割を果たしたと解説しました。
    続いて、大阪大学の猪木武徳名誉教授が、科学技術はすぐには経済的な生産性には結びつかず、技術を生かす人間の技能を育成し良質な労働力を長期的な視野で育てていくことが不可欠だと論じました。
    最後に、自然科学研究機構の佐藤勝彦機構長は、アインシュタインの相対性理論と素粒子の理論の発展によって、宇宙全体を科学的に研究できるようになり、今では138億年前に誕生したと考えられる宇宙の始まりのころの様子まで観測できるようになったなどと述べました。
    講義は1時間近くにわたって行われ、両陛下は熱心に耳を傾けられていました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160112/k10010368501000.html

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    1. 皇居で「講書始の儀」、両陛下ら熱心に聴講
      2016年01月12日 16時59分

       天皇、皇后両陛下が年頭に学界の第一人者から講義を受けられる「講書始こうしょはじめの儀」が12日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。

       今年の進講者とテーマは、佐藤彰一・名古屋大名誉教授(70)の「西洋中世修道院の文化史的意義」、猪木武徳・青山学院大特任教授(70)の「技術と労働と生産性の関係について」、佐藤勝彦・自然科学研究機構長(70)の「宇宙はどのように始まったのか?―現代物理学が描く創世記―」。皇太子さまをはじめ、皇族方も熱心に聴講された。
      http://www.yomiuri.co.jp/national/20160112-OYT1T50116.html

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    2. 今年はライフサイエンスの方々の出番はなかったのか…

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  6. [論点]日本語で学び、考える科学…白川英樹氏
    2016年2月18日3時0分

     科学技術振興機構がアジアの高校生を招く「さくらサイエンスハイスクール」という事業で毎年、有機ポリマーEL素子を作製する実験教室を行っている。

     2000年のノーベル化学賞受賞業績となった導電性プラスチックを使った応用実験である。各国から選び抜かれた高校生だけに、内容を理解して楽しそうに実験に取り組んでいる。

     実験の指導は英語で行う。生徒たちと互いに母国語以外の言語でコミュニケーションしながら、母国語と学習に使う言語との関係について思いを巡らせた。

     というのも、ノーベル賞受賞発表直後のメディアの取材攻勢の中で、外国の経済紙記者から意表をつく質問があったからだ。「アジアで日本人のノーベル賞受賞者が多いのはなぜか?」。一瞬考え、「日本では日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからではないか」と答えた。

     アジアでは英語の教科書を使い、英語で授業をする大学が少なくないと聞く。もちろん、日本の大学でも英語の教科書を使う場合はあるが、英語による授業は極めて限られている。

     この時の記者の質問に正しく答えられたかどうかについて自信がなく、私の中で科学と言語の関係はずっと課題になっていた。

     この課題に一つのヒントを与えてくれたのが、作家の丸谷才一氏である。

     丸谷氏は「考えるための道具としての日本語」と題する論評で、「言語には伝達の道具という局面のほかに、思考の道具という性格がある。人間は言葉を使うことができるから、ものが考えられる」と書いた。

     私はこの主張に意を強くし02年、「月刊国語教育研究」の巻頭言で、日本語で科学を学べることの重要性を論じた。

     これまで日本の科学者たちは日本語を思考の道具として使ってきた。江戸時代から明治維新を経て、海外から日本に伝わってきた科学や文化は、先人たちが外国語の文献と取り組み、思考を巡らせて翻訳してきた言葉と概念によって、今の時代へとつながってきている。その恩恵を私たちは受けてきたのだ。

     日本人の母国語である日本語で表現できなければ、英語などの外国語できちんと科学を理解したり表現できたりするはずがない。日本語で論理的に考えられない人は、英語でも論理的に考えられないだろう。

     京都大学の山極寿一学長は、グローバル人材の育成について、英語は習熟する必要はあるが道具の一つでしかなく、大学生活で重要なのは考える力を身につけることで、それには日本語、つまりは母国語で考えるのが一番だと述べている。

     英語はコミュニケーション言語として大事であり、学ばなくてよいということではない。だが私自身、必要に迫られて学んだ外国語によるよりも、長年使いこなしてきた母国語の方が、より核心に迫った理解ができるし、より発想の自由度が大きいと感じてきた。

     アジアの高校生との実験教室は、科学を母国語で学ぶ意義を確信する機会となった。

    しらかわ ひでき 筑波大学名誉教授。2000年、導電性ポリマーの発見と開発でノーベル化学賞受賞。総合科学技術会議議員を務めた。79歳。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160217-118-OYTPT50512

    http://koibito2.blogspot.jp/2014/09/blog-post_27.html?showComment=1455804174042#c7930232031157546075

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  7. 日本学士院賞に京大教授の森氏ら
    タンパク質修復を研究
    2016/3/14 23:06

     日本学士院は14日、優れた業績を挙げた研究者に贈る日本学士院賞に、細胞内の小胞体と呼ばれる小器官で壊れたタンパク質を修復する仕組みを解明した森和俊京都大教授(57)ら9人を選んだと発表した。森氏には恩賜賞も贈る。

     自然保護分野の研究者に隔年で贈る日本学士院エジンバラ公賞には、植物の成長ホルモンと作物収量の関係を研究した松岡信名古屋大教授(60)を選んだ。

     学士院賞には、理化学研究所のチームを率いて原子番号113番の新元素を発見し、アジアで初めて元素の命名権を得た森田浩介九州大教授(59)も選ばれた。
    http://this.kiji.is/82023614994761206

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  8. 学士院奨励賞に6人
    京都大の竹内氏ら
    2016/1/13 01:36

     日本学士院は12日、活躍が期待される若手研究者に贈る「日本学士院学術奨励賞」に、新たな免疫制御の仕組みを明らかにした京都大の竹内理教授(45)ら6人を選んだと発表した。

     ほかに広島大の太田淳准教授(44)=インドネシア史、岡山県農林水産部の川口章主任(39)=植物病理学、名古屋大の林正人教授(44)=量子情報理論、東京国立博物館の小山弓弦葉工芸室長(44)=日本美術史、東京大の西田究准教授(42)=地震学。

     授賞式は2月に日本学士院(東京都台東区)で開かれ、賞状と研究奨励金110万円が授与される。
    http://this.kiji.is/59564842643097076

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  9. 春の褒章 704人26団体
    2016年4月28日5時0分

     政府は28日付で、2016年春の褒章受章者704人(うち女性199人)と26団体を発表した。29日に発令される。学術や研究、芸術、スポーツなどの分野で活躍した人に贈られる紫綬褒章には、映画監督の周防正行さん(59)や、ブルーレイディスクの基本構造と製法を開発した柏木俊行さん(56)ら16人が選ばれた。

     人命救助に尽力した人への紅綬褒章には6人、社会奉仕活動に尽くした人への緑綬褒章には14人と26団体が選出された。それぞれの職業で一筋に励んだ功績をたたえる黄綬褒章には191人、教育や福祉など公益に尽くした人への藍綬褒章は477人がそれぞれ受章した。

         ◇

     【紫綬褒章受章者】(敬称略、かっこ内は旧姓など。年齢は発令日の29日現在)

     高エネルギー加速器研究機構名誉教授 山本明(66)▽元JR東日本執行役員 石橋忠良(68)▽囲碁棋士 石田芳夫(67)▽ソニーR&Dプラットフォーム研究開発企画部門プリンシパルエンジニア 柏木俊行(56)▽アートディレクター 北川フラム(69)▽映画監督 周防正行(59)▽東大教授 高橋裕子(永原裕子)(64)▽東大教授 高山博(59)▽元NTT先端技術総合研究所長 萩本和男(61)▽富士通研究所応用研究センターライフイノベーション研究所イノベーションディレクター 中川章(49)▽東大名誉教授 清木元治(67)▽名古屋大教授 篠原久典(62)▽名古屋大教授 松岡信(60)▽バレエダンサー 山本隆之(44)▽元松下技研専務取締役 吉村進(74)▽筑波大教授 柳沢正史(55)

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160427-118-OYTPT50566

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    1. ▽東大名誉教授 清木元治(67)
      https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?qm=10154634&rw=50
      「清木元治 東大医科研」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%85%E6%9C%A8%E5%85%83%E6%B2%BB+%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%8C%BB%E7%A7%91%E7%A0%94

      ▽名古屋大教授 篠原久典(62)
      https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=50132725&rw=50&od=2

      ▽名古屋大教授 松岡信(60)
      https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?qm=00270992

      ▽筑波大教授 柳沢正史(55)
      https://kaken.nii.ac.jp/search/?qm=20202369
      「柳沢正史 オレキシン エンドセリン」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9F%B3%E6%B2%A2%E6%AD%A3%E5%8F%B2+%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3+%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3

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    2. 《(財)癌研究会癌研究所の吉田光昭博士(東京大学名誉教授)と出会われたことが、HTLV—1のウイルスゲノム同定と遺伝子解読の世界的競争に参入する切掛けになりました。すばらしいことに、清木博士は米国NIHグループとの競争に打ち勝って、1983年にHTLV-1のプロウイルスゲノムを手中にして、全遺伝子の解読に成功しました。吉田光昭博士が本癌研究基金の第13回学術賞を受賞されたことは大きな誇りであったと回想されておられます。

       HTLV-1研究が一段落ついたところで、白血病から固形がん、さらには浸潤・転移のメカニズムに興味を持たれ、当該研究領域の先頭にいた米国立がん研究所のランス・リオッタ博士の研究室に留学されました。》
      http://www.ptcrf.or.jp/academic/H25Profile_Seiki.pdf

      「清木元治 HTLV—1」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%85%E6%9C%A8%E5%85%83%E6%B2%BB+HTLV%E2%80%941

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    3. 医科様な「がんウイルス」屋と、「ナノハイプ」便乗屋と、植物「遺伝子ゲノム」屋と、医科様「睡眠」生理学屋…

      手品師奇術師錬金術師ばっかやん…

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    4. 一番の罪作りは、ソノ手に染まった忠実な後進を育成してしまったこと…

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    5. 春の褒章 周防正行さんら受章
      4月28日 5時03分

      長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人や、芸術やスポーツの分野で功績のあった人などに贈られる「春の褒章」の受章者が発表され、映画監督の周防正行さんら704人と26の団体が受章することになりました。

      ことしの「春の褒章」を受章するのは、▽人命救助活動で功績のあった人に贈られる「紅綬褒章」が6人、▽ボランティア活動で功績のあった人や団体に贈られる「緑綬褒章」が14人と26の団体、▽長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」が191人、▽芸術や文化、スポーツ、学術研究の分野で功績のあった人に贈られる「紫綬褒章」が16人、▽公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」が477人です。

      「黄綬褒章」は、神戸市で1日1万3000個を売り上げる豚まんの専門店を経営する曹英生さんらが受章します。

      「紫綬褒章」は、日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれた「Shallweダンス?」など、数多くの作品を手がけた映画監督の周防正行さんや、筑波大学教授で「オレキシン」という神経伝達物質を発見し、睡眠をつかさどる仕組みの解明の研究で知られる柳沢正史さんらが受章します。

      「藍綬褒章」は、自動車メーカー、ダイハツ工業の会長で、平成23年に当時ガソリン車トップの低燃費で低価格の軽自動車を販売した伊奈功一さんらが受章します。

      「春の褒章」の受章者は、来月11日と17日に、皇居で天皇陛下からお言葉を受けることになっています。

      紫綬褒章を受章する周防正行さん

      紫綬褒章を受章する映画監督の周防正行さんは、東京都生まれの59歳。立教大学在学中に、高橋伴明監督の助監督を務めて映画の世界に入り、昭和59年に映画監督としてデビューしました。平成4年、大学の弱小相撲部を舞台にした「シコふんじゃった」が大ヒット、続く「Shallweダンス?」では、社交ダンスの一大ブームを巻き起こし、日本アカデミー賞の最優秀作品賞など13部門を受賞しました。11年ぶりに手がけた新作映画「それでもボクはやってない」では、えん罪事件をテーマに、日本の司法制度に疑問を投げかけ話題となりました。

      手がけた作品の着眼点のユニークさや、周到な取材に基づいたこまやかな描写などが芸術文化の発展に貢献したとして高く評価されました。

      受章について、周防さんは「これまでの自分の仕事に対して評価をしてくださり、素直にうれしいです。今、日本に生きていて感じる驚きや怒りが、映画づくりの原動力になってきました。今後は、自分の築いてきた枠組みをはみ出さざるをえないような作品に挑戦したいです」と話していました。

      紫綬褒章を受章する柳沢正史さん

      紫綬褒章を受章する筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史さんは、東京・練馬区の出身で55歳。筑波大学の大学院生だった昭和63年、血管を収縮させるたんぱく質「エンドセリン」を発見し、その研究成果は、肺の動脈が狭くなる肺高血圧症の新たな治療薬の開発につながりました。また、平成11年には「オレキシン」という神経伝達物質が睡眠に関わっていることを突き止めました。そして、この仕組みを使った初めての不眠症の薬の販売がおととしから日本やアメリカで始まっています。

      柳沢さんは受章について、「とても名誉に思っております。自分の研究が患者さんの役に立つことはうれしく、やりがいを感じます。私の研究の原点は、今分かっていないことを知ることで、それをずっと追及していきたいと思っています。そして可能であれば、新たな知見が医学の分野で応用できるよう広がっていってほしい」と話しています。

      紫綬褒章を受章する山本隆之さん

      紫綬褒章を受章する奈良市のバレエダンサー、山本隆之さんは、大阪府出身の44歳。高校1年生のときにクラシックバレエを始め、平成5年、アメリカ・ニューヨークにあるバレエ学校に留学したあと、「ジョフリーバレエ団」に入団し、公演で主役などを務めました。平成9年に、日本で唯一の国立のバレエ団「新国立劇場バレエ団」が発足するとダンサーとして登録し、平成20年には、初めての「プリンシパル」と呼ばれるトップダンサーに選ばれ、バレエ団を率いてきました。

      古典から近現代の振り付け師による作品まで、すぐれた舞台を展開する豊かな表現力は多くの観客を魅了し、平成25年には「芸術選奨文部科学大臣賞」を受賞しています。

      山本さんは「まさか自分が受章するとは思わなかったのでびっくりしています。現在は、けがのため、第一線で活躍するのは難しい状況ですが、体の許すかぎり踊り続け、ダンサーとして表現していきたい」と話しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160428/k10010501271000.html

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  10. 核融合炉運転、25年に延期
    建設費も2兆円に膨張
    2016/6/17 16:44

     文部科学省は17日、日米欧などがフランスに建設中の「国際熱核融合実験炉(ITER)」の運転開始が、2020年から25年12月に延期されると発表した。関係国で構成する理事会が16日に正式決定した。実験炉が入る建屋の建設工事が遅れているのが主な理由。

     文科省によると、核融合反応を実現する時期は27年ごろを予定していたが、30年代になる見通し。建設に合意した07年当初、建設費を7千億~8千億円程度と見積もっていたが、現地点で2兆円に膨らんでいる。11月に開催される理事会で実現時期や建設費の総額を見直すという。
    http://this.kiji.is/116443369183559687

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  11. 両陛下、日本学士院授賞式に

     天皇、皇后両陛下は27日午前、東京・上野の日本学士院会館で開かれた日本学士院賞の第106回授賞式に出席された。
     学士院賞は学術上、特に優れた研究業績に対して贈られる。今回は新元素「ニホニウム」の合成に成功した理化学研究所の森田浩介グループディレクター(59)や、細胞内の小器官で恒常性が維持される仕組みを解明した森和俊京都大大学院教授(57)ら9人が受賞。森教授には恩賜賞も併せて贈られ、自然保護などの分野が対象のエジンバラ公賞は名古屋大の松岡信教授(60)が受賞した。(2016/06/27-11:51)
    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062700324&g=soc

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  12. 両陛下、「日本学士院賞」の授賞式に出席
    2016年6月27日 15:38

     天皇皇后両陛下は優れた研究者を讃える日本学士院賞の授賞式に出席し、「ニホニウム」と名付けられる113番元素の発見者とも懇談された。

     天皇皇后両陛下は27日午前、「日本学士院賞」の授賞式に出席された。この賞は優れた業績を挙げた研究者に贈られるもので、式には各分野から10人が出席した。

     細胞内でタンパク質の品質を管理する仕組みを解明した京都大学の森和俊教授には特に「恩賜賞」も授与された。また、113番元素を発見し、アジアで初めて命名権を得て「ニホニウム」の名を提案した九州大学の森田浩介教授も受賞した。

     受賞者から説明を受けた両陛下は、森教授に「これからいろいろな発展をするわけでしょうね」と話し、森田教授には「よろしかったですね、本当にね」とねぎらわれた。
    http://www.news24.jp/articles/2016/06/27/07333769.html

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  13. 両陛下、日本学士院授賞式に出席
    2016/6/27 13:31

     天皇、皇后両陛下は27日午前、東京・上野の日本学士院会館で開かれた日本学士院第106回授賞式に出席された。

     今回の日本学士院賞受賞者は、新元素「ニホニウム」を発見した森田浩介・九州大教授(59)ら9人。細胞内の小胞体と呼ばれる小器官で壊れたタンパク質を修復する仕組みを解明した森和俊・京都大教授(57)には恩賜賞も贈られた。また自然保護分野を対象に隔年で贈る日本学士院エジンバラ公賞は、作物遺伝育種が専門の松岡信・名古屋大教授(60)に授与された。
    http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H61_X20C16A6CR0000/

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  14. 【恩賜賞・日本学士院賞】
    ▽森和俊(もり・かずとし)京都大教授(57)=分子生物学、「小胞体ストレス応答の発見と解明」

    【日本学士院賞】
    ▽河内良弘(かわち・よしひろ)京都大名誉教授(87)=東洋史学、「満洲語辞典」

    ▽宮本憲一(みやもと・けんいち)大阪市立大名誉教授(86)=環境経済学・財政学、「戦後日本公害史論」

    ▽西田栄介(にしだ・えいすけ)京都大教授(62)=細胞生物学、「MAPキナーゼ並びに関連シグナル伝達経路の分子機構と機能の解明」

    ▽森田浩介(もりた・こうすけ)九州大教授(59)=物理学、「113番超重元素の発見」

    ▽井上博允(いのうえ・ひろちか)東京大名誉教授(73)=機械工学、「感覚と知能を持つロボットの基盤技術の開拓」

    ▽北川進(きたがわ・すすむ)京都大教授(64)=錯体化学、「多孔性金属錯体材料の創製と応用に関する研究」

    ▽河岡義裕(かわおか・よしひろ)東京大教授(60)=ウイルス学、「インフルエンザウイルスの病原性の分子基盤解明とその制圧のための研究」

    ▽三品昌美(みしな・まさよし)立命館大教授(68)=分子脳科学、「シナプス分子と記憶・学習に関する研究」

    【日本学士院エジンバラ公賞】
    ▽松岡信(まつおか・まこと)名古屋大教授(60)=作物遺伝育種、「植物ホルモン・ジベレリンがもたらす種の保全確保と植物多様性ならびに食糧生産性向上に関する研究」

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  15. ちゃっかりと医科様獣医ウイルス学者さんも名をつらねていたりとか…(笑)。

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  16. 科学風手品師詐欺師ペテン師にも褒章勲章くれてやる異次元おカルトな国になっちまったんだな…

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  17. 両陛下 日本学士院賞授賞式に出席
    6月27日 16時47分

    学術の分野で優れた業績を挙げた研究者に贈られる日本学士院賞の授賞式が、天皇皇后両陛下も出席されて行われました。

    両陛下は27日午前、東京・上野の日本学士院会館に到着し、はじめに受賞者から研究内容の説明を受けられました。
    ことしの日本学士院賞の受賞者は分子生物学が専門で、細胞の「小胞体」と呼ばれる器官の仕組みを解明した京都大学教授の森和俊さんや、113番元素を発見した理化学研究所のグループのリーダーを務める九州大学教授の森田浩介さんなど9人です。
    森さんは特に優れた業績に贈られる恩賜賞も受賞しました。
    授賞式では受賞者一人一人が、両陛下の前に進み出て、賞状などを受け取りました。
    このあと受賞者は皇居に招かれ、両陛下や皇太子さま、それに秋篠宮ご夫妻と懇談しました。
    天皇陛下は「今後ともそれぞれの分野の発展のために尽くされるよう願っています」と述べ、受賞者たちを励まされました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160627/k10010573671000.html

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  18. 新元素の発見目指し、加速器の能力5倍に…理研
    2016年8月20日16時43分

     政府は新元素のさらなる発見を目指し、埼玉県和光市の理化学研究所にある加速器の能力を5倍に増強することを決めた。

     今年度の第2次補正予算案に数十億円を盛り込み、年度内にも着工する方針だ。

     ロシアやドイツも新元素の発見を狙って加速器の能力向上を計画しているが、今回の増強で理研の加速器が世界最高クラスの性能になるという。

     この加速器は、2004~12年に原子番号113番の新元素の合成に成功した「ライラック」。113番元素は日本に命名権が与えられ、名称案は「ニホニウム」となった。

     新元素は加速器で高エネルギーの原子を作り、別の原子にぶつけて合成を試みる。これまでに118番元素まで発見されており、理研などは世界に先駆けて119番と120番の合成を目指している。

     加速器の能力が5倍になれば、合成にかかる時間が5分の1に短くなることが期待される。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160820-118-OYT1T50096

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  19. 平成28年度 文化勲章に6人 文化功労者に15人
    10月28日 12時18分

    今年度の文化勲章の受章者に、ことしのノーベル医学・生理学賞を受けることになった大隅良典さんや、前衛芸術家の草間彌生さんなど、6人が選ばれました。文化功労者には俳優の杉良太郎さんなど、15人が選ばれました。

    文化勲章を受章するのは次の6人の方々です。

    ことしのノーベル医学・生理学賞を受けることになった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71)。細胞の内部で不要なたんぱく質などを分解する「オートファジー」という仕組みを解明するなど画期的な業績を通して生命科学の新たな分野を確立しました。

    前衛芸術家の草間彌生さん(87)。水玉や網目の模様をモチーフにした鮮やかな色彩で幻想的な絵画や彫刻を手がけるほか、裸に絵を描くボディペインティングなど現代美術の先端をいく創作で、国内外から高い評価を得ています。

    九州大学名誉教授の中野三敏さん(80)。本格的な研究がされていなかった江戸時代中期の文化について膨大な書物の研究をもとにこの時期が江戸文化の開花期だと証明するなど、日本の近世文学の研究や教育に優れた功績をあげました。

    国立遺伝学研究所名誉教授の太田朋子さん(83)。遺伝子レベルでの生物の進化の解明に努め、わずかに有害な突然変異が進化の過程で重要な役割を果たすという「ほぼ中立説」を確立し、集団遺伝学の発展に貢献しました。

    小説家の平岩弓枝さん(84)。時代小説「御宿かわせみ」など数々のベストセラー小説を生み出したほか、戯曲や放送脚本、随筆など幅広い分野で活躍し、文学や演劇、放送界に画期的な成果をもたらしました。

    作曲家の船村徹さん(84)。本名、福田博郎さん。「別れの一本杉」や「王将」、それに「矢切の渡し」などふるさとへの思いや人情味あふれる多くの名曲を生み出す一方、日本作曲家協会の最高顧問などをつとめて、若手の歌手や作曲家の育成にも力を尽くしています。

    また、文化功労者に選ばれたのは次の15人の方々です。

    東京大学名誉教授で経済学が専門の岩井克人さん(69)。

    歌人の岡井隆さん(88)。※「隆」は「生」のうえに「一」

    書道家の尾崎邑鵬さん(92)本名、尾崎敏一さん。※「崎」は「立つサキ」

    52年前の東京オリンピックで選手宣誓を行った体操の金メダリスト、小野喬さん(85)。

    国際日本文化研究センター所長で民俗学が専門の小松和彦さん(69)。

    書道家の小山やす子さん(92)。

    環境資源科学研究センター長で植物分子生物学が専門の篠崎一雄さん(67)。

    政策研究大学院大学長で地域研究が専門の白石隆さん(66)。※「隆」は「生」の上に「一」

    指揮者の田中信昭さん(88)。

    東京大学名誉教授で日本美術史が専門の辻惟雄さん(84)。

    大阪大学学長で情報科学が専門の西尾章治郎さん(65)。

    東京大学名誉教授で物性物理学が専門の福山秀敏さん(74)。

    東京工業大学名誉教授で音声工学が専門の古井貞煕さん(71)。※「煕」は異字体

    俳優の杉良太郎さん(72)、本名、山田勝啓さん。

    小説家の津村節子さん(88)。本名、吉村節子さん。※「吉」の「士」は「土」

    文化功労者に選ばれたのは以上の15人の方々です。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月4日に都内のホテルでそれぞれ行われます。

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    1. 文化勲章 大隅良典さん

      文化勲章を受章する大隅良典さんは、福岡市出身の71歳。

      東京大学を卒業後、東京大学教養学部の助教授や、愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所の教授などを経て、現在は東京工業大学の栄誉教授を務めています。

      大隅さんは、細胞が不要なたんぱく質などを分解し新しいたんぱく質の材料として再利用する「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明し、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれています。

      大隅さんは文化勲章の受章について記者会見で、「過去にどんな方が受章されたのか改めてコンピューターで調べてみましたが、すごい方ばかりだったので、とても重く受け止めています。私には少し重すぎるかもしれません」と受章についての感想を語りました。

      そのうえで「生物学は近年、医療の分野と接近していて、“医学に結びつくものが生物学”というイメージも広がっていますが、本来は天文学などと同じように『好きだから理解したい』という人々の思いが築いてきた身近で文化的な学問です。生物学の研究を日本の文化として、世界に誇れるよう微力ながら努力していきたいと思います」と話していました。

      文化勲章 草間彌生さん

      文化勲章を受章する前衛芸術家の草間彌生さんは、長野県松本市の出身で87歳。

      大量の水玉や編み目模様でキャンバスや彫刻を埋め尽くす独特の作風は、幼い頃から患っていた精神的な病と闘うために、描き続けてきたものだといいます。

      芸術家としての地位が確立したのは、20代で渡ったアメリカでの活動を経て日本に帰国し、前衛的な感性が注目されたのがきっかけでした。

      その後、海外も含めて高い評価を集め、平成5年には日本人として初めて、イタリアの国際美術展「ベネチア・ビエンナーレ」に参加しています。

      また、小説の執筆や映画への出演のほか、ファッションブランドと共同でコレクションを発表するなど商業の分野にも活動の場を広げていて、作品は芸術の枠を超えて多くの人に親しまれています。

      草間さんは「文化勲章を欲しいかどうか考えましたが、やっぱり私は絵を描いているほうが幸運だとつくづく思いました。私の人生はもう残りわずかかもしれませんが、今も芸術を通して死にものぐるいで闘っています。これからも誠心誠意、芸術に心をこめている姿を多くの人たちに見ていただければこれに勝る喜びはありません。今後も『草間彌生』の生きざまを見ていてほしいです」と話していました。

      文化勲章 中野三敏さん

      文化勲章を受章する、日本近世文学の研究者で九州大学名誉教授の中野三敏さんは、佐賀県出身の80歳。

      早稲田大学を卒業後、愛知淑徳短期大学の助教授や九州大学の教授などを歴任しました。

      中野さんは主に江戸時代の文学を研究し、収集した膨大な資料に基づく幅広い視点から、当時の文学や文化について多くの研究書を著しました。

      中でも、江戸時代の娯楽小説、「戯作」について、成り立ちから時代ごとの特色を読み解いた「戯作研究」は高い評価を受け、さまざまな賞を受賞しました。

      また、随筆集「甲子夜話」や「洒落本大成」といった江戸時代の文化や風俗を研究するうえで基礎となる資料や、古文書に使われる「くずし字」の読み方を一般に解説する本も出版し、研究の支援や普及に努めました。

      中野さんは受章にあたってNHKにコメントを寄せ、この中で「生まれついての天邪鬼(あまのじゃく)で江戸時代に向かって『後ろ向きに前へ』進んで参った結果をこのような形で評価していただけて、大変うれしく思っております。多くの皆さまに感謝いたしますとともに、これからも、少しでも多くの方々が実際に和本を手に取って、くずし字の文化が消滅してしまわぬよう未来につないでいただきたいと願うばかりです」としています。

      文化勲章 太田朋子さん

      文化勲章を受章する国立遺伝学研究所名誉教授の太田朋子さんは愛知県出身の83歳。

      東京大学農学部を卒業し、静岡県三島市にある国立遺伝学研究所で昭和59年から教授を務めるなど、集団遺伝学の第一人者として研究を続けてきました。

      太田さんは、生物の進化を解明するためどのような突然変異が進化に関係するか研究を進め、中立の効果を持つ突然変異だけでなく、ごくわずかに有害な効果を持つ突然変異が進化に寄与するという「ほぼ中立説」の考え方を提唱し、集団遺伝学の発展に貢献しました。

