https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014978001000
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014977431000
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014975921000
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-6080027641
-----------------------
>余計なことをして、すべてを台無しにしてしまうこと。無用で不必要なものをつけ足すこと。余計なもの。また、無用なものをつけ足してしくじること。蛇の絵を描いて、蛇にはない足をたし描く意から。
>余計なことをして、かえって災いや悪い結果を招くこと。 つつかなくてもよいやぶをつついて、ヘビをはいださせる意から。
(№675 2025年11月11日)
>店内で「セルフレジの使い方が分からない」と大声で騒いでいたところ、被害者の男性に「うるさい」などと言われ、車から持ち出してきたナタで切りつけた
返信削除>確保された際、容疑者は酒に酔った状態だった
https://news.web.nhk/newsweb/na/nb-6080027645
https://koibito2.blogspot.com/2025/07/2025-7-3.html?showComment=1762836160637#c8516726043562236244
困った酒乱の酔っぱらいだが、腹いせにナタを振り回して傷害事件を起こすのはクマと同じで駆除ものだ。
削除だがしかし、地方の田舎ですらもはや、コンビニスーパー、ガソリンスタンド、ファミレス、金融機関ATM・・・、世の中すべてセルフレジになりつつある昨今、それに適応できなきゃもはや時代遅れの生きている化石のようなもの。自給自足の原始人並みの暮らし方をするしかないなあ。
警察のライフル銃部隊 クマ駆除開始を前に出没場所を視察 岩手
返信削除2025年11月11日午後1時04分
生活圏に出没するクマを対象とした、警察官によるライフルでの駆除が始まるのを前に、駆除にあたる部隊のメンバーが盛岡市でクマが出没した場所を視察しました。
警察庁は、岩手県と秋田県にライフル銃を扱う警察官を派遣し、13日からクマの駆除にあたる方針を決めています。
11日は県外から派遣された警察官と岩手県警の警察官で編成されたライフル銃でクマの駆除にあたる部隊が、盛岡市中心部を流れる中津川の河川敷を視察しました。
中津川の近くでは先月23日、盛岡市役所の裏のやぶにクマが一時とどまったほか、川の近くの住宅街で目撃が相次いでいて、部隊のメンバーは当時対応していた警察官から詳しい状況の説明を受けました。
また、猟友会の会員からは、河川敷などの茂みの中を動くクマは狙いを定めるのが難しいことや、石垣で囲まれた河川敷で発砲する際には弾が跳ね返る「跳弾」に気を付ける必要があるなどと説明を受けていました。
岩手県警察本部警備課の湯澤優治次長は「警察の装備に加えて猟友会の方と知識を共有することで、警察としてクマの駆除に対応できるようにしていく」と話していました。
部隊のメンバーは12日は滝沢市で講習会に参加し、猟友会の会員から林の中でのクマの特性を学ぶことになっています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014972911000
https://koibito2.blogspot.com/2025/07/2025-7-3.html?showComment=1762835923561#c5390236420674088338
警察のライフル銃部隊 クマ駆除開始を前に出没場所を視察 岩手
削除2025年11月11日午後1時04分
(2025年11月11日午後3時41分更新)
生活圏に出没するクマを対象とした、警察官によるライフルでの駆除が始まるのを前に、駆除にあたる部隊のメンバーが盛岡市でクマが出没した場所を視察しました。
警察庁は、岩手県と秋田県にライフル銃を扱う警察官を派遣し、13日からクマの駆除にあたる方針を決めています。
11日は県外から派遣された警察官と岩手県警の警察官で編成されたライフル銃でクマの駆除にあたる部隊が、盛岡市中心部を流れる中津川の河川敷を視察しました。
中津川の近くでは先月23日、盛岡市役所の裏のやぶにクマが一時とどまったほか、川の近くの住宅街で目撃が相次いでいて、部隊のメンバーは当時対応していた警察官から詳しい状況の説明を受けました。
また、猟友会の会員からは、河川敷などの茂みの中を動くクマは狙いを定めるのが難しいことや、石垣で囲まれた河川敷で発砲する際には弾が跳ね返る「跳弾」に気を付ける必要があるなどと説明を受けていました。
岩手県警察本部警備課の湯澤優治次長は「警察の装備に加えて猟友会の方と知識を共有することで、警察としてクマの駆除に対応できるようにしていく」と話していました。
部隊のメンバーは12日は滝沢市で講習会に参加し、猟友会の会員から林の中でのクマの特性を学ぶことになっています。
山形 米沢 75歳男性が散歩中にクマ遭遇 顔付近などひっかかれる
警察によりますと11日午前5時すぎ、山形県米沢市李山で、75歳の男性が散歩をしていたところクマと遭遇し、顔の付近などをひっかかれました。
けがをした男性は自宅に戻って警察に通報し、市内の病院で手当てを受け、意識はあり会話ができる状態だということです。
クマは山の方へ逃げたということです。
現場は住宅が点在する山あいの地域で、警察や市はクマがまだ近くに潜んでいる可能性があるとして、パトカーや広報車で警戒にあたるとともに付近の住民などに注意を呼びかけています。
また、クマは柿の木の近くにいたということで、市は早めに実を収穫したり不要な木を伐採したりしてクマを寄せつけないような対策をとるよう呼びかけています。
札幌 クマの目撃通報 路上に積もった雪に足跡を複数確認
警察によりますと10日午後8時前、札幌市中央区宮の森2条11丁目の住民から「台所の窓からクマが見えて、窓に顔を入れてこようとした」と通報がありました。
警察官や市の職員が現場に駆けつけた際にヒグマは見つかりませんでしたが、路上に積もった雪からクマの足跡が複数確認されたということで、警察や市が警戒を続けています。
周辺では9日、円山動物園の敷地内で野生のヒグマの足跡が確認されたほか、10日朝には北海道神宮の駐車場の近くで目撃されていることから、警察は同じ個体の可能性があるとみて、注意を呼びかけています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014972911000
クマの専門家を要請があった自治体に派遣へ 環境省
削除2025年11月11日午後3時49分
深刻なクマによる被害が続く中、環境省は、今月から要請があった自治体に専門家を派遣し、クマの出没対策の指導や助言を行う方針を明らかにしました。
環境省のまとめでは今年度、クマに襲われて死亡した人は全国で13人にのぼり、過去最多の被害となっています。
こうした中、環境省は今月から、クマの生態に詳しい専門家を要請があった自治体に派遣し、自治体や住民向けにクマの出没対策の指導や助言を行う方針を明らかにしました。
環境省によりますと、専門家はクマの「誘引物」となる農作物などの管理方法や、「緩衝帯」の整備方法について指導や助言することや、クマによる被害を防ぐための自治体の計画作りの支援などを行う方針だということです。
石原環境大臣は11日の閣議後の会見の中で「専門家の派遣については今月のできるだけ早い時期に行えるよう指示した。学識経験者や民間のコンサルタントなど、鳥獣保護管理に関する知見や経験を有する方を派遣をしていきたい。環境省では引き続き全力でクマ対策を進めていく」と述べました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014973351000
クマ被害 対策パッケージの概要 自衛隊・警察退職者に協力要請
削除2025年11月12日午前5時05分
(2025年11月12日午後0時25分更新)
クマによる深刻な被害が続くなか、政府が近くまとめる対策パッケージの概要が明らかになりました。新たに自衛隊や警察の退職者などに協力を要請し駆除にあたる人材確保を急ぐほか、はこわなや電気柵の整備を進めるとしていて、必要な費用は交付金などで速やかに支援するとしています。
