2023年6月15日

地球生命の起源は宇宙から飛来した「隕石」である、ってか?

宇宙空間の微生物で「地球生命は別の天体からもたらされた」を証明? の続き)

あやういトンデモ説の地雷や落とし穴があちらこちらに敷き詰めてあるオカルト分野、誰も確たる根拠をもってして否定できぬ、いわば言ったもの勝ちの世界。

隕石から「糖」の分子検出に成功 東北大など研究グループ
2019年11月19日 5時36分 NHKニュース

地球に落下した隕石(いんせき)から、生命に欠かせない「糖」の分子を検出することに成功したと東北大学などの研究グループが発表し、「地球で誕生した生命の材料の一部となった可能性がある」としています。

宇宙空間や小惑星などでは観測技術の発達によって簡単なアミノ酸などが検出される例が増えていますが、これまで、生命に欠かせない「糖」の分子は発見されていませんでした。

東北大学の古川善博准教授などの研究グループは岩石から糖を検出する新しい手法を開発し、宇宙からオーストラリアなどに落下した3つの隕石の破片を分析したところ、2つの隕石の破片から、生命体の遺伝に関係するRNAの材料にもなる糖の一種「リボース」を検出することに成功したということです。

検出したリボースは最大で25ppbとごく微量で、ほかにもキシロースやアラビノースなどの糖も検出されたということです。

そして、検出したリボースに含まれる炭素の同位体の比率から、地球ではなく、宇宙で合成されたことがわかったとしています。

グループでは、40億年以上前に隕石の元になった小惑星が誕生した際に、特殊な化学反応によって作られたとみています。

古川准教授は「太古の昔、隕石によって運ばれたリボースが、地球で誕生した生命の材料の一部となった可能性がある」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191119/k10012182101000.html




(書きかけ)




『生命は宇宙から来た』(フレッド・ホイル ほか)

「パンスペルミア説」(ぐぐる先生)


(おまけ)
「生命の起源 はやぶさ(ぐぐる先生)
目的 | サイエンス | JAXA はやぶさ2プロジェクト
>このような天体を調べることにより、太陽系がどのように生まれ、どのように進化してきたのか、また私たちのような生命をつくる元になった材料がどのようなものであったのかについて、重要な手がかりが得られる可能性があります。

NHKはやぶさ2ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000633.html




(№434 2019年11月22日)

82 件のコメント:

  1. 生命の起源は宇宙から飛来か…隕石に遺伝物質の材料、40億年以上前に作られた可能性
    11/19(火) 7:20配信読売新聞オンライン

     生物の遺伝情報を伝えるRNAの骨格を作る糖「リボース」を、隕石(いんせき)から初めて検出したと東北大などが発表した。過去にも隕石から糖が発見された例はあるが、生命の誕生に欠かせない種類の糖は初めてという。生命の起源となった物質が宇宙から飛来したとする説を裏付ける新たな証拠だとしている。論文が19日、米科学アカデミー紀要に掲載される。

     東北大の古川善博准教授や米航空宇宙局(NASA)などで作るチームは、1969年にオーストラリアに落ちたマーチソン隕石など3種類の隕石を分析した。

     その結果、マーチソン隕石と2001年にモロッコで見つかった隕石からリボースを発見。リボースに含まれる炭素原子の特徴を分析したところ、この分子が地球由来ではないことが確認できた。40億年以上前の太陽系誕生初期に作られ、隕石とともに地球に飛来したとみられる。

     生命を構成する物質の由来を巡っては、地球外から飛来したという説と、地球で作られたとする説がある。これまでの隕石の分析で、RNAの材料となるリン化合物などは見つかっていたが、糖は見つかっていなかった。

     地球外の有機物に詳しい東京薬科大の山岸明彦名誉教授は「欠けていた部分を埋める重要な成果。宇宙にRNAを作る材料があったと証明された」と話した。

     ◆RNA=生き物で遺伝情報の伝達やたんぱく質の合成の際に使われる鎖状の分子。糖「リボース」に別の有機化合物やリン化合物が結合した構造を持つ。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00050003-yom-sci

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    1. 隕石から糖分子検出 地球初期、生命材料に?  東北大や北大
      11/19(火) 9:33配信時事通信

      隕石(いんせき)からリボ核酸(RNA)を構成する主要な糖分子「リボース」を検出したと発表する東北大の古川善博准教授(手に持っているのはリボースの分子模型)=15日、東京都中央区

       オーストラリアとモロッコでそれぞれ発見された隕石(いんせき)を精密に分析したところ、リボ核酸(RNA)を構成する主要な糖分子「リボース」を検出したと、東北大や北海道大、海洋研究開発機構などの研究チームが発表した。論文は19日以降に米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

       現在のほとんどの生物はデオキシリボ核酸(DNA)が遺伝情報を担い、RNAが補助してたんぱく質を作るが、地球初期の生命はRNAがDNAとたんぱく質の両方の役割を担っていたという説がある。東北大の古川善博准教授は「地球外の糖分子が生命の材料の一部となった可能性がある」と話している。

       分析した二つの隕石は炭素が多い種類で、火星と木星の間にある小惑星帯の小惑星から飛来したと考えられる。検出したリボースは40億年以上前の太陽系初期に形成されたとみられるという。

       研究チームは隕石の一部を採取して塩酸などで処理し、ガス化して分子の質量を分析する方法で、リボースを検出した。地球の生物のリボースとは炭素に占める同位体の比率が異なるため、生物のリボースを間違って検出した可能性はないという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000037-jij-sctch

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    2. 生命の材料、宇宙から飛来か 東北大など、隕石から糖を発見
      11/19(火) 5:00配信共同通信

       地球に落ちた隕石から生命活動に必須の糖が見つかったと、東北大や北海道大などのチームが18日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。細胞内でタンパク質の合成に関わるリボ核酸(RNA)を構成するリボースという糖で、40億年前に生命が誕生した際、宇宙由来の糖が使われた可能性があるとした。

       これまでもデオキシリボ核酸(DNA)の一部である核酸塩基などが隕石から見つかり、生命の材料が宇宙に存在することが分かってきている。東北大の古川善博准教授は「今後は他の隕石も分析し、地球にもたらされた糖の量を詳しく調べたい」と話した。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000012-kyodonews-soci

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  2. その「隕石」って、もともと地球にあったものかもしれないよ(笑)。

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  3. 約1100万年前の隕石の痕跡 海底で発見 生物絶滅に関係か
    2019年11月20日 19時32分

    太平洋の南鳥島沖の海底で、およそ1100万年前に巨大な隕石が衝突したことを示す痕跡を、海洋研究開発機構などの研究グループが発見し、この時代に起きた生物の大量絶滅の原因になった可能性が高いとしています。

    海洋研究開発機構などの研究グループは、太平洋にある南鳥島沖の海底を掘削して資源調査を行っていたところ、海底下3メートル余りで、イリジウムやプラチナなどの特殊な元素が通常の数十倍の濃度に達する部分があることを見つけました。

    イリジウムやプラチナなどの濃度の急激な上昇は、隕石衝突の痕跡と考えられていて、年代を分析すると、およそ1100万年前と推定されたということです。

    地球では1160万年前に哺乳類を中心に、主な生物の種類の15%程度が死滅したという大量絶滅が起きていて、これまで、その原因は謎とされてきましたが、研究グループはイリジウムの濃度などから、直径数キロの巨大な隕石が落下して大量絶滅が起きた可能性が高いとしています。
    海洋研究開発機構によりますと生物の大量絶滅は、これまで地球で少なくとも11回起きていて、およそ6600万年前の恐竜の絶滅など、今回を含めると5回の大量絶滅で隕石の落下が関係している可能性があるということです。

    海洋研究開発機構の野崎達生グループリーダー代理は「偶然の発見だが大変興奮した。さらに調査を行い、隕石が落下した場所を特定したい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191120/k10012184061000.html

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    1. 1100万年前、巨大隕石落下か 南鳥島沖深海底の堆積物分析 海洋機構など
      11/20(水) 19:14配信時事通信

      南鳥島沖の深海底で採取した堆積物X線顕微鏡画像のうち、巨大隕石衝突で生じたと推定される球状粒子を示す海洋研究開発機構の野崎達生さん(右)と千葉工業大の大田隼一郎さん=19日、東京・霞が関の文部科学省

       南鳥島沖の深海底で採取した堆積物から、約1100万年前に巨大隕石(いんせき)が衝突して生じたと推定される球状粒子を多数発見したと、海洋研究開発機構や千葉工業大、東京大などの研究チームが20日発表した。この時代のクレーターは陸上で見つかっていないため、巨大隕石は深い海に落下した可能性が高いという。

       堆積物の採取場所は南鳥島の南方、水深約5650メートルの海底下。南米大陸南端沖の深海底では約250万年前に巨大隕石が落ちた証拠が見つかっており、深海への落下が確認されれば2例目となる。大規模な津波を引き起こしたとみられるが、約1100万年前の痕跡は見つかっていない。

       隕石衝突の年代推定には幅があるため、約1160万年前に地球規模で生物が大量絶滅した原因になった可能性も考えられるという。

       海洋機構の野崎達生グループリーダー代理は「今後は他の海域の深海底から採取した堆積物を調べ、巨大隕石の大きさや衝突地点を解明したい」と話している。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

       南鳥島沖で2014年に海底鉱物資源を調査した際、採取した堆積物に含まれる白金族元素「オスミウム」の濃度が異常に高いことが判明。詳細に分析した結果、巨大隕石が落下、衝突した際の高温で溶融し、飛散して冷えて固まったとみられる物質を含む球状粒子が多数見つかった。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00000108-jij-sctch

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    2. 最後の生物大量絶滅、隕石衝突が原因か 1160万年前 南鳥島沖に痕跡
      11/20(水) 20:48配信産経新聞

       1160万年前に地球の生物が大量に絶滅したのは、巨大隕石(いんせき)が海に衝突したのが原因だった可能性があることを海洋研究開発機構などの研究チームが突き止め、20日付の英科学誌で発表した。

       生物の大量絶滅は、恐竜が絶滅した中生代白亜紀の6600万年前など3億年前以降に計11回起きたが、最も時期が新しく、人類の祖先である類人猿が繁栄していた1160万年前だけは原因が不明だった。

       チームは小笠原諸島・南鳥島沖の水深約5600メートルの海底を掘削し、地層の試料を採取。分析の結果、オスミウムという元素が極めて高い濃度で存在することを見いだした。

       隕石や地下のマグマの活動が作るかんらん岩に多く含まれる元素だが、地層にかんらん岩は見つからなかった。また、中性子の数が異なるオスミウムの同位体の比率に宇宙で生じた特徴があり、地層の粒子に衝突の痕跡もあったことから、隕石の衝突に由来すると判断した。

       オスミウム濃度の高さなどは、中生代三畳紀の2億1500万年前に地球に衝突し、直径100キロのクレーターが生じた直径3・3~7・8キロの隕石の痕跡に匹敵。そのため今回の隕石も直径数キロとみている。

       衝突時期は、オスミウムの年代測定で新生代中新世の1100万年前だった。大量絶滅が起きた時期とほぼ一致することから、隕石衝突が原因だった可能性があると結論付けた。

       中新世の隕石衝突を示す陸上の大きなクレーターは2個見つかっているが、いずれも1500万年前ごろで今回と年代が合わないため、場所は不明だが海洋に落下したと推定。高温で海水が蒸発し、隕石に含まれる硫黄と反応して酸性雨が降り、地球環境の悪化をもたらしたとみられる。

       隕石が海に落下した痕跡の発見は難しく、これまで1件しか報告されていない。研究チームは「知られていなかった隕石の痕跡を発見した。今後は調査範囲を拡大し、詳しい落下地点や地球環境への影響を調べていきたい」としている。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00000579-san-sctch

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    3. 1160万年前の謎の大量絶滅 海への隕石衝突が原因か
      11/20(水) 22:51配信朝日新聞デジタル

       約1160万年前、海に巨大な隕石(いんせき)が衝突したとみられる痕跡を海洋研究開発機構などのチームが発見し、20日付の英科学誌に発表した。ちょうど同じ時期に生物が大量絶滅したことが分かっており、この隕石衝突が原因だった可能性があるという。

       チームは太平洋の南鳥島の沖合で、レアアースを含む泥がどうできたのかを調べていたところ、水深約5600メートルの1100万年前ごろの地層に、オスミウムという貴金属が極めて高い濃度で含まれているのを見つけた。イリジウムなどもあり、同位体の比などから、もともと宇宙にあったものが隕石として落下して降り積もったと推定した。

       地球では過去に何度も生物の大量絶滅があり、特に大きな5回は「ビッグファイブ」と呼ばれる。1160万年前の絶滅はこの5回には含まれないが、過去3億年に11回あった絶滅の一つで、原因が分かっていなかった。チームは、今回見つかった隕石衝突がこの絶滅を引き起こした可能性があるとみている。

       地上ではクレーターが見つかっておらず、隕石は海に落ちたとみられる。海洋機構の野崎達生グループリーダー代理は「複数の地点の地層を調べて衝突の規模や場所、地球環境への影響などを解明したい」と話した。(合田禄)


      ■絶滅の年代と原因

      絶滅のおよその年代 推定される原因

      2億5980万年前 火山活動など

      2億5220万年前 火山活動など

      2億1500万年前 隕石衝突

      2億 130万年前 火山活動など

      1億8270万年前 火山活動など

      1億4500万年前 隕石衝突

      1億1600万年前 火山活動など

        9420万年前 火山活動など

        6600万年前 隕石衝突、火山活動など(恐竜絶滅を引き起こした)

        3600万年前 隕石衝突

        1160万年前 隕石衝突?
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00000079-asahi-soci

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  4. 水深6000m海底にプラスチックごみ 海洋研究開発機構が分析
    2019年11月22日 5時29分

    水深およそ6000メートルの深海で、35年前のハンバーグの袋が見つかるなど、さまざまなプラスチックごみが深海にたまっていることが分かりました。調査を行った海洋研究開発機構は、深海ではプラスチックが分解されにくいことを示すものとみて分析を進めています。

    この調査は海洋研究開発機構が、プラスチックごみによる海洋汚染の実態を明らかにしようとことし8月から9月にかけて、相模湾沖や房総半島沖などで行いました。

    このうち有人の潜水調査船「しんかい6500」を使った調査では、房総半島沖の水深およそ6000メートルの海底で、35年前の昭和59年製造と記されたプラスチック製のハンバーグの袋が原形のまま見つかったということです。

