2025年4月24日

食料安全保障、食料自給率、食肉利権、農林中金、JA全農、農水省


令和の米騒動農林中央金庫の巨額赤字問題(とJA全農のシノギ)…

2025年4月23日 11時45分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014787001000.html

>コメの流通を円滑にするための政府による備蓄米の3回目の入札が23日から始まりました。10万トンが対象で、今回からは、備蓄米が行き渡りやすいよう卸売業者どうしの売買が認められることになり、価格の安定につながるか注目されます。

あちらこちらの民間コメ集荷業者、昨秋の価格高騰米をしこたま抱えてしまって、値崩れしないように右左をよくみながら、今年産米収穫の秋まで、じわじわと出荷販売の根競べをしなきゃいけない。コメはもはや安売りできるような代物ではない。農水省は、アリバイ作りの対策してますポーズだけだ。米どころの地場スーパーですら、コメの価格は一向に下がる気配はない。備蓄米放出ミッションによって実質的に農水省が最凶最悪の悪徳転売ヤーの様相を呈している。

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04月01日 21時19分 NHK宮城
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20250401/6000030730.html

>農林水産省は「適正な備蓄米の運営に影響を及ぼし、政府との信頼関係を明らかに損なわせた」として7つの業者に対し、先月26日付けで備蓄米の入札への参加資格を3か月間、停止するとともに、違約金を請求しました。

このたびの「政府備蓄米放出」事業で、農水省はとんでもない荒稼ぎをやってんだな。昨夏以降これまでの経緯をみるに、まるで意図的にコメ不足をあおって米価高騰を焚きつけたようにしか見えんのだが…

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2025年3月21日 17時49分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250321/k10014756611000.html

>農林水産省は先週行われた備蓄米の入札について、落札量の9割以上をJA全農が占めたことを明らかにしました。

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プレスリリース
令和7年3月14日 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250314.html

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2025年3月11日 19時19分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250311/k10014746791000.html

>10日から始まった政府の備蓄米の入札について、参加した業者には結果の通知が届いています。農林水産省は平均落札価格などの入札結果は13日以降に公表する予定で、高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。

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2025年3月3日 18時20分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738151000.html

>農林水産省は、コメの流通を円滑にするために初めて行う備蓄米の入札について、3月10日から実施すると発表しました。

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>農水省、JA農協、農林族議員からなる農政トライアングルは、米価維持のため、農家に補助金を与えて、米の生産を1967年の1445万トンから毎年減らしてきた

https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/148.html

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2025年3月1日 読売新聞「社説」
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250228-OYT1T50189/

>政府はコメ価格の安定を図るため、18年に減反制度を廃止して以降も、転作に補助金を出して生産を調整している。しかし、今回、需要の急増時に柔軟に対応できない問題も明らかになった。

大本営は、あくまでも「需要急増」によってコメ不足になったと思わせておきたいらしいが、令和5年産米はあきらかに天候不順等の「不作」によって需給のひっ迫が生じたのではなかったか。そうとなれば、それは、長きにわたって為されてきたコメの生産調整(計画経済)政策の失敗を意味することになって、無謬性原則を旨とする組織の住人たちにとっては、甚だひどく自尊心が傷つく我慢のならない状況に陥ることになる。その組織に対する世間の風当たりも暴風どころで済まない。だからなおさら一層どこまでも頑としてそのことを一切認めることができないのであろう。

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それをやるなら、昨年(2024年、令和6年)の8月でしょ。(図らずも)ワザと高騰させたように見えなくもなく…

2025年1月24日 13時03分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250124/k10014702291000.html

コメの価格が高止まりしていることを受けて、江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で、市場に安定的に供給するために備蓄米の活用を検討する考えを示しました。コメの生産が大幅に減った時など限定的だった備蓄米のあり方が変わる可能性が出てきました。

農林水産省によりますと、先月のコメの相対取引価格は前の年の同じ月より60%上昇し、2006年の調査開始以降、4か月連続で最高値を更新しています。

これについて江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で「ことしに入ってもコメの価格は高い状況が続くのではないかという予測があり、農林水産省として安定的に食料を供給する義務がある」と述べ、コメの安定供給のために備蓄米の活用を検討する考えを示しました。

具体的にはコメの流通が滞っていると判断される場合には、国が集荷業者に備蓄米の一部を売り渡し、市場への供給量を増やすことを検討しているということです。

売り渡したコメは流通が安定したあと、国が同じ量を買い戻す考えだということです。

農林水産省はこうした方法が可能かどうか議論を進めることにしています。

江藤大臣は「コメ離れが進めば国内の消費が落ち、生産者にとってもいいことではない。手だての準備はしっかりやっておく」と述べました。

法律に従って国がコメを備蓄する備蓄米の活用はコメの生産が大幅に減った時など限定的でしたが、そのあり方が変わる可能性が出ています。

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「備蓄米」のオモテ向きの名目は「食料安全保障」なのかもしれないが、しょせんそれは「手段」にすぎず、そもそものほんとうの「目的」は、備蓄米を確保することで市場の流通量を減らし価格を維持することだったでしょ。

令和6年産米の「備蓄米」政府買い入れは、さらにコメ価格高騰に拍車をかけたようなものになってしまったのではないのかな?



(書きかけ)




今また再び「貧乏人は麦を食え」の時代…





(№651 2025年1月25日)

201 件のコメント:

  1. 政府備蓄米 販売可能に 農相表明 高値止まり 方針転換
    2025/01/25 05:00

     江藤農相は24日の閣議後の記者会見で、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者に対し、政府備蓄米を販売できるようにする方針を示した。一定期間後に国が買い戻す条件を付ける。米価が高止まりしていることから、備蓄米の運用方針を見直す。

     31日に開催する食料・農業・農村政策審議会(農相の諮問機関)の食糧部会で諮問する。販売時期や数量などは今後検討する。

     政府備蓄米は、不作などによるコメ不足などの緊急時に対応するため、100万トン程度備蓄されている。昨夏に店頭でコメが品薄となった際、政府は備蓄米を放出せず、2024年産の新米が出回れば価格は落ち着くとの見通しを示していた。だが、コメの集荷業者と卸売業者との間の取引価格は4か月連続で過去最高を更新している。

     江藤農相は「生産者にとっては米価が上がり、将来に明るい兆しが出てきた。国が在庫を出すと反発もあるかもしれない」と生産者への配慮を示した。

     キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「昨夏に備蓄米を放出していれば、米価が高騰する前に手を打てた。遅きに失した」と指摘する。
    https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250125-OYT1T50018/

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  2. まずい備蓄米を払い下げても、市中の旨いコメの価格は下がらんだろ。コメの商いをする悪徳業者が、ブレンドでしこたま稼ぎまくるシノギのネタにされてうやむやになるだけだな。

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    1. そういえばその昔、MA米や非食米がらみで、いろんな騒動や不祥事が起こりまくっていたっけな…

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  3. 江藤農相 “備蓄米の活用検討” 市場に安定供給なるか
    2025年1月25日 13時09分

    コメの価格が高止まりしていることを受けて、江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で、市場に安定的に供給するために備蓄米の活用を検討する考えを示しました。

    コメの生産が大幅に減った時など限定的だった備蓄米のあり方が変わる可能性が出てきました。

    農林水産省によりますと、先月のコメの相対取引価格は前の年の同じ月より60%上昇し、2006年の調査開始以降、4か月連続で最高値を更新しています。

    これについて江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で「ことしに入ってもコメの価格は高い状況が続くのではないかという予測があり、農林水産省として安定的に食料を供給する義務がある」と述べ、コメの安定供給のために備蓄米の活用を検討する考えを示しました。

    具体的にはコメの流通が滞っていると判断される場合には、国が集荷業者に備蓄米の一部を売り渡し、市場への供給量を増やすことを検討しているということです。

    売り渡したコメは流通が安定したあと、国が同じ量を買い戻す考えだということです。

    農林水産省はこうした方法が可能かどうか議論を進めることにしています。

    江藤大臣は「コメ離れが進めば国内の消費が落ち、生産者にとってもいいことではない。手だての準備はしっかりやっておく」と述べました。

    法律に従って国がコメを備蓄する備蓄米の活用はコメの生産が大幅に減った時など限定的でしたが、そのあり方が変わる可能性が出ています。

    専門家「放出の可能性 浸透すれば市場価格は安定」
    コメの流通などに詳しい日本総合研究所の三輪泰史チーフスペシャリストは「もともとの備蓄米の役割からすると異例な対応だ。備蓄米を放出する可能性があるというメッセージだけでも価格はある程度沈静化することはあるだろう。もしその動きが鈍ければ実際に放出することになるだろう」と話しています。

    そのうえで、備蓄米を活用する効果について「流通が滞っている部分や異常な高値を自然な状態に戻し、これ以上価格が上がるのを避けることができる。すぐに店頭の価格が落ち着くことは難しいが、数か月のスパンで見れば、消費者も効果を体験できると思う」と述べました。

    一方、今後の政府の対応について、「気候変動の影響が毎年起きるような状況になるとコメの品薄や価格高騰は過去とは比べものにならないハイリスクな状態になる。今回はイレギュラーな緊急の対応となったが、一定程度価格が上がると備蓄米を放出する可能性があるという認識が浸透すれば市場価格は安定する。食料安全保障の観点から早期に法改正を行うべきだ」と指摘しました。

    コメ販売店も期待「なんとか価格下げてコメ離れ防いで」
    都内のコメの販売店では仕入れるコメの量が減っていて、取引先に販売するために必要な量を確保できていないことから、先行きを懸念しています。

    千代田区にあるコメの販売店では主に飲食店向けにコメを販売しています。

    店主の福士修三さんによりますと、コメの価格は新米が出回り始めたあとも上昇が続いているということで、現在は去年の秋と比べて1キロあたり150円から200円ほど値上げしているということです。

    さらにこの店では卸売業者やJAなどからコメを仕入れていますが、注文できる量が制限されているため、仕入れるコメの量が例年より3割から5割ほど減っているということです。

    千代田区のコメ販売店 店主 福士修三さん
    福士修三さんは「新規の問い合わせは毎日くるが、すべてお断りしていて、売りたくても売れない状況だ。業者のみなさんも量が確保できるか不安になっていて、今までなら手元にある余分なコメは売っていたが、今はみなさん手放したくないので売る側が少なくなっている。私の店でもこの先必要な分を確保できているかというとまだできておらず、どのように仕入れるか頭がいたい」と話していました。

    そのうえで、農林水産省が備蓄米の活用を検討すると明らかにしたことについて、「現状を打開するには有効な手段かと思う。異常な価格高騰に対して、取引価格の抑制につながると思っているので、期待は大きい。一番、不安に思っているのは消費者のコメ離れなので、なんとか価格を下げてコメ離れを防いでほしい」と話していました。

    大手チェーンも「期待」「歓迎」
    大手寿司チェーンの「くら寿司」は、「店舗では収穫から1年以内のコメを使っているため、備蓄米をそのまま使うことは考えていないが、備蓄米が市場に出回ることでコメの価格が安定することを期待したい」と話しています。

    また大手牛丼チェーンは、「外食企業として、消費者に対して安定的に食の供給を行う責任がある。安定的な価格で提供を続ける意味でも備蓄米の放出は歓迎する」としています。

    備蓄米とは
    コメの生産量が大幅に減った場合に備えて、国は法律に基づいてコメの備蓄を行っています。

    きっかけとなったのは1993年の全国的なコメ不足でこのよくとしに成立した食糧法で政府はコメの不足に備えて必要な数量を在庫として保有しておくことが定められました。

    備蓄するコメの量は、10年に1度の深刻な不作や、2年連続の不作にも対応できるよう、100万トン程度を適正な水準としています。

    これは主食用米の年間需要量のおよそ7分の1にあたり、去年6月の時点では91万トンが備蓄されています。

    政府は備蓄用として毎年20万トン程度を一般競争入札で買い入れていて、今の仕組みでは5年間利用がなければ家畜の餌として販売されています。

    この仕組みになった2011年以降、主食用米の不足で備蓄米を放出したケースはないということです。

    備蓄米を出したケースとしては、東日本大震災の際に被害を受けた流通業者向けに4万トン、去年にはせんべいなどの原料になるコメの不足を受けて、加工用として1万トンがそれぞれ販売されたということです。

    去年、各地のスーパーでコメが品薄になった際には備蓄米の放出を求める声も出ましたが、農林水産省はコメの生産量は減っていないとして慎重な姿勢を示していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250124/k10014702291000.html

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  4. 花粉飛散させるスギ雄花 近畿で5倍も 専門家「早めの対策を」
    2025年1月25日 17時09分

    花粉を飛散させるスギの雄花の数を環境省が調査したところ、全国的には例年よりやや多い傾向で、近畿では例年の4倍から5倍となったところがあるなど特に多く確認されました。

    雄花の数が多く確認された地域では今シーズン、スギ花粉の飛散量が多くなると予想され、専門家は「花粉症になっていない人が新たに花粉症になったり、花粉症の人の症状が重くなったりする。早めの対策が必要だ」としています。

    スギの雄花 近畿で5倍のところも
    環境省はスギ花粉の飛散量を予測するため毎年、スギの雄花の数を調べていて、去年の11月から12月にかけてスギが少ない沖縄県を除く46都道府県で調査を行いました。

    それによりますと、確認された雄花の数は地域によってばらつきはあるものの、過去10年の平均値と比べ、全国的にやや多い傾向だったということです。

    このうち、近畿では雄花の数が例年に比べ、京都で564%、大阪で492%、奈良で430%などと特に多かったということです。

    このほか、徳島で239%、静岡で215%、福岡で214%などと例年の2倍以上確認されたということです。

    また、中国地方では、鳥取で151%、島根で145%、岡山で113%などと例年よりやや多く確認されたということです。

    さらに、関東地方では例年と比べて、千葉で175%、神奈川で144%、埼玉で107%、東京で71%だったということです。

    一方、東北地方では、山形で25%、青森で26%、岩手で26%となるなど、例年より少なかったということです。

    スギ花粉の飛散のシーズンは例年2月ごろからですが、東京都によりますと、都内ではすでに今月8日から花粉が飛び始めていて、環境省はマスクやメガネを予防的に着用することや、飛散量が極めて多い日にはテレワークを活用することなど対策の徹底を呼びかけています。

    ことしの花粉「早く」「多い」と予測 なぜ?
    花粉の調査をしている神奈川県自然環境保全センターの齋藤央嗣主任研究員によりますと、神奈川県厚木市のセンターの敷地にあるスギ林では、今月7日に花粉の飛散が確認されました。

    飛散開始が「早く」、量も「多い」と予測されることしの花粉。齋藤さんは、去年夏の猛暑に加えて秋まで気温の高い日が続いた厳しい残暑の影響を指摘します。

    スギの木は、気温が高い時期に花粉を作る雄花の花芽ができます。去年は、夏の暑さで花芽が多くできた上、秋まで暑さが続いたため、長い期間作られ続けたといいます。そして、多くできた花芽の中で例年より早く花粉を放出させる雄花が見られたということです。

    神奈川県自然環境保全センター 齋藤央嗣主任研究員
    「1個の花芽の中の花粉の量は変わらないが、秋がずっと暑かったので、いつまでも分化していったので、大きい花芽だけでなく、小さいものも多く見られる状態だ。ことしのような花粉の多い年は、花粉症になっていない人が新たに花粉症になったり、花粉症の人の症状が重くなったりする。抗アレルギー薬の開発が進み、早くから飲み始めると効きやすい薬もあるので、処方を受けるなど早めの対策が必要だ」

    (以下略)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250125/k10014703571000.html

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  5. アレルギー疾患は、ほんとうに「スギ花粉」が原因なのか、「花粉症」という名称は的確な表現と言えるのか?

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  6. 農林中金の巨額損失 国の有識者会議が法律の見直しなど提言
    2025年1月28日 15時34分

    運用の失敗で巨額の損失を計上した農林中央金庫について、国の有識者会議は運用に詳しい外部の専門家を理事会のメンバーに加えられるよう、法律を見直すなどの提言を盛り込んだ報告書を取りまとめました。

    農林中央金庫が外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上したことを受けて、要因や背景を検証してきた国の有識者会議は28日の会合で、提言を盛り込んだ報告書を取りまとめました。

    それによりますと、農林中金の運用方針の意思決定機関である理事会のメンバーに運用に詳しい外部の専門家を加えられるよう、いまの法律で禁止している「理事の兼業」を認めることを求めています。

    また、運用対象が特定の金融商品に偏らないようリスクを分散させるとともに、農業分野への融資をさらに拡大できるよう、制度の見直しを行うことを提言しています。

    報告書を受け取った江藤農林水産大臣は「農林中金という名前に恥ずべきようなことだと思っている。検証内容を尊重させていただき、農林中金に対してしっかり指導していきたい」と述べ、法改正を進める考えを示しました。

    農林水産省は報告書を受けて農林中金に組織や運用体制の見直しも求めていく方針です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250128/k10014705821000.html

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    1. 農林中金に外部人材案、巨額の外債損失受け提言…リスク分散した運用への転換要求
      2025/01/29 16:00

      有識者会議の川村雄介座長から報告書を受け取る江藤農相(右)(28日、東京都千代田区の農林水産省で)

       外国債券の運用で多額の損失が発生した農林中央金庫を巡り、農林水産省の有識者会議は28日、経営改革に向けた提言を盛り込んだ報告書を取りまとめた。巨額損失の発生の再発防止を図るため、報告書では、農林中金の理事会に外部人材を登用できるようにするための法改正の実施や、リスクを分散した運用方針への転換などを求めた。

      ◆機関投資家
       28日に有識者会議座長の川村雄介氏(グローカル政策研究所代表理事)から報告書を受け取った江藤農相は、「農林中金という名前に非常に恥ずべきようなことだ。農林中金に対しては検証内容に基づき、しっかりと指導していきたい」と述べた。

       農林中金は、農林水産業に携わる事業者の資金をJAグループなど傘下の系統金融機関経由で集め、国内外の株式や債券で運用している。2024年3月末の市場運用残高は56兆円で、国内有数の生命保険大手などと並ぶ機関投資家だ。

       運用資産における外国債券の割合は、4割程度を占めている。22年以降、欧米の金利が上昇して債券価格が下がったことで、含み損が膨らみ、24年3月末の債券の含み損は2年前の約6・6倍の2兆1923億円に拡大した。25年3月期の最終利益は1兆5000億円規模の赤字の見通しだが、2兆円規模になる可能性もある。

      ◆理事 内部昇格のみ
       農林中金の業務執行の意思決定を担う理事会のメンバーは7人で、全員が内部昇格者となっている。市場運用部門出身の理事は2人のみだ。全員が内部昇格者なのは、農林中央金庫法で役員に当たる理事の兼職が禁止されているためだ。

       報告書では、農林中金に理事の市場運用経験者を増やすことを、農水省には農林中金法改正で外部の専門家の登用を可能にすることを求め、巨額の損失につながる運用リスクを減らすよう促した。兼職を解禁することで、外部から市場運用部門に詳しい理事を増やす狙いがある。

       また、運用体制の課題を巡っては、農林中金に対し、債券に偏る現状からリスクを分散した運用方針に改め、収益源の多様化を検討するよう求めた。このほか、農業・食品産業への融資額を増やすべきであるとも指摘した。大規模農家の資金需要が高まり、食品産業でも設備投資の資金需要が増加している。政府系の日本政策金融公庫に比べ、農林中金の農業向け資金融資は伸び悩んでいる状況だ。

       会議終了後、報道陣の取材に応じた川村氏は「半年も1年も、ただ検討するというのは困る。できるだけ早い対応を、具体的に見えるようにしてほしい」と述べ、必要に応じて会議を再開する可能性を示唆した。農水省によると、会議にオブザーバー参加した農林中金の奥和登理事長は「報告書の内容を 真摯しんし に受け止め、しっかり対応を検討したい」などと発言したという。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250129-OYT1T50002/

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  7. みかんなど かんきつ類の価格高騰 一大産地の和歌山でも
    2025年1月28日 19時11分

    みかんの収穫量が全国一の和歌山県では、今シーズン、みかんなどのかんきつ類の価格が高騰しています。

    和歌山市にある産直市場では、温州みかんの出荷が始まる毎年9月ごろから、「不知火」などの品種が旬を迎える翌年の2月ごろまで、特産のかんきつ類が販売されています。

    この店では生産者の決めた価格で販売されていますが、今シーズンの温州みかんは、1キロ当たりの平均価格が昨シーズンと比べて100円ほど高く、これまでで最も高い価格となっているというということです。

    また、来月中旬に出荷の最盛期を迎える「不知火」や「ネーブルオレンジ」、それに「清見オレンジ」など、そのほかのかんきつ類も昨シーズンと比べて3割ほど価格が上がっているということです。

    店などによりますと、今シーズンは全国的にかんきつ類の収穫量が減少している一方で経費は増えていて、生産者からは、販売価格に反映せざるをえないといった声が聞かれるということです。

    訪れた客は「毎年、親しい人にお歳暮でみかんを贈っていますが、今までの5キロから3キロに減らしました」と話していました。

    「産直市場よってって狐島店」の武石一真店長は「みかんは手軽に食べてもらいたいので、価格を上げることは心苦しいですが、燃料や資材も上がっている中、しかたなく値上げしています」と話していました。

    猛暑やカメムシ大量発生などで収穫量減少
    和歌山県海南市は、収穫されたみかんを蔵で熟成させた「蔵出しみかん」が特産で、今月、出荷の最盛期を迎えています。

    今シーズンは多くの実がなる「表年」にあたりますが、海南市下津町の農園では、実が少なくなる「裏年」だった昨シーズンよりも収穫量は2割ほど減少したということです。

    収穫量の減少は、猛暑の強い日ざしや乾燥で実の水分が抜けたり割れたりして、出荷できない実が例年より多かったためだということです。

    和歌山地方気象台によりますと、去年6月から8月にかけての3か月間の平均気温は、和歌山市で平年より1.2度高い27.5度となるなど、過去最高を更新しています。

    猛暑のほかにも、去年は実をつける春から夏にかけてカメムシが大量発生し、実が大きくなる前に落ちてしまう被害もあったということです。

    「藤原農園」の藤原良太さんは「水をたっぷりやるなどして工夫していますが、夏場の暑さは対策が難しい部分もあります。来シーズンは消費者に安定してみかんを届けたいです」と話していました。

    和歌山県果樹園芸課の武田知明さんは今シーズンのかんきつ類はいずれも高値が続く見通しとしたうえで、「来シーズンの和歌山は『裏年』で、収穫量が減る可能性があり、生産者には品質の向上につながるような設備の導入を支援したい。また、気温が高くても安定して生産できる品種や新たな技術の開発を今後、目指していきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250128/k10014706041000.html

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  8. 政府の備蓄米 コメ流通が滞る場合 一時的に市場放出が可能に
    2025年1月31日 19時49分

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、政府の備蓄米について、コメの流通が滞っていると判断した場合には、一時的に市場に放出できるよう運用を見直すことを決めました。

    実際に放出に踏み切るかは決まっていませんが、今回の見直しが、コメの価格の安定につながるか注目されます。

    農林水産省は、31日有識者による会議を開き、政府の備蓄米に関する運用の見直し案を提示しました。

    これまで、政府の備蓄米は、深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていましたが、見直し案では、コメの流通が滞っていると判断した場合にも、1年以内に同じ量を買い戻すことを条件に、放出できるようにするとしています。

    農林水産省は、関係者の間でコメの確保に向けた競争が過熱していることが、価格高騰の背景にあるとみて、これまでより柔軟に備蓄米を放出できるようにすることで、価格の安定につなげる狙いがあります。

    会議では、価格が下落することで、農家の手取りの減少につながらないよう具体的な放出量などは慎重に検討してほしいといった意見は出されたものの、最終的に見直しが決まりました。

    農林水産省は、今後のコメの流通状況を慎重に見極めた上で、実際に放出に踏み切るか判断することにしていますが、今回の見直しがコメの価格安定につながるか注目されます。

    政府の備蓄米とは
    コメの生産量が大幅に減った場合に備えて、国は法律に基づいてコメの備蓄を行っています。

    きっかけとなったのは1993年の全国的なコメ不足で、このよくとしに成立した食糧法で政府はコメの不足に備えて必要な数量を在庫として保有しておくことが定められました。

    備蓄するコメの量は
    ▽10年に1度の深刻な不作や
    ▽2年連続の不作にも対応できるよう、100万トン程度を適正な水準としています。

    これは主食用米の年間需要量のおよそ7分の1にあたり、去年6月の時点では91万トンが備蓄されています。

    政府は備蓄用として毎年20万トン程度を一般競争入札で買い入れていて、今の仕組みでは5年間利用がなければ家畜のエサとして販売されています。

    この仕組みになった2011年以降、主食用米の不足で備蓄米を放出したケースはないということです。

    備蓄米を出したケースとしては
    ▽東日本大震災の際に被害を受けた流通業者向けに4万トン、
    ▽去年にはせんべいなどの原料になるコメの不足を受けて、加工用として1万トンがそれぞれ販売されたということです。

    去年、各地のスーパーでコメが品薄になった際には備蓄米の放出を求める声も出ましたが、農林水産省はコメの生産量は減っていないとして慎重な姿勢を示していました。

    コメの価格高騰が続いている背景
    コメの価格高騰が続いている背景として、
    ▽コメの買い付け競争が過熱していることや、
    ▽去年の夏の品薄を受けて、例年より多めに在庫を確保する動きなどを指摘する声が上がっています。

    農林水産省によると、去年、収穫されたコメは679万トンと、前の年より18万トン増えたとみられています。

    一方で、JAなどの主な集荷業者が農家から買い集めたコメの量は、216万トンで、前の年より21万トン、率にして8%程度、下回っています。

    農林水産省は、中小の集荷業者などがどの程度、コメを買い集めているか把握できていないものの、農家からの買い付け競争が過熱した結果、JAなどが例年より、コメを確保できなかったとみています。

    これによって、JAなどを通じて市場に出回るコメも十分ではなく、結果として、価格の高騰につながっているのではないかと農林水産省はみています。

    また、関係者の間では、去年の夏、一部のスーパーなどで一時、コメが品薄となったことを受けて、例年より多めに在庫を確保しておこうとする動きが高値につながっているといった指摘も上がっています。

    さらに、農業用機械の燃料費や肥料代、人件費など生産コストの上昇も、コメの値上がりの一因となっています。

    コメの価格推移と農水省の姿勢は
    コメは去年の夏に各地のスーパーなどで一時、品薄となり、その後、店頭での品不足は解消されましたが、価格の上昇は続いています。

    農林水産省によりますと、全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、去年の6月ごろまでは、5キロあたり2000円から2200円程度で推移していましたが、その後、価格は右肩上がりに上昇し、一部のスーパーなどで品薄となった8月には2600円を超えます。

    当時、コメの品薄を受けて、備蓄米の活用を求める声も上がりましたが、農林水産省は慎重な姿勢を示していました。

    当時の坂本農林水産大臣は、大阪府の吉村知事から備蓄米を放出するよう要望を受けたことを明らかにしたうえで、「コメの需給や価格に影響を与えるおそれがあるため慎重に考えるべきだ」と述べていました。

    そして、農林水産省は、新米が本格的に出回るようになれば、一定の価格水準に落ち着いてくるという見通しを示していました。

    しかし、その後も、価格は上がり続け、5キロあたりの平均価格は、
    ▽9月には3000円を超え、
    ▽10月には3400円を超えます。

    直近の1月13日から19日までの1週間では5キロあたり3627円となり、
    前の週に比べて40円あまり、前の年の同じ時期に比べると1590円あまり、率にして78%、高くなっています。

    江藤農林水産大臣は1月24日の会見で、「新米が出てくれば市場が落ち着くという見通しを農林水産省として持っていたが、ことしに入っても高い状況が続くのではないかという予測がある。農林水産省として安定的に食料を供給する義務がある」と述べ、備蓄米の活用を検討していくことを明らかにしました。

    専門家 放出踏み切った場合 “流通段階の価格高騰抑える形に”
    コメの生産や流通に詳しい宇都宮大学の小川真如助教は、コメの価格上昇が続いている背景について、「大きな要因としては集荷競争の過熱があげられる。従来の集荷業者や卸売業者だけでなく、これまで扱っていない業者なども含めてコメを集めた結果、コメがどこにあるか分からない状況になった」と指摘しました。

    その上で、実際に備蓄米の放出に踏み切った場合の影響については、「流通段階でのコメの価格高騰を抑える形になると思う。小売りの段階では、値段が下がるというより、これ以上、高くならなくてよかったというレベルになるのではないか」と述べました。

    一方、このタイミングで農林水産省が見直しを行ったことについては、「去年から、いつでも使えたカードで、切るのがちょっと遅かったと思う。『備蓄米を出すことも検討する』というメッセージを国民や業者、生産者に発信して安心してもらうことはいつでも、できたのではないか」と指摘しました。

    山形の農業法人“4月には在庫が底をつく見通し”
    山形県南陽市などの30ヘクタールの田んぼでコメを生産し、首都圏や関西のスーパーや米穀商に出荷している農業法人では、去年秋以降、取り引きを希望する連絡が相次ぎ例年の2倍以上のペースで出荷しているといいます。

    コメの在庫は、1月31日時点で去年の同じ時期の半分程度しか残っていない状態で、取引先から毎日のように連絡が入っていますが、新たな顧客からの注文は断っているといいます。

    農業法人によりますと、このままの状況が続けば、ことし4月には在庫が底をつく見通しだということです。

    農業法人では、去年10月に取引価格をおよそ7%上げたということですが状況しだいでは、さらなる値上げも検討するということです。

    農業法人の黒澤信彦社長は「コメ価格が上がることは生産者としてうれしいが、需要が極端に高まると在庫の調整が難しい。備蓄米が一時的に放出されても市場に安心感が生まれるだけで根本的な解決にはならない」と話していました。

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    1. 弁当店展開の会社 “国の政策が必要な段階だと感じる”

      茨城県と栃木県で5つの弁当店を展開している会社では、取引先の販売店から、年間50トンあまりのコメを仕入れています。

      弁当に使用しているのは山形県の庄内地方でとれた「はえぬき」で、会社によりますと、去年秋は前の年のおよそ2倍の価格で調達することとなり、仕入れにかかるコストは1000万円ほど増えたということです。

      これを受けて会社では去年10月、すべての商品の価格をおよそ10%値上げしました。

      こうした中去年12月、コメを仕入れている販売店から現在使っているものと同じコメを追加で確保できない可能性があると伝えられたといいます。

      会社では販売店に1年分の在庫を確保してもらっていましたが、弁当の売り上げが好調で、使用するコメの量は当初の見通しより増えています。

      このため、必要なコメを追加で確保できなかった場合、営業にも影響が及びかねないと懸念を強めています。

      また、コメを確保できたとしても、去年秋からさらに価格は上昇していて、利益を圧迫するおそれがあるとしています。

      一方、影響は出店計画にも及んでいます。

      この会社ではことし、新規の出店を検討していますが、コメの調達の見通しを立てづらく、具体的な計画を進められないのが現状だということです。

      弁当店を展開する「ケイズキッチン」の佐藤公彦代表取締役は「お弁当はお米ありきなので、なんとか供給と価格が一定になってほしいというのが切実な思いです。個人や企業で何とかできる問題ではなくなってきていて、国の政策が必要な段階だと感じています」と話していました。

      弁当店 “価格 これ以上、上げられない”
      大阪 中央区にあるおにぎりや弁当を販売している店では、去年秋に収穫されたコメの仕入れ価格が、およそ30%上昇したということです。

      これを受けて、店では去年12月、およそ20種類のおにぎりや弁当の価格を10%ほど引き上げました。

      この店では、原材料価格の高騰を受けて去年8月にも値上げしていて、4か月の間に2度値上げした形です。

      コメだけでなく、野菜や卵の高値傾向も続く中、弁当などの販売価格を少しでも抑えようと、毎日のメニューでは、仕入れ価格の安い食材を使ったメニューに切り替える工夫もしています。

      31日は、弁当のおかずのひとつ「小松菜のおひたし」を、安く仕入れたほうれんそうを使ったおひたしに変更していました。

      また、この店の人気商品である500円の「ワンコイン弁当」は、去年の夏から内容量を減らし、一回り小さいサイズで販売しているということです。

      店を訪れた20代の男性は、「いろいろな食材の値段が上がっているので値上げはしかたないと思います。コメはもう少し、下がってほしいです」と話していました。

      40代の女性は、「コメが高くて困っています。野菜も高いので自分で育てるなど工夫していますが、厳しいですね」と話していました。

      「TEMARIYA南本町店」の梶川朱美店長は、「去年は2度、値上げをしたので、お客さんが来てくれるかすごくヒヤヒヤしました。価格はこれ以上、上げられないので、店側の工夫も必要だと思っていますが、コメは、早く安くなってほしいです」と話していました。

      学生食堂 “備蓄米活用で値下がりを期待”
      仙台市太白区にある東北工業大学の八木山キャンパスの学生食堂では、通常は1日でおよそ44キロのコメが消費されるということです。

      大学によりますと、これまで比較的価格が安い「ひとめぼれ」の古米を使っていましたが、去年の秋から手に入らなくなり、現在は価格が高騰している新米を使用しているということです。

      大学では、業者に1度に発注するコメの量を増やすなどしてコストを抑えているということですが、これ以上、コメの価格が上昇すれば今のサービスが維持できないとしています。

      こうした中、市場に安定的に供給するために国が備蓄米の活用を検討していることについて、東北工業大学教務学生課の目黒裕二課長は、「販売価格を上げると学生に影響が出るので、値上げはしていません。いま以上にコメの価格が高騰しなければ、大学としてこれまで同様のサポートができると思うので、今後、議論が進んで、値段がいまより下がることを期待したい」と話していました。

      宮城の稲作農家 “価格安定につながる政策を”
      宮城県亘理町の稲作農家、清野一輝さんは去年、7ヘクタールの田んぼで「ひとめぼれ」や「つや姫」などを栽培しました。

      ことしはコメの需要の増加を受けて主食用米の作付けを増やす計画ですが、原油価格の上昇などで、農業機械に使う軽油や肥料などの資材価格が高騰し、生産コストは数年前の1.5倍ほどに増えているといいます。

      このため、清野さんは、コメの価格の高止まりについて「これまでの出荷価格がだいぶ安く、生産者からすれば生産コストに見合う価格ではなかった。ようやく見合った価格になってきている」と話していました。

      一方、国が備蓄米の活用を検討していることについては、「備蓄米が放出された経験がないので、実際にコメの価格がどういう値動きになるかわからないが、あまり現場が混乱するような政策ではなく、価格が安定するようにしてもらいたい」としています。

      その上で「消費者が手に取る時に価格が高すぎて別のものを食べるようになるのは心が痛いので、そこまで価格が下がらず買う方も納得できるような価格になるのであればしかたがない」と話していました。

      新潟の農業法人 “価格が大きく左右されないよう配慮を”
      新潟県南魚沼市で農業法人を経営する青木拓也さんは、およそ40ヘクタールの田んぼでコシヒカリを中心にコメを栽培しています。

      青木さんは、価格の高騰が続くと消費者のコメ離れが進むのではないかと懸念していて、国が備蓄米を放出することに一定の理解を示しています。

      一方で、安定的にコメを生産・出荷するために、価格が大きく左右されないように配慮してほしいとしています。

      青木さんは「コメの価格がやっと上がってくれてうれしいが、上がり方がはやいので消費者に受け入れられるか不安だ。備蓄米の放出は致し方ないが価格を大きく左右するやり方はしてほしくない。価格を下げるにしても若干下げるくらいにして、少しずつ放出したり用途を絞ったりしてほしい」と話していました。

      一方、青木さんのもとには、卸売業者などから例年の2倍から3倍程度の問い合わせが寄せられていて、ふだん取り引きがない関東の業者などからも連絡が来ているということです。

      青木さんが利用しているコメの生産者と業者をつなぐマッチングサイトでも、生産者よりも買い手の数が多くなっているということですが、すぐに出荷できる在庫はなく、早くもことしの秋に収穫されるコメの商談を行いたいという話もきているということです。

      青木さんは「商談会に行くと『10トン単位で欲しい』と言ってくる業者がゴロゴロいる。農家は作付けの時点でコメの行き先を決めているので、去年の暮れから年明けにかけて『来年度産のコメについて話をしたい』という声も聞こえてきている」と話していました。

      江藤農相「それなりの効果 期待できる」
      備蓄米の活用の検討について江藤農林水産大臣は、31日午前中の記者会見で、「価格は市場で決まるのが正常な商取引であり、コメもそうあって欲しいと思うが、コメが市場に出てこないということであれば農林水産省として何ができるか検討することは当然、必要だ。買い戻し条件付きだがそれなりの効果は期待できると考えている」と述べ、コメの価格安定につながるのではないかという期待感を示しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250131/k10014708981000.html

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  9. 農林水産物と食品の輸出額が初の1兆5000億円超 日本食の人気で
    2025年2月2日 4時58分

    日本から海外への農林水産物と食品の輸出額が、去年、過去最高を更新し、初めて1兆5000億円を超えたことが分かりました。日本食に対する世界的な人気の高まりを背景にアメリカや台湾などへの輸出が伸びたということです。

    日本から海外への農林水産物と食品の輸出額は増加傾向が続いていて、10年前の2015年には7000億円余りでしたが、4年前の2021年には1兆円を超え、おととしは1兆4000億円余りに上っていました。

    関係者によりますと、この農林水産物と食品の輸出額が、去年はおととしを上回って過去最高を更新し、初めて1兆5000億円を超えたことが分かりました。

    日本産水産物の輸入規制が続く、中国への輸出は減少した一方で、日本食に対する世界的な人気の高まりを背景にアメリカや台湾などへの輸出が伸びました。

    また品目で言うと、コメや緑茶、牛肉などの輸出が伸びたということです。

    ただ、政府は、農林水産物や食品の輸出額を2030年までに5兆円に増やす目標を掲げていて、目標達成には今の3倍以上に伸ばしていく必要があります。

    政府は、中国に対して輸入規制を撤廃するよう働きかけを続けるとともに、日本食をさらに海外に普及させ、日本の食材の輸出拡大につなげていきたいとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250202/k10014709941000.html

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  10. 青森 NEWS WEB
    コメ価格高騰でJA概算金目安額年度途中に引き上げ
    02月03日 17時13分

    コメの価格高騰が続く中、JA全農あおもりは、去年産のコメを出荷した農家に県内の農協が仮払いする「概算金」の目安額について、初めて年度途中の引き上げを行いました。
    この結果、目安額は、主力品種の「まっしぐら」などでいずれも2万円を超え、過去最高になっています。

    農林水産省によりますと、去年12月のコメの相対取引価格は前の年の同じ月より60%上昇し、2006年の調査開始以降、4か月連続で最高値を更新するなど、コメの価格高騰が続いています。

    こうした中、JA全農あおもりは、コメを出荷した農家に対して県内の農協が支払う仮払い金、「概算金」の目安額について、初めて年度途中の引き上げを行いました。

    60キロあたりの目安額は、主力品種の「まっしぐら」、それに「はれわたり」でいずれも7000円引き上げられて2万2000円となり、初めて2万円を超えてこれまでで最も高くなっています。

    また、ブランド米の「青天の霹靂」の買い取り価格も5500円ほど引き上げられ、2万2500円程度となりました。

    年度途中の引き上げという異例の対応について、JA全農あおもりは「高騰した水準に見合う価格で業者に販売できるめどが付いたため、引き上げを決めた。生産コストの増加分をある程度上回り、生産者が一息つける水準まで引き上げられたと思う」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20250203/6080024782.html

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  11. 去年1年間の農林水産物と食品輸出額 過去最高の1兆5000億円超
    2025年2月4日 10時21分

    農林水産省は去年1年間の日本から海外への農林水産物と食品の輸出額が過去最高を更新し、初めて1兆5000億円を超えたことを正式に発表しました。世界的な日本食の人気の高まりなどが背景にあるとしています。

    農林水産省によりますと、去年1年間の農林水産物と食品の輸出額は1兆5073億円で、おととしを533億円、率にして3.7%上回りました。

    輸出額は12年連続で過去最高を更新し、1兆5000億円を超えるのは今回が初めてです。

    日本産水産物の輸入規制が続く中国への輸出額は29%余り減ったものの、日本食に対する世界的な人気の高まりなどを背景に欧米や東南アジアなどへの輸出が伸びました。

    国・地域別にみると、最も多かったのは、アメリカで2429億円、次いで、香港が2210億円、台湾が1703億円と続いています。

    品目別では、「緑茶」が24.6%増加し、ヨーロッパなどではスイーツの原料としての需要が高まっているということです。

    また、アメリカや台湾からの引き合いが強い「牛肉」も12.1%増えました。

    ただ、政府は農林水産物や食品の輸出額を2030年までに5兆円に増やす目標を掲げていて、目標達成には今の3倍以上に伸ばしていく必要があります。

    江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で「円安なので数字だけを見て喜んではいけない。中国に対し輸入の再開をこれからも強力に要求していきたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250204/k10014711751000.html

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  12. サバ漁獲量“来シーズン今の漁獲枠より7~8割程度減も”水産庁
    2025年2月5日 16時09分

    漁獲量の減少傾向が続くサバについて、水産庁は、来シーズン、太平洋側で科学的に許容できる漁獲量が今の漁獲枠より7割から8割程度、少なくなるとしたシナリオを明らかにしました。今後、漁業者などの意見も踏まえ、来月にも実際の漁獲枠を決めることにしています。

    日本での「サバ類」の漁獲量は、減少傾向が続いていて、おととしの漁獲量は、速報値で26万トン余りと、5年前の半分以下に落ち込んでいます。

    こうした中で、水産庁は、5日漁業者などとの意見交換会を開き、ことし7月からの来シーズン、太平洋側で「マサバ」と「ゴマサバ」の科学的に許容できる漁獲量について、合わせて6万8000トンとする案と、10万9000トンとする案の2つのシナリオを示しました。

    実際の漁獲枠は、科学的な許容量を超えない範囲で決められますが、5日示された許容量は、35万トン余りに設定されている今シーズンの漁獲枠と比べても7割から8割程度、少なくなっています。

    一方、日本海や東シナ海でのマサバとゴマサバの漁獲枠については、来シーズン、今のシーズンと大きくは変わらず22万トン余りとする案がすでに示されています。

    水産庁は、漁業者などからの意見も聞いたうえで、来月にも実際の来シーズンの太平洋側でのサバの漁獲枠を決定することにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250205/k10014713381000.html

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  13. 政府備蓄米 活用へ運用見直し JA全中会長“価格の動向を注視”
    2025年2月6日 16時48分

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省が流通を円滑にするために政府の備蓄米を活用できるよう運用を見直したことについて、JA全中=全国農業協同組合中央会の山野徹会長は6日の定例会見で、今後のコメの価格の動向を注意深く見ていく考えを示しました。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は先週、これまで深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていた政府の備蓄米をコメの流通が滞っている場合でも、一時的に放出できるよう運用を見直しました。

    これについてJA全中の山野会長は6日の定例会見で、今回の見直しがJAグループのコメの集荷に現時点で与えた影響について「集荷は非常に厳しい状況でそれほど影響は出ていない」と述べました。

    そのうえで「見直しは業者間の取り引き価格の上昇を落ち着かせる意図があると思うが、生産者の手取りへの影響がないようにすることも重要だ。生産者が納得でき、消費者にも理解してもらえる適正な価格を求めたい」と述べ、JAグループとしても今後の価格の動向を注意深く見ていく考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250206/k10014714631000.html

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  14. 政府の備蓄米放出に向け 来週にも概要を提示へ 江藤農相
    2025年2月7日 10時51分

    江藤農林水産大臣は7日、閣議のあとの会見で、政府の備蓄米の放出に向けて早ければ来週にも入札で売り渡す数量など概要を示す考えを明らかにしました。
    実際に入札を行う時期などは未定だとしています。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は先月、これまで深刻な不作や災害時などに限ってきた備蓄米の放出をコメの流通が滞っていると判断した場合でもできるよう運用を見直していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250207/k10014715521000.html

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    1. “政府の備蓄米放出へ 来週にも概要提示” 江藤農相
      2025年2月7日 18時37分

      江藤農林水産大臣はコメの流通が滞っているとして、政府の備蓄米をできるだけ早く放出する考えを明らかにしました。来週にも入札で売り渡す数量など概要を示すとしています。

      これは江藤農林水産大臣が、7日の閣議のあとの会見で明らかにしました。

      この中で江藤大臣は「備蓄米の活用について総理から早急に進めるよう指示があり、実施に向けた準備を急がせている」と述べ、政府の備蓄米をできるだけ早く放出する考えを明らかにしました。

      そのうえで、早ければ来週にも入札で売り渡す数量など概要を示し、その後、JAなど集荷業者を対象に参加を募って入札を行ったうえで備蓄米を売り渡す予定です。

      ただ、入札や売り渡しの具体的な時期は未定だとしています。

      政府の備蓄米はこれまで、深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていましたが、農林水産省は先月、コメの流通が滞っていると判断した場合でも放出できるよう運用を見直しました。

      コメの価格高騰が続く中、流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば今回が初めてのケースとなり、コメの価格の安定につながるか注目されます。

      江藤大臣は「集荷業者の手元にコメがない現実を見極めて判断に至った。条件を提示したあと、現物を渡す手続きも急ぎたい」と述べました。

      放出を急ぐ背景 “集荷業者に集まらない状況続く”
      備蓄米の放出を急ぐ背景として、農林水産省はJAなどの集荷業者にコメが集まっていない状況が続いていることを挙げています。

      農林水産省によりますと、去年全国で収穫されたコメは679.2万トンと前の年から18.2万トン増えたとみられています。

      一方、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメは去年12月末時点で215.7万トンと前の年を20.6万トン下回りました。

      コメの集荷量は去年9月末時点では前の年より17万トン少なくなっていて、コメの収穫時期を経ても減少幅は3万トン余り拡大しています。

      江藤農林水産大臣は7日の閣議のあとの会見で「減少幅が拡大する傾向は何としても止めなければ、消費者にとっても生産者にとってもいいことではないと判断し、今回の決断に至った」と述べ、生産量が増えたにもかかわらず、集荷業者にコメが集まらない状況が続いていることが備蓄米放出の判断につながったと説明しました。

      一方、今回の判断の背景にコメの価格の動向があったのか問われたのに対し、江藤大臣は「スポット価格がどうとか、先物価格がどうとか、政策判断に影響したものではない」と述べました。

      放出に向けた今後の手続きは
      備蓄米の放出に向けた今後の手続きです。

      備蓄米の売り渡しはJAなどの集荷業者を対象にした入札で行われ、農林水産省は早ければ来週にもその概要を示すとしています。

      具体的には、販売するコメの数量や生産年、入札の時期や回数などが示される見込みで、この情報を元に集荷業者は入札に参加するかどうかを判断することになります。

      その後、国から委託を受けた民間業者が「入札公告」を公表し、実際の入札日のほか、入札方法や落札者の決め方、引き取りの期限などを示したうえで入札の参加者を募集します。