政府は先月開いたクマの被害対策の関係閣僚会議で、今月中旬に対策パッケージを取りまとめるとしていて、その概要が明らかになりました。
それによりますとまず緊急的な対応として、新たに自衛隊や警察の退職者を含む銃使用の経験と能力のある人に研修会への参加や狩猟免許の取得を促し、速やかに現場で活動できるようにするとしています。
警察によるライフル銃を使用したクマの駆除や出没防止対策の指導ができる専門家の自治体への派遣なども盛り込まれています。
また、短期的な取り組みとして、▽「ガバメントハンター」と呼ばれる狩猟免許を持つ自治体職員の人件費や資機材の支援、▽ライフル銃や防護用装備品などの整備、▽春の期間のクマの捕獲など個体数管理の強化、▽電気柵の設置やはこわなの購入の支援などを挙げています。
さらに中期的には、▽クマの個体数を把握するための取り組みを強化し、▽保護区の適切な設置・管理などによって人の生活圏とのすみわけを図るとしています。
これらの対策について交付金などで速やかに支援を実施するほか、クマの駆除などの経費は自治体の財政運営に支障が生じないよう特別交付税措置を講じるとしています。
政府は、近く関係閣僚会議を開いてパッケージを正式に決定し、速やかに実行に移す方針で、今年度の補正予算案や来年度予算案でも必要な対応を取ることにしています。
木原官房長官 “警察官のライフル銃駆除は安全確保を最優先”
木原官房長官は午前の記者会見で「クマ被害対策パッケージは今月中旬までのとりまとめに向けて鋭意、検討が進められている」と述べました。
また13日から警察官によるライフル銃を使った駆除が可能となることについて「地域住民の安全確保を最優先とした上で警察官自身の受傷事故防止も徹底しつつ適切に任務が遂行されるものと考えている。緊急銃猟に関する研修会の開催や農作業中の安全確保の周知などパッケージのとりまとめを待つことなく実行可能な施策に順次着手し、政府を挙げて安全対策を強化する」と述べました。
自民 クマ対策の財政支援拡充へ緊急提言まとめる
クマによる被害が相次いでいることを受けて、自民党は自治体が箱わなや電気柵を購入する費用などへの財政支援を拡充するよう求める政府への緊急提言をまとめました。
自民党の作業チームがまとめた緊急提言では「クマによる被害は人の生活圏で発生するなど明らかに新たなステージに入っており、死者は過去最多を大幅に超える緊急事態になっている」と指摘しています。
その上で、自治体に対し、国の交付金を活用し▽箱わなや電気柵、撃退スプレーなどの購入や、▽不要な果樹の撤去、それに▽「ガバメントハンター」と呼ばれる狩猟免許を持つ自治体職員の人件費などの財政支援を拡充するよう求めています。
また、自衛隊や警察の退職者を対象にした対策にあたる人材の育成やクマの個体数管理の徹底も盛り込んでいます。自民党は近くこの提言を政府に提出することにしています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014974041000
岩手 八幡平 クマに襲われ男性けが 盛岡中心部で目撃相次ぐ
削除2025年11月12日午前11時59分
12日朝、岩手県八幡平市で犬の散歩をしていた47歳の男性がクマに襲われてけがをしました。警察と市がパトロールするなどして注意を呼びかけています。
警察によりますと12日午前6時すぎ、八幡平市野駄で犬の散歩をしていた47歳の男性がクマ2頭と遭遇しました。
このうちの1頭が男性に向かって走ってきて、襲ったあと、その場からいずれも立ち去ったということです。
男性は歩いて自宅に帰ったあと病院に搬送されて手当を受けていますが、会話ができる状態だということです。
現場は八幡平市役所から6キロほど離れた田んぼが広がる地域で、警察と市がパトロールするなどして注意を呼びかけています。
盛岡市中心部で目撃相次ぐ 警察と市が警戒
警察によりますと、12日午前5時20分ごろ、盛岡市中央通で「クマ1頭がいる」と近くに住む人から通報がありました。
通報があったのは盛岡市役所から800メートルほど離れた市の中心部で、駆けつけた警察官が付近でクマが道路に飛び出す様子を目撃しましたが、そのまま、立ち去ったということです。
また、午前7時ごろには、この現場からおよそ600メートル離れた盛岡市愛宕町の下小路中学校の近くでもクマが目撃され、中学校は臨時休校となりました。
いずれの現場でもけがをした人はいないということです。
警察と市は同じクマが移動している可能性があるとみて警戒にあたるとともに、注意を呼びかけています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014974211000
岩手 花巻空港の駐機場付近にクマ 滑走路閉鎖
削除2025年11月12日午後2時19分
(2025年11月12日午後2時22分更新)
岩手県の花巻空港事務所や警察によりますと、12日午後1時すぎ、花巻空港の駐機場付近にクマ1頭が入り込み、滑走路が閉鎖されているということです。この影響で、花巻空港は航空機の発着ができなくなっているということです。
クマは午後2時ごろの時点で見つかっておらず、警察が付近を捜索しています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014974411000
岩手 花巻空港 クマ入り込み滑走路が一時閉鎖に【動画】
削除2025年11月12日午後2時19分
(2025年11月12日午後5時18分更新)
12日午後、岩手県の花巻空港の敷地内にクマ1頭が入り込み、およそ1時間20分にわたって滑走路が閉鎖されました。
花巻空港事務所によりますと、12日午後1時すぎ、クマ1頭が空港の駐機場付近に入り込んでいるのを職員が見つけ、警察に通報しました。
空港では午後1時10分に滑走路を閉鎖し航空機の発着を取りやめました。
空港に設置されたカメラの映像には、クマとみられる動物が駐機場を横断して滑走路に向かって移動し、途中の草むらで姿が見えなくなるまでの様子が写っていました。
その後、空港事務所や警察が敷地内を点検し、クマがいないことが確認されたことから、午後2時半に航空機の発着を再開しました。
この影響で、大阪行きと福岡行きの2つの便の出発が遅れたということです。
その後、空港の近くの県道付近でクマ1頭が見つかり、花巻市によりますと、午後3時半ごろに捕獲されたということです。
空港事務所次長「初めてで 正直ショック」
空港の敷地内にクマが入り込んだことについて、花巻空港事務所の金野重夫次長は「空港の職員が敷地にクマが入ったのを実際に見て確認したのは初めてで、正直ショックだ」と話していました。
クマがどこから入ったのかは現時点で分かっていないということで「空港利用者の安全を第一に考えて、今後はこういったことがないようパトロールを強化するほか、再びあった場合には、今回と同じように迅速に対応していきたい」と話していました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014974411000
警察官によるライフル銃でのクマ駆除 秋田と岩手でチーム発足
削除2025年11月13日午後0時04分
(2025年11月13日午後6時23分更新)
生活圏に出没したクマを対象とした警察官によるライフル銃での駆除が13日から可能になり秋田県と岩手県では対応にあたるチームの出動式が行われました。
クマの駆除をめぐっては、特殊な銃の用途について定めた国家公安委員会規則の一部が改正され、13日から、生活圏に出没したクマを対象に警察官によるライフル銃を使った駆除が可能になりました。
被害が深刻な秋田県と岩手県では、テロなどの対応にあたる「銃器対策部隊」の機動隊員が県外から派遣されて準備が進められ、地元の警察官とともに対応にあたるチームが発足しました。
このうち秋田県警察本部では「熊駆除対応プロジェクトチーム」の出動式が行われ、チームの代表者が「出動します」と小林稔本部長に申告しました。
小林本部長は「市街地やその周辺でのクマの出没事案が増加し、地域住民の安心安全を脅かす深刻な事態となっている。市町村などと連携を密にし、速やかで確実な対応を行ってほしい」と訓示しました。
このあとチームのメンバーは警察車両に乗り込み、警戒のために出動していきました。
チームは4人1組で活動にあたるということです。
クマが出没した際に市町村の判断で実施する「緊急銃猟」にあたり、判断が間に合わなかった場合やハンターを確保できなかったりした場合に警察官職務執行法に基づいて駆除を行うということで、緊急時に限った運用になる見通しです。