    ほかにも、生物にかじられたようなあとがある歯磨き粉の容器などさまざまなプラスチックごみが海底にたまっており、海洋研究開発機構は、深海ではプラスチックが分解されにくいことを示すものとみて詳しい分析を進めています。

    また、台風15号の通過後に巨大なネットを使って相模湾の沖合およそ20キロの地点の海面をすくったところ、台風前にはなかったプラスチックの破片が大量に見つかり、ふだん砂浜などに放置されているごみが海に流されたとみられるということです。

    海洋プラスチック動態研究グループの土屋正史グループリーダー代理は「ごみの流出源を特定し、海洋汚染を防ぐためにはどこを管理しなければいけないのかを明らかにしていきたい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191122/k10012186281000.html

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  5. 手広く風呂敷広げたがる研究組織らしい「海洋研究開発機構」…

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    1. 「海洋研究開発機構」のニュース
      https://news.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&p=%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B

      https://www.2nn.jp/word/%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B

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  6. 太陽系のはじまり、
    生命誕生のはじまり、
    その二つが
    解明されるかもしれない。

    HAYABUSA2


    千葉工業大学は、太陽系の起源と生命誕生の謎に迫ります。
    惑星探査研究センター

    -------------------------

    >「はやぶさ2」プロジェクト | 千葉工業大学 惑星探査研究センター
    https://www.google.co.jp/search?q=%EF%BC%A8%EF%BC%A1%EF%BC%B9%EF%BC%A1%EF%BC%A2%EF%BC%B5%EF%BC%B3%EF%BC%A1%EF%BC%92+%E5%8D%83%E8%91%89%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E6%83%91%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

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    1. 「千葉工業大学 太陽系の起源 生命誕生」
      https://www.google.co.jp/search?q=%EF%BC%A8%EF%BC%A1%EF%BC%B9%EF%BC%A1%EF%BC%A2%EF%BC%B5%EF%BC%B3%EF%BC%A1%EF%BC%92+%E5%8D%83%E8%91%89%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E6%83%91%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

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    2. よくもまあ、「タラ・レバ・カモ」言説で大見得を切ったものだ…

      ま、迫るだけならワンコニャンコでもできるけどな。

      肝心の「解明」となると、「されるかもしれない。」(笑)。

      こんなうさんくさい広告宣伝かけて大丈夫なのかなあ…

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    3. >はやぶさ 2のイラスト(池下章裕さん)を大きく使った千葉工業大学の新聞広告。
      >朝から、こんな広告に会えてうれしい🙂
      https://twitter.com/voyager1977/status/1207785385176129536

      https://twitter.com/voyager1977/status/1207785385176129536/photo/1

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  7. 宇宙滞在で免疫低下、仕組み解明 「きぼう」マウス実験で 理研など
    2019/12/27(金) 19:22配信時事通信

    国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」の小動物飼育装置で、無重力状態で飼育されていたマウス(JAXA提供)

     宇宙に長期滞在する飛行士に免疫機能低下が見られることが報告されているが、理化学研究所と宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」でのマウス飼育実験で、無重力環境下で免疫細胞のTリンパ球を作る胸腺が萎縮することを突き止めた。成果は、将来の月・火星探査や宇宙旅行での健康管理に役立つと期待される。論文は27日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

     きぼうにある小動物飼育装置(MHU)は、マウス12匹の飼育が可能。6匹は遠心力で地上と同じ重力を与え、無重力の6匹と比較できる。

     理研免疫恒常性研究チームの秋山泰身チームリーダーらは、2016年7~8月、MHUで35日間飼育後に帰還させたマウス12匹(人工重力6匹、無重力6匹)と、地上で飼育した6匹の胸腺を比較。無重力マウスの胸腺は、地上マウスより萎縮していた。人工重力マウスも萎縮していたが、無重力マウスよりも萎縮の程度は少なかった。

     遺伝子解析の結果、無重力マウスでは細胞増殖に関わる遺伝子の働きが低下していることが判明。細胞増殖が抑えられ、萎縮につながっていることが分かった。また、Tリンパ球の分化や増殖を促す細胞の配置にも異常が見られた。 
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191227-00000119-jij-sctch

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  8. はやぶさ2 地球にカプセル落下後の新たな探査計画を検討
    2020年1月14日 4時53分

    日本の小惑星探査機、「はやぶさ2」について、小惑星の岩石の破片などが入ったとみられるカプセルを地球に落下させた後、新たな探査を行う天体としてJAXA=宇宙航空研究開発機構は、小惑星など350余りを選んで計画を検討していることがわかりました。

    日本の探査機「はやぶさ2」は、ことし11月から12月に小惑星「リュウグウ」の岩石の破片が入ったとみられるカプセルを地球に落下させる計画で、JAXAのプロジェクトチームは順調であれば「はやぶさ2」は、さらにおよそ10年間運用できることから、その後も新たな探査を行うことを検討しています。

    プロジェクトチームは、おおむね10年以内に到着できる小惑星やすい星を調べたところ354の天体が候補となり、このなかの2つは、6年以内に到着できるということです。

    また、9年後に到着できる天体は、近くを通る金星の観測も可能で、現在、運用されている金星探査機「あかつき」の観測と比較して成果を高めることができるとしています。

    プロジェクトチームは、候補となっている小惑星をさらに詳しく調べて、ことし夏ごろまでに新たな探査計画を決めたいとしています。

    吉川真ミッションマネージャは「カプセルを地球に届けることが最優先だが、新たな探査が広く理解を得られるよう魅力的な天体を選んで決定したい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200114/k10012244181000.html

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  9. 「常識覆す成果」海底地下の岩から微生物 東大グループが発見
    2020年2月16日 4時55分

    南太平洋の海底を掘削した岩石の中に、微生物が生息していることを東京大学の研究グループが発見しました。この岩石の中では、これまで生物は生息できないと考えられていて、研究グループは常識を覆す成果だとしています。

    バクテリアなどの微生物は、地下から見つかるケースが増えてきていますが、有機物を豊富に含む堆積物の中や熱水噴出孔など、エネルギーを得ることができる場所にかぎられ、玄武岩と呼ばれる地下に広く存在する一般的な岩石の中には、生物は生息できないと考えられてきました。

    こうした中、東京大学の鈴木庸平准教授の研究グループは、南太平洋のおよそ5000メートルの海底から、さらに100メートル余り地下の玄武岩を微生物が混入しないように掘削し、生物がいないか調べました。

    その結果、玄武岩の筋状の模様の部分に、1マイクロ程度の小さなバクテリアなどが多数生息していることを発見しました。筋状の部分は玄武岩の一部が長い年月で粘土質に変化した部分だということで、見つかったバクテリアの詳しい種類や、どのようにエネルギーを得ているのかなどについて解析を進めています。
    鈴木准教授は「誰も調べてこなかったので、もしかしたらと思ったが生物がいて驚いた。普通の岩石の中に生物が広く存在している可能性を示していて、これまでの常識を覆す成果だ」と話しています。

    こうした地下の生物の謎に迫る最新の科学成果について、16日午後11時30分からEテレで放送する「サイエンスZERO」で紹介します。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200216/k10012287451000.html

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  10. 小惑星リュウグウ「表面の岩石は隙間多い特殊な岩か」JAXA
    2020年3月19日 4時38分

    日本の探査機「はやぶさ2」が調べた小惑星「リュウグウ」の表面にある岩石は、細かい粒が集まってできた隙間が多い特殊な岩である可能性が高いことがわかったとJAXA=宇宙航空研究開発機構が公表しました。

    JAXAの探査機「はやぶさ2」はおととし、小惑星「リュウグウ」から20キロ以内の距離で、赤外線カメラを使って表面の全域を撮影し、太陽光の当たり方による温度の変化を分析していました。

    観測前は、表面の砂は温まりやすい一方で、岩石は密度が高いため、地球の一般的な岩と同じように温まりにくい性質があると想定されていました。

    しかし観測すると7時間余りの自転で太陽光の当たり方が変わると、砂と岩石の温度は60度からマイナス50度までほぼ同じように変化し、温まりやすさに違いがなかったということです。

    こうした結果から研究グループは、リュウグウの表面にある岩石は細かい粒が寄せ集まってできた隙間ががたくさんある特殊な岩である可能性が高いとしています。

    こうした特殊な岩石は「リュウグウ」ができた時に、元となる天体から受け継いだもので、初期の太陽系では比較的、多くあった可能性があるとしています。

    JAXAの岡田達明准教授は「初期の太陽系の岩石は乾いた泥の固まりのように、つまむと砕けるほどもろい可能性がある。リュウグウは地球のように固い天体に変化する途中の状態を示しているかもしれない」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200319/k10012338781000.html

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  11. 日本の探査機「はやぶさ2」 カプセルの地球帰還は12月6日予定
    2020年7月14日 10時29分

    小惑星への2度の着陸に成功した日本の探査機「はやぶさ2」が地球にカプセルを帰還させる日は、ことし12月6日の予定であることがわかりました。

    日本の小惑星探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」に2度着陸し、表面の砂や岩石の破片の採取に挑んだ後、去年11月に「リュウグウ」を出発し、地球を目指して飛行を続けていました。

    関係者によりますと、「はやぶさ2」が地球に接近して、小惑星の砂などが入ったとみられるカプセルをオーストラリアの砂漠に落下させるのは、ことし12月6日の予定であることがわかりました。

    JAXAは国内の研究者を中心にカプセルの回収や岩石の破片などを分析するチームの編成を終えていて、カプセルが地球に戻り次第、生命に関係する有機物が存在するかなどの解析を行うことになっています。

    また、「はやぶさ2」はカプセルを地球に落下させた後、さらに別の小惑星に向かって探査を続けることになっていて、JAXAは次の目標となる小惑星の選定を進めています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200714/k10012514241000.html

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    1. 何もかもがすべてウソのナンチャッテ劇場かもしれぬ…

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    2. ほんとうに行ってかえってきたなんてことも、外部の人間にはだれも確かめようがない。

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  12. 月のクレーター 約8億年前に多くできたか 小惑星破片降り注ぎ
    2020年7月22日 7時05分

    およそ8億年前、月に大量の小惑星の破片が降り注いで同じ時期に多くのクレーターができたとみられるという研究成果を、大阪大学などのグループが発表しました。
    月がいまの姿になった過程を巡る新たな見解として注目されています。

    これは大阪大学大学院理学研究科の寺田健太郎教授らのグループがイギリスの科学雑誌ネイチャーコミュニケーションズに発表しました。

    グループは、日本の月探査衛星「かぐや」が撮影した月の写真から、直径20キロ以上の特に大きなクレーター周辺の地表の状態を解析し、クレーターができた年代を計算しました。

    その結果、59個のクレーターのうち、17個がおよそ8億年前の同じ時期にできたとみられることがわかりました。

    多くのクレーターが同じ時期にできたのは小惑星の破片がシャワーのように一度に降り注いだためだと考えられるとしています。

    月のクレーターは、小惑星やその破片が一定の頻度で衝突してできたというのがこれまでの定説で、今回の研究成果は、月がいまの姿になった過程を巡る新たな見解として注目されています。

    さらに、破片の元となる小惑星を位置関係などから推測すると、小惑星探査機「はやぶさ2」が探査した小惑星「リュウグウ」と同じグループと見られることも分かったということです。

    寺田教授は小惑星の破片は地球にも大量に降り注ぎ、このとき、生命の多様化に大きく関わるリンが地球にもたらされた可能性もあると指摘していて、「月の歴史に加えて、8億年前の地球環境の変動にも新たな提案ができる」と話しています。

    降り注いだ小惑星の破片 元は「リュウグウ」と同じか

    寺田教授のグループは、およそ8億年前に月に降り注いだ破片の元となる小惑星を探る分析も行い、小惑星探査機「はやぶさ2」が探査した「リュウグウ」と、元となる小惑星が同じだと考えられることも分かったということです。

    小惑星は、宇宙空間でバラバラになると、徐々にほかの天体の重力の影響で軌道が乱されて、散らばっていきます。

    散らばった破片の固まりの大きさや位置関係から逆算すると、元となる小惑星がいつ砕けたのか導き出すことができます。

    研究グループは、過去のさまざまな研究データを元に、およそ8億年前に砕けた元となる小惑星を3つに絞り込みました。

    月に残っているクレーターの大きさなどからさらに条件を絞り込み、一連の小惑星の破片の元となる天体は「オイラリア」という小惑星だと結論づけたということです。

    砕けた「オイラリア」の破片の一つは「はやぶさ2」が探査した「リュウグウ」と考えられているということで、ことし12月に地球に届くカプセルに入ったとみられる「リュウグウ」の砂などを分析することで、月との関連がさらに解明できると期待されるとしています。

    研究グループの1人で、東京大学大学院理学系研究科の諸田智克准教授は「『かぐや』も『はやぶさ2』も日本の探査機で、この2つをつなげる研究ができたのは感慨深い」と話しています。

    地球の生命進化の過程 解明にも

    寺田教授のグループは、今回の研究成果をもとに、地球の生命が進化した過程についても、新たな考え方を提案しています。

    そのカギとなるのが降り注いだ大量の小惑星の破片が地球にもたらしたとみられる「リン」です。

    リンは、地球上の生命が多様化するのに重要な役割と果たしたとされる物質です。

    グループによりますと、これまでのほかの研究では、8億年前に地球上のリンの量が急増したとされてきました。

    リンが急増した理由ははっきりしていませんが、その後、およそ5億4000万年前に地球は生命が多様化したカンブリア紀を迎えました。

    グループは、今回の研究で明らかにした、地球に降り注いだ小惑星の破片には、いまの地球の海洋に存在するリンの10倍の量が含まれていたと見られるとしています。

    寺田教授は「これまで、リンが増えた理由は火山活動や地殻変動の影響が指摘されてきたが、地球外から降ってきたという形で説明できるかもしれない。地球科学分野の研究の進展に期待したい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200722/k10012527481000.html

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  13. “宇宙空間で細菌が3年間生き抜く” 東京薬科大などが確認
    2020年8月26日 13時11分

    国際宇宙ステーションの船外の宇宙空間に、特殊な細菌を3年間放置しても生き抜いたことを、東京薬科大学などの研究グループが確認し、一部の生物は宇宙空間を生きたまま移動できる可能性を秘めているとしています。

    地球から高度およそ400キロの国際宇宙ステーションの船外実験装置を使って、東京薬科大学とJAXA=宇宙航空研究開発機構などの研究グループは、大気圏を漂うちりに付着していて放射線に強いことが知られている特殊な細菌を、宇宙空間で3年間、放置しました。