      備蓄米の売り渡しはこれまで一般競争入札で行われていて、国が決めた予定価格を上回る金額を提示した業者のうち、最も高い価格を示した業者から落札してきました。

      入札日からコメの引き渡しまでの期限は去年、加工用として備蓄米が販売された際には2か月程度とされていました。

      林官房長官「実施に向けた準備急いでいる」
      林官房長官は午後の記者会見で「消費者に安定的に供給し価格を落ち着かせるため、一定期間後に買い戻すことを条件に政府の備蓄米を集荷業者に売り渡すことができる仕組みを導入することとし、実施に向けた準備を急いでいる」と述べました。

      また、コメの流通が滞っているのはJAなどの集荷業者にコメが集まっていないためだとしたうえで「大規模な集荷業者などに加えて生産者や小規模な集荷業者、卸売業者についても在庫状況の調査を行う」と述べました。

      総合商社・兼松 社長「価格や流通量への影響 慎重に見極め」
      総合商社 兼松の宮部佳也社長は7日の決算発表の会見で、コメの価格高騰を受けて、政府による輸入枠とは別にコメの輸入を増やしていることを明らかにしました。

      そのうえで、江藤農林水産大臣が政府の備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示したことについて、宮部社長は「政府の輸入枠とは別にコメを輸入するのは、安定的な供給や価格上昇を抑えるねらいがある。今後、備蓄米の放出によって価格や供給が安定すれば方針を変更する可能性がある」と述べ、備蓄米の放出によるコメの価格や流通量への影響を慎重に見極める考えを示しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250207/k10014715521000.html

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    2. 味が下がった古米は(談合の結果)叩かれるだけ叩かれて安値で入札されて、闇でブレンドされてぼろ儲けを助長することになるだけだな。

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    3. 政府 備蓄米放出へ 来週にも概要示す方針 調整急ぐ
      2025年2月8日 0時57分

      コメの価格高騰が続く中、政府は7日、備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示しました。来週にも入札で売り渡す数量など概要を示す方針で、調整を急いでいます。

      江藤農林水産大臣は7日の会見で「備蓄米の活用について総理から早急に進めるよう指示があり、実施に向けた準備を急がせている」と述べ、政府の備蓄米をできるだけ早く放出する考えを明らかにしました。

      放出を急ぐ背景として、農林水産省はJAなどの集荷業者にコメが集まらない状況が続き、流通が停滞していることを挙げています。

      備蓄米は今後、集荷業者を対象に入札で売り渡される予定で、農林水産省は早ければ来週にも入札の概要を示すことにしています。

      具体的には、まずは売り渡すコメの数量や生産年、入札の時期や回数などが示される見込みで、実際の入札日や売り渡しの具体的な時期などについてはその後に発表する予定です。

      農林水産省はどのくらいの備蓄米をいつ放出するか、公表に向けた調整を急ぐことにしています。

      政府の備蓄米は、これまで深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていましたが、農林水産省は先月、コメの流通が滞っていると判断した場合でも一時的に市場に放出できるよう運用を見直しました。

      コメの価格高騰が続く中、流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば今回が初めてのケースとなり、コメの価格の安定につながるか注目されます。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250208/k10014716331000.html

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  15. 高いコメに、安い放出米を混ぜてぼろ儲けを企てる悪徳米屋が大挙跳梁跋扈暗躍しそうだな。

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  16. コメの価格 向こう3か月の見通し示す指数 過去最高に
    2025年2月7日 15時42分

    7日発表された向こう3か月のコメの価格の見通しを示す指数は調査をはじめて以降、最も高くなりました。

    公益社団法人の「米穀安定供給確保支援機構」は全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの需給や価格の見方などを毎月調べています。

    7日発表された先月の調査結果では1月時点のコメの価格について、100に近づくほど前の月より「高い」という見方が強いことを表す指数で前の月と同じ92となり、2012年3月に調査を初めて以降、最も高い状態が続いています。

    向こう3か月の価格の見通しを示す指数は77となり、前の月を1上回ってこちらも調査を初めて以降、最も高くなりました。

    実際コメの価格は高値が続いていて、農林水産省がまとめた全国およそ1000のスーパーの平均店頭価格は去年9月以降、5キロ当たり3000円を上回る水準で推移しています。

    直近、先月26日までの1週間では5キロ当たりの平均で3650円と前の年の同じ時期に比べて1619円、率にして79.7%値上がりしてこれまでで最も高くなっています。

    生産者や卸売業者の間ではコメの価格はこの先も高止まりするという見方が強くなっていますが、今後、予定されている政府の備蓄米の放出がコメの価格にどのような影響を与えるのか注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250207/k10014715831000.html

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  17. 農林中金 9か月間決算 1兆4000億円余赤字 外債運用巨額損失で
    2025年2月7日 18時23分

    農林中央金庫は、去年4月から12月までの決算を発表し、外国債券の運用で巨額の損失を計上したことから、最終的な損益が1兆4000億円余りの赤字となりました。ことし3月期の最終赤字は最大で2兆円になる可能性があり、今後は運用体制をどう見直すかが課題となります。

    農林中金は外国債券の運用で巨額の含み損を抱えていることが明らかになっていて、7日発表した去年4月から12月までの9か月間の決算では最終的な損益は1兆4145億円の赤字になりました。

    保有している外国債券の売却を進め、含み損を実際の損失として確定させたためで、ことし3月期の最終赤字は最大で2兆円になる可能性があるとしています。

    巨額の損失計上を受け、農林中金では、1兆4000億円の資本増強を決めていますが、今後はリスクの分散など運用体制をどう見直すかが課題となります。

    農林中金をめぐっては1月、国の有識者会議も、運用に詳しい外部の専門家を理事会のメンバーに加えられるよう、法律を見直すなどの提言を盛り込んだ報告書を取りまとめています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250207/k10014716081000.html

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  18. 備蓄米放出 14日に数量や対象者など概要公表へ 江藤農相
    2025年2月12日 10時44分

    江藤農林水産大臣は、できるだけ早く行うとしている備蓄米の放出について、14日に入札で売り渡す数量や対象者など概要を公表することを明らかにしました。

    コメの価格高騰が続く中、政府は先週、コメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示しました。

    流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば初めてになります。

    これについて江藤農林水産大臣は、12日の閣議のあとの会見で「生産者は需給に十分見合うだけのコメを生産したが、集荷業者には集まらない。流通をある程度円滑化するため備蓄米の放出を行うということだ」と述べ、入札で売り渡す数量や対象者などの概要について、14日に公表することを明らかにしました。

    そのうえで「価格は市場で決まるべきものでコメもその例外ではないが、国民生活に対してあまりにも大きな影響が出ている。値上がりのしかたもあまりにも急激であることを鑑みて、このような決断をした」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k10014719621000.html

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  19. 政府備蓄米 農水省 21万トン放出方針固める 価格動向焦点に
    2025年2月13日 19時10分

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は政府の備蓄米21万トンを放出する方針を固めました。コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで価格の動向が焦点となります。

    関係者によりますと、農林水産省はおよそ100万トンを目安に保管するとされている政府の備蓄米のうち21万トンを放出する方針を固めました。

    備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出する方針で2回目以降はコメの流通状況の調査をふまえて量を決めるとしています。

    入札の対象になるのは、令和6年産米を中心に5年産米も含まれ、原則として売り渡した集荷業者から1年以内に同じ量を政府が買い戻すことが条件です。

    農林水産省によりますと、去年、収穫されたコメは前の年より18万トン増えたとみられる一方、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は前の年を21万トン下回っていて、今回同じ量の備蓄米を放出することでその穴埋めをするかたちです。

    コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてとなります。

    江藤農林水産大臣はこうした内容を14日に公表することにしていて、今後は備蓄米の放出によるコメの価格の動向が焦点となります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250213/k10014721411000.html

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  20. 政府の備蓄米21万トン放出 江藤農相発表 “来月半ばにも開始”
    2025年2月14日 10時35分

    コメの価格高騰が続く中、江藤農林水産大臣は政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を正式に発表しました。コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで、来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに拡大することも考えるとしています。

    江藤農林水産大臣は14日の閣議の後の会見で政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表し、そのねらいについて「流通が滞っている状況を何としても改善したいという強い決意の数字だというふうに受け止めていただきたい」と述べました。

    来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに量を拡大することも考えるとしています。

    コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてです。

    備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出し、2回目以降はコメの流通状況の調査を踏まえて量を決めるとしています。

    入札の対象になるのは、令和6年産米を中心に5年産米も含まれ、長期的な価格への影響を抑えるため、売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としています。

    農林水産省によりますと、去年、収穫されたコメは前の年より18万トン増えたとみられる一方、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は前の年を21万トン下回っていて、今回同じ量の備蓄米を放出する形となります。

    コメが品薄になった去年、農林水産省は備蓄米の放出に慎重な姿勢で新米が本格的に出回れば、一定の価格水準に落ち着くという見通しを示していましたが、コメの価格高騰が家計を直撃する中、政策を転換し、備蓄米の放出に踏み切ることになりました。

    コメの流通と価格の安定につながるかが焦点となります。

    江藤大臣は「今回の備蓄米の売り渡しがコメの流通の円滑化や国民生活の安定に資するよう迅速に手続きを進めていく」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250214/k10014721681000.html

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    1. 政府の備蓄米21万トン放出 江藤農相発表 “来月半ばにも開始”
      2025年2月14日 11時21分

      コメの価格高騰が続く中、江藤農林水産大臣は政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を正式に発表しました。コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで、来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに拡大することも考えるとしています。

      江藤農林水産大臣は14日の閣議の後の会見で政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表し、そのねらいについて「流通が滞っている状況を何としても改善したいという強い決意の数字だというふうに受け止めていただきたい」と述べました。

      来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに量を拡大することも考えるとしています。

      コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてです。

      備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出し、2回目以降はコメの流通状況の調査を踏まえて量を決めるとしています。

      入札の対象になるのは、令和6年産米を中心に5年産米も含まれ、長期的な価格への影響を抑えるため、売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としています。

      農林水産省によりますと、去年、収穫されたコメは前の年より18万トン増えたとみられる一方、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は前の年を21万トン下回っていて、今回同じ量の備蓄米を放出する形となります。

      コメが品薄になった去年、農林水産省は備蓄米の放出に慎重な姿勢で新米が本格的に出回れば、一定の価格水準に落ち着くという見通しを示していましたが、コメの価格高騰が家計を直撃する中、政策を転換し、備蓄米の放出に踏み切ることになりました。

      コメの流通と価格の安定につながるかが焦点となります。

      江藤大臣は「正直なところ、上昇した価格が落ち着くことは当然期待している。価格は市場で決まるべきものだという考え方は変わっていないが、市場が正常化することを願っている。今回の備蓄米の売り渡しがコメの流通の円滑化や国民生活の安定に資するよう迅速に手続きを進めていく」と述べました。

      林官房長官「コメの流通の目詰まり解消を期待」
      林官房長官は閣議のあとの記者会見で「生産量が前年より多いにもかかわらず大規模な集荷業者にコメが集まっていないことなどによって、供給に滞りが生じている。今回の措置によりコメの流通の目詰まりが解消し上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250214/k10014721681000.html

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    2. >令和6年産米を中心に5年産米も含まれ、長期的な価格への影響を抑えるため、売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻す

      足りない分を供給するのはいいとして、「1年以内に同じ量を政府が買い戻す」と表明してしまうと元の木阿弥だろ。

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    3. 政府備蓄米21万トン放出“来月半ばにも開始”価格動向が焦点
      2025年2月14日 18時03分

      コメの価格高騰が続く中、江藤農林水産大臣は政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を正式に発表しました。コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで、来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに拡大することも考えるとしています。コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは今回が初めてで価格の動向が焦点となります。

      備蓄米は入札によって売り渡し、初回は15万トンを放出し、2回目以降はコメの流通状況の調査を踏まえて量を決めるとしています。入札の対象になるのは、令和6年産米を中心に5年産米も含まれ、長期的な価格への影響を抑えるため、売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としています。

      農林水産省によりますと、去年、収穫されたコメは前の年より18万トン増えたとみられる一方、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は前の年を21万トン下回っていて、今回同じ量の備蓄米を放出する形となります。

      コメが品薄になった去年、農林水産省は備蓄米の放出に慎重な姿勢で新米が本格的に出回れば、一定の価格水準に落ち着くという見通しを示していましたが、コメの価格高騰が家計を直撃する中、政策を転換し、備蓄米の放出に踏み切ることになりました。

      消費者には3月下旬以降に届くか
      市場に放出された備蓄米はどのようにして消費者の元に届くのでしょうか。

      コメの流通ルートは多くの場合、生産者からJAなどの集荷業者、卸売業者、そしてスーパーやコメの専門店などの小売業者を経て、消費者が購入します。

      今回放出される備蓄米はまずは集荷業者に入札で売り渡されます。入札に参加する条件の1つとして農林水産省は年間の玄米の仕入れ量が5000トン以上あることを挙げていて、該当する集荷業者は令和5年産米の取り扱いでは全国で63あるということです。

      入札は3月行われ、3月半ばには集荷業者への引き渡しが始まる見通しです。消費者の手元に備蓄米が届く時期の見通しについて江藤農林水産大臣は「集荷業者はだいたい1週間程度で卸売業者に売り渡し、その後、数日から1週間程度でスーパーに届くとみられる」と述べ、3月下旬以降、スーパーにあるコメの在庫が切り替わりしだい、消費者の手元に順次、届くという見方を示しました。

      備蓄米が十分に流通しているか農林水産省は状況を確認することにしていて、備蓄米の売り渡し先には2週間に1度、販売数量や金額を報告するよう義務づけるということです。江藤大臣は「生産者が利益を享受し、流通業者や消費者にも納得してもらうことが大事だ。覚悟を決めてやった以上は結果にも責任を持ちたい」と述べました。

      コメの価格高騰が続いている背景
      コメの価格高騰が続いている背景として、
      ▽コメの買い付け競争が過熱していることや、
      ▽去年の夏の品薄を受けて、例年より多めに在庫を確保する動きなどを指摘する声が上がっています。

      農林水産省によると、去年、収穫されたコメは679万トンと、前の年より18万トン増えたとみられています。

      一方で、JAなどの主な集荷業者が農家から買い集めたコメの量は、216万トンで、前の年より21万トン、率にして8%程度、下回っています。

      農林水産省は、中小の集荷業者などがどの程度、コメを買い集めているか把握できていないものの、農家からの買い付け競争が過熱した結果、JAなどが例年より、コメを確保できなかったとみています。

      これによって、JAなどを通じて市場に出回るコメも十分ではなく、結果として、価格の高騰につながっているのではないかと農林水産省はみています。

      また、関係者の間では、去年の夏、一部のスーパーなどで一時、コメが品薄となったことを受けて、例年より多めに在庫を確保しておこうとする動きが高値につながっているといった指摘も上がっています。

      さらに、農業用機械の燃料費や肥料代、人件費など生産コストの上昇も、コメの値上がりの一因となっています。

      政府の備蓄米とは
      コメの生産量が大幅に減った場合などに備えて政府は法律に基づいてコメの備蓄を行っています。

      きっかけとなったのは1993年の全国的なコメ不足でこのよくとしに成立した食糧法で政府はコメの不足に備えて必要な数量を在庫として保有しておくことが定められました。備蓄するコメの量は10年に1度の深刻な不作や2年連続の不作にも対応できるよう、100万トン程度を適正な水準としています。これは国内の主食用米の需要量の1.5か月から2か月分にあたり全国300余りの倉庫におよそ100万トンが備蓄されています。

      政府は備蓄用として毎年20万トン程度を買い入れていて、コメの価格に影響しないように収穫までの間に一般競争入札で購入しています。銘柄もさまざまでコシヒカリやひとめぼれのほか、地域で開発されたオリジナル品種なども備蓄米として保管されているということです。主食用のコメとしておいしく食べられるよう、保管のルールも決まっていて倉庫の内部は年間を通して温度は15度以下、湿度は60%から65%に保たれているということです。

      今の仕組みでは備蓄米は5年間保管されたあと、利用がなければ家畜のエサとして販売されています。備蓄米制度を運営するため、2023年、国費から478億円が支出されたということです。

      現在の備蓄の仕組みになった2011年以降、これまでに主食用として備蓄米を放出したケースはいずれも災害時の2件で東日本大震災の際に被害を受けた流通業者向けに4万トン、熊本地震の時に熊本県におよそ90トン、それぞれ販売されました。主食用米の不足により放出したケースはこれまでないということです。また、去年にはせんべいなどの原料になるコメの不足を受けて、加工用として1万トンが販売されたということです。

      揺れた農水省の判断
      去年夏のコメ品薄以降、備蓄米の放出をめぐる農林水産省の判断は揺れました。

      農林水産省によりますと、全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、去年5月ごろには5キロあたり2100円程度で推移していましたが、一部のスーパーなどで品薄となった夏ごろから急激に上昇し、8月には2600円を超えました。

      コメの品薄を受けて備蓄米の活用を求める声も上がりましたが、農林水産省は慎重な姿勢を示しました。当時の坂本農林水産大臣は新米が本格的に出回ればコメの品薄は順次回復し、価格も一定の水準に落ち着いてくるという見通しを示し、備蓄米の放出について「民間流通が基本のコメの需給や価格に影響を与えるおそれがあり、慎重に考えるべきだ」と述べていました。

      しかし、その農林水産省の見通しは外れます。コメの品薄は解消された一方、価格は新米の流通以降も上がり続け、5キロあたりの平均価格は、9月には3000円を、10月には3400円を超え、年が明けてからも上昇は続きました。直近の1月27日から2月2日までの1週間では5キロあたり3688円となり、前の週より38円、前の年の同じ時期に比べると1665円、率にして82%、高くなっています。

      こうした中、農林水産省は1月、それまでの姿勢を一転させ、備蓄米の活用を検討していくことを打ち出しました。備蓄米の放出はこれまで深刻な不作や災害時などに限られてきましたが、農林水産省は1月31日、主食用米の円滑な流通に支障が生じた場合でも実施できるよう指針を見直しました。石破総理大臣も2月4日の閣僚懇談会で物価高への対応をめぐって備蓄米を活用してコメの安定供給を図るよう指示しました。

      備蓄米の放出をめぐる農林水産省の判断は大きく揺れ、対応の遅さを指摘する声も上がっています。これについて江藤農林水産大臣は2月3日の衆議院予算委員会で「農林水産省は国民に安定的に安心な食料を届けることは大きな責務でこれだけ価格が高騰して物価も高い状況の中で家庭が苦労していることは大いに反省はあります」と述べました。

      コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは今回が初めてで価格の動向が焦点となります。

      各地の反応 日本生活協同組合連合会は
      日本生活協同組合連合会は、政府による備蓄米放出の方針を受けて、積極的に備蓄米を調達し各地の生協の店舗などで販売する意向を示しています。

      日本生活協同組合連合会は、各地のJAからコメを仕入れ、関東や関西にあるあわせて14の生協が店舗などで販売しています。

      きょう、政府が備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表したことについて、農畜産部の高杉康彦部長は、「前向きな動きで、備蓄米を積極的に調達したいと思っている。価格が落ち着くかどうかもあるが、まずは量を確保して、ことしの秋につないでいきたい」と述べ、積極的に備蓄米を調達し、各地の生協の店舗などで販売する意向を示しました。

      この団体がコメを出荷した生協での去年10月からことし1月までの販売価格の平均は前の年に比べて4割以上上がっていて、ことしの新米が流通するまでに在庫がもつかどうかもわからなくなっているということです。

      このため、さいたま市にある生協の店舗では、去年6月以降、購入点数を1家族あたり1点に制限しているほか、セールをやらないといった対応をとってきたということです。

      買い物に訪れた88歳の女性は、「コメが足りなくなった去年の夏に備蓄米を出してくれたらよかったと思う。少し価格は安くなるでしょうが、前と同じようにはならないとあきらめています」と話していました。また67歳の男性は、「コメは主食なので、価格や供給に安定感がほしい。極端に安くなる必要はないが、適正な価格になってほしい」と話していました。

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    4. 各地の反応 外食大手は
      外食大手、ロイヤルホールディングスの阿部正孝社長は14日に開いた決算発表の会見で、「外食産業だけでなく、消費者からしても備蓄米の放出によってコメ不足への不安感が解消されることは前向きなことだ」と述べました。

      その上で、「価格の変動については仕入れ先の状況にもよるため、現段階でどう変化するか分からない」と述べ、調達価格への影響を見極めたいという考えを示しました。

      会社では2024年1年間のコメの調達コストが、グループ全体で前の年と比べて、1億6000万円増えたということで、阿部社長は「天ぷらやそばと組み合わせたメニューなど、コメ以外の商品の販売も強化していきたい」と話していました。

      各地の反応 金沢 海鮮丼人気の店は
      多くの観光客に海鮮丼が人気となっている金沢市の飲食店からは、今回の備蓄米の放出で、コメの仕入れ価格が落ち着くことを期待する声が聞かれました。

      金沢市の近江町市場にあるすし店は観光客などから地元のコメと新鮮な魚介類を使った海鮮丼が人気商品となっていて、店では毎日9キロ以上のコメを使用しています。ただ、コメの価格高騰が続いている影響で、石川県産のコメの仕入れにこの半年で2倍近い費用がかかるようになったため、3月にも商品の値上げに踏み切る予定で、これまで無料だったコメの大盛りサービスの有料化も検討しています。

      店主の辻貴彦さんは今回の備蓄米の放出について、「すべての仕入れ値が上がる中、価格が安定していたコメも値上がりしてダブルパンチです。コメがないと商売ができないので、価格が戻ってくれるとありがたいです」と話していました。

      各地の反応 山形 鶴岡 農家「価格安定期待」
      山形県鶴岡市の農家からはコメの価格高騰に歯止めがかかることを期待する声が聞かれました。

      鶴岡市の農家、工藤征則さんはコメの販売をJAに委託しているほか、個人の顧客にもコメを販売しています。全国的にコメの需要が高まるなか、例年より早くコメの販売が進んでいることから、工藤さんが持っている在庫は例年の3分の1程度にまで減っているということです。

      14日、政府が備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表したことについて、工藤さんは「コメの価格が上がることは農家にとってはありがたいことだが、今の価格は上がりすぎていると感じる。顧客がコメを買い足すペースが例年よりも早まっていて、在庫切れになれば売り先に迷惑がかかるので、備蓄米が放出されることでコメの価格が落ち着いてほしい」と話していました。

      各地の反応 秋田 大潟村 農家 政府判断の遅さ指摘
      一方、秋田県内のコメ農家からは政府の判断の遅さを指摘する声が上がりました。

      県内有数のコメの生産地、大潟村に住む菅沼清四郎さんは50年にわたって、稲作を続けてきました。菅沼さんによりますと、例年、コメの取り引き価格は60キロあたり1万5000円ほどでしたが、今シーズンは去年11月ごろに2万円を超えたといいます。燃料や肥料のコストが高騰していることなどもあって、当初は、値段が上がったことを喜んでいたものの、その後も高値が続いていることに不安を感じるようになったといいます。

      菅沼さんは、「法外な値段が続いてしまうと、消費者のコメ離れが進み、結果として、農家が潰れることにもつながりかねない。目先の利益よりも継続して適正な価格で販売されることが望ましいと思う」と話していました。

      また、今回の政府による備蓄米の放出については、「全体の需要を考えると21万トンという量は焼け石に水程度の効果しかないと思う。もっと早い段階で放出できたはずなので、機動力を持って対応できるよう制度を整えてほしい」と述べ、政府の判断の遅さを指摘していました。

      各地の反応 卸売業者でつくる団体「影響見極めたい」
      今回の備蓄米の放出についてコメの卸売業者でつくる団体は流通の安定に期待を寄せつつも影響を見極めたいとしています。

      「全米販」=全国米穀販売事業共済協同組合では加盟する全国およそ140のコメの卸売業者の多くが集荷業者からコメを仕入れ、スーパーや外食用などに販売しています。

      今回、一定の条件を満たした集荷業者に備蓄米が売り渡されることになり、東京・中央区にある全米販の事務所ではさっそく加盟者向けのサイトに関連する情報を掲載しました。午後にはコメの流通に関する情報交換を行う会議が開かれ、参加者からは備蓄米が出回る地域に差が出ないかとか、必要としている業者に供給できるのかなどの意見が出たということです。

      加盟者の中には大手の集荷業者から去年産のコメを十分に仕入れられなかったため、取引先に対して計画どおりに販売できなかったケースもあったということです。

      全米販の山崎元裕理事長は「コメの流通が減り、消費者や学校給食などに届けられなくなることを恐れていたので、備蓄米の放出によって少し安心できるだろうという期待はあるが影響を冷静に見極めたい」と話していました。

      専門家「備蓄米の放出量は適切」
      今回の備蓄米の放出についてコメの生産や流通に詳しい茨城大学の西川邦夫准教授は「21万トンという量は現時点では適切だと考えている。供給量が増えたら価格は下がると考えるのが自然だ。備蓄米が流通業者のもとに渡ると、現物が手に入ることで安心感が広がる。そういった面からも価格は下落する方向にいくのではないか」と述べました。

      そのうえでこの先のコメの価格については「中長期的には市場のなかで調整が働くので備蓄米の放出の効果はならされてくる。価格が下落することでことしのコメの生産が抑制される可能性もあり、その場合には新米が出回る前の端境期にかけてまた需給がひっ迫し、価格が上昇することも考えられる」と述べ、中長期的には需給に応じて価格が変動していくという見方を示しました。

      また備蓄米の放出後、政府が原則1年以内に同じ量を買い戻すことについては「基本的には市場からコメを引き上げることになるので、需給をひっ迫させる要因になる。いつ返すのかというタイミングは非常に難しい」と述べました。

      石破総理大臣「コメ価格落ち着き期待」
      石破総理大臣は衆議院本会議で「消費者に主食であるコメを安定的に供給できるよう政府備蓄米を売り渡すこととした。売り渡す量は必要に応じ、ちゅうちょなく拡大をするが、まずは初回の入札の実施に向け準備を急いでいく。こうした措置により、コメの流通の目詰まりが解消し上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べました。

      江藤農相「迅速に手続きを進めていく」
      江藤大臣は「正直なところ、上昇した価格が落ち着くことは当然期待している。価格は市場で決まるべきものだという考え方は変わっていないが、市場が正常化することを願っている。今回の備蓄米の売り渡しがコメの流通の円滑化や国民生活の安定に資するよう迅速に手続きを進めていく」と述べました。

      林官房長官「コメの流通の目詰まり解消を期待」
      林官房長官は閣議のあとの記者会見で「生産量が前年より多いにもかかわらず大規模な集荷業者にコメが集まっていないことなどによって、供給に滞りが生じている。今回の措置によりコメの流通の目詰まりが解消し上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250214/k10014721681000.html

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    5. 備蓄米放出、3月下旬に店頭に…石破首相「価格が落ち着くことを期待」
      2025/02/14 22:40

       農林水産省は14日、政府備蓄米21万トンを大手集荷業者を対象に放出すると発表した。初回は15万トンを放出し、3月初めに入札を始める。放出された備蓄米が卸売業者を経てスーパーなどの店頭に並ぶのは3月下旬以降になる見通しで、昨夏から続くコメ価格高騰が値下がりに転じるかが焦点となる。

      政府備蓄米放出に向けた入札概要について記者会見する江藤農相(14日午前、農水省で)=鈴木毅彦撮影

       江藤農相は記者会見で「流通が滞っている状況を何としても改善したいという強い決意の数字だ」と説明した。今後必要があればさらに数量を拡大することも考えているとした。

       農水省が発表した入札の実施概要によると、初回に放出する15万トンのうち10万トンは2024年産米、5万トンは23年産米とする。江藤氏は「23年産であれば24年産よりも若干値段を下げて出せる」と述べ、その後の放出はコメの流通状況を見極めながら判断する。

       石破首相は14日の衆院本会議で、備蓄米の放出について「コメ流通の目詰まりが解消し、上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べた。

       政府はこれまで、凶作や災害時に限定して備蓄米を放出してきたが、米価の高止まりを受けて1月末に備蓄米制度の運用指針を見直した。原則、1年以内に同等・同量の国産米を政府が買い戻す条件付きだが、今回の放出では農水省と落札した集荷業者が協議の上で買い戻し期限を延長できることにした。25年産米の作況が見通せないためだ。

       放出先を決める入札は、年5000トン以上の玄米を仕入れる集荷業者や、卸売業者への販売計画・契約があることを参加の条件とする。買い占めを防ぐため、これまでの集荷実績に基づいて申し込みの上限数量を設定する。

       江藤氏は「消費者に高い値段でしか提供できないのは流通に問題がある」と述べ、手続きを急ぐ考えを示した。

       備蓄米 不作などに備えて政府が一定量のコメを保管するもので、1993年産米の歴史的な凶作による「平成の米騒動」をきっかけに95年制度化された。100万トン程度を備蓄水準としており、政府が毎年約20万トンずつ買い入れ、5年程度保管した後に飼料用米などとして売却する。東日本大震災や熊本地震の後に放出された例がある。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250214-OYT1T50174/

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  21. 令和5年産米の備蓄米買い付けをしていなかったら、昨夏あれほどの品不足にはならなかったということなんだな。令和5年産の作柄は、天候不順で不作だということがわかっていながら、昨夏、なぜあのような対応をしたのだろう。不思議だ。

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  22. 備蓄米とは表記されず普通のコメと同じように流通・販売…消費者、飲食店切実な値下がり期待
    2/14(金) 23:23配信 読売新聞オンライン

     政府が14日に備蓄米21万トンの放出を発表したのを受け、コメの価格高騰にあえいでいた消費者や飲食店からは値下がりを期待する声が上がった。

    【図】一目でわかる…備蓄米放出のスケジュール

    稲刈りが行われる田んぼ

     東京都墨田区の「スーパーイズミ業平店」では、例年は5キロ・グラムで2000円程度のコメが、今年は4000円以上で販売されている。五味衛社長(65)は「仕入れ値が高すぎる。販売数は例年の3分の1くらいに落ち込み、店先に置いておくだけになっている」という。

     この日、同店を訪れた近くの主婦キム・ジュソンさん(50)は「小学生の娘2人が食べ盛りで食事を減らすわけにいかず、パンや麺類を増やしてやりくりしているが、限界がある。備蓄米が流通して、値下がりしてくれればありがたい」と話した。

     都内などでオムライス専門店を経営する春山佳久社長(43)は「価格高騰のダブルパンチに苦しんでいる」と嘆く。コメに加え、鳥インフルエンザの感染拡大で卵の価格も上昇。材料の見直しなどでメニューの価格は据え置いてきたが、「高騰が続けば値上げも検討しなければならない」と懸念する。「政府には今後も価格が安定するよう取り組んでほしい」と訴えた。

     昨夏から続く「令和の米騒動」は、学校給食にも影響を及ぼしかねない状況となっている。全国学校給食推進連合会は1月、11都府県で給食米の年間の必要量を確保できていないとして、備蓄米の放出などにより供給と価格を安定させるよう江藤農相に要望していた。

     同会の三橋一慶事務局長は「米飯の回数を減らす事態には至っていないが、自治体は大きな不安を抱えていた。安心して給食米が確保できるようになってほしい」と話した。

     農林水産省によると、今回はまず、備蓄米21万トンのうち15万トン(2024年産10万トン、23年産5万トン)が放出される。「備蓄米」とは表記されず、普通のコメと同じように流通、販売される。

     埼玉県内で備蓄米2万トンを保管している倉庫会社の男性社長は「収穫後の鮮度を保てるよう室温10度前後、湿度60~65%で管理を徹底しており、一般に流通している普通のコメと変わらない」と説明している。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/bd51030445caa1087e05cdb5098c0506d6efa21d

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  23. 政府の備蓄米 3月半ばの放出へ準備急ぐ 農林水産省
    2025年2月15日 6時20分

    コメの価格高騰が続く中、政府の備蓄米21万トンが市場に放出されることになりました。放出は来月半ばになる見通しで、農林水産省は来週、入札に向けた説明会を開くなど準備を急ぐことにしています。

    江藤農林水産大臣は14日、政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表しました。

    備蓄米は入札を経て、来月半ばにも集荷業者に売り渡される見込みで、初回は大手業者が1か月に販売する量にあたる15万トンを放出する予定です。

    残る6万トンについては現時点では2回目の入札で売り渡すことにしていて、必要に応じて放出量をさらに拡大することも考えるとしています。

    備蓄米が十分に出回っているか確認するため、農林水産省は売り渡し先に対し、2週間に1度、販売数量や金額を報告するよう義務づけるということです。

    農林水産省は来月に予定している入札に向けて来週、集荷業者を対象にした説明会を開くなど準備を急ぐことにしています。

    コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで、流通と価格の安定につながるかが焦点となります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250215/k10014723161000.html

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  24. いまどきの「入札」価格、そうそう安くは落ちないのでは…

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  25. 「令和の米騒動」収束は 備蓄米放出
    2025/02/15 05:00

    高値をつけたコメが並ぶスーパー(14日、東京都墨田区で)=浦上太介撮影

     政府が14日に備蓄米21万トンの放出を発表したのを受け、コメの価格高騰にあえいでいた消費者や飲食店からは値下がりを期待する声が上がった。〈本文記事1面〉

    主婦「値下がりして」 給食不安の解消期待 

     東京都墨田区の「スーパーイズミ業平店」では、例年は5キロ・グラムで2000円程度のコメが、今年は4000円以上で販売されている。五味衛社長(65)は「仕入れ値が高すぎる。販売数は例年の3分の1くらいに落ち込み、店先に置いておくだけになっている」という。

     この日、同店を訪れた近くの主婦キム・ジュソンさん(50)は「小学生の娘2人が食べ盛りで食事を減らすわけにいかず、パンや麺類を増やしてやりくりしているが、限界がある。備蓄米が流通して、値下がりしてくれればありがたい」と話した。

     都内などでオムライス専門店を経営する春山佳久社長(43)は「価格高騰のダブルパンチに苦しんでいる」と嘆く。コメに加え、鳥インフルエンザの感染拡大で卵の価格も上昇。材料の見直しなどでメニューの価格は据え置いてきたが、「高騰が続けば値上げも検討しなければならない」と懸念する。「政府には今後も価格が安定するよう取り組んでほしい」と訴えた。

     昨夏から続く「令和の米騒動」は、学校給食にも影響を及ぼしかねない状況となっている。全国学校給食推進連合会は1月、11都府県で給食米の年間の必要量を確保できていないとして、備蓄米の放出などにより供給と価格を安定させるよう江藤農相に要望していた。

     同会の三橋一慶事務局長は「米飯の回数を減らす事態には至っていないが、自治体は大きな不安を抱えていた。安心して給食米が確保できるようになってほしい」と話した。

     農林水産省によると、今回はまず、備蓄米21万トンのうち15万トン(2024年産10万トン、23年産5万トン)が放出される。「備蓄米」とは表記されず、普通のコメと同じように流通、販売される。

     埼玉県内で備蓄米2万トンを保管している倉庫会社の男性社長は「収穫後の鮮度を保てるよう室温10度前後、湿度60~65%で管理を徹底しており、一般に流通している普通のコメと変わらない」と説明している。
    https://www.yomiuri.co.jp/shimen/20250215-OYT9T50011/

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    1. 備蓄米 来月下旬店頭に 政府、21万トン放出へ 価格高騰改善狙う
      2025/02/15 05:00

       農林水産省は14日、政府備蓄米21万トンを大手集荷業者を対象に放出すると発表した。初回は15万トンを放出し、3月初めに入札を始める。放出された備蓄米が卸売業者を経てスーパーなどの店頭に並ぶのは3月下旬以降になる見通しで、昨夏から高騰が続くコメ価格が値下がりに転じるかが焦点となる。〈関連記事3・35面〉

       江藤農相は記者会見で「流通が滞っている状況を何としても改善したいという強い決意の数字だ」と説明した。今後必要があればさらに数量を拡大することも考えているとした。

       農水省が発表した入札の実施概要によると、初回に放出する15万トンのうち10万トンは2024年産米、5万トンは23年産米とする。江藤氏は「23年産であれば24年産よりも若干値段を下げて出せる」と述べ、その後の放出はコメの流通状況を見極めながら判断する。

       石破首相は14日の衆院本会議で、備蓄米の放出について「コメ流通の目詰まりが解消し、上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べた。

       政府はこれまで、凶作や災害時に限定して備蓄米を放出してきたが、米価の高止まりを受けて1月末に備蓄米制度の運用指針を見直した。原則、1年以内に同等・同量の国産米を政府が買い戻す条件付きだが、今回の放出では農水省と落札した集荷業者が協議の上で買い戻し期限を延長できることにした。25年産米の作況が見通せないためだ。

       放出先を決める入札は、年5000トン以上の玄米を仕入れる集荷業者や、卸売業者への販売計画・契約があることを参加の条件とする。買い占めを防ぐため、これまでの集荷実績に基づいて申し込みの上限数量を設定する。

       江藤氏は「消費者に高い値段でしか提供できないのは流通に問題がある」と述べ、手続きを急ぐ考えを示した。

      備蓄米 不作などに備えて政府が一定量のコメを保管するもので、1993年産米の歴史的な凶作による「平成の米騒動」をきっかけに95年制度化された。100万トン程度を備蓄水準としており、政府が毎年約20万トンずつ買い入れ、5年程度保管した後に飼料用米などとして売却する。東日本大震災や熊本地震の後に放出された例がある。
      https://www.yomiuri.co.jp/shimen/20250215-OYT9T50031/

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    2. [スキャナー]備蓄米 効果は未知数 農水省 見通し甘く後手
      2025/02/15 05:00

      民間倉庫内で天井まで積み上げられた備蓄米(昨年10月、埼玉県内で)

       南海トラフ臨時情報の発令などでコメが品薄となった昨夏から半年。政府備蓄米が3月中旬にも放出されることになった。新米が出回った後も価格高騰がおさまらず、慎重だった農林水産省も対応を迫られた形だ。放出により米価の値上がりがどの程度抑制されるかは不透明で、専門家の見方も分かれている。(経済部 佐々木鮎彦、田辺研吾、本文記事1面)

      ■「判断遅い」

       13日、東京都内のスーパーでは全国の主要産地のコメが積まれていた。ブランド米の「新之助」は5キロの袋が4299円。平均価格は前年比で7割ほど上がっているという。

       担当者は「備蓄米の放出で、価格の上昇を食い止める効果はあるのではないか」と期待を寄せる。

       一方、消費者の反応は厳しい。都内のパート女性(54)は「価格高騰が続き、コメに代わってうどんやそばを選ぶことが増えた。国はもっと早く備蓄米を放出すべきで、あまりにも判断が遅すぎる」と話す。

       コメを多量に使う外食業界でも期待と不安が入り交じる。「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングスの阿部正孝社長は14日の記者会見で「コメがないという不安感が解消されるのは消費者目線でポジティブだ」と歓迎。一方で、価格について「どう変化するかは現段階では分からない」と述べた。

      ■消えた21万トン

       農林水産省によると、2024年産米の生産量は679万トンと、23年比で18万トン多くなる見込みだ。一方で、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷量は24年12月末時点で前年より約21万トン減っている。

       大手商社幹部は「一部の卸売業者や農家がストックしているようだ」と話す。コメの先高感から、業者が抱え込む動きが出たとみられる。「ネットスーパーやJAを通さない小売り、個人への直販なども増えており、流通に目詰まりが起きてもおかしくない」

       農水省は今回、「消えた21万トン」と同量の備蓄米を放出することによって、価格の抑制効果を狙う。ただどれだけの効果が表れるかは見通せない。

       備蓄米が市場に出回るのは、早ければ3月下旬になる見込みだ。三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は「2月中にも価格が下がる可能性がある」とみる。

       稲垣氏は「買い控えが起こらないように、緩やかな価格低下にとどめるべきだ」とした上で、「最終的には25年産米が需要に対して十分な量を生産されることが何より重要になる」と指摘する。

       一方で、宇都宮大学助教の小川真如氏は「価格高騰は収まっていくだろうが、スーパーのコメが一律500円、1000円と下がることはない」とみる。政府備蓄米は産地が多様で、消費者にとってなじみのない品種も多いからだ。

       小川氏は、店頭に並ぶ備蓄米は多くなく、「中食・外食が中心で、無料のおかわりが復活したり、インターネットで検索したら安いお米が売られるなどして値下がり方を実感するだろう」と話す。

      ■買い戻し延長可

       農水省は14日に公表した備蓄米放出の概要で、原則として売り渡しから1年以内に集荷業者から買い戻すこととした。ただし、買い戻しで再び需給がタイトになり、価格が上昇につながっては元も子もない。このため農水省は今回、集荷業者と協議の上で期限を延長することも可能とした。

       江藤農相は記者会見で「25年産米の作況が全く見通せないから、1年にこだわらない」と説明した。放出の影響を見極めながら米価の高騰を抑え込みたい思惑がにじんだ。

      コメ政策転換点 

      転作補助見直し方針 

       コメの品薄騒動から価格高騰、そして備蓄米の放出に至った一連の問題は、生産調整を始めとした農政の課題を浮き彫りにした。農水省は1月末、コメにかかわる補助制度を見直す方針を示すなど、コメ政策は大きな転換点を迎えている。

       江藤農相は1月末の衆院予算委員会で「水田政策全体で考えると、昨年から生じたコメ不足、それに続く価格の高騰といった課題もある」と指摘。「国民に食糧の安定供給がなされるよう、これまでの殻を破った水田政策の見直しが必要だ」と訴え、2027年度から根本的に見直す検討を始めた。

       コメの生産調整は18年産から廃止された。だが、政府は需要見通しに基づいた生産量の目安を示し、主食用米の代わりに麦、大豆、飼料用米などを作る農家には補助金を出している。コメの需要量は毎年8万~10万トンずつ減少しており、23年産米の生産量は661万トンでピーク時の半分以下にとどまる。

       農水省はコメから麦、大豆などに転作を促す補助制度について、水田を対象とする現在の仕組みから、作物ごとの生産性向上を支援する仕組みに変える方針。コメについては、輸出を含めた需要拡大を目指す。

       専門家の間では、昨年のコメの品薄をきっかけに、生産調整から増産に転換することで余剰分を輸出に回すべきだとの声も根強い。コメの輸出は伸びており、実情に合わせたコメ政策のあり方が問われる。
      https://www.yomiuri.co.jp/shimen/20250214-OYT9T50210/

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  26. 輸入米活用の動き広がる 去年の政府購入分は7年ぶり全量落札
    2025年2月17日 6時38分

    コメの価格が高騰する中、輸入米を活用する動きが広がっています。去年、政府が輸入したコメは、入札の結果、7年ぶりに全量が落札され、今年度の民間企業による輸入も、高い関税がかかるにもかかわらず、すでに昨年度1年間を超えて伸びています。

    コメは、民間企業が輸入する場合は、高い関税がかかる一方で、一定量については、政府が、アメリカなどから関税をかけずに義務的に輸入しています。

    このうち、政府による主食用のコメの輸入は、年間最大10万トンとなっていますが、コメの品薄を背景に去年12月までに行われた4回の入札の結果、すべてが落札されました。

    全量が落札されるのは7年ぶりです。

    一方、今年度の民間企業による輸入も、去年12月までの9か月間で468トンと、昨年度1年間の輸入量をすでに100トン上回っています。

    国産のコメの価格が高騰する中、外食産業などを中心に高い関税を払っても輸入米を活用する動きが広がっている形です。

    政府は、先週、21万トンの備蓄米を放出することを発表していて、こうした動きが、コメの輸入にもどういった影響を与えるか注目されます。

    輸入米を扱う販売店では
    東京 千代田区にあるコメの販売店は、国産米に加え、政府が輸入したアメリカやタイ、それにパキスタン産のコメも仕入れ、パエリアやカレーを提供する飲食店に販売しています。

    店によりますと、このうちアメリカ産のコメは粒が大きめで細長く、食感はもちもちしているのが特徴で、1キロ当たりの販売価格は600円程度といまは国産米より割安だということです。

    国産米の価格が高騰する中、最近では、定食を提供する店や弁当店からも「輸入米を扱いたい」といった問い合わせが寄せられているということで、この店では、今後の価格の動向も見ながら、政府の輸入米に加えて民間による輸入米も扱うか、慎重に検討していくことにしています。

    「米マイスター麹町」の福士修三社長は「要望があった場合には、関税を支払ってでも輸入米を増やすことも考えないといけないが、できるかぎり国産米を扱いたいという思いもある。備蓄米の放出の結果、どのように価格が形成されるのかを見極めてから決めたい」と話していました。

    外食産業で輸入米活用する動き
    外食産業では商品への価格転嫁を抑えるため、店舗で提供するごはんに国産米と比べて安い輸入米を活用する動きが広がっています。

    日本は国際的な取り決めにより、アメリカやタイなどから年間およそ77万トンのコメを輸入していて、このうち10万トンが主食用として国から民間企業に売り渡されています。

    外食大手の「コロワイド」は、傘下の焼き肉店やしゃぶしゃぶ専門店など3つの外食チェーンの一部の店舗で、2月上旬からアメリカ・カリフォルニア産の輸入米を使用しているということです。

    会社では、値上げ幅を抑えるための対応だとしていて、ごはんを炊く際の水分の量を調節することで、国産米と変わらない味や食感を確認できたとしています。

    一方、傘下のすしチェーンや定食チェーンでは、引き続き、国産米を使用する予定だということです。

    会社では「国産米は価格や調達の見通しを立てにくくなっているので、サービスを維持するために輸入米の利用は有効な選択肢のひとつだ」と話しています。

    このほか牛丼チェーンの「松屋」が必要な量のコメを確保するために輸入米を利用しているほか、「吉野家」では去年から輸入米と国産米をブレンドして提供しているということで、輸入米を活用する動きが広がっています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250217/k10014724421000.html

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  27. 円安で輸入米もかつてのような安価で販売するというわけにはいかんじゃろ。

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  28. 備蓄米放出へ 入札参加検討の事業者向け説明会
    2025年2月17日 18時08分

    政府の備蓄米の放出に向けて、入札への参加を検討している事業者向けの説明会が17日から始まりました。初回に放出される備蓄米15万トンは、3月半ば以降、事業者に引き渡される見通しとなっています。

    コメの価格高騰が続く中、政府は2月14日に、集荷業者を対象にした入札を通じて備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表しました。

    初回は、このうち15万トンを放出する予定で、17日は農林水産省で、入札への参加を検討している事業者を対象に、参加の要件や必要な手続きに関する説明会が開かれました。

    この中では、冒頭、農林水産省の担当者が「迅速かつ的確に円滑な流通が確保できるようご協力をお願いします」とあいさつしました。

    入札に参加を希望する事業者は、農林水産省に申し込みをし、要件を満たしているかどうかの審査を受けたうえで入札に臨むことになります。

    説明会は18日にオンラインでも開かれることになっていて、入札の具体的な日程や方法などは3月上旬に示されることになっています。

    入札が行われたあと、備蓄米が落札した事業者に引き渡されるのは3月半ば以降で、スーパーなどの店頭には、各店舗の在庫の状況などによるものの、3月下旬以降、順次、備蓄米が並び始める見通しです。