出動式のあと小林本部長は報道各社の取材に対し「他県から応援をいただいたことに感謝している。自治体と連携を密にとりながら安全に配慮し、任務を遂行していきたい」と話していました。
岩手県警察本部の増田本部長は、県庁で八重樫副知事と面会し「今回の緊急的な対策について関係機関の方々に理解いただいたうえで的確に運用し、県民の安全・安心に資する活動を推進していくため、引き続きご協力をお願いします」とあいさつしました。
その後の説明は非公開で行われ、警察によりますとライフル銃を使ったクマの駆除について、市町村の判断で猟銃などを使用できる緊急銃猟を補完する形で行うことや安全確保の徹底などを伝えたということです。
また、警察と県が緊急銃猟の判断にあたる市町村や猟友会との連携を強化していく方針を確認したということです。
面会の後、増田本部長は「クマの被害が地域住民の安全・安心を脅かす深刻な事態となる中、県警として県や市町村、猟友会との連携を確保しつつ、県民の安全確保を最優先とした対応に努める」と話していました。
山形 「緊急銃猟」で駆除
13日、山形県長井市で住宅近くの畑の柿の木にクマ1頭が登っているのが見つかり、自治体の判断で猟銃の使用を可能とする「緊急銃猟」で駆除されました。
長井市や警察によりますと、12日午後3時50分ごろ、長井市寺泉の柿の木にクマが登っているのを近くの住民が見つけ通報しました。
日没で暗くなったため市や警察は対応を見送り、13日朝、改めて警戒にあたったところ、12日の現場からおよそ200メートル離れた住宅近くの畑の柿の木にクマ1頭が登っているのが見つかりました。
そして午前7時すぎ、市が緊急銃猟を判断したあと駆除されました。
付近の住民などにけがはありませんでした。
駆除されたのは体長75センチほどのクマで、目撃された個体とみられるということです。
陸上自衛隊「必要な協力を行っていきたい」
陸上自衛隊は秋田県で行っているクマの捕獲活動への支援について、13日までに鹿角市、北秋田市、東成瀬村、湯沢市、横手市、大館市の6つの自治体で実施したと明らかにしました。12日までに箱わなを33個、駆除されたクマ6頭を運搬したということです。
陸上自衛隊トップの荒井正芳 陸上幕僚長は定例の会見で「無制限の支援は実施できないが、政府全体の取り組みも踏まえつつ、事態の特異性にかんがみて必要な協力を行ってまいりたい」と述べました。
今回、小銃などを持っていかないことについては「クマを撃つ訓練をしていないことなどさまざまな要素を考慮した結果、身を守るうえでも必ずしも適当ではないとの判断に至った」と話しました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014975291000
「泳ぐ宝石」ニシキゴイ、クマに襲われる…新潟県小千谷市のいけす周辺で死骸散乱し食べる音も
削除11/13(木) 20:34配信 読売新聞オンライン
ニシキゴイがクマに襲われたいけすを調査する市職員ら(13日、新潟県小千谷市で)
新潟県小千谷市で「泳ぐ宝石」と呼ばれる特産のニシキゴイがクマに襲われる被害が発生し、生産者や市らが警戒を強めている。
【写真】「かわいすぎて怖さ伝わらない」と指摘されたクマ注意のポスター
市などによると、12日午後4時半頃、同市南荷頃の山あいにある養殖用の屋外いけすを養鯉(ようり)業者の女性が訪れたところ、周辺にコイのウロコなどが散乱していた。
周囲を見回すと、近くのやぶの中に体長約1メートルのクマがいた。女性はクマが魚を食べているような音を聞いたという。
このいけすでは11日にも網が破られ、コイが食べられた跡があった。市の担当者は13日に現地調査を行い、いけすの中や周辺に散らばったコイの死骸を確認した。近くにはクマのものとみられるフンもあったという。
ニシキゴイ発祥の地とされる同市内には約50の養鯉業者があり、山あいの集落にいけすが点在する。2024年のニシキゴイの輸出額は約14億8400万円だった。
市錦鯉漁業協同組合の間野等副組合長(72)は「困ったことになった。対策を考えなければならない」と頭を抱えている。市の担当者は「関係者と連携して、クマに捕食されない対策を講じたい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eca6de408c0e6cffbeb623328a32a5974e3195f3
海面から顔を出すクマ目撃 海上で駆除 青森
削除2025年11月14日午後7時58分
13日、青森県野辺地町の陸奥湾の沖合でクマ1頭が海面から顔を出しているのが目撃されました。
クマの目撃情報があった沖合に漁船で向かった地元の漁協の職員が、13日午前9時40分ごろ、船の上から撮影した映像です。
漁船は青森県野辺地町の港を出て陸奥湾を北に向かい、沿岸から数百メートルの海面でクマ1頭を見つけました。
クマは海面から顔だけを出し、足を動かして沖合に向かって泳いでいるように見えます。
海上で駆除 “被害につながるおそれがあったため”
野辺地町などによりますと、13日午前9時半ごろ、漁に出ていた漁業者の男性が陸奥湾の沖合で海面から顔を出しているクマ1頭を目撃し、地元の漁協に連絡しました。
その後、地元の猟友会が漁協の職員とともに漁船で沖合へ向かったところ、午前10時ごろに目撃された現場の近くで再びクマを見つけました。
町によりますと、沖合の現場から数百メートルの距離にある沿岸の地区には民家があり、これまでもクマの目撃が相次いでいて、今後、被害につながるおそれがあったため、海上で駆除したということです。
クマはオスで、体長はおよそ1メートル50センチ、体重はおよそ140キロあったということです。
漁船で現場に向かった野辺地町漁協の横濱福太朗副組合長は「山での目撃情報はあるが、まさか海で見るとは思わず初めてでびっくりした。山も海も見ながら四方八方、気を付けないといけないと思った」と話していました。
町によりますと、クマの目撃件数は昨年と比べ大幅に増加していて、町は引き続き防災無線などを通じて住民に注意を呼びかけています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014977161000
秋田 能代 商業施設に入り込んだクマを店内で駆除
削除2025年11月16日午後2時39分
(2025年11月16日午後5時12分更新)
16日午前、秋田県能代市で営業中の商業施設にクマが入り込んでいるのが見つかり、その後、店内で駆除されました。警察によりますと、施設内にいた客や従業員は全員避難し、けがはなかったということです。
16日午前11時20分ごろ、秋田県能代市柳町の商業施設で、従業員から「クマが店の中にいて、閉じ込めている」と警察に通報がありました。
施設に入り込んだのは体長およそ80センチのクマ1頭で、建物の1階にとどまったということです。
能代市によりますと、午後1時半すぎに県職員が麻酔入りの吹き矢で眠らせてその後、駆除し、午後2時すぎに店の外に運び出したということです。
警察によりますと、商業施設の中にいた客や従業員は全員避難し、けがはなかったということです。
現場は、JR能代駅から北西に1キロ近く離れた住宅地の中にある商業施設で、警察が一時、施設の出入り口を封鎖し周辺の道路を規制するなどして警戒しました。
※この記事を当初掲載した際、クマは午後2時現在、店内にとどまっているとお伝えしていました。失礼しました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014978001000
イオン能代店にクマ侵入、吹き矢で麻酔かけ駆除…鹿角市ではクマに襲われたとみられる女性死亡
削除2025/11/16 21:31
クマが侵入したイオン能代店前で警戒に当たる警察官ら(16日午後1時54分、秋田県能代市で)
16日午前11時20分頃、秋田県能代市の中心部にある商業施設「イオン能代店」から「クマが店内に入ってきた」と110番があった。クマ(体長約80センチ)は店舗北東の出入り口から侵入し、家具売り場付近へ移動。従業員らが売り場にあったパーティションなどで閉じ込めた。駆けつけた県職員が吹き矢で麻酔をかけ、午後2時前、電気ショックで駆除した。
現場周辺で盾を持ち警戒する警察官(左)(16日午後1時28分、能代市で)
同店3階の飲食店経営者の男性(61)は、イオンの従業員から「客を店外に出してほしい」と指示された。店内には、3組8人ほどの客がいたが、すぐに食事を中断させて避難させたという。男性は「1階は防火シャッターが閉められ、さすまたを持った警備員が巡回するものものしい雰囲気だった」と振り返った。