    その後、地球に戻して培養したところ再び増殖を開始し、生き抜いたことが確認されたということです。

    この細菌が置かれた環境は空気がない真空のうえ、強い紫外線が降り注ぎ、温度は29度からマイナス42度まで、大きく変化する厳しいものでしたが、細菌の数%程度が生き残ったということです。

    地球の生命の起源をめぐっては、深海や地下深くで誕生したなどの説がありますが、決定的な証拠が乏しく、近年は別の星からきたという説の研究も進められています。

    研究グループの代表で東京薬科大学の山岸明彦名誉教授は「一部の生物は宇宙空間を生きたまま移動できる可能性を秘めていることが示された。生命が別の星からきたとする仮説についても、さらに検討を進める余地があると考えられる」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200826/k10012584261000.html

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  14. 未知の生物想定 火星などのサンプル分析で新手法 東大
    2020年8月31日 5時09分

    火星などから土を持ち帰る探査計画が進んでいることから、未知の生物が存在しても安全に分析できるようにするため、炭酸カルシウムの結晶で封じ込める新たな手法を開発したと東京大学のグループが公表しました。

    アメリカは探査機で火星の土を地球に持ち帰って生命の痕跡を調べる計画が進んでいるほか、日本も火星の衛星フォボスから土を2029年に持ち帰る予定で、未知の生物が存在した場合には新しい病気などを引き起こすおそれがあり、どのように取り扱うべきか検討がされています。

    JAXA=宇宙航空研究開発機構で安全審査委員会の専門委員を務める東京大学の鈴木庸平准教授の研究グループは、細菌やウイルスを含んだ試料をカルシウムを含む水溶液などを使って炭酸カルシウムの結晶で封じ込めたところ、細菌は1分ほどで増殖しなくなり、ウイルスは感染力を失ったということです。

    一方で、熱や薬剤などで殺菌すると測定できなくなることが多いDNAは、抽出して分析することができたということです。

    炭酸カルシウムは石灰の原料で扱いやすいため、研究グループは火星などから持ち帰ったサンプルを、炭酸カルシウムの結晶で封じ込めてから分析する新たな手法を提案する見込みだということです。

    東京大学の鈴木庸平准教授は「微生物の不活化と分析を両立させる実用的な方法だ。今後、火星探査などで標準的な手法にしていきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200831/k10012591981000.html

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    1. 【研究】東京大学、火星サンプルの微生物不活化技術を開発 新型コロナなど感染症対策への応用も期待
      https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1596971133/

      「火星」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E7%81%AB%E6%98%9F

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  15. アメリカ版「はやぶさ」 NASAの探査機が小惑星の試料採取か
    2020年10月21日 7時22分

    アメリカ版「はやぶさ」ともよばれるNASA=アメリカ航空宇宙局の探査機は、日本時間の21日午前7時前、地球から3億キロ以上離れた小惑星「ベンヌ」に着地し、地表の石や砂の採取を試みたとみられ、まもなく着地に成功したか判明する見通しです。

    小惑星の石や砂を採取出来れば日本の「はやぶさ」、そして「はやぶさ2」についで3例目となり地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。

    4年前に打ち上げられたNASAの探査機、「オシリス・レックス」は2018年に小惑星「ベンヌ」に到達し、現在、地球からおよそ3億3000万キロ離れた「ベンヌ」の周辺で観測を行っています。

    探査機は日本時間の21日午前2時30分すぎに、「ベンヌ」の上空770mから降下を始め、探査機に備え付けられたロボットアームを伸ばしながらおよそ4時間かけて地表に接近しました。

    探査機は、午前7時前にロボットアームの先に取り付けた装置を地表に接触させ、窒素ガスを噴射して舞い上がった表面の石や砂などを採取したとみられます。

    探査機から地球への通信には18分以上かかるため着地に成功したかどうかはまもなく判明する見通しです。

    小惑星の石や砂を採取出来れば日本のはやぶさ、それにはやぶさ2についで3例目で、地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。

    探査機は必要があれば、さらに2回、採取を行うことが可能で、来年3月に「ベンヌ」を離れ、2023年9月に地球に採取した石や砂を持ち帰る予定です。

    「オシリス・レックス」と「はやぶさ2」

    小惑星探査機「オシリス・レックス」は、小惑星からのサンプルリターンを世界で初めて行って2010年に地球に帰還した日本の探査機「はやぶさ」の成果を取り入れて開発が進められました。

    2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」の後を追うようにNASA=アメリカ航空宇宙局によって2016年に打ち上げられました。

    「はやぶさ2」は探査機の重量がおよそ600キロなのに対して「オシリス・レックス」はおよそ2トンと3倍以上あります。

    探査機本体のサイズは「はやぶさ2」が縦1メートル60センチ、横1メートル、高さ1メートル25センチ、なのに対して、「オシリス・レックス」は縦2メートル40センチ、横2メートル40センチ、高さ3メートル10センチと大型になっています。

    「はやぶさ2」が観測の対象とした「リュウグウ」と「オシリス・レックス」の観測対象の「ベンヌ」はいずれも地球と火星の間の軌道を回っている小惑星です。

    「リュウグウ」は直径がおよそ900メートルで、炭素が比較的多い隕石(いんせき)に似た特徴をもっていると考えられていて、C型小惑星と呼ばれています。

    一方、「ベンヌ」は直径がおよそ500メートルで、C型小惑星に似ているものの、構成する成分が少し異なると考えられるB型小惑星に分類されています。

    どちらも同じ「コマ」のような形をしていて、生命にとって必要な水や有機物が比較的多く含まれているタイプだと考えられています。

    サンプルの採取方法はそれぞれの探査機で異なり、「はやぶさ2」は金属製の弾丸を撃ち込んで砂などを搭載されたカプセルに採取する一方、「オシリス・レックス」は表面に窒素ガスを吹きつけて巻き上がった砂などを採取します。

    「はやぶさ2」は最大で20グラムの砂などを採取できるとしていますが「オシリス・レックス」はその100倍の最大2キロの採取を目標としています。

    「はやぶさ2」はことし12月に帰還する計画で、「オシリス・レックス」は3年後の2023年の帰還を目指しています。

    2つの小惑星を比較することで生命にとって必要な水や有機物の起源の解明につながると期待されることから、JAXA=宇宙航空研究開発機構とNASAはそれぞれ持ち帰ったサンプルの一部を交換する協定も結ばれています。

    博士「多くの情報得られることを期待」

    NASAゴダード宇宙飛行センターでオシリス・レックスのプロジェクトに携わるジェイソン・ドウォーキン博士は「はやぶさ2のチームとは、科学者どうし、緊密に交流してきた。今後、ベンヌとリュウグウから得られた物質を比較することで地球の生命の起源の謎に迫るのはもちろん、鉱物資源の開拓や、地球に衝突する可能性のある小惑星をどのように避けるかなど多くの情報が得られることを期待している」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201021/k10012673351000.html

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    1. NASA “小惑星探査機 石や砂などの採取を確認”と発表
      2020年10月24日 10時14分

      NASA=アメリカ航空宇宙局は23日、地球から3億3000万キロ離れた小惑星を探査している探査機が、小惑星の地表から石や砂などを採取したことを確認したと発表しました。

      NASAの探査機「オシリス・レックス」は今月20日、地球からおよそ3億3000万キロ離れた小惑星「ベンヌ」に着地し、表面の石や砂などの採取を試みました。

      NASAは探査機から送られてきた映像を分析した結果、23日、「十分な量の物質を採取したことを確認した」と発表しました。

      小惑星の石や砂の採取に成功したのは日本の「はやぶさ」と「はやぶさ2」に次いで3例目です。

      今回の小惑星への着地では最低60グラムの石や砂を採取することが目標でしたが、撮影された映像には採取のための装置のまわりに石や砂が漂っているのが映っていて、NASAは「ふたに石や砂がはさまり、内容物が漂い出ている可能性がある」として、これ以上、内容物が漏れ出ないようカプセルに密閉する作業を急ぐ方針です。

      順調に進めば、探査機は来年3月に「ベンヌ」を離れ、2023年9月に地球に石や砂を持ち帰る予定で、地球の生命の起源や太陽系の成り立ちについて貴重な情報をもたらすと期待されています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201024/k10012678791000.html

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  16. 「はやぶさ2」回収したサンプルの40%を保管の方針 JAXA
    2020年11月16日 17時05分

    探査機「はやぶさ2」が小惑星の砂が入ったとみられるサンプルを来月、地球に帰還させることについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構が会見を開き、回収したサンプルのうち40%については将来、分析技術が向上した時のために保管する方針であることを公表しました。

    小惑星「リュウグウ」に着陸し、砂などの採取に成功したとみられる日本の「はやぶさ2」は今月12日に地球から900万キロの位置で化学エンジンを噴射させて地球に向けた軌道修正が行われました。

    JAXAは16日、オンラインで会見を開き、回収したサンプルの分析態勢について説明しました。

    この中では、回収後すぐにカプセルの中に含まれるガスの分析を行って地球の物質が混ざっていないかなどを確認したうえで、100時間以内を目標にカプセルが着地する予定のオーストラリアから日本へと輸送すると説明されました。

    そして神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所に運ばれ、地球の大気にさらさないよう厳重に管理したうえで、顕微鏡で観察するなどし、6か月後に本格的な分析が始まる予定だということです。

    また回収したサンプルの10%は協定を結んでいるNASAに、15%は国際的な研究公募に配分するほか、40%は将来、分析技術が向上するなどした時のために保管する方針であることを明らかにしました。

    JAXAの吉川真ミッションマネージャは「リュウグウを分析することでわれわれがいままで見たことのない有機物が見つかるかもしれず非常に楽しみです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201116/k10012714901000.html

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  17. 「小惑星の砂」の組成なんて、まぶっちゃけどうでもいいことだし、いちいちだれも検証確認なんかするわけないしなあ…

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  18. 小惑星「リュウグウ」の砂 地球に到達の可能性 観測に挑戦
    2020年11月21日 7時06分

    日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」に金属を高速で打ち込んだ時に噴き出した小さな砂が、21日から数日間にわたって地球に到達する可能性があり、国立天文台などは高感度の望遠鏡を使って観測できるか挑戦することなっています。

    日本の探査機「はやぶさ2」は、去年4月、小惑星「リュウグウ」に金属の塊を衝突させて人工のクレーターを作っていて、この衝撃のため、高速で噴き出した0.1ミリほどの小さな砂が、21日から数日間、地球に到達する可能性があるとした分析結果を、国立天文台の佐藤幹哉広報普及員が明らかにしました。

    地球の大気圏に突入すると、わずかに発光するものの、砂の粒が小さいことなどから、肉眼ではほとんど見えないと予想されていて、長野県にある、東京大学の高感度の望遠鏡で観測に挑戦するということです。

    また、比較的大きな粒の砂は、13年後の2033年に到達する可能性があり、この時には、肉眼でも見ることができるとしています。

    「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンに成功して、表面の砂などが入ったとみられるカプセルを、来月6日に地球に帰還させることになっています。

    佐藤さんは「『はやぶさ2』のカプセル帰還の一足先に『リュウグウ』を感じることができるよう観測にチャレンジしたい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201121/k10012723871000.html

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  19. 「はやぶさ2」のカプセル 6日未明 豪砂漠地帯に着地へ
    2020年12月5日 4時28分

    日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」の砂が入ったとみられるカプセルを日本時間の6日未明、オーストラリア南部の砂漠地帯に帰還させる計画です。周辺ではカプセルが夜空に光を放ちながら落下する様子が観測できると期待されています。

    「はやぶさ2」は探査を行った小惑星「リュウグウ」の砂が入ったとみられるカプセルを日本時間の5日午後、分離し、カプセルは、6日午前2時半ごろ大気圏に突入、20分ほどでオーストラリア南部の砂漠地帯に着地する計画です。

    カプセルの着地場所近くにはJAXA=宇宙航空研究開発機構の現地本部などが設けられ、関係者がカプセルを無事に回収するために最終的な準備を進めています。

    このうち、カプセルが回収後すぐに運び込まれるクリーンルームでは、日本に持ち帰る前にカプセルの中に地球由来ではないガスが含まれているかどうかを調べる作業が行われることになっていて、担当者がガスの分析に使う機器のチェックを入念に行っていました。

    また、今回のカプセルの帰還と回収にはオーストラリア軍も協力していて、着地場所近くの軍の管制室では、カプセルが安全に帰還できるよう、上空に飛行物体などがないか確認したり、より正確な着地ポイントを割り出すために軍独自のレーダーで追跡し、JAXAに情報を提供したりするための本番さながらのシミュレーションが行われていました。

    「はやぶさ2」のカプセルは日本時間の6日午前2時50分ごろ、砂漠地帯に着地する予定で、周辺ではカプセルが夜空に光を放ちながら落下する様子が観測できると期待されています。

    豪 宇宙分野で日本との連携に期待

    今回、「はやぶさ2」のカプセルが着地する予定の南部の砂漠地帯は、オーストラリアの宇宙開発の拠点で、これまでにも人工衛星の打ち上げなどが行われてきました。

    オーストラリア政府は近年、世界的な宇宙産業の成長を背景に、国の宇宙政策を強化していて、おととしには「宇宙庁」を創設しています。

    カプセルの着地ポイントがある南オーストラリア州の、中心都市アデレードでことし2月に開かれた宇宙庁の開所式にはモリソン首相も出席し、「雇用を生み出すことが最も重要な今、宇宙産業は世界で最も成長している分野の1つだ」と述べ、2030年までに宇宙産業の分野で2万人の雇用創出を目指すと強調しました。

    オーストラリアは石炭や鉄鉱石などの鉱山業が盛んですが、採掘などに使われる遠隔操作システムの技術を宇宙開発にも活用したい考えで、技術開発などの連携相手として日本に期待を寄せています。

    オーストラリア宇宙庁と日本のJAXA=宇宙航空研究開発機構はことし7月、宇宙に関する技術や教育などの分野で協力を進める覚書を取り交わしたほか、先月のモリソン首相と菅総理大臣との首脳会談後の共同声明では、宇宙分野で両国間の協力を強化していくことが確認されています。
    オーストラリア宇宙庁のマーフェット副長官はNHKのインタビューに対し、「新型コロナウイルスで世界中が困難に直面してきたことしだからこそ、『はやぶさ2』のミッションが日本とオーストラリア、そして世界中の人々に希望や前向きな気持ちを与えてくれることを願っている」と話していました。

    将来は宇宙関連の仕事に

    日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルが6日、地球に帰還するのを前に、カプセルが着地する予定のオーストラリアでも関心が高まっています。