    落札された備蓄米 どのような形で販売されるか
    今回の入札は、備蓄されているコメの産地や銘柄別などで行われます。

    落札された備蓄米は集荷業者から卸売業者、そしてスーパーや飲食店へと流通することになりますが、それぞれの段階で、どのような形で販売するかは各卸売業者やスーパーなどの判断に任されています。

    「備蓄米」だと明示する必要もありません。

    農林水産省は、備蓄米がスーパーの店頭などに並ぶ際には、ほかのコメと一緒にはせず、そのまま銘柄米として売られるケースや、同じ産地・銘柄のコメと一緒にしたうえで銘柄米として売られるケース、それに、ほかの銘柄のコメとブレンドして売られるケースなどが考えられるとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250217/k10014725041000.html

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  29. 入札価格が高値だと、小売価格は安くなりようがない。競争入札はやめて、廉価指定価格で、くじ引きで、なるべく多数の入札業者にばらまくしかないな。

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    1. 秋にしこたま高値で買い入れした分を薄めるくらいの放出数量にはならんじゃろ。

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  30. 備蓄米放出方針受け“コメの売却を打診する動き“ 江藤農相
    2025年2月18日 10時51分

    江藤農林水産大臣は、政府が備蓄米21万トンを市場に放出する方針を示したことを受けて、大手スーパーに卸売業者からコメの売却を打診する動きがみられるとしたうえで、放出に向けた手続きを迅速に進める考えを示しました。

    コメの価格高騰が続くなか、政府は流通を円滑にするため、備蓄米21万トンを市場に放出する方針を先週、発表しました。

    これについて江藤農林水産大臣は閣議のあとの会見で、17日と18日行われている備蓄米の入札に関する事業者向けの説明会について「きのうは219人が参加し、きょうも40人の参加を予定している。非常に関心は高いと受け止めている」と述べました。

    そのうえで「卸売業者から大手スーパーに対して、『コメがあるが買いませんか』などという申し出がかなりの数出てきたという報告を受けている。全体の動きかどうかは分からないが、動きが出ていないということではない」と述べ、大手スーパーに卸売業者からコメの売却を打診する動きがみられることを明らかにしました。

    そのうえで備蓄米の放出に向けて「入札から売り渡し、それから現物を受け取るまでの時間をできるだけ短縮するよう指示している。放出が早くなれば当然店頭に出るタイミングは早くなる」と述べ、手続きを迅速に進める考えを強調しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250218/k10014725701000.html

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  31. スーパーのコメの平均価格 1年前と比べ90%近く値上がり
    2025年2月18日 13時02分

    農林水産省がまとめた全国のスーパーでのコメの平均価格は、2月9日までの1週間で5キロあたり3829円と、前の週に比べて141円値上がりしました。コメの価格高騰が続いていて、1年前と比べると90%近く値上がりしています。

    農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週、発表しています。

    18日発表された2月3日から9日までの1週間の販売価格の平均は、5キロあたり3829円と、前の週に比べて141円上がって、6週連続の値上がりとなりました。

    去年2月は5キロあたり2000円程度で推移していて、90%近く値上がりしたことになります。

    コメの販売価格は去年6月ごろから上昇傾向が鮮明になり、8月には5キロあたり2500円を超え、9月には3000円、1月には3500円を超え、値上がりが続いています。

    一方、スーパーでのコメの販売量は、去年8月には前の年に比べて一時40%以上増えましたが、2月9日までの1週間では9パーセントあまり減少しました。

    農林水産省ではコメの価格高騰を受けて消費者の間で買い控えの傾向も見られるとしていて、3月下旬以降、備蓄米が店頭に並ぶことで価格の抑制につながるか注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250218/k10014725821000.html

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  32. 農林中央金庫 理事長が来月で辞任意向 外国債券運用で巨額損失
    2025年2月18日 22時50分

    外国債券の運用で巨額の損失を計上した農林中央金庫の奥和登 理事長が、責任を明確化するとして来月で辞任する意向を固めたことがわかりました。

    トップの交代によって、運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。

    農林中央金庫は、外国債券の運用が失敗したことから巨額の損失を計上していて、去年4月から12月までの9か月間の決算では最終的な損益が1兆4000億円を超える赤字となっていました。

    関係者によりますと、この巨額の損失をめぐって農林中央金庫の奥和登 理事長が、経営の責任を明確化する必要があるとして来月で辞任する意向を固めたことがわかりました。

    後任は、今の役員の中から昇格させる方向で調整することにしていて、今週にも開かれる経営管理委員会にはかって正式に決定する見通しです。

    巨額の損失計上を受けて、農林中央金庫では1兆4000億円の資本増強を決めていますが、ことし3月期の最終赤字は最大で2兆円にのぼる可能性もあり、トップの交代によってリスクの分散など運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250218/k10014726481000.html

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    1. 農林中金理事長 3月末での辞任を正式発表 運用失敗で巨額損失
      2025年2月20日 19時32分

      外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上した農林中央金庫は、経営責任を明確化するため、奥和登理事長が来月末で辞任すると正式に発表しました。また、ことし3月期の決算で1兆9000億円の最終赤字となる見通しも明らかにしました。

      農林中央金庫の奥理事長は、20日、記者会見を開き、外国債券の運用の失敗で巨額の損失を計上している責任を明確化するため、来月末で辞任するとした上で、後任には現在、財務を担当している北林太郎常務執行役員が昇格する人事を明らかにしました。

      また、巨額の損失の計上に伴い、ことし3月期の1年間の決算で最終的な損益が1兆9000億円の赤字になる見通しを示しました。

      一方で、財務基盤の強化に向けて1兆4000億円の資本増強を行うとともに外国債券の売却などを進めるとしていて、来年3月期の決算では、300億円から700億円の黒字を見込んでいます。

      記者会見で奥理事長は、「新年度を迎えるタイミングで赤字の責任を明確化し、後任にたすきを渡したかった」と述べました。

      農林中央金庫は、国の有識者会議がまとめた報告書を踏まえて、今後、運用に詳しい外部の専門家を理事会のメンバーに加える考えも示していて、リスク分散など運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250220/k10014728271000.html

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  33. 山形 NEWS WEB
    山形県 つや姫を5年で1万トン増産へ 需要の高まりを受け
    02月19日 12時46分

    県などは、ブランド米「つや姫」についてコメの需要が高まっていることなどから、ことしからの5年間で年間の生産量を1万トン引き上げる方針を決めました。

    県などはコメの価格が高騰するなど全国的に需要が高まり、生産増加が求められていることなどから、ことしからの5年間で年間の生産量を1万トン引き上げる方針を決めました。

    ことしの収穫量は5万5100トンを見込んでいますが、2029年までに毎年数千トン程度増産していくとしています。

    これに伴い、毎年の生産量の目安となる「生産目標」も5万トン程度にとどめていましたが、ことしから6万トンに引き上げます。

    つや姫をめぐっては、価格やブランドの価値の低下を防ぐため、生産目標を据え置いていましたが、コメの需要が高まる中で、暑さにも強いつや姫の生産を強化することが県産米の価値の向上につながると判断した形です。

    県「つや姫」「雪若丸」ブランド戦略推進本部は「認知度や価格を高め、名実ともに日本一のブランド米となるよう計画を進めていきたい」とコメントしています。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20250219/6020023246.html

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  34. コメの相対取引価格 前年同月比69%↑ 5か月連続で最高値更新
    2025年2月19日 19時40分

    コメの価格高騰が続く中、業者間での先月の相対取引価格はすべての銘柄の平均で前の年の同じ月より69%上昇し、5か月連続で最高値を更新しました。

    農林水産省によりますとJAグループなどの集荷業者が卸売業者にコメを販売した際の相対取引価格は、先月はすべての銘柄の平均で前の月から1262円高い60キロあたり2万5927円となりました。

    2006年に調査を始めて以降5か月連続で最高値を更新しました。

    前の年の同じ月と比べると69%上昇しました。

    銘柄別に見ると、
    ▽北海道産の「ななつぼし」は88%
    ▽秋田産の「あきたこまち」は80%
    ▽岩手産の「ひとめぼれ」は67%
    それぞれ前の年の同じ月よりも上昇しました。

    農林水産省は集荷業者の間でコメの確保に向けた競争が激しくなっていることが価格上昇につながっているとしています。

    一方、コメの流通の円滑化を目的に備蓄米の放出に向けた政府の一連の対応による影響は1月の調査では、ほとんど反映されていないとしていて、今月以降の価格にどのように影響するか注目されます。

    宇都宮市では創業100年を超えるコメの卸売業者が販売するためのコメが確保できずに事業が続けられなくなったなどとして自己破産を申請することになりました。

    宇都宮市平松本町にあるコメの卸売業者「平石屋吉田商店」は明治40年・1907年に創業し創業100年を超える老舗のコメの卸売業者で、卸売のほか自社での販売も行っていました。

    弁護士などによりますとコメの価格高騰の影響が広がる中で商品となるコメが確保できなくなったことなどから事業継続を断念し、近く、裁判所へ自己破産を申請することを決めたということです。

    最盛期の2004年には年間の売り上げが40億円を超えていましたが、2010年以降は他社との競合が厳しくなった影響で売り上げが低迷していたということで、負債総額は去年8月末の時点でおよそ6億7500万円でした。

    コメの価格高騰を受けて、政府は先週、備蓄米21万トンを市場に放出する方針を示し、入札への参加を検討している事業者向けの説明会が始まっています。

    店頭に並ぶのは来月下旬以降となる見込みで、販売店や消費者からは期待や不安の声があがっています。

    客は価格低下に期待
    東京・杉並区にあるコメの販売店では、国内のおよそ50種類の銘柄を店頭やオンラインで販売しています。

    店は、週1回ほど特売を行っていて18日の特売日には次々とコメを買い求める人の姿が見られました。

    60代の男性は「去年の夏には、新米が出たら価格が下がると聞いて我慢していましたが全く下がらず、かなり高騰している印象があります。備蓄米の放出で下がってくれたらいいなと思います」と話していました。

    また、小学生と中学生の子どもがいる40代の女性は「コメだけでなく少しずつすべての価格が上がっていて、子どもの食べる量も増えていく時期なので、家計への負担は増えていくと思います。コメの価格が下がればありがたいです」と話していました。

    店は複雑な思い
    この店では価格が高騰してきた去年の夏ごろに取引先の卸売業者の在庫がなくなったため、みずから農家を探すなどして去年の秋ごろにおよそ1年分の在庫を確保しました。

    大量のコメをまとめて調達するのは異例で、資金繰りも負担になるため、店は備蓄米の放出で卸売業者の在庫が回復し、安定して仕入れができる状況に戻ることを期待しています。

    一方、およそ1年分の在庫をまとめて高値で確保したため、備蓄米の放出でコメの価格が下がった場合に、利益が出にくくなるのではないかという不安もあり、複雑な心境を抱えています。

    米店を営む森田ひろみさんは「客のためにも備蓄米の放出によってコメの価格が下がってくれたらいいなとは思いますが、高い値段で買って備蓄している店が多いので、すぐに価格を下げることは難しいと思います。備蓄米の放出で一概に喜べない面もあります」と話していました。

    備蓄米 放出でも値上げ検討
    備蓄米の放出の効果が見通せず値上げを検討している飲食店もあります。

    東京・豊島区の飲食店では、定食を注文をするとごはんを無料で大盛りにするサービスを提供しています。

    1000円を切るメニューが中心で、連日多くの学生やサラリーマンが訪れます。

    店に3年ほど通っている男性客は「ほかの店はごはんの大盛りが無料でないところが多いので、ここで食べるときは絶対大盛りにしています。だいぶ助かります」と話していました。

    この店では1日にコメを45キロほど使用しますが、去年2月には1キロあたり200円台後半だった仕入れ値が、1年で2倍以上の700円に高騰し、来月の入荷からはさらに150円値上がりするということです。

    また、コメの値段に加えキャベツなど野菜も高騰しているため、定食の値上げを検討しているということです。

    店長の三浦建太郎さんは備蓄米の放出でコメの値段が下がったとしても一時的ではないかとしたうえで、「店もギリギリの状況です。値上げしたとしても人気メニューをランチタイムだけ安く提供したりおなかがいっぱいになる料理を提供したりしてがんばっていきたいです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250219/k10014726881000.html

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  35. 「貧乏人は麦を食え」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E9%BA%A6%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%88

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    1. 毎日パンとうどんでも、いっこうにかまわんけどな…

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  36. 輸入米 民間企業の輸入量急増 先月1か月で昨年度1年分上回る
    2025年2月20日 17時31分

    コメの価格高騰が続き、輸入米を活用する動きが広がる中、先月1か月間に民間企業が輸入したコメの量は、昨年度1年分を上回り、急増していることがわかりました。

    コメは、民間企業が輸入する場合は、1キロ当たり341円の高い関税がかかる一方で、一定量については、政府が、アメリカなどから関税をかけずに義務的に輸入しています。

    農林水産省によりますと、このうち民間企業によるコメの輸入量は先月1か月間では523トンでした。

    昨年度の民間企業のコメの輸入量は、368トンで、先月1か月間で、昨年度1年分を上回る量を輸入したことになります。

    また、去年4月から先月までの10か月間の輸入量は991トンで、すでに昨年度1年間の2.6倍以上に上っています。

    国産のコメの価格が高騰する中、外食産業などを中心に関税のコストを考慮しても輸入米を活用しようという動きが広がっている形です。

    政府は、コメの流通の円滑化に向けて備蓄米を市場に放出する方針で、こうした動きがコメの輸入にどういった影響を与えるか注目されます。

    「スポット」一部銘柄でわずかに値下がりも
    卸売業者の間で比較的、小さい単位で必要なコメを調達しあう「スポット」と呼ばれる取り引きでは、今月に入って、一部の銘柄でわずかながら値下がりする動きも出ています。

    取り引きの場を開いている会社によりますと、今月1日から15日までの「関東 銘柄米」のスポット取り引きの平均価格は、60キロ当たり4万5241円で、去年の同じ時期と比べると2.7倍以上の高値となっていますが、先月後半と比べると150円値下がりしました。

    令和6年産の「関東 銘柄米」のスポット取り引きの価格は、去年の秋以降、上昇が続いてきましたが、今月前半はわずかながら値下がりした形です。

    一方、ほかの銘柄では、スポット取り引きの価格は、先月後半より値上がりしました。

    コメの価格が高騰する中、政府は、先月31日に備蓄米の運用を見直すことを決め、今月14日に備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250220/k10014728351000.html

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  37. コメ高騰 江藤農相“流通把握 小規模事業者にも聞き取り調査”
    2025年2月21日 13時05分

    コメの価格高騰が続く中、業者間での先月の相対取引価格が最高値を更新したことについて、江藤農林水産大臣は21日の閣議のあとの会見で、コメの流通の実態を把握するため、小規模な事業者などに対しても聞き取り調査をしっかり行っていく考えを示しました。

    JAグループなどの集荷業者が卸売業者にコメを販売した際の相対取引価格は、先月はすべての銘柄の平均で2万5927円となり、5か月連続で最高値を更新しました。

    これについて、江藤農林水産大臣は21日の閣議のあとの会見で、高値の背景にはコメの流通が滞っていることがあるという認識を改めて示したうえで「どこにどれだけのコメがあるか、できるだけつかむ努力をしている」と述べ、コメの流通の実態を把握するため、今後、生産者や小規模な事業者に対する在庫の状況の聞き取り調査をしっかり行っていく考えを示しました。

    一方、政府の備蓄米放出の方針が今月の相対取引価格に与える影響については「私がどうのこうの言うと、先物価格に影響を与えることは明白なので、コメントは避けたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250221/k10014729231000.html

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  38. 北海道 NEWS WEB
    備蓄米 集荷業者の組合 来月予定の1回目入札 不参加の方針
    02月25日 19時01分

    来月半ばにも行われる政府の備蓄米の放出を前に、道内の農協以外の集荷業者でつくる組合は25日理事会を開き、来月行われる予定の1回目の入札には参加しない方針を決めました。

    道内の農協以外の集荷業者およそ40社でつくる「北海道農産物集荷協同組合」は25日午後、非公開でオンラインによる理事会を開き、政府が来月半ばにも放出する備蓄米への対応について協議しました。
    このなかで組合の高井博美理事長は、政府の方針として、▽備蓄米は入札によって21万トンが売り渡されることや、▽1回目は15万トンが放出され2回目以降はコメの流通状況の調査をふまえて放出する量が決められることを説明しました。
    そして売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことが条件となっていることも説明し、組合として来月に予定されている入札に参加するかどうかを議論したということです。
    理事長によりますと、加盟する業者からは「買い戻しの価格によってはリスクがある」とか、「現時点では条件面で分からないことが多すぎて不安だ」などと懸念の声が相次いだということです。
    その上で、組合員の不安が大きいとして、組合としては来月行われる予定の1回目の入札には参加しない方針を決め、2回目以降の入札についてはあらためて検討することを確認したということです。
    理事会のあと高井理事長は「農林水産省の説明会でも条件面について質問したが、国としての考えや説明も不十分だと感じた。リスクがどれだけあるのかも見通せないなかで、現時点では、入札に参加しても組合員に対してのメリットもないと感じた」と話していました。

    備蓄米の入札について、JA北海道中央会やホクレンなどで構成するJAグループ北海道は、「JAグループの全国団体の考え方を十分踏まえつつ、対応を検討していきたい」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20250225/7000073649.html

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    1. JAグループ北海道 JA全農落札の道産備蓄米調達 業者に供給へ
      2025年2月27日 18時37分

      コメの価格高騰が続く中、政府が入札を通じて行う備蓄米の放出について、JAグループ北海道は、全国組織が落札した北海道産の備蓄米を調達し、卸売業者に供給していくと発表しました。

      コメの価格高騰が続く中、政府は集荷業者を対象にした入札を通じて、備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表していて、初回はこのうち15万トンを放出する予定です。

      この備蓄米の放出について、JA北海道中央会やホクレンなどで構成するJAグループ北海道は27日、全国組織のJA全農が応札する枠組みに参画すると発表しました。

      JA全農が落札した北海道産の備蓄米を調達し、卸売業者などへ供給するということで、具体的な数量などについては検討を進めるとしています。

      JAグループ北海道は「今後、入札の公告内容をもとに、北海道米の安定供給とともに生産者が今後も意欲的に稲作経営できる観点を十分踏まえつつ適切に対応してまいります」とコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250227/k10014735251000.html

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  39. スーパーでのコメの平均価格 5キロあたり3892円に 上昇続く
    2025年2月26日 11時25分

    農林水産省がまとめた全国のスーパーでのコメの平均価格は、今月16日までの1週間で5キロあたり3892円と、前の週に比べて62円値上がりしました。今月に入っても店頭でのコメの価格の上昇は続いていて、1年前に比べると90%以上の値上がりになります。

    農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週、発表しています。

    それによりますと、今月10日から16日までの1週間の販売価格の平均は、5キロあたり3892円と、前の週に比べて62円上がって、7週連続の値上がりとなりました。

    去年2月は、5キロあたり2000円程度で推移していて、90%以上、値上がりしたことになります。

    コメの販売価格は、5キロあたりで、去年8月には2500円、9月には3000円、先月には3500円を超え、さらに、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も、店頭では値上がりが続いています。

    一方、コメの販売量は、今月9日までの1週間では1年前に比べると9%減少していましたが、今月16日までの1週間はほぼ前年並みでした。

    農家や卸売業者などの間では、価格高騰でコメ離れが進むのではないかという懸念が広がっていて、農林水産省では、今後の価格と消費の動向を注視したいとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250226/k10014732581000.html

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    1. スーパーでのコメの平均価格 5キロあたり3892円に 上昇続く
      2025年2月26日 17時10分

      農林水産省がまとめた全国のスーパーでのコメの平均価格は、今月16日までの1週間で5キロあたり3892円と、前の週に比べて62円値上がりしました。今月に入っても店頭でのコメの価格の上昇は続いていて、1年前に比べると90%以上の値上がりになります。

      農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週、発表しています。

      それによりますと、今月10日から16日までの1週間の販売価格の平均は、5キロあたり3892円と、前の週に比べて62円上がって、7週連続の値上がりとなりました。

      去年2月は、5キロあたり2000円程度で推移していて、90%以上、値上がりしたことになります。

      コメの販売価格は、5キロあたりで、去年8月には2500円、9月には3000円、先月には3500円を超え、さらに、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も、店頭では値上がりが続いています。

      一方、コメの販売量は、今月9日までの1週間では1年前に比べると9%減少していましたが、今月16日までの1週間はほぼ前年並みでした。

      農家や卸売業者などの間では、価格高騰でコメ離れが進むのではないかという懸念が広がっていて、農林水産省では、今後の価格と消費の動向を注視したいとしています。

      備蓄米の放出 業者から価格沈静に機体の声
      コメの価格高騰が続く中、生産者や卸売業者などによる意見交換会が開かれ、卸売業者からは、政府による備蓄米の放出で価格が落ち着くことに期待する声などが出されました。

      26日、農林水産省で開かれた意見交換会には、コメの生産者やJAグループなどの集荷業者、それに卸売業者などが参加しました。

      この中で、卸売業者からは、政府による備蓄米の放出について、消費者の安心につながりコメの価格が落ち着くことに期待する声や、需給に対する影響を見極めたいといった声が出されました。

      また、集荷業者の団体からは、このまま高値が続くようであれば、ことしの新米を農家から集荷する際も、競争が激化し、苦戦するのではないかといった懸念の声が聞かれました。

      一方で、生産者からは、集荷の引き合いが強いことを踏まえ、ことしは主食用のコメを増産する予定だといった声も出されました。

      意見交換会に出席した卸売業者は「備蓄米はいま不足しているものを補ってもらえるので、条件を見ながら活用を検討していく。現状の価格については、生産者も流通業者からも『異常だ』という話があったので、緩和する方向に動けば、という期待感はある」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250226/k10014732581000.html

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    2. 野菜もコメも高値続く キャベツなど平均価格は平年比2倍超
      2025年2月26日 17時40分

      スーパーなどで販売されるはくさいとキャベツの平均価格は、先週の時点で平年の2倍を超え、高値が続いています。この冬、雨が少なかったことなどが影響しているということで、農林水産省は、今後の天候による影響を注視したいと話しています。

      農林水産省は2月17日から19日までのはくさいやキャベツなど8品目の野菜の、スーパーなどでの平均価格を調査し、26日、発表しました。

      それによりますと、
      ▽はくさいは1キロあたり388円で、平年のおよそ2.7倍
      となりました。はくさいの価格は1月以降、平年の2倍以上の高値が続いています。

      農林水産省によりますと、いまの時期、主な産地となっている茨城県や群馬県などで、この冬、雨が少なかったことなどから、生育が遅れているということです。

      このほか、
      ▽キャベツの平均価格は1キロあたり401円と平年のおよそ2.5倍
      ▽レタスとだいこん、ねぎは平年のおよそ1.5倍
      ▽にんじんは平年のおよそ1.4倍
      などと、調査したすべての品目で平均価格が平年を上回りました。

      農林水産省は、今後の主な産地の天候が野菜の生育に与える影響を注視したいと話しています。

      スーパーでは野菜の販売に苦戦
      新潟市のスーパーでは白菜やキャベツなどの野菜の価格が高騰して去年の4倍になっているものもあり、買い物客からは家計への影響を懸念する声が聞かれました。

      新潟市西区のスーパーでは1月中旬ごろから野菜の価格が高騰していて、白菜は半分にカットしたものが税抜きで598円と、去年の同じ時期の4倍になっているほか、キャベツも半分にカットしたものが230円と、去年の2倍になっています。

      価格の高騰を受けて、この店では4分の1にカットしたキャベツの販売も始め、できるだけ客が手に取りやすいように工夫していますが、値上がりした野菜の売れ行きは落ちています。

      さらに、コメも去年の秋から5キロあたりで1000円程度値上がりした状態が続き、卸売業者から仕入れる量も制限されているということで、棚の一部が空になっていました。

      80代の男性客
      「葉物野菜が特に高いです。野菜をたくさん食べたいですが、必要な量だけ買うようにしています。年金暮らしにはつらいです」

      70代の女性客
      「野菜や果物が高いので、節約せざるを得ません。以前の価格に戻ってほしいです」

      スーパー「ichiman」 高井栄二朗店長
      「野菜の値段が下がる見込みは立っておらず、3月も食品の値上げが予定されていると聞いています。特売も限られた商品しかできず心苦しい状況です」

      給食の食材選びに工夫も
      キャベツや白菜など野菜の高値が続くなか、学校給食の現場ではこのままの状況が続けば提供できる献立の種類が限られてしまうのではないかと心配する声が聞かれました。

      東京・大田区の大森第三小学校では、校内の調理室で児童などおよそ580人分の給食を作っていて、管理栄養士が年度ごとに決められた予算の中で食材費を管理し、1か月先までの献立を決めて、月ごとに食材を業者に注文しています。

      さまざまな食材の値上げが続く中で、この学校では、年度末に予算がひっ迫しないよう魚はホキやサメ、肉はこま切れなど比較的安い食材も取り入れて献立を作るなど工夫してきました。

      それでも先月、キャベツが高騰した際にはみそ汁の具を白菜に変更したほか、サラダに使う量を減らして代わりにもやしを入れるなど献立を変更せざるをえなかったということです。

      野菜の高値はいまも続いていて、学校に納品された1キログラムあたりの価格は、キャベツは去年1月は220円でしたが今月は470円に、白菜も210円が430円になっていて、それぞれおよそ2倍に値上がりしています。

      これまでの食材選びの工夫もあって、年度内は献立を変更しなくても予算内で対応できる見込みだということですが、野菜などの高値が長期化すれば使える食材の幅が狭まり、提供できる献立の種類が限られるおそれもあるということです。

      小学校の管理栄養士の井上ありささんは「ほかの食材で代用することで、必要な栄養やカロリーは満たせますが、子どもたちが好きなギョーザの具をキャベツからもやしに変更することはできません。給食を通して子どもたちには食文化や旬の食材を学んでほしいと思っていますが、その機会が減ってしまうのではないかと心配しています」と話していました。

      給食費1割値上げの試算も 宮崎
      宮崎市では、現在の献立を維持するためには新年度の給食費を1割ほど値上げする必要があるという試算をまとめたことがわかりました。

      宮崎市では毎年この時期に、公立の小中学校の給食に必要な費用を試算しています。

      市が新年度の給食費を試算したところ、コメや牛乳、野菜などの食材費が高騰している影響で、現在の献立を維持する場合には今年度より1割程度、給食費を値上げする必要があるという結果をまとめたことがわかりました。

      具体的には、1食あたり小学校ではおよそ274円から302円に中学校ではおよそ326円から364円に引き上げる必要があるとしています。

      この試算どおりに値上げした場合、年間では小学校で5600円程度、中学校で7700円程度それぞれ上昇することになり、給食費がこれまでで最も高くなります。

      各学校では、この試算結果をもとに保護者などと協議して新年度の給食費を決めることになります。

      宮崎市保健給食課は「国が定める栄養摂取基準の中で子どもの成長を第一に考えた試算で、負担が難しい世帯には給食費の全額援助もしているので、制度の活用を促したい」としています。

      宮崎県内ではこのほか、延岡市や小林市などの自治体でも新年度に1食あたり20円から50円ほどの給食費の値上げを検討していて、この値上げ分を自治体が負担する動きも出ています。

      コメの高騰続く 7週連続の値上がり
      農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週発表しています。

      それによりますと、今月10日から16日までの1週間の販売価格の平均は、5キロあたり3892円と、前の週に比べて62円上がって、7週連続の値上がりとなりました。

      去年2月は、5キロあたり2000円程度で推移していて、90%以上、値上がりしたことになります。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250226/k10014733711000.html

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  40. >この国の食糧安保を危うくしたのは誰か
    農水省・JA農協・農林族議員……“農政トライアングル”の罪
    https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/130.html

    https://koibito2.blogspot.com/2013/10/blog-post_400.html?showComment=1740537454221#c4768618247181910124

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  41. コメ在庫量 1月末で前年同月比16%減少 JAグループなどの業者
    2025年2月28日 17時55分

    コメの価格高騰が続くなか、JAグループなどの集荷業者や卸売業者のコメの在庫量は、1月末時点で前の年の同じ月と比べて16%減少しました。

    農林水産省によりますと、年間500トン以上のコメを仕入れる集荷業者と4000トン以上を仕入れる卸売業者の在庫量はあわせて230万トンと、前の年の同じ月と比べて44万トン、率にして16%減少しました。

    卸売業者などの在庫量は、2023年10月以降、前の年の同じ月を下回る状況が続いていて、業者の間でコメの確保に向けた競争が激しくなったことが、価格高騰の原因の一つだと指摘されています。

    このため農林水産省は、主な集荷業者を対象に入札を行い、政府の備蓄米を3月半ばにも引き渡すことにしていて、コメの流通の改善につながるか注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250228/k10014736451000.html

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    1. コメの民間在庫、1月末時点で16%減の230万トン…「集荷競争の激化」で備蓄米の放出規模に影響も
      2025/02/28 21:24

       農林水産省は28日、1月末時点のコメの民間在庫量が前年同月比で44万トン(16%)少ない230万トンだったと発表した。1月としては、比較できる2009年以降で最低だった。集荷量も減少しており、政府が予定する備蓄米の放出規模に影響を与える可能性がある。

       民間在庫量の減少で、一部の卸売業者は独自の仕入れ先を開拓するなどして在庫を確保しているという。在庫量の減少は米価にも表れている。農水省によると、全国のスーパー約1000店舗の5キロ・グラムあたりの平均価格(10~16日)は、前年同期比で1・9倍の3892円となっている。

       また、全国農業協同組合連合会(JA全農)などによる1月末時点のコメの集荷量が前年同月より23万トン(9%)少ない221万トンだったと発表した。価格高騰で集荷競争が激化しており、減少幅は昨年12月末時点の21万トンから拡大した。 24年産米の収穫量は前年より18万トン多いことから、農水省は「大手集荷業者が競合である中堅・中小事業者との競争で集荷しきれていない」と分析する。また、農家が集荷業者を通さずに知人に配るなどする「縁故米」の在庫を積み増している可能性もあるという。政府は、21万トンの備蓄米を放出する方針だが、集荷量の減少幅の拡大を受けて、対応を迫られる可能性がある。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250228-OYT1T50150/

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  42. JA全農 政府の備蓄米の入札に参加へ 応札の銘柄や数量など検討
    2025年2月28日 19時37分

    JA全農は来月行われる予定の政府の備蓄米の入札に参加すると発表しました。今後、示される入札の詳しい内容を踏まえて、具体的にどれだけの数量を応札するかなどを検討したいとしています。

    コメの価格の高騰が続くなか、農林水産省はコメの流通を円滑にするため、政府の備蓄米21万トンを放出する方針で、初回の15万トンは来月半ばにも集荷業者を対象にした入札が行われる見通しです。

    これについてJAグループでコメの集荷などを行う全国組織のJA全農は28日、備蓄米の入札に参加すると発表しました。

    JA全農は落札した備蓄米を卸売業者などに販売していく方針で、今後示される、入札の詳しい内容をもとに、具体的にどういった銘柄をどれだけの数量応札するかなどを検討するとしています。

    JA全農は「国産米の安定供給と生産者が継続して意欲的に稲作経営できる観点を十分踏まえつつ、適切に取扱いをしてまいります」とコメントしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250228/k10014736571000.html

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  43. 社説
    備蓄米放出へ 流通の目詰まり解消できるか
    2025/03/01 05:00

     コメの価格高騰が一向に収まらない。流通の目詰まりを解消し、投機筋の動きをどう抑えるか。政府による備蓄米の放出を生かし、価格安定へとつなげていかねばならない。

     コメ価格の高騰を受け、政府は約100万トンの備蓄米のうち、21万トンを放出する。3月上旬に行う初回の入札では、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの大手集荷業者に15万トンを売り渡す。

     スーパーなどの店頭には、3月下旬に並ぶ見通しだ。

     コメ農政は、生産者が一定の利益を確保でき、消費者にも過度な負担とならないよう、価格の安定を図ることが大原則だ。

     2月14日に備蓄米の具体的な放出数量などを決めたにもかかわらず、スーパーの平均店頭価格は、5キロ・グラムで約3900円と前年から約9割も上昇したままで、アナウンス効果は上がっていない。

     家計が苦しい消費者のコメ離れを招く結果になるならば、生産者への悪影響も大きいだろう。

     値上がりの背景には、一部業者による投機目的の買い占めや売り惜しみがあるとされる。備蓄米が店頭に並んだ後、どこまで値下がりするかは見方が割れている。

     2024年産米の生産量は679万トンと前年より18万トン多いが、JAなどの集荷量は20万トン以上減ったため、「消えたコメ」と称されている。農林水産省は流通実態の把握を急ぐ必要がある。

     目詰まりが残るなら放出量の上積みをためらうべきではない。農業関係者の不安を招かぬよう、丁寧な情報発信も求められる。

     一方、物価高が広がり、肥料や生産資材の値上がりも顕著だ。農家が適切な利益を確保できなければ生産基盤が損なわれる懸念がある。米価が一定程度、値上がりするのは避けられない面もある。

     政府が今回、放出する備蓄米と同量を1年以内に買い戻すのは、価格が下がりすぎて農家が困らぬように配慮したからだろう。

     だが、投機筋の動きを封じなければ、備蓄米の放出効果はそがれかねない。買い戻し方針も柔軟に運用していくべきだ。

     政府はコメ価格の安定を図るため、18年に減反制度を廃止して以降も、転作に補助金を出して生産を調整している。しかし、今回、需要の急増時に柔軟に対応できない問題も明らかになった。

     新潟県や北海道など主要なコメ産地では、25年産米の作付面積を増やす動きが広がっている。これまでより、生産量に余裕をもたせていくことも重要になる。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250228-OYT1T50189/

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  44. よめうれ瓦版屋が、正面から堂々と「農政トライアングル」の歴史的弊害悪行を語るのはいつになることやら…

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  45. 「卵」卸売価格 2月では過去2番目の高値 東京
    2025年2月28日 17時03分

    2月に東京地区で取り引きされた卵の卸売価格は、Mサイズ1キロあたりで300円を超え、2月としては、統計を取り始めてから2番目に高くなりました。農林水産省は、1月に鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、供給量が落ち込んだことが影響しているとしています。

    卵の卸売価格の目安となる「JA全農たまご」の東京地区の平均価格は2月はMサイズ1キロあたり315円でした。

    これは、1月に比べて57円の値上がりとなり、統計を取り始めた1993年以降、2月としては2番目に高くなりました。

    このほかの地区では、いずれもMサイズ1キロあたりで大阪地区は300円、名古屋地区は330円、福岡地区は296円で、1月に比べて40円から60円程度の値上がりとなりました。

    東京地区の平均価格は去年7月には200円でしたが、その後、年末にかけて上昇傾向が続き、先月はいったん値下がりしたものの、2月はふたたび上昇に転じた形です。

    農林水産省は、1月に鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、卵の供給量が落ち込んだことが価格の上昇につながっているとした上で、「価格は高いものの、店頭から卵が無くなるような事態につながることは考えづらく、買い物をする際は、落ち着いた行動を心がけてほしい」と呼びかけています。

    多い日には1日300個使用 だし巻き卵の定食出す飲食店は
    卵の価格上昇は、毎日 大量の卵を使う飲食店の経営に影響を与えています。

    大阪 天王寺区にある飲食店では、顔の大きさほどの大きなだし巻き卵の定食が人気で多い日には1日300個ほどの卵を使っています。

    口に入れるとだしの風味が広がり、ふわふわとした食感が人気を集めていますが、卵の価格上昇に頭を悩ませています。

    さらに米の価格高騰も経営を圧迫していて、値上がりが続けば定食の値段を維持することが難しくなるといいます。

    それでも店では価格や品質を守ることを優先し、今は卵の量を減らさず、利益を減らしながら営業を続けているということです。

    店主の川上和雄さんは「仕入れの値上がりが続いているので、毎日ドキドキしています。使う卵を減らしたり、コメを減らしたりすることも頭をよぎりますが、食事を楽しみにしているお客さんをがっかりさせたくないので、今は耐えるしかないです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250228/k10014735981000.html

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  46. 年間40万食販売の名物駅弁、米価急騰で麦飯に変更…新たな食感にファンは「食べ比べてみたい」
    2025/03/02 12:19

     北九州市八幡西区の「東筑軒」が1日、JR折尾駅などで販売する名物駅弁「かしわめし」のご飯を大麦入りに変えた。近年の物価高騰で少しずつ値上げしており、米価の急騰に伴うさらなる値上げを避けるため。同社は「100年の秘伝の味はそのままに、よりヘルシーに進化した。新しい食感を楽しんでもらえれば」と話している。

    1日から販売している大麦入りのかしわめし(大)(東筑軒提供)

     かしわめしは、鶏の肉とガラでとったスープに門外不出の調味料を足して炊いた国産うるち米のご飯に、鶏肉や錦糸卵、刻みのりをあしらっている。1921年(大正10年)の創業以来の人気商品で、県北部を中心に年間約40万食を販売。折尾駅では立ち売りを続けていることでも有名だ。

     食材や包装資材などの価格高騰を受け、「大」は2021年の800円から30~50円ずつ小刻みに値上げし、昨年9月には970円となった。さらに、今年2月現在の米の仕入れ価格が昨年10月比で1・75倍と急騰し、このままでは値上げが不可避の状況という。

     1000円を超えない方法を模索した結果が、米より安い国産大麦を1割ブレンドすることだった。大麦がふっくらとなるように炊き方を工夫。従来より、もっちりとした食感になった。

     同社が2月中旬からホームページで「大麦入りにリニューアル」と告知したところ、「これまでとどう違うか食べ比べしてみたい」などの声が寄せられているという。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250301-OYT1T50145/

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  47. 備蓄米の入札 3月10日から実施 初回は15万トン 農林水産省
    2025年3月3日 10時31分

    農林水産省は、コメの流通を円滑にするために初めて実施する備蓄米の入札について、今月10日から実施すると発表しました。

    初回は15万トンを対象に行われ、入札の実施後、各地の保管倉庫で落札した業者に引き渡されたうえで、今月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738151000.html

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    1. 備蓄米の入札 3月10日から実施 初回は15万トン 農林水産省
      2025年3月3日 11時27分

      農林水産省は、コメの流通を円滑にするために初めて行う備蓄米の入札について、3月10日から実施すると発表しました。

      初回は15万トンを対象に行われ、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、コメの流通を円滑にするため備蓄米21万トンを、2回の入札を通じて市場に放出することにしています。

      農林水産省の3日の発表によりますと、初回の入札は3月10日から12日まで行われ、去年収穫されたコメが10万トン、おととし収穫されたコメが5万トン入札にかけられます。

      「青森県産まっしぐら」や「宮城県産ひとめぼれ」「新潟県産コシヒカリ」といった銘柄が対象で、それぞれの銘柄や収穫された年、保管場所などごとに、最も高い価格を提示した業者から順番に落札する仕組みとなっています。

      入札に参加できるのは一定の条件を満たしたコメの集荷業者で、これまでに全国組織の「JA全農」などが参加を表明しています。

      落札された備蓄米は各地の保管倉庫で集荷業者に引き渡され、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの販売価格は、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も、店頭では上昇傾向が続いていて、実際に備蓄米が市場に放出されることで価格の安定につながるか、注目されます。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738151000.html

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    2. 備蓄米の入札 3月10日から実施 初回は15万トン 農林水産省
      2025年3月3日 14時59分

      農林水産省は、コメの流通を円滑にするために初めて行う備蓄米の入札について、3月10日から実施すると発表しました。

      初回は15万トンを対象に行われ、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、コメの流通を円滑にするため備蓄米21万トンを、2回の入札を通じて市場に放出することにしています。

      農林水産省の3日の発表によりますと、初回の入札は3月10日から12日まで行われ、去年収穫されたコメが10万トン、おととし収穫されたコメが5万トン入札にかけられます。

      「青森県産まっしぐら」や「宮城県産ひとめぼれ」「新潟県産コシヒカリ」といった銘柄が対象で、それぞれの銘柄や収穫された年、保管場所などごとに、最も高い価格を提示した業者から順番に落札する仕組みとなっています。

      入札に参加できるのは一定の条件を満たしたコメの集荷業者で、これまでに全国組織の「JA全農」などが参加を表明しています。

      落札された備蓄米は各地の保管倉庫で集荷業者に引き渡され、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの販売価格は、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も、店頭では上昇傾向が続いていて、実際に備蓄米が市場に放出されることで価格の安定につながるか、注目されます。

      政府備蓄米の売渡し対象の一覧はこちらから(農林水産省資料)
      ※NHKサイトを離れます
      初回入札で販売される品種と産地 多いものは
      初回の入札で販売される備蓄米は、去年産とおととし産であわせて41品種あります。

      【2024年産】
      41品種のうち、
      ▽最も多いのは青森県産の「まっしぐら」で2万トン余り
      ▽次いで新潟県産の「こしいぶき」が1万3000トン余り
      ▽3番目は宮城県産や福島県産などの「ひとめぼれ」で1万3000トン余り
      ▽4番目は山形県産の「はえぬき」で8600トン余り
      ▽5番目は富山県産や新潟県産などの「コシヒカリ」で6200トン余りとなりました。
      去年産で入札の対象になる10トンのうち、数量の上位5品種で全体の6割を占めています。

      【2023年産】
      2023年産で販売されるのは6品種で、
      ▽最も多いのは山形県産の「はえぬき」で1万6000トン余り
      ▽次いで宮城県産や福島県産などの「ひとめぼれ」が1万1000トン余り
      ▽3番目は新潟県産の「こしいぶき」で9700トン余り
      ▽4番目は秋田県産の「あきたこまち」で5400トン余り
      ▽5番目は富山県産や新潟県産などの「コシヒカリ」で4500トン余り
      ▽6番目は北海道産の「ななつぼし」で3000トン余りとなっています。

      石破首相「今回の対応が恒常的に行われるとは考えていない」
      石破総理大臣は、衆議院予算委員会で、今後の備蓄米の放出について「今月放出し、実際に何が起こるのかなどをよく見ながら検討していきたいが、今回の対応が恒常的に行われるとは、現在考えていない」と述べました。

      江藤農相 “効果なければ追加放出あるが 慎重に運用行いたい”
      江藤農林水産大臣は、衆議院予算委員会で、今後備蓄米を追加で放出する可能性を問われたのに対し「変化には対応していかなければならない。効果がなければ、追加するということは当然あるが、慎重に運用を行っていきたい」と述べました。

      また、原則1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としていることについて「常識的に考えて、高い値段で買い戻してしまえば、逆に価格上昇の圧力になる。1年たっても買い戻ししないということもあり得る」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738151000.html

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    3. 備蓄米の入札 3月10日から実施 初回は15万トン 農林水産省
      2025年3月3日 18時20分

      農林水産省は、コメの流通を円滑にするために初めて行う備蓄米の入札について、3月10日から実施すると発表しました。

      初回は15万トンを対象に行われ、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、コメの流通を円滑にするため備蓄米21万トンを、2回の入札を通じて市場に放出することにしています。

      農林水産省の3日の発表によりますと、初回の入札は3月10日から12日まで行われ、去年収穫されたコメが10万トン、おととし収穫されたコメが5万トン入札にかけられます。

      「青森県産まっしぐら」や「宮城県産ひとめぼれ」「新潟県産コシヒカリ」といった銘柄が対象で、それぞれの銘柄や収穫された年、保管場所などごとに、最も高い価格を提示した業者から順番に落札する仕組みとなっています。

      入札に参加できるのは一定の条件を満たしたコメの集荷業者で、これまでに全国組織の「JA全農」などが参加を表明しています。

      落札された備蓄米は各地の保管倉庫で集荷業者に引き渡され、3月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しとなっています。

      コメの販売価格は、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も、店頭では上昇傾向が続いていて、実際に備蓄米が市場に放出されることで価格の安定につながるか、注目されます。

      政府備蓄米の売渡し対象の一覧はこちらから(農林水産省資料)
      ※NHKサイトを離れます
      初回入札で販売される品種と産地 多いものは
      初回の入札で販売される備蓄米は、去年産とおととし産であわせて41品種あります。

      【2024年産】
      41品種のうち、
      ▽最も多いのは青森県産の「まっしぐら」で2万トン余り
      ▽次いで新潟県産の「こしいぶき」が1万3000トン余り
      ▽3番目は宮城県産や福島県産などの「ひとめぼれ」で1万3000トン余り
      ▽4番目は山形県産の「はえぬき」で8600トン余り
      ▽5番目は富山県産や新潟県産などの「コシヒカリ」で6200トン余りとなりました。
      去年産で入札の対象になる10トンのうち、数量の上位5品種で全体の6割を占めています。

      【2023年産】
      2023年産で販売されるのは6品種で、
      ▽最も多いのは山形県産の「はえぬき」で1万6000トン余り
      ▽次いで宮城県産や福島県産などの「ひとめぼれ」が1万1000トン余り
      ▽3番目は新潟県産の「こしいぶき」で9700トン余り
      ▽4番目は秋田県産の「あきたこまち」で5400トン余り
      ▽5番目は富山県産や新潟県産などの「コシヒカリ」で4500トン余り
      ▽6番目は北海道産の「ななつぼし」で3000トン余りとなっています。

      石破首相「今回の対応が恒常的に行われるとは考えていない」
      石破総理大臣は、衆議院予算委員会で、今後の備蓄米の放出について「今月放出し、実際に何が起こるのかなどをよく見ながら検討していきたいが、今回の対応が恒常的に行われるとは、現在考えていない」と述べました。

      江藤農相 “効果なければ追加放出あるが 慎重に運用行いたい”
      江藤農林水産大臣は、衆議院予算委員会で、今後備蓄米を追加で放出する可能性を問われたのに対し「変化には対応していかなければならない。効果がなければ、追加するということは当然あるが、慎重に運用を行っていきたい」と述べました。

      また、原則1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としていることについて「常識的に考えて、高い値段で買い戻してしまえば、逆に価格上昇の圧力になる。1年たっても買い戻ししないということもありえる」と述べました。

      林官房長官 “生産者や小規模業者も在庫状況調査”
      林官房長官は午後の記者会見で「生産量が前の年より多いにもかかわらず、集荷の大部分を担う大規模な業者にコメが集まらず、供給に滞りが生じていると考えている。在庫状況の調査も従来実施している大規模な集荷業者や卸売業者に加え、生産者や小規模な業者も行うことにしている」と述べました。

      広島 農家からは価格が落ち着くことを期待する声も
      広島県の農家からは、消費者のコメ離れを防ぐためにも市場への放出によって価格が落ち着くことを期待する声が聞かれました。

      広島県安芸高田市のおよそ50ヘクタールの水田で、主食用のコシヒカリや酒米を育てている本多正樹さん(47)は、備蓄米の市場への放出について、「今のままではお米の買い控えが起こってしまうので、今より安価に消費者の皆さんに届くようになればいい」と述べ、価格が落ちつくことへの期待感を示しました。