現場はJR能代駅の北西約750メートルの市役所や学校などが集まる市街地。能代署によると、イオン近くの公園では、午前8時前にもクマが目撃されていた。
16日午後3時25分頃、秋田県鹿角市花輪で、「田んぼに人が倒れている」と住民から110番があった。鹿角署の発表によると、高齢女性があおむけに倒れ、頭と右手には動物によるとみられる傷が複数あった。その場で死亡が確認された。同署はクマに襲われた可能性があるとみて、身元や死因を調べている。
福島県磐梯町磐梯の農道では午前8時5分頃、同町の80歳代男性がクマ(体長約1メートル)に襲われ、後頭部と右脚にけがを負った。県警猪苗代署によると、男性は住民らと10人ほどで電気柵を撤去する作業中だった。
新潟県南魚沼市の住宅地では、民家敷地の木の上にいた体長約50センチの子グマを麻酔銃による緊急銃猟で駆除。けが人はなかった。15日には、岩手県軽米町軽米の山あいの民家で、飼い犬がクマに襲われて死んだ可能性があるとして、県警二戸署は付近に注意を呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20251116-OYT1T50087/
イオン「店内にクマ」、従業員らとっさの判断で家具売り場にバリケード…緊迫の2時間半「物々しい雰囲気だった」
削除2025/11/17 06:50
現場周辺で盾を持ち警戒する警察官(左)(16日午後1時28分、能代市で)
秋田県能代市中心部の商業施設「イオン能代店」に16日、クマ(体長約80センチ)が入り込み、店内で駆除された。従業員らがとっさの判断で売り場にバリケードを築いてクマを閉じ込め、店内の客は無事避難した。一方、鹿角市花輪の田んぼで頭や右手などに傷がある高齢の女性が死亡しているのが見つかり、県警はクマに襲われた可能性を視野に調べている。
「食事中に中断してもらうのは申し訳なかったが、安全を優先して避難してもらうことにした。物々しい雰囲気だった」。同店3階で飲食店を経営する男性(61)が緊迫した状況を振り返った。
能代署によると、「クマが店内に入ってきた」と同店の従業員から110番があったのは午前11時20分頃。クマは家具売り場にとどまったため、従業員らがパーティションなどで封鎖。クマは吹き矢で麻酔をかけられ、入り込んでから約2時間半後に駆除された。
クマの侵入を受け、従業員と警察は十数人態勢で、1階の出入り口や駐車場まで客を誘導し、正午頃には客全員の避難を確認した。店頭には「熊出没のため営業しておりません」とはり紙が掲示された。
近くの旧料亭金勇は、正午から日本庭園の見学を一時中断。40歳代のスタッフは「紅葉観賞や七五三の撮影に来ていた客もいた。晴れていたのに残念だった。捕まったと聞いて安心している」と話した。
近くで飲食店を経営する50歳代男性は「まさか、ここに出るとは。ゴミ捨てなど気をつけないといけない」と気を引き締めていた。
鹿角で女性遺体
一方、同日午後3時25分頃には、鹿角市花輪で「田んぼに人が倒れている」と近隣住民から110番があった。鹿角署の発表によると、高齢女性があおむけで倒れていて、救急隊がその場で死亡を確認した。同署は傷の状況からクマによる被害の可能性を視野に身元や死因を調べている。同署は周辺にパトカーを巡回させて警戒している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20251116-OYT1T50094/
盛岡 ホームセンター屋上駐車場にクマ 麻酔吹き矢で眠らせ捕獲
削除2025年11月18日午前10時35分
(2025年11月18日午前11時59分更新)
18日午前、盛岡市のホームセンターの屋上駐車場にクマ1頭が入り込み、その後、吹き矢による麻酔で捕獲されました。警察によりますとけが人はありませんでした。
警察によりますと、18日午前7時すぎ、盛岡市本宮の路上で、通行人がクマ1頭を目撃しました。
警察官が駆けつけたところ、クマは近くのホームセンターの屋上駐車場に入っていったため、警察と市は、駐車場の出入り口を封鎖して警戒にあたりました。
そして、午前11時前、吹き矢による麻酔で眠らせて、捕獲しました。
けが人はありませんでした。
盛岡市内では、18日午前6時ごろ、市中心部の官庁なども建ち並ぶ繁華街で2頭のクマが目撃されていて、警察と市が引き続き、注意を呼びかけています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014979431000
秋田 鹿角 田んぼで死亡の女性 死因はクマでなく低体温症 警察
削除2025年11月18日午後7時45分
16日、秋田県鹿角市の田んぼで死亡しているのが見つかった高齢の女性について、警察は当初、クマに襲われた可能性もあるとしていましたが、遺体を詳しく調べた結果、死因は低体温症だったと発表しました。
警察によりますと、16日、鹿角市花輪の田んぼの中で女性が倒れて死亡しているのが見つかりました。
頭などには動物にひっかかれたりかまれたりしたような傷があったことから、警察は当初、クマに襲われた可能性もあるとしていましたが、18日、死亡したのは市内の70代の女性で、遺体を詳しく調べた結果、死因は低体温症だったと発表しました。
その上で、傷はクマによるものではなく、死亡した後に小動物によってつけられたと判断したということです。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014979971000
大相撲九州場所 前相撲で旭富士と天昇山が初土俵 旭富士が勝利
返信削除2025年11月11日午後4時29分
大相撲九州場所の前相撲で、体格や実力からともに注目を集める伊勢ヶ濱部屋の旭富士と玉ノ井部屋の天昇山が初土俵を踏みました。
旭富士、本名バトツェツェゲ・オチルサイハンはモンゴル出身の23歳。
平成30年春に来日し、神奈川の旭丘高校を経て令和3年から研修生として伊勢ヶ濱部屋で生活してきました。
稽古場では、関取衆に引けを取らない強さを見せて、初土俵前から大きな期待を寄せられ、しこ名は先代の師匠で宮城野親方の元横綱 旭富士から継承しました。
また、天昇山、本名ガンバト・オトゴンバトはモンゴル出身の21歳。
東洋大を中退して玉ノ井部屋に入門し、現役力士では最も高い身長1メートル97センチの恵まれた体格で、こちらも稽古場では関取衆にも勝る実力を見せ、注目を集めています。
2人は11日、九州場所の3日目、前相撲で初土俵を踏み、直接対決で旭富士が立ち合いから両前みつを取って、相手を引きつけながら寄り切って勝ちました。
2人は今場所中の新序出世を経て、来場所には序ノ口で番付に載る予定で、今後の出世争いにも大きな注目が集まります。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014973341000
俳優 仲代達矢さん死去 92歳「影武者」や「人間の條件」で主演
返信削除2025年11月11日午前11時20分
(2025年11月11日午後7時38分更新)
映画「影武者」や「人間の條件」で主演を務めるなど現代を代表する俳優で、主宰する「無名塾」で多くの俳優を育てた仲代達矢さんが、今月8日、肺炎のため亡くなりました。92歳でした。
仲代さんは東京出身で、高校卒業後、俳優座の養成所に入り舞台俳優としての道を歩み始め、すぐに大型新人として注目され、「ハムレット」や「リチャード三世」など数々の舞台に立ち、高い評価を受けました。
また、風格のあるスケールの大きな演技で、日本映画史に残る名作の数々に出演し、小林正樹監督の「人間の條件」や「切腹」、黒澤明監督の「影武者」や「乱」などに主演しました。
このうち、武田信玄と影武者の二役を演じた「影武者」は、映画がカンヌ映画祭で最高賞の※パルムドールを受賞するなど国際的にも高い評価を得ました。
※この記事を当初掲載した際、グランプリとしていましたが、正しくはパルムドールでした。失礼しました。
一方、テレビドラマでは1972年に放送されたNHKの大河ドラマ「新・平家物語」で、平清盛役として主演を務めたほか、1995年に放送された「大地の子」では、過去を悔いる中国残留孤児の父親を温かく深みのある演技で表現し、大きな反響を呼びました。
また、50年にわたり、俳優養成の私塾「無名塾」を主宰し、役所広司さんなど後進の俳優の育成に力を尽くすとともに塾生らとともに全国を回って舞台を上演してきました。
映画界や演劇界への長年の貢献により、2015年には文化勲章を受章しています。
