2021年11月12日

【研究ごっこ】生物、進化、遺伝子、DNA、ゲノム、がん…★2

( 【研究ごっこ】生物、進化、遺伝子、DNA、ゲノム、がん… の続き)

世の中にはいろんなワザをもった手品師がいて…

マンモスの遺伝子 “活動する力を保っていた” 近畿大など発表
2019年3月11日 20時00分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190311/k10011844371000.html

>絶滅したマンモスをクローン技術などで復活させる研究を進めている近畿大学などのグループは、ロシアの凍土の中から見つかった氷漬けのマンモスの細胞の核をマウスの卵子に移植し細胞分裂に向けた反応が始まることを確認したと発表しました。マンモス復活にはまだ課題も多いということですが、グループでは2万年以上前のマンモスの遺伝子が活動する力を保っていることを世界で初めて確認できたとしています。これは近畿大学やロシアなどの研究グループが発表しました。

(追記3/12 2019)
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オートファジーで寿命延長、阪大
老化抑制も、動物実験
2019/2/19 19:12 共同通信

 体内で不要なタンパク質や病原体を分解する「オートファジー」(自食作用)の働きを活発化させることで、老化を抑制し寿命を延ばせたとの動物実験の研究結果を、大阪大の吉森保教授(細胞生物学)らのチームが19日付の英科学誌電子版に発表した。健康寿命を延ばす取り組みへの応用が期待できるとしている。

 チームによると、オートファジーは加齢に伴って低下することが知られる。ショウジョウバエで、加齢とともに増加する「ルビコン」というタンパク質の働きを抑えると、オートファジーが活発化して寿命が平均で約20%延び、運動機能が改善、神経変性疾患の原因となるタンパク質の蓄積も減った。
https://this.kiji.is/470533602730771553


関西 NEWS WEB
特殊たんぱく質 老化に関与か
02月20日 08時08分

細胞の内部の不要なたんぱく質などを分解する「オートファジー」の働きを抑えるたんぱく質が、寿命の長さや老化の進行に関わっていることを、大阪大学などのグループが動物を使った実験で突き止めました。

この研究は大阪大学大学院医学系研究科の吉森保教授などのグループが行いました。
グループでは、細胞内部の不要なたんぱく質を分解するオートファジーの働きを抑える「ルビコン」と呼ばれる特殊なたんぱく質が、年をとるにつれて増えていくことに注目しました。
そして、線虫とよばれるごく小さな生物を使って、ルビコンの働きを人工的に抑えた線虫と通常の線虫で寿命に違いがあるかを調べた結果、ルビコンが働かない線虫は通常の線虫よりもおよそ1.2倍、長く生きることが分かったということです。
さらに、マウスでもルビコンの働きを抑えると、老化に伴う腎臓の組織の異常などが半分程度に抑えられることも確認できたということで、グループではオートファジーの働きが低下することが老化に深く関わっていることが確認できたとしています。
研究を行った吉森教授は日本人は長生きだが、年を取ると病気になる人も多い。ルビコンを制御することができれば、より健康で長生きできるようになるかもしれない」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190220/0012787.html


ほんとうに今、もっと長生きを望んでいるだろうか、大方の人は…


rubicon オートファジー」(ぐぐる先生)




(書きかけ)





(2019年2月21日)

202 件のコメント:

  1. 老化で増える「ルビコン」抑え長生き…ハエ実験
    2019.2.20 読売新聞

     老化によって増える特定のたんぱく質の働きを抑えることで、ショウジョウバエと線虫の寿命を延ばすことに成功したと、吉森保・大阪大教授(細胞生物学)らの研究チームが発表した。このたんぱく質は人にもあり、研究チームは「健康長寿に生かせる可能性がある」と指摘する。論文が19日、国際科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

     このたんぱく質は、吉森教授らが2009年に発見した「ルビコン」。細胞内で不要なたんぱく質を再利用する「オートファジー」の作用を抑える働きがある。

     研究チームは今回、ショウジョウバエと線虫の体内で、老化するにつれてルビコンの量が1・5~2倍に増えることを確認。ショウジョウバエと線虫を遺伝子操作してルビコンを作れなくすると、寿命がともに最大で約2割延びた。老化による運動機能の低下も防げたという。

     福田光則・東北大教授(細胞生物学)の話「非常に興味深い成果だ。今後は、なぜルビコンがなくなると寿命が延びるかを詳しく解明してほしい」

     ◆オートファジー=細胞が病気の原因となる不要なたんぱく質などを分解し、栄養になるアミノ酸に変えて再利用するシステムで、「自食作用」とも呼ばれる。この仕組みを発見した大隅良典・東京工業大栄誉教授は2016年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190220-OYT1T50212/

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    1. >ルイセンコ学派のノミ学者がノミの科学実験をおこなった
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%81%AE%E5%AE%9F%E9%A8%93+%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B3%E5%AD%A6%E6%B4%BE

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  2. 関西 NEWS WEB
    動物の群れ作るメカニズムを解明
    02月19日 05時55分

    動物が複雑な形に群れを作るメカニズムの一部を線虫と呼ばれるごく小さな生物を使って解明したと滋賀医科大学などのグループが発表し、災害時の群衆の動き予測やロボットの集団を効率よく制御する技術の開発などに応用できると期待されています。

    この研究は、大津市にある滋賀医科大学神経難病研究センターの杉拓磨助教らのグループが行いました。
    鳥や魚などの動物は女王アリのようなリーダー役がいなくても直線や渦巻きなど複雑な形の群れを作ることが知られ、コンピューターによるシミュレーションなどからこうした群れの形は近くにいる相手と進行方向をそろえようとするなどの性質が大きく影響していると予想されていました。
    今回、グループでは網目模様のような形の群れを作る線虫というごく小さな生物を使って実験したところ、シミュレーションのとおり、円を描いて移動する性質と2匹がぶつかると同じ方向に向かおうとする性質が重なって網目のような群れを作ることが確認できたということです。
    グループによりますと複雑な形の群れができるメカニズムを実際の生物で確認したのは初めてだということです。
    研究を行った杉助教は「渋滞や災害のときの人の集団行動の解析やロボットの集団を制御する技術への応用も大いに期待できる」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190219/0012739.html

    https://koibito2.blogspot.com/2013/09/blog-post_7217.html?showComment=1550666507204#c9099711628672869566

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  3. 動物実験というから、イヌとかブタとかサルかと思ったら、ハエとか線虫なのか… 立派なものだな。せめて虫ではなくて魚とかカエルとかイモリとかだとまだ「動物実験」って感じがするけどな。

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  4. ルビコン増加は老化のサインである―オートファジー制御による健康寿命延伸に期待―
    平成31年2月19日 プレスリリース

    大阪大学
    東京都医学総合研究所
    芝浦工業大学
    日本医療研究開発機構

    研究成果のポイント
    加齢に伴い、オートファジーを抑制する因子であるRubiconが増加することを発見した。
    いくつかのモデル生物でRubiconを抑制するとオートファジーが活発化し、加齢に伴う老化現象の改善と寿命の延伸が見られた。
    加齢によりオートファジーが低下する要因のひとつがRubiconの増加であるため、Rubiconを抑制することにより、健康寿命延伸が期待される。

    概要
    大阪大学の吉森保教授(大学院医学系研究科 遺伝学/大学院生命機能研究科 細胞内膜動態研究室)及び中村修平准教授(大学院医学系研究科 遺伝学/高等共創研究院/大学院生命機能研究科 細胞内膜動態研究室)のグループは東京都医学総合研究所の鈴木マリ 主任研究員(運動・感覚システム研究分野 糖尿病性神経障害プロジェクト(三五一憲 プロジェクトリーダー))、大場柾樹大学院生(芝浦工業大学)らと共同で、細胞の新陳代謝を行い細胞の健康維持に必要な機能であるオートファジー※1が加齢に伴い低下してしまう現象のメカニズムを明らかにしました。研究グループはRubicon(ルビコン)※2と呼ばれるオートファジーを抑制する因子が、加齢に伴い、線虫、ショウジョウバエ、マウスの組織で増加することを見出しました。次に、Rubiconを抑制するとオートファジーの活発化がみられ、線虫やショウジョウバエでは寿命の延長が、またマウスでは加齢性の表現系が改善することを明らかにしました。これらの結果は、Rubiconの増加が加齢に伴うオートファジー低下と個体老化の要因の一つであることを示唆しています。今後Rubiconをターゲットにすることで健康寿命の延伸が期待されます(図1)。

    本研究成果は、英国科学誌「Nature Communications」に公開されます(日本時間2月19日19時解禁)。

    (以下略)

    https://www.amed.go.jp/news/release_20190219-02.html

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  5. マンモスの遺伝子 “活動する力を保っていた” 近畿大など発表
    2019年3月11日 20時00分

    絶滅したマンモスをクローン技術などで復活させる研究を進めている近畿大学などのグループは、ロシアの凍土の中から見つかった氷漬けのマンモスの細胞の核をマウスの卵子に移植し細胞分裂に向けた反応が始まることを確認したと発表しました。マンモス復活にはまだ課題も多いということですが、グループでは2万年以上前のマンモスの遺伝子が活動する力を保っていることを世界で初めて確認できたとしています。

    これは近畿大学やロシアなどの研究グループが発表しました。

    グループでは9年前にロシアのサハ共和国の永久凍土の中から氷漬けの状態で見つかったおよそ2万8000年前の子どものマンモスから比較的、状態のよい細胞を取り出しました。

    そして細胞から遺伝子が入った核を取り出し、マウスの卵子およそ40個に移植する実験を行いました。

    その結果、およそ半分の卵子でマンモスの遺伝子が働いて特殊なタンパク質が蓄積したほか、5つの卵子では、細胞分裂の前に見られる「紡すい体」と呼ばれる構造も観察されたということです。

    卵子はそこから先の核が分裂する段階には進みませんでしたが、グループでは氷漬けのマンモスの遺伝子が活動する力を保っていることを世界で初めて確認できたとしています。

    近畿大学などでは、今回の成果を元に今後、クローン技術だけでなく、遺伝情報から細胞を復元する技術などを研究し、マンモスを復活させる方法を見つけたいとしています。

    グループの一員で近畿大学生物理工学部の宮本圭講師は「2万8000年という時間がたった細胞の核に機能が残っているという大きな発見だ。ただ、まだ技術的、倫理的に乗り越える課題は多く、復活に向けた方法をさらに検討したい」と話していました。

    この研究結果は11日、イギリスの科学雑誌、「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版に掲載されます。

    マンモスとは

    マンモスは、象の仲間で、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸まで広く分布していましたが、およそ1万年前に絶滅したと考えられています。

    このうち、寒冷地に進出したマンモスは長い毛が特徴で「ケナガマンモス」と呼ばれます。

    今回、実験に使われた「YUKA」もケナガマンモスです。マンモスは、一般に巨大なイメージがありますが、ケナガマンモスは比較的小さく現代のアジアゾウとあまり変わらない大きさだったと考えられています。

    マンモス復活の手順は

    近畿大学のグループによりますと、マンモスを復活させる研究は韓国やアメリカのハーバード大学などでも進められているということです。

    このうち、近畿大学ではクローン技術を使った方法を研究してきました。

    具体的には永久凍土の中で氷漬けで見つかるマンモスの細胞から遺伝情報が入った「核」と呼ばれる部分を取り出します。

    そして、遺伝的にマンモスに近いアジアゾウの卵子からゾウの遺伝子を取り除き、マンモスの核を移植します。

    マンモスの核を注入した卵子は電気刺激を与えると活性化し、受精卵のように分裂を始めたところで再びアジアゾウの子宮に戻して赤ちゃんを誕生させようという方法です。

    こうしたクローン技術はすでにマウスやヒツジ、それにイヌなどさまざまな哺乳類で実用化されています。

    ただし、アジアゾウは絶滅にひんしていることから、こうした計画に利用することに対して慎重な意見もあり、研究グループでは遺伝情報から細胞を復元する技術など今後、さまざまな手法を検討していきたいとしています。

    近畿大学 マンモス復活計画

    近畿大学では、1990年代からマンモスの復活を目標としたプロジェクトに取り組んできました。

    その後、2010年に、ロシア北部に位置するサハ共和国で極めて保存状態がいいおよそ2万8000年前の氷漬けのマンモスが見つかったことでマンモスの細胞核を使った研究が本格化しました。

    見つかったマンモスは子どものメスで「YUKA」と名付けられ、6年前には、横浜市で一般に公開されています。

    「YUKA」はおよそ2万8000年前に6歳程度で死んだと推定されていて、長い鼻や体毛、肉などが残った状態で見つかり、グループは、ロシア政府の許可を得て筋肉などの一部をサンプルとして入手し、今回の実験に使用したということです。

    グループによりますと、今回の実験でマンモスの細胞の核が今でも活動することは確認できましたが、核が分裂するなどの段階には進まず、実際にマンモスを復活させるにはまだ、技術的に難しい課題が残っているということです。

    このためグループでは今後、クローン技術に限らず、遺伝情報から細胞を新たに作り出す技術なども研究し、マンモスを復活させる方法を見つけていきたいとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190311/k10011844371000.html

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    1. iPS細胞幹細胞バイオ技術再生科学で、体細胞から「再現」「再生」できるんじゃないの?(笑)。

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    2. 「マンモス復活も夢では…」細胞核機能の一部残存
      2019/03/11 21:00

      シベリアの永久凍土から発掘されたマンモスの「YUKA」(2013年撮影)

       2万8000年前のマンモスの化石から採取した細胞核の機能が一部残っていることを確認したと、近畿大などのチームが発表した。マウスの卵子内で細胞分裂直前の状態まで変化したという。「マンモス復活も夢ではないといえる研究成果」としている。論文が11日の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

       日本とロシアの大学などが参加するチームは約20年前から、大昔に絶滅したマンモスをクローン技術で復活させる計画に取り組んでいる。

       今回、シベリアの永久凍土から、2010年に全身がほぼ完全な状態で発掘されたマンモス「YUKA(ユカ)」(メス、体長約3・5メートル)の筋肉組織などから細胞核を採取。マウスの卵子に注入したところ、43個のうち5個で、細胞分裂で核が二つに分かれる直前の状態になったことが観察されたという。

       細胞核には、「生命の設計図」であるDNAが含まれており、マウスの卵子にはDNAの修復機能があることが実験で確認されている。長期間凍結して傷ついたDNAが修復され、生物学的な機能が活性化した可能性があるという。

       一方で、細胞分裂直前のような変化はいずれも途中で止まった。チームの宮本圭・近大講師(発生生物学)は「YUKAの細胞核は思った以上に損傷しており、現状ではマンモスを復活させるのは困難。より保存状態が良い細胞核を入手できれば可能性はある」と話した。

       若山照彦・山梨大発生工学研究センター教授(繁殖生物学)の話「太古の絶滅動物を復活させる夢の研究の第一歩と評価できる。今後は、DNAがどの程度修復され、働いたのかなどの解明に期待したい」
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20190311-OYT1T50271/

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    3. 「マンモス」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%82%B9

      【古生物】マンモスの細胞核、死んでなかった 近大「復活」に前進
      https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1552365864/

      【マンモス復活プロジェクト】マンモス細胞核に生命現象 分裂初期の動きを観察
      https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1552308250/

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    4. マンモスの細胞核動いた 化石から抽出、分裂直前の動き
      3/11(月) 19:13配信 朝日新聞デジタル

      シベリアの永久凍土で発見されたマンモス「YUKA」(2012年、サハ共和国、近畿大提供)

       約2万8千年前のマンモスの化石から取り出した細胞核の動きを確認することに成功したと、近畿大の入谷明名誉教授らの国際研究チームが11日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。

       マンモスは、ロシア北方のサハ共和国の永久凍土から2010年に発見された「YUKA(ユカ)」(メス、体長約3・5メートル)。保存状態が良く、チームは脚から筋肉と骨髄の組織を採取。そこから生物の遺伝情報を担う細胞の核を抽出し、マウスの卵子に注入した。すると、細胞分裂の直前に起こるような動きが確認できたという。

       具体的には、細胞核43個のうち、5個で細胞分裂の直前にできる「紡錘(ぼうすい)体」を形成。そのうち1個は、新たに細胞核をつくろうとしているように見えたという。マウスの卵子がもつ、DNAを修復する能力によって、動く様子が確認できたとみられる。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000080-asahi-soci

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    5. 「マンモス復活構想」へ成果 細胞核を新生、近畿大
      3/11(月) 19:30配信 共同通信

      雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石(近畿大提供)

       マンモスの化石に残った組織から、生命の設計図であるDNAが含まれる細胞核を抽出し、マウスの卵子に注入したところ、マンモスの新たな細胞核に変化し始めることが分かったと、近畿大の入谷明名誉教授(家畜繁殖学)らのチームが11日、発表した。

       機能を保持した細胞核が化石にあることが判明し、チームが進めるマンモス復活構想に役立つ成果としている。

       用いたのは、約2万8千年前に死に、ロシア東シベリアの永久凍土で、ほぼ完全な形を保ち、皮膚や筋肉、骨、毛などが残存した状態で発掘された雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石。

       成果は英科学誌電子版に掲載された。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000150-kyodonews-soci

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    6. マンモスの細胞核「動いた」=マウス卵子に移植で-近大など
      3/11(月) 19:33配信 時事通信

      2010年にロシア・シベリアの永久凍土から発見されたマンモス「ユカ」(近畿大提供)

       ロシア・シベリアの永久凍土から発見されたマンモスの細胞核をマウスの卵子に移植したところ、細胞分裂時にみられる紡錘(ぼうすい)体や、新たな細胞核のような構造を形成する様子を初めて確認できたと、近畿大などの研究チームが11日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

       近畿大の山縣一夫准教授らの研究チームは、2010年に永久凍土からほぼ完全な状態で見つかったマンモス「ユカ」から、筋肉や骨髄の組織を採取。年代測定で約2万8000年前と確認し、細胞内からDNAのある細胞核を効率的に取り出すことに成功した。

       得られた細胞核43個を、マウスの卵子に注入して観察すると、うち5個でマンモスの細胞核がマウスのヒストン(DNAが巻き付くたんぱく質)を取り込んで、紡錘体を形成した。新たな細胞核のような構造を作ったものも1個あったが、それ以上の変化は見られなかった。 

       山縣准教授は「DNAはあくまで化学的な物質だが、マウスの卵子に入れることで生命現象を起こし始めたというのは大きい」と話している。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000126-jij-sctch

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    7. マンモスの細胞核、死んでなかった 近大「復活」に前進
      3/11(月) 19:34配信 産経新聞

      シベリアの永久凍土から発掘された2万8千年前のマンモス「YUKA」の化石(近畿大提供)

       シベリアの永久凍土で2万8千年間眠っていたマンモスの化石から採取した細胞の核が「死んでいなかった」ことを、近畿大などのチームが世界で初めて確認した。マウスの卵子に移植したところ細胞分裂直前の状態に変化。同大が目指す「マンモス復活」に向け一歩前進した。11日付の英科学誌電子版で発表した。

       チームは2010年にロシア連邦サハ共和国で発掘された6歳程度とみられる雌マンモス「YUKA(ユカ)」の化石の脚から筋肉組織を採取。その細胞から、生命の設計図であるDNAを含む核を取り出し、マウスの卵子に移植した。

       すると、マンモスの細胞核は卵子に含まれるタンパク質を利用して、細胞分裂直前の状態まで変化した。さらに一部がマウス卵子の細胞核に取り込まれる現象も確認した。近畿大によると、化石から細胞レベルの生命現象が再現されたのは世界初。

       だが、細胞分裂には至らず、マンモスの細胞核はまもなく死滅した。長期間にわたってシベリアの過酷な環境にさらされ、遺伝子が損傷していたことが原因とみられる。

       ただ、遺伝子損傷がマウスの卵子によって修復された可能性も示された。損傷が軽度で保存状態が良好な細胞核が得られれば、細胞分裂して個体に育つ受精卵の作製につながる可能性もあるとみている。近畿大の入谷明名誉教授は「長年取り組んできたマンモス復活に向けて、大きな一歩になりそうだ」と話している。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000580-san-sctch

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    8. マンモス細胞核に生命現象 分裂初期の動きを観察
      3/11(月) 19:39配信 毎日新聞

      マウスの卵子を顕微鏡で観察した画像。移植したマンモスの細胞核(右上)の周りに染色体を作るたんぱく質(赤)や分裂を促す管の束を作るたんぱく質(緑)が集まり始めた=近畿大提供

       シベリアの永久凍土で見つかった約2万8000年前のマンモスの化石の細胞から核を取り出し、マウスの卵子に移植したところ、細胞分裂の初期の動きが観察されたと、近畿大などの研究チームが11日、発表した。研究チームは「生命現象が見られたことは有意義な一歩」と説明している。成果は同日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。

       2010年にロシア極東・サハ共和国で冷凍状態で発掘された子供のマンモス「ユカ」の化石。細胞核が機能を残しているか調べるため、保存状態の良い筋肉細胞の核を移植した。

       核にはDNAが納められ、細胞分裂の直前、染色体ができたり、細い管の束に引っ張られて分かれたりする。ユカの細胞核を移植したマウスの卵細胞24個を観察した結果、21個で染色体を作るたんぱく質が核の周りに集まり始め、うち5個で管の束を作るたんぱく質が集まる動きも観察できたという。

       しかし、どの細胞も細胞分裂に至らなかった。DNAの損傷が激しく、分裂が止まった可能性があるという。

       研究は近畿大が取り組む「マンモス復活プロジェクト」の一環。マンモスの細胞核を象の卵子に移植し、マンモスの遺伝子を持つ受精卵を作製。象の子宮に移植してマンモスを誕生させる目標を掲げていた。

       チームの黒坂哲・近大講師(発生生物学)は「より保存状態の良いマンモスの発見を期待したい」と話している。【松本光樹】
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000057-mai-sctch

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    9. 3月12日 よみうり寸評
      2019/03/12 15:00

       地球温暖化の影響だろう。永久凍土の融解が進むロシアに「マンモスハンター」という仕事がある。凍土から太古の絶滅動物の牙を探し出して売るらしい◆9年前、シベリアのサハ共和国で「YUKA」を見つけたのもハンターらである。解けて崩れた崖から姿を現したそのマンモスは、ほぼ全身が残っていた。発掘の地ユカギルにちなんで名づけられ、氷河時代に生きた姿を伝える◆2万8000年の眠りを経ても、その細胞は再生の力を宿しているのかもしれない。そう思いたくなる近畿大学などの研究成果である◆YUKAから採取した細胞核をマウスの卵子に注入したところ、細胞分裂直前の動きが観察されたという。「生命現象」とも考えられるらしい。凍結されていたDNAが目覚めたのか、いのちの神秘に感じ入る◆近畿大はクローン技術を用いたマンモスの復活に取り組んでいる。その一歩となるかどうかはともかくとして、思いは絶滅の時代へと飛んでいく。〈まんもすの骨を掘り出す枯野かな〉(松瀬青々)
      https://www.yomiuri.co.jp/note/yomiuri-sunpyo/20190312-OYT8T50024/

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  6. この程度のくだらない詐欺ネタにまんまとだまされる人も大勢いるんだろうなあ…

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  7. 社説
    和牛の遺伝資源 国外流出防ぐ体制整備を急げ
    2019/03/13 05:00

     日本にとって貴重な和牛ブランドが、海外から狙われている。それを如実に示す事件である。

     和牛の受精卵と精液を中国に持ち出そうとしたとして、大阪府警が、運搬役と指示役とみられる男2人を家畜伝染病予防法違反と関税法違反の疑いで逮捕した。

     指示役の男は「中国人に頼まれた」と供述した。受精卵などを売却した徳島県の畜産農家は「面識のない人物に数百万円で売った」と説明している。府警には全容を解明してもらいたい。

     家畜の輸出入には、相手国との取り決めが必要だ。和牛の受精卵や精液には取り決めがなく、輸出は事実上、禁じられている。

     一方で、家畜の遺伝資源を保護する国内法は存在しない。府警が今回、伝染病を防ぐための家畜伝染病予防法を適用した事実が、法の不備を象徴していると言えよう。検疫を受けていなかったことなどを逮捕容疑とした。