      一方で、本多さんは、仮に備蓄米を放出したあともコメが足りない状況が続けば、海外からコメが輸入され、価格が大幅に下落する可能性があるのではないかと懸念していて、「生産コストの安い海外産が入ってきて、消費者に日本のコメでなくてもかまわないと思われてしまうと私たちがコメを生産できなくなるおそれがある。国には、生産量と消費量、供給と需要のバランスをうまくとってもらい価格の安定につなげてもらいたい」と話していました。

      そのうえで本多さんは「農家自身も農業がビジネスとして成り立つように進んでいくべきだし、そのための国の支援もいただきたい」と話し、農家が減り、新規参入もしづらい環境が続く中、農家の自立的な経営に向けて国や行政と協力しながら対策を取っていく必要性を訴えていました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738151000.html

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    4. 備蓄米入札 10~12日 41品種、初回15万トン…下旬以降店頭に
      2025/03/04 05:00

       政府の備蓄米の放出に向け、農林水産省は3日、入札を10~12日に実施すると発表した。放出される備蓄米は「ひとめぼれ」「はえぬき」など計41品種で、落札後に集荷業者に引き渡される。スーパーなどの店頭に並び始めるのは、3月下旬以降となる見通しだ。

       農水省は政府の備蓄米を21万トン放出する方針で、初回は15万トンを放出する。このうち、10万トンは2024年産米、5万トンは23年産米とする。

       政府はこれまで、凶作や災害時に限定して備蓄米を放出してきたが、米価の高止まりを受けて1月末に備蓄米制度の運用指針を見直した。コメの円滑な流通を目的とした備蓄米の放出は今回が初めて。

       江藤農相は3日の衆院予算委員会で、今後の備蓄米の追加放出について、「状況の変化に対応していかなければならない。効果がなければ追加することは当然あるが、慎重に運用を行いたい」と述べた。

       放出先を決める入札への参加は、年5000トン以上の玄米を仕入れている集荷業者であることなどが条件となっている。これまでに、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者が参加意向を示している。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250304-OYT1T50013/

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  48. 国家(行政・政治)が市場に介入して価格を統制しようとしても、それは思うようにはいかないだろう。

    そもそものコメの「生産調整(減反)」政策をやめると表明しない限りは価格高騰は落ち着かないはず。よほどの豊作にならないかぎりそれは金輪際無理な話でしかない。

    結局のところ、価格下落は消費需要側以外、誰も本心からは望んではいないということであり、国がやろうとしている「備蓄米放出」もお為ごかしのアリバイ作りでしかない。

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  49. スーパーでのコメ平均価格 8週連続値上がり 5キロあたり3939円
    2025年3月3日 17時27分

    先月23日までの全国のスーパーでのコメの平均価格は5キロあたり3900円を超え、8週連続の値上がりとなりました。1年前に比べると90%を超える値上がりで、依然として店頭での価格上昇に歯止めがかからない状態が続いています。

    農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週発表しています。

    それによりますと、先月17日から23日までの1週間の販売価格の平均は5キロあたり3939円と、前の週に比べ47円上がって8週連続の値上がりとなりました。

    去年の同じ時期と比べると、1900円余り、率にして94%の値上がりとなります。

    コメの販売価格は、5キロあたりで、ことし1月に3500円台から3600円台に上昇し、さらに、先月には3800円台から3900円台へと上昇していて、政府が備蓄米を放出する方針を示して以降も上昇に歯止めがかからない状態が続いています。

    農林水産省は、備蓄米の入札を今月10日から実施することにしていて、実際に備蓄米が市場に放出されることで価格の安定につながるか注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250303/k10014738311000.html

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  50. 新潟 NEWS WEB
    新潟JA全農 コシヒカリ1等米の仮渡し金大幅増 前倒し提示
    03月03日 17時20分

    JA全農新潟県本部は、県内でことし生産されるコシヒカリの「1等米」について、コメの生産者に前金として支払う「仮渡し金」の目安を一般のコシヒカリで60キロあたり2万3000円と前の年に示した額から6000円引き上げる方針を決めたことが関係者への取材で分かりました。
    「仮渡し金」は例年8月ごろに提示されますが、大幅に前倒しして最低保証額としての目安を示すことで集荷力を高めたいねらいがあります。

    JA全農新潟県本部は毎年県内の農家がコメを出荷する際、各農協が前金として支払う「仮渡し金」の目安を示していて、ことしの仮渡し金の目安を決めました。
    仮渡し金の額は非公表ですが、関係者によりますと、主力のコシヒカリのうち見た目の評価が最も高い「1等米」はいずれも60キロあたりで、一般コシヒカリは前の年に示した額から6000円と大幅に引き上げて2万3000円、岩船産、佐渡産も5700円引き上げ、2万3000円とするということです。
    魚沼産コシヒカリも5500円引き上げ、2万5000円となります。
    仮渡し金は例年8月ごろに提示されますが、ことしは大幅に前倒しして最低保証額としての目安を示し、状況を見極めて8月に向けてさらなる引き上げも検討するということです。
    JA全農にいがたによりますと、去年のJAにいがたグループの集荷率はコメの不作やコメ不足で民間事業者が買い取ったことなどから45%に落ち込んでいて、この時期に目安を示すことで生産者のJAへの出荷意欲を高め、在庫を確保したいねらいがあるということです。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20250303/1030032404.html

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    1. 新潟米JA仮渡し金が大幅増 2025年産「最低保証額」前年当初比3割⤴集荷競争が激化、生産者へ提示前倒し
      3/4(火) 12:02配信 新潟日報

      2025年産米の仮渡し金で「最低保証額」を提示したJA全農県本部=3月3日、新潟市西区

       JA全農新潟県本部(新潟市西区)が県内の地域農協(JA)に示した2025年産米の仮渡し金(1等米、60キロ当たり)の「最低保証額」が3月3日、分かった。一般コシヒカリは2万3千円と前年当初(1万7千円)に比べ35%高だった。民間業者との競争で24年産米の集荷率が過去最低水準に低迷したことを受け、全農県本部は従来の8月から提示時期を前倒しし、金額を大幅に引き上げることで集荷率向上につなげる狙いだ。

      仮渡し金の一覧や推移などの表はこちら

       岩船コシ、佐渡コシ も2万3千円(前年当初比33%高)、魚沼コシは2万5千円(28%高)、こしいぶきは2万円(38%高)、新之助は2万4千円(33%高)となった。

       全農県本部は卸業者との契約状況などをみて最低保証額からの積み上げを図り、8月に従来通り当初仮渡し金を示す方針だ。

       各地域JAは3〜5月に、生産者と出荷契約を結ぶ。従来は出荷量だけを決めて金額は提示していなかった。集荷率回復のため全農県本部は、25年産米で出荷契約時に最低保証額の明示を初めて試行する方針を示していた。

       23年産米が品薄となった影響で、24年産は集荷競争が激化。民間業者は全農県本部の仮渡し金を大幅に上回る額を提示して集荷し、JA側は買い負ける形となった。24年産米の集荷率は県内JA系統が45%、このうち全農県本部が28%と過去最低水準だった。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/8b7b6e4010d91e68a95ac62ddbcfd0296a9ec99b

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  51. 江藤農相「備蓄米 残りの6万トンの入札準備も速やかに」
    2025年3月4日 15時00分

    政府による備蓄米の市場への放出について、江藤農林水産大臣は、来週、15万トンを対象に初回の入札を行うのに続いて、放出予定の残りの6万トンについても入札に向けた準備を速やかに進めていく考えを示しました。

    コメの価格が高騰する中、農林水産省はコメの流通を円滑にするため、政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針で、来週、このうち15万トンを対象に初回の入札を行う予定です。

    江藤農林水産大臣は、4日の閣議のあとの会見で、ことし1月時点の主な業者によるコメの集荷量が、前の年の同じ時期を23万トン下回り、前年からの減少幅が去年12月時点より2万トン拡大したことを指摘したうえで「初回の入札手続きに入ったばかりではあるが、残りの6万トンも速やかに入札の準備を進めるよう指示した」と述べました。

    そのうえで「なかなか流通の改善が見られないことが確認されれば、機動的に追加を行うことを考えている」と述べ、今後、状況によっては、備蓄米の放出量をさらに拡大していくことも検討する考えを改めて示しました。

    また江藤大臣は、来週、入札を行う備蓄米について「業者への引き渡しは今月半ばに行われ、早ければ1週間から2週間くらいでは店頭に並ぶ予定だ。消費者には、一気に大量に買うのではなく、必要な量を買っていただくとありがたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250304/k10014739461000.html

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  52. コメの増産に見込みがつかない限り、このまま当分の間、コメの価格は高止まりが維持されることになるな。

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    1. 生産供給流通サイドでは、コメの価格が高くなることは望みはすれども、誰も下がることは望んでいないからな。

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  53. はくさいの平均価格 平年の約3倍 キャベツも2.7倍の高値に
    2025年3月4日 17時47分

    はくさいのスーパーなどでの平均価格が、先週の時点では、平年のおよそ3倍となり、高値が続いています。キャベツも平年の2.7倍の高値となっていて、農林水産省は、3月も、キャベツやはくさいは、平年を上回る状況が続く見込みだとしています。

    農林水産省は、はくさいやキャベツなど8品目の野菜について、2月25日と26日の2日間、スーパーなどでの平均価格を調査し、3日、発表しました。

    それによりますと、はくさいは1キロあたり430円で、平年のおよそ3倍でした。

    はくさいは、ことし1月以降、8週連続で平年の2倍以上の高値が続いています。

    また、同じく高値が続いているキャベツも、先週は、1キロあたり424円と平年のおよそ2.7倍となりました。

    農林水産省によりますと、この冬、主な産地で雨が少なかったことで、はくさいやキャベツの出荷量が減少し、高値につながっているということです。

    このほか、だいこんやねぎも、平年のおよそ1.6倍となるなど、調査したすべての品目で、平均価格が平年を上回りました。

    農林水産省は、キャベツやはくさいは3月いっぱいは、平年より高値の状態が続く見込みだとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250304/k10014739351000.html

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  54. 江藤農相 “コメ買い急ぐ状況ではない” 冷静な行動呼びかけ
    2025年3月7日 11時27分

    コメの価格高騰が続くなか、江藤農林水産大臣は、消費者がコメを買い急ぐ状況ではないとして、冷静な行動を呼びかけた上で、今後の価格の動向によっては、備蓄米のさらなる放出を含め、対応を検討していく考えを示しました。

    江藤農林水産大臣は7日の閣議のあとの会見で、消費者の間で、通販サイトなどを通じて、早くも、ことしの新米を買い急ぐ動きがあると指摘されたのに対し、「われわれの情報発信が不十分なのかと思うが、全く不安視する必要はない。去年の生産量と今の在庫量を合わせれば買い急がなければいけない状況ではない」と述べ、消費者に対し、冷静な行動を呼びかけました。

    そのうえで、政府の備蓄米21万トンを放出すると発表したあともコメの小売価格の上昇が続いていることについて、「放出の追加は機動的に考えるが、また新たな方策を発表する機会があるかもしれない」と述べ、今後の価格などの動向によっては、備蓄米のさらなる放出を含め、対応を検討していく考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742311000.html

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    1. 江藤農相 “コメ買い急ぐ状況ではない” 冷静な行動呼びかけ
      2025年3月7日 18時06分

      コメの価格高騰が続くなか、江藤農林水産大臣は、消費者がコメを買い急ぐ状況ではないとして、冷静な行動を呼びかけた上で、今後の価格の動向によっては、備蓄米のさらなる放出を含め、対応を検討していく考えを示しました。

      江藤農林水産大臣は7日の閣議のあとの会見で、消費者の間で、通販サイトなどを通じて、早くもことしの新米を買い急ぐ動きがあると指摘されたのに対し「われわれの情報発信が不十分なのかと思うが、全く不安視する必要はない。去年の生産量と今の在庫量を合わせれば、買い急がなければいけない状況ではない」と述べ、消費者に対し冷静な行動を呼びかけました。

      そのうえで、政府の備蓄米21万トンを放出すると発表したあとも、コメの小売価格の上昇が続いていることについて「放出の追加は機動的に考えるが、また新たな方策を発表する機会があるかもしれない」と述べ、今後の価格などの動向によっては、備蓄米のさらなる放出を含め、対応を検討していく考えを示しました。

      広島のスーパー コメの販売価格は去年同時期の2倍近くに
      広島市内のスーパーでは、コメの販売価格が去年の同じ時期の2倍近くに上昇しています。

      この店では、コメの調達が困難になっていることから、2月から購入を1つの家庭につき1袋に制限していますが、商品によっては在庫の確保ができないものもあるということです。

      また、これまで毎週日曜日にコメの特売を行ってきましたが、去年の9月以降は実施できずにいます。

      コメの売り場に来た80代男性
      「従来の2倍なんて、明らかに価格が高い。備蓄米が放出されても、どのくらいの価格で手に入るのか分からない。ごはんを食べるのを諦めて、麺類などほかのものに移るかもしれない」

      4キロのコメを購入した80代女性
      「どの銘柄のコメも値段が上がっているので、高いが、しかたがない。備蓄米が放出されて全体的に価格が下がればいいとは思っているが、下がることにあまり期待できない」

      都内のコメ販売店 “備蓄米放出で価格下がっていくと期待”
      東京 北区にあるコメの販売店では、家庭用のほか、飲食店などに向けた業務用のコメ、合わせて15銘柄を取り扱っています。

      この店では、家庭用のコメについては毎年秋に一括して新米の仕入れの契約をしていますが、仕入れ価格の上昇に伴い、去年の秋以降、店頭での販売価格を1キロ当たり平均で300円ほど値上げしたということです。

      また、取り引きごとに仕入れ価格が決まる業務用のコメについても、仕入れ価格の上昇に伴い、段階的に値上げを行っていて、直近の販売価格は去年の秋に比べて1キロ当たり平均で200円ほど上昇しているということです。

      こうしたなか、店では、備蓄米の放出によって、市場に流通するコメの量が増え、高騰していた価格が下がっていくのではないかと期待を寄せています。

      店主の本橋茂さん
      「備蓄米は自分たちのような販売店には回ってこないと思いますが、安定した量が市場に流通することで、安心感が生まれ、価格が下がることを期待しています。今後も国には、コメが安定して供給されない時には、ちゅうちょせずに早めの決断をお願いしたいです」

      JA全中会長 “備蓄米放出後の価格や流通量など動向を注視”
      農林水産省は備蓄米21万トンを市場に放出する予定で、このうち15万トンを対象に来週、初回の入札を行います。

      JA全中=全国農業協同組合中央会の山野会長は、7日の定例会見で「持続可能な食料の生産にはコスト増加分を販売価格に反映していかなければならないが、販売価格が上がり続ける状況を望んでいるわけではない。消費者がコメを購入しづらい状況にあることは、歯がゆい気持ちでいっぱいだ」と述べました。

      そのうえで「JAグループとして応札に向けた対応を進めていく。備蓄米の販売には、高騰している業者間の市場での取引価格を落ち着かせる意図があると考えている」と述べ、備蓄米の放出後のコメの価格や流通量などの動向を注意深く見ていく考えを示しました。

      ことしの新米 “43道府県の作付け面積目安 3.1%増” 農水省
      農林水産省のまとめによりますと、ことしの新米について、43の道府県がそれぞれ作付け面積の「目安」を設定していて、その合計は129万6000ヘクタール余りと、去年の実績より3万9000ヘクタール、率にして3.1%増えています。

      去年より増やしているのは32の道府県で、主な産地では、新潟県が2.4%、北海道が4%、秋田県が0.6%、それぞれ増やしています。

      さらに、江藤農林水産大臣は先週の記者会見で「市場の状態を見ながら生産者も判断する部分があるのではないか」と述べ、今後の価格や需給の動向次第では、農家が、生産したコメを加工用や飼料用ではなく、主食用に振り向ける動きが広がる可能性があるという見方も示しています。

      コメ価格見通しの指数 前月から大幅低下 生産者などへの調査
      JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は、全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの需給や価格の見方などを毎月調べていて、3月7日に2月の調査結果を公表しました。

      それによりますと、コメの価格が「高い」という見方が強くなるほど100に近づく指数が、2月は95と、前の月より3ポイント上昇し、2012年3月に調査を始めて以降、最も高くなりました。

      一方で、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は54となり、過去最高だった2月の77を23ポイント下回って、大幅に低下しました。

      指数の低下は、「高くなる」や「やや高くなる」という回答が減って、「現時点と同程度」という回答が増えたことによるもので、調査した団体は、コメの価格はいまと同じ程度の高い水準で推移するものの、政府による備蓄米の放出で上昇の勢いが弱まるという見方が広がったのではないかと分析しています。

      スーパーなどでのコメの販売価格が上昇を続ける中、備蓄米の入札は来週から始まりますが、今後のコメの価格にどのように影響するか注目されます。

      新潟 ことし秋収穫のコメの「概算金」の目安 早くも固まる
      日本一のコメの産地の新潟県では、早くも、ことし=令和7年の秋に収穫されるコメについて、JA全農の県本部が農家に前金として支払う「概算金」の目安を固めました。

      「概算金」は、コメを出荷した農家に対して各農協が支払う前金のことで、市場での価格にも影響します。

      JA全農の新潟県本部は、例年その年の秋に収穫されるコメの仮渡し金の目安を8月ごろに示していますが、ことしは大幅に前倒ししてこのほど決定しました。

      関係者によりますと、いずれも見た目の評価が最も高い「1等米」で、一般のコシヒカリは60キロ当たり2万3000円と、去年示した額から6000円、率にして35%引き上げる方針です。

      また、魚沼産コシヒカリも60キロ当たり2万5000円と、去年から5500円、率にして28%引き上げるということです。

      ほかの事業者との獲得競争が激化していることから、新潟県本部としては、この時期に概算金の目安を示すことで、農家に対し各農協へのコメの出荷を促すねらいがあります。

      コメの価格高騰が続く中、早くも示された、日本一の産地での概算金の目安の引き上げが、今後のコメの価格の動向にどう影響するか、注目されます。

      ことし産のコメ確保へ 作付け前にもかかわらず 業者が買い付け
      茨城県つくば市の農業法人には、ことし=令和7年産のコメを確保しようと、作付け前にもかかわらず、業者が買い付けに訪れています。

      つくば市の農業法人では、およそ120ヘクタールの田んぼでコシヒカリなどを生産していて、業務用や個人向けに販売しています。

      業者からの注文は例年夏ごろが多いということですが、ことしは2月ごろから問い合わせが増えていて、3月3日には、これまで取り引きのなかった卸し売り会社の担当者が買い付けに訪れました。

      この会社は、焼き肉店の全国チェーン向けにコメを確保しようと、全国各地の農家を訪問しているということで、この日はひとまず40トンのコメの売買が決まり、今後具体的な条件を詰めていくことになりました。

      卸し売り会社の担当者
      「いろいろな業者が早めに動いているので、私たちも危機感を持っている。なるべく早めにコメを集め、顧客に安定供給したい」

      農業法人の社長
      「種まきもしていないのに問い合わせが来るのは早いと感じるが、それだけ業者も心配なんだと思う。ことしは主食用米の作付けを増やして、消費者のみなさんの安心につなげたい」
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742311000.html

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  55. コメ価格見通しの指数 前月から大幅に低下 生産者などへの調査
    2025年3月7日 13時18分

    2月にコメの生産者や卸売業者などに調査した、向こう3か月のコメの価格の見通しを示す指数が、前の月から大幅に低下しました。調査した団体は、政府による備蓄米の放出でコメの価格高騰が落ち着くという見方が広がったのではないかと分析しています。

    JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は、全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの需給や価格の見方などを毎月調べていて、3月7日に、2月の調査結果を公表しました。

    それによりますと、コメの価格が「高い」という見方が強くなるほど、100に近づく指数が、2月は95と、前の月より3ポイント上昇し、2012年3月に調査を始めて以降、最も高くなりました。

    一方で、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は54となり、過去最高だった前の月の77を23ポイント下回って大幅に低下しました。

    向こう3か月の価格の見通しでは「現時点と同程度」という回答が多かったということで、調査した団体では、政府による備蓄米の放出でコメの価格高騰が落ち着くという見方が広がったのではないかと分析しています。

    スーパーなどでのコメの販売価格が上昇を続ける中、備蓄米の入札は来週から始まりますが、今後のコメの価格にどのように影響するか注目されます。

    令和7年産のコメ確保へ 作付け前にもかかわらず 業者が買い付け
    コメの価格高騰が続く中、茨城県つくば市の農業法人には、ことし=令和7年産のコメを確保しようと、作付け前にもかかわらず、業者が買い付けに訪れています。

    つくば市の農業法人では、およそ120ヘクタールの田んぼでコシヒカリなどを生産していて、業務用や個人向けに販売しています。

    業者からの注文は例年夏ごろが多いということですが、ことしは2月ごろから問い合わせが増えていて、3月3日には、これまで取り引きのなかった卸売り会社の担当者が買い付けに訪れました。

    この会社は焼き肉店の全国チェーン向けにコメを確保しようと、全国各地の農家を訪問しているということで、この日はひとまず40トンのコメの売買が決まり、今後具体的な条件を詰めていくことになりました。

    卸売り会社の担当者は「いろいろな業者が早めに動いているので、私たちも危機感を持っている。なるべく早めにコメを集め、顧客に安定供給したい」と話していました。

    農業法人の海老澤信之社長は「種まきもしていないのに問い合わせが来るのは早いと感じるが、それだけ業者も心配なんだと思う。ことしは主食用米の作付けを増やして、消費者の皆さんの安心につなげたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742461000.html

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    1. コメ価格見通しの指数 前月から大幅に低下 生産者などへの調査
      2025年3月7日 17時53分

      2月にコメの生産者や卸売業者などに調査した、向こう3か月のコメの価格の見通しを示す指数が、前の月から大幅に低下しました。調査した団体は、コメの価格はいまと同じ程度の高い水準で推移するものの、政府による備蓄米の放出で上昇の勢いが弱まるという見方が広がったのではないかと分析しています。

      JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は、全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの需給や価格の見方などを毎月調べていて、3月7日、2月の調査結果を公表しました。

      それによりますと、コメの価格が「高い」という見方が強くなるほど100に近づく指数が、先月は95と、前の月より3ポイント上昇し、2012年3月に調査を始めて以降、最も高くなりました。

      一方で、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は54となり、過去最高だった前の月の77を23ポイント下回って大幅に低下しました。

      指数の低下は、「高くなる」や「やや高くなる」という回答が減って、「現時点と同程度」という回答が増えたことによるもので、調査した団体は、コメの価格はいまと同じ程度の高い水準で推移するものの、政府による備蓄米の放出で上昇の勢いが弱まるという見方が広がったのではないかと分析しています。

      スーパーなどでのコメの販売価格が上昇を続ける中、備蓄米の入札は来週から始まりますが、今後のコメの価格にどのように影響するか注目されます。

      令和7年産のコメ確保へ 作付け前にもかかわらず 業者が買い付け
      コメの価格高騰が続く中、茨城県つくば市の農業法人には、ことし=令和7年産のコメを確保しようと、作付け前にもかかわらず、業者が買い付けに訪れています。

      つくば市の農業法人では、およそ120ヘクタールの田んぼでコシヒカリなどを生産していて、業務用や個人向けに販売しています。

      業者からの注文は例年夏ごろが多いということですが、ことしは2月ごろから問い合わせが増えていて、3月3日には、これまで取り引きのなかった卸売り会社の担当者が買い付けに訪れました。

      この会社は焼き肉店の全国チェーン向けにコメを確保しようと、全国各地の農家を訪問しているということで、この日はひとまず40トンのコメの売買が決まり、今後具体的な条件を詰めていくことになりました。

      卸売り会社の担当者は「いろいろな業者が早めに動いているので、私たちも危機感を持っている。なるべく早めにコメを集め、顧客に安定供給したい」と話していました。

      農業法人の海老澤信之社長は「種まきもしていないのに問い合わせが来るのは早いと感じるが、それだけ業者も心配なんだと思う。ことしは主食用米の作付けを増やして、消費者の皆さんの安心につなげたい」と話していました。

      新潟 今秋収穫のコメの「概算金」目安固める
      コメの獲得競争が激化する中、日本一の産地の新潟県では、早くも、ことしの秋に収穫されるコメについて、JA全農の県本部が農家に前金として支払う「概算金」の目安を固めました。

      例年は8月ごろに示していますが、大幅に前倒しした形で、一般のコシヒカリでは、去年、示した額から3割以上引き上げる方針です。

      「概算金」は、コメを出荷した農家に対して各農協が支払う前金のことで、市場での価格にも影響します。

      JA全農の新潟県本部は、例年、その年の秋に収穫されるコメの仮渡し金の目安を8月ごろに示していますが、ことしは大幅に前倒ししてこのほど決定しました。

      関係者によりますと、いずれも見た目の評価が最も高い「1等米」で、一般のコシヒカリは60キロあたり2万3000円と、去年示した額から6000円、率にして35%引き上げる方針です。

      また、魚沼産コシヒカリも60キロあたり2万5000円と、去年から5500円、率にして28%引き上げるということです。

      ほかの事業者との獲得競争が激化していることから、新潟県本部としては、この時期に概算金の目安を示すことで、農家に対し各農協へのコメの出荷を促すねらいがあります。

      コメの価格高騰が続く中、早くも示された日本一の産地での概算金の目安の引き上げが、今後コメの価格の動向にどう影響するか注目されます。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250307/k10014742461000.html

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  56. 備蓄米 きょうから入札 店頭に並ぶのは3月下旬以降の見通し
    2025年3月10日 4時55分

    コメの流通を円滑にするために初めて行われる政府の備蓄米の入札が10日から始まります。スーパーの店頭などに並ぶのは3月下旬以降になる見通しで、市場への放出が価格の安定につながるか注目されます。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、コメの流通を円滑にするため備蓄米21万トンを2回の入札を通じて、市場に放出することにしています。

    去年とおととしに収穫された15万トンが対象となる初回の入札が10日から始まり、「青森県産まっしぐら」や「宮城県産ひとめぼれ」などの銘柄を対象に最も高い価格を提示した業者から順番に落札します。

    入札には全国組織の「JA全農」など一定の条件を満たした集荷業者の参加が見込まれていて10日午前10時に締め切られたあと、落札されなかったコメがある場合には11日も入札が行われます。

    農林水産省は残る6万トンについても入札に向けた準備を速やかに進める方針で流通の改善がみられない場合には備蓄米を追加で放出することも検討するとしています。

    今回落札された備蓄米がスーパーの店頭などに並ぶのは3月下旬以降になる見通しで、市場への放出がコメの価格の安定につながるか注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250310/k10014744571000.html

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  57. 備蓄米 入札開始 専門家「早ければ4~5月に値段下がるのでは」
    2025年3月10日 18時41分

    コメの流通を円滑にするために初めて行われる政府の備蓄米の入札が10日から始まりました。入札にはJA全農など複数の業者が参加していて、市場への放出が価格の安定につながるか焦点です。

    入札に参加したJA福井県
    入札に参加するJA福井県は取り引きをしている卸売業者から希望する銘柄や量を事前に聞き取っていて、担当者たちが、午前10時の入札締め切りに向けて、入札価格などを記入したデータに誤りがないか確認した上でメールで農林水産省に提出しました。

    初回の入札では最も高い価格を提示した集荷業者から順番に落札することになっています。

    JA福井県によりますと、落札できる量には上限がありますが、卸売業者からは上限の2倍以上の量を確保してほしいという要望があったということです。

    JA福井県米穀販売課の高山祐一 課長代理は「入札が無事に終わりほっとしていますが、実際に落札できるか心配です。生産者と消費者にとっていいバランスになる価格で落札できることを願っています」と話していました。

    複数の集荷業者が入札に参加
    コメの価格高騰が続く中、農林水産省はコメの流通を円滑にする目的では初めて備蓄米21万トンを放出することにしています。

    初回の入札は15万トンが対象となり、10日午前10時に申し込みが締め切られました。

    入札の対象となったのは去年とおととしに収穫された「青森県産まっしぐら」や「宮城県産ひとめぼれ」などの銘柄で、一定の条件を満たした集荷業者が参加し、最も高い価格を提示した業者から順に落札します。

    農林水産省は「入札の結果に影響を及ぼす可能性がある」として、入札が終了するまで参加した業者の数や名称、それに落札価格などの情報は公表しないとしています。

    NHKのこれまでの取材でJA全農やJA福井県、JA熊本経済連など複数の集荷業者が入札に参加したことが分かっています。

    落札されなかったコメがある場合には11日も入札が行われる予定です。

    今回落札された備蓄米がスーパーの店頭などに並ぶのは今月下旬以降になる見通しで、市場への放出がコメの価格の安定につながるかが焦点です。

    入札の手続きは
    備蓄米の入札は対象となるコメの産地や品種、それに生産年に加えて、1等、2等などの等級や保管倉庫の所在地などをもとに行われます。

    参加する業者は10日午前10時までに希望するコメの数量と価格を示した上で農林水産省にメールで申し込みます。

    その内容は農林水産省の担当者によって専用のシステムに登録され、国が決めた最低販売価格を上回る価格を提示した業者のうち、最も高い金額を示した業者から順に落札していきます。

    入札できる数量はこれまでの取り扱い実績をもとに業者ごとに上限が設けられているということです。

    10日の入札で落札されなかったコメがあれば、11日、同じ仕組みで再び入札が行われ、希望する業者は午後4時までに農林水産省にメールで申し込むことになります。落札された備蓄米は契約手続きを経て、入金が確認されしだい、落札した業者に引き渡されることになっていて、引き取り期限は来月末となっています。

    初回の入札で販売は41品種
    初回の入札で販売される備蓄米は、あわせて41品種あります。

    五十音順では、あいちのかおり、あきさかり、あきたこまち、あきだわら、アケボノ、あさひの夢、えみまる、おぼろづき、風さやか、きぬむすめ、きらら397、こしいぶき、コシヒカリ、彩のかがやき、彩のきずな、ササニシキ、そらきらり、大地の風、つきあかり、つや姫、てんこもり、てんたかく、天のつぶ、とちぎの星、ななつぼし、にじのきらめき、はえぬき、ハツシモ、ハナエチゼン、ひとめぼれ、ふさこがね、ふっくりんこ、ほしじるし、ほしのゆめ、まっしぐら、まなむすめ、ゆきん子舞、ゆめおばこ、夢つくし、ゆめぴりか、ゆめみづほ、となっています。

    飲食店からは期待と不安
    政府の備蓄米の入札が始まったことについて、長野県松本市の飲食店からは期待と不安が入り交じった声が聞かれました。

    松本市中心部にある飲食店では、定食などボリュームたっぷりのメニューが人気で、毎日およそ6キロのコメを炊いていますが、コメの急激な値上がりに頭を悩ませています。

    コメ60キロあたりの仕入れ価格は去年4月は9300円でした。

    値上がりを受けて供給が安定している銘柄に切り替えましたが、去年9月には60キロあたり1万2300円余りに、ことし1月は1万6500円に上昇しています。

    経営は圧迫されていますが、利幅を減らして営業を続けています。

    飲食店を経営する藤井國廣さんは「コメが考えられないくらい値上がりしているので、利益は全然ないといっていいくらいです。お客さんのために値上げは考えたくないが、これ以上、上がったら値上げせざるを得ない。備蓄米が流通しても農家の経費が上昇していて価格は変わらない気がする。おいしいコメが安く手に入るようになってほしい」と話しています。

    専門家「早ければ4月から5月にも値段が下がってくるのでは」
    コメの生産や流通に詳しい宇都宮大学の小川真如 助教は、現状では外食や弁当の製造などのコメの需要も高くなっていることから、備蓄米の放出によってこうした業務用のコメの不足感が解消されれば一般向けに販売されるコメも安くなってくるとみています。

    価格への影響が現れてくる時期について小川助教は「備蓄米が比較的割安な価格で落札されれば、一般向けのコメは早ければ4月から5月にも値段が下がってくるのではないか」としています。

    ただ、売り渡した集荷業者から原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことが条件となっていることなどから順調に落札が進むのかどうかがポイントだと指摘しています。

    さらに小川助教は「備蓄米の産地や倉庫は東日本に多いので、輸送コストを考えると西日本に比べて東日本では価格が下がりやすいことも考えられる」として、スーパーなどに備蓄米が流通した場合地域によって価格差がでる可能性も指摘しました。

    江藤農相「効果がなければさらに追加も」
    江藤農林水産大臣は、参議院予算委員会で「今は、極めてイレギュラーな状態で、在庫は十分にあるが店頭価格が非常に高い。21万トンを放出する以上は政策効果がなければ、さらに追加もする。流通のスタックを解消して消費者の苦労を解消できるよう努力していきたい」と述べました。

    その上で、原則、1年以内に同じ量を政府が買い戻すことを条件としていることについて「急いで買い戻すつもりはない。1年をこえてもいいと思っている。21万トンを出した効果があまりにもありすぎ、価格が急落するような場面があったら、買い戻すこともあるかもしれないが、柔軟に対応していきたい」と述べました。

    スーパーのコメ平均価格 9週連続で値上がり
    全国のスーパーでのコメの平均価格は、今月2日までの1週間で5キロあたり税込みで3952円と前の週から13円値上がりしました。

    値上がりは9週連続で1年前に比べると94%余り上昇しています。

    農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格の平均をまとめ、毎週、発表しています。

    それによりますと、先月24日から今月2日までの1週間の販売価格の平均は、5キロあたり税込みで3952円でした。

    前の週から13円上昇し、9週連続の値上がりとなりました。

    1年前は5キロあたり2000円ほどで、94.6%上昇したことになります。

    コメの5キロあたりの平均販売価格はことし1月に3600円を、先月には3900円を超えていて、政府の備蓄米の放出が公表されたあとも店頭での値上がりが続いています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250310/k10014744571000.html

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  58. 政府の備蓄米の入札始まる 結果は13日以降公表へ
    2025年3月11日 4時16分

    コメの流通を円滑にするための政府の備蓄米の入札が10日から始まりました。平均落札価格などの結果は13日以降に公表される予定で、高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。

    農林水産省は、コメの流通を円滑にする目的では、初めて備蓄米21万トンを市場に放出する予定で、このうち15万トンを対象にした初回の入札が10日から始まりました。

    入札が行われたのは、「まっしぐら」や「ひとめぼれ」など、2024年と2023年に収穫された41品種で、一定の条件を満たした集荷業者のうち、最も高い価格を提示した業者から順に落札します。

    今回の入札には、全国組織の「JA全農」が参加していて、JA全農の福岡県本部は、そこから備蓄米を調達することを検討しています。

    農産部の山下典子次長は「やはり、コメの流通責任を果たさないといけない。消費者が納得してコメを買える価格でないと生産者も作れないので、こうした価格で販売されるとよい」と話していました。

    農林水産省によりますと、全国のスーパーでのコメの平均価格は、3月2日までの1週間で、5キロあたり税込みで3952円と、9週連続で値上がりし、1年前に比べると94%余り上昇しています。

    今回の入札では、落札された平均価格や量などの結果は、入札の日程が終了したあとの13日以降に公表される予定で、高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250311/k10014745601000.html

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  59. 江藤農相“コメ値下がり 時間かかる可能性も価格安定に期待”
    2025年3月11日 13時12分

    江藤農林水産大臣は、10日から始まった備蓄米の入札に関連して、スーパーなどでの店頭価格の値下がりには一定の時間がかかる可能性はあるものの、コメの価格安定につながることに期待する考えを示しました。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、流通の円滑化を目的に10日から備蓄米15万トンを対象にした入札を始めています。

    これに関連して江藤農林水産大臣は、11日の閣議のあとの会見で「スーパーなどの小売業者は、これまで高い価格で仕入れを行っていて、仕入れ価格に見合った値段で売らなければ利益が出ないという事情がある。在庫がある程度はけるまでは店頭価格は下がらないかもしれない」と述べ、店頭でのコメの値下がりには一定の時間がかかる可能性があるという見方を示しました。

    その一方で「入札の結果、良い方向に需給が緩和され、価格についても安定することを望んでいる」と述べ、備蓄米の放出が結果的に、コメの価格安定につながることに期待する考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250311/k10014746241000.html

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  60. 生産者も流通業者も役人も政治家も、本心ではだれもコメの価格が下がることを望んではいないのだろう。

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  61. キャベツとはくさい 高値続く 平年の2倍超
    2025年3月11日 19時01分

    キャベツとはくさいの先週の価格は、平年の2倍を超え、依然として高値が続いています。農林水産省は、今月中は価格が平年を上回る状況が続くとみています。

    農林水産省が毎週公表しているスーパーなどでの主な野菜の平均価格によりますと、3日から5日にかけての調査では、キャベツは1キロあたり428円で平年の2.7倍となっています。

    一時は、平年の3倍を超える高騰となりましたが、1月下旬以降も、依然として2倍を超える水準が続いています。

    はくさいは1キロあたり432円で、平年の2.2倍となっています。ことし1月以降、9週連続で平年の2倍以上の高値が続いています。

    いずれも、この冬、主な産地で雨が少なかったことから、小ぶりのものが多く、出荷量が減少しているということです。

    農林水産省は、3月中は価格が平年を上回る状況が続くとみています。

    このほか、ねぎとだいこんが平年の1.6倍となるなど、調査した8品目すべてで平均価格が平年を上回り、野菜の高騰による食卓への影響は、しばらく続く見通しとなっています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250311/k10014746771000.html

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  62. 備蓄米入札 参加業者に結果通知 落札価格などの公表は13日以降
    2025年3月11日 19時19分

    10日から始まった政府の備蓄米の入札について、参加した業者には結果の通知が届いています。農林水産省は平均落札価格などの入札結果は13日以降に公表する予定で、高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。

    農林水産省はコメの流通を円滑にする目的では初めて備蓄米21万トンを市場に放出する予定で、このうち15万トンを対象にした初回の入札が10日から始まりました。

    入札に参加した業者には結果の通知が届いていて、このうちJA福井県には11日午前、入札の結果を知らせるメールが届きました。

    担当者によりますと、購入を希望した去年、地元で生産された「ハナエチゼン」と「あきさかり」について、希望数量のおよそ9割を落札したということです。

    JA福井県米穀販売課の高山祐一課長代理は「入札を希望したすべての量は落札できなかったが、思っていたものに近い数量は落札できた。早く消費者に届けられるよう販売の準備を進めたい」と話していました。

    また、同じく入札に参加したJA熊本経済連は、鳥取県の「ひとめぼれ」や島根県の「きぬむすめ」など5つの銘柄について、希望した合わせて1000トンをすべて落札したということです。

    今回落札された備蓄米は現在、中国地方に保管されているということで、JA熊本経済連では、今後、取り引きしている県内の卸売業者に順次販売することにしています。その後、スーパーなど小売業者の店頭に並ぶのは3月下旬以降になる見通しです。

    関係者によりますと、備蓄米の入札は11日も行われたということです。

    農林水産省は平均落札価格などの入札結果を13日以降に公表する予定で、高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250311/k10014746791000.html

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  63. JA全農、JA共済、JAバンク総ぐるみで、農林中金危機に立ち向かわなくてはいけないらしい。今はとにかくカネを稼いで稼いで集めて集めて上納しまくらなきゃいけない。

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  64. コメの輸出量 2030年に35万トンまで増やす目標掲げる方針 政府
    2025年3月12日 12時28分

    政府は、パックごはんなどを含めたコメの輸出量を2030年に35万トンまで増やす新たな目標を掲げる方針を固めました。輸出向けも含めコメの生産量を増やし、国内で需給がひっ迫した際に国内向けに回すなど柔軟な運用を行うねらいもあるとみられます。

    政府は、新年度からの農業政策に関する新たな基本計画のとりまとめを行っていて、関係者によりますと、2030年のパックごはんなどを含めたコメの輸出量の目標を35万トンまで増やす目標を掲げる方針だということです。

    去年のコメの輸出量は4万6000トン余りで、7倍以上の水準になります。

    また輸出額の目標も去年の実績の7倍近くの922億円とする方針で、政府は目標の達成に向けて、農地の集約化を進め、低コストで生産できるようにするほか、収量の多い品種の作付けを増やすといった取り組みを進めることにしています。

    さらに、海外でニーズが高い有機米の作付けを拡大させるなどして輸出拡大につなげる方針です。

    輸出向けも含めコメの生産量を増やし、国内で需給がひっ迫した際に国内向けに回すなど柔軟な運用を行うねらいもあるとみられます。

    この目標は、新年度から5年間の新たな農業政策の基本計画の案に盛り込まれ、近く公表される見通しです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250312/k10014747421000.html

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    1. コメ輸出「8倍」目標 30年35万トン…需給逼迫時 国内消費に
      2025/03/13 05:00

       政府は12日、コメの輸出量を2030年に35万トンとする方針を自民党農林部会などの合同会議で示した。24年実績の約8倍に相当する。コメの価格高騰などを背景に、輸出向けの生産を拡大して需給の 逼迫 ひっぱく 時には国内消費に充てるなど、食料の安定的な供給体制を整えることを目指す。

       今後5年間の農政の指針となる新たな「食料・農業・農村基本計画」に盛り込む方針だ。基本計画は週内の有識者会議で示され、月内にも閣議決定する。農林水産物や食品の全体の輸出額は、30年に5兆円とする目標を据え置いた。食料自給率(カロリーベース)についても、30年に45%とする目標を継続する。

       食生活の変化などで、主食用米の国内需要は年約10万トンずつ減少している。政府は補助金を出して、主食用の代わりに輸出用や飼料用への転換を促してきた。

       ただ、足元では需給が逼迫してコメの価格上昇が続き、政府は備蓄米を放出するなどの対応を迫られている。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250313-OYT1T50006/

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    2. 政府 コメの輸出目標 5年後に35万トンまで増やす基本計画の案
      2025年3月14日 16時47分

      パックごはんなどを含めたコメの輸出量を2030年に35万トンまで増やす目標などを盛り込んだ新たな農業政策の基本計画の案が14日示されました。輸出向けを含めコメの生産量を増やし、国内で需給がひっ迫した際に国内向けに回すなど、柔軟な運用を行うねらいがあるとしています。

      政府は新年度からの農業政策に関する基本計画のとりまとめを行っていて、14日開かれた専門家などの会合で計画の案を示しました。

      この中で、パックごはんなどを含めたコメの輸出量を2030年に去年の7倍以上に相当する35万3000トンとする新たな目標を盛り込みました。

      現在、コメの価格高騰が続いていますが、政府としては輸出向けを含め生産量を増やし、国内で需給がひっ迫した際に国内向けに回すなど、柔軟な運用を行うねらいがあるとしています。

      このほか計画案には、去年の夏以降、コメの流通が滞ったことを踏まえ、円滑な流通の確保に向けた取り組みを進めることも盛り込まれ、出席者からは、コメの生産や流通、それに在庫などの情報を国がきちんと把握し、発信する必要があるといった意見が出されました。

      一方、食料自給率を現在の38%から2030年度に45%とする目標や農林水産物や食品の輸出額を2030年に5兆円に増やす目標は据え置きとなっています。

      この基本計画は早ければ今月にも閣議決定される見通しです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250314/k10014749991000.html

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  65. 「生産調整(転作奨励金)」と「需給調整(隔離)」政策を撤廃してから思いっきりやればよい。

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  66. 4~9月の輸入小麦売り渡し価格 前の半年間より4.6%引き下げ
    2025年3月12日 16時43分

    ことし4月から半年の間、政府が輸入した小麦を製粉業者などに売り渡す価格について、農林水産省は、前の半年間より4.6%引き下げると発表しました。

    日本で消費される小麦は8割以上が輸入でまかなわれていて、安定的に確保するため、政府が一括して輸入したあと製粉業者などに売り渡していますが、その価格は半年ごとに見直されます。

    12日、ことし4月から9月末までの売り渡し価格が発表され、主要な5つの銘柄の平均は1トン当たり6万3570円となりました。

    去年10月から3月末までの半年間と比べると、3040円、率にして4.6%引き下げられます。

    平均価格が引き下げられるのは2023年10月以降4期連続で、農林水産省は、アメリカやカナダなどで天候に恵まれ生産量が増え、国際価格が下落傾向にあるためだとしています。

    小麦の国際価格は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、2022年3月に最も高くなりましたが、その後は下落傾向にあります。

    農林水産省は、今後、小麦粉の価格は下がる可能性があるものの、パンなどの製品の価格に占める小麦粉の割合は低いため、価格への影響は限定的だとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250312/k10014747761000.html

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  67. プレスリリース
    政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果の概要について
    令和7年3月14日
    農林水産省

    令和7年3月10日から12日にかけて実施した政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札の結果概要をお知らせいたします。


    1 入札実施日 令和7年3月10日から12日の間に実施
    2 入札参加者 7事業者
    3 落札数量 141,796トン(落札率 94.2%)
    販売提示数量 150,579トン
    ※落札に至らなかった8,783トンは、全て5年産
    4 落札価格(落札された販売区分の加重平均)
    21,217円/60キログラム
    ※ 消費税及び地方消費税相当額を含まない容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額


    お問合せ先

    農産局貿易業務課

    担当者:上藤、澤味
    代表:03-3502-8111(内線5015)
    ダイヤルイン:03-6744-1353
    https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250314.html

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    1. プレスリリース
      政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの契約数量(入札実施日:令和7年3月10日から12日)
      令和7年3月21日
      農林水産省

      政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの契約数量
      (入札実施日:令和7年3月10日から12日)

      契約者の名称 契約数量
      (単位:トン)
      全国農業協同組合連合会 132,999
      全国主食集荷協同組合連合会 2,221
      福井県農業協同組合 2,240
      愛知県経済農業協同組合連合会 687
      奈良県農業協同組合 1,000
      佐賀県農業協同組合 1,649
      熊本県経済農業協同組合連合会 1,000
      計 141,796




      お問合せ先

      農産局貿易業務課

      担当者:上藤、澤味
      代表:03-3502-8111(内線5015)
      ダイヤルイン:03-6744-1353
      https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250321.html

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  68. 備蓄米 平均落札価格は60キロ2万1217円
    2025年3月14日 18時58分

    今月10日から行われた備蓄米の入札について、江藤農林水産大臣は、対象となった15万トンのうち9割以上が落札され、落札価格の平均は、消費税抜きで60キロあたり、2万1000円余りだったと発表しました。スーパーなどでの販売価格は、落札した価格に加え、このあとの精米や輸送などにかかるコストを踏まえ、決まっていくことになります。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は流通を円滑にするため、今月10日から、JA全農などの集荷業者を対象に備蓄米の入札を行いました。

    これについて、江藤農林水産大臣が14日、記者会見し、対象となった15万トンのうち、9割以上にあたる14万1700トン余りが落札されたと発表しました。

    落札価格の平均は、消費税抜きで60キロあたり、2万1217円でした。

    落札された備蓄米は今月下旬以降にスーパーなどの店頭に並ぶ見通しですが、その販売価格は、落札した価格に加え、このあとの精米や輸送などにかかるコストを踏まえ、決まっていくことになります。