事務所などによりますと、仲代さんは今月8日、肺炎のため都内の病院で亡くなったということです。
92歳でした。
マクベスを演じる仲代さん(2009年 石川 七尾)
最後の舞台は 石川県七尾市での公演
事務所によりますと仲代さんは1、2週間前にけがをして入院していましたが、治療中に肺炎を併発し、今月8日の未明に亡くなったということです。
仲代さんの最後の舞台となったのは、ことし5月に石川県七尾市の能登演劇堂で行われた無名塾の公演「肝っ玉おっ母と子供たち」で来年も、3月に予定されている無名塾の公演で演出を手がけ、元気な様子でせりふを考えるなどしていたということです。
(以下略)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014972921000
仙台育英 全国高校サッカー選手権 出場辞退 部内でいじめ確認
返信削除2025年11月12日午後1時23分
来月から始まる全国高校サッカー選手権の出場を決めた宮城県の仙台育英高校は、サッカー部で男子部員が複数の部員から不適切な言動を繰り返し受けるいじめと判断できる状況が確認されたとして、全国大会の出場を辞退すると発表しました。
仙台育英高校によりますと、サッカー部内で現在3年生の男子部員が1年生の時から同級生の複数の部員から不適切な言動を繰り返し受けるいじめがあったと相談があり、先月から教職員でつくる委員会が、いじめの「重大事態」の可能性があるとして、3年生の生徒から聞き取りを行うなど調査を進めてきたということです。
その結果、特定の生徒が集団から疎外され、いじりや過剰な注意、強要など「構造的ないじめ」が生じ、これを見逃してしまう体制であったことが明らかになったとしています。
このため、年内のサッカー部の対外活動を停止し、出場が決まっていた来月28日から行われる全国高校サッカー選手権についても出場を辞退すると発表しました。
仙台育英高校は「教育機関としての責任を深く自覚し、被害に遭った生徒および保護者に深くおわび申し上げるとともに、当該生徒が安心・安全な学校生活を送ることができるよう、引き続き取り組んで参ります」としています。
これを受けて県サッカー協会では全国高校サッカー選手権の出場校について、大会の主催者と対応を協議するということです。
仙台育英高校 サッカー部とは
仙台育英高校のサッカー部は今月2日、全国高校サッカー選手権の宮城県大会の決勝で聖和学園高校と対戦し2対1で競り勝ち、優勝しました。
仙台育英高校は全国高校サッカー選手権にこれまで37回出場していて2019年度にはベスト8に進出し、宮城県内有数の強豪校として知られています。
サッカー部は仙台育英高校の多賀城キャンパスを拠点にしていて、現在の部員は1年生から3年生あわせておよそ150人です。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014974371000
夏の甲子園、広島広陵高校みたいになりかねないからなあ…
削除サッカー部員が飲酒の興國高 全国大会へのチーム出場を決める
削除2025年11月15日午後10時11分
全国高校サッカー選手権に出場を決めた大阪の興國高校の複数のサッカー部員が飲食店で酒を飲んでいた問題で、学校は、飲酒をした部員の全国大会への出場を認めないとする一方、詳しい調査で不適切な事案はほかに確認できずチームは出場させることを決めました。
興國高校のサッカー部は11月1日に大阪大会で優勝し、全国高校サッカー選手権の出場を決めましたが、その翌日の夜に複数の部員が大阪の飲食店で酒を飲んでいたことが明らかになりました。
学校は、酒を飲んでいた部員を停学と部活動停止の処分にしたうえで、ほかにも同じような行為がなかったか、詳しい調査を進めてきました。
学校は15日、調査の結果を明らかにし、飲酒をした部員の全国大会への出場を認めないとする一方、不適切な事案はほかに確認できずチームは出場させることを決めました。
学校は「飲酒に関与していない部員まで努力でつかみ取った全国大会への出場を絶たれることは、今後の人生に深い傷あとを残しかねないと考えた」と説明しています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014977831000
大谷翔平 満票でMVP受賞 3年連続4回目 歴代単独2位に
返信削除2025年11月14日午前9時26分
(2025年11月14日午後3時16分更新)
大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が今シーズン最も活躍した選手に贈られるナショナルリーグのMVP=最優秀選手に投票した記者全員が1位票を入れる満票で選ばれました。
大谷選手の受賞は3年連続4回目で、バリー・ボンズさんの7回に次いで歴代単独2位となりました。
大リーグのMVPはレギュラーシーズンにナショナルリーグとアメリカンリーグでそれぞれ最も活躍した選手に贈られ、全米野球記者協会に所属する記者30人の投票によって選ばれます。
今シーズンの受賞者の発表は13日、現地のテレビ番組で行われ、大谷選手が満票で選ばれました。
▽2位はフィリーズのシュワーバー選手
▽3位はメッツのソト選手でした。
大谷選手のMVP受賞は3年連続4回目で、歴代最多の通算762本のホームランを打ったバリー・ボンズさんの7回に次いで歴代単独2位となりました。
また、3年連続の受賞も2001年から2004年に4年連続で受賞したボンズさん以来史上2人目です。
大谷選手は投票した30人の記者全員が1位票を入れる満票での受賞で、4回目の満票での受賞となり自身が持つ最多記録を更新しました。
大谷選手は投打の二刀流で復帰した今シーズン、バッターとして3年連続のホームラン王は逃したものの、自己最多のホームラン55本をマークし、打率2割8分2厘、102打点の成績でした。
出塁率と長打率を足した「OPS」はリーグトップの1.014でした。
また、リハビリ段階だったピッチャーとしても14試合に先発登板し1勝1敗、防御率2.87の好成績で、改めて投打ともにリーグを代表する選手であることを証明するシーズンとなりました。
大谷「すばらしい年だったと思うひとつの年になる」
大谷選手は、妻の真美子さんや愛犬のデコピン、代理人のネズ・バレロ氏などとともにMVPの発表を待ちました。
大谷選手は茶色のセーターに白のズボン、真美子さんは茶色のワンピースを着て2人の真ん中にデコピンが座る形で、家族そろって「デコピンカラー」の装いでした。
そして、ヤンキースの往年の名選手、ドン・マッティングリーさんが大谷選手の名前を読み上げて受賞が決まると、笑顔でハグをするなどして喜びを分かち合いました。
このあと大谷選手は現地テレビ局のインタビューに応じ「非常に光栄だ。ソト選手とシュワーバー選手もすばらしいシーズンだったので、すばらしい選手と競い合えたことがよかった。ワールドシリーズを制して、締めくくりとしてMVPをとれたことは非常に大きなことだ。すべての人に感謝したい」と感謝の思いを話しました。
そして、二刀流として復帰した今シーズンを振り返り「ことしはピッチングのリハビリの年でそこにいちばん焦点をあてていたし、難しかった」と話したうえで「僕が引退して振り返ったときに、すばらしい年だったと思うひとつの年になると思う。チームメートやファンの方々、すべての人にとってすばらしい1年だった」と話しました。
大谷選手の受賞の背景には「OPS」と「WAR」という、大リーグで重視される選手評価の指標でいずれも最終候補のライバル2人を上回ったことが挙げられます。
特にWARでは2シーズンぶりにピッチャーとして復帰し、投打の二刀流で活躍したことが大きな強みとなりました。
「OPS」は「On Base Plus Slugging」の略で、出塁率と長打率を足した数字です。
強打者を評価する指標としてアメリカでは一般的に使われます。
大谷選手は今シーズン、バッターとして打率2割8分2厘、ホームラン55本、102打点、20盗塁の活躍を見せ、出塁率と長打率を足したOPSではリーグでただ1人、MVP級とされる「1」を超え1.014をマークしました。
これに対し2位だったシュワーバー選手は打率2割4分、ホームラン56本、132打点、10盗塁でホームランと打点の2冠を獲得しましたが、出塁率、長打率はともに大谷選手が上回ったためOPSはリーグ2位の0.928でした。
大谷選手とシュワーバー選手はパワーヒッターの象徴でもあるホームラン数では競り合っていますが、OPSで見ると大谷選手が圧倒したことがわかります。
