2025年5月22日 18時06分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014813441000.html
>外国債券の運用失敗で巨額の損失を計上した、農林中央金庫の昨年度1年間の最終的な損益は、過去最大となる1兆8000億円余りの赤字となりました。今年度の最終的な利益は黒字に転換するという見通しを示しましたが、今後は運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
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2025年6月7日 22時06分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250607/k10014828891000.html
>立憲民主党の原口 元総務大臣は佐賀県内で開かれた会合で、備蓄米について「古古古米はニワトリさんがいちばん食べている。人間様は食べていない」などと発言しました。
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821801000.html
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大臣クラスのヒトビトが、食べてアピールする大事件と言えば、1996年「腸管出血性大腸菌O157」カイワレ濡れ衣騒動、2001年「牛肉を大いに食べる会」「狂牛病」騒動などなど…
2025年5月19日 13時15分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014809801000.html
>江藤農林水産大臣は18日に佐賀市で行われた講演で、高値が続くコメに関連して、「私はコメは買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
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2025年4月24日 18時48分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250424/k10014788481000.html
江藤農林水産大臣は去年までの3年間に収穫された政府の備蓄米を試食し、管理を適切に行っていることをアピールしました。
政府の備蓄米について農林水産省はこれまでに去年産とおととし産、あわせて31万トンを市場に放出することを決めていてさらに、ことし夏まで毎月放出する方針です。
こうした中、江藤農林水産大臣は備蓄米を適切に管理していることをアピールしようと、去年とおととし、それに3年前に収穫された備蓄米を試食しました。
提供されたのはいずれも茨城県産の「にじのきらめき」という品種で炊いたあとしばらく時間をおいた冷えた状態のものを食べ比べました。
試食のあと、江藤大臣は「どれもおいしいと思う。違いは分からない」と述べ、収穫した年による見た目や味、食感の違いはないと強調しました。
政府は23日からおととし産の10万トンを対象に備蓄米の3回目の入札を行っています。
江藤大臣は「備蓄米がおいしくないと広まるのは適切ではない。国民には国有財産として管理していることを知ってもらいたい」と述べました。
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不可解な「2024年秋の米価暴騰」と、「農林中央金庫(農林中金) 巨額損失」は、どこかでつながっているのかな?
そういえば、農林中金・住専問題が1996年、農林中金・米住宅公社債巨額含み損問題が2009年、そして今回が三度目の大増資計画と…
2009年といえば、「ブタ由来の新型インフルエンザ(H1N1)」騒動もあったっけな。
(書きかけ)
今また再び「貧乏人は麦を食え」の時代…
さしずめ今なら「貧乏人は古古古米古古古古米を食え」だな。
(№658 2025年4月24日)
備蓄米を食べ比べた江藤農相「どれもうまい、差が分からない」…専門家はこまめな購入をオススメ
返信削除2025/04/24 20:33
農林水産省は24日、政府備蓄米の試食会を開き、江藤農相らが2022~24年産の備蓄米を味わった。江藤氏は「どれもうまい。差が分からない」と述べ、長期保管されていた備蓄米の味や香りに大きな違いがないことをアピールした。
備蓄米を試食する江藤農相(右)(24日、東京都千代田区で)
用意されたのは茨城県産の「にじのきらめき」。研ぎ方などは同じ条件で炊いたもので、一口大のおにぎりで提供された。
政府は3月から備蓄米を順次放出し、一部は店頭に出回り始めている。7月頃まで毎月放出する方針で、今後は22年産などの古米が中心になるとみられる。
コメに関する専門的な知識を持つ「五ツ星お米マイスター」の西島豊造さんによると、備蓄米は玄米の状態で低温で保管され、「精米したてなら味の違いはわからない」と語る。
ただ、年数を経たコメは精米後の劣化が早く、水分が抜けてパサパサになったり、酸っぱいにおいがしたりする場合がある。開封後は小分けにして冷蔵庫で保管すれば1か月半ほどはおいしく食べられるため、西島さんは1か月程度の量をこまめに購入することを勧めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250424-OYT1T50170/
https://koibito2.blogspot.com/2025/01/blog-post.html?showComment=1745501806079#c2390036299925052339
江藤農水相、2022~24年産の備蓄米食べ比べ 「どれもうまい」
削除4/24(木) 16:22配信 朝日新聞
備蓄米を食べる江藤拓農水相=2025年4月24日午後2時41分、東京・霞が関
備蓄米の3回目の入札が行われている中、江藤拓農林水産相は24日、報道陣の前で備蓄米を試食した。今後、徐々に流通量が増えていく備蓄米の品質をアピールする狙いがあるとみられる。
【写真】備蓄米を試食する江藤拓農水相=2025年4月24日午後2時25分、東京・霞が関
この日、試食したのはすでに放出した2024年、23年産に加え、今後の放出が予想される22年産の備蓄米で、いずれも茨城産の「にじのきらめき」だった。江藤氏はラップに包まれた一口大の白米を食べ比べ、「どれもうまい。違いが分からない」と評価した。
本来、備蓄米は大凶作などに備えるための制度で、今回は流通の目詰まりを理由として初めて放出された。江藤氏はそうして点も踏まえ、「どんどん出すことが正しいことではない。苦渋の判断で出したことは分かっていただきたい」と話した。
農水省は3月から備蓄米計21万トンを放出。しかし、スーパーなどでのコメの価格は下がらず、今月23日から3回目の入札が始まり、端境期の7月まで継続的な放出が予定されている。(山田暢史)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c201a9ec2cc386adf1970a6ddd070ed64c5d1d75
農相、22~24年産備蓄米食す 試食会開催「どれもうまい」
削除4/24(木) 17:04配信 共同通信
政府備蓄米を試食する江藤農相=24日午後、農水省
江藤拓農相は24日、2022~24年産の政府備蓄米の試食会を農林水産省で開いた。23日に3回目の入札を始めた備蓄米10万トンは全て23年産で、今後は「古いコメ」中心になるため、食べ比べて味が劣るわけではないと消費者にアピールした。「どれもうまい。差がないことを知ってもらいたい」と話した。
試食したのは茨城県産「にじのきらめき」。江藤氏は各年産でつくった小さなおにぎりを口にした。古米の落札価格は下がるとみられるが「安かろう、まずかろうではない」と強調した。
3回目の入札は25日まで。全量落札されれば、備蓄米の放出量は合計で約31万トンになる。内訳は24年産が約14万トン。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e38e7216a62afc0872846b5c6468223609a58cf
備蓄米、「どれもうまい」 江藤農水相が試食公開
削除4/24(木) 18:49配信 時事通信
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相=24日午後、東京・霞が関
江藤拓農林水産相は24日、農林水産省内で2022~24年産の政府備蓄米を試食する様子を報道陣に公開した。
これまで入札が行われた備蓄米は24年産米と23年産米だが、今後の入札ではさらに古い22年産米も対象に入る見通し。江藤氏は、「どれもうまい。私は(違いが)分からない」と品質をアピールした。
茨城県産「にじのきらめき」を同じ条件で炊飯して作ったおにぎりを、収穫年を伏せた状態で食べ比べた。江藤氏は「日本のお米は、若干古くなってもおいしい」と述べ、安心して手を伸ばしてほしいと訴えた。備蓄米は15度以下、湿度60~65%の環境で保管されている。
コメの価格高騰が続く中、備蓄米の流通を巡っては、地域や流通業者の事業規模によって偏りが生じているとの指摘もある。江藤氏は「広く平等に国民に渡ることが一番正しい」とした上で、流通業者への働き掛けで、「スピードアップはできると思う」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f019169fe6a38d72a9ed278022f1cf79601ebed7
キャベツ 3月の輸入量は去年同月の47.6倍 国産の出荷減で
返信削除2025年4月25日 13時20分
3月に輸入されたキャベツの量は、国産の出荷が減ったことから、去年の同じ月の47倍に増えました。
財務省が25日に発表した、3月の品目別の貿易統計によりますと、日本に輸入されたキャベツの量は1万8170トンで、去年の同じ月の47.6倍に増えました。
ひと月の輸入量としては、比較可能な2008年以降、2番目に多くなりました。
キャベツの輸入量はことし1月以降、去年の同じ月の40倍を超える水準が続いていて、農林水産省では、この冬の天候不順の影響で国産キャベツの出荷が減った分、必要な量を輸入で賄おうとする事業者が多かったのではないかとしています。
輸入元をみますと、中国が最も多く、1万6126トンと全体の88%を占めました。次いで台湾が1347トン、ベトナムが568トンなどとなっています。
また、昨年度1年間のキャベツの輸入量は7万1400トン余りで、2017年度に次いで2番目に多くなりました。
農林水産省によりますと、これまで落ち込んでいた国産キャベツの出荷量は、今後安定していく見込みで、それに伴って輸入は減少に向かうのではないかとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250425/k10014789471000.html
成田空港 海外からコメの持ち込み増加 “検査証明書が必要”
返信削除2025年4月25日 17時34分
コメの価格高騰が続く中、成田空港では旅行客が海外でコメを購入して持ち帰るケースが増えていて、国の植物防疫所は、コメを日本に持ち込むには検査証明書が必要なことなどに注意してほしいと呼びかけています。
農林水産省のまとめによりますと全国のスーパーで今月13日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たりの税込みで4217円と、去年の同じ時期と比べると2倍以上の高値となっています。
横浜植物防疫所成田支所によりますと、こうした価格の高騰を背景に、成田空港では去年の夏ごろからインドやタイなど主にアジアから帰国する人が現地でコメを購入し持ち帰るケースが増えていて、先月ごろからは急増しているということです。
また、最近では韓国からの持ち込みも増えていて、1回当たり5キロから10キロの持ち込みが多いということです。
個人が海外からお土産などとして精米を日本に持ち込むときは、持ち出す国の政府機関が発行する検査証明書を取得し、入国の際に検査を受ける必要があり、植物防疫所は注意するよう呼びかけています。
横浜植物防疫所成田支所の上田英史統括植物検疫官は「これから大型連休で海外に行く人も増えるが、コメを日本に持ち込むときは輸出国の政府機関の証明書を必ず取得するよう気をつけてほしい」と話していました。
海外からの農産物持ち込みについて
コメは個人用として輸入する場合、1年間に100キロ以下であれば地方農政局や植物防疫所などに届け出をすることで納付金や関税が免除されます。
ただ、コメや果物、野菜を手荷物として持ち込むには、国や地域、農産物によって検査を受けるなどの条件があったり、持ち込み自体が禁止されたりしている場合があります。
これは病害虫などが日本に入ったりまん延したりするのを防ぐためで、土のついたものは持ち込むことはできません。
精米の場合は、持ち出す国の政府機関が発行する検査証明書が必要で、日本に入国するときに検査を受ける必要があります。
検査証明書を持たずに持ち込もうとすると、植物防疫所の検査で廃棄され、3年以下の懲役か300万円以下の罰金が課せられる場合があります。
詳しくは植物防疫所のホームページで確認してください。
このほか、加工品を含めた肉製品や動物由来の製品はほとんどのものが日本に持ち込むことができないため、注意が必要です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250425/k10014789691000.html
JA全農が落札の備蓄米 “出荷は24%にとどまる” 流通が課題
返信削除2025年4月25日 23時37分
政府の備蓄米をめぐっては、中小のスーパーなどから「出回っていない」との声もあがっていて、どのように流通させるかが課題になっています。
こうした中、これまでの備蓄米の入札で9割以上を落札したJA全農=全国農業協同組合連合会は、落札したコメの24%を取引先に出荷したと発表しました。
コメの価格高騰が続く中、3月に行われた2回の備蓄米の入札では、JA全農が対象となったコメの9割以上にあたる合わせて19万9000トン余りを落札しました。
JA全農は25日、落札した備蓄米の販売状況を明らかにし、24日までにすべての売却先が決まったとしています。
一方、出荷量は4万7000トン余りで落札分の24%にとどまっているということです。
JA全農は、ことし6月末までには落札分の3分の2にあたる13万トン余りまで出荷を増やすとしています。
ただ倉庫から離れた地域に届けたり、取引先が受け取るのに時間がかかったりするケースもあることから、これまでの落札分をすべて出荷できるのは7月中になると見込んでいます。
備蓄米をめぐっては、地方にある中小のスーパーなどから「出回っていない」との声もあがっていて、消費者に広く行き渡らせるためにどのように流通させるかが課題になっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250425/k10014790151000.html
卸売業者への備蓄米出荷24%止まり…JA全農、全量売り渡すのは6月以降の見通し
削除2025/04/26 06:35
全国農業協同組合連合会(JA全農)は25日、政府備蓄米の流通をめぐり、落札した19万9270トンのうち、今月24日時点で24%(4万7031トン)を卸売業者に出荷したと発表した。全量を売り渡すのは6月以降になる見通しだ。
保管倉庫から搬出される備蓄米
政府は3月に備蓄米の入札を2回実施し、計21万トンを順次放出している。このうち94%にあたる約20万トンをJA全農が落札していた。24日時点で出荷済みを含めて13万1672トン(66%)は出荷のめどが立っているが、残る約7万トンはまだ出荷の見通しが立っていないという。
JA全農は、卸売業者の依頼を受け、備蓄米を倉庫から出して卸売業者に配送するが、事務手続きやトラックの手配などに時間を要し、2~3週間かかっているという。
卸売業者に届いた備蓄米は玄米で、精米や袋詰めなどをしてスーパーなどに届けられるため、消費者の手元に渡るためにはさらに時間がかかるとみられる。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250426-OYT1T50031/
コメの値崩れを阻止する日本最大最強の組織JA全農に、放出備蓄米のほとんどを抱かせてしまったら、そりゃあ最初からコメの値段は高止まりして当然の話だわな。
返信削除米国産コメの恒久的な輸入拡大案、栃木県知事「反対せざるを得ない」「農業者の生産意欲が低下」
返信削除2025/04/26 16:57
米国の関税措置を巡る交渉で、日本政府が検討している米国産のコメの輸入拡大案について、栃木県の福田知事は23日の定例記者会見で、輸入拡大が恒久的になる場合は「反対していかざるを得ない」と述べた。
福田富一氏・栃木知事
本県は、2023年のコメの農業産出額が586億円で、全国8位。知事は「(栃木県は)農業県であり、おいしいお米をたくさん作っている」と語った。その上で、コメの輸入について、「農業者の生産意欲の低下につながる懸念がある」と指摘。政府に対し、生産者の声を踏まえて適切に対応するよう求めた。
一方で、国産米の価格高騰が続いていることから、「緊急的な輸入はやむを得ない」とも述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250423-OYT1T50158/
アメリカ産コメの輸入拡大 JAが懸念「交渉材料にしてほしくない」 愛知
返信削除4/25(金) 16:58配信 メ〜テレ(名古屋テレビ)
JAグループ愛知の会見
アメリカ産のコメの輸入拡大についてJAグループ愛知は25日、関税交渉のカードにすること自体に懸念を示しました。
JA愛知中央会 営農・くらし支援部 倉元陽平さん
「我々としては(農業を)交渉材料にしてほしくないというところが率直な意見でございます。少なくても国内の流通に影響を与えるような形はとらないでいただきたい」
Q.アメリカのコメが入ってくると価格が下がるのではないかという消費者の期待もあるかと思いますが
倉元さん
「いまは価格を抑えるということで備蓄米を国が出しているので、いまは備蓄米で対応ということで、ある程度、価格が収まってくることを期待したい」
グループのJAあいち経済連では、政府が行った3月の備蓄米の入札で687トンを落札していて、コメの価格が備蓄米の価格に近づくことを期待しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef887f02963d78b9f20d13b6db04ec8f0e41c720
コメ不足感「改善せず」 スーパーの平均価格は5キロ4220円に
返信削除2025年4月28日 18時20分
備蓄米の放出が始まったあとのコメの取り引き状況について、NHKが全国の卸売会社を取材したところ、取材した13社のうち7社が「コメが不足している状況は改善していない」と答え、備蓄米の放出後も卸売りの段階でコメの不足感が十分に解消されていない実態がみえてきました。
スーパーのコメ平均価格 5キロ4220円 16週連続の値上がり
全国のスーパーで4月20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで4220円と、前の週より3円値上がりしました。
3月下旬以降、備蓄米が流通する中、16週連続の値上がりとなりました。
農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ毎週公表しています。今月14日から20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで4220円でした。
前の週と比べると3円値上がりし、上昇幅は縮小傾向にあるものの16週連続の値上がりとなりました。
高値の一方で 販売量は去年より約15%増加
スーパーでのコメの価格は去年の同じ時期は2088円で、前の年の2倍を超える高値が続いている一方、合計のコメの販売量は去年より14.9%増加しました。
値上がりの要因について農林水産省は「備蓄米が流通する中、比較的安い備蓄米以外のコメも購入されていることが考えられる」としています。
農林水産省は先週、備蓄米の3回目の入札を行い、今後も夏まで毎月放出するとしていて、価格の安定につながるかが焦点です。
新潟のスーパー 備蓄米入荷せず コメ不足の状況続く
新潟県産のコシヒカリを中心に取り扱っている新潟市にあるスーパーでは、ことし2月ごろからコメが品薄になっていて、今も一家族あたり一袋に制限して販売しています。
こうした中、全国的なコメ不足を解消するため政府が備蓄米の入札を進め、県内でも徐々に流通していると見られていますが、このスーパーでは備蓄米が入荷せず、コメ不足が解消されない状況が続いています。
スーパーによりますと、28日も取引先の卸売業者に問い合わせましたが、3月26日の2回目の入札以降、卸売業者も備蓄米を確保できておらず、入荷の見通しは立っていないということです。
高井栄二朗店長
こうした中、このスーパーでは、これまで取り扱いのなかった品種の入荷が始まりましたが、店全体でまだ十分な量のコメを確保できておらず、店頭での価格は例年より高い状況が続いているということです。
買い物に来ていた60代の女性は「備蓄米を店頭で見かけることもなく、価格が下がった印象もありません。コメは代替がきかないので安くなってほしいです」と話していました。
スーパー「ichiman」の高井栄二朗店長は「備蓄米への期待感は最初だけで入荷の見通しは暗いです。期待してもしかたがないと思い、ほかに確保できるコメがないか卸売業者に問い合わせたり、農家に直接売ってもらえないか頼んだりしています」と話していました。
卸売業者に聞く 備蓄米放出開始後の取り引き状況は
NHKは「全米販」=「全国米穀販売事業共済協同組合」に加盟する全国の卸売業者のうち13社に、備蓄米の放出が始まったあとの取り引き状況などを聞きました。
このうち取り引きの状況については「コメが不足している状況は改善した」と答えた企業が4社だったのに対し、7社が「改善していない」と答え、備蓄米が放出されたあとも、コメの不足感は解消していないと受け止めていることがわかりました。
仕入れ価格については、13社すべてが「下がっていない」または、「ほとんど変化はない」と答え、4月に入ってスーパーなどの取り引き先に値上げを要請したという会社も5社ありました。
また新米が出回る前の夏の端境期までコメの在庫がなくならないようにするため、販売する量を調整しているという会社が複数ありました。
北海道の卸売会社からは「備蓄米は希望よりも少ない量しか確保できず、在庫も潤沢ではないので品切れを起こさないよう調整していく必要がある。備蓄米は市場に出てきてはいるが、価格を下げられるほどの量ではない」と話していました。
東北地方の卸売会社は「コメ不足の状況は続いていて、この夏の端境期まで自社の在庫をもたせようと四苦八苦しているが、難しい状況になっている。スーパーのバイヤーなどがこれまで以上の量の発注をかけてくるが、とても応えられない」と話していました。
また、大手の卸売会社からは「通常の銘柄のコメはこの時期すでに売買が少なくなってきていて、備蓄米が出てもほとんど影響はない。もともと不足していた分を補う程度の量のため、取引価格へのインパクトは小さい」と話していました。
このほか、九州地方の卸売会社は「備蓄米は流通しているが、コメの不足感は改善されていない。価格も高いままで、ことしの新米が去年より値上がりするのは間違いないとみている」と話していました。
専門家「備蓄米は確かに安いが卸売業者は簡単に値下げできない」
農業政策が専門の東京大学大学院農学生命科学研究科の安藤光義教授は備蓄米の放出が始まってからも店頭価格の高止まりが続いていることについて、「備蓄米は確かに安い価格で供給されているが、卸売業者は去年の秋から高い価格でコメを買い取っていて、簡単に価格を下げることができないのが現状だ」と指摘しました。
また、高値が続くことによるコメの消費への影響については「マーケットが縮小すると生産者は困るし、量としてはそれほど多くないが、外国産のコメに切り替える動きも出ている。生産者にとって将来の見通しが立つような価格で安定的に取り引きされることが重要だ」と述べました。
一方、今後のコメの価格については「令和7年産の生産量がかなり増えそうだということになるとコメの市場は軟化していくが、その見通しはまだ立っていない。生産量をどれくらい増やすのか、その力がどこまで残っているのかが、ことしはっきりと分かると思う。生産者の高齢化もかなり進んでいるなかで、特に、東日本の米どころでどこまで生産が増えるかにかかっている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014791591000.html
高値で仕入れてしまった令和6年産米の在庫が少なくなるまで、この高値は続くのだろう。
返信削除コメの価格高騰 フードバンクでコメほとんど提供できず 宮崎
返信削除2025年4月28日 18時55分
コメの価格が高騰する中、困窮世帯などへの支援に取り組む宮崎市のフードバンクでは、農家などからの寄付が激減し、3月からコメをほとんど提供できない状態になっています。
宮崎市の「フードバンクみやざき」では、企業や市民、農家などから寄付された食品を月に1回、生活に困窮した世帯に無料で配付しているほか、子ども食堂などにも提供しています。
団体では、寄付されたレトルト食品やカップめんなどを倉庫で保管していますが、物価高の影響で寄付が減り、現在は去年の半分ほどの量にとどまっているといいます。
特に手に入らないのが、価格が高騰しているコメです。
去年までは農家などから大量の寄付があったため、2トン程度の保管を継続し、支援している世帯に毎月5キロずつ配っていました。
ところが、ことしに入って寄付がほとんどなくなったため、保管量は350キロまで減り、3月から緊急性の高い場合を除いて提供できなくなっています。
また、コメ以外の食品についても、1世帯当たり4袋ほど配っていましたが、1袋か2袋に減らさざるをえないということです。
一方で支援を求める人は増加し、去年の時点で80世帯ほどだった利用者は4月には116世帯まで増えていて、団体では対応に苦慮しています。
「フードバンクみやざき」の長友宮子代表理事は、「困窮家庭にとってコメはすごく助かる食材ですが、確保が難しく困っています」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014792011000.html
茨城 住宅の倉庫から玄米約420キロなくなる 窃盗事件で捜査
返信削除2025年4月28日 19時03分
コメの価格が高騰する中、今月中旬、茨城県筑西市で住宅の倉庫からおよそ420キロの玄米がなくなっているのが確認されました。茨城県内では今月、同様の被害が合わせて8件出ていて、警察は窃盗事件として捜査するとともに、警戒を呼びかけています。
今月19日の昼ごろ、筑西市旭ヶ丘の住宅で、敷地内にある倉庫をこの家に住む女性が確認したところ、コシヒカリの玄米およそ420キロがなくなっていることに気付きました。
去年の秋に収穫された玄米を30キロずつ14袋に分けて倉庫の保冷庫で保管していましたが、倉庫のシャッターにカギをかけていなかったということです。
女性の家族は「こんな被害は初めてで、恐怖を感じました。コメの価格が高くなって手に入れるのが難しくなっている中、盗む行為はやめてほしい」と話しています。
警察によりますと、今月に入って27日までに同じ筑西市で6件、稲敷市とひたちなか市でそれぞれ1件、住宅の倉庫や空き家から玄米や精米が済んだコメが大量になくなる被害が確認されたということです。
警察はいずれも売りさばいたり自分で食べたりする目的で何者かが盗んだとみて捜査するとともに、コメの価格が高騰する中、今後も同様の被害が起きるおそれがあるとし、カギをかけた場所で保管するなどの対策を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250428/k10014791991000.html
プレスリリース
返信削除政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果(第3回)の概要について
令和7年4月30日
農林水産省
令和7年4月23日から25日にかけて実施した政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果(第3回)の概要をお知らせいたします。
1 入札実施日 令和7年4月23日から25日の間に実施
2 入札参加者 6事業者
3 落札数量 100,164トン(落札率 99.97%)
(販売提示数量 100,191トン)
4 落札価格(落札された販売区分の加重平均)
20,302円/60キログラム(税抜き)
(参考)21,926円/60キログラム(税込み)
※容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額
<参考>
〇第1回から第3回の入札実施日、入札参加者、販売提示数量、落札数量及び落札価格
第1回 第2回 第3回 第1回から第3回
入札実施日 3月10日から12日 3月26日から28日 4月23日から25日 -
入札参加者 7事業者 4事業者 6事業者 10事業者※1
販売提示数量 150,579トン 70,336トン 100,191トン -
落札数量
(落札率) 141,796トン
(94.2%) 70,336トン
(100.0%) 100,164トン
(99.97%) 312,296トン
(-)
落札価格※2 21,217円(税抜き)
22,914円(税込み) 20,722円(税抜き)
22,380円(税込み) 20,302円(税抜き)
21,926円(税込み) 20,812円(税抜き)
22,477円(税込み)
※1 「第1回から第3回」の入札参加者は、第1回から第3回の合計(ただし、重複を除く)
※2 落札価格は、落札された販売区分の加重平均であり、容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額
お問合せ先
農産局貿易業務課
担当者:上藤、冨吉
代表:03-3502-8111(内線5015)
ダイヤルイン:03-6744-1353
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250430.html
プレスリリース
返信削除令和6年産米の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について(令和7年3月末現在)
令和7年4月30日
農林水産省
農林水産省は、「令和6年産米の産地別契約・販売状況(令和7年3月末)」、「民間在庫の推移(令和7年3月末)」及び「米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(令和7年3月末)」について取りまとめました。
1.背景
平成30年産からの米政策の見直しにおいては、生産者や集荷業者・団体の主体的な経営判断や販売戦略に基づき、需要に応じた米生産ができるよう環境整備を進めることとしており、その一環として、平成26年3月から米の流通に係るよりきめ細かい需給・価格情報、販売進捗・在庫情報等の提供を行っています。
今回、令和7年3月末現在の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向について、米の出荷・販売業者、団体等から報告のあった内容を取りまとめましたので公表いたします。
2.概要
1.契約・販売状況
令和7年3月末現在の出荷業者の全国の集荷数量は225.0万トン(対前年同月差▲26.5万トン)、契約数量は221.2万トン(対前年同月差▲11.4万トン)、販売数量は115.0万トン(対前年同月差+1.3万トン)となっています(売り渡した政府備蓄米の販売数量等報告結果(3月分の確報)の数量0.3万トンを含む)。
2.民間在庫の推移
令和7年3月末現在の全国の民間在庫は、出荷・販売段階の計で179万トン(対前年同月差▲35万トン)となっており、出荷段階は135万トン(対前年同月差▲36万トン)、販売段階は45万トン(対前年同月差+1万トン)となっています(売り渡した政府備蓄米の数量0.2万トンを含む)。
なお、今回の3月末民間在庫量のポイントについては、別添参考資料をご参照ください。
3.米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向
令和7年3月末現在の米穀販売事業者が販売している精米の全体数量・価格(売り渡した政府備蓄米を含む)の動向を指数化したものです。
販売数量は前年同月比91.3%(うち小売事業者向けは前年同月比86.3%、中食・外食事業者等向けは前年同月比98.0%)。また、小売事業者向けの販売価格は前年同月比184.5%、中食・外食事業者等向けの販売価格は前年同月比170.0%となっています。(速報値)
産地や銘柄別の契約・販売状況、民間在庫の推移及び米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向については、添付資料を御参照ください。
また、調査対象業者、取りまとめの区分等については、添付資料の脚注を御参照ください。
3.公表資料
本資料及び過去の調査結果は、当省ホームページから御覧になれます。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/aitaikakaku.html
<添付資料>
令和6年産米の産地別契約・販売状況(累計、うるち米、令和7年3月末現在)(速報)(PDF : 151KB)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/250430-1.pdf
民間在庫の推移(速報)(PDF : 153KB)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/250430-3.pdf
米穀販売事業者における販売数量・販売価格の動向(速報)(PDF : 88KB)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/250430-2.pdf
<参考資料>
令和7年3月末民間在庫量のポイント(PDF : 320KB)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/250430-4.pdf
お問合せ先
農産局農産政策部企画課
担当者:石田、松田、塚原、吉田
代表:03-3502-8111(内線4975)
ダイヤルイン:03-6738-8973
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/250430.html
備蓄米3回目入札 落札価格の平均 初回より980円余低下 農水省
返信削除2025年4月30日 12時26分
農林水産省は、先週行われた備蓄米の3回目の入札結果を発表しました。落札価格の平均は、3月に行われた初回の入札と比べると、60キロ当たりで980円余り低下していて、一連の備蓄米の放出が価格の安定につながるか注目されます。
政府による備蓄米の3回目の入札は、おととし収穫されたおよそ10万トンを対象に4月23日から3日間の日程で行われました。
農林水産省が30日、発表した入札結果によりますと、落札率は99%とほぼ全量が落札され、落札価格の平均は消費税込みで60キロ当たり2万1926円でした。
落札価格の平均は、初回の入札と比べると980円余り、2回目と比べると450円余り低下しました。
これについて、農林水産省は、初回と2回目の入札では、去年、収穫されたコメが対象に含まれていたものの、今回・3回目は、対象がすべて、おととし収穫されたコメだったことが、落札価格の低下につながったのではないかとしています。
政府は、ことし夏まで毎月、備蓄米を放出することにしていて、コメの価格の安定につながるか注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250430/k10014793321000.html
3月に落札の備蓄米 消費現場に届いた量 全体の1.9% 農水省
返信削除2025年4月30日 18時04分
農林水産省は、3月に落札された備蓄米およそ21万トンのうち、4月13日までに、小売業者など消費の現場に届いた量は、全体の1.9%だったと発表しました。業者間の契約などに一定の時間がかかっているのではないかとしています。
農林水産省は、流通を円滑にする目的で放出した備蓄米の4月13日までの流通状況を公表しました。
それによりますと、3月行われた2回の入札で落札されたおよそ21万トンのうち集荷業者が倉庫から引き取った量は13万7879トン、このうち卸売業者まで引き渡されたのは2万73トンでした。
さらに、卸売業者から小売業者や外食業者など、消費の現場に届いた量は、合わせて4179トンで、落札された備蓄米全体の1.9%でした。
前回公表された3月30日の時点に比べると、消費の現場に届いた量は3700トン余り増えましたが、落札された備蓄米全体から見ると、低い水準にとどまっています。
江藤農林水産大臣は今月8日の記者会見で、備蓄米がスーパーなどの店頭に本格的に並び始めるのは今月10日ごろになるという見通しを示した一方、翌週の15日の会見では、中小のスーパーなどから「店頭に並ぶのは、早くても4月末から5月になる」といった声が出ていることも明らかにしていました。
農林水産省は、業者間の契約などに一定の時間がかかっているのではないか、としたうえで、今後、放出される備蓄米も含めて、時間がたてば全国の消費の現場に行き渡るようになるとしています。
関税払ってでも輸入する動きも
国産米の価格が高止まりする中、コメを扱う商社や卸売会社では、スーパーや外食企業からの注文に対応するため、関税を払ってでもコメを輸入しようという動きが出ています。
日本は、「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで、政府が年間およそ77万トンのコメを関税をかけずに義務的に輸入していますが、この枠外で民間企業がコメを輸入することもでき、その場合は1キロ当たり341円の関税が課されます。
総合商社の兼松は、これまで「ミニマムアクセス」の枠でアメリカや台湾などからコメを輸入していましたが、ことしはスーパーや外食企業からの注文に対応するため、初めて関税を払って民間輸入の枠で調達する方針です。
輸入する量は2万トン規模になり、アメリカ産の「カルローズ」と呼ばれる品種が全体の9割を占めるということです。
この日は担当者どうしの打ち合わせが行われ、「取り引き先の小売店では、カルローズの販売がコメの売り上げの中心を占めてきている」とか、「備蓄米がまだ入手できていない卸売業者の中には、国産米から外国産米に調達を切り替えるところもある」などと報告し合っていました。
兼松の穀物部の嶋崎英彦課長は、「過去に例のない需要で、非常に驚いている。日本のコメ市場が縮小することのないように、輸入米が必要であれば調整弁として、安定供給する体制を構築していきたい」と話していました。
このほか大手卸売会社でも関税を払って外国産のコメを輸入する動きが広がっていて、神明はおよそ2万トン、木徳神糧はおよそ5000トンをそれぞれ輸入し、取り引き先のスーパーや外食企業に販売するということです。
埼玉のスーパー アメリカ産販売も 希望量確保できず
埼玉県のスーパーでは、国産のコメより価格が安いアメリカ産のコメの販売を始めています。
埼玉県越谷市にあるスーパーでは、国産のコメの価格が高騰していることを受けて、政府が輸入したアメリカ産のコメの販売を4月から始めました。
この日は県内の問屋から入荷した5キロのコメ30袋が店頭に並べられました。販売価格は5キロ当たり税込みでおよそ4000円と、国産のコメに比べ400円から1000円ほど安いということです。
店によりますと、これらのコメは店頭に並べたその日のうちに売り切れることもあったということです。しかし現状では、店が希望する量は確保できておらず、仕入れ先の問屋からは、流通が滞っていると説明されたということです。
輸入米を購入した70代の女性は「備蓄米が放出されても値段が下がるかわからず買わないわけにはいかない。おいしいと聞いたので食べてみようと思いました」と話していました。
別の70代の女性は「一度輸入米を買ってみましたが、味や食感に満足できなかったので、高くても国産米を買いたいと思います」と話していました。
一方、この女性の夫は「高騰が今後も続くなら味を我慢してでもいまは値段を優先したい」と話していました。
「スーパーマルサン」の八木栄樹店長は「やはり国産米があればいちばんよいですが、ここまで高くなると手が届かないお客さんもいると思うので、扱っています。今後は需要を見ながら、国産米と輸入米の入荷のバランスを調整していきたいです」と話していました。
大手小売や外食チェーンでも輸入アメリカ米 広がる
コメの価格高騰が続く中、大手の小売や外食チェーンでもアメリカから輸入したコメを活用する動きが広がっています。
このうちイオンは、4月からアメリカ産のコメと国産米をブレンドした商品の販売を始めています。国産米の価格高騰を受け、初めて輸入米を取り扱うことになりましたが、価格が割安なことから売れ行きは好調だということです。
このため会社は、ことし6月から国産米とブレンドしない輸入米も販売する方針を固めました。当面は、次の新米が出回る秋までをめどに取り扱うということです。
一方、外食業界では、大手牛丼チェーンの松屋フーズホールディングスが傘下の7つのチェーンのおよそ1100店舗で、4月から順次、アメリカ産のコメだけを使った牛丼などの販売を始めています。
会社は去年5月以降、国産米と輸入米をブレンドした商品を提供していましたが、国産米の在庫に不足感があるとしていて、輸入米の利用を増やしています。
このほか、外食チェーンのコロワイドも、傘下の焼き肉チェーンやしゃぶしゃぶ専門店などの一部の店舗でアメリカ産のコメを使用しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250430/k10014793551000.html
JA全農 政府備蓄米出荷は落札分の29% 農水省が供給拡大求める
返信削除2025年5月2日 21時02分
JA全農=全国農業協同組合連合会は、政府の備蓄米の2回目の入札までに落札した19万トン余りのうち、5月1日時点で契約先に出荷したのは29%になったと発表しました。農林水産省は備蓄米の流通が一部にとどまっているとして、JA全農に対し、速やかに供給を拡大するよう求めました。
コメの価格が高騰する中、政府の備蓄米の入札が行われていますが、農林水産省によりますと、2回目までに落札された21万トンのうち、4月13日までに小売業者など消費の現場に届いた量は全体の1.9%にとどまっていて、消費者にどのように行き渡らせるかが課題になっています。
2回目までの入札で全体の9割以上、19万トン余りを落札したJA全農は2日、1日時点の備蓄米の出荷状況を発表しました。
それによりますと、契約先への出荷量は5万6903トンで全体の29%になったとしています。
前回発表した4月24日時点より9800トン余り増え、出荷済みの割合も5ポイント上昇しました。
5月の出荷予定については、4月までの分を上回る6万8000トン余りを見込んでいるということです。
JA全農は「契約先の卸売業者の精米能力に応じて備蓄米を順次出荷しているため、落札したコメを一度にまとめて出すことは難しい」と話しています。今後も1週間に1回程度、出荷状況を公表するということです。
これに関連して農林水産省は備蓄米の流通が一部にとどまっているとして、JA全農に対し、消費者に早く備蓄米を提供することを最優先に速やかに取引先との調整を進め、前倒しで供給を拡大するよう求めました。
さらに備蓄米を必要とする全国の小売や外食業者などへの安定供給に一層努めることも求めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250502/k10014795541000.html
JA全農、卸売業者への備蓄米出荷はまだ29%…落札した全量を売り渡すのは早くとも7月以降に
削除2025/05/02 17:42
全国農業協同組合連合会(JA全農)は2日、落札した政府備蓄米のうち、1日時点で29%を卸売業者に出荷したと発表した。全量を売り渡すのは早くとも7月以降になる見通しで、備蓄米の流通には時間がかかっている。
倉庫に積まれた備蓄米
政府は3月に備蓄米の入札を2回実施。JA全農はそのうちの9割を超える19万9270トンを落札した。
JA全農によると、卸売業者に出荷されたのは5万6903トンで、前回調査(4月24日時点)から約1万トン増えた。出荷済みを含めて7割にあたる13万6629トンは出荷のめどが立ったが、残る約6万トンは見通しが立っていない。
一方、農林水産省は2日、備蓄米の流通量が一部にとどまっていることから、JA全農に対し、速やかに取引先との調整を進め、供給を拡大するよう要請した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250502-OYT1T50137/
しょせんはお為ごかしのアリバイ作りのためのポーズだけ。
削除首相、自民幹部にコメ高騰対策策定を指示
返信削除5/7(水) 11:07配信 共同通信
石破茂首相は7日、自民党の小野寺五典政調会長と官邸で会い、コメ価格の高騰を踏まえ、党として対策を取りまとめるよう指示した。小野寺氏が記者団に明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/59670eb1a78c00689662ce86fdb13504fdd211dd
石破首相、コメ価格対策を指示 小野寺自民政調会長と会談
削除5/7(水) 12:11配信 時事通信
首相官邸に入る石破茂首相=7日午前、東京・永田町
石破茂首相は7日、自民党の小野寺五典政調会長と首相官邸で会談し、政府備蓄米の放出後もコメ価格が下がらない問題について、党として対策をまとめるよう指示した。
【ひと目でわかる】スーパーでのコメの平均価格
会談後、小野寺氏が記者団に明らかにした。
小野寺氏は「コメ価格が下がった実感がないので党として検証する必要がある。努力や改善ができるところを議論したい」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/17071403d817843eb667858c6ca256add36e0476
コメ スーパーの平均価格 5キロ4233円 17週連続の値上がり
返信削除2025年5月7日 16時54分
全国のスーパーで4月27日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで4233円と前週より12円値上がりしました。
ことし3月下旬以降、政府の備蓄米の流通が進む一方で、平均価格は17週連続の値上がりとなり、価格の高騰が続いています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250507/k10014798821000.html
コメ スーパーの平均価格 5キロ4233円 17週連続の値上がり
削除2025年5月7日 19時04分
全国のスーパーで先月27日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり消費税込みで4233円と、前の週から12円、値上がりしました。値上がりは17週連続で、備蓄米が流通し始める中でも価格高騰が続く形となっています。
農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ毎週公表しています。
先月21日から27日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロ当たり消費税込みで4233円でした。
前の週と比べると12円の値上がりで、17週連続の値上がりとなりました。また、去年の同じ時期に比べると2145円高く、前の年の2倍を超える高値が続いています。
農林水産省は値上がりの要因について「割安な備蓄米は徐々に店頭に並び始めているものの、まだ、その量は少なく、備蓄米以外のコメは価格の高騰が続いていることから、全体の価格を押し下げる状況には至っていない」としています。
コメの価格高騰が続く中、石破総理大臣は7日、自民党の小野寺政務調査会長と会談し、高止まりしている要因を検証するとともに、価格の抑制に向けた対策を検討するよう指示しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250507/k10014798821000.html
コメ スーパーの平均価格 5キロ4233円 17週連続の値上がり
削除2025年5月7日 19時37分
全国のスーパーで先月27日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり消費税込みで4233円と、前の週から12円、値上がりしました。値上がりは17週連続で、備蓄米が流通し始める中でも価格高騰が続く形となっています。
農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ毎週公表しています。
先月21日から27日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロ当たり消費税込みで4233円でした。
前の週と比べると12円の値上がりで、17週連続の値上がりとなりました。また、去年の同じ時期に比べると2145円高く、前の年の2倍を超える高値が続いています。
農林水産省は値上がりの要因について「割安な備蓄米は徐々に店頭に並び始めているものの、まだ、その量は少なく、備蓄米以外のコメは価格の高騰が続いていることから、全体の価格を押し下げる状況には至っていない」としています。
コメの価格高騰が続く中、石破総理大臣は7日、自民党の小野寺政務調査会長と会談し、高止まりしている要因を検証するとともに、価格の抑制に向けた対策を検討するよう指示しています。
石破首相 コメ価格抑制への対策を指示
石破総理大臣は7日午前、総理大臣官邸で、自民党の小野寺政務調査会長らとおよそ40分間、会談しました。
この中で石破総理大臣はコメの価格をめぐり、政府が備蓄米を放出しても高止まりしていることを受けて、自民党で要因を検証するとともに、価格の抑制に向けた対策を検討するよう指示しました。
また小野寺氏は、先にアメリカを訪問し、トランプ政権の関税措置をめぐり、政府や議会の関係者らと意見を交わした内容を石破総理大臣に報告しました。
このあと、小野寺氏は記者団に対し「コメの価格について石破総理大臣からは『下がった実感が出ていない』ということで、政府と協力して対策を検討して欲しいという指示があった。農林水産省とも相談するが、党の農林部会で改善できるところを議論したい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250507/k10014798821000.html
煽りネタは、何度もマキを入れるらしいな。
削除JA コメ確保に向けて 農家への“前払い金” 約3~4割引き上げ
返信削除2025年5月7日 18時13分
ことし秋に収穫されるコメの確保に向けて、各地のJAでは農家に前払いする「概算金」を去年と比べて3割から4割ほど引き上げる動きが広がっています。
概算金はJAがコメを集荷する際に農家に支払う前払い金で、その年のコメの流通価格を形成する指標となっています。
概算金の金額を一般には公表していないJAも多くありますが、一部については、概算金が明らかになっているところもあります。
このうち、生産量日本一の新潟県ではJA全農の新潟県本部が3月に概算金の目安を決め、「一般のコシヒカリ」は60キロ当たり2万3000円と、去年示した額から6000円、率にして35%引き上げます。
「魚沼産コシヒカリ」も60キロ当たり2万5000円と去年から5500円、率にして28%引き上げるということです。
また、JA全農あきたも3月に概算金の目安を関係者に示していて、「あきたこまち」は60キロ当たり2万4000円と去年示した額から7200円、率にして42%引き上げる方針です。
さらにJA福井県は「コシヒカリ」について、60キロ当たり少なくとも2万2000円と去年示した額から4800円、率にして28%引き上げる方針です。
各地のJAは例年、夏から秋にかけて概算金の目安を示してきましたが、ことしは田植え前に示し、さらに金額も増やしていて、農家に対してコメの出荷を促すねらいがあります。
卸売会社から高い価格で“買い取りたい”
米どころの新潟県魚沼市では、秋に収穫する新米について、卸売会社から去年を上回る買い取り価格を提示される農家もいて、業者の間でコメの獲得競争が激しくなっています。
関隆さんは魚沼市と南魚沼市で約90ヘクタールの田んぼを経営していて、5月1日から田植えを始めています。
関さんのもとには3月から4月にかけて、秋に収穫する新米を買い取りたいという卸売会社からの問い合わせが5件ほどあり、田植えの前にこうした問い合わせを受けるのは初めてだということです。
関さんは毎年収穫したコメはすべて農協を通さず卸売会社に直接出荷していて、去年は平均で60キロ当たり2万5000円で販売しましたが、ことしはさらに2割から3割ほど高い価格で買い取りたいと提示があったということです。
JA全農新潟県本部は農家に前払いする「概算金」の目安を決め、魚沼産コシヒカリについては、去年より28%引き上げる方針を示したことから、卸売会社ではそれより高い価格を提示し、コメを確保しようとしているとみられます。
関さん
「今の小売価格はあまりに高く、消費者のコメ離れが進むことは生産者にとってもいいことではない。適正価格で取り引きされるよう国は対策を進めてほしい」
コメの価格決定の流れ
コメの価格は、農家から農協、そして卸売業者から小売業者へと流通していく過程で、さまざまなコストや各事業者の利益が上乗せされていくのが一般的です。ただ、農協や卸売業者を経由しないケースもあり、価格の決まり方は一様ではありません。
1【概算金】
主な流通過程でコメの価格の起点となるのが、農家に対して農協が支払う「概算金」です。例年、各地の農協は収穫前の夏ごろに、農家がコメを生産する際のコストのほか、その時点でのコメの小売り価格や、競争相手の集荷業者が農家に提示している価格などを踏まえ、概算金の金額を決定します。
ただ農協は、販売の具体的なめどが立った段階で、販売の見込み額とすでに支払った概算金の差額を改めて農家に支払うこともあります。去年、主な産地では概算金について、当初から、前年に比べて2割から4割ほど高い1万6000円台から1万8000円程度が示されたケースが多く、その後の小売価格の動向や、集荷競争の激化を受けた追加の支払いの結果、2万円を超えるところも増えています。
2【相対取引価格】
農家からコメを集めたJAグループなどの集荷業者は、仕入れ価格にあたる「概算金」に加え、輸送や保管にかかるコストや手数料などを考慮し、卸売業者への販売価格を決定します。
農林水産省は、集荷業者の段階でかかるコストは60キロ当たり2000円程度と推定しています。集荷業者から卸売業者への販売価格を毎月、農林水産省が調査し、指標として公表しているのが「相対取引価格」です。ことし3月時点の相対取引価格は、割安な備蓄米も含まれますが、すべての銘柄の平均で60キロ当たり消費税込みで2万5876円と、去年の同じ月より68%高くなっています。
3【卸売価格】
卸売業者は、集荷業者などからの仕入れ価格に加え、精米や袋詰めのコスト、自社の利益などを考慮し、小売業者や外食業者への卸売価格を決めます。卸売価格については、指標となるものは公表されていません。
一方、卸売業者の間では、その時々に足りない比較的、少量のコメを融通しあう「スポット」と呼ばれる取り引きが行われることもあります。この取り引きでは、需給がひっ迫している際には高値が付くことも多く、取り引きの場を開いている会社によりますと、4月後半の「青森 まっしぐら」の平均の取り引き価格は、税抜きで60キロ当たり4万7264円と去年の同時期の2.2倍の高値でした。
4【小売価格】
スーパーなどの小売業者は、卸売り業者からの仕入れ価格に輸送費や人件費、自社の利益などを考慮し、店頭での販売価格を決めます。全国のスーパーで4月27日までの1週間に販売されたコメの平均販売価格は、5キロ当たり消費税込みで4233円と前年の2倍を超える高値が続いています。
専門家「農協はかなりの危機感」
コメの政策や流通に詳しい日本国際学園大学の荒幡克己教授は、各地のJAが早い時期に概算金を示していることについて、「農協としては集められるコメの量が減っている傾向にあり、収益にも影響するため、かなりの危機感をもってコメを集めようという状況だろう」と指摘しています。
去年を上回る水準の金額を示していることについては、「概算金をそもそも高めに設定したこと自体、農協側が集荷が厳しくなると予想しているわけだ。民間の業者は、概算金を見ながら追加の金額を出して集荷するので、米価高騰がさらに過熱するという、消費者から見れば良くない方向に働く可能性はかなり高い」と話しています。
そして、新米の価格が下がるために必要な条件として、備蓄米が十分に放出され新米が本格的に出回る前の8月までに品薄感が薄れていること、令和7年産のコメが少なくとも平年並みに確保できることなどを挙げていて、「こうした条件がそろえば、5キロで税込み3500円を少し下回るぐらいになる可能性はある。ただ、3000円を下回るような水準になることはないだろう」と話しています。
その上で荒幡教授は、「まず8月までに今の品薄感をなくしていけるかが大事なポイントだ。業界では当初から50万トンぐらい足りないという声が聞かれていて、今の備蓄米の放出量ではまだまだ足りない可能性がある。ちょうどいいぐらいの量を過ぎて、過剰感が出てくると安心感が出てくるので、備蓄米を十二分に出すことが必要だとみている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250507/k10014798471000.html
備蓄米放出もコメ価格高騰続く 江藤農相“流通に改善の余地”
返信削除2025年5月9日 11時55分
政府の備蓄米の放出が始まったあともコメの価格の高騰が続いていることについて、江藤農林水産大臣は9日の閣議のあとの会見で「備蓄米がしっかり流通できていないことは改善すべき余地がある」としたうえで、さらなる対策を検討していく考えを示しました。
農林水産省によりますと、全国のスーパーでのコメの平均価格は、4月下旬まで17週連続で値上がりするなど、備蓄米の放出が始まったあとも価格の高騰が続いています。
こうした状況について、江藤農林水産大臣は9日の閣議のあとの会見で「備蓄米がしっかり流通できていないことは改善すべき余地が多分にある」と述べました。
そのうえで「当初、期待された結果が出ていないことは申し訳ない。さらなる方策はないか日々検討していて、備蓄米放出の効果を実感してもらえるようさらに努力する」と述べ、コメの価格の安定に向けさらなる対策を検討していく考えを示しました。
一方、備蓄米を売り渡した集荷業者から政府が原則1年以内に同じ量を買い戻す条件の緩和を検討しているか問われたのに対し、江藤大臣は「1年にこだわらないということは何度も申し上げていて、コメの価格が高い段階で市場から吸い上げることはありえない。1年の原則を外すことは、効果があるかもしれないし意味がないかもしれないが、その答えはもう少し先になると思う」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250509/k10014800851000.html
そうこうしているうちにすぐに秋になってしまうね。
返信削除向こう3か月のコメの価格見通し指数 4ポイント上昇
返信削除2025年5月9日 12時19分
コメの生産者や卸売業者などに4月に調査した向こう3か月のコメの価格の見通しを示す指数は前回より4ポイント上昇しました。調査した団体は備蓄米の放出が始まったものの夏にかけてコメが品薄になるという不安がいくぶん強まったのではないかとしています。
JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は全国180の生産者や卸売業者などにコメの価格や需給の見方などを毎月調査しています。
その結果は0から100の指数で表され、100に近づくほどコメの価格水準が前の月より「高い」という見方が強いことを示しています。
9日に公表された4月の結果で、現状を示す指数は94となり、前回・3月の調査と変わらず、横ばいとなりました。
一方、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は59で前回より4ポイント上昇しました。
調査した団体は「備蓄米の放出が始まり、価格が下がる見方はあるものの、去年に続き、夏にかけてコメが品薄になることへの不安がいくぶん強まったのではないか」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250509/k10014800951000.html
JA全農 3月落札の備蓄米19万トン余 “出荷は32%”
返信削除2025年5月9日 16時21分
JA全農=全国農業協同組合連合会は、ことし3月の入札で落札した政府の備蓄米19万トン余りのうち、契約先に出荷したのは8日時点で30%を超えたと発表しました。
コメの価格が高騰する中、政府の備蓄米の放出が始まったものの消費者には広く行き渡らず、コメの価格も依然高止まりしていることが課題になっています。
こうした中、3月に行われた備蓄米の入札で全体の9割以上、19万トン余りを落札したJA全農は8日時点の備蓄米の出荷状況を公表しました。
それによりますと、契約先への出荷量は6万3266トンで先週より6300トン余り増えて、これまでに落札した量の32%になったとしています。
また今月の出荷予定は7万596トンと、先週発表した計画より2200トン余り上積みしました。
JA全農は先週、農林水産省から備蓄米の供給を前倒しで拡大するよう求められ、予定を前倒しして契約先に引き渡せるよう調整を進めています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250509/k10014801181000.html
備蓄米、JA全農から卸売業者に出荷されたのは32%どまり…政府は入札の参加条件緩和検討
削除2025/05/09 22:07
全国農業協同組合連合会(JA全農)は9日、政府備蓄米の流通を巡り3月に落札した19万9270トンのうち、5月8日時点で32%に当たる6万3266トンを卸売業者に出荷したと発表した。前週1日時点の29%から3ポイント上がったが、全量を売り渡すのは7月以降になる見通し。コメの価格が高騰する中、備蓄米の流通に時間がかかっており、現状では消費者に広く行き渡っていない。
店頭に並んだ備蓄米の2024年産ハナエチゼン(4月10日、福井市のスーパーで)
政府は3月に備蓄米の入札を2回実施し、計21万トンを順次放出している。このうち9割超の約20万トンをJA全農が落札した。5月8日時点で出荷済みを含め、全体の7割にあたる14万363トンは出荷のめどが立ったという。
JA全農によると、卸売業者から出荷依頼を受けて小売店などに届くまでには2~3週間かかる。全農は1日あたり2000~3000トンほどの玄米を卸売業者に届けているという。ただ、卸売業者が精米する処理能力に限りがあることなどから、6万トン弱の出荷の見通しが立っていないとしている。
農林水産省によると、3月中に入札が行われた備蓄米計21万トンのうち、4月13日時点で小売業者に届いたのは3018トンで、わずか1・4%だった。
備蓄米の流通が停滞する中、政府は入札に参加する業者の条件を緩和する方向で検討している。現状では放出した備蓄米と同じ量のコメを原則1年以内に買い戻す条件がついているが、この条件を緩めることで幅広い業者の参加を促し、備蓄米を広く行き渡らせたい考えだ。江藤農相は9日の閣議後の記者会見で「備蓄米がしっかり流通できておらず、改善すべき余地が多分にある」と説明した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250509-OYT1T50144/
JAは、米価高騰に便乗して、しこたま荒稼ぎしているようだが、マッチポンプ騒動を焚きつけて我田引水と漁夫の利をまんまとキメているように見えてしまうのはなぜなんだろう…
返信削除コメ品薄感の解消へ 農水省 備蓄米の入札参加要件 緩和を検討
返信削除2025年5月10日 6時02分
政府が備蓄米の放出を始めた後も、コメの価格高騰が続いていることを受けて、農林水産省は、今後、事業者が備蓄米の入札に参加する際の要件を緩和できないか検討を始めました。売り渡した備蓄米と同じ量を「原則1年以内」に政府が買い戻すとした要件をコメの品薄感を解消するため、緩和することなどが検討されています。
スーパーなどでのコメの平均販売価格は、ことし3月に政府による備蓄米の放出が始まって以降も、前の年の2倍程度の高値が続いています。
こうした中で、農林水産省は、コメの品薄感を解消することで価格の安定につなげようと、今後、備蓄米の入札に事業者が参加する際の要件を緩和できないか検討を始めました。
具体的には、売り渡した備蓄米と同じ量を「原則1年以内」に政府が買い戻すとした要件について、「1年以内」という期限を延長することなどが検討されているということです。
このほか、現在、比較的、大規模な事業者に限って入札への参加を認めている要件についても見直しの余地がないか検討を進めていくということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250510/k10014801731000.html
コメ価格高騰 自民 小野寺政調会長“来週以降に対策検討”
返信削除2025年5月10日 17時45分
コメの価格をめぐり、自民党の小野寺政務調査会長は福井市で講演し、備蓄米の放出後も高騰が続いているのは、入札や流通など制度のあり方に問題があるとして、来週以降に党で対策を検討していく考えを示しました。
この中で小野寺政務調査会長は、政府が備蓄米の放出を始めた後も価格高騰が続いていることについて、「何か月もたったのに市場に出ているのは全体の3割しかない。いろいろな理由があると思うが、目詰まりして全然出ていない」と述べ、入札や流通など制度のあり方に問題があると指摘しました。
そのうえで「制度の問題を正すのも与党の役割であり、しっかり対策をとりたい」と述べ、石破総理大臣からの指示を踏まえ、来週以降、党で価格の抑制に向けた対策を検討していく考えを示しました。
一方、物価高をめぐり小野寺氏は、行き過ぎた円安を要因の1つに挙げ「日本の借金は1000兆円を超えており、外から見れば大丈夫かという不安が出てくる。財政規律にしっかり気を配ることが大事だ」と述べました。
自民 小泉前選対委員長“参院選に向け 党の掲げる旗を”
自民党の小泉前選挙対策委員長は、滋賀県守山市で記者団に対し「自民党が仮に『消費減税はしない』としたときに、対案を問われて『何もないじゃないか』と言われてしまったら全く意味がない。参議院選挙に臨むため、自民党として掲げる旗をつくることが大事だ」と述べました。
そのうえで「失われた30年から脱却しかけているのが今だ。デフレのコストカット型の経済には戻さず、成長型の経済に乗せていくことが自民党の掲げるべき旗だと思う。介護や保育など賃上げが及んでいない分野を立て直すことにも力を入れるべきだ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250510/k10014802051000.html
コメ 18週ぶり値下がり スーパーでは販売数量増え“在庫不足”
返信削除2025年5月12日 19時45分