    江藤大臣は「この落札価格から考えると、備蓄米は、現在の店頭価格よりかなり低い価格になるだろう。消費者の手元にしっかり届くことが大事で、目詰まりの解消につながることを期待している」と述べました。

    また、江藤大臣は、2回目の備蓄米の入札について今回、落札されなかった分ともともと放出予定だった分などをあわせた7万トンを対象に、今月中に実施できるよう、準備を急いでいることも明らかにしました。

    初回の入札で販売は41品種
    初回の入札で販売される備蓄米は、あわせて41品種あります。

    五十音順では、あいちのかおり、あきさかり、あきたこまち、あきだわら、アケボノ、あさひの夢、えみまる、おぼろづき、風さやか、きぬむすめ、きらら397、こしいぶき、コシヒカリ、彩のかがやき、彩のきずな、ササニシキ、そらきらり、大地の風、つきあかり、つや姫、てんこもり、てんたかく、天のつぶ、とちぎの星、ななつぼし、にじのきらめき、はえぬき、ハツシモ、ハナエチゼン、ひとめぼれ、ふさこがね、ふっくりんこ、ほしじるし、ほしのゆめ、まっしぐら、まなむすめ、ゆきん子舞、ゆめおばこ、夢つくし、ゆめぴりか、ゆめみづほ、となっています。

    3月末にも各店舗で販売へ準備 日本生協連
    今月10日から入札が行われた備蓄米について、日本生活協同組合連合会は、備蓄米を調達できた場合、早ければ3月末にも各地の店舗で販売を始めることができるよう準備を進めたいとしています。

    日本生協連では、去年、収穫されたコメの調達量が前の年の7割程度にとどまり、年間を通じて在庫に不足感が生じているとしています。こうしたことから各地の生協では、コメの購入点数を制限をしたり、値上げを行ったりするなどの対応をとってきたということです。

    今後卸売会社から備蓄米を調達できた場合、早ければ3月末にも、各地の生協の店舗で販売を始めることができるよう準備を進めたいとしています。

    農畜産部の高杉康彦部長は「備蓄米の調達ができたら1日でも早く消費者に届けて安心につなげると共に、コメの流通の目詰まりの解消につなげたい」と話していました。

    また備蓄米を調達できた場合の店頭などでの販売価格については、入札結果などを踏まえて今後検討していくとしていて「いまある銘柄とのバランスも考えながらスタートして、売れ行きや消費者の動きもみて判断していきたい」と話していました。

    家庭向けはブレンド米で販売 大手卸売各社
    政府が放出する備蓄米はどのように販売されるのか。

    コメの大手卸売各社は家庭向けについて複数の品種を混ぜたブレンド米として販売することにしています。

    政府が放出する備蓄米は、落札した集荷業者から卸売業者に販売され、今月下旬以降、スーパーの店頭などに並ぶ見通しです。

    コメをスーパーなどに出荷する大手卸売各社によりますと、家庭向けについては複数の品種のほか、令和6年産と5年産を混ぜるなどしたブレンド米として販売するということです。

    今回放出される備蓄米は、去年とおととしに収穫されたもので、品種は「コシヒカリ」や「はえぬき」などあわせて41にのぼることから各社とも単一の品種で販売することは難しいとしています。

    また精米や包装の作業を迅速に進めるためにも、備蓄米を使用しているかを米袋などに記載する予定は今のところないということです。

    その上で販売価格について、一般的にブレンド米は特定の産地や品種のコメより割安になることが多いため、現在よりもいくぶん安く販売されるのではないかとしています。

    木徳神糧米穀事業本部の今野稔副本部長は「家庭用も業務用もコメが不足しているという声は取引先から多く聞かれているので、備蓄米に期待している。消費者に早く手に取ってもらえるよう供給していきたい」と話していました。

    牛丼チェーン各社 備蓄米活用を検討
    入札が行われた政府の備蓄米について、大手牛丼チェーン各社では、商品の安定供給に向けて、備蓄米の活用を検討する意向を示しています。

    このうち、松屋フーズホールディングスは去年5月から、国産米と外国産米のブレンド米の利用を始め、現在、全国の多くの店舗で提供しています。

    会社では今後も商品の安定供給を続けるため、備蓄米の活用を検討していきたいとしています。

    また、吉野家ホールディングスは「備蓄米の放出は歓迎していて、商流次第ではあるが、品質や価格のバランスを見て検討や判断をしたい」としているほか、ゼンショーホールディングスは「選択肢の1つとして検討していて、品質に合う銘柄が出てくれば、採用を検討したい」としています。

    専門家「想定よりは若干安く落札」
    コメの流通に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は、今回の落札価格について「想定よりは若干、安く落札されたという印象だ」と話していました。

    その上で、スーパーなどでの販売価格への影響については「食料品は、数%の供給の過不足によって値段が大きく変わるので、そういった意味ではある程度、価格は全体的に下がる方向になるだろう。ただ、スーパーにすべての備蓄米が行くわけではないので、値段が大きく下がるかと言うと、必ずしもそこまでの影響はないかもしれない」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250314/k10014749511000.html

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    1. 備蓄米の落札価格、60キロ平均2万1217円…ブレンド米「4月上旬から価格下がるのでは」
      2025/03/14 21:37

       農林水産省は14日、10~12日に実施した政府備蓄米の入札結果を発表した。対象となった15万トンの94・2%にあたる14万1796トンが落札された。平均落札価格は60キロ・グラムあたり2万1217円だった。早ければ月内にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。落札されなかった分を含め、7万トンの追加入札を月内に行う。

      倉庫に高く積み上げられた備蓄米

       江藤農相は14日夕に開いた臨時記者会見で「消費者の方々にもご理解いただけるような結果が生まれることを期待している」と価格安定への期待感を示した。

       入札は、年5000トン以上の玄米を仕入れている集荷業者を対象に行われ、7事業者が参加した。平均落札価格に消費税を加えると約2万3000円となり、2024年産米の出回りから今年1月までの相対取引価格の平均(約2万2000円)と同等になる。

       宇都宮大学の小川真如助教は「まずまず成功と言える。追加の備蓄米の放出も順調に行われる期待感が高まった」と評価した。「備蓄米は多様な品種や産地のコメが含まれるので一律に価格が下がることはないが、ブレンド米で安くなりやすい。4月上旬から下がるのではないか」と指摘した。

       総務省によると、東京都区部の2月のコシヒカリ(5キロ・グラム)の価格は4363円と過去最高を更新した。政府はコメ価格の高止まりを受け、1月末に備蓄米制度の運用指針を見直し、「円滑な流通」のために放出できるようにした。これまでは凶作や災害の際に限定してきたが、流通の円滑化を目的とする放出は、今回が初めてとなる。農水省は今回を含め、政府備蓄米を計21万トン放出する方針だ。

       また、農水省は毎年20万トン程度の政府備蓄米を買い入れているが、コメの流通が停滞しているため、例年1月下旬から始める買い入れを当面延期する方針を明らかにした。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250314-OYT1T50124/

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    2. コメ、来月以降下落か 備蓄米 9割以上落札…今月下旬にも店頭に
      2025/03/15 05:00

       政府がコメ価格安定を狙い初めて実施した備蓄米の入札は、9割以上が落札され、ひとまず順調な滑り出しとなった。今月下旬にもスーパーなどの店頭に並び、4月以降、販売価格も下がり始めるとみられる。昨夏の「令和の米騒動」以来続いてきたコメ価格の高騰に歯止めがかかるのかが注目される。(経済部 佐藤寛之)

      倉庫に高く積み上げられた政府備蓄米(7日、神奈川県内で)

      タイムラグ

       江藤農相は14日夕に開いた臨時記者会見で「胃が痛い思いをしていたが、ほっとした」と述べ、流通の停滞解消に期待感を示した。備蓄されている場所に偏りがあることを踏まえ、全国に均等に流通するよう、集荷業者や卸売業者、小売業者に通達した。

       総務省の小売物価統計調査では、東京都区部のコシヒカリ(5キロ・グラム)の価格は昨年5月から10か月連続で上昇し、今年2月には4363円で過去最高値を更新した。今後の価格について、日本国際学園大学の荒幡克己教授は「小売りや外食は既に高い価格で仕入れており、今回の放出で安い米を仕入れたとしてもタイムラグがある。4月半ばから5月の連休明けに価格は下がるのではないか」と指摘する。

       一方、入札に参加した集荷業者は「競争入札なので、安い金額では応札できなかった」と明かした。大手スーパーの担当者も「大幅に価格が下がることはないだろう」と冷ややかだ。

      不足

       これまで高騰が続いた理由は、市場に出回るコメが不足したことだ。農林水産省によると、2024年産米の生産量は前年より18万トン多い679万トン。一方で、大手集荷業者が生産者から買い集めた量(集荷量)は24年12月末時点で前年より21万トン少なく、今年1月末時点では23万トン減と減少幅が拡大した。生産量が伸びたにもかかわらず、集荷量は減ってしまっている。

       その原因の一つに、高値での売却を当て込み、一部の卸売業者や農家らがコメを抱え込んでいる実態もある。江藤氏は13日の参院農林水産委員会で「正直なところ、新しいプレーヤーが入りすぎて(流通状況が)わからない」とこぼした。

       備蓄米の放出により、流通市場でのコメ不足は和らぐとみられる。転売目当てでコメを押さえていた一部業者らも、価格が低下する前に手放さざるを得なくなりそうだ。

       ただ、農水省が計画通り21万トンの備蓄米を放出しても、コメ価格が大幅に下がるほどの影響があるかどうかは見通しにくい。24年産米は「猛暑の影響から中身がスカスカで、精米した後の量が例年より減っている」(荒幡氏)との指摘もある。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250315-OYT1T50014/

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    3. 備蓄米、全国で偏りなく流通を 江藤農相、落札業者などに要請
      3/14(金) 10:36配信 共同通信

      倉庫内に積まれた政府備蓄米=2月、埼玉県内

       江藤拓農相は14日の閣議後記者会見で、政府備蓄米の放出に向けた15万トンの初回入札に関して、全国で偏りなく流通するよう落札業者などに要請する考えを示した。備蓄米を保管する倉庫が多い東日本の主産地周辺に集中しないようにするための措置。落札価格や数量については14日午後に公表するとした。

       3月半ばに落札した集荷業者に引き渡され、3月下旬にもスーパーなど店頭に並ぶ見通し。江藤氏は追加で放出する用意があるとして、消費者に対して「慌てずに購入していただければ」と呼びかけた。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/7301a768d2c36c8d7105190c273ab6cf7823450c

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    4. 備蓄米の初回入札 平均落札60キロあたり2万1217円
      3/14(金) 17:20配信 毎日新聞

      倉庫内に高く積み上げられた備蓄米=埼玉県内で2025年2月18日午後2時16分、北山夏帆撮影

       農林水産省は14日、政府備蓄米の放出に向けた初回入札結果を公表した。対象となった15万トンのうち、14・2万トンが落札され、平均落札価格は60キロ当たり2万1217円だったと発表した。落札分は早ければ月内にもスーパーなどの店頭に並ぶ見込み。集荷業者が卸売業者に販売する直近の取引価格を下回り、専門家からは「妥当な価格」との評価もあるが、流通コストの上昇などもあり、高騰した米価がどこまで反転するかが焦点だ。

      【写真】国産米が高騰 安価で人気が出ているのは

       同省は計21万トンの備蓄米を放出する計画。江藤拓農相は14日の記者会見で、今回落札されなかった分も含め、約7万トンの追加入札を3月中に実施すると発表した。来週にも入札概要を公告する。2回目の入札分は4月中旬から落札者に引き渡す予定。流通の改善がみられなければ、さらに追加で放出することも検討している。

       円滑な流通の確保と消費者への安定供給に向け、農水省は14日、集荷業者や卸売業者などに対し、農産局長名で通知を出した。卸売業者などの出荷控えを防ぐとともに、備蓄米を保管する倉庫が多い東日本に流通が偏らないようにする。

       また江藤氏は14日の記者会見で、コメ不足の状況が続いているため、2025年産米の備蓄向けの買い入れを当面延期することも明らかにした。

       今回の初回入札は10~12日に実施。大手集荷業者の全国農業協同組合連合会(JA全農)などが参加した。

       同省によると、集荷業者と卸売業者の24年産米の相対取引価格(全銘柄平均)は、24年9月~25年1月の取引分で、玄米60キロ当たり2万4055円。この価格には2000円程度とみられる集荷や流通に必要なコストが上乗せされている。

       2月24日~3月2日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は、前年同期比94・6%高の3952円で、上昇を続けている。【福富智、町野幸】
      https://news.yahoo.co.jp/articles/8e2c9d9bcaa6ba44dd4045065915f4846e7311b6

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    5. 備蓄米初回入札、14万トン落札、94.2%
      3/14(金) 17:25配信 共同通信

       江藤拓農相は14日、政府備蓄米の放出に向けた初回入札15万トンのうち、14万1796トンが落札されたと発表した。94.2%に当たる。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/580ee72518ebbd8ca12ab184d5e6a02186e65e50

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    6. 備蓄米、落札率94.2% 初回入札、7事業者参加 農水省
      3/14(金) 17:27配信 時事通信

      倉庫内に積み上げられた政府の備蓄米=2月18日、埼玉県内

       農林水産省は14日、価格高騰が続いているコメの流通円滑化に向けて行った政府備蓄米の初回入札結果を公表した。

       放出予定の21万トンのうち、約15万トンを対象に10~12日に入札を実施。7事業者が参加し、落札数量は14万1796トン、落札率は94.2%で、落札価格の加重平均は60キロ当たり2万1217円だった。

       備蓄米は今月下旬以降スーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。江藤拓農水相は14日記者会見し、「これだけの量がマーケットに出れば、当然需給は一定程度改善され、消費者にも理解いただける結果が生まれるのではないかと期待している」と述べ、価格下落に自信を示した。

       江藤氏は残り約7万トンについて月内に2回目の入札を行う方針を示した。また、追加の備蓄米放出も検討する。一方、備蓄を積み増すために国が買い入れる2025年産米約20万トンについては、4月上旬に行う予定だった手続きを当面延期する。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/eee9bb09a7233d7a1da93ce932b9663f17e5cf36

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    7. 備蓄米の落札価格、60キロ平均2万1217円…ブレンド米「4月上旬から価格下がるのでは」
      3/14(金) 17:44配信 読売新聞オンライン

      倉庫に高く積み上げられた備蓄米

       農林水産省は14日、10~12日に実施した政府備蓄米の入札結果を発表した。対象となった15万トンの94・2%にあたる14万1796トンが落札された。平均落札価格は60キロ・グラムあたり2万1217円だった。早ければ月内にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。落札されなかった分を含め、7万トンの追加入札を月内に行う。

      【図】一目でわかる…コメの相対取引価格、このように推移している

       江藤農相は14日夕に開いた臨時記者会見で「消費者の方々にもご理解いただけるような結果が生まれることを期待している」と価格安定への期待感を示した。

       入札は、年5000トン以上の玄米を仕入れている集荷業者を対象に行われ、7事業者が参加した。平均落札価格に消費税を加えると約2万3000円となり、2024年産米の出回りから今年1月までの相対取引価格の平均(約2万2000円)と同等になる。

       宇都宮大学の小川真如助教は「まずまず成功と言える。追加の備蓄米の放出も順調に行われる期待感が高まった」と評価した。「備蓄米は多様な品種や産地のコメが含まれるので一律に価格が下がることはないが、ブレンド米で安くなりやすい。4月上旬から下がるのではないか」と指摘した。

       総務省によると、東京都区部の2月のコシヒカリ(5キロ・グラム)の価格は4363円と過去最高を更新した。政府はコメ価格の高止まりを受け、1月末に備蓄米制度の運用指針を見直し、「円滑な流通」のために放出できるようにした。これまでは凶作や災害の際に限定してきたが、流通の円滑化を目的とする放出は、今回が初めてとなる。農水省は今回を含め、政府備蓄米を計21万トン放出する方針だ。

       また農水省は、25年産の備蓄米買い入れを当面延期する方針を明らかにした。例年1月下旬以降、計20万トン程度を買い入れているが、流通停滞の解消を優先する。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/149b8bf714cbe18a5b180cb09dbc58a732ffbcf1

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    8. 備蓄米、14.2万トン落札 平均2万1217円で業者間価格下回る
      3/14(金) 17:48配信 朝日新聞

      倉庫内に積まれた備蓄米=2025年2月12日午前10時13分、埼玉県内、西岡臣撮影

       農林水産省は14日、流通の目詰まりを理由とする備蓄米放出の入札で、予定していた15万トンのうちの14・2万トンが落札されたと発表した。60キロあたりの平均落札価格は2万1217円だった。落札した事業者への引き渡しは来週以降に本格化する見通しで、高騰した米価が反転するかが焦点になる。

      【写真】備蓄米放出の想定される流れ

       流通するコメが不足するなか、今回の入札でおおむね予定していた数量を放出できることになる。平均落札価格は税込みにすると2万2914円で、直近1月の業者間取引価格(60キロあたり2万5927円、税込み)をやや下回った。

       江藤拓農水相は、「これだけの量が市場に出れば当然需給は一定程度改善され、消費者の方々にご理解いただける結果が生まれると期待している」と述べた。

       備蓄米は凶作に備えたもので、流通の目詰まりを理由に放出されるのは初めて。農水省は備蓄米を21万トン放出する方針で、月内に残る7万トンの入札を追加で行う。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/0659a8845b3b469ec43c2bee9a91d12a9c0c759a

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    9. 備蓄米、初回94%が落札 値下がり効果は限定的か
      3/14(金) 18:11配信 共同通信

      政府備蓄米を保管している倉庫=2月、埼玉県内

       江藤拓農相は14日、政府備蓄米の放出に向けた初回入札15万トンについて、94.2%に当たる14万1796トンが落札されたと発表した。コメ価格が高騰する中、流通の停滞解消を目的とした初の試みは全量落札とはならなかった。残った分を含め、今月中に追加7万トンの入札を行う。複数の専門家が「妥当な量と価格だ」と一定の評価をしたが、流通コストの上昇などを踏まえるとコメの値下がり効果は限定的となる可能性もある。

       落札価格は容器包装込みの税抜きで、玄米60キロ当たり2万1217円。集荷業者が卸売業者に販売する直近の取引価格を下回っているが、輸送費などは考慮されていない。

       江藤氏は記者会見で「需給が一定程度改善され、消費者が理解いただけるような結果が生まれる」と期待を述べた。追加の入札については来週にも概要を公告する。

       備蓄米は引き渡し先の集荷業者が卸売業者に販売し、精米後に小売店や飲食店などで消費される。落札分は早ければ今月下旬にスーパーなど店頭に並ぶ見通し。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a2f6e001d61cf717c099661b97196212e7cb8e6c

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    10. コメ先高観、根強く 備蓄米放出効果は不透明
      3/15(土) 7:12配信 時事通信

       政府備蓄米の放出に向けた初回の入札結果が公表された。

       落札価格の加重平均が60キロ当たり2万1217円という結果について、農林水産省は現在の小売価格よりも低い価格で店頭に並ぶだろうと期待する。だが、調達競争の激化で、早くも2025年産米を巡って24年産よりも大幅な高値での集荷を探る動きもみられる。取引業者の先高観は根強く、もくろみ通りとなるかは不透明だ。

       コメの価格は新米が出回り、24年夏に店頭で見られた品薄が解消に向かった後も、価格は上昇を続けた。代表的な指標の一つ、小売物価統計調査(東京都区部)によると、5キロ当たりの価格は今年2月に「コシヒカリ」が4363円、「コシヒカリ以外」は4239円。いずれも過去最高を更新し、わずか1年で約8割上昇した。

       「それよりかなり低い価格になるだろう」。江藤拓農水相は入札結果を受けた14日の記者会見で、今回公表された落札価格に流通コストなどが上乗せされても、小売価格は下がるとの見通しを示した。

       だが、全国農業協同組合連合会新潟県本部(JA全農にいがた)は2月、集荷する際に仮払いする「概算金」の引き上げを決めた。25年産のコシヒカリ(一般)は60キロ当たり、24年産の当初額より35%高い2万3000円を最低額とし、さらに増額も検討する。

       卸売業界関係者によると、各産地では25年産米の集荷に向け、60キロ当たり3万円前後を提示する業者も現れている。政府が備蓄米放出を打ち出して以降も、取引業者の先高観が払拭されていないのが現状だ。

       宇都宮大農学部の小川真如助教は「集荷競争は過熱しており、25年産米の生育の見通しが立つ6~7月ごろまで、価格は乱高下する可能性がある」と指摘した。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a6fcd519ac3d3fc67c3df65521aff8ad7ec11e41

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  69. 備蓄米、7万トンの追加入札を月内実施へ
    3/14(金) 17:29配信 共同通信

     江藤農相は14日、政府備蓄米の放出に向け、7万トンの追加入札を3月中に実施すると発表した。来週にも入札概要を公告する。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/556c1a52a4edfcc0fb674b712b04237d231fdad5

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  70. コメ足りぬ足りぬの「令和の米騒動」も、最初から、意図的に米価高騰を目論んで巧妙に仕組まれたJAシンジケートのシノギのためのヤラセではないのか?

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  71. コメ高騰で外国産米の民間輸入が急増、高い関税払っても「十分に採算取れる」
    2025/03/15 14:24

     米不足を受け、外国産米の民間輸入が急増している。2024年度、政府に提出された輸入申請は、1月末時点で計991トンと過去最多を更新した。高額な関税を支払っても採算が取れるためだ。大手商社「兼松」(東京)は、過去に例がない1万トンもの外国産米を年内に輸入する方針を打ち出した。

    価格が高騰するコメが並ぶスーパーの売り場(2月13日、東京都江東区で)=米山要撮影

     コメの輸入には、世界貿易機関(WTO)ルールに基づいて外国から一定量を義務的に買う政府輸入と、商社などが国に関税を支払って行う民間輸入の2種類がある。

     政府が輸入するコメは、最大10万トンが主食用として市場に出回る。民間輸入は記録が残る19年度以降、20年度の426トンが最多で、例年200~400トン程度だったが、24年度は昨年12月末時点で468トンと過去最多を更新。今年1月末時点でさらに倍以上になった。

     兼松が1万トンの輸入を打ち出したのは2月。牛丼チェーンなど外食産業からの需要が高まっていたためだ。

     流通関係者によると、米国産の中粒種「カルローズ」なら輸送費なども含めて仕入れ値は1キロ150円程度で、関税を上乗せしても1キロ500円ほど。国産の店頭価格は現在、1キロ900円前後に高騰しており、利益分を乗せても十分に採算が取れるという。

     食品スーパー「オーケー」(横浜市)は今月7日からカルローズの販売を10店舗限定で始めた。価格は5キロ3335円(税込み)で、売れ行き次第で販売拡大など今後の展開を決める。

    コメ輸入の仕組み

     一方、政府がコメを輸入する仕組みは、ミニマムアクセス制度と呼ばれる。1993年の多角的貿易交渉「ウルグアイ・ラウンド」を受け、95年度から始まった。

     現在の輸入枠77万トンのうち、主食用の一般米は10万トン以下に制限されている。近年は入札で売れ残りが常態化していたが、2024年度は国内産が不作だった17年度以来、7年ぶりに完売した。

     入札では、政府が受け取る差益「マークアップ」(上限1キロ292円)を業者が提示し、金額が大きい業者が落札する。過去の一般米のマークアップの平均値を年度別で算出すると、15~23年度は43~87円だったが、24年度は240円。11、12月の入札では、史上初めて上限の292円に達した。

      コメの流通に詳しい昭和女子大の八代尚宏・特命教授(日本経済論)の話 「現在の価格高騰と輸入拡大の要因は、実質的な減反で高価格を維持してきた政策の行き過ぎにある。生産量を増やし、国内消費を超えれば、その部分は輸出に回すべきだ。日本食ブームで海外需要はあり、農村の振興策にもなる」

     ◆ 民間輸入 =個人や事業者が関税を支払って海外からコメを買うこと。1999年度のコメの関税化で始まった。税額は1キロ341円と従量制で、1キロ100円のコメを輸入すれば、関税率は341%となる。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250315-OYT1T50048/

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  72. コメ高騰 大手コンビニ おにぎりなど売れ残り減らす取り組み
    2025年3月17日 6時36分

    コメの価格高騰が続く中、大手コンビニでは炊き方の工夫によっておにぎりなどの消費期限を伸ばし、売れ残りを減らそうとする取り組みが進められています。

    このうちファミリーマートでは、今月からおにぎりや弁当といったコメを使った商品およそ70品目について、安全に食べられる期限となる消費期限を2時間延長して販売しています。

    コメの価格高騰で製造コストが上昇する中、ごはんの炊き方を工夫したことで消費期限を延長できるようになったということで、売れ残りの削減につなげようとしています。

    また、ローソンでは、独自の冷凍技術を活用し、おいしく食べることができる目安となる賞味期限が1年間の冷凍おにぎりの販売を先月から本格的に始めました。

    冷凍おにぎりは保存が利くため、コメの仕入れのタイミングを調節しやすく、通常のおにぎりよりも2割ほど安く販売できるということです。

    ローソン商品本部の西川大樹さんは「作りたてを安く味わってもらえる冷凍の技術を生かして、原材料価格の高騰に対応していきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250317/k10014751481000.html

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  73. スーパーのコメ平均価格 5キロ当たり4077円 去年同期比約2倍に
    2025年3月17日 22時40分

    全国のスーパーでのコメの平均価格は今月9日までの1週間で5キロ当たり税込みで4077円となりました。政府の備蓄米の放出が発表された後もコメの価格の上昇は続いていて去年の同じ時期のほぼ2倍に値上がりしました。

    農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週公表しています。

    それによりますと、今月3日から9日までの1週間の平均価格は5キロ当たり税込みで4077円でした。

    スーパーでのコメの価格は政府が備蓄米を市場に放出することを発表したあとも上昇を続けていて、今回は前の週より125円上昇し、10週連続の値上がりとなりました。

    1年前は5キロ当たり2045円で、去年の同じ時期と比べると2000円以上上昇し、ほぼ2倍に値上がりしました。

    4000円を超えるのはデータがある2022年3月以降では今回が初めてです。

    一方、合計の販売量は去年の同じ時期より11.6%減少しました。

    政府の備蓄米は先週、初回の入札が終わり、今月下旬以降、スーパーなどの店頭に並ぶ見通しで、備蓄米の放出によってコメの価格が今後どのように変化するかが焦点になっています。

    JA全農 “備蓄米と表記しないで” 卸売業者に要請

    JA全農=全国農業協同組合連合会は落札した備蓄米についてスーパーなどで販売する際には「備蓄米」と表記しないよう卸売業者に要請したことを明らかにしました。

    消費者や流通に混乱が生じないようにするための対応だとしています。

    JA全農では18日以降、落札した備蓄米を国から引き取ることにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250317/k10014752231000.html

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    1. JA全農が「備蓄米」非表示を取引先に要請…「取り合い」による混乱回避と主張、強制力なく業者が判断 
      2025/03/18 07:00

       全国農業協同組合連合会(JA全農)は17日、政府備蓄米の販売に当たり、「備蓄米」と表記しないよう取引先に要請していると明らかにした。備蓄米が取り合いになり、消費者や流通が混乱することを避けるためだと主張している。

      倉庫に高く積み上げられた政府備蓄米(7日、神奈川県内で)

       JA全農の藤井暁・米穀部長は17日の記者説明会で「備蓄米と表示された場合に、買い進められて混乱すれば企図した政策と合わない」と説明した。また、落札金額に必要経費だけを加えた額で販売するよう求めた。ただ、備蓄米の表示に関して強制力はなく、販売業者が判断する。一般に流通するコメと区別したい業者や消費者もいるとみられる。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250318-OYT1T50028/

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  74. 「備蓄米」と表示したら、「なぜもっと安くならないんだ」とクレームの嵐になることを回避したいというのがホンネでは…

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  75. 備蓄米 きょう引き渡し開始 店頭には来週以降に並ぶ見通し
    2025年3月18日 11時46分

    先週、入札が行われた政府の備蓄米について落札した業者への引き渡しが、きょうから始まりました。今後、卸売業者などを経て、スーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しです。

    政府の備蓄米は先週、初回の入札が終わり、対象となった15万トンのうち、9割以上にあたる14万トン余りが落札されました。

    落札した業者に備蓄米を引き渡す作業が18日から始まり、このうち埼玉県内にある倉庫では18日午前、JA全農=全国農業協同組合連合会が落札した去年産のコシヒカリ12トンを受け取りました。

    倉庫では担当者がフォークリフトを使って30キロのコメ袋を積み上げた状態でトラックの荷台に次々と載せていきました。

    引き渡された備蓄米は今後、同じ県内にある工場で精米と袋詰めが行われるということです。

    JA全農では落札した備蓄米について取り引きの実績がある卸売業者に販売することにしています。

    この際、消費者や流通に混乱が生じないようにするため、卸売業者に対して店頭で販売する際には「備蓄米」と表記しないよう要請しています。

    実際にスーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しで、備蓄米の放出によって高騰が続くコメの価格がどのように変化するかが焦点になっています。

    江藤農相「流通正常化を期待」
    農林水産省によりますと、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格は今月9日までの1週間で5キロ当たり税込みで4077円と、政府の備蓄米の放出が発表されたあとも上昇が続いています。

    こうした状況について、江藤農林水産大臣は、18日の閣議のあとの会見で「消費者の方々には苦労をかけていると思う。備蓄米はきょう引き渡しが始まり、卸売業者に渡るまで少し時間があるので、政策効果として価格にまだ反映されていないことをご理解いただきたい」と述べました。

    そのうえで「今週中には追加の7万トン放出を発表する予定だ。需給が安定し、流通が正常化して落ち着きを取り戻すことを期待している」と述べ、2回目の備蓄米の放出も含めて、流通や価格が安定することに期待を示しました。

    また、3回目の入札を判断するタイミングについて問われたのに対し、江藤大臣は「しばらく様子を見ることになると思う。効果を補完する意味でも追加することは当然必要だが、いつごろ判断するということを今の段階で申し上げることは難しい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250318/k10014752781000.html

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    1. 備蓄米 きょう引き渡し開始 店頭には来週以降に並ぶ見通し
      2025年3月18日 13時01分

      先週、入札が行われた政府の備蓄米について落札した業者への引き渡しが、きょうから始まりました。今後、卸売業者などを経て、スーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しです。

      政府の備蓄米は先週、初回の入札が終わり、対象となった15万トンのうち、9割以上にあたる14万トン余りが落札されました。

      落札した業者に備蓄米を引き渡す作業が18日から始まり、このうち埼玉県内にある倉庫では18日午前、JA全農=全国農業協同組合連合会が落札した去年産のコシヒカリ12トンを受け取りました。

      倉庫では担当者がフォークリフトを使って30キロのコメ袋を積み上げた状態でトラックの荷台に次々と載せていきました。

      引き渡された備蓄米は今後、同じ県内にある工場で精米と袋詰めが行われるということです。

      JA全農では落札した備蓄米について取り引きの実績がある卸売業者に販売することにしています。

      この際、消費者や流通に混乱が生じないようにするため、卸売業者に対して店頭で販売する際には「備蓄米」と表記しないよう要請しています。

      実際にスーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しで、備蓄米の放出によって高騰が続くコメの価格がどのように変化するかが焦点になっています。

      江藤農相「流通正常化を期待」

      農林水産省によりますと、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格は今月9日までの1週間で5キロ当たり税込みで4077円と、政府の備蓄米の放出が発表されたあとも上昇が続いています。

      こうした状況について、江藤農林水産大臣は、18日の閣議のあとの会見で「消費者の方々には苦労をかけていると思う。備蓄米はきょう引き渡しが始まり、卸売業者に渡るまで少し時間があるので、政策効果として価格にまだ反映されていないことをご理解いただきたい」と述べました。

      そのうえで「今週中には追加の7万トン放出を発表する予定だ。需給が安定し、流通が正常化して落ち着きを取り戻すことを期待している」と述べ、2回目の備蓄米の放出も含めて、流通や価格が安定することに期待を示しました。

      また、3回目の入札を判断するタイミングについて問われたのに対し、江藤大臣は「しばらく様子を見ることになると思う。効果を補完する意味でも追加することは当然必要だが、いつごろ判断するということを今の段階で申し上げることは難しい」と述べました。

      店頭価格はどうなる?

      先週行われた備蓄米の初回の入札で落札価格の平均は消費税抜きで60キロあたり2万1217円でした。

      一方、業者間のコメの取り引き価格の指標となる相対取引価格は直近、ことし1月のデータですべての銘柄の平均で60キロあたり税込みで2万5927円でした。

      2つの数字を比較すると、一見、備蓄米のほうが安く見えますが、相対取引価格には消費税のほか輸送費などのコストも含まれていて、その分、割高になっています。

      スーパーなどの店頭価格のもとになる相対取引価格は1月まで5か月連続で最高値を更新しています。

      備蓄米の店頭価格は落札価格に加えて精米や輸送などにかかるコストも踏まえて決まることになります。

      備蓄米の市場への放出によって、店頭価格にどのくらい変化があるのか注目が集まっています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250318/k10014752781000.html

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    2. 備蓄米 きょう引き渡し開始 来週以降店頭に 価格はどうなる?
      2025年3月18日 18時18分

      先週、入札が行われた政府の備蓄米について落札した業者への引き渡しがきょうから始まりました。今後、卸売業者などを経て、スーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しです。

      政府の備蓄米は先週、初回の入札が終わり、対象となった15万トンのうち、9割以上にあたる14万トン余りが落札されました。

      落札した業者に備蓄米を引き渡す作業がきょうから始まり、このうち埼玉県内にある倉庫では、JA全農=全国農業協同組合連合会が落札した去年産のコシヒカリ12トンを受け取りました。

      倉庫では担当者がフォークリフトを使って30キロのコメ袋を積み上げた状態でトラックの荷台に次々と載せていきました。

      引き渡された備蓄米は、同じ県内にある工場に運び込まれ今後、精米と袋詰めが行われるということです。

      JA全農では落札した備蓄米について取り引きの実績がある卸売業者に販売することにしています。

      この際、消費者や流通に混乱が生じないようにするため、卸売業者に対して店頭で販売する際には「備蓄米」と表記しないよう要請しています。

      JA全農の藤井暁 米穀部長は「備蓄米は普通に流通しているコメと違いはなく、安心して食べてほしい。準備が整ったコメからなるべく早く届けられるよう取り組みたい」と話していました。

      備蓄米が実際にスーパーなどの店頭に並ぶのは来週以降になる見通しで、高騰が続くコメの価格がどのように変化するかが焦点になっています。

      JA全農 “備蓄米と分からない形で販売を” なぜ?

      落札した備蓄米についてJA全農の対応です。

      まずは価格について、JA全農がまとめた備蓄米の取り扱い指針の中で「販売にあたっては落札金額に運賃・保管料・金利・事務経費など必要経費のみを加える」として販売価格には利益分を含めない考えを明示しています。

      また表示については、店頭などで販売する場合には「備蓄米」と分からない形にするよう販売先の卸売会社に要請しています。

      その理由について「『備蓄米』とわかれば、購入希望者が増えるなどかえって消費者や流通に混乱が生じるおそれがあるため」と説明しています。

      一方、備蓄米がどのように販売されるかについて、JA全農は「卸売業者の判断による」としています。

      同じ産地、品種、収穫年が一定量確保できた場合には「宮城県産ひとめぼれ」や「山形県産はえぬき」など銘柄米として販売されるケースもあります。

      ただ、今回入札が行われた備蓄米の品種は41と多く、産地と品種によっては数量が限られるケースも少なくないことから、複数のコメをブレンドして販売する事例も想定されるとしています。

      大手卸売会社によりますと、一般的にブレンド米は店頭で販売される場合、銘柄米より割安になることが多いということです。

      店頭価格はどうなる?

      先週行われた備蓄米の初回の入札で落札価格の平均は消費税抜きで60キロあたり2万1217円でした。

      一方、業者間のコメの取り引き価格の指標となる相対取引価格は直近、ことし1月のデータですべての銘柄の平均で60キロあたり税込みで2万5927円でした。

      2つの数字を比較すると、一見、備蓄米のほうが安く見えますが、相対取引価格には消費税のほか輸送費などのコストも含まれていて、その分、割高になっています。

      スーパーなどの店頭価格のもとになる相対取引価格は1月まで5か月連続で最高値を更新しています。

      備蓄米の店頭価格は落札価格に加えて精米や輸送などにかかるコストも踏まえて決まることになります。

      備蓄米の市場への放出によって、店頭価格にどのくらい変化があるのか注目が集まっています。

      江藤農相「流通正常化を期待」

      農林水産省によりますと、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格は今月9日までの1週間で5キロ当たり税込みで4077円と、政府の備蓄米の放出が発表されたあとも上昇が続いています。

      こうした状況について、江藤農林水産大臣は、閣議のあとの会見で「消費者の方々には苦労をかけていると思う。備蓄米はきょう引き渡しが始まり、卸売業者に渡るまで少し時間があるので、政策効果として価格にまだ反映されていないことをご理解いただきたい」と述べました。

      そのうえで「今週中には追加の7万トン放出を発表する予定だ。需給が安定し、流通が正常化して落ち着きを取り戻すことを期待している」と述べ、2回目の備蓄米の放出も含めて、流通や価格が安定することに期待を示しました。

      また、3回目の入札を判断するタイミングについて問われたのに対し、江藤大臣は「しばらく様子を見ることになると思う。効果を補完する意味でも追加することは当然必要だが、いつごろ判断するということを今の段階で申し上げることは難しい」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250318/k10014752781000.html

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  76. コメ高騰続く 相対取引価格 6か月連続最高値 前年同月比73%↑
    2025年3月19日 17時47分

    コメの価格高騰が続く中、業者間での2月の相対取引価格はすべての銘柄の平均で去年の同じ月より73%上昇し、6か月連続で最高値を更新しました。
    こうした中、農林水産省は、政府の備蓄米7万トンを対象にした2回目の入札を今月26日から行うと発表しました。初回の入札で落札された備蓄米はすでに業者への引き渡しが始まっていて、一連の放出がコメの価格の安定につながるかが焦点です。

    農林水産省は業者間のコメの取引価格の指標として、JAグループなど大手の集荷業者が卸売業者に販売した際の価格「相対取引価格」を毎月公表しています。

    2月分の結果が19日公表され、対象となった118の銘柄、すべての平均価格は60キロあたり税込みで2万6485円でした。

    前の月より558円高く、2006年に調査を始めて以降、6か月連続で最高値を更新しました。

    去年の同じ月は1万5303円で、73%上昇したことになります。

    北海道産ゆめぴりかは87%上昇
    5000トン以上の契約があった銘柄では去年からの上昇率が最も高くなったのは
    ▽「北海道産ゆめぴりか」で87%
    ▽「山形県産はえぬき」が85%
    ▽「北海道産ななつぼし」が80%などとなっています。

    一方、農林水産省はことし収穫される主食用のコメについてことし1月末時点の都道府県ごとの作付けの意向も発表し、19の道と県で去年より作付面積が増える見通しだとしています。

    増加する面積は
    ▽北海道が最も大きく3400ヘクタール
    ▽福島県が3200ヘクタール
    ▽茨城県が2100ヘクタールとなっています。

    農林水産省はコメの価格の上昇などを受けて農家の間では増産の意欲が高まっていることが背景にあるとみていて今後のコメ価格への影響が注目されます。

    備蓄米 2回目の入札は26日から実施
    こうした中、農林水産省は、政府の備蓄米7万トンを対象にした2回目の入札を3月26日から28日にかけて行うと発表しました。

    対象となるのは、初回の入札で落札されなかったコメも含めた7万トンで
    ▽去年産が4万トン
    ▽おととし産が3万トン
    「山形県産はえぬき」や「福島県産天のつぶ」などの銘柄が含まれています。

    入札には一定の条件を満たしたコメの集荷業者が参加し、初回と同じように銘柄や収穫年、保管場所ごとに最も高い価格を提示した業者から順番に落札する仕組みです。

    先週行われた初回の入札では対象の15万トンのうち9割以上が落札され、落札価格の平均は消費税抜きで60キロ当たり2万1217円でした。

    初回の入札で落札された備蓄米は18日から業者への引き渡しが始まり、店頭には来週以降に並ぶ見通しで、コメの価格高騰が続くなか、一連の放出が価格の安定につながるかが焦点です。

    2回目の入札 販売されるのは35品種
    2回目の入札で販売される備蓄米は全部で35品種あります。

    去年産が4万トン、おととし産が3万トンで初回に比べるとおととし産の割合が高くなっています。

    数量の多いものから見ていくと、去年産で販売される23品種のうち、
    ▽最も多いのは福島県産の「天のつぶ」で9335トン
    ▽次いで山形県産の「はえぬき」が7396トン
    ▽3番目は福島県産の「里山のつぶ」で3945トンとなりました。

    一方、おととし産で販売されるのは24品種です。
    ▽最も多いのは山形県産の「はえぬき」で8778トン
    ▽次いで福島県産の「天のつぶ」が4526トン
    ▽3番目は富山県産などの「コシヒカリ」で2398トンとなっています。

    販売される備蓄米一覧
    あきさかり、あきたこまち、あきだわら、あきまさり、あさひの夢、イクヒカリ、きぬむすめ、銀河のしずく、げんきまる、こしいぶき、コシヒカリ、里山のつぶ、つきあかり、てんこもり、てんたかく、天のつぶ、とちぎの星、なすひかり、にじのきらめき、日本晴、はえぬき、ハナエチゼン、はれわたり、ひとめぼれ、まっしぐら、まなむすめ、みずほの輝き、めんこいな、萌えみのり、やまだわら、ゆきの精、ゆきん子舞、ゆめおばこ、夢つくし、ゆめみづほ
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250319/k10014754081000.html

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  77. 備蓄米放出の効果は?販売価格設定に悩む小売り店「安いと売れすぎるし、高いとよくない」
    2025/03/19 21:00

     コメの価格の高止まりが続いている。栃木県内の小売り各店は先行きが見通せず、販売価格の設定に頭を悩ませている。政府備蓄米の放出により、一定程度の値下がりが期待される中、こうした影響を加味して、今後の販売方針を判断することになる。(大舘匠)

    弁当を盛りつける女性店員。お米ひろばでは弁当・総菜販売の利益をコメ仕入れ値の高騰分に充ててしのいでいる(宇都宮市峰のお米ひろばさとう宇大前店で)

     全国の主な銘柄の月別価格(5キロ、税込み、農林水産省まとめ)によると、県産米の1月の価格は「コシヒカリ」が前月比110円増の3691円(前年同月比1976円増)、「とちぎの星」が同145円増の3418円(同1557円増)だった。同省が今月17日発表した全国平均価格(5キロ、税込み、3月3日~9日)は前週比125円増の4077円(前年同期比2032円増)となっている。昨夏以来の高騰を受けた政府備蓄米の放出効果が今後の焦点だ。

    主な栃木県産銘柄米の価格推移

     米穀販売と弁当・総菜の小売店を宇都宮市内2か所で運営する「お米ひろば」の佐藤直人社長(51)は「昨年11月以降、仕入れ値が高すぎて手が出ない」と嘆く。契約農家との直接取引で数量を確保し、仕出し弁当などの利益を買い付けに回して対処している。

     現在、店頭では原価を抑えたブレンド米や銘柄米などを2700~4400円程度(5キロ換算、税込み)で扱う。佐藤社長は「米屋の看板を出す以上、やめられない。他にない物を求めるお客さんの要望にできる限り応えたい」と話す。

     ただ、足元では「奪い合い」の様相がみられる。

     先月、市内の老舗米穀店が破綻すると、佐藤社長のもとには病院、飲食店など新規で十数店から注文の問い合わせが入った。学校給食用のコメの相談もあった。やむを得ず、高騰しているコメを仕入れ、折り合いがついた数件の注文に対応した。佐藤社長は「コメが本当にないのだろう。備蓄米の効果である程度下がるといいが、秋の新米価格が今から心配だ」と気をもむ。

     消費者には「買いだめ」に似た動きもある。

     県内を中心にスーパーを複数店舗展開する小売会社幹部は「『新米が出回れば価格は落ち着く』と言われていたが、その通りになっていない。備蓄米の効果で数百円程度下がるかもしれないが、以前の価格水準とはいかないだろう」と話す。

     この会社が運営する店舗では2月、コメの特売を実施すると想定以上の売れ行きだった。現在、店頭価格は3700~4400円(5キロ、税込み)。今月は特売の実施を見送っているが、それでも例年の倍以上売れているという。

     「店頭の動きから、需要が前倒しされているようにも見える。限られた数量を秋までやり繰りしなければならず、見通しを立てるのが難しい。安いと売れすぎるし、高いと消費者にはよくない。ジレンマを抱えている」と話す。

     生産現場も困惑を隠せない。

     2023年の猛暑による生産量の減少などで、本県でも24年産主食用米の作付面積は前年比1800ヘクタール増の4万9000ヘクタールだった。

     しかし、JA全農とちぎ米麦総合課の担当者は「(24年産は)集荷が苦戦した。JA概算金より一般業者の提示価格が高く、そちらに流れた」とし、実質的な「買い負け」を認めた。

     25年産主食用米の本県の生産動向は、前年比1444ヘクタール増の5万444ヘクタールとなっている。

     高根沢町の耕種農家の男性(60)はこう話す。「肥料や資材の高騰分を考慮すると、おおむね60キロ2万円超が農家としては適正価格との思いもある。ただ、これほどの高騰は想定外だ。反動によるコメ離れ、米価の暴落が今は一番怖い」
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250319-OYT1T50087/

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  78. 備蓄米 販売時の表示 江藤農相 “事業者の判断に委ねる”
    2025年3月21日 11時10分

    江藤農林水産大臣は21日の閣議のあとの会見で、JA全農が落札した備蓄米を、備蓄米と分からない形で販売するよう取引先に要請していることについて「農林水産省として指示したものではない」と述べ、販売する際の表示は事業者の判断に委ねる考えを示しました。

    今月行われた政府の備蓄米の入札で落札したJA全農=全国農業協同組合連合会は、店頭などで販売する場合には「備蓄米」と分からない形にするよう販売先の卸売会社に要請しています。

    これについて江藤農林水産大臣は会見で「農林水産省として指示したものではない。あくまで全農の判断だ」と述べました。

    そのうえで「要請を卸や小売がそのままするかというと強制力は全くない。強制はできないということだ」と述べ、農林水産省としては放出した備蓄米がどのようなルートで販売されたか流通経路を確認する一方、販売する際の表示は事業者の判断に委ねる考えを示しました。

    このほか、江藤大臣は来週26日から予定されている備蓄米の2回目の入札について、落札されたコメは入札後1週間以内に引き渡したいという考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250321/k10014756051000.html

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  79. 農水省 先週の備蓄米入札 “落札量の9割以上 JA全農が占める”
    2025年3月21日 17時49分