     肉質がきめ細かく軟らかい和牛のブランド価値は、海外でも高い。牛肉の輸出額は2018年までの5年間で約4倍に伸びた。畜産農家などが改良を重ねた成果だ。

     遺伝資源が国外に流出して、現地の牛と交配されれば、肉質が和牛と似た牛が広範に生まれかねない。日本からの輸出量が減少し、畜産農家が深刻なダメージを受ける事態は避けねばならない。

     農林水産省は、家畜の遺伝資源を守る法整備などを検討する有識者検討会を発足させた。06~07年にも同様の議論をしたが、品質の均一性を保つのが難しく、知的財産として保護しにくいという理由から、見送った経緯がある。

     法整備には、この難題の克服が、カギとなるだろう。

     和牛の受精卵や精液の採取、販売は、都道府県が許可した施設しか認められていない。販売の際には、採取日などを記した証明書の交付が義務付けられているものの、販売先に制限はない。

     今回の流出元の畜産農家も許可を受けていたが、証明書は交付していなかったという。

     販売先の厳密な確認など、行政が監視を強める。空港や港での手荷物検査を徹底する。法整備を待たずとも、対策を強化したい。

     危機に瀕ひんしているのは、和牛に限らない。栃木県が開発したイチゴ「とちおとめ」の種苗が韓国に流れて他品種と交配され、新品種として出回った。損失額は5年間で220億円と試算される。

     政府を挙げて、遺伝資源を守る体制整備を急ぐべきだ。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190313-OYT1T50091/

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    1. だぶん「品種」の特性は「遺伝子」で決まっているんじゃなくて、育てる過程の「飼料(エサ)」の要素が大きいんじゃないのかなあ…

      もちろんそれなりの「系統」はあるにはあるが、「系統」だからといって、どこでどういう風に育ててても同じになるはずはないと思われ。

      たぶん系統がちがっていても、エサと飼養環境が同じだと似たようなものが出来上がるはず。

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    2. 「和牛の受精卵と精液」遺伝子資源っていうネタは、最初から何かうさんくさい感じがしてならない。

      まじめに向き合う気持ちが起こらない。

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    3. 和牛受精卵の海外流出 早期に再発防止策を検討へ
      2019年3月18日 15時12分

      和牛の受精卵が海外に不正に持ち出され飼育されるのを防ごうと国の検討会が開かれ、産地でも流通ルートが把握し切れていない実態などを受けて、早期に再発防止策を検討することになりました。

      この検討会は、和牛受精卵の国外流出を防ごうと農林水産省が先月設けたもので、2回目となる18日の会合では、和牛の生産地から関係者が出席しました。

      この中で、宮崎県の関係者は、種牛の精液は流通の情報を管理するデータベースが確立している一方で、受精卵はこうした仕組みが未整備で、出回るルートが把握しきれていない実態を報告しました。

      また、鹿児島県の担当者は、県が保有している種牛の精液は厳しく管理をしているものの、民間の事業者については十分に管理できていないと説明しました。

      この問題では、大阪の焼き肉店の経営者らが和牛の受精卵と精液を中国へ不正に持ち出そうとしたとして、今月、逮捕されましたが、畜産関係者からは「氷山の一角ではないか」という指摘も出ています。

      和牛は海外で人気が高く輸出も増えていますが、不正に持ち出され海外で生産されるようになれば日本の畜産業への影響が避けられないだけに、農林水産省は早期に再発防止策をまとめたいとしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190318/k10011852251000.html

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  8. 長時間労働は急性心筋梗塞の発症リスク約1.6倍に
    2019年3月15日 5時49分

    1日11時間以上の長時間労働をしている人は、急性心筋梗塞の発症リスクがおよそ1.6倍に高まることが、国立がん研究センターや大阪大学などのグループの研究で分かりました。

    これは国立がん研究センターや、大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学の磯博康教授などのグループが発表しました。

    グループでは40歳から59歳の男性、およそ1万5000人を対象に20年間にわたって追跡調査を行い、労働時間と心筋梗塞の関連を分析しました。

    その結果、1日の労働時間が7時間以上、9時間未満の人たちを基準にすると、11時間以上の長時間労働の人たちは、急性心筋梗塞の発症リスクが1.63倍に高くなることが分かりました。

    中でも企業などで働くサラリーマンで長時間労働をしている人では発症のリスクは2.11倍と高くなったということです。

    また、50代で長時間労働をしていた人では2.60倍とさらに高くなりました。

    グループによりますと、これまでの研究から長時間労働の人は睡眠時間が短く、疲労回復が不十分になることや精神的なストレスが増加することなどがリスクを高めていると考えられるということです。

    磯教授は「長い期間、長時間労働を続けているとその時は健康でも、定年後に心筋梗塞になるリスクが上がるとみられる。労働時間を見直すなど注意する必要があるのではないか」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011848861000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2018/02/11-2018214-2031-httpswww3.html?showComment=1552603103489#c5203287816135019747

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  9. がん攻撃細胞 疲れにくく…仕組み解明 新薬へ期待 慶応大など 
    2019/03/17 05:00

     がん細胞を攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」の働きが悪くなる原因をマウス実験で解明したと、慶応大などのチームが発表した。新たながん治療薬の開発につながる可能性があるという。論文が英科学誌ネイチャーに掲載された。

     キラーT細胞は、がん細胞を攻撃するうちに疲れて機能不全に陥ってしまう。吉村昭彦・慶応大教授(免疫学)らは、マウスの腫瘍内にあるキラーT細胞を詳しく調べ、疲れの原因となる遺伝子「Nr4a」を特定した。

     Nr4aを働かなくすると、通常のキラーT細胞より疲れにくく長く活動するようになった。このキラーT細胞をがんのマウスに投与すると、7割以上が3か月後も生き延びた。

     がんの免疫療法には、免疫細胞の働きを抑えるブレーキを解除し、本来の力を取り戻す方法などがある。だが、キラーT細胞が疲れた状態では治療効果も弱まってしまうのが課題だった。

     吉村教授は「Nr4aの働きを抑える効果的な薬を見つけたい」としている。

     がん免疫療法に詳しい松島綱治・東京理科大教授の話「非常に意義ある発見だ。Nr4aを標的とした安価な低分子化合物が見つかれば、免疫療法に大きな変革をもたらすかもしれない」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190316-OYT8T50040/

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  10. 「ソメイヨシノ」の遺伝情報初解読 開花時刻も予測可能に?
    2019年3月19日 17時26分

    島根大学の研究者などで作るグループは、サクラの代表的な品種「ソメイヨシノ」の遺伝情報を初めて解読したと発表しました。遺伝子レベルでの分析を進めることで、より正確な開花予測につながる可能性があるとしています。

    発表したのは、島根大学生物資源科学部の江角智也准教授や、千葉県にある「かずさDNA研究所」、それに京都府立大学などで作るグループです。

    サクラの代表的な品種「ソメイヨシノ」は、交配を繰り返してできた雑種で、成り立ちや遺伝情報には不明点が多く、グループは島根大学の農園にある139のサクラの品種の解析を続けてきました。

    その結果「ソメイヨシノ」は「エドヒガン」と「オオシマザクラ」という品種を祖先に持つことがわかり、これまでの通説を裏付けることができたということです。

    また、「ソメイヨシノ」の遺伝情報を初めて解読し、およそ9万5000個の遺伝子があることや、このうちの一部は開花につながる役割があることもわかったということです。

    グループは遺伝子レベルでの分析を進めることで、開花の時期をより正確に予測できるようになる可能性があるとしています。

    江角准教授は「生命の設計図を明らかにすることができた。開花の日付や時刻まで正確に予測できるよう研究を続けたい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190319/k10011853601000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2019/02/blog-post_22.html?showComment=1553059762411#c6223625871346848972

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  11. 犬は「てんかん」発作のにおいを嗅ぎ分ける?
    2019年3月31日 4時26分

    突然、意識を失うこともあるてんかんの発作。フランスなどの研究チームは、発作に伴って生じるわずかなにおいをイヌが嗅ぎ分けることができたと発表し、においの分析を進めることで発作や予兆を感知できる可能性があるとしています。

    フランスのレンヌ大学などの研究チームは、糖尿病やがんに特有のにおいがあると言われていることに注目し、てんかんにもにおいがあるかを確かめようと、患者5人から、発作を起こしたとき、運動をしたとき、それに落ち着いているときの汗などのにおいを採取しました。

    そして7つの缶にそれぞれのにおいを入れて、特殊な訓練を受けた5頭のイヌに9回ずつ嗅がせた結果、3頭は100%、残る2頭も67%の確率で、発作時のにおいを突き止めたと言うことです。

    研究チームはこの研究結果をイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版で発表し「イヌがにおいを嗅ぎ分けているのは明らかで、てんかんの発作にともなう特異的なにおいが存在することが示せた」としています。

    そのうえで、てんかんの発作が起きた時にどのようなにおいの成分が発生しているのか分析をすすめることで、発作やその予兆を感知できるようになる可能性があるとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190331/k10011867571000.html

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    1. >てんかんの発作が起きた時にどのようなにおいの成分が発生しているのか分析をすすめることで、発作やその予兆を感知できるようになる可能性がある

      ;レトリック医学…

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  12. “ネコは自分の名前を聞き分けている” 最新の研究結果
    2019年4月6日 6時25分

    名前を呼んでもそっけないそぶりを見せることの多い、ネコ。実は、自分の名前と他の単語を聞き分けているとする研究結果がまとまりました。

    ネコは自分の名前が分かるのか、それとも音に反応しているだけなのか。

    コミュニケーション能力がどれだけあるかは、イヌほど研究が進んでいません。

    このため上智大学などの研究グループは、11匹の飼いネコに、発音やアクセントが名前と同じ4種類の単語を飼い主に呼びかけてもらったうえで最後に名前を呼び、反応の違いを観察しました。

    すると、9匹は名前以外の呼びかけに徐々に反応しなくなりましたが、最後に名前を呼ばれると、頭や体を動かすなど大きく反応したということです。

    また、20匹の飼いネコに対し、飼い主以外の人に同じように呼びかけてもらったところ、13匹が名前に反応したということです。

    こうしたことから、研究グループは、ネコが、自分の名前とほかの単語を聞き分けていると結論づけています。

    ただし、餌をもらったりなでられたりする行為と結び付けていると見られ、名前という概念を理解しているかまでは分からないということです。

    上智大学の齋藤慈子准教授は「ネコがヒトとのコミュニケーション能力をどう獲得したのか、知る糸口になる」と話しています。

    この実験結果は、イギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版に掲載されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190406/k10011874901000.html

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  13. 死の定義変わるか 死後も脳の一部機能回復 ブタで実験
    2019年4月18日 6時31分

    アメリカなどの研究グループが、死んだブタの脳に血液の代わりとなる液体を流したところ、脳の一部の細胞が動き始め、機能が回復しているのが観察されました。意識や感覚など、脳の高度な機能は働いていませんでしたが、死後も脳の一部が機能していたことで、何をもって死とするのか、その定義が変わることにつながる可能性もあるとして注目されています。

    この研究は、アメリカのイェール大学などのグループが17日、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。

    それによりますと、研究グループが特殊な装置を使って、死後4時間たったブタの脳に血液の代わりとなる液体を流し始めたところ、死後10時間の時点で海馬と呼ばれる部分など脳の一部で細胞が動き、酸素やぶどう糖を消費して神経の信号の伝達に関わる部分が働いていたのが観察されたということです。

    ただ、意識や感覚など脳の高度な機能は働いていなかったということです。

    脳細胞は、血液が流れず酸素が供給されなくなるとすぐに破壊されると考えられていましたが、研究グループは、その過程はこれまで考えられていたより緩やかだとしています。

    哺乳類のブタで死後も脳の一部で機能が回復したのが観察されたことで、将来、脳梗塞などのあとに脳の機能を維持する治療への応用が期待される一方、何をもって死とするのか、その定義が変わることにもつながる可能性があるとして注目されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/k10011887761000.html

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  14. 乳がん 特定アミノ酸で増殖…慶大特任講師ら発表 新薬開発に期待
    2019/04/29 05:00

     乳がん細胞が栄養の少ない環境で増殖する際に不可欠となるアミノ酸を特定したと、慶応大の斉藤康弘特任講師らが発表した。乳がんの新たな治療法の開発につながる可能性があるという。論文が英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

     斉藤特任講師らは、乳がん細胞で活発に作られるたんぱく質(LLGL2)に着目して研究。このたんぱく質などが、細胞の表面で「ロイシン」というアミノ酸を取り込んでいることを明らかにした。

     低栄養状態にした乳がんの細胞にさまざまなアミノ酸を与えると、ロイシンを与えた細胞だけが増殖することも突き止め、ロイシンが細胞増殖に欠かせない役割を果たしていることがわかった。

     乳がんは、がん細胞の種類によってタイプが分かれるが、7割以上は低栄養状態での増殖にロイシンを必要とするという。

     大阪大の金井好克教授(薬理学)は「がん細胞が低栄養状態に適応する仕組みの一端を明らかにし、新たな観点からの創薬が期待される」と評価している。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190429-OYT1T50041/

    https://koibito2.blogspot.com/2018/02/11-2018214-2031-httpswww3.html?showComment=1556503438394#c4248923267246464279

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    1. 【医学】乳がん細胞の増殖と治療薬の効果を左右するタンパク質を世界で初めて発見
      https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1556454342/

      「タンパク 発見」
      https://www.2nn.jp/search/?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF+%E7%99%BA%E8%A6%8B&e=

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  15. 核酸、たんぱく質、アミノ酸、酵素…

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    1. 「文部科学省タンパク3000プロジェクト」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF3000%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

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    2. 「タンパク3000」
      https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?ei=UTF-8&p=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF3000

      https://twitter.com/search?q=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF3000&src=typd

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  16. フリーズドライ技術で保存のマウス精子 高温や低温も受精能力
    2019年5月10日 15時10分

    インスタント食品の製造にも使われるフリーズドライ技術で凍結乾燥させたマウスの精子は高温などの環境にさらされても子どもを誕生させる能力が保たれることが分かったと、山梨大学などの研究グループが発表しました。研究グループは希少な動物の遺伝子などを長期間、安全に保存するために重要な知見だとしています。

    山梨大学発生工学研究センターの若山照彦教授らのグループはマウスの精子をインスタント食品の製造にも使われるフリーズドライ技術で凍結乾燥させたうえでほぼ真空状態にした容器に入れ、高温の環境に置いたり急激に冷やしたりしても体外受精が可能かどうか実験を行いました。

    その結果、95度のオーブンで1時間加熱したあとのフリーズドライ精子から子どものマウスを誕生させることに成功したということです。

    また、氷点下196度まで冷やして常温に戻すという作業を10回繰り返したあとでも受精し、精子のDNAには温度変化への強い耐性があることが分かったということです。

    研究グループではこれまでもマウスのフリーズドライ精子をほぼ真空状態にすることで室温で1年間保存し、子どもを誕生させるのに成功していて、希少な動物の遺伝子などを長期間、安全に保存するために重要な知見だとしています。

    グループの中心メンバーの若山清香助教は「絶滅のおそれがあるものを含め、さまざまな哺乳類の精子の保存にフリーズドライ技術が活用できる」と話しています。

    研究成果をまとめた論文は、イギリスのオンライン科学雑誌「サイエンティフィックリポーツ」に掲載されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190510/k10011911501000.html

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    1. 「若山照彦」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%85%A7%E5%BD%A6

      【インスタント精子】フリーズドライ技術で保存のマウス精子 高温や低温も受精能力〇~
      https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1557475248/

      【生命科学】哺乳類の遺伝子資源の長期保存が可能に? フリーズドライ精子の極限耐性能を発見
      https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1556276049/

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  17. 「生き物を凍結乾燥保存できる」は、本当か?(笑)。

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  18. 謎に包まれた別人類「デニソワ人」チベットにも
    2019/05/11 07:46

     チベット高原の洞窟で見つかったあごの骨が、現生人類とは別の人類とされるデニソワ人のものであることがわかったと、ドイツや中国などの研究チームが発表した。謎に包まれたデニソワ人が、私たちの祖先より先に標高の高い地域に住んでいた可能性を初めて示した成果という。論文は、英科学誌ネイチャーに掲載された。

    16万年前 高地に適応か

     研究チームは、1980年に中国西部にあるチベット高原の洞窟(標高3280メートル)で見つかった下あごの化石を分析。化石に含まれるたんぱく質を最新技術で調べ、デニソワ人であることを突き止めた。

     チベット高原では、3万~4万年前の現生人類の遺跡が発見されている。今回の化石の年代は16万年以上前とみられ、デニソワ人の方が早く低酸素環境に適応していた可能性がある。

     別の研究ではデニソワ人が高地で有利に働く遺伝子を持っていたことも判明しており、現在のチベット人の祖先がデニソワ人と交雑し、この遺伝子を受け継いだ可能性もあるという。

     海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長の話「謎の多いデニソワ人の正体を解き明かすカギとなる発見だ」

     ◆デニソワ人=2008年にロシア・シベリアの「デニソワ洞窟」で小指の骨の化石が発見され、DNA分析からネアンデルタール人に近縁の新種人類と判明した。約5万年前に絶滅したが、現生人類と共存した時期があったとされる。デニソワ洞窟の外で見つかった化石は今回が初めて。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190511-OYT1T50068/

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  19. 茶色の瞳、酒強く…礼文島の縄文女性ゲノム解析
    2019/05/13 21:06

    北海道礼文島の船泊遺跡で見つかった人骨やDNAの分析結果から、推定し復元した縄文人女性の像(国立科学博物館提供)

     北海道礼文島の縄文時代の遺跡で見つかった女性の人骨から、ゲノム(全遺伝情報)を高精度に解析することに成功したと、国立科学博物館などの研究チームが13日発表した。女性は茶色の瞳を持ち、肌の色は濃いめで、酒に強かったとみられるという。縄文人の起源や特徴の解明につながる成果で、論文が近く学術誌に掲載される。

     解析したのは、約3800~3500年前(縄文時代後期)の船泊ふなどまり遺跡から出土した女性の人骨。奥歯の中に保存状態のいいDNAが残されており、現代人のDNAと同程度に解析できた。

     遺伝子の特徴から、女性の肌はシミができやすく、耳あかに湿り気があり、髪の毛は細く縮れていたとみられる。船泊の縄文人は脂肪が多いアシカなどを食べていたとみられ、高脂肪食に適応した遺伝子変異も見つかった。

     さらに、現代日本人が縄文人のゲノムの約10%を受け継いでいたことも判明。東アジアでは、大陸にいる漢民族より韓国、台湾、フィリピンにいる人に近いという。同チームは「縄文人は、弥生時代以降に大陸から渡来した人と混じり合ったと考えられている。今後、弥生人などのゲノムと比較し、現代日本人の成り立ちを解明したい」としている。

     木村亮介・琉球大准教授(人類学)の話「今回の成果は、従来の縄文人のゲノム解読結果に比べて精度が高く、縄文人の起源や現代に続く系譜に迫ることができると期待される」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190513-OYT1T50209/

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  20. 厄介ながん見つける目印に
    金沢大発見のペプチド

    2019/5/18 00:11 (JST)
    ©一般社団法人共同通信社

     転移したり、薬が効かなくなったりしたがんに集まりやすいとみられる、少数のアミノ酸が結合した「ペプチド」を発見したと、金沢大の酒井克也助教(分子生物学)らのチームが17日付で科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジーに発表した。厄介ながんを見つける目印として使えれば、画像診断の性能を向上させられるという。

     酒井氏らは、がん細胞の転移を促したり、抗がん剤への抵抗性を強めたりするタンパク質「HGF」に結合するペプチドを狙って、探し出した。
    https://this.kiji.is/502136751383069793

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    1. がん細胞の転移止める分子=診断や治療に応用期待-金沢大など
      2019年05月18日00時31分

       がん細胞の転移を促進したり、抗がん剤耐性を強めたりするたんぱく質に結び付き、その働きを止めるペプチド(アミノ酸の結合体)を金沢大や東京大などの研究チームが発見し、17日付の米科学誌ネイチャー・ケミカル・バイオロジー電子版に発表した。転移しやすいがんの治療や診断への応用が期待できるという。
       本来は肝細胞などの再生を担う肝細胞増殖因子(HGF)というたんぱく質は、がん細胞の近くでは活性化し、受容体に結合して転移や薬剤耐性獲得を促進することが知られている。
       金沢大ナノ生命科学研究所の松本邦夫教授らは、活性化したHGFにだけ結び付く環状ペプチド「HiP-8」を発見し、合成に成功。HiP-8が結合したHGFは受容体への結合能力を抑えられることも分かった。
       研究チームは、放射性物質を結び付けたHiP-8をマウスに投与。HiP-8はHGFの多いがん組織に集まるため、陽電子放射断層撮影(PET)でがんを可視化することもできた。
      https://www.jiji.com/jc/article?k=2019051800029&g=soc

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  21. 【創薬】動物を使わずに抗体を作製するペプチドバーコード法 京都大学
    https://egg.5ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1557369383/

    「ペプチド」のニュース
    https://www.2nn.jp/word/%E3%83%9A%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%89

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  22. 東大、血液の幹細胞を大量培養 移植治療に応用も
    5/30(木) 2:00配信 共同通信

    新手法で培養した細胞。粒々の中に造血幹細胞が含まれる(山崎聡東京大特任准教授提供)

     赤血球や白血球、血小板の元となる「造血幹細胞」を大量に培養する方法をマウスの細胞実験で見つけたと、東京大の山崎聡特任准教授(幹細胞生物学)らのチームが29日、英科学誌ネイチャーに発表した。細胞分裂を促すが長期の培養は妨げていたタンパク質の代わりに、医薬品のコーティングにも使われる樹脂を培養液に加えた。

     人の細胞にも応用できる方法とみられ、白血病など血液の病気に対する移植治療用の細胞の新たな供給手段になる可能性がある。山崎さんは「わずかでも造血幹細胞があれば、増やして複数の患者に移植できるようになるだろう」と話した。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000011-kyodonews-soci

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    1. 市販「液体のり」、白血病治療の救世主に? 専門家驚嘆
      5/30(木) 9:00配信 朝日新聞デジタル

       白血病の治療で重要な細胞を大量に培養することに、東京大と米スタンフォード大などのチームがマウスで成功した。これまでは高価な培養液でもほとんど増やせなかったのが、市販の液体のりの成分で培養できたという。白血病などの画期的な治療法につながる可能性があり、専門家は「まさにコロンブスの卵だ」と驚いている。

       白血球や赤血球に変われる造血幹細胞は、0・5リットルで数万円するような培養液でも増やすことが難しい。このため、白血病の治療はドナーの骨髄や臍帯血(さいたいけつ)の移植に頼る場面が多かった。

       東京大の山崎聡特任准教授らは、培養液の成分などをしらみつぶしに検討。その一つであるポリビニルアルコール(PVA)で培養したところ、幹細胞を数百倍にできたという。マウスに移植し、白血球などが実際に作られることも確認した。

       PVAは洗濯のりや液体のりの主成分。山崎さんは実際、コンビニの液体のりでも培養できることを確認した。共著者で理化学研究所で細胞バンクを手がける中村幸夫室長は「結果を疑うほど驚いた。研究者はみんな目からウロコではないか」と話した。

       大量培養できれば、臍帯血移植に使う造血幹細胞の不足が解消できたり、骨髄移植のためのドナーの負担を軽くできたりする可能性がある。別の幹細胞も培養できそうだといい、山崎さんは「再生医療や基礎研究に大きく貢献できるかも知れない」と話す。

       論文は30日に英科学誌ネイチャー(https://www.nature.com/articles/s41586-019-1244-x)に掲載される。(合田禄)
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000016-asahi-soci

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    2. 液体のり成分で増殖=マウス造血幹細胞-東大など
      5/30(木) 14:21配信 時事通信

       マウスの造血幹細胞を実験容器内で培養、増殖させる際、現在よく使われるウシの血清成分の代わりに合成樹脂の一種を使うことができたと、東京大と米スタンフォード大、理化学研究所のチームが発表した。論文は30日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