全国のスーパーで今月4日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4214円と前の週から19円値下がりしました。コメの平均価格が値下がりするのは、去年12月以来、18週ぶりです。
一方で、スーパーで売れたコメの量は、直近では去年を上回る傾向が続いていて、価格高騰が続く中、消費者の購買行動に変化が表れているようです。
コメ価格18週ぶり値下がりも去年の2倍
農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ毎週公表しています。
先月28日から今月4日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4214円でした。前の週と比べると19円下落し、去年12月以来、18週ぶりの値下がりとなりました。ただ、去年の同じ時期と比べると依然としておよそ2倍の高値となっています。
一方、今月4日までの1週間の店頭でのコメの販売量は、前の年の同じ時期より14%あまり増えました。コメの販売量は、ことし3月は前の年を下回る状態が続いていましたが、先月以降は、前の年を上回って推移しています。
農林水産省は「販売されたコメの内訳を見てみると、備蓄米を含むブレンド米の割合が増えてきている。割安な備蓄米の流通が徐々に進むことで、平均価格を押し下げるとともに販売量の押し上げにもつながっているのではないか」と話しています。
【大阪】在庫不足で購入制限も
大阪・阿倍野区のスーパーでは在庫が不足がちなことを受けて、買い物客に対し「1家族、1袋まで」と購入制限を呼びかけるところも出ています。
コメの卸売業者に発注をしても、発注した量の半分程度しか仕入れることができなかったり、一部の産地のコメについてはまったく入荷されなかったりして、見通しが立たない状況だということです。
特に販売価格が5キロ4500円ほどのコメの確保が難しく、商品棚が空になることを避けるため、5500円ほどの高値のコメも仕入れざるを得ないとしています。
12日朝も、従業員が仕入れたばかりのコメを並べていましたが、商品棚は、空きスペースが目立っていました。
買い物に来た60代の男性は「近くに住んでいる母がスーパーになくて困るということで、お米を届けたことはあります。あまり売ってないところが多いですね」と話していました。
60代の女性は「パスタなどコメ以外のメニューを取り入れて、コメの消費を抑えています」と話していました。
スーパーを運営する「アオイサポート」の内田寿仁社長は「出来るだけ早く店頭に並べて、たくさんのお客様に買ってもらえるよう工夫しているが、入荷量が少ないので、なかなか手の施しようがない。備蓄米の効果も感じていません」と話していました。
【大阪】給食の“ご飯” 回数減らす学校も
コメの価格高騰が続いていることを受け、大阪・交野市は、夏休み明けの2学期から市内の小中学校の給食で「ご飯」を提供する回数を、週3回から2回に減らすことにしています。
交野市の12の小中学校の給食では現在、主食として、月曜日と水曜日、それに金曜日の週3回は「ご飯」を、残りの2日は「パン」を提供しています。市内の倉治小学校では給食の時間、きょうの献立の「わかめご飯」を児童たちが次々に口に運び、中にはおかわりをする児童もいました。
市によりますと、子どもたちの間ではパンよりご飯の方が人気だということですが、給食に使用するコメの1キロあたりの購入価格は、去年の1学期分は345円でしたが、ことしの1学期分は502円と、1.4倍あまりに値上がりしています。夏休み明けの2学期分はさらに価格が高騰し、1キロあたり764円になる見通しだということです。
市は今年度、コメを1キロあたり547円で購入する想定でしたが、予算が不足するおそれがあることから、2学期は「ご飯」を提供する回数を週3回から2回に減らすことを決めました。その分、コッペパンなどパンの提供回数を増やすということです。
市は、今後もコメの価格高騰が続けば、3学期は「ご飯」の提供回数を週1回に減らすことも検討するとしています。交野市の山本景市長は「子どもたちに影響が出るのは申し訳ないですが、量を減らすか、回数を減らすかの二者択一の非常に苦しい状況です。1日も早くコメの価格が落ち着いてほしいです」と話していました。
【東京】販売量去年の2割増 まとめ買いする客も
都内のスーパーでは、コメの販売量が去年の同じ時期を上回る状況が続き、なかにはまとめ買いする客もいるということです。
東京・足立区のスーパーではコメの値上がりが続くなかでも、販売量は去年の同じ時期を2割程度、上回る状況が続いています。
このスーパーでは2週間に1回程度コメの特売を行っていますが、1人で3袋から4袋をまとめ買いするする客が増えているということで、今後の品薄への警戒感が消費者の間で高まっているとみています。
また、2キロ入りのコメの販売量も去年の同じ時期の3倍近くに伸びていて、店では1回あたりの支払い額を少しでも抑えようという意識が強まっているとみています。
訪れた80代の女性は「これまで5キロのコメを購入していましたが、おととい初めて2キロを買いました。年金が入るまで財布がさみしいので、一時しのぎです」と話していました。
一方、安いコメを求めて4か所のスーパーを回ったという70代の女性は「どこかに4000円を切る価格のコメがあればと思って探していましたが、ありませんでした。別の店にカリフォルニア米が3500円くらいで売っていたので、1度食べてみます」と話していました。
ベニースーパーの赤津友弥本部長は「5キロのコメが4000円を超えるようになってから、お客様の買い方が変わってきた。今後、産地でコメがなくなることも危惧されるなか店頭に好みの銘柄があった場合は少し多めに抑えておこうという消費者心理が働いているようにみえる」と話していました。
大手スーパー “在庫不足” 傾向広がる
大手スーパーの間では、コメの価格が上昇するなかでも消費者の需要は強く、在庫が不足する傾向が広がっています。
日本生活協同組合連合会によりますと、全国各地の生協が運営する店舗では、4月末から5月上旬にかけて去年の同じ時期に比べてコメの販売量が増加したということです。
日本生協連は「例年なら販売が伸び悩む大型連休中もことしは増加した。品種にかかわらずコメがあれば売れる状況だ」と話しています。
またイオンは、コメの売れ行きが好調なため一部の店舗で在庫が少なくなり、大型連休前に購入制限を設けたケースもあったということです。
イオンは「コメの価格が高止まりする中でも、消費者の需要は強い。価格が高いからといって販売が減少する傾向は見られない」として、割安なアメリカ産のコメをブレンドした商品の販売を始めています。
さらに中国や四国地方を中心に展開するフジは、コメが品薄となる店舗が増えているとした上で「入荷数量が需要に追いつかず、店頭に十分な量を並べられないので、売り場を縮小することも視野に入れている」と話しています。
また首都圏や近畿地方に展開する大手スーパーでは、販売価格が高くなっても、コメの売れ行きは変わらないとした上で「備蓄米の流通が始まったあとも取り引き価格は下がる気配がなく、今後2か月から3か月先は価格を下げるのが難しい状況だ」と話していました。
大手の卸売業者からの販売減で店頭は品薄感
削除大手の卸売業者がスーパーなどの小売業者に販売したコメの量は、去年の秋以降、前の年を下回る状況が続いています。
農林水産省は、年間5万トン以上のコメを扱う大手の卸売業者を対象に、小売業者や外食業者などに毎月、コメをどれだけ販売したかを調査し、公表しています。それによりますと、大手卸売業者がスーパーなどの小売業者に販売したコメの量は、去年の秋以降、前の年の同じ月を下回る状況が続いていて、ことしに入ってからは、前の年に比べた減少幅が、1月は5%あまり、2月は10%あまり、3月は13%あまりと拡大する傾向にあります。
農林水産省によると、集荷業者や卸売業者が抱えるコメの在庫量は、去年の新米が出回ってからも、前の年より30万トンから50万トンほど少ない状況が続いています。
関係者の間では、こうした在庫の少なさを背景に卸売業者から小売業者への販売量が減少し、さらには店頭での品薄感につながっているのではないかという見方が出ています。
【札幌】めん類など販売強化も
札幌市内のスーパーではコメの品薄状態が続く中、めん類などコメに代わる食品の販売を強化するところも出ています。
札幌市北区のスーパーでは、5キロあたりのコメの価格が税込みで4000円を超えていて、去年の同じ時期のおよそ2倍と価格の高止まりが続いています。
こうしたなかこのスーパーには、今月2日、初めて備蓄米が入荷し、5キロあたり3700円あまりで販売し、売れ行きは好調だということです。ただ備蓄米の来月以降の入荷の予定は立っておらず、コメ全体では希望する量の6割から7割程度しか調達できない状況です。
こうしたことからこのスーパーでは、コメを並べていたスペースにカップラーメンなどのめん類やホットケーキ用の粉など、コメ以外の食品を並べるようにし、これらの食品の売り上げが去年の同じ時期に比べておよそ1.5倍に増えているということです。
80代の来店客は「備蓄米が出回れば値段が安くなると思っていたが状況は変わっていない。備蓄米放出の効果がどこで止まっているのか不思議だ」と話していました。
「クーリッチ拓北店」を経営する会社の高西邦明社長は「備蓄米の放出でコメ不足が解消されている実感はなく、価格の高止まりは続くのではないか。コメ全体の流通量を増やさないとどうにもならないので、政府によるコメの買い戻しを見合わせるなど対策を取ってほしい」と話していました。
【茨城】米の作付け面積増やす農家も
コメの価格高騰を受けて米どころの茨城県では、主食用米の作付け面積を増やして田植えをする動きが本格化しています。
コメの価格高騰を受けて、茨城県ではことし、主食用米の作付け面積の見込みが去年より2100ヘクタール増えて6万2000ヘクタールと、増加面積は全国で3番目に大きくなっています。
このうち、つくば市の農家の中山和哉さんは、耕作放棄地を新たに活用したり、輸出用のコメを転換したりして、主食用米の作付け面積を去年のおよそ1.5倍に増やします。
12日は去年、輸出用米を育てていた水田で、13センチほどに育った主食用米の苗を植える作業が行われていました。
また、中山さんはことし、「コシヒカリ」より収量が見込める品種「にじのきらめき」の作付けを増やしていて、より多くのコメを出荷できるようにしています。
田植えは来月下旬まで続き、ことし9月から稲刈りが始まる予定だということです。
中山さんは「コシヒカリは高温に弱く収量が落ちてしまうので、高温に強い品種のものを増やせば経営の安定にもつながる。いま国内でコメが足りないということなので、主食用米をたくさん作って、みなさんに届けたいという気持ちで頑張っている」と話していました。
専門家「普段どおりの買い方を」
コメの流通に詳しい 流通経済研究所 折笠俊輔主席研究員
《コメの販売量が4月以降、前の年を上回る状況が続いていることについて》
「コメの価格が高くなっていくのであれば今のうちに買っておこうという意識や、不安感から買う量を増やしているところがあると思う。備蓄米を待っていたが、1か月以上たってお米の在庫がなくなり、どうしても買わざるを得ないので、高くても買うということが今あると思う」
《コメの価格が高止まりしている理由について》
「業者間のほか、小売店での消費者の不安感によって価格が高くなっている部分がある。どれくらい足りないか正確な量が分からないなかでの不安感がどうしても価格高止まりの要因になっている。これから買いだめや、不必要に多く買ってしまうようなことがあると、結果として店頭価格が大きく跳ね上がってしまうことにもつながる」
《コメの高値に消費者としてどう対応すべきか》
「外食にしろ、小売りにしろ、新米が出るまでの間の最低限の在庫は確保している事業者が多いのが今の状況だ。店頭からコメが完全に消えてしまうような状況にはなりにくく、備蓄米の流通も今後進んでくる。だから家庭での在庫がなくなりそうなときに定期的に買うという普段どおりの買い方をしていただくのが、いま消費者にできる一番重要なことではないか」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250512/k10014803151000.html
「備蓄米ブレンド商品が増え、価格が下がった」…スーパーのコメ価格18週ぶり値下がり
返信削除2025/05/12 20:51
農林水産省は12日、4月28日~5月4日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が、前週より19円安い4214円だったと発表した。値下がりは18週ぶりで、備蓄米の流通が広がったことが影響したとみられる。今後も価格低下が続くかが焦点となる。
保管倉庫から搬出される備蓄米
全国約1000店のスーパーの購入データをもとに、平均販売価格を発表した。昨年12月23~29日以来の低下となったものの、前年同期(2106円)の2倍を超える水準が続いている。
スーパーの店頭で備蓄米とみられる比較的価格が安い商品が並び始めたことから、農水省は「備蓄米をブレンドしたと思われる商品を選ぶ消費者が増えた可能性がある」とみている。
スーパーでのコメの平均販売価格の推移
ある大手スーパーでは「備蓄米をブレンドした安い商品を増やせたので、価格が下がった」とした。一方、別の大手スーパーは「下がったという実感はあまりわかない。夏に向けて高価格が続く恐れもある」との見方を示した。
備蓄米を巡っては、農水省がこれまでに3回の入札を行い、計31万トンを順次、放出している。政府は7月頃まで備蓄米を毎月放出する方針だが、十分に流通していないため、入札に参加する業者の条件を緩和することも検討している。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250512-OYT1T50176/
コメ価格値下がり “消費者が大いに評価する水準でない”農相
返信削除2025年5月13日 11時53分
全国のスーパーで販売されたコメの平均価格が18週ぶりに値下がりしたことについて、江藤農林水産大臣は「歓迎したいが消費者が大いに評価する水準ではない」と述べた上で、割安な備蓄米がさらに行き渡るよう改善策を検討していることを明らかにしました。
農林水産省によりますと、今月4日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4214円で、前の週から19円下落し、18週ぶりの値下がりとなりました。
これについて江藤農林水産大臣は13日の閣議のあとの会見で「1つの変化で歓迎したいと思うが、消費者が大いに評価するような水準ではなく、まだまだこれからだ」と述べました。
その上で「今後の備蓄米の入札について、現状を踏まえ、できることは何があるのか毎日のように農林水産省で検討している。方針が決まったらしっかりと発表したい」と述べ、政府が放出する割安な備蓄米がさらに行き渡るよう改善策を検討していることを明らかにしました。
一方、ことしの新米の収穫に向けて、早くも各地のJAが農家に支払う「概算金」を去年より積み増す動きが相次いでいることについて、江藤大臣は「私が高すぎるとか安すぎるとか言うのは適切ではないが、ことしの新米の市場での値段には当然、影響すると思う」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804151000.html
外国産のコメ 流通大手が販売拡大 価格高止まりや品薄感解消へ
返信削除2025年5月13日 16時22分
コメ価格の高止まりや店頭での品薄感を解消しようと、流通大手の間では外国産のコメの販売を拡大する動きが広がっています。
このうち流通大手のイオンは、13日東京・港区のアメリカ大使館で会見を開き、「カルローズ」と呼ばれるアメリカ・カリフォルニア産のコメの販売を来月6日から順次始めると発表しました。
外国産のコメには、国が輸入する「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みを除いて、1キロあたり341円の関税が課されますが、会社では店頭での品薄感を解消するためおよそ1.4万トンを関税を払って輸入します。
価格は、4キロで税込み2894円と、国産に比べて1割程度安く、新米が出回る秋ごろまで販売することにしています。
「カルローズ」は国産米と比べて「粘りけ」が少ないのが特徴で、会場ではリゾットやピラフなどの料理が紹介されていました。
アメリカ ジョージ・グラス駐日大使
会見にはアメリカのジョージ・グラス駐日大使も同席し、「世界で最も品質の妥協を許さない消費者がいる日本で販売されるのは歴史的なことだ。日本の消費者からも高い評価を得られるだろう」と話していました。
イオン 土谷美津子副社長
またイオンの土谷美津子副社長は「都市部などではコメの在庫が不足気味になっている。買いたい人が手に取りやすい価格で販売していきたい」と話していました。
外国産のコメをめぐっては、イトーヨーカ堂も、先月までアメリカ・カリフォルニア産のコメの販売を行うなど、店頭での品薄感を解消しようと、販売を拡大する動きが広がっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804341000.html
外国産のコメ 流通大手が販売拡大 価格高止まりや品薄感解消へ
削除2025年5月13日 17時30分
コメ価格の高止まりや店頭での品薄感を解消しようと、流通大手の間では外国産のコメの販売を拡大する動きが広がっています。
米 カリフォルニア産のコメ販売へ イオン
このうち流通大手のイオンは、13日東京・港区のアメリカ大使館で会見を開き、「カルローズ」と呼ばれるアメリカ・カリフォルニア産のコメの販売を来月6日から順次始めると発表しました。
外国産のコメには、国が輸入する「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みを除いて、1キロあたり341円の関税が課されますが、会社では店頭での品薄感を解消するためおよそ1.4万トンを関税を払って輸入します。
価格は、4キロで税込み2894円と、国産に比べて1割程度安く、新米が出回る秋ごろまで販売することにしています。
「カルローズ」は国産米と比べて「粘りけ」が少ないのが特徴で、会場ではリゾットやピラフなどの料理が紹介されていました。
アメリカ ジョージ・グラス駐日大使
会見にはアメリカのジョージ・グラス駐日大使も同席し、「世界で最も品質の妥協を許さない消費者がいる日本で販売されるのは歴史的なことだ。日本の消費者からも高い評価を得られるだろう」と話していました。
イオン 土谷美津子副社長
またイオンの土谷美津子副社長は「都市部などではコメの在庫が不足気味になっている。買いたい人が手に取りやすい価格で販売していきたい」と話していました。
外国産のコメをめぐっては、イトーヨーカ堂も、先月までアメリカ・カリフォルニア産のコメの販売を行うなど、店頭での品薄感を解消しようと、販売を拡大する動きが広がっています。
台湾産のコメを扱うスーパーも 長崎
長崎市にあるスーパーマーケットでは、備蓄米が放出されたあともコメが品薄な状態が続いているということです。
先月からは、備蓄米も入るようになったということですが、品薄感が解消するほどの量を手に入れることはできず、これまでに入荷した5キロ入りの備蓄米180袋はすぐになくなったということです。
こうしたなか、この店では、先月下旬から台湾産のコメを扱うようになったということです。
13日も店頭には台湾産のコメが20袋ほど並んでいましたが、客からは「高くても国産米を買いたい」という声が聞かれていました。
コメを買いに来ていた70代の女性は「やはり国産のコメがいいです。早く安くなってもらいたいです」と話していました。
槇哲朗店長
槇哲朗店長は「コメが品薄な状態は続いていて、価格もまだ下がらないと思う。台湾産のコメもきちんと検査したうえで陳列しているので、安心してもらいたい」と話していました。
JA全中会長「消費者と生産者 納得できる価格で安定供給を」
JA全中の山野会長は13日の定例会見で、現在のコメの価格について「備蓄米の販売により店頭の価格も落ち着くことが期待できる。店頭価格の上がり幅は縮小傾向から下落に転じ、備蓄米の効果があらわれ始めている」と述べました。
一方、秋に収穫されるコメの価格については、「JAが農家に支払う概算金の設定や在庫状況、需給の環境などを総合的に加味すると価格への影響が出てくるのではいか」と指摘しました。
そのうえで山野会長は「コメの価格は長年にわたって生産コストを賄えないような極めて低い水準だった。消費者と生産者が納得できる価格で、安定的に供給していくことが何よりも重要だ」と述べ、需要に応じたコメの生産を進めながら、政府の備蓄米を含めた流通の状況を注意深く見ていく考えを強調しました。
また、アメリカの関税措置をめぐる日米交渉の中で、
▽農畜産物について日米貿易協定を超える譲歩や
▽食品の安全や安心を損なう交渉は一切行わないことなどを
今後、政府に要請する考えを明らかにしました。
江藤農相 “備蓄米行き渡るよう改善策を検討”
全国のスーパーで販売されたコメの平均価格が18週ぶりに値下がりしたことについて、江藤農林水産大臣は「歓迎したいが消費者が大いに評価する水準ではない」と述べた上で、割安な備蓄米がさらに行き渡るよう、改善策を検討していることを明らかにしました。
農林水産省によりますと、今月4日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4214円で、前の週から19円下落し、18週ぶりの値下がりとなりました。
これについて江藤農林水産大臣は13日の閣議のあとの会見で、「1つの変化で歓迎したいと思うが、消費者が大いに評価するような水準ではなく、まだまだこれからだ」と述べました。
その上で、「今後の備蓄米の入札について、現状を踏まえ、できることは何があるのか毎日のように農林水産省で検討している。方針が決まったらしっかりと発表したい」と述べ、政府が放出する割安な備蓄米がさらに行き渡るよう、改善策を検討していることを明らかにしました。
一方、ことしの新米の収穫に向けて、早くも各地のJAが農家に支払う「概算金」を去年より積み増す動きが相次いでいることについて、江藤大臣は、「私が高すぎるとか安すぎるとか言うのは適切ではないが、ことしの新米の市場での値段には当然、影響すると思う」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804341000.html
JA全中会長 コメ安定供給へ 流通状況を注視する考えを強調
返信削除2025年5月13日 17時16分
JA全中=全国農業協同組合中央会の山野徹会長は13日の会見で、コメを消費者に安定供給できるよう政府の備蓄米を含めた流通の状況を注意深く見ていく考えを強調しました。
JA全中の山野会長は13日の定例会見で、現在のコメの価格について「備蓄米の販売により店頭の価格も落ち着くことが期待できる。店頭価格の上がり幅は縮小傾向から下落に転じ、備蓄米の効果があらわれ始めている」と述べました。
一方、秋に収穫されるコメの価格については「JAが農家に支払う概算金の設定や在庫状況、需給の環境などを総合的に加味すると価格への影響が出てくるのではいか」と指摘しました。
そのうえで山野会長は「コメの価格は長年にわたって生産コストを賄えないような極めて低い水準だった。消費者と生産者が納得できる価格で安定的に供給していくことが何よりも重要だ」と述べ、需要に応じたコメの生産を進めながら政府の備蓄米を含めた流通の状況を注意深く見ていく考えを強調しました。
また、アメリカの関税措置をめぐる日米交渉の中で、農畜産物について日米貿易協定を超える譲歩や食品の安全や安心を損なう交渉は一切行わないことなどを今後、政府に要請する考えを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250513/k10014804621000.html
“備蓄米買い戻し要件緩和で価格抑制を” 自民 小野寺政調会長
返信削除2025年5月14日 18時53分
政府が備蓄米を放出してもコメの価格が高止まりしていることを受けて、自民党の小野寺政務調査会長は、備蓄米を買い戻す要件の緩和などにより、価格の抑制に取り組むよう、政府に求めていく考えを示しました。
自民党の小野寺政務調査会長は14日、埼玉県内にある備蓄米を保管している倉庫を視察し、備蓄米の放出の状況などについて農林水産省の担当者らから説明を受けました。
このあと、小野寺氏は記者団に対し「備蓄米はしっかり管理され、低温で品質保持も十分されている。大型連休のあとは一日当たりの出庫量が2倍になっているということで、コメの不足感はかなり緩和されるのではないか。高い米価が続くと、コメ離れが進み、中長期的には農家のためにもならない」と述べました。
そして、政府が売り渡した備蓄米と同じ量を「原則1年以内」に買い戻すとした要件について、「買い戻し条項は政府の方針として撤廃していただけるということだ」と述べ、要件の緩和によるコメの流通促進に期待感を示しました。
また、政府が備蓄米を60キロ当たり1万2000円程度で買い上げているのに対し、落札価格が2万円を超えている状況が、高止まりの要因になっているという見方も示し、価格の抑制に取り組むよう、政府に求めていく考えを示しました。
さらに、14日の夕方、党の農林部会の幹部会を開き、価格の抑制策について議論すると明らかにしました。
公明 岡本政調会長 “買い戻し もう少し柔軟でいい”
公明党の岡本政務調査会長は、記者会見で「備蓄米を1年以内に買い戻すことは、もう少し柔軟であっていいと思っていて、1年に限る必要はない」と述べました。
また、備蓄米の入札の制度について「いちばん高い値段を提示した人が落札するやり方をもう少し現実的にしたほうがいい。消費者に手ごろな価格で購入してもらえるようにすることが目的であり、党内で議論して政府に提案したい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250514/k10014805281000.html
備蓄米流通の改善策 自民 農林部会などの幹部会で議論
返信削除2025年5月14日 19時18分
コメの価格高騰が続く中、自民党は14日に農林部会などの幹部会を開き、備蓄米の流通の改善策などについて意見を交わしました。
自民党は14日、総合農林政策調査会と農林部会の幹部会を開き、コメの価格高騰に対する対応策について議論しました。
この中では、政府が放出した備蓄米の流通状況について聞き取りを行ったほか、備蓄米の流通の改善に向けて、売り渡した備蓄米と同じ量を原則1年以内に買い戻すとした要件の緩和などをめぐって意見を交わしたということです。
会合のあと、自民党の上月農林部会長は「JA全農から、備蓄米がどのように流通しているのか説明を受けた。一生懸命やっていただいているがもうひと頑張りしていただきたいと伝えた。とにかく早く対応するため、政府・与党一体となってやっていく」と述べました。
備蓄米 買い戻し緩和の背景は
政府・自民党が、売り渡した備蓄米と同じ量を買い戻すとした要件の緩和を検討している背景には、備蓄米の流通を改善するとともに、コメの品薄に対する警戒感を解消するねらいがあります。
現在、備蓄米の入札に参加するための要件には、政府が売り渡した備蓄米と同じ量を「原則1年以内」に買い戻すとした契約の締結に応じることが盛り込まれています。
江藤農林水産大臣は「原則1年以内」という期限については、柔軟に対応する考えを繰り返し示してきましたが、集荷業者にとっては買い戻しに応じるために同じ量のコメを確保できるか不安もあることから、備蓄米の入札への参加をためらう一因になっているという指摘が上がっていました。
要件が緩和されれば、より幅広い業者が入札に参加しやすくなり、備蓄米が行き渡りやすくなる効果が期待されています。
また、1年以内に放出した備蓄米と同じ量を政府が買い戻すことになれば、その分、ことし収穫されるコメの流通量が減少することにつながりかねないといった指摘も出ていました。
要件の緩和で、こうした品薄に対する警戒感を解消することで、価格の安定につなげる効果も期待されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250514/k10014805821000.html
精米や玄米を含む「農林水産物」価格が前年同月比42%の大幅上昇…4月の企業物価50か月連続上昇
返信削除2025/05/14 11:47
日本銀行が14日発表した4月の企業物価指数(2020年平均=100、速報値)は126・3で、前年同月と比べて4・0%上昇した。伸び率は3月の4・3%から縮小したが、50か月連続で上昇となった。コメの値上がりが物価全体を押し上げる傾向が続いている。
企業物価指数は企業同士で売買するモノの値動きを示す。品目別では、精米や玄米を含む「農林水産物」が前年同月比42・2%の大幅な上昇だった。前年同月比での上昇率は3月(39・1%)から拡大した。弁当やおにぎりなどの「飲食料品」も、4月は3・6%上昇した。
全体では、調査対象の515品目のうち、7割超に上る365品目が値上がりした。輸入物価指数(円ベース)は155・7で、前年同月比7・2%の下落だった。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250514-OYT1T50063/
農家の保冷庫からコシヒカリ14袋消える「こんなに大量にどうやって」…米価高騰でコメ泥棒相次ぐ
返信削除2025/05/14 12:11
コメの価格が高騰する中、農家の倉庫などからコメが盗まれる被害が各地で相次いでいる。茨城県内では4月末までに14件確認され、昨年1年間(25件)の半数を超えている。一度に400キロ以上盗まれたケースもある。警察は売りさばく目的で盗んだ可能性もあるとみて捜査。施錠の徹底や防犯カメラの設置など対策も呼びかけている。
コメが盗まれ、空っぽになった保冷庫(5日、茨城県筑西市で)
「量も多くショックも大きい。こんなことはやめてほしい」。稲作が盛んな茨城県筑西市の男性(73)は怒りをにじませる。被害に気づいたのは4月19日。自宅敷地内の倉庫にあるコメ用の保冷庫から約30キロ入りのコシヒカリの玄米14袋が消えていた。
家族で食べる約1年半分の量で、かけたはずの保冷庫の鍵は開けられていた。男性は被害に憤りつつ、「こんなに大量にどうやって持ち去ったのか」と首をかしげる。男性宅を含め、近隣の4軒が被害に遭っていた。
県警によると、今年に入り被害は少なくとも7市で14件発生し、総量は計約4・5トンに上る。車を使った複数人による犯行とみられ、不審な人物や車両を目撃したら110番するなど防犯メールで注意を呼びかけている。
日本有数のコメどころ、新潟県では例年、新米が出回り始める秋口に狙われる傾向にあったが、今年は2月以降に4件(計540キロ)と、昨年と同数の被害届があった。県警幹部は「コメ不足と価格高騰を受けて、売却したり、自分で食べたりするために盗んだ可能性がある」と指摘する。
被害は西日本にも広がっている。岡山県警によると、今年に入り、岡山市などで少なくとも5件の被害が発生。いずれも民家の倉庫から計約2トンが盗まれた。今月1日には、奈良県警が奈良市内の倉庫から約255万円相当の玄米132袋を盗んだ疑いで、無職の男(30)を逮捕した。生活に困り、販売目的で盗んだと供述したという。
農家側の対策が窃盗犯の逮捕につながったケースもある。青森市で3月、市内の倉庫に侵入して玄米2袋(計60キロ)を盗んだ疑いで男(37)が逮捕された事件では、盗難対策として米袋に位置情報を発信する電子機器を取り付けていたこともあり、男の特定につながった。
青森県警生活安全企画課は「位置を把握できる電子機器は盗難対策に有効。倉庫の施錠や防犯カメラの設置など、基本的な対策も進めてほしい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250514-OYT1T50065/
備蓄米を今月から7月まで月10万トン放出へ調整…農水省、価格抑制図る
返信削除2025/05/14 23:40
農林水産省は14日、高騰するコメの価格安定に向けて、備蓄米を5月から7月まで毎月10万トン放出する方向で調整に入った。備蓄米は4月までの3回の入札で計31万トンが落札されたが、店頭には十分に出回っていない。一定量の放出を続けて流通量を増やし、価格の抑制につなげたい考えだ。
農水省は、入札に参加する業者の条件も緩和する方向で検討している。現在は放出した備蓄米と同じ量のコメを原則1年以内に買い戻すことが条件で、参加を希望する業者へのハードルになっている。条件見直しで幅広い業者の参加を促し、備蓄米を広く行き渡らせる狙いがある。
農水省が12日に発表したコメ5キロ・グラムあたりの平均販売価格(4月28日~5月4日)は前週比で19円安い4214円だった。下落は18週ぶりだが、前年同期(2106円)の2倍超の水準が続いている。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250514-OYT1T50236/
農水省 備蓄米買い戻し期限「原則1年以内」から延長などを検討
返信削除2025年5月15日 6時00分
備蓄米の放出が始まって以降も、コメの価格が高止まりしていることを受けて、農林水産省は、売り渡した備蓄米と同じ量を業者から買い戻す期限を、現在の「原則1年以内」から延長し、ことし収穫されるコメは買い戻しの対象としない案を検討していることがわかりました。関係省庁や与党などと詰めの調整を行い、近く、公表したいとしています。
ことし3月から政府が備蓄米の放出を始めて以降も、スーパーなどでのコメの平均販売価格は前の年の2倍程度の高値が続いています。
こうした状況を受けて、農林水産省は、備蓄米の入札への参加要件として盛り込んでいる、売り渡した備蓄米と同じ量を業者から買い戻す期限について、現在の「原則1年以内」から数年程度、延長し、ことし収穫されるコメは買い戻しの対象としない案を検討していることがわかりました。
買い戻しの期限を延長することで、より幅広い業者が入札に参加しやすくし、備蓄米が行き渡りやすくする狙いがあるほか、さきざきコメが品薄になることへの警戒感を解消したいとしています。
このほか、ことし7月までは毎月、10万トン程度の備蓄米を放出し、その入札に際しては、スーパーなど小売業者への流通を計画している集荷業者に対して優先枠を設けることも検討しているということです。
農林水産省は、こうした案について、関係省庁や与党などとも詰めの調整を行った上で、近く、公表したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250515/k10014806251000.html
備蓄米の流通 円滑化に向けた改善策を公表 農林水産省
返信削除2025年5月16日 10時39分
放出された備蓄米が十分に行き渡っていないといった声が上がっていることを受けて、農林水産省は、16日、流通の円滑化に向けた改善策を正式に公表しました。売り渡した備蓄米と同じ量を買い戻す期限をこれまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長することなどが柱で、買い戻しに対する不安を和らげ、備蓄米が行き渡りやすくするねらいがあります。
備蓄米の流通の円滑化に向けた改善策は江藤農林水産大臣が、16日の閣議のあとの会見で公表しました。
この中では、政府が備蓄米を売り渡した業者から同じ量を買い戻す期限について、これまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長した上で、需給環境の大きな変化がなければことし収穫されるコメは買い戻しの対象としない計画です。
期限を延長することで、業者が抱える買い戻しのコメを確保できるかという不安を和らげ、備蓄米が行き渡りやすくするねらいがあります。
また、政府が買い戻す分だけ、さきざきのコメが品薄になる警戒感を緩和し、価格の安定につなげるねらいもあります。
このほか、改善策では、今月から7月までの3か月間、毎月10万トンずつ備蓄米を放出する計画で、スーパーやコメの販売店など、すでに流通先が決まっている業者に対しては、優先的に売り渡す枠も設けることにしています。
江藤農相“期待するような価格・スピード感で”
「スピーディーに、より広範に備蓄米がある状況を作るためにはどうしたらいいか検討して決めた。
買い戻しの期限が5年という長いスパンになれば不安は払拭され、これから先、毎月10万トン出るということが保証されれば全体の数量の見通しが立つので端境期に向けてコメの品薄感は解消されると思っている。
優先枠で卸売業者を通さないとなれば、時間とコストは確実に削られ、より消費者の期待するような価格、スピード感で備蓄米を出せるようになることを期待している」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250516/k10014807311000.html
備蓄米、7月まで毎月10万トン放出へ…入札の「優先枠」新設で流通の円滑化も
削除2025/05/16 09:26
高騰するコメの価格安定に向けた政府備蓄米の放出を巡り、農林水産省は16日、備蓄米を5月から7月まで毎月10万トン放出する方針を正式に発表した。一定量を放出し続けることで流通量を増やし、価格の抑制につなげる。小売店などの具体的な販売先が決まっている場合には新たに入札の優先枠を設け、流通の円滑化を進める。
また、備蓄米を落札した業者からコメを買い戻す条件をつけているが、期限を「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長する。急速な買い戻しが進めば、価格が上昇する恐れがあることなどを考慮した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250516-OYT1T50035/
備蓄米の入札に「優先枠」、早く小売店に販売する業者対象…7月まで毎月10万トン放出へ
削除2025/05/16 11:54
農林水産省は16日、コメ価格の安定化に向けた政府備蓄米の入札方法を見直し、早期に小売店などへ販売することが見込まれる集荷業者を対象に、入札の優先枠を新たに設けると発表した。備蓄米の多くが集荷や卸売業者などの流通段階で滞留する中、迅速に消費者へ届くようにする狙いがある。
倉庫に高く積まれた備蓄米(2025年3月、神奈川県内で)
備蓄米を5~7月まで毎月10万トン放出する方針も正式に発表した。このうち6万トンを優先枠に定め、1か月程度の早期に小売業者へ販売する計画を立てた集荷業者を対象とする。優先枠6万トンの内訳は、集荷業者から卸売業者を介さずに小売業者に直接販売する場合に2万トン、集荷業者から卸を通じて小売業者に販売する場合に4万トンとなる。
備蓄米は4月までの3回の入札で計31万トンが落札されており、5~7月に10万トンずつ放出すると、合計の放出量は計60万トン程度になる。今後も一定量を放出し続けることで流通量を増やして価格の抑制を目指す。5月に行う4回目の入札は28~30日に実施される。
江藤農相は16日午前の閣議後記者会見で「政府備蓄米を消費者に迅速に供給し、コメを安定的に供給できるよう努める」と述べた。入札の優先枠の新設に関し、「備蓄米がよりスピーディーに消費者に届くようにする」と意義を説明した。
ほかの入札見直し策として、備蓄米を落札した業者からコメを買い戻す期限を「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長することも決めた。短期間に買い戻しが集中して進めば、コメ価格が上昇する懸念があることなどを考慮した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250516-OYT1T50062/
備蓄米の流通 円滑化に向けた改善策を公表 農林水産省
削除2025年5月16日 15時09分
放出された備蓄米が十分に行き渡っていないといった声が上がっていることを受けて、農林水産省は、16日、流通の円滑化に向けた改善策を正式に公表しました。売り渡した備蓄米と同じ量を買い戻す期限をこれまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長することなどが柱で、買い戻しに対する不安を和らげ、備蓄米が行き渡りやすくするねらいがあります。
備蓄米の流通の円滑化に向けた改善策は江藤農林水産大臣が、16日の閣議のあとの会見で公表しました。
この中では、政府が備蓄米を売り渡した業者から同じ量を買い戻す期限について、これまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長した上で、需給環境の大きな変化がなければことし収穫されるコメは買い戻しの対象としない計画です。
期限を延長することで、業者が抱える買い戻しのコメを確保できるかという不安を和らげ、備蓄米が行き渡りやすくするねらいがあります。
また、政府が買い戻す分だけ、さきざきのコメが品薄になる警戒感を緩和し、価格の安定につなげるねらいもあります。
このほか、改善策では、今月から7月までの3か月間、毎月10万トンずつ備蓄米を放出する計画で、スーパーやコメの販売店など、すでに流通先が決まっている業者に対しては、優先的に売り渡す枠も設けることにしています。
江藤農相 “期待するような価格・スピード感で”
「スピーディーに、より広範に備蓄米がある状況を作るためにはどうしたらいいか検討して決めた。
買い戻しの期限が5年という長いスパンになれば不安は払拭され、これから先、毎月10万トン出るということが保証されれば全体の数量の見通しが立つので端境期に向けてコメの品薄感は解消されると思っている。
優先枠で卸売業者を通さないとなれば、時間とコストは確実に削られ、より消費者の期待するような価格、スピード感で備蓄米を出せるようになることを期待している」
改善策の背景は
地方の中小のスーパーやコメの販売店からは、今後も備蓄米が入荷するメドは立っていないといった声も出ています。
買い戻しの期限が入札参加のハードルか
こうした状況を改善するためには、より幅広い業者に備蓄米の入札への参加を促し、流通経路を広げる必要があるとして、今回、政府は、入札参加のハードルとの見方もある、買い戻しの期限の延長に踏み切ることになりました。
品薄への警戒感を緩和
また、ことし収穫されるコメの集荷競争が早くも激化する中、政府がすぐにはコメを買い戻さないという姿勢を示すことで、さきざきコメが品薄になるという警戒感を和らげるねらいもあります。
店頭に並ぶ期間を短縮へ
農林水産省によりますと、ことし3月に落札された備蓄米およそ21万トンのうち先月13日までに消費の現場に届いた量は全体の1.9%にとどまっていて、備蓄米の流通を加速させるよう求める声も上がっています。
今回、スーパーなど流通先が決まっている業者に優先的に売り渡す枠を設けることで、備蓄米が店頭に並ぶまでの期間の短縮につなげるねらいがあります。
4回目入札は今月28日から
農林水産省は備蓄米の4回目の入札を今月28日から30日にかけて行うと発表しました。
対象となるのは去年とおととし、それに3年前に収穫されたあわせて10万トンです。
今回の入札から、16日に公表された備蓄米の流通の円滑化に向けた改善策が反映され、スーパーなど流通先が決まっている業者に優先的に売り渡す枠が設けられます。
また、これまでの入札で落札されている備蓄米を含めて、買い戻しの期限は「原則5年以内」になります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250516/k10014807311000.html
[スキャナー]25年産米「青田買い」の動き、JAも概算金引き上げ…生産増でも価格高止まりの恐れ
返信削除2025/05/16 05:00
2025年産米の作付けが本格化するなか、集荷業者のJA(農協)や外食チェーン大手などが、今年収穫される25年産米の「青田買い」に動き始めている。各地のJAでは農家に前払いする概算金を24年産より増やす動きも目立っており、25年産米の価格は高止まりしかねない。(経済部 田辺研吾、福島春菜)
外食争奪戦
「紹介いただけそうな農家の方はいませんか」
4月に新潟県柏崎市で行われた田植え作業
今月9日、牛丼チェーン大手・吉野家ホールディングス(HD)でコメの調達を担当する浅野安俊・商品部バイヤー(47)は、10年前からJAなどを通さずにコメを買い付けている群馬県高崎市のコメ農家を訪ね、増産と新たな取引先の紹介を依頼していた。
年間約2万5000トンのコメを使用する吉野家HDでは昨年、卸業者からの仕入れが滞る事態が起きた。コメの確保に万全を期すため、25年産は直接買い付けを増やす方針で、従来は取引が少なかった九州、中国地方の産地も開拓している。外食大手では、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーHDも直接買い付けを増やす方針だ。
JAも動く
主食用米の約4割を農家から買い付ける各地のJAも確保に向けた動きを強めている。JAの間では、概算金の金額の提示時期を例年の夏頃から春頃に早め、金額も24年産よりも増やす動きが出ている。
全国1位のコメの生産量を誇る新潟県のJA全農にいがたは、25年産のコシヒカリの60キロ・グラムあたりの概算金の下限を24年産比で6000円上乗せする方針を農家に提示。JA福井県は農家に支払う最低保証額を4800円引き上げる方針を打ち出した。
引き上げの理由についてJA福井県の担当者は「資材価格や燃料価格も上がっており、農家に安心して生産してもらうため」と説明する。ただ、あるJAの関係者は「概算金を引き上げないと集められない状況にある」と話す。
概算金の金額は夏頃に最終決定するが、状況によってはさらに上昇する可能性もある。江藤農相は今月13日の閣議後の記者会見で、概算金の引き上げの動きに関し、「市場に出回る25年産の米価には当然影響が出てくる」と述べた。
農家の意欲
24年産米(出回り~今年3月)の相対取引価格(卸値)は現在、全銘柄平均で60キロ・グラムあたり2万4500円となっている。「平成の米騒動」が起きた1993年産(2万3607円)を上回り、過去最高を記録している。
価格上昇を受け、農家の生産意欲が高まっている。農林水産省によると、25年産の主食用のコメの作付面積(今年1月末時点)は前年と比べて2・3万ヘクタール(1・8%)増の128・2万ヘクタールに上る見通しだ。新潟県や北海道など19道県が増産の意向で、18年産の生産調整(減反)廃止以来、最大の面積増加となる。
生産量の増加は価格の下落要因となるが、コメの生産は気象条件や病害虫の発生に左右される。気象庁は6~8月の見通しでは全国で気温が平年より高くなるとしているほか、近年はカメムシの大量発生も各地で相次いでおり、25年産の作付面積が増えたとしても市場に出回るコメが大幅に増えるかは見通せない。
農政に詳しい法政大の佐々木達准教授は、「需要に応えられるだけの増産につながるかは現段階では不透明だ。25年産米の価格も高止まりする可能性がある」と指摘する。
割安海外産 輸入活発に
国産米の価格が高騰するなか、小売りや外食業界では、海外産米を活用する動きが加速している。主食であるコメは、消費者から味や品質面で厳しい目が向けられ、国産信仰は根強いが、海外産は国産に比べて割安で一定の評価が集まっている。
国内最大手のスーパー、イオンは6月から米カリフォルニア産の中粒種「カルローズ」100%の商品を販売する。輸入時に1キロ・グラムあたり341円の関税を支払うが、国産よりも1割程度安い4キロ・グラム入り税込み2894円で販売する。外食でも広がり、牛丼チェーン「松屋」などを展開する松屋フーズホールディングスは傘下の飲食店の約8割にあたる約1100店舗で米国産を100%使用する。
一方、大手スーパーの西友は昨年11月から、台湾産の取り扱いを開始。一時、品薄になるなど消費者の評判も上々だ。
海外産の活用が進む背景には、消費者の意識変化が大きい。日本生活協同組合連合会が3月に実施したアンケート調査(有効回答数6342人、複数回答)では、コメの購入で重視する点として「国産米」との回答は77・8%だったが、「価格が安い」との回答は2024年10月の前回調査から1・8ポイント上昇して33・1%となった。
卸売業者や商社による海外産米の輸入拡大の動きも活発化している。コメ卸大手の神明は7月頃までに約2万トンを輸入する予定だが、すでに大半は成約済みという。総合商社の兼松も輸入量を当初予定していた年間1万トンを2万トンに引き上げ、米産だけでなく台湾産、ベトナム産などの輸入も検討するという。(経済部 貝塚麟太郎)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250515-OYT1T50233/
昔「貧乏人は麦を食え」、今「貧乏人は外米を食え」かな…
返信削除備蓄米の流通 円滑化に向けた改善策を公表 農林水産省
返信削除2025年5月16日 20時04分
農林水産省は16日、備蓄米の流通の円滑化に向けた改善策を正式に公表しました。
売り渡した備蓄米と同じ量を買い戻す期限をこれまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長することなどが柱で、買い戻しに対する不安を和らげ、備蓄米が行き渡りやすくするねらいがあります。
また、ことし3月に行われた2回の備蓄米の入札で最も多くの量を落札したJA全農は、落札した備蓄米のうち、卸売業者に出荷したのは、15日までに全体の4割を超えたと発表しました。
流通改善へ 買い戻し期限の延長や優先枠を設置
改善策の中では、政府が備蓄米を売り渡した業者から同じ量を買い戻す期限について、これまでの「原則1年以内」から「原則5年以内」に延長した上で、需給環境の大きな変化がなければことし収穫されるコメは買い戻しの対象としない計画です。
このほか、改善策では、今月から7月までの3か月間、毎月10万トンずつ備蓄米を放出する計画で、スーパーやコメの販売店など、すでに流通先が決まっている業者に対しては、優先的に売り渡す枠も設けることにしています。
改善策の背景は
地方の中小のスーパーやコメの販売店からは、今後も備蓄米が入荷するメドは立っていないといった声も出ています。
買い戻しの期限
こうした状況を改善するためには、より幅広い業者に備蓄米の入札への参加を促し、流通経路を広げる必要があるとして、今回、政府は、入札参加のハードルとの見方もある、買い戻しの期限の延長に踏み切ることになりました。
品薄への警戒感
また、ことし収穫されるコメの集荷競争が早くも激化する中、政府がすぐにはコメを買い戻さないという姿勢を示すことで、さきざきコメが品薄になるという警戒感を和らげるねらいもあります。
店頭に並ぶまでの期間
農林水産省によりますと、ことし3月に落札された備蓄米およそ21万トンのうち先月13日までに消費の現場に届いた量は全体の1.9%にとどまっていて、備蓄米の流通を加速させるよう求める声も上がっています。
今回、スーパーなど流通先が決まっている業者に優先的に売り渡す枠を設けることで、備蓄米が店頭に並ぶまでの期間の短縮につなげるねらいがあります。
江藤農相「期待するような価格・スピード感で」
「スピーディーに、より広範に備蓄米がある状況を作るためにはどうしたらいいか検討して決めた。
買い戻しの期限が5年という長いスパンになれば不安は払拭され、これから先、毎月10万トン出るということが保証されれば全体の数量の見通しが立つので端境期に向けてコメの品薄感は解消されると思っている。
優先枠で卸売業者を通さないとなれば、時間とコストは確実に削られ、より消費者の期待するような価格、スピード感で備蓄米を出せるようになることを期待している」
“不透明感が解消を期待 優先枠は価格下落に寄与”
コメの生産や流通に詳しい茨城大学の西川邦夫教授は今回の改善策の効果について「買い戻し期間を1年から5年に延長したことは当面は政府に買い戻されないということが明確化されたので、市場の不透明感が解消されることが期待される。また7月まで毎月10万トン備蓄米を放出する点はことし、コメの増産が見込まれているので供給量という観点では十分だ。優先枠についても卸売業者を経由しない分は安く供給されるので、価格の下落に寄与すると思う」と述べました。
一方で「今回の対策は目標があいまいなところがあると思っている。市場の動揺を抑えるという意味でも明確な目標があったほうがよく、ある程度目安の価格を政府で示すとか、明確な目標、根拠を示したほうがわかりやすい」と指摘しました。
JA全農 落札した備蓄米の41%を出荷
JA全農=全国農業協同組合連合会によると15日までに、卸売業者に出荷した量は、先週から1万9000トンあまり増え、8万2314トンでした。
これは、JA全農が落札した備蓄米の41%にあたり、先週の段階から9ポイント増えたことになります。
JA全農は、すでに、落札したすべての備蓄米の販売先を決めていて、今月末までには全体の6割以上にあたる12万7500トンあまりを出荷する計画だとしています。
また、政府からの要請を受けて、出荷の前倒しにも努めていて、現在は、1日に4000トン以上を出荷する日もあり、計画の上積みもあり得るとしています。
備蓄米に関する業者のコストや利益の水準
農林水産省は16日、先月13日までの備蓄米に関する集荷業者や卸売業者のコストや利益の水準を公表しました。
それによりますと、1回目と2回目の入札で落札されたおよそ21万トンの備蓄米のうち、先月13日までに集荷業者が引き取ったのは13万7000トン余りで、買い受け価格は消費税抜きの平均で60キロあたり2万1246円でした。
このうち卸売業者に販売されたのはおよそ2万トンで、販売価格は60キロあたり平均2万2207円になり、集荷業者のコストや利益に相当する買い受け価格と販売価格の差は961円でした。
続いて卸売業者が小売業者や外食事業者に販売した備蓄米は4000トン余りで販売価格は60キロあたり玄米換算で平均2万9800円となり、その結果、卸売業者のコストや利益は7593円でした。
卸売業者のコストや利益 3年前収穫のコメを大幅に上回る
集荷業者から買って小売業者などに売る過程でのコストや利益は、3年前に収穫されたコメに関する調査と比べると3000円から5000円程度上回っています。
卸売業者「流通には相応の費用かかる」
コメの卸売業者でつくる「全米販」=「全国米穀販売事業共済協同組合」は「備蓄米を保管する倉庫代だけでなく、玄米を白米に精米する費用や小売業者に届けるための物流費も卸売業者が負担している。さらに人件費や物流、包装資材のコストなども年々上昇していて、流通には相応の費用がかかっている」と説明しています。
大手卸売会社は「備蓄米の放出に伴って、通常の予定にはないコメの運搬が発生し、そのぶん、輸送費や人件費も高くなった。会社の利益率は1%から2%程度で、ふだんと変わりはない」として高い利益を得ているわけではないと説明しています。
また、別の卸売会社は備蓄米を販売する際の包装用の資材を従来と同じものを使ったり、一度に精米する量を増やして工場の稼働率を上げるなど、コスト削減の取り組みも行っていると話していました。
江藤農相 「通常のコメの取り引きとは違うと理解を」
江藤農林水産大臣は「卸売業者がマージンというか一定の値幅をとることは理屈にかなっているが、『国民の財産である備蓄米を放出している。通常のコメの取り引きとは違うんだ』ということを理解してもらい、できる限り企業努力をしてもらえればありがたい」と述べました。
農林水産省は、こうした備蓄米の流通段階でのコストや利益について、今後も定期的に公表することにしています。
4回目入札は今月28日から
農林水産省は備蓄米の4回目の入札を今月28日から30日にかけて行うと発表しました。
対象となるのは去年とおととし、それに3年前に収穫されたあわせて10万トンです。
今回の入札から、16日に公表された備蓄米の流通の円滑化に向けた改善策が反映され、スーパーなど流通先が決まっている業者に優先的に売り渡す枠が設けられます。
また、これまでの入札で落札されている備蓄米を含めて、買い戻しの期限は「原則5年以内」になります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250516/k10014807311000.html
政府備蓄米の価格上乗せが拡大、卸売業者から小売り・外食へは60kgで7593円
返信削除2025/05/16 19:55
農林水産省は16日、政府備蓄米の放出を巡り、売り渡し後の流通段階におけるコストの分析結果を発表した。卸売業者の段階で、経費や利益の上乗せ分が2022年産米の最大3倍超と大きくなっていることがわかった。
農水省によると、3月17日~4月13日に流通した備蓄米は、集荷業者による平均落札価格が玄米60キロ・グラムあたり税抜き2万1246円。これに対し、卸売業者への販売価格は2万2207円で、差し引き961円が経費や利益として上乗せされていた。これは22年産(最大2400円)の水準を下回った。
一方、卸売業者の段階では、小売・外食業者などに2万9800円で販売しており、上乗せ分は7593円に上った。22年産(2206~4689円)と比べて1・6~3・4倍となり、上乗せ分が大きくなっていた。
卸売業者からは「物流コストが相当上昇している。価格競争よりも安定供給が求められるようになり、適正な価格転嫁ができるようになった」との声が上がっている。
江藤農相は16日の閣議後記者会見で「備蓄米は国民の財産だ。通常のコメの流通とは違うということをぜひ理解してほしい」と述べ、業者側に対応を促した。
日本国際学園大学の荒幡克己教授は「輸送費や物価高騰の影響もあり、(卸売業者に)経費が多くかかっている可能性がある」と指摘し、上乗せ額の多寡について「慎重に見極める必要がある」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250516-OYT1T50156/
江藤農相 備蓄米の流通加速へ “コメ価格下落に期待”
返信削除2025年5月18日 6時27分
江藤農林水産大臣は、17日夜、NHKの「サタデーウオッチ9」で、今回、新たに打ち出した備蓄米に関する改善策によって今後、流通が加速し、価格の下落につながることに期待する考えを示しました。
全国のスーパーでのコメの販売価格の平均は、政府が備蓄米の放出を始めて以降も、去年の同じ時期の2倍程度の高値が続いています。
これについて、江藤農林水産大臣は17日夜、NHKの「サタデーウオッチ9」で「現在、国民の望んでいた結果が出ていない。消費者が求めているのはやはり価格の低下で、それができていないことについては、重く責任を感じている」と述べました。
農林水産省は16日、備蓄米に関する改善策として、卸売業者を介さず、直接、コメの販売店に流通させる集荷業者に優先枠を設けることなどを打ち出しました。
これについて、江藤大臣は「卸売業者を省くので、流通コストやマージンといったものが当然カットされる。また、コメの販売店や中小の小売店にしっかり行き渡る新たなルートを作ることになる」と述べ、価格の引き下げと新たな流通経路の確立が狙いだと強調しました。
そして今後の備蓄米の価格の見通しについては「入札結果について予断を持っては言えないが、とんでもない価格にはならないだろう」と述べた上で、コメの値下がりが期待できるか問われたのに対し「私はそう思っている」と述べ、今回の改善策で、備蓄米の流通が加速し、価格の下落につながることに期待する考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250518/k10014808841000.html
コメ高騰で政府の対応「評価しない」78%、消費税率引き下げの効果あると「思う」51%…読売世論調査
返信削除2025/05/18 22:00
高騰するコメが並ぶスーパー
読売新聞社は16~18日に全国世論調査を実施した。コメの価格高騰に対する政府の一連の対応を「評価する」は15%、「評価しない」は78%だった。
物価高などへの対策として消費税の税率を引き下げることについて聞いたところ、効果があると「思う」は51%で、「思わない」は41%だった。消費税を減税することで、社会保障が維持できなくなる不安を「感じる」は56%と半数を超え、「感じない」は38%だった。
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20250518-OYT1T50144/
コメ盗まれた76歳、倉庫のコメ袋にGPS装置入れたら知人宅に…容疑者「もらっただけ」
返信削除2025/05/18 22:07
知人が所有する倉庫からコメを盗んだとして、千葉県警館山署は18日、南房総市の無職の男(50)を建造物侵入と窃盗の両容疑で逮捕した。
発表によると、男は16日午後6時~17日午前7時45分頃、市内の知人男性(76)が所有する倉庫に侵入し、コメ約5キロが入った袋を盗んだ疑い。「全く身に覚えがない。自宅の玄関前にあったものをもらっただけ」と容疑を否認している。
男性は5月中にコメを盗まれる被害に遭っていたことから、コメ袋の中にGPS(全地球測位システム)装置を入れていた。署員がGPSの情報をもとに捜査したところ、男の自宅からコメ袋が見つかった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250518-OYT1T50146/
江藤農相「コメは買ったことない 私の家には売るほどある」
返信削除2025年5月19日 13時15分
江藤農林水産大臣は18日に佐賀市で行われた講演で、高値が続くコメに関連して、「私はコメは買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
全国のスーパーでのコメの販売価格の平均は、政府が備蓄米の放出を始めて以降も、去年の同じ時期の2倍程度の高値が続いています。
江藤農林水産大臣は、18日に自民党佐賀県連が佐賀市内で開いた「政経セミナー」で講演し、精米せずに玄米のままであれば備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で、「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
そのうえで、政府の備蓄米の放出に関連して、「これまで3回行い、31万トンを出したが、価格が下がらない。大変責任を感じている。流通は難しい。たくさん出せば、値段が下がるというわけではない」などと述べました。
江藤農相釈明「消費者への配慮足りなかった」記者団に
江藤農林水産大臣は19日午後、記者団に対し「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」と釈明しました。
そのうえで、実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしてしまったことは大変遺憾に思っている」と述べました。
そして、「消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と述べたうえで、発言を撤回するのか問われたのに対し「撤回というより修正だ。私が言ったことについては正確性を欠いたということだ」と述べました。
参院決算委でも釈明「発言は不適切 修正し撤回した」
江藤大臣は参議院決算委員会で、「『コメを買ったことはない』と言ったのは実は間違いで、先週も近所のスーパーで買ったばかりだ。なかなかコメが手に入らなず、ご苦労されている方々にとって私のような立場にある人間がコメがいっぱいあると言ったことで、非常に嫌な思いをされたことについて、発言は不適切だったと思っている」と述べました。
その上で、「先ほど記者たちから会見を求められ、発言については修正し、撤回させていただいた」と述べました。
また、発言の趣旨については、「いただいたコメは玄米で、そのつど精米して食べている。今後、店頭に並ぶ備蓄米はすべてが精米されているとは限らず、玄米の場合もあるが、ぜひ利用いただきたいとお伝えしたくて申し上げた」と釈明しました。
林官房長官「緊張感を持ってしっかりと対応を」
林官房長官は午後の記者会見で「江藤農林水産大臣は『定期的にコメを買っており、実態と違うような言い方をしてしまい、お騒がせしたことは大変遺憾だ』と述べている。また、日々の小売り価格の動向についてみずからスーパーに赴き価格を確認するなど注意深く把握している。スーパーなどで備蓄米が広く店頭に並び多くの消費者が放出の効果を実感できるよう緊張感を持ってしっかりと対応してほしい」と述べました。
また、記者団が選挙区内の有権者から無償でコメの提供を受けた場合、違法性はないか質問したのに対し「個別の事案が政治資金規正法などの規定に該当するか否かについては、具体的な事実に即して判断されるべきで、答えは差し控えたい」と述べました。
公明 斉藤代表「注意して発言する立場にある」
公明党の斉藤代表は記者団に対し「発言の全体を承知していないのでコメントは差し控えたい。ただ、いま最も国民が関心を持っている政策を担当する大臣として、誤解を生むような発言は控え、注意して発言する立場にある」と述べました。
立民 小川幹事長「不適切 不見識で看過できない」
立憲民主党の小川幹事長は記者団に対し「発言は極めて不適切、不見識で看過できない。厳格に対処してもらわなければ、場合によっては進退を問われかねない深刻な事態だ。石破総理大臣には厳しい事実関係の調査と処断を求める」と述べました。
その上で、江藤農林水産大臣に対する不信任決議案の提出については「可能性を否定するわけにはいかない。こういう発言が飛び出る大臣が実行しようとする政策に果たして信任を置くことができるのか。この大臣のもとでコメにまつわる政策を進められる環境にあるのかが問われている」と述べました。
国民 玉木代表「所管大臣として不適切」
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「いま、コメが高くて、なかなか手に入らなかったり、思った量が買えなかったりする国民がたくさんいる中で配慮に欠いた発言だ。『売るほどある』と言っていたが、『売るほどあるなら売ってくれ』と多くの国民に思われても仕方がない発言で、所管大臣として不適切だった」と述べました。
その上で「ぜひ国民が求めている適正価格で広く行き渡るような政策を速やかに打ってもらいたい。大臣を辞めるような話ではないが、きちんと仕事をしてほしい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014809801000.html
江藤農相のコメ発言、石破首相が陳謝「任命権者として大変申し訳ない」…発言の経緯聞き取りへ
削除2025/05/19 17:54
石破首相は19日午後、価格高騰が続くコメについて、江藤農相が「(自分自身は)買ったことがない。支援者がたくさんくださるので、売るほどある」などと述べたことを巡り、「任命権者として大変申し訳ない。私自身、深くおわび申し上げる」と陳謝した。首相官邸で記者団の取材に答えた。
江藤農相の発言を巡り、陳謝する石破首相(19日午後、首相官邸で)=川口正峰撮影
首相は、「お米が高いということで消費者が非常に怒り、不安に思っている。そういうことに対してこういう発言をするのは、それが事実だったとしても、極めて問題だ」と指摘した。江藤氏の進退を問う記者団の質問に対し、首相は同日中に江藤氏を首相官邸に呼び、発言の経緯を聞き取る考えを明らかにした。厳しく注意するものとみられる。
一連の発言は、18日の自民党佐賀県連の政治資金パーティーで行われた。江藤氏は19日、誤解を招いたなどとして陳謝した。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250519-OYT1T50130/
江藤農相「コメは買ったことない」発言を撤回
削除2025年5月19日 19時17分
江藤農林水産大臣は18日に佐賀市で行われた講演で、高値が続くコメに関連して、「私はコメは買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
全国のスーパーでのコメの販売価格の平均は、政府が備蓄米の放出を始めて以降も、去年の同じ時期の2倍程度の高値が続いています。