    農林水産省は先週行われた備蓄米の入札について、落札量の9割以上をJA全農が占めたことを明らかにしました。

    コメの流通を円滑にするため、先週初めて行われた備蓄米の入札では対象になった15万トンのうち、14万1796トンが落札されました。

    農林水産省は21日、この入札結果の詳細を公表し、備蓄米を落札したのは7つの業者でした。

    最も多かったのが、JA全農=全国農業協同組合連合会で13万2999トンを落札し、落札量全体の93%を占めました。

    次いで、福井県農業協同組合が2240トン、全国主食集荷協同組合連合会が2221トン、佐賀県農業協同組合が1649トン、奈良県農業協同組合と熊本県経済農業協同組合連合会がそれぞれ1000トン、愛知県経済農業協同組合連合会が687トンでした。

    落札されたコメの銘柄や生産年、落札価格について農林水産省は「今後の入札に影響を及ぼすおそれがある」として公表しませんでした。

    落札された備蓄米は今週から業者への引き渡しが始まっていて店頭には来週以降に並ぶ見通しです。

    一方、備蓄米の2回目の入札は7万トンを対象に来週26日から行われます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250321/k10014756611000.html

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  80. コメ平均価格、5キロ4172円…95円増で11週連続の値上がり
    2025/03/24 17:16

     農林水産省は24日、今月10~16日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が4172円だったと発表した。11週連続の値上がりで、前週より95円増となった。前年同期の2倍を超える水準となっている。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250324-OYT1T50120/

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    1. 首都圏 NEWS WEB
      コメの平均価格5キロ4172円 去年同時期の2倍超
      03月24日 18時29分

      コメの値上がりが止まりません。
      全国のスーパーでのコメの平均価格は今月16日までの1週間で5キロあたり税込みで4172円となり、去年の同じ時期の2倍を超える高値になりました。

      農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週公表しています。
      それによりますと、今月10日から16日までの1週間の平均価格は、5キロあたり税込みで4172円でした。
      備蓄米の放出発表後もコメの値上がりは止まらず、今回は前の週より95円上昇し、11週連続の値上がりとなりました。
      1年前の2倍を超える高値となっています。
      一方、合計の販売量は去年の同じ時期より12.4%減少しました。
      政府の備蓄米は初回の入札で落札されたコメの引き渡しが先週始まり、今週以降、スーパーなどの店頭に並ぶ見通しで、放出されたあとのコメの価格の変化が焦点になっています。

      【政府の備蓄米販売でコメの価格はどうなる】
      政府の備蓄米について、スーパーなどに並ぶ家庭向けは複数の品種を混ぜたブレンド米として販売される見通しで、現在の店頭価格よりも5キロあたり数百円程度、安くなるのではないかとみられています。
      スーパーなどにコメを出荷する大手卸売各社では、複数の品種のほか令和6年産と5年産を混ぜるなどしたブレンド米として備蓄米を販売することにしています。
      備蓄米を落札したJA全農は、店頭での混乱を避けるため、「備蓄米」と表記しないよう要請していて、大手卸売各社も米袋などに記載する予定はないということです。
      そして価格についてですが、一般的にブレンド米は特定の産地や品種のコメよりも割安な価格で販売されることが多いため、専門家や大手卸売会社では、現在の店頭価格よりも5キロあたり数百円程度は安くなるのではないかとみています。
      またNHKが小売り各社に取材したところ、今回、備蓄米を扱うのは全国に展開している大手スーパーが中心で、中小のスーパーからは今のところ入荷の予定がないという回答が多くなっています。
      https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20250324/1000115586.html

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    2. 値上がり続くコメ 去年の2倍超に 備蓄米でどれだけ下がるか?
      2025年3月24日 18時20分

      コメの値上がりが止まりません。
      全国のスーパーでのコメの平均価格は3月16日までの1週間で、5キロあたり税込みで4172円となり、去年の同じ時期の2倍を超える高値になりました。

      農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週公表しています。

      今月10日から16日までの1週間の平均価格は5キロあたり4172円(税込み)でした。

      備蓄米の放出発表後もコメの値上がりは止まらず、今回は前の週より95円上昇し、11週連続の値上がりに。1年前の2倍を超える高値となっています。

      一方、合計の販売量は去年の同じ時期より12.4%減少しました。

      政府の備蓄米は初回の入札で落札されたコメの引き渡しが先週始まり、今週以降スーパーなどの店頭に並ぶ見通しで、放出されたあとのコメの価格の変化が焦点になっています。

      大手卸売各社「備蓄米 ブレンド米として販売」数百円安いか
      その政府の備蓄米の販売で、コメの価格はどうなるのか。

      スーパーなどにコメを出荷する大手卸売各社では、複数の品種のほか令和6年産と5年産を混ぜるなどしたブレンド米として備蓄米を販売することにしています。

      備蓄米を落札したJA全農は、店頭での混乱を避けるため「備蓄米」と表記しないよう要請していて、大手卸売各社も米袋などに記載する予定はないということです。

      そして価格についてですが、一般的にブレンド米は特定の産地や品種のコメよりも割安な価格で販売されることが多いため、専門家や大手卸売会社では現在の店頭価格よりも5キロあたり数百円程度は安くなるのではないかとみています。

      またNHKが小売り各社に取材したところ、今回、備蓄米を扱うのは全国に展開している大手スーパーが中心で、中小のスーパーからは今のところ入荷の予定がないという回答が多くなっています。

      備蓄米の入荷見通せず 販売コーナー縮小のスーパーも
      北海道産のコメを中心に扱う札幌市のスーパーでは、5キロあたりの税込み価格が3700円から4000円程度となっていて、去年の同じ時期と比べて2倍近くに値上がりしています。

      70代の女性
      「主食にはやっぱりコメを食べたいので特売などの少しでも安いときに買うようにしています」

      60代の女性
      「自分自身もコメ農家だったので農家さんの苦労もよくわかり、価格が上がるのは仕方ないと思っています。孫が小さく離乳食に必要なので買わないわけにもいきません」

      仕入れ担当者によりますと、コメの出荷量が制限され希望する量を確保することが難しくなっているうえに、備蓄米の入荷時期なども見通せないため、2月からコメの販売コーナーを半分に縮小しているということです。

      また、一部の卸売業者からは4月以降出荷量をさらに制限したいという連絡があったということで、取り引きのある農家に直接声をかけて出荷量を増やせないか相談しているものの、色よい返事は得られていないとしています。

      札幌市のスーパーを経営 高西邦明さん
      「『備蓄米が出回ると価格が下がるのでは』という期待の声が寄せられているが、流通量が大きく増えるわけではないので、値段はそれほど変わらないと考えている。店頭で品薄にならないよう、適切な量を確保するためにさまざまな工夫をこらしていきたい」

      福井のスーパーでは販売開始に向け準備
      JA福井県が落札した備蓄米を販売する予定の福井市内にあるスーパーでは、で、入荷を前に売り場のどこに陳列するかなどを検討していました。

      客からは「いつごろ入荷するのか」とか「どの銘柄が入荷するのか」といった問い合わせが相次いでいるということです。

      この店では「備蓄米」と表記するかどうかは卸売業者と協議したうえで決めることにしていますが、入荷した際には客の関心も高いことから、目を引きやすい場所に陳列する予定だということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250324/k10014758561000.html

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  81. 5年後に家畜飼料用に払い下げられる前提で買い溜めされていた「備蓄米」なんか、わざわざ買って食おうなんて思わないけどね。

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  82. 生協 備蓄米の販売準備進める 一方で見通し立たないスーパーも
    2025年3月25日 7時13分

    全国の生協が加盟する日本生活協同組合連合会は、備蓄米を確保できる見通しが立ったとして、今月下旬以降、関東や関西にある10の生協の店舗で販売を始められるよう準備を進めています。

    生協は全国各地で店舗を運営したり、宅配事業を行ったりしていますが、日本生協連は、コメをはじめとする食材などの調達を行っています。

    しかし、去年収穫されたコメの調達量が前の年の7割程度にとどまったことから、各地の生協ではコメの購入点数を制限するなどの対応をとっています。

    こうしたなか、日本生協連では、卸売会社と商談を進めていて、備蓄米を確保できる見通しが立ったとして、今月下旬以降、関東や関西にある10の生協の店舗で販売を始められるよう準備を進めています。

    「5キロあたり4000円を下回るか」
    日本生協連の農畜産部の高杉康彦部長は「店頭で備蓄米という表示はできないが、備蓄米が並べばいま空いている棚に物が入って消費者が安心して購買できるようになる。1日も早く商品として棚に備蓄米を並べたい」と話していました。

    また、販売価格については「まず備蓄米をどんどん流通させていくことが必要だと思っているので、利益を確保しようとはあまり考えていない。備蓄米の落札価格を踏まえると5キロあたりの価格は4000円を下回って、いま流通しているものと比べて安い価格で販売できる可能性はある」と話していました。

    コメの値上がりは止まらず
    全国のスーパーでのコメの平均価格は3月16日までの1週間で5キロあたり税込みで4172円となり、去年の同じ時期の2倍を超える高値になりました。

    政府の備蓄米が放出されたあとのコメの価格の変化が焦点になっています。

    入荷時期や量が見通せないスーパーも 新潟
    新潟市内のスーパーでは備蓄米の入荷に期待を寄せていますが、その時期や量は見通せない状況となっています。

    新潟市西区のスーパーでは、先月から仕入れるコメの量がこれまでの半分ほどに制限されたため、1家族につき1袋という条件を設けて販売を行っています。

    また、仕入れ価格の上昇に伴い、今月11日には、新潟県産のコシヒカリの販売価格を5キロあたり400円引き上げたということです。

    買い物に訪れていた60代の女性は「もう少し安くなってほしい。コメを食べる量を減らすために別の食材を食べています」と話していました。

    このスーパーでは備蓄米が入荷すれば、価格や販売量の安定につながると期待を寄せていますが、入荷の見通しは立っておらず、問屋からの連絡を待っている状況だということです。

    スーパー「ichiman」の高井栄二朗店長は「備蓄米が入荷すれば、お客に販売できる量を確保でき、値段も落ち着いてくると思う。いつどのくらいの量が入荷するか分からないので首を長くして待っています」と話していました。

    流通大手 販売量や価格の調整進める
    備蓄米の販売に向けて、流通大手は卸売会社との間で販売量や価格などについて調整を進めています。

    NHKが流通大手各社に取材したところ、イオンでは、卸売会社との間で販売する量や店頭に並べる時期などについて調整を進めているということです。

    ただ、現時点で具体的な時期はわからないとしていて、調整が終わりしだい、販売を始めたいとしています。

    また会社では、JA全農が備蓄米だと分からない形で販売するよう取引先に要請していることを踏まえ、自社の店頭でも備蓄米とは表記しないで販売する方針です。

    ほかの流通大手も、備蓄米の販売に向けて卸売会社との間で販売量や価格などについて調整を進めていると答えていて、早ければ今週中にも店頭に並ぶことになりそうです。

    コメ作付け面積は増える見通し
    ことし、計画されているコメの作付け面積について、農林水産省が1月末の時点で各都道府県に聞き取ったところ、19の道と県で増える見通しでした。

    全国の合計では、主食用は128万2000ヘクタールと、去年より2万3000ヘクタール、率にして1.8%増える見通しです。

    農林水産省の担当者によると、この作付け面積をもとにことしのコメの収穫量を単純に試算した場合、690万トン程度と、去年より10万トンから12万トンほど増える結果になるということです。

    各道県別で増加する面積を見ると、北海道が3400ヘクタールと最も大きく、次いで、福島県が3200ヘクタール、茨城県が2100ヘクタールなどとなっていて、主な産地では、軒並み増える見通しです。

    農林水産省はコメの価格上昇などを受けて農家の間で、増産の意欲が高まっているのではないかとみています。

    コメ増産も種もみ不足の課題 山形
    コメの価格高騰を受けて、山形県のことしのコメの生産量は増える見込みですが、種もみの不足という課題に直面しています。

    東北有数のコメどころ山形県では、県や農協が独自に設ける「生産の目安」をことしは6年ぶりに引き上げ、32万トン余りとしています。

    生産者の間でも増産への意欲が高まっていて、庄内地方の生産者、斎藤勝幸さん(45)は冷凍チャーハンなどにも加工される「はえぬき」という品種を増産しようとしています。

    飼料用米を作っていた田んぼ、およそ6ヘクタールでこの品種を育てることにしていて収入はおよそ600万円増える見込みだということです。

    斎藤さんは「機械への投資などもあり、先立つものがないと経営ができないので増産を決断した」と話していました。

    ただ、コメの増産には種もみが必要となり、斎藤さんは去年10月ごろに飼料用米からの変更を決めていたため、種もみを確保できましたが、周りには確保できていない生産者も多いということです。

    こうしたなか、コメの保管施設にある出荷前のコメを種もみに転用する動きも出ているということで、種もみを受け取ることができた50代の生産者は、「なんとか確保できて助かった」と話していました。

    種もみ 急な増産は難しく 富山
    農協で作る富山県主要農作物種子協会によりますと、富山県は全国で都道府県をまたいで出荷される種もみのおよそ6割を生産する全国有数の産地です。

    富山市にある県農業研究所は、種もみの元となる種子を生産し農協に出荷していて、職員が水につけていた種子を土が敷き詰められた箱にまく作業を行いました。

    元になる種から作付けに適した品質の良い種もみを作るまでには3年の期間がかかるということです。

    富山県内の農協には、コメの作付けを増やしたい全国の農家などから問い合わせが相次いでいて、この研究所では冷蔵保存していた種子を例年よりやや多めに農協に供給する対応をとっていますが、生産に時間がかかるため、急な増産は難しいということです。

    専門家「生産は簡単に増やせないと考えるべき」
    農業政策に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は、コメの増産について「加工用米や飼料用米も、予定していたものを全部、主食用に変えることはできない。これまでコメを作っていないところでコメを作るというのも種もみの問題などもあり、生産はそんなに簡単に増やせないと考えるべきだ」と指摘しています。

    その上で、コメの需給を安定させる方策については「この1年2年で対応できることではなく、もう少し中長期的にコメの生産をどうやって維持していくのか。もう少し余裕を持っておかないと怖くてしかたがない状態ではあるので、総合的に考え直していくことがいま問われている」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014759271000.html

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  83. 備蓄米追加放出 “2回目の効果 見極めたうえで検討” 江藤農相
    2025年3月25日 11時04分

    コメの価格高騰が続くなか、江藤農林水産大臣は政府の備蓄米を追加で放出するかどうかについて、26日から入札が行われる2回目の放出後の状況を見極めたうえで検討を進める考えを示しました。

    農林水産省は、合わせて21万トンの備蓄米の放出を行うことにしていて、1回目の入札にかけられた分は今週以降、店頭などに並ぶ見通しのほか、2回目の入札も26日から行われる予定です。

    江藤農林水産大臣は25日の閣議のあとの会見で、備蓄米を追加で放出するかどうかについて「2回目の放出の状況をみたうえで3回目は考える。政策効果を見極めるまでは放出の方針を変えるつもりはない」と述べ、備蓄米放出の効果が表れなければ、追加の放出も検討する考えを改めて示しました。

    そのうえで、備蓄米を落札した業者に対して「農林水産省に流通の状況を報告することを義務づけている。3回目を行うのであれば、状況をしっかり確認しながら量やタイミングをつめていきたい」と述べ、26日から入札が行われる2回目の放出後の状況を見極めたうえで検討を進める考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014759491000.html

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  84. キャベツ・はくさい 平年2倍超の高値続く 先週の平均価格
    2025年3月25日 17時29分

    先週スーパーなどで販売された主な野菜の平均価格が発表され、キャベツとはくさいは平年の2倍を超える高値が続いています。

    農林水産省が毎週公表しているスーパーなどでの主な野菜の平均価格によりますと、先週17日から19日にかけての調査では、キャベツは、消費税込みで1キロあたり390円と平年の2.5倍の高値となりました。

    キャベツの価格は、去年の年末からことし1月にかけて一時、平年の3倍を超え、その後、やや落ち着きつつあるものの、2倍以上の高値が続いています。

    一方、はくさいは、同じく消費税込みで1キロあたり441円で平年の2.3倍でした。

    はくさいも、ことし1月以降、平年の2倍以上の高値が続いていて、2月の最終週に一時、3倍を超えたあと、上昇幅は縮小したものの平年の2倍以上の価格となっています。

    農林水産省は主な産地で冬に雨が少なく、出荷量が減少していることが価格に影響しているものの、春に収穫されるものは生育が順調だとしていて、来月以降、キャベツとはくさいの価格が落ち着くのか、注目されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014760011000.html

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    1. 2月のキャベツ輸入量 前年同月の42倍 国産の価格高騰で
      2025年3月28日 13時01分

      2月に日本に輸入されたキャベツの量は1万4000トン余りで、去年の同じ月の42倍に増加しました。国産のキャベツが高値で推移する中、輸入量が多い状態が続いています。

      財務省が28日に発表した2月の品目別の貿易統計によりますと、日本に輸入されたキャベツの量は1万4361トンで、去年の同じ月の42.3倍に増加しました。

      比較可能な2008年以降、ひと月の輸入量が2番目に多かったことし1月より3000トン余り少ないものの、過去4番目に多くなりました。

      輸入元をみますと、
      ▽中国が1万3147トンと、全体の9割以上を占めて最も多く、
      次いで、
      ▽ベトナムが710トン
      ▽韓国が237トン
      などとなっています。

      キャベツの輸入量が増えた理由について、農林水産省は、この冬、国内の産地で雨が少なく生産量が大幅に減ったことが影響したとみています。

      スーパーなどで販売されたキャベツの平均価格は、先週まで平年の2倍を超える高値が続いていて、農林水産省では輸入量が多い状態は3月も続くと見ています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250328/k10014763411000.html

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    2. 産地でたくさんできてしまうときに、足りなくなる時期まで貯蔵保管できればいいのにね。

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    3. キャベツ・はくさい 高値続く 平年の2倍超 徐々に落ち着くか
      2025年4月1日 18時57分

      農林水産省は先週、スーパーなどで販売された主な野菜の平均価格を発表し、キャベツとはくさいは平年の2倍を超える高値が続いています。ただ、春に収穫されるものの生育は順調で、価格は徐々に落ち着くとみています。

      農林水産省が毎週公表しているスーパーなどでの主な野菜の平均価格によりますと、3月24日から26日にかけての調査では、キャベツは消費税込みで1キロ当たり347円となり、平年の2.2倍になりました。

      キャベツの価格は去年の年末からことし1月にかけて一時、平年の3倍を超え、その後はやや落ち着きつつあるものの2倍以上の高値が続いています。

      はくさいも消費税込みで1キロ当たり447円と平年の2.3倍になりました。

      こちらも1月以降、平年の2倍以上の高値が続いています。

      これについて農林水産省は冬の間、主な産地で雨が少なく出荷量が減ったことが影響しているとしています。

      ただ、春に収穫されるものの生育は順調で、価格も徐々に落ち着くとみています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250401/k10014767271000.html

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  85. “備蓄米 店頭に本格的に並ぶのは4月以降に” JA全農
    2025年3月25日 18時12分

    今月10日から行われた備蓄米の初回の入札で、9割以上を落札したJA全農が25日、記者会見し、落札した備蓄米がスーパーなどの店頭に本格的に並ぶのは、来月以降になるという見通しを明らかにしました。

    JA全農=全国農業協同組合連合会の桑田義文理事長らは25日、来年度の事業計画などについて記者会見を開きました。

    今月10日から行われた備蓄米の初回の入札では、落札量の9割以上にあたる13万トン余りをJA全農が落札したことが分かっていますが、会見の中で、JA全農は、落札した備蓄米がスーパーなどの店頭に本格的に並ぶのは、来月以降になるという見通しを示しました。

    一方、JA全農では、去年、十分な量のコメを農家から集められなかったことが流通段階でのコメの品薄につながったとして、ことし生産されるコメについては、去年より2割以上多い、227万トンのコメを集める目標も明らかにしました。

    桑田理事長は「コメの集荷事業が当面の最大の課題だと考えている。227万トンの集荷目標は決意をこめた数字の集積で、農家との新しい契約方法などを推進して、何としても実現したい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014760061000.html

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  86. 備蓄米放出、江藤農相「2回目の状況みた上で3回目考える」…あすから7万トン入札
    2025/03/25 23:12

     政府が実施している計21万トンの政府備蓄米の放出を巡り、江藤農相は25日の閣議後記者会見で、効果を確認できなければ3回目の放出を行う意向を改めて示した。江藤氏は「2回目の放出の状況をみた上で、3回目は考える」と述べた。

     備蓄米の初回分の入札は10~12日に行われた。予定した15万トンのうち9割超の約14・2万トンが落札され、18日から落札業者への引き渡しが始まっている。2回目は7万トンを対象に26~28日に入札を行う。

     農林水産省は落札業者に対して流通の状況を報告することを義務付けており、江藤氏は「流通の状況をしっかりと確認していく」と強調した。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250325-OYT1T50128/

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  87. 備蓄米 飲食店では?店頭販売は?2回目の入札始まる
    2025年3月26日 17時14分

    政府が備蓄米の放出を進めるなか、販売に向けた準備が進められています。7万トンが対象の2回目の入札も26日から始まりました。コメの価格の安定につながるのでしょうか。

    牛丼にも?大手牛丼チェーンで試食会
    大手牛丼チェーンの吉野家ホールディングスでは、政府が放出した備蓄米を店舗で使用するか検討するため、味や食感などを確かめる試食会を初めて行いました。

    試食会では、商品開発の担当者が卸売会社からサンプルとして複数の品種をブレンドした備蓄米を調達し、従来から使用しているコメと食べ比べました。

    試食した担当者からは「どちらも粒立ちがいい」とか「同じようにおいしいと感じる」といった意見が出ていました。

    会社では今後もこうした試食会を重ね、備蓄米を店舗で使用するかどうか判断することにしています。

    吉野家ホールディングスのグループ商品本部の浅野安俊さんは「備蓄米を導入することでコメの安定調達につながる。試食会での意見をもとに調整を続けて、安心してお客様に提供できるのか決めていきたい」と話していました。

    大手牛丼チェーンでは松屋フーズホールディングスが商品の安定供給を続けるため、備蓄米の活用を検討していきたいとしているほか、ゼンショーホールディングスも、選択肢のひとつとして品質に合う銘柄が出てくれば採用を検討したいとしています。

    早ければ28日から店頭に
    都内に本社があるコメの大手卸売会社は、27日から首都圏を中心としたスーパーなどに向けて、備蓄米の出荷を始めることにしています。

    複数の品種や、令和5年産と6年産を混ぜるなどしたブレンド米として販売し、早いところでは28日から店頭に並ぶ見込みだとしています。

    生協の店舗 3月下旬以降に販売予定
    日本生活協同組合連合会は3月下旬以降、関東や関西の10の生協の店舗で備蓄米の販売を始める予定で、地域の生協と準備を進めています。

    25日には関東地方で店舗や宅配事業を展開する生協の1つと備蓄米の販売に向けた打ち合わせが行われました。

    この中で、この生協の店頭では4月上旬から販売できるよう準備を進めることや、店頭での価格は、5キロあたり税込みで、従来よりも安い、3000円台半ばから後半になるという見通しを確認していました。

    一方、日本生協連は1回目の入札で調達する備蓄米の量では、不足分をまかないきれないとして2回目の入札でも調達を図りたいとしています。

    日本生協連の米穀グループの説田智三さんは「備蓄米はあくまで緊急避難的なもので、コメを安心して継続的に買える形を実現していきたい」と話していました。

    2回目の入札開始

    備蓄米の2回目の入札は26日から28日までの日程で行われています。

    今回販売されるのは去年産が4万トン、おととし産が3万トンのあわせて7万トンで山形県産の「はえぬき」や福島県産の「天のつぶ」など35の品種が対象です。

    入札には一定の要件を満たしたコメの集荷業者が参加し、産地や品種、生産年などの情報をもとに希望するコメの数量と価格を示した上で農林水産省にメールで申し込みます。

    この申し込みが26日午前10時に締め切られ、国が決めた最低販売価格を上回る価格を提示した業者のうち、最も高い金額を示した業者から順に落札していくことになります。

    26日に落札されなかったコメがあった場合には、27日に同じ仕組みで再び入札が行われる予定です。

    3月10日から行われた初回の入札で9割以上を落札したJA全農は25日、落札した備蓄米がスーパーなどの店頭に本格的に並ぶのは、4月以降になるという見通しを示しています。

    コメの価格高騰が続く中、一連の備蓄米の放出が価格の安定につながるかが焦点になっています。

    初回より「おととし産」の割合高く
    2回目の入札で販売される備蓄米35品種のうち、去年産は4万トン、おととし産は3万トンで、初回に比べるとおととし産の割合が高くなっています。

    数量の多いものから見ていくと、去年産で販売される23品種のうち、
    ▽最も多いのは福島県産の「天のつぶ」で9335トン。
    ▽次いで山形県産の「はえぬき」が7396トン。
    ▽3番目は福島県産の「里山のつぶ」で3945トンとなりました。

    一方、おととし産で販売されるのは24品種です。
    ▽最も多いのは山形県産の「はえぬき」で8778トン。
    ▽次いで福島県産の「天のつぶ」が4526トン。
    ▽3番目は富山県産などの「コシヒカリ」で2398トンとなっています。

    2回目の入札で販売される備蓄米35品種
    あきさかり、あきたこまち、あきだわら、あきまさり、あさひの夢、イクヒカリ、きぬむすめ、銀河のしずく、げんきまる、こしいぶき、コシヒカリ、里山のつぶ、つきあかり、てんこもり、てんたかく、天のつぶ、とちぎの星、なすひかり、にじのきらめき、日本晴、はえぬき、ハナエチゼン、はれわたり、ひとめぼれ、まっしぐら、まなむすめ、みずほの輝きめんこいな、萌えみのり、やまだわら、ゆきの精、ゆきん子舞、ゆめおばこ、夢つくし、ゆめみづほ

    林官房長官 「流通目詰まり解消を期待」
    林官房長官は午後の記者会見で「今後も必要であればちゅうちょなくさらなる対応を行う。売り渡しとあわせて在庫状況の調査を行っており、今月末の公表を予定している。一連の措置によりコメの流通の目詰まりが解消し上昇した価格が落ち着いていくことを期待しており、引き続き動向を注視したい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250326/k10014760661000.html

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    1. 備蓄米の2回目入札開始、コメ卸大手「店頭価格は5kgあたり3000円台」の見立て
      2025/03/26 19:31

       農林水産省は26日、コメの流通円滑化を目的とした政府備蓄米の放出で、2回目の入札を開始した。対象は「はえぬき」や「コシヒカリ」など35品種、7万トン。落札業者への引き渡しは4月中旬以降となる見通しだ。

      倉庫に高く積み上げられた備蓄米(3月7日、神奈川県内で)

       対象は2024年産が4万トン、23年産が3万トン。10~12日に実施した初回の入札では、8783トンが落札に至らなかったことから、今回は入札参加者の申込数量の上限を1割程度拡大した。落札されなかった場合、28日まで入札を行う。

       政府は備蓄米を計21万トン放出する方針で、初回の15万トン分の入札には7事業者が参加した。9割超の14万1796トンが落札され、平均落札価格は玄米60キロ・グラムあたり2万1217円(税抜き)だった。

       初回に落札された備蓄米は、一部の店舗などへの出荷が始まっている。あるコメ卸大手は「小売店での店頭価格は、ブレンド米なら5キロ・グラムあたり3000円台となり、数百円安くなりそうだ」と話す。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250326-OYT1T50181/

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  88. 訪日外国人が消費するコメの量 去年比30%余増の見通し 農水省
    2025年3月26日 20時32分

    農林水産省はことし、日本を訪れる外国人が消費するコメの量について、去年より30%余り多い7万トンとする見通しを公表しました。現時点でインバウンド消費の増加が国内のコメの需給全体に与える影響は小さいとしています。

    農林水産省の試算によりますと、ことし日本を訪れる外国人が消費するコメの量は7万トンで、去年より1万8000トン、率にして34%増えるとしています。

    訪日外国人が去年より30%余り増えると仮定したうえで平均的な滞在日数にあたる9泊10日の期間中、1日に2回程度、1食当たり茶わん1杯分に当たる78グラムのコメを食べるという想定で計算したということです。

    2010年以降の試算では、最も多くなる見通しだとしています。

    一方、農林水産省はこれまでに国内の主食用のコメの需要量について、ことし7月からの1年間で合わせて663万トンと、前の1年間より11万トン減少するという見通しを示しています。

    さらに、ことしのコメの生産量は作付面積をもとにした単純計算で去年より10万トンから12万トンほど増えるという試算もあります。

    このため農林水産省は現時点でインバウンド消費の増加が国内のコメの需給全体に与える影響は小さいとしていますが、コメの価格高騰が続く中、訪日外国人の消費の動向も注目されそうです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250326/k10014761491000.html

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    1. 増産するための屁理屈をこしらえてはいまいか。

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  89. 作況指数や生産量の公式発表の数値が、現実現場の実感とかけ離れたものになってはいなかったか。モノがだぶついて値下がりを防ぐために、過度(ギリギリ)の生産調整を行っていて、天候不順で思わぬ不作減産に遭っていたのではなかったか。

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  90. 数百円安い3000円台か?備蓄米が店頭に出回り始める…ブレンド米中心、値下げ効果なお不透明
    2025/03/27 22:36

     流通の円滑化のために放出された政府備蓄米の初回落札分が、スーパーなどの店頭に並び始めた。店頭で販売されるのは、複数の産地や品種を混ぜた「ブレンド米」が中心となる見通しだ。現在の店頭での販売価格は5キロあたり4000円を超えているが、放出された備蓄米は数百円安い3000円台となる可能性がある。高騰したコメ価格の本格的な押し下げにつながるかが今後の焦点だ。(貝塚麟太郎、佐藤寛之)

    続く高値

     全国農業協同組合連合会(JA全農)系列のコメ卸「全農パールライス」は既に首都圏の一部のスーパーなどに出荷を始めた。別のコメ卸も関東地方を中心に今週末から出荷が本格化するとし、「ブレンド米の店頭価格は3000円台半ばになりそうだ」という。

    倉庫に積み上げられた備蓄米(3月7日、神奈川県内で)

     農林水産省によると、今月10~16日にスーパーで販売されたコメの平均価格は4172円だった。値上がりは11週連続で、前年同期(2045円)の2倍以上の水準となっており、高値が続いている。

    表記されず?

     大手スーパーでは、月内にも備蓄米を店頭に陳列する方針だ。大手スーパーの担当者は、「備蓄米を求める客で混乱が起きかねない。JA全農も表記をしないよう求めており、従いたい」と話しており、多くの店舗では「備蓄米」と分かる表記をした上での販売はしないとみられるが、備蓄米はほかの商品より1~2割安くなる可能性があり、「消費者は価格差で備蓄米か、それ以外かがわかるのではないか」(担当者)という。

     日本生活協同組合連合会は、今月末から関東や関西の生協の一部店舗で備蓄米の販売を開始する方針を示している。ブレンド米の場合、5キロあたり3000円台を見込んでいる。宅配事業での取り扱いも検討しており、準備ができ次第始めるという。

     一方、今回放出された備蓄米が全ての小売業者に行き渡るわけではない。東京都足立区でスーパーを経営する男性は「小規模スーパーには、全く備蓄米は回ってこない。コメ価格が高い中で、地域に根付いた店こそ、割安なコメが必要ではないか」と不満げだ。

    外食業界も注目

     外食業界も不足するコメを安定的に調達するため、備蓄米に注目する。

     大手牛丼チェーンの吉野家ホールディングス(HD)は24日、コメ卸から備蓄米と外国産のブレンド米2キロ・グラムを調達し、試食会を行った。味や品質に問題はないことを確認し、今後、ブレンド比率を変えるなどして試食を重ね、実際に店舗で使うかを判断するという。焼き肉チェーン「牛角」などを展開するコロワイドも備蓄米の使用を検討している。

     外食企業も備蓄米が十分に行き渡るのか不安を感じている。大手外食チェーンの担当者は「調達先を増やすためにも備蓄米を使いたいが、大手小売りへの流通が優先され、手に入らない可能性がある」と話す。別の大手外食からも「外食までは回らないのではないか」と入手を諦める声も上がっている。

     東京大の鈴木宣弘特任教授は「価格を一定程度下げる効果はあるが、流通は大手中心で市場の不足感は高まっており、供給不足を解決できていない。端境期となる夏に向けて値下がりは見込めないのではないか」と指摘している。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250327-OYT1T50200/

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  91. 備蓄米が店頭に並ぶ 首都圏の一部スーパーで販売開始
    2025年3月28日 19時31分

    政府が放出した備蓄米の販売が、首都圏にある一部のスーパーで始まりました。大手のスーパーでも販売に向けた準備を進めていて、コメの店頭価格にどのように影響するか注目されます。

    農林水産省のまとめによりますと、全国のスーパーでのコメの平均価格は3月16日までの1週間で、5キロあたり税込みで4172円となり、去年の同じ時期の2倍を超える高値になりました。

    こうした中、スーパーはJA全農などが落札した備蓄米を卸売会社から仕入れ、販売に向けた準備を進めていて、首都圏にあるスーパーでは28日から備蓄米の販売が始まりました。

    店頭での混乱を避けるため、米袋には備蓄米とは記載されておらず、5キロあたり税込みで3600円台から3700円台と、全国の平均価格よりも500円程度安く販売されています。

    販売されているのは複数の品種を混ぜたブレンド米で、一般的な精米と無洗米の2種類あり、精米された時期は今月下旬と記載されています。

    またより多くの人に購入してもらうため「1家族1点まで」と、購入できる点数に制限をつけて販売されていて、買い物客は価格を確認しながら手に取っていました。

    大手卸売会社によりますと、28日に備蓄米の販売を始めたのは精米工場に近い首都圏の一部の店舗が中心で、今週末から順次、大手のスーパーを含む全国の店頭にも並ぶだろうとしています。

    福島 備蓄米入荷に期待もめど立たず
    コメの価格高騰が続く中、福島県大玉村のスーパーでも販売価格が1.5倍から2倍近くになっています。

    このスーパーでは備蓄米が入荷すれば値下げにつながるとして期待を寄せていますが、28日までに仕入れ先から備蓄米の情報がないため、入荷のめどは立っておらず、今後さらに値上げする可能性もあるということです。

    スーパーに訪れた70代の男性は「政府はもっと早く備蓄米を放出すべきだったが、ここまで高くなるとコメは買えません。日本人の主食なので安くしてもらえると助かります」と話していました。

    スーパーの食品担当 齋藤優輝さんは「少しでも安いコメを求めて値段を問い合わせる電話が増えています。備蓄米が流通すれば供給も安定して今よりも安く提供できるはずなので心待ちにしていますが、しばらくは高値が続くと思います」と話していました。

    江藤農相「3000円なら値ごろ感ある」
    江藤農林水産大臣は28日の閣議のあとの会見で「報道でも見たが、安いもので3000円から店頭に並び始めたということだ。最初は備蓄米だけでブレンドしたものが出ると思うが、3000円ならだいぶ値ごろ感がある」と述べました。

    そのうえで「おとといからきょうまで2回目の入札を実施している。必要に応じて21万トンから販売量を拡大することはあるので、これらによって目詰まりが解消され、価格が落ち着くことを期待している」と述べ、備蓄米が市場に出回ることで、高値が続くコメの価格の安定につながることに期待を示しました。

    林官房長官「価格が落ち着くこと期待」
    林官房長官は午後の記者会見で「一部のスーパーでは税抜きで5キロあたり3000円台前半で販売されているものがあると報告を受けている。2回目の入札も実施しているところだが必要であれば、ちゅうちょなくさらなる対応を行う。一連の措置により、コメの流通の目詰まりが解消し上昇した価格が落ち着いていくことを期待している」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250328/k10014763261000.html

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  92. コメ 生産・卸売り・小売りなど各段階で在庫積み増しか 農水省
    2025年3月31日 15時56分

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、生産や卸売り、それに小売りなどの各段階でコメが滞留していないか調査したところ、それぞれの段階で在庫が積み増されているとみられると発表しました。各事業者らが、さきざきを心配した結果ではないかとしています。

    コメの価格高騰が続く中、農林水産省は、流通が滞っていることが背景にあるとして、生産者や小規模な集荷業者・卸売業者などを対象にコメの在庫の状況を調査しました。

    31日発表した調査結果によりますと、ことし1月末の時点で、生産者の在庫は9万トン、卸売業者などの段階の在庫は3万トン、前の年に比べてそれぞれ増えていたとしています。

    そして、コメの流通に新たに参入した事業者や小売業者、外食事業者などの段階では、前の年より7万トン程度、在庫を多めに抱えているとみられるとしています。

    こうした結果、農林水産省は、生産や卸売り、それに小売りなどのそれぞれの段階で前の年よりコメの在庫が積み増され、その合計は19万トンに上るとみられると結論づけました。

    江藤農林水産大臣は、「在庫の増加は、各事業者がさきざきを心配して少しずつ積み上げていった結果だと推測される。コメの市場は小さく、不安感などの心理的な要因で動くところもあると考えている」と述べ、不安感が払拭されていないと判断した場合には、備蓄米のさらなる放出などの対応を進める考えを示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250331/k10014765951000.html

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  93. 今までさんざんコメの価格が下落しないようにしないように鋭意努力してきた結果が今にいたっているわけで、今更、コメの価格が上昇するのは大いに喜べど、下落するのが好ましいと思うものは、少なくとも「農政トライアングル」のなかのヒトビトでは誰もいないはずだろう。あれこれ対策を打ったふりをするアリバイ作りのポーズだけだろ。

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    1. 問題は、国内の正確なコメ消費量の推移がどうなっているのか、だな。

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  94. スーパーのコメ平均価格 5キロ4197円 去年の2倍超高値続く
    2025年3月31日 18時16分

    全国のスーパーでのコメの平均価格は、3月23日までの1週間で5キロ当たりの税込みで4197円でした。去年の同じ時期の2倍を超える高値が続いています。

    農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週、公表しています。

    それによりますと、3月17日から23日までの1週間の平均価格は、5キロ当たりの税込みで4197円でした。

    前の週より25円上昇し、12週連続の値上がりとなりました。

    去年の同じ時期は5キロ当たり2041円で、1年前の2倍を超える高値が続いています。

    また、合計の販売量は去年の同じ時期より7.6%減少しました。

    政府の備蓄米のうち、初回の入札で落札されたコメは順次、スーパーなどの店頭に並び始めていて、次回以降の調査でコメの価格がどのように変化するかが焦点となります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250331/k10014766191000.html

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  95. プレスリリース
    政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果(第2回)の概要について
    令和7年4月1日
    農林水産省

    令和7年3月26日から28日にかけて実施した政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの入札結果(第2回)の概要をお知らせいたします。


    1 入札実施日 令和7年3月26日から28日の間に実施
    2 入札参加者 4事業者
    3 落札数量 70,336トン(落札率 100.0%)
    (販売提示数量 70,336トン)
    4 落札価格(落札された販売区分の加重平均)
    20,722円/60キログラム(税抜き)
    (参考)22,380円/60キログラム(税込み)
    ※容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額


    <参考>
    〇第1回の入札結果(令和7年3月14日公表)
    1 入札実施日 令和7年3月10日から12日の間に実施
    2 入札参加者 7事業者
    3 落札数量 141,796トン(落札率 94.2%)
    (販売提示数量 150,579トン)
    4 落札価格(落札された販売区分の加重平均)
    21,217円/60キログラム(税抜き)
    (参考)22,914円/60キログラム(税込み)
    ※容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額

    〇第1回及び第2回の入札参加者、落札数量の合計並びに落札価格の加重平均
    1 入札参加者 8事業者(第1回及び第2回の合計(ただし、重複を除く))
    2 落札数量の合計 212,132トン
    3 落札価格(落札された販売区分の加重平均)
    21,053円/60キログラム(税抜き)
    (参考)22,737円/60キログラム(税込み)
    ※容器包装込みの玄米60キログラム当たりの金額


    お問合せ先

    農産局貿易業務課

    担当者:上藤、澤味
    代表:03-3502-8111(内線5015)
    ダイヤルイン:03-6744-1353
    https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/boeki/250401.html

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  96. 備蓄米 2回目入札 落札価格平均は2万722円 初回より495円低く
    2025年4月1日 10時28分

    江藤農林水産大臣は、3月26日から行われた政府の備蓄米の2回目の入札について、対象となった7万トンの全量が落札され、落札価格の平均は消費税抜きで60キロ当たり2万722円だったと発表しました。落札価格は初回の入札より495円低くなりました。

    コメの価格高騰が続くなか、農林水産省は流通を円滑にするため、政府の備蓄米21万トンを放出することを決め、3月26日から7万トンを対象にした2回目の入札が行われました。

    江藤農林水産大臣は4月1日の閣議のあとの会見で、対象となった7万トンの全量が落札され、落札価格の平均は消費税抜きで60キロ当たり2万722円だったと発表しました。

    これは初回の入札より495円低くなりました。

    スーパーなどでの販売価格は落札価格に加えてこのあとの精米や輸送などにかかるコストを踏まえて決まることになります。

    江藤大臣は「予定していた21万トンを売り渡すことができた。2回目の入札で落札された備蓄米が店頭に並び始めるのは今月の3週目以降になると思うが、必要であればちゅうちょなく3回目の決断をしたい」と述べました。

    初回の入札で落札された備蓄米は店頭での販売が始まっていて、備蓄米の市場への放出が高騰が続くコメの価格の安定につながるかが焦点です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250401/k10014766711000.html

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  97. 備蓄米 政府に納入せず/青森県内3業者処分
    2025年3月31日3/31 21:55更新 Web東奥

     農林水産省は31日までに、2024年産の備蓄米の買い入れ契約に関し、規定数量を政府に納入しなかったとして、青森県内3事業者を含む計7事業者に違約金の支払いを求めた。未納入の数量や違約金の金額は非公表としており、各業者が引き渡さなかった理由についても明らかにしていない。

     県内3事業者は青森市、弘前市、五所川原市の各1事業者。

     7事業者は今年3月までに契約した数量を引き渡さなかったため、未納入の数量に応じて違約金を支払う。また、26日付けで備蓄米入札の参加資格が3カ月間停止となった。

     農水省は昨年、計7回の入札を実施しており、約17万2千トンを買い入れる予定だった。一部が未納入となるが「備蓄米の運営に影響は及ばない」としている。

     県内事業者のうち、弘前市の事業者は31日、ホームページに「入札価格と一般市場卸価格に大きな乖離(かいり)が生じたため、納入予定の農家より売り渡しできないと申し入れがあり、政府への引き渡しに不足が生じた」との文書を掲載。1日に弘前市で記者会見を開き、詳細を説明するとした。
    https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1990278

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    1. 宮城 NEWS WEB
      備蓄米用のコメ引き渡さず 農水省7業者の入札参加資格停止
      04月01日 21時19分

      政府の備蓄米に使う去年産のコメを契約どおりに引き渡さなかったとして、農林水産省は、青森県や福島県、それに秋田県などの7つの業者に対し、備蓄米の入札への参加資格を停止する措置をとりました。

      政府は、備蓄米として全国で毎年20万トン程度のコメを買い入れていて、5年分の100万トン程度を適正な水準として備蓄しています。

      去年産のコメについては、農林水産省は、あわせて7回の入札を行って集荷業者などとの間でおよそ17万2000トンを買い入れる契約をしました。

      ところが先月の期限までに7つの業者から契約通りの数量が引き渡されず、契約数量を2000トン程度、下回ったということです。

      引き渡さなかった業者の数を県別で見ますと、青森県が3、福島県が2、秋田県と徳島県が1つずつだということです。

      農林水産省は「適正な備蓄米の運営に影響を及ぼし、政府との信頼関係を明らかに損なわせた」として7つの業者に対し、先月26日付けで備蓄米の入札への参加資格を3か月間、停止するとともに、違約金を請求しました。

      一部の業者は、引き渡さなかった理由について、農家が備蓄米よりも買い上げ価格が高い別の業者に出荷するケースが出て、予定していた量が集まらなかったとしていて、コメの価格高騰が政府の備蓄米の確保にも影響した形となります。
      https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20250401/6000030730.html

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    2. 備蓄米放出で稼いだ利益は何処へ…

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    3. 備蓄米納入で違約金の業者、転売否定 「農家に断られた」釈明
      4/1(火) 22:10配信 毎日新聞

      記者会見する「町田アンド町田商会」の建部礼仁会長(中央)=青森県弘前市で2025年4月1日、足立旬子撮影

       政府が実施した2024年産の備蓄米の買い入れで、規定の数量を倉庫に納入しなかったとして農林水産省に違約金の支払いを求められた7事業者のうち、青森県弘前市の事業者が1日、記者会見した。納入しなかった理由について「契約した農家から売り渡しを断られた」と説明し、転売を否定した。

      【グラフで見る】コメの小売価格、2年でどのくらい上がった?