      去年5月には、スウェーデン王立科学アカデミーがノーベル賞が扱わない分野などで大きな功績があった研究者を表彰する「クラフォード賞」を受賞しています。

      太田さんは、「好きなことを好きなように研究することができて、章を頂くことになったのは本当に幸運だったと思っています」と感想を述べました。

      そのうえで、後輩の研究者たちに対して「自分の直感とか感覚的なものを大事にして、周りに流されないようにしてほしい。科学者は自分の専門に入り込んでしまう人が多いがとくに進化や変異の生物の多様性を考える人には幅広い分野に目を光らせてほしい」と話していました。

      文化勲章 平岩弓枝さん

      文化勲章を受章する小説家の平岩弓枝さんは、東京都出身の84歳。

      昭和34年に「鏨師」という作品で直木賞を受賞し、注目を集めました。

      学生時代から親しんできた日本舞踊や能、狂言など伝統文化についての知識をもとにさまざまな作品を発表し、中でも、時代小説の「御宿かわせみ」シリーズは、これまでの部数の累計が単行本と文庫本を合わせて1800万部のベストセラーになっています。

      また、テレビドラマの脚本や戯曲、随筆なども手がけ、NHKで昭和42年から43年にかけて放送された連続テレビ小説「旅路」の脚本を担当するなど、幅広く活躍してきました。

      文化勲章を受章することについて、平岩さんは「とてもありがたいことだと思っていますが、ちょっと身にすぎます。私が小説を書くうえで大切にしていることは、恩師の長谷川伸先生が教えてくれた、『小説は物語を書くのではない、人間を書くのだ』ということで、これひとつを守り続けてやってきました。たぶんあの世から恩師や大勢の先輩たちが頑張れよとエールを送ってくれていると思いますので、長谷川伸の最後の弟子としては頑張らざるをえないのかなと、そういう気持ちで頑張っています」と話しています。

      文化勲章 船村徹さん

      文化勲章を受章する作曲家の船村徹さんは、栃木県出身の84歳。

      独学で作曲法を学んだのちに作曲家としての活動を始め、「別れの一本杉」などのヒットで評価を高めます。

      その後も、「兄弟船」や「風雪ながれ旅」、「矢切の渡し」など、ふるさとへの思いや人情味にあふれた歌謡曲を数多く生み出し、これまでに5500曲以上を作曲しています。

      また、日本作曲家協会や日本音楽著作権協会などで長年要職を務め、後進の育成にも貢献してきました。

      受章について船村さんは、「歌は『始めに言葉ありき』で、私たち作曲家は、日本語のすばらしさを伝える脇役であると思っています。私個人が頂戴するのは、とても恐れ多いことです。『大衆のものを作れ、働く者のためのものを作れ』と夢の中でも言われながら、この年になりました。これからも今までどおりに大衆芸能のお手伝いをしたい、それに尽きます」と話していました。

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    2. 文化功労者 小松和彦さん

      文化功労者に選ばれた小松和彦さんは、東京都出身の69歳。

      妖怪文化の研究で知られ、大阪大学の教授などを経て、現在、京都市にある国際日本文化研究センターの所長を務めています。

      小松さんは文化人類学と民俗学が専門で、民間信仰や伝説、昔話などの調査を国内外で進めてきました。

      中でも日本各地で語り継がれてきた「妖怪」を単なる迷信として捉えるのではなく、日本人の世界観を表した文化的な存在として位置づけて研究を重ね、日本の妖怪文化が世界でも稀に見る豊かな内容をもつことなどを明らかにしました。

      文化功労者に選ばれたことについて、小松さんは「僕自身というより、妖怪文化が評価されたことがうれしいです。妖怪は、日本文化の魅力を支えるような文化的な対象だと思っています。これから日本の妖怪文化を世界に発信していきたいし、それがポピュラーカルチャーやサブカルチャーなど、多くの世代の人たちが関心を持っている日本文化の魅力の発信にもつながるのではないかと考えています」と話しています。

      文化功労者 杉良太郎さん

      文化功労者に選ばれた歌手で俳優の杉良太郎さんは、神戸市出身の72歳。

      昭和39年に全国歌謡コンクールで優勝したのをきっかけに、翌年、「野郎笠」で歌手デビューし、昭和51年に発表した「すきま風」が大ヒットとなりました。

      俳優としては、昭和42年にNHKの時代劇、「文五捕物絵図」に主演して一躍、注目を集め、その後、「水戸黄門」や「遠山の金さん」などのテレビの時代劇や、舞台でも活躍しました。

      一方で、50年以上にわたって刑務所などの矯正施設を訪問してコンサートを行うなど社会活動にも熱心なことでも知られ、平成20年から法務省の特別矯正監を務めています。

      また、アジア各国をはじめとした海外でもコンサートを開き、中でもベトナムとの文化交流について、両国のアーティストによる公演を支援するなど力を注いできました。

      文部科学省によりますと、歌手としての功績が評価されて文化功労者に選ばれるのは、杉さんが初めてです。

      杉さんは「平和を願ってこれまで活動してきましたが、力まずやってきたので、長く続けられたのだと思います。平和というと何か突拍子のないことに聞こえますが、歌や芝居を通じて政治や経済と同じくらい日本の文化をほかの国に理解してもらって草の根の交流を深め、国民どうしの結びつきを作りたいという思いがありました」と話しています。

      文化功労者 津村節子さん

      文化功労者に選ばれた小説家の津村節子さんは、福井市出身の88歳。

      短期大学の学生時代に同人雑誌に小説を発表して本格的に作家を志すようになり、昭和40年に「玩具」で芥川賞を受賞します。

      悲しみや苦しさに耐えながらたくましく生きる女性の姿を描いた小説や、エッセー、伝記小説など、幅広いジャンルの作品を数多く発表してきました。

      平成18年にすい臓がんで亡くなった夫で小説家の吉村昭さんとは、学生時代からともに作品を書き続けてきた「作家夫婦」で、平成23年には吉村さんの闘病の日々と死をテーマにした小説「紅梅」で、菊池寛賞を受賞しています。

      津村さんは「小説を書くことがとても好きで、ただひたすら書き続けて、何かに貢献したという実感はないので、もったいないようなことです」と文化功労者に選ばれた感想を述べました。

      そして、「きっと夫のほうが、『お前、大変なことだよ』って、すごく喜んでくれるだろうと思います。書く以外にできることがないので、これからも壮大なロマンのような長いものは書けなくても、小説は書き続けていきたい」と話していました。

      文化功労者 小野喬さん

      文化功労者に選ばれた小野喬さんは、秋田県能代市出身の85歳。

      旧制中学で体操をはじめ、オリンピックには1952年のヘルシンキ大会から前回の東京大会まで、4大会連続で出場し、東京大会では日本選手団の主将を務めて、選手宣誓も行いました。

      「鬼に金棒、小野に鉄棒」と言われた鉄棒の名手で、オリンピックでは、男子団体で2つ、鉄棒で2つ、跳馬で1つと5個の金メダルを獲得し、メダルの総数は、日本選手の歴代トップとなる13個にのぼります。

      引退後は、妻で同じく元体操選手の清子さんとともに、1965年に先駆けとなる民間スポーツクラブを立ち上げ、体操をはじめとしたスポーツの普及に取り組んできました。

      小野さんは、「体操界の皆さんのおかげで、名誉ある賞を受賞できて大変喜ばしく感じています。今後も、体操界の発展と普及に努めてまいります。私自身、ローマ大会と東京大会で2大会連続の団体金メダルを取りました。東京オリンピックまでのあと4年、現役選手の皆さんも、連覇を目指してぜひ頑張って下さい」とコメントしています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161028/k10010747611000.html

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    3. 文化勲章 業績と略歴 敬称略
      2016年10月29日5時0分

      「御宿かわせみ」はや43年…平岩弓枝さん 84 小説

       ひらいわ・ゆみえ 27歳の時、「鏨師たがねし」で直木賞を受賞。「御宿かわせみ」や「花影の花」といった小説のほか、NHK連続テレビ小説「旅路」や「肝っ玉かあさん」「平岩弓枝ドラマシリーズ」などテレビドラマの脚本も手がけ、多彩な文芸活動を展開した。

       文化功労者。東京都渋谷区。東京都出身。

           ◇

       「物語を書くのではない。人間を書くんだ。人の心に何があり、どう変化するのかを」。20歳代で大衆文学の勉強会「新鷹しんよう会」に入会し、主宰者だった恩師・長谷川伸から言われた言葉を守り続けてきた。受章については「独りぼっちになった私に(天国の)恩師たちが栄誉をお膳立てしてくれたのかも」と話す。

       職人の世界や花柳界が舞台の現代小説から歴史小説まで作風は幅広い。江戸の宿屋の女将おかみが主人公の大河時代小説「御宿かわせみ」は1973年から続くシリーズで、40巻計1800万部に及ぶ。「おだてられ、お尻をたたかれやってきた。こんなにたくさん書くことになるなら始めなかった」と笑う。テレビドラマや芝居の脚本でも、家族や人の温かさを描いてきた。

       好奇心は以前と変わらないが、最近は体力との闘いの日々。恩師の長谷川は「いい仕事を命ある限り続けるのが自分の恩返し」と、亡くなる直前まで仕事を続けたという。「私もしっかりしないと先生にしかられる。まだ一生懸命やります」と語った。

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    4.   大隅 良典 (おおすみ・よしのり)(71)=細胞生物学。細胞が必要な栄養を得るために細胞内のたんぱく質を分解し再利用するオートファジーの仕組みを解明し、酵母から人間まで共通する根源的な生命現象の理解につなげた。ノーベル生理学・医学賞を受賞する。

       文化功労者、東京工業大栄誉教授。神奈川県大磯町。福岡県出身。

        草間 弥生 (くさま・やよい)(87)=絵画・彫刻。網目や水玉が増殖するイメージの巨大な絵画や彫刻、即興的なパフォーマンスなどによって世界的な注目を集めた。現代美術の先端を行く多彩かつ膨大な創作活動を続け、国内外で数多くの賞を受けている。旭日小綬章。

       文化功労者。東京都新宿区。長野県出身。

        中野 三敏 (なかの・みつとし)(80)=日本近世文学。サントリー学芸賞を受けた「戯作研究」などで近世中期の文学に光を当て、江戸文化の開花期であると立証。「甲子夜話」「洒落本大成」など江戸期文学の研究に欠かせない原典の校訂、編さんにも尽力した。

       文化功労者、九州大名誉教授。東京都三鷹市。佐賀県出身。

        太田 朋子 (おおた・ともこ、本名・原田朋子)(83)=集団遺伝学。生物の進化を遺伝子の細かな変異で考える分子進化の理論研究に貢献。生きる上で大きな不都合が生じない小さな遺伝子の変化も進化で重要な役割を果たすという「ほぼ中立説」を提唱した。

       文化功労者、国立遺伝学研究所名誉教授。静岡県三島市。愛知県出身。

        船村 徹 (ふなむら・とおる、本名・福田博郎)(84)=作曲。「別れの一本杉」「王将」「矢切の渡し」など数多くのヒット曲を世に送り出す一方、北島三郎さんら著名な歌手を育て、演歌・歌謡界の発展に寄与した。情感豊かな旋律は、大衆から愛され続けている。

       文化功労者、日本作曲家協会最高顧問。神奈川県藤沢市。栃木県出身。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161028-118-OYTPT50418

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    5. 文化功労者 業績と略歴 敬称略
      2016年10月29日5時0分

      アジアの歩み 伝える…白石隆さん 66 地域研究・国際交流

       しらいし・たかし インドネシアを中心とした東南アジアの地域研究で先駆的な業績を上げた。地域を一つの政治経済システムとして捉える手法で近代国家の形成を明らかにした。紫綬褒章。

       政策研究大学院大学長、読売新聞調査研究本部客員研究員。京都市。愛媛県出身。

       「本当に驚いた。とても光栄なこと」と喜びを語る。

       日本を代表する国際政治学者の一人で、東南アジアを中心に政治史から外交戦略まで扱うテーマは多岐にわたる。

           ◇

       東南アジア研究で知られる米コーネル大学に計15年在籍して教授などを務めた後、1997年に帰国し、転機を迎えた。タイを震源とするアジア経済危機が勃発し、翌年、長期支配体制を敷いてきたインドネシアのスハルト政権が崩壊した。長年の研究で現地に人脈を築き、内情に精通した専門家として日本の政府関係者やメディアから分析を求められることが増えた。「地域全体を俯瞰ふかんし、社会に対して自分の考えを述べるのは面白い」と語り、読売新聞の大型コラム「地球を読む」でも執筆を続けている。

       アジア諸国の若手官僚らを留学生として受け入れる政策研究大学院大学で学長を務め、自ら授業も行う。「アジアの歩みを伝え、将来に役立ててもらうこと」が今のテーマだという。

        岩井 克人 (いわい・かつひと)(69)=経済学。「神の見えざる手」で経済が安定するという伝統的な経済理論に対し、市場経済は不安定であることを示す「不均衡動学」を体系化。文学や芸術に関する著作も多く、文化全般に貢献した。紫綬褒章。

       日本学士院会員、国際基督教大客員教授。東京都杉並区。東京都出身。

        岡井 隆 (おかい・たかし)(88)=短歌。歌誌「未来」の創刊に参加。塚本邦雄、寺山修司らとともに前衛短歌運動を推進し、歌壇に新風を吹き込んだ。短歌、評論にとどまらず、詩の創作にも優れ、旺盛な活動を続けている。紫綬褒章。旭日小綬章。

       日本芸術院会員、宮内庁和歌御用掛。東京都武蔵野市。愛知県出身。

        尾崎 邑鵬 (おざき・ゆうほう、本名・尾崎敏一)(92)=書(漢字)。4世紀の王羲之をはじめ、中国の様々な時代の書法を研究し、力強い書風で書壇を先導した。日展理事なども務め、国内外の展覧会開催など書芸術の振興と後進の育成に尽力した。勲四等旭日小綬章。

       日本書芸院名誉顧問。読売書法会顧問。大阪府八尾市。京都府出身。

        小野 喬 (おの・たかし)(85)=スポーツ。体操競技で1952年ヘルシンキ五輪から64年東京五輪まで4大会連続出場し、金メダル5個を含むメダル計13個を獲得した。引退後は、地域でのスポーツクラブ普及に尽力した。紫綬褒章、旭日中綬章。

       日本体操協会評議員・顧問。東京都大田区。秋田県出身。

        小松 和彦 (こまつ・かずひこ)(69)=民俗学。古来の妖怪や民間信仰を日本人の世界観を映し出す重要な研究対象として分析。伝承などに基づき、日本の妖怪文化が世界的にもまれな豊かさを持ち、現代のポップカルチャーを支えていることを明らかにした。紫綬褒章。

       国際日本文化研究センター所長。兵庫県猪名川町。東京都出身。

        小山 やす子 (こやま・やすこ)(92)=書(仮名)。平安時代の古筆から王朝美を学ぶとともに、現代的な感覚を取り入れて仮名書家として活躍した。書と執筆する紙、装丁の調和を試み、品格と伸びやかさを併せ持つ書風を確立。後進の育成にも尽力した。旭日小綬章。

       日本書道美術院常任顧問、全国書美術振興会顧問。東京都墨田区。東京都出身。

        篠崎 一雄 (しのざき・かずお)(67)=植物分子生物学。植物が乾燥や低温などの環境ストレスに耐える仕組みを分子レベルで解明した。遺伝子操作で環境ストレスに強い植物を作る手法も開発し、国際機関と共に乾燥に強い作物作りなどへの応用を進めた。

       理化学研究所環境資源科学研究センター長。茨城県つくば市。栃木県出身。

        田中 信昭 (たなか・のぶあき)(88)=指揮。日本の合唱指揮者の第一人者。1956年、当時前例のなかったプロの合唱団・東京混声合唱団を有志と創設。作曲家に委嘱して優れた現代合唱作品を数多く生み出した。アマチュア、児童合唱団も指導、合唱・作曲界の発展に貢献した。

       合唱音楽振興会理事。千葉県船橋市。東京都出身。

        辻 惟雄 (つじ・のぶお)(84)=美術評論・文化振興。中世から近世の日本美術史を幅広く研究し、伊藤若冲じゃくちゅう、曽我蕭白しょうはくら、正統派の画風と異なる「奇想の絵師」を積極的に再評価した。展覧会の企画にも携わり、作品の魅力を広く紹介。海外の研究者にも影響を与えた。

       東京大名誉教授、多摩美術大名誉教授。神奈川県鎌倉市。愛知県出身。

        西尾 章治郎 (にしお・しょうじろう)(65)=情報科学・学術振興。インターネット上でのデータ管理の技術などについて先駆的な研究を行った。あらゆるモノをインターネットにつなぐ「IoT」時代を予見し、実社会での情報システムの構築に貢献した。紫綬褒章。

       大阪大学長。大阪府吹田市。岐阜県出身。

        福山 秀敏 (ふくやま・ひでとし)(74)=物性物理学。物質の様々な性質を、電子の動きによって理論的に解き明かす研究で多くの功績を上げた。中でも金属のビスマスが磁場に非常に強く反発する仕組みを解明し、長年の謎に答えを示した。紫綬褒章、瑞宝中綬章。

       東京理科大学長特別補佐、東京大名誉教授。川崎市。東京都出身。

        古井 貞煕 (ふるい・さだおき)(71)=音声工学。スマートフォンなど、様々な製品で活用が進む音声の自動認識、理解技術で先駆的な研究開発を行った。世界最大の話し言葉の音声データベースを構築し、音声の認識精度を大幅に向上させた。紫綬褒章。

       豊田工業大シカゴ校学長。東京都世田谷区。東京都出身。

        杉 良太郎 (すぎ・りょうたろう、本名・山田勝啓)(72)=俳優・歌手・国際交流。歌手として「すきま風」がヒット。俳優としてはテレビ時代劇「遠山の金さん」などで人気を確立し、舞台でも活躍を続ける。国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の福祉活動や国際交流活動にも取り組む。緑綬褒章。紫綬褒章。

       東京都渋谷区。兵庫県出身。

        津村 節子 (つむら・せつこ、本名・吉村節子)(88)=小説。無名時代に、夫の作家、吉村昭とともに歩んだ苦闘の日々をモデルにした「さい果て」で新潮社同人雑誌賞、「玩具」で芥川賞。悲しみや苦しさに耐えて健気けなげに生きる女性を描いた。日本女流文学者会会長なども務めた。

       日本芸術院会員。東京都三鷹市。福井県出身。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161028-118-OYTPT50394

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  20. 10月29日 編集手帳
    2016年10月29日5時0分

     誰かと話していて、相手がそのセリフを口にしたときは覚悟したほうがよろしい。「これは何も、自慢して言うのではないのだが…」。十中八九、自慢話を聞かされるものである◆これは何も自慢して言うのではないのだが、何年か前、へたな演歌の詞に船村徹さん(84)が曲をつけてくださり、CDになった。打ち合わせの席でぽつりと語られた回想を覚えている。北海道を旅行した思い出である◆立ち寄ったドライブインで、従業員の女性から声をかけられた。「その節は…」。そう言われても船村さんには記憶がない◆みずから詞を書いた『希望のぞみ』という女性受刑者の歌がある。各地の刑務所を慰問しては、ギターの弾き語りで歌った。〈ここから出たら旅に行きたい/坊やをつれて汽車にのりたい/そしてそして静かな宿で/ごめんねとおもいきり抱いてやりたい◆船村さんに文化勲章が授与される。『別れの一本杉』『みだれ髪』『王将』。受章が報じられたきのうは、多くの人がそれぞれの胸に流れつづける船村メロディーを口ずさんだことだろう。その中には、あのドライブインの女性もいるはずである。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161029-118-OYTPT50188

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  21. 皇居で文化勲章親授式
    ノーベル賞の大隅さんら
    2016/11/3 11:03

     文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」であり、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった細胞生物学の大隅良典(71)、絵画・彫刻の草間弥生(87)、日本近世文学の中野三敏(80)、集団遺伝学の太田朋子(83)、小説の平岩弓枝(84)、作曲の船村徹(84)の6氏に天皇陛下から勲章が手渡された。

     親授式の後、受章者を代表して平岩さんがあいさつし、天皇陛下がねぎらいの言葉をかける。

     親授式に出席した6人は宮殿東庭での記念撮影にも臨み、宮内庁で記者会見する。
    http://this.kiji.is/166729631012767226

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    1. 文化勲章親授式 ノーベル賞の大隅良典さんなど6人
      11月3日 11時43分

      文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった大隅良典さんなど6人に天皇陛下から文化勲章が贈られました。

      ことしの文化勲章の受章者は、「オートファジー」という細胞内部の仕組みを解明し、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71)、水玉や編み目の模様をモチーフにした色彩豊かな作風で知られる前衛芸術家の草間彌生さん(87)、時代小説「御宿かわせみ」など数々のベストセラー小説を生み出した小説家の平岩弓枝さん(84)、「別れの一本杉」や「矢切の渡し」など、多くの名曲を生み出した作曲家の船村徹さん(84)、遺伝子レベルでの生物の進化の解明に努め、集団遺伝学の発展に貢献した国立遺伝学研究所名誉教授の太田朋子さん(83)、日本の近世文学の研究や教育で優れた功績を挙げた九州大学名誉教授の中野三敏さん(80)の6人です。

      親授式は皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から一人一人に橘(たちばな)の花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。
      そして、受章者を代表して平岩さんが「精進を重ねて、なお一層、役に立つ仕事をさせていただきたい」とあいさつすると、天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを、まことに喜ばしく思います」とお祝いの言葉を述べられました。このあと受章者たちは、文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影に臨みました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161103/k10010754601000.html

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  22. 両陛下 文化勲章受章者らと茶会でご歓談
    11月4日 20時20分

    天皇皇后両陛下はことしの文化勲章の受章者や文化功労者を皇居に招き、茶会を開いてねぎらわれました。

    茶会は三笠宮さまの「斂葬の儀」終了後の4日午後5時半から皇太子さまと秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまも出席されて皇居宮殿で開かれ、ことしの文化勲章の受章者のうち、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった大隅良典さんや小説家の平岩弓枝さんなど4人と文化功労者に選ばれた歌手で俳優の杉良太郎さんなど15人が出席しました。

    はじめに文化勲章の受章者が両陛下とあいさつを交わしたあと、文化功労者が紹介され、天皇陛下が「皆さんが努力を重ね、学問・芸術・スポーツの分野で大きな成果をおさめられたことをまことに喜ばしく思います」とお祝いの言葉を述べられました。このあと、両陛下や皇族方は受章者らとテーブルについてそれぞれの専門分野などを話題に歓談されていました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161104/k10010756211000.html

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  23. 学士院賞 長谷川氏ら10人
    2017年3月14日5時0分

     日本学士院(塩野宏院長)は13日、優れた研究業績を顕彰する2017年度日本学士院賞に9件10人を選んだ。このうち、地震活動の解明に大きく貢献した長谷川昭氏には恩賜賞も贈られる。

     受賞者と研究業績は次の通り。

    【恩賜賞・日本学士院賞】

     ▽長谷川昭(はせがわ・あきら)東北大名誉教授(71)=地震学、「沈み込み帯のテクトニクスに関する地震学的研究」

    【日本学士院賞】

     ▽奈良沢由美(ならさわ・ゆみ)城西大准教授(51)=西洋美術史、「南ガリアのキリスト教祭壇 5世紀から12世紀まで」▽清水展(しみず・ひろむ)京都大教授(65)=社会人類学(文化人類学)、「草の根グローバリゼーション―世界遺産棚田村の文化実践と生活戦略」▽高崎史彦(たかさき・ふみひこ)高エネルギー加速器研究機構名誉教授(73)=高エネルギー物理学、「B中間子系におけるCP対称性の破れの研究」▽荒川泰彦(あらかわ・やすひこ)東京大教授(64)=光電子工学、「量子ドットとその光素子応用に関する研究」▽横堀寿光(よこぼり・としみつ)東北大名誉教授(65)=材料強度学、「メゾスケール力学に基づく材料の疲労および時間依存型強度学の基礎理論とその実用に関する研究」▽難波成任(なんば・しげとう)東京大教授(65)=植物病理学、「植物病原性細菌ファイトプラズマに関する分子生物学的研究」▽戸田達史(とだ・たつし)神戸大教授(56)=神経内科学、遠藤玉夫(えんどう・たまお)東京都健康長寿医療センター研究所副所長(63)=生化学・糖鎖生物学、「福山型筋ジストロフィーを含めた糖鎖合成異常症の系統的な解明と新しい糖鎖の発見」▽北村惣一郎(きたむら・そういちろう)国立循環器病研究センター名誉総長(76)=心臓外科学、「心臓外科新領域の開発と普及 小児冠動脈再建手術」
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170313-118-OYTPT50530

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  24. ノーベル賞の前哨戦、ガードナー賞に遠藤章氏ら
    2017年3月29日13時57分

     カナダのガードナー財団は28日、医学分野で大きな発見や貢献をした研究者に贈る「ガードナー国際賞」に、遠藤章・東京農工大特別栄誉教授(83)ら5人を選んだと発表した。

     賞金は各10万カナダ・ドル(約830万円)。授賞式は10月にトロントで行われる。

     遠藤氏は、血中コレステロール値を下げる高脂血症治療薬の原型となる物質「スタチン」を青カビから発見。心不全などの病気の予防と治療につなげた功績が評価された。

     同賞は「ノーベル賞の前哨戦」とも言われ、受賞者の多くがノーベル賞も受賞している。国内でも、ノーベル生理学・医学賞に輝いた大隅良典・東京工業大栄誉教授や山中伸弥・京都大教授らが過去に受賞した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170329-118-OYT1T50064

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    1. ガードナー国際賞に遠藤章氏 医学研究で優れた業績
      3月29日 20時20分

      医学の研究で優れた業績を挙げた人に贈られるカナダの「ガードナー国際賞」のことしの受賞者に、血液中のコレステロールを下げる「スタチン」という物質を発見した、東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授が選ばれました。

      「ガードナー国際賞」の受賞が決まったのは、東京農工大学の遠藤章特別栄誉教授(83歳)です。

      秋田県生まれの遠藤さんは、東北大学農学部を卒業後、製薬会社を経て東京農工大学農学部の教授などを務めました。製薬会社に在籍中の昭和46年ごろから、動脈硬化の原因となる血液中のコレステロールを下げる薬の開発に取り組み、昭和48年に青カビが作り出すスタチンという物質が体内でコレステロールが合成されるのを抑え、その値を劇的に下げることを発見しました。

      スタチンは、発見から14年後の昭和62年に動脈硬化の治療薬として発売され、現在では毎日推計4000万人が使う薬として知られています。スタチンは心臓発作や脳卒中の危険を下げるほか、卵巣がんや全身の骨を形づくる元となる軟骨ができない「軟骨無形成症」という難病の治療にも有効な可能性があるとして注目を集めています。

      ガードナー国際賞は、アメリカのラスカー賞などと並んで受賞者がのちにノーベル賞を受賞するケースが多いことで知られ、去年ノーベル賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授も、おととし受賞しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170329/k10010929581000.html

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    2. 世界的な医学賞 ガードナー国際賞の遠藤章さん喜び語る
      3月30日 18時00分

      世界的な医学賞でのちにノーベル賞を受賞する人も多いカナダの「ガードナー国際賞」のことしの受賞者に東京農工大学特別栄誉教授の遠藤章さんが選ばれ、記者会見で受賞の喜びを語りました。

      世界的な医学賞の「ガードナー国際賞」を選定しているカナダの財団は、29日ことしの受賞者を発表し、日本からは、「スタチン」と呼ばれる血液中のコレステロールの値を下げる物質を発見し、世界中で毎日推計4000万人が使う動脈硬化の治療薬の開発へとつなげた東京農工大学特別栄誉教授の遠藤章さんが選ばれました。

      遠藤さんは、30日大学で会見し、「野口英世のように人類の役に立つ研究をしたいというのが子どものころの夢でした。ここまで多くの人の命や健康に影響を与えることになるとは想像していませんでした」と受賞の喜びを語りました。
      そして「自分の若い頃と違って研究費などの制約が厳しくなり好きな研究に夢中になることが難しい時代になっていますが、だからこそ子どもたちには大きな夢と目標を持ち、それに向かって努力しなさいと伝えたい」と次の世代を担う若者へのメッセージを語っていました。

      ガードナー国際賞は受賞者がのちにノーベル賞を受賞するケースが多いことで知られ、去年、ノーベル賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんも、おととし受賞しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170330/k10010930791000.html

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  25. 日本人はノーベル賞を取れなくなる? 過去の受賞者が懸念
    9月23日 19時17分

    ことしもノーベル賞の発表まであと1週間余りとなりました。日本は、ここ3年、連続して受賞者を出し、初の4年連続のノーベル賞受賞となるのか注目されていますが、その一方で、過去の受賞者からは、このままでは日本の研究者がノーベル賞を取れなくなる時代が来ると強い懸念の声が相次いであがっています。