江藤農林水産大臣は、18日に自民党佐賀県連が佐賀市内で開いた「政経セミナー」で講演し、精米せずに玄米のままであれば備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で、「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
そのうえで、政府の備蓄米の放出に関連して、「これまで3回行い、31万トンを出したが、価格が下がらない。大変責任を感じている。流通は難しい。たくさん出せば、値段が下がるというわけではない」などと述べました。
江藤農相釈明「消費者への配慮足りなかった」記者団に
江藤農林水産大臣は19日午後、記者団に対し「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」と釈明しました。
そのうえで、実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしてしまったことは大変遺憾に思っている」と述べました。
そして、「消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と述べたうえで、発言を撤回するのか問われたのに対し「撤回というより修正だ。私が言ったことについては正確性を欠いたということだ」と述べました。
参院決算委でも釈明「発言は不適切 修正し撤回した」
江藤大臣は参議院決算委員会で、「『コメを買ったことはない』と言ったのは実は間違いで、先週も近所のスーパーで買ったばかりだ。なかなかコメが手に入らなず、ご苦労されている方々にとって私のような立場にある人間がコメがいっぱいあると言ったことで、非常に嫌な思いをされたことについて、発言は不適切だったと思っている」と述べました。
その上で、「先ほど記者たちから会見を求められ、発言については修正し、撤回させていただいた」と述べました。
また、発言の趣旨については、「いただいたコメは玄米で、そのつど精米して食べている。今後、店頭に並ぶ備蓄米はすべてが精米されているとは限らず、玄米の場合もあるが、ぜひ利用いただきたいとお伝えしたくて申し上げた」と釈明しました。
【動画】石破首相と会談後「大変厳しくお叱り受けた」陳謝も
ノーカット動画(4分58秒)
発言に関連して、19日、石破総理大臣と会談したあと、記者団の取材に応じ、「石破総理大臣から、今回の私の発言は消費者の方々に対しても生産者の方々に対しても大変不適切であると、大変厳しくお叱りをいただいた。今回のことをしっかり全面的に反省し、新しいパッケージに基づいて何としてもコメの価格が下がるよう引き続き努力をするよう言われた」と述べました。
また、自身の進退を問われたのに対し、「石破総理大臣の意向で、『辞職すべきだ』と言われればそうするつもりで官邸に来たが、石破総理大臣と官房長官からは引き続きしっかりと、大いに反省した上で全面的に発言を撤回して職務に励むよう言われた」と述べました。
その上で、江藤大臣は、「全面的に撤回をして、皆さま方にはおわびを申し上げたい」と陳謝しました。
石破首相「大変申し訳なく深くおわび」
江藤農林水産大臣のコメをめぐる発言について石破総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対しコメの価格高騰が続き消費者が不安に思う中で極めて問題だとして陳謝し、江藤大臣本人から状況を聴く考えを示しました。
この中で石破総理大臣は江藤農林水産大臣のコメをめぐる発言について「任命権者として大変申し訳なく本当に深くおわびを申し上げる。コメが店頭になく、あっても非常に高く、消費者が非常に怒り不安に思っている。極めて問題だ」と述べました。
また、江藤大臣が支援者から受け取ったコメに「黒いものや石が混ざっている」と発言したことについて「一生懸命、喜んでもらおうと作って持って行った生産者に申し訳ないことであり、二重の意味で大変申し訳ない」と述べました。
一方、記者団が江藤大臣を続投させるか質問したのに対しては「江藤大臣に官邸に来てもらい本人から状況を聴くことが重要だ」と述べました。
また、19日夕方開かれた自民党の役員会でも「農林水産大臣の発言は、極めて重大なものだと思っている。コメが高いという時にあって、国民に大変、申し訳ないと思っている。厳重に注意したい」と述べました。
林官房長官「緊張感を持ってしっかりと対応を」
林官房長官は午後の記者会見で「江藤農林水産大臣は『定期的にコメを買っており、実態と違うような言い方をしてしまい、お騒がせしたことは大変遺憾だ』と述べている。また、日々の小売り価格の動向についてみずからスーパーに赴き価格を確認するなど注意深く把握している。スーパーなどで備蓄米が広く店頭に並び多くの消費者が放出の効果を実感できるよう緊張感を持ってしっかりと対応してほしい」と述べました。
また、記者団が選挙区内の有権者から無償でコメの提供を受けた場合、違法性はないか質問したのに対し「個別の事案が政治資金規正法などの規定に該当するか否かについては、具体的な事実に即して判断されるべきで、答えは差し控えたい」と述べました。
自民 森山幹事長「配慮欠いた発言 しっかりと対応を」
自民党の森山幹事長は、記者会見で「江藤農林水産大臣の発言は、配慮を欠いた発言であったと受け止めている。本人はみずからの発言を反省し、発言を取り消しているので、今後も備蓄米の売り渡しの状況などを注視し、効果分析なども適切に行ってもらい、コメの価格が正常な形となるようにしっかりと対応してほしい」と述べました。
立民 小川幹事長「不適切 不見識で看過できない」
立憲民主党の小川幹事長は記者団に対し「発言は極めて不適切、不見識で看過できない。厳格に対処してもらわなければ、場合によっては進退を問われかねない深刻な事態だ。石破総理大臣には厳しい事実関係の調査と処断を求める」と述べました。
その上で、江藤農林水産大臣に対する不信任決議案の提出については「可能性を否定するわけにはいかない。こういう発言が飛び出る大臣が実行しようとする政策に果たして信任を置くことができるのか。この大臣のもとでコメにまつわる政策を進められる環境にあるのかが問われている」と述べました。
維新 前原共同代表「不信任に値するのでは」
日本維新の会の前原共同代表は記者団に対し「消費者に寄り添っていなかった本音が出た発言で、猛省を促したいし、石破総理大臣には本当に大臣として適切な人なのかどうか、国民に説明責任を果たしてもらいたい」と述べました。
その上で「党として何か決めているわけではないが、不適切を超えた妄言で備蓄米の放出でも結果が出ていないので、不信任に値するのではないか。政治は結果責任であり、出処進退は自分で判断されるべきだというのが率直な思いだ」と述べました。
公明 斉藤代表「注意して発言する立場にある」
公明党の斉藤代表は記者団に対し「発言の全体を承知していないのでコメントは差し控えたい。ただ、いま最も国民が関心を持っている政策を担当する大臣として、誤解を生むような発言は控え、注意して発言する立場にある」と述べました。
国民 玉木代表「所管大臣として不適切」
国民民主党の玉木代表は記者団に対し「いま、コメが高くて、なかなか手に入らなかったり、思った量が買えなかったりする国民がたくさんいる中で配慮に欠いた発言だ。『売るほどある』と言っていたが、『売るほどあるなら売ってくれ』と多くの国民に思われても仕方がない発言で、所管大臣として不適切だった」と述べました。
その上で「ぜひ国民が求めている適正価格で広く行き渡るような政策を速やかに打ってもらいたい。大臣を辞めるような話ではないが、きちんと仕事をしてほしい」と述べました。
共産 小池書記局長「アウトで1発退場だ」
共産党の小池書記局長は記者会見で「もうアウトで1発退場だ。コメが足りず、価格が高いという庶民の気持ちが全く分からないのだろうし、対策が後手後手になってきたのも、こういう見方しかできない人が大臣であることの結果だ。農林水産大臣の任に値せず、石破総理大臣は解任すべきだ」と述べました。
その上で、江藤農林水産大臣に対する不信任決議案の提出については「当然、選択肢になり、これからいろいろな相談をしていくことになる」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250519/k10014809801000.html
江藤農相「コメ買ったことない」発言 野党は批判 国会で追及へ
削除2025年5月20日 5時09分
江藤農林水産大臣は、コメをめぐるみずからの発言を撤回し、陳謝した上で、大臣の職務を続ける考えを示しました。野党側は、発言は不適切で看過できないなどと一斉に批判していて、国会で追及する方針です。
江藤農林水産大臣は、18日、佐賀市で開かれた自民党の会合で講演し、精米せずに玄米のままであれば、備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で「私はコメは買ったことはない。支援者の方々がたくさんコメをくださり、売るほどある」などと発言しました。
これについて石破総理大臣は、19日、記者団に対し「任命権者として大変申し訳なく、本当に深くおわびを申し上げる。コメが店頭になく、あっても非常に高く、消費者が非常に怒り不安に思っている。極めて問題だ」と述べました。
そして、江藤大臣を総理大臣官邸に呼び、厳重に注意しました。
このあと江藤大臣は「大変厳しくお叱りをいただいた。しっかり全面的に反省し、何としてもコメの価格が下がるよう、引き続き努力をするよう言われた」と述べ、みずからの発言を撤回し、陳謝した上で、大臣の職務を続ける考えを示しました。
ただ、19日に発表された、全国のスーパーでのコメの平均価格は、5キロあたり消費税込みで4268円と、前の週から54円値上がりし、ふたたび上昇に転じました。
農林水産省は、先週、備蓄米の流通円滑化に向けた改善策を打ち出しましたが、消費者に寄り添った十分な対応を取っていると言えるのか、問われる局面が続くことになります。
与党内“緊張感が欠如” 野党内“大臣の不信任に値する”
今回の発言について、与党内からは、国民がコメ不足で困っている中、緊張感が欠如しているという声が出ています。
また野党側は、立憲民主党の小川幹事長が「極めて不適切、不見識で看過できない。厳格に対処してもらわなければ場合によっては進退を問われかねない深刻な事態だ」と述べるなど、一斉に批判しています。
野党内では、備蓄米を放出してもコメの価格が下がらないなど成果が出ておらず、今回の発言とあわせて大臣の不信任に値するという意見も出ています。
そして、20日の参議院農林水産委員会で江藤大臣に改めて発言について説明を求めるなど、国会で追及していく方針です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014810401000.html
自公 幹事長会談 江藤農相の発言に公明「極めて不適切」
削除2025年5月20日 13時14分
自民・公明両党の幹事長が会談し、公明党は江藤農林水産大臣のコメをめぐる発言は極めて不適切だと厳しく指摘しました。
そして、農林水産省が打ち出した備蓄米に関する改善策を後押しするなど、高止まりしているコメの価格対策に取り組んでいくことを確認しました。
自民党の森山幹事長と公明党の西田幹事長は、20日朝に東京都内で会談し、両党の国会対策委員長や政務調査会の幹部が同席しました。
この中で森山氏は、江藤農林水産大臣が「私はコメを買ったことはない」などと発言したことについて、本人はすでに撤回し反省しているなどと説明し「大変申し訳ない」と陳謝しました。
これに対し、西田氏は「発言は極めて不適切だ。国民にしっかり寄り添うべきだ」と厳しく指摘しました。
そして、農林水産省が先週に打ち出した備蓄米に関する改善策を後押しするなど、高止まりしているコメの価格対策に取り組んでいくことを確認しました。
また公明党は、夏の参議院選挙を前にまとめる経済対策では、減税とつなぎの措置としての給付を検討していると重ねて説明し、両党で連携しながら選挙の公約に盛り込む重要政策の議論を進めていくことになりました。
一方、選択的夫婦別姓をめぐり、自民党は制度を変更する場合は、およそ650の法律や2700以上の政令・省令の見直しが必要となると説明し、丁寧な議論が必要だという認識を共有しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014810891000.html
江藤農相「最後までやらせてもらいたい」 野党は国会で追及
削除2025年5月20日 13時38分
江藤農林水産大臣は「私はコメは買ったことはありません」などと述べた自身の発言について20日の閣議のあとの会見で「国民にはさまざまな意見があると思うが、最後まで責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べ、コメの値下がりに向けて引き続き職務にあたる考えを示しました。
石破総理大臣は20日朝、任命権者として責任を痛感していると重ねて陳謝し、コメの価格安定で結果を出すことで職責を果たしてほしいという考えを示しました。
【詳しくはこちら】江藤農相「コメは買ったことない」発言を撤回
江藤大臣は20日の閣議のあとの会見で「きのう家に帰ってテレビやSNSなどで国民がいかに憤慨しているかを見た。自分にとってはきついものではあったが、これから大臣を続けるのであれば目を背けずにしっかり見たうえで職務に励むべきだと思った」と述べました。
そのうえで「国民のなかにはさまざまな意見があると思う。私自身思うところがあるが、備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、最後まで、私が責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べ、コメの値下がりに向けて引き続き職務にあたる考えを示しました。
立民 田名部参院幹事長 “苦しい人に寄り添う姿勢を”
20日の参議院農林水産委員会で立憲民主党の田名部参議院幹事長は、江藤大臣のコメをめぐる発言について「いちばん苦しい人に寄り添う姿勢が政治家としての『いろは』の『い』で、国民はいま苦しい。受けをねらったということだが全然おもしろくない」とただしました。
これに対し江藤大臣は「確かにうける話ではなく全くピント外れだったと思う。全く庶民感覚がないと断じられるような発言をしてしまったことはまさに恥ずかしい。返す返すも不適切な発言だったとおわびを申し上げたい」と陳謝しました。
そのうえで「自分の判断で職を去ることもひとつの決断だと思うが、きのう総理大臣と官房長官から最後まで責任を果たせと言われた以上、どのような批判を浴びても歯を食いしばって最後までやり遂げるのは私の今やるべきことだと心に決めた」と述べ、コメの値下がりに向けて職責を果たす考えを改めて示しました。
国民 玉木代表 “結果が出ないなら進退問われる”
国民民主党の玉木代表は記者会見で「大変配慮に欠いた発言だった。今回の発言で『辞めろ』とは言わないが結果を出してほしい。コメが高くて困っている国民はたくさんいるので、結果が出ないなら大臣の進退や政権の是非が問われる問題に発展する。参議院選挙の争点の1つはコメの問題だ」と述べました。
石破首相「任命権者として責任」重ねて陳謝
石破総理大臣は20日朝、総理大臣官邸に入る際、記者団から江藤農林水産大臣の続投は国民の理解を得られるか問われ「江藤大臣の発言はコメの価格高騰に苦しむ消費者や一生懸命コメを作っている生産者に対し極めて申し訳のないものだった。任命権者として責任は痛感している」と述べ、重ねて陳謝しました。
そのうえで「国民の理解が得られるかどうか、誠心誠意、心からのおわびをし、コメの価格高騰にきちんとした答えを出すことが農林水産大臣の今の仕事だ。きちんと答えを出してもらいたい」と述べ、コメの価格安定で結果を出すことで職責を果たしてほしいという考えを示しました。
自民・公明 幹事長が会談
自民党の森山幹事長と公明党の西田幹事長は、20日朝東京都内で会談し、両党の国会対策委員長や政務調査会の幹部が同席しました。
この中で森山氏は、江藤農林水産大臣が「私はコメを買ったことはない」などと発言したことについて本人はすでに撤回し、反省しているなどと説明し、「大変申し訳ない」と陳謝しました。
これに対し西田氏は「発言は極めて不適切だ。国民にしっかり寄り添うべきだ」と厳しく指摘しました。
そして、農林水産省が先週打ち出した備蓄米に関する改善策を後押しするなど、高止まりしているコメの価格対策に取り組んでいくことを確認しました。
自民 森山幹事長 “公明党に謝罪”
自民党の森山幹事長は記者会見で「会談では私から公明党にもご迷惑をおかけしたことを謝罪した。公明党からは『いまコメの問題が国民の関心事なので、それを所管する農林水産大臣として発言には今後も十分、気をつけてほしい』との意見があった」と述べました。
公明 西田幹事長 “不適切な発言と厳しく申し上げた”
公明党の西田幹事長は記者会見で「自民党の森山幹事長から謝罪があった。私からは『コメの価格が高止まりし、国民の怒りが頂点に達している中、極めて不適切な発言だ』と厳しく申し上げた。国民の思いをわかっていればそのような発言にはならなかったと思う。農林水産省が備蓄米のパッケージを示したので、国民が安心できる施策になるよう後押ししていくこともあわせて確認した」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014810401000.html
首都圏 NEWS WEB
返信削除スーパーのコメ平均価格4268円 再び上昇
05月19日 17時46分
全国のスーパーで今月11日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4268円で、前の週から54円値上がりしました。
前の週は18週ぶりに値下がりしましたが、ふたたび上昇した形です。
農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。
それによりますと、今月5日から11日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4268円で、前の週から54円の値上がりとなりました。
前の週は18週ぶりの値下がりとなりましたが、今回、ふたたび値上がりし、去年の同じ時期に比べて2倍程度の高値が続いています。
内訳を見てみると、いずれも5キロあたり消費税込みで、産地と品種が単一の「銘柄米」は、4434円と前の週より36円、さまざまな産地や品種を混ぜた「ブレンド米等」は、3895円と前の週より54円、いずれも値上がりしました。
一方、今月11日までの1週間の店頭でのコメの販売量は、前の年の同じ時期より8%あまり増え、販売量のうち、「銘柄米」は69%、「ブレンド米等」は31%をそれぞれ占めました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250519/1000117551.html
備蓄米 3月落札分で消費現場に届いたのは全体の10%余
返信削除2025年5月20日 20時04分
農林水産省は先月27日までの備蓄米の流通状況を発表しました。ことし3月に落札された21万トンのうち、1か月たって消費の現場に届いたのは全体の10%余りにとどまっています。
農林水産省によりますと3月に行われた2回の入札で落札された備蓄米21万トンのうち、集荷業者が引き取った量は20万8380トンでほぼ全量となりました。
一方、卸売業者に引き渡されたのは5万4645トンで全体の25.7%。
そこからさらに、小売や外食などに届いたのは2万2303トンで全体の10.5%になりました。
備蓄米の放出が始まってから1か月で消費の現場に届いたのは全体の10%余りにとどまっています。
これについて農林水産省は「先月下旬は多くの卸売業者が備蓄米の精米や輸送にあたっている段階で小売業者には十分に行き渡っていなかった。今月の大型連休以降、本格的に届き始めているとみられる」と話しています。
相対取引価格 前月より5%値上がり 最高値更新
農林水産省は先月、集荷業者が卸売業者にコメを販売した際の「相対取引価格」を発表し、去年産のすべての銘柄の平均で60キロ当たり消費税込みで2万7102円と、前の月より5%値上がりしました。
スーパーなどの店頭価格にも影響すると言われる相対取引価格は、前の月には8か月ぶりに値下がりしましたが、今回、再び値上がりに転じ、最高値を更新しました。
前の年の同じ月と比べても75%高くなっています。
一方、おととし産の備蓄米も含めた価格も今回初めて公表され、こちらは2万6673円と去年産の平均より1.5%程度安くなったとしています。
農林水産省は「今後、備蓄米の流通が増えておととし以前に収穫されたコメが多く出回るようになれば、コメの値下がりにつながるかみていきたい」としています。
影響 学校給食にも 麦混ぜてコスト減に
コメの価格高騰の影響は学校給食にも広がっていて、給食のボリュームや栄養を保ちながらも予算内に収めるための工夫を重ねています。
群馬県大泉町では町の給食センターで作った給食を町内に9つあるすべての小学校と中学校に提供しています。
町によりますと今年度のコメの仕入れ価格は昨年度に比べて1.75倍に値上がりしていて、町では予算の範囲内で育ち盛りの小中学生たちに栄養とボリュームのある給食を提供しようと工夫を重ねています。
先月1日からはごはんに1割ほど麦を混ぜてコストを下げたほか、豚肉を鶏肉に変えたり、ひき肉を使ったりしながら比較的安価な食材になるようにしているということです。
このうち、大泉町立北中学校ではこの日の給食の献立がこんにゃくサラダやツナのドライカレー、それに麦を混ぜたごはんなどで、生徒たちはおいしそうに食べていました。
中学3年生の男子生徒は「麦を混ぜたごはんの食感はコメだけのとは少し違いますが、おいしいです。とても満足しています」と話していました。
給食の献立を作っている栄養士で大泉町教育委員会教育指導課の椎名美樹さんは「食材の選定を工夫することで、栄養価やボリュームも調整しています。物価高で今後も厳しい状況が続くと思いますが、安全安心な給食の提供をしていきたい」と話していました。
コメ農家 秋の新米に予約 ほぼ完売
コメの価格高騰が続く中、群馬県内ではこの秋に収穫されるコメの田植え作業が最盛期を迎えています。
このうち、群馬県みなかみ町のコメ農家、本多義光さんの25ヘクタールの田んぼでも今月5日から田植えが始まり、20日も田植え機で「コシヒカリ」の苗を植えていました。
本多さんは、収穫したコメを直売所やインターネット上などで販売していますが、コメの価格高騰を受け、秋に収穫される新米を求めて、去年は月に1件ほどだった問い合わせが、ことしは週に5件ほど寄せられているということです。
またこの秋の新米の価格について、新たな機械の導入や従業員の給料を上げるため、去年よりも3割ほど高く設定していますが、それでも予約が相次ぎ、すでにほぼ完売したということです。
本多さんは「値段が上がったことで、コメ離れが進まないか心配しています。毎週のようにコメがないかと問い合わせがありますが、収穫量を考えるとすべて応えることはできません。おいしいコメを多く収穫して消費者に喜んでもらえるよう頑張りたいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014811151000.html
JA全農 備蓄米の地域別 出荷量を公表 関東甲信が全体の35%
返信削除2025年5月20日 21時16分
JA全農=全国農業協同組合連合会は、落札した政府の備蓄米の地域別の出荷量を明らかにしました。今月16日時点では関東甲信が全体の35%を占め、最も多くなっています。
JA全農は20日、ことし3月に行われた2回の備蓄米の入札で落札した19万9000トン余りについて、今月16日時点の地域別の出荷量を公表しました。
最も多かったのは関東甲信の3万859トンで全体の35%を占めました。
次いで
▽近畿が1万4891トン
▽東北が8928トン
▽東海が8425トン
▽九州が7356トン
▽中四国が5850トン
▽北海道が5271トン
▽北陸が4375トンとなりました。
さらに1日ごとの販売状況も公表し、1日当たりの平均の販売量は
▽3月は550トンでしたが
▽4月は2472トン
▽5月は16日までで3072トンと
時間が経過するにつれて増えているとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014811511000.html
備蓄米3回目入札結果を公表 JA全農が全体の96.7%落札 農水省
返信削除2025年5月20日 23時13分
農林水産省は先月23日から実施した3回目の備蓄米の入札結果の詳細を公表しました。
落札した6つの業者のうち、JA全農=全国農業協同組合連合会が落札量全体の96.7%にあたる9万6925トンを占めたということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014811671000.html
JA全農 備蓄米97%落札 3回目入札
削除2025/05/21 05:00
農林水産省は20日、4月23~25日に行った政府備蓄米の3回目の入札結果を発表した。落札された10万164トンのうち、全国農業協同組合連合会(JA全農)が97%にあたる9万6925トンを占めた。入札には6事業者が参加した。
備蓄米の放出が始まった3月以降、1~3回目の入札を通じてJA全農が落札した備蓄米は29万6195トンに上り、全体(31万2296トン)の95%を占める。備蓄米は店頭に十分出回っておらず、供給の拡大が急がれる。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250520-OYT1T50216/
江藤農相 辞任避けられない情勢 「コメ買ったことない」発言で
返信削除2025年5月20日 23時40分
江藤農林水産大臣は「私はコメは買ったことはありません」などと述べた自身の発言について20日の閣議のあとの会見で「国民にはさまざまな意見があると思うが、最後まで責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べ、コメの値下がりに向けて引き続き職務にあたる考えを示しました。
野党5党の国会対策委員長は会談し、大臣の辞任を求めていく方針を確認しました。そして、辞任に向けた具体的な動きが見られない場合は大臣の不信任決議案の提出を検討することで一致しました。
政府・与党内でも責任を問う声が広がっていて、辞任は避けられない情勢となっています。
江藤大臣は20日の閣議のあとの会見で「きのう家に帰ってテレビやSNSなどで国民がいかに憤慨しているかを見た。自分にとってはきついものではあったが、これから大臣を続けるのであれば目を背けずにしっかり見たうえで職務に励むべきだと思った」と述べました。
そのうえで「国民のなかにはさまざまな意見があると思う。私自身思うところがあるが、備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、最後まで、私が責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べ、コメの値下がりに向けて引き続き職務にあたる考えを示しました。
「確かにうける話ではなく 全くピント外れだったと思う」
20日の参議院農林水産委員会で立憲民主党の田名部参議院幹事長は、江藤大臣のコメをめぐる発言について「いちばん苦しい人に寄り添う姿勢が政治家としての『いろは』の『い』で、国民はいま苦しい。受けをねらったということだが全然おもしろくない」とただしました。
これに対し江藤大臣は「確かにうける話ではなく全くピント外れだったと思う。全く庶民感覚がないと断じられるような発言をしてしまったことはまさに恥ずかしい。返す返すも不適切な発言だったとおわびを申し上げたい」と陳謝しました。
そのうえで「自分の判断で職を去ることもひとつの決断だと思うが、きのう総理大臣と官房長官から最後まで責任を果たせと言われた以上、どのような批判を浴びても歯を食いしばって最後までやり遂げるのは私の今やるべきことだと心に決めた」と述べ、コメの値下がりに向けて職責を果たす考えを改めて示しました。
石破首相 “発言は不適切” 重ねて陳謝
20日の衆議院本会議で立憲民主党の井坂信彦氏は「高い米価で困っている国民の気持ちを全く理解できない大臣にコメ不足対策を任せるわけにはいかない。なぜ辞めさせなかったのか。任命責任をどう考えているのか」と迫りました。
これに対し石破総理大臣は「大臣の発言はコメの価格が高い中で消費者、生産者双方に配慮を欠き、極めて不適切なもので、国民の皆さまには大変申し訳ない。任命権者は私であり、心より深くおわび申し上げる」と重ねて陳謝しました。
そのうえで「コメの価格の高止まりをはじめ農政の課題が山積する中、その解決に向け、全力を挙げるべき時だ。江藤大臣には、国民の理解が得られるよう職務にまい進し、課題の解決に全力を尽くさせたい」と述べました。
国民 玉木代表 “結果が出ないなら進退問われる”
国民民主党の玉木代表は記者会見で「大変配慮に欠いた発言だった。今回の発言で『辞めろ』とは言わないが結果を出してほしい。コメが高くて困っている国民はたくさんいるので、結果が出ないなら大臣の進退や政権の是非が問われる問題に発展する。参議院選挙の争点の1つはコメの問題だ」と述べました。
野党 辞任に向けた動きなければ不信任決議案の提出検討
立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、共産党、れいわ新選組の野党5党の国会対策委員長は20日午後に国会内で会談し、対応を協議しました。
この中では、コメの価格高騰が続く中、国民の深刻な現状を全く認識していない極めて不適切で大臣の資質が問われる発言だとして、大臣の辞任を求めていく方針を確認しました。
そのうえで、21日の党首討論での石破総理大臣の発言も含め、江藤大臣の辞任に向けた具体的な動きが見られない場合は、大臣の不信任決議案の提出を検討することで一致しました。
立憲民主党の笠国会対策委員長は、会談で確認した内容を自民党の坂本国会対策委員長に電話で伝え、坂本氏は政府に伝えました。
自民・公明 幹事長が会談
自民党の森山幹事長と公明党の西田幹事長は、20日朝東京都内で会談し、両党の国会対策委員長や政務調査会の幹部が同席しました。
この中で森山氏は、江藤農林水産大臣が「私はコメを買ったことはない」などと発言したことについて本人はすでに撤回し、反省しているなどと説明し、「大変申し訳ない」と陳謝しました。
これに対し西田氏は「発言は極めて不適切だ。国民にしっかり寄り添うべきだ」と厳しく指摘しました。
そして、農林水産省が先週打ち出した備蓄米に関する改善策を後押しするなど、高止まりしているコメの価格対策に取り組んでいくことを確認しました。
自民 森山幹事長 “公明党に謝罪”
自民党の森山幹事長は記者会見で「会談では私から公明党にもご迷惑をおかけしたことを謝罪した。公明党からは『いまコメの問題が国民の関心事なので、それを所管する農林水産大臣として発言には今後も十分、気をつけてほしい』との意見があった」と述べました。
公明 西田幹事長 “不適切な発言と厳しく申し上げた”
公明党の西田幹事長は記者会見で「自民党の森山幹事長から謝罪があった。私からは『コメの価格が高止まりし、国民の怒りが頂点に達している中、極めて不適切な発言だ』と厳しく申し上げた。国民の思いをわかっていればそのような発言にはならなかったと思う。農林水産省が備蓄米のパッケージを示したので、国民が安心できる施策になるよう後押ししていくこともあわせて確認した」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250520/k10014810401000.html
石破首相 江藤農相を交代させる方針 きょう最終判断へ
返信削除2025年5月21日 4時19分
石破総理大臣は「コメは買ったことがない」などと発言した江藤農林水産大臣を交代させる方針を固めました。事実上の更迭とみられ、21日に最終判断することにしています。
江藤農林水産大臣は、今月18日の講演で「私はコメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメをくださり、売るほどある」などと発言し、翌19日に撤回しました。
石破総理大臣は、江藤大臣を総理大臣官邸に呼び、厳重に注意した一方、コメの価格安定などに向け、職責を果たしてもらいたいとして続投させました。
そして、2日も衆議院本会議で「発言は極めて不適切で国民に大変申し訳ない。任命権者は私であり、心より深くおわび申し上げる」などと陳謝しました。
これに対し、立憲民主党の野田代表は「このタイミングで重たい責任を持つ人が、こんな不適切な暴言を吐くことは、許されることではない。国民は信用しないし、その任にあらずだ」と批判しました。
野党5党は、江藤大臣は、国民の深刻な現状を認識していないとして、辞任を求めていく方針を確認しました。
そのうえで、辞任に向けた具体的な動きが見られない場合は、江藤大臣の不信任決議案の提出を検討することで一致しました。
こうした中、石破総理大臣は、江藤大臣が発言の責任を取りたいとして、複数の政府・与党の関係者に辞任の意向を伝えたことも踏まえ、交代させる方針を固めました。
少数与党の中、野党が不信任決議案を提出すれば可決される可能性もあり、事実上の更迭とみられます。
石破総理大臣は21日に最終判断したうえで、後任の人選を進めることにしています。
発言から陳謝、会見までの経緯
問題となった江藤農林水産大臣の発言は、今月18日、自民党佐賀県連が佐賀市内で開いた「政経セミナー」で講演したものでした。
江藤大臣は精米せずに玄米のままであれば備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で、「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
この発言ついて、19日正午すぎ、江藤大臣は記者団の取材に応じ「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」と釈明しました。
そして、実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしたことは大変遺憾に思っている。会場も盛り上がっていたので、ウケを狙って強めに言ったが、売るほどはないというのが妻からの話だった」と述べました。また、「消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と陳謝しました。
さらに、19日夜になって、石破総理大臣と会談したあと記者団の取材に応じ、「石破総理大臣から、大変厳しくお叱りをいただいた。しっかり全面的に反省し、何としてもコメの価格が下がるよう、引き続き努力をするよう言われた」と述べ、みずからの発言を撤回し、陳謝したうえで、大臣の職務を続ける考えを示しました。
その後、20日の閣議のあとの会見でも「私自身思うところがあるが、備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、最後まで、私が責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べたほか、その後に行われた参議院農林水産委員会でも「総理大臣と官房長官から最後まで責任を果たせと言われた以上、どのような批判を浴びても歯を食いしばって最後までやり遂げるのが私の今やるべきことだと心に決めた」と述べるなど繰り返し職責を果たす考えを示していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811531000.html
江藤農相更迭へ…小泉進次郎氏が後任有力、農協改革に携わった経験
削除2025/05/21 05:00
石破首相は20日、「コメは買ったことがない」などと発言した江藤農相を更迭する方針を固めた。立憲民主党など野党5党が江藤氏の更迭を首相に求める方針で一致し、与党からも「コメの価格が高騰する中、不適切だ」として引責辞任を求める声が出ていた。後任には小泉進次郎・元環境相の起用が有力となっている。
江藤農相(9日)
複数の政府・与党幹部が明らかにした。江藤氏は21日にも首相に辞表を提出する見通しだ。昨年10月の石破内閣発足以来、初の閣僚更迭となる。夏の参院選を控える中、内閣支持率が低迷し、苦しい政権運営を強いられる首相にとって大きな打撃となるのは必至だ。
小泉進次郎氏
19日に江藤氏を厳重注意した首相は当初、江藤氏を続投させる考えだった。首相は20日、記者団に対し、「コメの価格高騰に対し、きちんと答えを出してもらいたい」として引き続き職務にあたらせる方針を表明した。江藤氏も20日の記者会見で、「私自身が備蓄米の放出を決断した本人でもある。最後まで責任を取るところまでやらせていただきたい」と述べていた。
その後、野党5党の国会対策委員長が国会内で会談し、江藤氏の更迭を求める方針で一致した。21日の党首討論までに首相が応じない場合、江藤氏に対する不信任決議案の提出を検討することも確認した。立民の野田代表も党首討論で、首相の任命責任を問い、更迭を求める構えだった。
不信任決議案に法的拘束力はないが、少数与党下では野党が足並みをそろえれば可決される。自民党内でも首相に更迭を求める声が高まっていた。
江藤氏は衆院宮崎2区選出の当選8回。18日の佐賀市内の会合では「コメは買ったことがない。支援者がたくさんくださる。売るほどある」などと発言した。
小泉氏は自民党農林部会長として農協改革に携わった経験があり、米価引き下げに向けた改革手腕に期待しているものとみられる。小泉氏は、衆院神奈川11区選出で当選6回。石破内閣発足にあわせ党選挙対策委員長に就いたが、昨年10月の衆院選後に辞任した。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250521-OYT1T50004/
農相発言と謝罪要旨
返信削除2025/05/21 05:00
【発言】(業者の中には)「玄米で渡されても精米できない」という話があるが、街中に行けばコイン精米機がいっぱいある。私も、コメは買ったことがない。支援者がたくさんくださる。売るほどある。わざとではないだろうが、色んなものが混じっている。黒いやつ、石とか混じっている。いつも家庭内で精米し、コイン精米機に持って行く。だから、(政府備蓄米は)玄米で売るのも可能にする。(18日、佐賀市での会合で)
【謝罪】ぜひ玄米で買って精米して食べてもらいたいと伝えたい気持ちで、誇張した表現をしてしまった。私自身は東京で定期的にコメを購入している。全面的に撤回し、おわびしたい。辞職すべきだと言われればそうするつもりで官邸に来たが、首相からは反省した上で職務に励めと言われた。なんとか結果を出すことで信頼回復に努めたい。(19日、首相官邸で記者団に)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250521-OYT1T50025/
社説
返信削除コメの価格高騰 消費者目線の農政に転換せよ
2025/05/21 05:00
江藤農相のコメを巡る問題発言や、農林水産省の後手に回るコメ行政に共通するのは消費者目線が乏しいことだ。
コメ価格の抑制に向けて強い決意を示し、対応策を講じていかねばならない。
江藤農相は18日に佐賀市で開かれた自民党の会合で講演し、「コメは買ったことがない。支援者がたくさんくださる。売るほどある」と発言した。野党などから批判が続出し、発言を撤回した。
石破首相は「消費者にも、生産者にも極めて申し訳ない。任命権者として、責任を痛感している」と陳謝した。
江藤農相の発言は、コメの価格高騰に苦しむ国民の感情を逆なでするものだ。コメ行政の責任者として、あまりにも自覚が欠けている。価格抑制に向けた指導力も発揮できていない。
農水省も、3月から備蓄米の放出を始めたとはいえ、店頭に十分に並ばない現状に対し、打つ手が遅い。コメ価格の高騰は生産者には恩恵があろうが、その配慮が勝って、消費者目線で流通の課題に切り込む姿勢が見えない。
3月に放出した21万トンは、9割超を全国農業協同組合連合会(JA全農)が落札した。だが、4月27日までに小売店や外食などに届いたのは約1割にすぎない。5キロ・グラムの価格は、前年の2倍となる4000円を超える水準だ。
農水省は、このため備蓄米の入札ルールを見直した。5~7月に毎月放出する10万トンのうち、6万トンに優先枠を設ける。優先枠を利用する集荷業者は、小売業者へ1か月以内に販売する具体的な計画を立てることが求められる。
農水省は販売計画の着実な実施について監視を強め、円滑な流通を促していく必要がある。
政府が備蓄米を買い戻す期限についても、原則1年以内から5年以内へ延ばす。買い戻しによる需給 逼迫 ひっぱく で高値が解消しないとの見方から、卸売業者などが在庫をため込んでいるとされるからだ。
農水省は備蓄米を売り渡した後の流通のコスト分析も公表した。卸売業者の段階での経費や利益の上乗せ分は、2022年産米の最大3倍超もあった。適切なコストとするよう業者に促すべきだ。
農水省は、今回の見直し策が十分に効果を発揮しないようなら、コメの緊急輸入といった踏み込んだ手段を選択肢として検討する必要があるのではないか。
強い姿勢を示さなければ、コメ不足の不安感は解消せず、価格の抑制も難しいままだろう。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250521-OYT1T50003/
【速報中】江藤農相 辞表提出「コメは買ったことない」発言で
返信削除江藤農相「石破首相『決断を了とする』」
江藤農林水産大臣は総理大臣官邸で記者団に対し「石破総理大臣からは『あなたの決断を了とする』というようなことを言われた」と述べました。
「不適切な発言 心からおわび」
江藤農林水産大臣は「石破総理大臣に辞表を提出した。いま、国民がコメの高騰に大変苦労している中で、所管の大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。国民に心からおわび申し上げたい」と述べました。
発言から陳謝、会見までの経緯
問題となった江藤農林水産大臣の発言は、今月18日、自民党佐賀県連が佐賀市内で開いた「政経セミナー」で講演したものでした。
江藤大臣は精米せずに玄米のままであれば備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で、「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
この発言ついて、19日正午すぎ、江藤大臣は記者団の取材に応じ「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」と釈明しました。
そして、実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしたことは大変遺憾に思っている。会場も盛り上がっていたので、ウケを狙って強めに言ったが、売るほどはないというのが妻からの話だった」と述べました。また、「消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と陳謝しました。
さらに、19日夜になって、石破総理大臣と会談したあと記者団の取材に応じ、「石破総理大臣から、大変厳しくお叱りをいただいた。しっかり全面的に反省し、何としてもコメの価格が下がるよう、引き続き努力をするよう言われた」と述べ、みずからの発言を撤回し、陳謝したうえで、大臣の職務を続ける考えを示しました。
その後、20日の閣議のあとの会見でも「私自身思うところがあるが、備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、最後まで、私が責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べたほか、その後に行われた参議院農林水産委員会でも「総理大臣と官房長官から最後まで責任を果たせと言われた以上、どのような批判を浴びても歯を食いしばって最後までやり遂げるのが私の今やるべきことだと心に決めた」と述べるなど繰り返し職責を果たす考えを示していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811531000.html
江藤農相の辞表提出 コメ販売店や農家 地元・宮崎の市民は
削除2025年5月21日 17時17分
江藤農林水産大臣のコメをめぐる発言に伴う辞任について、各地の反応です。
地元の市民「やむをえない」「辞めるまでのことは…」
選挙区内の宮崎県延岡市の有権者からは、さまざまな声が聞かれました。
78歳の男性は「重要なポストにいながら問題の解決に何もつながらない発言をしたのは大臣としての資質に問題があると思うし、辞任はやむをえない」と話しました。
70歳の男性は「辞めて当たり前だ。コメの価格も備蓄米を放出した割には下がらない。大臣としての仕事をもっとできると思っていたが、辞める事態になり拍子抜けした」と話していました。
48歳の女性は「お金の問題ではなかったので、失言を認めたあとは頑張ってほしかった」と話していました。
77歳の男性は「大臣を辞めるまでのことはなかったのではないか。お父さんの隆美さんも失言で問題になることがあったので、似たもの親子だなと感じた」と話していました。
コメ販売店「先が見えないなかで商売 あまりに無責任」
東京 杉並区のコメ販売店「森田屋米店」の社長の森田ひろみさんは、江藤農林水産大臣の発言について「びっくりした。毎日、これだけコメが話題になっているのに自分は大丈夫だという感覚で、国民の方を見ているのかという感じがしてあきれました」と話していました。
その上で、江藤大臣の辞任については「備蓄米が、いつ入ってくるかわからず、全く先が見えないなかで商売をしている。取り残された私たちは、秋までコメを出そうと努力をしているので、辞めるのは、あまりに無責任だと思いました」と話していました。
さらに新しい大臣に対しては「コメが国民に行き渡るようにしてほしい。備蓄米の流通が遅いので、わかりやすい説明とスピーディーな流通に向けてしっかり早めに動いてほしい」と話していました。
新潟 魚沼 コシヒカリ栽培の農家「情けない 辞任は当然」
米どころの新潟県魚沼市などでコシヒカリを中心に栽培するベテラン農家、関隆さん(73)は「江藤大臣は半分冗談のつもりで発言したのだろうが、情けないと思う。コメの価格高騰が続く中で、農家は喜んでいるだけではなく、消費者のコメ離れや外国産米の輸入などで今後国産米が余り、価格が暴落するのではないかとおそれている。こうした状況の中で、今回の発言は政治家として許されるものではなく、大臣を辞任するのは当然だ」と話していました。
後任の自民党の小泉進次郎 前選挙対策委員長については「党の農林部会長を経験し、全国の農家とも会っていると思うので、現場を理解しているのではないか」と話していました。
その上で、「コメ農家の減少を避けるためにもコメづくりに希望を見いだせるような政策を期待したい」と話し、コメの価格が安定する環境整備を求めていました。
買い物客「辞任は当然 次の大臣に期待」
東京 墨田区のスーパーで、買い物客にも話を聞きました。
国産米の価格高騰により、輸入米も使い始めたという80代の女性は「農林水産を担当する大臣とは思えないばかばかしい発言で驚いた。いまのコメの価格は高すぎるので、次の大臣が就任後にどのような発言をするのか注目している。食品はもっと安くならないと困る」と話していました。
安いコメを探して近所のスーパーを回っているという80代の男性は「辞任は当然だ。コメが安くなっていないのはトップの失敗だと思う。みんなが納得する値段にしてもらいたい。次の大臣に期待したい」と話していました。
子どもを連れた20代の女性は「発言には驚いたが、それだけで辞めてしまうのかという気持ちもある。長い目線でコメの価格が安くなるように取り組んでほしい」と話していました。
大阪の市民「腹の底では民衆に寄り添っていなかった」
大阪 北区の商店街で受け止めを聞きました。
吹田市に住む70代の男性は「コメ不足が続く中で、江藤大臣は一生懸命やっている印象だったが、腹の底では民衆に寄り添っていなかったと思う発言でした。辞任は自業自得だと思います」と話していました。
石破総理大臣が、江藤大臣の後任に自民党の小泉進次郎 前選挙対策委員長を起用する意向を固めたことについて、大阪 北区に住む70代の女性は、「農家にも利益が出て、庶民も困らないような状況になってほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811891000.html
首相 小泉氏に“備蓄米 随意契約を活用した売り渡し検討”指示
削除2025年5月21日 18時56分
石破総理大臣は21日午後、自民党の小泉進次郎 前選挙対策委員長に対し、辞表を受理した江藤農林水産大臣の後任に起用することを伝えました。
そして記者団に対し「小泉氏には現下のコメ価格の高止まりの状況に鑑み、特に消費者に安定した価格でコメを供給できるよう強力に取り組みを推進することと、随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討することを指示した」と明らかにしました。
これについて、林官房長官は午後の記者会見で「一般競争入札による場合、高い入札価格を示した者から落札するため『小売店での早期販売につながらないのではないか』とか『価格を落ち着かせる効果が少ないのではないか』といった指摘がある」と述べました。
その上で「検討にあたっては財政法や会計法との整合性や備蓄米の入札状況、それに卸売業者の経費や利益が例年を上回っている状況などを踏まえながら実務的な検討を丁寧かつ迅速に行うことが必要だ」と述べました。
なぜこれまでは「競争入札」か
政府は、これまで備蓄米の放出にあたっては、高い価格を提示した業者に売り渡す競争入札で行ってきました。
法律の定めでは、政府が売買契約などを結ぶ際には「競争入札」の実施を原則としていますが、契約の性質や目的などによって、例外として「随意契約」で行うことを認めています。
農林水産省は、これまで
▽今回の備蓄米の売り渡しは、法律に定められた原則に従うものと判断したほか
▽政府が価格決定に関与するのは慎重であるべきだといった判断もあって、競争入札での売り渡しを行ってきたとしています。
ただ、競争入札での売り渡しに対しては、備蓄米の価格の高止まりにつながっているのではないかとして、見直しを求める声も上がっていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014812311000.html
江藤農相が辞表提出 後任に小泉進次郎氏を起用
削除2025年5月21日 19時12分
江藤農林水産大臣は「コメは買ったことがない」などと発言した責任を取りたいとして、石破総理大臣に辞表を提出しました。
江藤農林水産大臣は、今月18日の講演で「私はコメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメをくださり、売るほどある」などと発言しました。
その後、陳謝して撤回したものの、立憲民主党など野党側は、極めて不適切で資質が問われる発言だなどと批判を強め、不信任決議案の提出を検討することで一致していました。
こうした中、江藤大臣は、21日午前、総理大臣官邸で石破総理大臣と会談しみずからの発言の責任を取りたいとして、辞表を提出し、受理されました。
このあと、江藤大臣は記者団に対し「いま、国民がコメの高騰に大変苦労している中で、所管の大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。国民に心からおわび申し上げたい」と述べ改めて陳謝しました。
そのうえで「今後まさにコメの価格が正念場を迎える。私が引き続きトップを務めることが適切であるかと言えば、私ではいけないのではないかと考えた」と述べました。
後任に小泉進次郎氏起用の意向 石破首相
石破総理大臣は、江藤大臣の後任に、自民党の小泉進次郎・前選挙対策委員長を起用する意向を固めました。
石破総理大臣としては、閣僚経験があり、党の農林部会長を務めるなど、農政分野にも明るい小泉氏を起用することで、体制の立て直しを図り、引き続き、コメの価格安定に取り組むねらいがあるものとみられます。
「国民の気持ちを逆なで 取り返しつかない」
江藤農林水産大臣は農林水産省に戻ったあと記者団の取材に応じ、「米価高騰をなんとか抑え込まなければいけない責任を負っている所管大臣として、国民の気持ちを逆なでするようなことを言ってしまったのは取り返しのつかないことだ。政策を前に進める上でも私が身を引くのが正しいということを自分で判断した」と述べました。
「県連会長は退任する」
江藤農林水産大臣は総理大臣官邸で記者団に対し「私が自民党宮崎県連の会長にとどまることは大変申し訳ないし、来たる参議院選挙にも決していい影響を与えない。県連会長は退任する」と述べました。
「後任には農業政策を前に進めてもらいたい」
江藤農林水産大臣は「これからの5年間で農業の構造改革を進めるためロケットスタートする思いでやってきた。予算の規模を確定し青写真を描くまでは正直やらせてほしかった。後任の大臣には政策を前に進めてもらいたい」と述べました。
「国民の信頼損なってしまった」
江藤農林水産大臣は、辞任の意向を固めたタイミングについて「早い段階から考えていたが石破総理から『引き続き頑張りなさい』と厳しく叱責されながらも激励され『それなら頑張ろう』という気持ちになった。しかし、米価を下げるためには国民の信頼が欠かせず、その信頼を損なってしまったということであれば、身を引くことが国民にとってもいいことだと判断した」と述べました。
「今後コメ価格が正念場 私ではいけないのでは」
江藤農林水産大臣は「今後まさにコメの価格が正念場を迎える。私が引き続きトップを務めることが適切であるかと言えば、私自身ではいけないのではないかと考えた」と述べました。
「石破首相『決断を了とする』」
江藤農林水産大臣は「石破総理大臣からは『あなたの決断を了とする』というようなことを言われた」と述べました。
「不適切な発言 心からおわび」
江藤農林水産大臣は「石破総理大臣に辞表を提出した。いま、国民がコメの高騰に大変苦労している中で、所管の大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。国民に心からおわび申し上げたい」と述べました。
石破首相「任命責任はすべて私にある」
ノーカット動画(2分55秒)
石破総理大臣は、江藤農林水産大臣の辞表を受理したことについて、政策を停滞させないための判断だと説明し、責任は任命権者の自身にあると陳謝しました。
石破総理大臣は21日朝、江藤農林水産大臣と会談し「コメは買ったことがない」などと発言した責任を取りたいとして提出された辞表を受理しました。
このあとの参議院本会議で立憲民主党は「コメの高騰で苦しむ国民生活に思いをはせることができない大臣に農政をつかさどる資格はなく辞任は当然で遅きに失した。1度は続投させると明言したが最終的に辞任に至ったのはなぜか。任命責任をどう考えているのか」とただしました。
これに対し石破総理大臣は「江藤大臣から農林水産行政の遂行に悪影響を与えたくないという思いで、職を辞したいと申し出があり、国民生活を最優先に重要課題の解決に停滞があってはならないという観点から辞職を認めることとした」と説明しました。
その上で「任命責任はすべて私にある。重く受け止め国民の皆様に改めて深くおわびを申し上げる。大変申し訳ない」と陳謝しました。そして「内閣として一層の緊張感を持って諸課題の解決にあたっていく」と述べました。
林官房長官 「極めて不適切 国民におわび」
林官房長官は、午前の記者会見で「江藤農林水産大臣の発言はコメの価格が高い中で消費者と生産者の双方に配慮を欠き、極めて不適切なものだ。改めて国民に大変申し訳なく、政府として深くおわび申し上げる」と陳謝しました。
その上で「江藤大臣から『職を辞したい』という申し出があり、石破総理大臣としては、国民生活を最優先に、農林水産行政に停滞があってはならないという観点からこれを了解した。内閣としていっそうの緊張感を持って政権運営にあたっていきたい」と述べました。。
自民 森山幹事長「世論などを見て決断か」
自民党の森山幹事長は、党本部で記者団に対し「江藤大臣は本当にコメ価格対応について真摯(しんし)に努力し、みずからの責任で問題に決着をつけたいという強い気持ちでいたことは間違いない。ただ、やはり世論などを見て決断したのだろう。みずからが身をひくことが今後の対応として大事だという判断で辞任の意思表明をしたと思う」と述べました。
その上で、夏の参議院選挙を含めた今後の選挙への影響について「コメの価格がどうなっていくかということと関係があり、国民の理解をいただける価格になるように努力する。備蓄米の放出は国有財産を売っている訳なので、そこで赤字が出るようなことは、相当慎重でなければいけない。ただ、少し高い価格で落札されていることも正直な話なので、しっかり見極めていく」と述べました。
自民 小野寺政調会長 「本人が決断 重く受け止めている」
自民党の小野寺政務調査会長は、東京都内で記者団に対し「江藤大臣はコメ問題に正面から熱心に取り組んでいたので大変残念だ。1つの発言で国民に不信感を持たれたことで本人が決断したので、そのことを重く受け止めている」と述べました。
また、小泉氏の起用について「農林水産大臣の経験はないが、党の農林部会長としての経験はある。今、国民が期待するコメ問題について一刻も早く成果を上げていただきたい」と述べました。
自民 石井参院国対委員長 「更に高い緊張感のもと国会運営」
自民党の石井参議院国会対策委員長は記者団に対し、江藤大臣の辞任について「参議院選挙の前でもあり、閣僚の失言は大きく影響してくる。更に高い緊張感のもと国会運営をしていきたい。国民の主食であるコメが高騰し、流通が行き届いていないことに対し、非常に危機感を持って対応していかなければならない」と述べました。
また、小泉氏の起用について「国民も不安視している中、メリハリのある対応をしてくれると確信している。党の農林部会長の経験もあり、農政に明るいと思うので、農林水産大臣の職がしっかりと務まるものと確信している」と述べました。
公明 斉藤代表 「政権運営に大きな痛手」
公明党の斉藤代表は、国会内で記者団に対し「今回の発言はコメの価格が高騰し、国民の不安と不満が大きく高まっている時に極めて不適切で、到底許されるものではない。国民の気持ちに寄り添わない姿勢が問われていたわけで、けじめとして当然の決断だ。大臣の辞任は大変重く、政権運営に大きな痛手になると思うが、与党としてしっかり支えていきたい」と述べました。
また、小泉氏の起用について「農協改革で実績があり、発信力があるので大変期待する。農政や石破政権への信頼を回復させることが第1の使命だ」と述べました。
立民 野田代表 「事実上の更迭 当然だ」
立憲民主党の野田代表は、記者団に対し「事実上の更迭だと思うが、ある意味当然だ。そもそも『コメは買ったことがない』とか『売るほどある』などのことばは、主食のコメが急騰して苦しんでいる国民の生活に対する配慮も何もなく、国民感情を逆なでする発言だった。また、その後の一連の釈明も反省がないように思えた」と述べました。
その上で「石破総理大臣は常に一手遅く、説明責任が求められてくるのではないか。後任は小泉氏と報道で承知しているが、コメの価格は高止まりしたままであり、価格形成や流通の改善など大事なテーマがあるので、徹底した審議を進めていきたい」と述べました。
削除立民 水岡参院議員会長 「自民党政治の問題点あらわに」
立憲民主党の水岡参議院議員会長は、党の参議院議員総会で「江藤大臣は国民におわびしたいと陳謝したようだが、それくらいしか言うことがないのかと非常にがっかりする。自民党の森山幹事長も、林官房長官も、石破総理大臣も農林水産大臣経験者であるのにいまの内閣がコメの価格高騰の問題にきちんと対応していないのは自民党政治の問題点があらわになっている」と述べました。
その上で「われわれは常に与党と対じしているが、こうした『更迭劇』は日本の政治にとって極めて損失が大きく、残念極まりない。政治の停滞も出てくるが、こうしたことにどう向き合い、どう対応していくのか与党に厳しく求めていく」と述べました。
立民 斎藤参院国対委員長 「任にあったかどうか疑問」
立憲民主党の斎藤参議院国会対策委員長は、記者団に対し「江藤大臣は、コメの価格の適正化に汗をかいていたのは事実だと思うが、結果は伴っておらず適時・適切な対策が打てていない。そもそも農林水産大臣としての任にあったのかどうか甚だ疑問だ。国民生活に思いをはせることができない大臣だったことは明らかで、辞任がずるずると延びたことで国会の日程にも影響が出ていて石破総理も含め官邸と自民党が協議して早期に決断すべきだった」と述べました。
維新 岩谷幹事長「極めて不適切な発言で辞任は当然」
日本維新の会の岩谷幹事長は、記者団に対し「物価高に苦しむ国民の気持ちを全く理解していない極めて不適切な発言で辞任は当然だ。支援者からコメを受け取っているという発言も含めて自民党の物や金に対する意識は、あまりにも国民の意識とかい離している。辞任して終わりではなく、江藤氏や任命責任のある石破総理には引き続き、説明責任を果たすことを求めていきたい」と述べました。
その上で「コメの不足や価格高騰は構造的な問題がありコメに対する政策そのものを転換すべき時に来ている。規制改革による農業の構造転換をこれからも主張していく」と述べました。
国民 玉木代表「判断が遅い印象は否めない」
国民民主党の玉木代表は、記者団に対し「一度、石破総理は江藤農水大臣の続投を指示したわけだが、たちどころに辞任ということになり、ちぐはぐな感じで、判断が遅い印象は否めない」と述べました。
その上で「後任の大臣には、これまでできなかったコメの値段を適正な価格に引き下げることで速やかに結果を出し、小手先の改革ではなく抜本的な農政改革、とりわけコメ政策の見直しにしっかり取り組んでもらいたい」と述べました。
共産 小池書記局長 「辞任が遅すぎ 徹底追及」
共産党の小池書記局長は、記者団に対し「辞任が遅すぎる。コメの価格が上がって暮らしは大変でコメ不足も深刻だということに国民の怒りがマグマのようにたまっていたことを政府はあまりに軽視していたということだ。結果として農政に対する不信感をあおることになり石破総理の任命責任や辞任を引き延ばした責任は重大で徹底追及しなければいけない。コメの価格対策として国民が納得のいくものを打ち出すことを求めて論戦していく」と述べました。
れいわ 山本代表 「国の買い取りでコメ増産を」
れいわ新選組の山本代表は「マヌケな大臣が辞任しても次のマヌケが大臣になるだけ。一律の現金給付で消費者を支え、国の買い取りでコメの増産を進めるほかない」とするコメントを出しました。
社民 福島党首「庶民の生活や感情からかけ離れる」
社民党の福島党首は、記者会見で「江藤大臣の発言は本当に残念だ。これだけコメの値段が高騰し、コメがないと言っている時に庶民の生活や感情から全くかけ離れていて、石破総理大臣の任命責任も問われる」と述べました。
また、内閣不信任決議案の扱いについて「石破内閣は、物価高騰などによる国民の生活苦に対して経済政策がゼロで『国民棄民内閣』だ。不信任決議案が出されれば大賛成だ」と述べました。
発言から陳謝、会見までの経緯
問題となった江藤農林水産大臣の発言は、今月18日、自民党佐賀県連が佐賀市内で開いた「政経セミナー」で講演したものでした。
江藤大臣は精米せずに玄米のままであれば備蓄米の流通を加速できるという趣旨の話をする中で、「私はコメは買ったことはありません、正直。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります、私の家の食品庫には」などと述べました。
この発言ついて、19日正午すぎ、江藤大臣は記者団の取材に応じ「玄米でもぜひ消費者の方々には手に取ってほしいということを強調したかったのでそういう言い方をした」と釈明しました。
そして、実際には定期的にコメは買っていると説明し、「私の実態と違うような言い方をしてしまってお騒がせしたことは大変遺憾に思っている。会場も盛り上がっていたので、ウケを狙って強めに言ったが、売るほどはないというのが妻からの話だった」と述べました。また、「消費者の方々に対する配慮が足りなかった」と陳謝しました。
さらに、19日夜になって、石破総理大臣と会談したあと記者団の取材に応じ、「石破総理大臣から、大変厳しくお叱りをいただいた。しっかり全面的に反省し、何としてもコメの価格が下がるよう、引き続き努力をするよう言われた」と述べ、みずからの発言を撤回し、陳謝したうえで、大臣の職務を続ける考えを示しました。
その後、20日の閣議のあとの会見でも「私自身思うところがあるが、備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、最後まで、私が責任をとるところまでやらせてもらいたい」と述べたほか、その後に行われた参議院農林水産委員会でも「総理大臣と官房長官から最後まで責任を果たせと言われた以上、どのような批判を浴びても歯を食いしばって最後までやり遂げるのが私の今やるべきことだと心に決めた」と述べるなど繰り返し職責を果たす考えを示していました。
江藤農林水産大臣 経歴
江藤拓農林水産大臣は、衆議院宮崎2区選出の当選8回で、64歳。
建設大臣などを務めた父親の故・江藤隆美元衆議院議員の秘書を経て2003年の衆議院選挙で初当選しました。
2018年10月に当時の安倍内閣で総理大臣補佐官に起用され、翌年9月の内閣改造で農林水産大臣として初入閣しました。
その後も自民党の総合農林政策調査会長や衆議院災害対策特別委員長などを歴任し、去年11月、石破総理大臣から再び農林水産大臣に起用されました。
江藤大臣は、コメの価格高騰が続く中、去年12月の会見では、備蓄米の放出の可能性について「基本的には市場価格に国が介入することは正しいことだと思っていない」と述べ、慎重な姿勢を示していました。
しかし、ことし1月の会見では方針を転換し、「農林水産省として安定的に食料を供給する義務がある」と述べ、コメの安定供給のために備蓄米の活用を検討する考えを示しました。
そして、ことし3月、備蓄米の入札を2回にわたって行い、あわせて21万トンの放出に踏み切りました。
しかし、備蓄米の放出後もコメの価格高騰は続き、4月には、石破総理大臣の指示を受けてことし夏まで毎月、備蓄米の放出を実施すると表明しました。
さらにその後もスーパーでのコメの平均価格は前の年の2倍程度の水準が続き、放出された備蓄米が十分に行き渡っていないといった声が上がっていることも受けて、先週には、流通の円滑化に向けた改善策を発表していました。
先週土曜日にNHKの「サタデーウオッチ9」に出演した際は、「消費者が求めているのはやはり価格の低下で、それができていないことについては、重く責任を感じている」と述べました。
その上で、「国民の期待に応えていけるのか」と問われたのに対し、「応えていきたいと思っている」と述べていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811531000.html
小泉新農相 就任会見で「備蓄米入札を中止 随意契約を検討」
削除2025年5月21日 20時57分
新たに就任した小泉農林水産大臣は21日夜、就任会見に臨み、来週予定していた備蓄米の入札をいったん中止し、売り渡しの方式を随意契約に見直す方向で検討に入ったことを明らかにしました。
「来週の備蓄米入札は中止 随意契約の検討指示」
みずからの発言の責任を取って辞任した江藤前大臣の後任として新たに就任した小泉農林水産大臣は21日夜、農林水産省で就任会見に臨みました。
この中で小泉大臣は石破総理大臣から随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討するよう指示を受けたことを明らかにしたうえで「来週予定していた備蓄米の入札をいったん中止し、随意契約のもとでどのような条件で売り渡しができるかなど具体的な対応策を早急に整理するよう事務方に指示を出した」と述べました。
さらに「新たに始めていく随意契約の中で明確に価格を下げていきたい。いまゼロベースで新たな制度を考えるように指示を出していて、仮に需要があった場合は無制限に出すことも含めて今までとは違う大胆な手が必要だと思っている」と述べ、コメの値下がりを実現するためにあらゆる観点から見直しを検討していく考えを示しました。