さらに大谷選手は6月からは2シーズンぶりにピッチャーとしても復帰し、14試合に登板して1勝1敗、防御率2.87、62奪三振とリハビリを兼ねたシーズンながら投打の二刀流という“本来の姿”でインパクトを残しました。
この活躍はもう1つの指標の「WAR」に現れてきます。
「WAR」は「Wins Above Replacement」の略で、その選手が代替可能な一般的な能力の選手に比べて、どれだけチームの勝利数を上積みできたかを示す総合的な指標です。
こちらは「5.0」以上でオールスター級、「8.0」を超えるとMVP級とされる中で、3人の中では大谷選手が7.7に対し、シュワーバー選手は4.7にとどまりました。
これほど差がついた背景には選手の守備の貢献度にあります。
大谷選手とシュワーバー選手はともに主に指名打者で出場したたため、守備での貢献という面ではマイナス評価となります。
ただ、大谷選手は二刀流に復帰した今シーズン、ピッチャーとして14試合に出場しました。
このピッチャーとしてのポイントが1.1あり、指名打者としての6.6とあわせて、合計7.7と高い数値を記録したのです。
大リーグ史上初の「ホームラン50本、50盗塁」を達成しバッターとしてだけでWAR9.2をマークした昨シーズンと比べるとバッターの成績はやや下げたものの、二刀流として復活を遂げたことで数値を押し上げ、MVP争いでも大きな強みになりました。
MVP投票の詳細
MLBの公式Xでも祝福
大リーグのMVP投票は1位の選手に14ポイントが与えられ、2位が9ポイント、3位は8ポイントとその後は1ポイントずつ減っていき、10位の選手に1ポイントが与えられます。
大谷選手は記者30人全員から1位票を集める満票での受賞で合計420ポイントを獲得しました。
2位のシュワーバー選手は2位票を23票、3位票を5票集めるなどして合計260ポイント、3位のソト選手は2位票が4票、3位票を15票集めるなどして合計231ポイントでした。
このほか、サイ・ヤング賞を満票で受賞したパイレーツのスキーンズ投手がMVP投票でも83ポイントを集めて6位に入り、日本選手では、カブスの鈴木誠也選手に8位票が1票入りました。
アメリカンリーグは1位のジャッジ選手が355ポイント、2位のラリー選手が335ポイントとわずか20ポイントの僅差の争いでした。
ジャッジ選手は1位票を17票、2位票を13票集めたのに対し、ラリー選手は1位票が13票、2位票が17票で、すべての記者が2人を2位以内に投票しました。
3位に入ったガーディアンズのラミレス選手は合計224ポイントで、自身4回目の最終候補入りでしたが受賞はなりませんでした。
ピッチャーではサイ・ヤング賞を2年連続で受賞したタイガースのスクーバル投手が139ポイントで5位に入り、アメリカンリーグでは日本選手の得票はありませんでした。
大谷翔平の2025年を振り返る
削除投打の二刀流復活の年として位置づけられて始まった、大谷翔平選手の2025年シーズン。
シーズンが進むにつれて徐々にベールがはがされていったピッチャーとしての姿は、周囲の想像を上回る進化を遂げていました。
理想の二刀流を追い求める中でつかんだ、4回目のMVP。
大谷選手の2025年を振り返ります。
大谷翔平選手
「年も中堅からベテランになってくる年の中で、例えばもう1回手術をする機会が訪れたときに、またリハビリをしてやっていくというのは、あまり現実的ではないと思う。そう考えると、やっぱり最後のチャンスなのかな」
昨シーズン終了後、大谷選手がNHKのインタビューに対して語ったことばです。
おととし受けた2回目の右ひじ手術に加え、去年のワールドシリーズでは左肩を脱臼するアクシデントでさらなる手術も受け、このインタビューの時点では左肩を固定した状態でした。
それでも、大谷選手は2025年を“最後の二刀流”復活の年として位置づけ、以前よりもさらに進化した自身の姿を見据えていました。
2月に始まったキャンプで見せたのは、以前のセットポジションではなく、ノーワインドアップの新しいフォーム。
より体全体を使うことでひじにかかる負担を減らし、ボールの威力を増すことができますが、セットポジションよりも体の動きが多くなることでコントロールの難易度は上がります。
リスクをとってでも進化を求める姿は、二刀流復活に向けた大谷選手の覚悟を感じさせるものでした。
さらに、シーズン前半には変化球の抜本的な見直しにも取り組みました。
エンジェルス時代の自身のフォームを映像で確認して改善点を洗い出し、球種ごとにズレがあったリリースポイントを一定に修正したのです。
おととしまではスイーパーに偏りがちだった配球も、バッターを打ち取るために最適な組み合わせを模索しました。
当初はオールスターゲーム以降としていたピッチャー復帰の時期もけが人が相次いだチーム事情もあって6月に前倒し、リハビリが完了していない中で“シーズンをリハビリに使う”という前代未聞の取り組みを進めました。
それでも、復帰3試合目には大リーグ自己最速となる163.6キロを計測するなど強度は十分で、その後も登板ごとに設けたテーマを1つずつクリアして順調に球数とイニング数を増やしていきました。
ある日は縦に落ちるように曲がるスライダー、ある日はカーブの割合を明らかに増やし、実戦のなかで決め球となる変化球の精度を上げていったのです。
最終的に14試合に登板したレギュラーシーズンのデータをおととしと比較すると、ストレートの平均球速は158.3キロと2.6キロほど上がり、割合を増やしたスライダーやカーブの空振り率も10ポイント以上上がりました。
そして、バッターとしては「すごく調子のいい時期というのはなかった」としながらも、自己最多の55本のホームランを打って脱臼の影響などみじんも感じさせない圧倒的なパワーを証明。
結果的に「ピッチャーとしてリハビリの年」を2年連続のワールドシリーズ制覇、そしてMVP受賞という最高の形で締めくくりました。
ここ5年で4回目のMVPという状況に「健康に二刀流を続ける限り、MVPは自動的に大谷選手のものだ」とまで指摘するアメリカメディアもあります。
さらなる進化を見せた二刀流で、開幕からフル回転が期待される来シーズンはどのような姿を見せてくれるのか。
大谷選手は受賞後の電話会見でこう話しました。
大谷翔平選手
「1年間、健康で回れた先にどれくらいの数字が残るのかなという、目標というよりそういう楽しみみたいな感覚の方が強い」
誰よりもそのパフォーマンスに期待しているのは、ほかでもない大谷選手自身なのかもしれません。
4回目の受賞で伝説的な名選手たちに並ぶ
大谷選手はここ5年で4回目のMVP受賞となり、北米の4大プロスポーツ全体を見てもNBA=アメリカプロバスケットボールのレブロン・ジェームズ選手やビル・ラッセルさんなど、伝説的な名選手たちに肩を並べました。
これまでに北米の4大プロスポーツと呼ばれる
▽大リーグ
▽NBA
▽NFL=アメリカプロフットボールリーグ
▽NHL=北米プロアイスホッケーリーグで
5年間で4回MVPに輝いた選手は4人だけしかいません。
▽NBAで1950年代から60年代にかけてセルティックスの黄金期を支えたビル・ラッセルさん
▽NHLで1980年代に9回のMVPを受賞し「史上最高の選手」とも呼ばれるウェイン・グレツキーさん
▽大リーグで2001年からの4年連続を含む通算7回の受賞を果たしたバリー・ボンズさん
▽NBAで歴代最多の通算得点を記録しているレブロン・ジェームズ選手の4人で
いずれもその時代に圧倒的なパフォーマンスを見せ、競技の人気を支えたスーパースターです。
この伝説的な名選手たちに大谷選手は初めてアメリカとカナダ以外の出身選手として肩を並べることになり、また1つ、北米のプロスポーツ界にその名を刻みました。
ア・リーグはヤンキースのジャッジ 3回目の受賞
アメリカンリーグのMVPはホームラン53本、114打点、打率は両リーグトップの3割3分1厘をマークしたヤンキースのジャッジ選手が2年連続3回目の受賞を果たしました。
ホームラン60本、125打点で2冠を獲得したマリナーズのキャッチャー、ラリー選手は2位で、初の受賞はなりませんでした。
ジャッジ「大きな夢を持ち続けることが大事と伝えたい」
ヤンキースのジャッジ選手は1位票を17票獲得し、2位のラリー選手とわずか4票差という僅差のMVP争いを制しました。
ジャッジ選手は「まず、ラリー選手、ラミレス選手、ほかにもMVPの候補になった選手たちにおめでとうと伝えたい。本当にすばらしいシーズンを送っていた」と話し、ライバルたちの活躍をたたえました。
特にラリー選手との対戦を振り返り「マリナーズとの試合はいつも楽しかった」と話しました。