       この合成樹脂は液体のりや医薬品添加剤などに広く使われる「ポリビニルアルコール(PVA)」。造血幹細胞は骨髄にあり、自ら分裂増殖するとともに、血液細胞の赤血球や白血球、血小板に変わる。

       東大医科学研究所の山崎聡特任准教授はヒトの造血幹細胞をPVAで増殖させるには工夫が必要と指摘。その上で「ヒト造血幹細胞で実現すれば、低いコストで大量に増やせるため、白血病など血液疾患の治療に利用できる」と話した。

       造血幹細胞の培養に現在使われるウシ血清成分のたんぱく質「アルブミン」は、精製過程で少しでも混入物があると、造血幹細胞が分裂増殖し続けるのでなく、血液細胞にすぐ変わってしまう。たんぱく質が酸化すると細胞が老化する問題もあるが、PVAを使えば解決できるという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000057-jij-sctch

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    3. 「幹細胞」
      https://news.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&p=%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E

      https://www.2nn.jp/word/%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E

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    4. 「東大医科研」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%8C%BB%E7%A7%91%E7%A0%94

      東大以下研とか医科様研とか揶揄されているあの研究所の発表か…

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    5. 「米スタンフォード大」ってゆってるけど、これもアレかなあ…

      例の新型インフルエンザウイルスのときとおなじような、お仲間ネットワークでやってんだろうね。

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    6. NHKと読売がどのタイミングで発信するかだな…

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    7. 「造血幹細胞」 文房具「のり」の成分使い初の大量培養に成功
      2019年5月30日 22時19分

      これまでほとんど増やすことができなかった血液の細胞の元になる「造血幹細胞」を、文房具の「のり」の成分を使って培養し、大量に増やすことにマウスでの実験で初めて成功したと東京大学などのグループが発表しました。ヒトの造血幹細胞でも増やすことができれば、白血病の治療などに応用できる可能性があるとして、関係者の注目を集めています。

      造血幹細胞は、赤血球や白血球などの元になっていて、骨髄にあるため、白血病の治療で行われる骨髄移植には欠かせない細胞ですが、人工的に増やすことはほとんどできませんでした。

      東京大学医科学研究所の山崎聡特任准教授などのグループは、文房具の「のり」の成分である高分子化合物のポリビニルアルコールの中で、マウスの造血幹細胞を培養したところ、1か月余りで200倍から900倍に増やすことに世界で初めて成功したと発表しました。

      ポリビニルアルコールは、通常の培養では必ず使う「アルブミン」という成分の代わりに使っていて、今後、ヒトの造血幹細胞でも培養に成功すれば、白血病の治療などに応用できる可能性があるとして関係者の注目を集めています。

      山崎特任准教授は「『のり』の成分は不純物がほとんどなく、粘りけが細胞にとってちょうどよかったのだと思う」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190530/k10011935411000.html

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  23. シベリアの永久凍土から絶滅したライオンの赤ちゃん
    2019年6月4日 11時21分

    シベリアの永久凍土の中から絶滅した肉食獣「ホラアナライオン」の赤ちゃんが、極めてよい保存状態で見つかり、発見したロシアと日本の研究チームは、今後、詳しく調べて謎が多い生態の解明につなげたいとしています。

    ロシア科学アカデミーや東京慈恵会医科大学などの研究チームによりますと、去年7月、シベリア北東部の川沿いの永久凍土を調査したところ、かつてユーラシア大陸などに生息し、およそ1万年前に絶滅したとされる「ホラアナライオン」の赤ちゃんを発見しました。

    体長はおよそ40センチ、体重はおよそ800グラムで、生まれたばかりのメスと見られ、およそ3万年前のものと推定されるということです。

    研究チームがシベリアで「ホラアナライオン」を見つけたのは4体目ですが、毛や皮のほか、脳や肺、心臓などの臓器も残り、保存状態はこれまでになくよいということで、まるで眠っているような表情をしています。

    また近くからはおよそ3万年前のオオカミの頭部も見つかり、骨や筋肉だけでなく、眼球や舌までほぼ完全な状態で残されていたということです。

    研究チームの東京慈恵会医科大学の鈴木直樹客員教授は「ここまで保存状態がよいものが見つかったのは初めてで、謎が多い古代の動物の生態の解明につながることが期待できる」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190604/k10011940081000.html

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    1. 詐欺にひっかかってんじゃなきゃよいが…

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    2. 「永久凍土」ネタってのは怪しげなのばっか…
      https://www.2nn.jp/word/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E5%87%8D%E5%9C%9F

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    3. 3万年前のライオン、氷漬けで発見 シベリアの永久凍土
      6/3(月) 17:57配信 朝日新聞デジタル

      シベリアで見つかったホラアナライオンの赤ちゃん(NAO Foundation提供)

       シベリアの永久凍土から、氷河期に生息していたホラアナライオンの赤ちゃんとオオカミの頭部が氷漬けの状態で見つかったと、ロシアと日本の共同研究チームが3日発表した。いずれも約3万年前の個体で、表情が分かるほど「奇跡的に良好」な保存状態だという。

      【写真】シベリアの永久凍土から見つかったホラアナライオンの赤ちゃんの全身。体長約40センチ、体重800グラムほどで、保存状態は「奇跡的に良好」=NAO Foundation提供

       発表によると、ホラアナライオンの赤ちゃんは昨年7月、シベリア北東部の川の近くで見つかった。体長約40センチ、体重800グラムほどで、生まれて間もないとみられる。オオカミは2~4歳で牙や顔の毛が残っていた。いずれも寒い地域に適応して生きていたらしい。

       2体をCTで調べた東京慈恵会医科大の鈴木直樹客員教授は「筋肉や内臓、脳などが良好に保存されている。いまのライオンやオオカミと比べることで、当時の運動能力や生態を明らかにしたい」と話した。今後、DNAも調べる。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000030-asahi-soci

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    4. 永久凍土からオオカミの頭部 3万年前、脳や筋肉残る
      6/3(月) 20:16配信 共同通信

      北東シベリアの永久凍土で見つかった約3万年前のオオカミの頭部(研究チーム提供)

       東京慈恵会医大とロシア科学アカデミーなどのチームは3日、北東シベリアの永久凍土の中から約3万年前のオオカミの頭部を発見したと発表した。骨だけでなく、脳や筋肉、毛皮や眼球が冷凍保存され、ほぼ完全な状態で見つかった。

       コンピューター断層撮影(CT)で頭部を調べた鈴木直樹・慈恵医大客員教授(古生物学)は「まるで生きているようだ」と驚く。3歳前後の成体の頭で、体長は推定1メートル前後と現生のオオカミより小さい。今後は組織やDNAを調べ、生態や現生のオオカミとの関係を明らかにする予定だ。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000138-kyodonews-soci

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    5. 3万年前の「ホラアナライオン」、永久凍土から全身発見
      6/3(月) 21:05配信 読売新聞オンライン

       約1万年前に絶滅したとされる「ホラアナライオン」の全身が、シベリアの永久凍土から見つかったと、東京慈恵会医科大の鈴木直樹客員教授とロシアの研究チームが3日、発表した。筋肉や内臓が残るなど保存状態が良く、生態についての研究が進むことが期待される。

       鈴木客員教授によると、ホラアナライオンは昨年7月、シベリア北東部のサハ共和国で見つかった。体長約40センチ、体重約800グラムで、生まれたばかりのメスの赤ちゃんとみられる。年代測定の結果、生息していたのは約3万年前で、コンピューター断層撮影装置(CT)での分析から、筋肉のほか、脳や肺、心臓などの臓器も残っていることがわかった。

       同研究チームは、2015年と17年にも、シベリアで計3頭のホラアナライオンを発見している。今回の個体はさらに保存状態が良く、臓器まではっきり確認できたのは初めてという。鈴木客員教授は「今後、現在のライオンとの比較や成長過程の推定、DNAの解読も試みたい」と話す。

       このほか、近くの永久凍土から、約3万年前のものとみられるオオカミの頭部も見つかった。こちらも極めて保存状態が良く、筋肉や脳などが残った古代のオオカミが発見されたのは初めてという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00050241-yom-sci

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    6. 3万年、氷に眠る ライオンとオオカミ シベリア
      6/4(火) 5:30配信 有料 朝日新聞デジタル

      シベリアで見つかったホラアナライオンの赤ちゃん

       シベリアの永久凍土から氷河期に生息していたホラアナライオンの赤ちゃんとオオカミの頭部が氷漬けの状態で見つかったと、ロシアと日本の共同研究チームが3日発表した。いずれも約3万年前の個体で、表情が分かるほど「奇跡的に良好」な保存状態だという。
       発表によると、ホラアナライオンの赤ちゃんは昨年7月、シベリア北東部の川の近くで見つかった。体長約40センチ、体重800グラムほどで、生まれて間もないとみられる。オオカミは2~4歳で牙や顔の毛が残っていた。いずれも寒い地域に適応して生きていたらしい。
       2体をCTで調べた東京慈恵会医科大の鈴木直樹客員教授は「筋肉や内臓、脳などが良好に保存されている。……
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00000002-asahik-soci

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  24. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典 74<1>ノーベル賞後も自然体
    2019/06/11 05:00

     ノーベル生理学・医学賞を2016年に受賞した大隅良典さんは、20世紀後半に進展した分子生物学に魅せられ、細胞のリサイクル機構「オートファジー」の謎を解き明かしてきた。知的好奇心に導かれた大隅さんの研究人生は、「役に立つということを前提としない研究こそ科学の礎」という信念に貫かれている。(調査研究本部 佐藤良明)


    「知りたいという欲求が科学の原点」と語る大隅さん(神奈川県大磯町の自宅で、鈴木竜三撮影)

     ノーベル賞を受賞して一番変わったのは、ゆっくりものを考える時間がなくなったことですね。受賞前、講演の依頼は多くても年間10件くらい。それが受賞後は、国内外から毎日何件という依頼や取材の申し込みが届きました。

     昨年2月の脊椎と頸椎けいついの手術のせいもあって、できるだけ無理をしないようにと思っていますが、少しずつ疲れがたまっているのを感じる毎日です。若者に向き合う機会は大事にしたいのですが、今も大半の講演依頼をお断りしています。

     基礎研究を支援する大隅基礎科学創成財団を17年8月に設立し、理事長として多くの時間を使っています。基礎科学者と企業の相互理解も目的の一つですので、製薬会社の役員が集まる会合や様々な業種の企業で講演し、財団を知ってもらう機会を作っています。企業から寄付を募る際も、私が直接出向き、トップの方と議論を重ねる。そんな活動を大切にしています。

     《ノーベル賞は1901年、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺言に基づき始まった。日本の受賞者は26人(うち米国籍2人)を数える》

     ノーベル賞を受賞すると、全人格的に優れた人とみられる傾向が日本ではあります。私自身は受賞前も後も、これといって変化はなく、お話しする内容が変わったとも思いません。

     科学は人間活動の一つですから、科学者は自らが生きてきた時代から切り離すことはできません。私自身はしっかりと人生設計をしていたわけではなく、様々な偶然に導かれました。稼ぐあてもないまま学生結婚し、43歳で独立を機に、新しい研究テーマに挑戦することにしました。

     ですから、私がこれから自分の人生を語るのは、ノーベル賞を受賞した人間の成功物語にするつもりはなく、色々な意味で「いい時代を生きてきた」ことを申し上げたいのです。あまり業績がなくても、とやかく言われず、役に立つことを謳うたわなくとも研究費が得られ、基礎研究に集中することができました。それが許された時代背景は何だったのか、今は何が変わって社会が余裕を失ってきたのか。皆さんに考えていただけたらと思っています。

         ◇

     おおすみ・よしのり 1945年福岡県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒、同大学院理学系研究科博士課程単位取得後退学。理学博士。米ロックフェラー大、東大、基礎生物学研究所を経て、2009年東京工業大特任教授。
    https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190610-OYT8T50086/

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    1. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<2>食糧難 病弱だった幼い頃
      2019/06/12 05:00

      生後間もない頃。この1枚だけが残っている

       私は終戦の約半年前、1945年(昭和20年)の2月に福岡市で生まれました。父・大隅芳雄、母シナの第4子で、兄と2人の姉の末っ子です。父は九州帝国大学工学部に勤め、私が生まれた時は教授になっていました。

       生まれたのは現在の同市中央区当仁地区、大濠おおほり公園の海側で、大陸との交易をしのぶ、古い歴史のある土地です。私が1歳の時に一家は東区香椎かしい(当時は香椎町)に引っ越します。香椎は九大工学部のあった箱崎に近く、父の通勤に便利だったからです。私は以後、高校を卒業するまで香椎で過ごしました。

       近くに自宅を建てるまでの7年ほどは、大きな農家の敷地にある2階建ての一軒家を借りて住んでいました。当時の香椎は農村地帯という言葉はぴったりしませんが、周囲はまだ多くが農家でしたので、小学校の同級生には農家の子がかなりいました。

       借家のあった農家には牛小屋があって、ヤギなどもいたのを覚えています。まだ田耕に牛が使われ、田植えも全て一家総出の手仕事という時代でした。牛車に乗せてもらったり、麦わらの積まれた納屋で遊んだりした記憶もあります。

       家のすぐ前には小川があって、よくフナやドジョウをすくって遊んでいました。家から10分くらいのところに香椎宮という格式の高いお宮があって、そこも遊び場でした。お宮の森で椎の実を拾った思い出もあります。博多湾の香椎浜も近く、アサリを掘りにも行きました。季節になると、ツクシやセリを採りに出かけるなど、自然の中で過ごしました。

       香椎はその後、次第に家が増え、住宅街へと変わっていきましたが、私が子供の頃は、まだ自然あふれる環境でした。初夏にはホタルがたくさん飛んでいたのを懐かしく思い出します。

       私が生まれたのは、戦後の食糧難の時代です。幼い頃は、ミルクを手に入れるのも大変な状況だったようです。私は胃腸も弱かったので、栄養不良になり、腎臓炎になったり、ひどい皮膚病にかかったりしました。両親も、この子は長く生きられないのではと心配したようです。

       小学1年生の通信簿には、20~30日欠席した記録が残っています。小学校の低学年までは、病弱な子供でした。

       《終戦で食糧供給地の旧満州や朝鮮などを失った日本は、45年秋の台風被害で米が記録的凶作に陥る。食糧管理法の配給制度はあったが、ヤミ米に大量に流れ、事態は深刻だった》

       父は庭の一部を畑にしたり、畑を借りて色々な野菜を作ったりして、鶏も飼っていました。まだ卵も大変貴重な時代でした。父は大学教授ですから世間からすれば、学者先生の家なのですが、日々の暮らしは何も他の家と変わりません。日本中、皆が貧しい、そういう時代だったのです。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190611-OYT8T50073/

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    2. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<3>結核の母 救った特効薬
      2019/06/13 05:00

      小学生時代、結核が癒えた母(右)、父(中央)と

       私が物心ついた頃、小学校に入る前から、母は病の床に伏せっていました。結核です。私を産んですぐくらいに発病したのだと思います。何度か入退院を繰り返したようで、九州大学病院に入院していた時に見舞いに行ったことをうっすらと覚えています。

       《結核は結核菌を病原体とする感染症。明治初期までは労咳ろうがいと呼ばれていた。明治から昭和時代にかけて患者が増え、国民病と称された時期もあった。1947~50年は日本人の死因の1位を占めていた》

       当時の詳しい病状は知りませんが、結核菌が背骨を蝕むしばむ脊椎カリエスを患い、体全体の形をしたギプスの中で寝ていました。もちろん長く歩くことなどできません。首の根元が膿うんでいたのでガーゼをよく取り換えていました。家族だけでなく親戚が助けてくれたりと色々あったと思いますが、ともかく、父が献身的だったのです。今から思えば、母をとても大事にする、やさしい人だったなと。

       子供なので、病状の本当の深刻さは伝わっていなかったのかもしれません。当時は体の形をしたギプスが気になり、「あの中に入ってみたい」とひそかに思っていました。長患いで子供心に不安はあったと思います。それでも不思議なことに、特別寂しいとは感じませんでした。きょうだいが多かったからかなあ。姉2人が母親代わりに小さかった私の面倒をみてくれたし、父も色々とやってくれた、ということがあるのかもしれません。

       そのままの療養生活が続いていれば、母もたぶんそんなに長生きできなかったでしょう。ありがたいことに、私たち一家が「ハワイのおばさん」と呼んでいた知人が、当時米国で開発されたばかりの抗生物質を送ってくれたのです。これが効いて母は劇的に回復しました。私が小学2年生くらいのことですが、今になって思えば本当に幸運だったと思います。

       母親が病から解放された経験をしたのだから、「人の命を救う医者になりたい」と思っても不思議ではなかったでしょう。しかし、病気がちだった私が、医者の誤診で危うく死にそうになったりして、医者の仕事にあまり魅力を感じなかったのかもしれません。

       それでも、母を救ってくれたストレプトマイシン、オーレオマイシンという抗生物質や、パスという抗菌薬の名前は記憶に刻まれてずっと覚えていました。その正体が一体何であったかを知るのは大学に入ってからのことでした。

       《ストレプトマイシンは、米国のワクスマン博士らが43年に放線菌の培養液から発見し、結核治療に初めて使われた抗生物質。ワクスマン博士は52年にノーベル生理学・医学賞を受賞する》

       ストレプトマイシンの副作用ではないかと思うのですが、母は少しだけ耳が聞こえにくくなっていました。それでもだんだん元気になって、普通の生活ができていました。父が87年に亡くなった後も香椎かしいで一人暮らしをして、94年に83歳で生涯を閉じました。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190612-OYT8T50088/

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    3. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<4>学者家系 父の期待は理系
      2019/06/15 05:00

      祖父(右端)と父が大学教授、兄(後列)も後年、大学教授になった

       すでにお話ししたように、私の父は九州大学の教授で、工学部長も務めました。父の実家は広島で米屋を営んでいましたが、祖父の時代に家業が傾いてしまいました。それでも父は3人の兄たちの援助で、最終的には東京帝大に入ったのです。そして九州帝大の講師として福岡にやってきました。

       工学部での専門は採鉱学です。昭和の初めといえば日本のエネルギーは石炭に頼っていた時代ですから、鉱山機械の研究などに取り組んでいました。

       《日本の石炭産出は明治初期に産業として成立し、生産量は明治末に年間1000万トンを超えた。その後、軍需を背景に急伸し、1941年に5647万トンと、国内の年間最大生産量を記録した。終戦の45年には2230万トンに下がるが、復興で51年に4650万トンまで回復した》

       母方の祖父は長沼賢海という国史学者です。東京帝大出身で、九州帝大国史学講座の初代教授を務めました。私の名前「良典」はこの祖父がつけてくれました。聖徳太子の十七条憲法の第六条「悪を懲らし善を勧むるは、古いにしえの良き典なり」からとったのです。

       学問分野は違うものの、祖父と父が九州大の教授だということで、子供のころから「将来は研究者になるのかなあ」と漠然とした思いをいだいていました。この話をするにあたっては12歳上の兄和雄のことに触れなくてはなりません。兄は第2次大戦末期に政府が作った特別科学教育学級に選抜されて、45年から広島の高等師範学校付属中学校の特別学級で勉強していたのです。

       《特別科学教育学級は、日本の科学技術をけん引するエリートの養成コースとして、東京、広島などの高等師範学校4校と京都帝大に作られた。47年に廃止されたが、科学のほか様々な分野に人材を輩出した》

       理系だった兄は、敗戦を経て日本社会が激変していくのを目の当たりにして、自然科学よりも人文社会科学をやりたいと思ったのでしょう。東大文学部に進学します。

       兄は中世史を研究する学者になり、東京女子大の教授を長く務めますが、父からすれば当時、「社会との接点が少ない分野に進んで」という不満があったと思います。だから「もう一人の息子は理系に進んでほしい」と願っていたのでしょう。

       もちろん面と向かって言われたわけではありませんが、父のそういう期待のようなものを感じながら私が育ったことは間違いありません。

       当時、子供たちの中で一目置かれる生徒は、勉強ができるか、スポーツが得意か、ケンカが強いかでした。私はといえば運動は全く駄目で、ケンカからはいつも逃げ出していました。

       それに、音楽が得意、絵を描かせると素晴らしい、というような特別な才能があるわけでもない。勉強はそれなりにできる子となると、自然に研究者の道を選ぶことになったのではないかと思います。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190614-OYT8T50099/

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    4. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<5>虫と星好き 科学へ目覚め
      2019/06/17 05:00

      家族で海水浴を楽しんだ中学生時代。2人の姉と。右が本人

       小学校低学年の頃は病弱でしたが、学年が上がるにつれて、身体のことは気にならなくなりました。自宅の周りは自然がいっぱいですから、特に小学5、6年生の頃は昆虫採集に明け暮れていました。チョウを捕まえたり、カミキリやクワガタを採ったりして、図鑑とにらめっこ。せっせと標本を作っていました。

       昆虫採集は昔取ったきねづかで、今でも「このあたりの木にはいるな」という感覚があります。現在の研究室がある東京工業大学すずかけ台キャンパス(横浜市緑区)は緑豊かで里山もある。散歩が好きな私はキャンパスを巡って、毎年夏にはクワガタやカブトムシを捕まえています。

       もう一つ、子供の頃好きだったのは、星空を眺めることでした。望遠鏡を持っているわけでもないのですが、夜、小学校の校庭に行き、星を見ていたことが何回かありました。1等星の名前を全部覚えるとか、星座の名前をいっぱい知っているとか、そういうことを楽しいと感じる子供っているじゃないですか。なんとなく良い思い出として残っています。振り返ると、こうしたことが科学への目覚めなのかもしれません。

       私が科学への関心をさらに深めたきっかけは兄が帰省のたびにプレゼントしてくれた本でした。岩波書店の少年少女文庫などもありましたが、弟には理系に進んでほしいという気持ちがあったのか、科学の本も買ってくれたのです。

       今にして思えば貧乏学生ですから、ずいぶん無理をしたのだと思います。それらはとても優れた本でした。科学に理解があって本選びに目が利いたのでしょう。覚えているのはファラデーの「ロウソクの科学」や八杉龍一「生きものの歴史」、三宅泰雄「空気の発見」などです。これらは挿絵を今でも覚えているほどです。物理学者ガモフの「ガモフ全集」もありました。いま読んでもそれほど易しくはない内容ですね。

       《「ロウソクの科学」は英科学者ファラデーが1860年に王立研究所で行った科学講義を、別の化学者が記録したもの。ロウソクの燃焼時に起きる様々な現象を解説している。1933年、初めて邦訳が出版され、数度の改版を経て読み継がれている》

       この時期は科学少年になっていく過程ですが、子供ですから好きに遊んでもいました。一番よく覚えているのは「家庭マージャン」です。私は小学2年生で覚えて、中学・高校時代は本当によくやりました。隣に中国帰りの老夫婦が住んでいて、その夫婦に両親と私で夜中まで卓を囲むのがしょっちゅうでした。すぐに私が強くなり、かなり勝ちましたね。母も大好きで家族全員です。戦績を父がノートに詳しく記録していたのを覚えています。

       マージャンの最中は言いたいことを言いながらやれるので、我が家ではコミュニケーションの場というか、そんな機能を果たしていました。今からすれば、あの膨大な時間がもったいなかった(笑)と思います。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190616-OYT8T50090/

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    5. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<6>福高化学部 実験気ままに
      2019/06/18 05:00

      福岡高校化学部の仲間と。左が本人

       福岡市立香椎かしい中学校の時代は、成績はトップでした。1960年、博多駅にほど近い県立福岡高校に進学します。

       福岡市は中洲をはさんで「黒田の城下町・福岡」と「町人の街・博多」に分かれます。福岡地区の成績上位校は修猷館しゅうゆうかん高校、博多地区は福岡高校でした。両校のライバル心は強烈で、九州大学に何人合格者を出すかで競っていました。修猷館OBにはいないノーベル賞受賞者が福高から出た、というので大騒ぎになったそうで、これも笑い話のようなものです。

       兄は修猷館を卒業しました。寄留して修猷館に通う選択肢もありましたが、「何が何でも行きたい」というほどの気持ちもなく、ごく自然に福高を選んだのです。

       私は部活動で化学部を選びます。明確な動機があったわけではないのです。化学がなんとなく自分の肌に合っていて、将来は化学者になるのかな、という思いもあって入部しました。