政府はこれまで備蓄米の放出にあたっては高い価格を提示した業者に売り渡す「競争入札」で行ってきましたが、コメの価格の高止まりにつながっているのではないかと見直しを求める声が上がっていて、随意契約への変更でコメの値下がりにつながるのか注目されます。
日米交渉「農業を犠牲にしない方針のもと国益確保に向け対応」
小泉農林水産大臣は就任会見でトランプ政権の関税措置をめぐる日米交渉について「わが国の農林水産物と食品の輸出のうちアメリカ向けは全体の17%を占め、輸出額は2429億円にのぼるなど、アメリカの関税措置による輸出への影響は小さくない。日米交渉にあたっては農業を犠牲にしないという方針のもと、国益の確保に向けて関係省庁と連携してしっかりと対応していく」と述べました。
赤澤経済再生担当大臣は22日から25日までの3日間の日程でワシントンを訪問し、アメリカとの閣僚交渉に臨みます。小泉大臣は「赤澤大臣には日本の農業を守る、決して犠牲にしないという思いを持ちながらトランプ政権との交渉に臨んでもらいたい。トランプ大統領にとっては貿易赤字の解消がものすごく重要だが農林水産分野だけを見れば、日本がおよそ2兆円の貿易赤字だ。こうしたことを踏まえてお互いにとってウィンウィンになるような交渉結果につなげてもらいたい」と述べました。
コメ価格を押し下げ 国民の信頼回復できるか
新しく就任する小泉農林水産大臣にとっては、高騰が続くコメの価格を引き下げられるかが最大の課題となります。
ことし3月に政府が備蓄米の放出を始めて以降も、コメの価格高騰はおさまっておらず、スーパーでのコメの販売価格の平均は、去年の同じ時期に比べると2倍程度の高値が続いています。放出した備蓄米が十分に行き渡っていないといった声も上がっていて、ことし3月に落札された備蓄米21万トンのうち、先月(4月)27日までに消費の現場に届いたのは、全体の10%あまりにとどまっています。
農林水産省は、先週、備蓄米の流通に関する改善策を打ちだしましたが、コメの価格の下落につながるかは依然として不透明です。江藤前大臣は、コメの価格高騰が続く中で、「コメは買ったことはありません」などと発言した責任をとって辞任しただけに、小泉新大臣にとっては、コメの価格を押し下げ、国民の信頼を回復できるか手腕が問われることになります。
また、農産物をめぐっては、関税措置に関する日米交渉で、アメリカからの大豆やトウモロコシなどの輸入拡大が焦点のひとつとなっています。大豆については、貿易摩擦の激化でアメリカから中国への輸出が減少することになれば、日本がその受け皿となる案が出ているほか、トウモロコシも飼料用などで輸入を拡大する案が検討されています。
小泉新大臣にとっては、こうした日米交渉で焦点となる農産物の輸入拡大にどう対応していくかも課題となります。
小泉新大臣 JAグループ改革に取り組んだ経験
小泉新大臣は、2015年10月から自民党の農林部会長を務め、JAグループの改革に取り組んだ経験があります。
政府の規制改革推進会議は、2016年11月、農業の競争力強化に向けて、JA全農=全国農業協同組合連合会に対し、1年以内に肥料や農薬などの販売事業をとりやめることや、農家から手数料を取る形での農産物の委託販売を廃止することなどを求める提言案を打ち出しました。
これに対して、JAグループのほか、自民党内からも「行き過ぎた介入だ」などと強い反発が出て、当時、党の農林部会長を務めていた小泉氏は、党内と政府、そしてJA側との調整にあたりました。
その結果、農薬や肥料などを販売する部門のスリム化や、委託販売からの転換などの改革を求めた上で、反発のあった「1年以内」という期限は見送られ、数値目標を盛り込んだ年次計画の策定を求める形での提言の決定につながりました。
当時、小泉氏は「まとめるにあたって苦しんだことも事実で、農協側の要求を飲むところは飲んだ。今後、自らで改革できるかどうかが問われる」と話していました。その後、JA全農は2017年3月、農産物の小売店などへの直接販売を大幅に増やして、流通コストを削減するなどとした具体的な対応策を決定しました。
小泉氏は、21日、総理大臣官邸で記者団の取材に対し「いままでの日本の農政を考えたときに、ややもすると組織・団体にあまりにも気を遣いすぎて、本来であればもっと消費者の目線でやってこなければならなかった改革が遅れている。コメは、まさにその象徴的な1つの政策だ」と述べました。
その上で「幅広くコミュニケーションをとって、ともに前に向かって、新しい時代の農林水産行政を築き、消費者の理解と生産者の意欲が距離感が縮まるような関係が築ければ、日本にとって前向きな方向に転換できるチャンスにもできるのではないか」と述べました。
小泉氏「『コメ担当大臣』だという思いで集中して取り組みたい」
小泉氏は21日午後、総理大臣官邸で石破総理大臣と会談したあと記者団に対し、江藤農林水産大臣の後任に起用することを伝えられたと明らかにしました。
小泉氏は記者団に対し「国民が日々、一番不安に感じているコメの高騰に対してスピード感を持って対応できるよう全力を尽くす。『コメ担当大臣』だという思いで集中して取り組みたい」と述べました。
その上で「今この局面で大事なことは組織や団体にそんたくしない判断をすることだ。『族』とか『非主流派』とかを抜きにして、コメの価格の高騰やマーケットに足りているかという不安を解消したい」と強調しました。
一方、コメ政策をめぐっては「今までの政策に十分効果があればこういったことになっていない。今までの反省を農林水産省がどう総括しているかを聴いた上で次の政策を打ち込んでいきたい。消費者目線でコメ政策を進めていると思ってもらえるよう、政策でお返ししたい」と述べました。
石破首相「課題山積 全力で取り組んでもらいたい」
また、石破総理大臣は記者団に対し「小泉氏には現下のコメ価格の高止まりの状況に鑑み、特に消費者に安定した価格でコメを供給できるよう強力に取り組みを推進することと、随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討することを指示した」と明らかにしました。
その上で「コメ価格の高止まりなど農林水産行政の課題が山積する中、強力なリーダーシップとこれまでの経験のもと解決に向け全力を挙げて取り組んでもらいたい」と述べました。
そして小泉氏を起用する理由について「党の農林部会長や水産総合調査会長を務めるなど農業についても水産業についても経験や見識、改革に向けた情熱を持っているのが小泉氏だと考えた」と説明しました。
一方、コメ政策をめぐっては「備蓄米の放出に至っているがコメの価格は下落していないことを考えると構造的なものかもしれない。そのことに答えを出していくことは容易ではないが、消費者の困窮した状況を早急に改善することと、コメ政策を変えていくことの2つを両立させることが重要だ」と述べました。
小泉氏の経歴
小泉氏は、衆議院神奈川11区選出の当選6回で、44歳。
2009年の衆議院選挙で父親の小泉純一郎・元総理大臣のあとを継いで立候補し、28歳で初当選しました。
2019年に安倍内閣で戦後3番目の若さとなる38歳で環境大臣として初入閣し、菅内閣でも再任されました。
去年9月には初めて党の総裁選挙に立候補し、決選投票には進めませんでしたが1回目の投票では、最も多い75票の議員票を獲得して全体の3位につけ、存在感を示しました。
そして、石破政権の発足に伴い、党の選挙対策委員長に起用されましたが、直後の衆議院選挙で敗北した責任をとりたいとして辞任しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811761000.html
備蓄米が高値落札、自民・小野寺政調会長「国がもうけてどうするんだ」…随意契約で価格引き下げ検討
返信削除2025/05/21 21:23
石破首相は21日、備蓄米の売り渡しについて、政府が業者を選んで契約する随意契約を検討する考えを示した。現在入札で価格が決まっているが、売り渡し方法を見直すことで、高騰するコメの価格を抑える狙いがある。
石破首相は21日の党首討論で、「コメは3000円台でなければならない。一日でも早くその価格を実現する」と意欲をみせた。農林水産省によると、スーパーでの直近の店頭価格は5キロ・グラムあたり4000円を超え、前年同期と比べ2倍を超える高水準が続いている。
小泉農相は就任記者会見で、今月28~30日に予定されている4回目の備蓄米の入札を中止することを明らかにした。随意契約を行うため、契約条件など具体的な対応を整理するよう指示したという。
政府備蓄米の売り渡しは現在、一般競争入札で行われている。高い価格を提示した業者が順番に落札するため、価格がつり上がる一因となっていた。詳細な内容は不明だが、一般的に随意契約であれば、政府が価格などの条件を考慮して業者を任意に選ぶことができる。価格のつり上げを抑制できれば、店頭価格の引き下げにつながることが期待できる。
備蓄米を巡っては、自民党の小野寺政調会長が「コメが高くなって販売されている。国がもうけてどうするんだ」と指摘。政府がこれまで行った3回計31万トンの備蓄米の放出では、落札価格は60キロ・グラムあたり税込み2万2477円だった。一方、政府が買い入れた価格は2023年産が1万2829円で、落札価格が1万円程度上回っている。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250521-OYT1T50192/
農林中央金庫の最終的な損益 1兆8078億円余の赤字に
返信削除2025年5月22日 18時06分
外国債券の運用失敗で巨額の損失を計上した、農林中央金庫の昨年度1年間の最終的な損益は、過去最大となる1兆8000億円余りの赤字となりました。今年度の最終的な利益は黒字に転換するという見通しを示しましたが、今後は運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
農林中央金庫は22日、昨年度1年間の決算を発表し、最終的な損益は、1兆8078億円の赤字となりました。
外国債券の運用に失敗し、含み損を抱えた債券を売却したことで巨額の損失を計上したためで、過去最大の赤字となりました。
一方で、1兆4000億円規模の資本増強を行って財務基盤を強化したほか、運用する資産を入れ替えたことで、今年度1年間の最終的な利益は300億円から700億円程度の黒字になるという見通しを示しました。
北林太郎理事長は会見で「財務について大変なご心配をおかけし、誠に申し訳なく感じている。今回の反省を踏まえ、改めて稼ぐ力を再構築し、農林水産業の持続的発展、地域の活性化に向けて、全力で取り組んでいきたい」と述べました。
農林中央金庫は、今後は金融商品の運用だけではなく、貸し出しやプロジェクトへの融資なども行いながら、リスクの分散を進めることにしていて、運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014813441000.html
小泉農相 高騰コメ対策 “国民が求めるスピード感で結果を”
返信削除2025年5月22日 21時51分
新たに就任した小泉農林水産大臣は22日、農林水産省で訓示し、高騰が続くコメへの対策について「国民が求めているスピード感で結果を出す」と述べ、値下がりに向けて全省挙げて取り組む考えを強調しました。
小泉農林水産大臣は夕方、農林水産省で幹部職員などを前に訓示しました。
このなかで小泉大臣は「いま国民から最も求められているのはコメの問題についてスピード感を持って結果を出せるかどうかだ」と述べました。
そのうえで「離島ではコメの価格が6500円のところもあると聞き、危機感を持った。国民の皆さんが求めているスピード感で結果を出し、信頼回復を必ず果たそう」と述べ、コメの値下がりに向けて全省挙げて取り組む考えを強調しました。
“承りました”江藤前農相から業務引き継ぎ
これに先立ち、小泉農林水産大臣は、22日午後、江藤前大臣から業務の引き継ぎを受けました。
引き継ぎは農林水産省の大臣室で行われ、2人は握手を交わしたあと、江藤前大臣が小泉大臣に引き継ぎの書類を手渡しました。
江藤拓 前農相
「よろしく。引き継ぎです」
小泉進次郎 農相
「承りました」
小泉大臣は21日の会見で江藤前大臣のときに実施が決まっていた備蓄米の4回目の入札をいったん中止し、売り渡しの方式を「随意契約」に見直す方針を明らかにしていて、高騰が続くコメの値下がりにつなげられるか、その手腕が問われています。
小泉農相 “そう間を置かずに発表できると思う”
小泉農林水産大臣は22日夜、記者団に対し、随意契約の検討状況について「詳細な制度設計の最後の詰めなので、そう間を置かずに発表できると思う。私の意図や思いを財務省に伝え、財務省も理解をしてくれて、その方向でもう少し細かいところの詰めをしている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014813291000.html
小泉農相 備蓄米の随意契約 新たな仕組みを近く発表へ
返信削除2025年5月23日 5時25分
小泉農林水産大臣は22日夜、記者団に対し、随意契約による備蓄米の売り渡しの検討状況について「詳細な制度設計の最後の詰めを行っている。そう間を置かずに発表できると思う」と述べ、新たな仕組みを近く発表したいという考えを示しました。
コメの価格高騰が続く中、石破総理大臣は小泉農林水産大臣に対して随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討することを指示し、農林水産省や財務省などで検討が進められています。
これについて小泉大臣は22日夜、記者団に対し「詳細な制度設計の最後の詰めなので、そう間を置かずに発表できると思う。私の意図や思いを財務省に伝え、財務省も理解をしてくれて、その方向でもう少し細かいところの詰めをしている」と述べ、随意契約による新たな備蓄米の放出の仕組みを近く、発表したいという考えを示しました。
備蓄米の随意契約をめぐっては、売り渡し価格の引き下げや流通の迅速化などの効果を期待する見方がある一方、契約先や価格をどう決めるかなど課題も多く、どのように仕組みを見直しコメの価格の引き下げにつなげられるかが焦点です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014813961000.html
小泉農相 スーパーを視察 備蓄米「来月上旬には2000円台で」
返信削除2025年5月23日 17時00分
コメの価格高騰が続くなか、小泉農林水産大臣は23日の閣議のあとの会見で、今後、放出する政府の備蓄米について、早ければ6月上旬にも5キロあたり2000円台でスーパーなどの店頭に並ぶよう準備を進めていることを明らかにしました。
備蓄米 “2000円台で店頭に 早ければ6月上旬にも”
備蓄米の放出後もコメの価格高騰が続くなか、小泉農林水産大臣は来週予定されていた備蓄米の競争入札をいったん中止し、今後は、随意契約で備蓄米を売り渡す方向で検討していることをすでに明らかにしています。
これに関連して、小泉大臣は23日の閣議のあとの会見で「2000円台で店頭に並ぶような形で随意契約で出していくのが現時点での基本的な方向性だ」と述べ、今後、放出する備蓄米は5キロあたり2000円台でスーパーなどの店頭に並ぶよう検討を進めていることを明らかにしました。
その上で「随意契約の手続きは来週早々にも始める方向だ。6月の頭には、2000円台の備蓄米が棚に並んでいる姿を実現できる可能性が出てきた」と述べ、2000円台の備蓄米は、早ければ来月上旬にも店頭に並ぶ可能性があるという見通しを示しました。
スーパーやコメ販売店を視察
小泉農林水産大臣は、備蓄米の随意契約での売り渡しに向けて、23日、都内のスーパーやコメの販売店を視察しました。
東京・江東区のスーパーでは、コメの売り場を視察しながら店の担当者から価格の説明を受けたり、訪れた客から直接、話を聞いたりしていました。
視察先の大手スーパー「ライフ」の岩崎高治社長は「入札だと値段の競争がヒートアップするので、随意契約への見直しは歓迎している。ただ、われわれ小売業は精米設備を持たないので、その辺りの整理をしてもらいたい」と話していました。
このあと小泉大臣は、同じく江東区内のコメの販売店も視察し、品薄を受けて、客に対し購入点数を制限していることなどの説明を受けました。
一連の視察後、小泉大臣は記者団の取材に応じ「改めて、来月上旬には2000円台という形で、店頭に並ぶ環境を作らなければいけないという認識を持った。詳細な設計はほぼ固まったが、現時点で言えることは、いままでの流通の形のままだと現場に備蓄米が流れないので、新たな流通のプレイヤーにも参加をいただく方向で考えている」と述べました。
楽天 三木谷社長と面会「備蓄米 ネット販売も含め模索」
小泉農林水産大臣は23日午前、楽天グループの三木谷浩史社長と面会しました。
小泉大臣は「コメの緊急事態の中で備蓄米についてはどうすれば世の中に流れるか苦労してきたが、いままでの形だけではなくてネット販売も含めてさまざまな流通の形を模索していかないと一人でも多くの方に安く、おいしいお米を届けられない」と述べました。
その上で「ネット販売の世界で活躍されている三木谷さんからも今後のコメの流通含め、話を伺いたい」と述べました。
これに対し、三木谷社長は「日本のインターネットショッピングはフード関係が意外と売れている。備蓄米を1つの起爆剤として直接、販売が行えれば1つの突破口になるのではないか」と応じました。
三木谷社長「予約販売などスピーディーにできる」
楽天グループの三木谷浩史社長は小泉農林水産大臣との面会のあと、記者団に対し「ネットで販売していることによるスピード感があり、予約販売などスピーディーにできるのではないかと思っている。われわれもすごいスピードで検討を始めなければならないが、そういうことをやらせていただきたいとお伝えした」と述べました。
備蓄米の放出「需要があれば無制限」
小泉農林水産大臣は自民党本部で森山幹事長らと面会したあと、記者団の取材に応じ「来月の上旬には2000円台の備蓄米が店頭に並ぶようにいま準備を進めている。幹事長にもその状況を説明させていただいた」と述べました。
その上で、今後、放出する備蓄米の量について問われると「需要があれば無制限だ」と改めて述べました。
さらに小泉大臣は、今後の情報発信について「農林水産省の中では、毎週、店頭価格をチェックしようと話をしている。地域差が相当あり、同じ備蓄米でも価格差があることも含めて、世の中に知っていただき、適正な価格に落ち着かせていきたい」と述べました。
卸売会社 “生産者目線では心配も”
小泉農林水産大臣が、今後、放出する政府の備蓄米について5キロあたり2000円台で店頭に並ぶよう準備を進めていると明らかにしたことについて、コメの卸売会社からは備蓄米以外のコメ価格にどのような影響が出るか、注視したいという声も聞かれました。
福岡県広川町にあるコメの卸売会社「カネガエ」で米穀部門長を務める森島一紗さん(44)は「コメが買いやすい価格になるのは消費者目線ではよいと思う」とした上で「生産者目線となると大丈夫かなと。これからも頑張ってコメを作っていこうという価格になるかがちょっと心配だ」と話していました。
この会社のコメの在庫は例年に比べて3割少ないということで、森島さんは「備蓄米の売り渡しが随意契約になってそのコメがどう動くのか、正直全く分からない。ひとまずは、ひっ迫感がない状態になってほしい」と話していました。
ことし収穫されるコメ 作付面積は過去5年間で最大
農林水産省はことし収穫されるコメについて、4月末時点で調査した作付面積の見通しを発表しました。
それによりますと、当面、買い入れを中止している備蓄米向けのものも含めると、主食用の作付面積は、去年から6%近く増えて133万4000ヘクタールに上り、過去5年間で最大になるとしています。
これを収穫量に換算すると、去年から40万トン増えて719万トンになる見通しで、増加幅は、調査を開始した平成16年以来最大になるとしています。
都道府県別にみますと、備蓄米向けのものを除いて主食用の作付けが去年より増えるのは、新潟県や北海道、秋田県など34の道県となっています。
一方、加工用や飼料用などの作付面積はいずれも去年より減っています。
公明 価格の抑制に向け小泉農相に緊急要請
コメの価格の抑制に向けて、公明党は小泉農林水産大臣に対し、備蓄米について、5キロあたり2000円台で販売できる事業者に随意契約で売り渡すなど、運用のあり方を抜本的に見直すことなどを申し入れました。
公明党の岡本政務調査会長と谷合参議院会長らは23日午前、小泉農林水産大臣と面会し、緊急の要請文を手渡しました。
要請文では、備蓄米の運用のあり方を抜本的に見直し、透明性を確保しつつ、5キロあたり2000円台で販売できる事業者に随意契約で売り渡し、事業者選定にあたっては、コメを確実に市場に行き渡らせることができる流通形態となっているかを考慮するよう求めています。
また、国による備蓄米の買い入れ価格と、売り渡し価格の差で生じた差益は、事業者などが精米や流通のために必要とする経費の補填(ほてん)に使うことに加え、生産性の向上などに取り組む生産者を、経営面で支援する制度の検討も求めています。
一方、コメの供給量の拡大を後押しするため、外国産のコメの活用なども提案しています。
谷合参議院会長は記者団に対し「消費者と生産者の双方が納得することが大事で、経営を支える制度もしっかり検討してもらいたい」と述べました。
林官房長官「安定した価格で供給できるよう全力を」
林官房長官は午後の記者会見で「農林水産省で随意契約の詳細な制度設計を速やかに示せるよう作業を進めている。小泉農林水産大臣には消費者に安定した価格でコメを供給できるように強力なリーダーシップとこれまでの経験のもと全力を挙げて取り組んでほしい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014814151000.html
JA全農 3月落札の備蓄米 “卸売業者への出荷 全体の5割超え”
返信削除2025年5月23日 17時57分
ことし3月に行われた備蓄米の入札で最も多くの量を落札したJA全農は、落札した備蓄米のうち、卸売業者に出荷したのは、22日までに全体の5割を超えたと発表しました。
ことし3月に行われた2回の備蓄米の入札で、全体の9割以上にあたる19万9000トンあまりを落札したJA全農=全国農業協同組合連合会は、毎週、備蓄米の出荷状況を公表しています。
それによりますと、22日までに卸売業者に出荷した量は先週から2万1000トンあまり増え、10万3753トンでした。
これは、JA全農が2回の入札で落札した備蓄米の52%にあたり、先週の段階から11ポイント増えたことになります。
このほか、先月、行われた3回目の入札で落札した9万6000トンあまりについても、すべて販売先が決まったことを明らかにしました。
一方、現在、政府が検討している随意契約による備蓄米の売り渡しについては、詳しい内容が明らかになれば今後、対応を検討するとしています。
落札価格と購入価格は
これまで放出した備蓄米をめぐっては、業者への売り渡し価格が、調達した際の価格を大きく上回っているとみられ、問題視する声も出ていました。
ことし3月から3回にわたって行われた備蓄米の入札では、令和6年産と令和5年産のあわせて31万トンが対象となり、平均の落札価格は、60キロあたり消費税込みで2万2477円でした。
このうち半分以上を占めた令和5年産のコメについて政府が備蓄米として調達した際の平均価格は、60キロあたり消費税込みで1万2829円でした。
令和6年産の平均の調達価格はまだ明らかにされていませんが、全体として、業者への備蓄米の売り渡し価格が調達した際の価格を大きく上回っているとみられています。
売り渡し価格が調達価格を大きく上回っているとみられることをめぐっては、自民党の小野寺政務調査会長などからも問題視する声が上がっていました。
備蓄米で“価格引き下げ”
これまで農林水産省は備蓄米の放出は「流通の円滑化」が目的だとして、政府がコメの価格自体に関与することに慎重な姿勢を示してきました。
コメの価格は、戦後は食糧管理法のもと、政府が米価審議会に諮問し、その答申に基づいて決めていました。
しかし、30年前の1995年に食糧管理法は廃止され、民間による流通が基本となり、コメの価格決定自体には政府は関与せず、民間の取り引きの中で決定されるようになってきました。
ことし2月に当時の江藤農林水産大臣が備蓄米を放出する目的を説明した際、目詰まりを起こしたコメの流通を円滑にすることが狙いだとして「あくまでも価格に着目したものではない」と述べていました。
また、先週、江藤大臣がNHKの番組に出演した際も「コメといえども市場で価格が決まることは避けられない。かつて国がすべてのコメを買い上げていた時代は、国が価格を決められたが、そういう時代ではすでにない」と述べ、政府が価格決定に関与することに慎重な考えを示していました。
こうした中で、新たに就任した小泉農林水産大臣は23日、閣議のあとの会見で「2000円台で備蓄米が店頭に並ぶような形で随意契約で出していくのが現時点での基本的な方向性だ」と述べ、価格決定に関与する姿勢を示していて、これまでの農林水産省の方針を大きく転換した形です。
売り渡しの相手は
これまでの備蓄米の放出では、売り渡す対象業者は、年間の玄米の仕入れ量が5000トン以上ある集荷業者に限られていました。
このため、▽1回目の入札に参加したのは7業者、▽2回目の入札に参加したのは4業者、▽3回目の入札に参加したのは6業者にそれぞれとどまりました。
いずれの入札でも、全体の9割以上をJA全農=全国農業協同組合連合会が落札しましたが、JA全農と取り引きがない中小のスーパーやコメの販売店などに備蓄米が行き渡りづらいと指摘する声も上がっていました。
こうした状況について小泉農林水産大臣は、21日、就任の記者会見で「いま全農を含めて、かなり集中している中だが、現場になかなか届いていない。さまざまなプレイヤーがいるので、スーパー、そして外食といった方々も含め幅広く随意契約によって、現場に届けていければと思っている」と述べ、売り渡し先の多様化を検討する考えを示しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014814721000.html
小泉農相 備蓄米の店頭価格 随意契約で”5キロ2000円に”
返信削除2025年5月23日 23時02分
小泉農林水産大臣は23日、NHKの「ニュースウオッチ9」に出演し、随意契約による売り渡しで備蓄米の店頭での価格が5キロで2000円になるようにしたいという考えを明らかにしました。
さらに出演後の記者団の取材に対し、今後は毎週、小売業者を対象に必要な量の申請を受け付け、政府が輸送費を負担することも検討していることを明らかにしました。
小泉農林水産大臣は23日、NHKの「ニュースウオッチ9」に出演し、検討している随意契約での備蓄米の売り渡しについて説明しました。
この中で小泉大臣は「これから政府の新たな随意契約による備蓄米は5キロで2000円。2000円台ではなく2000円。こういった価格で売り渡しをしていきたい」などと述べ、精米や袋詰めなどのコストを上乗せした上でも、店頭での備蓄米の価格が5キロで2000円になるよう随意契約の売り渡し価格を設定する考えを明らかにしました。
放出量 まず30万トン 需要あれば制限なく放出
また、今後、放出する量は、まずは30万トンとした上で、さらに需要があれば制限なく放出するほか、売り渡しの対象は、大手の小売業者とし、買い戻しの条件はつけない方針も説明しました。
さらにこうした方針を26日に正式に公表することも明らかにしました。
毎週 申請受け付け 運送費用の政府負担も検討
出演後、小泉大臣は記者団の取材に応じ、今後は1万トン以上を扱える小売業者を対象にことし8月までに必要な量の申請を毎週、受け付け、政府が備蓄米を運ぶ費用を負担することも検討していることを明らかにしました。
小泉大臣は「走りながら制度をより良くして対応できればと思っている。目の前の異常高騰をなんとしてでも、あらゆる手を使って食い止めることを考えた制度設計だ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014815081000.html
小泉農相 “備蓄米の店頭価格 5キロ2000円に協力を”
返信削除2025年5月24日 12時43分
小泉農林水産大臣は24日札幌市で北海道内のコメ関係者と面会し、高騰が続くコメの価格を引き下げるため、備蓄米の店頭価格を5キロ2000円にしたいとして協力を呼びかけました。
小泉大臣は24日午前、札幌市で北海道内のコメの生産者や卸売業者、それに小売業者と面会しました。
この中で小泉大臣は「着任してからきょうで4日目だが、最初からとにかくスピードだと。コメの異常な高騰がこれ以上続いたらコメ離れを加速させかねない」と述べました。
その上で随意契約による備蓄米の売り渡しについて「早ければあさってにも手続きを始めて契約が完了しだい、早く棚に並べてもらえる方には備蓄米を店頭価格で5キロ2000円で並べられるように売り渡しをしていきたい」と協力を呼びかけました。
小泉大臣は売り渡しの対象について1万トン以上を扱える大手の小売業者とし、放出する量はまずは30万トンとした上で、さらに需要があれば制限なく放出するとしています。
農林水産省は週明けの月曜日、こうした方針や売り渡しの方法について説明会を開くことにしていて、備蓄米が消費者のもとに目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点です。
小泉農相「流通のあり方 解明も含めてやっていく」
小泉農林水産大臣は面会のあと記者団に対し「備蓄米をこれから店頭で5キロ2000円で並ぶようにやっていくという話をさせてもらって、農家の方にも『よくわかった』と言ってもらえたのは非常にありがたかった」と述べました。
その上で「全国でコメの流通にばらつきがある。本当に足りないところにどのようにコメを届けていくか、流通のあり方の解明も含めてやっていかなければいけない」と述べ、備蓄米が広く行き渡るよう農林水産省として取り組んでいく考えを強調しました。
《23日の動き》
小泉農相 売り渡し価格の設定 考えを明らかに
小泉農林水産大臣は23日、NHKのニュースウオッチ9に出演し、随意契約での備蓄米の売り渡しについて「政府の新たな随意契約による備蓄米は5キロで2000円。2000円台ではなく2000円、こういった価格で売り渡しをしていきたい」などと述べ、精米や袋詰めなどのコストを上乗せしても店頭での価格が5キロで2000円になるよう売り渡し価格を設定する考えを明らかにしました。
また、小泉大臣は、
▽放出する量はまずは30万トンとした上で、さらに需要があれば制限なく放出するほか、
▽買い戻しの条件はつけず、
▽備蓄米を運ぶ費用は政府が負担する方針も示しました。
備蓄米の売り渡しの対象は1万トン以上を扱える大手の小売業者としていて、農林水産省は週明けの月曜日にこうした方針や売り渡しの方法について説明会を開くことにしています。
出演後、小泉大臣は記者団に対し「走りながら制度をより良くして対応できればと思っている。目の前の異常高騰をなんとしてでも、あらゆる手を使って食い止めることを考えた制度設計だ」と述べました。
小売業者を対象にした売り渡しに向けた動きが週明けから始まりますが、備蓄米が消費者のもとに目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点となります。
石破首相「農家に補填 政策としてあっていい」
石破総理大臣は、23日夜、テレビ朝日の「報道ステーション」に出演し「農業を守ることは単に農家のためだけではなく、日本全体にとっても必要だ。コメの値段が下がり『もう作っていくことができない』となれば、大変なことになる。一生懸命、いろいろな努力をしてきた農家に国民全体の負担によって補填(ほてん)をしていくことは、政策としてあっていいのではないか」と述べました。
また、コメの輸出をめぐり「余ったら輸出するというのではなく、品質の高いコメを世界に提供していくことを目指してやっていくのは政策としてあるべきだ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014815081000.html
小泉農相 “備蓄米の店頭価格 5キロ2000円に協力を”
削除2025年5月24日 17時49分
小泉農林水産大臣は24日札幌市で北海道内のコメ関係者と面会し、高騰が続くコメの価格を引き下げるため、備蓄米の店頭価格を5キロ2000円にしたいとして協力を呼びかけました。
小泉大臣は24日午前、札幌市で北海道内のコメの生産者や卸売業者、それに小売業者と面会しました。
この中で小泉大臣は「着任してからきょうで4日目だが、最初からとにかくスピードだと。コメの異常な高騰がこれ以上続いたらコメ離れを加速させかねない」と述べました。
その上で随意契約による備蓄米の売り渡しについて「早ければあさってにも手続きを始めて契約が完了しだい、早く棚に並べてもらえる方には備蓄米を店頭価格で5キロ2000円で並べられるように売り渡しをしていきたい」と協力を呼びかけました。
小泉大臣は売り渡しの対象について1万トン以上を扱える大手の小売業者とし、放出する量はまずは30万トンとした上で、さらに需要があれば制限なく放出するとしています。
農林水産省は週明けの月曜日、こうした方針や売り渡しの方法について説明会を開くことにしていて、備蓄米が消費者のもとに目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点です。
小泉農相「流通のあり方 解明も含めてやっていく」
小泉農林水産大臣は面会のあと記者団に対し「備蓄米をこれから店頭で5キロ2000円で並ぶようにやっていくという話をさせてもらって、農家の方にも『よくわかった』と言ってもらえたのは非常にありがたかった」と述べました。
その上で「全国でコメの流通にばらつきがある。本当に足りないところにどのようにコメを届けていくか、流通のあり方の解明も含めてやっていかなければいけない」と述べ、備蓄米が広く行き渡るよう農林水産省として取り組んでいく考えを強調しました。
小泉農相「高止まり続くとコメ離れ進む」
また、小泉農林水産大臣は札幌市で講演し、コメ価格の高止まりが続けば、消費者のコメ離れを招くとして、随意契約による備蓄米の売り渡しなどで価格の抑制を実現したいと強調しました。
この中で小泉農林水産大臣は「農家のことを考えると、コメの価格は一定程度高くなければダメだというのはそのとおりだが、間違いなく今は高すぎる。このまま高止まりが続くとコメ離れが進み、農家の意欲が萎えてしまう」と指摘しました。
その上で「そういうことを起こさないためにも、異常な高騰を1回冷ますために2000円の備蓄米を入れて、なんとか抑え込みたい」と述べ随意契約による備蓄米の売り渡しに理解を求めました。
そして「1人でも多くの方に早くコメを届けたいし、店頭に出し渋っているような今の流通を変えたい。政治がしっかりと手を打ったという信頼を届けるために、結果が出るまで全力で走り続けていきたい」と強調しました。
自民 森山幹事長「再生産できる価格で売買が大事」
自民党の森山幹事長は宮崎市で講演し「コメの値段が高いとか安いとかいろいろな議論があるが、農家にコメを引き続き作ろうと思ってもらうためには、再生産できる価格で売買されることが大事だ。生産者がいてはじめてコメや畜産物、野菜などがあることを忘れてはならない。安ければいいというものではなく、再生産できる価格こそがわれわれが目指すべき方向性だ」と述べました。
また、会合にはコメをめぐる発言で辞任した江藤・前農林水産大臣も出席し「国民の気持ちに寄り添っていない発言、生産者の方への無礼な発言を反省している。思えば思うほど恥じ入るばかりだ」と述べ、重ねて陳謝しました。
立民 野田代表「生産者対策も示さなければ」
立憲民主党の野田代表は、千葉県船橋市で記者団に対し「小泉大臣の言うやり方で店頭に早く安いコメが並ぶかは注目されるが、生産者をどうするのかという視点を忘れてはならない。われわれが考えている直接支払制度のようなものを導入しなければ生産者が農業現場を離れていく可能性があり、対策も同時に示さなければならない。国会では、足を引っ張るのではなくアイデアをぶつけるような質問をしたい」と述べました。
維新 前原共同代表「一定の評価も随意契約の説明責任を」
日本維新の会の前原共同代表は新潟市で記者団に対し「消費者が困っている中で政府が対応を見直す方向性は理解するし『大臣が替わればこれだけ変わるのか』ということは一定の評価をしたい。ただ、随意契約は国の契約としては特殊で、本来あるべき一般競争入札を崩す相当な理由があるのかは説明責任を果たしてもらわなければならない。コメの価格は下がったが国民の負担は上がるということにならないか、しっかりと国会でただしたい」と述べました。
国民 玉木代表「手品はない本質的な改革を」
国民民主党の玉木代表は札幌市で街頭演説し「小泉氏が農林水産大臣になったとたんにコメの価格が5キロ2000円になって店頭に出ていくという手品みたいなことはない。うまい手があればこれまでにやっているはずで、私たちは本質的な改革を促していく」と訴えました。
このあと玉木氏は記者団に対し「小泉大臣は、農家に対するセーフティーネットがない中でただ『値段を下げろ』と言っているだけのように見え、政策として偏っている。農家が所得を確保できる直接支払制度と価格の引き下げはセットで進めることが不可欠だ」と述べました。
(以下略)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250523/k10014815081000.html
[スキャナー]価格抑制へ流通見直し、備蓄米「2000円」…小泉農相発表
返信削除2025/05/24 05:00
随意契約 中間マージン減
スーパーのコメ売り場を視察する小泉農相(右)(23日午後、東京都江東区で)=代表撮影
小泉農相は、6月初旬に5キロ・グラムあたり2000円程度で政府備蓄米をスーパーなどの店頭に並べる目標を打ち出した。売り渡し方法を入札から随意契約に見直すことで現状の4000円台から大幅な引き下げを狙うが、従来の流通方法を抜本的に見直す格好となり、目標達成には「コメ担当大臣」としての手腕が問われる。(経済部 福島春菜、佐藤寛之)
「滞留なし」公算
「備蓄米を6月上旬には2000円台で店頭に並ぶような環境をつくっていかなければならない」
小泉氏は23日、都内のスーパーや精米店を視察し、空になった棚や店頭価格を確認した後、記者団に決意を語った。
スーパーでのコメの平均販売価格の推移
3月以降に実施した3回の備蓄米の放出は、一般競争入札で行った。だが非公表で設定する最低販売価格を上回り、高い価格を提示した業者から順番に落札することから、価格がつり上がる一因となっていた。
今回想定する随意契約は、政府が価格を決め、市場よりも安い価格で流通させることを検討している。大手小売業者に直接売り渡すことで、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者や卸売業者分の中間マージンをなくして価格を抑制する狙いがある。卸売業者を介さないことで流通段階でのスタック(滞留)も生じないとの公算が大きい。
「政治判断」
備蓄米は国有財産に当たるため、放出する際には会計法や財政法に基づく売却手続きを取る必要がある。
会計法では、一般競争入札を行い最も国に有利な条件で契約することを原則としているが、緊急の必要性がある場合など例外的措置として随意契約も認めている。小泉氏は23日、「政治判断だ」と述べ、迅速にコメの価格を下げるには備蓄米の売却に例外的措置が認められるとの認識を示した。
コメの平均販売価格の引き下げ目標
すでに「財務省とも話をし、(決まった)価格でやるということは理解も得られた」(小泉氏)という。
これまで入札で売り渡した備蓄米の9割超は、JA全農が落札している。今後の随意契約では、JAなどに代わって主に大手小売業者が売り渡し先になるとみられる。小泉氏は「今までの流通の形のままでは現場に流れない。新たな流通プレーヤーにも参加いただきたい」と強調した。
新たな販路
小泉氏は23日、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長と意見交換し、「どうすれば世の中に(備蓄米が)流れるか苦労してきたが、いままでの形だけではなく、ネット販売も含めてさまざまな流通の形を模索したい」と述べ、新たな流通販路を探る考えを示した。
ただ備蓄米を2000円台で店頭に並べるにはハードルがいくつもある。たとえば、これまで集荷業者や卸売業者が担っていた運搬や精米などを自らが行う必要性も生じる。備蓄米倉庫からトラックで運ぶ費用を負担すれば、赤字覚悟のビジネスになりかねないが、輸送費は国が負担することを検討している。
茨城大学の西川邦夫教授は「政府はこれまで価格に関与しないとしてきたが、明確に関与するため、一つの転換点となる」としつつも、「公平性や透明性には説明が求められる。価格に介入する以上はどのタイミングや基準で終了するのか、出口を明確にする必要もある」と指摘している。
25年生産量 40万トン増 農水省見通し
コメ価格の高騰を沈静化させるには、生産拡大による需給環境の改善も欠かせない。農林水産省は23日、2025年産(4月末時点)の主食用のコメの作付面積が前年比5・8万ヘクタール増の131・7万ヘクタールになる見通しを発表した。過去5年間で最大の生産面積となる。
政府は25年産の備蓄米の買い入れを当面中止するとしており、この結果、作付面積は133・4万ヘクタールとなる。25年の生産量は備蓄米を含めて719万トンとなる見込みで、前年から40万トン増加する計算だ。
現在のコメ価格高騰は、秋以降の在庫不安から店頭で買い上げ点数に制限をかけている動きが一因とされる。小泉氏は23日、25年産のコメの増産見通しを踏まえ、「世の中にコメが出やすい環境を生んでいくことになる。勇気づけられる結果だ」と評価した。
中長期的にコメ価格を安定化させるには、従来の減反政策を見直す必要性を指摘する声もある。
食生活の多様化で、コメの消費量は長期的に減少傾向が続く。政府はコメの生産量が増えすぎて価格が下落しないよう、毎年の生産量の目標を決めて都道府県に配分する減反政策を続けてきた。18年産から廃止したものの、飼料用米や大豆などへ転作の補助金を出すなど事実上の減反は続いているとされる。
首相、生産調整「見直すべきだ」
石破首相は23日夜のテレビ朝日の番組で、事実上の減反にあたる生産調整について、「見直すべきだ」と述べ、廃止に前向きな姿勢を示した。供給過剰による値崩れへの対応としては、海外輸出による販路拡大のほか、「国民負担によって(値下がり分を) 補填ほてん していくことは政策としてあっていい」との考えを示した。(政治部 中田征志)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250524-OYT1T50007/
随意契約の備蓄米、小泉農相から「これまで仕入れたコメと価格差つけて並べるよう要請」とアークス幹部
返信削除2025/05/24 22:51
北海道内食品スーパー大手「アークス」(札幌市)の横山清会長は24日、小泉農相が実施を表明した備蓄米の随意契約に参加する考えを示した。札幌市で小泉氏と面談後、報道陣に答えた。
「自由民主党札幌市支部連合会政経セミナー」で講演を終え、集まった人たちに手を振る小泉農相(24日、札幌市中央区で)=原中直樹撮影
随意契約の詳細は不明だが、横山氏は、今後条件が出てきた場合でも「十分対応できる」と明言。小泉氏に対し「全面的に支援する。一緒にやる、と約束した」と述べた。
スーパー「アークス」
同社幹部によると現在の店頭価格は5キロ3100~3800円。面談で小泉氏から、これまでに仕入れたコメと価格差をつけて並べるよう要請があり、横山氏も了承したという。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250524-OYT1T50160/
備蓄米 随意契約での売り渡し 農水省 きょう詳細を公表
返信削除2025年5月26日 4時41分
農林水産省は備蓄米の随意契約での売り渡しに向けて、26日に詳細を正式に発表し、事業者からの申請の受け付けを始める予定です。
省内にはコメの価格高騰に対応するチームも新たに立ち上げる予定で、備蓄米が消費者のもとに5キロで2000円という目標の価格で早期に行き渡るかが焦点となります。
小泉農林水産大臣は23日にNHKの番組に出演し、今後、随意契約で放出する備蓄米については、流通にかかるコストが上乗せされても店頭での価格が5キロで2000円になるよう売り渡し価格を設定する考えを明らかにしました。
また、小泉大臣は放出する量は、まずは30万トンとしたうえで、さらに需要があれば制限なく放出するほか、対象は、大手の小売業者とし、買い戻しの条件はつけず、輸送費を政府が負担することも検討していることを明らかにしています。
農林水産省は26日、こうした随意契約での売り渡しに関する詳細を公表し、希望する事業者からの申請の受け付けを始めることにしています。
また、26日は省内に新たにコメの価格高騰に対応する数十人規模のチームも発足させる予定で、対策を強化していくことにしています。
さらに、政府内ではより中長期的な観点から農業政策を検討していくための関係閣僚会議を開催する方向で調整が進められています。
小売店を営む一部の事業者からは「随意契約の受け付けが始まれば、すぐに手を挙げたい」といった声もあがっていて、今後、備蓄米が消費者のもとに目標とする価格で早期に行き渡るかが焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250526/k10014816491000.html
スーパーのコメ平均価格 5キロ 4285円 2週連続 過去最高更新
返信削除2025年5月26日 18時54分
全国のスーパーで5月18日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4285円と、前の週から17円値上がりし、2週連続で過去最高を更新しました。
これまでに放出した備蓄米は出回りつつありますが、依然として平均価格の下落にはつながっていない状況です。
農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。
それによりますと、今月12日から18日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4285円で、前の週から17円値上がりしました。
比較可能な3年前の2022年3月以降の最高値を2週連続で更新しました。
コメの平均価格は4月から5月にかけていったん値下がりしたもののその後、ふたたび値上がりが続いている形です。
内訳をみると、いずれも5キロあたり消費税込みで、
▼産地と品種が単一の「銘柄米」は、4469円と前の週より35円、
▼備蓄米を含む、さまざまな産地や品種を混ぜた「ブレンド米等」は、3924円と前の週より29円、いずれも値上がりしました。
ことし3月以降、入札によって放出された備蓄米は、徐々に店頭に並びつつありますが、コメの平均価格の下落にはつながっていない状況が続いていて、政府が新たに打ち出した随意契約での備蓄米の放出が価格の下落につながるかが注目されます。
横浜のスーパー「備蓄米入っても価格 簡単に下げられない」
備蓄米をこれまで入手できていない横浜市のスーパーの担当者は、仮に今後備蓄米を入手できたとしても、それ以外のコメの価格は簡単には下げられないと話しています。
横浜市保土ケ谷区のスーパーでは備蓄米の流通が始まって以降も、備蓄米を入手できていません。また、仕入れ先から今後、入荷するという情報は入っていないということです。
一方、それ以外のコメについては、値上げせざるをえない状況が続いていて、5月も仕入れ値が上がり、5キロ入りのすべての商品が、税込みで5000円を超えている状況だということです。
買い物に訪れた女性は、「安い1キロのコメを買いました。足りない分はうどんなども食べています」と話していました。
食品の仕入れ担当 久保田浩二さん
「スーパーセルシオ和田町店」で食品の仕入れを担当する久保田浩二さんは農林水産省が備蓄米の売り渡し方法を随意契約に見直したことについて、「スーパーなどの小売り事業者で、本当に手を挙げて、契約を結べるところがどれだけあるのか。うちが玄米を仕入れたとしても、精米して、パッケージして商品として売り場に並べるところまでのノウハウ自体がない」
「精米設備がある、ないしは精米を別のところに委託しすぐに商品化できる企業が契約を結ぶことで、高騰している価格が本当に下がることにつながるのであれば、どんどん進めてもらいたいとは思っている」
一方で、備蓄米を入手できた場合にそれ以外のコメの価格を下げられるかどうかについては「実際に今、仕入れているコメ自体の価格が下がればもちろん販売価格を下げることもできるが、ただ備蓄米が安く入りました、というだけでは、高く仕入れてしまっているコメに関して価格を下げますということは、やはりできない。本当に別問題、別商品の扱いになってしまう」
長野 税抜き5キロ2000円台で販売するスーパーも
コメの価格高騰が続くなか、長野県内のJAグループのスーパーでは、政府の備蓄米を4月の売り出し当初から税抜きで5キロあたり2000円台で販売しています。
JA全農長野は、ことし3月に初めて行われた入札でJA全農を通じて確保したおよそ1000トンを県内向けに流通させています。
5月22日時点でこのうちおよそ77%が県内2つの卸売会社に出荷済みで、順次、スーパーなどに届けられているということです。
JAグループのスーパー「長野県A・コープ」の29の店舗では、先月11日の売り出し当初から5キロあたり税抜きで2990円、税込み3229円で販売しています。
これは全国のスーパーで5月11日までの1週間に販売されたコメの平均価格を1000円ほど下回っています。
備蓄米が含まれるコメを購入した60代の女性「4000円や5000円のコメは食べていられない。備蓄米くらいの価格になったらいいと思う」
長野県A・コープ商品第2課 樽田博儀課長
「備蓄米の放出は緊急対策という側面があるため私たちはそこでもうけようとは考えていない。できるだけ多くのお客さんにコメを行き渡らせるための商品だと認識している」
JA全農長野 報道機関向けに文書
一方、JA全農長野によりますと、今回取材に応じた長野県A・コープの備蓄米の価格への関心が小泉農林水産大臣の就任以降、急速に高まり、全農長野には「大臣が就任したから価格を引き下げたのではないか」といった問い合わせが、報道機関などから相次いだということです。
これを受けて全農長野は5月23日の昼過ぎ、報道機関向けに文書を出し、備蓄米は4月の販売当初から5キロあたり税抜き2990円で販売しているとしたうえで「大臣就任により引き下げたのではないことについて、ご理解いただきますよう重ねてお願い申し上げます」と要請しました。
その後、全農長野は同じ日の23日の午後6時すぎ、この文書の趣旨について「小泉大臣に対して意見を申したいという事ではございませんのでよろしくお願いいたします。全農長野としては、以前より変わらず、今回の備蓄米販売の趣旨に沿って取り扱い、流通の改善につながるよう努めてまいります」とするコメントを出しました。
さらに全農長野は24日改めてコメントを出し、このなかで「『大臣就任により引き下げたのではないことについて、ご理解いただきますよう重ねてお願い申し上げます』と記載しましたが、あくまでも、大臣就任前に政府備蓄米の販売をした時系列について、説明したものであり、誤解を招く表現がありました。この点について、おわびして訂正します」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250526/k10014816921000.html
小泉農相 備蓄米の随意契約での売り渡し 詳細を発表
返信削除2025年5月26日 19時56分
農林水産省は、26日、備蓄米の随意契約での売り渡しに関する詳細を発表しました。
ネット通販などを含めた大手の小売業者を対象にこれまでの平均落札価格の半額程度で売り渡すとしていて、これによって、店頭での販売価格は税抜きで2000円程度に抑えられる見通しだとしています。
備蓄米の放出以降もコメの価格高騰が続くなか、農林水産省は、備蓄米の売り渡し方法をこれまでの競争入札から随意契約に見直す方向で検討を進めてきましたが、26日、その詳細を発表しました。
それによりますと、
▽放出するのは、令和3年と4年に収穫されたあわせて30万トンで
▽年間1万トン以上のコメを扱うことができる、ネット通販なども含めた大手の小売業者を対象に、
▽ことし8月末までに消費者に販売する量について、
▽毎日、申請を受け付けるとしています。
▽価格は収穫された年で異なりますが、平均では、これまでの平均落札価格の半額程度の、60キロあたり消費税込みで1万1556円、5キロに単純に換算すると963円で売り渡すとしています。
農林水産省は、これに一般的な流通経費が上乗せされると、店頭での価格は、5キロあたり税抜きで2000円程度、税込みで2160円程度になると試算しています。
また、▽業者が希望する場所まで運んだ上での引き渡しとし、
▽これまであった、政府が同じ量を買い戻すとした条件は盛り込まれていません。
農林水産省は、26日から、希望する業者からのメールでの申請の受け付けを始め、今回、放出する備蓄米は、早ければ6月上旬にも店頭に並ぶ見通しだとしています。
小泉農相「これまでと同じやり方では期待に応えられない」
小泉農林水産大臣は、農林水産省の職員に訓示し「これまでと同じやり方では国民の皆様の期待に応えられないと考えた。国が定めた定価で毎日、売り渡し、早ければ6月上旬に店頭に並べることができる。早く、安定した価格を実現し、これ以上のコメ離れを防ぐ」と述べました。
農水省に米の価格高騰対策チーム 発足
農林水産省は、26日、省内にコメの価格高騰に対応する新たなチームを立ち上げました。
新たに発足したチームは、およそ40人で、地方農政局の人員も含めるとおよそ500人の体制になり、チームのトップは事務次官が務めます。
発足式に出席した小泉大臣は、「いま最も国民が求めているのは間違いなくコメの価格を安定させることで、安くおいしいお米を一日も早く消費者に届けるのが喫緊の課題だ。これ以上、高止まりをさせず、コメ離れを防ぐことで、農林水産省の責任を果たしていくためにどうか皆さんの力を貸してほしい」と述べました。
石破首相「消費者の不安 払拭されること期待」
石破総理大臣は総理大臣官邸で記者団に対し「非常にスピーディーな対応だったと思う。消費者が異様な高騰とも言うべき価格上昇に苦しんでいる状況に鑑みて一日も早く対応する必要があったという小泉大臣の判断であり、消費者の不安が払拭されることを期待している」と述べました。
その上で「諸費用を加えればもう少し高いかもしれないが2000円を目指して全力をあげている。随意契約という今までにない方法を活用することで実現する可能性は極めて高いと思っており政府としても実現するようあらゆる手だてを講じていく」と述べました。
小泉農相「小規模スーパー対応できる体制作っていきたい」
小泉大臣は、詳細を公表したあと、記者団から、契約の透明性をどう確保するのか問われたのに対し「契約が整う段階で社名を公表していく。しっかり透明性を確保して世の中に説明をしていきたい」と述べました。
また、対象を大手の小売業者としたことについては「これから町のコメの販売店や、もう少し小規模なスーパーへの対応をどうするかという課題が絶対、出てくると思う。きょう発足したチームの人員を整え、そうしたところに対応できる体制を作っていきたい」と述べ、今後、売り渡し先の拡大も検討していく考えを示しました。
さらに今後のスーパーなどでのコメの販売について「これから店頭では、備蓄米ではない一般的なブランド米と、これまでの3回の入札で放出された備蓄米を使ったブレンド米、それに、今回、2000円のラインで放出される安い備蓄米という複数の選択肢を消費者の皆さんに提供できるのではないか」と述べ、大きく3通りの価格帯のコメが並ぶという見通しを示しました。
農水省が業者向け説明会 開催
随意契約での備蓄米の売り渡しに向けて、希望する業者からの申請の受け付けが始まり、26日夕方には、農林水産省による業者向けの説明会が開かれました。
業者向けの説明会は、26日午後4時からオンラインで行われ、今回、備蓄米の購入を検討している大手小売業者の担当者らが参加し、説明会のあと、購入の申し込みをするため、希望する量などを書き込んだメールを農林水産省に送っていました。
農林水産省は、26日から希望する業者からの申請を受け付け、契約が成立した業者から順次、備蓄米を引き渡していくとしています。
《備蓄米の売り渡し 小売業者各社の対応は》
ホームセンターなど展開 アイリスオーヤマ
大山晃弘 社長
「コメの価格が高騰する中でコメ離れが起きないか懸念があり、できるだけ値ごろ感のある価格で皆さんに食べていただきたいという思いだ。税抜き2000円で、まずネット通販で販売をしながら順次ホームセンターなどでも販売していきたい」
大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などの運営会社
国内事業担当 初山俊也 常務
「コメは日本人にとって欠かせない食品だと改めて感じている。顧客に直接つながる小売業として期待に応えるためにも、迅速に店頭に並べられるよう、全力を尽くしたい」。
これまで備蓄米を使った商品を5キロ税込み3000円台で販売していましたが、売れ行きが好調なことから在庫が不足気味だということで、説明会のあと随意契約の申請を行う意向を明らかにしました。
契約の条件などを確認した上で、26日にも手続きを行うということです。
大手スーパー イトーヨーカ堂
農林水産省の説明会のあと、備蓄米の購入に向けて申請を行うことを決めたということです。今後、販売のスケジュールや方法について検討することにしています。
ネット通販大手 楽天
「契約の内容を確認しつつ対応していきたい」としていて購入の申請を検討しています。
LINEヤフー
前向きに検討しているとしています。
大手スーパー イオン
購入の申請を前向きに検討していて、全国の店舗にどのように配分するかなどについて詰めの調整を行っています。
首都圏や近畿地方中心にスーパーを展開 ライフ
コメを消費者に安く提供する必要があるとして、購入の申請を検討しています。
ただ各社の間では、備蓄米が玄米で納品された場合、店頭で販売する前に精米や袋詰めといった作業を専門の業者に委託しなければならないことから、費用がどの程度かかるかなどを精査する必要があるという声もあがっています。
専門家「価格は三極化してくる可能性」
削除宮城大学 大泉一貫名誉教授
政府の備蓄米が大手の小売業者に随意契約で売り渡されることについて、コメの生産や流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授は「スピーディーに消費者に安いコメを届ける役割が備蓄米にはある。今回スピード感をもってこれまでのやり方を大転換したことは評価に値すると思う。政府としては安い備蓄米の放出によって高いコメの需要を冷やし安くしたいねらいがある」と話しています。
ただ、5キロで税込み4000円以上となっているコメの平均価格が大きく下がるかどうかについては「仕入れ価格が高くなっている。価格を安くすることは誰かが損切りをすることになりそれができるかどうかだ。政府は高いコメも安くなる可能性があると踏んでいるが、そうなる可能性は意外と少ないのではないかと懸念を持っている。高いコメは高いまま推移する可能性の方が大きいのではないか」と指摘しました。
そのうえで今後の価格の見通しについては「これから出される安い備蓄米と 今までに31万トン放出された5キロ3000円程度の少し高い備蓄米、それに普通に流通している4000円台のコメと、価格は三極化してくる可能性がある。5キロあたり2000円のコメを出すことによって、4000円台のコメの値段が下がっていくかどうかはまだ未知数だ。そのとおりになるかどうか、これは大いなる実験だと思っている」と話していました。
《農家・卸売会社などからの反応は…》
山形の農家「価格大暴落は避けてほしい」
山形県鶴岡市の農家 武田 壮一さん
山形県鶴岡市の農家、武田 壮一さんは、およそ10ヘクタールの田んぼで「つや姫」などを栽培し、JAに出荷するとともに、地元の弁当店や保育園などにも直接販売しています。
備蓄米の随意契約での売り渡しについて、武田さんは…
「現在の価格では、消費者がコメ離れを起こし農家もコメが売れなくなるという危機感を持っていたので、備蓄米を2000円程度にするという国の方針は理解できる」。
その上で、農家の収入も確保できるコメの価格の水準として「市場の平均価格は、5キロで3000円台半ばに落ち着いてほしい」と期待感を示しました。
一方、今後の農業政策については…
「国が増産へ動いているが、将来的に需要と供給のバランスが崩れて、価格が大暴落することは避けてほしい。国には今後のコメのあり方をしっかりと考えてほしい」。
福岡のコメ卸売会社「流通が心配」
コメの卸売会社「カネガエ」米穀部門長 森島一紗さん
福岡県広川町にあるコメの卸売会社「カネガエ」は、九州各地の農協や生産者から年間およそ1万2000トンの玄米を仕入れ、精米した上でスーパーなどに販売しています。
森島さんは、備蓄米の売り渡しの対象を大手の小売業者にした場合、精米を含めて店頭に並べるまでの作業が円滑に進むかどうかが課題になるとみています。
「ある程度の規模の精米機がないと、すぐには精米できないかなと思います。コメがうまく流れるか、流通が心配です」。
その上で、備蓄米の放出をめぐる政府の対応については…
「当初は20万トン出せばスタックしていたのが落ち着くというような話でしたが、いまはもう価格を下げるために放出するという、なにか目的が変わっているのかなと感じています」。
一方、卸売会社が必要以上にコメの在庫を確保しているのではないかといった見方に対しては…
「ためられるほどあったらいいんですけど。毎日何十トンと精米するので在庫はどんどん減っています。新米の時期までどうやって持たせるか、不安です」。
消費者からは価格低下に期待の声も
静岡市内の消費者からはコメの価格が下がることへの期待や、実際に備蓄米が行き渡るのか疑問視する声が聞かれました。
静岡市駿河区のスーパーでは26日、5キロのコメが税込み4600円から4700円ほどで販売されていました。
スーパーによりますと、4月か5月にかけて備蓄米を含むブレンド米140袋が入荷し、5キロ3800円余りで販売したところ、すべて売り切れたということです。
スーパーでは、今回、国が、随意契約で売り渡すとしている備蓄米が入荷できた場合はできるだけ早く店頭に並べたいとしています。
買い物に訪れていた70代の男性
「コメの価格をみると4000円から高いと6000円もして、家計も苦しい。5キロで2000円なら同じ金額で10キロ買えるので実現してほしい」。
40代の女性
「この価格が本当に全国に浸透するのか気になる。4人家族で1か月に10キロはコメを食べるので本当に価格が半分以下になれば家計にもやさしく助かる」。
赤坂真彦 店長
「コメが『高い』という声をいただいていたので、値段が2000円に下がれば消費者は喜ぶのではないか。供給が増えて値段も下がり、しっかりとコメが行き渡ればいいと思う」。
名古屋 NPO法人「寄付してくれる方が増えること期待」
NPO法人「セカンドハーベスト名古屋」 前川行弘理事長
名古屋市にあるNPO法人「セカンドハーベスト名古屋」は、食料品の寄付を受けて、生活に困っている人たちや福祉団体などに届ける「フードバンク」の活動に取り組んでいます。
26日は労働団体の「連合愛知」が組合員などから集めたコメや食品など合わせて450キロを寄付していました。
NPOによりますと、支援に必要なコメは年間でおよそ40トンですが、価格高騰を背景に寄付が減っていて、このままのペースだとことしの寄付は20トン程度にとどまる見通しだということです。
政府が今後、放出する備蓄米は、店頭での販売価格が税抜きで2000円程度に抑えられるという見通しを示したことについて、NPO法人の前川理事長は「コメの値段が安くなれば、寄付するハードルは下がるのではないか。コメを寄付してくれる方が増えることを期待しています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250526/k10014816731000.html
備蓄米の随意契約での売り渡し 大手スーパーなど7社が購入申請
返信削除2025年5月27日 5時13分
随意契約での備蓄米の売り渡しに向けて、農林水産省は、26日、購入を希望する業者からの申請の受け付けを始めました。小泉農林水産大臣は、26日夜、大手スーパーなど7社から申請があったことを明らかにしていて、目標とする5キロあたり税抜き2000円という店頭価格を早期に実現できるかが焦点となります。
農林水産省は、26日、随意契約での備蓄米の売り渡しについて、これまでの平均落札価格の半額程度で大手の小売業者を対象に売り渡すことを発表し、購入を希望する業者からの申請の受け付けを始めました。
26日夕方には、オンラインで業者向けの説明会も開き、大手スーパーやネット通販大手などおよそ320社が参加しました。
小売業者の間では、▽大手スーパーの「イトーヨーカ堂」が購入の申請を行うことを決めたほか、▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社も申請を行う意向を明らかにしています。
また、▽グループ会社がネット通販やホームセンターを展開している大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」もすでに購入の申請を行いました。
小泉農林水産大臣は、26日夜、民放の番組に出演し、これまでに大手スーパーなど7社から今回、放出を予定している量の2割近くにあたるあわせて5万8000トンの購入の申請があったことを明らかにしました。
また記者団の取材に対し、随意契約での備蓄米の売り渡しに向け、小売業者からの購入申請の受け付けを始めたことについて、「毎日、受け付けて、契約をして販売をするということを繰り返していく。いま、本当にお米が値下がりすると思う方が多くなってきた状況で、初日の出だしとしてはかなり好調な状況だと思う」と述べました。
農林水産省は、契約が成立した業者から順次、備蓄米を引き渡していく方針で、目標とする5キロあたり税抜き2000円という店頭価格を早期に実現できるかが焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k10014817371000.html
小泉農相 “備蓄米 購入申請は19事業者 29日にも引き渡しへ”
削除2025年5月27日 15時15分
小泉農林水産大臣は27日の閣議のあとの会見で、政府の備蓄米の随意契約による売り渡しについて、27日午前9時までに19の事業者から購入の申請があったことを明らかにしました。
27日か28日にも契約を完了し、早ければ29日にも備蓄米を引き渡す見通しだとしています。
農林水産省は26日、備蓄米の随意契約での売り渡しについて、大手の小売業者を対象として令和3年と4年に収穫されたあわせて30万トンを放出するなど詳細を公表し、希望する事業者からの購入の申請が始まっています。
これについて小泉農林水産大臣は、27日の閣議のあとの会見で、27日午前9時までに、19の事業者から購入の申請があったことを明らかにしました。
申請があった量は放出を予定している量の3割程度にあたる、9万824トンだとしています。
そのうえで「われわれとしてはいま速やかな手続きを進めていて、早い事業者とはきょう、もしくはあす、随意契約を完了し、そして、あさってにも備蓄米を引き渡し、6月の1週目に店頭に並ぶめどが見えてきた」と述べ、早ければ29日にも備蓄米を事業者に引き渡すという見通しを示しました。
一方で「これからも大手小売業者で名乗りをあげるところが出てくると思うが、町のコメ販売店や小さなスーパーなどにきめ細かくどう届けるか、次にやらなければいけない。1週間を待たずに随意契約の形を変えることも含めて考えようと思う」と述べ、随意契約の方法を柔軟に検討していく考えを示しました。