    最大都市シドニーの近郊では先月、小学生を対象に宇宙について学ぶイベントが開かれ、およそ30人の子どもたちが手のひらに収まるサイズの「はやぶさ2」のペーパークラフトを作り、「はやぶさ2」について学びました。
    イベントで講師役を務めたジェシカ・クレスケイさん(18)は、幼いころから天体観測が大好きで「はやぶさ2」のカプセルが故郷のオーストラリアに着地すると知ってから、プロジェクトについてインターネットで情報収集するなどしてきたと言います。

    今回のカプセル帰還についてクレスケイさんは、「カプセルの帰還はオーストラリアの歴史の一部になります。小惑星のサンプルで私たちが宇宙について理解を深め、地球についても役立つ情報が得られるといいです」と話していました。

    先月、高校を卒業したばかりのクレスケイさんは、今後は大学に進んで将来は、宇宙関連の仕事に就くことが夢で、「はやぶさ2」のプロジェクトを進める日本のJAXA=宇宙航空研究開発機構とも関わる仕事をしたいと考えています。

    クレスケイさんは6日のカプセル帰還はシドニーの自宅からインターネットのライブ配信で見守る予定で、「カプセルが無事に帰還することを祈っています。当日はJAXAのことを応援しています」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201205/k10012747111000.html

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    1. カプセルの中身を分析する研究者「太陽系の起源に迫りたい」
      2020年12月6日 5時35分

      探査機「はやぶさ2」のカプセルの帰還が確認されたことを受けて、カプセルの中身を分析する研究チームのリーダーで、高知県南国市にある研究所の研究者は、「研究者にとって最高の宝箱だ。太陽系の起源に迫りたい」と意気込みを語りました。

      探査機「はやぶさ2」のカプセルは、6日午前2時半ごろ地球に帰還したことが確認されました。カプセルには、小惑星「リュウグウ」の砂が入っているとみられ、サンプルは研究チームに分配され、分析が進められることになっています。

      高知県南国市にあるJAMSTEC=海洋研究開発機構高知コア研究所では、サンプルの研究チームのリーダーを務める伊藤元雄主任研究員が、インターネットで配信された帰還の様子を見守りました。

      チームのほかのメンバーもオンラインで見守るなか、カプセルが大気圏に再突入し、火球となっている様子が映し出されると、歓声と拍手が湧き上がりました。そして、「本当に帰ってきましたね」とか、「これから頑張りましょう」などと語り合っていました。

      この研究チームでは、国内有数の分析機器を駆使して、再来年の夏ごろまでに分析結果を発表したいとしています。

      伊藤主任研究員は「研究者にとって最高の宝箱が帰ってきたんだなと感慨深いです。サンプルを正確に分析しようと数年前から準備を進めてきたので、さまざまな視点から太陽系の起源に迫りたいです」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201206/k10012748511000.html

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    2. 探査機「はやぶさ2」のカプセル地球に帰還 現地チームが回収
      2020年12月6日 10時04分

      日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還し、オーストラリアに入っているチームが着地したカプセルを回収しました。カプセルには小惑星の砂が入っているとみられていて、今後、飛行機で日本に運ばれることになっています。

      探査機「はやぶさ2」のカプセルは日本時間の午前2時半前にオーストラリアの上空で長い尾を引いた流れ星のような火球として観測され、地球に帰還したことが確認されました。

      神奈川県相模原市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の管制室では、作業にあたる人たちがモニターに映し出されたオーストラリア上空の映像を食い入るように見つめ、火球が確認されると拍手をしてカプセルの帰還を喜び合っていました。
      カプセルはパラシュートを開いてオーストラリア南部の砂漠地帯に着地し、現地に入っていたチームが回収したということです。そして、カプセルは現地に設けられた本部に輸送され、ガスの分析などが行われたあと、飛行機で日本に運ばれて専用の施設の中で開封されることになっています。

      カプセルの中身は研究者に分配され、太陽系の成り立ちを調べる試料となるほか、水の成分や有機物の分析も行われることになっています。

      「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは、JAXAが配信する番組の中で「本当によかったです。いまはリラックスして現地の回収班からの報告を受けています。美しい大気圏突入で、われわれも感動しています」と話していました。

      6年間にわたっておよそ50億キロを飛行した小惑星「リュウグウ」の探査はこれで終わりましたが、「はやぶさ2」の本体は燃料が多く残っていることから、新たなミッションに向かっていて、別の小惑星に11年後に到着し、探査を行うことになっています。

      カプセルの白い尾「分子が光を放つ現象」

      「はやぶさ2」のカプセルが帰還したことについて国立天文台の縣秀彦普及室長は「とてもうれしいことです。はやぶさ2は初号機に続いて天文宇宙科学への関心が高まることに大きく貢献している。新型コロナウイルスの感染拡大など明るい話題が少ない中で夢や希望を与えてくれる貴重な存在だ」と話していました。

      そして、カプセルが白い尾を引いていた理由について「流れ星と同じ原理で、周りの大気に含まれる分子が一時的にエネルギーが高くなることで光を放つ現象だ。流れ星と違ってカプセルが金属でつくられているため、火球の先端部分がはっきり見えた」と話しています。

      萩生田文科相「わが国の技術力 内外に示すことにつながる快挙」

      萩生田文部科学大臣は、談話を発表し「『はやぶさ2』がトラブルなく高い精度の運用に成功したことは、宇宙探査に関するわが国の高い技術力を内外に示すことにつながる快挙であり誇らしく思う」としています。

      その上で「『はやぶさ2』の活動は、国民に夢や希望を与え、子どもたちの科学への関心を育む機会も提供してくれるものだ。今後とも未知の領域を切り拓く優れた成果を挙げることを期待している」として、今後の活動に期待を示しました。

      井上科学技術相「不断の努力 高く評価」

      宇宙政策を担当する井上科学技術担当大臣は「6年にわたる任務を大きなトラブルなく遂行した。これは失敗を恐れず挑戦したJAXA=宇宙航空研究開発機構や関係する企業、大学の研究者、技術者の不断の努力によって達成されたものであると高く評価している。『はやぶさ』や『はやぶさ2』で培った技術力をベースに、今後とも長期的な視点を持って宇宙科学・探査に取り組むなど、わが国の高い技術力を通じ、世界の社会的課題の解決や、新たな知のフロンティアの開拓に貢献できるよう宇宙開発利用を積極的に進めていく」とする談話を発表しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201206/k10012748501000.html

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    3. 探査機「はやぶさ2」のカプセル地球に帰還 現地チームが回収
      2020年12月6日 12時19分

      日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還し、オーストラリアに入っているチームが着地したカプセルを回収しました。カプセルには小惑星の砂が入っているとみられていて、今後、飛行機で日本に運ばれることになっています。

      探査機「はやぶさ2」のカプセルは日本時間の午前2時半前にオーストラリアの上空で長い尾を引いた流れ星のような火球として観測され、地球に帰還したことが確認されました。

      神奈川県相模原市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の管制室では、作業にあたる人たちがモニターに映し出されたオーストラリア上空の映像を食い入るように見つめ、火球が確認されると拍手をしてカプセルの帰還を喜び合っていました。
      カプセルはパラシュートを開いてオーストラリア南部の砂漠地帯に着地し、現地に入っていたチームが回収したということです。そして、カプセルは現地に設けられた本部に輸送され、ガスの分析などが行われたあと、飛行機で日本に運ばれて専用の施設の中で開封されることになっています。

      カプセルの中身は研究者に分配され、太陽系の成り立ちを調べる試料となるほか、水の成分や有機物の分析も行われることになっています。

      オーストラリアの宇宙機関 カプセル回収直後 運搬する画像を公開

      オーストラリアの宇宙機関は日本時間の6日午前9時すぎツイッターを更新し、日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルをJAXAの担当者など5人が、専用の金属のケースに入れて持ち運んでいる画像を公開しました。

      また、別のツイッターではカプセルを探すヘリコプターの動画を公開しています。

      「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは、JAXAが配信する番組の中で「本当によかったです。いまはリラックスして現地の回収班からの報告を受けています。美しい大気圏突入で、われわれも感動しています」と話していました。

      6年間にわたっておよそ50億キロを飛行した小惑星「リュウグウ」の探査はこれで終わりましたが、「はやぶさ2」の本体は燃料が多く残っていることから、新たなミッションに向かっていて、別の小惑星に11年後に到着し、探査を行うことになっています。

      カプセルの白い尾「分子が光を放つ現象」

      「はやぶさ2」のカプセルが帰還したことについて国立天文台の縣秀彦普及室長は「とてもうれしいことです。はやぶさ2は初号機に続いて天文宇宙科学への関心が高まることに大きく貢献している。新型コロナウイルスの感染拡大など明るい話題が少ない中で夢や希望を与えてくれる貴重な存在だ」と話していました。

      そして、カプセルが白い尾を引いていた理由について「流れ星と同じ原理で、周りの大気に含まれる分子が一時的にエネルギーが高くなることで光を放つ現象だ。流れ星と違ってカプセルが金属でつくられているため、火球の先端部分がはっきり見えた」と話しています。

      「はやぶさ」初号機のプロジェクトマネージャ「完璧な完成度」

      「はやぶさ」初号機のプロジェクトマネージャをつとめ「はやぶさ2」の立ち上げにも関わったJAXAの川口淳一郎シニアフェローは、「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還したことについて「初号機は本体がトラブルを抱え身動きできなかったので本体自らがカプセルとともに大気圏に再突入したが、2号機はカプセルだけを見事に再突入させた。初号機帰還の10年前と比べて、技術が向上した証しで完璧な完成度だった。無事に健康で戻ってきてくれてご苦労さまと心からねぎらいたい」と話していました。

      また、はやぶさ2が確立したサンプルリターン技術について「今後、惑星との間を人が往来する未来が来るかもしれず、はやぶさ2で確立した月より遠い場所の往復の技術は今後の宇宙時代の新しいドアを開いたということだ。往復で宇宙を調べるというのは生命の探査や資源の利用などでは必須で、サンプルリターン技術は今後の大きな武器になると確信している」と力強く話していました。

      一方、津田雄一プロジェクトマネージャをはじめ川口シニアフェローの研究室で学んだ研究者たちが今回のミッションで活躍したことについて「日常的に自ら謎を解いてどう切り抜けるのか一生懸命考えることができるようになっていて、研究者として成長している。そうした環境を提供できたことが私としても一番の喜びだった。これからの探査も期待したい」と話していました。

      関連部品開発に携わった横浜の工場関係者からも喜びの声

      日本の探査機「はやぶさ2」のカプセルが地球に帰還したことを受けて、小惑星への着陸に不可欠な特殊なランプを開発した神奈川県海老名市の工場の技術者は「今回の成功は、関わった企業すべての努力が実った結果なので、満足感やうれしさがあります」と話しています。

      開発したランプは、ストロボのように光り、事前に着陸地点付近に落とした「ターゲットマーカ」と呼ばれるボール状の目印を照らし出すことで機体を正確に誘導し、宇宙空間で強い光を放つ性能と厳しい環境でも壊れない耐久性が求められ、町工場では何度も試験を行ったと言うことです。

      開発に携わった責任者の西森憲一さんは、インターネットで配信されたカプセルの帰還の様子を緊張しながら見守ったということです。

      西森さんは、「今回の成功は、私たちの会社だけでなく、関わったすべての企業の努力が実った結果です。満足感やうれしさとともに日本の技術力は、まだまだ力があると感じました。採取されたサンプルが日本だけでなく世界に届けられ、今後の宇宙開発や宇宙を身近に感じることに役立ってほしいと思います」と話していました。

      萩生田文科相「わが国の技術力 内外に示すことにつながる快挙」

      萩生田文部科学大臣は、談話を発表し「『はやぶさ2』がトラブルなく高い精度の運用に成功したことは、宇宙探査に関するわが国の高い技術力を内外に示すことにつながる快挙であり誇らしく思う」としています。

      その上で「『はやぶさ2』の活動は、国民に夢や希望を与え、子どもたちの科学への関心を育む機会も提供してくれるものだ。今後とも未知の領域を切り拓く優れた成果を挙げることを期待している」として、今後の活動に期待を示しました。

      井上科学技術相「不断の努力 高く評価」

      宇宙政策を担当する井上科学技術担当大臣は「6年にわたる任務を大きなトラブルなく遂行した。これは失敗を恐れず挑戦したJAXA=宇宙航空研究開発機構や関係する企業、大学の研究者、技術者の不断の努力によって達成されたものであると高く評価している。『はやぶさ』や『はやぶさ2』で培った技術力をベースに、今後とも長期的な視点を持って宇宙科学・探査に取り組むなど、わが国の高い技術力を通じ、世界の社会的課題の解決や、新たな知のフロンティアの開拓に貢献できるよう宇宙開発利用を積極的に進めていく」とする談話を発表しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201206/k10012748501000.html

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    4. JAXA「惑星間往復する技術 確立できた」はやぶさ2カプセル回収
      2020年12月6日 18時38分

      日本の探査機「はやぶさ2」の小惑星の砂が入っているとみられるカプセルが地球に帰還し、オーストラリアの砂漠地帯で回収されました。JAXA=宇宙航空研究開発機構は記者会見を開き、担当者は「惑星の間を往復する技術を確立することができた」と成果を語りました。

      JAXAが記者会見「カプセルは完璧な状態」

      探査機「はやぶさ2」のカプセルは、日本時間の6日午前2時半前にオーストラリアの上空で長い尾を引いた流れ星のような火球として観測され、地球に帰還しました。

      カプセルはパラシュートを開いてオーストラリア南部の砂漠地帯に着地し、現地に入っていたチームが回収しました。

      カプセル回収を受けてJAXAは記者会見を開き、「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは「オーストラリアの地に玉手箱をおろすことができました。カプセルは完璧な状態です。初号機が惑星の間を往復する技術の扉を開け、今回でその扉をくぐり抜けることができた」と今回の成果を語りました。

      カプセルは今後、飛行機でオーストラリアを出て日本に運び、専用の施設の中でふたを開けることになっています。

      カプセルには小惑星の砂が入っているとみられ、6年間にわたっておよそ50億キロを飛行した小惑星「リュウグウ」の探査はこれで終わり、今後は研究者による分析が本格化することになります。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201206/k10012749191000.html

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    5. リュウグウの“砂”分析する研究者「人類扱ったことないもの」
      2020年12月7日 21時51分

      日本の探査機「はやぶさ2」の小惑星の砂が入っているとみられるカプセルが、8日朝にも日本に到着するのを前に、砂の分析を行うことになっている愛知県岡崎市の分子科学研究所の研究者は「人類が扱ったことがないものを扱うことがとても楽しみで興奮しています」と期待を話しています。