       顧問の先生からは、あまり指導してもらえなかったこともあり、部室に集まっては、好き勝手に実験をしていました。

       エタノールに色々なものを混ぜてみたり、風船に試薬を仕込んで空に上げて破裂させたり。向学心に燃えて化学をやるというよりも、遊び仲間でしたね。3学年合わせると部員が30人くらいはいたのかなあ。3年生では部長をやりました。

       ノーベル賞受賞後に、母校を訪ねる機会がありました。化学部の生徒たちが、ものすごく真面目で熱心なので、「私の時代とは違う」と痛感しました。

       3年生になって大学受験を前に考えたのは、父が九州大工学部に勤めていたので「九大以外のどこかで」。学部も「工学部はないな」と思いました。兄が当時東大にいたので、進学先として東大を考えるのは自然な成り行きでした。化学を勉強したいと思い、理科2類を志望しました。

       受験勉強はそれなりに気合が入っていたと思いますが、校外の模擬試験は1回も受けたことがないし、予備校にも縁がない。そういう時代でした。学校の定期試験だけです。それでも東大の過去の入試問題を解いてみて、どうにか合格するかなと思っていました。

       東大入試の時が初の東京行きでした。ブルートレイン「あさかぜ」に乗るのも初めて。博多から東京まで約17時間かかりました。

       《「あさかぜ」は旧国鉄が56年から運行した博多―東京間を走る寝台特急列車。ブルートレインの先駆けとして知られる。2005年、東京―下関間の運行を最後に姿を消した》

       当時、東京・板橋に住んでいた兄の家に泊めてもらいました。入試ではある程度手応えを感じたので、「たぶん受かっていると思うよ」と兄に話したら、「そういうことを言うやつに限って落ちてるぞ」と注意されたのを覚えています。入試の結果は、駒場キャンパスに義姉が確認に行ってくれ、合格しました。

      (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190617-OYT8T50117/

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    6. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<7>分子生物学との出会い
      2019/06/19 05:00

      東大の合格発表掲示板前で。中央でこちらを向いているのが大隅さん

       1963年、東大での新生活は、駒場キャンパスに近い下宿で始まりました。普通のお宅の2階に間借りです。机と布団だけ、ほとんど持ち物はありませんでした。当時は都立高校と地方の公立高校の出身者が大半です。学費は年1万2000円で、駒場寮の食堂の昼食・夕食は40円、電車の初乗りが10円でした。

       前期課程の2年間、ロシア文学の長編をはじめ、人生で一番たくさん本を読んだ時期でもありました。また、その当時、学生は社会的な問題に対する関心が高く、現在にも続く沖縄、米軍基地の問題などでクラス討論が盛んで、デモや集会にもよく出かけました。

       私は将来、化学者になりたいと思っていましたが、化学の講義は私の興味をそそるものではありませんでした。それよりも60年代に展開され始めた分子生物学に興味を感じるようになっていきます。

       私にとって生き物はとても身近で好きなものでした。それでも高校では地学、化学、物理を選択し、生物は何も学んではいません。しかし、生命の一般原理が分子の言葉で語れることに魅せられたのです。

       《米国のJ・ワトソン、英国のF・クリック両博士は53年、生命の設計図、DNA(デオキシリボ核酸)が、塩基という化学物質によって二重らせん構造を作ることを解明した。分子生物学の勃興であり、20世紀最大の科学的発見とされる。ワトソン博士らは62年、ノーベル生理学・医学賞を受賞する》

       東大では、3年次から本郷の各学部学科へ進学します。そのため2年の後期に、進学先の振り分け(進振り)があります。それまでの成績によって希望する進学先が決まります。私は成績がそれほど良かったわけではなかったので、この時、自分の進路について最も真剣に悩むことになりました。

       まだ将来を完全に決めかねていた私は、さらに2年間、物理、化学、数学、生物などの基礎を学べる教養学部の基礎科学科に進もうと思いました。

       前年にできた新しい学科で第1期生の情報しかないし、どれほど志望の学生が集まるのか見当がつきません。私は第2志望を書かなかったので、希望がかなうのか本当に心配でした。

       何とか進学できた基礎科学科は、同級生50人、多様な人の集まりで活気に満ちていました。卒業後の進路も多様で様々な専門分野に散らばりました。最近集まった久しぶりの同窓会はとても楽しく、いい学科だったと思いますが、残念ながら今はありません。

       生物関連の講義は楽しかったものの、電磁気学、量子力学などは消化不良で、次第に自分の将来は生化学、分子生物学だと思うようになりました。

       その当時、日本で分子生物学を掲げる研究者はそれほどいない時代でしたが、基礎科学科には今堀和友教授がおられました。今堀研究室では大腸菌を使い、タンパク質の合成メカニズムなどを研究していました。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190618-OYT8T50104/

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    7. 「渡辺格 分子生物学」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%A0%BC+%E5%88%86%E5%AD%90%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6

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    8. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<8>紛争さなかの大学院生活
      2019/06/20 05:00

      駒場キャンパスで学生集会が活発に開かれた(1968年9月撮影)

       東大教養学部の基礎科学科を卒業するに当たっては、迷うことなく大学院に進学しました。学部時代に影響を受けた今堀和友教授の下で分子生物学を研究したいと思い、1967年、駒場キャンパスに出来た大学院相関理化学専門課程の1期生になります。

       当時の分子生物学は、大腸菌とウイルスを用いて、地球上の生命の基本原理を確立していく時代です。私は助手の前田章夫先生の指導の下、大腸菌のタンパク質合成装置であるリボソームの研究に取り組むことになりました。

       大腸菌を培養しては、すりつぶし、そこから超遠心分離機でリボソームを精製し、実験をしていました。こうして細胞の中で絶え間なく進行するタンパク質合成が、私の生涯のキーワードの一つになりました。

       当時は今のような優れた教科書もない時代で、著名なフランスの生物学者F・ジャコブ博士らの「細菌の性と遺伝」という翻訳書があるくらいでした。今と違って国際学術誌も少なく、全て船便で数か月かかって届く時代でした。

       66年、生命活動を担う「遺伝暗号」をテーマに米ニューヨーク州コールドスプリングハーバーで開かれたシンポジウムの分厚い冊子を研究室の皆で分担して読み、泊まり込みで勉強しました。遺伝暗号とタンパク質を結ぶ謎が解けていく過程をわくわくしながら学ぶことが出来たのは、幸せでした。当時、日本の研究室は欧米に比べて貧しく、実験に使用する試薬や機器などは高価な輸入品に頼らざるを得ませんでした。

       私自身、たいした成果が上げられたわけではありませんが、良い時代に巡り合えたと思います。新しい学問が勃興する時は、まだ権威者がいないので、誰もが考え、挑戦することができます。その意味で若者が元気なのです。このことが、私が化学よりも分子生物学に興味をそそられた理由だったのでしょう。

       60年代は学生たちが社会問題に強く関心を示す時代でした。大学院修士2年には東大紛争が始まり、博士課程1年の頃までは、落ち着いて研究を続ける雰囲気ではありませんでした。

       《東大紛争は68年、研修医の待遇改善を求める医学部生らの運動を契機に、大学運営の民主化を巡って激化した。警察の機動隊を学内に入れたことが、大学自治の放棄だと反発を招き、大学全体の紛争に拡大。安田講堂が学生に占拠されて混乱を極める中、69年の東大入試は中止された》

       ほぼ毎日のように集会やデモに参加し、本郷キャンパスにも出かけました。学生が立ち上がれば、社会正義は守られて、社会が発展すると信じることが出来た青年期でした。若者が国の将来や人間の未来について考え、行動することは大切なことだと思っています。

       大学院の博士課程は、自立した研究者になるうえで最も大事な時期です。自分なりにテーマを考え、実験計画を練る必要があるのですが、はたと気がつくと博士課程の最初の1年も終わりに近づいていました。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190619-OYT8T50135/

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    9. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<9>京大へ 学生結婚で新生活
      2019/06/22 05:00

      新婚生活は京都でスタートした(清水寺で)

       何も研究が進むことなく、博士課程1年目が過ぎたと前回お話ししました。当時、私は研究テーマを、大腸菌が作るタンパク質コリシンE3の作用機構にしようと考えました。コリシンは、細胞のタンパク質合成を瞬時に止める働きがあり、興味を持ったのです。

       東大から京大生物物理学教室に移ってコリシンを研究している前田章夫助教授のもとに内地留学します。

       《京大の生物物理学教室は1967年に創設された。数度にわたる改組を経て、現在は構造生理学、ゲノム情報発現学など、基幹となる六つの分野で研究を行っている》

       京大に行き、様々な研究者や学生と出会ったことで、今から振り返れば、私の知識やものの見方も広がりました。

       京都に移って約1年後の71年3月、学生結婚しました。妻の萬里子は東京都立大学を卒業した後、分子生物学を志して、東大大学院に入学し、私と同じ今堀和友研究室に入ってきた2年後輩です。

       結婚当時、私たちはこの先いつから定職に就ける、という当てもなかったのですが、全く呑気のんきで計画的ではありませんでした。そんなことが平気な時代でもあったと思います。

       その頃、父は九州大を退官して佐世保工業高等専門学校(長崎県)の校長を務めており、佐世保に2人で挨拶に行きました。「せめて博士課程を修了してからにしろ」くらいは言われるかなと思っていましたが、特に反対はされませんでした。妻の両親も認めてくれました。内心ではひどく心配していたに違いありませんが、よく何も言わずに許してくれたな、と今にして不思議に思います。

       私たちは結婚式など形式的なことはあまり気にかけていませんでしたが、双方の友人や研究室の仲間たちが、結婚披露宴を仕切ってくれました。会費制のささやかな会でした。

       2人の新しい生活の場になる京都への旅が、新婚旅行の代わりです。披露宴会場から、妻は実験道具をぎっしりと詰めたリュックを背負って、私たちは京都へ出発しました。

       こうして、京大にほど近い北白川の小さなアパートでの生活が始まります。妻は大腸菌のタンパク質合成にかかわる酵素の研究を、同じ前田研究室で進めることになりました。2人の奨学金と私が始めた予備校講師の収入で何とか生活できると思っていました。休日には中古の自転車2台で出かけ、京都の街を楽しんでいました。

       ところが、まもなく妻が妊娠していることがわかります。妻は子供を育てるために、定職に就くことを決断します。就職活動に加えて出産も控え、家族の協力を得やすい東京へ1年足らずで戻ることになったのです。

       こうして、妻は京都ではほとんど研究することがかなわず、私が随分振り回す結果になりました。彼女の行動力に感謝するほかありませんが、同業者としては一方的に甘えてしまうことになりました。

      (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190621-OYT8T50108/

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    10. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<10>4年半がかりの博士論文
      2019/06/24 05:00

      京都大で研究していた頃(生物物理学教室の建物屋上で、後方は大文字山)

       働き口を探していた妻は、三菱化成(当時)が生命科学研究所を創設するという広告を見つけて応募します。幸い生命研に研究職を得た妻は、東京に戻って長男を出産します。実家の両親と、隣に住む次姉に子供を預かってもらい、出産3か月後には働き始めます。

       《三菱化成生命科学研究所は1971年6月に設立された。親会社の社名変更に伴い94年に三菱化学生命科学研究所に改称される。2010年の解散までに、100人を超す大学教授を輩出するなど、科学界で独特の地位を保っていた》

       私も京都を離れ、72年春、東大農学部に移っていた今堀和友教授の研究室に戻り、研究生となりました。大学院は満期退学し、博士論文のための実験などを続けることにしました。

       前にお話ししたように、私の研究テーマは大腸菌のタンパク質コリシンE3の作用機構に関するものです。ずいぶん時間はかかりましたが、農学部の研究生時代にその仕組みの一端を解明したのです。

       詰めの実験は、それまでも時々訪ねていた国立がんセンター(当時)の西村●すすむ博士の研究室で進めることができました。西村博士に限らず、東大医科学研究所など外部の研究者らの知己を数多く得たことにより、私はその後の研究で助けられたと思っています。(●は二点しんにょうの「進」で「ふるとり」の上に日)

       学習塾の講師などをしながらの研究生活でしたが、ようやく論文をまとめて博士号を74年11月に取得できました。今から思えば完成度の低い学位論文ですが、それが当時の私の実力だったと思います。いずれにしても、テーマを決めてから論文にたどり着くまで4年半以上かかったわけですから、のんびりしていたと言わざるを得ません。

       今堀教授には時々就職先の相談をしていましたが、「どこかあるだろう」と言われているうちに時が流れました。この頃、国立遺伝学研究所の助手に応募したり、米国の大学研究者に留学希望の手紙を書いたりしましたが、いずれもうまくいきませんでした。

       当時童顔だった私は、留学を意識して、あまり若くみられたくないという思いから、ひげを伸ばし始めました。今でこそひげを伸ばしている人も少なくありませんが、その頃は真っ黒なひげで目立ちました。

       このひげも、後でお話しする留学のさなかに、あまり良いことがなかったので、気分一新でそってみましたが、自分でも奇妙に見えて次の日からまた伸ばしました。今はすっかり白くなりましたが、もう50年近くたちます。

       ある日、今堀教授から留学を勧められ、「これからは細胞生物学の時代だから」と、米ニューヨークにあるロックフェラー大学のG・エーデルマン教授(免疫学)を紹介してもらいました。手紙を出すとすぐにでも来て良いという返事が来ました。

       エーデルマン研には今堀研究室の先輩で、大いに活躍していた矢原一郎博士がいて、「今堀研出身者なら、大丈夫だろう」と思われたのでしょう。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190623-OYT8T50098/

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    11. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<11>家族でNY留学生活
      2019/06/25 05:00

      ニューヨーク沖での釣り。留学時代の楽しい思い出の一つだ

       ニューヨークへの出発は1974年の暮れでした。単身赴任という選択肢もありましたが、初めての海外渡航で、またとない機会ですので、妻、長男と3人で一緒に行こうということになりました。

       妻は勤務していた三菱化成生命科学研究所の所長から、「2年で帰国すれば復職させる」というありがたい申し出をいただいていましたが、結局3年以上の滞在となり、生命研を離れることになります。

       留学したロックフェラー大は、マンハッタン島のほぼ中央のイーストリバー沿いにあります。まずは、大学に近い1番街にある古いアパートに入居しました。

       《石油王ロックフェラー一族は01年に米国初の生物医学研究センターとなるロックフェラー研究所を創立。細菌学者・野口英世も同研究所に在籍した。主に医学・生物学の教育研究を担い、65年、ロックフェラー大学に改組した》

       エーデルマン教授のもとで、博士研究員となった私の給料は年1万3000ドル(当時の円換算で約380万円)でしたが、その頃、サンフランシスコの銀行に勤めていた義兄と姉は、この収入では物価の高いニューヨークにはとても住めないと心配してくれました。

       新生活のスタートは、ベッドやテーブルは借り物で、他の家具も帰国する日本人から譲り受けるといった具合でした。2年目からは、大学が新しく建てた高層のファカルティーハウス(宿舎)に引っ越し、快適になりました。ニューヨーク滞在中は、大停電を経験したり、米国の建国200年を祝うたくさんの帆船を見物したりもしました。

       《ニューヨークは過去に何度も大規模な停電に見舞われている。77年7月は落雷が原因で、場所によっては25時間も復旧せず、900万人が影響を受けた。各所で略奪行為が頻発した》

       先輩の矢原一郎博士には大変お世話になり、米国の生活について様々な助言をいただきました。矢原夫妻と一緒にマージャンをしたり、小型船を持っている日本人の船で海釣りに出かけたりもしました。

       もちろん日本人とだけ付き合っていたわけではなく、子供の保育園の関係で、それこそ色々な国の子供の親たちとも親しくなり、まさに「人種のるつぼ」といわれる国際色豊かなニューヨーク生活でした。

       こうして私たちは、ほぼ3年間米国で暮らしたので、さぞ英語は達者になっただろうと思われそうですが、実は2人とも英語は全く鍛えられませんでした。

       妻は同大の遺伝学研究室に客員研究員のポストを得ましたが、私たち2人の研究室は、ともにほとんどミーティングを行わず、発表や議論の機会も少なかったのです。家に帰れば日本語の世界で、保育園に通っていた長男だけが、テレビを見て笑っているというような生活でした。

       留学して2年目に次男を授かり、ベビーシッターを探すのに苦労しました。ベネズエラ人の優しい女性と出会うことができて、妻も研究を続けられました。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190624-OYT8T50172/

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    12. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<12>実験で壁 酵母研究に活路
      2019/06/26 05:00

      酵母と出会ったロックフェラー大の留学時代(1977年撮影)

       ロックフェラー大は小さな大学ですが、細胞生物学の屈指の拠点で、学内に教科書で習ったようなノーベル賞学者が何人もいました。毎週、世界中から著名な研究者が来て講演します。

       私を受け入れたエーデルマン教授は、1972年に免疫に関わる抗体分子の構造決定の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したばかりの気鋭の科学者です。大変怖いことでも有名でした。研究室でも厳しく、教授から呼ばれた際に、少し待たせただけで、大事な試料を流しに捨てられたなどという話も聞きました。研究室には他に教授、准教授が数人いて、世界各国から博士研究員の留学生も来ている大所帯です。

       私は日本を出る時、エーデルマン研では、免疫細胞のリンパ球が、刺激を受けることで細胞分裂が誘導される仕組みを研究することになっていました。ところが留学して間もなく、エーデルマン教授は、免疫系から離れて発生生物学の研究室にすると宣言しました。受精初期から生体までの全ての過程の研究に取り組むというわけです。

       私は、マウスの卵の試験管内受精系を構築するよう命じられました。実験はそれほど難しくなく、実験系も確立できました。顕微鏡で見たマウスの卵子の発生過程は美しく感じました。しかし、それまで大腸菌しか扱ってこなかった私は、わずか十数個のマウスの卵子を前に、「自分がどのように研究を展開できるか」と自問自答が続きました。

       今なら色々な手法があるでしょうが、その当時、私には良いアイデアが浮かばず、苦しい時代でした。研究では、自分が面白いと思えて、解き明かす喜びを感じられる事象に出会うことが大切だと思いました。

       ここで転機が訪れます。私の研究室に、M・ジャズウィンスキー博士が加わります。彼は大腸菌に感染するウイルスがDNAを複製する研究で博士号をとった専門家です。研究室では、DNA複製が始まる仕組みを、酵母を使って探る新たな研究を始めました。

       酵母は遺伝学の研究が容易なため、我々の体を構成する、核を持った真核細胞のモデルとして注目され始めていました。米国のL・ハートウェル博士は、酵母を巧みに使い、細胞が増殖を繰り返す「細胞周期」に関する遺伝子変異を持つ株を数多く発見しました。酵母を用いると細胞周期の大事な原理が理解できるという期待を抱いたわけです。

       《ハートウェル博士は70年代、細胞周期のカギを握るcdc遺伝子を発見し、細胞分裂の仕組みを解明した業績で、2001年のノーベル生理学・医学賞を3人で共同受賞した》

       私は酵母の実験系が自分の感覚と合致し、様々な解析手法があると思い、その研究に加わることにしました。私の酵母との出会いであり、以後四十数年、この小さな細胞と付き合うことになります。DNAの複製開始の仕組みは、生物学の中心課題の一つであり、すぐに成果が出るようなテーマではありませんでした。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190625-OYT8T50130/

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    13. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<13>帰国 未解明の液胞に注目
      2019/06/27 05:00

      東大植物学教室時代は酵母の研究を進めた

       米ロックフェラー大学の留学も3年目の終わりに近づいた1977年秋、今堀和友教授から、東大理学部植物学教室の安楽泰宏教授の研究室の助手に応募しないかという話を頂きました。安楽教授とはそれまで学会などで2、3回お話をしただけでしたが、著名な生化学者であることは知っていました。

       私は留学中、論文がたった1報あるだけです。今なら「もっと業績のある人がいるので」と判断され、採用は難しかったと思いますが、安楽教授の決断のお陰だと感謝しています。

       妻はもう少し研究を詰めたいと、ニューヨークで生まれた次男と現地に残ります。私は5歳の長男を連れて、11月に帰国しました。

       着任した安楽研究室は当時、メンバー全員が大腸菌を使い、アミノ酸などが細胞膜をどのように通って運ばれるか、という「膜輸送」現象などの生化学的研究を行っていました。

       私はもう一度、大腸菌の研究に戻る覚悟をしていましたが、安楽教授は「酵母で好きなことを始めていい」と言ってくれました。

       何に取り組もうかと色々と悩みましたが、酵母の液胞の研究をやりたいと申し出ました。研究室全体が生体膜を研究しているので、私も液胞膜を対象にしようと思いました。私は常々「人がやっていないことをやりたい」と考えていたので、まだ解明が進んでいない細胞内の膜を研究するのが面白いと思いました。

       植物細胞では、液胞が体積の大半を占めますが、当時は細胞のゴミため程度にしか思われていません。色々な機能が隠れているに違いないと考えたのです。

       研究の結果、液胞膜にはアミノ酸やカルシウムイオンなどを能動的に取り込む輸送体が存在し、細胞内の貯蔵庫となっていることがわかりました。

       さらに私たちは、液胞内を酸性に保つ装置(V‐ATPase)も発見しました。この装置は、細胞内の様々な膜の機能を制御する上で重要な働きをしており、今も盛んに研究されています。

       私一人で始めた酵母の研究でしたが、数年後から優秀な大学院生が次々と加わり、徐々に大きなグループになりました。

       私は当時から全国の酵母研究者が集まる会に参加していました。その中で私は、酵母の得意とする遺伝学とは無縁な液胞膜について、生化学を基盤にして研究を続けていました。

       細胞生物学の重要性がまだ認識される前だったので、遺伝子やセントラルドグマから最も遠い私の研究について、「大隅は一体何に興味があるのだろう?」と多くの人が思っていたに違いありません。

       《セントラルドグマはクリック博士が提唱した概念。DNAからRNAが作られ、RNAからタンパク質が合成される過程を指す。生命活動の根本原理だが、70年代には、RNAからDNAを作る逆転写酵素が見つかるなど、セントラルドグマに修正を迫る新発見が相次いだ》 (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190626-OYT8T50048/

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    14. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<14>43歳で独立「分解」の道へ
      2019/06/29 05:00

      駒場時代、少しメンバーが増えた頃の研究室のハイキングで(中央奥が本人)

       東大・本郷の理学部植物学教室での10年余りの間に、液胞膜の輸送系や、V‐ATPaseなどの解析で、それなりの研究成果を挙げましたが、私も40歳を過ぎて、そろそろ次のポジションを考えなければなりません。そんな折、駒場の教養学部生物学教室に助教授として来ないかという話が舞い込みます。

       これまで述べてきたように、駒場は私の研究者としての原点です。1988年、大学院生が大勢在籍していた安楽泰宏教授の研究室から独立しました。大学院時代を過ごした3号館という古い建物の3階の1部屋を、同じ日に東大の生物化学科から赴任した桂勲助教授と半分ずつシェアしてのスタートでした。

       当時、私が持ち込んだ実験機器は、光学顕微鏡、遠心分離装置、酵母の培養器、分光光度計など本当に必要最小限のものだけでした。研究資金も小さな額の科研費を持っている程度で、とても潤沢とは言えません。

       せっかく独立して研究を始めるのであれば、これまでとは違うことをやろうと考えました。そして前から少しあたためていた液胞の分解機能を新たな研究テーマに選びます。

       私は既に43歳になっていました。新しい研究に不安はなかったかとよく聞かれますが、さほど気になりませんでした。鈍感だということかもしれませんが、それが私なのでしょう。

       《細胞の分解機能の研究は、50年代にベルギーのC・ド・デューブ博士が動物細胞で小器官リソソームを発見したことで本格化した。博士は細胞質成分がリソソームに運ばれて分解される過程をオートファジー(自食作用)と命名する。博士ら3人は74年に細胞小器官の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した》

       私は以前から、酵母が引き起こす胞子形成という現象に興味を持っていました。これは、通常の酵母が飢餓に陥ると、2回分裂して、染色体が半数になった細胞(胞子)を四つ作る現象です。