    日本はこの3年間、ノーベル医学・生理学賞と物理学賞を合わせて6人が次々と受賞し、日本の科学研究のレベルの高さを世界にアピールしてきました。
    ところが、去年、ノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典さんは「日本の大学の状況は危機的でこのままいくと10年後、20年後にはノーベル賞受賞者が出なくなると思う」と強い危機感を訴えています。

    実際、技術革新の源となる研究論文の数を2015年までの10年間で見ると日本は低迷が続いています。

    ことし3月、世界的な科学雑誌「ネイチャー」は、日本の科学研究が失速し、このままではエリートの座を追われかねないと指摘しました。

    研究論文の数を比較するとアメリカ、中国、イギリス、韓国などいずれも増えているのに日本だけが伸び悩んでいるのです。

    おととしノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんは「2000年以降、世界の国々で科学技術の重要性が強く認識され多くの国で科学技術予算を増やした」と指摘したうえで、日本の大学などの研究現場では、論文の数を左右する研究者の数、研究時間、予算の3つの要素がいずれも減っていて、特に研究時間の減少が顕著だといいます。

    文部科学省科学技術・学術政策研究所が全国の大学の教職員6000人近くを対象にした調査でも、2002年の時点で職務時間の46.5%あった研究にかける時間は、2013年には35%と10%以上低下していました。

    研究所では「国立大学が法人化して以降、教員が大学の運営に関わるようになり、やるべき業務が増している。一方で専門性の高い実験の補助や書類の作成などを行う研究支援者の数が、海外と比べて少ないことも問題になっている」と話しています。

    これについて梶田さんは「大学法人化以降、毎年運営費交付金が1%削減されていて大学は、基礎体力をここ10年奪われてきた。まずはその基礎体力を回復させる方向にかじを切り、次世代を担う若い人が育つ環境を作っていく必要がある」と指摘します。

    一方、大隅さんも若手の研究者を少しでも応援したいとノーベル賞の賞金と同じ1億円を拠出して研究費を支援する財団を設立しました。大隅さんは「ことしも来年もノーベル賞の候補にあがる人は間違いなくいるし、日本人がもらってくれればうれしいが、日本はこのまま行けばいいんだという風潮になると困る。このままでは中国に若者が流れる事態がうまれる可能性すらある」と訴えていました。

    研究時間は10年で10%減少

    日本の大学の研究者の研究時間はこの10年で10%も減少したとする調査結果を文部科学省科学技術・学術政策研究所がまとめています。

    文部科学省科学技術・学術政策研究所は2002年からおよそ5年ごとに大学の教職員の職務時間のうち、研究や教育にかける時間がどの程度占めているのか調査を行っています。

    それによりますと、2002年には46.5%あった研究時間は2013年には35%と、10年ほどで10%余り落ち込んだことがわかりました。

    研究時間を増やすための有効な手段についてたずねると、およそ6割以上の教職員が「大学運営業務・学内事務手続きの効率化」を挙げ、研究以外の業務の負担軽減を求めていることがわかったということです。

    文部科学省科学技術・学術政策研究所の伊神正貫室長は「国立大学が法人化して以降、教員が大学の運営に関わるようになり、やるべき業務が増している。一方で、専門性の高い実験の補助や書類の作成などを行う研究支援者の数が海外と比べて少ないことも問題となっている」と話しています。

    研究者 研究時間は1割に満たず

    物質表面の性質について研究を行っている東京大学の高山あかり助教は「研究するために研究者になったが研究時間に割ける時間がほとんどないのが現状だ」と訴えています。

    物質表面の研究はアンモニアの合成方法などノーベル賞も複数出ている分野で東京大学の高山あかり助教は、半導体の上に金属の薄膜をはり、電気的性質などがどのように変化するか調べています。

    基礎研究ですが、新たな性質を持つ物質が発見できれば、将来的に高性能のコンピューターなどさまざまな最新の電子部品の開発につながる可能性があるということです。

    高山さんは学生時代に、次世代の電子素子の動作メカニズムとして注目される性質を発見し、所属する大学の総長優秀学生賞や日本学術振興会の育志賞など数々の賞を受賞し、28歳という若さで東京大学の助教というポストに就きました。

    しかし、教職員になると、実験機器の管理や大学の運営、教育などで時間が取られ、現在、自身の研究時間は1割にも満たないと話しています。

    取材した日には、実験器具の管理のためのテープを貼る作業に追われ、終わったあとは学会で発表する学生の資料の助言などの指導、それに、学生の実験のための実験機具の調整や資料のコピーなどの作業に追われていました。

    さらに、来月から始まる学会のポスター作りも高山さんが担っていて、デザインの検討などゼロから作り上げないといけません。

    研究時間が削られることから、今回は、ポスターの制作を広告代理店に注文しましたが、頻繁にやり取りが必要なため多くの時間の捻出にはつながらなかったということです。

    高山助教は「研究時間はせめて3割はほしい。研究するために研究者になったが研究時間に割ける時間がほとんどないのが現状だ」と話しています。

    梶田さん「日本は優れた国とは言えない」

    おととしノーベル物理学賞を受賞した東京大学教授の梶田隆章さんは、今の日本の科学研究の現状について「2000年以降、世界の国々で科学技術の重要性が強く認識され、多くの国で科学技術予算を増やした」と指摘したうえで、「残念ながら日本が科学技術で優れた国であるとはもはや言えないと思う」といいます。

    そしてノーベル賞の受賞者が相次いでいることについても「1980年代から90年代の仕事を、今、評価してもらっている。2000年以降研究環境が急激に日本で悪化しているので、ノーベル賞がいままでのように出るかというと、怪しいといわざるをえない」と話しました。

    そのうえで「戦後、日本は科学技術によって大きく発展し、私たちもその発展によってある程度の暮らしができている。今後、それが難しくなると日本がどういう国になってしまうんだろうと非常に心配だ。あまり遅くならないうちに手を打たないといけない重要な課題だ」と訴えました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170923/k10011153701000.html

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    1. ことしのノーベル賞予想に日本人研究者
      9月20日 23時18分

      来月2日から始まることしのノーベル賞の発表を前に、受賞が有力視される世界の研究者22人をアメリカの学術情報サービス会社が発表し、日本からは化学賞で桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授の名前が上がっています。

      アメリカの学術情報サービス会社「クラリベイト・アナリティクス」は、およそ6300万本もの研究論文の引用回数をもとに、ノーベル賞の受賞が有力視される世界の22人の研究者を発表しました。

      このうち日本からは、化学賞で桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授(64)が挙げられています。

      宮坂特任教授は、「ペロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶の構造を持つ物質を金属板などに塗るだけで、太陽電池を作ることができることを発見しました。

      ペロブスカイト太陽電池は、現在の太陽電池に比べて軽くて生産コストが安いうえ、折り曲げることも可能になることから、次世代の太陽電池として注目を集めています。

      「クラリベイト・アナリティクス」は、前身の「トムソン・ロイター」を含め、去年までに世界の278人を有力な研究者として発表していて、このうち43人がノーベル賞を受賞しています。

      日本人も、アメリカ国籍を取得した人を含めて24人が選ばれていて、山中伸弥さんと大隅良典さんが医学・生理学賞を、中村修二さんが物理学賞をそれぞれ受賞しています。

      ノーベル賞をめぐっては、ことしも日本人が受賞すると初の4年連続の受賞となるだけに、その行方が注目されます。

      ペロブスカイト太陽電池とは

      ペロブスカイト太陽電池とは、「ペロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶の構造をした物質を材料にした太陽電池で、次世代の太陽電池として注目されています。

      宮坂さんは、平成21年、鉛などを含む有機化合物をペロブスカイト構造の結晶にして金属板などに塗ると、太陽電池ができることを発見しました。

      当初は太陽光を電気に変える発電効率は3%余りでしたが、3年後には10%、現在は従来の太陽電池に匹敵する20%を超えるレベルに達し、製品化に向けた動きも出始めています。

      特に、ペロブスカイトを1マイクロメートルにも満たない厚さで金属板などの電極に塗るだけで太陽電池ができることから、安くて軽いうえ、折り曲げることも可能なのが特徴です。

      このため宮坂さんは、衣服やかばんに太陽電池を貼り付けることで身の回りのパソコンや医療用の機器を動かすほか、人工衛星などへの応用も期待できるとしています。

      宮坂力特任教授インタ

      桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授は、「ペロブスカイト太陽電池の研究がものすごい勢いで広がっていることから、ノーベル賞への道もあるのかなと考えていましたが、実用化には数年かかると思うので、非常に早い反応に驚いています」と話しています。

      そのうえで、「この技術は日本が発見したのに、欧米や中国、韓国などで研究に火がつき、日本があとから追いかける状況になってしまいました。現在は、マラソンでいう先頭集団にようやく上がってきた状況なので、若い研究者に、もっとこの分野に参加してもらうとともに、私自身も努力していきたい」と話しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170920/k10011149891000.html

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  26. 文化勲章に東京理科大学長の藤嶋昭さんら5人
    10月24日 13時20分

    今年度の文化勲章の受章者に酸化チタンの「光触媒」の作用を発見した東京理科大学学長の藤嶋昭さんなど合わせて5人が選ばれました。また、文化功労者にはデザイナーのコシノジュンコさんなど15人が選ばれました。

    文化勲章を受章するのは次の5人の方々です。

    東京理科大学学長の藤嶋昭さん(75)は、酸化チタンの光触媒の作用を世界で初めて発見しました。その研究成果は有害物質の分解など幅広く実用化されています。

    奥谷博さん(83)は、鮮やかな色彩と大胆な構図で知られる洋画家で、日本芸術院賞に選ばれるなど数多くの受賞歴があります。

    芝祐靖さん(82)は、雅楽の演奏家として優れた演奏活動や創作に取り組み、日本の音楽文化の発展に大きく貢献しました。

    東洋文庫文庫長の斯波義信さん(87)は、中国史の分野で宋の時代以降の経済的な成長や拡大の歴史を分析し、世界の中国史研究に大きな影響を与えました。

    大阪大学名誉教授の松原謙一さん(83)は、分子生物学の分野で遺伝子組み換え技術やヒトゲノムの計画で卓越した業績をあげ、世界の生命科学の発展に大きく貢献しました。

    また、文化功労者に選ばれたのは次の方々です。

    彫刻家の雨宮敬子さん(86)。
    義太夫節の竹本駒之助さん(82)、本名、上田悦子さん。
    バレエダンサーの吉田都さん(51)、本名、遠藤都さん。
    北海道大学名誉教授で、ウイルス学が専門の喜田宏さん(73)。
    大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授で、免疫学が専門の坂口志文さん(66)。
    写真家の杉本博司さん(69)。
    デザイナーのコシノジュンコさん(78)、本名、鈴木順子さん。
    一橋大学名誉教授で、厚生経済学などが専門の鈴村興太郎さん(73)。
    詩人の高橋睦郎さん(79)。
    奈良大学名誉教授で日本古代史が専門の東野治之さん(70)。
    歌舞伎俳優の中村吉右衛門さん(73)、本名、波野辰次郎さん。
    京都大学大学院医学研究科特任教授で薬理学が専門の成宮周さん(68)。
    日本ウエイトリフティング協会顧問の三宅義信さん(77)。
    大阪大学名誉教授で有機合成化学が専門の村井眞二さん(79)。
    京都大学名誉教授で行政学が専門の村松岐夫さん(77)。

    文化功労者に選ばれたのは以上、15人の方々です。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月6日に都内のホテルで、それぞれ行われます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171024/k10011195521000.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2017/04/blog-post_30.html?showComment=1508829125778#c7071157859928600633

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  27. 2017.11.2 05:00
    【秋の褒章】
    紫綬褒章の受章者

     紫綬褒章受章者(18人、うち女性4人)は次の通り。(敬称略)

     東北大名誉教授(植物栄養学・土壌学研究)山谷知行(67)=仙台市▽理化学研究所脳科学総合研究センターチームリーダー(生物物理学研究)宮脇敦史(55)=埼玉県新座市▽ピアノ演奏家(芸術文化)小山実稚恵(高橋実稚恵)(58)=東京都港区▽東京大教授(イスラム史・世界史研究)羽田正(64)=東京都文京区▽建築家(芸術文化)坂茂(60)=東京都世田谷区▽作詞家(芸術文化)松本隆(68)=東京都渋谷区▽脚本家・演出家(芸術文化)三谷幸喜(56)=東京都渋谷区▽歌人(芸術文化)小島ゆかり(横井ゆかり)(61)=東京都西東京市▽撮影監督(芸術文化)藤沢順一(67)=川崎市▽将棋棋士(文化普及)森内俊之(47)=横浜市▽名古屋大教授(生化学・細胞生物学研究)貝淵弘三(62)=名古屋市▽自然科学研究機構分子科学研究所長(表面科学研究)川合真紀(65)=愛知県岡崎市▽京都大名誉教授(大気物理学研究)津田敏隆(65)=大津市▽京都大名誉教授(生物系薬学研究)橋田充(65)=京都市▽漫才師(芸術文化)宮川大助(松下孝美)(68)=大阪市▽漫才師(芸術文化)宮川花子(松下美智代)(63)=大阪市▽大阪大名誉教授(溶接・接合工学研究)小溝裕一(67)=兵庫県西宮市▽東京大名誉教授(コンピューターグラフィックス研究)西田友是(68)=広島市
    http://www.sankei.com/life/news/171102/lif1711020005-n1.html

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  28. 地球温暖化防止のイリュージョニストと、遺伝子手品のマジシャン数名…

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  29. 皇居で文化勲章の親授式
    11月3日 14時14分

    文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、東京理科大学学長の藤嶋昭さんなど5人に、天皇陛下から文化勲章が贈られました。

    ことしの文化勲章の受章者は、酸化チタンの光触媒の作用を世界で初めて発見した東京理科大学学長の藤嶋昭さん(75)、中国の成長の歴史を分析し中国史研究に大きな影響を与えた東洋文庫文庫長の斯波義信さん(87)、遺伝子組み換え技術やヒトゲノムの計画で卓越した業績を上げた大阪大学名誉教授の松原謙一さん(83)、鮮やかな色彩と大胆な構図で知られる洋画家で日本芸術院賞も受賞した奥谷博さん(83)、雅楽の演奏家として、優れた演奏や創作を通じて音楽文化の発展に貢献した芝祐靖さん(82)の5人です。

    親授式は皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から受章者一人一人にたちばなの花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。

    そして、受章者を代表して斯波義信さんが、「それぞれの分野に一層努力・精進を重ねていく決意です」とあいさつすると、天皇陛下は、「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされたことを、まことに喜ばしく思います」とお祝いの言葉を述べられました。

    このあと受章者たちは、文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影に臨みました。

    受章者が記者会見

    文化勲章の親授式のあと、宮内庁で受章者の記者会見が行われました。藤嶋昭さんは、「長年研究してきたことを評価していただき、本当にうれしく感激しています。今、一生懸命やっているのは、理科離れをいかに防ぐかということで、学校での出前授業などをとおして理科のおもしろさを伝え、後継者を育てていきたいです」と述べました。

    奥谷博さんは、「きょう、文化人の仲間に入れていただきましたが、絵を描くという仕事をずっと突き詰めていきたいです。『芸術に終わりはない』という気持ちで心を新たにして頑張っていきたいです」と話しました。

    芝祐靖さんは、宮中の音楽を担当する宮内庁の「楽部」におよそ30年間勤め、昭和34年には、天皇皇后両陛下のご結婚を祝う曲を作曲したということです。

    芝さんは、「陛下から温かいお言葉をいただいて大変うれしく思っています。これからも雅楽を発展させていきたいです」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171103/k10011209501000.html

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    1. 文化勲章 5氏に授与 「光触媒」開発 藤嶋さんら
      2017年11月4日5時0分

       文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿で行われ、「光触媒」を開発した光化学・電気化学の藤嶋昭さん(75)ら5人が、天皇陛下から勲章を手渡された。

       他の受章者は、中国史の斯波しば義信さん(87)、分子生物学の松原謙一さん(83)、洋画の奥谷博さん(83)、雅楽の芝祐靖すけやすさん(82)。陛下は、受章者らを前に、「長年努力を重ね、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」と述べられた。その後の記者会見で、藤嶋さんは「(発見から)50年の特別な年にこうした賞をいただいた」と笑みを浮かべつつ、東京理科大学長らしく、「(若者の)理科離れをいかに防ぐか。日本を科学技術立国にしていかなければ」と述べ、後継者の育成に意欲を見せた。

       奥谷さんは「文化人の仲間に入れていただいた。芸術に終わりはない。最初から出直すような感じでやっていく」と語った。

       宮内庁楽部出身の芝さんは「陛下から温かいお言葉をいただき、大変うれしい。これからも雅楽を発展させたい」と感慨深げだった。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171104-118-OYTPT50107

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  30. 「健康に役立つ技術を」=分子生物学の松原謙一さん-文化勲章

     遺伝子組み換え技術によるB型肝炎ワクチンの開発や、ヒトゲノム(人間の全遺伝情報)解読に貢献し、文化勲章の受章が決まった大阪大名誉教授の松原謙一さん(83)は「評価していただき、ありがたく思っている」と笑顔を見せた。
     「いろいろな生き物がいろいろな遺伝子の働きで生きている。複雑な仕組みを調べるすごい技術」と組み換え技術をたたえる松原さん。若い研究者と共に開発したB型肝炎ワクチンは、多くの人を感染リスクから守っており、「もっと安く、たくさん作れたらいい」と期待を寄せる。
     「未病社会の診断技術研究会」の副会長を務める傍ら、生物情報の研究者と2人で大阪市内にオフィスを借り、病気の可能性を見つける研究を続けている。「人間の遺伝子の研究は面白い。みんなの健康に役立つ仕組みをつくり出したい」と力を込めた。(2017/10/24-11:49)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2017102400568&g=soc

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    1. 私の偶然と必然 | サイエンティスト・ライブラリー | JT生命誌研究館
      http://brh.co.jp/s_library/interview/26/

      肝炎ウィルス

      75年大阪大学医学部に移って自分の研究室をもつことになった時、人間の遺伝子の研究をしようと強く思い、医学との共同研究を始めました。医学部にある病気や人体に関する知識の集積はものすごいので、共同研究によって分子から生体までつなげようと考えたのです。当時はこの考えはまだ一般的でなかった。胃酸を出させるペプチドや消化管ホルモン、肺ガン患者の血液の中にたくさん出てくるアミラーゼの遺伝子を取り出して研究していたところ、科学技術庁からB型肝炎のワクチン作りの話が来て、熊本の化血研と一緒に仕事を始めました。

      B型肝炎ウィルスは、人間とチンパンジーにしか感染しないうえに、危険なので研究が難しい。そこでプラスミドにウィルスDNAを入れて大腸菌でワクチンの基になるタンパク質を作らせようというわけです。ところがさっぱりできてこない。そのうち、動物細胞でなら、うまくゆくことがわかりました。そこで、動物細胞に近い酵母にねらいを付けたら成功。これも世界で初めてです。酵母の研究をしていた東江昭夫さん(当時大阪大学助教授)に必要なDNAをもらえたのがありがたかった。研究には優れた仕事をしている人との協力が重要だと痛感しました。

      当時の実験室は、まさに廃屋で、ロッカーや実験台、椅子など皆拾い物、バーから捨てられるウィスキーのビンを試薬ビンとして使っていました。そんな中で宮之原厚司君が、「先生、なんだかできたごたる」と九州弁で言ってきました。酵母で肝炎タンパクができているというのです。彼は控えめに言ったのですが、データを見れば一目瞭然。今度はこちらが先生の立場で、「おめでとう」。教室の人もみんな一緒に大喜びしました。

      日本での人間の遺伝子研究に先鞭をつけ、医学と分子生物学の間に風穴を開けてきたつもりです。

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    2. 「B型肝炎ワクチン 松原謙一」
      https://www.google.co.jp/search?q=%EF%BC%A2%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3+%E6%9D%BE%E5%8E%9F%E8%AC%99%E4%B8%80

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  31. シリコンバレーのノーベル賞、細胞研究の森教授
    2017年12月4日10時36分

     【ワシントン=三井誠】米ネット大手のグーグルやフェイスブックの創業者らが設立した「ブレイクスルー賞財団」は3日、今年の同賞(生命科学分野)に京都大の森和俊教授(59)ら5人を選んだと発表した。

     同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」と呼ばれ、賞金は1人当たり300万ドル(約3億4000万円)で、ノーベル賞の分野ごとの賞金の約3倍。森教授は「自分が億万長者になるとは思いもしなかった。これはアメリカンドリームの日本版」とコメントした。

     森教授は、細胞内に異常なたんぱく質がたまるのを防ぐ仕組みを解明した業績が評価された。がんなど様々な病気の治療に役立つ成果として、世界的に注目されている。

     ブレイクスルー賞は、2013年には京都大の山中伸弥教授、昨年は東京工業大の大隅良典栄誉教授が受賞している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171204-118-OYT1T50043

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    1. 細胞研究 賞金3・4億円…森教授「ブレイクスルー賞」
      2017年12月4日15時0分

       【ワシントン=三井誠】米ネット大手のグーグルやフェイスブックの創業者らが設立した「ブレイクスルー賞財団」は3日、今年の同賞(生命科学分野)に京都大の森和俊教授(59)=写真=ら5人を選んだと発表した。

      シリコンバレー版ノーベル賞

       同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」と呼ばれ、賞金は1人当たり300万ドル(約3億4000万円)で、ノーベル賞の分野ごとの賞金の約3倍。森教授は「自分が億万長者になるとは思いもしなかった。これはアメリカンドリームの日本版」とコメントした。

       森教授は、細胞内に異常なたんぱく質がたまるのを防ぐ仕組みを解明した業績が評価された。がんなど様々な病気の治療に役立つ成果として、世界的に注目されている。

       ブレイクスルー賞は、2013年には京都大の山中伸弥教授、昨年は東京工業大の大隅良典栄誉教授が受賞している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171204-118-OYTPT50291

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  32. 皇居で講書始 雅子さまも15年ぶり出席
    1月10日 11時48分平成30年スタート

    天皇皇后両陛下が年の初めにさまざまな分野の研究者から講義を受けられる講書始が、10日、皇居で行われました。

    講書始は午前10時半から皇居・宮殿の松の間で行われ、両陛下は、皇太子さまや15年ぶりの出席となった雅子さまなど皇族方や、学術関係者らとともに3人の研究者から講義を受けられました。

    はじめに慶応大学の田代和生名誉教授が、長崎県の対馬に残る江戸時代の大量の古文書をおよそ30年かけて調査した結果、当時の日朝貿易が考えられていた以上に盛んだったことがわかったと論じました。

    続いて京都大学の苧阪直行名誉教授が、「ワーキングメモリ」と呼ばれる脳の一時的な記憶システムについて講義し、過去と未来を橋渡しする役割を担い、人間の意識をつくり出していると述べました。

    最後に東京理科大学の藤嶋昭学長が、自身で発見した酸化チタンによる光触媒反応について、空気と水の浄化や抗菌や殺菌など幅広い分野で応用されていると説明しました。

    講義は1時間近くにわたり、両陛下は熱心に耳を傾けられていました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180110/k10011283631000.html

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  33. 西澤潤一東北大名誉教授が死去 光通信の基礎技術を開発
    2018年10月26日 15時22分

    現代のIT社会に欠かせない光通信の基礎となる技術を開発し、文化勲章を受章した東北大学名誉教授の西澤潤一さんが、今月21日、亡くなりました。92歳でした。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181026/k10011686871000.html

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  34. 文化勲章に作曲家の一柳慧さんなど5人 文化功労者に20人
    2018年10月26日 12時00分

    今年度の文化勲章の受章者に、作曲家の一柳慧さんや劇作家で評論家の山崎正和さんなど5人が選ばれました。また、文化功労者には、小説家で随筆家の阿刀田高さんなど20人が選ばれました。

    文化勲章を受章するのは次の5人の方々です。

    ▽作曲家の一柳慧さんは、長年にわたり作曲界に刺激を与え、日本の現代音楽の振興や音楽界の発展に貢献したことが評価されました。
    ▽陶芸家の今井政之さんは、革新的な作品を発表するなど陶芸に新しい可能性を切り開いたことが評価されました。
    ▽東京大学名誉教授で租税法学が専門の金子宏さんは、現実の租税制度構築への理論の反映や途上国の税制整備への貢献などが評価されました。
    ▽京都大学名誉教授で情報工学が専門の長尾真さんは、知的情報処理の分野で世界をリードする独創的な研究成果を生み出したことなどが評価されました。
    ▽劇作家で評論家の山崎正和さんは、独自の視点による作品や、明せきな知性に貫かれた評論活動が評価されました。

    また、文化功労者に選ばれたのは次の方々です。
    ▽小説家で随筆家の阿刀田高さん
    ▽作曲家の池邉晋一郎さん
    ▽書家の井茂圭洞さん、本名、井茂雅吉さん
    ▽建築家の伊東豊雄さん
    ▽薬学や生化学が専門の宇井理生さん
    ▽哲学や宗教哲学が専門の上田閑照さん
    ▽商法学が専門の江頭憲治郎さん
    ▽能楽の大槻文藏さん
    ▽札幌オリンピックスキージャンプの金メダリスト笠谷幸生さん
    ▽歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん、本名、片岡孝夫さん
    ▽アートディレクターの北川フラムさん
    ▽フランス文学が専門の塩川徹也さん
    ▽分子認識化学や集積機能化学が専門の新海征治さん
    ▽小説家の高樹のぶ子さん、本名、鶴田信子さん
    ▽作曲家で、著作権保護に尽力した都倉俊一さん
    ▽企業による芸術文化の支援に力を注いだ福原義春さん
    ▽日本料理人の村田吉弘さん
    ▽食文化の振興に力を注いだ茂木友三郎さん
    ▽細胞生物学が専門の森和俊さん
    ▽有機合成化学が専門の山本尚さん。

    文化功労者に選ばれたのは以上、20人の方々です。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月5日に都内のホテルで、それぞれ行われます。

    作曲家 一柳慧さん

    文化勲章を受章する作曲家の一柳慧さんは神戸市出身の85歳。昭和24年、高校生のときに毎日音楽コンクールの作曲部門で1位になり、10代で作曲家として鮮烈なデビューを飾ります。

    その後、19歳で渡米し、ニューヨークで現代音楽の巨匠、ジョン・ケージに師事して7年間音楽活動を共にし、実験的な作曲技法を日本に紹介しました。

    帰国後は、五線譜ではなく図形を用いた楽譜による作曲法を用いて創造性にあふれた作品を発表したほか、雅楽や伝統的な邦楽の楽器を独自の視点で捉え直して新たな可能性を開くなど、最も先駆的な作曲家の1人として活躍を続け、国際的にも評価を高めました。

    作品は世界各地で演奏され、これまでに国内外の数々の賞を受賞しているほか、平成11年には紫綬褒章を、平成17年には旭日小綬章を受章しています。

    一柳さんは「創作のモチベーションはやはり戦争です。自由に発言や行動ができないという抑圧がいちばんこたえましたが、戦争が終わって抑圧がなくなると、精神が自由になりました。今は若い世代から刺激を受けていて、一緒にディスカッションすることが非常に楽しいと感じています。今回の受章によって音楽に光が当てられ、彼らが希望や理想を持って音楽活動を行えることにつながればうれしいです」と受章の喜びを語っていました。

    京都大学名誉教授 長尾真さん

    文化勲章を受章する京都大学名誉教授の長尾真さんは三重県出身の82歳。京都大学工学部で情報工学を学び研究者としての道を歩む一方で、京都大学の学長や国立大学協会会長、国立国会図書館の館長などを歴任しました。

    長尾さんは、コンピューターを使って画像や言葉を分析する研究を1960年代から続け、郵便番号の手書きの数字を読み取る技術や、入国審査などで使われる人の顔を画像で認識する技術などを開発し、AI=人工知能の基礎となる分野の発展に貢献しました。

    また、英語を日本語に翻訳するソフトウエアの開発にも取り組み、コンピューターに膨大な対訳の用例を記憶させることで翻訳の精度を高める「用例翻訳」という仕組みを世界に先駆けて提唱しました。

    国立国会図書館の館長を務めた際には200万冊を超える蔵書をデータとして保存する事業に取り組むなど、日本における電子図書館の充実にも尽力しました。

    受章について、長尾さんは「夢にも思っていませんでしたが、情報科学という分野の初期に研究者として巡り合ったことが幸運だったと思っています」と述べました。そのうえで、「誰もやっておらず、人の役に立つような課題を発見することに研究の半分の値打ちがあります。現在ではロボットや翻訳の研究が進み、自分が助手のころに抱いていた人工知能の実現という夢に近づいていると感じます」と話していました。

    劇作家 山崎正和さん

    文化勲章を受章する劇作家で評論家の山崎正和さんは京都市出身の84歳。京都大学大学院に在籍中の昭和38年に執筆した戯曲「世阿弥」で注目を集め、その後も「オイディプス昇天」や「言葉アイヒマンを捕らえた男」などの戯曲を発表し、新しい演劇の世界を確立しました。