小泉農相 “事業者の契約作業時間かけずにできる”
小泉大臣は27日午前、農林水産省に登庁した際、随意契約による備蓄米の契約時期について「いま担当者がスピード感をもってやっているので、きのう申し込みをした事業者の契約作業はそんなに時間をかけずにできると思う」と述べました。
小泉農相 “精米 酒造組合から申し出も”
小泉大臣は27日の閣議のあとの会見で、随意契約で売り渡す備蓄米を流通させる際の課題と指摘されている精米作業について「精米は酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べました。
同じく課題とされている運送会社のドライバー不足については「今回、国が経費負担し、指定のところに運んでいくが物流面の課題も出てくる可能性があり、中野国土交通大臣にも協力してほしいと話している。政府の総力を活用して課題を乗り越えていきたい」と述べました。
購入申請した19事業者は
農林水産省は随意契約による備蓄米について、27日午前9時までに購入を申請した19の事業者をホームページで公表しました。
購入を申請したのは多い順に
▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する
「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」が1万5000トン
▽ドラッグストア大手の「サンドラッグ」が1万2866トン
▽スーパーの「オーケー」が1万500トン
▽大手生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」のグループ会社の
「アイリスアグリイノベーション」が1万トン
▽「楽天グループ」が1万トン
▽コメの卸売業者でネット販売も手がける「諸長」が6000トン
▽食品スーパーの「肉のハナマサ」などを展開する
「JMホールディングス」が6000トン
▽ホームセンター大手の「カインズ」が5000トン
▽ディスカウントストアの「ミスターマックス」が5000トン
▽全国の中小スーパーなどが加盟する「シジシージャパン」が5000トン
▽スーパーの「マルアイ」が2600トン
▽牛丼チェーンの「すき家」などを展開する
「ゼンショーホールディングス」が1200トン
▽スーパーの「ベルク」が1200トン
▽スーパーの「三和」が300トンなどとなっていて、
あわせて9万824トンになります。
ファミマ 小分け販売で1キロ400円も
随意契約による備蓄米の売り渡しをめぐり、大手コンビニのファミリーマートは、6月上旬の店頭での販売に向けて、申請することを明らかにしました。
会社によりますと、1キロごとに小分けして販売する計画で、税抜きの価格を400円とする方針だということです。5キロあたりの価格はおよそ2000円となります。
▽流通大手のイオンがおよそ2万トンを随意契約で調達し、6月初旬に全国の店舗で順次販売する方針を発表しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k10014817631000.html
小泉農相 “備蓄米の購入申請は30社超” 29日にも引き渡しへ
削除2025年5月27日 20時22分
随意契約による政府の備蓄米の売り渡しに関して小泉農林水産大臣は27日夜、自身のSNSを更新しました。
このなかで「備蓄米の随意契約アップデート。申し込みは30社超、約15万トン」と投稿し、購入の申請が30社を超えたことを明らかにしました。
そのうえで別の投稿で「次はマチのお米屋さんや中小スーパーも対象にしていく予定です。第一弾、大手小売。第二弾、中小スーパー・マチのお米屋さん。柔軟に対応していきます」として、年間1万トン以上の取扱量があることを条件とした随意契約による売り渡しの対象を中小のスーパーなどにも拡大する考えを示しました。
農林水産省は26日、備蓄米の随意契約での売り渡しについて、大手の小売業者を対象として令和3年と4年に収穫されたあわせて30万トンを放出するなど詳細を公表し、希望する事業者からの購入の申請が始まっています。
これについて小泉農林水産大臣は、27日の閣議のあとの会見で、27日午前9時までに、19の事業者から購入の申請があったことを明らかにしました。
申請があった量は放出を予定している量の3割程度にあたる、9万824トンだとしています。
そのうえで「われわれとしてはいま速やかな手続きを進めていて、早い事業者とはきょう、もしくはあす、随意契約を完了し、そして、あさってにも備蓄米を引き渡し、6月の1週目に店頭に並ぶめどが見えてきた」と述べ、早ければ29日にも備蓄米を事業者に引き渡すという見通しを示しました。
一方で「これからも大手小売業者で名乗りをあげるところが出てくると思うが、町のコメ販売店や小さなスーパーなどにきめ細かくどう届けるか、次にやらなければいけない。1週間を待たずに随意契約の形を変えることも含めて考えようと思う」と述べ、随意契約の方法を柔軟に検討していく考えを示しました。
小泉農相 “事業者の契約作業時間かけずにできる”
小泉大臣は27日午前、農林水産省に登庁した際、随意契約による備蓄米の契約時期について「いま担当者がスピード感をもってやっているので、きのう申し込みをした事業者の契約作業はそんなに時間をかけずにできると思う」と述べました。
小泉農相 “精米 酒造組合から申し出も”
小泉大臣は27日の閣議のあとの会見で、随意契約で売り渡す備蓄米を流通させる際の課題と指摘されている精米作業について「精米は酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べました。
同じく課題とされている運送会社のドライバー不足については「今回、国が経費負担し、指定のところに運んでいくが物流面の課題も出てくる可能性があり、中野国土交通大臣にも協力してほしいと話している。政府の総力を活用して課題を乗り越えていきたい」と述べました。
購入申請した19事業者は
農林水産省は随意契約による備蓄米について、27日午前9時までに購入を申請した19の事業者をホームページで公表しました。
購入を申請したのは多い順に
▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する
「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」が1万5000トン
▽ドラッグストア大手の「サンドラッグ」が1万2866トン
▽スーパーの「オーケー」が1万500トン
▽大手生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」のグループ会社の
「アイリスアグリイノベーション」が1万トン
▽「楽天グループ」が1万トン
▽コメの卸売業者でネット販売も手がける「諸長」が6000トン
▽食品スーパーの「肉のハナマサ」などを展開する
「JMホールディングス」が6000トン
▽ホームセンター大手の「カインズ」が5000トン
▽ディスカウントストアの「ミスターマックス」が5000トン
▽全国の中小スーパーなどが加盟する「シジシージャパン」が5000トン
▽スーパーの「マルアイ」が2600トン
▽牛丼チェーンの「すき家」などを展開する
「ゼンショーホールディングス」が1200トン
▽スーパーの「ベルク」が1200トン
▽スーパーの「三和」が300トンなどとなっていて、
あわせて9万824トンになります。
イオンやイトーヨーカ堂 購入申請
流通大手のイオンは、6月初旬以降、全国の店舗であわせておよそ2万トンを順次、販売する方針を発表しました。
価格は税抜きで5キロあたり2000円程度とする予定で、27日、購入の申請を行ったということです。
また、大手スーパーのイトーヨーカ堂も、申請を行ったことを明らかにしました。
LINEヤフーも購入申請
随意契約による備蓄米の売り渡しをめぐり、LINEヤフーは傘下の通販サイトの「アスクル」を通じて、27日、購入の申請を行ったと発表しました。
契約を締結しだい、会社が運営する個人向けの通販サイトでの販売を予定していて、最も早くて6月上旬の販売を目指すとしています。
会社によりますと、買い占めを防止するために事前の予約による販売を予定しているということです。
LINEヤフーの出澤剛社長は「グループの力を最大限活用し、迅速に届けられるよう尽力します」とコメントしています。
ファミマ小分け販売で1キロ400円
大手コンビニのファミリーマートも、6月上旬の販売に向けて、27日、申請を行いました。
会社によりますと、1キロごとに小分けして販売する計画で、税抜きの価格を400円とする方針だということです。
申請業者は準備を加速 “来週前半にも販売始めたい”
大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」は、26日、グループ会社を通じて随意契約による備蓄米の売り渡しで1万トンを購入したいと申請しました。
会社には27日昼ごろ、国側から契約に関する連絡がメールで届き、初回分として29日、宮城県内にある自社の精米工場でトラック1台分にあたる12トン余りを引き渡すなどの内容だったということです。
内容を確認した担当者はさっそく代金の支払いなどについて社内で打ち合わせをしていました。
会社では6月2日から店舗やオンラインで備蓄米の販売を始めたいとしていて、販売にあたっては現在、ブレンド米向けとして使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるシールを貼ることを検討しているということです。
田中伸生 管理本部長は「備蓄米の保管業者との連携が大事なのでどのぐらいの量をどのタイミングで受け取るか打ち合わせをしながら進めたい」と話していました。
小泉農相とアイリスオーヤマ社長が意見交換
削除小泉大臣は27日午後、大手生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」の大山晃弘 社長と面会しました。
面会の中で小泉大臣は「今後どのようなイメージで備蓄米が店頭などに並んでいくのか話を聞かせてほしい」と述べました。
これに対して大山社長は「いまの予定では、6月2日に5キロ税抜き2000円で販売を計画している。ネット通販やホームセンターでの販売をしていきたい」などと応じ、6月2日にも店頭やオンラインで備蓄米の販売を始められるよう、準備を進めていく考えを示しました。
面会のあと大山社長は記者団に対し「このたび1万トンを契約させてもらい2か月程度で販売していこうと考えている。コメの価格が高騰して非常に困っている人が多いのでできるだけ早く解消したい」と述べました。
《申請業者 各地で準備進む》
全国におよそ250店舗を展開 ホームセンター「カインズ」
このホームセンターでは、令和4年産の備蓄米5000トンを随意契約で調達する申し込みを26日、行いました。
ふだんからコメを取り扱っていて、今回の備蓄米についても精米を卸売業者に委託し、6月のできるだけ早い時期に全国の店舗で販売を始めたいとしています。
また備蓄米の一部は、玄米で販売することも検討しているということです。
東京・青梅市にある店舗では27日早速、備蓄米をどこに陳列するかなどについて担当者が売り場を見ながら検討していました。
この会社では備蓄米であることを消費者が判別できるよう、コメの袋にシールを貼り付けて販売する方針だということです。
カインズ青梅インター店の秋谷祐一郎ラインマネージャーは、
「いち早く入荷して売り場に出せるよう必要な手順や作業を整えている状況です。より多くのお客様に備蓄米を届けられるよう、迅速に販売していきたい」と話していました。
福岡に本社 九州や関東などディスカウントストア展開「ミスターマックス」
会社は、令和4年産の備蓄米、5000トンの購入を申請しました。
いま、販売に向けた準備を急ピッチで進めていて、コメ袋については、5キロ用の半透明のものをあわせて100万袋用意し、それぞれに「備蓄米」と記したラベルを貼る方向で検討しています。
凝ったデザインではなく、簡易な包装にすることで、一日も早く売り出したいとしています。
また、今回、購入する予定の備蓄米は、通常、主食用としては流通していない、2022年に収穫されたもののため、消費者の参考にしてもらおうと売り場にレシピを表示することも検討しているということです。
会社によりますと、備蓄米は取引先の卸売会社に精米してもらったあと、早ければ6月上旬にも店頭に並ぶ見通しで、5キロあたり税抜きで2000円を下回る価格で販売する予定だということです。
親会社「ミスターマックス・ホールディングス」広報課の丸山佳祐さんは、
「57すべての店舗で備蓄米を販売する計画で、ディスカウントストアという業態なので、税抜き1000円台での販売を目指して調整している。お買い得な商品を十分な数量で、一日でも早くお客様のもとに届けたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k10014817631000.html
飼料米で払い下げするような品物を、あたりまえの人の食べるお米の値段で売りさばくなんて、ずいぶんとアコギな所業だねえ…
返信削除社説
返信削除備蓄米随意契約 価格沈静化へ起爆剤となるか
2025/05/27 05:00
政府が、随意契約で備蓄米を放出する異例の対応に踏み込んだ。コメの価格高騰を一変させる効果を期待したい。
これまでの一般競争入札では、全国農業協同組合連合会(JA全農)など大手集荷業者に参加資格を限っていたが、随意契約には、1万トン以上のコメを扱える大手小売業者50社程度が参加できることになる。
農林水産省の発表によると、2022年産米を20万トン、21年産を10万トンの計30万トンを放出する。一般的な経費や利幅を乗せた店頭での販売価格は、5キロ・グラムで2000円程度と想定する。6月初旬には店頭に並ぶ見込みだという。
コメは国費で備蓄しており、放出する際は、なるべく高く売るのが本来のあり方だ。一般競争入札では、最も高い値段を提示した業者が落札することになる。
このため、これまで31万トンの備蓄米を放出したが、5キロ・グラムの店頭価格は前年の2倍となる4000円を超える水準で高止まりしたままだ。今回の措置は、市場の不安心理を変えるための起爆剤とするのが目的とされる。
ただ、政府が店頭での販売価格を縛るのは独占禁止法の点で課題がある。小売業者には過大な利幅を乗せぬよう自制を求めたい。
石破首相は国会で、「3000円台でなければならない」と述べている。備蓄米だけでなく、銘柄米の価格も焦点になる。
農水省は流通段階での目詰まりが高値の要因と指摘してきた。
随意契約による安値の備蓄米が店頭に並べば、需給の 逼迫 ひっぱく が続くと見越して在庫をため込んでいるとされる卸売業者などが販売を増やし、銘柄米にも価格低下の効果が波及する可能性があろう。
当面は備蓄米で対応するとしても、中長期的な対策として、消費者目線でコメ農政を転換していく必要がある。現在の実質的な減反政策では、不測の事態で安定的にコメを供給できない問題が浮き彫りになったからだ。
現在のコメ価格は、消費者が受けいれにくい水準であることは明らかだが、生産者には肥料や生産資材が高騰しているという事情もある。コメの農家数は15年間で半減し、価格が安くなりすぎれば離農を加速させる懸念がある。
減反政策の見直しで生産基盤を強化し、余剰分を輸出に回すことなどを含めて、農家が安心してコメを増産できる体制を整えていきたい。消費者と生産者の双方が納得できる価格へと安定させていく施策を進めることが重要だ。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250527-OYT1T50013/
備蓄米を払い下げ「飼料米」価格で放出して、それを精米し店頭に並べたら、さぞやビックリするくらいの出血価格で陳列することができるだろうに。
返信削除小泉農相 備蓄米の売り渡し“応募殺到で受け付け休止”
返信削除2025年5月27日 21時55分
小泉農林水産大臣は27日夜、自身のSNSを更新し、随意契約による備蓄米の売り渡しについて「本日の午後から応募が殺到し、令和4年産の全量20万トンに達する模様です。ここからの申し込みは、令和3年産の米になるため、一度受け付けを休止し、3年産米で良いかの意向確認をした上で再開します」と投稿しました。
農林水産省は26日、備蓄米の随意契約での売り渡しについて、大手の小売業者を対象として令和3年と4年に収穫されたあわせて30万トンを放出するなど詳細を公表し、希望する事業者からの購入の申請が始まっています。
申請があった量は放出を予定している量の3割程度にあたる、9万824トンだとしています。
そのうえで「われわれとしてはいま速やかな手続きを進めていて、早い事業者とはきょう、もしくはあす、随意契約を完了し、そして、あさってにも備蓄米を引き渡し、6月の1週目に店頭に並ぶめどが見えてきた」と述べ、早ければ29日にも備蓄米を事業者に引き渡すという見通しを示しました。
一方で「これからも大手小売業者で名乗りをあげるところが出てくると思うが、町のコメ販売店や小さなスーパーなどにきめ細かくどう届けるか、次にやらなければいけない。1週間を待たずに随意契約の形を変えることも含めて考えようと思う」と述べ、随意契約の方法を柔軟に検討していく考えを示しました。
小泉農相 “事業者の契約作業時間かけずにできる”
小泉大臣は27日午前、農林水産省に登庁した際、随意契約による備蓄米の契約時期について「いま担当者がスピード感をもってやっているので、きのう申し込みをした事業者の契約作業はそんなに時間をかけずにできると思う」と述べました。
小泉農相 “精米 酒造組合から申し出も”
小泉大臣は27日の閣議のあとの会見で、随意契約で売り渡す備蓄米を流通させる際の課題と指摘されている精米作業について「精米は酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べました。
同じく課題とされている運送会社のドライバー不足については「今回、国が経費負担し、指定のところに運んでいくが物流面の課題も出てくる可能性があり、中野国土交通大臣にも協力してほしいと話している。政府の総力を活用して課題を乗り越えていきたい」と述べました。
注目
購入申請は33事業者 15万7073トン(27日午後2時)
農林水産省は、随意契約による備蓄米について、購入の申請の状況をホームページで更新しました。
それによりますと、27日午後2時までに申請があったのは33の事業者で、合計の備蓄米の数量は15万7073トンに上ります。
購入を申請したのは、
▽流通大手イオンのグループ会社の「イオン商品調達」が2万トン
▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」が1万5000トン
▽ドラッグストア大手の「サンドラッグ」が1万2866トン
▽スーパーの「オーケー」が1万500トン
▽大手生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」のグループ会社の「アイリスアグリイノベーション」
▽「楽天グループ」
▽スーパーのロピアなどを展開する「OICグループ」がそれぞれ1万トンとなっています。
さらに、
▽大手スーパーの「ヤオコー」が9944トン
▽スーパーの「万代」が8000トン
▽コメの卸売業者でネット販売も手がける「諸長」
▽食品スーパーの「肉のハナマサ」などを展開する「JMホールディングス」などが6000トン
▽ホームセンター大手の「カインズ」
▽ディスカウントストアの「ミスターマックス」
▽全国の中小スーパーなどが加盟する「シジシージャパン」
▽大手スーパーの「イトーヨーカ堂」がそれぞれ5000トンとなっています。
イオンやイトーヨーカ堂 購入申請
流通大手のイオンは、6月初旬以降、全国の店舗であわせておよそ2万トンを順次、販売する方針を発表しました。
価格は税抜きで5キロあたり2000円程度とする予定で、27日、購入の申請を行ったということです。
また、大手スーパーのイトーヨーカ堂も、申請を行ったことを明らかにしました。
LINEヤフーも購入申請
随意契約による備蓄米の売り渡しをめぐり、LINEヤフーは傘下の通販サイトの「アスクル」を通じて、27日、購入の申請を行ったと発表しました。
契約を締結しだい、会社が運営する個人向けの通販サイトでの販売を予定していて、最も早くて6月上旬の販売を目指すとしています。
会社によりますと、買い占めを防止するために事前の予約による販売を予定しているということです。
LINEヤフーの出澤剛社長は「グループの力を最大限活用し、迅速に届けられるよう尽力します」とコメントしています。
ファミマ小分け販売で1キロ400円
大手コンビニのファミリーマートも、6月上旬の販売に向けて、27日、申請を行いました。
会社によりますと、1キロごとに小分けして販売する計画で、税抜きの価格を400円とする方針だということです。
申請業者は準備を加速 “来週前半にも販売始めたい”
大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」は、26日、グループ会社を通じて随意契約による備蓄米の売り渡しで1万トンを購入したいと申請しました。
会社には27日昼ごろ、国側から契約に関する連絡がメールで届き、初回分として29日、宮城県内にある自社の精米工場でトラック1台分にあたる12トン余りを引き渡すなどの内容だったということです。
内容を確認した担当者は早速代金の支払いなどについて社内で打ち合わせをしていました。
会社では6月2日から店舗やオンラインで備蓄米の販売を始めたいとしていて、販売にあたっては現在、ブレンド米向けとして使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるシールを貼ることを検討しているということです。
田中伸生 管理本部長は「備蓄米の保管業者との連携が大事なのでどのぐらいの量をどのタイミングで受け取るか打ち合わせをしながら進めたい」と話していました。
小泉農相とアイリスオーヤマ社長が意見交換
小泉大臣は27日午後、大手生活用品メーカー「アイリスオーヤマ」の大山晃弘 社長と面会しました。
面会の中で小泉大臣は「今後どのようなイメージで備蓄米が店頭などに並んでいくのか話を聞かせてほしい」と述べました。
これに対して大山社長は「今の予定では、6月2日に5キロ税抜き2000円で販売を計画している。ネット通販やホームセンターでの販売をしていきたい」などと応じ、6月2日にも店頭やオンラインで備蓄米の販売を始められるよう、準備を進めていく考えを示しました。
面会のあと大山社長は記者団に対し「このたび1万トンを契約させてもらい2か月程度で販売していこうと考えている。コメの価格が高騰して非常に困っている人が多いのでできるだけ早く解消したい」と述べました。
《申請業者 各地で準備進む》
全国におよそ250店舗を展開 ホームセンター「カインズ」
このホームセンターでは、令和4年産の備蓄米5000トンを随意契約で調達する申し込みを26日、行いました。
ふだんからコメを取り扱っていて、今回の備蓄米についても精米を卸売業者に委託し、6月のできるだけ早い時期に全国の店舗で販売を始めたいとしています。
また備蓄米の一部は、玄米で販売することも検討しているということです。
東京・青梅市にある店舗では27日早速、備蓄米をどこに陳列するかなどについて担当者が売り場を見ながら検討していました。
この会社では備蓄米であることを消費者が判別できるよう、コメの袋にシールを貼り付けて販売する方針だということです。
カインズ青梅インター店の秋谷祐一郎ラインマネージャーは、
「いち早く入荷して売り場に出せるよう必要な手順や作業を整えている状況です。より多くのお客様に備蓄米を届けられるよう、迅速に販売していきたい」と話していました。
福岡に本社 九州や関東などディスカウントストア展開「ミスターマックス」
会社は、令和4年産の備蓄米、5000トンの購入を申請しました。
いま、販売に向けた準備を急ピッチで進めていて、コメ袋については、5キロ用の半透明のものをあわせて100万袋用意し、それぞれに「備蓄米」と記したラベルを貼る方向で検討しています。
凝ったデザインではなく、簡易な包装にすることで、一日も早く売り出したいとしています。
また、今回、購入する予定の備蓄米は、通常、主食用としては流通していない、2022年に収穫されたもののため、消費者の参考にしてもらおうと売り場にレシピを表示することも検討しているということです。
会社によりますと、備蓄米は取引先の卸売会社に精米してもらったあと、早ければ6月上旬にも店頭に並ぶ見通しで、5キロあたり税抜きで2000円を下回る価格で販売する予定だということです。
親会社「ミスターマックス・ホールディングス」広報課の丸山佳祐さんは、
「57すべての店舗で備蓄米を販売する計画で、ディスカウントストアという業態なので、税抜き1000円台での販売を目指して調整している。お買い得な商品を十分な数量で、一日でも早くお客様のもとに届けたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k10014817631000.html
小泉農相 備蓄米売り渡し 購入申請を一時休止“予定量上限に”
削除2025年5月27日 23時55分
小泉農林水産大臣は27日夜、自身のSNSを更新し、随意契約による備蓄米の売り渡しについて、小売業者からの申請が殺到し令和4年産の備蓄米は売り渡しの上限に達する見通しになったとして、申請の受け付けを一時休止すると明らかにしました。
(以下略)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250527/k10014817631000.html
備蓄米の購入申請受け付け一時休止 来週前半に販売へ準備加速
返信削除2025年5月28日 5時28分
随意契約での政府の備蓄米の売り渡しについて農林水産省は27日夜、小売業者からの申請が殺到したため、購入の申請の受け付けを一時休止しました。
一方、すでに契約した業者は来週前半の販売開始に向けて準備を加速させています。
【ノーカット動画 10分18秒】
小泉農林水産大臣は27日夜、農林水産省で記者団に対し「大変ありがたいことに随意契約の申し込みが盛況で現時点で約70社、令和4年産米が約20万トンに到達する見込みになった。大手の小売業者が対象のものはいったん休止する」と述べ、随意契約による備蓄米の購入の申請の受け付けを一時休止したことを明らかにしました。
そのうえで「残りの10万トンのうち令和3年産米は今まで対象にならなかった中小のスーパー、町のお米屋さんなどを対象に新たな随意契約を早ければ金曜日に再開したい。価格は令和3年産になれば5キロ1800円程度になるのではないか」と述べ、今週中にも新たな随意契約の仕組みで申請の受け付けを再開したいという考えを示しました。
大手生活用品メーカー “6月2日から販売始めたい“
一方、契約した業者も販売に向けて準備を加速させています。
大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」はグループ会社を通じて随意契約で備蓄米1万トンの購入を申請し27日、契約を締結したと発表しました。
まずは、29日に宮城県内にある自社の精米工場でトラック1台分にあたる12トン余りを引き取ることにしています。
会社では6月2日から宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗とオンラインで備蓄米の販売を始めたいとしていて、販売にあたっては現在ブレンド米向けで使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるよう袋にシールを貼ることを検討しているということです。
随意契約による備蓄米の売り渡しをめぐっては流通大手のイオンやイトーヨーカ堂、大手コンビニのファミリーマートに加え、通販サイトを手がけるLINEヤフーも購入の申請を行ったとしていて、目標とする店頭価格5キロあたり税抜き2000円でどれだけ早く備蓄米を行き渡らせられるかが焦点となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250528/k10014818201000.html
備蓄米に想定超える申し込み殺到、新規受け付け「いったん休止」発表…「先着順」も見直しへ
返信削除2025/05/28 00:30
農林水産省は27日、政府備蓄米の随意契約による放出を巡り、大手小売業者からの申し込みが殺到し、同日夜に新規の受け付けをいったん休止すると発表した。約70社から申請があり、放出対象30万トンのうち2022年産米が上限の20万トンを超える見込みになった。残りの21年産米約10万トン分は、中小スーパーや米穀店に対象を絞った上で30日にも随意契約の受け付けを再開する。
27日夜、小泉農相は記者団に対し、「(小売業者から)あまり手が挙がらない想定もしていたが、2日もたたずにこれだけ協力をいただけた」と語った。
当初の随意契約は、コメの年間取扱量が1万トン以上の大手小売業者約50社を想定して26日に開始した。早ければ29日にも小売業者に引き渡しが始まり、6月1週目に店頭に並ぶ可能性がある。27日時点で申請量の9割超が22年産米に集中する一方、21年産米は数%にとどまっていた。
随意契約での備蓄米の売り渡しについて述べる小泉農相(26日午前、東京都千代田区で)=須藤菜々子撮影
中小の小売業者を対象に新たに実施する21年産米の随意契約は、店頭での販売価格を「5キロ・グラムあたり税抜き1800円程度」とすることを目指す。当初は「同2000円程度」としてきたが、22年産米に比べて需要が少ない21年産米をより割安に設定する。小売業者からの先着順としてきた受け付け方法も見直しを検討する。小泉氏は「大手の小売りと、中小スーパーや街のお米屋さんがカバーできるようにきめ細かく対応する」と強調した。
農水省によると、27日時点でスーパーのイオングループやイトーヨーカ堂、ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、ドラッグストアのサンドラッグ、ネット通販の楽天グループなどが申請した。
アイリスグループは27日、1万トン分の契約を結んだと発表した。29日にもグループの精米工場に入荷し、6月2日にも自社の通販サイトや仙台市、川崎市、千葉県松戸市の店舗で販売を始める予定という。
このほかLINEヤフーグループが申請したことを発表し、ファミリーマートも読売新聞の取材に対して申請を済ませたと明かした。同社は単身者など向けに1キロ・グラム入りで、税抜き400円で販売する検討を進めている。5キロ・グラムで2000円(税込み2160円)程度という農水省の目標水準を満たす計算だ。
倉庫で玄米の状態で保管されている備蓄米を店頭で売るには、専用の機械で精米作業を行う必要がある。小売業者から一部の精米業者に依頼が殺到し、処理が追いつかない懸念も指摘されている。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250527-OYT1T50177/
備蓄米 購入申請受け付け一時休止 衆院農林水産委で論戦
返信削除2025年5月28日 19時54分
随意契約での政府の備蓄米の売り渡しについて農林水産省は27日夜、小売業者からの申請が殺到したため、購入の申請の受け付けを一時休止しました。
コメの価格高騰をめぐって28日、衆議院農林水産委員会では、小泉農林水産大臣に対する質疑が行われ、随意契約での政府の備蓄米の売り渡しや、コメの適正価格などについて論戦が交わされました。
小泉農林水産大臣は27日夜、農林水産省で記者団に対し「大変ありがたいことに随意契約の申し込みが盛況で現時点で約70社、令和4年産米が約20万トンに到達する見込みになった。大手の小売業者が対象のものはいったん休止する」と述べ、随意契約による備蓄米の購入の申請の受け付けを一時休止したことを明らかにしました。
そのうえで「残りの10万トンのうち令和3年産米は今まで対象にならなかった中小のスーパー、町のお米屋さんなどを対象に新たな随意契約を早ければ金曜日に再開したい。価格は令和3年産になれば5キロ1800円程度になるのではないか」と述べ、今週中にも新たな随意契約の仕組みで申請の受け付けを再開したいという考えを示しました。
(中略)
小泉農相「米販売店と中小スーパー 別枠設定の方向で調整」
小泉農林水産大臣はあさって30日から購入の申請を受け付ける令和3年産の10万トンの備蓄米について、今夜、記者団の取材に応じ「町のお米屋さんの枠と、中小のスーパーの枠は別枠で設定する方向で調整している。あす(29日)の夕方に説明会を開催する方向でいま担当者が詰めている」と述べ、コメの販売店と中小のスーパーに、それぞれ枠を設けて申請を受け付ける方向で検討していることを明らかにしました。
大手生活用品メーカー “6月2日から販売始めたい“
契約した業者は販売に向けて準備を加速させています。
大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」はグループ会社を通じて随意契約で備蓄米1万トンの購入を申請し27日、契約を締結したと発表しました。
まずは、29日に宮城県内にある自社の精米工場でトラック1台分にあたる12トン余りを引き取ることにしています。
会社では6月2日から宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗とオンラインで備蓄米の販売を始めたいとしていて、販売にあたっては現在ブレンド米向けで使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるよう袋にシールを貼ることを検討しているということです。
随意契約による備蓄米の売り渡しをめぐっては流通大手のイオンやイトーヨーカ堂、大手コンビニのファミリーマートに加え、通販サイトを手がけるLINEヤフーも購入の申請を行ったとしていて、目標とする店頭価格5キロあたり税抜き2000円でどれだけ早く備蓄米を行き渡らせられるかが焦点となっています。
随意契約が成立せず 札幌のスーパーでは
札幌市北区にあるスーパーではこれまでに行われた競争入札で備蓄米を入手し、5キロあたり税込み3700円余りで店頭に並べています。
このスーパーでは加盟する小売店の全国組織を通じて、随意契約での備蓄米の購入を申請したものの契約が成立しなかったということです。
このため今週中にも始まる中小のスーパーなどを対象にした新たな随意契約の仕組みで備蓄米を入手したいと考えています。
スーパーの運営会社の高西邦明社長は「令和3年産のコメでも入手できれば、もっと安い価格で提供できる。消費者が選べるような状態になればいい」と話していました。
店を訪れた3人の子どもの父親は「コメの値段は高くどこも同じような値段だが、子どもがコメをたくさん食べるので安くなってほしい」と話していました。
精米店の店主「まずは品質を見極めて」
東京・墨田区などでコメの販売を行う隅田屋商店の店主片山真一さんは、国が精米店なども随意契約の対象にする方針を示したことについて「新米の時期まで在庫がもつのか心配している。安価な備蓄米が入ってくるということは分母が広がるので、とてもありがたいし、少し安堵している」と話していました。
その上で、実際に購入を申請するかどうかは売り渡しの対象となる令和3年産の備蓄米の品質を確認してから判断したいとしたうえで「大事なことは品質だ。私自身食べたことがないので、まずは品質を見極めて、お客さんに新米との違いを伝えながら、納得の上で買ってもらえるようにしたい」と話していました。
一方で「うちのような小さな小売店は、精米機は小さく、1日で精米できる量も決まっている。どのような形で届けられるのか全然わからないので、まだ少し困惑している状況でもある」と述べ、取り扱いにあたっては契約内容の詳細などを確認する必要があるという考えを示していました。
LINEヤフー 備蓄米の出品禁止 28日から
「LINEヤフー」は会社が運営する「Yahoo!オークション」と「Yahoo!フリマ」で政府の備蓄米の出品を28日から禁止しました。転売による価格の高騰や供給不足を防ぐためだとしています。
AIなどを活用して出品状況のパトロールを強化し
▽備蓄米が出品された場合は削除するほか
▽備蓄米を出品した利用者のアカウントを停止するとしています。
政府の備蓄米をめぐっては、随意契約による購入の申請の受け付けが26日、始まりましたが、事業者からの申請が殺到し、受け付けを一時休止する事態となっています。
LINEヤフーは「備蓄米の転売行為が発生する懸念を踏まえ今回の措置を講じた。今後も市場の健全化を推進するため必要な措置を講じる」とコメントしています。
小泉農相 コメ卸売業者の団体に協力求める
小泉農林水産大臣はコメの卸売業者でつくる「全米販」=「全国米穀販売事業共済協同組合」の山崎元裕理事長などと面会しました。
このなかで小泉大臣は「消費者のコメ離れを加速させない環境を作ることが消費者と生産者の思いが一致するための議論の入り口になる。それには皆さんの協力が必要で課題や思いを率直に聞かせてほしい」と述べました。
このあとの面会は非公開で行われ、小泉大臣は随意契約による政府の備蓄米ができるだけ早く店頭に並ぶよう協力を求めたとみられます。
山ザキ理事長は面会のあと記者団に対し、随意契約の対象に卸売業者が入っていないことについて「われわれがやりたかったことは2000円のコメをいかに早く届けるかということなので、精米工場に政府の倉庫からどうコメを届けるのが早いか具体的な絵がかけるので非常に評価している。今回のやり方はこのタイミングからすればよかったと思う」と述べました。
小泉農林水産大臣は面会のあと記者団に対し「卸売業者は精米の能力を持っているのでフル稼働でお願いしたい。非常に学びがあったのはこれまでの備蓄米がどうして流れないのか聞いたところ、小売業者がどの店にどのくらい置いてほしいか先に分かれば仕事を早くできるということだった。今回は随意契約でまず小売にいったことで卸からしてもやりやすい、有事の時にはこういう形がいいという声をもらった。卸売業者が持っているこれまでの備蓄米も今回の2000円のコメが出る中でいろいろ考えていくということなのでおのずとマーケットの変化が見られるのではないかと期待している」と述べました。
小泉農相 中野国土交通相に協力求める
今回の売り渡しでは、備蓄米を迅速に届けようと、輸送費を政府が負担し、業者が希望する場所まで運んだ上で引き渡すことにしています。
小泉農林水産大臣は28日午後、国土交通省を訪れ、中野国土交通大臣と面会しました。
この中で、小泉農林水産大臣は「備蓄米が倉庫から迅速に滞りなく出るように倉庫業者の関係のみなさんに協力をお願いしていただきたい。トラックの手配についても滞ることがないよう、運送業界のみなさんとも一緒になって取り組むことで、一日も早く備蓄米が店頭に並ぶことにつなげたい」と協力を求めました。
これに対し、中野国土交通大臣は「国土交通省として最大限協力をしていきたい。物流で目詰まりが起きないか必要な対応ができないか体制をとって、連携していきたいと思う」と応じていました。
面会のあと小泉農林水産大臣は「すでに業界に対しても働きかけをしてくださっているようで大変心強い。よりきめ細やかな物流のフェーズも出てくることも想定しながらお願いをさせていただいた」と述べました。
衆議院 農林水産委員会で論戦
削除28日の衆議院農林水産委員会では、小泉農林水産大臣に対する質疑が行われ、野党の党首も質問に立ちコメの価格高騰をめぐって論戦が交わされています。
自民党の鈴木貴子氏は随意契約での政府の備蓄米の売り渡しについて「価格に対して政治が直接的に言う必要があったのか。大切なのは安定供給だというメッセージを打ち出してもらいたい。そうでなければ、石破政権には目先の対応はあっても中長期的な食料安全保障に対する信念がないことになる」と指摘しました。
これに対し小泉大臣は「消費者のコメ離れを防ぐためには1回、熱すぎになっているマーケットに水を差さなくてはならない。断固たる決意で安定した価格に落ち着かせていくメッセージを発信しなければ、今の局面は変えられない」と述べました。
その上で「令和3年産米は、町のお米屋さんや中小のスーパーに対象を広げて出していきたいと思っているが、2000円よりもさらに安い5キロで1800円程度になると思う」と述べました。
立憲民主党の野田代表は「5キロで2000円と数字を明確にしたが、バナナのたたき売りではない。気合いは分かるが適正かどうかが重要だ。消費者にとっては安いほどいいが、生産者にとっての適正価格はどれくらいなのかをバランスよく考えていかなければならない」と指摘しました。
これに対し小泉大臣は「今の物価や資材、人件費の高騰などを踏まえれば2000円は生産者にとっては適正ではないと思うが、古い備蓄米を卸していく価格としては適正だ。高すぎているマーケットが確実に安定した方向に下がっていくことをもって、消費者のコメ離れを防ぐということを理解してもらえるよう丁寧に進めていきたい」と述べました。
また野田氏は、コメ政策をめぐり「コメは作りたい人がもっと作ればいいという立場だと思うが、国内需要を超えて生産すると米価が生産コストを割り込む懸念が出る。そういう時に『コメのトリガー』を発動し、主食用米を生産する農業者に交付金を交付する直接支払制度を導入したらどうか」とただしました。
これに対し小泉大臣は「意欲ある人にコメを作ってもらいたい。今後は『作るな』ということではなく、しっかりと需要に応じた生産がかなうような形で方向性を考えつつ、まず目の前でコメの異常な高騰を抑え、中長期のことも検討していきたい」と述べました。
国民民主党の玉木代表は「主食用米の供給を絞っていく政策が継続し、コメ価格の高止まりの遠因になっているのではないか。国が価格をコントロールする価格政策から手を引いて、値段の低下に対しては、直接、所得を補償していく所得政策に大きく転換すべきだ」と訴えました。
これに対し小泉大臣は「石破総理大臣がこれからの農政を変えていきたいという中で私は任命された。中長期でこれからどのようなコメ政策に転換していくべきかは重要な課題として取り組みたい。直接支払のあり方や別の支え方など、全てテーブルに載せた上で見いだしていかなければならない」と述べました。
日本維新の会の前原共同代表は「備蓄米を放出すれば、ほかのコメも含め価格が下がった形に一元化されるのか。年間消費量700万トンに対し随意契約で売り渡すのは30万トンで、4200円の価格が本当に落ち着くのか。対応を評価はしているが、結果責任が問われる」と迫りました。
これに対し、小泉大臣は「備蓄米として流しているものは古米で、ブランド米と同じ価値ではない、全くの別のものを世の中に出している。安く買いたいという人たちにも選択肢を増やすことで、高止まりしている平均4200円の価格が落ち着いていく、マーケットの状況をつくりたい」と述べました。
一方、小泉大臣は、今後の随意契約での備蓄米の売り渡しに関連し「多くの方に備蓄米が届くようにしたい」と述べ、1つの業者に売り渡す量を制限することも検討する考えを示しました。
そして、中小のスーパーなどに備蓄米を随意契約で販売する手法について「方針を理解してもらい、実際に手をあげるまでには時間がかかると思う。スーパーとお米屋さんでそれぞれ枠を設けるなど、できる限り行き渡るよう知恵を働かせたい」と述べました。
また、備蓄米を放出したあとの買い入れのあり方について「価格の高止まりが解消され国が買い戻す環境が整った場合には、今回の小売業者への放出分も含めて備蓄米の放出数量と同数量を買い入れるなど計画的に適正備蓄水準の100万トン程度まで回復していく」と述べました。
このほか小泉大臣は、これまで農林水産省が示してきたコメの需給や価格をめぐる見解について「見通しを誤り続けてきたことも一面の事実で、値上がりは新米が出れば何とかなると思っていたし、流通の現場との認識の違いもあった。正確なデータをリアルタイムに出していく行政を実現しなければならない」と述べました。
立民 野田代表「生産者 心配しないようバランスとれた発言を」
立憲民主党の野田代表は農林水産委員会で質問に立ったあと記者団に対し「コメの値段を安くすることとあわせて、生産者が現場から離れることにならないよう配慮を求めたが、小泉大臣には危機感が少し足りない感じがした。生産者が心配しないようもっとバランスのとれた発言をしなければならないのではないか」と述べました。
維新 前原共同代表「国民が望むのは全体のコメ価格下がること」
日本維新の会の前原共同代表は農林水産委員会で質問に立ったあと記者団に対し「小泉大臣の改革への意志は本物だと思うし、心からエールを送るが、備蓄米が店頭に出ることが国民に選択肢を与えるという答弁は不安に感じた。国民が望んでいるのは全体のコメの価格が下がることであり、安いコメを選択できることではないので、しっかりと取り組んでもらいたい」と述べました。
公明 岡本政調会長「消費者の選択肢 増やしていくことが大切」
公明党の岡本政務調査会長は記者会見で「小泉農林水産大臣には、やつぎばやに手を打ってもらい大きく物事が動いている。緊急事態を沈静化させるために消費者の選択肢を増やしていくことが大切だ。一方、生産者をさらに支援していく農政の大改革も必要になってくると思うので、政府を後押しする形で農政のあるべき姿を実現したい」と述べました。
国民 玉木代表「抜本的なコメ政策の見直しを」
国民民主党の玉木代表は農林水産委員会で質問に立ったあと記者団に対し「備蓄米をしっかり安く出していこうという熱意はわかったが、銘柄米も含めて一定程度リーズナブルな値段に下がることが大事であり、抜本的なコメ政策の見直しをやるべきだ」と述べました。
その上で「コメを増産できるような体制をしっかり整え、農家の所得を補償する政策もセットでやったほうがいい。与野党協議の場をつくって今からでも本格的な議論を始めるべきだ」と述べました。
林官房長官「小泉大臣の強力なリーダーシップを」
林官房長官は28日午前の記者会見で「今まで対象とされていなかった中小の小売事業者や小売店を対象とし、新たな随意契約を早ければ金曜日に再開する方向で対応していく。農林水産省には小泉大臣の強力なリーダーシップのもと、備蓄米を安価で安定的に供給できるようしっかりと取り組んでもらいたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250528/k10014818201000.html
LINEヤフー 備蓄米の出品禁止 転売対策で28日から
返信削除2025年5月28日 20時45分
「LINEヤフー」は、会社が運営するオークションサイトとフリマサイトで、政府の備蓄米の出品を禁止する取り組みを28日から始めたと発表しました。
転売による価格の高騰や供給不足を防ぐためだとしています。
発表によりますと、LINEヤフーは会社が運営する「Yahoo!オークション」と「Yahoo!フリマ」で政府の備蓄米の出品を28日から禁止しました。
転売による価格の高騰や供給不足を防ぐためだとしています。
AIなどを活用して出品状況のパトロールを強化し、
▽備蓄米が出品された場合は、削除するほか
▽備蓄米を出品した利用者のアカウントを停止するとしています。
政府の備蓄米をめぐっては、随意契約による購入の申請の受け付けが26日に始まりましたが、事業者からの申請が殺到し、受け付けを一時休止する事態となっています。
LINEヤフーは「備蓄米の転売行為が発生する懸念を踏まえ今回の措置を講じた。今後も市場の健全化を推進するため必要な措置を講じる」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250528/k10014819171000.html
随意契約の備蓄米 きょうから引き渡し 米販売店などへ説明会も
返信削除2025年5月29日 5時16分
政府が随意契約で売り渡す備蓄米について、一部の事業者は、29日から引き渡しを受ける予定です。コメの販売店や中小のスーパーを対象にした売り渡しに関する説明会も29日夕方に開かれる予定で、農林水産省は、幅広い売り渡し先を確保することで、備蓄米を行き渡らせたい考えです。
随意契約での備蓄米の売り渡しをめぐっては、27日、大手小売業者からの購入申請の受け付けを休止しましたが、農林水産省によりますと、これまでにおよそ70の事業者から申請があり、このうち61の事業者の申請を受理したということです。
備蓄米の引き渡しに向けた準備も進められていて、グループ会社が小売店やネット通販を展開する大手生活用品メーカーは、宮城県内にある自社の精米工場で29日、12トン余りの引き渡しを受ける予定だとしています。
一方、小泉農林水産大臣は昨夜、記者団の取材に対し、コメの販売店や中小のスーパーを対象にした売り渡しに関する説明会を29日夕方に開催することを明らかにしました。
小泉大臣は売り渡す令和3年産の10万トンの備蓄米について、「町のお米屋さんの枠と、中小のスーパーの枠は別枠で設定する方向で調整している」と述べ、コメの販売店と中小のスーパーにそれぞれ購入枠を設ける方向で検討していることも明らかにしました。
コメの販売店などを対象にした購入申請の受け付けは、30日から始める予定で、農林水産省は、大手小売業者だけでなく、中小の小売店も含め、幅広い売り渡し先を確保することで備蓄米を行き渡らせたい考えです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250529/k10014819231000.html
随意契約の備蓄米 アイリスオーヤマグループの精米工場に到着
削除2025年5月29日 11時51分
随意契約による政府の備蓄米が29日、宮城県亘理町にある大手生活用品メーカーの精米工場に到着しました。
仙台市に本社がある大手生活用品メーカー、アイリスオーヤマのグループ会社「アイリスアグリイノベーション」は、今月27日に随意契約で備蓄米1万トンを購入する契約を締結していて、29日午前10時に宮城県亘理町にある精米工場に第1便となる12トンの備蓄米が到着しました。
コメは令和4年産の国産米で、トラックから降ろされたあとフォークリフトで倉庫に次々と運び込まれました。
このあと検査が行われ、品質に問題がないと確認されれば、29日夕方以降に精米が行われる見通しです。
販売にあたっては現在、ブレンド米向けで使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるよう袋にシールを貼るということです。
アイリスオーヤマの田中伸生執行役員は「1日でも早く消費者の手にわたるようにスピーディーに作業を進めてきた。まだ限られた量だが、今後、入荷次第早く店頭に並べたい」と話していました。
この会社では、5キロ入り税込み2160円で6月2日から宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗で販売を始めるということです。
また、オンライン販売向けには予約の受け付けを29日午後1時から開始し、6月1日から発送を始めるとしています。
「楽天グループ」備蓄米 5キロ税抜き1980円で午後販売開始へ
「楽天グループ」は、29日午後から政府の備蓄米の販売を始めると発表しました。
特設のホームページを開設し、1袋あたり5キロ税抜き1980円で販売し、6月7日から順次発送を始める予定だとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250529/k10014819621000.html
社説
返信削除コメの価格高騰 論戦を農政の改革に生かせ
2025/05/29 05:00
米価の引き下げに向けて、応急的な措置を講じるだけでなく、中長期的に農政をどう改革していくかといった視点を忘れてはならない。
政府と与野党はそうした議論を深めていくべきだ。
衆院農水委員会に立憲民主党の野田代表、日本維新の会の前原共同代表、国民民主党の玉木代表が出席し、就任したばかりの小泉農相との論戦に臨んだ。
首相が出席していない常任委員会で、主要な野党の3党首が 揃 そろ って質問に立ったのは異例だ。米価の動向が、今夏の参院選を控えた政局の中心課題となっていることを示すものと言えよう。
現在、コメの平均価格は5キロ・グラムあたり4200円台だ。引き下げに向けて小泉氏は、備蓄米の放出契約を一般競争入札から随意契約に改めたほか、大手小売業者に直接販売することにした。
これにより小泉氏は、備蓄米を2000円で販売すると述べてきた。この日の審議で、新たに契約する備蓄米については「1800円程度を目指す」とも語った。
野田氏は、こうした政府の取り組みについて「消費者の観点で進めているようだが、生産者は不安を感じている。バランスも大事だ」と述べ、コメの価格が下がりすぎて農家に打撃となるような事態を警戒する必要性を指摘した。
小泉氏は「価格を安定させ、消費者のコメ離れを防ぐ。応急対策は生産者にとって適正な価格とは考えていない」と述べた。
米価の引き下げによって農家の収入が減れば、離農する人が相次ぐのではないかといった見方も出ている。野田氏が指摘するように生産者への配慮は欠かせない。
前原氏と玉木氏はいずれも、長年の農政の問題が米価高騰を招いていると指摘した。
前原氏は、コメが消費者に届くまでに集荷業者、卸業者、小売業者を経る流通の仕組みを改めるよう求めた。小泉氏は「コメの流通は複雑怪奇だ、と指摘されている。よく分析する」と述べた。
玉木氏は、コメの供給量を管理することで米価の値下がりを防ごうという、実質的な減反政策を見直すべきだと指摘した。小泉氏は様々な改革を検討する、と述べるにとどめた。
日本食ブームもあり、世界的に日本産米の需要は高まっており、輸出の拡大の余地は大きい。
実質的な減反政策は限界にある。農家が増産によって十分な収入を得られるよう、新たなコメ政策を検討する時期に来ている。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250529-OYT1T50013/
備蓄米 楽天グループではきょう販売開始後まもなく売り切れ
返信削除2025年5月29日 12時59分
「楽天グループ」は、きょう昼ごろから通販サイトを通じて政府の備蓄米の販売を始めました。会社によりますと、きょうの販売分は販売開始後、まもなく売り切れたということです。
会社によりますと、政府の備蓄米について29日正午ごろから会社が運営する通販サイトで1袋あたり5キロ税抜き1980円で販売を始めました。
29日の販売分は販売開始後まもなく売り切れたということです。
会社は、サイトによって1人が1回で購入できる数を1袋あるいは2袋までに制限し、販売や予約が上限に達した場合は、一時的に受け付けを終了することもあるとしていました。
今後も複数のサイトで備蓄米が入荷されしだい、順次販売するということです。
随意契約での備蓄米の売り渡しをめぐっては、楽天グループはこれまでに1万トンの購入を申請していました。
備蓄米 大手生活用品メーカーの精米工場に到着
仙台市に本社がある大手生活用品メーカー、アイリスオーヤマのグループ会社「アイリスアグリイノベーション」は、5月27日に随意契約で備蓄米1万トンを購入する契約を締結していて、29日午前10時に宮城県亘理町にある精米工場に第1便となる12トンの備蓄米が到着しました。
コメは令和4年産の国産米で、トラックから降ろされたあとフォークリフトで倉庫に次々と運び込まれました。
このあと検査が行われ、品質に問題がないと確認されれば、29日夕方以降に精米が行われる見通しです。
販売にあたっては現在、ブレンド米向けで使っている袋を活用するほか、消費者が備蓄米と分かるよう袋にシールを貼るということです。
アイリスオーヤマの田中伸生執行役員は「1日でも早く消費者の手にわたるようにスピーディーに作業を進めてきた。まだ限られた量だが、今後、入荷次第早く店頭に並べたい」と話していました。
この会社では、5キロ入り税込み2160円で6月2日から宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗で販売を始めるということです。
また、オンライン販売向けには予約の受け付けを29日午後1時から開始し、6月1日から発送を始めるとしています。
小泉農相「コメ不足感の払拭は極めて大事」
小泉農林水産大臣は29日の参議院農林水産委員会で、随意契約による備蓄米の売り渡しに関連して「コメの不足感を払拭することは価格に対する影響も含めて極めて大事だ。今までは端境期に足りなくなるのをおそれて卸売業者も少しずつ出していた。買い物する人々も足りなくなったら困るから少し多めに買おうとしていたが、今回の売り渡しでこうした行動に変化が生まれると思う」と述べ、コメの値下がりにつなげるため、消費者のもとに備蓄米ができるかぎり早く届くよう全力をあげる考えを強調しました。
また「今までのコメの流通といきなり小売業者に流すというこの両方の流通の形をしっかりと分析、検証して、コメの流通のどこに課題があるのか解明していかなければいけない」と述べ、農林水産省として今後コメの流通の課題について分析や検証を進めていく考えを示しました。
林官房長官「安定供給できるよう取り組む」
林官房長官は午前の記者会見で「備蓄米の円滑な供給に向けては小泉農林水産大臣が精米や袋詰めの機能を持つ卸売業者の団体とも面会し、スピーディーな流通への協力を要請している。安価で安定的に供給できるようしっかりと取り組んでいきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250529/k10014819621000.html
国民 玉木代表「1年たったらエサ」 “備蓄米の制度を説明”
返信削除2025年5月29日 15時41分
備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表は28日の国会審議で「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言しました。これについて玉木氏は29日に、5年持ち越した備蓄米は「飼料用米」として売り渡すことになっている現行制度に触れたものだなどと説明しました。
政府の備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表は28日の国会審議で「1年たったら動物のエサになるようなものを『安く売ります』と言ったって、それは安く出る」などと述べ、ほかの党から「今の局面で使うべきことばではない」などとの指摘が出ています。
玉木代表は、29日に旧ツイッターの「X」に行った投稿で、自身の発言について「5年持ち越した備蓄米は『飼料用米』として売り渡すことになっている現行の制度を説明したものだ。小泉農林水産大臣も『エサ米』ということばを使って同じ説明をしている」としています。
そして「私が言いたかったのは、備蓄米を放出するだけでは石破総理が約束した『コメの平均価格3000円台』は実現できないのではないかということだ」としたうえで、コメの増産や農家の所得の直接補償などへと、政策を転換する必要性を重ねて強調しています。
小泉農相「ちょっと残念だという印象」
農林水産省によりますと、備蓄米は国の指針に基づいて5年程度利用がなかった場合には、家畜のエサなどとして事業者に売り渡されているということです。
玉木代表の発言について小泉農林水産大臣は28日記者団に対し、「ちょっと残念だ。玉木さんは農政を全部分かっているので分かった上での発言だと思うが、事実はそうだとしても、備蓄米の放出に取り組んでいる時に私としてはちょっと残念だという印象だ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250529/k10014819891000.html
国民 玉木代表 “1年たったらエサ”発言 意図丁寧に説明の考え
削除2025年5月30日 18時48分
国民民主党の玉木代表は、備蓄米をめぐって「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言したことについて、今の制度に言及したものだとしたうえで、発言の意図を丁寧に説明していく考えを示しました。
国民民主党の玉木代表は、28日の国会審議で、政府の備蓄米をめぐり「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言しその後、自身の旧ツイッターの「X」で、5年持ち越した備蓄米は「飼料用米」として売り渡すことになっている今の制度に触れたものだなどと説明しました。
これについて玉木代表は、党の代議士会で「『エサ米』の件は、今のルールを説明したのだが、少し違う印象で受け取った人がいた。そこは丁寧に説明したい」と述べました。
そのうえで「1番の問題は、備蓄米を放出しなければならないぜい弱なコメの生産体制を放置してきたことだ。高齢化が進み、耕作放棄地が増えていく中、直接支払いの制度を充実させることで、消費者に手ごろな値段のコメを届ける一方、農家には再生産可能な所得をしっかり補償していく道しかない。堂々と参議院選挙でも訴えていきたい」と述べました。
立民 野田代表「適切な表現ではない」
立憲民主党の野田代表は、30日の記者会見で「主食としてこれから食べようという人たちがいるのに、適切な表現ではない。最近、食べ物に関してちょっと行きすぎているのではないかという発言が続いている印象を持つ」と述べました。
公明 斉藤代表 「極めて不適切な表現」
公明党の斉藤代表は、30日の記者会見で「今のルールでは飼料用として使われるので間違ったことを言っているわけではない。ただ、米価の安定やコメの安定供給につなげる議論をしている時に、極めて不適切な表現だ」と指摘しました。
そのうえで「備蓄米は玄米の状態で保存され、温度管理もしっかりし品質はかなりいいレベルで保たれている。国民の理解を得る努力を政府もしていかなければならず、われわれも努力したい」と述べました。
国民 榛葉幹事長「誤解を生む発言 心からおわび」
国民民主党の榛葉幹事長は、玉木代表の発言について、誤解を生む発言だったとして陳謝しました。
榛葉幹事長は記者会見で「玉木代表が訴えたかったのは、日本のコメの生産や流通の安定性をどう確保するかということであり、このことばだけを切り取って問題視されたことで、本質論がどこかに行ってしまった」と述べました。
その上で記者団から「ことばづかいに思いやりが足りなかったのではないか」と質問されたのに対し、「そのとおりだ。フードバンクで活動する親友によると、コメが集まりにくくなってきているということであり、誤解を生む発言で心からおわびを申し上げたい」と陳謝しました。
一方、「参議院選挙の比例代表に擁立した候補予定者の評判が党の支持率低下に影響しているのではないか」と問われ、「さまざまな指摘は真摯に受けたいが、われわれは特定の学歴やキャリアがないと政治家になれないという政党ではなく、いろいろな人がチャレンジして多様性のある政党にならなければならない。支持率に一喜一憂せず、地に足をつけて頑張っていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014821091000.html
国民 玉木代表 備蓄米 “エサ発言” 「深く反省し後悔」と投稿
削除2025年5月31日 6時13分
国民民主党の玉木代表は、備蓄米をめぐって「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言したことについて、コメを待ち望んでいる人たちに不快感を与えたとして、「深く反省し、後悔している」などと自身のSNSに改めて投稿しました。
政府の備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表は国会審議で「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言し、その後、自身の旧ツイッターの「X」で、5年持ち越した備蓄米は「飼料用米」として売り渡すことになっている今の制度に触れたものだなどと説明していました。
これについて玉木氏は30日夜「今回の発言は、お米を待ち望んでいた皆様にとって大変不快なものであったと深く反省している」と改めて投稿しました。
その上で「物価高で国民の皆さんの生活がどんなに大変か、理解していると思っていたのに、そんな思いを傷つけるような言葉を不用意に使ったことを後悔している。今後は皆さんがちゅうちょなくお米を買うことができるよう、引き続き『手取りを増やす』政策に全身全霊をかけて取り組んでいきたい」などとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821801000.html
国民 玉木代表 備蓄米 “エサ発言” 「深く反省し後悔」と投稿
削除2025年5月31日 13時43分
国民民主党の玉木代表は、備蓄米をめぐって「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言したことについて、コメを待ち望んでいる人たちに不快感を与えたとして、「深く反省し、後悔している」などと自身のSNSに改めて投稿しました。
政府の備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表は国会審議で「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言し、その後、自身の旧ツイッターの「X」で、5年持ち越した備蓄米は「飼料用米」として売り渡すことになっている今の制度に触れたものだなどと説明していました。
これについて玉木氏は30日夜「今回の発言は、お米を待ち望んでいた皆様にとって大変不快なものであったと深く反省している」と改めて投稿しました。
その上で「物価高で国民の皆さんの生活がどんなに大変か、理解していると思っていたのに、そんな思いを傷つけるようなことばを不用意に使ったことを後悔している。今後は皆さんがちゅうちょなくお米を買うことができるよう、引き続き『手取りを増やす』政策に全身全霊をかけて取り組んでいきたい」などとしています。
自民 森山幹事長「しっかり食していただけるコメ」
自民党の森山幹事長は、鹿児島県鹿屋市で講演し「備蓄米は一定の条件で管理しており、しっかり食していただけるコメであることは間違いない。残念に思うのは、農家が精魂を込めて作ったコメを『1年たったら家畜のエサだ』というのは、作った農家の皆さんに失礼なことばだ」と述べました。
また「コメの単価はずっと下がり続けてきたことを認識して対応しなければならない。農家が『頑張ってことしもコメを作ろう』という気持ちでやってもらわないと食料安全保障は成り立たない。ここが非常に大事で、小泉農林水産大臣にもしつこく言っている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821801000.html
国民 玉木代表 備蓄米“エサ発言”を反省「手取り増の政策を」
削除2025年5月31日 19時17分
国民民主党の玉木代表は、備蓄米をめぐって「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言したことについて、不快感を与え、反省しているとしたうえで「国民が安心していいお米を適正な値段で買えるよう、手取りを増やす政策をさらに強力に進めていきたい」と述べました。
政府の備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表は、国会審議で「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言し、その後、自身の旧ツイッターの「X」で、5年持ち越した備蓄米は「飼料用米」として売り渡すことになっている今の制度に触れたものだなどと説明していました。
これについて玉木氏は31日、高松市で記者団に対し「配慮が足りなかった。高いお米が手に入らず、少しでも安いものを待ち望んでいる方に非常に不快感を与えることばで思いを致すことができなかったことは本当に深く反省している」と述べました。
そのうえで「国民が安心していいお米を適正な値段で買えるよう、手取りを増やす政策をさらに強力に進めていきたい」と述べました。