       会見したのは、集荷業者の「町田アンド町田商会」。

       備蓄米は事前に入札で買い入れ価格と数量を決めている。

       同社によると、昨年2月、60キロ当たり1万3000~1万4000円で落札。地元4市町の約100人の農家と備蓄米を買い取る契約を結び、政府に納入する予定だった。

       ところが、その後「令和の米騒動」が起き、秋口にはコメの市場価格が60キロ当たり2万5000円前後に高騰。備蓄米より1万円ほど高い価格での取引を農家に直接持ちかける業者もおり、契約した農家の約3割が備蓄米を売り渡さなかったため、政府に納入する予定の約半分の備蓄米を集められなかったという。同社の建部礼仁会長は「一部で報道されたように、転売したという事実はない」と述べた。

       24年産の備蓄米は農水省が計7回の入札を実施し、約17万2000トンを買い入れる予定だった。違反した7事業者は3月26日付で3カ月の入札資格停止となった。【足立旬子】
      https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7115cacbf5e9644ed335300b42d3c492442083

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    4. 「価格高騰 集荷できず」「やむを得ない経営判断」 青森県内の備蓄米未納業者
      4/2(水) 10:06配信 Web東奥

      備蓄米を政府に納入できなかった経緯を説明する建部会長=1日、弘前市

       2024年産の備蓄米の買い入れ契約に関し、規定数量を政府に納入しなかったとして、農林水産省から違約金の支払いを求められた青森県内3事業者が1日、それぞれ取材に応じた。ある業者は、外食業者などが農家から高値でコメを買い取ったため、備蓄米として出荷する分を集められなかった-と説明。別の業者は、上昇する市場価格を見て、別のルートでコメを販売したと明かした。

       コメの集荷などを手がける「町田アンド町田商会」(弘前市)が昨年2月、備蓄米買い入れ契約の入札に参加した当時、取引の平均価格は1俵(60キロ)当たり1万3千~1万4千円だった。ただコメ不足を受け、同年9月には市場価格が2万4千~2万5千円に高騰。同市で開いた記者会見で、建部礼仁代表取締役会長は「昨秋から県外の外食業者などが当社と契約している農家からコメを買い付けていった。集荷競争が激化した結果、備蓄米の集荷ができなかった」と述べた。

       「備蓄米に回るはずのコメを転売した事実はない」とも強調。国への違約金の支払いには応じるとした。

       農業法人「ライスプラントくどう」(青森市)の工藤幸悦代表取締役は、インターネット上などで起きている誹謗(ひぼう)中傷などに対して「転売などは一切行っていない。悪いことは何もしていない」と話した。

       就農約30年の白川幸枝さん(五所川原市)は、違約金を支払ったことを明かした上で、市場価格が備蓄米の入札価格を上回る状況に「心が折れた」と説明。近年の原材料費や燃料費の高騰を受け「経費はかかってもコメは高くならず手元にほぼ(利益が)残らない」と厳しい経営状況を吐露した。違約金を支払っても収入が残るとし「目先の利益に走ってしまったが、やむを得ない経営判断だった」と声を振り絞った。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/b7f11d5eb749387738b304dfc4de32101f28695f

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    5. そもそも「備蓄米買い上げ」事業そのものが、市場流通量を減らしてコメの価格下落を抑えることが主目的だったではないか。安く買い叩いてこっちに回せ、回せなかったら違約金だ、というのはまったくもってヤクザのアコギなやり口のようではないか。

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  98. イオン、カリフォルニア産と国産のブレンド米販売へ…「価格高すぎる」と消費者の声寄せられ
    2025/04/02 16:11

     コメの価格高騰を受け、イオンは2日、米国産と国産のブレンド米を販売すると発表した。10日頃から店頭に並ぶ見通しで、国産米より1割ほど安い、4キロ・グラムで税込み3002円で販売する。

    イオンが販売する「二穂の匠」

     商品名は「 二穂にすい の 匠たくみ 」。米カリフォルニア産米を8割、国産米2割の割合でブレンドした。米産も国産米と同じジャポニカ米を使用。通常の国産米と同じように炊けばよく、「米国産の軽やかさと国産のふっくら感を両立した」(担当者)という。

     イオンやダイエー、まいばすけっとなど国内約2000店舗で2500トンの販売を予定している。

     農林水産省が発表した先月17~23日のスーパーでのコメの平均販売価格は5キロで4197円と前年同期の2倍を超える。消費者から「価格が高すぎる」といった声がイオンにも寄せられていたことから、ブレンド米の販売に踏み切った。政府備蓄米も、順次店頭で販売する。

     小売り大手では、西友が昨年11月から、台湾産米を販売しており、売れ行きは好調という。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250402-OYT1T50086/

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  99. コメ 3月の価格指数 前月と変わらず「高い」見方多く
    2025年4月4日 12時10分

    コメの価格や需給について生産者や卸売業者などに聞いた調査の結果が発表され、3月の価格に関する指数は前の月と大きく変わらず、引き続き価格が「高い」という見方が多くなっています。

    JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は全国180の生産者や卸売業者などにコメの価格や需給の見方などを聞いていて、4日、3月の調査結果を発表しました。

    それによりますと、コメの価格水準について価格が「高い」という見方が強くなるほど100に近づく指数が、3月は前の月に比べて1ポイント低下し94でした。

    2012年3月に調査を始めて以降、最も高くなった前回の調査と大きく変わらず、価格は「高い」という見方が多くなっています。

    そして、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は、前の月に比べて1ポイント高い55でした。

    この指数は、前回の調査では前の月に比べて23ポイント低下しましたが、今回は横ばいの結果となっています。

    調査した団体では、直近の備蓄米の流通やコメの調達状況などを踏まえ、コメの高値は大きく変わらないという見方が多くなっているとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250404/k10014769851000.html

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  100. 秋田 小坂町 農事組合法人生産のコメ 基準値超えるカドミウム
    2025年4月4日 21時39分

    秋田県小坂町の農事組合法人が生産したコメから、基準値を超える有害なカドミウムが検出され、法人は回収を進めるとしています。

    秋田県と小坂町にある農事組合法人「熊谷農進」が4日行った記者会見によりますと、去年生産したコメの一部から、カドミウムが国の基準値の0.4ppmを超えて、最大で0.87ppm検出されました。

    この法人が去年生産した合わせて86トンのコメは、秋田市のほか横浜市や仙台市の卸売業者などに出荷されています。

    どれだけの量が消費者に販売されているかはわからないということですが、これまでのところ健康被害の報告はないとしています。

    法人は出荷済みのコメについて、サンプル検査を行ったうえで、基準値を超えた場合は回収するとしています。

    法人の熊谷聴理事は「多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。県からの指導を受けながら対策を進めていきます」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250404/k10014770521000.html

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    1. プレスリリース
      カドミウム基準値を超えるコメの流通について
      令和7年4月4日
      農林水産省
      厚生労働省

      秋田県から、カドミウム基準値を超える米の流通を確認し、自主回収を指示した旨の情報提供がありました。
      農林水産省及び厚生労働省は、関係自治体と連携し、下記のとおり対応してまいります。

      概要及び対応方針
      秋田県のプレスリリース(添付資料)のとおり、カドミウム基準値(0.4ppm)(※)を超える米の流通を確認し、自主回収を指示した旨の情報提供がありました。
      これを受けて、農林水産省は、関係自治体と連携し、関係流通事業者の協力を得て、当該生産者が販売した米の流通実態(小売店舗名、商品名)を明らかにし、1週間後を目途に順次公表してまいります。
      また、この公表内容等を踏まえて、厚生労働省は、関係自治体と連携し、流通事業者が円滑に回収を進められるよう、支援してまいります。

      (※)基準値の0.4ppmは、数十年にわたって長期間摂取し続けることを想定して策定された値。

      添付資料
      秋田県プレスリリース「カドミウム基準値超過米の流通について(第1報)」(令和7年4月4日)(外部リンク:秋田県)
      https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/88452

      お問合せ先

      (コメの生産段階の取組及び流通状況に関すること)
      農林水産省消費・安全局食品安全政策課
      担当:浜谷、小林
      電話:03-3502-8111(内線:4452)
      ダイヤルイン:03-6744-2135

      (流通事業者による回収に関すること)
      厚生労働省健康・生活衛生局食品監視安全課
      担当:今川、温井、宮北
      電話:03-5253-1111(内線:2477、4556、2497)
      ダイヤルイン:03-3595-2337

      (コメのカドミウム基準値に関すること)
      消費者庁食品衛生基準審査課
      担当:紀平、青木
      電話:03-3507-8800(内線5234)
      ダイヤルイン:03-3507-9351
      https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/seisaku/250404.html

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    2. カドミウム基準値超過米の流通について
      コンテンツ番号:88452
      更新日:2025年04月04日

       農事組合法人熊谷農進(小坂町)が生産した米について、食品衛生法で定める成分規格基準 値を超えるカドミウムが検出され、自主回収を進めておりますので、お知らせします。

      1 検査結果
        検出値:カドミウム0.47ppm~0.87ppm
        基準値:カドミウム0.4ppm以下
             (食品衛生法第13条第1項の規定による)
      2 生産者等
        生産者:農事組合法人熊谷農進 
        所在地:秋田県鹿角郡小坂町小坂字曲戸43番地1
        対象食品:米(令和6年産米 88,252kg) 

      3 流通販売状況(別紙参照)
        販売先:秋田県、神奈川県、宮城県の加工・卸売業者、その他個人販売
        出荷量:85,972kg(調査中)
         該当する可能性のある米は流通の自粛とともに自主回収を進めている。

      4 対応状況
      ・3月13日 東北農政局より、県に対し、(株)大潟村あきたこまち生産者協会に出荷された米の一部において基準値を超過したとの情報提供
      ・3月14日 東北農政局より、(株)大潟村あきたこまち生産者協会へ出荷した生産者は、(農)熊谷農進であるとの情報提供
      ・3月19日 (農)熊谷農進への立入調査(生産・販売状況) → 出荷停止要請
      ・3月27日 (農)熊谷農進への農林水産省との合同調査(生産・販売状況)
      ・3月28日 関係自治体への流通調査依頼
             県農業試験場において、出荷先のサンプル検査(4月2日判明)

      5 今後の対応
       ・生産者及び出荷者による回収状況の確認
       ・関係自治体への情報提供

      6 住民の皆様へ
       ・住民向け相談窓口を直ちに設置(生活衛生課、水田総合利用課)
       ・生産及び流通状況を確認次第公表

      <参考>基準値の考え方
       ・基準値の0.4ppmは、数十年にわたって長期間摂取し続けることを想定して策定された値です。

      ダウンロード
      〇 別紙 流通販売状況 [80KB]
      https://www.pref.akita.lg.jp/uploads/public/archive_0000088452_00/%E6%B5%81%E9%80%9A%E7%8A%B6%E6%B3%81%E5%9B%B3(250404%E4%BF%AE%E6%AD%A3)_.pdf

      https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/88452

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    3. 秋田 NEWS WEB
      コメから基準値超のカドミウム 小坂町の農事組合法人が生産
      04月04日 18時21分

      秋田県小坂町の農事組合法人が生産したコメから基準値を超える人体に有害なカドミウムが検出され、この法人はコメの回収を進めることにしています。

      基準値を超えるカドミウムが検出されたのは、小坂町にある農事組合法人「熊谷農進」が去年、生産したコメで、県と法人が4日会見しました。

      それによりますと、この法人が出荷したコメの一部から国の基準値の0.4ppmを超える0.47ppmから0.87ppmのカドミウムが検出されたということです。

      この法人は生産したおよそ86トンのコメを秋田市や横浜市、仙台市の加工・卸売業者などに出荷していて、その後、青森市の業者などに流通したコメなどから基準値を超えるカドミウムが検出されたということです。

      法人はこうしたコメを回収することにしていますが、一部は販売された可能性があるということです。

      これまでのところ健康被害の報告はないということです。

      また、出荷されて検査を受けていないものについては今後、検査を行って基準値を超えた場合はすみやかに回収することにしています。

      原因については、田んぼに水を張ってカドミウムの吸収を抑える「湛水管理」ができていなかったことが考えられ、県は、生産者に対し、管理の徹底を呼びかけることにしています。

      法人の熊谷聴理事は「多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。県からの指導を受けながら対策を進めていきます」と謝罪しました。
      https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20250404/6010024026.html

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    4. 秋田県産「あきたこまち」から基準値超えるカドミウム…秋田・宮城・神奈川に86トン出荷
      2025/04/04 20:41

       秋田県は4日、同県小坂町の農事組合法人「熊谷農進」が昨年生産した「あきたこまち」から、食品衛生法の基準値(0・4ppm)を超える最大0・87ppmのカドミウムが検出されたと発表した。約86トンのコメが秋田、神奈川、宮城3県の加工・卸業者などに出荷されており、同法人が自主回収を進めている。

       発表によると、このコメを購入した秋田県の業者が3月上旬に実施した検査で、基準値を上回るカドミウムが検出された。その後、情報提供を受けた県が販路などを調査していた。4日時点で健康被害の報告はないという。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20250404-OYT1T50178/

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  101. 輸入米 米価高騰続く中 小売の現場で取り扱いの動き広がる
    2025年4月7日 5時21分

    コメの価格高騰が続く中、小売の現場では輸入米を取り扱う動きが広がっています。

    このうち流通大手のイオンはアメリカ産のコメの販売を国産とブレンドした形で今週から始めます。

    ブレンドの割合はカリフォルニア産米が8割、国産米が2割で、通常の国産米より1割ほど安い価格で販売するとしています。

    イオンの土谷美津子副社長は「コメが手に入らないという買い物客の声に対応するため、輸入米の販売を決めた。コメの安定供給につなげていきたい」と話しています。

    コメの価格高騰が続く中、小売業界では比較的安い価格で購入できる輸入米を取り扱う動きが広がっていて、総合スーパーの「西友」も去年11月から台湾産のコメの販売を始めています。

    日本に輸入されるコメはWTO=世界貿易機関のルールに基づいて政府が一定の量を関税をかけずに義務的に購入する「政府輸入」と商社などが国に関税を納めて購入する「民間輸入」に分かれます。

    政府の輸入米は主食用として1年間で最大10万トンが市場に出回りますが、昨年度7年ぶりに全量が落札されました。

    民間の輸入米の量はことし2月は506トンで、2か月連続で2023年度1年間を(368トン)ひと月で上回る状況となっています。

    高関税の民間輸入米 取り扱おうという店も
    コメの価格高騰が続く中、高い関税がかかる民間による輸入で仕入れた外国産米を取り扱おうという店も出てきています。

    神奈川県相模原市にある輸入食品の卸売会社は、併設する店舗でベトナム産やアメリカ産などのコメを一般向けに販売しています。

    このうちベトナム産のコメでは国産と同じ粒が短い「短粒種」のものは、価格が国産より2割程度安いことから高騰が続く国産米の代わりとして購入されるケースが多いということです。

    会社では現在、政府が関税をかけずに輸入したコメを仕入れて販売していますが、割安な輸入米に対する引き合いが強いため、国に関税を納めて調達する「民間輸入」の仕組みで今月、ベトナム産のコメを入荷する予定だということです。

    民間の輸入米は1キロ当たり341円の関税がかかる分、一般的には店頭の価格も高くなりますが、コメの高値が続く中、それでも国産米よりは安く販売できると見込んでいます。

    会社の担当者は「国産米と同じようなコメを求める客の問い合わせに対応するため、民間輸入でカバーすることで価格や量で満足してもらえるようにしたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250407/k10014771861000.html

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  102. スーパーのコメ平均価格 13週連続値上がり なぜ価格下がらない
    2025年4月7日 19時12分

    全国のスーパーでのコメの平均価格は、先月30日までの1週間で5キロあたり税込みで4206円でした。
    政府が放出した備蓄米の店頭での販売が先月下旬から始まり、価格の動向が注目されていましたが、13週連続の値上がりとなりました。

    専門家は「まだまだコメが足りていないという感覚が業界全体にあることが、高止まりの要因ではないか」と指摘しています。

    農林水産省は全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週公表しています。

    きょう公表された先月24日から30日までの1週間の平均価格は5キロあたり税込みで前の週より10円値上がりした4206円でした。

    政府が放出した備蓄米の店頭での販売が先月下旬から始まりコメの価格の動向が注目されていましたが、13週連続の値上がりとなりました。

    農林水産省は「この期間に流通したコメに占める備蓄米の割合は小さい」としています。

    スーパーでのコメの価格は去年の同じ時期の2倍を超える高値が続く一方、合計のコメの販売量は去年より3.1%減少しています。

    埼玉のスーパー コメの不足感解消されず
    先月下旬から大手スーパーなどで備蓄米の販売が始まっていますが、埼玉県のスーパーではコメの不足感が解消されておらずさらに値上げする必要に迫られています。

    埼玉県越谷市のスーパーでは、取り引きする問屋が備蓄米を調達できないことから店頭に並べることができずにいます。

    この店舗でのコメの販売価格は、現在5キロあたり税込みでおよそ4700円から5400円となっていますが、問屋からはコメの不足感が解消されていないため今月以降の出荷分について値上げするという連絡があったということです。

    価格高騰を受けて、先月のコメの販売点数は前の年の同じ時期よりもおよそ2割から3割減っているということで、店では国産米よりも割安な輸入米の販売を検討しているということです。

    買い物に来た70代の女性は「きょうはコメを2袋買いたかったが1つだけ買います。年金暮らしなので出費をおさえるために備蓄米を買いたいが、近くのスーパーでも見かけず実感がないです」と話していました。

    スーパーマルサン 八木栄樹店長
    「備蓄米の流通はコメの仕入れ値に変化をもたらしていない。多少放出されても全体相場には影響しないと予想していて、価格が下がったと実感できるまでにはほど遠い状況だ」

    田植え始まる すでに “コメ売って”
    コメの価格高騰が続く中、生産者にはすでに予約の問い合わせが相次いでいます。

    宇和島市三間町では温暖な気候を生かしてほかの産地より早く収穫できるようコメを育てる農家が多く、毎年この時期に田植えが始まります。

    生産者の1人、松本高秋さん(65)は高齢化した周辺の農家の田んぼも含め10ヘクタールの田んぼでコメ作りをしていて、7日は家族や従業員と15センチほどのコシヒカリの苗を田植え機にセットし植えていました。

    松本さんによりますと、コメの品薄を懸念してことしは田植え前から収穫後のコメを売ってほしいという問い合わせが県内外の個人客から相次いでいるということです。

    松本さんは肥料などの生産コストが上昇し厳しい経営が続いてきただけに生産者にとって一定程度の高値は必要だとしながらも、消費者の買い控えなどが起きないか懸念しています。

    生産者 松本高秋さん
    「個人のお客さんで1年分買いたいという問い合わせなどが寄せられています。品薄や価格高騰で消費者には迷惑がかかるけど生産者からするとある程度価格は上がってくれる方が助かります」

    宇和島市では来月下旬ごろまで田植えが続き、お盆の時期に稲刈りが行われます。

    備蓄米販売後もコメ価格が下がらないのは…
    卸売業者の間では、備蓄米が販売されるようになったあともコメの不足感が解消されていないためだという見方が出ています。

    政府が放出した備蓄米は先月下旬以降、主に複数の品種を混ぜたブレンド米として店頭に並んでいて、首都圏にある一部のスーパーでも5キロあたり税込みで3600円台から3700円台と全国の平均価格よりも500円程度安く販売されていました。

    ただスーパー各社によりますと、備蓄米以外のコメの多くは5キロあたり税込みで4000円を超える水準で販売されていて、備蓄米が出回るようになったあとも仕入れ価格には大きな変化がないため値下げするのは難しいということです。

    また中小のスーパーの中には仕入れ価格がさらに上昇していることから、今月に入って値上げする予定だという店もありました。

    一方、卸売業者の間で必要なコメを調達しあう「スポット」と呼ばれる取り引きでは、備蓄米が出回り始めてからわずかに値下がりする動きも出ています。

    このうち令和6年産の「関東銘柄米」の先月16日から31日までの平均価格は、60キロあたり税抜きで4万5999円と2月後半と比べると781円値下がりしています。

    取り引きの場を提供している会社では「備蓄米の放出による一定の効果が出たとみられる」と分析していますが、大手卸売会社によりますと、コメの需給は引き締まった状態が続いていて依然としてスーパーなどでの不足感は解消されていないということです。

    このため当面、5キロあたり4000円を超える高値のコメと数百円程度安い備蓄米の大きく2種類が店頭に並ぶ状況が続くのではないかとしています。

    農林水産省は「備蓄米の流通量がさらに増えてくれば店頭価格にも反映されていくとみている。コメの流通が正常に戻るには業者の間でコメ確保への不安感が解消される必要がある」としています。

    今後のコメ価格の見通しは…
    コメの流通に詳しい流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は、備蓄米の放出後もコメの価格が下がらない要因について「もともとコメの需要と供給が崩れていて、コメが足りない状況が強く出ているなか放出した備蓄米の量ではそれを埋められないことが現状の価格の高止まりにつながっている。まだまだコメが足りていないという感覚が業界全体にあることが、価格高止まりの要因ではないか」と指摘しています。

    その上で、今後の価格の見通しについては「もともと足りていない部分とこれからより在庫が薄くなっていくタイミングなので、新米が出てくるまでは今の相場が大きく下がったり大きく高騰したりすることはなかなか考えにくい。店頭価格は今ぐらいの水準で横ばいか少し下がるくらいで推移するのではないか」と話しています。

    江藤農林水産相“必要なら備蓄米放出”
    江藤農林水産大臣は参議院決算委員会で「凶作や不作の時にコメの供給が途絶えないようにする備蓄米の本来の趣旨を忘れてはならず、基本的に備蓄米を出すことには自制的であるべきだが、必要であればやらなければならない」と述べました。

    その上で「備蓄米だけが売れて、流通で滞っているコメが残ると全体の改善にはならない。今後は、どのような姿勢を示せば、市場の価格形成に関わっている人が、秋までにコメを流通させようという気持ちになるのか考えていきたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250407/k10014772191000.html

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  103. 茨城 ふるさと納税のコメ送れず ボランティア団体も苦慮
    2025年4月8日 17時33分

    コメの価格高騰が続く中、茨城県坂東市では、ふるさと納税のコメについて、本来の在庫以上に申し込みを受け付けたことで1万件以上の対象者に返礼品が送れなくなっていることが分かりました。市では対象者に謝罪するとともに、ことし秋の新米を送るなどの対応を行うことにしています。

    坂東市 “寄付が殺到 在庫以上の申し込み”
    坂東市によりますと、仲介サイトを通じて去年12月24日からことし1月6日に寄付の申し込みがあった1万540件で、返礼品となるコメの在庫が足りず発送できていないということです。

    コメは市内の農業法人が手がけたもので、7000円の寄付で5キロのコメを送ることになっていました。

    市によりますと、寄付が殺到する中で配送済みのコメの数量などが正確に把握できなくなり、在庫以上の申し込みを受けていたことが不足の原因だということです。

    市は寄付をした人にメールなどで謝罪するとともに、希望があった9000件余りには返礼品としてことし秋の新米を送ることにしています。

    また、返礼品ではなく返金を希望する人にも対応することにしています。

    坂東市は「期待に添えず申し訳ない。申し込みには真摯(しんし)に対応し、同じことがないよう取り組みたい」と話しています。

    茨城県内では龍ケ崎市でも、およそ1000件分のふるさと納税の申し込みに対してコメが確保できず、このうちほとんどで返金の手続きを進めているということです。

    茨城 阿見町 ボランティアの支援団体でも苦慮
    コメの価格が高騰する中、生活に困っている人たちに支援を行っている茨城県阿見町のボランティア団体でもコメの確保が難しくなっています。

    阿見町のボランティア団体は生活に困っている家庭を支援するため、子ども食堂を運営したり、食材を無償提供したりしています。

    団体によりますと、これまで大手スーパーや農業関係者の寄付などで常に500キロほどのコメの在庫がありましたが、去年10月ごろから寄付が減り、今は半分ほどに落ち込んでいるということです。

    このため、先月、支援団体向けの国の制度を活用して、コメを確保しました。

    価格高騰を背景にコメの要望は増えていて団体は、子どもが複数いて生活が困窮しているなど、事情を詳しく聞いて対象者を選定し、転売しないよう確認した上で、コメを提供しています。

    ボランティア団体「ami seed」の清水直美代表は「私もシングルマザーで生活に困窮したときに周囲の人からコメをもらって助かった経験があるので、本当に必要な人に届けられるようにしたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250408/k10014773441000.html

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    1. 岡山 吉備中央町 返礼品の生産者に支援金 調達費用の上限超え
      2025年4月8日 23時36分

      コメの価格高騰が続くなか、岡山県吉備中央町が昨年度、ふるさと納税の返礼品のコメの生産者に代金とは別に「支援金」を支払っていたことが町や関係者への取材で分かりました。代金と合わせると、法律で定められた返礼品の調達費用の上限を超えていて、町は県からの助言を受け、今年度から支援金名目の支払いはしないとしています。

      ふるさと納税をめぐっては返礼品の競争が加熱したことから2019年に地方税法が改正され、返礼品を調達する費用は寄付額の30%までと定められています。

      吉備中央町では、昨年度のふるさと納税の返礼品のコメについて、生産者に60キロあたり1万1000円の代金を支払っていました。

      しかし、コメの価格高騰が続く中、去年秋以降、納入した生産者に代金とは別に「支援金」の名目で60キロあたり1万円を支払っていたことが町や関係者への取材で分かりました。

      代金と支援金を合わせた金額は60キロあたり2万1000円となり、寄付額の47.7%に達して調達費用の上限の30%を超えます。

      岡山県もこうした状況を把握していて、ことし2月「できるだけ法律に基づいた運用にしてほしい」と町に伝えたということです。

      取材に対して吉備中央町は「支援金は農家支援の1つで、調達費用ではなく問題はないと考えている」としたうえで「県から返礼品の調達費用に誤解が生じることのないよう検討してはどうかと助言があり、今年度からは支援金名目の支払いはしないことにした」としています。

      専門家「透明化に向けた取り組みが必要」
      自治体のガバナンスなどに詳しい日本政策総研の若生幸也専務取締役は「自治体には受け入れた寄付の額や、返礼品の調達費用を含めた経費が占める割合を開示するなど、透明化に向けた取り組みが必要だ」としています。

      一方、ふるさと納税の返礼品の調達費用を寄付額の30%までとするルールについては「今のようなインフレ傾向の中では数か月で調達コストが大きく上がる可能性もあり、そういった事情をすべて織り込むのは難しく、自治体に酷な面もある」として、物価上昇が続く中での運用の難しさを指摘しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250408/k10014773921000.html

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  104. キャベツの平均価格 平年の1.5倍に 去年11月以来2倍を下回る
    2025年4月8日 18時01分

    農林水産省は先週、スーパーなどで販売された主な野菜の平均価格を発表しました。平年の2倍を超える高値が続いていたキャベツは平年の1.5倍となりました。

    農林水産省は毎週、スーパーなどでの主な野菜の平均価格を調査していて、今月1日から2日にかけての調査結果を8日公表しました。

    このうち、キャベツは、消費税込みで1キロ当たり311円で、平年の1.5倍の価格でした。

    キャベツは主な産地での天候不順の影響で一時、平年の3倍を超える高値となっていましたが、去年11月以来、20週ぶりに2倍を下回りました。

    このほか、今回調査した野菜のうち、レタスとトマトは平年並み、ねぎやにんじんなどは平年を上回る価格となりましたが、2倍を超える高値となったものはありませんでした。

    農林水産省は、多くの産地で野菜の生育はおおむね順調で、高値が続いていたキャベツも価格は徐々に落ち着く見通しだとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250408/k10014773551000.html

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  105. 備蓄米3回目放出へ政府調整 コメ価格安定へ 高騰続き対応
    2025年4月8日 23時01分

    政府は、高騰が続くコメの価格の安定に向けてさらなる対応が必要だとして、3回目となる備蓄米の放出を行う方向で調整に入りました。近く石破総理大臣と江藤農林水産大臣が詰めの協議を行い、判断する見通しです。

    コメの流通の円滑化に向け、政府は、これまでに2回にわたってあわせて21万トンの備蓄米を市場に放出することを決め、3月下旬から店頭での販売が始まっています。

    ただ、全国のスーパーでのコメの平均価格は、3月30日までの1週間で5キロあたり、税込みで4206円と13週連続で値上がりしています。

    こうした状況を踏まえ、政府は、価格の安定に向けてさらなる対応が必要だとして、3回目となる備蓄米の放出を行う方向で調整に入りました。

    より実効性を高めるため、ことしの新米が出回るまでの間、毎月、一定量を放出する案も検討していて、近く石破総理大臣と江藤農林水産大臣が詰めの協議を行い、判断する見通しです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250408/k10014773891000.html

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    1. 備蓄米、3回目の放出へ…コメの店頭価格「まだ下がっていない」状況受け政府調整
      4/9(水) 0:40配信 読売新聞オンライン

      保管倉庫から搬出される備蓄米(3月18日、埼玉県内で)

       政府は、高騰が続いているコメの価格安定に向け、3回目となる備蓄米の放出を行う方向で調整に入った。近く石破首相と江藤農相が協議し、判断する見通しだ。

       江藤農相は8日の閣議後記者会見で、コメの流通円滑化に向けた備蓄米の放出について「効果が出るまで少し時間がかかる」と述べた。備蓄米は徐々にスーパーなどの店頭に並び始めているものの、流通が本格化するのは今月10日頃からとの見通しを明らかにした。

       農林水産省は7日、先月24~30日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が4206円で、13週連続で値上がりしたと発表した。前年同時期の2倍を超える水準が続いており、「備蓄米は価格に影響を与えるほどの量は入っておらず、コメの店頭価格はまだ下がっていない」(大手スーパー)との声も出ている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/aa8cd5e2058ee3b6b13d0ebf8dce0eb3a3ac3f3e

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  106. 農水省が一番の悪徳転売業者ではないのか?

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  107. 備蓄米を追加放出へ 江藤農相が表明 ことし夏まで毎月放出
    2025年4月9日 11時41分

    江藤農林水産大臣は9日午前、石破総理大臣と会談したあと、記者団に対し、政府の備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明しました。そのうえで、4月下旬に備蓄米10万トンを対象にした3回目の入札を行う考えも明らかにしました。

    江藤農林水産大臣は9日午前、石破総理大臣と会談したあと、記者団に対し「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく備蓄米が供給されるよう、夏まで毎月備蓄米の売り渡しを実施する」と述べ、石破総理大臣からの指示を受けて政府の備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明しました。

    そのうえで、4月下旬に備蓄米10万トンを対象にした3回目の入札を行う考えも明らかにしました。

    さらに江藤大臣は「消費者に円滑にコメを購入してもらえるよう、流通関係者に価格高止まり解消に向けた取り組みを要請する。必要ならば、さらなる対応策をちゅうちょなく講じることができるよう検討する」と述べました。

    来週には卸売業者や大手小売業者との意見交換会を実施するとしています。

    コメの流通の円滑化に向け、政府はこれまでに2回にわたってあわせて21万トンの備蓄米を市場に放出することを決め、3月下旬から店頭での販売が始まっています。

    ただその後もコメの価格の高騰は続いていて、全国のスーパーでのコメの平均価格は、3月30日までの1週間で5キロ当たり税込みで4206円と、13週連続で値上がりしていました。

    林官房長官 ”上昇した価格 落ち着かせられるよう対応”
    林官房長官は午前の記者会見で「3月末に農林水産省が公表した令和6年産のコメの在庫状況の調査結果では、この先の品薄感を感じている関係者が多いことが確認された。石破総理大臣の指示を踏まえ、消費者にコメを安定的に供給し、上昇した価格を落ち着かせることができるよう、しっかりと対応していきたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250409/k10014774231000.html

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    1. 備蓄米の放出 今夏まで毎月実施へ 価格引き下げにつながるか
      2025年4月9日 18時55分

      高止まりの状態が続くコメ価格。スーパーでの平均価格は、5キロ当たり税込みで4206円と13週連続で値上がりしています。
      こうしたなか、江藤農林水産大臣は9日午前、政府の備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明しました。
      価格引き下げにつながるのでしょうか?

      江藤大臣は9日午前、石破総理大臣と会談したあと記者団に対し「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく備蓄米が供給されるよう夏まで毎月備蓄米の売り渡しを実施する」と述べ、総理からの指示を受けて、備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明しました。

      さらに「7月の端境期を越えるまで、定期的にコメを毎月放出することで流通の世界でコメが足りないという状況は解消する」と述べました。

      そのうえで、今月下旬に備蓄米10万トンを対象にした3回目の入札を行う考えも明らかにしました。

      江藤大臣は「消費者に円滑にコメを購入してもらえるよう、流通関係者に価格高止まり解消に向けた取り組みを要請する。必要ならばさらなる対応策をちゅうちょなく講じることができるよう検討する」と述べました。

      来週には、卸売業者や大手小売業者との意見交換会を実施するとしています。

      コメの流通の円滑化に向け、政府はこれまでに2回にわたってあわせて21万トンの備蓄米を市場に放出することを決め、先月下旬から店頭での販売が始まっています。

      ただその後もコメの価格の高騰は続いていて、全国のスーパーでのコメの平均価格は3月30日までの1週間で5キロ当たり税込みで4206円と、13週連続で値上がりしていました。

      都内スーパー“期待半分 不安半分”
      政府が備蓄米を追加で放出することについて都内のスーパーでは、今後コメの価格が下がるのか疑問視する声なども聞かれました。

      東京足立区にあるスーパーでは、政府による備蓄米の放出が先月始まって以降も備蓄米を調達できておらず、店頭に並べることができていません。

      こうした中コメの店頭価格は9日時点で5キロあたり税抜きで3800円から4800円ほどと去年の同じ時期に比べ2倍ほどの水準になっていて、高止まりの状態が続いているということです。

      こうした中、コメの仕入れ先からは今月以降さらに価格を引き上げたいという連絡があったということです。

      スーパーの店長 田中達人さん
      「今後もコメの価格が大きく下がることはないのではないかと思います。一方で、大手だけではなくうちのような規模の店でも備蓄米の取り扱いができ、全体的な価格が下がってほしいと期待もしていて、まだ期待半分、不安半分という感じです」

      50代の女性の買い物客は「備蓄米が広く出回ってもコメの価格は下がらないと思います。今後ちゃんと流通すればよいですが、どこかで偏ってしまうと一般家庭には届きにくいのではないかと思います」と話していました。

      別の30代の女性は「備蓄米が放出された後も価格の変化はあまり感じません。毎日食べるものなので安心して買える価格になってほしいです」と話していました。

      専門家“価格上昇抑えられる可能性”
      農業政策に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄研究理事は今回発表された備蓄米の追加放出について「価格が安定するまで放出するという覚悟を示したという印象だ。コメを出し続けるぞというメッセージが出されたことは非常に重要で、価格は今より高くならないのではないか。ただ、価格がどんどん下がるという確信にまではまだ至らないと考える」と述べました。

      また、放出された備蓄米の店頭販売が始まってもコメの値上がりが続いていることについて「さきざきコメが余るぞというぐらいにならないと、流通業者にとって高く仕入れたコメを安く売ろうとはならない。供給見通しが十分でないため価格が下がりにくくなっているとみられる」という見方を示しました。

      林官房長官 ”上昇した価格 落ち着かせられるよう対応”
      林官房長官は午前の記者会見で「3月末に農林水産省が公表した令和6年産のコメの在庫状況の調査結果では、この先の品薄感を感じている関係者が多いことが確認された。石破総理大臣の指示を踏まえ、消費者にコメを安定的に供給し、上昇した価格を落ち着かせることができるよう、しっかりと対応していきたい」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250409/k10014774231000.html

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  108. スーパーのコメの値段、一向に下がらない、4月に入ってもむしろ上がっている。

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  109. 茨城 輸出用コメの収量 去年より減少見込み 国内向け生産増で
    2025年4月10日 11時47分

    コメが品薄になる中、輸出に取り組む茨城県内の生産者で作る団体ではことしの輸出用のコメの収量が去年より20%近く減少する見込みであることが分かりました。足もとの需要に対応するため、国内向けのコメの生産を増やすことによるもので、地域をあげて取り組んできた海外への販路拡大をどのように両立させるか課題となりそうです。

    茨城県はコメの輸出に民間と共同で取り組み、2023年度は県産農産物の輸出額のうちコメが7億円余りで最も多くなるなど拡大が続いてきました。

    一方、県や輸出事業者と生産者で作る「茨城県産米輸出推進協議会」によりますと、ことしの輸出用のコメの収量は去年より20%近く少ない1400トン余りになる見通しだということです。

    協議会によりますと、コメが品薄になる中、多くの農家が国内向けのコメの生産を増やしているということで、地域をあげて取り組んできた海外への販路拡大をどのように両立させるか課題となりそうです。

    茨城県産地振興課の松浦和哉課長は「国内のコメの流通が混乱している現状で主食用米の生産は大事だが、中長期的には農家の所得向上や生産体制の維持のためにもコメの輸出が非常に大事で、県として継続して輸出に取り組んでいく」としています。

    下妻のコメ輸出業者からは懸念の声
    茨城県下妻市のコメの輸出業者からは輸出用のコメの収量が減ることでこれまで拡大してきた日本からのコメ輸出そのものに影響が出るのではないかという懸念の声があがっています。

    下妻市のコメの専門商社は、「茨城県産米輸出推進協議会」のコメをアメリカや東南アジアなどに輸出しています。

    毎年、海外向けのコメの生産が増え、販路を拡大してきましたが、ことしはコメが減ることから出荷する取引先を絞らざるをえないと考えています。

    また、国内のコメの価格高騰を受けて、この商社では輸出用のコメの農家からの買い取り価格を60%以上引き上げていて、販売価格に転嫁するため現地の取引先へ説明を進めています。

    会社は販路を絞ったり、価格を引き上げたりすることで、取引先が減ると、海外への日本のコメの輸出に影響が出るのではないかと懸念しています。

    コメの輸出に取り組む商社「百笑市場」の長谷川有朋社長は「販路を絞ることで取引先が一度、日本産以外のコメを使うようになってしまうとひっくり返すのは相当大変だと思う。コメの生産を維持するためにも中長期的な観点から販路の維持や拡大は必要だ」と話していました。

    つくばのコメ農家 国内主食用のコメ増産へ
    茨城県つくば市のコメ農家は、輸出用のコメの生産を減らしたり、耕作放棄地を活用したりして国内の主食用のコメを増産することにしています。

    つくば市のコメ農家、中山和哉さんは市内外のおよそ50ヘクタールの田んぼで、コシヒカリなどを生産しています。

    このうち、去年は12ヘクタールで輸出用のコメを生産していましたが、ことしは国内向けを増やすため輸出用は1ヘクタールだけにしました。

    さらに、中山さんはことし、近隣の元農家から耕作放棄地およそ0.7ヘクタールを借りて、国内向けのコメの生産を増やすことにしています。

    中山さんは先月下旬も耕作放棄地で草を刈るなどして田植えの準備をしていました。

    中山さんは「少しでも規模を拡大して国内向けの高いコメを作るのが経営のためにもなるし、継続して成長していくことが最も大事だと考えている。今の主食用のコメの価格ならそれができると思うので増産を考えている」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250410/k10014775391000.html

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  110. JA全中会長“備蓄米 円滑な流通に努める” 夏まで毎月放出で
    2025年4月10日 17時05分

    江藤農林水産大臣が、政府の備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明したことについて、JA全中=全国農業協同組合中央会の山野徹会長は今後も、政府と協力し、コメの円滑な流通に努める考えを示しました。

    江藤農林水産大臣は9日、政府の備蓄米の放出をことし夏まで毎月実施すると表明しました。

    これについて、JA全中の山野会長は10日の定例の記者会見で、「JAグループは、JA全農を中心にこれまでも備蓄米の応札に取り組んできた。市場が安定し、多くの消費者に国産のコメを食べてもらえるよう円滑な流通に努めたい」と述べ、今後も、政府と協力し、コメの円滑な流通に努める考えを示しました。

    一方、コメの価格高騰が続いていることについては、「先月末から、備蓄米の店頭での販売が始まっているが、流通が本格化するまでにはまだまだ時間がかかることが見込まれる」と述べ、備蓄米の流通によって価格が落ち着くにはもうしばらく時間がかかるという見通しを示しました。

    一方、USTR=アメリカ通商代表部のグリア代表が、日本側と農産物の市場開放について協議したい意向を示していることに関連し、会見に同席した藤間則和常務理事は「すでにアメリカから多くの農畜産物を輸入しているので、その点はアメリカ側にご認識いただきたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250410/k10014775771000.html

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  111. 新たな農業政策の基本計画 閣議決定 “コメ輸出5年後7倍以上”
    2025年4月11日 12時45分

    政府は、コメの輸出量を5年後の2030年には現状の7倍以上に増やすことなどを盛り込んだ、新たな農業政策の基本計画を閣議決定しました。輸出用にコメの生産を増やすことで、国内の需給がひっ迫した際には国内に振り向け、需給の安定につなげるねらいもあります。

    11日、閣議決定された新たな農業政策の基本計画は、今後5年間に国が取り組むべき方針を定めたもので、食料の安定供給や輸出拡大に関する数値目標が盛り込まれています。

    このうち、コメの輸出量については、パックごはんなどを含めて、2030年には現状の7.5倍に当たる35万3000トンまで増やす目標を掲げています。

    輸出の拡大でコメ農家の稼ぐ力を強化するとともに、輸出用に生産を増やすことで、国内の需給がひっ迫した際には輸出用のコメを国内に振り向け、需給の安定につなげるねらいもあります。

    このほか、訪日外国人による飲食関連の消費額を2030年には現状の2.8倍に当たる4兆5000億円に、日本の食品メーカーや外食チェーンの海外事業の収益を同じ2030年には現状の1.8倍に当たる3兆円に、それぞれ引き上げる目標も盛り込んでいます。

    一方、食料自給率を現状の38%から2030年度には45%に、農林水産物と食品の輸出額を2030年には現状の3.3倍に当たる5兆円に引き上げるといった目標はいずれも維持しました。

    江藤農相「一番の柱は食料安全保障の確保」
    新たな農業政策の基本計画を閣議決定したことについて、江藤農林水産大臣は「今回の基本計画の一番の柱は食料安全保障の確保で、これを実現するため、生産基盤の強化や食料自給率を上げるためのさまざまな支援を盛り込んだ。いいものになったのではないかと考えている」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250411/k10014776381000.html

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  112. スーパーのコメ平均価格 5キロ4214円 14週連続の値上がり
    2025年4月14日 20時08分

    全国のスーパーでのコメの平均価格は今月6日までの1週間で5キロあたり税込みで4214円でした。政府が放出した備蓄米の店頭での販売が先月下旬から始まっていますが14週連続の値上がりとなりました。

    前週比8円↑ 農水省「調査期間は備蓄米 本格的に並ばず」
    農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格をまとめ、毎週公表しています。

    それによりますと、先月31日から今月6日までの1週間の平均価格は、5キロあたり税込みで前の週より8円値上がりした4214円でした。

    政府が放出した備蓄米の店頭での販売は先月下旬から始まっていますが、14週連続の値上がりとなりました。

    農林水産省は「この調査の期間にはまだ備蓄米は本格的に店頭に並んでいないとみられる」としています。

    スーパーでのコメの価格は去年の同じ時期は5キロあたり2068円で、1年前の2倍を超える高値が続いている一方、合計のコメの販売量は去年より0.9%増加しました。

    【福井】備蓄米の需要高まり 在庫切れが相次ぐ
    福井県内では、先週から一部の店で備蓄米の販売が始まっていますが、価格の安さから需要が高まり、在庫切れの状態になるところが相次いでいます。

    県内の一部の店では、JA福井県が落札した備蓄米の販売が始まっていて、このうち鯖江市のスーパーでは今月9日から備蓄米の「ハナエチゼン」を販売し始めました。価格は税込みで5キロ3240円と、ほかのコメより1000円ほど安いことから需要が高く、販売から3日で仕入れた15袋が完売したということです。

    また、福井市のスーパーでも今月8日から備蓄米の「ハナエチゼン」を販売し始めましたが、こちらも価格が税込みで5キロ3219円と、ほかのコメより最大で800円ほど安く、45袋が4日で完売しました。

    買い物に来た80代の女性は「この前コメを高い価格で買ってしまったので、安いものがないか見にきました。価格は安いほうがいいので、備蓄米が並んでいたら買いたいです」と話していました。

    このスーパーでは、今月18日に次の備蓄米の入荷を予定しているということです。

    「グルメ館新保店」の伊藤輝夫店長は「手ごろな価格にしたこともあり商品の回転がよくて驚いています。備蓄米の数に限りはありますが、お客さんに安心して買ってもらえればと思うし、全体のコメの需要と供給のバランスが少しでも整えられればいい」と話していました。

    【新潟】備蓄米入荷できず 品薄続くスーパーも
    備蓄米の放出によってコメの品薄解消と値下がりが期待されていますが、米どころの新潟県では備蓄米を入荷できず、品薄が続いているスーパーもあります。

    このうち新潟市西区のスーパーでは、県産のコシヒカリなどを中心に販売していますが、ことし2月以降、卸売業者から仕入れる量が制限されるようになり、品薄の状況が続いています。

    新潟県でも備蓄米の流通が始まっているとみられますが、このスーパーが卸売業者に問い合わせたところ、「病院などに優先的に回したい」と回答され、入荷のメドはたっていないということです。

    このため品薄を少しでも解消しようと、このスーパーでは今月上旬これまで扱ってこなかった「にじのきらめき」という品種を仕入れましたが、14日までに完売したということです。

    さらにコメの仕入れ価格は高い状態が続いていて、先月には県産コシヒカリの価格を5キロあたり432円値上げし、税込みで4082円にしたということです。

    買い物に訪れた70代の女性は、「コメが食費の半分ほどを占めるようになり家計も厳しいです。備蓄米がもっと流通し、コメが安くなってほしいです」と話していました。

    スーパー「ichiman」の高井栄二朗店長は「毎日、コメの棚の一部が空になる状態で困っています。しばらくはコメの購入点数を制限せざるを得ない状況が続くと思います」と話していました。

    【仙台】学生を支援 350円のカレーを「100円」で提供
    仙台市の大学では学生たちを支援しようと、1食100円のカレーの提供を始めました。

    これは仙台市の東北工業大学が14日から年間40日限定で不定期に行うもので、通常は1食350円のカレー並盛りを100円で提供します。

    学生食堂では午前10時半の開店と同時に学生たちが次々に訪れて100円カレーを注文していました。

    100円カレーは3年前、新型コロナウイルスの影響でアルバイトなどができない学生たちを支援しようと始まりましたが、コメなどの価格高騰を受け、ことしも継続することになったということです。

    大学によりますと通常の2倍のコメを一度に仕入れたり、同窓会などからの支援金を活用したりして、100円でカレーを提供できているということです。

    カレーを食べた男子学生は「とてもおいしいです。物価高の中でも安く、お米をいっぱい食べられるのでありがたいです」と話していました。

    東北工業大学の目黒裕二教務学生課長は「コメなどの価格が高騰する中でも、学生たちが元気に大学生活をおくれるようにこれからも100円カレーの取り組みを続けていきたい」と話していました。

    政府 コメの流通関係者に価格安定に向けた取り組みを要請
    こうしたなか14日、政府とコメの流通関係者による初めての意見交換会が開かれ、江藤農林水産大臣はコメの価格安定に向けた取り組みを要請しました。

    農林水産省で開かれた意見交換会には、政府側からは江藤農林水産大臣のほかコメ政策の担当者が、流通側からはコメの卸売や小売業界の関係者が参加しました。

    はじめに江藤大臣が「極めてイレギュラーな状態で国も異例の対応として備蓄米を放出した。安定供給を一日も早く取り戻したく、備蓄米の売り渡しの意図や目的について理解いただきたい」と述べ、コメの価格安定に向けた取り組みを要請しました。

    その後の会議は1時間余り、非公開で行われ、流通関係者からは「地域に偏りがないように備蓄米が行き渡るには時間がかかるのではないか」とか、「卸売業者どうしでコメを売買する場合もあるものの備蓄米の販売では制限されているため、実態に合っていない」などの意見が出されました。

    コメの流通の円滑化に向け、政府はこれまで2回にわたってあわせて21万トンの備蓄米を市場に放出することを決め、先月下旬から店頭での販売が始まっています。さらに今月下旬には10万トンを対象として3回目の入札が予定されているほか、その後もことし夏まで毎月入札が行われることになっています。

    コメの価格の高騰が続く中、政府は14日に出た意見も参考に今月下旬以降の入札での対応を検討することにしています。

    意見交換会に出席した日本スーパーマーケット協会 岩崎高治会長(大手スーパー「ライフ」社長)
    「会議では大臣側から備蓄米が消費者にどの程度行き渡っているのか、地域や企業ごとに格差はあるかなどについて聞かせてほしいということだった。価格面での要請はなかった」
    「小売業としてはコメは利幅の低い商品でわれわれが価格を下げる余地はなかなかない。今後とも必要に応じて備蓄米の放出をお願いしたいと伝えた。コメをリーズナブルな価格で安定的に供給することが小売の使命だと思っている」

    石破首相「必要ならさらなる対応策をちゅうちょなく」
    「政府の備蓄米は安定的な供給を通じて、上昇したコメの価格を落ち着かせるため、夏まで毎月売り渡しを実施する。今月21日の週には第3回目となる10万トンの入札を実施する。必要ならばさらなる対応策をちゅうちょなく講じたい」と述べました。

    コメの価格高止まりと今後の見通し 専門家は
    東北大学大学院農学研究科 冬木勝仁教授
    【備蓄米が流通してからもコメの価格が高止まりしていることについて】
    「全体の流通量は当然増えているが、備蓄米には令和6年産だけでなく令和5年産もあるので、売り手側としては分別して売っているのが現状だ。あくまでも通常のコメとは別の商品として扱われているので、コメの価格全体への影響はどうしても小さくなってしまう」

    【備蓄米の流通状況について】
    「結果的にコメが足りないところに行き届かず、全体の需給状況が引き締まったままになっている。ピンポイントで足りないところに売ることも1つの手ではないか」

    【ことしの新米の価格について】
    「よほどの大豊作というような状況なら別だが、平年並みか平年より少しよくとれたくらいでは、価格が急に下がるとは考えられない。一定程度の価格のまま推移するのではないか」
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250414/k10014778801000.html

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    1. コメの店頭価格、14週連続で値上がり…前週より8円高い平均4214円
      2025/04/14 19:35

       農林水産省は14日、3月31日~4月6日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より8円高い4214円だったと発表した。値上がりは14週連続で、前年同期(2068円)の2倍を超える水準が続いている。

       農水省は全国の約1000店のスーパーの購入データを基に平均販売価格を発表している。コメの価格は昨年4月時点では2000円程度で推移していたが、昨夏から上昇傾向にある。3月3~9日には、データの集計を始めた2022年3月以降で初めて4000円台をつけた。

       農水省は今年3月、円滑な流通のために放出を予定していた政府備蓄米の入札(2回、計21万トン)を終えた。放出された備蓄米は徐々に店頭に並び始めているが、価格の押し下げ効果は限定的となっている。農水省は今月から7月頃まで備蓄米を毎月放出する方針で、高騰するコメ価格の沈静化を図りたい考えだ。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250414-OYT1T50127/

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  113. コメ価格安定へ意見交換 農水省 備蓄米 行き渡りに差
    2025/04/15 05:00

    意見交換会の冒頭であいさつする江藤農相(中央)(14日、東京都千代田区で)

     高騰するコメ価格の安定に向け、農林水産省は14日、卸売団体や小売団体などを集めた意見交換会を開き、流通の円滑化に向けた取り組みを要請した。

     意見交換会には、江藤農相のほか、コメの卸売業者でつくる「全国米穀販売事業者共済協同組合」や日本スーパーマーケット協会など、7団体が出席した。

     江藤農相は冒頭のあいさつで、政府備蓄米の放出は異例の対応だったと強調した上で、「消費者に一日でも早く安定供給したいという気持ちは同じだ。備蓄米の放出の意図と目的を理解いただきたい」と述べた。

     その後の会合は非公開で行われた。農水省によると、団体側からは、地域や事業者の規模によって、備蓄米の行き渡り方にばらつきがあることへの意見が出た。コメの流通が不足する中で、継続的に備蓄米を放出してほしいという要望もあったという。

     農水省の2024年産の流通状況調査(1月末時点)によると、小規模事業者を含めて、JAグループなど集荷業者の集荷量は前年より31万トン減っていたが、卸売業者の在庫は前年よりも約3万トン増えていた。

     出席した卸売業者は「販売先と結びついている在庫で、市場に供給されるものだ」とし、在庫をため込んでいるわけではないとの意見があったという。

     農水省は政府備蓄米の入札を2回実施した。計21万トンが順次、店頭に並び始めているが、スーパーでの価格は前年同期の2倍を超える水準が続いており、まだ、値下げ効果は表れていない。

     会合後、日本スーパーマーケット協会の岩崎高治会長(ライフコーポレーション社長)は報道陣に対し、「コメは利幅が少なく、価格を下げる余地が非常に少ない。消費者に安定的に適正な価格で届けられ、生産者も再生産可能なサプライチェーン(供給網)を築くことが大事だ」と強調した。

     政府は7月まで備蓄米を毎月放出する方針。今月23~25日頃に、23年産米10万トンの入札を行う予定だ。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250415-OYT1T50009/

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  114. 社説
    備蓄米追加放出 高値を招く不安感の払拭急げ
    2025/04/15 05:00

     政府が備蓄米を放出したにもかかわらず、コメの価格高騰が続き、国民の間に不満が高まっている。政府は需給を巡る不安感を 払拭 ふっしょく する施策を打ち出していくべきだ。

     農林水産省は3月10~12日と26~28日に備蓄米を放出した。だが、値下がりの兆しがないため、備蓄米を今月下旬に追加放出することを決めた。7月まで毎月、追加で放出することも予定する。

     農水省は3月に備蓄米を放出した際には、需給は 逼迫 ひっぱく しておらず買い急ぐ必要はないと説明してきた。だが、14日の発表では、スーパーで5キロ・グラムあたりの平均価格が14週連続で値上がりした。

     前年の約2倍となる4200円を超える水準で、消費者の理解は得られまい。現在、価格の安い外国産米の輸入が急増している。高額な関税を支払ってでも採算が取れるという現状は、コメ価格が高すぎるという証左でもある。

     価格が下がらないのは、備蓄米を小出しに放出するなど農水省の対応が後手に回り、流通業者の不安を払拭出来ていないからではないか。それが在庫をため込むことにつながっているのだろう。

     農水省が行った「消えたコメ」を巡る調査からも、関連業者の不安や思惑がうかがえる。

     2024年産米の生産量は前年より18万トン多い679万トンだったにもかかわらず、全国農業協同組合連合会(JA全農)など大規模集荷業者が確保する量は減り、消えたコメと問題視されてきた。

     農水省が3月末に公表した調査によると、生産者や卸売り、小売り、外食の各段階で、多めに確保する動きが広がり、在庫が分散して積み上がっていたという。

     コメの需給を巡る不安感の払拭に向け、やるべきことは多い。実際の生産量は、推計より少ないとの見方も根強くある。農水省は、コメの生産量を把握する調査の精度を向上させ、需給実態を的確に把握する必要があろう。

     国民の主食であるコメを投機の材料にしてはならない。農水省は流通業者などが過度にため込まぬように要請を強化してほしい。

     その上で、価格高騰が収まらないようなら、備蓄米のさらなる放出をためらうべきではない。

     実質的な減反政策の継続と指摘される、現在の生産調整制度を柔軟に見直し、生産量を確保していくことも課題になるだろう。

     農水省は、需給見通しを丁寧に点検し、25年産米以降も十分な生産量を確保するというメッセージを強く打ち出すことが大切だ。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250415-OYT1T50016/

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  115. 食料品として、コメは本当に高いと言えるのか?