    また、長年にわたって大阪大学の教授を務めるなど研究者や評論家としても活躍し、1970年代から80年代にかけての人の生き方や考え方の変化を独自の視点で分析した評論「柔らかい個人主義の誕生」などで高い評価を得ました。

    さらに、社会活動にも幅広く従事し、経済産業省の参与や中央教育審議会の会長などを歴任したほか、現在はサントリー文化財団で特別顧問を務めています。

    平成11年に紫綬褒章を受章し、平成18年に文化功労者に選ばれたほか、平成23年には恩賜賞・日本芸術院賞が贈られました。

    受章について、山崎さんは「これまで文化勲章はその道一筋の人に与えられてきましたが、私はさまざまな仕事をして、少なくとも4足のわらじを履いてきました。2足以上のわらじを履くことが一般化してきた時代を象徴する受章だと思います。物を考えること、書くことは私にとって習慣なので受章後も変わりません」と話していました。

    小説家 阿刀田高さん

    文化功労者に選ばれた小説家で随筆家の阿刀田高さんは東京都出身の83歳。早稲田大学第一文学部を卒業後、国立国会図書館の司書として勤務するかたわら、コラムやショートショートの作品を執筆するようになり、その後、文筆家として独立しました。

    昭和53年の短編集「冷蔵庫より愛をこめて」を刊行した頃から、その新鮮な作風が注目を集め、翌年、日本推理作家協会賞を受賞し、短編集「ナポレオン狂」で直木賞を受賞しました。

    ミステリー性やブラックユーモアにあふれた“奇妙な味”と評される短編やショートショートを数多く発表する一方で、西洋の歴史や古典への深い造詣をもとに、歴史小説や評伝、教養書など幅広いジャンルで作品を発表しています。

    日本推理作家協会の理事長や日本ペンクラブの会長などを歴任し、文芸の振興にも力を尽くしてきました。

    文化功労者に選ばれたことについて、阿刀田さんは「小説は大衆が楽しんでくれるものでなければいけないという思いがあり、純文学とは少し違う方向で書いてきたので、そういうものが公で評価されたことをうれしく思います。これからは、もう一度読書の大切さを訴えたいと思っています。おそらくもう3年もたてばIT機器が世の中を席けんすることは間違いないですが、人間が紙に字を写し、それによって知識を享受してきたことが、どれだけの文化を築いてきたか。そのことが持つ長所を私たちは失ってはいけないと思います」と話していました。

    スキージャンプ 笠谷幸生さん

    文化功労者に選ばれた笠谷幸生さんは北海道出身の75歳。スキージャンプの選手として、昭和47年に札幌で開かれた冬のオリンピックでは、自国開催の重圧をはねのけて海外の強豪を相手に金メダルを獲得しました。

    冬のオリンピックで日本勢初めての金メダル獲得という偉業で、この大会で表彰台を独占した日本ジャンプチームの活躍は「日の丸飛行隊」と呼ばれ、国内だけでなく海外でも称賛されました。

    現役引退後は指導者として活躍し、昭和53年から全日本スキー連盟のジャンプコーチに就任するなど後進の育成に力を尽くしました。さらに、国際スキー連盟の国際審判員として冬のオリンピックで審判も務めるなど、世界に誇る偉大な選手であるとともに指導者、競技団体の役員としても長年にわたって日本のスポーツ界の発展に貢献してきました。

    今回の受賞について、笠谷さんは全日本スキー連盟を通じて「戸惑いを覚えながらも大変名誉なことなのでお受けいたしました。私のこれまでの人生は途方もない多くの皆様に支えられてまいりました。今後もすべての皆様に感謝しながら日々を過ごしたいと思います」とコメントを出しました。そのうえで、金メダルを獲得した札幌オリンピックについては「私にとっては『遠き良い』思い出です」と振り返っています。

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    1. 歌舞伎俳優 片岡仁左衛門さん

      文化功労者に選ばれた歌舞伎俳優の片岡仁左衛門さん、本名、片岡孝夫さんは、大阪出身の74歳。昭和24年に5歳で初舞台を踏み、すっきりとした容姿で華がある二枚目役者として、歌舞伎のほかテレビや映画などで活躍してきました。

      平成10年に十五代目片岡仁左衛門を襲名し、知性派や二枚目から悪役まで幅広い役柄を演じられる歌舞伎界を代表する立役として人気を集めています。

      文化功労者に選ばれたことについて、仁左衛門さんは「身の引き締まる思いです。ただただ歌舞伎が好きという思いでやってきました。正直廃業しようという時期もありましたが、歌舞伎の魅力からは離れられなかったので、きょうまで努力してこられた」としたうえで、今後の抱負について「われわれに終点はないわけですから、死ぬまで修行です。とにかく体力の許すかぎり、歌舞伎というものを多くの人に伝えていきたいと思います」と話していました。

      九州大学高等研究院特別主幹教授 新海征治さん

      文化功労者に選ばれた九州大学高等研究院特別主幹教授の新海征治さんは福岡県福津市出身の74歳。九州大学工学部を卒業し、アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究員や九州大学教授を務めたあと、平成21年に九州大学高等研究院特別主幹教授に就任しました。

      新海さんは昭和55年、分子に光で刺激を与え、構造や形を制御して特定の分子やイオンを自由に取り出すことに世界で初めて成功しました。これは分子機械と呼ばれる概念で、分子を機械のように働かせることができることを初めて示し、世界中で研究が進むナノテクノロジーの分野で優れた業績をあげました。

      新海さんは、こうした一連の功績が評価されことしの文化功労者に選ばれました。

      新海さんは「突然の連絡でしたので非常に驚きました。指導してくれた先生や、一緒に仕事をした研究者仲間、学生たちに感謝しています。これからは自分の経験を若い人に渡して、後輩を育てていきたい」と話していました。

      小説家 高樹のぶ子さん

      文化功労者に選ばれた小説家の高樹のぶ子さんは山口県防府市出身で福岡市在住の72歳。昭和59年に「光抱く友よ」で、戦後生まれの女性作家として初めて芥川賞を受賞しました。

      女性の複雑な心理を表現した恋愛小説のほか、実際の出来事をもとにしたミステリーなど、幅広いジャンルで作品を生み出し、日本の美しい原風景を発信したいとみずからの少女時代をモデルに書いた自伝的小説「マイマイ新子」はアニメーション映画にもなっています。

      また、平成13年からは芥川賞の選考委員を務めています。

      文化功労者に選ばれたことについて、高樹さんは「私にはあまりに遠いことだと思っていたのでびっくりしました。これまで自分の作品に満足できていませんでしたが、『あなたたちが存在してくれたおかげで栄誉が与えられ、ありがとう』という気持ちです」と話しました。

      高樹さんは長時間、飛行機に乗っていると新たな発想が浮かんでくるということで、「私は重力やしがらみから逃れたいところがあって、そういうものがない場所は飛行中の機内です。あらゆるものから自由なとき、突然小説が生まれます」と話していました。

      今後は新しいジャンルとして古典文学に取り組みたいとして、「いにしえの物語を今の私が小説にして物語としてよみがえらせたい」と意気込みを話していました。

      作曲家 都倉俊一さん

      文化功労者に選ばれた作曲家の都倉俊一さんは東京都出身の70歳。大学在学中の昭和44年に作曲家としてデビューし、作詞家の阿久悠さんとのコンビで数多くのヒット曲を生み出してきました。

      山本リンダさんの「どうにもとまらない」やピンク・レディーの「ペッパー警部」や「UFO」などを手がけて一時代を築いたほか、海外にも活動の場を広げ、ミュージカルの制作などに参加してきました。

      また、JASRAC=日本音楽著作権協会の会長などを歴任して、日本文化の保護や発信にも貢献してきました。

      文化功労者に選ばれたことについて、都倉さんは「長い間、僕の歌や音楽を愛してくださった全国の皆様の支えがあったからこそだと、心から感謝を申し上げたい。現役の間に背中をドーンと押していただき、もうちょっと頑張れという勇気をもらったような気がしています。昭和、平成と思い切り駆け抜けてきましたが、平成最後の年にこの栄誉を頂いたことで、次の時代に昭和、平成のレガシーを伝えるのも僕の役目と考えています」と話していました。

      京都大学大学院教授 森和俊さん

      文化功労者に選ばれた京都大学大学院教授の森和俊さんは岡山県倉敷市出身の60歳。京都大学工学部に入学したあと薬学部に転入し、その後アメリカの大学などをへて、平成15年からは京都大学大学院理学研究科で教授を務めています。

      森さんは細胞生物学が専門で、細胞の中にある小胞体と呼ばれるごく小さな器官で、生命活動に必要なたんぱく質の品質管理が行われる仕組みを明らかにしました。

      小胞体の中に、誤った構造のたんぱく質を感知するセンサーのような役割の分子があることを発見したほか、たんぱく質を修復したり分解したりする仕組みがあることも突き止めました。

      最近の研究で、糖尿病や動脈硬化、それにパーキンソン病などの病気ではこの仕組みがうまく働かないことが原因となっている可能性が指摘されていて、予防や治療についての研究が進められています。

      文化功労者に選ばれたことについて、森さんは「身に余る光栄で、身も心も引き締まる思いです。30年前にアメリカで研究テーマを見つけたときから、その山を登り続けてきました。今後は破格の栄誉に背中を押されながら、病気と小胞体の関係を詳しく調べていきたい」と述べました。また、後進の育成にも力を入れているということで、「次の世代を育てることも重要な使命で、生物学に興味を持つ人を増やしていきたい。研究者の道は経済的にも大変だが、若い人が挑戦することを応援する社会になってほしい」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181026/k10011686641000.html

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    2. わりかしあぶなっかしいチョイスはなかったような…

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  35. 秋の褒章 林真理子さん 羽生善治さんら受章
    2018年11月2日 5時21分

    長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人、芸術やスポーツの分野で功績のあった人などに贈られる「秋の褒章」の受章者が発表され、小説家の林真理子さんや、将棋棋士の羽生善治さんなど、797人と22の団体が受章することになりました。

    ことしの「秋の褒章」を受章するのは、
    ▼人命救助活動で功績のあった人や団体に贈られる「紅綬褒章」が4人。
    ▼ボランティア活動で功績のあった人や団体に贈られる「緑綬褒章」が21人と22の団体。
    ▼長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人に贈られる「黄綬褒章」が255人。
    ▼芸術や文化、スポーツ、それに学術研究の分野で功績のあった人に贈られる「紫綬褒章」が16人。
    ▼公共の仕事で顕著な功績があった人に贈られる「藍綬褒章」が501人です。

    このうち、「紫綬褒章」では、
    ◆脚本家、演出家として幅広く活動し、軽やかな喜劇感覚と都会的なセンスに貫かれた作品で多くの観客を魅了するケラリーノ・サンドロヴィッチさん、
    ◆長年にわたり幅広い役柄を演じ、日本を代表する俳優として国際的に活躍する真田広之さん、
    ◆女性ならではの視点から、エッセーや伝記小説、恋愛小説など幅広い分野ですぐれた作品を発表している小説家の林真理子さん、
    ◆将棋棋士として長年、第一線で活躍し、将棋の普及や振興に大きく貢献した羽生善治さんらが受章します。

    「秋の褒章」の受章者は、今月14日に、皇居で天皇陛下からお言葉を受けることになっています。

    ケラリーノ・サンドロヴィッチさん「できるところまで続けたい」

    紫綬褒章を受章する脚本家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんは、東京出身の55歳。

    1980年代にインディーズバンド「有頂天」のボーカルとして人気を集め、その一方で演劇活動を始めました。劇団「ナイロン100℃」を主宰してみずから脚本と演出を手がけ、平成11年に戯曲「フローズン・ビーチ」で「演劇界の芥川賞」と称される岸田國士戯曲賞を受賞しました。

    ナンセンスでブラックな笑いをベースにしながら、人間の心の奥底をシリアスに描く独自の劇世界が高く評価され、これまで国内の主要な演劇賞を数多く受賞しているほか、音楽活動や映画やテレビドラマの監督など幅広い分野で活躍しています。

    ケラリーノ・サンドロヴィッチさんは、「最初は完全にアウトサイダーで、演劇って本当に恥ずかしいし、かっこ悪いなと思って、ちょっと小馬鹿にしてやれとジョークの一環で始めましたが、ミイラ取りがミイラになり、まさかこんなど真ん中で活動するようになるとは夢にも思っていなかったです。胸を張って言えるのは、やりたくないことは一切やってこなかったということです。今回の受章で、『続けていいよ』と言われたような気持ちなので、このままできるところまで続けたいと思います」と受章の思いを話していました。

    真田広之さん「予期せぬご褒美のようだ」

    紫綬褒章を受章する俳優の真田広之さんは、東京都出身の58歳。

    子役として俳優人生をスタートさせ、20歳のとき、アクション映画で初主演しました。

    1991年(平成3年)のNHK大河ドラマ「太平記」では、主役の足利尊氏を、1996年(平成8年)の大河ドラマ「秀吉」では、石田三成を演じました。

    また、活躍の場を海外にも広げ、1999年から2000年にかけては、イギリスの歴史ある劇団、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの「リア王」に出演しました。すべて英語のセリフで、真田さんは唯一の日本人キャストとして挑みました。

    また、2003年にはトム・クルーズ主演のハリウッド映画「ラストサムライ」に出演したほか、2004年には、主演した時代劇「たそがれ清兵衛」がアメリカのアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされるなど、日本を代表する俳優としてその地位を固めました。

    10年余り前にハリウッドのある、アメリカ西海岸のロサンゼルスに拠点を移し、アメリカの映画やテレビドラマなどで幅広く活躍しています。

    ロサンゼルスで記者会見した真田さんは受章について「身に余る栄誉をたまわり、驚きと喜びと、ことの重大さをひしひしとかみしめている。予期せぬご褒美のようだ」と喜びを語りました。

    また、今後の抱負について、「俳優としての挑戦を続けながら、裏方として日本のすばらしい人材や美しさをよい形で発信していきたい。ここ最近、いち俳優として言える限界を感じており、プロデューサーとして来年から始動したい」と話していました。

    林真理子さん「うれしく光栄なこと」

    紫綬褒章を受章する小説家の林真理子さんは、山梨県出身の64歳。

    大学を卒業後、コピーライターをへて、昭和57年にエッセー集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」でデビューしました。

    昭和61年には「最終便に間に合えば」と「京都まで」という作品で直木賞を受賞し、その後も幅広いジャンルで機知に富んだリズミカルな文章による優れた作品を発表しています。現在放送中のNHKの大河ドラマ「西郷どん」は、林さんの小説が原作となっています。

    林さんは受章について「36年間、愚直にひたすら書いてまいりましたが、こういうふうに認めていただけたことをうれしく、光栄なことだと思っています。とにかく世の中に出たい、有名になりたいという軽薄な形で出てきた私が、小説を書くということに出会って書かせてもらったことで、非常に成長させてもらったと思っております」と喜びを語りました。

    そのうえで、「私の作家としての芯は物語を作るのが大好きだということで、書いていることを快楽に感じます。今後、後世に残る小説を1冊書きたいと思う」と抱負を述べていました。

    また、ふるさとの山梨について聞かれると、「私の3作目の小説、『葡萄が目にしみる』は山梨を舞台にしたもので、故郷への思いはとてもあります。自分の故郷を背負っているという気持ちはずっとありました。私の作品のモチーフにも何度も何度も登場しますし、とても大切な場所です。山梨の皆さんに喜んでいただけるとうれしいなと思います」と話していました。

    羽生善治さん「大きな励みに前進続ける」

    紫綬褒章を受章する将棋棋士の羽生善治さんは、埼玉県出身の48歳。

    昭和60年に史上3人目の中学生棋士としてプロ入りし、4年後の平成元年に初めて挑んだタイトル戦の竜王戦を制して、当時の最年少記録となる19歳2か月で初タイトルを獲得しました。

    25歳だった平成8年に当時の七大タイトルをすべて独占する「七冠」を史上初めて成し遂げ、その後もトップ棋士として活躍を続けています。

    去年12月、将棋界の7つの永世称号の資格をすべて獲得して前人未到の「永世七冠」を達成し、ことし2月には将棋界初となる国民栄誉賞を受賞しました。

    これまでに獲得したタイトルの数は歴代最多の99期に上り、現在タイトル保持者として戦っている竜王戦に勝てば、通算100期の大記録を達成します。

    羽生さんは受章について、「今までの活動だけでなく、これから先の歩みに対しての期待も込められているのかなと受け止めています。将棋にはまだまだ研究すべきことがたくさん残されていて、そのおもしろや奥深さが前に進んでいく上でのエンジンになっています。受章を大きな励みに前進を続けていこうと思います」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181102/k10011695351000.html

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    1. 秋の褒章797人22団体
      2018年11月2日5時0分

       政府は2日付で、秋の褒章受章者797人(うち女性170人)と22団体を発表した。3日に発令する。

       学術研究や芸術文化の分野で活躍した人に贈られる紫綬褒章は16人。脚本家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチさん(55)や、俳優の真田広之さん(58)、小説家の林真理子さん(64)、将棋棋士の羽生善治さん(48)らが選ばれた。

       人命救助に尽力した人への紅綬褒章には4人、社会奉仕活動に尽くした人への緑綬褒章には21人と22団体が選出された。各職業分野で一筋に励んだ功績をたたえる黄綬褒章は255人、産業振興や社会福祉に業績を上げた人への藍綬褒章は501人だった。

       【紫綬褒章受章者】(敬称略、かっこ内は芸名など。年齢は3日時点)

       東北大教授 小菅一弘(63)▽千葉大教授 斉藤和季(64)▽脚本家・演出家 小林一三(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)(55)▽俳優 下沢広之(真田広之)(58)▽小説家 東郷真理子(林真理子)(64)▽将棋棋士 羽生善治(48)▽アニメーション監督 原恵一(59)▽美術史家 宝玉敏子(玉蟲敏子)(63)▽笙演奏家 宮田まゆみ(64)▽東京工大教授 吉田尚弘(64)▽染織作家 山下郁子(64)▽東京工大名誉教授 高橋栄一(66)▽京大教授 影山龍一郎(61)▽能楽師 金剛永謹(67)▽京大名誉教授 中條善樹(66)▽大阪大名誉教授 木下タロウ(67)

      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181101-118-OYTPT50380

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    2. >影山龍一郎(神経発生、体節形成、生物時計) - 京都大学再生医科学研究所
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%BD%B1%E5%B1%B1%E9%BE%8D%E4%B8%80%E9%83%8E

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    3. >大阪大学微生物病研究所免疫不全疾患研究分野

      「木下タロウ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E4%B8%8B%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%A6

      >感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E4%B8%8B%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%A6+j-grid

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    4. 「秋の叙勲」 4079人が受章
      2018年11月3日 5時35分

      ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、各界で功労のあった、合わせて4079人が受章することになりました。

      ことしの「秋の叙勲」を受章するのは、「桐花大綬章」が2人、「旭日大綬章」が6人です。

      また、「旭日重光章」と「瑞宝重光章」が合わせて57人、「旭日中綬章」と「瑞宝中綬章」が合わせて328人、「旭日小綬章」と「瑞宝小綬章」が合わせて942人など全体で4079人となっています。

      このうち、民間からの受章者は1891人で、全体の46.4%を占めたほか、女性の受章者は全体の9.2%にあたる374人となっています。

      「桐花大綬章」は、新日本製鉄の社長や経団連会長などを務めた今井敬さん、参議院議長などを務めた斎藤十朗さんの2人が受章します。

      また、「旭日大綬章」は、最高裁判所判事などを務めた大橋正春さん、官房副長官などを務めた鈴木政二さん、文部科学大臣などを務めた高木義明さん、法務大臣などを務めた千葉景子さん、経済産業大臣などを務めた平沼赳夫さん、トヨタ自動車の社長などを務めた渡辺捷昭さんの6人が受章します。

      また、「瑞宝重光章」は、宇宙の起源や進化を説明する「インフレーション理論」を世界に先駆けて提唱した東京大学名誉教授の佐藤勝彦さんらが受章します。

      「旭日小綬章」は、作曲家で、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのテーマ曲などを手がけた、すぎやまこういちさん、抜群の歌唱力で演歌からポップスまで幅広いジャンルを歌いこなす歌手の五木ひろしさん、ヒット曲「ルビーの指環」で知られ、映画などにも多数出演している歌手で俳優の寺尾聰さんらが受章します。

      このほか、外国人叙勲では、マレーシアのマハティール首相が「桐花大綬章」を受章するなど、合わせて135人が受章することになりました。

      叙勲の親授式や伝達式などは今月6日から行われます。

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    5. 「桐花大綬章」 今井敬さん

      「桐花大綬章」を受章する今井敬さんは、88歳。

      新日鉄、今の新日鉄住金で社長や会長を歴任し、コスト削減などの経営改革を通じて、業績の回復を実現させました。

      また、平成10年に当時の経団連の会長に就任したあと、日経連との統合を実現して、今の経団連=日本経済団体連合会を設立しました。

      おととし設置された天皇陛下の退位などを検討する政府の有識者会議では、座長として最終報告の取りまとめに携わりました。

      受章にあたって、今井さんは「このたびは叙勲の栄に浴し、身に余る光栄に存じます。今回の栄誉は、私個人が頂戴したものではなく日本経済の発展に携わる多くの関係者の皆様を代表して頂いたものと受け止めております。今後も微力ながら産業、社会の発展に貢献できますよう、精進を重ねて参る所存です」というコメントを出しました。

      「桐花大綬章」 斎藤十朗さん

      「桐花大綬章」を受章する斎藤十朗さんは、78歳。

      自民党の元参議院議員で昭和47年に初当選し、厚生大臣などを歴任しました。

      その後、平成7年からの5年間、参議院議長を務め、行政監視機能を強化するための委員会を新たに設置するなど、参議院改革に取り組みました。

      斎藤さんは、「身の引き締まる思いだ。同僚や先輩議員の引き立てで、今日があると痛感している」と話しています。

      そして、参議院議長時代を振り返り、「参議院は、衆議院との違いをどう出していくかだ。政局から一歩離れ、参議院らしい審議を行い、政策で勝負しなければならない。参議院改革は、相当いろいろなことで前進したと思う」と述べました。

      そのうえで、「与野党が対決する場合でも法案の修正を行い、実をあげることが、参議院らしい参議院をつくることになる。今のように政局の府では参議院は不要だ」と指摘しました。

      「旭日大綬章」 千葉景子さん

      「旭日大綬章」を受章する千葉景子さんは、70歳。

      弁護士で、昭和61年の参議院選挙で初当選し、参議院議員を4期務め、当時の民主党政権で、法務大臣を務めました。

      千葉さんは、「自分なりに、一生懸命、仕事をしてきた。1つの時代の大きな節目の中で、政権交代があったが、大臣を務めることまでは予想だにしていなかった」と振り返りました。

      法務大臣を務めていた千葉さんは、死刑制度について、国民的な議論を喚起したいとして、死刑を執行する刑場を報道各社に初めて公開しました。

      千葉さんは、「大変大きな問題なので、機会があれば、国民の皆さんが真正面から考えていくことが肝要だと思う」と述べました。

      そして、「『日本の政治の中で、政権交代が大きな意味を持つ』とみんなで力を尽くした。熱い思いと『国民目線』ということは、誰にも負けない態勢だったと思うが、いろいろ問題点もあった。逆に、1つの財産にして、政権交代も可能な状況の中で、日本の政治が活力をもって進んでもらいたい。政治をやる者は、いろいろな立場の人がいることを意識し、多様な存在を大事にする政治をぜひ、花開かせてほしい」と述べました。

      「旭日大綬章」 平沼赳夫さん

      「旭日大綬章」を受章する平沼赳夫さんは、79歳。

      昭和55年の衆議院選挙で初当選し、運輸大臣や経済産業大臣などを歴任しました。

      平成17年には郵政民営化に反対して、自民党を離党し、その後、次世代の党の党首などを務めました。

      平成27年には自民党に復党しましたが、去年の衆議院選挙には立候補せず、引退しました。

      平沼さんは、「小さいころから政治家を志していた。12回連続当選させてもらい、いろいろなことをやらせてもらったことに対する受章だと思って、心から喜んでいる。私みたいな、言いたいことを言っている政治家を支えてくれた有権者に感謝しなければいけない」と話しています。

      また、郵政民営化について、「自民党で党議拘束がかかり、それに反対したから選挙で『刺客』を出されたが、民主的ではない」と振り返りました。

      そのうえで、憲法改正について、「私は、初当選以来、一貫して言ってきた。国の安全保障を大切にしなければならず、自衛隊の在り方を明確にすべきだと思っている」と述べました。

      「瑞宝重光章」 佐藤勝彦さん

      瑞宝重光章を受章する東京大学名誉教授の佐藤勝彦さんは香川県坂出市の出身で73歳。

      京都大学を卒業後、宇宙物理学の第一線で研究を続け、宇宙は138億年前に誕生した直後、原子より小さな状態から急激に膨張したとする「インフレーション理論」を世界に先駆けて提唱しました。

      この理論は宇宙の起源や進化を説明する標準的なモデルとして広く認められています。

      現在は、日本学術振興会学術システム研究センターの所長として、若手研究者の育成など学術研究全般の支援にあたっています。

      今回の受章について佐藤さんは、「長年にわたる研究人生を評価され大変光栄です。物理学の基本的な法則を組み合わせて、宇宙の在り方を予見できることは理論物理学者としての最高の喜びだと思います。そういうおもしろさを研究者を志す多くの若い人に味わってもらい、誰も思いつかないような本当に挑戦的な研究を支援していきたい」と話しています。

      「旭日小綬章」 五木ひろしさん

      旭日小綬章を受章する歌手の五木ひろしさんは、福井県出身の70歳。

      昭和46年に「五木ひろし」としてのデビュー曲、「よこはま・たそがれ」が大ヒットして、人気歌手の仲間入りを果たしました。

      その後も、「おまえとふたり」「長良川艶歌」などのヒットを重ね、優れた歌唱技術と表現力で演歌からポップスまで幅広く歌い、今も第一線で活動しています。

      NHK紅白歌合戦には、「よこはま・たそがれ」で初出場してから去年まで47回連続で出場しています。

      五木さんは受章について「大好きな歌の道をひたすら歩いてきたことで栄誉ある章をいただけることになり、これまで自分を支えてくれた多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語りました。

      また、歌うことへの思いについて「心がけていることは日本語の言葉の美しさを伝えていくことです。歌は、なくてはならないもので、時には人を勇気づけたり励ましたり、その力は大きなものがある。これからは歌える喜びを一層感じながら、少しでも長く頑張っていきたいです」と話していました。

      「旭日小綬章」 寺尾聰さん

      旭日小綬章を受章する俳優で歌手の寺尾聰さんは、神奈川県出身の71歳。

      大学在学中にグループサウンズを結成してベーシストとして活動したのち、昭和43年に父親の宇野重吉さんも出演していた映画「黒部の太陽」で俳優としてデビューしました。

      その後は、テレビドラマ「大都会PARTスリー」や「西部警察」など数多くの作品に出演し、サングラスをかけたニヒルな雰囲気で人気を集めました。

      また、昭和56年には男女の別れを男の立場から歌った「ルビーの指環」がミリオンセラーとなり、歌手として一時代を築いたほか、俳優としても黒澤明監督の映画に続けて出演するなど、数々の作品での高い演技力が評価されています。

      寺尾さんは受章について「70年で一度、線を引き、今まで世話になった人や応援してくれた人、みんなに感謝するんだぞと空の上から言われた気がしています」と喜びを述べたうえで、「きょうがあるのは、自分の師匠で芝居の神様でもある父親のおかげだと思う。今回の受章も『よかったんじゃない』と喜んでくれていると思う」と亡き父に思いをはせました。

      今後については、「芝居も音楽も、見てくれた人や聞いてくれた人が心に残るものを作っていきたい。そして、後ろから歩いてくる若い人たちから、ああいうじいさんになりたいと思ってもらえるように、これからも自然体でやっていきたい」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181103/k10011696891000.html

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  36. 神経生理学者の伊藤正男さん死去 文化勲章を受章
    2018年12月19日 21時40分

    脳の研究で知られる神経生理学者で、文化勲章受章者の伊藤正男さんが18日、老衰のため亡くなりました。90歳でした。

    伊藤さんは昭和3年に名古屋市で生まれ、東京大学医学部を卒業したあと、東京大学の教授や理化学研究所脳科学総合研究センターの所長などを歴任しました。

    この間、体の動きを制御する小脳の構造と機能の研究にあたり、脳が果たす記憶や学習といった役割の解明にも貢献しました。

    これらの業績は国際的に高く評価され、平成8年に文化勲章を受章したほか、平成9年までの3年間、日本学術会議の会長を務めました。

    理化学研究所によりますと、伊藤さんは18日、老衰のため亡くなったということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181219/k10011753341000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2014/07/blog-post_14.html?showComment=1545232602444#c1842963992696336261

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    1. 伊藤正男 編『脳と認識』
      https://www.google.co.jp/search?q=%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%AD%A3%E7%94%B7+%E8%84%B3%E3%81%A8%E8%AA%8D%E8%AD%98