       この大規模な細胞の作り替えは、外に栄養がない時に引き起こされますから、胞子に必要なタンパク質を作るには、酵母自身のタンパク質の分解が必須であるに違いないと考えました。液胞は内部が酸性で、タンパク質分解酵素をはじめ様々な分解酵素を含んでいます。こうした特徴は、動物細胞のリソソームと同じです。私は、液胞が細胞内の分解に関係しているのではないかと推察したのです。

       それが事実であれば、液胞の外の細胞質にあるタンパク質が、液胞膜を通って液胞内部に入り、分解酵素に出会わなければなりません。従って、この過程には膜現象も絡んでいて、容易ではありませんが、興味深い課題だと思いました。

       どこから手を着けたらいいのか全く分かりません。しかし、研究開始からわずか数か月後の一つの観察が、その後の私の研究人生を決定づけることになるとは、その当時は知るよしもありませんでした。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190628-OYT8T50092/

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    15. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<15>よい講義とは 模索続く
      2019/07/01 05:00

      自分の話が相手にきちんと伝わっているか気になる(学外の講演で)

       東大の教養学部では、一般教養の生物学の講義を担当しました。大学に入りたての学生を対象とした講義は、理科2、3類の学生は必修、理科1類では選択科目です。

       私が学生だった頃は、講義内容は教員に任されていて、同じ科目でも教員によって内容が結構違いました。私が着任した頃から、できるだけ内容をそろえようと生物の担当教員で話し合ってガイドラインを決め、アミノ酸、タンパク質、核酸と順序立てて講義することが決まりました。

       私は教科書を指定せずに、できるだけ面白く話したいと考えていました。生物学の最初の講義では、人間の身体では1秒間に赤血球が何個できるか計算しなさい、という問いから始めていました。答えは約300万個です。

       赤血球は体の隅々にまで酸素を運ぶ細胞で、中にヘモグロビンという赤い色素を持つタンパク質が詰まっています。ヘモグロビンは1秒間に1000兆個作られます。

       このことから、私たちの体の中では、実に膨大な数の細胞とタンパク質が作られては、壊されていることがわかります。生命がいかに動的な存在であるかを実感してから、生物学を学んでほしいと思ったのです。

       《生物学の標準的な解説書としては1983年初版の「Molecular Biology of the Cell」(細胞の分子生物学)が知られる。大隅さんは第2版の日本語版(90年)を監訳した》

       反省を込めて思い出すのは、植物学の講義です。植物学教室に10年在籍し、それなりに知識はあると思い、教養学部の講義くらいはこなせるだろうと担当したのですが、体系的に学んだわけではないので、内容によってはとても貧弱な知識しかないことを痛感しました。

       毎回、事前に色々と教科書を読んで半年間をなんとか終えました。やはり付け焼き刃では、面白い講義はできないことを思い知らされる機会になりました。

       もう一つ、講義の難しさは専門用語です。自分でも経験するのは英語の講演で、一つ単語が分からないとそれが気になって全体が理解できなくなります。講義も同じで、植物学教室にいた習慣から、葉緑体を安易にクロロプラストと口にします。学生は、それを知らなければ講義の内容が分からなくなります。

       本来なら一つ一つ丁寧に説明しなければいけないのですが、それも結構難しいのです。全員が分かることに重点を置くか、興味を持って聴いてくれる人を対象にするのか。これは今も私を悩ませる問題ですが、私はやや後者寄りだったのかもしれません。

       このように、私の講義は周到に準備されていたとは言えないものでした。でもこの頃、教授や准教授になった人から「理科1類の学生でしたが、先生の講義を聴いて生物学の領域に進みました」と言われることがあり、恥ずかしさと嬉うれしさが錯綜さくそうします。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190630-OYT8T50088/

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    16. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<16>目で見ることの大切さ
      2019/07/02 05:00

      生物学の基本は観察。時間があれば今も顕微鏡をのぞく

      大隅基礎科学創成財団のロゴ

       東大理学部と教養学部の時代、酵母研究者の中で恐らく私が一番顕微鏡をのぞく時間が長かったと思います。当時、私が持っていた倍率400倍程度の光学顕微鏡で酵母を観察しても、全体の形は分かりますが、内部構造は液胞くらいしか見えず、一生懸命見る人はあまりいません。私は液胞に注目していたので、いつも見ていました。

       顕微鏡をのぞくと様々な気づきを得ることができます。色々な形の細胞があることが分かり、同じ細胞でも「今日は元気が良さそうだ」などと感じます。人間は視覚が発達しているので、私は生物学の基本は観察だと思っています。

       生化学や分子生物学のように細胞をすりつぶして分析する研究では、出た結果は多数の細胞の平均値になります。例えばある現象に50という数値が出たとすると、100の細胞と0の細胞が半々なのか、全ての細胞が50なのか判断できません。顕微鏡観察では、一個一個の細胞の情報を得られるので、どれほどばらつきがあるのかが分かります。

       私が顕微鏡をよく見るようになったのは、ロックフェラー大で酵母の細胞核を集めていた時でした。核を精製する過程で、装置の最上層に白い層ができます。顕微鏡観察で液胞だと分かりました。核を集めるのには苦労しましたが、こんな簡単な操作で採れる純度の高い細胞内小器官があるのかと驚き、いつか本格的に研究してみたいと思いました。それが後々の研究につながったのです。

       顕微鏡技術はこの30年で目覚ましい発展を遂げました。酵母のような小さな細胞も微細な構造まで観察できて、細胞生物学の最も強力な武器になっています。蛍光顕微鏡は、まさに限界に迫る分解能を達成しました。それまで見えなかったものや、その動きが見えるようになるのは、素晴らしく感動的です。でも観察の基本は、研究者が観みたいと思うものを定めて、工夫を重ねてじっくりと取り組むことにあると思います。

       《電子顕微鏡の原理を確立したドイツのE・ルスカ博士は1986年、他の2人の研究者とともにノーベル物理学賞を受賞した》

       2017年に設立した大隅基礎科学創成財団のロゴは顕微鏡です。芽を出した酵母と組み合わせたイラストになっています。

       色紙にサインを求められた時は「観る楽しさ、知る喜び、解く歓び」と書きます。まずはじっくり見てみるという私なりの研究姿勢と、周りにあふれる情報ではなく、自分の目で見て感動し、発見してほしいという思いを込めています。

       こうした研究スタイルが、私に一大転機をもたらします。酵母のオートファジー(自食作用)を顕微鏡で発見したのです。(調査研究本部 佐藤良明)

                ◇

       大隅さんが、理事長を務める大隅基礎科学創成財団について語ります。
      https://www.yomiuri.co.jp/stream/38/12169/

      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190701-OYT8T50110/

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    17. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<17>酵母のオートファジー発見
      2019/07/02 05:00

      液胞内を動き回る粒は、細胞の一部を含んだ膜構造だった(電子顕微鏡画像)

       生命は絶え間ないタンパク質の合成と分解の平衡として成り立っています。合成の過程は分子生物学の王道として数多くの研究がなされてきました。しかし、分解はそれほど重要な過程ではないと思われ、研究が進んでいませんでした。

       私は分解の理解は大切だと考え、液胞が細胞内の分解に関わっているのではないかと考えました。この問題をどこから攻めるか。液胞の分解酵素の方から、とも考えましたが、名案が浮かびません。前にお話しした胞子形成の過程で、最も活発に自分自身の分解が起きると考えられます。

       液胞は分解酵素以外にはほとんどタンパク質を含まないので、顕微鏡でよく見えるわけです。

       それまでさんざん液胞を観察して、液胞の中にある構造は容易に検出できることに気づいていました。常識的には思いつかないかもしれませんが、細胞質の成分が液胞に運ばれたら、顕微鏡で見えるのではないかと考えました。しかし、胞子形成培地に移した酵母を観察しても、液胞に大きな変化はありませんでした。

       ある日、それは液胞に運ばれたものが、すぐに分解されてしまい見えないのではないか、と考えました。早速、米国にある酵母の遺伝子ストックセンターに手紙を書いて、液胞のタンパク質分解酵素が欠損した変異株を取り寄せました。

       その株を胞子形成が誘導される窒素成分がない培地(飢餓培地)に移して観察しました。駒場に移って2か月ほどたった1988年6月頃のことでした。

       観察を始めて数時間後、液胞の中で丸い粒が激しく動き回っているのが見えました。そこでじっくり観察すると、丸い粒は飢餓培地に移した30分後から見え始め、3時間ほどたつと全ての液胞が粒子で満たされていきます。間違いなく面白い現象に出会ったと確信しました。これがまさしく私のその後の研究者人生を決めた瞬間でもありました。

       この現象を顕微鏡で見つけられたのは、その粒が直径0・5ミクロン(1000分の1ミリ・メートル)の大きさで、激しく動いていたからです。もう少し小さければ運動が速すぎて、逆に大きければ動きが鈍くて気づかなかったでしょう。こうした幸運が発見につながることがあるものだ、とつくづく思いました。後にその粒は細胞質の一部を膜が取り込んでできた膜構造だと分かり、オートファジーの研究へと展開されていきます。

       その後、竹重一彦さんが日本学術振興会の特別研究員として研究に加わります。彼の実験によって、この現象が胞子形成をしない細胞でも起き、窒素成分だけでなく、炭素成分の欠乏でも起こることから、より一般的な飢餓に対する細胞の応答だと分かりました。

       《学振特別研究員は、大学で学術研究を担う若手研究者の養成と確保のため、85年度に創設された制度。博士課程在籍・修了者の非常勤ポストで、任期3年の採用枠が多い》

      (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190702-OYT8T50140/

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    18. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<18>電子顕微鏡で全体像把握
      2019/07/04 05:00

       私が顕微鏡で見た現象は、酵母が飢餓状態になった時に自分自身の一部を食べる現象、オートファジーだろうと思いました。オートファジーという言葉はノーベル賞のお陰で広く知られるようになりましたが、当時は生物学者ですらあまり知らない言葉でした。

       簡単に言うと、細胞が自分の一部を膜で取り囲んで分解し、再利用する機構で、日本語では「自食作用」と呼ばれています。ほぼ全ての細胞が持つ基本的作用で、例えば絶食すると、ほぼ全身でオートファジーが起きます。

       オートファジーは現在、様々な生命現象に関与し、私たちの健康に関わっており、オートファジーの異常が様々な病気と関連することが分かってきています。

       オートファジーの研究は1950年代後半から、動物の器官や培養細胞で開始されましたが、その詳細な機構や生理学上の意味については、長い間不明のままでした。

       私はまず、どのような機構で、酵母の液胞内に粒が現れるのかを知るためには、より解像度の高い電子顕微鏡による解析が必要だと考えました。幸いなことに、日本女子大出身で素晴らしい電顕技術を持つ馬場美鈴さんが、この研究に参画してくれました。

       酵母の画像解析には色々と解決すべき課題がありましたが、彼女はそれらを一つ一つ克服して、この現象の全容を見事に画像として明らかにしました。ノーベル賞に貢献した論文の美しい電子顕微鏡写真は、全て彼女の努力の結果です。

       酵母が飢餓にさらされると、小さな膜の袋が現れ、伸び出して細胞質の一部を取り囲んで二重膜の構造(オートファゴソーム)ができ、その外膜が液胞と融合することで、中の膜構造が液胞内に放出されます。この膜現象は動物細胞のオートファジーと同じで、良い研究モデルになることが分かりました。

       次のステップとして、どのような機構で新しい膜が作られて、閉じたオートファゴソームができ、液胞と膜融合するのか、何が大きさを決めているのかなど、多くの疑問が湧きます。

       こうした複雑な現象を解き明かすのに、酵母は大変有用な材料です。前にお話ししたハートウェル博士の細胞周期や、米国のR・シェックマン博士らの分泌経路など、後にノーベル賞の対象になった酵母の研究があります。

       《シェックマン博士は、ホルモン分泌などの基となる細胞の小胞輸送を制御する遺伝子を発見。2013年、ノーベル生理学・医学賞を3人で共同受賞する》

       まず研究対象にする現象が遺伝子の変異によって停止する変異株を採ります。原因となる遺伝子を突き止め、関わっているタンパク質を見つければ、メカニズムを明らかにできます。

       私たちは、オートファジーに初めて遺伝学を適用することにしました。そのことで、オートファジーを、関連するタンパク質の営みとして語る研究が可能になったのです。

      (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190703-OYT8T50153/

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    19. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<19>小さな研究室 遺伝子探し
      2019/07/06 05:00

      研究室で議論する大隅さん(奥)。この頃、酵母の変異株を14個発見した

       生命現象は、ほぼ全てタンパク質の働きによって担われています。そのタンパク質を作るための情報が、DNAに数多くの遺伝子として書き込まれています。

       従って、オートファジーのメカニズムを知ろうとすると、関わっている遺伝子を突き止める必要があります。このような時、生物学者はまずオートファジーが出来ない変異株を採ることを考えます。原因となる遺伝子が分かれば、遺伝子の作るタンパク質が特定でき、その働きとしてオートファジーの機構を理解できるようになります。

       どのようにすれば、飢餓になってもオートファジーが起こらない変異株を見つけられるのかが問題です。これまでお話ししたように、酵母のオートファジーの最大の特徴は、その進行を直接顕微鏡で見ることができる点にあります。

       そこで、顕微鏡観察で選別することにしました。まず色々な遺伝子に傷を付けた細胞集団を作ります。細胞一つ一つを培養し、飢餓にしても、液胞の中に粒が溜たまらない変異を顕微鏡観察で見つけるのです。

       この大変な作業は、研究室で最初の修士の学生、塚田美樹さんが見事に果たしてくれました。千数百個の中から世界で初めてオートファジー不能変異株を採ることに成功しました。

       しかしたった一つの遺伝子でオートファジーのような複雑な過程が進行するはずもありません。得られた変異株は栄養がある条件では普通に増えますが、飢餓状態が長く続くと死んでしまうことが分かりました。

       この性質を利用すれば、もっと効率よくオートファジー不能変異株が得られるのではと考えて、再度挑戦し、今度は3万数千個から、一気に100個ほどの変異株が得られました。それらの解析の結果、少なくとも14個の遺伝子が関わることが分かりました。

       その後の研究で、18個の遺伝子が必須であると判明しました。その大半が塚田さんの努力でもたらされたことになります。ATGと名付けられた18個の遺伝子のうち、どの1個が働かなくてもオートファジーは全く起きなくなるのです。

       次は、ゲノム(全遺伝情報)から各々の遺伝子を特定することが必要になります。遺伝子が分かればどんなタンパク質が作られるかを推定できます。しかし、次々と得られたATG遺伝子のほとんどが、これまで機能が知られていない遺伝子でした。なかなか先が見えないつらい時期でしたが、実はそのことは、研究が進めば新しい世界が開けることを意味していたのです。

       《1990年代、生物のゲノムを解読し、遺伝子の機能を解明する世界的な潮流が生まれた。酵母ゲノムは96年に解読された》

       酵母のオートファジーの発見、膜現象としての全体像の把握、関係する遺伝子変異の分離、さらに、助手の野田健司さんが考案した分析法など、その後の研究の基礎が確立しました。これらは東大教養学部の、研究費も潤沢ではなく、大がかりな装置もない小さな研究室でなされたのです。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190705-OYT8T50140/

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    20. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<20>新天地 意欲ある人材集う
      2019/07/08 05:00

      基礎生物学研究所は宿舎が近くにあり自転車通勤。夜遅くまで研究していた

       駒場での8年の研究によって、オートファジー研究の方向性がほぼ見えてきました。たくさんの未知の遺伝子が働くシステムを理解するには、もう少し広い研究スペースと大学院生の参画が欲しいと思いました。私自身も51歳になり、どこかに異動することが必要でした。1996年、愛知県岡崎市の基礎生物学研究所(基生研)で教授の公募があり、採用されました。

       《77年設立の基礎生物学研究所は、大学研究者の共同研究の場となる岡崎国立共同研究機構傘下の3研究所の一つで、現在は自然科学研究機構に属する》

       基生研は国立の研究機関として大変恵まれた研究環境です。当時は「良い研究をするのが使命」といった雰囲気でした。

       その時、私たち家族は東京・調布にある妻の母親の隣に住んでおり、妻は山梨県の西東京科学大学(現帝京科学大学)に勤めていました。息子たちもそれぞれ就職、大学入学で家を離れる時期と重なり、私は単身赴任することにしました。

       着任後まもなく、毛利秀雄所長からは「早く助教授、助手を採用しなさい」と勧められました。駒場から野田健司さん、米国留学していた鎌田芳彰さんの2人の助手、動物細胞でオートファジー研究を始めてもらおうと関西医大にいた吉森保さんを助教授に迎え、研究室が始動しました。1年後には東京医科歯科大から学振特別研究員の水島昇さんが加わります。

       3年目になると、全国の大学から意欲的な人たちが、基生研と連携する総合研究大学院大の院生として参加し、一時期総勢20人ほどの研究室になりました。本格的なオートファジーの研究体制が整ったのです。

       研究室メンバーはほぼ全員独身で、基生研の近くに住んでいました。夜遅くまで実験し、吉森さんも含め度々、お酒を飲みながら議論が弾む研究室でした。

       当初の最大の課題は、オートファジーに関わるATG遺伝子の単離とその機能を知ることです。遺伝子の単離は帝京科学大の大隅萬里子研究室の学生たちの協力で順調に進みました。しかし遺伝子が分かり、作られるタンパク質が推定できても、それらの機能が皆目分からない苦しい状況が一時期続きました。

       研究は直線的に進むわけではなく、ある時一気に先が開けることがあります。

       第一の契機は、単離されたばかりの一つの遺伝子の解析によってもたらされました。驚いたことにオートファジーには、もう一つのタンパク質分解系ユビキチンと似た反応が必須であることが分かりました。

       さらに2人の大学院生により、もう一つのタンパク質が同様な反応を経て、膜脂質に結合することが分かりました。こうしてオートファジーを巡る大きな謎であった誘導機構、細胞内に新しく膜構造を作る機構に関して、その大きな枠組みが明らかになりました。もちろん今もその全容解明の努力は続いています。わずか6、7年の間に、一つの研究室で、これらの発見が相次ぐ時代でした。 (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190707-OYT8T50035/

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    21. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<21>カギ握る遺伝子 研究一新
      2019/07/09 05:00

      基礎生物学研究所で研究を始めた初期のメンバー(1998年撮影)

       酵母のATG遺伝子群の研究を通じて、オートファジーの機構が徐々に明らかになってきました。もう一つ大事なことは、基礎生物学研究所では酵母を中心にしながら、オートファジー研究が哺乳動物、植物へと展開されたことです。酵母で見つかったATG遺伝子はマウスやヒト、さらに植物にまで広く保存されていることが分かりました。オートファジーが進化の過程で、細胞が核を持つ真核生物の出現とともに獲得された機構であることを示しています。

       こうしてATG遺伝子が見いだされたことで、これまでのオートファジー研究は一新されました。ATG遺伝子が作るタンパク質を利用すると、これまで電子顕微鏡でしか捉えられなかったオートファジーが、生体のどこでどれだけ起こっているのか観察できます。

       遺伝子操作技術の進歩によって、様々な生物の細胞や個体でATG遺伝子を働かなくすることが可能になり、オートファジーが起こらないと何が起きるか、その機能に迫れます。

       最初の成功は、動物の研究を開始した水島昇さんたちのオートファジー遺伝子破壊(ノックアウト)マウスの作製で、胎児が生まれた直後の飢餓を乗り切るにはオートファジーが必要であることが分かりました。その後、オートファジー不能になると、肝臓が肥大化し肝がんになる、神経系の異常により神経変性疾患に似た症状になる、胚発生が初期で停止するなど、オートファジーの機能に関する報告が相次ぎます。

       オートファジーは単に飢餓時に栄養をリサイクルして利用する生存戦略だけでなく、細胞にとって余分な物、危険な物を分解して細胞内をきれいに保つ機能もあります。細胞内の異常なタンパク質、ダメージを受けたミトコンドリア、さらには感染した細菌をオートファジーで選択的に分解することも判明しました。

       現在多くの研究者がオートファジーと健康、寿命、神経変性疾患、がん、生活習慣病などの病態との関係の解明に努力しています。生体はタンパク質の合成と分解のバランスによって成り立っているので、分解が合成に劣らず重要な働きをすると考えると、オートファジーが様々な生理機能に関わっていても不思議ではないでしょう。

       《スウェーデンのカロリンスカ研究所は、大隅さんへのノーベル賞の授賞理由で、細胞がその中身をどうリサイクルするかについて、新しいパラダイム(枠組み)を導いた、と評価した》

       このようにオートファジーの研究は現在最も注目される大きな領域に発展しました。しかし、私がオートファジーの研究を始めた時、これが将来、がんや神経変性疾患などに関わるに違いないと考えていたわけではありません。私はタンパク質の分解の機構を知りたいと思っていました。

       私の小さな発見がこうした大きな広がりのきっかけとなったのならば、基礎生物研究者としてこれほど幸せなことはありません。

      (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190708-OYT8T50136/

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    22. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<22>終のすみか 語らいの場に
      2019/07/10 05:00

      友人たちとの語らいは、話題の尽きない知的な交流の場

       基礎生物学研究所の定年は65歳です。2人の息子も独立し、いずれ退職した時にどう過ごすかは夫婦にとっての懸案でした。

       「海も山も近くて、自然あふれるところに住みたい」などと話していましたが、妻はここでも行動力を発揮します。東海道線沿線を見て回り、神奈川県の湘南の地に希望の土地を見つけてきました。家は古材を使った和風の家屋に決めました。1階には土間を設けて、テーブル式のいろりを作りました。

       庭には東京で鉢植えにしていた木々を所狭しと植えました。植物好きな私たちは、ゆっくり庭仕事を楽しむのが夢でした。終ついのすみかは静かなところで、家族が集まったり、気心の知れた友人たちを招いたりして、語り合える場所を作りたいと思っていました。

       一方、私には特別推進研究という大型の研究費の期間が続き、研究の場をどうするかが大問題です。定年後どこかに移っても、研究期間があと2年では研究の展開は難しいと考え、定年を待たずにどこかに異動できれば、と思っていました。

       《特別推進研究は、新たな学術成果を導く独自性の高い研究を指し、国の資金は、原則3~5年の期間に2億~5億円を支出する》

       幸い東京工業大学から特任教授として赴任の要請があり、喜んで受けることにしました。ありがたいことに、基生研の研究室メンバーの大半が東工大に移ることに同意してくれました。駒場から基生研へ赴任した時とは比べものにならないほど多数の実験機器が引っ越しました。私たちが入る建物には生命系の研究室がないことが難点でしたが、皆の協力で短時間で、広いスペースの研究環境が整い、新たな研究がスタートしました。東工大のご配慮には感謝します。

       こうして2009年4月に13年間続いた単身赴任を終え、夫婦2人の生活がスタートしました。空気がきれいで近くに美しい浜辺や湘南平などの里山があります。地の魚に舌鼓を打ったり、丹沢から飛来するアオバトを見に行ったりと、静かな環境を楽しんでいます。

       土間では、気の合う仲間たちが集まり、話題提供者の話を中心に食事とお酒を楽しみながら語り合う場も始めました。仲間が十数人集まり、生物学の話はもちろん、話題は科学、歴史、短歌、音楽など多岐にわたり、社会問題に至るまで自由に議論が弾みます。ノーベル賞の受賞後は、私たち夫婦に時間的なゆとりがなくなり、なかなか集まれていないのは残念です。

       当初、東工大に在籍するのは3年の予定でしたが、その後も研究費が継続できたお陰で、今日まで東工大で研究を続けています。

       終のすみかを定めてから、東工大赴任が決まったわけですから、ここでも計画性はなかったのに、実に幸運でした。自宅から職場のすずかけ台キャンパスへは約1時間10分かかりますが、毎朝7時過ぎに出れば、それほど混み合うこともなく、老体にも許容範囲だと思っています。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190709-OYT8T50088/

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    23. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<23>酵母の贈り物 酒から学ぶ
      2019/07/11 05:00

      樽のウイスキーをボトルに分け、お世話になった方々に贈った(鈴木竜三撮影)