一方、玉木氏は記者団から、内閣不信任決議案が提出された場合の対応について問われたのに対し「『年収103万円の壁』の見直しや、ガソリン税の暫定税率廃止などの約束が守られていないので、今のままだと内閣を信任できないという思いはある。立憲民主党さえ、提出を判断すれば、厳しい姿勢で臨む」と述べました。
自民 森山幹事長「しっかり食していただけるコメ」
自民党の森山幹事長は、鹿児島県鹿屋市で講演し「備蓄米は一定の条件で管理しており、しっかり食していただけるコメであることは間違いない。残念に思うのは、農家が精魂を込めて作ったコメを『1年たったら家畜のエサだ』というのは、作った農家の皆さんに失礼なことばだ」と述べました。
また「コメの単価はずっと下がり続けてきたことを認識して対応しなければならない。農家が『頑張ってことしもコメを作ろう』という気持ちでやってもらわないと食料安全保障は成り立たない。ここが非常に大事で、小泉農林水産大臣にもしつこく言っている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821801000.html
備蓄米売り渡し 中小の小売業者対象にきょうから申請受付開始
返信削除2025年5月30日 6時38分
随意契約による備蓄米の売り渡しについて、中小の小売業者などを相手とする、新たな仕組みでの申請の受け付けが30日から始まります。今回売り渡されるコメは「古古古米」と呼ばれる令和3年産の8万トンで、どのくらいの申請があるのかが焦点となっています。
随意契約による備蓄米の売り渡しは当初、大手の小売業者に令和4年産20万トン、令和3年産10万トンのあわせて30万トンを売り渡す予定でしたが、令和4年産に申請が集中し、受け付け開始翌日に予定量に達しました。
これを受けて農林水産省は契約の相手を中小の小売業者やコメ販売店とする新たな仕組みに見直し、30日から申請の受け付けを始めます。
対象となるコメはまだ申請が確定していない令和3年産の8万トンで、年間1000トン以上、1万トン未満の取扱量がある中小の小売業者向けに6万トン、精米設備があるコメの販売店向けには2万トンとしています。
価格は60キロあたり消費税込みで1万886円で、5キロに単純に換算すると907円で売り渡すとしています。
これに一般的な流通経費が上乗せされた店頭での価格について、小泉農林水産大臣はこれまでに「5キロ税抜き1800円程度になるのではないか」と述べています。
申請の受け付けは30日午前10時から始まり、申込量が予定量を上回った場合には農林水産省が調整の上、契約量を決めるということです。
29日に行われた事業者向けの説明会には1000を超える参加があったということで、農林水産省は申請があったところから順次手続きを進めていくとしています。
今回売り渡されるのは「古古古米」と呼ばれる収穫から3年以上たったコメで、どのくらいの申請があるのかが焦点となっています。
消費者に早く届けるには? 精米作業がカギ
随意契約の備蓄米が消費者のもとに早く届くためにはコメの精米作業がカギを握ると指摘されています。
備蓄米は国が委託する民間の保管倉庫に「玄米」で保管されているため、多くの場合、流通の過程で精米され、消費者に届きます。
生産者から集荷業者、そして卸売業者へとコメが流れる通常の流通では、主に卸売業者が精米作業を担います。
一方、今回の随意契約による備蓄米の売り渡しでは保管倉庫から直接、小売業者にコメが引き渡されます。
小売業者は精米設備を持たないケースが多く備蓄米をどこで精米するかが課題になっています。
契約を結んだ事業者のうち、大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」は申請したグループ会社の宮城県内の工場で精米を行うことにしています。
「楽天グループ」は取り引きの実績がある全国の複数の卸売業者に精米を委託することにしていて、1つの業者に負担が集中しないよう作業を分散させながら対応しているとしています。
流通大手の「イオン」もふだんから取り引きがある各地の卸売会社に精米を委託していてなるべく早く店頭に届けられるよう対応を急いでいるとしています。
小泉大臣は28日、コメの卸売業者でつくる団体に備蓄米の流通への協力を求めた上で「卸売業者は精米の能力を持っているのでフル稼働でお願いしたい」と話していました。
ただ精米工場の運営会社でつくる業界団体によりますと、通常、コメの精米は小売業者の希望に応じて行っているため、年間を通じて工場が稼働しているということです。
通常のコメに加えて、これまでに放出された備蓄米を精米している業者もあるということで、随意契約による備蓄米の精米にどれほどの業者が応じられるか懸念があるとしています。
小泉大臣は5月27日の会見の中で「酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べています。
一方、30日から新たに売り渡しの対象となったコメの販売店は自前の精米施設がある店が多いことから備蓄米をスムーズに引き渡すことができれば早期の販売につながるという見方もあります。
このほか、精米の手間を省くため、玄米のまま販売することを検討している小売業者や、こうした動きが今後広がる可能性があるとして消費者向けにスマートフォンの地図アプリでコイン精米機がある場所を検索できる機能を公開した企業も出ています。
随意契約で備蓄米購入 仙台の日用品メーカーは精米作業開始
随意契約による政府の備蓄米が29日、宮城県亘理町にある大手生活用品メーカーの精米工場に到着し、精米や袋詰めの作業が行われました。
会社では準備を進め、6月2日から店舗での販売を始めるとしています。
仙台市に本社がある大手生活用品メーカーアイリスオーヤマのグループ会社「アイリスアグリイノベーション」は、5月27日に随意契約で令和4年産の備蓄米1万トンを購入する契約を締結しました。
29日午前、宮城県亘理町にある精米工場に第1便となる12トンの備蓄米が到着し、トラックから降ろされたあとフォークリフトで倉庫に次々と運び込まれました。
昼すぎからは精米したコメをふだんブレンド米向けに使用している米袋に詰める作業が行われ、袋には消費者が備蓄米と分かるようシールが張られていました。
アイリスオーヤマの田中伸生執行役員は「1日でも早く消費者の手にわたるようにスピーディーに作業を進めてきた。まだ限られた量だが今後、入荷しだい早く店頭に並べたい」と話していました。
この会社では、5キロ入り税込み2160円で、6月2日から宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗で販売を始めるということで、30日は各店舗に向けてコメを配送する予定だということです。
また、オンライン販売の予約は、29日に続いて30日も午後1時から受け付けを始めるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014820441000.html
備蓄米 国交省が“物流支援室”設置 輸送の目詰まり防止へ
返信削除2025年5月30日 10時49分
政府が随意契約で売り渡す備蓄米の運搬について、中野国土交通大臣は30日「備蓄米物流支援室」を新たに設置し、農林水産省と物流事業者の調整などの支援を行うことを明らかにしました。
政府が随意契約で売り渡す備蓄米をめぐっては、消費者に迅速に届けるために政府が引き渡しまでの輸送費を負担し、28日に小泉農林水産大臣が中野国土交通大臣に対し、輸送の協力を求めていました。
中野大臣は30日の閣議のあとの会見で「備蓄米物流支援室」を新たに設置し、農林水産省と物流事業者の調整などの支援を行うことを明らかにしました。
物流がひっ迫する中、中小の小売業者などへの備蓄米の売り渡しが始まることで物流量が増えることも予想されています。
支援室は本省と全国の運輸局など36人の体制で、現場で輸送の目詰まりが起きていないか情報収集にあたるとしています。
そのうえで、物流事業者の手配などを支援し、備蓄米の迅速な輸送につなげたいとしています。
中野大臣は「備蓄米の売り渡しは国民の関心も高い重要なテーマであり、物流の面で目詰まりが発生しないよう、農林水産省とよく連携して取り組んでいく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014820661000.html
小泉農相“随意契約の説明会で不適切な表現” 陳謝
返信削除2025年5月30日 11時37分
小泉農林水産大臣は、30日の閣議のあとの会見で、29日開かれた備蓄米の随意契約についてのオンライン説明会の中で、農林水産省の職員どうしのやりとりで不適切な表現があったとして陳謝しました。
29日開かれた備蓄米の随意契約についてのオンライン説明会で、参加者からの質問に関する農林水産省の職員どうしのやりとりの中で、職員の1人が「しつこくしつこく聞いてこられる」などと発言しました。
これについて小泉農林水産大臣は、30日の閣議のあとの会見で「不適切な表現があったと聞いている。当該職員には上司から厳重に注意し、本人も大変反省していると報告を受けている。私としてはこの職員の発言によって、すごく嫌な思いをされた参加者がいたとしたら、大臣としておわびする。本当に申し訳ありませんでした」と陳謝し、今後は誠実な対応を徹底する考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014820691000.html
小泉農相「古古古米」の備蓄倉庫視察
返信削除2025年5月30日 16時32分
随意契約による備蓄米の売り渡しが行われるなか、小泉農林水産大臣は令和3年に収穫された「古古古米」などが備蓄されている倉庫を視察しました。
随意契約による備蓄米の売り渡しでは、令和3年産の「古古古米」を対象にした中小の小売業者などの申請の受け付けが30日から始まりました。
小泉農林水産大臣は神奈川県内にある備蓄米の倉庫を訪れ「古古古米」などの保管の状況を視察しました。
小泉大臣は、袋から取り出された備蓄米の状態や品質を確認したり、倉庫の担当者から具体的な管理方法の説明を受けたりしていました。
小泉大臣は記者団に対し「非常にいい状況で問題なく提供できるという現場の方からのおことばを聞き心強く感じたし、この状況が世の中に伝わることで備蓄米についての国民の皆さんの安心感にもつながると思う」と述べました。
その上で、随意契約の今後の方針について「最初はスピード重視で大手小売さんを対象に始めさせてもらい、きょうからまちのお米屋さんや中小のスーパーさんに受付を開始していますので、進めながら、この随意契約の形も動きを見て柔軟に考えていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014821231000.html
備蓄米 3月入札で消費現場に届いたのは約2割
返信削除2025年5月30日 18時19分
農林水産省は今月11日までの備蓄米の流通状況を発表しました。ことし3月に落札された21万トンのうち、消費の現場に届いた量は2割程度にとどまっています。
3月の入札 34%が卸売業者に 消費現場へは約2割
農林水産省によりますと3月に行われた2回の入札で落札された備蓄米21万2132トンのうち、JA全農などの集荷業者から卸売業者に引き渡されたのは7万2258トンで全体の34%でした。
小売や外食などに届いたのは4万1975トンで全体の19.7%となり、消費の現場に届いたのは今月11日の時点でも2割程度にとどまっています。
農林水産省は「今の不足感を踏まえると備蓄米の流通に関して一段のスピードアップが必要だと受け止めている」としています。
JA全農の3月落札分で出荷は62%
一方、入札による備蓄米の売り渡しで9割以上を落札したJA全農は29日時点の流通状況を公表し、3月に行われた2回の入札で落札した量の62%にあたる12万3396トンを卸売業者に出荷したとしています。
出荷した割合は先週より10ポイント増えました。
また先月の入札で落札した備蓄米の状況もあわせて公表し、卸売業者への出荷量は3回の入札の落札分全体の42%にあたる12万4874トンになったとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014821361000.html
コメ価格高騰 酒造会社でも値上げ検討 原料価格上昇で 千葉
返信削除2025年5月30日 18時30分
日本酒を生産する千葉県内の酒造会社では、主食用のコメの価格が高騰する中、日本酒の原料となるコメの仕入れ価格が大幅に上昇するとみていて、今後、商品のさらなる値上げも検討せざるをえないと懸念を強めています。
千葉県内で日本酒を生産する酒造会社によりますと、主食用のコメの価格が上昇する中、日本酒の原料となるコメの価格も上昇したことから、去年のコメの仕入れ価格は、前の年をおよそ2割上回る水準になったということです。
ことし産のコメの仕入れ価格はさらに上昇し、去年の2倍以上になると見込んでいます。
一方、主食用のコメに転作する農家が増えるとみられる中、取り引き先の農家から原料となるコメを想定どおり調達できるかどうか、見通しが立っていないということです。
この会社では、4月、主力商品の1つを値上げしましたが、原料となるコメの価格に加え、人件費や輸送費なども上昇していることから、今後商品のさらなる値上げを検討せざるをえないとしています。
酒造会社「鍋店」の大塚完会長は「本当に先が見えない状態だ。手作りの味を大事にしているのでコストを吸収するために機械化することなども考えづらい。原料となるコメの価格が安定してほしいというのが一番です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014821321000.html
備蓄米 売り渡し コンビニ大手3社 JR東日本も申請
返信削除2025年5月30日 19時03分
随意契約による備蓄米の受り渡しで、中小の小売業者などを対象とする購入の受け付けが始まり、大手コンビニ3社が相次いで申請を行いました。また、JR東日本も申請を行ったことを明らかにしました。
30日から中小の小売業者などを対象とする随意契約による購入の受け付けが始まったことを受けて、ファミリーマートが1000トン、セブンーイレブン・ジャパンとローソンがそれぞれ500トンの購入を申請したということです。
このうちファミリーマートでは30日午後、都内にある本社でコメの調達担当者たちが販売に向けた打ち合わせを行いました。
この中では備蓄米を1キロずつ袋詰めして税込み400円あまりで販売することや来月上旬を目標に全国にあるすべての店舗で販売を始めることなどを話していました。
富樫信人執行役員は「いわゆる『古米』になじみがない人でも、1キロ単位であれば購入しやすいと感じている。全国の店舗に迅速に配送し、消費者の手元に届けたい」と話していました。
セブン-イレブンやローソンも販売時期や売り方などについて今後、検討を進めることにしています。
“大手”対象の申請は受理されず
コンビニ3社は当初、大手の小売業者を対象にした備蓄米の申請を行いましたが、コメの取扱量に関する条件を満たさなかったことから受理されていませんでした。
小泉農相 “大手コンビニ 取扱量 条件満たさない”
これについて小泉農林水産大臣は30日の閣議のあとの会見で、年間の取扱量が1万トン以上とする契約の条件に触れ「コンビニは1万トン以上にあたらず、対象ではなかった。1万トンの中におにぎりや弁当での取り扱いは入っていないということだと思う」と述べました。
そのうえで「随意契約の形は柔軟に変えていくつもりだ。仮にコンビニが扱うとすれば相当数量は出ていくはずだ。その部分も含め、よく見ながら対応したい」と述べ、30日から始まった新たな随意契約の仕組みでの申請状況を見ながら柔軟に対応していく考えを示しました。
JR東日本も申請 通販サイトや東京駅で販売予定
またJR東日本も30日、申請を行ったことを明らかにしました。
申し込んだ量は20トンで会社が運営する通販サイトでの販売を予定しているほか、来月中旬ごろに、東京駅での販売会の開催を予定しているということです。
また、会社は東北新幹線の車両を活用して荷物を運ぶ事業を手がけていますが、ほかの小売業者などの備蓄米の輸送の支援も行うとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014820761000.html
新型コロナ騒動の時と同じ様相だな。異業種から割り込み参入して活況を呈する… マスク、消毒薬、検査…
返信削除小泉農相 備蓄米売り渡しで全国銀行協会に資金繰り配慮要請
返信削除2025年5月30日 19時20分
随意契約による備蓄米の売り渡しで中小の小売業者などの申請の受け付けが始まる中、小泉農林水産大臣は30日夕方、全国銀行協会の半沢淳一会長と面会し、事業者の資金繰りなどへの配慮を要請しました。
この中で、小泉農林水産大臣は「随意契約で手を挙げた事業者が資金繰りで不安のないよう融資に対する配慮をお願いしたい」と述べ、備蓄米を仕入れる小売業者の資金繰りなどへの配慮を要請しました。
これに対し半沢会長は「コメの流通がしっかり促進されるようわれわれとしても関連事業者の資金繰りについて親身になって適切な対応をしっかり行っていく」と述べ、資金繰り相談に丁寧に対応すると応えました。
面会のあと取材に応じた半沢会長は「小泉大臣からはコメの問題を解決することが日本の持続的な成長につながるとの話もあった。全国銀行協会の会員に対して大臣からの要請を受けたとしっかり周知し実際の行動に移していく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014821491000.html
備蓄米売り渡し 中小小売業者などの申請 受け付け始まる
返信削除2025年5月30日 20時01分
随意契約による備蓄米の売り渡しについて、中小の小売業者などを相手とする新たな仕組みでの申請の受け付けが始まりました。
今回売り渡されるコメは「古古古米」と呼ばれる令和3年産の8万トンで、どのくらいの申請があるのかが焦点となっています。
小泉農相「相当数の申し込み」
小泉農林水産大臣は30日夜、農林水産省で記者団の取材に応じ、申請の受け付けが始まった、中小の小売業者などを相手とする随意契約による備蓄米の売り渡しについて「相当な数の申し込みをいただいていて、集計がまとまり次第、話ができるのではないか。万単位で来ているということも聞いている。確認作業もあるので、整いしだい、お話ししたい」と述べました。
令和4年産は予定量に達する
随意契約による備蓄米の売り渡しは当初、大手の小売業者に令和4年産20万トン、令和3年産10万トンのあわせて30万トンを売り渡す予定でしたが、令和4年産に申請が集中し、受け付け開始翌日に予定量に達しました。
今回の対象は令和3年産 “古古古米”
これを受けて農林水産省は契約の相手を中小の小売業者やコメ販売店とする新たな仕組みに見直し、30日午前10時から申請の受け付けを始めました。
対象となるコメはまだ申請が確定していない令和3年産の8万トンで、年間1000トン以上、1万トン未満の取扱量がある中小の小売業者向けに6万トン、精米設備があるコメの販売店向けには2万トンとしています。
価格は60キロあたり消費税込みで1万886円で、5キロに単純に換算すると907円で売り渡すとしています。
これに一般的な流通経費が上乗せされた店頭での価格について、小泉農林水産大臣はこれまでに「5キロ税抜き1800円程度になるのではないか」と述べています。
申請は平日午前10時から午後5時までメールで受け付けられ、申込量が予定量を上回った場合には農林水産省が調整の上、契約量を決めるということです。
29日に行われた事業者向けの説明会には1000を超える参加があったということで、農林水産省は申請があったところから順次手続きを進めていくとしています。
今回売り渡されるのは「古古古米」と呼ばれる収穫から3年以上たったコメで、どのくらいの申請があるのかが焦点となっています。
“中小対象” にコンビニ大手3社が申請
コンビニ大手のセブンーイレブン・ジャパンとファミリーマート、それにローソンはそれぞれ、中小の小売業者などを相手とする新たな仕組みでの備蓄米の売り渡しを申請しました。
コンビニ3社は当初、大手の小売業者を対象にした備蓄米の申請を行いましたが、販売の条件を満たさなかったことなどから受理されていませんでした。
小泉農林水産大臣は30日の閣議のあとの会見で、年間の取扱量が1万トン以上とする契約の条件に触れ「コンビニは1万トン以上にあたらず、対象ではなかった。1万トンの中におにぎりや弁当での取り扱いは入っていないということだと思う」と述べました。
各社によりますとファミリーマートが1000トン、セブンーイレブンとローソンがそれぞれ500トンの購入を申請したということで、販売の時期などについては今後、検討を進めるとしています。
JR東日本も申請 通販サイトや東京駅で販売予定
JR東日本は30日、申請を行ったことを明らかにしました。
申し込んだ量は20トンで会社が運営する通販サイトでの販売を予定しているほか、来月中旬ごろに、東京駅での販売会の開催を予定しているということです。
また、会社は、東北新幹線の車両を活用して荷物を運ぶ事業を手がけていますが、ほかの小売業者などの備蓄米の輸送の支援も行うとしています。
札幌の販売店 “たくさん要望 いち早く届けたい”
札幌市北区にあるコメの販売店は、午前10時に受け付けが開始された直後に申請を行いました。
現在、店頭で販売しているコメは5キロで4000円前後の価格帯が中心で、去年の今ごろと比べて平均で1.6倍に値上がりしているということです。
このため店によりますと比較的安いコメのニーズが高まっているということです。
申請したのは令和3年産の備蓄米10トンで、受理されれば入荷されしだい店で精米し、5キロあたり税抜き1800円、税込み1944円で販売することにしています。
コメの販売店の松岡活廣社長は「安い米が欲しいという要望がたくさんあった中、私たちの規模の店でも備蓄米を購入できるとなったので、大急ぎで申請した。お客さんにいち早く届けて喜んでもらえれば」と話していました。
都内の販売店は申請せず “品質の面で不安”
一方、都内の老舗のコメ販売店は今回売り渡される令和3年産の「古古古米」と呼ばれるコメについて、購入の申請をしないことを決めました。
これまでこうした古いコメを取り扱ったことがなく、品質の面で不安があるためだとしています。
店主の鈴木幸雄さんは「70年この業界にいるがこういうお米は扱ったことがない。今は令和6年産のコメが主流ですが、そこから3年たったコメなので不安です」と話していました。
小泉農相 “対象を広げることでコメを行き渡らせたい”
小泉農林水産大臣は30日の閣議のあとの会見で随意契約による備蓄米の売り渡しの新たな仕組みについて、中小の小売業者などに対象を広げることで多くの人にコメを行き渡らせたいという考えを強調しました。
このなかで小泉大臣は「新たな随意契約は大手の小売業者ではカバーできない隅々まで、できる限り広く、多くの人に備蓄米が届くようにという思いで始める。何とか消費者のコメ離れを防いでいきたい」と述べ、備蓄米の売り渡しの対象を中小の小売業者などに広げることでより多くの人にコメを行き渡らせたいという考えを強調しました。
今回の放出では多くの場合、精米設備を持っていない中小の小売業者に備蓄米が玄米のかたちで引き渡されるため、精米をどうするかが課題になっています。
これについて小泉大臣は「農林水産省と卸売業者が一緒になって、どこにどのくらい精米の余力があるのか確認を進めていきたい。玄米のまま受け入れてもらうルートを作ることも解決の手法の1つで、精米の稼働をさらに高めることで備蓄米がより早く届き、多様な選択肢が広がることを後押ししていきたい」と述べました。
大手対象の備蓄米 店頭販売が本格化へ
削除随意契約による備蓄米の販売は、楽天グループやLINEヤフーなどが運営する通販サイトですでに始まっていますが、来月からは店頭での販売も本格化することになり、コメの価格低下につながるか注目されます。
アイリスオーヤマ 店頭販売を31日に前倒し
仙台市に本社がある大手生活用品メーカーアイリスオーヤマのグループ会社は1万トンを購入する契約を締結しました。
29日、宮城県亘理町にある精米工場に第1便となる12トンの備蓄米が到着し、精米や袋詰めの作業が行われました。
会社側は宮城県と神奈川県、それに千葉県の店舗での販売は来月2日から始めるとしていましたが、このうち宮城県と千葉県の店舗では今月31日からに前倒しするということです。
それぞれの店舗では、令和4年産の備蓄米を5キロ入り税込み2160円で販売する予定で、袋には消費者が備蓄米と分かるようシールが貼られています。
販売開始は午前9時からとなりますが、備蓄米を求めて多くの客が訪れる可能性があるとして会社側は開店の1時間前から各店舗で整理券を配付することにしています。
イトーヨーカ堂も31日から店頭販売
大手スーパーのイトーヨーカ堂は販売を31日から東京 大田区の店舗で始めると発表しました。
会社は大手の小売業者を対象にした随意契約によって5000トンの備蓄米を購入していて来月1日以降、首都圏を中心にほかの店舗でも販売することにしています。
イオン 来月1日からの店頭販売を発表
小売業者の中で最も多い2万トンを購入した流通大手のイオンは、来月1日から東京・品川区の店舗で販売を始めると発表しました。
取引先の卸売業者に委託して精米したコメを5キロ税込み2100円あまりで販売することにしていて、1家庭につき1点までの購入制限を設けます。
来月2日には千葉市と名古屋市、それに大阪市の店舗で販売を始め、その後、全国の店舗に販売を広げる方針です。
ドン・キホーテは来月初旬から
大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社は、随意契約による備蓄米をあわせて1万5000トン購入しています。
30日午前7時半ごろ、備蓄米を積んだトラックが委託先となる新潟県長岡市の精米工場に到着し、備蓄米は精米されたあとすぐに袋詰めされていました。
会社は販売の準備が整った備蓄米を各地の店舗に発送することにしていて、まずは来月初旬から都内の店舗で5キロ税込み2000円程度で販売し、その後、全国の店舗に販売を広げることにしています。
消費者に早く届けるためのカギは精米
随意契約の備蓄米が消費者のもとに早く届くためにはコメの精米作業がカギを握ると指摘されています。
備蓄米は国が委託する民間の保管倉庫に「玄米」で保管されているため、多くの場合、流通の過程で精米され、消費者に届きます。
生産者から集荷業者、そして卸売業者へとコメが流れる通常の流通では、主に卸売業者が精米作業を担います。
一方、今回の随意契約による備蓄米の売り渡しでは保管倉庫から直接、小売業者にコメが引き渡されます。
小売業者は精米設備を持たないケースが多く備蓄米をどこで精米するかが課題になっています。
契約を結んだ事業者のうち、大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」は申請したグループ会社の宮城県内の工場で精米を行うことにしています。
「楽天グループ」は取り引きの実績がある全国の複数の卸売業者に精米を委託することにしていて、1つの業者に負担が集中しないよう作業を分散させながら対応しているとしています。
流通大手の「イオン」もふだんから取り引きがある各地の卸売会社に精米を委託していてなるべく早く店頭に届けられるよう対応を急いでいるとしています。
小泉大臣は28日、コメの卸売業者でつくる団体に備蓄米の流通への協力を求めた上で「卸売業者は精米の能力を持っているのでフル稼働でお願いしたい」と話していました。
ただ精米工場の運営会社でつくる業界団体によりますと、通常、コメの精米は小売業者の希望に応じて行っているため、年間を通じて工場が稼働しているということです。
通常のコメに加えて、これまでに放出された備蓄米を精米している業者もあるということで、随意契約による備蓄米の精米にどれほどの業者が応じられるか懸念があるとしています。
小泉大臣は27日の会見の中で「酒造組合の一部などから『精米工場が空いている』という申し出が来ている。今後、契約した小売業者から『精米できるところはないか』という問い合わせもくると思うのでマッチングしていきたい」と述べています。
一方、30日から新たに売り渡しの対象となったコメの販売店は自前の精米施設がある店が多いことから備蓄米をスムーズに引き渡すことができれば早期の販売につながるという見方もあります。
このほか、精米の手間を省くため、玄米のまま販売することを検討している小売業者や、こうした動きが今後広がる可能性があるとして消費者向けにスマートフォンの地図アプリでコイン精米機がある場所を検索できる機能を公開した企業も出ています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014820441000.html
令和3年度産の備蓄米「古古古米」初日に一定数量の申し込み
返信削除2025年5月31日 5時26分
中小の事業者を対象とした随意契約による備蓄米の購入申請の受け付けが30日から始まりました。今回売り渡されるのは「古古古米」と呼ばれる令和3年産のコメで、小泉農林水産大臣は30日夜、記者団に対し「相当な数の申し込みをいただいている」と述べ、初日に一定の数量の申し込みがあったことを明らかにしました。
中小の小売業者やコメ販売店を相手とする随意契約での備蓄米の購入申請の受け付けが30日から始まりました。
対象は「古古古米」と呼ばれる令和3年産の8万トンで、店頭での価格について小泉農林水産大臣はこれまでに「5キロ税抜き1800円程度になるのではないか」と述べています。
受け付け初日の結果について、小泉大臣は30日夜、記者団に対し「相当な数の申し込みをいただいている。万単位で来ているとも聞いている」と述べ、一定の数量の申し込みがあったことを明らかにしました。
確認作業が終わり次第、具体的な数を公表したいとしています。
一方、随意契約で売り渡した備蓄米は一部の事業者で31日から店頭での販売が始まります。
これについて小泉大臣は「私も予想していなかった。何とか6月の1週目に間に合うようにと思っていたが、民間の努力のおかげで5月に実現できた。すべての関係者に感謝の気持ちでいっぱいだ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821681000.html
随意契約の備蓄米 販売開始 価格は?コメ値下がりにつながるか
返信削除2025年5月31日 12時18分
随意契約で売り渡された政府の備蓄米について、5月31日から一部の小売店で店頭での販売が始まりました。価格を抑えた備蓄米が広く行き渡り、高騰が続くコメの値下がりにつなげられるかが焦点となっています。
イトーヨーカ堂 開店30分で売り切れ
随意契約による備蓄米の売り渡しは令和4年産の20万トン、令和3年産の10万トンのあわせて30万トンを対象に行われ、契約を結んだ一部の事業者は31日から店頭での販売を始めました。
このうち、令和4年産5000キロの契約を結んだ大手スーパーの「イトーヨーカ堂」は東京・大田区の店舗で販売を始めました。
午前8時半に備蓄米を積んだトラックが到着し、従業員が特設の売り場に並べました。
価格は5キロ税込み2160円で、ひと家族1点の購入制限が設けられましたが、用意された500袋は午前10時の開店からおよそ30分で売り切れました。
購入した30代の女性は「コメの価格が高い中、ふだんの半額で買えると聞いて朝から並んだ。ほかのコメの値上がりも落ち着いてほしい」と話していました。
イトーヨーカ堂の山本哲也社長は「リーズナブルなコメを届けたいと思い、随意契約に申し込んだ。ほかのコメの価格の見通しはわからないが、客の選択肢の1つとして提供していきたい」と話していました。
アイリスオーヤマも31日の販売終了
随意契約で備蓄米1万トンを購入する契約を締結した大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマも31日から宮城県と千葉県の2店舗で販売を始めました。
このうち、仙台市宮城野区の店舗では令和4年産の95袋が5キロ税込み2160円で用意されました。袋には消費者が備蓄米と分かるようシールが貼られています。
店では開店前に整理券を配付しましたが用意した数を超える客が訪れ、31日の販売は終了しました。
店内には試食コーナーも設けられ訪れた客が備蓄米の味や食感を確かめていました。
購入した40代の男性は「消費者にとっては価格が安い備蓄米はありがたい。さっそく家で食べてみたい」と話していました。
店の運営会社の大森昭部長は「備蓄米を消費者に届けることができたことはうれしく感じている。今後、多くの店で備蓄米を届けていきたい」と話していました。
随意契約の備蓄米は流通大手の「イオン」も6月1日から販売を始めることにしていて、今後、流通が本格化する見通しです。
価格を抑えた備蓄米が広く行き渡り、高騰が続くコメの値下がりにつなげられるかが焦点となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250531/k10014821921000.html
「2000円台なら絶対ほしい」と備蓄米に朝4時から行列…「ようやく見慣れた価格のコメ買えた」
削除2025/05/31 12:51
開店から30分ほどで完売となった備蓄米(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影
「2000円台で手に入るなら絶対にほしいと思った」。イトーヨーカドー大森店に開店の2時間前から並んだ千葉県浦安市のパート従業員の女性(56)は、備蓄米の米袋を手に喜んだ。コメの価格高騰を受け、コメに交ぜる麦の量を増やしたり、パスタで代用したりして、やりくりしてきた。「確保できてよかった」とほっとしつつ、「コメの値上がりで家計は圧迫されている。これからも手頃な値段で手に入るようになってほしい」と願った。
仙台市宮城野区のアイリスグループのホームセンター「ダイシン幸町店」では、5キロ・グラムあたり2160円(税込み)の備蓄米95袋を用意した。
備蓄米を購入するために並ぶ大勢の買い物客ら(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影
雨の中、店先には午前4時頃から買い物客の列ができた。集まった人は一時250人ほどに達し、整理券を受け取れずに店を後にする人も多かった。
備蓄米を購入できた近くの主婦(36)は「ようやく見慣れた価格のコメを買うことができた」と笑顔。米袋の写真を撮って早速家族と共有し、「まずはそのまま食べてみて、新米とブレンドしたり、炊き込みご飯にしたりして味わいたい」と語った。
店頭に並んだ備蓄米。一家族1点と限定されて販売された(31日午前、東京都大田区で)=上甲鉄撮影
グループ会社でホームセンター事業を統括する大森昭部長は報道陣の取材に、「想定以上のお客様に並んでいただいたが、無事に届けることができてほっとしている」と話した。
千葉県松戸市のホームセンター「ユニディ松戸ときわ平店」でも、用意された65袋に対して100人以上が列を作った。
午前5時半から並んだという同県流山市の会社員男性(30)は、コメを食べるのは週に1~2日にとどめていたといい、「久しぶりに2000円台のコメを買えてうれしい」と笑顔を見せた。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250531-OYT1T50085/
自民・森山氏、コメ適正価格「5キロで3000~3200円」…野村元農相からは小泉氏の手法に苦言も
返信削除2025/05/31 19:54
自民党の森山幹事長は31日、鹿児島県鹿屋市での国政報告会で講演し、政府が引き下げを目指すコメの価格を巡り、農家が再生産できる水準を維持する必要があるとの考えを強調した。「農家が『頑張って今年もコメを作ろう』という気持ちでやってもらわなければ、食料安全保障は成り立たない」と述べた。会合後、記者団に、適正価格は「5キロ・グラムで3000~3200円」程度との見方を示した。
国政報告会には、自民党の野村哲郎・元農相も出席した。野村氏は、小泉農相が政府備蓄米の売り渡しを随意契約に変更したことを党農林部会に諮らなかったと指摘し、「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない」と苦言を呈した。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250531-OYT1T50139/
「農政トライアングル」の一角が鎌首をもたげ何かを叫ぶ…
返信削除農業版「軍産複合体」。
削除https://www.google.com/search?q=%E8%BB%8D%E7%94%A3%E8%A4%87%E5%90%88%E4%BD%93
備蓄米 コメ販売店の申請受け付け 6月2日午後5時で一時休止へ
返信削除2025年6月1日 7時02分
中小の事業者を対象とした随意契約による備蓄米の売り渡しについて農林水産省は5月31日、これまでにおよそ1300件の申請を受け付けたと発表しました。そのうえでコメの販売店からの申請は予定量に達した可能性があるとして、6月2日午後5時をもって受け付けを一時休止することも明らかにしました。
中小の事業者を対象とした随意契約による政府の備蓄米の売り渡しは、5月30日から申請の受け付けが始まりました。
今回売り渡されるのは「古古古米」と呼ばれる令和3年産の8万トンで、内訳は年間1000トン以上、1万トン未満の取扱量がある中小の小売業者向けに6万トン、精米設備があるコメの販売店向けに2万トンとしています。
これについて農林水産省は31日、これまでにおよそ1300件の申請を受け付けたと発表しました。
そのうえでコメの販売店からの申請は予定量に達した可能性があるとして、2日午後5時をもって受け付けを一時休止することも明らかにしました。
申請があった数量が予定量を上回った場合には国が調整のうえ契約量を決めるとしています。
農林水産省は「詳しい申請の件数や量は書類の不備が多く、精査している。申請の際にはよく確認したうえで申し込んでほしい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250601/k10014822451000.html
備蓄米 イオン 随意契約購入分の販売開始 5キロ税込み2100円余
返信削除2025年6月1日 11時42分
随意契約で売り渡された政府の備蓄米について、店頭での販売が5月31日から始まる中、6月1日、流通大手の「イオン」で販売が始まりました。備蓄米が広く行き渡り、コメの値下がりにつなげられるかが、焦点となります。
流通大手の「イオン」は、大手の小売業者を対象にした随意契約で2万トンの備蓄米を購入していて、6月1日、東京 品川区の店舗で5キロ税込み2100円余りで販売を始めました。
店舗ではおよそ6000袋が用意され、1家族で1袋の購入制限が設けられています。
備蓄米を購入した40代の女性は「安いので買いに来ました。高校生と中学生の息子がいて、コメをたくさん食べるので、2つでも3つでも買いたいです」と話していました。
会社では、精米や商品のパッケージの準備が整いしだい、全国の店舗に展開していくことにしています。
土谷美津子副社長は「特に西日本で品薄の状況が多くなっているので、早く商品を出していきたい。ほかのコメの価格の見通しはまだわからないが、コメ全体が買いやすくなるといいと考えている」と話していました。
6月1日は、大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを運営する会社も備蓄米の販売を始めていて、備蓄米が広く行き渡り、コメの値下がりにつなげられるかが、焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250601/k10014822611000.html
6月1日 編集手帳
返信削除2025/06/01 05:00
古古米くらいまでは見たり聞いたりするが、政府は過去5年分ほど、お米を備蓄しているそうだ。例えば2020年産なら「古古古古米」という表記になる◆コメの価格が昨夏頃から急騰し始め、今は昨年の倍の水準で高止まりしている。坂本哲志氏、小里泰弘氏、江藤拓氏の3人の農相が対応してきたが一向に解消されていない。国の対策は後手に回った、どころか、「後後後手に…」と表記したくなる◆政府が随意契約で放出した5キロで2000円の備蓄米が、店頭に並び始めた。予約の時点で完売した、との報道もあった◆行き過ぎた高値の沈静化につながればいい。だが長い目でみれば、農家が安心してコメを作り続けられる適正な価格を、どう維持していくかが重要だろう。「コメ大臣」を自称する小泉農相の試みは始まったばかりだ◆〈みちのくの新米到来水晶のごと〉(山口青邨)。新米は格別なうえ、米どころとは呼ばれてこなかった地域も近年は品質の向上が著しい。古米ではあるが、政府は温度や湿度を厳重に管理した備蓄米の風味に自信を示している。それが本当かどうかは、これからわかる。
https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20250601-OYT8T50000/
小泉農相 コメ流通のあり方見直し “経路透明化し改善点検討”
返信削除2025年6月1日 17時05分
随意契約で放出された備蓄米の店頭販売が相次いで始まる中、小泉農林水産大臣は、6月1日、都内のディスカウントストアやスーパーの売り場を視察し、店頭での価格や売れ行きなどを確認しました。
また、コメの価格高騰が続く中、一部の小売業者から流通のあり方を見直すよう求める声が上がっていることについて、小泉農林水産大臣は、流通経路を透明化し、改善すべき点がないか、検討する考えを示しました。
小泉農相 販売店視察「すごいスピードで対応 事業者に感謝」
東京 大田区にある大手ディスカウントストアの店舗には、正午すぎに小泉農林水産大臣が視察に訪れ、備蓄米が並んでいる様子を確認しながら、運営会社の社長から、価格を5キロ当たり税抜きで1980円、税込みで2139円に設定したことや、包装を簡略化して迅速な販売につなげたことなどの説明を受けました。
このあと小泉大臣は、東京 品川区にある大手スーパーの店舗も訪れ、運営会社の社長らから、備蓄米の販売状況とともに、コメが品切れしないよう心がけているものの、特に西日本の店舗でコメの品薄感が高まっていることなどの説明を受けました。
一連の視察のあと、小泉大臣は記者団の取材に応じ「すごいスピードで対応してくれた民間の事業者の皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいだ」と述べました。
その上で「銘柄米も価格を下げていかないと売れない気がするという声も聞いている。今回の備蓄米の投入で、備蓄米以外のコメ全体の価格にも一定の影響を与えることができる可能性がある」と述べました。
一方、農林水産省が、コメの販売店からの備蓄米の購入申請の受け付けを6月2日の午後5時でいったん休止することについては「上限に達するのではないかという状況なので、集計をする。また、申し込みで届いている書類の中には不備もあるようなので、その確認作業も必要だということで、いったん休止し精査をするということだ」と説明しました。
ディスカウントストア運営会社社長の問題提起に
大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の運営会社の吉田直樹社長は、5月、コメの流通のあり方をめぐって、最大の集荷業者であるJAグループと直接取り引きできる卸売業者が限られるうえ、消費者の手元に届くまでに複数の卸売業者が仲介することなどが価格高騰の一因となっているなどと指摘する意見書を、小泉農林水産大臣宛てに提出しました。
吉田社長は6月1日、小泉大臣が店舗を視察したあと、記者団の取材に応じ「魚や野菜など、ほかの食品と比べても、コメの流通経路は際立って前時代的だ。そういった問題提起がまずは必要であり、われわれも小売業者として全力を尽くしていきたい」と述べました。
これについて、小泉大臣は一連の視察のあと、記者団の取材に対し「何がこれだけの価格高騰を招く要因かを解明するうえで、ひとつの参考にすべき意見だ。コメの流通は透明化をしなければいけない」と述べました。
そのうえで「今回、随意契約という形で、一気に大手の小売業者やコメの販売店などに中間段階を抜いて届けていくことで、どれだけ順番に卸してきたのか、いくつもの階層があったことが、明らかになった。そこもしっかり見たうえで、次の政策につなげていければと思う」と述べ、今後、コメの流通のあり方について、改善すべき点がないか、検討する考えを示しました。
小泉農相 野村元農相発言に「ルールは存じ上げているつもり」
自民党の野村 元農林水産大臣は、5月31日に鹿児島県で開かれた会合で、小泉農林水産大臣が随意契約で備蓄米を売り渡す方針を、党の農林部会に諮らず決めたとして、「ほとんど自分で決めて自分で発表してしまう。ルールというものを覚えていただかないといけない」などと述べました。
これについて、小泉大臣は6月1日、都内で記者団に対し「農林部会長だったので、ルールは存じ上げているつもりだ。大臣がやることなすこと一つ一つを党に諮らなければいけないなら、誰が大臣になってもスピード感を持って大胆な判断はできない」と述べました。
そのうえで「政省令の改正とか運用とか、そういったことは大臣の決めるべきことで、私はこれがルールだと思う。私が大臣になって、そこがルールだということを、省内にも徹底させたい」と述べました。
自民 森山幹事長 “安心して再生産 安定的に届けられる価格を”
自民党の森山幹事長は高松市で講演し「きのうから宮城県や東京都の一部で店頭に並ぶようになった。もっと広い地域で2000円のコメが売られていくことになる」と述べました。
そのうえで「大事なことは、国民の主食なので、どれくらいの値段が適切なのかということと、農家が生産できるコストが担保されなければならないということだ。農家が引き続きコメをつくろうという気持ちになってもらわないと生産されず、安ければよいというものではない。生産者が安心して農産物の再生産ができ、消費者に安定的に届けられる価格こそ、目指すべき方向性だ」と述べました。
また、今後の農業政策について「農家の人たちに『次の世代にしっかりした農業を渡すことができる』と言ってもらえるよう、政府・与党が一体となって強い決意を持って取り組んでいかなければならない」と述べました。
国民 玉木代表「本質的な農政改革も同時に進めるべき」
国民民主党の玉木代表は、仙台市で記者団に対し「備蓄米を放出して、できるだけ安いコメを届けるという政府の対応は、円滑に進んでほしいと期待しているが、一方で農家からすると、生産コストも上がって厳しい状況で、価格を下げればいいというものでもない。消費者の手取りを増やして『買う力』をつけていくのと同時に、農家の手取りを増やす政策が大事だ。事実上、続けてきた減反政策をやめ、生産費を下回る販売価格になった場合は直接支払いで所得補償をしていく政策に、大きく転換していくことが不可欠で、本質的な農政改革も同時に進めていくべきだ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250601/k10014822711000.html
備蓄米 販売の動き加速 コメ全体の値下がりにつながるかが焦点
返信削除2025年6月2日 4時38分
随意契約で売り渡された備蓄米の店頭での販売が大手スーパーなどで始まり、今週以降、さらに販売する店舗が増えていく見通しです。
一方、農林水産省は5月30日に始まったコメの販売店からの申し込みについて予定の数量を超えた可能性があるとしていて、備蓄米の販売に向けた動きが加速する中、コメ全体の値下がりにつながっていくかが焦点です。
随意契約で売り渡された政府の備蓄米は、5月31日から都内の大手スーパーや仙台市内のホームセンターの店舗などで販売が始まりました。
1日も都内の別の大手スーパーや大手ディスカウントストアの店舗で販売が始まり、小泉農林水産大臣が視察に訪れ、店頭での価格や売れ行きなどを確認しました。
随意契約での備蓄米の売り渡しをめぐっては、大手の小売業者からの申し込みは確定していて、順次、引き渡しが進められ、今週以降、販売する店舗がさらに増えていく見通しです。
一方、5月30日からは中小のスーパーやコメの販売店からの申し込みが始まりましたが、農林水産省はコメの販売店からの申し込みは予定していた2万トンを超えた可能性があるとして、2日午後5時にいったん受け付けを休止する予定です。
小泉大臣はさらなる備蓄米の放出について「次の30万トンをどのように活用すべきかもいま並行して考えている。需要があれば全部出すといった強い思いでこの価格高騰を抑えたい」と述べました。
また「今回の備蓄米の投入で、備蓄米以外のコメ全体の価格にも一定の影響を与えることができる可能性がある」とも述べていて、備蓄米の販売に向けた動きが加速する中、コメ全体の値下がりにつながっていくのかが焦点です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014822831000.html
小泉農相、大手スーパーの備蓄米販売を視察…「コメ全体の価格に一定の影響」と値下がりに自信
削除6/1(日) 18:41配信 読売新聞オンライン
政府備蓄米を販売するスーパーを視察する小泉農相(左端)(1日、東京都品川区で)=木佐貫冬星撮影
小泉農相は1日、随意契約で売り渡した政府備蓄米を販売する東京都内の大手小売店を視察した。小泉氏は視察後、報道陣に対し、「ものすごいスピードで応えてくれた事業者に感謝の気持ちでいっぱいだ」と述べたうえで、「備蓄米の投入でコメ全体の価格に一定の影響を与える可能性がある」とコメ価格の値下がりに自信をみせた。
政府備蓄米を販売するスーパーを視察する小泉農相(中央左)(1日、東京都品川区で)=木佐貫冬星撮影
この日は、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の「MEGAドン・キホーテ大森山王店」(東京都大田区)と、流通大手イオンの大型店「イオンスタイル品川シーサイド」(同品川区)を視察。小泉氏は積まれた米袋を手に取り、担当者の説明を聞いた。
PPIHとイオンは1日、一部店舗で5キロ・グラムあたり1980円(税抜き)で店頭販売を始めた。イオンは順次、グループのスーパーなど約1万店舗に拡大する予定だ。土谷美津子・副社長は「西のエリアが(供給が)非常に厳しい状況で早く出していきたい。コメ全体が少し買いやすくなればいいと思う」と話した。
一方、農林水産省は、米穀店を対象にした随意契約による売り渡しを2日午後5時でいったん休止する。米穀店向けの2万トンが上限に達した可能性があり、申し込み状況を精査する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/382b21d2727715d3fe945fdb75b8fb1e1744f504
農家の所得向上へ 約2兆5000億円予算確保を 自民 森山幹事長ら
返信削除2025年6月2日 22時16分
今後の農業政策のあり方をめぐり、自民党の森山幹事長らは、農家の所得向上に向けて、今後5年間でおよそ2兆5000億円の予算を確保し、農地の大区画化を進めることなどを求める決議を石破総理大臣に提出しました。
2日は自民党の「食料安全保障強化本部」の本部長を務める森山幹事長をはじめ、農林水産大臣経験者らが総理大臣官邸で石破総理大臣に党の緊急決議を手渡しました。
決議は、ことし4月にコメの輸出量について、2030年には現状の7.5倍に当たる35万3000トンまで増やすなどとした今後5年間の農業政策の基本計画が決まったことを踏まえ、党の要望事項をまとめたものです。
この中では、国内の農業従事者が今後もさらに減ることが見込まれることから「今、動かなければ手遅れになる」と指摘しています。
そして、農家の所得向上や農業の構造転換に向けて、今後5年間で従来の予算とは別枠でおよそ2兆5000億円を確保し
▽農地の大区画化による低コスト生産の推進や
▽スマート農業技術の導入の加速化
それに
▽コメの輸出目標などを達成するため、販路拡大の支援などを盛り込んでいます。
森山氏らは小泉農林水産大臣にも申し入れました。
このあと、森山氏は記者団に対し「石破総理大臣は農林水産大臣経験者で、予算についても理解いただけたのではないか。コメは広い農地で耕作できるようにし、スマート農業を進めていけば輸出がさらにできる」と述べました。
森山幹事長 小泉農相を擁護
小泉農林水産大臣が、随意契約で備蓄米を売り渡す方針を党の農林部会に諮らず決めたことについて、自民党の野村元農林水産大臣は5月31日に、「ほとんど自分で決めて自分で発表してしまう。ルールというものを覚えていただかないといけない」などと批判しました。
これについて、自民党の森山幹事長は2日午後、小泉大臣と面会後、記者団に対し、「コメ離れが起きてはならず、緊急に対応しなければならなかったので、大臣は当然のことをしっかりやってもらった。党の農林部会に諮る時間的な余裕があれば相談があるだろうが、時間との戦いなのでしかたなかった」と述べ、小泉大臣を擁護しました。
そのうえで、「与党である自民党の農林部会との連携は非常に大事だと思う。小泉大臣本人が農林部会長をしていたので、連携は何ら心配していない」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014823721000.html
スーパーのコメ平均価格 5キロ4260円 3週ぶり値下がり
返信削除2025年6月2日 20時37分
全国のスーパーで、5月25日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4260円と、前の週から25円値下がりしました。このところ過去最高を更新していましたが、3週ぶりに値下がりに転じました。
コメ平均価格が値下がり 販売量は減少
農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。
それによりますと、5月19日から25日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり消費税込みで4260円で、前の週から25円値下がりしました。
このところ2週連続で過去最高を更新していましたが、3週ぶりに値下がりに転じました。
また、産地と品種が単一の「銘柄米」と、備蓄米を含むさまざまな産地や品種を混ぜた「ブレンド米等」に分けて価格なども公表されました。
いずれも5キロあたり消費税込みで
▽「銘柄米」は4453円と前の週より15円
▽「ブレンド米等」は3918円と前の週より6円
いずれも値下がりしました。
一方、5月25日までの1週間の店頭でのコメの販売量は、去年の同じ時期よりも8.3%減少しました。
販売量のうち「銘柄米」は64%、「ブレンド米等」は36%を占め、備蓄米を含む「ブレンド米等」の割合は前の週よりも2ポイント増加しました。
専門家「一般の銘柄米の価格 大きく下がること考えにくい」
コメの流通に詳しい流通経済研究所の折笠俊輔 主席研究員は、5キロ当たり税込みで2000円台の備蓄米が店頭に並ぶ影響について「5キロ4000円台で販売されている一般の銘柄米の価格が、大きく下がることは考えにくい。今月いっぱいぐらいで安い備蓄米が十分浸透し、『コメは十分市場に出回っている』という認識が消費者と事業者の両方に広がっていけばその後、7月、8月に一般の銘柄米の価格が下がる可能性もある」と話しています。
そのうえで「相対取引価格と呼ばれる集荷業者と卸売業者の取引価格は、60キロ当たり2万6000円から2万7000円ぐらいで推移しているため、値下がりしたとしても5キロで4000円を切るくらいの水準ではないか」と話しています。
長期的な見通しについては「ある程度増産してコメがしっかりあるという状況になるのは来年になるとみていて、来年の秋ぐらいにならないと価格は落ち着いてこないのではないか」と話しています。
《6月2日の備蓄米めぐる動き》
大阪「イオン」店舗で備蓄米販売 約4時間で売り切れ
大阪にある大手スーパーの一部で2日、随意契約で売り渡された政府の備蓄米の販売が行われ、およそ4時間で売り切れました。
随意契約による備蓄米の販売を行ったのは、大阪 西区にある流通大手「イオン」の店舗で、午前8時の開店前からおよそ1000人が並びました。
この会社では、大手の小売業者を対象にした随意契約による売り渡しで2万トンの備蓄米を購入し、東京や大阪などの一部の店舗で先行して販売しました。
売り場には「国産備蓄米」というシールが貼られた令和4年産の備蓄米が、5キロ税込み2100円余りで販売され、多くの人が買い求めていました。
店では今回の販売にあわせて4800袋を用意し、1家庭につき1点までの購入制限を設けましたが、およそ4時間で売り切れたということです。
備蓄米を買いに来た女性は「安く買えてよかったです。子どもが3人いて、コメの消費量が多いので助かります」と話していました。
会社によりますと、今月中旬ごろから全国のほかの店舗でも備蓄米の販売を始める予定だということです。
イオンリテールの川本昌彦 執行役員は「この価格で備蓄米を手に取ってもらえるようにすることが小売業の使命だと思っているので、迅速に対応していきたい」と話していました。
中小事業者対象 随意契約申し込み 約1450件に
小泉農林水産大臣は2日午後、記者団に対し、中小の事業者を対象にした随意契約による備蓄米の申し込みについて午後2時の時点であわせておよそ1450件になったことを明らかにしました。
申し込みの受け付け態勢について小泉大臣は「態勢を強化していまやっている」と述べました。
中小事業者の申請 予定数量を超えた可能性 一時休止
中小の事業者を対象とした随意契約による政府の備蓄米の売り渡しは、5月30日から令和3年産の8万トンを対象に申請の受け付けが始まりました。
このうち精米設備があるコメの販売店向けの2万トンについて、農林水産省は予定の数量を超えた可能性があるとして、2日午後5時で受け付けを一時休止しました。
中小の小売業者からの申し込みについては、引き続き受け付けるとしています。
備蓄米 申し込みを行った札幌の会社は
削除随意契約で売り渡される備蓄米について、申し込みを行った札幌市内の会社からは備蓄米の入荷を待ち望む声が聞かれました。
札幌市東区に本社があるコメの小売などを行う会社は、5月27日に、令和4年産の備蓄米100トンを申し込み、翌日に農林水産省から要件を満たしているとする審査結果の通知書が届きました。
備蓄米は6月9日以降に入荷する予定で、届き次第、試食をしてコメの品質を確認することにしています。
この会社では、ふだんから業務用として使用している透明の無地の袋に備蓄米を詰めることで新たに袋を用意する手間を省き、できるだけ早く販売したい考えです。
また、ふだんは主にトラックによる宅配でコメを販売していますが、備蓄米を購入できる人を少しでも増やそうと、本社の駐車場でも販売することにしています。
この会社では送料を除いて5キロ税抜き1990円、税込み2150円で販売する予定だということです。
松原米穀業務部の伊藤哲也部長は「備蓄米が9日以降、いつ入ってくるのかやどこの産地のものかなど一切情報がなく分からないことが多い。顧客は『いまか、いまか』と首を長くして待っていると思うので、品質に問題ないことが確認できればいち早く届けたい」と話していました。
申請するも”味が分からず不安” 大阪の販売店
大手スーパーなどで、備蓄米の店頭での販売が始まる一方、令和3年産の備蓄米の購入を申請している大阪のコメの販売店からは、いわゆる「古古古米」の味や品質などへの不安の声も聞かれました。
大阪 八尾市にある創業80年のコメの販売店では現在、コメ5キロを4000円前後で販売しています。
これまで販売価格を抑えようと比較的割安なコメを仕入れてきましたが、価格高騰が続く中、仕入れを少なくしていて、このままだと6月中には在庫が尽きる可能性があるということです。
こうしたことからこの店では、5月30日に中小の小売業者などを対象にした随意契約による備蓄米、36トンを近くのスーパーと共同購入する申請を行いました。
審査の結果はまだ出ていないということですが、備蓄米を入荷できれば2か月分の在庫を確保できると期待を寄せています。
ただ中小の小売業者などに対しては、令和3年産の「古古古米」と呼ばれる備蓄米が売り渡される予定で、この店ではこれまでに「古古古米」を扱ったことがなく、どのような味や品質のコメが届くのか、不安があるということです。
滋賀米穀の広崎太一さんは「備蓄米を購入できればうれしいですが、申請が通るかどうかまだわからないですし、購入できたとしても味も分からないので、ずっと不安です」と話していました。
申請を見送った広島のスーパーは
一方、スーパーの中には随意契約の申請を見送ったところもあります。
広島県内を中心にスーパーを展開する「万惣」は、先週金曜日に受け付けが始まった備蓄米の随意契約の申請を見送りました。
見送った理由としては売り渡される「古古古米」と呼ばれる令和3年産のコメをこれまで取り扱ったことがなく、味や品質に不安があるほか、精米や流通に時間がかかることに懸念があるためだとしています。
その代わりに、このスーパーでは去年産のコメの販売に力を入れています。
課題は価格の高さですが、卸売業者と交渉して多くの量をまとめて仕入れるなどして先週の土曜日から多くの店舗でこれまでより200円から300円値下げしました。
スーパーによりますと、随意契約の発表があった5月下旬以降、去年産のコメを買い控える動きが見られたということですが、値下げしてから売れ行きが回復しているということです。
高校生の子どもを育てている50代の男性は「家にはあと2キロしかコメがなく、2、3日中には買わないといけないので、この値段で買うと思う。農家も消費者も納得する値段で落ち着いてほしい」と話していました。
営業企画部統括責任者の大久保知弘さんは「去年産のコメの方がおいしさや食べた感じが分かっていると思うので、求めやすい価格で提供できるような態勢をとっていきたい」と話していました。
自民 議員が備蓄米のおにぎりを試食
自民党本部では、2日午前、随意契約で売り渡された備蓄米の試食会が開かれ、森山幹事長や鈴木総務会長、それに小野寺政務調査会長らが備蓄米でつくられたおにぎりを味わいました。
試食したのは、大手生活用品メーカーの店頭に並んでいる消費税込み2160円の令和4年産の備蓄米でつくったおにぎりです。
党幹部は「新米に劣らない味でおいしい」などと話しながら、おにぎりを味わっていました。
このあと小野寺氏は記者団に対し「しっかり保存されていて、おいしいコメだった。大切なことは選択肢を広げることだ」と述べました。
また、今後のコメをめぐる政策のあり方について「今回、なぜこれだけコメの価格が上がったのかを検証し、こういうことがないようにしっかり政策の見直しをしてほしい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014823221000.html
備蓄米含むブレンド米の店頭価格 地域で最大1000円以上の差
返信削除2025年6月3日 6時30分
農林水産省は備蓄米を含むブレンド米などの都道府県別の店頭価格を初めて公表しました。最も高いところと最も安いところの差は1000円以上となり、地域ごとの価格差の是正も課題になっています。
農林水産省は全国のスーパーやドラッグストアなど334店での備蓄米を含むブレンド米などの店頭価格を調査し、初めて公表しました。調査は随意契約による備蓄米が店頭で販売される前の5月29日に行われました。
それによりますと、いずれも消費税抜きで
▽価格の中央値が全国で最も高かったのは静岡県と三重県の4280円
▽最も安かったのは北海道の3215円となり、
価格差は1000円を超えました。
このほか、都市部では
▽東京都は3589円
▽愛知県は3580円
▽大阪府は3639円
▽福岡県は4039円、
コメの産地では
▽宮城県は3290円
▽秋田県は3280円
▽新潟県は3580円
などとなっています。
価格差の理由について農林水産省は「コメの産地に近いところで比較的安くなっていて、産地から離れた地域では運送経費がかかる分、高くなった可能性がある」としています。
大手の小売業者に随意契約で売り渡された備蓄米は、今後、各地で店頭での販売が本格化していくとみられますが、地域ごとの価格差を是正し、価格の安定につなげられるかが課題になっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014823921000.html
備蓄米 販売店や中小スーパーへの売り渡し約1500件の申し込み
返信削除2025年6月3日 10時51分
随意契約によるコメの販売店や中小のスーパーへの備蓄米の売り渡しについて、小泉農林水産大臣は2日までにおよそ1500件の申し込みがあったことを明らかにしたうえで、手続きが完了したものから、引き渡しを急ぐ考えを示しました。
農林水産省は、随意契約による備蓄米の売り渡しについて、先週金曜日から、コメの販売店や中小のスーパーなどからの申し込みの受け付けを始めましたが、コメの販売店向けは、予定数量を超えた可能性があるとして、2日夕方、いったん休止しました。
これについて、小泉農林水産大臣は、3日の閣議のあとの会見で、コメの販売店と中小のスーパーなどからの申し込みが、2日までに、合わせておよそ1500件あったことを明らかにしました。
そのうえで、「引き渡しは順次、契約の手続きが完了したところからやっていく。態勢も強化しているのでできたところからどんどん出ていくようにしたい」と述べ、契約の手続きが完了したものから、引き渡しを急ぐ考えを示しました。
一方、これまでに競争入札で売り渡された備蓄米については、「今回、売り渡している備蓄米に比べ、少し高めの水準になるので、『どうしようか』といった声があることは承知している」と述べたうえで、記者団から、買い戻したうえで、再度、随意契約で売り渡すことも考えているか問われると、「申し出があればそのようなことも含めて適切に対応して活用したい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824101000.html
随意契約の備蓄米 ローソン 1キロと2キロの小分け販売を発表
返信削除2025年6月3日 14時22分
随意契約で放出された備蓄米の販売が始まる中、大手コンビニのローソンは、1キロと2キロの小分けにして販売すると発表しました。ファミリーマートも1キロの小分けで販売することにしていて、より多くの消費者に届けることができるか注目されます。
ローソンは3日、都内で会見を開き、随意契約で放出された政府の備蓄米について
▽1キロ税込み389円と
▽2キロ税込み756円の小分けにして販売すると発表しました。
会社は当初、大手の小売業者を対象にした備蓄米の購入を申請しましたが、条件を満たさなかったことなどから受理されませんでした。
このため中小の小売業者などを対象にした随意契約で500トンを購入していて、精米などの準備が整えば、全国の店舗で販売する方針です。
竹増貞信 社長は「コンビニの店舗には高齢者や1人暮らしの人が多く来店するため、少ない量のコメがほしいというニーズに応えていきたい」と話していました。
このほか、ファミリーマートも6月上旬をめどに備蓄米を1キロの小分けで販売することにしていて、より多くの消費者に届けることができるか注目されます。
またローソンは、市場で調達した令和5年や4年産のコメを使ったおにぎりを販売すると発表しました。
これまでの商品より割安な価格にし、7月以降、関東地方の一部の店舗で販売するということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824381000.html
随意契約の備蓄米 ローソン 1キロと2キロの小分け販売を発表
削除2025年6月3日 17時48分
随意契約で放出された備蓄米の販売が始まる中、大手コンビニのローソンは、1キロと2キロの小分けにして販売すると発表しました。ファミリーマートも1キロの小分けで販売することにしていて、より多くの消費者に届けることができるか注目されます。
ローソンは3日、都内で会見を開き、随意契約で放出された政府の備蓄米について
▽1キロ税込み389円と
▽2キロ税込み756円の小分けにして販売すると発表しました。