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  37. 講書始 ノーベル賞本庶佑特別教授らが両陛下に講義
    2019年1月11日 12時33分

    天皇皇后両陛下が年の初めにさまざまな分野の研究者から講義を受けられる「講書始」が皇居で行われました。

    講書始は、皇居 宮殿の「松の間」で行われ、両陛下は皇族方や学術関係者らとともに3人の研究者から講義を受けられました。

    皇太子妃の雅子さまはかぜの症状があるため出席を控えられました。

    はじめに民俗学が専門で国際日本文化研究センターの小松和彦所長が、日本の妖怪文化は時代とともに娯楽的な側面が強まり、世界の国々と比較しても視覚や造形芸術の面で特筆しうるものだと述べました。

    続いて東京大学の江頭憲治郎名誉教授が、ここ数年、日本で進むコーポレート・ガバナンスの改革は影響がまだ明確でなく、終身雇用が原則の日本では特殊な制約もあると論じました。

    最後に去年のノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授が、免疫の力を利用したがんの治療法を確立した経緯を説明し、治療の進歩によりがんが征圧されることを願っていると述べました。

    講義は1時間近くにわたり、両陛下や皇族方は研究の成果に熱心に耳を傾けられていました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190111/k10011774631000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2018/10/blog-post.html?showComment=1547186552060#c6342523441303587334

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  38. 文化勲章にノーベル化学賞 吉野彰さんなど6人
    2019年10月29日 11時56分

    今年度の文化勲章の受章者にことしのノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さんなど6人が選ばれました。

    文化勲章

    文化勲章を受章するのは次の6人の方々です。

    大手化学メーカー「旭化成」の名誉フェローの吉野彰さん(71)。
    吉野さんは、現在のリチウムイオン電池の原型となる新たな電池を開発しIT機器の普及や、環境問題への解決に貢献したことが評価され、ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれました。吉野さんは、文化功労者にも合わせて選ばれています。

    東京大学名誉教授で数理工学が専門の甘利俊一さん(83)。
    甘利さんは、世界に先駆けて情報幾何学をはじめ、独創的な研究と後進の育成に貢献したことが評価されました。

    大阪大学栄誉教授で免疫学が専門の坂口志文さん(68)。
    坂口さんは、免疫による病気の仕組みの解明に取り組み、生命科学の新しい分野を確立したことが評価されました。

    東京大学名誉教授で政治学が専門の佐々木毅さん(77)。
    佐々木さんは、政治思想家の研究で、卓越した業績を上げるとともに現代政治の分析で、顕著な業績をあげたことが評価されました。

    写真家で、東京工芸大学名誉教授の田沼武能さん(90)。
    田沼さんは、報道写真家として、半世紀を超えて作品を発表し続け、後進の育成にも尽力したことが評価されました。

    能楽師の野村萬さん、本名、野村太良さん(89)。
    長年にわたり、技や芸の向上にまい進し、狂言の芸術性を広めたことが評価されました。

    文化功労者

    文化功労者に選ばれたのは次の方々です。

    映画評論家の佐藤忠男さん。本名、飯利忠男さん(89)。

    照明デザイナーの石井幹子さん(81)。

    経済学が専門の猪木武徳さん(74)。

    歌人の馬場あき子さん、本名、岩田暁子さん(91)。

    俳人の宇多喜代子さん(84)。

    映画監督の大林宣彦さん(81)。

    ロボット工学が専門の金出武雄さん(74)。

    中国古典文学が専門の興膳宏さん(83)。

    国語史学が専門の小林芳規さん(90)。

    生物学が専門の近藤孝男さん(71)。

    日本財団会長の笹川陽平さん(80)。

    植物科学が専門の佐々木卓治さん(72)。

    日本画家の田渕俊夫さん(78)。

    舞踏家の宮城能鳳さん、本名、徳村正吉さん(81)。

    漫画家の萩尾望都さん(70)。

    日本障害者スポーツ協会元理事の藤原進一郎さん(87)。

    ゲームプロデューサーの宮本茂さん(66)。

    歌舞伎俳優の坂東玉三郎さん、本名、守田伸一さん(69)。

    分子薬理学が専門の柳沢正史さん(59)。

    音楽プロデューサーの渡邊美佐さん(91)。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月5日に都内のホテルでそれぞれ行われます。

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    1. 吉野さん「芸術・文化にさらに貢献したい」

      吉野さんは大阪 吹田市出身。

      京都大学の大学院を修了後、「旭化成」に入社し、昭和60年、現在のリチウムイオン電池の原型となる新たな充電池の開発に成功しました。

      リチウムイオン電池はその後、IT機器の普及に欠かせないものとなったほか、太陽光発電など自然エネルギーの技術にも応用され、環境問題の解決に道を開きました。

      文化勲章の受章について吉野さんは「ノーベル化学賞も含めてこれまで頂いた賞は科学技術に関するものだったが、文化全般に対しての貢献ということで今までとは重みが違い、非常にありがたく思っている。リチウムイオン電池で環境問題に対する答えを出していくことで芸術・文化に対してさらに貢献していきたい」と感想を述べました。

      そのうえで、ことし12月にスウェーデンのストックホルムで行われるノーベル賞受賞の記念講演について「30分間の講演だが、環境問題に対する道しるべを与えられるようなメッセージを世界に向けて発信したい。忙しい毎日だが、そろそろ講演の資料作りに入りたい」と意気込みを語りました。

      野村萬さん「これからも精進」

      能楽師の野村萬さんは東京出身。

      人間国宝だった六世野村万蔵さんの長男として生まれ、4歳で初舞台を踏んだあと、昭和25年には四世「万之丞」を、平成5年には七世「万蔵」を襲名し、伝統芸能としての正統派の狂言を受け継いできました。

      むだのない体の動きと登場人物の深い人間性がにじみ出る演技で高い評価を受ける一方、新作狂言の上演や、NHKの連続テレビ小説「おしん」や大河ドラマ「翔ぶが如く」に出演するなど活動の幅を広げてきました。

      平成12年、70歳の時に「万蔵」の名を息子に譲って「野村萬」を名乗り、後継者の育成にも尽力するかたわら、狂言の普及にも努めています。

      平成9年には重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定され、平成20年には文化功労者にも選ばれています。

      野村さんは「新しい時代の最初の年に文化芸術最高の賞を頂けることは、伝統芸能に携わる身として本当にありがたい。能を大成させた世阿弥の『老木に花の咲かんがごとし』ということばのように、少なくなっても味わいのある花を舞台に咲かせられるように、これからも精進していきたい」と話していました。

      石井幹子さん「景観と調和の取れた明かりを」

      文化功労者に選ばれた照明デザイナーの石井幹子さんは東京出身。

      東京藝術大学を卒業したあとヨーロッパにわたって照明デザインを学び、帰国後、建築や都市の照明デザインに携わるようになりました。

      日本の照明デザインの第一人者として長年活躍し、平成元年に手がけた東京タワーのライトアップでは、暖かみのあるオレンジ色の光でタワーを浮かび上がらせ、現在まで東京の夜景のシンボルとして親しまれています。

      ほかにも、東京のレインボーブリッジや東京駅、浅草寺などのほか、姫路城や長野市の善光寺など、さまざまな建造物のライトアップを手がけています。

      また、岡山県倉敷市の町並みや岐阜県の白川郷の合掌集落など各地の名所を光で彩り、町づくりや観光振興にも貢献してきました。

      平成12年には紫綬褒章を受章し、去年手がけたフランスのエッフェル塔のライトアップでは葛飾北斎の浮世絵など日本美術の意匠を投影して話題を集めるなど、世界各地で活躍を続けています。

      石井さんは「照明デザインという分野を一生懸命つくってきたことがこのように認められて本当にうれしいです。日本人が大事にしてきた明かりは満月の夜の清らかな優しい光ではないかと思います。そうした、柔らかく、周辺の景観と調和の取れた明かりをこれからも目指していきたいです」と話しています。

      大林宣彦さん「プロデューサーの妻に感謝」

      文化功労者に選ばれた映画監督の大林宣彦さんは広島県尾道市出身。

      10代のころから自主製作の映画を撮り始め、大学を中退後、テレビコマーシャルの世界で活躍し、昭和52年に『HOUSE』で商業映画デビューして、独特な映像美で若者に熱狂的に迎えられました。

      昭和57年からは、ふるさとの尾道を舞台に少年少女の情感をみずみずしく描いた『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の「尾道3部作」を続けて公開し、地域での映画製作の成功例としても注目されました。

      華麗な映像表現で幻想的な作品を数多く生み出し、平成16年には紫綬褒章、平成21年には旭日小綬章を受章しています。

      70歳をすぎてからは戦争をテーマにした作品を続けて発表し、平成28年にがんが見つかってからも闘病しながら映画製作を続けています。

      大林監督は「妻のおかげでこういう晴れ舞台に立てました。心から感謝しています」と、長年プロデューサーとして二人三脚を続けてきた妻へ感謝を述べたうえで、日本の戦争の歴史を描く最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱-』に触れながら、「戦争からは誰も逃げられないように、私も戦争で殺された人たちの尊い命の記憶から逃げ出すわけにはいきません。死なねばならなかった人たちの記憶を、ひと事ではなくわがこととして描ききろうと思って作った映画です」作品に込めた思いを語っていました。

      萩尾望都さん「読者に、編集に、友人に助けられ」

      文化功労者に選ばれた漫画家の萩尾望都さんは福岡県出身。

      昭和44年に漫画家としてデビューし、昭和47年に発表した「ポーの一族」では永遠に生きる少年の吸血鬼の運命を鮮烈に描いて人気を集めました。

      その後も、ドイツの学校を舞台に少年たちの悲しみや純粋な愛情を描いた「トーマの心臓」や、体がつながって生まれた姉妹が主人公の「半神」などを発表し、それまでのファンタジーやSF漫画の領域にとらわれない文学性が高く評価されています。

      平成23年からは女子美術大学の芸術学部で客員教授を務め、後進の育成にも力を入れています。

      平成24年には紫綬褒章を受章しています。

      萩尾さんは「読者に、編集に、多くの友人に助けられ励まされて今があります。そしてたくさんの漫画家の先輩方の切り開いた道をたどってきました。この仕事を選び、この道をたどることができたことをうれしく思います。これからも同じように歩んでいきたいと思います」とコメントしています。

      坂東玉三郎さん「これからも舞台芸術のために」

      文化功労者に選ばれた歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんは東京出身。

      昭和39年に五代目坂東玉三郎を襲名し、当たり役となる「桜姫東文章」の桜姫や「助六」の揚巻など古典の大役を次々と演じ、歌舞伎界を代表する女形として活躍を続けています。

      美しく品格のある高い演技力で知られ、平成24年には重要無形文化財保持者、いわゆる「人間国宝」に認定され、平成26年には紫綬褒章を受章しています。

      海外でも数多くの歌舞伎公演を行い、世界的なアーティストと共演を重ねるなど国際的にも高い評価を得て、平成25年にはフランスの芸術文化勲章の最高章を受章しています。

      玉三郎さんは「身に余る光栄でございます。これからも舞台芸術のために、できるだけの事をしてまいりたいと思っております。舞台創りとしての演出や指導などにも最大の力を尽くしていきたいと考えております」とコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191029/k10012154801000.html

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    2. 文化勲章 文化功労者 業績と略歴
      2019/10/30 05:00

      ◆文化勲章

      佐々木 毅さん 77 政治学…政治改革 議論リード
      ささき・たけし 古代ギリシャから近代ヨーロッパまで多くの政治思想家を研究し、その成果を政治の本質に対する考察に発展させるなど、卓越した業績を上げた。現代のアメリカや日本の分析は、政治不信が課題だった1980年代以降の日本の政治にあるべき道筋を与えた。文化功労者、東京大名誉教授。東京都府中市。秋田県出身。
       マキャベリ、プラトンといった政治思想家の古典研究を基礎に、権力のダイナミズムを分析し、現代の政治改革をめぐる議論をリードしてきた。受章の報に「長年の地味な作業を評価してもらった」と顔をほころばせた。


       1960年の安保闘争の翌年、東京大学に入学。米ソ冷戦のさなか、「政治の権力と力学を自分なりに解き明かしてみたい」と政治学者の道に進み、東大では、法学部長や学長を務めた。

       88年に発覚したリクルート事件などで政治不信が高まる中、政府の第8次選挙制度審議会委員などとして、選挙制度や政治資金制度の改革に導いた功績は大きい。「政治家が自ら身を切る改革には困難もあったが、議論を重ねてぎりぎり仕上げることができた」と振り返る。

       現在は古代ギリシャの政治思想をまとめようと、本の執筆に取り組んでいる。「ヘロドトスなど歴史家の考えも取り込みながら政治思想を見直すという新機軸の試み。巨大で厄介な相手ばかりだが、完成させたい」。さらなる研究に意欲を見せた。

              ◇

       甘利 俊一(あまり・しゅんいち)(83)=数理工学。神経回路網理論で独創的な研究に取り組み、ニューラルネットワークなどの基礎を確立した。1980年代には、幾何学に統計学の知見を融合させ、「情報幾何学」という新しい数学分野を開拓し、人工知能など多くの研究に貢献した。文化功労者。東京大名誉教授。東京都江東区。東京都出身。

       坂口 志文(さかぐち・しもん)(68)=免疫学。過剰な免疫反応を抑える働きをする「制御性T細胞」を発見した。この細胞の特定の分子の働きを操作すれば、自己免疫疾患やアレルギーなどの免疫応答をコントロールできることも見いだし、臨床応用への道を開いた。文化功労者。大阪大特任教授。京都市。滋賀県出身。

       田沼 武能(たぬま・たけよし)(90)=写真。戦後、木村伊兵衛の下で人物写真を修業。報道写真家として活動しながら、50年以上にわたり、世界中の子どもを撮り続けている。日本写真家協会会長や日本写真著作権協会会長などを歴任し、写真界の発展にも尽力してきた。文化功労者。東京工芸大名誉教授。東京都中野区。東京都出身。

       野村 萬(のむら・まん、本名・太良)(89)=狂言。六世野村万蔵の長男。1993年に七世万蔵を襲名、2000年から初世萬を名乗る。人間の喜怒哀楽を描き出す狂言の第一人者で、1997年から日本芸能実演家団体協議会の会長を務める。重要無形文化財保持者(人間国宝)。文化功労者。日本芸術院会員。東京都豊島区。東京都出身。

       吉野 彰(よしの・あきら)(71)=電気化学。スマートフォンなどに欠かせない小型・軽量で大出力の充電池「リチウムイオン電池」を開発。負極に特殊な炭素材料を使い、正極と負極がショートしないように両極を隔てるセパレーターを作るなど基本構造を確立した。ノーベル化学賞を受賞する。文化功労者に同時選出。旭化成名誉フェロー。神奈川県藤沢市。大阪府出身。

       (敬称略)

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    3. ◆文化功労者

      猪木武徳さん 74 経済学…研究を深める好奇心
      いのき・たけのり 労働経済学や経済思想、現代経済史・日本経済論の3分野で、独創的な研究手法によって卓越した業績を上げた。2002年に「自由と秩序―競争社会の二つの顔」で読売・吉野作造賞。大阪大名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、読売新聞調査研究本部客員研究員。京都市。滋賀県出身。
       「大変に名誉なことでうれしい。先生や友人に恵まれ、ここまでやってこられました」と感謝する。

       労働や雇用に着目する労働経済学、経済思想、現代経済史が専門。大切にしてきたのは、京都大経済学部の学生時代に師事した経済学者・青山秀夫氏や、留学先の米国の研究者から学んだ「未知のことを知ろうとする知的好奇心」だ。

       「研究というのはきりがなくて、一つを知れば、その分、自分と世の中とが接する表面積が増え、新たな疑問が出てくる」。労働の研究では、計量分析に加えて実地調査を重んじる。経済思想の分野では、貨幣や労働観、政府の役割といった根本テーマについて、古代の哲学や宗教までさかのぼって研究を深めた。

       父の正道氏は著名な政治学者で京大教授だった。幼少期から過ごした京都に今も住み、趣味のピアノ演奏を楽しみながら、本を書く日々だ。「現在の課題はデモクラシーと芸術の関係です」。知的な貪欲さは尽きることがない。

               ◇

       石井 幹子(いしい・もとこ)(81)=照明デザイン。フィンランド、ドイツの照明デザイン事務所で勤務。帰国後、照明によって空間そのものをデザインし、その環境を活性化させることを提唱した。東京タワーやつくば科学万博など数多くのライトアップを手がけ、都市・地方の文化創造に大きな役割を果たした。紫綬褒章。東京都港区。東京都出身。

       宇多 喜代子(うだ・きよこ)(84)=俳句。伝統俳句を学ぶ一方、新興俳句系の桂信子の俳誌「草苑」創刊に参加した。伸びやかな現代性と揺るぎない古格を備えた幅広い作風を獲得し、評論や随筆にも優れる。現代俳句協会会長などを歴任した俳壇の重鎮。「読売俳壇」選者。紫綬褒章。旭日小綬章。日本芸術院会員。大阪府池田市。山口県出身。

       大林 宣彦(おおばやし・のぶひこ)(81)=映画。テレビCMの世界で活躍した後、映画「HOUSE/ハウス」で商業映画の監督としてデビュー。「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道三部作など、実験精神あふれる作品を創造し続け、日本映画界に新局面をもたらした。旭日小綬章。東京都世田谷区。広島県出身。

       金出 武雄(かなで・たけお)(74)=コンピュータビジョン・ロボット工学。世界に先駆け、コンピューターとロボット工学の両分野で顔の画像認識技術や自動車の自動運転技術の研究に尽力した。顔認識技術はスマートフォンで活用されるレベルまで押し上げた。カーネギーメロン大ワイタカー記念全学教授。兵庫県丹波篠山市。兵庫県出身。

       興膳 宏(こうぜん・ひろし)(83)=中国古典文学。中国文学の草創期から唐宋期にいたる文学理論の研究を手がけ、国内外で高く評価された。日本の漢詩文、日本古典文学研究でも業績を残した。2001~05年に京都国立博物館長。13年に日本学士院賞を受けた。京都大名誉教授、日本学士院会員。京都府宇治市。福岡県出身。

       小林 芳規(こばやし・よしのり)(90)=国語史学・国際交流。全国の古寺社や文庫から資料を発掘し、先端をとがらせた木の棒で紙をへこませて字を書き記す角筆(かくひつ)文字を広範な分野で発見した。中国の文献にも角筆文字を見いだし、その起源を明らかにした。1991年に恩賜賞・日本学士院賞を受賞。広島大名誉教授。広島市。広島県出身。

       近藤 孝男(こんどう・たかお)(71)=時間生物学。細菌の一種の「シアノバクテリア」から時計の機能を持つ3種類のたんぱく質を発見した。たんぱく質が24時間の安定的なリズムを作っていることを明らかにし、生物の「体内時計」の研究分野に大きなインパクトを与えた。紫綬褒章。名古屋大名誉教授。愛知県日進市。愛知県出身。

       笹川 陽平(ささかわ・ようへい)(80)=社会貢献・国際貢献・文化振興。公益財団法人「日本財団」会長。2001年、世界保健機関(WHO)のハンセン病制圧特別大使に任命され、ハンセン病の差別撤廃に力を注いだ。ミャンマー政府と少数民族との紛争では、交渉役を担い、停戦合意に尽力した。旭日大綬章。東京都世田谷区。東京都出身。

       佐々木 卓治(ささき・たくじ)(72)=作物ゲノム学・学術振興。1998年にイネの全遺伝情報(イネゲノム)を解読する国際プロジェクトのリーダーに就任し、成功に導いた。解読によりイネだけでなく、全ての植物研究の進展に大きく貢献した。日本農学賞・読売農学賞。東京農業大総合研究所参与。茨城県つくば市。山口県出身。

       佐藤 忠男(さとう・ただお、本名・飯利忠男)(89)=映画評論。「日本映画史」など多数の著書があり、国内外で高く評価されている。映画による国際交流に努め、特にアジア、アフリカ映画の紹介に貢献。日本映画ペンクラブ代表幹事、日本映画大学長などを歴任、後進の育成にも尽力した。勲四等旭日章。東京都世田谷区。新潟県出身。

       田渕 俊夫(たぶち・としお)(78)=日本画。アフリカ滞在中に基礎を築き、帰国後は平山郁夫に師事。院展を舞台に、風景や自然などを描いた深い精神性が漂う作品を発表。智積院講堂など寺院の壁画・ふすま絵も奉納している。東京芸術大副学長を務め、人材育成にも尽力した。日本美術院理事長。恩賜賞・日本芸術院賞。東京都渋谷区。東京都出身。

       萩尾 望都(はぎお・もと)(70)=漫画。1969年に「ルルとミミ」でデビュー。「ポーの一族」などの奥深い人物描写で圧倒的な支持を得る。SFや歴史など幅広い題材を扱い、少女漫画を世界的に注目されるジャンルへと発展させた。現在は女子美術大の客員教授として後進育成にあたる。紫綬褒章。埼玉県飯能市。福岡県出身。

       馬場 あき子(ばば・あきこ、本名・岩田暁子)(91)=短歌。古典や能の研究を深め、短歌の創作と評論で独自の世界を築いた。作品は流麗で歴史の重層性や精神性を備える。歌壇の中心的存在として短歌の普及に力を注ぎ、多くの歌人を育てた。歌誌「かりん」創刊主宰。「朝日歌壇」選者。紫綬褒章。日本芸術院会員。川崎市。東京都出身。

       坂東 玉三郎(ばんどう・たまさぶろう、本名・守田伸一)(69)=歌舞伎。1964年に十四代目守田勘弥の養子となり、五代目坂東玉三郎を襲名。優美な立ち姿と演技、抜群の存在感で、歌舞伎界を背負う立女形。後進の指導にも尽力し、舞台監修も多い。重要無形文化財保持者(人間国宝)。紫綬褒章。東京都港区。東京都出身。

       藤原 進一郎(ふじわら・しんいちろう)(87)=障害者スポーツ振興。日本身体障害者スポーツ協会(現・日本障がい者スポーツ協会)の初代技術委員長に就任し、障害者スポーツを競技として確立させることに尽力した。パラリンピック計6大会で日本代表選手団の監督、総監督、選手団長を務めた。旭日小綬章。大阪市。大阪府出身。

       宮城 能鳳(みやぎ・のうほう、本名・徳村正吉)(81)=組踊(くみおどり)。1967年に初舞台。端麗で繊細、強靱(きょうじん)さを秘めた女方の技芸は高く評価されている。沖縄県立芸術大教授として組踊の普及、後継者の指導も行い、文化の向上に貢献した。日本芸術院賞を受けた。旭日小綬章。重要無形文化財保持者(人間国宝)。沖縄県与那原町。沖縄県出身。

       宮本 茂(みやもと・しげる)(66)=メディア芸術(ゲーム)。ゲームデザイナーとして「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」などの人気作を生み出し、「現代のビデオゲームの父」と呼ばれる。2007年には、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。任天堂代表取締役フェロー。京都市。京都府出身。

       柳沢 正史(やなぎさわ・まさし)(59)=分子薬理学。強力な血管収縮作用を持つ生理活性物質「エンドセリン」と、睡眠と覚醒を制御する神経伝達物質「オレキシン」を発見した。心不全や肺高血圧症、睡眠障害などの病気との関わりを明らかにし、革新的な治療薬の開発に結びつけた。紫綬褒章。筑波大教授。茨城県つくば市。東京都出身。

       渡● 美佐(わたなべ・みさ)(91)=文化振興・国際交流・著作権。夫とともに渡辺プロダクションを設立し、ザ・ピーナッツ、沢田研二らを育てた。大阪万博でポピュラー音楽のステージも制作。ロックバンドのクイーンを招致して彼らの成功の契機も作った。音楽出版社を定着させ、著作権行政にも貢献した。藍綬褒章。東京都渋谷区。東京都出身。(●は「辺」の旧字体)

       (敬称略)
      https://www.yomiuri.co.jp/culture/20191030-OYT1T50025/

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    4. >「シアノバクテリア」から時計の機能を持つ3種類のたんぱく質を発見

      なんか鼻がムズムズ、眉がカサカサするなあ…

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  39. 秋の褒章 754人25団体
    2019/11/02 05:00
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/20191102-OYT1T50094/

     【紫綬褒章受章者】(敬称略、カッコ内は芸名など。年齢は発令日の3日現在)

     東北大名誉教授 伊藤貞嘉(65)▽筑波大教授 山海嘉之(61)▽俳人 笠原ゆう子(正木ゆう子)(67)▽漫画家 秋本治(66)▽東大教授 一條秀憲(61)▽落語家 岩田茂(入船亭扇遊)(66)▽カリフォルニア工科大フレッド・カブリ冠教授 大栗博司(57)▽脚本家 岡田恵和(60)▽金工作家 前田宏智(58)▽舞台美術家 真野るみ(松井るみ)(58)▽東大名誉教授 横山茂之(66)▽木工芸作家 渡辺明(渡辺晃男)(66)▽東大教授 橋本和仁(64)▽能楽師 武田市和(杉市和)(66)▽大阪大教授 堂目卓生(60)▽大阪大教授 吉森保(61)▽俳優 余貴美子(63)

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  40. 「速水融 文化勲章」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E9%80%9F%E6%B0%B4%E8%9E%8D+%E6%96%87%E5%8C%96%E5%8B%B2%E7%AB%A0

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    1. 「速水融 新型 インフルエンザ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%80%9F%E6%B0%B4%E8%9E%8D+%E6%96%B0%E5%9E%8B+%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6

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    2. 速水融さんが死去 慶応大名誉教授
      2019/12/5 15:23

      日本の歴史人口学研究の第一人者で、慶応大名誉教授の速水融(はやみ・あきら)さんが12月4日午前8時26分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。90歳だった。告別式は12月8日午前11時30分から東京都中野区中央2の33の3の宝仙寺。喪主は長男、有人さん。

      近代以前の人口の変遷などを研究する歴史人口学を日本で開拓した。江戸期の戸籍にあたる宗門改帳の史料価値に着目。統計処理の手法を用いて分析し、近世の庶民生活や人口の推移などを明らかにした。

      慶大教授、国際日本文化研究センター名誉教授などを歴任した。2009年に文化勲章。著書に「歴史人口学の世界」「歴史人口学で見た日本」など。
      https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52993310V01C19A2CZ8000/

      https://koibito2.blogspot.com/2015/01/blog-post.html?showComment=1575616033677#c3959335566129985210

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    3. 著者からのコメント

      【「スペイン・インフルエンザ」から何を学ぶか】

      《新型インフルエンザの脅威》
       新型インフルエンザ流行が叫ばれている。すでに、東南アジアやトルコでは、鳥インフルエンザの感染によって死者が出ている。今のところ流行は鳥から鳥の間で、たまたまその鳥に触れたヒトが感染するにとどまっているが、感染者の死亡率は50パーセントと非常に高い。
       ウイルスは、遺伝子が不安定なRNAなので、変異しやすい。変異によってウイルスは、ヒトの細胞のにとりつくようになる。そうすると、インフルエンザはヒトからヒトへ感染し、大流行が起こる。すでに、鳥インフルエンザ・ウイルスの持つタンパクが、かなりの程度ヒトにとりつきやすいように変異したという情報もある。
       そもそもインフルエンザ・ウイルスの表面には、H突起とN突起があって、その組み合わせは144種類にもなる。鳥類は、これらのウイルスのすべてを持っているといわれている。しかも、鳥によっては、たとえばカモやアヒルは、ウイルスを消化器に持つので、その生命には異常がない。ただ、その排泄物のなかでウイルスがしばらくは生きているので、他の鳥類にうつる。ニワトリは呼吸器に持つので、ウイルスをうつされると死んでしまうし、ヒトにもうつす。インフルエンザ・ウイルスを持ったニワトリが発見されると、何百万羽もが処分されるのはヒトへの感染の可能性があるからに他ならない。

      《二十世紀最悪の人的被害》
       過去において、インフルエンザの流行は何回か見られたが、世界中を巻き込み、甚大な被害をもたらしたのは「スペイン・インフルエンザ(1918-20)」であった。第一次世界大戦の死者は約一千万人と言われているが、実にその四倍(約四千万人)の人命を奪った。しかもこのウイルスは、乳幼児や高齢者以上に、普段健康な壮年層(20-40歳)に襲いかかった。これは二十世紀最悪の人的被害であり、記録のあるかぎり、人類の歴史始まって以来最大のものである。
       それはアメリカの兵営に発し、アメリカ軍の欧州派遣に伴って世界に拡大していくのだが、そもそもそこへウイルスがどのようにして持ち込まれたのかは現在分かっていない。渡り鳥が運んできて、附近の鳥かブタにうつし、遂にヒトにとりついたのではなかろうか、というのが有り得る話である。
       もし原因が渡り鳥だとすると、われわれには防ぐ手立てはない。渡り鳥は、国境を越え、世界中を飛びまわっている。そうなると、インフルエンザの発生は、一種の「天災」だということになる。われわれにできるのは、せいぜい「減災」であり、起こってしまったらその被害をいかに最小限に食い止めるか、である。