       私は海外で講演をする時に、よく「Lessons from yeast」(酵母からの教え)をタイトルに入れます。酵母から色々なことを学んだという気持ちを込めています。私が研究材料としてきた酵母からの贈り物(Gift from yeast)、お酒に関する話をします。

       私はお酒を飲むのが大好きですが、救急車のお世話になるなど、醜態も演じてきました。

       日本酒との縁は、東大植物学教室にいた時、国税庁醸造試験所(現・酒類総合研究所)から北本勝ひこさんが研究室に内地留学してきたことが始まりです。

       試験所は東大から本郷通りを進んだ飛鳥山(北区)にありました。酒造りの技術指導、鑑定と研究を行い、全国の酒蔵の子弟が勉強に集まる場です。

       たびたび訪れる機会を得ました。大きなタンクで造る独自の吟醸酒「飛鳥山」は、発酵途中の酒を汲くんで三角フラスコに移し、試飲させてもらいました。こんなにおいしい酒があるのかと誰もが感激します。

       試験所が行う講演会の講師の推薦などに関わることもありましたし、お酒を楽しみつつ醸造について多くを学ぶ機会になりました。試験所が広島県に移ったのはいかにも残念でした。

       《明治時代に建てられた旧試験所第一工場(通称・赤レンガ酒造工場)は2014年、国の重要文化財に指定されている》

       日本酒は好きですが、けがなどをするのはいつも日本酒を飲んだ時で、体質的には蒸留酒の方が合っているのかもしれません。

       ウイスキーに関しては、駒場で酵母の液胞を研究していた頃、あるメーカーの研究所長から所内の研究会に誘われました。現場の人たちと数人の大学人が、議論して交流する機会は私にとって大変刺激的でした。

       議論の中で出したヒントが製品開発に随分役に立ったということを後になって聞きました。この経験は大隅基礎科学創成財団の活動として大学と企業の関係を考える上で、大きな影響を与えていると思います。

       09年に朝日賞を受賞した時に、これまでお世話になった人にウイスキーを贈ることにしました。当時、サントリーでは、樽たるごと購入することが出来ました。

       山崎蒸溜所でいくつかの樽をテイスティングして、私が基礎生物学研究所に移った1996年産の樽を選びました。全く手を入れないのでアルコールは59度と高いですが、マイルドで香り高く、贈った人からたくさんのお礼の言葉をもらいました。1樽から146本のボトルが作られ、ラベルには「Lessons from yeast」と私のサインを入れ、146分の1から通し番号が入ります。

       世界のほぼ全ての国に独特のお酒があります。そのため酵母の研究者はどこにでもいます。酵母は人類が最も詳細に解明している生物であると同時に、お酒を通じて世界の地域や民族の文化を学べるのも酵母研究者の楽しみの一つですね。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190710-OYT8T50081/

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    24. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<24>受賞 周囲の支えに感謝
      2019/07/13 05:00

      ノーベル賞受賞が決まり、記者会見に臨む大隅さん(2016年10月3日、東工大で)

       1980年代末に始めたオートファジー研究は、関係する遺伝子の発見を契機として飛躍的に進展し、生物学の大きな分野へと発展しました。私の研究の独創性が評価され、東工大に移る前後から、国内外の著名な賞を次々と受賞することになりました。

       その頃からノーベル賞の候補の1人として周囲は次第に騒がしくなっていきます。報道陣からは「ノーベル賞の発表時間にはどこにいますか」と確認され、色々なコメントを求められます。マスコミは発表当日、研究室に詰めかけます。

       《ノーベル賞の発表は、毎年10月の第1月曜日、生理学・医学賞から始まるのが慣例になっている》

       2016年10月3日、聞いていた時間よりもはるかに早い午後3時頃、私の部屋ではなく学生たちのいる研究室に国際電話がかかります。女性の大学院生が受話器を取り、「ヨシノリ・オオスミ?」と問われますが、彼女は思わず「イエス」と答えてしまったようです。これがノーベル財団からのノーベル賞受賞を確認する電話でした。

       受賞決定の報に研究室はある種の興奮状態になり、正式な発表がある午後6時半まで、異様な緊張感が続きました。すでに大勢の報道陣が詰めかけていました。午後8時からは、東京・大岡山の大学本部での記者会見に臨みました。

       マスコミから注目され、私はノーベル賞候補であることは自覚せざるを得ませんでしたが、候補者と受賞者とは大違いです。正式な発表前に自宅に電話を入れましたが、妻の第一声は「ホント?」でした。

       記者会見では、受賞にあたってノーベル賞が格別の重みを持っていることを述べました。これまでお世話になった先生、研究の場を設けていただいた大学、研究所に感謝の意を述べました。この受賞は、これまで私の研究に関わってくれた多くの方々の努力と協力があって、初めて実現したと強く思いました。

       会見後は、新聞社、テレビ局の10分刻みの取材が延々と深夜まで続きました。似たような質問に、できるだけ同じ言葉で話をしないようにと思いながらの対応でした。その日は大学の近くのホテルで仮眠を取り、翌朝はNHKのニュース番組に出演しました。

       その後も、首相官邸、衆参両院など、こんなに色々なところに挨拶をするのかと思うほどの行事が待っていました。そんな中で、最も大事なことは、スウェーデンで行う「ノーベル・レクチャー」(受賞講演)の準備でした。講演内容をまとめたかなり長い文章も書く必要があります。この作業は、研究室のオーストラリア人研究員の助けで進めることができました。

       準備には笑い話もたくさんありました。授賞式前後のノーベルウィークのセレモニーにはドレスコードが指定されていて、妻の衣装も含め大慌てでした。この時初めて、白い蝶ちょうネクタイを表す言葉「ホワイトタイ」が、燕尾服えんびふくの俗称であると知ることになりました。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190712-OYT8T50054/

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    25. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<25>授賞式 科学への敬意実感
      2019/07/15 05:00

      ノーベル賞授賞式でスウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取った(2016年12月10日)

       ノーベル財団の依頼より1日遅れて、私たち夫婦は2016年12月5日、スウェーデンに入りました。というのも、4日に米カリフォルニア州で、ブレイクスルー賞の授賞式に出席したからです。

       この賞はシリコンバレーの若き起業家たちが創設し、多額の賞金で知られています。受賞者本人には半年前に知らされますが、正式の発表は授賞式当日という形式を取るので、決して口外できません。報道陣から度々、スウェーデンへの出発便などの問い合わせがありましたが、あくまで個人的な旅行に出ることにして、米国を経由する旅程を組みました。

       ストックホルムでのノーベルウィークは、スケジュールがいっぱいで慌ただしく過ぎました。博物館での椅子へのサイン、カロリンスカ研究所での受賞講演、授賞式、晩餐ばんさん会、コンサート、日本大使館のパーティーなど、とにかく毎日様々な催しがあります。

       《ノーベル賞の授賞式は毎年、ノーベルの命日である12月10日に行う。この期間をノーベルウィークと呼び、受賞者には専用車、専任職員が付いて、最大限の敬意を表する》

       授賞式は荘厳で晴れがましい舞台でした。延々4時間の晩餐会は、後のスピーチのことが気になり、料理をゆっくり味わうことができませんでした。翌日の王宮での晩餐会では、私の隣は王女で、向かい合った妻の両隣はグスタフ国王と王子でしたが、気さくな方々だったので、会話を楽しむことができました。

       どれも初めての経験でしたが、印象深かった思い出が二つあります。

       2日目に財団のオフィスでノーベル賞を受賞する書類にサインをした後、ノートが手渡されます。開くと私が教科書で学び、論文を読んだワトソン、クリック、オチョア、ニーレンバーグなど歴代の受賞者の直筆のサインが現れました。日本語と英語でサインした時に私も「ノーベル賞を受けたんだ」と思いました。

       もう一つは、帰国前日にノーベルの墓を訪れました。その日は雪が舞っていて、郊外の墓地にあるノーベルの墓も真っ白な雪をかぶっていて、静かに感慨にふける時間でした。

       晩餐会の様々なアトラクションでも、科学の原点がcuriosity(好奇心)にあることが高らかに謳うたわれます。既に100年以上の歴史を持つノーベル賞の重みです。午後3時には暗くなる北欧では、1人の受賞者を紹介する1時間のテレビ番組が放送されます。多くの市民が見ていて、街を歩くと声を掛けられます。

       私の番組は、私が生まれた1945年の原爆投下から始まり、私の研究内容や研究室などを紹介してもらい、大変優れていると思いました。こんなことの積み重ねで科学が身近に感じられ、その成果を皆が楽しむことにつながるだろうと考えました。現地にたくさん集まる日本のマスコミや、日本のノーベル賞受賞者を巡っての大騒ぎとは違う文化があると感じました。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190714-OYT8T50069/

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    26. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<26>「七人の侍」互いに刺激
      2019/07/17 05:00

      九州大での講演会に登壇した大隅さん(中央)ら「七人の侍」(2017年9月)

       私には、同世代の素晴らしい研究者仲間がいます。映画のように「七人の侍」と呼ばれています。

       年齢順に、三原勝芳九州大名誉教授、伊藤維昭これあき京都産業大シニアリサーチフェロー、吉田賢右まさすけ同、永田和宏同大タンパク質動態研究所長、藤木幸夫九大名誉教授、田中啓二東京都医学総合研究所理事長、それに私が真ん中に位置します。いずれも生化学や細胞生物学の分野で国際的に高い評価を受けているメンバーです。

       研究対象がミトコンドリア、ペルオキシソーム、オートファジー、プロテアソーム、シャペロン、翻訳などそれぞれ違いますが、お互いの研究の意義を理解し、互いに尊敬し合っていることが大事なポイントです。7人の間には、競争相手という意識はみじんもありません。

       この集まりは2011年、田中さんが医学研の所長に就任した折のシンポジウムに、大半の人が講演をしたことに端を発しています。命名は、この7人がそろって九州大で講演をする機会に、藤木さんが「七人の侍」と名付け、7人が背を向けて立つポスターを作ったことによります。

       《映画「七人の侍」は黒沢明監督の代表作。1954年の公開で、志村喬、三船敏郎らが出演した》

       この名前に初めはギョッとしましたし、実は若者が「七人の侍」を知らないことにも驚きました。それでも、だんだん認知されていき、いくつもの大学から講演依頼が舞い込みました。

       講演が終わると必ず近くの温泉で酒盛りが始まります。中には途中でつぶれて復活する人もいますが、たいてい朝の3時、4時まで議論が続きます。

       仲間内での冗談ですが、メンバーの条件は、研究が独創的で、品格を備え、酒が大好きということになっています(笑)。

       お話ししたように、それぞれ少しずつ違う視点からサイエンスを語り、議論は様々な科学を巡る問題など多岐にわたります。7人という数は、一つのテーブルを囲んで話すという点では、恐らくちょうど良い数なのでしょう。

       私のノーベル賞決定直後の京産大での記念講演も、「七人の侍」の講演会になりました。その夜は京都の料亭で、皆がそろって祝ってくれました。

       同じ時代を生きてきて、多くの経験を共有することができる仲間がいるのは素晴らしいことです。研究者は置かれた環境が様々であるものの、研究室を主宰することは実は大変で、ひとりで悩んだり、決断を要したりするのですが、個性豊かなメンバーから色々な考え方、やり方を学べる機会でもありました。

       皆、国際舞台の第一線で活躍してきた面々ですが、そろそろ七人の侍の活動も終わりが近づいて来ました。次の世代にもこんな仲間たちができれば良いと思っていますが、意外に難しいようで、その意味ではこのグループが、我々世代だけに成立した絶妙の集まりだったのかもしれません。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190716-OYT8T50085/

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    27. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<27>基礎研究 飽くなき探究心
      2019/07/18 05:00

      オートファジー研究に終わりはない

       前にお話ししたように、オートファジーは今、細胞生物学で最も注目を集める領域に発展しました。

       しかしこの頃、周辺の領域の研究でも病気に絡んでいるとか、すぐに応用に結びつく研究が論文になりやすいといった傾向が世界的に強まっています。地道に基本的なメカニズムを解く研究や、すぐに答えが見つからない研究に挑戦することが難しくなってきているように感じます。

       《一流科学誌は人目を引く研究論文を載せ、商業主義的だという批判が科学界にはある。連載で触れた米国のシェックマン博士は2013年、「ネイチャー」など3大誌には論文を出さない、と絶縁を宣言した》

       もちろんオートファジーの自在な制御をめざした医薬品や治療法の開発は望まれますが、それを実現するためには、さらに詳細な機構の解明が必要です。しかし、実際にはオートファジー活性を正確に測定する方法も確立していませんし、まだまだたくさんの基礎的な研究が必要です。

       オートファジーは全ての細胞が持っている機能ですが、ヒトの体を構成している様々な細胞では、それぞれその役割と制御は違うと思われます。

       私が30年以上も酵母で研究を続けてきた理由は、まだ単純にみえる酵母でも心から“分かった”と思えず、たくさんの解明すべき重要な課題があるからです。もちろんヒトでしか解けない問題もありますが、私は、生命現象の基本は共通の基盤の上に成り立っていると考えています。

       私の研究室では現在、酵母の実験系の利点を最大限活用して、オートファジーで実際に、いつ、何が、どのように分解されるかを生化学的に解明することによって、オートファジーの意味を明らかにしようと研究を進めています。

       オートファジーは単なるタンパク質の分解に留とどまらず、核酸、脂質などの分解にも関わり、分解を介して、細胞に必須なイオン濃度を一定に保つことにも寄与しています。実際に分解物を突き止め、その細胞への影響を知ることも大切です。

       よく飽きもしないでと言われますが、研究には、長年継続してきたからこそ材料や情報が蓄積し、解けることがあります。さらに近年の顕微鏡、分析技術、計算機の技術の進歩は目覚ましく、10年前には夢だった実験が可能になってきたことを近頃強く感じています。

       基礎研究は一つの問いに答えが得られると、新しい疑問が湧くというように、生物学の場合、研究には終わりがありません。私が幸せに感じることは、今日に至るまで一貫して純粋に知的好奇心から研究に取り組む教職員、大学院生、ポスドクに恵まれたことだと思っています。

       まもなく私の研究者人生は終わるでしょうが、飽くなき探究心と執念を持ちつつ、何よりも科学を楽しむ若い世代が育っていき、私たちの世代を乗り越えて進んでくれることを心から願っています。

       (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190717-OYT8T50103/

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    28. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<28>独創的研究 財団でエール
      2019/07/20 05:00

      財団の活動は基礎研究の支援が柱の一つだ(2018年9月、公益認定記念セミナーで)

       私は以前から基礎科学が大事にされる社会を実現したいと考えており、ノーベル賞とブレイクスルー賞の受賞を機に、具体的な活動に踏み出しました。まず東京工業大に「大隅良典記念基金」を設けました。大学ができるだけ多様な若者が集う場であってほしいという思いから、奨学金で地方出身の入学者を支援します。東工大本部の方針も相まって基金も大きくなり、今年度から学内の意欲的な若手研究者に対する支援も開始されました。

       一方で私は、日本の大学の研究力が低下し、後継者が育たず困難な時代を迎えるのではないかと強い危機感を持っています。現在、大学では博士課程進学者が減少し、研究室の研究力が低下し、このままではある研究領域の継承が困難になるなど大変深刻な事態です。修士の学生の研究に対する意識の低下にもつながっていると思っています。

       《大学研究室の人件費などの資金となる運営費交付金は2004年の大学法人化以降は削減傾向にあり、若手研究者は任期付き雇用が多く立場は不安定だ》

       基礎研究を広く社会が支えることを目標に、17年8月に大隅基礎科学創成財団を創設しました。財団の趣旨が理解され、異例の早さで18年8月に公益財団法人として認められました。

       財団は二つの特色を持っています。第一に、企業や大きな基金を持つ財団とは異なり、私のノーベル賞の賞金に相当する資金のみを原資として出発しています。これまでに財団の趣旨に賛同していただいた企業や400人ほどの個人から寄付が寄せられましたが、まだ十分ではありません。

       第二に、日本の基礎生物学を牽引けんいんする基礎研究者が積極的に結集しており、優れた研究の発掘や、様々な活動を支えている点です。

       活動が財団自身も成長させると考えて、様々な試みを開始しました。

       活動の第一の柱は基礎生物学領域の優れた研究に対する支援です。昨今、研究費配分の選択と集中が進み、出口が見える研究、流行の研究が推奨され、挑戦的で長い時間がかかる研究などでは資金が得にくい状況が生まれ、研究の裾野がなかなか広がりません。研究者の目線で「これは独創的で面白い」と思える基礎研究をこれまで16件助成してきました。

       活動の第二の柱は、大学と企業の研究での新しい連携の構築にあります。日本の大学と企業が、お互いに良い関係を築くには、相互理解が進み、それぞれの役割が明確になる必要があります。そのために基礎研究者と企業人、企業研究者が交流し、連携のあり方を議論しています。日本の活性化、次世代の育成に関しては、まさしく大学と企業に共通の課題だと思います。

       さらに科学の楽しさ、科学的な考え方の大切さを知ってもらい、次世代の科学者を育てるため小中高生への啓蒙けいもう活動も始め、講演会や実験教室などを開いています。一人でも多くの方から財団にご理解とご支援を頂きたいと願っています。 (調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190719-OYT8T50098/

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    29. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<29>科学「役立つ」だけで測れず
      2019/07/23 05:00

      「科学で知的喜びを感じるのは、芸術やスポーツの感動と同じ」と語る大隅さん(鈴木竜三撮影)

       私がオートファジーの研究をスタートした1980年代は、生物学者でもその言葉すら知らないほどでした。関係論文も、年に20報程度だったのが、今や年8000報が発表されるホットな研究分野になりました。その理由の一つはオートファジー研究の応用面が注目されるからでしょう。

       《オートファジー研究は国内外で徐々に活発化し、大隅さんらは97年、初の国際会議を愛知県岡崎市で開く。この研究分野で最も重要だと位置づけられた同会議は、既に8回を数える》

       基礎科学研究が役に立つ。それは素晴らしいことです。でもこれまで分からなかったことを知る喜び、知的好奇心こそが科学の原動力です。近年は、何の役に立つのかが研究費獲得の重要な要件になっています。基礎科学に携わる者でも、必ず「それ何の役に立つの」という質問を受けます。昔は堂々と「役になんか立たないよ」と言えた時代がありましたが、今はそう言える人は多くありません。

       その傾向が若い人に最も強く表れ、安易に「役に立つ仕事をしたい」という言葉が出るのが気がかりです。役に立つという言葉が独り歩きして、役に立つとは何かを考えずに、2、3年で何か応用できて製品になる、というイメージが若者の間にも広がっているように思えます。しかし、本当に人類に役に立ったかどうかは長い検証が必要なことは歴史が証明しています。

       人間にとって便利になるとは一体何なのかということを今、私たちは問われているように思います。人間の豊かさは単に経済が成長することではありません。音楽や絵画など芸術を楽しむのは、役に立つからではないのです。素晴らしいスポーツ選手に心から感動し、お金を払ってでも観戦するのも、役に立つこととは関係がありません。

       科学の世界でも、私たちが、探査機「はやぶさ」の小惑星への着陸や、深海のまだ知らない世界に感動するのも、自然の美しい法則を理解する喜びも全く同じです。これが私が科学は文化の一つだと言う理由です。文化の価値は役に立つという尺度で測られるものではないと思っています。

       科学は研究者の世界に閉じたものではなく、どれだけ多くの人が科学に関心を寄せ、その成果を楽しむことができるかが、その国の文化度のバロメーターであり、人類の未来がかかっていると思うのです。

       オートファジーの研究がこのような領域に育つには十数年が必要でした。まだまだたくさんの未解決の課題があります。しかしあえて言えば、注目が集まる領域だけでなく、誰もがまだほとんど関心を示さないことに挑戦するのも、科学の進歩のためには必要です。それには色々なことに挑戦できるような広い裾野が何よりも大切なのです。その中から新しい大きなピークが現れると思うのです。

       本当の科学の成果は2、3年で達成できるようなものではありません。ここでも長い目でみる社会であってほしいものです。(調査研究本部 佐藤良明)
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190722-OYT8T50157/

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    30. [時代の証言者]細胞の謎を解く 大隅良典<30>最終回 多様性認め合う豊かさを 
      2019/07/24 05:00

      「一人ひとりが違っていい」。そんな社会を大隅さんは願っている(鈴木竜三撮影)

       今回、このような形で、自分自身の歴史をじっくりと振り返る機会を頂いたことに感謝しています。連載の中で言い尽くせなかった多くの人たちとの出会いこそが、私の人生をつくってきた、と強く思いました。

       私の研究が世の中で認められたのも、共に研究に関わった教職員、ポスドク、大学院生など100人以上の人たちのたゆまぬ努力の結果です。大きな成果として認められた研究もある一方、大変な努力にもかかわらず、当時の技術や私たちの力量では解き明かすことが難しかった課題もありました。

       一方、この半世紀、生物学を支える技術は驚異的に進歩しています。不可能に思えたことが現実になるのを体験し、科学研究が生きている時代から切り離せないと実感しています。この30年間、私の研究室を経て、新たな場で活躍している人たちが多数生まれたことを大変うれしく思っています。

       賞の話を少しします。巨大な装置や巨額の資金が必要な分野ではなく、スモールサイエンスである生物学の領域でも、一つの結論を得るには多様な解析が必要で、とても1人では達成できないことが多くなってきました。一方で、私は10年ほどの間に多くの賞を頂きました。私は、研究の成果は関わった全員のものであり、1人の研究者に集約できないと思っています。

       ノーベル財団から単独受賞だと知らされた時、近年は3人の共同受賞が多かったので正直驚きました。

       《ノーベル賞の自然科学部門は3人まで受賞できる。単独受賞は、その人以外には誰も成し遂げられず「独創」という言葉が最もふさわしいケースと言える》

       研究は試行錯誤の連続で、無駄な実験もありますが、本質的に失敗はありません。なぜなら失敗から学ぶことが、次の出発点となるからです。

       世間では、研究者は浮世離れした孤高のイメージがあるようですが、研究者も一つの職業であり、多くの人との交わりの中から新しいものが生まれます。だからこそ、一人ひとりの個性、創造性が極めて大切にされなければなりません。科学において独創的な成果は、1人の研究者の思いがけない発見や小さな気づきが出発点になることが少なくないからです。

       皆と同じであることが大事にされがちな日本の社会の中で、科学の世界では人と違うことがとりわけ大切だと思います。自分がやりたいこと、好きなことをやれるという意味で、研究者は羨ましいと思われる職業であってほしいと願っています。

       そして、科学の世界だけでなく、一人ひとりが個性と多様性を認め合いながら、豊かに生きていける社会であってほしいという思いを、私は伝えたいのです。
      https://www.yomiuri.co.jp/serial/jidai/20190723-OYT8T50085/

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  25. 若返り酵素か…マウスの毛づや良く、寿命延びる
    2019/06/14 15:00

    若いマウスの酵素を投与した高齢マウス(右)は、投与していないマウス(左)に比べて、毛づやが良くなり、寿命も延びた(今井眞一郎教授提供)

     若いマウスの血液に含まれる特定の酵素を老いたマウスに注射すると、身体機能の低下が抑えられ、寿命が延びるなどの効果が確認できたと、米ワシントン大の今井眞一郎教授(老化学)らのチームが発表した。新たなアンチエイジング法の開発につながる可能性があるという。論文が14日、米科学誌セル・メタボリズムに掲載された。

     この酵素は「eイーNAMナムPTピーティー」と呼ばれ、体内の脂肪組織で作られ、血中を巡っている。

     チームは比較的高齢のマウス(人間で50~60歳代)と若いマウス(同20~30歳代)で、血中の酵素の量を比較。高齢マウスではオスで3割、メスで7割減少し、血中量が少ないほど余命が短い傾向があった。人間の男性13人(30~80歳代)で調べたところ、この酵素が加齢とともに減少していた。

     さらに、若いマウスから取り出した酵素を高齢マウス12匹(人間で70~80歳代)に3か月投与すると、投与しないマウスより毛づやが良くなり、動きも活発になった。寿命は最大で約16%延びたという。今井教授は「eNAMPTの投与で健康寿命を延ばせる可能性がある。人工合成の技術を確立したい」と話す。