      愛知県岡崎市にある分子科学研究所の大東琢治助教は、強力なX線を使った顕微鏡で、ごく小さな物質を調べる研究をしていて、今回、「はやぶさ2」のカプセルに入っているとみられる砂の分析を行うことになっています。

      5年ほど前から分析チームの一員として「リュウグウ」の岩石に含まれる有機物の分子構造を調べるため準備を進めていて、小さな試料を壊すことなく、空気に触れず宇宙に近い状態で観察するため、新たに器具を開発しました。

      さらに南極の隕石(いんせき)を使って分析の手順も繰り返し確認しています。

      分析するのは来年夏の予定で、大東さんは「人類が全く扱ったことがないものを扱うことが非常に楽しみであり、そこから何が見えるのかとても楽しみで興奮しています」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201207/k10012751211000.html

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    6. 「はやぶさ2」カプセル 今朝 羽田空港に到着
      2020年12月8日 9時17分

      日本の探査機「はやぶさ2」の、小惑星の砂が入っているとみられるカプセルを積んだトラックは羽田空港を出発しました。この後、最終目的地となる神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所に運び込まれる予定です。

      探査機「はやぶさ2」のカプセルは、おととい(6日)オーストラリアの砂漠地帯で回収され、ガスの分析などをしたうえで、飛行機でオーストラリアを出発し、8日午前7時すぎに羽田空港に到着しました。
      そして、カプセルが入ったとみられる金属製のケースをトラックに積み替え、羽田空港を出発しました。
      カプセルはこの後、トラックで、最終目的地となる、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所に運び込まれる予定です。

      一連の作業を終えた後にプロジェクトチームは記者会見を開くことにしていて、カプセルの状態やガスの分析結果などについて説明する方針です。

      カプセルには小惑星の砂が入っているとみられていて、今月中旬にふたが開けられ、半年ほどかけて試料の記録をとり、本格的な分析は来年の6月頃から行うことになっています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012751331000.html

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    7. はやぶさ2カプセル 神奈川 相模原のJAXA施設に到着
      2020年12月8日 12時07分

      探査機「はやぶさ2」の、小惑星の砂が入ったとみられるカプセルは、最終目的地である神奈川県相模原市のJAXA=宇宙航空研究開発機構の施設にトラックで到着しました。

      オーストラリアの砂漠地帯で6日に回収された、探査機「はやぶさ2」のカプセルは、7日夜、飛行機でオーストラリアを出発して、8日午前7時すぎに羽田空港に到着しました。

      そして、トラックに積み替えられ、最終目的地である神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所に午前10時半すぎに到着しました。

      トラックが到着すると、関係者が出てきて手を上げたり、拍手したりしたほか、「大漁」と記された大きな旗を手に記念撮影をするなどして喜んでいました。
      そして、荷台からカプセルが入った金属製のケースが慎重に運びだされ、建物の中に運び込まれていました。

      研究所には専用の施設が設けられていて、外気に触れることなく中のサンプルを取り出したり、顕微鏡や機器で分析したりできるようになっています。

      プロジェクトチームは記者会見を開いて、カプセルの状態などについて説明する方針です。

      カプセルのふたが開けられるのは今月中旬になると見られ、半年ほどかけて試料の記録をとり、来年の6月ごろから本格的な分析を行うことになっています。

      研究所に続く沿道にも多くの人が

      研究所に続く沿道には一般の人たちが集まり、「おかえりなさい」などと書かれた手作りの横断幕やボードを掲げトラックの到着を待ちました。

      そして午前10時半ごろ、カプセルを積んだとみられるトラックが姿を見せると集まった人は写真を撮りながら「おかえり」と拍手をして迎えました。

      トラックはそのまま研究所内に入り、専用施設の近くに停車すると、連絡を受けたプロジェクトチームのメンバーらが走って駆けつけました。

      そして、トラックの前に並んで、バンザイと叫んだり、拍手をしたりして、カプセルの帰還を喜んでいました。

      近くの商店街の会長の萩生田康治さんは「6年間、このときを待っていました。地域も1つになって盛り上がっています」と話していました。

      また、長年、商店街の中心となって応援してきたという茅明夫さんは「感激で泣きそうです。はやぶさ2が生きがいになっていました。地元でカプセルが公開されたら、ご苦労さんと声をかけたい」と話していました。

      JAXA 津田プロジェクトマネージャ「開けるの楽しみ」

      カプセルが入った金属製のケースがトラックから研究所の建物に運び込まれたあと、JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは報道陣の取材に応じ「本当にうれしいです。ほかの星に行って、帰ってきてくれた。きょうは予定どおり搬入できてよかったです。カプセルが目の前にあって本当に夢みたいで中を開けるのが楽しみです」と喜びを語っていました。

      また、はやぶさ2にどんなことばをかけますかと記者から質問されると「よく頑張ってくれて、まだこれからも頑張ろうねと伝えたいです。はやぶさ2は次の小惑星に向けてすでに地球を離れていて、2027年には地球スイングバイで、地球の近くを通り過ぎます。はやぶさ2に地球を見せることができるかもしれないし、星空の中にはやぶさ2を見ることができるかもしれません」と話していました。

      また、今後については「こうした経験を生かしてもっとすごい、おもしろい宇宙技術を考えていきたい」と抱負を述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012751841000.html

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    8. はやぶさ2カプセル到着で会見「ここからスタート」
      2020年12月8日 14時02分

      探査機「はやぶさ2」の、小惑星の砂が入ったとみられるカプセルが、最終目的地である神奈川県のJAXA=宇宙航空研究開発機構の施設に運び込まれ、プロジェクトの担当者は「新しい科学がここからスタートすることになる」と今後の科学的成果に期待を述べました。

      オーストラリアの砂漠地帯で6日回収された探査機「はやぶさ2」のカプセルは、ケースに入れられて飛行機とトラックで最終目的地である神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所に運び込まれました。

      その後、開かれた記者会見で、宇宙科学研究所の國中均所長は「カプセルを運ぶ沿道や研究所の正門の前では多くの方々に応援をいただきありがとうございました。今後は物質を分析する段階に入りますが、科学的価値を最大限に高められるよう確実に実施していきたい」と述べました。

      さらに「コロナの影響で活動が制限され、帰還を延期することも頭をよぎった。しかし、チャーター機を使ってでも帰還を成功させ、人類の活動を止めないという意気込みを見せ、結果として成功することができた」と難しい局面があったことを振り返りました。

      また、「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは「カプセルを出迎えたが、実感がふつふつとわき心に迫るものがあった。たくさんの皆様に迎えていただきありがとうございました。本当に帰ってきてよかったです。新しい科学がここからスタートすることになるが貢献できてよかったです」と今後の科学的成果に期待を述べました。

      また、地球外物質研究グループの臼井寛裕グループ長は「沿道から声援があり、国民の期待だと受け止めている。ここまでは1万点とされているが、今後は2万点、3万点にしたい」とこれからはじまる分析にむけて意気込みを語るとともにふたを開けて中身を確認するのは、来週以降になる見込みだと話しました。

      さらに吉川真ミッションマネージャは、ここまでミッションが極めて順調だったと振り返り、現地でカプセル内部のガスの分析をしたことについて「ガスは検出されたので小惑星の由来であることを期待したい」と試料が入っていることに期待感を示しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012752181000.html

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    9. はやぶさ2 カプセル到着 科学的成果に期待 NASAにも試料提供
      2020年12月9日 4時30分

      探査機「はやぶさ2」の小惑星の砂が入ったとみられるカプセルが、神奈川県のJAXA=宇宙航空研究開発機構の施設に運び込まれ、今後は分析チームによって思いもよらない科学的成果を挙げることが期待されています。

      オーストラリアの砂漠地帯で回収された「はやぶさ2」のカプセルは、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所に運ばれ分析用の施設に入れられました。

      これで「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」の探査はすべて終わり、今後は物質を分析するチームが入っているとみられる試料を分析する段階に入ります。

      分析チームは、来週以降にふたを開けて試料が入っているか確認し、およそ6か月かけて記録をとったうえで、6つのグループに分配して鉱物や有機物など本格的な分析を行うことになっています。

      また、研究計画を国際公募し、採択されれば一部の試料は海外の研究者にも渡されるほか、協定に基づいてNASA=アメリカ航空宇宙局にも試料を提供することになっています。

      「はやぶさ2」の津田雄一プロジェクトマネージャは「私たちが思ってもみなかったような複雑な有機物のほか、水を含む鉱物でも意外な構造が見つかることなどを期待している」と話し、人類が初めて手にした試料で思いもよらないような科学的成果が挙がることを期待していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201209/k10012753641000.html

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    10. 思いがけないものというのは「期待」の外側にあるはずのもの…

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  20. 宇宙をまたにかけた引田天功ばりの壮大なイリュージョン(マジック)ショーだね(笑)。

    「夢」をみさせて(売って)、ちゃっかり公的資金をゲットし続ける(掠め取る)手法でしかない。

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  21. NASA 火星探査車「パーシビアランス」が火星に着陸 生命探査へ
    2021年2月19日 19時15分

    NASA=アメリカ航空宇宙局の新たな火星探査車「パーシビアランス」が日本時間の19日朝、火星に無事着陸しました。今後、2年近くにわたり、生命の痕跡を探すほか、火星では初めて小型のヘリコプターの飛行試験を行うなど、将来の有人探査に向けた調査や実験を行う予定です。

    去年7月にアメリカ南部フロリダ州から打ち上げられたNASAの火星探査機は、7か月かけて宇宙空間をおよそ4億7000万キロ飛行し、日本時間の19日朝、火星の大気圏に突入しました。
    そして、パラシュートで減速したあと、エンジンを噴射しながら、ゆっくりと降下し、地表からおよそ20メートルまで近づいたところで、探査車「パーシビアランス」をつり下げて地表に降ろし、着陸に成功しました。
    着陸後に開かれた記者会見で、NASAのジャージック長官代行は、バイデン大統領から祝福の電話があったことを明らかにしたうえで、着陸の過程は「すべてが計画どおり順調にいった」と述べました。

    「忍耐」を意味する「パーシビアランス」と名付けられた探査車は、かつて湖だったと考えられている「ジェゼロ・クレーター」という地点に着陸し、火星に生命が存在した痕跡を見つけ出すことが期待されています。
    また、搭載された重さ2キロの小型ヘリコプターで、火星の薄い大気の中でも飛べるかどうかを確かめる初めての飛行試験にも挑むほか、将来、地球に持ち帰るためにドリルで地質のサンプルを採取することも計画しています。

    今回の探査は2年近く行われる予定で、生命の成り立ちを解明する手がかりが得られるか、注目されています。

    着陸直後に撮影された地表の様子

    火星に着陸した探査車「パーシビアランス」は、着陸直後に火星の地表の様子を撮影し、地球に送りました。
    撮影された画像には平たんな地表にところどころ石のようなものが確認できるほか、探査車の影が写っています。

    探査の背景は

    今回の探査は生命の痕跡を直接的に見つけようという点でこれまでの火星探査とは大きく異なっていると専門家は指摘します。

    これまでの探査は、火星の環境が生命にとって生存可能なものか調べることが大きな目的でした。

    しかし、今回の探査はドリルを使って火星の岩石のサンプルを採取し、その中に微生物や生命の痕跡を直接的に見つけるのが目的です。

    過去に火星には水があったことを示す観測結果が得られているなど、火星には生命が存在したとしてもおかしくないと考える研究者が増えてきたことが背景にあります。

    そうしたことを背景に、火星のサンプルを地球に持ち帰る時の国際的なルールを作ろうという動きも加速しています。

    宇宙や天体に関する世界的な科学者団体である国際宇宙空間研究委員会では、持ち帰った火星のサンプルに未知の生命が存在した場合を想定して、危険性や対処法を議論しています。

    この中では、地球外生命が地球を汚染することがないようにサンプルを隔離する特殊な施設を建設することや隔離したまま生命やその痕跡を調べる技術の開発、それに地球の生命とは全く異なる組織や構造をもつ生物が見つかったときの対処法などについて検討されています。

    いずれも、今回の探査で得られたサンプルを、地球に持ち帰るまでにはまとめられ、その方針に従って隔離施設の建設などが進められることになっています。

    国際宇宙空間研究委員会にアジアからただ1人の委員として検討に参加している東京大学理学部の鈴木庸平准教授は「火星のような環境でも微生物だったら生息できる可能性があることがわかってきていて、もし本当に火星に生命が存在していれば、その痕跡は比較的簡単に見つけられるのではないかと考えられてきています。地球以外にも生命はいるのかという科学の最大の謎の1つに一気に迫るもので、世界中が注目しています。一方、サンプルを持ち帰った時の安全を確かめる検査などは国際的な枠組みで決める必要があり、世界を守るという観点からもとても重要になっている」と話していました。

    主任エンジニア「生物の痕跡見つかることを期待」

    今回の探査計画の主任エンジニアを務めるアダム・ステルツナー博士は、「パーシビアランス」の主な目的について「着陸地点は水をたたえた湖だったところで水の流れがあったことを示す堆積物とみられるものも見つかっている。科学者は、この堆積物を調べることで何らかの生物の痕跡が見つかることを期待している」と話しています。

    「パーシビアランス」とは

    「パーシビアランス」は火星への着陸に成功したNASAの探査機や探査車としては9つ目になります。

    「パーシビアランス」は小型車と同じくらいの大きさの車両で、19台のカメラや、温度や湿度を観測したり物質の構成を分析したりする装置など、目的の異なる7台の機器のほか、ロボットアームも備えています。

    また、ドリルで穴を開けて地質のサンプルを採取することもできます。

    「パーシビアランス」は、かつて湖だったと考えられている場所に着陸し、そこに残された物質を分析して今回の探査の最大の目的である、火星に生命が存在していたことを示す痕跡を探すことにしています。

    また、将来的に別の探査機で地球に持ち帰ることを念頭に、採取した試料をカプセルに保管しておくことも目的の1つです。

    このほか、将来、人類が火星に降り立って探査を行うための準備として、二酸化炭素が主な成分の大気を利用して酸素を作り出す技術の実験も予定されています。

    さらに「パーシビアランス」には、火星の薄い大気の中でも飛べるか飛行技術を確かめるため、重さ2キロの小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が搭載されていて、成功すれば、地球以外で飛ぶ初めてのヘリコプターになります。