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    4. 《「タミフル」やワクチンは万能でない》
       最近におけるインフルエンザ対策の一つに、新しい薬品の開発がある。現在では、「タミフル」と呼ばれる薬品が効き目があるとして、世界中が競ってそれを備蓄している。日本も「タミフル」を貯めこむことばかりに励んでいる。
       しかし、そこには重大な落とし穴がある。「タミフル」は確かに有効に使えば威力を発揮する。「有効に」とは、インフルエンザ罹患後48時間以内に服用する、ということである。しかし、われわれは、自分がインフルエンザに罹患した時間を正確に判るだろうか。したがって、この薬品の投与は、ビタミン剤を飲むのとは違い、専門医による指示を必要とする。早すぎると薬効が消え、遅すぎるとウイルスが繁殖し、もう抑えることができなくなる。
       さらに副作用についての警告もある。日本では「タミフル」がすでに用いられているが、副作用と思われる症状がいくつか報告されている。そういうことから、たとえばカナダでは、「タミフル」の備蓄と同時に、それを患者に投与する専門医のネットワーク作りが進んでいる、といわれている。日本の場合、いわゆるハコモノだけを作って、ソフト面の充実を怠っているような気がする。
       もう一つの予防策として、ワクチン接種が勧められている。WHOが、春に前年の状況などを参考に今年流行すると思われるインフルエンザの種類を予測し、そのワクチンを準備することを各国に要請する。しかし、一つのワクチンに含められるインフルエンザは、せいぜい三種類であり、もし予想が外れたら役に立たないのである。

      《関東大震災の五倍の死者》
       「スペイン・インフルエンザ」に際して、日本では直後の調査報告書で38万人、筆者が行った新しい推計では45万人の死者を出した。この数は、記録のある限り最大の病死者数である。罹患者数ははっきりしないが、おそらく当時の人口5500万人のうち、半分はかかっただろう。インフルエンザは恐ろしい病気であり、決して「風邪」ではない。人々は、これを「スペイン風邪」と呼んだこともあり、インフルエンザが通り過ぎると忘れてしまった。直後の関東大震災(死亡者は最近の研究で10万人くらい、と下方修正されている)は大正時代の出来事として皆知っているが、「スペイン・インフルエンザ」はその五倍近い人的被害を出しながら近代史のどの本にも出てこない。

      《現在でも防ぎようのない「天災」》
       では、「新型インフルエンザ」に対してどうすればいいのか。個人レベルでは、どうすることもできない「天災」のようなものである。しかし、「スペイン・インフルエンザ」のときの教訓を学ぶことはできる。
       あの時、政府は極端にいえば、「手を洗え、うがいをせよ、人ごみに出るな」といった呼吸器病流行に際しての注意を喚起しただけだった。しかし、これらのことは、今でもわれわれがなし得る唯一の「対策」であることに変わりはない。90年近く前の「スペイン・インフルエンザ」流行当時、確かに医学、公衆衛生の知識は現在よりはるかに低く、有効な予防ワクチンも「タミフル」もなかった。しかし、それだけで現在のわれわれの方が有利な状況にあると言えるだろうか。
       いまやジェット機時代であり、昔は何日もかかって遠くからやってきたウイルスは、ほとんど同時的に世界中に広がる。国内でも、交通手段は、当時走っていた鉄道に比べれば何倍も速い新幹線や航空機がヒトもウイルスも一緒に運んでしまう。もはや距離は感染症にとって壁ではなくなった。さらにウイルスは、せきやくしゃみで吐き出された組織や飛沫の中で何分間か生き延び、それを吸った者が感染する。俗に言う「空気感染」である。満員の通勤電車やエレベーターで罹患者がせきやくしゃみをすれば、周りの者は全員感染してしまう。普通の風邪は、手で鼻をこすったりすることで感染する「接触感染」であって、この点でインフルエンザの伝染力は比較にならない。

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    5. 《日本を襲った三つの波》
       ところで「スペイン・インフルエンザ」は日本に三回やってきた。
       第一波は大正7(1918)年5月から7月で、高熱で寝込む者は何人かいたが、死者を出すには至らなかった。これを「春の先触れ」と呼んでいる。
       第二波は、大正7(1918)年10月から翌年5月ころまでで、26.6万人の死亡者を出した。これを「前流行」と呼んでいる。大正7年11月は最も猛威を振るい、学校の休校、交通・通信に障害が出た。死者は、翌年1月に集中し、火葬場が大混雑になるほどであった。
       第三波は、大正8(1919)年12月から翌年5月ころまでで、死者は18.7万人である。
       「前流行」では、死亡率は相対的に低かったが、多数の罹患者が出たので、死亡数は多かった。「後流行」では罹患者は少なかったが、その5パーセントが死亡した。
       このように、インフルエンザは決して一年で終わらず、流行を繰り返し、その内容を変えている。来るべき「新型インフルエンザ」もそうだ、とはもちろん言えないが、このことはよく知っておくべきであろう。

      《人間同士が争っている暇はない》
       十九世紀後半、人間は細菌を「発見」し、それが原因となる流行病をほぼ撲滅した。しかし、ウイルスが原因となる流行病はまだまだ解明されていない。人間同士の愚かな戦争はもう止めて、ウイルスのような「天敵」との戦いにもっと備えなければならない。
      (速水融−はやみ・あきら/慶應義塾大学名誉教授)
      https://www.amazon.co.jp/dp/4894345021
      https://koibito2.blogspot.com/2014/01/971024.html?showComment=1390303946896#c4477430095524472547

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    6. 〈増補新版〉強毒性新型インフルエンザの脅威
      岡田晴恵 編
      速水融・立川昭二・田代眞人・岡田晴恵
      刊行日: 2009/03

      「切り札」としてのプレパンデミック・ワクチンの重要性を説く章を増補!
      プレパンデミック・ワクチンの希望者全員への事前接種を!
      ワクチンの国民全員分の備は技術的・財政的にすでに十分可能。流行ピーク後も免疫がなければ安心して外出できない。免疫獲得には感染かワクチン接種か以外にない。
      インフルエンザのメカニズムから考える、プレパンデミック・ワクチンの重要性。


      目次

      はじめに
      (岡田晴恵)

      Ⅰ 〈対談〉 スペイン・インフルエンザの教訓
      速水融+立川昭二

      ――速水融著 『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』 をめぐって――


      膨大な資料に基づく被害の記録
      世界同時多発的に発生
      悲惨な国内の状況
      何も打つ手がなかった当時の政府
      なぜ忘れられたのか?
      新型インフルエンザにどう対するべきか?


      Ⅱ スペイン・インフルエンザと新型インフルエンザ
      『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』 を読む
      (岡田晴恵)

      与謝野晶子とスペイン・インフルエンザ
      (岡田晴恵)

      宮尾登美子著 『櫂』 に読み継がれるスペイン・インフルエンザ
      (岡田晴恵)

      国を挙げて脅威に備えよ
      (岡田晴恵)

      新型インフルエンザが社会人口構成を歪める
      (岡田晴恵)

      人類史変え得る対策急げ
      (岡田晴恵)

      スペイン・インフルエンザは何を遺したか ――歴史を視る立場
      (速水 融)


      Ⅲ 強毒性新型インフルエンザの脅威
      岡田晴恵+田代眞人


      1 インフルエンザのメカニズム

      1 『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』 を読む
      ――ウイルス学の立場から――

      はじめに

      『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』 との出会い
      新型インフルエンザ対策を重要施策と位置づけた米国
      1冊の本が米国の政策を動かす
      漸く出された日本の対策
      初めて明かされたスペイン・インフルエンザの被害規模
      20―30代に甚大な被害
      当時の新聞が伝える90年前の惨状
      被害イメージの欠如と危機感のなさ
      スペイン・インフルエンザの教訓

      2 インフルエンザとは何か?
      ――地球最大規模の人獣共通感染症――
      インフルエンザについての無理解と危機感のなさ
      地球最大規模の人獣共通感染症
      鳥インフルエンザに由来するA型インフルエンザ
      インフルエンザ・ウイルスとカモの共存関係
      「渡り鳥→家禽・家畜→人」 という感染経路

      3 インフルエンザ・ウイルスとは何か?
      ――急速に変化し続けるウイルス――
      感染のメカニズム ――他生物の細胞を借用して生きるウイルス
      驚異的な伝播力 ――飛沫感染と空気感染
      A型ウイルスの特徴 ――表面の2つの突起と種類の多い亜型
      遺伝子交雑を起こしやすい ――8本の分節
      突然変異を起こしやすい ――RNA遺伝子
      猛烈な増殖のスピード

      4 新型インフルエンザ発生のメカニズム
      ――鳥型ウイルスから人型ウイルスへ――
      連続抗原変異 (マイナー・チェンジ) と毎年の流行
      不連続抗原変異 (フルモデル・チェンジ) と新型インフルエンザ
      過去の新型インフルエンザ
      宿主間 (鳥と人) の垣根
      遺伝子交雑や変異による宿主間の越境


      2 強毒型ウイルスの脅威

      5 いま何が起きているか?
      ――強毒性H5N1型ウイルスの感染拡大――
      1997年の香港 ――鳥インフルエンザの流行と人への感染
      2003年の再発とさらなる感染拡大
      強毒型ウイルスの恐ろしさ ――高い死亡率とサイトカイン・ストーム

      6 強毒型ウイルスの脅威
      ――人類未経験の全身重症疾患――
      過去の新型インフルエンザはすべて弱毒型
      ニワトリも殺す強毒型ウイルス
      強毒型ウイルス全身感染のメカニズム
      人類未経験の全身重症疾患
      もはや 「インフルエンザ」 ではない

      7 強毒型ウイルス発生のメカニズム
      ――密集状況でのウイルスの驚異的変異――
      養鶏場から生まれた強毒型ウイルス
      弱毒型も強毒型に変異する
      鶏糞中のウイルスが遠隔地に
      土着化した強毒型ウイルス
      「指定感染症」 への指定

      8 新型ウイルスの出現は 「時間の問題」
      ――鳥型から人型への接近の兆候――
      人型ウイルスが出現すれば必ず日本にも襲来
      インドネシアでの集団感染
      鳥型から人型に接近するウイルス
      「もはや時間の問題」 (WHO前事務局長)


      3 新型インフルエンザ対策

      9 最悪のシナリオでの被害想定
      ――「数億人の死者?」 という予測も――
      スペイン・インフルエンザ以上の被害か?
      「数億人の死者?」 という予測も
      準備計画における楽観的すぎる被害想定

      10 新型インフルエンザにどう備えるべきか?
      ――単なる 「医療」 でなく 「危機管理」 の問題――
      ある程度の犠牲は避けられない
      6段階の警報フェーズ――現在は3
      早期封じ込め戦略はうまくいくか?
      インフルエンザ監視体制の盲点
      1週間で世界中に伝播
      「医療」 でなく 「国家危機管理」 の問題
      「備えあれば憂いなし」
      トップダウンと事前の共通理解
      メディアの役割
      危機管理のジレンマ
      リスク・コミュニケーション

      11 パンデミックが来たらどうすべきか?
      ――被害を最小限に食い止める具体策――
      抗インフルエンザ・ウイルス薬とは何か?
      タミフルの効用と備蓄の状況
      切り札としての新型ワクチン
      プロトタイプ・ワクチンの事前備蓄計画
      外出の自粛と家庭での備蓄 ――最も必要な準備
      備蓄すべき物品と自宅での予防・看護
      ウイルスの驚異的な感染力と人の移動の制限
      壊滅が予想される医療サービスの確保
      ライフラインの維持と非常時の行動計画
      知ることこそ対策の第一歩


      4 切り札としてのプレパンデミック・ワクチン

      12 インフルエンザ理解とワクチンの重要性
      ――感染するか、 ワクチンを打つか以外にない――
      われわれがすでに手にしている 「切り札」
      流行後、 いつになれば安心できるのか?
      スペイン・インフルエンザの教訓 ――いったん終息しかけた流行のぶり返し
      インフルエンザ理解を妨げる 「感染率」 の罠
      感染するか、ワクチンを打つか以外にない

      13 プレパンデミック・ワクチンの重要性
      ――流行拡大のスピードと事前接種の意義――
      パンデミック・ワクチンとプレパンデミック・ワクチン
      プレパンデミック・ワクチンの研究開発
      強毒性人型ウイルスの発生が懸念されるからこそ
      プレパンデミック・ワクチンの事前備蓄の限界と有効性
      プレパンデミック・ワクチンの事前接種の有効性
      安全性と有効性はすでに確認されている
      安全性と有効性をさらに高めるために
      国民全員分の備蓄は技術的・費用的にすでに可能
      民間主導による希望者への事前接種も可能
      パンデミック・ワクチンの製造体制の整備
      プレパンデミック・ワクチンの事前接種こそ最も効果的


      あとがきにかえて
      (岡田晴恵)

      「公衆衛生」 としての 「集団免疫」 の確保 ――〈増補新版〉刊行にあたって
      (岡田晴恵)
      http://www.fujiwara-shoten-store.jp/SHOP/9784894346772.html

      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%80%9F%E6%B0%B4%E8%9E%8D+%E6%96%B0%E5%9E%8B+%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6

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  41. トンデモ超ウイルス学に引きずられて、みながトンデモ「パンデミック」ミッションのエージェントに成り下がるの図…

    このオトシマエはどこでつけるのかな?

    スットボケホッカムリでやり過ごされてしまうのかな?

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  42. 文化勲章に橋田壽賀子さんら5人
    2020年10月27日 13時29分

    今年度の文化勲章の受章者に脚本家の橋田壽賀子さんなど5人が選ばれました。

    文化勲章を受章するのは次の方々です。

    脚本家の橋田壽賀子さん、本名・岩崎壽賀子さん(95)。

    人形作家の奥田小由女さん(83)。

    従来の人形の枠を超えた現代感覚に満ちた作風が評価されるなど、日本を代表する人形作家として多くの秀作を発表するとともに、工芸界の発展に尽力し続けています。

    東京大学名誉教授で日本文学が専門の久保田淳さん(87)。

    古典全般にわたる深く広い教養に裏付けられた斬新な作品分析が特徴で、和歌文学と中世文学の研究で優れた業績を上げ、日本文学の発展に大きく貢献しました。

    東邦大学名誉教授で物性物理学が専門の近藤淳さん(90)。

    不純物を含んだ金属を極めて低い温度に冷却していく中での電気抵抗の変化について、その原因を理論的に解明する極めて顕著な業績を上げました。

    彫刻家の、澄川喜一さん(89)の合わせて5人です。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で行われます。

    橋田さん「お年寄りが1人でどう生きるか考え書きたい」

    文化勲章を受章する脚本家の橋田壽賀子さんは、大正14年生まれの95歳。

    昭和24年に映画会社「松竹」に入社して脚本家としての活動を始め、その後、フリーの脚本家としてテレビドラマの人気作品を数多く生み出しました。

    特に、昭和58年にNHKで放送された「おしん」は、国民的人気ドラマとして高い評価を受けただけでなく、アジアや中東、アフリカを中心に60以上の国と地域でも放送され、世界的なブームを巻き起こしました。

    また、民放のドラマ「渡る世間は鬼ばかり」は平成2年の放送開始からこれまでに500回以上放送される長寿番組となり、ありふれた日常の暮らしを描きながら社会で起きている現象を織り込み、辛口ホームドラマの代表作として高く評価されています。

    橋田さんは昭和63年に紫綬褒章を受章し、平成27年には文化功労者に選ばれています。

    文化勲章の受章について、橋田さんは「テレビが文化とは思っておらず、まだ実感が湧きません。お茶の間に入っておじいちゃんおばあちゃんまで見てもらえるテレビが好きで、ドラマを書いてきました。俳優や演出家、スタッフがいてやっと私の脚本が生きてくるので、私1人の力ではなく皆さんのおかげです」と喜びを語り、今後に向けて「私の年にならないと書けないことしか書けないので、お年寄りが1人で生きる覚悟をして、どう生きるかを考えて書いてみたいです」と話していました。

    澄川喜一さん「一生勉強を」

    文化勲章を受章する彫刻家の澄川喜一さんは、島根県の出身で89歳。

    東京藝術大学で彫刻を学んで昭和34年にデビューし、木材を曲線形に削り出して組み合わせた「そりのあるかたち」という一連の作品で高い評価を受けました。

    その後も、石や金属などを使った抽象彫刻などで数々の賞を受賞して活躍した一方、東京藝術大学で後進の指導に当たり、平成7年から13年までは大学の学長も務めました。

    また、屋外の公共空間での大規模建造物のデザインでも多くの業績を残し、東京湾アクアラインの川崎人工島「風の塔」や、国立科学博物館のモニュメントなどを手がけたほか、東京スカイツリーのデザインを監修しました。

    平成10年には紫綬褒章を受章し、平成20年には文化功労者に選ばれています。

    文化勲章の受章について、澄川さんは「予期しないことで、身に余る気持ちでいっぱいです。これまでの作品を振り返ると、よくこれだけ大きい物を作ったなという満足感はありますが、年をとってみるともう少しこうすればよかったと反省もあり、一生勉強を続けないといけないと思っています。文化勲章はうれしい反面、重みも感じていますが、これからもまだ頑張らないといけないと思っています」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201027/k10012682821000.html

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    1. 文化功労者に漫才師の西川きよしさんら20人
      2020年10月27日 13時17分

      今年度の文化功労者には漫才師の西川きよしさんなど20人が選ばれました。

      文化功労者に選ばれたのは次の方々です。

      東京大学名誉教授で科学哲学・科学史・比較文明学が専門の伊東俊太郎さん(90)。

      早稲田大学理工学術院教授で応用数学が専門の大石進一さん(67)。

      オリンピック・金メダリストで日本体操協会元理事の加藤澤男さん(74)。

      撮影技師で映画監督の木村大作さん(81)。

      プリンストン大学経済学教授でマクロ経済学が専門の清滝信宏さん(65)。

      テレビ演出家の今野勉さん(84)。

      作曲家の三枝成彰さん(78)。本名・三枝成章さん。

      音楽プロデューサーの酒井政利さん(84)。

      インターネットイニシアティブ代表取締役会長の鈴木幸一さん(74)。

      作曲家のすぎやまこういちさん(89)。本名・椙山浩一さん。

      美術作家の高橋秀さん(90)。本名・高橋秀夫さん。

      ぐるなび取締役会長で創業者の滝久雄さん(80)。

      理化学研究所創発物性科学研究センター長で物性物理学が専門の十倉好紀さん(66)。

      人形浄瑠璃文楽三味線演奏家の鶴澤清治さん(75)。本名・中能島浩さん。

      東京大学名誉教授でメカトロニクスが専門の原島文雄さん(80)。

      能楽師の福王茂十郎さん(77)。本名・福王輝幸さん。

      漫才師の西川きよしさん(74)。本名・西川潔さん。

      井上科学振興財団理事長で発生遺伝学が専門の堀田凱樹さん(82)。

      染織作家の森口邦彦さん(79)。

      シカゴ大学ラルフ・ルイス記念特別教授で社会学が専門の山口一男さん(74)。

      文化功労者に選ばれたのは以上、20人の方々です。

      文化功労者の顕彰式は来月4日に都内のホテルで行われます。

      木村大作さん「生き続けるかぎり映画を」

      文化功労者に選ばれた撮影技師で映画監督の木村大作さんは東京出身の81歳。

      昭和33年に映画会社「東宝」の撮影部に入り、撮影助手として「隠し砦の三悪人」や「用心棒」など、数々の黒澤明監督の作品に携わりました。

      昭和48年に撮影技師としてデビューし、森谷司郎監督の「八甲田山」や降旗康男監督の「駅 STATION」、「鉄道員」などの作品を手がけて、多くの賞を受賞しています。

      映画監督としても活躍し、自身の監督デビュー作で撮影も行った平成21年公開の「劔岳 点の記」で、日本アカデミー賞の最優秀監督賞と最優秀撮影賞を受賞したほか、おととしには「散り椿」が、カナダの「モントリオール世界映画祭」で最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを受賞しました。

      平成15年には紫綬褒章を、平成22年には旭日小綬章を受章しています。

      文化功労者に選ばれたことについて、木村さんは「これまでに選ばれている映画関係者も、黒澤明さん、高倉健さんなど、そうそうたる人たちで、連絡をもらってびっくりしました」と喜びを語ったうえで、「新型コロナウイルスの影響で、家にこもっていましたが、映画の現場を体験しないと映画人は絶対だめだと思っていて、そのために日々、企画を考えています。生き続けるかぎり映画のことから離れたくない、それが僕の仕事の流儀です」と話していました。

      三枝成彰さん「才能なかったが 人の3倍努力」

      文化功労者に選ばれた作曲家の三枝成彰さんは兵庫県西宮市出身の78歳。

      東京藝術大学大学院に在籍していたときから次々と作品を発表して作曲家として頭角を現しました。

      伝統的なクラシック音楽の技法を取り入れた情緒豊かな作風が特徴で、「忠臣蔵」や「Jr.バタフライ」などオペラを中心に多くの作品を手がけ、高い評価を受けています。

      また、NHKの大河ドラマ「太平記」や連続テレビ小説「はね駒」など、数多くのテレビドラマの音楽のほか、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の映画作品の音楽も手がけるなど、ジャンルにとらわれない作曲活動を続けてきました。

      平成19年には紫綬褒章、平成29年には旭日小綬章を受章しています。

      文化功労者に選ばれたことについて三枝さんは「自分は日本の音楽の本流ではないと思っていたので、選ばれたことは驚きであり、とても光栄です。多くの人たちの支えがあったからこそ作曲活動を続けることができ、感謝を申し上げたい。
      私は音楽の才能はなかったが、人の3倍努力してきました。新型コロナの影響で音楽業界は非常に厳しい状況に追い込まれているが、若い人たちには才能ではなく好きなことに向かって努力することの大切さをこれからも伝えていきたい」と話していました。

      すぎやまこういちさん「今までの延長線上で頑張る」

      文化功労者に選ばれた作曲家のすぎやまこういちさんは、東京の出身で89歳。

      大学を卒業後、民放のディレクターとして働きながら作曲家としての活動を始め、昭和43年以降は作曲活動に専念し、ザ・タイガースの「君だけに愛を」やヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」など、時代を彩る楽曲を次々と世に送り出しました。

      また、アニメの主題歌やテレビゲームの音楽なども数多く手がけ、中でも、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズでは、昭和61年の第1作から第11作まで30年以上にわたってテーマ曲などを制作し、平成28年には、「最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家」として、ギネス世界記録に認定されました。

      また、日本作編曲家協会の理事長など関係団体の要職を歴任し、長年にわたる音楽界への貢献が評価されて平成30年には旭日小綬章を受章しました。

      文化功労者に選ばれたことについて、すぎやまさんは「日本の音楽文化に対して功労があると認められたことはすごく名誉なことだし、努力した甲斐があった。これから先、ゲーム音楽も引き続きやっていくでしょうし、ゲーム音楽ではない分野でも今までやったようなことをやっていく。今までやってきたことの延長線上で頑張るということです」と話しています。

      西川きよしさん 漫才分野からの文化功労者は初

      文化功労者に選ばれた漫才師の西川きよしさんは、高知県出身の74歳。

      中学卒業後、喜劇俳優を目指して吉本新喜劇で舞台に出演するなか、昭和41年に横山やすしさんと漫才コンビを結成しました。

      コンビ結成の翌年には「上方漫才大賞」の新人賞を受賞して頭角を現し、昭和54年と59年には上方大衆演芸の頂点を選ぶ「上方お笑い大賞」で大賞を受賞しました。

      テンポが速く、ボケとツッコミの役回りを交互に入れ替える2人の漫才は、「型破り漫才」や「やすきよ漫才」と評されて漫才ブームをけん引し、のちの漫才師にも多大な影響を与えました。

      また、昭和61年から3期18年にわたり参議院議員を務めました。

      文部科学省によりますと、漫才の分野から文化功労者に選ばれたのは、西川さんが初めてです。

      西川さんは、「身に余る光栄です。大衆芸能の中で、漫才にもすそ野を広げていただけて本当に感謝しています。少しでも皆様に楽しんでいただけるように、これからも頑張っておもしろいネタを、笑っていただけるネタを考えていきたいと思います」と喜びを表していました。

      また、24年前に亡くなった、相方の横山やすしさんについては、「知らせを聞いてすぐに仏壇に報告に行きました。やすしさんに『俺がおらんようになってから1人でもらったんか。2人でもらいたかったな』と言われたような気持ちでした」と話していました。

      そして、後輩の漫才師たちに向けて「私が賞をいただいたことで変に緊張することなく、後輩の皆さんにも、『俺も頑張ろう』という気持ちになってもらえたらうれしいです」とエールを送りました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201027/k10012682861000.html

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  43. 文化勲章 長嶋茂雄さん ノーベル物理学賞の真鍋淑郎さんら9人
    2021年10月26日 11時57分

    今年度の文化勲章の受章者に元プロ野球選手の長嶋茂雄さんなど9人が選ばれました。また文化功労者には、俳優で歌手の加山雄三さんなど21人が選ばれました。

    文化勲章を受章するのは次の9人の方々です。

    元プロ野球選手で元監督の長嶋茂雄さん、本名・長島茂雄さん(85)。
    国民的ヒーローとして野球界の発展に尽力したほか、東京オリンピックでは開会式の聖火リレーに参加し、大会を盛り上げました。

    ことしのノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さん(90)。
    地球温暖化の理論的基礎を確立するなど、気象学・気候学の分野で世界をリードする業績を上げました。

    歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(79)、本名・寺嶋秀幸さん。
    男役の「立役」と「女方」の代表的な役をどちらも務め、いわゆる人間国宝に認定されるなど、日本の芸術文化の発展に寄与しました。

    名古屋大学名誉教授で分子生物学が専門の岡崎恒子さん(88)。
    DNA複製や染色体に関する研究で優れた業績を上げ、分子生物学の発展に大きく貢献しました。

    歌人の岡野弘彦さん(97)。
    伝統を重んじる一方で、長歌と短歌を組み合わせた「組歌」の創作にも取り組んだほか、後進の指導にも尽力しました。

    東京外国語大学と広島市立大学の名誉教授で文化人類学が専門の川田順造さん(87)。
    文字のない社会におけるコミュニケーションの研究で新たな領域を切り開くなど、アフリカ文化研究ですぐれた業績を上げました。

    洋画家の絹谷幸二さん(78)。
    長野オリンピックの公式ポスターの原画のほか、数多くの公共建築物の壁画や天井画を制作し、後進の育成にも力を尽くしました。

    今月20日に87歳で亡くなった舞踊家の牧阿佐美さん、本名・福田阿佐美さん。
    新国立劇場の舞踊芸術監督を務めたほか、バレエ界を支える人材を送り出すなど日本のバレエ芸術や教育の発展に寄与しました。

    京都大学高等研究院長で特別教授の森重文さん(70)。
    数学の代数幾何学の分野で歴史的な業績を上げ、国際数学連合総裁を務めました。

    文化功労者には21人

    また、文化功労者に選ばれたのは次の21人の方々です。

    俳優で歌手の加山雄三さん(84)、本名・池端直亮さん。
    美術史家で元文化庁長官の青柳正規さん(76)。
    人形浄瑠璃文楽太夫の豊竹咲太夫さん(77)、本名・生田陽三さん。
    人間文化研究機構国立民族学博物館の名誉教授で文化人類学が専門の石毛直道さん(83)。
    お茶の水女子大学名誉教授で心理学が専門の内田伸子さん(75)。
    漫画家の大島弓子さん(74)。
    劇作家で演出家、俳優の唐十郎さん、本名・大※ツル義英さん(81)。
    (※「ツル」は雨冠の下に鶴)
    自然科学研究機構分子科学研究所長で表面科学が専門の川合眞紀さん(69)。
    岩手県立大学の学長を務め、東北大学などの名誉教授で素粒子物理学が専門の鈴木厚人さん(75)。
    昭和大学名誉教授で基礎歯学・生化学が専門の須田立雄さん(86)。
    建築家の谷口吉生さん(84)。
    アニメーション映画監督・原作者の富野由悠季さん(79)、本名・富野喜幸さん。
    オリンピックの金メダリストで元全日本柔道連盟理事の中谷雄英さん(80)。
    東京大学とシカゴ大学の名誉教授で、遺伝医学・ゲノム医学が専門の中村祐輔さん(68)。
    日本舞踊家の西川扇藏さん(93)。
    芸能プロモーターの堀威夫さん(89)。
    児童文学者の松岡享子さん(86)。
    陶芸家の森野泰明さん(87)。
    作詞家の山上路夫さん(85)。
    埼玉大学名誉教授で日本語学が専門の山口仲美さん(78)。

    このほか、文化勲章を受章する真鍋淑郎さんも文化功労者に選ばれています。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月4日に都内のホテルで、それぞれ行われます。

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    1. 文化勲章 長嶋茂雄さん

      長嶋茂雄さんは千葉県出身の85歳。

      佐倉一高から立教大学に進み、東京六大学で当時の新記録となる8本のホームランを打つなどスター選手として活躍し、昭和33年、当時としては破格の契約金1800万円で巨人に入団しました。