そのうえで「子どもたちには大きな夢を持ち続けることがいちばん大事だと伝えたい。私も小さいときはキャッチボールをしながら大リーグでプレーしたいと話していた。今の状況は本当に信じられないくらいだが、子どもたちにも夢を追い続けてほしい」と次の世代へのメッセージを残しました。
そして、ことし生まれたばかりの娘への思いを聞かれると「4安打して勝った日も、ノーヒットで自分のせいで負けたときも、家に帰ると娘が笑って出迎えてくれた。娘が成長していく姿を見るのは本当に特別だ」と笑顔を見せていました。
大谷とジャッジで時代を築く
大谷選手はアメリカンリーグのエンジェルスに所属した2021年と2023年、そしてナショナルリーグのドジャースで受賞した去年とことしであわせて4回目の受賞となり、両リーグで複数回のMVPを受賞した史上初の選手となりました。
また、アメリカンリーグもヤンキースのジャッジ選手が2年連続の受賞となり、両リーグで同じ選手が2年連続でMVPに輝くのも史上初でした。
大谷選手が投打の二刀流で歴史的な活躍を続けている一方で、ジャッジ選手も2022年にホームラン62本でリーグの最多記録を61年ぶりに塗り替えるなど、ともに大リーグの中で突出した存在となっています。
この2022年はジャッジ選手がMVPで大谷選手が2位に入るなど、かつては同じリーグで受賞を争うライバルだった2人ですが、大谷選手がドジャースに移籍してリーグが別になってからはそれぞれが2位以下に圧倒的な差をつけて2年連続でMVPとなっていて、まさに一時代を築いています。
大谷 WBC出場は「連絡を待っている」
大谷選手はMVPを受賞したあと電話会見に応じました。
このなかで日本が連覇を目指す来年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックへの出場について「個人間ではやり取りができないので、球団とどうなるかというのをまずは連絡を待っている。みんなそういう段階ではないかなと思うので、まだこれから先決まっていくことなのかなと思う」と話し、連絡を待っている状況だと説明しました。
(以下略)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014975921000
中国外務省 日本への渡航自粛呼びかけ 首相発言に反発強める
返信削除2025年11月15日午前1時40分
(2025年11月15日午後7時25分更新)
いわゆる「台湾有事」をめぐる高市総理大臣の国会答弁に中国側が反発を強めるなか、中国外務省は国民に対し、当面、日本への渡航を控えるよう呼びかけました。
一方、日本政府は中国側に、立場に違いがあるからといって両国の人的交流に影響を及ぼすべきでないなどとして適切な対応を強く求める申し入れを行いました。
いわゆる「台湾有事」をめぐり、高市総理大臣は先週国会で武力の行使を伴うものであれば「存立危機事態」になりうるという認識を示したのに対して、中国外務省が北京に駐在する金杉大使を呼んで抗議し答弁の撤回を求めたほか、国防省が強いことばで非難するなど中国側は反発を強めています。
中国外務省は14日夜遅く、SNSで「中国国民は当面、日本に行くのを避けるとともに、日本にいる中国国民は現地の治安情勢によく注意して、安全意識を高め、自分を守るよう厳重に注意喚起する」として、当面、日本への渡航を控えるよう呼びかけました。
理由について「近頃、日本の指導者は公然と台湾について露骨に挑発する発言をして、両国の交流の雰囲気をひどく悪化させ、日本にいる中国国民の身体と生命の安全を重大なリスクにさらしている」と主張しました。
日本政府観光局によりますと、ことし1月から9月までに中国から日本を訪れた旅行者は748万人と、国・地域別では最も多くなっていて、今後、中国からの観光客の動向や日中間の交流事業への影響も懸念されます。
《中国国内の反応》広州・上海・SNSでは
広州 日本行きを控える声や取材を断る人も
南部の中心都市・広州では日本行きを控えるという声も聞かれました。
広州に住む20代女性
「私は国や党の方針に従います」
広州に住む男性
「腹が立ちました。日本の首相が不適切な発言をし、歴史を直視せず両国関係を悪化させたのは理知的ではありません」
一方で、NHKの取材に対し「この質問には答えたくありません」と取材を断る人も多くいました。
上海の空港では今後の影響を心配する声
日本へ向かう航空便が多い上海にある国際空港では、日本に旅行に行く人たちから今後の影響を心配する声が聞かれました。
上海から大阪に旅行に行くという中国人の男性
「特にできることはないが、気をつけるべきはしっかりと気をつける。注意はします」
日本へのツアーを企画する会社のガイド
「今のところ影響はないが、ツアー客のなかには心配している人もいる。とにかく団体で行動するよう呼びかけている。今後、影響が出てくるだろう」
上海にある旅行会社によりますと、今のところ、日本に渡航する予定の人からの問い合わせやキャンセルの連絡は入っておらず「地震などの災害ではないので、そこまで大きな影響はないのではないか」とコメントしています。
中国大手航空各社 日本との間の便 手数料無料で払い戻しに
中国外務省が、日本への渡航を控えるよう中国国民に呼びかけたことをうけて、中国の大手航空各社は、日本との間の航空便について、15日から航空券をキャンセルした場合、手数料は無料で、払い戻すことが出来るという通知を相次いで出しました。
このうち、中国国際航空は、ホームページに通知を出し、「外務省の最近の発表に基づいて、日本路線の発着便の航空券について特別な対応をとる」としています。
具体的には、15日から来月31日までの東京や大阪など日本各地を結ぶ路線の航空券の変更や払い戻しを受け付け、払い戻しの手数料は無料だとしています。同じような通知は、▽中国東方航空や、▽中国南方航空といった大手の航空会社も出していて、中国政府の方針に従って、日本への渡航を控えるための対応を講じています。
SNSでは政府を支持する声や戸惑いの声も
中国のSNS、ウェイボーでは「国家を支持する」といった意見がみられました。
一方で、「道理はわかるし、確かに心配もしている。でも航空券を早くから予約してキャンセルもできない。1年かけてやっとためたお金で行くのに」とか、「もともと子どもを連れて行く予定だった。自分と日本は縁がないのだろうか?数年前も、日本に行きたくて航空券や泊まる場所を手配したのに、感染症で全てがキャンセルになってしまった」といった投稿もみられ、中国政府の呼びかけに対し、戸惑いもみられました。
《日本国内の反応》
削除木原官房長官 中国側に適切な対応 強く求める申し入れ
木原官房長官は視察先の新潟市で記者団に対し「中国外交部による発表は高市総理の国会答弁が日本に在留する中国人の安全にリスクをもたらしているとして中国人の日本への渡航を避けることなどを呼びかけているものだと承知している」と述べました。
その上で「こうした認識は日本側の認識とは相いれず、先の日中首脳会談で確認した戦略的互恵関係の推進と建設的かつ安定的な関係の構築という大きな方向性とも相いれるものではない。立場の違いがあるからこそ日中間の重層的な意思疎通が重要だ」と述べ、中国側に対し、適切な対応を強く求める申し入れを行ったことを明らかにしました。
外務省アジア大洋州局長 適切な対応を強く求める
外務省の金井アジア大洋州局長は東京にある中国大使館の施泳次席公使に対し立場に違いがあるからといって両国の人的交流に影響を及ぼすべきではないなどとして適切な対応を強く求めました。
日本の政府関係者「真意を見極めないと」
日本の政府関係者の1人は、NHKの取材に対し「中国側による突然の対応で、真意を見極めないといけない。日本の立場は一貫しており、日中関係の大きな方向性に影響が出ないよう求めていく」と述べました。
日本の政府関係者「日本のビジネスに影響出てくる可能性がある」
日本の政府関係者の1人は、NHKの取材に対し「中国側が先の高市総理大臣の答弁を非常に問題視していることの表れで、さらにエスカレートさせる可能性もある。中国人観光客などが実際に減れば日本のビジネスに影響が出てくる可能性がある」と述べました。
外務省幹部「中国側がギアを上げてきている」
外務省幹部の1人はNHKの取材に対し「中国側がギアを上げてきているように感じる。日中間の交流が停滞してしまわないか心配だ。中国がほかの措置に踏み切る可能性もあり注視していく必要がある」と述べました。
またいわゆる「台湾有事」をめぐる高市総理大臣の国会答弁について「『従来の立場を変えるものではない』とする日本側の主張を中国が受け入れるのは難しいのだろう」と述べました。