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  116. 江藤農相 「備蓄米 均等に行き渡る工夫しなければ」対応検討
    2025年4月15日 12時56分

    コメの価格高騰が続くなか、江藤農林水産大臣は、これまでに放出された備蓄米が全国に行き渡っていないといった声があることを踏まえ、今後の放出にあたっては、対応を検討していく考えを示しました。

    江藤農林水産大臣は、15日の閣議のあとの会見で14日行った事業者との意見交換会では、これまでに放出した備蓄米が地方の中小のスーパーなどには行き渡っていないといった意見が上がったことを明らかにしました。

    そのうえで、「備蓄米の倉庫の偏在や輸送の問題など、さまざまな問題がある。規模の大きいところだけではなく、町の販売店も含め、備蓄米が均等に行き渡るような工夫をわれわれとしてもしなければならない」と述べ、今後の放出にあたっては、全国に行き渡るよう対応を検討していく考えを示しました。

    一方、アメリカの関税措置をめぐって、アメリカ側から農産物のさらなる市場開放などを求められた場合の対応を問われたのに対し、江藤大臣は「公式に政府間で要求が来ているわけではないので、反応することはしない」と述べるにとどめました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014779751000.html

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    1. 備蓄米の全国流通「4月末か5月の見通し」…農相「街のお米屋さんに行き渡るよう工夫」
      2025/04/15 17:04

       コメの価格安定に向けた政府備蓄米の放出について、江藤農相は15日の閣議後記者会見で、地方のスーパーなど全国で広く流通する時期が早くても「4月末か5月」との見通しを述べた。一部スーパーでは3月末から店頭に並び始めたが、中小スーパーには届いておらずコメ価格は高止まりしている。

       農水省は備蓄米について3月10~12日に初回の入札を実施。3月26~28日の2回目を合わせ、計21万トンを順次放出した。これまで江藤氏は店頭に出回る時期を「4月10日ぐらい」と説明してきた。農水省が14日に行った卸売団体や小売団体との意見交換会では、備蓄米の流通に偏りがあるとの意見が出ていた。

       農水省は4月下旬に3回目の入札を実施する予定で、江藤氏は「規模の大きいところだけではなく、街のお米屋さんを含めて均等に行き渡る工夫をしなければならない」と話した。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250415-OYT1T50121/

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  117. コメの安定供給 “生産や輸入 備蓄制度の柔軟化必要” 財政審
    2025年4月15日 13時23分

    財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、コメの価格が高止まりする中、安定供給に向けた議論を行いました。議論では、生産や輸入、備蓄の各面で制度の柔軟化が必要という意見が相次ぎました。

    財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、政府が6月ごろに決定する「骨太の方針」に向けた議論を行い、コメの安定供給がテーマの1つとなりました。

    この中では、財務省と委員の双方から、制度の柔軟化が必要という指摘や意見が相次ぎ、生産面では「飼料用米」について、飼料用穀物の10%程度にとどまる一方で支援のために毎年2000億円規模の財政負担が生じているなどとして、補助金を前提とした転作に依存しない収益構造を確立する必要があるとしています。

    政府が関税をかけずに輸入する「ミニマムアクセス米」については、高い関税を支払って枠外で輸入される実態があることを踏まえ、主食用米の枠の拡充やその入札時期の前倒しなど民間の需要に応じた調整弁としての活用を求めました。

    また、政府の備蓄米については、小麦の国家備蓄の仕組みを参考に民間在庫とあわせた保管への移行の検討を求めました。

    会見で財政制度等審議会の増田寛也分科会長代理は「コメの生産量は気候によっても左右されるため国内需給の調整弁としていくつかの手法をもっておくことは有用だ」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014779771000.html

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  118. トランプショックでどう立て直す 巨大投資家トップを直撃
    2025年4月15日 19時09分

    「Nochuが売っているんじゃないのか?」
    つい最近の荒れ相場でも、こんな噂が世界の金融街を飛び交いました。

    総資産88兆円。運用資産45兆円。世界有数の機関投資家。

    “農中”こと農林中央金庫です。

    そんな「Nochu」が今、かつてない難局に直面しています。

    2兆円規模の巨額損失、そしてトップの引責辞任。リーマンショックで被った巨額損失の悪夢が再び農中を襲いました。

    次なるショックはトランプショック。巨大投資家をどう立て直すのか。トップを直撃しました。

    (経済部記者 榎嶋愛理)

    (以下略)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014779601000.html

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  119. 備蓄米3回目の入札 23日から行うと発表 対象は10万トン 農水省
    2025年4月16日 13時04分

    農林水産省は、コメの流通の円滑化を目的にした備蓄米の3回目の入札を、今月23日から行うと発表しました。対象となるのは、おととし収穫された10万トンで、備蓄米の断続的な放出がコメの価格安定につながるかが焦点です。

    農林水産省によりますと、コメの流通の円滑化を目的にした備蓄米の3回目の入札を今月23日から25日にかけて行います。

    今回対象になるのは、おととし収穫された10万トンで「青森県産まっしぐら」や「山形県産はえぬき」などの銘柄が含まれます。

    これまでと同様、入札には一定の条件を満たしたコメの集荷業者が参加し、銘柄や保管場所ごとに最も高い価格を提示した業者から順番に落札します。

    政府の備蓄米は、先月行われた2回の入札で、合わせて21万トンが落札され、一部は、スーパーなどでの販売も始まっていますが、今週、発表された店頭でのコメの販売価格の平均は、14週連続で値上がりするなど価格高騰は続いています。

    農林水産省は、備蓄米の放出をことし夏まで毎月、実施するとしていて、断続的な放出がコメの価格の安定につながるかが焦点です。

    一方、農林水産省は、先月下旬に実施した2回目の入札結果の詳細も公表しました。

    7万トン余りを4つの業者が落札し、このうち、JA全農=全国農業協同組合連合会が全体の9割以上を占めました。

    流通の偏り是正へ 卸売業者どうしの売買認める
    今回の入札では、備蓄米の流通の偏りを是正しようと卸売業者どうしの売買を認めることになりました。

    これまでの入札では、備蓄米が転売されて価格がつり上がることを防ごうと卸売業者が販売できる相手をスーパーや外食業者などに限定し、別の卸売業者への販売は認めていませんでした。

    しかし、その結果、中小の卸売業者は備蓄米を入手できず、こうした卸売業者からコメを仕入れている中小のスーパーなどにも備蓄米が行き渡らないといった指摘が上がっていました。

    農林水産省はこうした指摘に対応し、卸売業者どうしの売買を認めることで中小のスーパーなどにも備蓄米が行き渡るようにしたい考えです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250416/k10014780521000.html

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  120. 3月消費者物価指数 「米類」の上昇率92.1% 過去最高に
    2025年4月18日 11時01分

    家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる先月・3月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より3.2%上昇し、4か月連続で3%台となりました。とりわけ食料品の値上がりが目立っていて「米類」の上昇率は90%を超え、過去最高となっています。

    総務省によりますと先月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として110.2となり、去年の同じ月より3.2%上昇しました。

    上昇率は前の月から0.2ポイント高くなり、4か月連続で3%台となりました。

    とりわけ食料品の値上がりが目立っていてこのうち「米類」は92.1%上昇し、上昇率は記録が残る1971年以降、6か月連続で過去最高を更新しています。

    コメに関連する品目では「おにぎり」が15.0%、外食の「すし」が4.7%上昇しました。

    また「チョコレート」が29.6%、「コーヒー豆」が21.1%の大幅な上昇となったほか、「鶏卵」は鳥インフルエンザの発生が相次いだ影響で5.6%の上昇となりました。

    一方、昨年度・2024年度の平均の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇し、3年連続で2%を超えました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250418/k10014782641000.html

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    1. 3月消費者物価指数 「米類」の上昇率92.1% 過去最高に
      2025年4月18日 16時22分

      家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる先月・3月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より3.2%上昇し、4か月連続で3%台となりました。とりわけ食料品の値上がりが目立っていて「米類」の上昇率は90%を超え、過去最高となっています。

      総務省によりますと先月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として110.2となり、去年の同じ月より3.2%上昇しました。

      上昇率は前の月から0.2ポイント高くなり、4か月連続で3%台となりました。

      とりわけ食料品の値上がりが目立っていてこのうち「米類」は92.1%上昇し、上昇率は記録が残る1971年以降、6か月連続で過去最高を更新しています。

      コメに関連する品目では「おにぎり」が15.0%、外食の「すし」が4.7%上昇しました。

      また「チョコレート」が29.6%、「コーヒー豆」が21.1%の大幅な上昇となったほか、「鶏卵」は鳥インフルエンザの発生が相次いだ影響で5.6%の上昇となりました。

      一方、昨年度・2024年度の平均の消費者物価指数は生鮮食品を除いた指数が前の年度より2.7%上昇し、3年連続で2%を超えました。

      主な品目の上昇率
      3月の消費者物価指数での主な品目の上昇率です。

      食料では「米類」が92.1%、「チョコレート」が29.6%「コーヒー豆」が21.1%、「おにぎり」が15.0%、国産の「豚肉」が6.8%、外食の「ハンバーガー」が5.7%、「鶏卵」が5.6%、外食の「すし」が4.7%などとなっています。

      食料以外の品目も上昇していて、「ルームエアコン」が16.2%、「電気代」が8.7%、「宿泊料」が6.6%「ガソリン」が6.0%、「都市ガス代」が2.0%などとなっています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250418/k10014782641000.html

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  121. 放出された政府備蓄米、卸売業者に届いたのは1%…先月30日までに2761トン
    2025/04/18 13:05

     江藤農相は18日の閣議後記者会見で、流通の安定化に向けて放出された政府備蓄米について、先月30日までに落札業者から卸売業者に引き渡された量が2761トンだったと発表した。政府は2回の備蓄米の入札を行い、計21万2132トンを順次放出しているが、卸売業者に届いたのは1%にとどまる計算となる。

    農水省
     また、卸売業者への販売価格は玄米60キロ・グラムあたり平均2万2402円(税抜き)だったと明らかにした。2024年産が出回り始めた昨年9月から今年2月までの相対取引価格は全銘柄平均で税込み2万4383円で、税込みに換算するとほぼ同水準となる。

     江藤氏は「価格が安定するような環境を整える努力をしていく。消費者が苦労されていることは重く受け止める」と述べた。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250418-OYT1T50057/

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  122. [スキャナー]コメ高騰、対策後手…農家への打撃警戒か
    2025/04/19 05:00

     日本人の主食であるコメの価格が下がらない。スーパーの店頭価格は5キロ・グラムあたり4000円を超え、前年の2倍以上の水準で推移している。政府は流通の安定化に向けた政府備蓄米の放出を実施しているが、コメの価格下落による農家の所得への打撃を警戒し、抜本的な対策を打ち出せていないとの見方も出ている。(経済部 岡田実優、佐藤寛之)

    国が説明を
     18日に東京都内のスーパーを訪れた自営業女性(81)は、コメ価格の高騰について「一時的なものかと思えばずっと高いまま。なぜこの値段なのか、国が説明してほしい」と憤った。3食のうち1食をおかゆにするなどし、コメを使いすぎないよう工夫しているという。

     農林水産省によると、全国のスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格(先月31日~今月6日)は4214円で、前週より8円上昇した。値上がりは14週連続で、価格は前年同期の2倍を超えている。

    店頭に並んだ備蓄米の2024年産ハナエチゼン(10日、福井市のAコープやしろ店で)

     昨夏は各地のスーパーなどの店頭からコメが次々と姿を消し、「令和のコメ騒動」とも言われた。農水省は「新米が供給されれば米価は下がる」との見方を示していたが、昨秋以降も値上がりは続いている。

     コメは、生産者から全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者、卸売業者、流通業者を経て消費者に届く。このほか、生産者から消費者へインターネット通販などで直接販売されるケースも増えている。

     農水省が今年3月末に発表した1月末時点のコメの流通実態調査では、新規事業者らによる取引が増え、集荷業者にコメが集まっていなかった実態が判明した。コメ不足への不安から生産者や卸売り、小売り、消費者の各段階で「少しずつ在庫が積み上がった」という。

    「下げる気ない」
     コメの価格高騰を受け、農水省は流通円滑化を目的とした備蓄米の放出を決めた。だが、政策が価格を下げる方向に向かっていないとの見方もある。

     キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は、2023年産米の不足が尾を引き、現在のコメ価格の高騰につながっていると分析する。事実上の減反(生産調整)や猛暑による不作で「コメ不足の状態だった」とし、生産量を拡大すべきだと訴える。ただ、農水省は農家の所得への影響や打撃を考慮して「コメの値段を下げる気がない」とし、備蓄米放出の判断も遅かったと指摘する。

     農水省は入札の参加資格を年間の玄米仕入れ量が5000トン以上の業者とし、卸売業者への販売計画や契約があることを挙げており、JA全農など大手の業者に限られている。価格を下げるには「より消費者に近い、小売業者や卸売業者に売り渡すべきだ」との声もある。

     また、放出した備蓄米と同じ品質で同じ量のコメを原則1年以内に買い戻す条件をつけている。25年産の作況が見通せないことなどから、買い戻し期限を協議で延長できることとしているが、買い戻しが進めば需給が 逼迫ひっぱく することになる。

     農水省は14日に流通業者との意見交換会を開き、中小や地方のスーパーに行き届いていない現状を確認した。卸売業者間で備蓄米を融通できるようルールを見直したが、効果は不透明だ。関係者からは「(高い価格を提示した業者から落札する)一般競争入札では、価格がつり上がる。(業者を選んで契約する)随意契約にすべきだ」などとルールの見直しを求める声もある。

    オイルショック
     1973年の第1次石油危機(オイルショック)では、第4次中東戦争でサウジアラビアなどの石油輸出国機構(OPEC)加盟国が原油価格を引き上げたことで物価が高騰。トイレットペーパーや洗剤の買い占めが起きるなど、社会の混乱も招いた。この時は、政府が主導して産業界なども巻き込み、石油に代わるエネルギーの技術開発や省エネなどの対策に取り組んだ。

     これに対し、今回のコメの価格高騰では、政府が総力を挙げて対策に取り組む姿勢はみられず、後手に回る場面が目立っている。

    事実上の「減反」続く…転作への補助金残る
     減反政策は、コメの値崩れを防ぐため、政府が生産量を調整する制度だ。毎年生産量の目標を決めて都道府県に配分するもので、1970年代に始まった。

     2018年産からは政府による生産目標の配分は廃止されたものの、今も政府は需給見通しを示しており、それに沿って生産者が生産しているため、事実上の減反が続く。コメの生産量が減りすぎたことが、価格高騰の一因となっている。

     コメは食糧管理法に基づき、農家が政府に売り渡すことを義務づけられ、生産から流通まで厳格に規制されてきた。コメの消費量は、洋食の浸透などの食生活の変化に伴って1960年代から減少したため、価格が下がりすぎないよう、71年に国が主導して減反政策が本格導入された。協力した農家には補助金が交付されてきた。

     ところが、冷夏に見舞われた93年にコメ不足が起き、政府は95年に食管法を廃止し、農家に作る自由・売る自由を認めた。ただ、その後も「需要と価格の安定のため」との理由で減反政策は維持され、参加で得られる補助金を主な収入源とする多数の零細農家が生産を続ける結果となった。

     現在も転作への補助金が出されたり、政府が需給の見通しを示し、値崩れを心配するJA組織などでつくる協議会が生産目安を示したりと、事実上の減反は続く。生産量を絞りすぎたため、猛暑など天候要因による不作などに対応できなくなりつつある。(経済部 福島春菜)
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250419-OYT1T50019/

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  123. 韓国からコメ輸入 過去最大の見通しも 価格高騰で
    2025年4月21日 17時09分

    日本でコメの価格の高騰が続く中、韓国からコメを輸入する動きも出ていて、韓国のメディアは、日本へのコメの輸出量は統計を取り始めて以来、最大となる見通しだと伝えています。

    スーパーのコメ平均価格 5キロ4217円 15週連続値上がりなぜ備蓄米の放出後も価格の高止まりが続くのか、専門家による今後の見通しも含め、詳しく伝えています。
    日本にある韓国の農協の関連会社によりますと、先月、韓国から2トンのコメを輸入したほか、来月にはさらに20トンを輸入する予定だということです。

    この会社は日本に26年前に設立されましたが、韓国からコメを輸入するのは初めてだということで、これまで自社のホームページや大手通販サイトのほか、スーパーマーケットなどでも販売されたということです。

    自社サイトでは消費税や送料を含めて4キロおよそ4100円で販売し、先月輸入した分はすでに完売したということで、会社では、今後も需要を見極めながら対応を検討したいとしています。

    韓国の通信社・連合ニュースは、ことしに入ってからの韓国から日本へのコメの輸出量は、1990年に統計を取り始めて以来、最大となる見通しだと伝えています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250421/k10014785231000.html

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  124. スーパーのコメ平均価格 5キロ4217円 15週連続で値上がり
    2025年4月21日 18時33分

    全国のスーパーで今月13日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたりの税込みで4217円と前の週より3円値上がりしました。備蓄米が流通する中でも、15週連続の値上がりとなりました。

    上昇幅は縮小傾向に 備蓄米の毎月放出で価格安定なるか
    農林水産省は、全国のスーパーおよそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。

    それによりますと、今月7日から13日までの1週間に販売された価格の平均は消費税込みで5キロあたり4217円と、前の週より3円、値上がりしました。

    値上がりは15週連続で、備蓄米の店頭での販売は先月下旬から始まっていますが、去年の同じ時期に比べると2倍以上の高値が続いている形です。ただ、前の週に比べた上昇幅は、先月下旬以降、縮小傾向となっています。

    一方、卸売業者の間の「スポット」と呼ばれる取り引きでは、値下がりする銘柄も出ていて、取り引きの場を開いている会社によりますと、今月1日から15日までの「関東 あきたこまち」の平均の取り引き価格は、税抜きで60キロあたり4万6488円と、先月後半と比べると970円あまり値下がりしました。

    農林水産省は、今月23日から備蓄米の3回目の入札を行い、その後も夏まで毎月備蓄米を放出するとしていて、価格の安定につながるか注目されます。

    備蓄米の販売 売れ行き好調も価格は…
    鹿児島県のJAグループのスーパーでは、備蓄米の販売が今月10日から始まっていて売れ行きは好調ですが、地元産のコメとの価格差は100円から200円安い程度だということです。

    鹿児島県内に70店舗余りを展開するAコープ鹿児島は、JA全農から安定的に備蓄米の供給を受けられていて、鹿児島市内の店舗では、新潟県産などの備蓄米が5キロで税込み3650円から3700円余りで販売されています。

    店によりますと、地元産のコメの販売価格に比べれば安くなっていますが、その差は100円から200円程度だということです。

    より多くの世帯にコメが行き渡るよう販売を1家族あたり1袋に限っていますが、売れ行きは好調で、多い日はおよそ600袋が売れたということです。完売した際はそのつどJAグループの卸売会社から仕入れているとしています。

    高校生と中学生の子どもがいるという43歳の男性客は「育ち盛りなので5キロのコメはあっという間になくなります。買えるようになったのはうれしいですが、もう少しだけ安くなるとありがたいです」と話していました。

    大手スーパーも備蓄米販売 調達に苦戦するところも
    備蓄米を販売しているかどうか、全国の主な10のスーパーに取材したところ、9つのスーパーが販売していると回答しました。

    取材したスーパー
    ▽イオン ▽イトーヨーカ堂 ▽ライフ ▽U.S.M.H. ▽オーケー ▽イズミ ▽バローホールディングス ▽フジ ▽日本生活協同組合連合会 このほか1社は社名掲載不可

    このうちイオンは全国の店舗で備蓄米を販売しているということですが、通常のコメより割安なことから需要が高く、地域や店舗によっては品薄なところもあるということです。

    また日本生活協同組合連合会では、関東と関西にあるあわせて10の生協が展開するおよそ260店舗で販売しているということです。特定のエリアに偏らないよう供給を進めていて、価格は地域によって異なるものの、税込みで4000円を下回る価格で販売しているということです。

    中国や四国地方などでおよそ480店舗を展開するフジでは、4つのブランドのスーパーで今月中旬から調達数に限りがあるものの、店舗への納品が始まっているということです。

    一方、関東と関西で展開するライフでも備蓄米の販売を行っていますが、初回の入荷ではおよそ3日分の販売量しか確保できなかったということです。

    各社のなかには1家族1袋などと購入に制限を設けているところもあり、備蓄米の1回目の落札から1か月以上たった今も、売り場には十分な量のコメが届いていないことがうかがえます。

    備蓄米 行き渡らないのはなぜ?
    備蓄米の最初の入札が行われてからすでに1か月以上たつにもかかわらず、なぜ行き渡らないのか。

    店頭に並ぶまでに時間
    先月、入札が行われた備蓄米は、まだ多くが流通の過程にあって、店頭に並ぶまで時間がかかっているという見方があります。

    江藤農林水産大臣は、今月8日の記者会見で、備蓄米がスーパーなどの店頭に本格的に並ぶのは今月10日ごろになるという見通しを示した一方、翌週15日の会見では、中小のスーパーなどから「店頭に並ぶのは、早くても4月末から5月になる」といった声が出ていることも明らかにしています。

    農林水産省によりますと、1回目の入札で落札された14万トンあまりのうち、先月30日までにJAグループなどの集荷業者が倉庫から引き取った量は4071トン、そのうち卸売業者まで引き渡されたのは、2761トンでした。さらに卸売業者から小売業者に渡ったのは426トン、外食業者などに渡ったのは35トンで、消費の現場に届いた量は、あわせても全体の0.3%にとどまりました。

    これについて農林水産省は「通常のコメに加えて、備蓄米も流通することになるため、トラックの手配や精米の作業の調整などにはどうしても一定の時間がかかる」としています。

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    1. 流通先に偏りも

      備蓄米が行き渡らない背景として、流通の経路の問題を指摘する声もあります。

      これまでの2回の入札で、いずれも9割以上を落札したJA全農=全国農業協同組合連合会は、落札した備蓄米について、取り引きの実績がある卸売業者に販売する方針を明らかにしています。

      一方で、農林水産省は、これまでの入札では、備蓄米が転売されて価格がつり上がることを防ごうと、備蓄米を仕入れた卸売業者が別の卸売業者に販売することは認めていませんでした。

      こうした結果、JAグループと直接、取り引きの実績がない中小の卸売業者は備蓄米を入手できず、そこからコメを仕入れている中小のスーパーなどにも備蓄米が行き渡りにくいと指摘されているのです。

      JAとの取引有無が仕入れに影響
      1回目の備蓄米の入札で地元のJAが全国で2番目に多い2240トンを落札した福井県では、備蓄米が店舗に安定的に入荷し、ほかの銘柄に比べて安いことから人気を集めています。

      鯖江市のスーパーでは、今月9日からJA福井県が落札した備蓄米の「ハナエチゼン」の販売が始まり、価格は税込みで5キロ3240円と、ほかの福井県産の銘柄と比べて700円から1300円ほど安くなっています。

      このスーパーでは、週に1回のペースで備蓄米が入荷していて、最初に入荷した15袋はわずか2日で完売、今月15日に再び入荷した18袋も3日で完売したということです。

      大阪から観光目的で訪れたついでにコメ売り場を見に来たという客は「自分の地元では備蓄米は見かけません。税抜きで3000円は安いし、買いやすい価格だと思うのでうらやましいです」と話していました。

      「ハーツ神中」の石川卓也店長は「ほかの銘柄に比べ、これほどのはやさでなくなるのは異例です。備蓄米は今後も入ってくる予定なので、多くのみなさまに手にとってもらえるよう努力していきたい」と話していました。

      JAと取引実績少ない卸売会社 “備蓄米回ってきにくい”
      一方、JA全農との取り引きの実績が少なく、備蓄米が回ってきにくいという声も、コメの卸売会社からは上がっています。

      福岡県広川町にあるコメ卸売会社「カネガエ」は、九州各地の農協や生産者から年間およそ1万2000トンの玄米を仕入れ、精米した上でスーパーなどに販売しています。

      この会社で米穀部門長を務める森島一紗さんは、例年に比べてコメの在庫は3割少ないと言います。

      玄米を保管する倉庫に案内してもらうと、棚には空きスペースが見られ、森島さんは「毎日何十トンと精米するので、コメが1列ずつなくなっていくイメージです。結構不安です」と話していました。

      この会社は、原則1年以内の買い戻し条件などがネックだとして政府による備蓄米の入札には参加していませんが、在庫が不足する中、何らかの手段で備蓄米を調達したいと考えています。

      ただ、2回の入札でいずれも9割以上を落札したJA全農との取り引きの実績が少ないことから、備蓄米が回ってきにくいと言います。

      森島さんは「全農さんからの備蓄米の振り分けについて同業者に問い合わせるなどしていますが、きちんと見えないのが正直なところです。どういった仕組みでモノが動いているのかもあまり分かっていません。備蓄米、欲しいですね」と話していました。

      農水省 卸売業者間の売買可能に
      農林水産省は、JAグループと直接取り引きの実績がない中小の卸売業者などに備蓄米が行き渡りにくいという指摘を受けて、今月23日から行う3回目の入札では、備蓄米の流通の偏りを是正しようと、卸売業者どうしの売買を認めることにしています。

      コメ価格 今後も上がる?それとも下がる?
      コメの流通に詳しい流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員に、備蓄米が行き渡らない背景や今後のコメ価格の見通しを聞きました。

      備蓄米が行き渡らない理由については、店頭に並ぶまでに時間がかかっていることに加え、そもそもの放出量が少ないことを挙げ「4000万世帯の人が、5キロの袋を1つずつ買ったら、それで20万トンになる。さらにすべての量が小売り向けになるわけではないことを考えると、なかなか備蓄米を目にしない地域が出てきたり、品ぞろえができないスーパーが出てきたりすることは十分にあり得る」と指摘しています。

      そのうえで「消費者や業界に安心感を与えるためにできるだけ備蓄米が行き渡るような対策が重要になってくる。卸売業者どうしで売買できるようになることで、備蓄米を落札した集荷業者と取り引きがない業者にも回っていくことは1つの方策だと思う。あとは例えば、備蓄米の放出枠の中に小規模事業者の枠を設けて、町のお米屋さんが買えるとなると身近なお店に備蓄米の商品が並びそれが消費者の安心感につながるので、できるだけ身近なところで目にする機会を増やしていけるかが重要だろう」と話しています。

      “価格上昇は収まるのでは 5キロ3500円まで落ちる余地”
      コメ価格の見通しについては、今月18日に農林水産省が発表した業者間のコメの取引価格が前の月に比べて下がったことを受けて「備蓄米の放出によって、一定程度の安心感が生まれたことを表している。いま以上の価格高騰がこれからも続くことはなく、上昇は収まるのではないか。今後は5キロで税抜き3500円前後までは落ち着いてくる余地があると思う」と話しています。

      今後の備蓄米の放出については「100万トンある備蓄米を全部出すと、5年前のコメも入ってきてしまうので少し現実的ではないと思う。3年前までの60万トンが、おそらく見込める限度ではないか。夏までの間に刻みながら出していって、その結果、どれだけ皆さんが安心感を持たれるのか、政府も探り探りやっていく感じではないか」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250421/k10014785021000.html

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  125. コメの店頭価格、15週連続で値上がり…前年の2倍の水準続く
    2025/04/21 23:46

     農林水産省は21日、今月7~13日にスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より3円高い4217円だったと発表した。15週連続の値上がりで、前年同期(2078円)の2倍の水準が続いている。

     農水省は全国の約1000店のスーパーの購入データをもとに平均販売価格を発表している。コメの価格は今年3月、データの集計を始めた2022年3月以降で初めて4000円台をつけた。

    【グラフ】スーパーでのコメの販売価格の推移

     コメの流通の円滑化に向け、農水省は政府備蓄米計21万トンを順次放出している。さらに今月中に10万トンの入札を行うほか、7月ごろまで備蓄米を毎月放出する方針だ。ただ、備蓄米の流通には時間がかかっており、小売業者にはまだ426トンしか行き渡っていない状況にある。

     卸売団体や小売団体からは、地域や企業の規模によって流通に偏りがあるなどの意見もでている。あるスーパーの担当者は「コメの価格が下がる見通しはまだたっていない」と話している。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250421-OYT1T50157/

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  126. 備蓄米 3回目の入札開始 卸売業者どうしの売買可能に
    2025年4月23日 11時45分

    コメの流通を円滑にするための政府による備蓄米の3回目の入札が23日から始まりました。10万トンが対象で、今回からは、備蓄米が行き渡りやすいよう卸売業者どうしの売買が認められることになり、価格の安定につながるか注目されます。

    23日から3日間行われる3回目の備蓄米の入札は、おととし収穫された10万トンが対象で、「青森県産まっしぐら」や「山形県産はえぬき」などの銘柄が含まれます。

    これまでと同様、参加資格を満たした集荷業者が、23日午前10時までに希望するコメの銘柄や数量、価格などを示して農林水産省にメールで申し込みをし、最も高い金額を示した業者から順に落札していくことになります。

    23日落札されなかったコメがあった場合には、24日、同じ仕組みで再び入札が行われる予定です。

    これまでの2回の入札では、あわせて21万トンが落札され、先月下旬から流通が始まっていますが、地方にある中小のスーパーなどには行き渡っていないといった指摘も上がっています。

    このため農林水産省は、流通の偏りを是正しようとこれまで認めてこなかった卸売業者どうしの備蓄米の売買を今回からは、認めることにしています。

    農林水産省はことし夏まで毎月、備蓄米を放出することにしていて、コメの価格安定につながるか注目されます。

    林官房長官 “計31トン放出 価格落ち着くこと期待”
    林官房長官は、午前の記者会見で「今回の入札では、10万トンの売り渡しを行うことにしており、これにより合計31万トンの備蓄米が市場に放出されることになる。また、地方の中小の卸売業者や小売業者にも届きやすいようにしている」と述べました。

    その上で「5月以降も夏まで毎月、備蓄米の売り渡しを実施し、端境期まで切れ目なく備蓄米を供給するとともに、必要であればさらなる対応策をちゅうちょなく講じることができるよう検討を行う。消費者にコメが安定的に供給され、上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014787001000.html

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    1. アメリカからのコメ輸入拡大で検討 関税措置めぐる日米交渉
      2025年4月23日 5時26分

      アメリカの関税措置をめぐる日米交渉で焦点の1つとなっているコメについて、政府内では「ミニマムアクセス」と呼ばれる既存の仕組みの範囲内でアメリカからの輸入を増やす案が検討されています。

      以前の交渉では、アメリカ向けに輸入枠を設けることで合意したことを踏まえて対応してはどうかといった意見も出ていて、今後、調整が本格化することになります。

      アメリカの関税措置をめぐって先週行われた日米交渉では、アメリカ側が関心を持つ農産物として、コメや肉、じゃがいもなどを列挙したことがわかっていて、今後の交渉ではアメリカからの農産物の輸入拡大が焦点の1つになるとみられます。

      このうちコメは、現在「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで政府が関税をかけずに年間およそ77万トンを輸入していて、アメリカからは昨年度34万トンあまりを輸入しています。

      政府内では、国内のコメ農家への影響を抑えるため、この既存の仕組みの範囲内でアメリカからの輸入を拡大する案が検討されていることがわかりました。

      具体的には、以前のTPPの交渉でアメリカ向けに輸入枠を設けることでいったんは合意していたことを踏まえ、対応してはどうかといった意見が出ています。

      ただ、コメ以外の大豆やトウモロコシなどの輸入拡大を選択肢とする意見も出ていて、政府は次回の交渉に向け、調整を本格化していくことにしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014786631000.html

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    2. 備蓄米 3回目の入札開始 卸売業者どうしの売買可能に
      2025年4月23日 19時30分

      コメの流通を円滑にするための政府による備蓄米の3回目の入札が23日から始まりました。10万トンが対象で、今回からは備蓄米が行き渡りやすいよう卸売業者どうしの売買が認められることになり、価格の安定につながるか注目されます。

      23日から3日間行われる3回目の備蓄米の入札は、おととし収穫された10万トンが対象で「青森県産まっしぐら」や「山形県産はえぬき」などの銘柄が含まれます。

      これまでと同様、参加資格を満たした集荷業者が、23日午前10時までに希望するコメの銘柄や数量、価格などを示して農林水産省にメールで申し込みをし、最も高い金額を示した業者から順に落札していくことになります。

      23日落札されなかったコメがあった場合には24日、同じ仕組みで再び入札が行われる予定です。

      今回から卸売業者どうしの売買が認められる
      これまでの2回の入札では、あわせて21万トンが落札され、先月下旬から流通が始まっていますが、地方にある中小のスーパーなどには行き渡っていないといった指摘も上がっています。

      このため農林水産省は、流通の偏りを是正しようとこれまで認めてこなかった卸売業者どうしの備蓄米の売買を今回からは、認めることにしています。

      農林水産省はことし夏まで毎月、備蓄米を放出することにしていて、コメの価格安定につながるか注目されます。

      備蓄米 一部のスーパーで販売始まる
      山形県内に11店舗を展開する「生活協同組合共立社」では今月10日から備蓄米の取り扱いを始めました。

      このうち山形市にある「コープ桜田」では、備蓄米と山形県産の「はえぬき」を5割ずつ混ぜたブレンド米を1袋5キロで税抜き価格2980円で販売しています。

      店によりますと地元産のコメに比べ500円から1000円程度安くなっています。

      ブレンド米は1日あたり15袋ほど売れていて、地元産のコメの売り上げも変わっていないことから店は新たに備蓄米を求める客が増えていると見ています。

      買い物に訪れた60代の男性

      備蓄米の価格が安いのはよいことだと思います。生産者も消費者も誰もが納得できる価格を見つけることが大切だと思う。

      仕入れ先の卸売業者に届かないと入荷せず
      一方、NHKの取材によりますと山形県内では小規模なスーパーでは備蓄米を扱う卸売業者と取り引きがなかったり、数十店舗を展開する大手でも仕入れ先の卸売業者などに届いていなかったりして備蓄米を入荷していないところが目立っています。

      「コープ桜田」 新関正稀副センター長
      3回目の入札では卸売業者どうしの備蓄米の売買も認められることになります。

      店では「備蓄米の価格の安定と、供給の安定につながればいい」と話していました。

      入荷できても1週間に10袋
      コメを店頭で販売したり飲食店などに卸したりしている松山市の米穀店では先週から備蓄米とほかの銘柄をブレンドしたコメが入荷されるようになったということです。

      店頭での販売価格は5キロで3500円余りとほかの銘柄と比べて500円以上、低いことから買い求める個人客が多くいます。

      一方で、取引先から入荷できるのは今のところ5キロの袋で1週間に10袋とまだ限られていて、まとまった量を納入できるか不確定なことなどから、飲食店やホテルには卸していないといいます。

      米穀店店主 岩田豊章さん
      備蓄米がブレンドされたコメは値段が安いので客に喜ばれています。

      モノがあるならもっと売りたいですが、商品がないのが現状で困っています。

      時間はかかるかもしれませんが、早く値段が落ち着いて例年並みの値段になってほしいです。

      林官房長官 “夏まで毎月 備蓄米の売り渡しを実施”
      林官房長官は午前の記者会見で「今回の入札では10万トンの売り渡しを行うことにしており、これにより合計31万トンの備蓄米が市場に放出されることになる。また、地方の中小の卸売業者や小売業者にも届きやすいようにしている」と述べました。

      その上で「5月以降も夏まで毎月、備蓄米の売り渡しを実施し、端境期まで切れ目なく備蓄米を供給するとともに、必要であればさらなる対応策をちゅうちょなく講じることができるよう検討を行う。消費者にコメが安定的に供給され、上昇した価格が落ち着くことを期待している」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014787001000.html

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  127. 青森 弘前大学 大学で収穫するコメ10トン 学生に無償提供へ
    2025年4月23日 18時31分

    コメの価格高騰が続く中、青森県にある弘前大学は、この秋、大学の農場で収穫するコメ10トンを希望する学生に無償で提供することになりました。

    これは弘前大学の福田眞作学長が23日の記者会見で発表しました。

    弘前大学は、農学生命科学部の実習や研究のため300アール余りの田んぼで毎年コメを栽培し、教職員や地域の人たちに販売しています。

    大学は学生を支援しようと、ことし収穫予定の15トンのうちの10トンを希望する学生に無償で提供することになりました。

    学生1人当たり2キロから5キロ程度にして配ることを想定しているということです。

    また、来月始まる田植えや9月末ごろからの稲刈りの際には、学生のアルバイトを募ってコメ生産の大変さなどを学んでもらう機会にしたいとしています。

    大学はこのほかにも、大型連休明けから夏休みにかけて専用の電子マネーで大学内の食堂でコメを使った料理を注文した場合、50円分のポイントを付与する取り組みも始めるということです。

    福田学長は「学生は物価高の影響を受けやすく、経済的に困っている人も少なくない。物価高が収まるまでの支援として進めていきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014787471000.html

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    1. コメ高騰で困窮する学生に弘前大「農場で作って収穫後に無償提供」…学生食堂でもライス50円割引
      2025/04/24 07:30

       弘前大学は23日、米の価格高騰を受けて、同大の金木農場(青森県五所川原市)で今秋に収穫する米の一部を、学生に無償で提供すると発表した。

       同大の学生は、このところの米や野菜の価格高騰をはじめとする物価高の影響を大きく受けている。このため、大学側は今年5~7月に、学生食堂で提供するライス、弁当の価格を1食につき50円割り引く。

       また、農学生命科学部が実習に使っている金木農場の水田(310アール)を、休耕田を活用して56アール広げ、今年の米を栽培。今年10月~来年2月には、拡張した水田から収穫した米を学生に無償で提供する。

       食堂での米の割引と農場の米の無償提供で合わせて800万円がかかるが、大学の基金を利用して対応する。

       23日に記者会見した福田眞作学長は「経済的に困窮している学生が多く、早めに対応するため今回の措置を決めた」と話した。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20250423-OYT1T50148/

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  128. 江藤農相 3年前に収穫の備蓄米試食 適切管理をアピール
    2025年4月24日 18時48分

    江藤農林水産大臣は去年までの3年間に収穫された政府の備蓄米を試食し、管理を適切に行っていることをアピールしました。

    政府の備蓄米について農林水産省はこれまでに去年産とおととし産、あわせて31万トンを市場に放出することを決めていてさらに、ことし夏まで毎月放出する方針です。

    こうした中、江藤農林水産大臣は備蓄米を適切に管理していることをアピールしようと、去年とおととし、それに3年前に収穫された備蓄米を試食しました。

    提供されたのはいずれも茨城県産の「にじのきらめき」という品種で炊いたあとしばらく時間をおいた冷えた状態のものを食べ比べました。

    試食のあと、江藤大臣は「どれもおいしいと思う。違いは分からない」と述べ、収穫した年による見た目や味、食感の違いはないと強調しました。

    政府は23日からおととし産の10万トンを対象に備蓄米の3回目の入札を行っています。

    江藤大臣は「備蓄米がおいしくないと広まるのは適切ではない。国民には国有財産として管理していることを知ってもらいたい」と述べました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250424/k10014788481000.html

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    1. 備蓄米を食べ比べた江藤農相「どれもうまい、差が分からない」…専門家はこまめな購入をオススメ
      2025/04/24 20:33

       農林水産省は24日、政府備蓄米の試食会を開き、江藤農相らが2022~24年産の備蓄米を味わった。江藤氏は「どれもうまい。差が分からない」と述べ、長期保管されていた備蓄米の味や香りに大きな違いがないことをアピールした。

      備蓄米を試食する江藤農相(右)(24日、東京都千代田区で)

       用意されたのは茨城県産の「にじのきらめき」。研ぎ方などは同じ条件で炊いたもので、一口大のおにぎりで提供された。

       政府は3月から備蓄米を順次放出し、一部は店頭に出回り始めている。7月頃まで毎月放出する方針で、今後は22年産などの古米が中心になるとみられる。

       コメに関する専門的な知識を持つ「五ツ星お米マイスター」の西島豊造さんによると、備蓄米は玄米の状態で低温で保管され、「精米したてなら味の違いはわからない」と語る。

       ただ、年数を経たコメは精米後の劣化が早く、水分が抜けてパサパサになったり、酸っぱいにおいがしたりする場合がある。開封後は小分けにして冷蔵庫で保管すれば1か月半ほどはおいしく食べられるため、西島さんは1か月程度の量をこまめに購入することを勧めている。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20250424-OYT1T50170/

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