会社は当初、大手の小売業者を対象にした備蓄米の購入を申請しましたが、条件を満たさなかったことなどから受理されませんでした。
このため中小の小売業者などを対象にした随意契約で500トンを購入していて、精米などの準備が整えば、全国の店舗で販売する方針です。
竹増貞信 社長は「コンビニの店舗には高齢者や1人暮らしの人が多く来店するため、少ない量のコメがほしいというニーズに応えていきたい」と話していました。
このほか、ファミリーマートも6月上旬をめどに備蓄米を1キロの小分けで販売することにしていて、より多くの消費者に届けることができるか注目されます。
またローソンは、市場で調達した令和5年や4年産のコメを使ったおにぎりを販売すると発表しました。
これまでの商品より割安な価格にし、7月以降、関東地方の一部の店舗で販売するということです。
小泉農相 “大手コンビニ 早ければ週内にも店頭販売開始”
小泉農林水産大臣は3日午後、記者団に対し、随意契約の備蓄米について、大手コンビニのファミリーマートとローソンとは早ければ週内にも店頭での販売が始まるという認識を示しました。
そのうえで中小のスーパーなどを対象にした6万トンについてはまだ予定量に達していないため、受け付けを続けているとしています。
さらに、競争入札で放出した備蓄米の買い戻しについては「申し出があれば活用のあり方を考える。今はまだ具体的な申し出はなく申し出を待っている状況だ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824381000.html
コンビニ3社が政府備蓄米を販売へ、ファミマとローソン1kg360円…セブンは無洗米に
削除2025/06/03 20:37
コンビニエンスストア大手3社は3日、随意契約で放出される政府備蓄米の販売を始める方針を明らかにした。
コンビニ各社は、小売り大手を対象とした随意契約では、コメの年間取扱量が1万トン以上という条件を満たさず、受理されなかった。3社は今回、中小のスーパーや米穀店向けの2021年産米8万トンに対して申請を行った。
ファミリーマートは1000トンを契約した。早ければ週内にも、東京、大阪の店舗で1キロ360円(税抜き)で販売を始める。
ローソンは500トンを契約し、1キロ360円(同)、2キロ700円(同)で売り出す予定だ。
セブン―イレブン・ジャパンは500トンを申請した。無洗米として販売する方針で、2キロ800円前後(同)を想定しているという。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250603-OYT1T50171/
随意契約の備蓄米 大手コンビニでも週内に販売開始へ
削除2025年6月4日 4時10分
随意契約による備蓄米の販売が大手スーパーなどで始まっていますが、大手コンビニでも早ければ週内に販売を始めることにしています。各社は1キロや2キロの小分けにして販売する方針で、より多くの消費者の購入につなげられるか注目されます。
このうち随意契約で1000トンを調達したファミリーマートは、6日から東京と大阪の一部の店舗で販売を始めることにしています。
1キロの小分けにして税込み388円で販売し、今月中には全国の店頭に並べることにしています。
また、ローソンとセブン-イレブン・ジャパンもそれぞれ500トンを随意契約で調達していて
▽ローソンは早ければ週内に、1キロ税込み389円と2キロ税込み756円で
▽セブン-イレブンは入荷が決まり次第、2キロ税込み800円余りで販売することにしています。
各社は当初、大手の小売業者を対象にした備蓄米の購入を申請したものの、条件を満たさなかったことなどから受理されず、中小の小売業者などを対象にした随意契約で購入していました。
高齢者や1人暮らしの人の間では小分けにしたコメのニーズも高いということで、全国で合わせて5万店を超える店舗網を持つコンビニ3社で販売が始まることで、より多くの消費者の購入につながるか注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014824881000.html
石破首相“備蓄米 迅速に届け コメ政策の総合的な検討も”
返信削除2025年6月3日 15時23分
コメの価格高騰をめぐり、石破総理大臣は、政府与党連絡会議で、国民に備蓄米を迅速に届けられるよう取り組むとともに、近く、新たな関係閣僚会議を開き、コメ政策の総合的な検討を進めていく考えを示しました。
この中で、石破総理大臣は、コメの価格高騰をめぐり「備蓄米は早速、一部の事業者で販売されており迅速な対応を行うことができた。引き続き、国民に迅速に届けられるよう努力していく」と述べました。
そして「消費者に持続的に安心してもらえる価格でコメを提供するとともに、生産性向上を通じた持続的な農業生産で安定的な供給を実現することが必要だ」と述べ、近く、新たな関係閣僚会議を開き、価格高騰を検証したうえで、コメ政策の総合的な検討を進めていく考えを示しました。
また、アメリカ・トランプ政権の関税措置を受けた日米交渉について「2度にわたってトランプ大統領と電話会談を行い、措置の撤廃を求めるわが国の立場を改めて直接伝えた。引き続きアメリカとの協議に全力で取り組んでいく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824431000.html
農相 備蓄米“消費者の混乱につながらず” 売り渡し必要性強調
返信削除2025年6月3日 17時26分
小泉農林水産大臣は、随意契約による備蓄米の売り渡しで、スーパーの店頭に収穫された年が異なる複数の種類のコメが並ぶことについて、消費者の混乱につながるとは考えていないとしたうえで、改めて今回の売り渡しの必要性を強調しました。
小泉農林水産大臣は、3日の参議院農林水産委員会で野党側から、スーパーの店頭に収穫された年が異なる複数の種類のコメが並ぶことは、消費者の混乱を招くのではないかと問われたのに対し、「消費者の選択肢が増えることが混乱につながるという理解は私にはない」と述べました。
さらに、スーパーなどで備蓄米を買い求める消費者の列ができていることについては、「この価格帯でなければ買えない方がいることを放置できなかった」と述べ、随意契約での備蓄米の売り渡しの必要性を改めて強調しました。
そのうえで、「そもそもなぜこんなことになっているのか、今週中に開催される関係閣僚会議で検証が進められると理解している」と述べ、近く開催される関係閣僚会議でコメの価格高騰の背景などについて議論が行われるという認識を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824531000.html
小泉農相 “備蓄米購入の資金繰りに配慮を” 地銀などに要請
削除2025年6月3日 18時28分
小泉農林水産大臣は3日、地方銀行や信用金庫の業界団体の代表と相次いで面会し、コメの販売店や中小のスーパーなどが備蓄米を購入する際の資金繰りへの配慮を要請しました。
農林水産省は、コメの販売店や中小のスーパーなどが随意契約で備蓄米を購入する際、基本的には、代金を前払いするよう求めています。
こうした中で、小泉農林水産大臣は3日、全国地方銀行協会の秋野哲也 会長と面会し「これからが新たな随意契約の本番で、町のお米屋さんや中小のスーパーさんに活躍いただく時期が来る。金融機関の皆さんの特段のご配慮をお願いしたい」と述べ、コメの販売店や中小のスーパーなどが備蓄米を購入する際の資金繰りへの配慮を要請しました。
これに対し、秋野会長は「地域のスーパーやお米屋さんは大事なお客様で、一生懸命お手伝いさせていただきたい」と応じました。
面会のあと、秋野会長は記者団に対し「中小事業者になってくると流通なども含めてやや時間がかかるかもしれないが、なるべく早く行き渡るようお手伝いできればと考えている」と述べました。
このあと、小泉大臣は全国信用金庫協会の平松廣司 会長とも面会し、同様に、中小の事業者が備蓄米を購入する際の資金繰りへの配慮を要請しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250603/k10014824571000.html
通販サイト「格安でコメ販売」、代金振り込んでも商品届かず…「50万円以上だまし取られた」人も
返信削除2025/06/03 08:23
コメの価格高騰が続く中、「格安でコメ販売」とうたった通販サイトで代金を振り込んでも商品が届かないといった詐欺被害の相談が、今年に入って茨城県警に計8件寄せられていたことがわかった。「50万円以上をだまし取られた」という相談もあり、県警は偽サイトへの警戒を呼びかけている。
県警サイバー企画課によると、相談はいずれも県民からで、1月に1件、3~4月にそれぞれ3件、5月に1件寄せられた。代金を振り込んだ商品が予定通りに届かないため、サイトを確認すると閉鎖されており、そこで詐欺と気づくケースが多い。
購入手続きをした後、サイト側から「コメが欠品した」と連絡があり、「返金手続き」として指示されるままにネットバンクを操作する中、気づかないうちに金を振り込んでいた被害もあった。振込先はほとんどが個人名義の口座だったという。
同課は、 ▽サイト側が入金を急がせてくる▽支払い方法が銀行振り込みなどに限定されている▽振込先の口座が個人名義 ――の場合は偽サイトの可能性が高いと説明。「極端に販売価格が安いサイトには注意してほしい」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250602-OYT1T50290/
社説
返信削除備蓄米店頭販売 流通面の課題解消を急ぎたい
2025/06/04 05:00
コメの価格高騰が長引く中、随意契約を通じ、割安なコメが早くも店頭に並び始めた。コメ価格全体の引き下げにつながるよう、流通が抱える課題の解消を急ぎたい。
小泉農相は5月21日に就任して直ちに、政府備蓄米の放出方法を一般競争入札から随意契約へと切り替えた。5月末から首都圏のスーパーなどで販売され、売り切れとなる店が相次いだ。まずは順調な滑り出しと言えよう。
銘柄米を含めた5キロ・グラムの平均価格は、前年の約2倍となる4000円を超え続けている。
今回の備蓄米は2022年産の「古古米」が中心で、政府の想定どおり5キロ・グラム2000円程度で販売された。市民が店頭に列をなす光景は、家計の負担軽減への期待の大きさを表すものだろう。
銘柄米を含めたコメの価格全体を下げるには、備蓄米の円滑な販売を徹底し、 逼迫 ひっぱく する需給を緩和していかねばならない。
随意契約では約30万トンの放出を計画する。現状のままでは、精米工場に依頼が殺到してさばききれず、流通や販売の 足枷 あしかせ になりかねない。人手不足が厳しい中、トラック運転手の確保も課題だ。
政府は、関係業界への協力要請を強めていく必要がある。
随意契約に先立って、一般競争入札で3月と4月に放出した約31万トンの販売を加速させることも重要だ。3月の放出分は、5月11日時点で1割強しか小売りに届いていないという。これでは、コメ価格を下げる効果は見込めない。
小泉農相は、政府が競争入札で放出した備蓄米を買い戻し、随意契約で再放出することを検討する考えを示した。農林水産省は、卸売りが多段階をなす複雑な流通システムの課題も洗い出し、迅速に手を打っていくべきだ。
政府は食料安全保障の観点から不測の事態に備え、普段から100万トン程度を備蓄している。
今回の放出で、残りは約30万トンまで低下した。小泉農相は、価格を下げることへの強い意志を示しており、残る備蓄米も放出する可能性があると強調している。
備蓄が食料安保の面で心配される水準にまで下がるようなら、緊急措置として輸入米の活用を検討することも避けられまい。
農水省はこれまで、価格高騰の要因は流通の目詰まりだと説明してきた。だが、生産量自体が足りないとの声も強まっている。これまでの説明にとらわれず、価格高騰の理由や生産不足の有無についても再検証すべきではないか。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250604-OYT1T50011/
小泉農相 備蓄米の一部を加工用としても放出を検討
返信削除2025年6月4日 11時49分
コメの価格高騰が続く中、小泉農林水産大臣は、酒やみそなどに使う加工用のコメも足りないといった声が上がっていることを受けて、備蓄米の一部を加工用としても放出する方向で検討していることを明らかにしました。
政府の備蓄米をめぐっては、これまでに、JA全農などの集荷業者に競争入札で31万トンを売り渡したほか、小売業者に随意契約で30万トンを売り渡すことになっていますが、残る30万トンの扱いは決まっていません。
こうした中、小泉農林水産大臣は4日午前、記者団の取材に対し「日本酒作りに励んでいる皆さんから『酒米が高い、足りない』といった声が届いていて、何かしらの対応を考えなければいけないと議論している。みそなどの関係者からも影響が出ていると聞いていて、農林水産省としてできることを考えたい」と述べ、政府の備蓄米の一部を酒やみそなどに使う加工用としても放出する方向で検討を進めていることを明らかにしました。
そのうえで、来週、日本酒やみその生産者から詳しく状況を聞く予定だとしたうえで、「主食用米としての需要があれば無制限に放出するが、コメは主食用だけではなく、きめ細かい目配りは必要だ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014825281000.html
“コメ高騰 日本酒にも影響” 北陸の酒造組合 国に支援要望へ
返信削除2025年6月4日 17時16分
コメの価格高騰で、酒米を原料とする日本酒の生産にも深刻な影響が出るおそれがあるとして、北陸3県の酒造組合は、国に対し、酒米をつくる農家への交付金や酒造会社への助成といった支援を求める要望書を提出することを決めました。
コメの価格高騰を受けて、北陸地方でも酒米からより価格の高い主食用のコメへの転作の動きが出ていて、酒米の供給が不足し、仕入れ価格の値上がりが懸念されています。
酒造組合の関係者によりますと、こうした状況を受け、北陸3県の酒造組合でつくる「日本酒造組合中央会北陸支部」は、日本酒の生産に深刻な影響が出るおそれがあるとして、今週中にも国に対して支援を求める要望書を提出することを決めました。
要望書では、酒米を作る農家を増やすため、酒米を作った時に交付金を出すことや、酒造会社に対し、ことし生産される酒米や加工米の購入資金を助成することなどを求めるということです。
北陸3県のうち福井県酒造組合は「北陸の酒造会社は高品質で味にこだわった酒造りで生き残ってきたが、原料がなければ酒造りそのものができなくなるという危機感がある。国や県に支援を働きかけていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014825671000.html
コメ価格高騰で日本酒値上げへ 品質など確認し備蓄米使用検討
削除2025年6月4日 18時38分
コメの価格高騰が続く中、コメを原料として使う日本酒の酒造会社の間では、商品を値上げする動きが出ています。
創業から280年余りの歴史がある神戸市東灘区の大手酒造会社「白鶴酒造」では、日本酒を醸造する過程で、年間数千トンのコメを使用しています。
主食用のコメの不足や価格高騰が続く中、日本酒の原料となるコメの一部についても、仕入れ価格が去年の同じ時期と比べて、2割程度高くなっています。
ことし秋に収穫されるものは、今の2倍ほどに値上がりする見通しだということです。
さらに、瓶などの包装資材や物流費なども値上がりが続いていることから会社では、日本酒140品目の出荷価格をことし10月から引き上げることを決めました。
店頭での小売価格はおよそ5%から18%上がる見込みだとしています。
この会社の水谷仁 生産本部長は、「メインの原料となるコメの価格が大幅に上がり、やむをえず値上げを決めた」と話しています。
一方、小泉農林水産大臣が4日、政府の備蓄米の一部を酒の原料などの加工用としても放出する方向で検討していると明らかにしたことについては、「割安なものが放出されるのであれば歓迎したい。ただ、数年前に収穫されたコメなので品質や安全が保証されるのかどうかを確認したうえで、使用を検討したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250604/k10014825821000.html
備蓄米の随意契約、セブン・ファミマ・ローソンなど62社が申し込み完了
返信削除2025/06/04 22:43
農林水産省は4日、中小のスーパーや米穀店を対象とした政府備蓄米の随意契約について、同日午後6時時点で62社・計8517トン分の申し込みが確定したと発表した。
倉庫に積み上げられた備蓄米(5月30日、神奈川県内で)
内訳は、中小スーパー向けが33社・6744トン、米穀店向けが29社・1773トン。中小スーパー向けには、コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンなどが申し込んだ。
米穀店向けの申し込みは2万トンの上限に達した可能性があり、受け付けを休止しているが、中小スーパー向け(6万トン)は申し込みを受け付けている。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250604-OYT1T50142/
小泉農相、備蓄米の酒造メーカーや加工業者向けへの放出検討…残る30万トンの一部充当
削除2025/06/04 11:25
小泉農相は4日、報道陣の取材に応じ、酒造メーカーや加工業者向けに政府備蓄米の放出を検討していることを明らかにした。既に61万トンの備蓄米の放出を決めているが、残る約30万トンの一部を活用する方向で調整している。
農林水産省の4月末時点の見通しでは、2025年産の主食用のコメの生産量は、前年より40万トン多い719万トンとなっている。ただ、米価高騰を背景に、主食用米への生産転換が進むことで、みそや米菓向けの加工用米などの確保が難しくなる可能性が指摘されている。
政府備蓄米の在庫は昨年6月末時点で91万トンだった。政府は一般競争入札で31万トンを放出した。随意契約では30万トンも放出を進めている。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250604-OYT1T50058/
「ネットで購入したコメ届かない」福井県警に相談増…コメ高騰に便乗した詐欺か、注意呼びかけ
返信削除2025/06/05 07:34
インターネット通販などで購入した米が届かないという相談が福井県警に寄せられている。米の価格高騰に便乗した詐欺サイトとみられ、県警は「価格が不自然に安い、問い合わせ先の電話が通じない、振込先が個人の口座、といったサイトには注意してほしい」と呼びかけている。
生活安全企画課によると、県警には5月29日までに11件の相談があり、30~40歳代からの相談が目立つという。うち40歳代女性は「ネットで米30キロを8000円で購入したが、1週間たっても届かない」として被害届を提出。県警が詐欺の疑いで捜査している。
このほか、SNSで知り合った相手から購入を持ちかけられ、代金を詐取されたケースや、「返金に応じる」としながら、電子決済サービス「ペイペイ」のアプリを操作させ、さらに追加で詐取した手口も確認されているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250604-OYT1T50191/
コメ価格の高騰、JA全中会長「消費者のコメ離れ非常に憂慮」…備蓄米放出の政府判断には理解示す
返信削除2025/06/05 20:03
全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は5日の定例記者会見で、随意契約での政府備蓄米の放出について、「消費者のコメ離れを防ぐという趣旨のもと、政府の新たな判断と認識している」と理解を示した。コメ価格の高騰の影響を巡っては、「消費者のコメ離れを非常に憂慮している」と述べた。
備蓄米を求めて開店前に行列をつくる人たち(6月2日午前7時4分、大阪市西区で)=浜井孝幸撮影
随意契約で放出された備蓄米が5キロ・グラム2000円程度で販売されていることに関し、山野氏は「コメの生産費は規模や条件によって違う。一律に適正な小売価格の水準を申し上げることはできない」と述べた。その上で、「農家が再生産可能な所得を十分確保でき、消費者にも納得いただける価格の実現が必要だ」と指摘し、コメの生産コストの増加分を販売価格へ反映することに理解を求めた。
随意契約で放出された備蓄米は5月31日からスーパーなどの店頭で販売が始まった。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250605-OYT1T50157/
コメ購入者は「ほっとした」…農家は「経営立ち行かない」…埼玉県内でも備蓄米の販売開始
返信削除2025/06/05 05:00
随意契約の備蓄米約1400袋が販売された
随意契約で放出される政府備蓄米の販売が、県内の店舗でも始まった。店頭には安いコメを求める客が行列を作り、購入できた人からは 安堵あんど の声が上がった。安価なコメが出回ることに対して、経営への影響を心配する農家もいる。(立原朱音)
三郷市のディスカウント店「MEGAドン・キホーテ三郷店」では4日、2022年産米5キロ(税込み2139円)約1400袋が並んだ。販売開始1時間前の午前8時頃から、列を作って待つ客に整理券が配られた。
午前2時から並んだという、東京都葛飾区の会社員岡野謙一さん(55)は「備蓄米の味を試したかった。酢飯にして食べようかな」とうれしそうだった。4人の子育てをする三郷市のパート福島麻美さん(43)は、米価高騰を受け、普段の食事はパスタやパンを多めにしていたといい「やっと買えてほっとした。すぐなくなると思うが大事に食べたい」と話した。
備蓄米を買おうと行列を作る人たち(いずれも4日朝、三郷市のMEGAドン・キホーテ三郷店で)
同店の備蓄米は、昼過ぎに完売した。
農林水産省によると、県内に本社を置く大手6業者が、随意契約による備蓄米の買い取りを申請した。その中ではスーパー「ヤオコー」(川越市)が9944トンと最多だ。
スーパー「ベルク」(鶴ヶ島市)は2日、越谷市内の3店舗で先行販売を行った。広報担当者は「今年に入ってコメの供給が安定していなかった。備蓄米の販売でお客様の要望に応えたい」と話す。
ホームセンター「カインズ」(本庄市)は「米価高騰が暮らしを圧迫している。より安く、多くの方に提供できる手段は活用したい」(広報)とする。ベルク以外の5業者は4日夕時点で、販売開始時期を調整中だ。
備蓄米放出の悪影響を心配する声も出ている。
さいたま市内のある米穀店は、一般競争入札による備蓄米は申請したが、随意契約では見送った。従業員は「味にこだわりたいので古さが気になった。古くて安いコメばかりが出回ると、工夫して生産している農家のやる気が下がってしまうのでは」と話す。
農水省によると、全国のスーパーで5月19~25日に販売されたコメ5キロあたりの平均価格は4260円。一方で随意契約の備蓄米価格はその半額ほどだ。
熊谷市の農家西田博泰さん(52)は「この30年間で肥料代は3倍ほどになり、経費はかさむ一方だ。消費者が安いコメばかり求めてしまうと、農家の経営は立ち行かなくなる」と不安を口にした。
◆随意契約の業者名
▽ヤオコー(川越市) 9944(トン)
▽カインズ(本庄市) 5000
▽コープデリ生活協同組合連合会(さいたま市南区) 4000
▽富士薬品(同市大宮区) 2600
▽マミーマート(同市北区) 2500
▽ベルク(鶴ヶ島市) 1200
https://www.yomiuri.co.jp/local/saitama/news/20250604-OYTNT50357/
大手コンビニで随意契約の備蓄米 販売始まる まだ届かない店も
返信削除2025年6月5日 19時30分
随意契約で購入した備蓄米の販売が5日から大手コンビニで始まりました。全国に店舗網をもつコンビニで販売が始まることで、より多くの消費者の購入につながるか注目されます。
ローソンは5日から東京と大阪の合わせて10店舗で備蓄米の販売を始めました。
東京・品川区の店舗には午前6時半ごろ20袋の備蓄米が到着し、従業員が店頭に並べていました。
コメは1キロと2キロに小分けにして販売され、価格は1キロ、税込み389円、2キロ、税込み756円となっています。
会社では、小分けにして販売することで、高齢者や1人暮らしの人からのニーズにも応えたいとしていて、6月中旬以降、全国の店舗で取り扱いを始める方針です。
2キロの備蓄米を購入した50代の女性は、「コメをなるべく食べないようにしていて、きょうちょうど備蓄米を買うことができてよかったです。小分けにして売ってくれると手が出しやすいです」と話していました。
一方、ファミリーマートも、5日から東京と大阪の合わせて20店舗で販売を始めました。
このうち、東京・港区にある店舗には午前8時ごろ、小泉農林水産大臣が視察に訪れ、特設のコーナーに備蓄米が並んでいる様子を確認していました。
そして会社側から1キロに小分けし、税込み388円で販売していることや今後、1.5キロ単位で販売している従来の銘柄米の値下げを期間限定で行うことなどについて説明を受けていました。
会社では、今後2週間程度で全国での販売を目指すとしていて、細見研介社長は「小分けにすることで、店から持ち帰る負担も減らせるし、1キロから試せることで不安感の解消にもつながる。全国に1キロの備蓄米が行き渡ることの意義は大きいのではないか」と話していました。
コンビニではこのほかセブン-イレブン・ジャパンが6月17日から東京や大阪などの店舗で備蓄米の販売を始めることをきょう発表しました。
全国であわせて5万店を超える店舗網を持つコンビニ3社で販売が始まることで、より多くの消費者の購入につながるか注目されます。
【富山】今週から販売予定の備蓄米 届いていない店も
随意契約で売り渡された備蓄米の販売が首都圏のスーパーなどで始まる中、今週から販売を予定していた富山県高岡市のディスカウントストアは物流の遅れなどで備蓄米が届かず困惑しています。
富山県高岡市などにディスカウントストアを展開する岡山県倉敷市の会社は、令和4年産の備蓄米、およそ1000トンを随意契約で購入し、今週中の販売を目指し準備を進めてきました。
しかし、この会社によりますと、物流の遅れなどで、契約した備蓄米はまだ店舗に届いていないということです。高岡市の店舗でも、届きしだい販売できるように陳列場所を検討するなど準備を進めていますが、5日時点で備蓄米は届いておらず、見通しが立っていないということです。
この会社は、随意契約で調達した備蓄米を5キロで税抜き1800円程度で販売することを想定し、現在販売している富山県産のコシヒカリより2000円ほど安くする予定です。
店を訪れた高岡市の70代の男性は「コメの価格が高いです。価格が安いという備蓄米の味を早く知りたいです」と話していました。
「ラ・ムー高岡東店」の芝本葵生店長は、「今週入荷する予定でしたが、物流が遅れていて入荷時期が未定です。多くの客に安価なコメを提供したい」と話していました。
【北海道】在庫不足の懸念から備蓄米の購入申請した店は
北海道北斗市にあるコメの販売店は、ことしの新米が入荷するまでの間、在庫が不足する懸念があることから、中小の小売業者を対象にした随意契約による備蓄米の購入を申請しました。
この店ではスーパーとの差別化を図ろうと、生産者と直接契約を行い農薬や化学肥料を半分以下に抑えたコメを仕入れていて、地元産で5キロ税込み3790円で販売しているものもあります。
生産者から1年分をまとめて仕入れているため、コメの価格が高騰する中でも値上げはしておらず、ことしの来店客は例年と比べて5倍から6倍に増えているということです。ただ、その結果、ことしの新米が入荷するまでの間に、在庫が不足する懸念が生じているということで、5月上旬からは来店客1組当たり10キロまでという購入制限を設けています。
北斗市に住む60代の来店客は「15キロ買いたいと思っていたが、制限がかかっていたので上限の10キロを買った。こういう状況なのでしかたがない」と話していました。
在庫不足の懸念を受けて、この店は、5月30日、令和3年産の備蓄米10トンの購入を申請し、4日に農林水産省から要件を満たしているとする審査結果を受け取ったということです。調達した備蓄米は5キロ税込み2000円での販売を予定していますが、現時点で入荷時期が不明なため販売を開始する時期や方法は未定だということです。
コメの販売店「澤田米穀店」の澤田導俊専務は「当初は備蓄米の購入に手を上げる予定はなかったが、新規の客も増えていてコメが無くなると常連客にも迷惑がかかるので申請した。コメの価格が落ち着いてほしい」と話していました。
JA全中 山野会長「価格高騰を望んでいるわけではない」
JA全中=全国農業協同組合中央会の山野徹会長は5日の定例会見で、高騰が続くコメの価格について「消費者が購入する価格の高騰を望んでいるわけではない」と述べ、生産者と消費者の双方が納得できる価格の実現が必要だという考えを強調しました。
このなかで、JA全中の山野会長は「コメの価格高騰によって国産米の消費減退や消費者のコメ離れを何よりも懸念している。消費者が購入する価格の高騰を望んでいるわけではない」と述べました。
そのうえで「コメの生産に必要な肥料や燃料などの資材はここ数年高止まりしており、コストの増加分を販売価格に反映していかなければ持続可能な生産は実現できないとの不安の声が生産者から届いている」として生産者と消費者の双方が納得できるコメの価格の実現が必要だという考えを強調しました。
一方、コメの値下がりにつなげるため、政府が備蓄米の売り渡しの方法をJA全農などの集荷業者が対象の「競争入札」から小売業者を対象にした「随意契約」に切り替えたことについては「消費者のコメ離れを防ぐという趣旨で、政府が新たな判断をしたと認識している」としたうえで「JAグループとしても消費者が安心してコメを購入できる環境を早急に構築していくことが必要だと考えている。需給や価格の動向を注視していくとともに、必要に応じて政府に対し機動的な対応を求めていきたい」と述べ、コメの価格が落ち着いたあとには生産者がコメづくりを続けていくことができる価格水準が維持されるよう政府に対応を求めていく考えを示しました。
さらに、競争入札でJA全農が9割以上を落札した備蓄米については「消費者に1日でも早く届けられるよう、スピード感をもって、最大限取り組んでいきたい」と述べ、取引先にコメを引き渡す時期を前倒しするなどして流通を急ぐ考えを強調しました。
“組合員約1000万人”農協とは
農協=農業協同組合は、農家が互いに助け合うための組織として、1947年に「農協法」が成立した後、全国各地に設立されました。
「JA」の愛称でも知られていて、ことし4月の時点で全国に496あり、組合員はおよそ1000万人にのぼるということです。
このうち農業を仕事とする正組合員は389万人、農家以外の准組合員は630万人だとしています。
その農協を代表する組織がJA全中=全国農業協同組合中央会です。
JA全中の設立は1954年で地域の農協の経営を指導する組織として戦後、一貫して全国の農協を束ねてきましたが、2015年の農協改革の関連法の成立を受けて2019年に会計監査の権限がない一般社団法人に移行しました。
現在は地域の農協の経営相談や政府に対する農業政策の提言などを行っています。
JAグループにはこのほか、農家が生産したコメなどを集めて販売する「JA全農」や、農協などから預かった資金を運用して収益を還元する「農林中央金庫」などがあります。
小泉農相「上がり方がおかしい」衆院農林水産委
小泉農林水産大臣は5日の衆議院農林水産委員会で現在のコメの価格について「5キロ4200円の平均価格がおかしいのではなくて、上がり方がおかしい」と述べ、随意契約による備蓄米の売り渡しによって高騰が続くコメの価格を落ち着かせる考えを強調しました。
このなかで小泉農林水産大臣は現在のコメの価格について「5キロ4200円の平均価格がおかしいのではなくて、上がり方がおかしい。あらゆるカードを選択肢において、仮に批判があってもこの価格抑制を実現する覚悟を持ち続けなければ簡単にマーケットは転換しない」と述べ、随意契約による備蓄米の売り渡しによって、高騰が続くコメの価格を落ち着かせる考えを強調しました。
またコメの流通のあり方については「小売業者側からほかの食料品と比べて極めて複雑怪奇でブラックボックスがあるという指摘が多々寄せられている。コメの大手卸では営業利益が前年比250%を超えているところもある。流通がどういった状況なのか可視化させたい」と述べ、きょう初会合が開かれるコメの安定供給に向けた関係閣僚会議などを通じて、コメの流通の課題を特定し、適正化を進めていく考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250605/k10014826321000.html
備蓄米 中小のスーパーなど101の申請が確定 流通が焦点
返信削除2025年6月6日 5時31分
中小のスーパーなどを対象にした随意契約による備蓄米の売り渡しは、5日までに101の事業者からの申請が確定しました。ただ、申請が確定した事業者でも備蓄米の入荷の見通しが立たず、販売時期を決められないというところもあり、どのように早く流通させられるかが焦点となっています。
中小のスーパーやコメの販売店を対象にした随意契約による備蓄米の売り渡しについて、農林水産省は5日午後6時の時点で101の事業者のあわせて1万3000トン余りの申請が確定したと公表しました。
一方、申請が確定した事業者でも入荷の見通しが立たず、販売時期を決められないというところもあります。
このうち北海道北斗市にあるコメの販売店は、備蓄米10トンの購入を申請し、農林水産省から申請が確定したという連絡を受けました。
ただ、現時点で備蓄米の入荷の見通しが立たず、販売開始の時期は未定だということです。
澤田導俊専務は「新規の客も増えていて、コメが無くなると常連客にも迷惑がかかるので申請した。コメの価格が落ち着いてほしい」と話していました。
農林水産省は申請を受け付けたものから順次手続きを進めていくとしていますが、輸送するトラックの手配などの課題もあり、備蓄米をどのように早く流通させられるかが焦点となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250606/k10014827181000.html
備蓄米放出で米袋業者や物流業者が大わらわ…小売店から「無地で良いので調達したい」の依頼も
返信削除2025/06/06 16:00
随意契約で売り渡された政府備蓄米の店頭販売が本格化する中、米袋の製造業者や物流業者が大忙しだ。精米に加え、袋詰めや運搬が進まないことで備蓄米の販売を始められない店も出ており、各業者は急ピッチで作業を進めている。
工場に積まれた備蓄米の袋(4日、大阪市住吉区で)
大阪市住吉区のコメ包材メーカー「アサヒパック」の工場。4日、従業員が「備蓄米」と印刷された米袋の仕上がりを入念に確認し、手早く段ボールに詰め込んでいた。
大手小売店を対象にした随意契約の申請受け付けが始まった5月26日以降、契約を申し込んだ小売店などから「デザインを1日で仕上げられないか」「無地で良いのですぐに調達したい」といった依頼が殺到している。2交代勤務制を導入して生産ラインの稼働時間を長くし、1日の生産量を1・5倍近くに増強したが、それでも、現状では注文受け付けから出荷までに1か月程度かかるという。
今後、米穀店や中小小売店でも販売が本格化すれば、注文がさらに増える可能性がある。山下尚紀・営業部次長(51)は「他部署の従業員を動員することも検討している」と明かした。
多数の小売店が一斉に備蓄米の取り扱いを始めた結果、混乱しているのは物流の現場も同様だ。
「依頼が増えて断らざるを得ない状況が続いている」と語るのは、物流大手のフジトランスポート(奈良市)の川上泰生・執行役員(55)。小分けにされた5キロの米袋をトラックに載せる作業はフォークリフトが使えないため、一つ一つ手作業で行わなければならない。「人手と手間がかかるのでなかなか対応できない」とこぼした。
政府から備蓄米1万トンを購入したIT大手「LINEヤフー」(東京都)は、5月29日にオンラインで販売の予約受け付けを始めたが、広報担当者は「精米能力や米袋の手配、袋詰めなどがボトルネックになり、(政府が目指す)6月上旬の配送は間に合わない」と話す。イトーヨーカ堂(東京都)は食料品を扱う全196店舗で1回ずつ販売したものの、2回目の販売開始にはあと数日かかるという。
小泉農相は6日の閣議後記者会見で、備蓄米が行き渡る見通しについて、「5月31日から少量で一部始まり、徐々に広がりつつある。今の見立てでは6月下旬から7月にかけて、今と比べても相当な量が市中に出回ると思う」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250606-OYT1T50115/
備蓄米なくなったら外国産の緊急輸入を検討…90万トン中61万トン放出で小泉農相
返信削除2025/06/06 21:32
小泉農相は6日の閣議後記者会見で、政府備蓄米の在庫がなくなった場合、海外から外国産米の緊急輸入も検討していると明らかにした。実行されれば、天候不順による凶作でタイなどから緊急輸入した1993~94年以来となる。
石破首相も6日の衆院予算委員会で、緊急輸入する可能性を問われ、「国民に安定的にコメを供給するためには、あらゆる手法を考えなければならない」と否定しなかった。
政府は約90万トンあった備蓄米のうち、これまでに計61万トンを放出済みまたは今後の放出を決めた。小泉氏は「必要であれば無制限に放出する」と述べており、「ミニマムアクセス(MA)」と呼ばれる無関税枠のコメの活用も視野に入れている。小泉氏は6日、「MA米に限らず、緊急輸入も含めてあらゆる選択肢をもちたい。聖域なくあらゆることを考え価格安定を実現していく」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250606-OYT1T50154/
備蓄米の販売 小売業者と精米余力ある卸売業者の連携が課題に
返信削除2025年6月7日 5時04分
随意契約の備蓄米の店頭販売が各地で始まる中、この流れを安定的に続けるカギと言われているのが「精米」です。備蓄米を調達した小売業者と精米の余力があるコメの卸売業者をどのようにつないでいくかが課題になっています。
随意契約の備蓄米は国が委託する民間の保管倉庫から玄米の状態で小売業者に引き渡されます。
多くの場合、コメは流通の段階で精米されて消費者の元に届きますが、小売業者は精米設備を持たないケースが多く、代わって作業を担う卸売業者の対応が焦点となっています。
こうした中、コメの卸売業者でつくる全米販=全国米穀販売事業共済協同組合は、5月30日から6月3日にかけて加盟する139の事業者を対象に備蓄米を精米する余力があるか調査し、その結果を公表しました。
それによりますと、「余力がない」と回答した事業者はその理由として「人手不足」のほか、「随意契約の備蓄米の精米をすでに受注しているため」などと答えていました。
一方、1日の精米余力が10トン以上あるとした事業者もありました。
中には清掃時間などを精米作業の時間にあてて余力を確保しているとするところもありました。
調査した団体はこの結果をホームページで公表していて、「精米の委託先が見つからない小売業者に余力のある事業者を見つけてもらい、迅速な連携につなげたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250607/k10014828381000.html
立民 原口元総務相“古古古米 ニワトリがいちばん食べている”
返信削除2025年6月7日 22時06分
立憲民主党の原口 元総務大臣は佐賀県内で開かれた会合で、備蓄米について「古古古米はニワトリさんがいちばん食べている。人間様は食べていない」などと発言しました。
立憲民主党の原口 元総務大臣は、7日佐賀県内で開かれた会合に出席し、自身があいさつした内容を旧ツイッターの「X」に投稿しました。
それによりますと、原口氏は「古古古米はニワトリさんがいちばん食べている。人間様は食べていない。恐ろしいでしょ」などと述べています。
また、備蓄米をめぐり、国民民主党の玉木代表が先に「1年たったら動物のエサになるようなもの」などと発言したことについて「玉木代表はたたかれているが、本当のことを言ったらいけないのか」と指摘しています。
この発言について原口氏は、その後「X」で「古古古米は3年以上経過したコメで一般的に食用には適さないとされている。これは常識だ。僕は謝る必要は全くない」などと説明しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250607/k10014828891000.html
「古古古米はニワトリさんが一番食べている」…立憲民主の原口一博氏「新米みたいに食べたら危ない」
削除2025/06/07 18:21
立憲民主党の原口一博・元総務相は7日、佐賀市で開かれた集会で、政府備蓄米について「 古古古米こここまい はニワトリさんが一番食べている。人間様は食べてない」と発言した。
連合佐賀の集会であいさつする原口元総務相(7日、佐賀市で)
原口氏は2021年産の備蓄米について「あんなに恩を着せられて買うものか。5キロ83円を2000円以上でやっている」と述べた。その上で、国民民主党の玉木代表が「1年たったら動物の餌になるようなもの」と発言したことに触れ、「本当のことを言っちゃいけないのか」と擁護した。
原口氏は集会後、読売新聞の取材に対し、「事実ですから。安全を考えないと。新米みたいに食べたら危ない」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250607-OYT1T50117/
随契備蓄米店頭に 買い物客が列 「安すぎる」農家不安視
返信削除2025/06/07 05:00
備蓄米を受け取る買い物客(左)(いずれも6日、水戸市のMEGAドン・キホーテ上水戸店で)
備蓄米を買うために開店前から入り口に並ぶ人々
随意契約で売り渡された政府の備蓄米が、県内でも店頭に並び始めた。6日には水戸市内のディスカウント店で発売され、安価なコメを求めようと買い物客が列をつくる光景が見られた。米価が下がるかは不透明だが、備蓄米が出回ることについて生産者からは懸念の声も上がる。(北川一葉、伊能新之介、佐々木勇輝)
■朝5時から待機
6日午前7時頃、水戸市にある全国チェーン「MEGAドン・キホーテ上水戸店」の入り口では、2022年産の備蓄米5キロ(税込み2139円)が次々と店内へ運び込まれた。早朝からコメを求めて並んだ客が様子を見守った。
ひたちなか市の男性会社員(57)は、午前5時頃から同店の近くで待機。家族4人で暮らす中、コメ高騰の苦境を、パンや麺を増やしてしのぎつつ近隣市町を回り、少しでも安いコメを探していたという。「安く買えるのはありがたいが、1袋しか買えないからすぐに消費しちゃう」と不安げに話しながらも、会計を終えると「まずは無事に買えてほっとした」と胸をなでおろした。
夫婦で備蓄米を買いに訪れた城里町の男性(71)は、古米ならではのにおいや味わいについて「新米とは違うだろうから、カレーやチャーハンにしてみようかな」と話した。
■県内業者も申請
農林水産省によると、県内に本社を置く複数の業者も、随意契約による備蓄米の買い取りを申請した。
購入量は、関東を中心にスーパーを展開する「JMホールディングス」(土浦市)の6000トンが最多とみられる。県内では7日午前9時、「ジャパンミート生鮮館ひたちなか店」(ひたちなか市新光町)で発売される。広報担当者は「コメの在庫が切れかかる中、お客様にいち早く、少しでも安く届けたいと手を挙げた」と話した。
スーパー「タイヨー」(神栖市)は6日、県内外の40店舗で備蓄米24トン分の販売を開始した。残りの24トンの販売は7月を予定しているという。
■今秋の新米影響懸念
農水省によると、5月19~25日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロあたりの平均価格は4260円。半額ほどの価格で備蓄米が販売される影響を心配する生産者もいる。
水戸市で「コシヒカリ」などを栽培している農家の男性(36)は「備蓄米の値段には納得しているが、今年の新米の値段が大幅に下がると今後の経営は厳しくなる」とした。ただ、「ここまでコメを求められている年はなかったので、農家として意欲が湧いている」とも語る。
鉾田市のコメ農家の男性(50)は、「備蓄米は安すぎる」と率直に話す。「(新米の)価格の不安定さに農家仲間からは、心配や不安の声が上がっている。働き手のことをもっと考えてほしい」と訴えている。
https://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20250606-OYTNT50329/
岸田前首相 “コメ価格高騰の要因 検証が重要” 認識を示す
返信削除2025年6月8日 10時06分
コメの安定供給をめぐり、自民党の岸田前総理大臣は今後、必要な政策を講じていく上で、一連の価格高騰を招いた要因を流通過程なども含めて検証していくことが重要だという認識を示しました。
自民党の岸田前総理大臣は8日朝、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し備蓄米の随意契約での売り渡しについて「小泉農林水産大臣の政治判断で、緊急事態との認識の中、開始された。国民の気持ちに寄り添った対応で、成果は一定、評価できる」と述べました。
その上で「今回、なぜこうした価格推移をたどったか、検証をあわせてやっておかないと価格対応だけでは今後のコメ政策の見通しが立たない。ブラックボックスと言われる流通過程など、国民に納得いく説明ができる検証が大事だ」と述べました。
一方、終盤国会の対応をめぐり、野党側が内閣不信任決議案を提出した場合、衆議院を解散すべきか問われ「私の立場で触れるべきではない。不信任案にどう対応するかは、総理大臣が政治生命をかけて判断する話で、石破総理の判断を尊重するしかない」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250608/k10014829041000.html
社説
返信削除コメ政策 価格高騰の原因から洗い出せ
2025/06/10 05:00
コメの価格高騰が長引き、従来の農政を転換するよう求める国民の声が高まっている。
前年の2倍に値上がりした原因や問題点を洗い出し、安定供給の確保に向けた改革を進めるべきだ。
政府が設置した関係閣僚会議は、今後のコメ農政を検討することが目的だが、まずは、価格高騰の原因を分析し、これまでの農林水産省の対応が適切だったか、検証をする必要があるだろう。
1年程度で結論をまとめるという。中期的な改革としては、事実上の減反にあたる生産調整も見直すのが望ましい。増産に伴い米価が下落した際、経営難に陥る農家への所得補償のあり方も検討していくことが求められる。
農水省が価格の見通しを誤ったことは明白である。値上がりが始まったのは昨夏だ。2024年産米が出回れば落ち着くとの見通しを示していたが、値は下がらず品不足の不安も解消しなかった。
このため、高値が続くとみた卸売りなどの流通段階で業者が抱え込んでいるとの不満が広がった。投機的な業者の参入が高騰に拍車をかけたとも指摘される。
備蓄米の放出の遅れなどに批判はやまないが、流通過程の目詰まりがどこで、また、なぜ生じたのか。農水省が複雑な流通実態を把握出来なかった問題は大きい。
戦後のコメ農政は、国がコメを原則すべて買い上げて管理してきた。生産者が直接、消費者に販売可能になったのは、1995年の食糧管理法の廃止からだが、その後も、国が主導する減反による生産調整で価格を維持してきた。
政府は2018年に減反を廃止したが、農家の経営を安定させるため、転作奨励金を出し、実質的な減反を続けた。このため、消費者側への視点が欠落し、対応が後手に回ったのではないか。
現在のコメ農政は約30年となるが、今回のような不測の事態に対応できないのは明らかだ。
気候変動や災害の激甚化、国際情勢の不安定化で食料安全保障の重要性も格段に増している。
本格的な改革に取り組むべき時期を迎えていると言えよう。
農業を主な仕事にする人は四半世紀で約110万人にまで半減した。平均年齢は約69歳と高齢化も進んでいる。今後20年を見据えると30万人にまで激減するといい、担い手不足は深刻だ。
生産力増強で供給を安定させ、生産者も安心して魅力ある米作に取り組めるよう輸出強化を含めた新しい農政とする必要がある。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250610-OYT1T50006/
小泉農相 令和3年・2年産備蓄米20万トン 随意契約で追加放出へ
返信削除2025年6月10日 19時32分
小泉農林水産大臣は10日の閣議のあとの会見で、新たに令和3年産と令和2年産の備蓄米あわせて20万トンについて、随意契約で追加放出する方針を表明しました。令和2年産の備蓄米を放出するのはこれが初めてです。
小泉農林水産大臣は10日の閣議のあとの会見で「備蓄米を求めている事業者に活用してもらうため、需要があれば無制限で出すと申し上げてきたので、新たに令和3年産10万トン、2年産10万トンを売り渡すこととする」と述べ、令和3年産と令和2年産の備蓄米あわせて20万トンについて、随意契約で追加放出する方針を明らかにしました。
令和2年産の備蓄米を放出するのはこれが初めてです。
このうち令和3年産の10万トンと、これまでに中小の小売業者向けとして放出を予定していた6万トンのうち、まだ買い手が付いていない2万トンについて、大手から中小の小売業者などを対象として11日から申請の受け付けを始めるとしています。
小泉大臣は令和2年産の備蓄米の店頭価格を問われたのに対し、「5キロ当たり1700円程度になるのではないか」と述べました。
小泉大臣は「いま、全国のコンビニやスーパーで相当勢いをもって進めてもらって、これから全国的に面的に広がりを見せていく時に、店頭で売り切れなども出てきているので備蓄米を追加投入したい」と述べました。
今回の放出が完了すれば、残りの備蓄米は令和2年産の10万トンとなります。小泉大臣は「10万トンを残すのは災害を意識しての判断か」と問われたのに対し、「過去の事例を考えると東日本大震災で4万トン、熊本地震で90トンなので、十分対応できる水準だと思う」と述べました。
小泉農相 追加放出の必要性を強調
小泉農林水産大臣は参議院農林水産委員会で、新たに備蓄米20万トンを随意契約で追加放出することについて「備蓄米を無制限で出すという明確な意思も含めて追加投入すべきだと判断した」と述べて、コメ全体の値下がりにつなげるため必要だと強調しました。
このなかで小泉大臣は「いま店頭に並んでいるのは大手の小売りやコンビニのものが比較的早い。しかし、売り切れることを考えた時、当初のとおり無制限で出すという明確な意思も含めてここで追加投入すべきだと判断した」と述べ、コメ全体の値下がりにつなげるため、このタイミングでの追加放出が必要だと強調しました。
コメの値下がりに向けて小泉大臣は、コメの緊急輸入なども含めてあらゆる方法を検討していく考えを示しています。これについて「農家に不安を与えているのではないか」と問われたのに対し、小泉大臣は「あらゆる手を駆使してコメの高止まりを抑える。生産者にこれ以上外国産で占めさせない、そして消費者のコメ離れを防ぐ意思として受け取ってもらいたい」と述べました。
小泉農相「備蓄米の転売を法律で禁止する措置を検討」
小泉農林水産大臣は10日午後に記者団に対し、備蓄米の転売を法律で禁止する措置を検討していることを明らかにしました。今週中の閣議決定を目指すとしています。
このなかで小泉大臣は「安価なコメを安定的に供給するためにも転売対策は重要だ。コロナの時のマスクやアルコール消毒液の転売規制と同様に制度的にも備蓄米の転売が禁止されるよう事務方に対応を指示した。スーパーなどの小売店で購入したものを高値で転売することの禁止を検討している」と述べました。今週中の閣議決定を目指して作業を進めているとしています。
小泉大臣は「随意契約の備蓄米を高値で転売をする場合、違反者には1年以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金が科せられる。必要とする方に備蓄米をしっかりと提供したいという思いからだ」と述べました。
コメ販売店「市場冷やすという意味でも ありがたく受け止め」
東京 墨田区などでコメ販売店を経営する片山真一さんは、小泉農林水産大臣が備蓄米20万トンを追加で放出する方針を表明したことについて、「まだまだコメが足りない状況なので、市場を冷やすという意味でも、20万トンを出すというメッセージはとてもありがたく受け止めている」と話していました。
片山さんによりますと、卸売業者から仕入れるコメの価格が銘柄によっては先月60キロで4万5000円程度だったものが、今月に入って3万円台になるものも出ているということです。
このため随意契約による備蓄米の販売が広がって、コメの仕入れ価格がさらに下がることを期待しています。
片山さんは「今回のアナウンスで明日以降、コメの仕入れ価格がまた少し下がることが期待される。さらに、新米の価格を決める時にも市場にあるコメの量が多い方が価格を抑え気味にスタートできるので、そういう点でもたいへん期待している」と話していました。
一方で、みずから購入を申請するかどうかについては、10トン以上の申請が売り渡しの条件になっていることから「小売り向けだけでは10トンを売り切れない。街のレストランやホテルなど、業務用として販売できないと使い勝手が悪い」と述べ、購入は見送る方向で考えていると話していました。
大手スーパーやコンビニなど 追加購入に慎重な姿勢
一方、大手のスーパーやコンビニなどの間では、すでに購入した備蓄米の販売にまずは専念したいとして、現時点で追加の購入に慎重なところが多くなっています。
農林水産省は令和3年産の備蓄米10万トンと、中小の小売業者向けとして放出を予定していた6万トンのうち、まだ買い手が付いていない2万トンについて、11日から購入の申請を受け付けることにしています。
これについて流通大手のイオンは、すでに随意契約で2万トンの備蓄米を購入していて、追加で購入するかは検討中だとしています。
また、大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社は、これまでに購入した1万5000トンの備蓄米を全国の店舗で売り切ることを優先させるため、現時点で追加の購入は検討していないということです。
コンビ二大手のファミリーマートも、中小の小売業者などを対象にした随意契約で1000トンを購入していますが、備蓄米を販売した店舗は全体の1割程度にとどまっていることから、まずはすべての店舗で販売することを優先し、追加で購入するかは慎重に判断する方針です。
さらにネット通販大手の楽天グループも、随意契約で1万トンの備蓄米を購入していて、まずは保有する在庫の販売と出荷に専念したいとして、追加の購入に慎重な姿勢を示しています。
専門家「今後 銘柄米が余る可能性がある」
削除コメの流通に詳しい流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は、随意契約で備蓄米20万トンを追加放出することについて「業者の間でコメの充足感が出てくれば価格を引き下げる効果は見込める。ただ、すでに随意契約で30万トン、競争入札で31万トンのコメが出ているが、これらが出回りきっていない状況での放出なので、今すぐ強く価格を押し下げる効果が見込めるかは少し疑問だ」と述べました。
令和2年産の備蓄米が放出されることについては「安いコメを売りたい業者には魅力的かもしれないが、店のブランドを大切にしているところは扱いたくないところもあるかもしれない。いちばん古いコメには随意契約に手を挙げる業者がなかなか出てこない可能性がある」と指摘しました。
今後の見通しについては「備蓄米が銘柄米より先に売れていく現象が発生していて、銘柄米が余る可能性がある。卸売業者からするとことしの新米が出て、去年産の銘柄米の販売価格が安くなり、赤字になるリスクがある」と話していました。
備蓄米 新幹線で輸送
随意契約で売り渡された政府の備蓄米が10日、新幹線を使って仙台から東京に輸送され、あらかじめ予約した客に販売されました。
この取り組みは大手生活用品メーカーの「アイリスオーヤマ」がJR東日本と連携して実施し、メーカーが随意契約で調達した備蓄米1トンを5キロ入り200袋に小分けして新幹線で運ぶ計画です。
仙台駅に東京行きの新幹線が到着すると、担当者が備蓄米の袋が入った箱を手際よく運び入れていました。
新幹線に載せられた備蓄米は東京駅に到着したあと、通販サイトであらかじめ予約した客に5キロ税込み2160円で販売されました。
購入した60代の男性は「自宅近くのスーパーだと2キロ2000円台なので安さを実感している。早く食べてみたい」と話していました。
大手生活用品メーカーの田中伸生執行役員は「新幹線のスピードと確実性は魅力だ。民間の物流面の問題も出ている中で、新幹線を使った物流の形を示そうと思った」と話していました。JR東日本では今後も需要を見ながらこの取り組みを続けていくか検討することにしています。
小泉農相「指摘は制度運用の趣旨や実態と異なり大変遺憾」
立憲民主党の原口一博 元総務大臣が今月7日開かれた会合で備蓄米をめぐって「古古古米はニワトリさんがいちばん食べている。人間様は食べていない」などと発言したことについて、小泉農林水産大臣は10日の閣議のあとの会見で「備蓄米は有事の際に主食用として供給できるように品質の維持を図っている。そもそも人が食べているものではないという指摘は制度の運用の趣旨や実態とは異なるもので大変遺憾だ」と述べました。
自民 福田幹事長代行「きめこまやかに対応していく段階に」
自民党の福田幹事長代行は、記者会見で「小泉農林水産大臣が、少しでも国民の安心をつくりたいという思いで、できる限りのことをしている。小泉大臣の就任以降、明らかに結果が出てきている」と述べました。
その上で「さまざまな指標を見ると、コメの価格は全体としてピークアウトはしている。今後は全体のコメの価格ではなく、地域ごとの価格の濃淡や購買力が弱い世帯がまだ買えていないかもしれないという点など、きめこまやかに対応していく段階に入りつつある」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250610/k10014830601000.html
随意契約の備蓄米 令和3年産約12万トン きょうから受け付け
返信削除2025年6月11日 6時19分
随意契約による備蓄米の売り渡しについて、令和3年産およそ12万トンの申請の受け付けが11日から始まります。随意契約の備蓄米はまだ店頭での販売が始まっていない地域もあり、今回の追加放出によって広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
小泉農林水産大臣は10日、随意契約による備蓄米の売り渡しで新たに令和3年産10万トンと令和2年産10万トンのあわせて20万トンを追加放出すると発表しました。
このうち令和3年産の購入申請の受け付けが11日から始まります。
今回の売り渡しの対象はこれまでの放出で買い手が付かなかった分も加えたおよそ12万トンです。
申請できるのは年間1000トン以上1万トン未満の取り扱いがある中小の小売業者のほか、いったん休止されていた年間1万トン以上の取り扱いがある大手の小売業者や精米設備があるコメの販売店も受け付けが再開されます。
申請にあたっては、消費者に対し8月までに販売するのが条件で、申し込み量に上限はないとしています。
令和2年産については、令和3年産の申請が予定量に達したあと、受け付けを始めることにしています。
大手のスーパーやコンビニでは、これまでに購入した備蓄米の販売にまずは専念したいとして、現時点で追加の購入に慎重な姿勢を示すところもあります。
一方、随意契約の備蓄米はまだ店頭での販売が始まっていない地域もあることから、今回の追加放出によって広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
また、小泉大臣は10日、記者団に対し、備蓄米の転売を法律で禁止する措置を検討していることを明らかにしました。
今週中の閣議決定を目指すとしています。
小泉大臣は「随意契約の備蓄米を高値で転売した場合など、違反者には1年以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金が科せられる。必要とする方に備蓄米をしっかりと提供したいという思いからだ」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831501000.html
令和3年産の備蓄米 受け付け開始 “1時間で約30社から申請”
削除2025年6月11日 12時05分
随意契約による備蓄米の売り渡しについて、令和3年産およそ12万トンの申請の受け付けが11日から始まりました。今回の追加放出によって備蓄米を広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
今回放出されるのは令和3年産の備蓄米で、新たに追加された10万トンと、これまでの放出で買い手がつかなかった分のおよそ2万トンを合わせたおよそ12万トンです。
申請の受け付けは11日午前10時から始まりました。
申請できるのは、年間1000トン以上1万トン未満の取り扱いがある中小の小売業者のほか、いったん休止されていた年間1万トン以上の取り扱いがある大手の小売業者や、精米設備があるコメの販売店も受け付けが再開されました。
申請にあたっては消費者に対し、8月までに販売するのが条件で申し込み量に上限はないとしています。
農林水産省は令和3年産の申請が予定量に達したあとには令和2年産の10万トンを放出することにしています。
大手のスーパーやコンビニではこれまでに購入した備蓄米の販売にまずは専念したいとして、現時点で追加の購入に慎重な姿勢を示すところもあります。
一方、随意契約の備蓄米はまだ店頭での販売が始まっていない地域もあることから今回の追加放出によって広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
小泉農相「約30社から申請 ニーズある」
小泉農林水産大臣は11日午前、記者団に対し、受け付け開始から1時間でおよそ30社から申請があったことを明らかにし「1時間でこれだけ来るのはやはりニーズがあり、今回追加放出を決めて、今欲しいという事業者に応えられる環境を作れたのはまずよかった」と述べました。
そのうえで追加放出のタイミングについては「世の中に出回った部分で売り切れが発生しているところに目詰まりなく、切れ目なく提供していく。しっかりと価格の高騰を抑えにいくには今ここで流す判断をするのがいちばんいいだろうと考え、応募を受け付けてから実際に店頭に並ぶまで少し時間がかかるので、このタイミングだと思った」と述べました。
セブン-イレブン 50トン購入申請
コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンは令和3年産の備蓄米について、50トンを購入する申請をしたと明らかにしました。
セブン-イレブンはこれまでの随意契約で500トンの備蓄米を購入していて、6月17日から東京や大阪などの店舗で販売することにしていますが、会社は「全国の店舗で備蓄米のニーズがあることから追加の購入を決めた」としています。
11日から始まった申請の受け付けについては、流通大手のイオンも購入の申請を検討しているということです。
国民 古川代表代行 “備蓄米放出 中長期のことも考える必要”
国民民主党の古川代表代行は記者会見で「備蓄米の放出は短期的には必要なことだと思うが、中長期でも正解かというと必ずしもそうではない。コメはこれからの天候しだいでは不作になることもあり得るので 目の前の値段を下げることだけではなく、中長期のことも考えていくことが必要だ」と述べました。
その上で「コメ政策の抜本的な見直しをするのであれば、きちんとした現状把握をしなければならない。コメは足りないのか、足りているのか、どこかに隠れているのか、しっかりリサーチすることなども同時並行的に進めることが大事ではないか」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831761000.html
令和3年産の備蓄米 受け付け開始 “1時間で約30社から申請”
削除2025年6月11日 15時56分
随意契約による備蓄米の売り渡しについて、令和3年産およそ12万トンの申請の受け付けが11日から始まりました。今回の追加放出によって備蓄米を広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
今回放出されるのは令和3年産の備蓄米で、新たに追加された10万トンと、これまでの放出で買い手がつかなかった分のおよそ2万トンを合わせたおよそ12万トンです。
申請の受け付けは11日午前10時から始まりました。
申請できるのは、年間1000トン以上1万トン未満の取り扱いがある中小の小売業者のほか、いったん休止されていた年間1万トン以上の取り扱いがある大手の小売業者や、精米設備があるコメの販売店も受け付けが再開されました。
申請にあたっては消費者に対し、8月までに販売するのが条件で申し込み量に上限はないとしています。
農林水産省は令和3年産の申請が予定量に達したあとには令和2年産の10万トンを放出することにしています。
大手のスーパーやコンビニではこれまでに購入した備蓄米の販売にまずは専念したいとして、現時点で追加の購入に慎重な姿勢を示すところもあります。
一方、随意契約の備蓄米はまだ店頭での販売が始まっていない地域もあることから今回の追加放出によって広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
小泉農相「約30社から申請 ニーズある」
小泉農林水産大臣は11日午前、記者団に対し、受け付け開始から1時間でおよそ30社から申請があったことを明らかにし「1時間でこれだけ来るのはやはりニーズがあり、今回追加放出を決めて、今欲しいという事業者に応えられる環境を作れたのはまずよかった」と述べました。
そのうえで追加放出のタイミングについては「世の中に出回った部分で売り切れが発生しているところに目詰まりなく、切れ目なく提供していく。しっかりと価格の高騰を抑えにいくには今ここで流す判断をするのがいちばんいいだろうと考え、応募を受け付けてから実際に店頭に並ぶまで少し時間がかかるので、このタイミングだと思った」と述べました。
イオンやセブン-イレブンが購入申請
2段随意契約による備蓄米の売り渡しについて、令和3年産およそ12万トンの申請の受け付けが11日から始まり、流通大手のイオンやコンビニ大手のセブンーイレブン・ジャパンが購入の申請を行いました。
一方で、すでに購入した備蓄米の販売に専念するため、申請を見送る企業も出ています。
流通大手のイオンはこれまでの随意契約ですでに2万トンの備蓄米を購入していますが、11日、新たに5000トンの購入を申請しました。
安定的な供給を続けるため、追加の申請を決めたとしています。
また、コンビニ大手のセブンーイレブン・ジャパンも、これまで購入した500トンに加えて、新たに50トンの購入を申請したということです。
一方で、これまでに購入した備蓄米の販売に専念したいとして、▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社や、▽大手スーパーのイトーヨーカ堂、▽ネット通販大手の楽天グループなどは、11日時点での申請を見送っています。
国民 古川代表代行 “備蓄米放出 中長期のことも考える必要”
国民民主党の古川代表代行は記者会見で「備蓄米の放出は短期的には必要なことだと思うが、中長期でも正解かというと必ずしもそうではない。コメはこれからの天候しだいでは不作になることもあり得るので 目の前の値段を下げることだけではなく、中長期のことも考えていくことが必要だ」と述べました。