自民党 小林政調会長「冷静に受け止めるべき」
自民党の小林政務調査会長は、訪問先の秋田県北秋田市で記者団に対し「中国に対し何らこれまでの対応や向き合う姿勢を変えておらず、冷静に受け止めるべきだ。これまでどおり対話を継続し、日中関係という重要な関係を建設的かつ安定的なものにしていくために引き続き努力していくという姿勢については一切揺らぎはない」と述べました。
一方、大阪に駐在する中国の総領事によるSNSへの投稿については「国と国との関係という以前に個人の問題として、大国の外交官としては極めて不適切だったので、自民党としてはきぜんとした対応を政府に求めていく」と述べました。
自民党 森山前幹事長「市民間の交流への影響を最小限に」
超党派の日中友好議員連盟の会長を務める自民党の森山前幹事長はNHKの取材に対し「日中両国は首脳間で戦略的互恵関係を確認している。また、人的交流は日中双方にとって極めて重要であり、今回の中国外務省の対応による市民間の交流への影響を最小限に抑える必要がある」と述べました。
自民党幹部「言いがかりに近い」
自民党幹部の1人はNHKの取材に対し「高市総理大臣の国会答弁はこれまでの政府の考えを踏み越えておらずまったく問題はない。中国は台湾を『核心的利益』と位置づけており、日本をけん制せざるをえないのだろうが、今回の発表は言いがかりに近い」と述べました。
立憲民主党 野田代表「お互いにクールダウンを」
立憲民主党の野田代表は熊本市で記者団に対し「歴代の総理大臣と違った勇み足の発言でこういうことになってしまっていると思うが、そうかと言って中国も含め過剰な反応をしすぎている。お互いにクールダウンしながらどうしたらウィンウィンの関係に持っていけるかをもう1回、冷静に考えなければいけないときではないか」と述べました。
国民民主党 玉木代表「外交当局間でコミュニケーションを」
国民民主党の玉木代表は宇都宮市で記者団に対し「お互いに真意を理解せずにエスカレートしていくことは両国にとって避けるべき事態なので今はとにかくこれ以上のエスカレーションを避けるためしっかりと外交当局間でコミュニケーションをとるよう求めたい」と述べました。
またいわゆる「台湾有事」をめぐる高市総理大臣の国会答弁について「『存立危機事態』を認定しさらに武力行使に至るまでには法律上も憲法上も多くの段階のハードルがある。手の内を明かすことにもなるので個別の事案に関する発言は控えるべきで高市総理大臣本人もそう述べているのでそこは徹底すべきだ」と述べました。
“対応に強い不満あるとき経済面で圧力かけてきた”指摘も
中国は、領土や安全保障などの問題をめぐり、相手国の対応に強い不満があるときに、たびたび経済面で圧力をかけてきたと指摘されています。
▽2012年に日本政府が沖縄県の尖閣諸島を国有化した際には、中国各地で大規模な反日デモが相次ぎました。
日本への観光ツアーをキャンセルする動きも広がり、日本製品の不買運動がおき、さまざまな交流事業が中止や延期となりました。
▽また2017年に韓国にアメリカの迎撃ミサイルシステム「THAAD」が配備された際には、韓国への団体ツアーの販売禁止や韓国製品の不買運動、スーパーマーケットの営業停止やK-POPアーティストの公演の制限などが行われました。
▽さらに2018年に中国の通信機器大手ファーウェイの副会長がカナダ当局に逮捕された際には、カナダから菜種などの輸入を認めない措置をとったり、中国国民にカナダに行くのを控えるよう注意喚起をしたりしました。
▽そして2020年には、オーストラリアが新型コロナウイルスの発生源をめぐる独立調査が必要だと主張したことなどを受けて、オーストラリアへの留学を控えるよう注意喚起したり、石炭の輸入制限や大麦やワインへの関税の上乗せなどを実施したりしました。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014977431000
政府 中国側の出方を冷静に見極める方針 渡航自粛呼びかけで
削除2025年11月16日午前5時48分
中国外務省が中国国民に日本への渡航を控えるよう呼びかけたことについて、日本政府は立場の違いを理由に両国の人的交流に影響を及ぼすべきではないとして中国側に適切な対応を強く求めています。政府は事態がエスカレートすることは好ましくないとして中国側の出方を冷静に見極める方針です。
いわゆる「台湾有事」をめぐり、高市総理大臣が国会で武力の行使を伴うものであれば「存立危機事態」になりうるという認識を示したことに中国側は反発を強めていて、中国外務省は14日夜遅く、SNSで中国国民に対し当面、日本への渡航を控えるよう呼びかけました。
木原官房長官は15日、「先の日中首脳会談で確認した戦略的互恵関係の推進と建設的かつ安定的な関係の構築という大きな方向性とも相いれるものではない。立場の違いがあるからこそ日中間の重層的な意思疎通が重要だ」と述べました。
そして外務省の金井アジア大洋州局長が東京にある中国大使館の施泳次席公使に対し、立場に違いがあるからといって両国の人的交流に影響を及ぼすべきではないなどとして適切な対応を強く求めました。
政府内では、中国からの観光客が減った場合、日本の観光業に影響が及ぶ可能性があるという見方や、将来の経済面での中国との関係性はどうあるべきか考えるきっかけになるかもしれないといった指摘が出ています。
政府は、事態がエスカレートすることは日中両国にとって好ましくないとして、中国側の出方を冷静に見極める方針です。
一方、大阪に駐在する中国の総領事によるSNSへの投稿については、与野党双方から、国外退去を求め厳しい対応をとるべきだという意見が出ていて、中国側に引き続き、適切な対応を求めることにしています。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014977731000
中国 日本への留学慎重に計画するよう呼びかけ 対外宣伝強化も
削除2025年11月17日午前5時45分
高市総理大臣のいわゆる「台湾有事」をめぐる国会答弁に強く反発する中国が国民に日本への留学を慎重に計画するよう呼びかけるなど、影響が広がっています。さらに中国外務省の報道官は、SNSで中国側の立場を強調するなど、対外的な宣伝も強めようとしています。
いわゆる「台湾有事」をめぐり高市総理大臣が国会で武力の行使を伴うものであれば「存立危機事態」になりうるという認識を示したことに対し、中国政府は、北京駐在の金杉大使に抗議して発言の撤回を求めたほか、日本の治安情勢に懸念があると主張して中国の国民に渡航を控えるよう呼びかけています。
これに続いて、16日は中国教育省がホームページに通知を掲載し、この中で「日本の社会の治安が不安定で中国人を対象とした事件が多発している」などと具体的な根拠を示さず主張した上で、日本への留学を予定している人やすでに日本にいる中国人の留学生に対し、留学について、慎重に計画するように呼びかけました。
また、17日、日本と中国で行われた世論調査の結果の公表が予定されていましたが、急きょ延期されることが16日になって明らかになりました。
この世論調査は、日本の民間団体「言論NPO」と中国の「中国国際伝播集団」が毎年行っているもので、中国側が一方的に「現状の日中関係を踏まえて延期する」と通告してきたということで、背景には中国政府が日本への反発を強めていることがあると見られます。
さらに、中国外務省の毛寧報道官は、自身の「X」に日本語と英語で投稿し、1972年の日中国交正常化の際に交わされた日中共同声明に言及しながら、総理大臣が誰であっても日本は約束を守るべきだ、などと主張しています。
「X」は中国政府の規制によって中国では使えませんが、日本を含め世界中にユーザーがいる「X」に投稿することで対外的な宣伝も強めようとしています。
中国 文化観光省 日本旅行控えるよう呼びかけ
中国の文化観光省は16日夜、「当面、日本への旅行を控えるよう厳重に注意喚起する。すでに日本にいる旅行客は現地の治安状況によく注意して、安全意識を高め、自分を守るよう求める」として、当面、日本への旅行を控えるよう呼びかけました。
文化観光省は、今回の呼びかけは、今月14日に中国外務省が日本への渡航を控えるよう呼びかけた措置を受けた対応だとしていて、いまの状況が続くようであれば、中国からの個人や団体旅行は今後、減少する可能性があります。
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014978441000