    火星でもヘリコプターが使えることがわかれば、今後の別の探査計画で探査できる範囲が大幅に広がると期待されています。

    「パーシビアランス」は、着陸後、およそ680日間にわたって探査を行う予定です。

    火星と火星をまわる軌道では、アメリカ、インド、そしてESA=ヨーロッパ宇宙機関などの探査機合わせて8機が活動中でしたが、今月に入り、アラブ首長国連邦と中国の探査機も相次いで軌道に到着し、将来の有人探査を視野に調査と研究がさらに活発になるとみられます。

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    1. 各国の火星探査機が相次いで到着

      地球と火星はおよそ780日に1度、距離が最も近くなるため、火星の探査機はこの時期をねらって打ち上げられます。

      去年7月はちょうどこの時期にあたったため、
      ▽アメリカの「パーシビアランス」のほか、
      ▽UAE=アラブ首長国連邦の「HOPE」、
      ▽中国の「天問1号」が、
      火星を目指してそれぞれ打ち上げられました。

      これまで火星やその周りの軌道では、アメリカや、ESA=ヨーロッパ宇宙機関とロシア、それにインドの探査機など、8つの探査機や探査車が活動してきましたが、今月に入り「パーシビアランス」をはじめとする3つの探査機や探査車が相次いで到着したことで、その数は11に増えました。

      このうち中国の「天問1号」は、ことし5月にも、搭載している探査車を切り離し、火星に着陸させることを目指しています。
      もし成功すればアメリカに次いで2番目となり、世界の宇宙開発をリードする「宇宙強国」を目指す中国として、大きな成果となります。

      一方、アメリカは2030年代に火星への有人飛行を行うことを目指していて、今回の「パーシビアランス」でも、将来的に別の探査機で地球に持ち帰ることを念頭にドリルで資料採取してカプセルに保管するほか、有人探査を行うための準備として、二酸化炭素が主な成分の大気を利用して酸素を作り出す実験も予定していて、火星を舞台に次の世代の宇宙開発競争が激しくなろうとしています。

      専門家は成果に期待

      今回の探査について専門家は「生命の痕跡が見つかったとしてもおかしくないと思っている」と話しています。

      地下の微生物の研究者で、火星の生命探査などに関する国際的なルール作りに、アジアから委員として、ただ1人参加している東京大学理学部の鈴木庸平准教授は、探査車から送られた火星の画像について「土が薄くかぶっていて、大きな石も転がっている。近くに岩があるのだろうと想像されます。昔はクレーターで湖ができていた場所として知られているところで、想定していたところに着陸できたことに非常に感動している」と感想を語りました。

      そして、地球の岩石の中にも生命が存在していることが最近わかってきていて、こうしたことが今回のような火星での生命探査の背景にあると指摘します。

      「はじめはこんな岩の中には生命はいないと思ったのですが、この中には微生物が満ちあふれている。火星にある岩石に近い種類の地球の石でも筋のような模様の部分にものすごい数の微生物がすみついていることがわかってきた。今回、着陸した場所は湖とか河川から土砂が運搬されて、たまっている場所になり、特に粘土など生き物が住み着きやすい物質があることが、これまでの観測衛星による調査でわかっているところだ。火星の岩の中に生命の痕跡が見つかったとしても全然おかしくないと思っている」と今回の探査のねらいを解説しました。

      そして、生命の痕跡を直接、探す今回の探査の意味は大きいと説明します。

      「これまでは火星は生命が住めるような環境であるかを調べていたのだが、今回は生命の証拠を得ようということで、生命の存在を証明するかもしれない機会になる点でこれまでと全く違う。見つかったら非常におもしろいし、見つからなくても生命の起源について前進するので、どちらになっても非常におもしろい成果が得られるのではないかと思う。生命の起源を科学的なデータで証明できるかもしれず、研究者は今回の着陸を非常に喜んでいる」と指摘しました。

      その一方で、難しい点もあるとしていて「目で見て、生き物の形が見えるかもしれないが、本当に生命なのか生命以外のものが作り出したのか、しっかりと分析しないと決定できない。地球に持ち帰って調べることで本当に生命の痕跡か、はっきりすると思う」と、地球にサンプルを回収するまでの一連のミッションが成功することに期待していました。

      そして、実は火星には生命がいる可能性がさらに高い場所があるものの、今回はあえてそこを避けて探査すると言います。

      「火星の一部に、今も水があるのではないかと指摘されている場所がある。火星の黒いしま模様が現れたり、消えたりするので、地下から水がしみ出ているとされる場所が指摘されている。国際的な取り決めで火星の生き物が存在する可能性が高い場所では、(探査機についた)地球の生き物を持ち込んで生態系を壊してしまうおそれがあるので、そうした場所には入らないということで、今回の着陸場所が選ばれている」と話し、国際的なルールや地球外生命への影響などに配慮する計画になっているとしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210219/k10012875591000.html

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  22. “10億年後 酸素濃度10万分の1以下” 研究者シミュレーション
    2021年3月14日 9時50分

    およそ10億年後の地球は大気中の酸素の濃度が、現在の10万分の1以下に低下するというシミュレーション結果を東邦大学などの研究グループがまとめ、遠い未来の地球は、酸素が薄かった太古の時代に似た環境になる可能性があるとしています。

    46億年前に誕生した地球は、二酸化炭素や窒素の大気に覆われ、やがて誕生した微生物や植物が光合成を始めたことで酸素の濃度が上昇して、現在の地球が出来たとされています。

    東邦大学の尾崎和海講師などの研究グループは、太陽が長期的には明るさを増すとされていることが地球にどのような影響を及ぼすか、シミュレーションしました。

    その結果、数億年かけて気温が上昇することで、二酸化炭素が風化した岩石の中に取り込まれて利用されにくくなり、植物の光合成が低下して、大気中の酸素の濃度が下がるということです。

    そして、およそ10億年後になると、オゾン層がほぼ消失して地表に届く紫外線が増えることで大気中で化学反応が起きて、酸素が消費され、現在の10万分の1以下に急激に低下するとしています。

    研究グループは、酸素が薄かったおよそ25億年前の地球に似た環境になり、地表では酸素を利用しない生物が繁栄しているだろうとしています。
    尾崎講師は「極めて長い年月で見ると星の環境は大きく変わるもので、広い宇宙で地球と似た星を探す際に参考になる成果だ」話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210314/k10012914031000.html

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  23. 小惑星「リュウグウ」 サンプルを分析チームが確認
    2021年3月23日 19時14分

    日本の探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルの分析が本格的に始まるのを前に、分析チームがJAXA=宇宙航空研究開発機構の研究所を訪れ、サンプルの状態などを確かめました。

    日本の探査機「はやぶさ2」の帰還したカプセルでは、小惑星「リュウグウ」で採取した砂や小石およそ5.4グラムが確認され、神奈川県相模原市の研究所で記録する作業が行われた後、サンプルはことし6月からJAXAのほか国内8つのチームに配られて本格的な分析がはじまる計画です。

    23日は海洋研究開発機構、高知コア研究所の伊藤元雄主任研究員などの分析チームが研究所を訪れ、JAXA以外の分析チームとしては初めてサンプルの状態などを確認しました。

    このチームは、鉱物や有機物を詳しく分析することになっていて、顕微鏡でサンプルの状態や色合いなどをじっくりと確認し、今後の分析方法などについて議論を交わしていました。

    また、ほかの7つの分析チームも来月にかけてサンプルを確認することになっているということです。

    小惑星「リュウグウ」のサンプルは、鉱物や有機物の分析のほか、鉱物に取り込まれた水の成分なども分析され、太陽系の起源や生命誕生の謎にもつながる成果が期待されています。

    伊藤主任研究員は「写真で見るのと違っていて、冷静になれと自分に言いきかせながら見ていました。研究できるのが楽しみです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210323/k10012931801000.html

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  24. はやぶさ2 持ち帰ったサンプル 日本科学未来館で4日から公開へ
    2021年12月3日 11時50分

    日本の探査機「はやぶさ2」が去年小惑星から持ち帰ったサンプルが東京の日本科学未来館で一般に公開されることになり、3日に内覧会が行われました。

    日本の探査機「はやぶさ2」は小惑星「リュウグウ」で採取した砂や小石が入ったカプセルを去年12月に地球に落下させ、回収されたサンプルは現在、国内の大学や研究機関で分析が進められています。

    帰還から1年になるのに合わせて東京 江東区の日本科学未来館でサンプルとカプセルが4日から一般公開されることになり、3日にメディア向けの内覧会が行われました。

    公開されるサンプルは2つあり、いずれも直径2ミリメートルあまりの黒い砂粒で、2度の着陸で小惑星の別の場所で採取されたものがそれぞれ容器に密閉されています。

    「はやぶさ2」のサンプルとカプセルが同時に公開されるのは初めてだということです。

    JAXA宇宙科学研究所の藤本正樹副所長は「サンプルの見た目は普通ですが、地球の水や有機物などの起源に迫る可能性を秘めたものだということを実感して欲しいです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211203/k10013372851000.html

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  25. ホントかウソかわからんチリを回収してきたと言ってソレを展示するために、いったいぜんたいいくらの公的資金を投入してきたのだろう…

    それにかかわるヒトビトの生活を支えるための一種の雇用(職業)安定労働政策なのかね?

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  26. 日本人の月面着陸 2020年代後半に実現へ 宇宙政策の工程表改訂
    2021年12月28日 12時34分

    政府は、宇宙政策の基本方針を示す「宇宙基本計画」の工程表を改訂し、日本人宇宙飛行士の月面着陸を2020年代後半に実現させる目標などを、新たに盛り込みました。

    政府は28日、総理大臣官邸で岸田総理大臣や小林科学技術担当大臣らが出席して宇宙開発戦略本部の会合を開き、宇宙政策のスケジュールなどを示す「宇宙基本計画」の工程表を改訂しました。

    改訂された工程表では、日本人宇宙飛行士の月面着陸について、2020年代後半の実現を目指すと、初めて目標時期を盛り込みました。

    日本は、アメリカが中心となって進める国際的な月探査計画「アルテミス計画」に参加していて、新たに建設される、月を周回する宇宙ステーションから月面への着陸を目指す方針です。

    このほか、工程表では人を乗せて月面を移動する探査車を国と民間が協力して開発していくことや、宇宙空間での太陽光発電の実現に向けて研究開発に取り組むことが盛り込まれました。
    首相「宇宙は経済安全保障の観点からも重要」
    岸田総理大臣は、宇宙開発戦略本部の会合で「宇宙は人々に夢や希望を与えるフロンティアであることに加え、経済安全保障の観点からも重要な経済社会を支える基盤だ」と述べました。

    そして、大規模災害の際、夜間や天候が悪化していても宇宙から被災状況を迅速に把握できるよう、多数の小型衛星が互いに連携する「衛星コンステレーション」を2025年までに構築するほか、2020年代後半に日本人宇宙飛行士の月面着陸の実現を図る考えを示しました。

    そのうえで「カーボンニュートラルに貢献する宇宙太陽光発電などの開発を進めるとともに、クアッドと呼ばれる日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国で宇宙分野での協力を進めていく」と述べ、関係閣僚で連携して取り組むよう指示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211228/k10013407271000.html

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  27. 宇宙ネタってさ、基本的にルーピー政策だよね。じゃなきゃ、おカルト政策だ。

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  28. 隕石から遺伝子の核酸塩基すべてを検出 生命誕生に関与か
    2022年4月27日 7時30分

    オーストラリアで見つかった隕石(いんせき)が、生命の設計図である遺伝子に使われるすべての核酸塩基と呼ばれる物質を含んでいることを発見したと、北海道大学などの国際的な研究グループが発表し、隕石によってもたらされたこうした物質が、生命誕生に関与した可能性があるとして注目されています。

    北海道大学の大場康弘准教授などの国際的な研究グループは、50年余り前にオーストラリアで見つかった「マーチソン隕石」と呼ばれる隕石に含まれる物質を詳しく調べました。

    その結果、生命の設計図として機能するDNAやRNAに使われているアデニンやチミン、それにウラシルなど合わせて5種類の核酸塩基と呼ばれる物質すべてが検出されたということです。

    研究グループによりますと、5種類の核酸塩基すべてが1つの隕石から検出されたのは初めてだということです。

    また、これとは別の核酸塩基も13種類見つかったということです。

    研究グループでは、落下地点の土壌に含まれる核酸塩基の種類や濃度と比較するなどして、検出された核酸塩基はもともと隕石に含まれていたものだとしています。

    大場准教授は「隕石によってもたらされたこうした物質が、地球での生命誕生に関与した可能性が示唆される」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220427/k10013600881000.html

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  29. 答えの出ない、解のあやふやな問題解決を(やってるふりの)仕事にして、退職まで飯を食うつもりなんだろうな…

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  30. 小惑星「リュウグウ」砂などから “生命に関係深い”アミノ酸
    2022年6月6日 13時49分

    日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルを分析したところ、生命に関係が深いアミノ酸が20種類以上検出されたことが文部科学省への取材で分かり、生命の誕生に必要な材料がどのように供給されたか考えるうえで重要な成果だとしています。

    日本の探査機「はやぶさ2」はおととし、小惑星「リュウグウ」から砂などのサンプルを持ち帰り、JAXA=宇宙航空研究開発機構などの国内の8つの研究チームが詳しい分析を進めていました。

    文部科学省によりますと、このサンプルから、生命活動に関係が深い有機物であるアミノ酸が20種類以上検出されたということです。

    アミノ酸は、初期の地球にもあったと考えられているものの、地球全体が高温になっていったんは失われたあと、隕石などによって宇宙から再びもたらされたとする学説があり、文部科学省は、生命の誕生に必要な材料がどのように供給されたか考えるうえで重要な成果になるとしています。

    また、分析を行っている8つのチームは、それぞれ、分析結果をまとめる段階に入っていて、今後、詳細なデータが論文などで公表される見込みだということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220606/k10013659611000.html

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    1. 「はやぶさ2」採取の石から15種のアミノ酸…宇宙由来の物質、地球の生命誕生に関与か
      2022/06/06 12:56

       宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った石に、少なくとも15種類のアミノ酸が含まれていたことがわかった。地球外で採取した試料から直接、アミノ酸が確認されたのは初めて。生命の材料となる種類のアミノ酸も含まれ、宇宙由来の物質が地球の生命誕生に関わっている可能性があるという。

      「はやぶさ2」のサンプルキャッチャーの中で確認されたリュウグウの石などの試料(JAXA提供)

       はやぶさ2は、地球と火星の間を回る小惑星「リュウグウ」から計5・4グラムの石を採取し、2020年12月に地球に持ち帰った。日米の研究チームが石の一部の解析を進めている。外気に触れない状態で分析した結果、15種類のアミノ酸を検出した。構造が微妙に異なるものも含めると、30種類以上に上る。