     片桐秀樹・東北大教授(代謝学)の話「高齢マウスの寿命が著しく延びたのは類を見ない驚きで、寿命や老化を決めるメカニズムの解明につながる画期的な成果だ」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190614-OYT1T50196/

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    1. 「今井真一郎」
      https://news.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&p=%E4%BB%8A%E4%BA%95%E7%9C%9F%E4%B8%80%E9%83%8E

      「老化」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E8%80%81%E5%8C%96

      【健康寿命を延ばす抗老化法の開発】加齢で減る酵素注射→若返り マウス成功、ヒトにも期待 日米研究チーム
      https://www.2nn.jp/word/%E8%80%81%E5%8C%96

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    2. 若い女の生き血を飲んで若返ると信じてみたり、若い娘の血で全身浴をして肌を若く保つと信じてみたり…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8B%A5%E3%81%84%E5%A8%98%E3%81%AE%E8%A1%80

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    3. 「eNAMPT(イーナムピーティー)」ねぇ…

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    4. 抗老化酵素(笑)
      https://www.2nn.jp/search/?q=%E9%85%B5%E7%B4%A0+%E8%80%81%E5%8C%96&e=

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    5. 加齢で減る酵素注射→若返り マウス成功、ヒトにも期待
      6/14(金) 1:00配信 朝日新聞デジタル

      若いマウスの血液に含まれる酵素を与えられたマウス(右)は、同じ年のマウス(左)に比べて毛並みがつやつやしており、動きも活発(米ワシントン大の今井真一郎教授提供)

       加齢で減少する血液中のたんぱく質の一種(酵素)を若いマウスからとり、老化したマウスに注射すると、身体活動が活発になり、寿命を延ばすことを日米研究チームが突き止めた。ヒトでも、加齢でこの酵素が減ることを確認しており、健康寿命を延ばす抗老化法の開発につながる可能性があるという。

      【写真】「若返り」実験のイメージ

       14日、米専門誌セル・メタボリズム電子版に発表する。加齢で様々な臓器の働きが衰え、病気の原因になる。その一因に、加齢で減る「NAD」という物質がある。NADは、eNAMPTと呼ばれる酵素によって体内で合成される。

       そこで、米ワシントン大や国立長寿医療研究センターなどのチームは、血液中のこの酵素を分析。6カ月と18カ月のマウスで調べると、オスで3割、メスで7割減ることがわかった。老齢マウスでは、この酵素の量が多いほど、その時点から長く生存する傾向があることもわかった。

       酵素の量が保たれるようにマウスを遺伝子操作すると、高齢でも身体活動のレベルが1年若くなった。ヒトでいえば、50代が20代に若返るようなものだという。睡眠の質、学習・記憶力、網膜の細胞の働きなども高く保たれていた。

       さらに、4~6カ月の若いマウスから、この酵素を含む成分を取り出し、26カ月のメスのマウスに3カ月間与えると寿命が16%延びた。毛並みもよくなり、活発に動いた。健康寿命にあたるような「中間寿命」を延ばすことを確認した。

       米ワシントン大教授で神戸医療産業都市推進機構先端医療研究センター客員上席研究員の今井真一郎さんは「この酵素の働きは、抗老化法の手段になる可能性がある」と話している。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00000005-asahi-soci

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    6. 老化抑える血中たんぱく質発見 マウスで寿命延長確認
      6/14(金) 1:00配信 毎日新聞

       血液中の「NAMPT(ナムピーティー)」というたんぱく質に老化を抑え、寿命を延ばす働きがあることがマウスの実験で分かったと、日米の共同研究チームが発表した。米科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に14日、論文が掲載される。人間にもNAMPTがあり、責任著者の米ワシントン大(セントルイス)の今井真一郎教授(老化学)は「創薬につながる可能性は十分ある」と話す。

       NAMPTは、老化に関わる細胞内物質の合成に関与することが知られているが、詳しい役割は不明だった。

       発表によると、マウスは老齢にあたる生後18カ月で、血液中のNAMPT量が6カ月の時より雄で33%、雌で74%減少していた。量を測定後に生きた期間を調べると、量から余命を予測できるほどの強い関連性があった。

       NAMPTを多く作るマウスを作製したところ、老齢になっても、回し車を回す身体活動能力が高い▽記憶・学習能力が高い▽インスリン分泌量が多い▽網膜の機能が高い――など、老化が抑えられた。

       また、若いマウスの血中からNAMPTを取り出し、老齢マウスの腹部に週1回、3カ月間注射すると、寿命が15・8%延びたという。

       老化に関わる物質としては、老化に伴い減少し、運動や認知機能などの低下、病気を引き起こす細胞内物質「NAD」が知られ、NAMPTはNADの合成に必要。NAMPTは脂肪組織で作られ、膜に包まれた「小胞」の状態で血液中を移動し、脳など各臓器に運ばれる。小胞になっていないと、老化を抑える効果は示さなかったという。チームは今後、NAMPTを含む小胞を作る方法を探り、人間への応用を目指す。【松本光樹】
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00000005-mai-sctch

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  26. ナスカ地上絵、鳥はペリカンとハチドリの仲間…北大准教授ら特定
    2019/06/20 17:37

     南米ペルーの世界文化遺産「ナスカの地上絵」に描かれた3点の鳥が、ペリカンとハチドリの仲間だと、鳥類形態学による分析で分かった。北海道大の江田真毅准教授(動物考古学)らの研究チームが論文にまとめ、国際的な考古学術誌「ジャーナル・オブ・アルケオロジカル・サイエンス・リポーツ」電子版に20日掲載された。

     地上絵は、ペルー南部の海岸から内陸約50キロ・メートルの砂漠台地にあり、直線や図形を中心に約2000点が確認されている。このうち鳥類は16点あり、江田准教授らが嘴くちばしや冠羽、趾あしゆび、尾羽などを基に分析した。

     これまで、地元でグアノの鳥(カツオドリ類やウ類など)とされていた地上絵は嘴や突き出た胸から、単に鳥類とされていた絵は冠羽と嘴などから、いずれもカッショクペリカンの仲間であり、ハチドリとされていた絵は長い尾羽や嘴などからユミハシハチドリの仲間と、それぞれ同定した。

     鳥の絵はこれまで考古学と鳥類形態学の隙間にあって誰も同定していなかった。ペリカンもハチドリも砂漠にはいない鳥で、なぜ描かれたのかという謎は依然残る。江田准教授は「鳥の種類が同定されたことで描いた目的を探る手がかりの一つになると思う。周辺遺跡から発掘された鳥の骨も詳しく調べ、謎の解明を進められれば」と話した。
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190620-OYT1T50253/

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  27. 遺伝子「優性・劣性」“高校教科書では別表現を”日本学術会議
    2019年7月8日 4時55分

    遺伝子の特徴を示す「優性」や「劣性」という用語について、日本の科学者でつくる「日本学術会議」は、一方が劣っているかのような誤解を与えるとして、今後、高校の教科書では別の表現を使うことを提案する報告書をまとめました。

    学校の生物の授業では、遺伝子が関係する特徴のあらわれやすさを示す用語として、「優性」と「劣性」の遺伝という表現が使われていますが、一方が劣っているかのような誤解につながりかねないと関係する学会などが指摘していました。

    こうした指摘を受け、日本の科学者で作る「日本学術会議」は、高校の生物で学ぶ重要な用語を検討する委員会の中で報告書をまとめ、今後、高校の生物の教科書では、「優性」は「顕性」に、「劣性」は「潜性」に替えるとする考え方を示しました。

    一方、中学校では今も「優性」と「劣性」として教えている現状があり、混乱を防ぐために「優性」と「劣性」は別名として残すとしています。

    日本学術会議の報告は国の学習指導要領の見直しでも参考にされるなど、一定の影響力があり、今後、教科書が変わるきっかけとなるか注目されます。

    報告を取りまとめた委員会の中野明彦委員長は「用語は、本来の意味で適切に使われることを願っており、教科書にも取り入れられることを期待している」と話しています。

    明治43年の論文以降「優性・劣性」 に統一か

    「優性」と「劣性」という用語は、初めから使われていたわけではありません。

    日本医学会のワーキンググループが調べたところ、「現在性」とか「潜伏性」などさまざまな用語が使われてきましたが、明治43年に出された論文以降、「優性」と「劣性」に統一されたようだということです。

    しかし、すでに昭和20年の時点では、「優劣」の意味ではないのでほかの用語に替えたほうがよいとの指摘があったことが確認されています。

    また、近年では2年前の9月に日本遺伝学会が「顕性」と「潜性」に改めることを公表しています。

    一方、この用語の変更については、日本学術会議とは別に日本医学会のワーキンググループでも検討が進められていて、今回の日本学術会議の報告書に対して、医療の現場ですでに浸透していることばであり、検討の歩調を合わせて慎重に議論すべきだという指摘もあります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190708/k10011985881000.html

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  28. 神経の働き がんの進行に影響か 岡山大学などがマウス実験
    2019年7月10日 4時45分

    がんが進行する際に神経の働きが影響している可能性があることを、岡山大学などのグループがマウスを使った実験などで明らかにしました。

    がんの腫瘍の中には、血管に加えて神経が入り込むことが報告されていますが、この神経がどのように働いているのかはよくわかっていません。

    岡山大学や東京医科大学などの研究グループは、独自の技術を使って緊張した時に働く交感神経をがんの中で活発に働かせたところ、腫瘍が大きくなるなどがんが進行し、交感神経の働きを止めるとがんの進行もおさえられることを、乳がんのマウスを使った実験で確認したということです。

    岡山大学の神谷厚範教授は「がんの進行とこうした神経の関係を示したのは初めてで、将来的には神経を操作する治療法を開発したい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190710/k10011988261000.html

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    1. 乳がん悪化、交感神経が関係…多いと再発傾向
      2019/07/09 08:07

       乳がんの増殖や転移に、ストレスで活発になる自律神経が関係していることが分かったと、岡山大や国立がん研究センターなどの研究チームが発表した。がんの新しい治療につながる可能性がある成果で、論文が科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に9日、掲載される。

       神谷厚範・岡山大教授(細胞生理学)らのチームは、乳がん患者29人から採取した、がん組織内の自律神経を染色し分析。その結果、自律神経の一つで、人がストレスを受けると活発化する交感神経が、組織内に入り込んでいた。

       その後の患者の経過を調べると、組織中の交感神経が少ない19人は手術後5年間、全員が再発せず生存したが、交感神経が多かった10人のうち8割は再発するか亡くなっていた。

       研究では、人の乳がんを持つマウスを作り、がんの増殖と交感神経との関係も探った。がん組織の交感神経が活発に働くよう遺伝子操作したマウスは、操作していないマウスに比べ、がんが2倍以上に増殖。転移がんも3倍近い大きさになった。交感神経を除くと増殖や転移は抑えられた。

       研究チームは、交感神経が別のがんの進行に関連するか調べたいという。

       がん進行のメカニズムに詳しい青木正博・愛知県がんセンター研究所がん病態生理学分野長は「自律神経によるがんの悪化への影響を見つけた興味深い成果。仕組みが解明され、治療法の開発に結びつくことを期待したい」と話している。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20190709-OYT1T50141/

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  29. がんが交感神経と副交感神経の失調によって罹る病気だというのは、安保徹の「免疫学」の常套句だったような…

    「安保徹 交感神経 副交感神経 リンパ球 顆粒球 がん」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%AE%89%E4%BF%9D%E5%BE%B9+%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C+%E5%89%AF%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C+%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%91%E7%90%83+%E9%A1%86%E7%B2%92%E7%90%83+%E3%81%8C%E3%82%93

    「安保徹 自律神経と免疫の法則」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%AE%89%E4%BF%9D%E5%BE%B9+%E8%87%AA%E5%BE%8B%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%81%A8%E5%85%8D%E7%96%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

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  30. 金魚いろいろ…1400万年前に秘密
    07:57

    大森招聘教授提供

     金魚に多彩な形や色の品種があるのは、体の設計図にあたる遺伝情報(ゲノム)が倍増する「全ゲノム重複」というまれな現象が、1400万年前の祖先で起きたためだとする研究成果を、大阪大や国立遺伝学研究所のグループが発表した。米科学誌に論文が掲載された。


     全ゲノム重複は、何らかの原因で遺伝子の数が2倍になる現象。重複した遺伝子は世代を経るにつれて消えるが、変異して新しい形や性質を作る役割を持つと、新遺伝子として子孫に受け継がれ、進化につながると考えられている。脊椎動物の祖先では5億年前のカンブリア紀に2回起こり、多種多様な動物が出現するきっかけになったとされる。

     大阪大蛋白たんぱく質研究所の大森義裕・招聘しょうへい教授らは、フナに近い金魚「ワキン」=写真=のゲノムを解読。その結果、進化の上では比較的最近の1400万年前に全ゲノム重複が起こり、重複する遺伝子が88%残っていることがわかった。これらの遺伝子が、品種改良で多彩な品種を作り出すことに役立ったとみられる。

     工樂樹洋くらくしげひろ・理化学研究所チームリーダー(分子進化学)の話「カンブリア紀以降にゲノム重複が起きた動物は他にもいるが、痕跡があまり残っていない。金魚を詳しく調べれば、増えた遺伝子がどのように変化し、進化につながるかという謎に迫れる可能性がある」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190714-OYT1T50127/

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    1. だから何、って感じのしょせんは「文学」のようなもの…

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    2. 話つくっていても確認検証のしようがない。

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  31. ゲノム編集(遺伝子)・iPS細胞(幹細胞)・再生医療(臓器移植)…

    現代医科様科学の「三種の神器」。

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  32. DNAの大量・高速増幅法開発、マリス氏死去
    2019/08/11 20:12

     【ワシントン=船越翔】米紙サンフランシスコ・クロニクル(電子版)は10日、米生化学者でノーベル化学賞受賞者のキャリー・マリス氏が、カリフォルニア州の自宅で7日に死去したと報じた。74歳だった。

     マリス氏は1944年、ノースカロライナ州生まれ。狙ったDNAを大量かつ高速に増幅させる「ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法」と呼ばれる技術を開発した。

     PCR法は、インフルエンザの診断や警察によるDNA型鑑定などに使われている。マリス氏は遺伝子研究の発展に大きく貢献したとして、93年にノーベル化学賞と日本国際賞を受賞した。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20190811-OYT1T50126/

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  33. 雌雄産み分け、簡単に=精子の「違い」判別-広島大など
    8/14(水) 3:19配信 時事通信

     広島大の研究チームは、受精後に雌になる精子と、雄になる精子の「違い」を発見し、マウス実験で雌雄の産み分けに成功した。大分県との協力でウシやブタの産み分けを簡便に行う技術も開発。論文は14日、米科学誌プロス・バイオロジー電子版に掲載された。

     畜産業では、家畜の種類や用途により雌雄で市場価値が異なることがあり、産み分け技術への需要が高い。しかし、同一の細胞(精子幹細胞)から分裂し、X染色体を持ち雌になる「X精子」と、Y染色体を持ち雄になる「Y精子」は機能的な違いはないとされ、効率的な選別は難しかった。

     広島大の島田昌之教授らは、X染色体の遺伝子が作るたんぱく質の中から、TLR7とTLR8という受容体に着目。この受容体はX精子の尾部にあり、刺激を受けると精子の運動が止まることが知られていた。

     そこで、試験管に入れたマウスの精子に培養液と受容体を刺激する薬剤を加えて約1時間待つと、運動を止めたX精子は下層に沈殿し、影響を受けないY精子が上層に集まった。

     上層と下層からそれぞれ採取した精子を体外受精してマウスに移植すると、上層の約8割から雄が、下層の約8割から雌が生まれた。

     研究チームは、大分県農林水産研究指導センターと協力し、ブタとウシでも実験を行った。上層の精子からは、ウシが受精卵の段階で約9割、ブタも人工授精で生まれた子の約7割が雄になった。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00000001-jij-sctch
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019081400081&g=soc

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    1. 性別産み分け、ウシでは9割成功 技術的にはヒトにも
      8/14(水) 3:00配信 朝日新聞デジタル

       哺乳類で雄と雌を産み分ける方法を、広島大学の研究チームが開発し、マウスやウシなどで実証した。特別な装置を使わずに精子の性染色体の違いを利用して、高い割合で産み分けることに成功した。技術的にはヒトへの応用も可能だという。研究成果は14日、米科学誌に掲載された。

       哺乳類の性別は、XとYの二つの性染色体で決まる。X染色体が二つだと雌、XとY染色体が一つずつだと雄になる。卵子はX染色体が一つだが、精子はX染色体をもつもの(X精子)と、Y染色体をもつもの(Y精子)がある。X精子が受精すれば雌、Y精子なら雄になる。X精子とY精子は同じ数つくられ、これまで機能に差はないと考えられてきた。

       チームは精子の元となる細胞からX精子とY精子ができる過程に着目。遺伝子を網羅的に調べ、X精子のみにある「受容体」を発見した。精子の尾の部分にあり、刺激すると精子の動きが抑制される。

       試験管に培養液とマウスの精子を入れて受容体にくっつく薬剤を加えると、約1時間後にはX精子のみが動かなくなり沈殿した。薬剤を洗い落とすと再び動き出すことも確認した。上にあがってきたY精子と、沈殿したX精子を洗浄したものに分けてそれぞれ体外受精させると、8割以上の確率で雄と雌を産み分けることができた。ウシでも9割の確率で成功したという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00000004-asahi-soci

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    2. 実際には応用されにくいことをいいことに、「受容体」マジックでも施しているのかなあ…

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    3. 「産み分け」
      https://news.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&p=%E7%94%A3%E3%81%BF%E5%88%86%E3%81%91

      https://www.2nn.jp/word/産み分け


      まあ、飲み屋でするたぐいのネタ話は尽きないけれど…

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    4. 家畜のオスとメス 産み分けの新技術開発
      2019年8月14日 5時06分

      ウシやブタの家畜について、オスとメスを比較的簡単に産み分けることができる技術を広島大学のグループが開発し、効率的な生産につながるとして関係者の注目を集めています。

      畜産業では、メスのウシから牛乳を生産するなど、オスやメスのどちらかを必要とするケースが多くあります。

      オスとメスは、受精した精子に含まれる性染色体がY型だとオスになり、X型だとメスになりますが、これまで、高額な機器を使って含まれているDNAの量のわずかな差を計測する方法しかなく、産み分けを行うにはコストが高いため、あまり普及してきませんでした。

      広島大学の島田昌之教授のグループが精子で働いている遺伝子を詳細に調べたところ、メスになる精子では免疫に関係するとされる「TLR7」と呼ばれる分子などがあり、オスになる精子にはこの分子がないことがわかったということです。

      グループでは、この分子を目印にすると、オスになる精子とメスになる精子を試験管の中で簡単に分離でき、ブタではおよそ70%の確率で狙いどおりに産み分けることができたとしています。

      島田教授は「効率的な生産で、コストの低下などにつなげることができる技術だ。ヒトへの応用は倫理的な問題があるが、哺乳類への応用は原理的には可能だ」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190814/k10012034221000.html

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    5. ほんとうは応用なんてできない、うまくいかないことを知ってんじゃないのかなあ…

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  34. フランソワ・ジャコブ「わたしたち人間は核酸と記憶の、欲望とタンパク質の、とんでもない混合物である。20世紀は核酸とタンパク質に大いに関わった。21世紀は、記憶と欲望の解明に全力を集中することになるかもしれない。しかしはたして、そのような問題は解決できるであろうか?」
    https://1000ya.isis.ne.jp/1718.html

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  35. 世界初 ヒトのたんぱく質ほぼすべての合成に成功 愛媛大
    2019年8月30日 4時08分

    ヒトの生命活動に関わる主なたんぱく質のほぼすべてとされる2万4000種類余りを、人工的に合成することに愛媛大学が世界に先駆けて成功し、新たな薬の開発などに役立つと期待されています。

    愛媛大学の「プロテオサイエンスセンター」では、小麦の胚芽と呼ばれる部分から作った特殊な反応液を使って、ヒトの遺伝子からたんぱく質を人工的に合成する研究を進めてきました。

    その結果、ヒトの体内にある主なたんぱく質のほぼすべてとされる2万4000種類余りを合成することに成功したということです。

    センターによりますと、ヒトのたんぱく質を網羅的に合成したのは世界で初めてだということです。
    たんぱく質は異常があると病気の原因になる一方で、さまざまな薬のターゲットとして注目されていて、センターは、合成したたんぱく質を使ったがん医療の研究や薬の副作用の原因を探る研究などを、ほかの研究機関や製薬会社などと連携して始めているということです。
    愛媛大学「プロテオサイエンスセンター」のプロテオ創薬科学部門長を務める竹田浩之准教授は「ヒトのたんぱく質の働きをこれまでにない規模で研究できるようになった。病気のメカニズムを解明し、新しい治療方法の開発につなげていきたい」と話しています。

    たんぱく質レベルでがん研究を進めている東京大学医科学研究所の井上純一郎教授は「2万4000種類のヒトたんぱく質の合成は世界に例がない。病気の予防や治療薬の開発などにも応用が期待できる」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190830/k10012056141000.html

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  36. ストレスの度合いを計測 指標になる物質発見 大阪大学
    2019年8月26日 15時11分

    人がストレスを感じると、血液中の濃度が高くなる物質を大阪大学の研究グループが発見し、ストレスの度合いを客観的に計測するための指標になるのではないかと注目されています。

    大阪大学キャンパスライフ健康支援センターの中西香織助教らの研究グループは、人が感じているストレスの度合いを示す物質を探そうと、動脈硬化や皮膚の萎縮など老化に関わる物質として知られる「αクロトー」に注目しました。

    実験では健康な40代から60代の男性およそ100人を対象としてストレスの程度を聞き取り、同時に血液の中に含まれるαクロトーの濃度を測りました。
    その結果、ストレスに対応できていないとか、睡眠で十分な休養がとれていないと答えた人は、そうでない人と比べてαクロトーの濃度が2割から3割ほど高かったということで、ストレスの度合いによって濃度が変化していると考えられるということです。

    これまでストレスの度合いはアンケート方式で調べるのが中心で、この物質は客観的に計測するための指標になるのではないかと、注目されています。

    中西助教は「倒れてしまうまで自分のストレスに自覚がない人もいるので、客観的に計測する技術を確立して、より健康な社会作りにつなげたい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190826/k10012049031000.html

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    1. Klotho遺伝子、Klotho蛋白…
      https://www.google.co.jp/search?q=klotho

      鍋島陽一「個体老化の分子機構の解明」
      https://www.google.co.jp/search?q=klotho+%E9%BB%92%E5%B0%BE+%E9%8D%8B%E5%B3%B6

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    2. ラベル klotho
      https://koibito2.blogspot.com/search/label/klotho

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    3. 「阪大 論文 捏造 研究 不正」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%98%AA%E5%A4%A7+%E8%AB%96%E6%96%87+%E6%8D%8F%E9%80%A0+%E7%A0%94%E7%A9%B6+%E4%B8%8D%E6%AD%A3

      >大阪大学医学部論文不正事件

      バイオ分野、遺伝子、たんぱく、酵素などは、創作捏造の宝庫みたいになっているらしい…

      ウイルスは言わずもがな。

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  37. “同性愛遺伝子”存在せず 国際的なグループが発表
    2019年8月30日 13時22分

    同性と性的行為をしたことがあると答えた人50万人を対象に遺伝子を分析した結果、人の性的指向に強く関わる特定の遺伝子は存在しないとする研究結果を国際的なグループが発表しました。人の性的指向は複数の遺伝子や環境などの要因で決まるとしています。

    アメリカのマサチューセッツ総合病院やオーストラリアのクイーンズ大学などのグループは研究機関などが保管している遺伝子のデータを使って、事前のアンケート調査で同性と性的行為をしたことがあると答えた人の遺伝子データおよそ50万人分をゲノムワイド関連解析という手法を使って分析しました。

    その結果、同性との性的行為に統計的にみて関連する可能性がある遺伝子が、男性の薄毛に関する部位や、匂いに関する部位などに5つ、見つかりましたが、その役割は限定されていて、グループでは人の性的指向に強く関わる特定の遺伝子は存在しないと結論付けました。

    これについてグループは「ほかの多くの人間の行動と同じく、性的指向も、遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に結び付いて起きていることが改めて示唆された」と話していて、遺伝子の分析から人の性的指向を予測するのは不可能だとしています。

    また性的マイノリティについての知識の啓発を行うNPO、GLAADは「研究結果は性的マイノリティのアイデンティティを議論するためのものではない」としたうえで、「今回の研究によって同性愛は人間にとって自然なことだという、さらなる証拠が示された」とするコメントを出しました。

    この論文は今月30日付のアメリカの科学雑誌、サイエンスに掲載されます。


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    世界初 ヒトのたんぱく質ほぼすべての合成に成功 愛媛大4時08分
    iPS細胞で世界初の角膜移植手術 経過は順調 大阪大学など8月29日 17時42分
    ストレスの度合いを計測 指標になる物質発見 大阪大学8月26日 15時11分

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190830/k10012056671000.html

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    1. >同性と性的行為をしたことがあると答えた人の遺伝子データおよそ50万人分をゲノムワイド関連解析という手法を使って分析

      そういうデータをもってること自体がすごいや(笑)。

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    2. なんとかしてどうにかしてジェンダー遺伝子を探さなくっちゃいけないっ!