      デビュー戦で当時・国鉄の金田正一投手に対し4打席連続三振を喫しましたが、翌年には史上初めての天覧試合で阪神の村山実投手からサヨナラホームランを打つなど「燃える男」として大試合になればなるほど勝負強さを発揮するバッティングと華麗な守備で多くのファンを魅了しました。

      プロ野球を国民的な人気スポーツに押し上げたその活躍から「ミスタープロ野球」の愛称で親しまれ、王貞治さんとの「ON」は巨人が昭和40年から日本シリーズ9連覇を果たした「V9」時代の中心的存在でした。

      17年間の現役生活で首位打者6回、ホームラン王2回、打点王5回と多くのタイトルを獲得して最優秀選手にも5回輝いています。

      昭和49年に38歳で現役を引退し、セレモニーで残した「私はきょう引退をいたしますが、わが巨人軍は永久に不滅です」というあいさつは、多くのファンの記憶に残り、背番号「3」は巨人の永久欠番となっています。

      引退後は巨人の監督を2期、通算15年間務め、巨人の監督としては歴代3位となる1034勝をマークし、リーグ優勝5回、日本一2回を果たしました。

      このうち平成8年には首位・広島との最大11.5ゲームの差をひっくり返して逆転優勝し長嶋さんみずから「メークドラマ」と呼びました。

      そして平成12年の日本シリーズでは王貞治さんが率いるダイエーとの「ON対決」を制して20世紀最後のシーズンを日本一で締めくくりました。

      その後、アテネオリンピックの日本代表の監督を務めている平成16年に脳梗塞で倒れましたが、リハビリを続けながら野球界の発展に力を注いできました。

      平成25年には巨人の監督時代に指導した松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞しました。

      長嶋さんは3年前の7月に体調を崩して検査で胆石が見つかって入院しました。

      自宅で療養しながらリハビリを続け、ことしは東京ドームの巨人戦に観戦に訪れたり、2軍の練習施設に出向いて調子を落とした主力選手にアドバイスを送ったりしていました。

      そして7月の東京オリンピックの開会式では、国立競技場内の聖火リレーに王さん、松井さんと一緒に参加し、松井さんに体を支えられながらゆっくりと一歩一歩、前に進んでいました。

      その野球人生は野球ファンにとどまらず「スーパースター」として多くの人から愛されているほか、プロアマ問わず野球の普及発展に多大な貢献をしています。

      長嶋茂雄さん「本当にうれしい」

      プロ野球・巨人の終身名誉監督、長嶋茂雄さんは「本当にうれしいことだと思う。野球界で初めての受章になったということなのでなんともいえない気持ちで一杯だ」と喜びを語りました。

      そして野球がどういう存在かを聞かれると「日本のスポーツの中で野球というのはやっぱりなんともいえないスポーツだと思っている。野球界のみならず、日本のスポーツも全般的に盛り上がっていけばいいと思う」と話しました。

      また東京オリンピックで聖火ランナーを務めたことに関連し、オリンピックについて尋ねられると「世界のスポーツであるという気持ちでいっぱいだ。昭和39年に初めてやったスポーツの祭典を2度日本でやったということは素晴らしいことだ」と話していました。

      ノーベル物理学賞 真鍋淑郎さん「多くの方のご助力のたまもの」

      ことしの文化勲章の受章者と文化功労者に、ノーベル物理学賞の受賞が決まったプリンストン大学の客員研究員で、海洋研究開発機構のフェローを務める真鍋淑郎さんが選ばれました。

      真鍋さんは現在の愛媛県四国中央市出身の90歳。

      東京大学で博士課程を修了後、アメリカの海洋大気局で研究を行い、コンピューターによる気候のシミュレーションモデルを開発して二酸化炭素の増加が地球温暖化に影響することを示し、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に選ばれています。

      真鍋さんは文化勲章の受章者と文化功労者に選ばれたことについてコメントを発表し「これまで取り組んできた研究が、こんにちの地球の温暖化研究の礎となったことは、非常に喜ばしいことです。ここまで、できたのも、共に研究に取り組んできた多くの方々のご助力のたまものと、心から感謝申し上げるとともに微力ながら今度は私が次の世代を支えていきたいと思っています」としています。

      真鍋淑郎さんコメント全文

      真鍋淑郎さんは文化勲章の受章者と文化功労者に選ばれたことについてコメントを発表し「この度、文化勲章をいただくこととなり、大変光栄に思います。地球温暖化は人類共通の喫緊の課題になっていますがこれまで私が60年を超える長きにわたり取り組んできた研究が、スーパーコンピュータなど科学技術の著しい発展や国際的な関心の高まりなどに後押しをされ、こんにちの地球の温暖化研究の礎となりましたことは、私にとって非常に喜ばしいことです。

      現在、この地球温暖化の解決に向けて国内外の多くの研究者が協力して取り組んでおり、その姿を非常に頼もしく思うとともに新しい時代を担う若い研究者の皆さんが、これからも国際的な研究の世界に飛び込み、このような人類の未来をひらく取り組みのために国の枠を超えてご活躍されることを心より願っております。

      ここまでの道は決して平たんではありませんでしたがたゆまず研究に取り組むことができたのも、常に私をしった激励し、共に研究に取り組んできた多くの方々のご助力のたまものと、心から感謝申し上げるとともに微力ながら今度は私が次の世代を支えていきたいと思っています」としています。

      文化勲章 尾上菊五郎さん「金メダルを頂いたような気持ち」

      文化勲章を受章する歌舞伎俳優の尾上菊五郎さんは東京都出身の79歳。

      1948年に初舞台を踏み、父親の尾上梅幸さんらの教えを受けて多くの舞台で活躍し、1973年に七代目尾上菊五郎を襲名しました。

      男役の「立役」と「女方」の代表的な役をどちらも務めることができる役者として知られ、江戸歌舞伎の世話物ではさっそうとした芸風で高い評価を受け、時代物の二枚目にも多くの当たり役を持ち、2003年には人間国宝に認定されるなど歌舞伎界を代表する俳優の1人となっています。

      また、座長を務める「尾上菊五郎劇団」では、芸の継承や若手の育成にも力を入れてきました。

      文化勲章の受章について菊五郎さんは「オリンピックの年に歌舞伎界が金メダルを頂いたような気持ちです。役者はいくつになっても、死ぬ間際まで発展途上だと思います。『これでよい』と思えばそれでおしまいです。いつまでも色気を追求して、もてたいとか、褒められたいという煩悩を持って役者を務めたいと思います。まだまだ役者の道は続きます。歌舞伎の持つ独特な形式美、色気やつや、愛嬌、江戸っ子かたぎを研究して、お客様に楽しんでいただける役者になりたい」と話していました。

      文化勲章 森重文さん「今後も数学の重要性アピールしたい」

      森重文さんは名古屋市出身の70歳。

      京都大学理学部を卒業し、名古屋大学の教授や数理解析研究所の教授を歴任しました。

      森さんは数学の「代数幾何学」という図形を扱う分野の第一人者で「極小モデル」という理論を発展させた「森理論」を考案し、非常に複雑な3次元以上の図形を分類するという代数幾何学の大きな課題を解決する端緒を開きました。

      こうした業績が評価され、平成2年に「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞を受賞したほか平成27年には数学分野での国際協力の推進を目的とする国際数学連合で、アジア人初となるトップの総裁に就任し、現在も数学研究の応用や研究者同士の連携に取り組んでいます。

      受章について森さんは「当初は自分の研究がどのくらい発展するものか正直よく分からなかったが、その後大きく発展して今回の受章につながったと思うと感慨深い」と述べました。
      そのうえで「数学は新たな理論ができるといろいろな分野で応用されて思わぬ分野で大きく発展する可能性があり、今後も数学の重要性をアピールしていきたい」と話しています。

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    2. 文化功労者 加山雄三さん「大変光栄でありビックリ」

      文化功労者に選ばれた俳優の加山雄三さんは、神奈川県出身で84歳。

      1960年に映画「男対男」でデビューすると翌年から始まった「若大将」シリーズでは、飾らないおおらかな演技で国民的なスター俳優としての地位を揺るぎないものにしました。

      また、「椿三十郎」や「赤ひげ」など黒澤明監督の作品に相次いで出演したほか、ドラマやバラエティー番組などテレビでも幅広く活躍しました。

      歌手としても才能を発揮し、みずから作曲して歌うシンガーソングライターの草分け的な存在としてなじみやすいメロディーと温かく説得力のある歌声で「君といつまでも」や「お嫁においで」などヒット曲を次々と発表しました。

      こうした実績が評価され、2014年には旭日小綬章を受章しています。

      文化功労者に選ばれたことについて加山さんは「芸能生活61年目にして、このような賞を賜ること、大変光栄であり、嬉しく、そしてビックリしております。今までたくさんのファンの方や関係者の皆様に支えられ、今の私があります。その関わってくださった全ての方を代表して、この賞を受賞させていただきたいと思います。80歳を超え、いくつかの病気も患いました。これからの自分は、今まで続けてきたことを継続していくことが一番難しくなってくるかと思いますが、今回のことでより一層身を引き締め、力が続く限り精進してまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。皆様に感謝!」とコメントしています。

      文化功労者 唐十郎さん「次の演劇人に結びつけば」

      文化功労者に選ばれた劇作家で俳優の唐十郎さんは、東京都出身で81歳。

      明治大学文学部の演劇学専攻を卒業したあと、1964年に劇団「状況劇場」を結成し、解散後も新たに劇団「唐組」を率いて半世紀以上にわたって演劇界に大きな影響を与えてきました。

      劇作家として台本を書くだけでなく、意表を突いた演出をはじめ、役者としてもみずから舞台に立ったほか、映画、ドラマにも出演し、人気を集めました。

      さらに、作家としても高く評価され、1983年には「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞しました。

      後進の育成にも精力的に取り組み、横浜国立大学をはじめ、近畿大学や明治大学でも教べんをとりました。

      文化功労者に選ばれたことについて唐さんは「2005年に紫綬褒章を辞退した者に再度光を当てて頂けましたので大変驚きましたが謹んでお受け致します。井上ひさしさん、蜷川幸雄さん、山崎正和さん以来しばらく演劇界からの受賞者が不在とお聞きしました。この受賞が次の演劇人に結びつけば尚嬉しいです。昨年からの劇団唐組も芝居の延期や中止に追い込まれた現状に異風を起こしたいと願っております。」とコメントしています。

      文化功労者 大島弓子さん「深く感謝をする気持ち」

      文化功労者に選ばれた漫画家の大島弓子さんは、1947年生まれの74歳。

      短期大学に在学中の1968年に出版社に持ち込んだ「ポーラの涙」でデビューし、少女漫画誌で思春期の複雑な内面と成長を繊細に描いた作品を次々と発表しました。

      同性愛やトランスジェンダー、家庭崩壊など、当時の少女漫画としては先進的なテーマを鋭い洞察力と哲学的な思索で描いてきました。

      また、エッセー漫画の名手でも知られ、1996年から連載した「グーグーだって猫である」は愛猫と過ごした日々を自身のがんの闘病などを交えて描き、映画化やドラマ化されて反響を呼びました。

      大島さんは「文化庁から文化功労者選出のお電話があったとき、「オレオレさぎかな」と思いました。びっくりいたしました。深く感謝をする気持ちとともにお受けすることにいたしました。お世話になった方々、そしてたくさんの猫たちほんとうにありがとうございました」とコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211026/k10013321571000.html

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  44. 秋の叙勲 4036人が受章 「旭日大綬章」は2人
    2021年11月3日 6時35分

    ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、各界で功労のあった合わせて4036人が受章することになりました。

    ことしの「秋の叙勲」を受章するのは、「旭日大綬章」が2人、「瑞宝大綬章」が1人です。

    また、「旭日重光章」と「瑞宝重光章」が合わせて41人、「旭日中綬章」と「瑞宝中綬章」が合わせて359人、「旭日小綬章」と「瑞宝小綬章」が合わせて838人など、全体で4036人となっています。

    このうち、民間からの受章者は1948人と、全体の48.3%を占めたほか女性の受章者は401人で、全体の9.9%でした。

    「旭日大綬章」は、当時の東京三菱銀行の頭取や三菱UFJフィナンシャル・グループの初代社長を務めた畔柳信雄さんと、元東北電力社長の高橋宏明さんが受章します。

    「瑞宝大綬章」は、元京都大学学長の松本紘さんが受章します。

    「旭日重光章」は、元千葉県知事の森田健作さんらが受章します。

    「旭日小綬章」は、多くのテレビドラマを手がけ、NHKでは連続テレビ小説「ふたりっ子」や、大河ドラマ「功名が辻」などで人間の奥深さやたくましさを力強く描いてきた脚本家の大石静さんや、数多くの映画やドラマで主演から脇役まで幅広い役柄を演じ、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」では、大阪経済界の重鎮役を務めた俳優の橋爪功さん、漆を素材とする漆芸の「蒟醤」と呼ばれる伝統技法で人間国宝に認定され緻密な色調が特徴の漆芸作家の山下義人さんらが受章します。

    このほか、外国人叙勲では、アメリカのケネディ元駐日大使が「旭日大綬章」を受章するなど、合わせて53の国と地域から124人が受章することになりました。

    叙勲の親授式や伝達式などは今月9日から行われます。

    「旭日大綬章」畔柳信雄さん

    「旭日大綬章」を受章する畔柳信雄さんは、東京都出身の79歳。

    昭和40年に当時の三菱銀行に入行し、銀行のシステム部門やアメリカ担当の役員などを経て、平成16年に東京三菱銀行の頭取に就任。

    バブル後の不良債権の処理や公的資金の返済を主導しました。

    また、平成17年にUFJとの経営統合で発足した「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の初代社長を務め、世界でも有数の金融グループの礎を築きました。

    また、全国銀行協会の会長を務めたほか、経団連の副会長として地方分権に向けた政策の提言などにも尽力しました。

    受章について畔柳さんは「わが国の経済や金融界が激動する時代に、金融業務やサービスのIT化を推し進め、個人や法人のお客様のニーズに向き合い続けてこられたことはグループ全従業員のたゆまぬ努力のたまものと認識しております」としたうえで、「金融界にとどまらず、国家課題に対する提言の策定や産業界の発展に微力ながら参画できたことも望外の喜びです。今後も一層精進し、社会のさらなる発展のために力を尽くして参る所存です」とコメントしています。

    「旭日大綬章」高橋宏明さん

    「旭日大綬章」を受章する東北電力元社長の高橋宏明さんは、宮城県出身の80歳です。

    東北電力の社長や会長を歴任したほか電気事業連合会の副会長などを務め、電気事業と産業経済の発展に長年、貢献してきたと評価されました。

    東北電力によりますと、高橋さんが社長を務めていた今から13年前、平成20年6月に最大震度6強の「岩手・宮城内陸地震」が発生し宮城県栗原市で停電が起きた際、大規模な土砂崩れ現場の復旧作業の陣頭指揮をとり、通常なら3か月かかるとみられていた電線の設置を3週間で行い、いち早い復旧を実現させたということです。

    また、東日本大震災が発生した直後は東北経済連合会の会長として、地域経済の復興を目指し政府にさまざまな要望活動を行ってきました。

    高橋さんは「受章は大変ありがたく、光栄に感じています。生まれ育った東北をなんとか活性化させたいという気持ちを常に持って、震災からの復興などにも尽力してきました。今後は脱炭素社会の実現に向けて原子力発電の理解促進などに力を尽くしていきたい」と話しています。

    「旭日重光章」森田健作さん

    「旭日重光章」を受章することになった元千葉県知事の森田健作さんは、都内で取材に応じました。

    森田さんは受章について「本当に光栄なことで、大変うれしいです。振り返ると、芸能界デビューしたあとに、国会議員や千葉県知事を務めましたが、なんといってもその間、応援して下さった支援者の皆さんのおかげだと思います」と述べました。

    森田さんは、印象に残っている仕事として千葉県知事時代に、地元経済の活性化のため、東京湾アクアラインの通行料金の値下げを実現したことなどをあげたうえで「県庁の皆さんが『チーム森田』として一丸となって頑張ってくれたおかげだった。これからも“青春の勲章はくじけない心だと”をモットーに、がむしゃらにいつまでも青臭い男でいたい」と、自身のヒット曲の一節を交えながら振り返っていました。

    「旭日小綬章」大石静さん

    旭日小綬章を受章する脚本家の大石静さんは東京出身の70歳。

    大学を卒業後、俳優を志して劇団に入り、その後みずから設立した劇団で脚本を手がけるようになり、1986年にテレビドラマで脚本家として本格的にデビューしました。

    1996年から翌年にかけて放送されたNHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」で脚本を担当し、すぐれたテレビドラマの脚本家に贈られる向田邦子賞と橋田賞を受賞しました。

    その後も恋愛ドラマの名手として、ラブストーリーを中心に脚本を手がけた作品が次々とヒットし、NHKでは大河ドラマ「功名が辻」や、ドラマ10「セカンドバージン」など、多くの作品の脚本を担当しています。

    今回の受章について大石さんは「ありがたく、はれがましく思っております。生涯脚本家として、作品を世に送り出し続けられるよう、これからも精進いたします」とコメントしています。

    「旭日小綬章」橋爪功さん

    旭日小綬章を受章する俳優の橋爪功さんは大阪府出身の80歳。

    東京の高校を卒業したあと、劇団「文学座」の研究所に入り、1975年に「演劇集団円」の設立に携わりました。

    デビュー当時は舞台での活動が中心でしたが、その後、テレビドラマや映画でも数多くの作品に出演し、独特の存在感がある個性的な演技で、幅広い役柄を巧みに演じ分ける俳優として高く評価されています。

    1999年のNHKの連続テレビ小説「すずらん」では、駅の待合室に置き去りにされていた赤ん坊の主人公を育てる父親役を演じ、2003年の大河ドラマ「武蔵MUSASHI」では語りを務めました。

    演劇界での長年の功績から、2017年に文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」に選ばれるなど数々の賞を受賞しています。

    今回の受章について橋爪さんは「いやはや、なんともはや、恐縮の極みです。妙にお恥ずかしい限りです。私を変わらず支えて下さった方、全てに御礼を申し上げます」とコメントしています。

    「旭日小綬章」山下義人さん

    「旭日小綬章」を受章する漆芸作家の山下義人さんは、70歳。

    高校から香川漆芸の伝統技法の研究を始め、漆を塗った表面を彫刻刀で彫って窪みに色のついた漆を埋めて文様を描く、「蒟醤」と呼ばれる技法を磨いてきました。

    グラデーションのある緻密な色彩を用いた独特の作風を確立させたほか、「蒟醤」と「蒔絵」を組み合わせた新たな表現方法も編みだし、高い評価を受けています。

    2013年には重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定され、香川県高松市にある香川県漆芸研究所などで40年近くにわたり後進の指導や育成にも励んでいます。

    山下さんは「大変名誉な章をいただき、とてもうれしいです。昭和からこの仕事を始め、今の令和にふさわしい作品を作ることが自分の使命だと思っています。時代に合わせた新しいものを作っていきたい」と話していました。

    外国人叙勲「旭日大綬章」キャロライン・ケネディ氏

    「旭日大綬章」を受章するアメリカのキャロライン・ケネディ氏は、ケネディ元大統領の長女で、2013年11月から3年余りにわたって駐日大使を務め、2016年には当時のオバマ大統領の広島訪問や安倍総理大臣の真珠湾訪問の実現に尽力するなど日米関係の強化に取り組みました。

    受章についてケネディ氏はコメントを発表し「非常に光栄です」としたうえで、「駐日大使として緊密な同盟関係を強化する機会に恵まれたことを永遠に感謝し続けるでしょう」としています。

    そして、日本の人たちから受けた温かい歓迎や、日本の文化や伝統を教えてくれた友情を常に大切にしていると強調し、「それらを両国の次の世代へ引き継ぎ、世界で最も強固な同盟関係が維持されることを願っています」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211103/k10013332651000.html

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    1. >「瑞宝大綬章」は、元京都大学学長の松本紘さんが受章

      トンデモ学長のイメージしかない…

      某万能細胞ノーベル賞のときの学長さんでしたっけ?

      それと、「古代宇宙飛行士説」シンパ(笑)。
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E7%B4%98+%E5%8F%A4%E4%BB%A3+%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BA

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  45. 文化勲章の親授式 長嶋茂雄さんらが受章
    2021年11月3日 12時17分

    文化の日の3日、皇居で長嶋茂雄さんらに天皇陛下から文化勲章が贈られました。

    今年度の文化勲章の受章者は、

    ▽国民的ヒーローとして野球界の発展に尽力した元プロ野球選手の長嶋茂雄さん(85)

    ▽気象学・気候学の分野で世界をリードする業績を上げ、ことしのノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎さん(90)

    ▽歌舞伎俳優としていわゆる人間国宝にも認定されている尾上菊五郎さん(79)

    ▽DNAの複製や染色体に関する研究で優れた業績を上げた、名古屋大学名誉教授の岡崎恒子さん(88)

    ▽長歌と短歌を組み合わせた「組歌」の創作にも取り組んだ歌人の岡野弘彦さん(97)

    ▽アフリカ文化の研究で優れた業績を上げた、東京外国語大学と広島市立大学の名誉教授の川田順造さん(87)

    ▽長野オリンピックの公式ポスターの原画も手がけた、洋画家の絹谷幸二さん(78)

    ▽新国立劇場の舞踊芸術監督などを務め、先月87歳で亡くなった舞踊家の牧阿佐美さん

    ▽数学の代数幾何学の分野で歴史的な業績を上げた、京都大学高等研究院長で特別教授の森重文さん(70)の9人です。

    文化勲章の親授式は、皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した6人の受章者に橘の花に勾玉をあしらった文化勲章が贈られました。

    このあと、受章者を代表して岡野さんが、「それぞれの分野において一層の精進を重ねる決意です」とあいさつしました。

    天皇陛下は「長年努力を重ね、大きな業績をおさめ、文化の向上に尽くされたことを、まことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。

    式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影を行いました。

    皇居では、例年、天皇皇后両陛下が受章者らを招いて茶会を催されますが、コロナ禍の状況も踏まえ、ことしも去年に続いて行われないということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211103/k10013333081000.html

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  46. 文化勲章に松本白鸚さんら6人 文化功労者には松任谷由実さんら
    2022年10月25日 13時22分

    今年度の文化勲章の受章者に歌舞伎俳優の松本白鸚さんなど6人が選ばれました。また、文化功労者にはシンガーソングライターの松任谷由実さんや将棋棋士の加藤一二三さんら20人が選ばれました。

    文化勲章

    文化勲章を受章するのは次の6人の方々です。

    ▽歌舞伎俳優の松本白鸚さん、本名 藤間昭曉さん(80)

    当たり役として「勧進帳」の弁慶役をすべての都道府県で演じたほか、ミュージカル「ラ・マンチャの男」を海外を含め通算1300回以上演じ続けるなど歌舞伎の魅力を国内外に知らしめ、広く舞台芸術の発展に貢献したとして高く評価されました。

    ▽箏曲の分野で初めて受章する箏曲家の山勢松韻さん、本名 木原司都子さん(89)

    山田流箏曲の演奏家として確かな技巧と円熟した表現で優れた演奏活動を展開し、平成13年にはいわゆる人間国宝に認定されるなど文化芸術の振興に大きく貢献しました。

    ▽日本画家の上村淳之さん、本名 上村淳さん(89)

    みずから鳥を飼育して制作した「花鳥画」で自然との共生を大切にする日本人の感性をやわらかで澄んだ表現で描く独自の画風を確立し、長年にわたり優れた作品を発表するなど顕著な功績をあげました。

    ▽奈良国立大学機構理事長で電子工学が専門の※榊裕之さん(78)

    電子が微細な箱状の構造などに閉じ込めることで量子力学的な波としてふるまうことに着目し、電子デバイスに活用する先駆的な研究を行い、新しい学術領域を開拓するなど電子工学の発展に大きく貢献しました。

    ▽東京大学名誉教授で発酵学が専門の別府輝彦さん(88)

    微生物に由来するさまざまな新しい物質や現象を解明する一方、遺伝子組み換え技術を利用して動物由来の酵素の生産を実現するなど多くの研究成果をあげ、発酵学の発展に大きく貢献しました。

    ▽京都大学名誉教授で中国思想史・中国史が専門の吉川忠夫さん(85)

    中国中世史、とりわけ思想史研究の分野で卓越した学識によって多くの業績をあげ、その成果は中国の研究動向にも多大な影響を与えるなど国際的な貢献も大きいと評価されました。

    文化勲章 歌舞伎俳優の松本白鸚さん

    文化勲章を受章する歌舞伎俳優の松本白鸚さんは東京都出身の80歳。

    3歳で初舞台を踏み1981年に九代目松本幸四郎を、2018年には父親が名乗っていた「松本白鸚」を二代目として襲名しました。

    歌舞伎界を代表する立役の1人で、重厚な存在感で時代物や世話物など幅広く演じてきました。

    中でも「勧進帳」の弁慶役は、すべての都道府県での上演を果たし、去年4月には上演回数が1160回を超えるなど屈指の当たり役となりました。

    また、歌舞伎以外でもテレビドラマや映画、舞台などで幅広く活躍し、初演から50年以上演じているミュージカル「ラ・マンチャの男」は1300回以上の公演を重ね、多くのファンを魅了してきました。

    こうした功績で、2005年に紫綬褒章を受章し、2012年には文化功労者に選ばれています。

    文化勲章の受章について白鸚さんは「身に余る栄誉で、大変うれしく思っています。80年近く役者を続けてきましたが、私一人ではできません。何より劇場に足を運んでくれたお客様にお礼を申し上げたい。俳優は一生が修行で、きょうこそは、あしたこそはいい舞台をという思いで毎日をつとめてきました。今後もお客様に喜んでもらえるようなお芝居を死ぬまで続けていきたいです」と話していました。

    文化勲章 日本画家の上村淳之さん

    文化勲章を受章する日本画家の上村淳之さんは、奈良市在住の89歳。

    祖母が美人画の第一人者の上村松園、父親が日本画家の上村松篁という、京都画壇の名門に生まれ、京都市立美術大学、いまの京都市立芸術大学で日本画を学ぶとともに、祖母の画室を受け継いで日本画の制作に励みました。

    四季折々の植物や動物を描いた花鳥画を得意とし、写実的な絵のモチーフにするため自宅にたくさんの鳥を飼っていることでも知られています。

    また、後進の育成にも精力的に取り組み、母校の大学で33年間教べんをとり、学部長や副学長も歴任しました。

    こうした功績が認められて2013年に文化功労者に選ばれ、2020年には旭日中綬章を受章しています。

    文化勲章は祖母、父親も受章していて、3代にわたっての受章となります。

    奈良市内の自宅で報道陣の取材に応じた上村さんは「受章は本当にありがたいことで、みなさんのおかげだと思ってます。自分が学生のころは日本画が否定的にとらえられていたが、伝統を伝えるためと思ってやってきた。自分の思いを鳥に託して表現するのが、花鳥画の魅力だと思います。今後も自然にあるものの美しい姿を描いていきたい」と受章の喜びを話していました。

    文化勲章 榊裕之さん 半導体電子工学の分野で

    文化勲章を受章する奈良国立大学機構理事長の榊裕之さんは、愛知県出身で78才。

    1987年から2007年まで東京大学生産技術研究所の教授を務めたあと、名古屋市にある豊田工業大学の学長などを歴任し、現在は奈良市の奈良国立大学機構の理事長を務めています。

    半導体電子工学が専門の榊さんは、1メートルの10億分の1というナノテクノロジーの分野で、ごく小さな半導体に電子を閉じこめてその動きを制御する理論を相次いで発表し、光ファイバーなどの通信技術や光ディスクに使われる赤色レーザーの開発など、広範な分野への応用につながりました。

    こうした功績で2005年に日本学士院賞を受賞したほか、2008年には文化功労者に選ばれています。

    榊さんは「半導体の研究に55年くらい前から着手し、若い共同研究者たちと一緒に本当に楽しい研究生活を送らせてもらいました。それだけでもありがたいのに今回のような栄誉をいただき、本当に感謝しています。今後は、大学に集まる人たちが切磋琢磨(せっさたくま)し、知的に刺激しあえるようないきいきした環境になるよう尽力するとともに、自分の専門以外の分野についても学生たちと学んで知性を高めていきたい」と話していました。

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    1. 文化功労者

      また、文化功労者に選ばれたのは次の20人の方々です。

      ▽シンガーソングライターの松任谷由実さん(68)

      「ユーミン」の愛称で親しまれ「ひこうき雲」や「卒業写真」「春よ、来い」などのヒット曲を数多く発表し、洗練された音楽性と独自の世界観で、常に第一線で日本の音楽シーンをリードし続けていることなどが高く評価されました。

      ▽将棋棋士の加藤一二三さん(82)