       中には、人間や動物などのたんぱく質をつくるアミノ酸もあり、体内でエネルギーを生み出す反応に関係する「アスパラギン酸」や、うまみ成分の「グルタミン酸」などが見つかった。

       地球の生命の起源を巡っては、生命の材料となる物質が 隕石いんせき などで運ばれて地球に降り注いだという説がある。過去、地球に落下した隕石からアミノ酸が検出された例はあったが、地球上で混入した可能性も指摘されていた。成果は今後、論文として発表される見通し。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20220606-OYT1T50079/

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    2. 小惑星「リュウグウ」砂などから “生命に関係深い”アミノ酸
      2022年6月6日 18時53分

      日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルを分析したところ、生命に関係が深いアミノ酸が20種類以上検出されたことが文部科学省への取材で分かり、生命の誕生に必要な材料がどのように供給されたか考えるうえで重要な成果だとしています。

      日本の探査機「はやぶさ2」はおととし、小惑星「リュウグウ」から砂などのサンプルを持ち帰り、JAXA=宇宙航空研究開発機構などの国内の8つの研究チームが詳しい分析を進めていました。

      文部科学省によりますと、このサンプルから、生命活動に関係が深い有機物であるアミノ酸が20種類以上検出されたということです。

      アミノ酸は、初期の地球にもあったと考えられているものの、地球全体が高温になっていったんは失われたあと、隕石などによって宇宙から再びもたらされたとする学説があり、文部科学省は、生命の誕生に必要な材料がどのように供給されたか考えるうえで重要な成果になるとしています。

      また、分析を行っている8つのチームは、それぞれ、分析結果をまとめる段階に入っていて、今後、詳細なデータが論文などで公表される見込みだということです。

      専門家「画期的な成果だ」

      生命の起源と宇宙との関係を専門にしている横浜国立大学の小林憲正名誉教授は「画期的な成果だ」と指摘しています。

      地球に生命が誕生した時に、材料となった有機物がどこからきたものなのかという課題は、大きく2つの仮説があり、どのように生命が誕生したのか考えるうえで重要なテーマになっています。

      ひとつ目の仮説は、地球の太古の大気中でアミノ酸が作られたというものです。

      誕生した直後の地球は非常に高温になっていて、アミノ酸や有機物は存在できなかったと考えられていて、その後、徐々に冷えて化学反応が起き、アミノ酸が生成されたというものです。

      もうひとつの説は、アミノ酸を多く含む小惑星などが隕石となって地球に生命の材料をもたらしたというものです。

      地球に落下した隕石を詳しく分析すると、アミノ酸が検出されるケースが多数、報告されるようになり、この仮説を補強していると考えられています。

      今回、小惑星「リュウグウ」のサンプルでアミノ酸が20種類以上検出されたことについて小林名誉教授は「画期的な成果だ。こうしたアミノ酸が地球の生命の誕生につながったかもしれない。アミノ酸は宇宙では特殊なものではなくかなり普遍的に存在することを示す成果だといえる」と指摘しています。

      アミノ酸には、コラーゲンの元となるグリシンや神経の伝達に必要な物質でおいしさを強めることで知られるグルタミン酸やアスパラギン酸などがあります。

      分析ではこうしたアミノ酸の中から20種類以上が検出されたということです。

      小林名誉教授は検出されたアミノ酸について「アミノ酸の中には生命との関係が薄いものもあるので、今後、地球の生命に欠かせないタンパク質をつくるアミノ酸などがどれくらい含まれているか注目している」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220606/k10013659611000.html

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    3. 地球外アミノ酸初確認、はやぶさ2 砂に生命の源…小惑星で採取
      2022/06/07 05:00

       宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った砂や石を研究チームが分析した結果、生命の材料となる種類のアミノ酸が検出されたことがわかった。地球の生命誕生前、生命の材料となる物質が 隕石いんせき などで運ばれて地球に降り注いだという説を補強する成果だ。

       地球外で採取した試料から直接、アミノ酸が確認されたのは初めて。地球に落下した隕石からアミノ酸が検出されたことはあったが、地球上で混入した可能性も指摘されていた。

       はやぶさ2は、地球と火星の間を回る小惑星「リュウグウ」から計5・4グラムの砂や石を採取し、2020年12月に地球に持ち帰った。日米の複数の研究チームが外気に触れない状態で砂や石の一部の解析を進めている。

       これまでの解析で、グリシンやアラニンなど生物のたんぱく質をつくるアミノ酸が検出された。体内でエネルギーを生み出す反応に関係する「アスパラギン酸」や、うまみ成分の「グルタミン酸」なども見つかったという。

       たんぱく質に関係しないものも含めると少なくとも15種類のアミノ酸が検出された。微妙な構造の違いを考慮すると30種類以上に上る。地球上の生物が持つアミノ酸の比率とは異なるため、帰還後に混入した可能性は低いという。

        東京薬科大の山岸明彦名誉教授(生物化学)の話 「生命の源となるアミノ酸が小惑星などの小天体からやってきたことの直接の証拠になる」
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20220607-OYT1T50047/

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  31. 科学の装いをしているようだが、その実は、陳腐な宗教教義のようなものにとりつかれているだけなのかもしれない。

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  32. 「水は隕石由来」説 補強 リュウグウ試料分析…専門家「研究大きく進む」
    2022/06/11 05:00

     日本の探査機「はやぶさ2」が約3億キロ・メートル離れた小惑星リュウグウから地球に持ち帰った砂や石の分析で、リュウグウの形成過程が徐々に明らかになってきた。リュウグウは太陽系初期の状態を保存しており、太陽系の成り立ちなどの解明に向け重要な「物証」になることが裏付けられた形だ。

     岡山大などのチームによると、試料に含まれる鉱物の種類から、46億年前に誕生した太陽系の形成初期、氷を含むちりが集まってリュウグウの母天体ができたと考えられる。北海道大や宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )などの鉱物の分析では、太陽系誕生の500万年後、母天体には氷が解けてできた水が大量に存在したという。約40度の水と鉱物が化学反応で別の鉱物に変化したものが検出された。

     その後、母天体は分裂し、一部が集まって今のリュウグウの形になったらしい。岡山大などの分析では、試料は隙間部分が多く、もともとあった氷が失われた痕跡である可能性がある。

     岡山大は、試料から23種類のアミノ酸も確認した。そのうち生物のたんぱく質を構成するアミノ酸も10種類近く見つかったという。横浜国立大の小林憲正名誉教授(宇宙生物学)は「高温や衝突などにさらされず、アミノ酸などの有機物が多く残っていたのだろう」と指摘する。

     これらの成果は、地球が形成される過程で、 隕石いんせき などで水やアミノ酸が地球にもたらされ、生命や海の誕生につながったという説を補強する。

     はやぶさ2が持ち帰った試料5・4グラムの一部は、国内外の複数のチームに分配された。分析を進める東京大の橘省吾教授(宇宙化学)は、「今後、太陽系の起源の研究が大きく進むかもしれない」と期待する。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20220611-OYT1T50135/

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    1. 小惑星「リュウグウ」元の天体に“大量の水”採取サンプル分析
      2022年6月10日 4時37分

      日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルについて、2つのチームが分析した結果がそれぞれ公表され、「リュウグウ」には水と反応してできた鉱物が豊富に含まれていたことから、「リュウグウ」の元となった天体には大量の水があったと考えられるとしています。
      「リュウグウ」のサンプルの詳しい分析結果が公表されるのは初めてで、世界的に話題となった「はやぶさ2」プロジェクトの成果として注目されます。

      「はやぶさ2」が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルは、国内の8つのチームが生命に関係するアミノ酸や水の痕跡などの分析をしていて、このうち岡山大学とJAXA=宇宙航空研究開発機構が中心となった2つのチームが、詳しい分析結果としては初めてそれぞれ論文を発表しました。

      岡山大学が中心となったチームによりますと「リュウグウ」のサンプルから23種類のアミノ酸が検出され、この中には神経伝達物質として知られるグルタミン酸やアスパラギン酸、コラーゲンに含まれるグリシン、それに代謝に関係しているバリンなど、生命の活動に関係が深いアミノ酸が含まれていたということです。

      また、電子顕微鏡の観察や化学分析で、サンプルの中に水と反応してできた鉱物が豊富に確認されたことから、2つのチームはいずれも、「リュウグウ」の元となった天体には大量の液体の水があり、その後、天体どうしの衝突などで細かく分裂して徐々に水が失われ、現在の「リュウグウ」ができたと考えられるとしています。

      岡山大学のチームは、サンプルの隙間の量を示す空隙率が40%余りと高く、当初含まれていた水や氷が宇宙空間に放出されたことなどを示しているとしています。

      水と鉱物が反応した時期については、岡山大学のチームは、太陽系が形成されてから260万年後で、水の温度は0度から30度程度と推定した一方で、JAXAを中心としたチームは、太陽系形成後、およそ500万年後におよそ40度の温泉のような水があったとみられるとしています。

      いずれのチームの結果も太陽系の初期の様子を知る貴重な手がかりになるとみられ、世界的にも話題となった「はやぶさ2」プロジェクトの成果として注目されます。

      岡山大学の研究者「今後 生命の起源との関連がより明らかに」

      岡山大学の研究者は「『リュウグウ』はもともと水が豊富で『ほうき星』とも言われる『すい星』の核のようなものだったと考えている。そうした天体で有機物が化学的に進化して生命の誕生につながった可能性がある。今後の研究によって生命の起源との関連がより詳細に明らかになる」としています。

      JAXAの研究者「今回は連続ドラマの初回のようなもの」

      JAXAの研究者は「今回の発表は連続ドラマの初回のようなもので、ほかのチームからも次々と成果が発表されるので、最後までいくと全容がわかるようになると期待したいと思います」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220610/k10013665191000.html

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  33. UFOなど正体不明の現象 NASAが研究チーム立ち上げへ
    2022年6月10日 15時36分

    NASA=アメリカ航空宇宙局は、未確認飛行物体=UFOなど、上空で目撃される正体不明の現象について科学的に調査する研究チームを、ことし秋に立ち上げると発表しました。調査は、およそ9か月間行われ、結果は一般公開されるということです。

    9か月かけ調査 結果を公開

    NASAが立ち上げるのは、未確認飛行物体=UFOなど、上空で目撃される正体不明の現象について科学的に調査する研究チームです。

    研究チームは、ことし秋に発足する予定で、科学や航空学、それにデータ解析の専門家の助言を得ながらおよそ9か月かけて調査を行い、研究結果は一般公開されるということです。

    NASAは、こうした正体不明の現象は目撃される事例が限られていて、現状では科学的な結論を出すのが難しいとしています。

    ただ、国の安全と航空機の安全という2つの観点から関心が高いとして、研究チームを発足させる意義を強調しています。

    UFOをめぐっては、ことし5月、アメリカ議会で公聴会が開かれて、空中を飛行する物体の映像が公開され、その正体に関心が集まっていました。

    研究チームを率いる宇宙物理学者のデビッド・スパーゲル博士は「われわれが行うのは、まずはしっかりとしたデータを集めることだ。そしてほかにどんなデータを集めればいいか、そしてそれをどうやって分析すればいいか、確かめていく」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220610/k10013665881000.html

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    1. 米政府 UFOの目撃情報360件余を報告 さらなる詳しい分析へ
      2023年1月13日 9時09分

      未確認飛行物体、いわゆるUFOについてアメリカ政府はアメリカ軍のパイロットなどから新たな目撃情報が360件余り報告されたと明らかにし、詳しい分析を進めるとしています。

      未確認飛行物体、UFOをめぐってはアメリカ国防総省が特別チームを設けて調査を行うなどしていて、アメリカの情報機関を統括する国家情報長官室が12日、分析結果をまとめた年次報告書を公表しました。

      それによりますとおととし3月以降、アメリカ空軍や海軍のパイロットなどから報告された新たな目撃情報は366件に上るとしています。

      分析の結果、半数以上にあたる195件は風船や無人航空機などの特徴が見られたということですが残りの171件は判断ができず、中には異常な飛行特性や性能を示したと見られるものもあり、さらなる分析が必要だとしました。

      報告書によりますとアメリカ軍などからの目撃情報は2004年以降、去年8月時点で累計で510件に上っているということです。

      未確認飛行物体をめぐっては去年5月、アメリカ議会でおよそ50年ぶりに公聴会が開かれるなど関心が高まっています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230113/k10013948361000.html

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  34. “地球に水や有機物”解明手がかりに はやぶさ2 サンプル分析
    2022年8月16日 5時34分

    日本の探査機「はやぶさ2」が、小惑星で採取したサンプルを詳細に分析したところ、特定の鉱物に有機物が含まれていることが新たに分かりました。研究チームは、地球に水や有機物が、どのようにもたらされたかなどを解明する手がかりになるとしています。

    分析したのは、海洋研究開発機構高知コア研究所などの研究チームです。

    小惑星「リュウグウ」のサンプルからは、これまで、アミノ酸が検出されたほか、現在のリュウグウになる前の天体に、大量の水があったと考えられることなどが分かっています。

    研究チームは、サンプルに含まれる複数の鉱物を詳細に分析。

    その結果「ケイ酸塩鉱物」という鉱物に、有機物が含まれていることを特定したということです。

    この鉱物は、水を含有できる粘土鉱物の1種で粒が大きく、熱などの影響を受けにくいとされ、研究チームは、地球に水や有機物が、どのようにもたらされたかなどを解明する手がかりになるとしています。

    伊藤元雄主任研究員は「『ケイ酸塩鉱物』は、地球にも身近にある物質で、かつては地球に水や有機物を安全に運んだ『ゆりかご』のような存在だったかもしれない」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220816/k10013772491000.html

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    1. >『ケイ酸塩鉱物』は、地球にも身近にある物質

      それ、ほんとうに「小惑星」からもたらされたものなのかな?