その上で「コメ政策の抜本的な見直しをするのであれば、きちんとした現状把握をしなければならない。コメは足りないのか、足りているのか、どこかに隠れているのか、しっかりリサーチすることなども同時並行的に進めることが大事ではないか」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831761000.html
令和3年産の備蓄米 98事業者から約4万2000トンの申し込み
削除2025年6月11日 21時49分
農林水産省は、11日から受け付けが始まった令和3年産の備蓄米約12万トンの随意契約による購入申請について、初日に98の事業者から合わせて約4万2000トンの申し込みがあったことを明らかにしました。
今回放出されるのは令和3年産の備蓄米で、新たに追加された10万トンと、これまでの放出で買い手がつかなかった約2万トンを合わせた約12万トンです。
申請の受け付けは午前10時から始まりました。
申請できるのは、年間1000トン以上1万トン未満の取り扱いがある中小の小売業者のほか、いったん休止されていた年間1万トン以上の取り扱いがある大手の小売業者や、精米設備があるコメ販売店も受け付けが再開されました。
大手のスーパーやコンビニではこれまでに購入した備蓄米の販売にまずは専念したいとして、現時点で追加購入に慎重な姿勢を示すところもあります。
一方、随意契約の備蓄米はまだ店頭での販売が始まっていない地域もあることから、今回の追加放出によって広く安定的に行き渡らせることができるかが焦点となります。
イオンやセブン-イレブンが申請
今回、流通大手のイオンやコンビニ大手のセブンーイレブン・ジャパンが購入の申請を行いました。
イオンはこれまでの随意契約ですでに2万トンの備蓄米を購入していますが、11日、新たに5000トンの購入を申請しました。安定的な供給を続けるためとしています。
セブンーイレブン・ジャパンも、これまで購入した500トンに加えて、新たに50トンの購入を申請したということです。
一方で、これまでに購入した備蓄米の販売に専念したいとして
▽大手ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」などを運営する会社
▽大手スーパーのイトーヨーカ堂
▽ネット通販大手の楽天グループ
などは、11日時点での申請を見送っています。
今回98事業者から申請
農林水産省は今回の備蓄米の購入申請について、98の事業者から合わせて約4万2000トンの申し込みがあったことを明らかにしました。
申請した事業者の内訳は▽大手小売が18、▽中小小売が35、▽コメの販売店が45だったということです。
また、農林水産省はことし3月から4月に実施した競争入札による備蓄米の売り渡しについて、5月25日までの流通状況を発表しました。
放出した31万トンのうち、消費の現場に届いた量は6万トン余りで全体の約2割にとどまっています。
農林水産省によりますと、3月と4月に実施した計3回の競争入札で落札された備蓄米31万2296トンのうち、JA全農などの集荷業者から卸売業者に引き渡されたのは11万7826トンで全体の37.7%でした。
小売や外食などに届いたのは6万3848トンで全体の20.4%となり、消費の現場に届いたのは先月25日の時点で2割程度にとどまっています。
随意契約の備蓄米 36都道府県で販売
農林水産省は随意契約で売り渡した備蓄米について、都道府県別の流通状況を初めて公表しました。担当者がスーパーやコンビニなどに聞き取った結果、10日までに36都道府県の計1675店舗で販売されたとしています。
“古米もおいしく…” 家電量販店に新コーナー
東京 千代田区の家電量販店では、保管期間が長いコメも上手に炊きたいというニーズが高まっているとして、6月から高機能の炊飯器を集めた新コーナーを設けています。
来店客から、備蓄米を上手に炊く方法や備蓄米にも適した炊飯器について問い合わせが来るようになり、設けたということです。
売り場には2万円台から5万円台の炊飯器が並べられ、高火力や高圧力の機能によって、保管期間の長いコメも上手に炊くことができると紹介していました。
販売担当の日野恭嗣さんは「備蓄米の放出が始まるまでは、『古米』を炊きたいという問い合わせはこれまで全くなかった。備蓄米の炊飯にも合った複数のモデルを用意しているので、来店客のニーズに応じて紹介していきたい」と話していました。
コメ大手卸売 大幅増益は「市況の急変の結果」
「木徳神糧」発表のコメント
コメの大手卸売会社の「木徳神糧(きとくしんりょう)」は、直近の四半期の決算で営業利益が前年の同時期から大きく伸びたことなどついて、「市況の急変が勃発した結果の反動であり、限定的な事象であると認識している」などとするコメントを発表しました。
木徳神糧のことし1月から3月までのコメに関する事業の売り上げは311億6200万円と前年の同時期より27%増加し、営業利益は19億2900万円と4.8倍に増えました。
これについて会社では、コメントの中で
▽取引先への安定供給を重視し、高騰する仕入れ価格を販売価格へ適時適切に反映できたこと
▽スーパーなど小売店における値引き販売の減少により会社の販売価格と利幅が改善したこと
▽工場の統合によって製造効率の向上や製造コストの低減を実現したこと
を要因に挙げています。
そのうえで「米穀卸売事業の構造的な低収益体質において、供給不足という市況の急変が勃発した結果の反動であり、限定的な事象であると認識している」と説明しています。
一方でコメの価格高騰は流通構造が要因の1つではないかといった指摘も出ていて、小泉農林水産大臣は流通の現状を明らかにして適正化を図る考えを示しています。
会社は、今回のコメの価格高騰や供給不安について業界にさまざまな意見が寄せられているとしたうえで、「一部には事実と異なる見解や誤解に基づく指摘も見受けられる」としています。
そして「弊社が市場価格を釣り上げたり、買い占めや出し惜しみによって流通を阻害したりといった事実は一切ない。仕入れ、販売、在庫の実績についても毎月、農林水産省に報告しており、流通を意図的に制限するなどの不適切な対応は一切ない」としています。
小泉農相 秋田県知事と面会
小泉農林水産大臣は11日午後、農林水産省で秋田県の鈴木知事と面会し、コメの値下がりに向けた備蓄米の放出に理解を求めた上で、農家が安心してコメ作りを続けていくことができるよう支援する考えを示しました。
面会のなかで鈴木知事は、随意契約による政府の備蓄米の放出を念頭に「コメの小売価格のコントロールはぜひお願いしたいが、あまりに行き過ぎて生産者の販売価格まで下がってしまうと、担い手を増やすことが厳しくなる」と述べ、コメの値下がりが行きすぎることへの懸念を示しました。
そのうえで今後のコメの生産の在り方について「私たちはチャレンジングにコメを作っていきたいので、コメの需給は輸入でコントロールするより、輸出で補ってもらいたい。国も外に向けてコメを送っていくという旗を掲げてもらえれば、私たちも勇気をもって頑張りたい」と述べました。
これに対して小泉大臣は「消費者の国産米離れを起こさないためにも、何とか価格を1回抑えなければいけない。向き合っているマーケットがあり、あらゆる方面と戦っている」と述べ、備蓄米の放出などコメの値下がりに向けた政策に理解を求めました。
そのうえで「コメの需給を輸入でコントロールしていく考えは全くない。秋田はこれからコメを増やす、輸出も増やすということで、国としても一生懸命応援する方向を作っていきたい」と述べ、農家が安心してコメ作りを続けていくことができるよう支援する考えを示しました。
これまでの経緯は
政府の備蓄米は去年6月時点で91万トンありましたが、ことし3月以降の放出で10万トンに減る見込みです。
備蓄米について農林水産省はまず、コメの流通の円滑化を図るとして3月と4月に計3回の競争入札を行い、市場に放出しました。
対象となったのは令和6年産14万トンと令和5年産17万トンの計31万トンで、JA全農などの集荷業者が落札。
このうち、5月25日までに消費の現場に届いたのは全体の2割程度、6万トン余りにとどまっています。
その後もコメの価格高騰が続いたため、5月に就任した小泉農林水産大臣は随意契約で備蓄米を放出すると表明します。
まず対象となったのは令和4年産20万トン、令和3年産10万トンの計30万トンです。
大手小売業者から申請を受け付けたところ、令和4年産およそ20万トン、令和3年産およそ2万トンの申し込みがあったということです。
残る令和3年産8万トンは、中小の小売業者と精米設備があるコメ販売店向けに放出されることになり、これまでに中小の小売業者から約3万トン、コメ販売店から約1万トンの申請が確定したとしています。
そして10日、小泉大臣は新たに令和3年産10万トンと令和2年産10万トンの計20万トンを追加放出することを発表。
このうち令和3年産について、これまでの放出で買い手がつかなかった約2万トンをあわせた約12万トンについて、11日から購入申請の受け付けを始めました。
令和2年産については、令和3年産の申請が予定量に達したあと、受け付けを始めることにしています。
今回の放出が完了すれば、備蓄米の残りの在庫は令和2年産10万トンとなり、本来保管しておく水準とされる100万トンの10分の1になります。
これに関連して小泉大臣は10日の会見で「10万トンを残すのは災害を意識しての判断か」と問われたのに対し、「過去の事例を考えると東日本大震災で4万トン、熊本地震で90トンなので十分対応できる水準だと思う」と述べていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250611/k10014831761000.html
随意契約の備蓄米 10日までに36都道府県の店舗で販売確認
返信削除2025年6月12日 6時16分
随意契約で放出された備蓄米について、農林水産省は10日までに36の都道府県にある店舗で販売が確認されたと発表しました。一方、11の県では販売が確認されなかったとしていて、地域ごとに差が出ないよう、きめ細かく行き渡らせることができるかが焦点となっています。
随意契約による備蓄米の売り渡しは、11日から令和3年産およそ12万トンの購入申請の受け付けが始まり、農林水産省は初日に98の事業者から合わせておよそ4万2000トンの申し込みがあったことを明らかにしました。
随意契約の備蓄米は各地の店頭に並び始めていて、農林水産省の調査では、10日までに36の都道府県にある合わせて1675店舗で販売が確認されたとしています。
一方、岩手、三重、滋賀、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、沖縄の11の県では販売が確認されなかったとしています。
また、ことし3月から4月に行われた競争入札で放出された備蓄米の5月25日時点の流通状況も公表され、売り渡された31万トンのうち、消費の現場に届いたのは6万トン余りで、全体の2割程度にとどまっています。
農林水産省は競争入札と随意契約で合わせて81万トンの備蓄米を放出する方針ですが、地域ごとに差が出ないよう、きめ細かく行き渡らせることができるかが焦点となっています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250612/k10014832661000.html
小泉農相 入札備蓄米 “消費現場にいち早く届く環境整備急ぐ”
返信削除2025年6月12日 14時22分
競争入札で放出された備蓄米について、小泉農林水産大臣は12日午前、記者団に対し、外食などへの販売には慎重な立場を示したうえで、消費の現場にいち早く届くための環境整備を急ぐ考えを示しました。
ことし3月から4月に行われた競争入札で放出された備蓄米をめぐり、農林水産省は先月25日時点の流通状況を11日に公表し、売り渡された31万トンのうち、消費の現場に届いたのは6万トン余りで、全体の2割程度にとどまっていることが明らかになりました。
これについて小泉農林水産大臣は12日午前、記者団に対し「入札米をいま抱えている方々に、早く出していただける環境をあらゆる手段を駆使してつくっていきたい」と述べました。
そのうえで、競争入札で放出された備蓄米の取り扱いについて「中食や外食に回そうかと悩んでいる事業者が一部にいると聞いている。ただやはり、小売りの店頭に並べたいというのがわれわれの思いで、それが見えない形で中食や外食に流れることは本来の趣旨とは少し違うと思う。中食や外食の中にはコメの価格の高騰が起きる以前から、外国産米を使っているところが結構ある。牛丼チェーンさんなどがいま何を考えているのか、状況の把握が必要だ」と述べました。
また、競争入札で放出された備蓄米が売れなくなってきているという指摘があることについて「仮に入札米が今回の随意契約よりも高くてなかなか売れないということであれば、それは経営努力の中で売れる価格にしていただくことは当然のことの一つだと思う」と述べました。
【随意契約米】愛媛でも販売始まる
一方、随意契約の備蓄米の販売は、農林水産省によりますと10日まで愛媛県など11の県では確認されていませんでしたが、12日から松山市のスーパーでも販売が始まりました。
中四国を中心にスーパーを展開する「フジ」の松山市の店舗では、開店前からおよそ800人が列を作り、開店すると次々に5キロ入りの備蓄米を受け取って購入していました。
備蓄米は5キロ入りが税抜き1980円で、1家族当たり1袋の制限を設けて販売され、用意された1000袋はおよそ1時間で売り切れました。
購入した30代の女性は「県内でもようやく販売されるとのことで待ちわびていました。味に問題がなかったら今後、出てくるかもしれない令和2年産のコメも購入を検討しようと思います」と話していました。
「フジ」の山口普社長は「主食のコメを安定的で納得感のある価格にできるよう引き続き努力を続けたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250612/k10014833191000.html
主食用の輸入米の入札 今月中に前倒しへ 農水省
返信削除2025年6月12日 15時00分
高騰が続くコメの価格の引き下げに向けて、農林水産省は主食用として輸入しているコメの入札を例年より前倒しし、6月中に実施する方向で最終的な調整を進めていることが関係者への取材でわかりました。
最初の入札の対象は3万トンとみられます。
政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで、毎年およそ77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していて、このうち10万トンは主食用として民間に入札で販売されています。
関係者によりますと、農林水産省はコメの価格の高騰が続く中、比較的安い主食用の輸入米を早めに市場に流通させることでコメの値下がりにつなげようと、例年9月に行っていた入札の時期を前倒しする方針を固めました。
6月中に実施する方向で最終的な調整を進めているということです。
最初の入札の対象は10万トンのうちの3万トンとみられます。
輸入米の活用をめぐっては、小泉農林水産大臣が6月6日、「主に主食用のコメの入札をどうするのかよく考える。外国産米を活用しているチェーン店などに輸入したコメを回すなど、あらゆる想定をしている」と述べ、前向きな姿勢を示していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250612/k10014833311000.html
主食用の輸入米入札を前倒し 今月中に実施へ 3万トン 農水省
削除2025年6月12日 18時45分
高騰が続くコメの価格の引き下げに向けて、農林水産省は主食用として輸入しているコメの入札を例年より前倒しし、今月中に実施する方向で最終的な調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。最初の入札の対象は3万トンとみられます。
政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで、毎年およそ77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していて、このうち10万トンは主食用として民間に入札で販売されています。
関係者によりますと、農林水産省はコメの価格の高騰が続く中、比較的安い主食用の輸入米を早めに市場に流通させることでコメの値下がりにつなげようと、例年9月に行っていた入札の時期を前倒しする方針を固めました。
今月中に実施する方向で最終的な調整を進めているということです。
最初の入札の対象は10万トンのうちの3万トンとみられます。
輸入米の活用をめぐっては、小泉農林水産大臣が今月6日、「主に主食用のコメの入札をどうするのかよく考える。外国産米を活用しているチェーン店などに輸入したコメを回すなど、あらゆる想定をしている」と述べ、前向きな姿勢を示していました。
小泉農相 “初回の入札以降も毎月入札を実施したい”
小泉農林水産大臣は、12日午後、記者団に対し、高騰が続くコメの価格の引き下げに向けて、主食用として輸入しているコメの入札を例年より前倒しし、今月中に実施する方針を明らかにしました。
入札で決まった売り渡し先を通じて、主食用として市場に出回ることになります。
このなかで小泉大臣は、「新たな米価高騰対策の一環として、本来であれば毎年9月に実施している、主食用として輸入しているコメの入札を今月、開始する予定だ」と述べ、主食用として輸入しているコメの入札を例年より前倒しし、今月中に実施する方針を明らかにしました。
初回の入札は今月27日に、主食用10万トンのうち3万トンを対象に実施する予定で、実際にコメが輸入されるのは9月になる見通しだとしています。
輸入されたコメは入札で決まった売り渡し先の卸売業者などを通じて、主食用として国内の市場に出回っていくことになります。
また小泉大臣は、初回の入札以降も、毎月、入札を実施したいという考えも示しました。
小泉大臣は「米価高騰のためにはできることは何でもやるというメッセージを具体的に政策として打ち出す一環だと捉えていただきたい」と述べました。
「ミニマムアクセス」で売り渡された輸入米とは
政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで毎年およそ77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していますが、このうち10万トンを上限に主食用として民間に入札で売却しています。
国産米の価格が落ち着いていた年は買い手がつかないケースもありましたが、昨年度はコメの品薄を背景に7年ぶりに上限いっぱいの量が落札されました。
入札は「SBS」と呼ばれる仕組みで例年9月から複数回行われています。
この仕組みで売り渡された輸入米は業務用として外食や弁当などで使われているほか、一般の消費者向けに小売店で販売されたり、菓子などの原料として利用されたりすることもあるということです。
入札が前倒しされれば、比較的安い輸入米が例年より早めに市場に出回り、需給が緩んで、コメの価格の引き下げにつながるという見方も出ていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250612/k10014833311000.html
小泉農相 入札備蓄米 “消費現場にいち早く届く環境整備急ぐ”
返信削除2025年6月12日 21時13分
競争入札で放出された備蓄米について、小泉農林水産大臣は12日午前、記者団に対し、外食などへの販売には慎重な立場を示したうえで、消費の現場にいち早く届くための環境整備を急ぐ考えを示しました。
ことし3月から4月に行われた競争入札で放出された備蓄米をめぐり、農林水産省は先月25日時点の流通状況を11日に公表し、売り渡された31万トンのうち、消費の現場に届いたのは6万トン余りで、全体の2割程度にとどまっていることが明らかになりました。
これについて小泉農林水産大臣は12日午前、記者団に対し「入札米をいま抱えている方々に、早く出していただける環境をあらゆる手段を駆使してつくっていきたい」と述べました。
そのうえで、競争入札で放出された備蓄米の取り扱いについて「中食や外食に回そうかと悩んでいる事業者が一部にいると聞いている。ただやはり、小売りの店頭に並べたいというのがわれわれの思いで、それが見えない形で中食や外食に流れることは本来の趣旨とは少し違うと思う。中食や外食の中にはコメの価格の高騰が起きる以前から、外国産米を使っているところが結構ある。牛丼チェーンさんなどがいま何を考えているのか、状況の把握が必要だ」と述べました。
また、競争入札で放出された備蓄米が売れなくなってきているという指摘があることについて「仮に入札米が今回の随意契約よりも高くてなかなか売れないということであれば、それは経営努力の中で売れる価格にしていただくことは当然のことの一つだと思う」と述べました。
随意契約の備蓄米 46都道府県で販売 沖縄も13日に販売か
農林水産省は随意契約で売り渡した備蓄米について、スーパーやコンビニなどへの聞き取りの結果、12日までに、沖縄を除く46の都道府県のあわせて3731店舗で販売されたことが確認できたと発表しました。
11日に公表した10日時点から、岩手、三重、滋賀、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛の10の県で新たに販売が確認されたということです。
小泉農林水産大臣は12日夜、記者団に対し「残り1県は沖縄だが、あしたには沖縄でも販売開始ではないかと言われている。数量はこれから増やしていかなければいけないが、全国でまずは販売開始というのは本当によかったなと思っている」と述べました。
新潟県知事 コメの値下がりを懸念
コメの主要な産地である新潟県の花角知事は12日、農林水産省で小泉農林水産大臣と面会しました。
この中で花角知事は「コメの主産地としては、生産と消費、両方に目配りをしてもらいたい。いまの急激に上がった米価を冷やしていくことは否定しないが、いずれどこかで価格が落ち着いたあと、令和7年産も出てくる中で再び供給過剰になることをいちばん心配している」と述べ、コメの値下がりが行きすぎることへの懸念を示しました。
これに対して小泉大臣は「まるで価格高騰が収まっているという認識を持たれている方が一部にいるが、2週連続で下がったとは言え、5キロで100円下がっていない。コメ離れを防ぐためにあらゆる手を尽くしていきたいと思っているので、新潟の生産者の皆さんにも引き続きご理解をいただけるよう、しっかりと丁寧な説明を続けていきたい」と述べ、生産者に対して一連の取り組みへの理解を求めていく考えを示しました。
随意契約の備蓄米販売 各地では
【愛媛】開店前から約800人の列
一方、随意契約の備蓄米の販売は、農林水産省によりますと10日まで愛媛県など11の県では確認されていませんでしたが、12日から松山市のスーパーでも販売が始まりました。
中四国を中心にスーパーを展開する「フジ」の松山市の店舗では、開店前からおよそ800人が列を作り、開店すると次々に5キロ入りの備蓄米を受け取って購入していました。
備蓄米は5キロ入りが税抜き1980円で、1家族当たり1袋の制限を設けて販売され、用意された1000袋はおよそ1時間で売り切れました。
購入した30代の女性は「県内でもようやく販売されるとのことで待ちわびていました。味に問題がなかったら今後、出てくるかもしれない令和2年産のコメも購入を検討しようと思います」と話していました。
「フジ」の山口普社長は「主食のコメを安定的で納得感のある価格にできるよう引き続き努力を続けたい」と話していました。
【岩手】300袋が20分かからずに売り切れ
随意契約で放出された政府の備蓄米が岩手県内のスーパーで12日に販売され、開店と同時に多くの人が買い求めました。
岩手県に本社があるスーパーを運営する会社は、12日、岩手県矢巾町の店舗で随意契約の備蓄米の販売を始めました。
店の前には、午前6時半ごろからコメを求める人が並び始め、午前9時の開店前にはおよそ240人が列を作りました。
販売される備蓄米は、全国のスーパーで作る「共同仕入れ機構」が調達した備蓄米から割り当てられた、2022年産のコメ1.5トン分です。
店頭では5キロ入りが税込み2139円で300袋用意されましたが、1家族1袋の制限にもかかわらず、20分かからずに売り切れていました。
備蓄米を買った矢巾町の70代の女性は「古いコメでもあまり気にしていません。年金暮らしなので助かります」と話していました。
スーパーを運営する会社は
▽「共同仕入れ機構」を通じて2022年(令和4年)産200トン
▽自社で2021年(令和3年)産300トンを調達することにしていて、販売の見通しがたちしだい周知するとしています。
コメの仕入れを担当する吉田秀寿さんは「問い合わせが多かったので、いち早くお届けしたいという思いがあった。次の販売時期は決まっていないが、今月中には全店舗で販売を始めたい」と話していました。
【徳島】開店直後に売り切れ
随意契約で放出された政府の備蓄米の販売が、12日から徳島県内でも始まり、スーパーでは用意された500袋が開店直後に売り切れました。
中四国を中心にスーパーを展開する「フジ」の北島町にある商業施設では、12日から2022年産の備蓄米の販売が始まりました。
店では開店前から500人が並び、午前9時に開店すると次々と備蓄米を買い求めていました。
備蓄米は、5キロ入りが税抜き1980円で500袋用意され、購入は1家族1袋となっていましたが、開店直後に売り切れました。
この会社では県内で運営するほかのスーパーや商業施設でも準備が整い次第、販売を始める予定だということです。
購入した70代の男性は「長いこと待っていたので買えてよかった。コメの値段は1年前の倍以上となっていて、この価格で売ってくれないと年金生活者は困ります」と話していました。
「フジ」の香川・徳島店舗運営本部加納敏男副本部長は「かなり待たせたと思うが、無事、渡すことができ、反響も大きいと感じている。今後も販売を継続していきたい」と話していました。
【大分】開店から20分余りで完売
随意契約で放出された政府の備蓄米の販売が大分市のディスカウントストアでも始まり、開店から20分余りで完売しました。
九州や関東などでディスカウントストアを展開する「ミスターマックス」は政府から2022年産の「古古米」4980トンを随意契約で調達し、5キロ税込み1944円で販売しています。
12日から販売が始まった大分市の店舗では、午前6時ごろから買い求める人が並び始め、午前9時の開店前には350人ほどが列を作りました。
開店時間が15分前倒しされ、入り口が開くと並んだ人たちが次々と整理券を受け取り、特設の販売コーナーで店員から直接コメを受け取っていました。
70代の女性は「コメがなくて、パンや麺類を食べていたので助かります。買えてうれしいです」と話していました。
この店では350袋が用意され、1家族1袋の制限を設けて販売されましたが、20分余りで完売しました。
あと一歩のところで売り切れとなってしまった90代の女性は「94歳にもなって列に並んでやっと自分の番が来たと思ったら無くて残念です」と話していました。
戸高清和店長は「多くの方が並んでいて、それだけ皆さんが待っていたんだと思いました。やっと販売できることをうれしく思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250612/k10014833191000.html
随意契約で売り渡した備蓄米 きょう全都道府県で販売へ
返信削除2025年6月13日 6時21分
随意契約で売り渡した備蓄米について、農林水産省は12日までに沖縄を除く46の都道府県で販売が始まったと発表しました。残る沖縄県も13日にも販売が始まる予定で、全都道府県に販売が広がる形になりますが、今後は、十分な量の備蓄米をさらにきめ細かく行き渡らせられるかが課題となります。
随意契約で売り渡した備蓄米について、農林水産省はスーパーやコンビニなどへの聞き取りの結果、12日までに沖縄を除く46の都道府県のあわせて3731店舗で販売が始まったことを確認したと発表しました。
残る沖縄県も一部の店舗で13日にも販売が始まる予定で、随意契約で売り渡された備蓄米の販売が全都道府県で始まる形となります。
小泉農林水産大臣は12日夜、記者団に対し「数量はこれから増やしていかなければいけないが、全国でまずは販売開始というのは本当によかったなと思っている」と述べました。
ただ、すでに販売が始まった都道府県でも、店によっては、備蓄米が入荷する予定はあるものの具体的な時期が決まっていなかったり、一度は販売を始めたもののすぐに売り切れてしまったりするところも出ています。
農林水産省にとっては、コメの価格安定に向けて、今後は十分な量の備蓄米をさらにきめ細かく行き渡らせられるかが課題となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250613/k10014833821000.html
随意契約で売り渡した備蓄米 きょうで全都道府県での販売へ
削除2025年6月13日 12時45分
随意契約で売り渡した備蓄米について、農林水産省は12日までに沖縄を除く46の都道府県で販売が始まったと発表しました。残る沖縄県も13日にも販売が始まる予定で、全都道府県に販売が広がる形になりますが、今後は、十分な量の備蓄米をさらにきめ細かく行き渡らせられるかが課題となります。
随意契約で売り渡した備蓄米について、農林水産省はスーパーやコンビニなどへの聞き取りの結果、12日までに沖縄を除く46の都道府県のあわせて3731店舗で販売が始まったことを確認したと発表しました。
残る沖縄県も一部の店舗で13日にも販売が始まる予定で、随意契約で売り渡された備蓄米の販売が全都道府県で始まる形となります。
小泉農林水産大臣は12日夜、記者団に対し「数量はこれから増やしていかなければいけないが、全国でまずは販売開始というのは本当によかったなと思っている」と述べました。
ただ、すでに販売が始まった都道府県でも、店によっては、備蓄米が入荷する予定はあるものの具体的な時期が決まっていなかったり、一度は販売を始めたもののすぐに売り切れてしまったりするところも出ています。
農林水産省にとっては、コメの価格安定に向けて、今後は十分な量の備蓄米をさらにきめ細かく行き渡らせられるかが課題となります。
アマゾンジャパン 販売開始も13日分は午前中に完売
ネット通販大手の「アマゾンジャパン」は、13日午前から運営する通販サイトで令和3年産の備蓄米の販売を始めたと発表しました。
会社は先月、政府の備蓄米を随意契約で2025トン購入していて、13日午前10時から5キロ税込み1944円で販売を始めましたが、13日の受け付け分は午前中に完売したということです。
会社では1人当たり1袋までの購入制限を設けていて、注文数が上限に達した場合は一時的に販売を停止し、準備が整ったら再開することにしています。
備蓄米購入した大手スーパー・コンビニの社長ら 小泉農相に訴え
随意契約で備蓄米を購入した大手のスーパーやコンビニ、あわせて6社の社長らが、13日、小泉農林水産大臣と面会しました。
面会の場で、小泉大臣は「随意契約で売り渡された備蓄米はきょう沖縄でも店頭販売が始まると47都道府県すべてに行き渡ることになる。ただ、数量・自治体の広がりで見れば、まだまだ広げていかなければならない。これからもよろしくお願いしたい」と述べました。
これに対して各社の社長らからは、備蓄米の店頭での販売を加速していくにあたって、精米工場への申し込みが殺到し、時間がかかっていることや、備蓄米を保管している倉庫からの運び出しが混雑していることなどが課題になっていると訴える声が相次ぎました。
このほか、随意契約で売り渡された備蓄米は、ことし8月末までに売り切るよう求められていることについて、この期限を延長するよう求める声も上がったということです。
小泉農林水産大臣との面会を終えたあと、大手のスーパーやコンビニの社長らは、記者団の取材に応じました。
「ファミリーマート」細見研介社長は「コンビニで少量の備蓄米をお試しということで買って、一度、安心感を持っていただき、その上でスーパーで大容量のものを買ってもらう循環を作ることが大事だと提言した」と述べました。
「イトーヨーカ堂」山本哲也社長は、追加で備蓄米の購入申請を行うにあたっては、8月末までに売り切るよう求める条件が課題になっていると指摘した上で、「期限をもう少し延長できないかということもお願いをさせていただいた。新米が出たとしても備蓄米と一緒に販売することによって、価格が安定するというメッセージが必要だと思っている」と話していました。
「ローソン」竹増貞信社長も追加の備蓄米の購入申請を見送った理由について、8月末までに売り切るという条件を挙げた上で、「『8月末をいつまで延ばせばいいか』という話も大臣からあったが、各社としてはやはり最低ひと月は延ばしてほしい。今、販売をかつかつでやっているので、ひと月でも延びると、少し安定感が出てくると思う」と述べました。
政府 コメの転売禁止を閣議決定
随意契約で売り渡された割安な備蓄米が徐々に店頭に並ぶ中、高い価格で転売されることを懸念する声が上がっています。
こうした中で、政府は、13日の閣議で、スーパーなどの小売店で備蓄米を含む、精米や玄米などを購入した人が、購入時より高い価格で転売することを禁止する政令改正を決定しました。
違反した場合には1年以下の拘禁刑、または100万円以下の罰金を科すとしています。
小泉農林水産大臣は、閣議のあとの会見で「コメの高値での転売はさらなる米価の上昇につながるため望ましいことではない。特に随意契約により売り渡された備蓄米は安価で販売されるため転売のリスクが高くなっている。転売の規制により安価なコメが安定的に消費者に届く状況を担保することができると考えている」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250613/k10014833821000.html
随意契約の備蓄米 全都道府県で販売 コメ転売禁止の閣議決定も
削除2025年6月13日 18時12分
随意契約で売り渡された備蓄米の販売が、13日から沖縄県内の一部のスーパーで始まり、すべての都道府県で随意契約で売り渡された備蓄米の販売が始まりました。
また政府は13日の閣議で、スーパーなどの小売店で備蓄米を含む、精米や玄米などを購入した人が、購入時より高い価格で転売することを禁止する政令改正を決定しました。
※備蓄米などコメをめぐる13日の動きを詳しくお伝えします。
沖縄県内では、13日から60あまりのスーパーの店舗で随意契約で売り渡された令和4年産の備蓄米について、5キロあたり税込み2138円で販売が始まりました。
このうち那覇市寄宮の店舗では、午後3時の販売開始を前に客の長い列ができていました。
販売が始まると店員が「お待たせしました」などと声をかけながら、コメの入った袋を手渡していました。
このスーパーを運営する企業では、今回、あわせて2750袋を入荷したということで、多くの家庭の家計の助けにしてもらおうと、販売は1つの家族1点限りとなっています。
備蓄米を購入した那覇市の38歳の女性は「ずっと待っていました。小さな子どもがいるのでいろいろな料理を作ってあげたい」と話していました。
随意契約で売り渡された備蓄米の販売は、12日までに沖縄を除く都道府県では始まっていて、これで、すべての都道府県で販売が始まったことになります。
小泉農林水産大臣は13日夕方、記者団の取材に応じ、随意契約で売り渡した備蓄米の販売が47都道府県すべてで始まったことについて「きょうの時点の販売店舗数は4552店舗で、スーパーやコンビニの皆さんの話では、今月中には万単位の店舗になっていくことが見込まれる。引き続きスピードを緩めずに続けていきたい」と述べました。
そのうえで「各県内のそれぞれの自治体・地域を見れば、まだまだ『備蓄米を見たことがない』という声があるのも事実だ。広く行き渡っていくための努力はしたい」と述べました。
アマゾンジャパン 販売開始も13日分は午前中に完売
ネット通販大手の「アマゾンジャパン」は、13日午前から運営する通販サイトで令和3年産の備蓄米の販売を始めたと発表しました。
会社は先月、政府の備蓄米を随意契約で2025トン購入していて、13日午前10時から5キロ税込み1944円で販売を始めましたが、13日の受け付け分は午前中に完売したということです。
会社では1人当たり1袋までの購入制限を設けていて、注文数が上限に達した場合は一時的に販売を停止し、準備が整ったら再開することにしています。
備蓄米購入した大手スーパー・コンビニの社長ら 小泉農相に訴え
随意契約で備蓄米を購入した大手のスーパーやコンビニ、あわせて6社の社長らが、13日、小泉農林水産大臣と面会しました。
面会の場で、小泉大臣は「随意契約で売り渡された備蓄米はきょう沖縄でも店頭販売が始まると47都道府県すべてに行き渡ることになる。ただ、数量・自治体の広がりで見れば、まだまだ広げていかなければならない。これからもよろしくお願いしたい」と述べました。
これに対して各社の社長らからは、備蓄米の店頭での販売を加速していくにあたって、精米工場への申し込みが殺到し、時間がかかっていることや、備蓄米を保管している倉庫からの運び出しが混雑していることなどが課題になっていると訴える声が相次ぎました。
このほか、随意契約で売り渡された備蓄米は、ことし8月末までに売り切るよう求められていることについて、この期限を延長するよう求める声も上がったということです。
小泉農林水産大臣との面会を終えたあと、大手のスーパーやコンビニの社長らは、記者団の取材に応じました。
「ファミリーマート」の細見研介社長は「コンビニで少量の備蓄米をお試しということで買って、一度、安心感を持っていただき、その上でスーパーで大容量のものを買ってもらう循環を作ることが大事だと提言した」と述べました。
「イトーヨーカ堂」の山本哲也社長は、追加で備蓄米の購入申請を行うにあたっては、8月末までに売り切るよう求める条件が課題になっていると指摘した上で、「期限をもう少し延長できないかということもお願いをさせていただいた。新米が出たとしても備蓄米と一緒に販売することによって、価格が安定するというメッセージが必要だと思っている」と話していました。
「ローソン」の竹増貞信社長も追加の備蓄米の購入申請を見送った理由について、8月末までに売り切るという条件を挙げた上で、「『8月末をいつまで延ばせばいいか』という話も大臣からあったが、各社としてはやはり最低ひと月は延ばしてほしい。今、販売をかつかつでやっているので、ひと月でも延びると、少し安定感が出てくると思う」と述べました。
政府 備蓄米を含むコメの転売禁止を閣議決定
随意契約で売り渡された割安な備蓄米が徐々に店頭に並ぶ中、高い価格で転売されることを懸念する声が上がっています。
こうした中で、政府は、13日の閣議で、スーパーなどの小売店で備蓄米を含む、精米や玄米などを購入した人が、購入時より高い価格で転売することを禁止する政令改正を決定しました。
違反した場合には1年以下の拘禁刑、または100万円以下の罰金を科すとしています。
小泉農林水産大臣は、閣議のあとの会見で「コメの高値での転売はさらなる米価の上昇につながるため望ましいことではない。特に随意契約により売り渡された備蓄米は安価で販売されるため転売のリスクが高くなっている。転売の規制により安価なコメが安定的に消費者に届く状況を担保することができると考えている」と述べました。
フリマサイト 各社が対応進める
情報追加コメの価格高騰を抑えるため、政府が購入時より高い価格でコメを転売することを禁止する政令改正を決めたことを受け、フリマサイトなどを運営する企業は、企業による販売など一部のケースを除いてコメの出品を禁止する対応を行う方針です。
このうち、楽天グループは、運営するフリマサイトで先月末から政府の備蓄米が転売されていないか、監視を行っています。
スタッフによるサイトの確認のほか、「備蓄米」というキーワードを検知するAIの機能などを使って24時間態勢で監視していて、備蓄米の出品が確認された場合は、出品者にメールで通知をした上で商品の登録を削除するということです。
さらに、政府の政令改正を受け、会社は今月23日から、フリマサイトへの出品を禁止する対象を企業による販売など一部のケースを除いて、備蓄米だけでなくコメ全体に広げることにしています。
フリマサイトの運営を担当する高橋慎太郎シニアマネージャーは「出品者、または購入者双方がより安心して使えるように引き続き対応を進めていきたい」と話していました。
このほか、メルカリとLINEヤフーも、運営するフリマサイトなどで今月23日から、企業による販売など一部のケースをのぞいて、コメ全般の出品を禁止することを発表していて各社の間で対応が進められています。
JA全農 “入札で落札した備蓄米の出荷量 全体の5割超えた”
JA全農=全国農業協同組合連合会は、ことし3月と4月に行われた入札で落札した29万トンあまりの備蓄米のうち、卸売業者に出荷した量が、12日までに全体の5割を超えたと発表しました。
JA全農は、ことし3月と4月に行われた3回の競争入札で、全体の9割以上にあたるあわせて29万6000トンあまりを落札しています。
JA全農が13日に公表した最新の出荷状況によりますと、このうち、12日までに卸売業者に出荷したのは16万5000トンあまりでした。
これは、落札した備蓄米全体の55%にあたり、先週の段階から7ポイント増えました。
3月の2回の入札で落札した備蓄米は75%が出荷された一方、4月の入札で落札した備蓄米は16%の出荷にとどまっています。
JA全農は、1日あたりおよそ4000トンを出荷していて、今後も、できるかぎり速やかな受け渡しに努めたいとしています。
広島 随意契約の備蓄米の精米作業
随意契約で売り渡された備蓄米の販売が広がる中、広島県の精米工場では、小売業者からの依頼を受けて12日夜から備蓄米の精米作業が始まりました。
広島市に本社を置くコメの卸売業者「食協」は、随意契約で備蓄米を調達した全国のおよそ15の小売業者から依頼を受け、8月下旬までに5000トン以上の備蓄米を精米することになっています。
東広島市にある工場には13日に初めて随意契約で売り渡された備蓄米が運び込まれ、13日夜から精米作業が始まりました。
14日も、およそ12トンの令和4年産の備蓄米が積まれたトラックが工場に到着し、担当者がフォークリフトを使って荷台から降ろしていました。
玄米の状態だった備蓄米は機械に入れられて精米され、「国産備蓄米」と書かれた袋に次々と詰められていきました。
12日と13日に精米をした備蓄米はあわせて48トンで5キロ入りの袋、およそ9300袋が出荷され、14日以降、広島県内のスーパーの店頭などに並ぶということです。
工場には来週以降、100トンを超える備蓄米が届く日が続く見通しだということで、会社は工場を24時間稼働させることにしています。
「食協」の武信和也社長は「当初は今月初旬に入荷予定でしたが、なかなか入ってきませんでした。1日も早く消費者の皆さんに届けられるよう会社をあげて取り組みたいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250613/k10014833821000.html
小泉農相 コメ収穫量などの統計 見直し検討へ
返信削除2025年6月14日 7時17分
コメの価格高騰が続く中、小泉農林水産大臣は、コメの作柄や収穫量に関する国の統計が実態に合っていないのではないかといった指摘が上がっていることを受けて、統計を見直す方向で検討を進めていることを明らかにしました。
農林水産省は、去年、収穫されたコメについて、作柄は、平年を100とした作況指数で101と「平年並み」で、主食用のコメの収穫量は、前の年より18万トン余り多い、679万トンと見込まれると発表しています。
ただ、この統計結果をめぐっては、一部の農家や卸売業者などから、「実感とは異なり、実際にはそれほど収穫量は多くなく、コメの供給不足が価格高騰につながっているのではないか」といった声も上がっていました。
これについて、小泉農林水産大臣は、13日夕方記者団に対し「コメの価格高騰の原因に関する指摘の一つとして、農林水産省のデータが生産者の皆さんの実感とかけ離れているのではないか、といったものがあることは事実だ」と述べました。
そのうえで、「データに対する信頼感がなければ今後の政策に対する信頼も生まれない。見直しを進めなければいけないという前提で作業を進めている」と述べ、コメの作況指数や収穫量に関する統計を見直す方向で検討を進めていることを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250614/k10014834991000.html
「統計はこうしてウソをつく」
返信削除https://www.hakuyo-sha.co.jp/mathematics/damned-lies-and-statistics/
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B5%B1%E8%A8%88+%E3%82%A6%E3%82%BD
コメ価格高止まり続く 農水省が相次ぎ対策 本格的な値下がりは
返信削除2025年6月15日 7時02分
コメの価格の高止まりが続く中、農林水産省は、この1週間も、追加で備蓄米の購入申請の受け付けを開始したほか、主食用として輸入するコメの入札も例年より前倒しするなど相次いで対策を打ち出しました。一連の取り組みで、コメの本格的な値下がりにつなげられるかが焦点です。
去年の2倍程度のコメの高値が続く中、6月9日に発表されたスーパーでのコメの平均価格は、5キロ当たり税込み4223円と、2週連続で値下がりしましたが、前の週からの下落幅は37円にとどまりました。
こうした中で、農林水産省は、割安な備蓄米の販売を加速させようと、6月11日から、追加で令和3年産の備蓄米およそ12万トンの購入申請の受け付けを始めました。
さらに、6月12日には、小泉農林水産大臣が、主食用として輸入するコメの入札を例年より前倒しし、6月中に実施する方針を表明し、「米価高騰のためにはできることは何でもやるというメッセージを政策として打ち出す一環だと捉えていただきたい」と述べました。
一方、随意契約で売り渡された備蓄米は6月13日には、沖縄県のスーパーでも販売が始まり、47都道府県すべてで販売が始まった形となりました。
ただ備蓄米の販売を始めた大手のスーパーやコンビニの間からは、精米作業を課題として挙げる声も上がっていて、農林水産省にとっては、こうした声に対応しつつ、一連の取り組みによって、コメの本格的な値下がりにつなげられるかが焦点です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250615/k10014835531000.html
小泉農相 コメの生産者らと意見交換 価格引き下げに理解求める
返信削除2025年6月15日 18時45分
小泉農林水産大臣は福島県を訪れ、コメの生産者などと意見交換しました。出席者からは、生産者と消費者が納得できる価格水準を実現してほしいとの声が出た一方、小泉大臣は、備蓄米の放出などでコメの価格を引き下げ、消費者のコメ離れを防ぐことが重要だとの認識を示し理解を求めました。
小泉農林水産大臣は、15日に福島県南相馬市を訪れ、コメの生産者などと意見交換しました。
この中で、生産者は「農業政策を抜本的に変えるべきだ」と訴えたほか、JA福島中央会の会長が、コメの価格水準について「生産者や消費者が納得できるような水準を実現してほしい」と指摘しました。
これに対し、小泉大臣は「消費者と生産者の適正な価格につなげていくためには、コメの価格を落ち着かせなければいけない」と述べたほか、「価格を抑えることで消費者のコメ離れを防がなくてはならない。今の価格高騰を抑えるためには何だって行う。生産者の皆さんのことも考えて行っていることだと改めてお伝えしたい」として、備蓄米の放出などでコメの価格を引き下げ、消費者のコメ離れを防ぐことが重要だとの認識を示し、理解を求めました。
一方、コメの作柄や収穫量に関する国の統計が実態に合っていないのではないかとの指摘も出され、小泉大臣は「その声は各地域から届いているので、今、見直しに向けて動いている」と述べ、コメの作況指数や収穫量に関する統計を見直す考えを改めて示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250615/k10014836011000.html
作況指数などコメ関連の統計 小泉農相 あす見直しの方向性公表
返信削除2025年6月15日 20時46分
小泉農林水産大臣は15日、福島県で記者団の取材に応じ、16日午後、コメの作況指数や収穫量に関する統計の見直しの方向性について公表すると明らかにしました。
コメの作柄や収穫量に関する国の統計をめぐっては、一部の農家や卸売業者などから、実態に合っていないのではないかとの指摘が出され、先週、小泉農林水産大臣は、コメの作況指数や収穫量に関する統計を見直す方向で検討を進めていることを明らかにしていました。
これについて小泉大臣は15日、福島県で記者団の取材に応じ「農家が農林水産省が出しているデータと実感が違うとはっきり話をしたことを正面から受け止めなければならない」と述べました。
そのうえで、小泉大臣は「政策の基盤となるデータや統計に対する信頼を回復しないことには中長期のコメ政策を立案できない」と述べ、16日午後、見直しの方向性について公表すると明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250615/k10014836061000.html
コメの作柄示す「作況指数」廃止へ 農林水産省が発表
削除2025年6月16日 21時50分
コメの価格高騰の背景として、国の統計の信頼性を問う声がある中、農林水産省は、毎年のコメの作柄を示す「作況指数」を廃止すると発表しました。コメの収穫量に関する調査は継続しますが、人工衛星やAIなども活用したうえで精度を高めていくとしています。
農林水産省は、去年収穫されたコメについて作柄を示す「作況指数」は「平年並み」で収穫量は前の年より18万トンあまり多い679万トンと発表していましたが、一部の農家などからは「実際にはそれほど収穫できておらず、供給量の不足が価格高騰につながっているのではないか」といった声が上がっていました。
これについて小泉農林水産大臣は16日午後、記者団に対し、およそ70年続いてきた作況指数については、農家の実感と異なることから廃止し、コメの収穫量の調査については、より精度の高い統計の作成に取り組んでいく考えを示しました。
具体的には、サンプル調査で使うふるいの目の大きさを農家の実態にあわせてより大きくし、主食用のコメとして選別する基準をより厳しくするほか、人工衛星やAI、それに収穫量の測定が可能なコンバインから得られるデータの活用も検討していくとしています。
農林水産省は、今後、さらに詳細な検討を進めるとともに、生産者など関係者にも統計の変更について丁寧な説明を行い、理解を得ていきたいとしています。
「作況指数」とは? “実感と異なる”という声も
コメの収穫量について農林水産省は、毎年無作為に抽出した全国およそ8000の水田のサンプル調査から、導き出しています。
実際に稲を刈り取り、ふるいにかけるなどして、主食用として供給される可能性のある玄米の総量を調べたうえで、その年のコメの10アールあたりの平均収穫量を把握しています。
都道府県ごとに10アールあたりの平均の収穫量を把握し、平年と比較して指数化したものが「作況指数」で、その年のコメの作柄を示す指標として使われています。
平年を100とした指数で、
▽「不良」が94以下
▽「やや不良」が95から98
▽「平年並み」が99から101
▽「やや良」が102から105
▽「良」が106以上
となっています。
令和6年産のコメについて農林水産省は、全国の作況指数は101で「平年並み」と発表していました。
一方、全国のコメの収穫量は、全国の10アールあたりの平均収穫量に全国の作付面積をかけて算出していて、去年の主食用の収穫量は、前年より18万トンあまり多い679万トンとしていました。
しかし一部の農家や卸売業者などから「実感とは異なっていて、実際にはそれほど収穫量は多くなく、コメの供給量不足が価格高騰につながっているのではないか」といった声も上がっていました。
小泉大臣は15日、福島県でコメの生産者などと意見交換をしたあと、記者団に対し、「農家が農林水産省が出しているデータと実感が違うとはっきり話をしたことを、正面から受け止めなければならない」などと述べ、16日にも、作況指数などの見直しの方向性を示す考えを明らかにしていました。
コメの卸売会社 “取引価格が急激に下がっている”
コメの卸売会社の担当者は、随意契約の備蓄米が放出されたあと、取引価格が急激に下がっていることを実感しています。
福岡県広川町にある「カネガエ」の米穀部門長、森島一紗さん(44)は、「コメの取引価格は5月ぐらいがピークで、随意契約の備蓄米が出てからは毎日のように下がっている」と話します。
森島さんによりますと、卸売会社どうしで比較的少量のコメを融通し合う「スポット取引」の価格は、関東でとれた令和6年産のコシヒカリ60キロあたりで先月が4万8000円から9000円だったのに対し、最近は3万5000円台にまで下落しているということです。
随意契約の備蓄米の放出を受け、令和6年産のコメが余るとみた卸売会社が「今のうちに売っておこう」と判断していると言います。
こうした中、森島さんの会社では、コメの取引価格が今後さらに下がる可能性があるとして、スポット取引での購入を見合わせるようになりました。
卸売各社がことしの新米の価格を注視しているということで、「7月の終わりには宮崎県産のコシヒカリが出始めるが、みなさん、古米より新米のほうが安くなる“逆転”を気にしている。様子見状態だと思う」と話していました。
森島さんによりますと、随意契約の備蓄米を扱っていない小売店からは今も銘柄米の注文が寄せられていて、需要は引き続き強いということです。
このため、コメ5キロの小売価格は、仕入れ値の高い令和6年産が4000円台、競争入札の備蓄米が3500円前後、それに随意契約の備蓄米が2000円程度の3つに分かれているということです。
森島さんは「ここ1、2週間で状況ががらっと変わった。ほかの卸売会社がいくらの値段で出すかでどんどん値下げになるのもちょっと怖いところがある。その場その場でベストな判断をしてやっていくしかない」と話していました。
入札で売り渡された備蓄米 値下げして販売
随意契約の備蓄米の流通が進む中、埼玉県内にあるJAの直売所では、競争入札で売り渡された備蓄米を、今月上旬から値下げして販売しています。
東松山市にあるJA埼玉中央の直売所では、競争入札で売り渡された備蓄米を4月から5キロあたり税込み3600円で販売してきましたが、今月4日から200円値下げし、5キロあたり税込み3400円で販売しています。
周辺の小売店で銘柄米などを値下げする動きが見られたことや、価格が安い随意契約の備蓄米の流通が各地で進んでいることを踏まえ、値下げを決めたということです。
また競争入札で売り渡された備蓄米の入荷量が増えていることから、これまで1家族あたり10キロとしていた購入制限も、なくしたということです。
今後については周辺の小売店などの状況に応じて販売の際の価格や制限をどうするか、対応を検討していきたいとしています。
備蓄米を2袋購入した30代の男性は「子どもが3人いるので、値下げはすごく助かります。コメが売っていなければ探し回るのは大変なので、これからも定期的に手に入ればいいなと思います」と話していました。
東松山農産物直売所の坂本勝行所長は「随意契約の備蓄米の話が出て以降、客足が少し鈍くなった。引き続き、価格動向の調査を行って、消費者のニーズに合った価格設定をしていきたいです」と話していました。
中小スーパー 売り上げが落ち込むところも
備蓄米を仕入れることができず、銘柄米とブレンド米だけを販売している中小スーパーの中には、コメの売り上げが落ち込んでいるところもあります。
横浜市にあるスーパーでは、随意契約による備蓄米の購入を検討していましたが、年間の取り扱い量が政府の申請条件を満たしておらず、申請を断念したということです。
また仕入れ先の問屋からは、競争入札による備蓄米も手に入らないと伝えられています。
このため、現在店頭で販売しているのは、銘柄米とさまざまな品種や産地を混ぜたブレンド米だけで、価格はすべて5キロあたり税込み5000円を超えているということです。
こうした中、今月に入ってから16日までのコメの売り上げは、先月の同期間に比べて、約15%減っているということです。
ただこれらのコメは高い価格で仕入れているため、店頭価格を引き下げることは難しく、現在は在庫が増えすぎないよう、精米から一定の期間が過ぎた商品に限って割り引きして販売しているということです。
コメを買いに訪れた客は「やはり高くて手が出ない。タイ米を使ったり麦を混ぜたり日頃の料理は工夫しています。備蓄米があれば買ってみたいです」と話していました。
「スーパーセルシオ和田町店」で食品バイヤーを務める久保田浩二さんは、「このところコメが売れ残る状況が出てきていて、利益を失ってでも販売せざるをえない状況です。仕入れ価格の値下がりを期待しています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250616/k10014836361000.html
スーパーのコメ価格 3週連続値下がり 前週より48円値下がり
返信削除2025年6月16日 20時47分
全国のスーパーで今月8日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで4176円と、前の週から48円値下がりし、3週連続の値下がりとなりました。
農林水産省は全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。
16日発表された今月2日から8日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで4176円でした。
前の週から48円値下がりし、3週連続の値下がりとなりました。
このうち、備蓄米を含む、さまざまな産地や品種を混ぜた「ブレンド米等」は3834円と、前の週より64円値下がりした一方、産地と品種が単一の「銘柄米」は4443円と、前の週より14円値上がりしました。
また、販売量を見ると、コメ全体のうち、
▽「銘柄米」が56%、
▽「ブレンド米等」が44%を占めていて、前の週よりも「ブレンド米等」の割合が5ポイント増加しました。
随意契約による備蓄米の平均価格は
ただ、これらの調査結果には随意契約で売り渡された備蓄米は含まれないことから、農林水産省は、これとは別に、随意契約による備蓄米を販売している全国のスーパーやコンビニなど2400店余りの調査結果も公表しました。
それによりますと、随意契約による備蓄米は、店頭での平均価格は、5キロあたり税込みで2119円で、販売量はコメ全体の51%と半分程度を占め、売れ行きが集中していることがうかがえる形となりました。
専門家「値下げへの影響は限定的か」
コメの流通に詳しい東北大学大学院農学研究科の冬木勝仁教授は、随意契約による備蓄米の販売が広がっている影響について、「消費者からすると、高いけど、今、買っておかないとなくなってしまうという感覚があったと思う。それが随意契約の備蓄米が並ぶことで、今は買わなくてもいいという感覚に変わり、これまで売れていた高いコメが売れなくなれば、小売店は価格を引き下げざるを得なくなる。また、小売店からすればコメという目玉商品があると集客効果があるので、ほかの店でも対抗上、今まで控えていた特売やセールが行われ、価格の引き下げにつながる」と指摘しています。
一方で冬木教授は、2つの理由から値下がりが限定的となる可能性を指摘しています。
1つは、小売店も銘柄米については高い価格で仕入れていることで、利益の幅を抑えたとしても仕入れ値を下回って販売することは難しいだろうとしています。
2つめは、新米の収穫量や1等米比率の予測が難しいことです。
冬木教授は「備蓄米は8月までに売り切ってしまうので、その後、どうなるかを考えて、今はまだ手持ちの分は残しておこうと判断する業者もいるので、値下げへの影響は限定的になっていると思う」と指摘しています。
また、随意契約による備蓄米の販売が大手小売りで始まっていることに関連して、「急いでいたのでやむを得なかったかもしれないが、大手と中小で対応に差をつけてしまったことは、業者には不満が残っている。大手には商品があるのに、中小の小売店にないことで、お客さんが大手に流れ、中小にとっては厳しい状況だと思う。これから備蓄米は届いていくと思うが、遅れれば遅れるほど、今度は売り切る時期が迫ってくる。中小の小売店の経営も厳しくなっていくと思うので、そんなひずみをこの状況の中で作ってはいけなかっただろうと思っている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250616/k10014836731000.html
スーパーのコメ平均価格、3週連続値下がり…小泉農相「安心して買える水準にはなっていない」
削除2025/06/16 19:10 (2025/06/17 00:12更新)
農林水産省は16日、6月2~8日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より48円安い4176円だったと発表した。3週連続の値下がりは、2023年夏以来。随意契約による政府備蓄米の流通が今月から本格化したことが、価格を押し下げたとみられる。
店頭に並べられた備蓄米(2日、名古屋市熱田区で)
農水省は全国約1000店のスーパーの購入データを基に平均販売価格を発表している。4100円台となるのは3月17~23日以来、約3か月ぶりだ。報道陣の取材に応じた小泉農相は、「国民が安心して買える水準にはなっていない。スピードを緩める段階にはない」と述べ、対策を継続する姿勢を示した。
コメの種類別の売上数量の割合は、備蓄米を含む比較的安価な「ブレンド米」が前週比5ポイント高い44%となり、初めて4割を超えた。「コシヒカリ」などの銘柄米は5ポイント低い56%だった。
ただ、ある大手スーパーの担当者は、銘柄米の価格には変化がないと指摘。「店頭に並ぶ安いコメの量が一時的に増えているだけで、相場全体が下がったわけではない」とした上で、「全体の価格が下がるにはもう少し時間がかかるのではないか」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250616-OYT1T50116/
コメの輸入量が急拡大 高い関税でも採算が見込めると判断か
返信削除2025年6月17日 6時51分
コメの価格高騰が続く中、関税をかけずに義務的に輸入する「ミニマムアクセス」の枠外で、高い関税がかかるコメの輸入量が拡大しています。
ことし4月には6800トン余りと、1か月間で昨年度1年間の2倍を超えました。
日本は、年間およそ77万トンのコメを「ミニマムアクセス」として関税をかけずに義務的に輸入し、この枠外では1キロ当たり341円の高い関税がかかっています。
財務省の貿易統計によりますと、この枠外での輸入量はここ数年、年間で700トンから800トン程度となっていましたが、昨年度は3004トンと1999年度以降で過去最多となりました。
さらに輸入量は急拡大し、ことし3月には1280トン、4月は6838トンとなり、1か月間で昨年度1年間の輸入量の2倍を超えました。
枠外の輸入では、これまで輸入先はタイやアメリカ、パキスタン、ベトナム、インドなどに分散していましたが、4月の輸入先はアメリカがおよそ8割を占めました。
ミニマムアクセスの枠外での輸入量の拡大は、コメの価格高騰を背景に高い関税がかかっても採算が見込めると商社などの業者が判断したためとみられます。
備蓄米が市場に出回り、今後のコメ価格の動向しだいでは輸入の動きにも変化が見られそうです。
専門家 “輸入米の急増は一時的な動き”
コメの政策や流通に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は、ミニマムアクセスの枠外での輸入の急増について「関税がかかってでも、国内産のコメと比べて安く売れる状況が半年以上継続したため、輸入を増やす動きが出てきた」と話しています。
そのうえで、枠外での輸入米は関税や流通コストを上乗せしても、5キロ当たり3500円ほどで販売されていると見ています。
稲垣研究理事は「1キロ当たり341円の関税はこの水準であれば国内の市場では売れないことを想定した水準であったはずだが、それよりも国内のコメの価格が高くなっているのは異常事態だ」と話しています。
今後の見通しについては、備蓄米が市場に出回ることや、ミニマムアクセスのうち主食用として輸入しているコメの入札を例年より前倒しすることを踏まえ「供給にだぶつき感が出て、コメの価格が下がる方向の情報が出始めている。今後は、1キロ341円の関税でコメを輸入することが成り立たない可能性があり、それほどは民間の輸入は増えない可能性が高い」として、輸入米の急増は一時的な動きになるという見方を示しました。
そのうえで、コメの安定供給に向けては「ことし収穫される主食用のコメは719万トンの見通しだが、一般の需要に加えて備蓄米の不足を埋めるだけの量はなく、コメの価格を安定させるには令和8年産を見据える必要がある。農家への手だてを打つことが大切だ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250617/k10014836841000.html
セブン-イレブンで備蓄米の販売開始 大手3社すべてで販売に
返信削除2025年6月17日 10時28分
随意契約による備蓄米の販売が17日から大手コンビ二のセブン-イレブンで始まりました。大手3社すべてで販売されることになり、備蓄米の販売がさらに広がるかが焦点となります。
セブン-イレブン・ジャパンでは、随意契約で550トンの備蓄米を購入していて、17日から、都内のおよそ150店舗のほか、大阪や四国の一部でも販売を始めました。
このうち、東京 葛飾区の店舗では、午前7時ごろから2キロに小分けされた無洗米の備蓄米が並べられました。
価格は税込み775円で、早速買い求める人の姿が見られました。
購入した40代の女性は「コメを食べる量を抑えていたので、買えてうれしいです。コンビ二で買えるのは、便利で助かります」と話していました。
会社では、7月以降、全国の店舗に販売を広げることにしています。
オペレーション本部の赤羽哲さんは「小分けにすることで使いやすい商品にした。なるべく速やかに全国に届けていきたい」と話していました。
コンビ二大手ではファミリーマートとローソンが随意契約による備蓄米の販売をすでに始めています。
大手3社で全国に5万店を超える店舗網があることから、備蓄米の販売がさらに広がるかが焦点となります。
随意契約の申請基準を満たさないスーパーでも
地域のスーパーでは備蓄米の随意契約の申請基準を満たさない中でも、大手の流通団体を通じて備蓄米を入荷し、販売を始めるところも出ています。
山形県酒田市に本社があるスーパーマーケット「ト一屋」では、5キロ入り200袋の備蓄米を入荷し、17日、市内の7店舗で販売を開始しました。
このうち「みずほ通り店」では令和4年産の備蓄米が1世帯1袋までという購入制限付きで、5キロ税込み2138円で店頭に並べられました。
午前10時の開店前から買い物客が列を作って備蓄米を買い求め、1時間半後には用意していた55袋が売り切れていました。
会社では備蓄米の随意契約の申し込みを検討していましたが、年間の取り扱い量の申請条件を単体で満たすのは難しいため、今回は、全国の中小スーパーが加盟する流通団体を通じて入荷したということです。
購入した市内の70代の男性は「年金暮らしなので備蓄米は助かる。毎日食べるので安いほうがいい」と話していました。
会社によりますと、コメどころのこの地域では銘柄米が比較的安く、離れて住む家族などのために購入する客もいて在庫が減っていたということで食品課の金子勉課長は「備蓄米の入荷は助かる。今後も定期的に販売したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250617/k10014837101000.html