      棋界史上初めて中学生でプロ棋士になり、数多くの強豪棋士と名勝負を展開し、「名人」などのタイトルを獲得するなど62年間にわたって棋士として活躍し、引退後もタレント活動を行い「ひふみん」の愛称で親しまれるなど将棋の認知度を高めた功績が評価されました。

      ▽現代舞踊の分野で初めて選ばれる舞踊家の勅使川原三郎さん本名 勅使川原常恭さん(69)

      ▽詩人でフランス文学者の安藤元雄さん(88)

      ▽東京工業大学名誉教授で電子工学が専門の伊賀健一さん(82)

      ▽脚本家の池端俊策さん(76)

      ▽長唄唄方の鳥羽屋里長さん、本名 川原壽夫さん(86)

      ▽クリエイティブ・ディレクターの小池一子さん(86)

      ▽東北大学名誉教授で西洋法制史が専門の小山貞夫さん(86)

      ▽京都大学名誉教授で応用微生物学が専門の清水昌さん(77)

      ▽聖学院大学大学院特命教授で旧約聖書学・倫理学が専門の関根清三さん(72)

      ▽慶應義塾大学名誉教授で近世日欧交渉史が専門の※高※瀬弘一郎さん(86)

      ▽染織家の中井貞次さん(90)

      ▽現代美術家で彫刻が専門の中谷※芙二子さん(89)

      ▽豊田理化学研究所フェローで物理化学が専門の西川惠子さん(73)

      ▽障害者の芸術活動などを支援するたんぽぽの家理事長の播磨靖夫さん(80)

      ▽小説家の※辻原登さん、本名 村上博さん(76)

      ▽能楽師の山本東次郎さん(85)

      ▽元プロテニス選手の吉田和子さん(71)

      ▽東京大学大学院農学生命科学研究科教授で化学生物学が専門の吉田稔さん(65)

      文化功労者 松任谷由実さん

      文化功労者に選ばれたシンガーソングライターの 松任谷由実さんは東京出身の68歳。

      多摩美術大学在学中の1972年に18歳で荒井由実として「返事はいらない」でレコードデビューすると「ひこうき雲」や「卒業写真」など洗練されたポップサウンドで、当時の音楽シーンに衝撃を与えました。

      「ユーミン」の愛称で親しまれ、結婚を機に松任谷由実に改姓してからも毎年のようにアルバムを発表し、「恋人がサンタクロース」「守ってあげたい」それに「春よ、来い」など世代を超えて親しまれ、長く歌い継がれる名曲を数多く発表しました。

      これまでに発売したオリジナルアルバムは39枚、通算のセールス枚数は3000万枚以上にのぼるほか、ほかのアーティストへの楽曲提供も積極的に行い、多くのヒット曲を生み出すなど、常に第一線で日本の音楽シーンをリードしてきました。

      こうした功績などから、2013年には紫綬褒章を受章しています。

      文化功労者に選ばれたことについてシンガーソングライターの松任谷由実さんはコメントを発表しました。

      松任谷由実さんコメント全文

      「私は、洋楽から強く影響を受けた作曲に、日本語の美しさ、洒脱さをいかに併わせて、歌という形に留めるかを、楽しんだり、苦しんだりしながら続けて来ました。
      ポップスは、聞き手に届いたときにはじめて完成します。聞き手の数だけの思い出になり、そこからさらに自由に羽ばたいていきます。

      この国も災害やコロナ禍にみまわれ、いやが上にも歌の持つ役割りを問われたとき、私ははっきりと、それは、(明るさ、豊かさ、潤い)を聞き手の心に送ることだと自覚しました。そのひとの心にある歌は、何ものも奪えないからです。

      “ユーミン”は、私個人の愛称であり、プロデューサー松任谷正隆が率いる、流動的なプロジェクトの名称でもあります。
      50年のキャリアのあいだには、幾多の人たちが携わってくれました。
      スタッフ、ミュージシャン、クリエイター、メディアの方々。。皆が“ユーミン”という樹木の年輪のように、その足跡を残し、丈夫な幹に育ててくれました。枝葉を繁らせ、花を咲かせ、果実を実らせ。飛んでいった歌の鳥たちに、時々帰れる場所を作ってくれました。

      これまでお世話になった方々、そして、私の音楽を愛してくれた沢山のファンの人たちと、この栄誉を分かち合いたいと思います。

      心から御礼申し上げます。」

      文化功労者 将棋棋士の加藤一二三さん

      文化功労者に選ばれた将棋棋士の加藤一二三さんは、福岡県生まれの82歳。

      1954年、当時の最年少記録だった14歳7か月で四段となり、将棋界で初めての中学生プロ棋士となりました。

      1958年には、18歳1か月の歴代最年少記録で順位戦の「A級」に上がるなど「神武以来の天才(じんむこのかた)」と呼ばれ、大きな話題となりました。

      その後も大山康晴十五世名人や中原誠十六世名人など数多くの強豪棋士らと名勝負を繰り広げ、1969年に「十段戦」に勝利し初のタイトルを獲得しました。残り時間が少ない中でも正確無比な指し手をみせることから「秒読みの神様」や「1分将棋の神様」と呼ばれ、「名人」や「王位」などタイトルを合わせて8期獲得しました。

      2017年には史上最高齢の77歳で勝利をおさめ、この年に現役を引退しました。通算対局数の2505局は歴代1位の記録となっています。

      また、引退後も将棋関連のイベントやテレビのバラエティー番組などに数多く出演し「ひふみん」の愛称で広く親しまれています。

      加藤さんは記者会見で「大変な朗報だと思って家族みんなで大喜びしました。私はたくさん勝ちましたが負けることも多かった棋士人生で、負けたときに妻が『次また頑張ろう』と共に戦ってくれたことに改めて感謝の意を表したい。モーツァルトの名曲が数百年たっても感動を呼ぶように、将棋は50年たっても100年たっても色あせない。私の指してきた将棋も何回、盤に並べて研究しても飽きが来ない、繰り返し鑑賞できる、感動する芸術だと思っています」と話していました。

      親授式は来月3日

      文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月4日に都内のホテルで、それぞれ行われます。

      【氏名注釈】
      ※サカキは「きへん」に「神」。
      ※タカは「はしごだか」。
      ※セは「瀬」の「貢」部分が「刀」の下に「貝」。
      ※フは「芙」のくさかんむりの間にスペース。
      ※ツジは「辻」のしんにょうの点が2つ
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221025/k10013869361000.html

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  47. なんとなく、倍汚の面白いヒトビトが来なくなった気がするなあ…

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  48. 文化勲章に漫画家ちばてつやさんら7人 文化功労者は20人が選出
    2024年10月25日 12時37分

    今年度の文化勲章の受章者に、漫画家のちばてつやさんなど7人が選ばれました。
    また文化功労者には、プロゴルファーの青木功さんや、俳優の草笛光子さんなど20人が選ばれました。

    文化勲章の受章者は7人
    文化勲章を受章するのは次の7人の方々です。

    東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さん(77)。

    従来の商法学の研究方法を一新してその水準を高めるとともに、会社法の制定にも尽力するなど学問の発展に貢献しました。

    詩人の高橋睦郎さん(86)。

    現代詩を中心に、短歌や俳句、小説、オペラなどさまざまなジャンルで精力的に創作活動を繰り広げ、文学界の向上や発展に長年にわたって寄与し続けました。

    日本画家の田渕俊夫さん(83)。

    日本画の確たる表現を築いたとして高く評価され、日本美術院の理事長として日本画全体の発展に寄与したほか人材育成や文化財の保護にも多大な貢献をしました。

    漫画家のちばてつやさん(85)、本名・千葉徹弥さん。

    戦後漫画史の金字塔として語り継がれる「あしたのジョー」をはじめ数々の優秀な作品を発表し、漫画家の育成にも力を尽くすなど芸術文化の発展に大きく貢献しました。

    チェロ奏者の堤剛さん(82)。

    60年以上にわたってオーケストラやリサイタルなど活躍を続けているほか、国内外の大学で教べんを執り、関係団体の要職を歴任するなど芸術文化の振興に寄与しました。

    横浜国立大学名誉教授で環境リスク管理学が専門の中西準子さん(86)。

    環境問題の解決を目指した実際的な研究を行い、多くの政策立案や法改正に貢献し福島第一原発事故のあとには放射能汚染などリスク情報の提供にも取り組みました。

    東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さん(78)。

    細胞内のたんぱく質の構造を明らかにする画期的な手法を開発し、細胞の構造や機能を解明するなど顕著な功績を挙げました。

    文化功労者に選ばれたのは20人
    また、文化功労者に選ばれたのは次の20人の方々です。

    プロゴルファーの青木功さん(82)。

    昭和58年に日本の男子として初めてアメリカツアーで優勝するなどトッププレイヤーとして活躍し、世界殿堂入りを果たしました。

    俳優の草笛光子さん(91)、本名・栗田光子さん。

    映画、演劇、ミュージカル、テレビなどで幅広く活躍し、芸術文化の発展、振興に多大な貢献をしました。

    京都大学名誉教授で免疫学が専門の稲葉カヨさん(74)。

    人形浄瑠璃文楽人形遣いの吉田和生さん(77)、本名・荻野恒利さん。

    元日本水泳連盟理事・シンクロナイズドスイミング委員長の金子正子さん(80)。

    大阪大学名誉教授で応用物理学が専門の河田聡さん(73)。

    千葉大学名誉教授で生物環境学が専門の古在豊樹さん(81)。

    東京大学名誉教授で日本中世史が専門の五味文彦さん(78)。

    作曲家・音楽評論家の近藤譲さん(76)、本名・近藤讓さん。

    東京大学名誉教授で労働法学が専門の菅野和夫さん(81)。

    陶芸家の鈴木藏さん(89)。

    建築家の妹島和世さん(67)。

    書家の高木聖雨さん(75)、本名・高木茂行さん。

    慶應義塾大学名誉教授で日本近世史が専門の田代和生さん(78)。

    東京大学名誉教授で自然言語処理・人工知能が専門の辻井潤一さん(75)。

    日本画家の那波多目功一さん(90)。

    東京大学名誉教授で世界史・グローバルヒストリーが専門の羽田正さん(71)。

    メゾ・ソプラノ歌手の藤村実穂子さん(58)。

    俳人の矢島渚男さん(89)、本名・矢島※薫さん。
    ※薫はくさかんむりの真ん中が離れ、その下は「熏」

    演劇評論家の渡辺保さん(88)、本名・渡邊邦夫さん。

    文化功労者のうち女性は6人で、これまでで最も多くなりました。

    文化勲章の親授式は来月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は来月5日に都内のホテルで、それぞれ行われます。

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    1. 受章者の声
      ちばてつやさん “全ての漫画家たちの創作活動への評価”
      文化勲章を受章する漫画家のちばてつやさんは、東京生まれの85歳。

      17歳で漫画家としてデビュー、貧しくも誠実に生きる主人公を描いた作品やスポーツを題材にした作品などでヒット作を連発しました。

      中でも1968年に連載が始まったボクシング漫画「あしたのジョー」は「立て、立つんだジョー!」などの名ぜりふとともに大ヒット。

      ジョーのライバル、力石徹が作中で亡くなった時には、実際に葬儀が行われるなど社会現象にもなり、“戦後漫画史の金字塔”として、今も親しまれています。

      少年時代を旧満州で過ごしたちばさんは、過酷な引き揚げ体験をもとに反戦や平和の大切さを訴える活動も続けてきました。

      また、日本漫画家協会の会長も務め、後進の育成にも力を尽くしています。

      漫画家が文化勲章を受章するのは初めてで、ちばさんは「私の先輩たちから現在に至る全ての漫画家が子供の読み物と思われていた漫画を『文化』と認識してもらえるまでに育て上げてきました。今回は、その全ての漫画家たちの創作活動に対してご評価をいただいたのだととても嬉しく誇らしく思います。漫画がこれからもずっと読者にとって身近で親しみやすい『文化』として愛され続けてほしいと心から願っています」などとコメントしています。

      高橋睦郎さん “ボロボロになっても もっともっと過激に”
      文化勲章を受章する詩人の高橋睦郎さんは現在の北九州市出身の86歳。

      中学生のころ、古代ギリシャの詩に出会い詩の創作を始め、1964年に刊行の詩集「薔薇の木・にせの恋人たち」が三島由紀夫に絶賛され注目を集めました。

      詩集「兎の庭」や句集「十年」など、現代詩を中心に、短歌や俳句からオペラの台本や新作の能・狂言に至るまで幅広く創作活動を行ってきました。

      高橋さんは受章について「これまでやってきて苦しんできたことについて『それでよかったんじゃない、これからもっと苦しめ』ということだと思うので、うれしいというよりも心を引き締めてもっと苦しもうと思います」と話していました。

      その上で、今後の活動について「詩が好きだから、詩に出会ったからそれしかやることがないから、最良のものを求めていきたい。体も精神も老化してボロボロになっていくけれどもっともっと過激になっていきたい」と話していました。

      草笛光子さん “作品を楽しんでくださる皆様に感謝”
      文化功労者に選ばれた俳優の草笛光子さんは、横浜市出身の91歳。

      松竹歌劇団出身の草笛さんは、豊かな歌唱力で「ラ・マンチャの男」や「シカゴ」などに出演して日本のミュージカルを草創期から支えたほか、映画やテレビドラマでも幅広い役柄を演じ、70年以上にわたり第一線で活躍しています。

      近年では、NHKの大河ドラマ「真田丸」で、真田家のゴッドマザー「とり」をコミカルに演じたほか、「鎌倉殿の13人」では源頼朝の乳母役で存在感を見せました。

      また、ことしは、90歳で主演した映画「九十歳。何がめでたい」がヒットし、大きな話題となりました。

      草笛さんは「大変光栄に思います。後ろを向いたらまあまあ長い時間、舞台、ミュージカル、映画、テレビドラマなど幅広い分野でいろいろな作品を作ってまいりました。これまで私を育ててくださったたくさんの方々、作品を楽しんでくださる皆様に感謝しかありません」とコメントしています。

      青木功さん “ゴルフは私の天職”
      文化功労者に選ばれたプロゴルファーの青木功さんは、千葉県出身の82歳。

      独特のフォームから繰り出す正確なショットに加え、勝負強いパッティングが持ち味で「世界の青木」として知られています。

      1964年にプロに転向し、国内ツアーで賞金王に5回輝きました。

      さらに海外でも、1980年の海外メジャー大会、「全米オープン」で2位、1983年には日本の男子として初めてアメリカツアーで優勝するなどトッププレーヤーとして活躍し、2004年には日本男子初のゴルフの世界殿堂入りを果たしました。

      その後もシニアツアーを中心に出場を続け、2017年には国内ツアーの大会にツアー史上最年長出場記録となる74歳7か月で出場しました。また、2016年からは日本ゴルフツアー機構の会長を4期8年にわたって務めました。

      青木功さんは「『プロゴルファー生活60周年』という節目の年に、文化功労者に選出頂き、大変うれしく思っております。ゴルフは私の天職であり、『ゴルフが上手くなりたい』それだけを考え国内のトーナメントを中心にプレーした後、海外ツアーにも挑戦しました。名誉ある文化功労者に選んで頂けたことは、長年、私を支えてくれた周りの方々のおかげだと心から感謝しております」などとコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241025/k10014618741000.html

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  49. 文化勲章・文化功労者
    2024/10/26 05:00

     政府は25日、今年度の文化勲章受章者7人と、文化功労者20人を発表した。このうち3人の喜びの声を紹介する。〈文化勲章受章者・功労者一覧と略歴特別面〉

    有害物質対策 強い思い…

    文化勲章 環境リスク管理学 中西準子さん 86

     有毒のダイオキシンや水銀など経済活動で出る化学物質が、環境や人体にどう影響するのか。リスクの程度を定量的に評価・比較し、合理的な対策を提言することに人生を 捧ささ げてきた。

     戦後の洋裁ブームで服装が華やかになり、「暮らしを豊かにするのは技術革新だ」と合成化学を専攻した。だが東京大大学院修了後は職がなく、助手になった専門外の研究室で工場排水などの問題に携わったことで、運命が定まった。

     当時は高度経済成長期で、水質汚染などが社会問題化していた。「公害をなくしたい」。一人娘を育てながら下水処理場やヘドロ汚染の現場で学生たちと調査に明け暮れ、専門誌などで企業や行政を告発・追及した。

     2005~09年に研究の集大成「詳細リスク評価書」全25巻をまとめ、有害物質のリスクと対策を科学的な根拠で示した。これが礎となり、国の政策立案や法改正に生かされた。「日本はリスクを許容しない『リスクゼロ』から脱却すればまだ成長できる。新たな評価手法も示して世界をリードすべきだ」と語る。

    演技や歌声 気品あふれ…

    文化功労者 俳優 草笛光子さん 91

     あふれる気品、芯の強さが感じられる演技に、涼やかな歌声。舞台、映画、テレビの第一線に長年立ち続けてきた。「私を育ててくださったたくさんの方々、作品を楽しんでくださる皆様に感謝しかありません」

     横浜市出身。1950年に松竹歌劇団に入団し、日本のミュージカル草創期から活躍。強く思い出に残っている作品を聞くと、ミュージカル「ラ・マンチャの男」を挙げた。米国で観劇した際、哲学的で深い内容に感動し、興行会社幹部に直談判して69年の日本初演を実現させた。「日本のミュージカルのために、やらなければいけないと強く思いました」

     今年公開されたコメディー映画「九十歳。何がめでたい」で初の映画単独主演を果たした。息の長い活躍は、専属トレーナーの指導で体を鍛え続けた成果でもある。最近は無理をせず、簡単な運動に切り替えているという。

     文化功労者の栄誉を受けた喜びを感じつつも、気負いは全くない。「私は何も変わりません。『そのまんま光子』で自由に生きていたいです」

    AI「言語処理」心血注ぐ…

    文化功労者 産業技術総合研究所フェロー 辻井潤一さん 75

     人工知能(AI)研究の 黎明れいめい 期から、人が話した言葉をコンピューターが理解できるようにする「言語処理」の第一人者として、研究に心血を注いできた。「すごくうれしい。AIが社会に非常に大きなインパクトを与えていることの証しだ」と喜んだ。

     京都大で学び、1970年代から機械翻訳の研究を始めた。文の構造解析など「言語を計算論的に捉える」というアプローチで研究を行い、文字データを分析する「テキストマイニング」の分野では、言語の構造や意味などに基づく新たな分析手法を開発。2015年から8年間、産業技術総合研究所・人工知能研究センター長を務めた。

     「AIは道具であり、人間を 凌駕りょうが する知性体とはならないだろう」と語り、生成AIによる偽情報などの拡散に「AIに対する人間のコントロールをもっときかせるべきだ」と指摘する。自身の研究室は気鋭のAI研究者を多く輩出した。「今後ますますAI研究者の責任は重くなる。若手の頑張りに期待したい」
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/20241026-OYT1T50000/

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  50. 皇居で文化勲章の親授式 ちばてつやさんら7人に
    2024年11月3日 12時52分

    文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、漫画家のちばてつやさんらに天皇陛下から文化勲章が贈られました。

    今年度の文化勲章の受章者は
    ▼漫画家のちばてつやさん、本名・千葉徹弥さん(85)
    ▼東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さん(78)
    ▼詩人の高橋睦郎さん(86)
    ▼日本画家の田渕俊夫さん(83)
    ▼チェロ奏者の堤剛さん(82)
    ▼横浜国立大学名誉教授で環境リスク管理学が専門の中西準子さん(86)
    ▼東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さん(78)
    の7人です。

    親授式は、皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した7人の受章者に橘の花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。

    そして、受章者を代表して高橋さんが「私ども一同、それぞれ分野こそ違え、若いときに運命的に現在の仕事に出会い、今日まで続けてきました。今後、少しでも今日の栄誉に相応しくなるべく努力していかなければと決意しています」などとあいさつしました。

    これに対して天皇陛下は、「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされてきたことをまことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。

    式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影を行いました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241103/k10014628091000.html

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    1. 皇居で文化勲章の親授式 ちばてつやさんら7人に
      2024年11月3日 16時30分

      文化の日の3日、皇居で文化勲章の親授式が行われ、漫画家のちばてつやさんらに天皇陛下から文化勲章が贈られました。

      今年度の文化勲章の受章者は
      ▼漫画家のちばてつやさん、本名・千葉徹弥さん(85)
      ▼東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さん(78)
      ▼詩人の高橋睦郎さん(86)
      ▼日本画家の田渕俊夫さん(83)
      ▼チェロ奏者の堤剛さん(82)
      ▼横浜国立大学名誉教授で環境リスク管理学が専門の中西準子さん(86)
      ▼東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さん(78)
      の7人です。

      親授式は、皇居・宮殿の「松の間」で行われ、天皇陛下から出席した7人の受章者に橘の花にまが玉をあしらった文化勲章が贈られました。

      そして、受章者を代表して高橋さんが「私ども一同、それぞれ分野こそ違え、若いときに運命的に現在の仕事に出会い、今日まで続けてきました。今後、少しでも今日の栄誉に相応しくなるべく努力していかなければと決意しています」などとあいさつしました。

      これに対して天皇陛下は、「長年努力を重ね、大きな業績をおさめられ、文化の向上に尽くされてきたことをまことに喜ばしく思います」とお祝いのことばを述べられました。

      式のあと、受章者たちは文化勲章をつけて宮殿の前で記念撮影を行いました。

      受章者7人の記者会見
      文化勲章の親授式のあと、宮内庁で受章者7人の記者会見が行われました。

      漫画家 ちばてつやさん「とてもありがたいし うれしい」
      漫画家のちばてつやさんは、「こうやって陛下から勲章をいただくのが、私でいいのかなと思いましたが、先輩も後輩も新人も、漫画家みんなが喜んでくれて、とてもありがたいし、うれしいです。この勲章は手塚治虫先生が受けるべきだったと、今、ふと思いました。漫画がこうして文化の1つに加えられて、とても喜んでくれていると思います」と話していました。

      東大名誉教授 江頭憲治郎さん「今後も微力を尽くしたい」
      東京大学名誉教授で商法学が専門の江頭憲治郎さんは「天皇陛下からねぎらいと励ましのことばをいただいて、大変感激しました。今回は商法学全体が受章したと考えています。今後も老骨にむちうって、何とか専門の学問の発展に微力を尽くしていけたらいいと思っています」と話していました。

      詩人 高橋睦郎さん「ふさわしいように努めていく」
      詩人の高橋睦郎さんは「天皇陛下からおことばをいただいて、『ああ、もらったのだ』という実感がありました。正直なところ、本当に自分でよかったのかなという気持ちがありますが、これも運命なので甘受して、少しでもそれにふさわしいように努めていかなければならないと思っています」と話していました。

      日本画家 田渕俊夫さん「勲章の重さに負けないよう頑張る」
      日本画家の田渕俊夫さんは「これまでに受章した日本画家の先人たちと比べて、私でいいのかと、まず思いました。先人やこの勲章の重さに負けないように、これからも頑張っていきたいです」と話していました。

      チェロ奏者 堤剛さん「今回の受章を改めての出発点にしたい」
      チェロ奏者の堤剛さんは「本当に多くの皆様のおかげで文化勲章をいただけた。皆様のお助けがあったからこそ、ここまで来られた。今回の受章を、到達点ではなく、改めての出発点にしたいと思っています。本当にうれしく思っています」と話していました。

      横浜国立大名誉教授 中西準子さん「うれしく思う」
      横浜国立大学名誉教授の中西準子さんは「私の専門の環境リスク管理学は、とても理解してもらうのが難しいのですが、ここにきてこういう勲章をいただけて、やっと皆さんにわかっていただける時代が来たのかなと、うれしく思っています」と話していました。

      東大名誉教授 廣川信隆さん「歴代の方々のおかげ 心から感謝」
      東京大学名誉教授で細胞分子生物学が専門の廣川信隆さんは「私がここにいるのは、歴代の研究室の研究者や技術系、事務系の方々などのおかげです。長年支えてくれた妻と家族にも、心から感謝したいと思います」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241103/k10014628091000.html

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    2. 悔し泣きしていた手塚治虫さん…ちばてつやさん「喜んでいると思う」と感慨深げに語る
      2024/11/03 17:17

       文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿で行われ、天皇陛下が漫画のちばてつやさん(85)ら受章者7人に勲章を手渡された。

      記者会見で喜びを語る漫画家のちばてつやさん(3日、皇居で)=三浦邦彦撮影

       ちばさん以外の6人は、詩・俳句・短歌の高橋睦郎さん(86)と環境リスク管理学の中西準子さん(86)、日本画の田渕俊夫さん(83)、チェロ・文化振興の堤剛さん(82)、細胞分子生物学の広川信隆さん(78)、商法学の江頭憲治郎さん(78)。陛下は、式で「今後もそれぞれの分野の発展に力を尽くされますよう願っています」と述べられた。

      文化勲章親授式を終え、記念写真に納まる(左から)広川信隆さん、田渕俊夫さん、中西準子さん、高橋睦郎さん、石破首相、ちばてつやさん、堤剛さん、江頭憲治郎さん(3日、皇居で)=三浦邦彦撮影

       受章者はその後、記者会見に臨んだ。漫画家初の受章者となったちばさんは、漫画が「悪書」として燃やされた時代に、巨匠の手塚治虫さん(1928~89年)が悔し泣きしていたと明かし、「漫画が文化の一つに加えられたことを、手塚さんも喜んでいると思う」と感慨深げに語った。

       女性で唯一の受章者となった中西さんは、「理解してもらうのが難しい分野での受章はとてもうれしい」と喜びをかみしめた。後輩の女性研究者らに対し、「子育てや家庭生活との両立を頑張ってほしい。そうすれば必ず認めてもらえるはず」とエールを送った。

       堤さんは、音楽を通じて天皇ご一家や上皇ご夫妻と長年、交流を続けている。「今回の受章を到達点ではなく、出発点にしたい」と決意を口にした。
      https://www.yomiuri.co.jp/culture/20241103-OYT1T50047/

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  51. 文化勲章なんぞをもらってしまうと、なるべくおとなしくして、お上にたてつくなんぞはもってのほか、極力口は慎まなければいけなくなるらしい…

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  52. 上村淳之さん死去…91歳 花鳥画の第一人者
    2024/11/04 05:00

     花鳥画の第一人者で、文化勲章を受章した日本画家の上村淳之(うえむら・あつし、本名・淳=あつし)さんが1日、老衰で死去した。91歳だった。告別式は済ませた。喪主は次男、隆司さん。

    日本画家の上村淳之さん死去、91歳…代表作に「水辺の四季」

    原画を描いたふすま絵の前に座る上村淳之さん(奈良県葛城市の当麻寺奥院で、2018年撮影)

     京都市生まれ。いずれも文化勲章受章者で、美人画の巨匠だった祖母・ 松園しょうえん 、格調高い花鳥画を手がけた父・ 松篁しょうこう と続く日本画家の家庭に育った。京都市立美術大(現・京都市立芸術大)で日本画を学んだ。

     愛鳥家で知られ、様々な鳥を飼って観察し、清らかな花鳥画の表現を切り開いた。1995年、「 雁金かりがね 」で日本芸術院賞を受賞。「水辺の四季」など、余白を生かした気品ある作風で知られる。

     2010年、奈良市の平城宮跡に復元された大極殿内部に神獣「四神」などの壁画を完成させ、18年には 当麻たいま 寺奥院(奈良県葛城市)のふすま絵の原画を手がけた。02年に日本芸術院会員、22年に文化勲章を受けた。

     1994年には、松園、松篁と自身の作品を所蔵、展示する 松伯しょうはく 美術館(奈良市)が開館し、館長に就任した。京都市立芸術大教授や副学長を歴任し、後進育成にも尽力した。

    [評伝]たくましい生命力描いた

     「蛙(かえる)の子は蛙や!」

     両親から画家の道に進むことに猛反対され、10代の上村さんは言い放った。「父は家や様式を代々継ぐ日本画のあり方は間違いやと思っていた。僕は美大の試験を勝手に受けたんです」。2019年に奈良市の自宅で取材した際、懐かしそうに振り返った。

     髪の生え際まで丹念に描く松園の仕事ぶりを見て育った。洋画家・小磯良平が描く女性の美しさにひかれて画家を志し、結局、松篁と同じ花鳥画に行き着いた。父の名は常について回る。自らの画風を模索し、海外の美術館や遺跡も巡った。

     朝もやの中にたたずむ野鳥を目にし、画室に戻って一気に描いた「晨(しん)」が転機となった。背景を描き込まずに鳥を配するシンプルな構図で、静かな水辺の空気を表した。華麗な美の世界を表現した松篁に対し、自然をたくましく生きる鳥の生命力を描き出した。

     作品を支えたのが自宅の庭で飼う数百種の鳥。観察を重視しつつ、花鳥画は現実の再現にとどまらない「美しいもの」と考えた。「もっと美しい世界があるはず、という不満のかたまりが絵を描かせている」。画壇を牽引(けんいん)した大家は、実直に絵画と向き合い続けた。(大阪文化部 藤本幸大)
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/20241104-OYT1T50002/

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