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  35. 「リュウグウ」で採取 石のサンプル分析始まる 茨城 東海村
    2022年11月2日 16時55分

    日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取した石のサンプルの分析が、茨城県東海村にある研究用の原子炉で始まりました。

    分析を始めたのは、日本原子力研究開発機構や東京都立大学などによる研究チームです。

    2日は、研究者が大気に触れないように2重のフィルムに入れられた大きさ3ミリほどのリュウグウで採取した石のサンプルをフレームに固定し、装置に入れる様子が公開されました。

    研究チームは、機構の研究用の原子炉で取り出した中性子を1週間かけてリュウグウのサンプルに当て、そこに含まれる水素や鉄などの元素の濃度を正確に測定するということです。

    今回の分析で、生命や海の起源を解明するための新たな手がかりが見つかるのではないかと期待されています。
    分析のリーダーを務める日本原子力研究開発機構・物質科学研究センターの大澤崇人研究主幹は「隕石(いんせき)とは違ってリュウグウのサンプルは大気に触れていないため、惑星に含まれる物質をより正確に分析できる。これまでの常識を覆す新たな発見につながる可能性がある」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221102/k10013878551000.html

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  36. JAXA実験データ書き換え 理事長ら役員3人を厳重注意などの処分
    2023年1月11日 15時52分

    JAXA=宇宙航空研究開発機構の古川聡宇宙飛行士が責任者を務める研究チームが実験データの書き換えなどを行っていた問題で、JAXAは山川宏理事長など役員3人を厳重注意などの処分にしたと発表しました。

    この問題は、JAXAが2016年から翌年にかけて実施した通信ができない環境で、人体にかかるストレスを調べる実験で、研究チーム所属の2人の研究者がデータの書き換えなどを行っていたものです。

    研究チームの実施責任者は古川聡宇宙飛行士が務めていて、JAXAは「ねつ造や改ざんというべき行為だ」として謝罪し、関係者の処分を検討していました。

    その結果、10日付けで、
    ▽山川宏理事長と鈴木和弘副理事長を厳重注意、
    ▽担当の佐々木宏理事を訓告とする処分を行ったということです。

    また3人は、いずれも今月受け取る給与の10%を辞退するとしています。

    山川理事長は処分の理由について、「研究者が責任を持って適正に研究を遂行する環境を組織として整えられず、研究機関の長としての責任を果たせなかった」などとコメントしています。

    一方、古川宇宙飛行士は12日に会見を開き、今回の問題についてみずから説明する予定です。

    古川宇宙飛行士は、早ければ、ことしアメリカの宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーションに長期滞在する計画です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230111/k10013946651000.html

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  37. 宇宙ネタ生物起源ネタなんていうのも、第三者が確認検証が困難(不可能)なだけに、創作捏造しまくり放題の分野になりかねないからなぁ…

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    1. そういう方面の方々の雇用安定職業対策職域拡大予算政策のネタでしかないだろ。

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  38. NASA 去年の世界の平均気温 史上5番目の高さ 温暖化進行に警鐘
    2023年1月13日 16時43分

    NASA=アメリカ航空宇宙局は、去年の世界の平均気温が観測史上、5番目の高さになったと発表しました。

    NASAは12日、去年1年間の世界の平均気温が産業革命前より、およそ1.1度高くなり、観測が始まった1880年以降、5番目の高さになったと明らかにしました。

    平均気温が上昇した原因についてNASAは、南米沖の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」によって、世界全体の気温の上昇は0.06度ほど抑えられた可能性があるものの、二酸化炭素の排出量が去年、過去最高を記録したためだとしています。

    世界の平均気温が、産業革命前より1度以上高くなるのは8年連続だということです。

    また、NASAは気温が上昇したことにより、パキスタンが豪雨に見舞われたり、アメリカで深刻な干ばつが相次いだりするなど、異常気象が増えていると指摘しています。

    NASAゴダード宇宙科学研究所のギャビン・シュミット所長は、「ことしはラニーニャ現象の影響が少なくなることなどから、去年よりも暖かくなるだろう」と話し、温暖化の進行に警鐘を鳴らしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230113/k10013948851000.html

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  39. 土星衛星「エンセラダス」の海に高濃度リン、地球に似た生命の存在に期待…日米欧チーム
    2023/06/15 01:34

     土星の衛星「エンセラダス」の地下にある海に、地球の生命に必須の元素リンが高濃度で含まれていたとする分析結果を、日米欧の研究チームが発表した。エンセラダスで地球に似た生命が存在することを期待させる成果だという。論文が15日付の科学誌ネイチャーに掲載される。

    米探査機カッシーニが撮影した土星の衛星エンセラダスからの噴出(NASAなど提供)

     直径約500キロ・メートルのエンセラダスは、表面を分厚い氷が覆う氷天体で、地下に液体の海が存在する。海水には塩分や二酸化炭素、有機物などが含まれ、生命が存在する有力な候補天体だ。

     氷の割れ目からは海水が間欠泉のように宇宙空間に噴き出しており、米航空宇宙局(NASA)の探査機カッシーニが海水の粒を採取して、成分などのデータを取った。チームが数百個の粒を詳しく分析したところ、粒の中には地球の海に比べ数百倍以上となる高濃度のリン酸が含まれていた。

     リンは、DNAなどの遺伝物質、細胞膜、エネルギー源に必須の元素だ。これまで液体の水は、地球以外の複数の天体で発見されているが、水の中に高濃度のリンが見つかったのは今回が初めて。チームは、エンセラダスの海底の岩石と海水の環境を再現し、アルカリ性で二酸化炭素が多く溶けている水があれば、岩石からリンが溶け出て高濃度になる仕組みを解明した。

     生命が誕生した頃の原始地球や、他の土星の衛星、探査機「はやぶさ2」が試料を採取した小惑星リュウグウの母天体などでも同じような環境だったとみられるという。

     チームの東京工業大地球生命研究所の関根康人所長は、「我々の兄弟といえる生命がどれだけいるか分からないが、リンのような生命の部品は普遍的にあるのかもしれない」と語る。

      渡辺誠一郎・名古屋大教授(惑星科学)の話 「氷天体の生命の存在可能性を考える上で重要な成果だ。エンセラダスと似た環境で生命の材料が準備され、地球にもたらされた可能性もある」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230614-OYT1T50238/

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    1. 土星の衛星から放出の水に生命を構成する元素「リン」発見
      2023年6月15日 0時04分

      土星の衛星から宇宙空間に放出された水に、生命を構成する元素「リン」が含まれていることを発見したと、日本やアメリカなどの国際研究グループが発表しました。
      研究グループは、地球と同じような生命がほかにも存在する可能性を広げる重要な成果としています。

      太陽系で2番目に大きな惑星、土星をまわる直径500キロほどの衛星「エンケラドス」の地下では有機物を含む水が確認されていますが、詳しい成分は分かっていませんでした。

      このため、日本やアメリカ、ヨーロッパの国際研究グループが2017年まで実施された土星探査機による観測データをもとに衛星の地下から宇宙空間に放出された水の成分を詳しく調べました。

      その結果、DNAや細胞膜などの材料となり地球の生命にとって不可欠の元素「リン」を発見したということです。

      衛星の水に含まれる「リン」の濃度は地球の海水と比べて1000倍以上とみられ、水と岩石との間で化学反応が起きたことで鉱物に含まれる「リン」が水に大量に溶け出たと考えられるということです。

      こうした化学反応は、太陽系では土星より外側の別の天体でも起きるとされ、研究グループは宇宙には地球と同じような生命がほかにも存在する可能性を広げる重要な成果としています。

      東京工業大学の関根康人教授は「太陽系の外側の天体にはリンや窒素に富んだ環境が普遍的にあり、『人類のきょうだい』とも言える物質的に似た生命がいるかもしれない」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230615/k10014099451000.html

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  40. 宇宙をやる人たちは、その前に、地球の生物の事を良く知っておいた方がよいと思うぞ。頭が宙をさまよってしまわぬように。ちゃんと地に足をつけた思考をする訓練をしておいた方がよい。

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    1. どんなに物質(元素、分子)を寄せ集めても「生き物」にならないのはなぜなのかな?

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  41. [顔]「悪者」から燃料生み出したい…火星に住む夢 二酸化炭素を回収…村木風海さん 23
    2023/09/03 05:00

     深刻化する地球温暖化により、この夏も世界各地で異常な高温が観測され、「地球沸騰」という言葉まで生まれた。原因となる大気中の二酸化炭素(CO2)に幼い頃から興味をひかれ、回収技術の開発に取り組んでいる。

     小学4年の時、祖父から1冊の冒険小説を贈られた。「車いすの天才物理学者」と呼ばれたスティーブン・ホーキング博士の「宇宙への秘密の鍵」。探査機が火星で撮影した青い夕日の美しさに心を奪われる一方、大気のほとんどがCO2で、生物が生存できないと知った。「CO2を取り除き、火星に住みたい」と夢を膨らませた。

     図書館の本を読みあさり、理科の先生を質問攻めにして、CO2を集める方法を調べた。高校2年になった2017年、アルカリ性水溶液がCO2を吸収する特性を利用した回収装置を発明。地球を冷やしたいとの思いから、「ひやっしー」と名づけた。

     19年に優れた科学研究を行う中高生に贈られる「大村智自然科学賞」を受賞。表彰式で、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんに「おめでとう」と声をかけられ、「科学者の大先輩に会えて感激した」と研究にさらにのめり込んでいった。

     現在は、東京大在学中に設立した一般社団法人「炭素回収技術研究機構」で、企業と組み、集めたCO2から自動車や飛行機を動かす燃料を生み出せないか、試行錯誤を重ねている。「CO2は悪者に扱われがちだけど、可能性の塊でもあるんです」。歩みを進めれば、夢にまた一歩近づくと信じている。(社会部 山下智寛)

      むらき・かずみ  山梨県出身。2019年に「フォーブス ジャパン」の「世界を変える30歳未満の30人」に選ばれる。近著に「ぼくは地球を守りたい 二酸化炭素の研究所、始めました」(岩崎書店)。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230902-OYT1T50144/

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    1. 「宇宙開発」と「地球温暖化」は、きっと底流ではがっつりつながってタッグを組んでいるのだろう。

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    2. 現代の寓話は、つねに「科学」の装いをまとっているようだ。

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  42. NASA UFOの報告書 “科学的結論導くにはデータ不足”
    2023年9月15日 14時56分

    未確認飛行物体・UFOについて調査を進めてきたNASA=アメリカ航空宇宙局のチームが最終的な報告書をまとめ、科学的な結論を導くにはデータが足りないと指摘しました。

    今後、情報収集の仕組みづくりにNASAの専門知識を活用することを提言しています。

    NASAは去年、未確認飛行物体・UFOなど、上空で目撃される正体不明の現象について専門家を集めたチームを立ち上げ、調査を進めてきました。

    14日、このチームが最終的な報告書をまとめました。

    報告書では、正体不明の現象の多くが気球や航空機、自然現象などとして説明できることがわかってきたとしています。

    一方で、説明できない現象に対し、科学的な結論を出すには必要なデータが足りないと指摘しました。

    そして、今後はきちんとしたデータ収集を行うことが重要だとして
    ▽民間の人工衛星の活用や
    ▽AIを使った膨大なデータの分析などでNASAの専門知識を活用するべきだと提言しています。

    NASAのネルソン長官は記者会見で「正体不明の現象の起源が地球以外にあるという証拠は見つかっておらず、依然として何なのかは分かっていない。今後はわれわれの専門性をいかしつつ、ほかの機関とも連携しながら解明に向けて取り組む」と述べていました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230915/k10014196731000.html

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  43. 「NASA」はヘブライ語で…
    https://search.yahoo.co.jp/search?p=NASA+%E3%83%98%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E8%AA%9E

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  44. 小惑星の石など入ったカプセルが地球に帰還 NASAの探査機採取
    2023年9月25日 0時18分

    NASA=アメリカ航空宇宙局の探査機「オシリス・レックス」のカプセルが地球に帰還し、日本時間の24日午後11時50分すぎ、アメリカ西部ユタ州の砂漠地帯に着地しました。

    カプセルには小惑星「ベンヌ」で採取した石や砂などが入っているとみられています。

    このあとカプセルは、アメリカ南部テキサス州にあるNASAのジョンソン宇宙センターに運ばれ特殊なクリーンルームの中で慎重に開封され、中身の確認が行われます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230925/k10014205671000.html

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  45. 米 宇宙に放出の物体 大気圏で燃え尽きず住宅に直撃 NASA
    2024年4月16日 15時50分

    国際宇宙ステーションから宇宙に放出された金属製の物体が、大気圏で燃え尽きず、一部がアメリカ南部のフロリダ州にある住宅を直撃していたと、NASA=アメリカ航空宇宙局が15日、明らかにしました。けが人はいなかったということで、NASAは詳しい原因を分析することにしています。

    住宅を直撃したのは、▽直径がおよそ4センチ ▽長さがおよそ10センチ ▽重さがおよそ700グラムの金属製の筒状の物体です。

    NASAや地元のテレビ局によりますと3月、アメリカ南部フロリダ州にある住宅に落下して、屋根を突き破り、床板も破損したということですがけが人はいませんでした。

    この物体は2021年3月に国際宇宙ステーションから宇宙空間に放出された、古くなったバッテリーが搭載された設備の一部で、放出された時点での重さはおよそ2600キロあったということです。

    NASAはこの設備が宇宙空間を漂ったあと、大気圏に突入し、その際に燃え尽きると考えていましたが、NASAがバッテリーを固定するのに使用していた部品の一部が残ったとしています。

    NASAは、部品が大気圏で燃え尽きなかった原因を今後、詳しく分析するとしたうえで「宇宙空間に物体を放出しなければならない時には、地球上の人々へのリスクをできるだけ軽減するよう、これからも取り組んでいく」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240416/k10014423481000.html

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    1. 「宇宙ごみ」フロリダ州の民家を直撃…「こうのとり」の荷台つなぐNASAの支柱
      2024/04/16 18:18

       米航空宇宙局(NASA)は15日、地球の上空約400キロ・メートルを周回する国際宇宙ステーション(ISS)から廃棄された部品が、大気圏突入後も金属片として燃え残り、米フロリダ州の民家を直撃していたと発表した。けが人はいなかったが、NASAは詳しい原因を分析する。

      民家を直撃した金属片(右)と実際の支柱(NASAサイトから)

       金属片は、ニッケル合金製で長さ約10センチ、重さ約700グラム。3月8日午後(米国東部時間)に落下し、同州の民家の屋根を突き破った。ISSから廃棄された宇宙ごみが大気圏に突入する予告時間帯と重なっていたため、NASAが金属片を回収して調査していた。

       その結果、金属片は、ISSで使っていた古いバッテリーと、ISSに物資を運ぶ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の無人補給船「こうのとり」9号の荷台をつなぐNASAの支柱だったことが判明。2021年3月、交換を終えたバッテリーを荷台ごと宇宙に放出・廃棄していた。

       宇宙ごみの総重量は約2・6トンで、地球を周回後、大気圏に突入して燃え尽きるはずだったが、金属片が残った。NASAは宇宙ごみの燃え方の予測を改善し、「地上へのリスクを最大限緩和していく」としている。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20240416-OYT1T50154/

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