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    3. 性(オス、メス)は、性染色体で決定されちゃってるからなあ…

      「性染色体」
      https://www.google.co.jp/search?q=性染色体

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    4. たぶん、ジェンダー派のヒトビトは、そういう「性染色体」ゲノムで男性女性が決定されているのに我慢がならないのであろう…

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    5. 同性愛に複数の遺伝子影響=国際グループが研究発表
      8/31(土) 14:16配信 時事通信

       【ワシントン時事】同性愛者かどうかを決定付ける単一の遺伝子は存在しないが、複数の遺伝子や環境が影響する-。米ハーバード大などの国際研究グループは、30日付の科学誌「サイエンス」にこんな研究成果を発表した。

       米英などの男女約50万人について、同性との性的行為の経験があるかどうかと遺伝子の関係を調べた。それによると、性的指向に影響するものとして、統計的に説明できる五つの遺伝子の特徴が見つかった。

       同性愛と遺伝子は、これまでも家族や双子を対象とした研究で、関連があるとみられてきたが、どの遺伝子が影響するかは明らかでなかった。専門家からは「遺伝子と性的指向の関係を最もはっきり示した研究成果」と指摘する声が出ている。 

       一方、同研究によると、遺伝子が性的指向に影響する割合は最大で25%で、環境など複合的な要因があることも示している。性的マイノリティーの権利擁護団体GLAADは「同性愛が人間の自然な一面であるという、さらなる証拠を提供している」とするコメントを発表した。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190831-00000057-jij-sctch

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    6. いまはその趣味趣向が「権利」を主張するためのネタにつかわれているらしい…

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  38. 性倒錯は、対抗文化(カウンターカルチャー)運動である。

    別に今に始まったことじゃなくて「文学」の世界では太古からあったこと。

    いまはそれを秘め事としてではなく、白昼堂々オモテでやりたがる過激急進的なヒトビトの声がデカくなったというだけのこと。厚顔無恥が市民権を得た時代だともいえる。

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  39. 「乳がん検知をマイクロ波で」神戸大学などが新たな検査法開発
    2019年9月13日 22時02分

    神戸大学などのグループが微弱な電波を発して高い精度で乳がんを発見できる世界初の装置を開発しました。2年後の実用化を目指すとしています。

    この装置は、神戸大学の木村建次郎教授のグループが開発したもので、装置に接続された5センチほどの大きさのセンサーを乳房に当てて「マイクロ波」と呼ばれる微弱な電波を発信します。

    センサーが、跳ね返ってくる電波を検知し、コンピューターで解析するとがんの位置や大きさが立体的な画像となって瞬時に表示される仕組みです。

    従来の乳がんの検診で行われている「X線マンモグラフィー」は、胸を圧迫するため痛みを伴う上、乳腺や乳房を支えるじん帯の密度が高い体質の人は、がんが隠れて画像に写りにくく発見が難しいという欠点が指摘されていました。

    「マイクロ波」は、乳腺やじん帯を通り抜けるためがんを鮮明に識別でき、痛みも感じないということです。

    木村教授によりますとこの装置に、協力企業から20億円の出資を受けたということで、2年後の実用化を目指すとしています。

    木村教授は、「医療機関や学会と連携し、ひとりでも多くの人に装置を使ってもらって効果を確かめ、乳がんの早期発見に役立てたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190913/k10012081411000.html

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  40. ストレスで増える物質特定、阪大 測定の指標開発へ
    9/23(月) 16:04配信共同通信

     老化に関連するとされる「αクロトー」というタンパク質の血中濃度が、ストレスを感じている人ほど上昇することが分かったと、大阪大の中西香織助教(内科学)らのチームが海外科学誌に発表した。ストレスは問診や質問票によって判断するのが一般的だが、チームはストレスの状態を客観的に測定できる指標になる可能性があるとして、開発に取り組む。

     研究では、定期健診を受けた阪大職員のうち、「ストレスへの対応ができていない」「睡眠で十分な休養が取れていない」と回答した人ほど、濃度が上がることが明らかになった。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190923-00000075-kyodonews-soci

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    1. 「老化 klotho」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E8%80%81%E5%8C%96+klotho

      「klotho 黒尾 鍋島」
      https://www.google.co.jp/search?q=klotho+%E9%BB%92%E5%B0%BE+%E9%8D%8B%E5%B3%B6

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    2. クロトーのクロは黒尾のクロ、トーは鍋島の島…

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  41. [サイエンス View]獲得形質の一部 子孫へ
    2019/10/06 05:00

     親の世代が環境の影響や鍛錬などによって得た能力や記憶、体形などの「獲得形質」は、子の世代に遺伝しないと考えられてきた。しかし、最近、一部の形質は子孫に受け継がれるという報告が相次いでいる。生命の設計図であるDNAの情報を書き換えずに伝達する仕組みが関係しているらしい。(編集委員・芝田裕一)

     
    DNAの配列変えず伝達

     「獲得形質は遺伝する」という説は、19世紀初めにフランスのジャン・バティスト・ラマルク(1744~1829年)が唱えたが、動物実験などで否定された。子が親から受け継ぐのはDNAの情報で、親が後天的に獲得した形質は「DNAの塩基配列の変異を伴わないので遺伝しない」という考え方が、長い間、生物学の常識とされてきた。

     だが、獲得形質が遺伝したようにみられる現象が、植物の世界では、少し前から知られるようになった。

     例えば、野生のラディッシュの一部は、葉をイモムシにかじられると、防虫作用のある化学成分を分泌し、イモムシが嫌がるトゲを葉に生やす。米カリフォルニア大の報告によると、その種子から育ったラディッシュは、かじられる前からトゲを生やし、防虫成分を多く分泌した。別の植物では、乾燥に強くなった性質が世代を超えて受け継がれた例もある。

     動物でも実験で確認され始めている。生物の老化について研究する京都大学大学院生命科学研究科の西田栄介教授(現・理化学研究所生命機能科学研究センター長)らは、生まれたばかりの線虫を有害な酸(過酸化水素水)にさらした。成長した線虫は酸へのストレス耐性が15%ほどアップしたが、この耐性を子の世代も受け継いだという。

     DNAの配列を変えずに遺伝子の働きを決める仕組みを「エピジェネティクス」という。獲得形質が遺伝したとみられる例は、この仕組みによって遺伝子のスイッチがオンになったり、オフになったりした情報が、世代を超えて伝わった結果との見方が有力だ。

     人間の場合も、欧米の大規模疫学調査などを通じて、飢餓状態にあった妊婦の子や、肥満した父親の子は成長すると生活習慣病などにかかりやすいデータが示されている。やはりエピジェネティクスが関係していると考えられている。

    特定のストレス耐性のみ?

     もちろん、すべての獲得形質が遺伝するわけではない。エピジェネティクスの仕組みを研究する東京工業大細胞制御工学研究センターの木村宏教授は「伝わるのはストレス耐性の一部」と考える。「細胞にとって致命的となりうる、栄養状態、熱、紫外線などのストレスに対する防御機構を発動する遺伝子スイッチの情報が伝わるのではないか」と推定している。

     どんな仕組みで伝わるのか。親が環境からストレスを受け、遺伝子のスイッチが入ると、ある種のリボ核酸(RNA)が、その情報を体内の生殖細胞に伝えるという説がある。

     線虫の場合、獲得形質が孫の世代まで受け継がれるという報告もあるが、哺乳類など高等動物の場合、孫まで伝わるかははっきりしていない。日本医療研究開発機構(AMED)は、病気のリスクがエピジェネティクスを通じて子孫へ継承されるかどうかを調べる研究プロジェクトを今年度中にスタートさせる予定だ。理研の西田センター長は「この分野は日々新しいデータが発表され、動いている。もう少し時間が経過すれば、全体を俯瞰ふかんできるようになるだろう」とコメントしている。

     ◆エピジェネティクス 遺伝子を働かせるスイッチのオン・オフを決める仕組み。DNAに直接、化学物質で目印をつけたり、DNAが巻き付いているたんぱく質に目印をつけたりすることで、オン・オフが切り替わる。DNAに書かれた全遺伝情報のことを「ゲノム」と言うが、オン・オフの情報は「エピゲノム」と呼ばれる。細胞が分裂しても、エピゲノムは受け継がれる。

     ◆ジャン・バティスト・ラマルク フランスの博物学者。無脊椎動物の分類が専門だった。英国のチャールズ・ダーウィンより先に進化論を提唱し、キリンの首が長くなった理由を説明するため、「獲得形質が遺伝する」という仮説を用いた。よく使う器官は発達し、使わない器官は衰えるという「用不用説」でも有名だ。

     パラダイム・シフト

     筆者は中学生の時、生物の授業で、「獲得形質が遺伝するというラマルクの学説は間違いだった」と教わった。だから昨秋、理研の西田センター長の講演で「獲得形質の一部は遺伝する」という話を聞いた時は、少なからず驚いた。ネットで検索すると、「ラマルキズム(ラマルクの学説)の復活」と主張する海外の文献も見かける。生物学のパラダイム・シフト(定説が覆ること)が近づいているのだろうか。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20191005-OYT8T50097/

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    1. 「獲得形質」とか「遺伝」とかいう曖昧な言葉がいけないだけで、獲得した機能あるいはなんらかの「能力」はあきらかに引き継がれていくというのはあるのかもしれない。

      たとえば、ウイルスに対する耐性や抵抗力、あるいは抗体産生能力みたいなものとか…

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  42. 世界初クローン牛「かが」、最長寿21歳3か月で死ぬ
    2019/10/15 22:40

    衰弱死したクローン牛の「かが」=石川県提供(畜産試験場で)

     石川県は10日、成牛の体細胞から複製した世界初のクローン牛として1998年に誕生した「かが」が21歳3か月で死んだと発表した。死因は高齢による衰弱死。同時に生まれた双子の「のと」も昨年5月、高齢によって衰弱死している。

     発表によると、かがは畜産試験場(宝達志水町)で飼育されていたが、先月末頃から介助なしで立ち上がることが困難になったという。座りながら干し草を食べるなど食欲はあったが、9日正午頃に容体が急変して死亡した。

     かがは、近畿大と県の共同研究で、雌牛の卵管から採取した体細胞を培養し、未受精卵に移植して誕生した世界初のクローン牛。牛の寿命は20年前後とされ、世界で最長寿のクローン牛として同試験場で余生を過ごしていた。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20191011-OYT1T50183/

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    1. それがほんとうにクローンであると、第三者がどうやって確認検証証明できるのだろう…

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    2. クローン牛もう1頭も死ぬ 世界初石川県で飼育、21歳
      10/10(木) 12:32配信共同通信

      石川県農林総合研究センター畜産試験場で、飼育されるクローン牛の「かが」(中央)=2018年6月、石川県宝達志水町

       石川県は10日、農林総合研究センター畜産試験場(同県宝達志水町)で飼育していた世界初の体細胞クローン牛「かが」が老衰のため、9日に死んだと発表した。21歳3カ月だった。昨年5月に死んだ「のと」と双子の雌で、近畿大との共同研究で1998年7月に誕生した。

       県によると、先月下旬から自立が困難になり、栄養剤や脚に抗炎症剤を点滴していたが、今月に入り自立ができなくなった。9日昼ごろに急変し、担当の獣医師が死んだのを確認したという。

       体細胞クローン牛は英国で生まれたクローン羊「ドリー」の技術を応用した。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000077-kyodonews-soci

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    3. もう1頭のクローン牛死ぬ=世界初、21歳で-石川
      10/10(木) 15:03配信時事通信

       石川県は10日、成体から採取した体細胞を使って生まれた世界初のクローン牛「かが」が老衰で死んだと発表した。21歳3カ月だった。「かが」は昨年5月に死んだ「のと」の双子の雌。

       県農林総合研究センター畜産試験場によると、9月中旬ごろまでは自力で歩き回っていたものの、徐々に衰弱。10月に入ると介助しても立てなくなり、9日朝に容体が急変、正午ごろ死亡が確認された。

       牛の寿命は20年ほどとされ、「かが」は人間なら80歳から100歳程度だったという。 
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000074-jij-sctch

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    4. クローン牛「かが」が老衰死 「研究の一時代終わった」
      10/10(木) 20:53配信朝日新聞デジタル

      クローン牛の「かが」(石川県農林総合研究センター畜産試験場提供)

       世界初の成牛の体細胞クローン牛として、1998年に石川県内で生まれた「かが」(黒毛和種、メス)が9日、死んだ。県農林総合研究センター畜産試験場が10日、発表した。21歳3カ月で、老衰による衰弱死だったという。

       「かが」は、双子の「のと」(同)とともに石川県と近畿大学の共同研究で98年7月5日に誕生した。今年9月末から自力で立てなくなり、9日正午ごろ、死亡が確認されたという。「のと」は、2018年5月に死んでいる。

       畜産試験場などによると、体細胞クローン牛は肉質や乳量の優れた家畜を大量に作れると期待され、各地の研究機関で開発競争が繰り広げられた。だが、死産や生後間もなく死ぬ割合が高かったことに加え、消費者に受け入れられにくく、研究は下火になった。同畜産試験場にいるクローン牛は現在、2頭だという。

       畜産試験場の担当者は「一般的な牛の寿命は約20年で、かがはクローン牛としては長寿だった。かがが死んだことで、クローン牛研究の一時代が終わった」としている。(木佐貫将司)
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000073-asahi-soci

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    5. 世界初のクローン牛「かが」死ぬ 21歳、石川県と近大が研究
      10/11(金) 1:36配信北國新聞社

       石川県と近畿大の共同研究により、世界で初めて誕生したクローン牛の雌「かが」が9日に死んだ。21歳3カ月で、老衰とみられる。クローン牛は当初、優良な牛肉の大量生産を目的に研究が進められたが、消費者の抵抗感もあり、市場に出ることはなかった。県はクローン技術を絶滅危惧種の保護などに役立てたいとしている。

       かがは県農林総合研究センター畜産試験場(宝達志水町)で1998年7月、成牛の体細胞を使って生まれた。双子の雌「のと」は昨年5月に死んでいる。

       畜産試験場によると、かがは9月中旬までは牛舎を元気に歩き回り、餌もよく食べていた。同月末ごろから徐々に自力で立つことが困難になり、10月に入ってからは座りっぱなしの状態が続いた。9日の朝は餌を食べたが、昼前に容体が急変し、正午ごろに担当獣医師が死んだのを確認した。

       かがの体重は約405キロで通常の牛に比べてやや小柄だったが、大きな病気にもかからず健康に育った。県の担当者は「通常の牛と同じくらいの寿命であることが分かった。クローン技術を応用して生物の保全に役立てたい」と話した。

       県によると、県内では2006年までに14頭のクローン牛が生まれ、現在は「かが」「のと」の細胞から誕生したクローン牛の「かが2号」「のと2号」が畜産試験場で飼育されている。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191011-00784131-hokkoku-l17

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  43. 「エイズ感染しない遺伝子変異持つ人、長生きしない」論文を撤回
    2019/10/24 22:18

     米医学誌ネイチャー・メディシンは、「エイズウイルス(HIV)に感染しなくなる遺伝子変異を持つ人は、通常より長生きしにくい傾向がある」とした米国などの研究チームの論文が撤回されたと発表した。

     論文は今年6月に同誌に掲載されたが、統計データの処理に誤りが見つかり、結論に根拠がなくなったという。研究チームが撤回を要望し、10月8日付で撤回された。

     中国の研究者が昨年、HIV感染を防ぐ狙いで、ゲノム編集技術を使ってこの遺伝子変異を持つ子供を誕生させた。論文が出た後、この子供も長生きしないのではないか、などと話題になっていた。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20191024-OYT1T50328/

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  44. 目が慣れる仕組み 解明 阪大発見…明暗で働き変える酵素
    2019/11/14 15:00

     明るい場所や暗い場所に目が慣れる仕組み(明暗順応)を、マウスを使った実験で解明したと、大阪大の古川貴久教授(分子発生学)らの研究チームが発表した。光から目を守る薬の開発につながることが期待されるという。論文が欧州科学誌電子版に掲載された。

     目は明暗の変化に対し、瞳孔が大きくなったり小さくなったりして光の量を調節するとともに、目の奥にある網膜の視細胞が光に対する感度を調節している。

     視細胞には、光を感じ取る「トランスデューシン」という物質があり、暗い所では視細胞の光を感じる部位に移動し、明るい所では細胞の中心部にとどまる。しかし、こうした動きの詳しい仕組みは不明だった。

     視細胞にはトランスデューシンを捕まえるたんぱく質があり、古川教授らは、このたんぱく質を分解する酵素を発見。暗い所では酵素が働き、トランスデューシンが光を感じる部位に移動することがわかった。明るい所に出ると酵素の働きが止まり、中心部に戻った。

     強い光は視細胞を傷つけ、網膜色素変性症など目の病気を悪化させる要因になる。古川教授は「光の感度を下げる薬ができれば、病気の進行を抑えられる可能性がある」と話す。

     山口大の木村和博教授(眼科)の話「明暗順応の解明が進むと同時に、光が原因で発症、進行する病気の治療につながる成果だ」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20191114-OYT1T50209/

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    1. 「トランスデューシン・マウス」モデル…

      いまの「マウス実験」には“すべからく”手品が付き物らしい。

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  45. 「床ずれ」治療にセラミック粉末…マウス実験、2週間程度で皮膚再生
    2019/11/14 12:56

     山形大工学部の山本修教授(生体機能修復学)は13日、山形県米沢市城南の同大で記者会見し、再発率が高くて特効薬のない「床ずれ」に、セラミック粉末「シモンコライト」を投与すると、治療効果が高まることが、マウスを使った実験で確認されたと発表した。

     シモンコライトは、半導体である酸化亜鉛の製造過程で生成される亜鉛を含むセラミックの粉末。山本教授と、機能素材開発・製造会社JFEミネラル(本社・東京)の共同研究で、切り傷の治療効果があることを確認していた。今回、床ずれを再現させたマウスに塗ったところ、2週間程度で正常に近い皮膚が再生したという。

     山本教授は「皮膚の表面だけでなく、皮下組織もきれいになる。美容整形で傷ついた患者などの治療にも効果が期待できる」と話している。

     2020年夏頃から同大医学部付属病院で、最初は切り傷について臨床試験を始めるという。研究成果は、25日から茨城県つくば市で始まる日本バイオマテリアル学会などで発表される。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20191114-OYT1T50154/

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  46. 「線虫」でがん早期発見 検査技術実用化 東京のベンチャー企業
    2019年12月17日 18時31分

    嗅覚が優れた「線虫」という生物に、ヒトの尿のにおいをかがせて、がんを早期に発見する検査技術の実用化に成功したと東京のベンチャー企業が発表しました。これまでに行った臨床試験ではがんかどうかを高い精度で見分けられたということで、年明けから各地の医療機関で受けられるようにするとしています。

    東京のベンチャー企業、「HIROTSUバイオサイエンス」は、目がない代わりに嗅覚が発達していて、がん患者の尿のにおいに集まる特性を持つ、体長1ミリほどの「線虫」を使って、がんを早期に発見する技術の開発を進めてきました。

    全国の大学や医療機関で臨床試験を行った結果、1滴の尿から、極めて早期のがんでもおよそ85%の確率で発見できたということで、17日、会社の代表が技術開発に対する助成金を出した福岡県を訪れて実用化に成功したと報告しました。

    早ければ来年1月から各地の医療機関で1万円ほどを負担すれば検査を受けられるようにするということで、どこで受けられるかは今後、会社のウェブサイトで公開するとしています。

    この検査では、がんかどうかは分かるとしていますが、がんの種類までは分からないということで、別の検診や検査で確認することが必要だということです。

    広津崇亮代表取締役は「がん検診の受診率の向上にこの新技術が役立つことを期待しています」と話しています。

    線虫を使うがん検査とは

    「線虫」は、土の中や海の中に生息するものや、人に寄生するものなどさまざまな種類が自然界に存在します。

    今回、がんを早期発見する技術に使われたのは、主に土の中に生息し、生物学の研究でも広く使われる「シー・エレガンス」という線虫を利用しました。

    この線虫は、目がない代わりに嗅覚が発達していて、この嗅覚で餌を見つけたり、天敵を避けたりします。

    線虫ががん患者の尿に集まる詳しいメカニズムは分かっていませんが、大腸菌やバクテリアといった「線虫が好む餌のにおい」と、「がん細胞から出る特有のにおい」が似ているためとみられています。

    検査では、プレートに置いた1滴の尿に線虫がどれぐらい集まったかを数えて、がんがあるかどうかを判定します。

    胃がんや大腸がん、それに乳がんなど合わせて15種類のがんがあるかどうかが分かるということですが、どの種類のがんなのかは判別できないためさらに詳しい検査が必要です。

    会社によりますと、がんが臓器の一部にとどまっているステージ1までの早期のがんの場合、「腫瘍マーカー」と呼ばれる血液を使った検査方法だと発見される確率は10%程度ですが、線虫を使った検査ではおよそ85%の確率で発見できたということです。

    会社では、がんの種類を判定する特殊な線虫を開発するなど、さらに研究を進めるということです。

    がん早期発見のメリットと課題

    がんを早期に発見する最大のメリットは、治療できる可能性が高まることです。

    がんが1つの臓器にとどまっている早期に見つけることができれば、手術や放射線でがんを取り除くなどして、患者が亡くなるリスクを下げることができます。

    国立がん研究センターがまとめた全国のがん拠点病院などのデータでは、がんと診断されてから5年後の生存率は、たとえば胃がんの場合、がんがほかの臓器にも転移するなどしているステージ4では8.9%、がんが胃の一部にとどまっているステージ1では94.7%となっています。

    その一方で、がんの早期発見が「過剰診断」につながるケースもあります。

    たとえば、進行が遅いがんだったり、患者が高齢だったりした場合、がんそのものは患者の命に関わらない可能性がありますが、がんが見つかれば治療が行われることが多く、その際、手術や抗がん剤などの治療で副作用が出るなど、患者が不利益を被ることもあると指摘されています。

    また、検診や検査でがんの可能性があるとされた後、精密検査で本当にがんであると診断されるのは、がんの種類によって差はあるものの、一部にとどまる場合が多いとされ、精密検査の結果を受け取るまで精神的な負担を強いられることになります。

    これは、本当はがんではないのにがんの可能性があるとされる「偽陽性」と呼ばれ、がん検診の精度を高める上での課題となっています。

    国立がん研究センターの中山富雄検診研究部長は「がんによっては、早期に見つけても治療が必要な大きさになるまで数年かかるものもある。その場合、治療までの期間患者さんの精神的な負担は非常に大きく、うつ状態になる人もいる。とにかく早く見つければよいというものではなく、患者さんの生活の質をより高めるためにどのように結果を生かすのか、合わせて考える必要がある」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191217/k10012218371000.html

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  47. 「10の科学成果」に海洋研究開発機構 微生物進化に関する発見
    2019年12月20日 5時47分

    アメリカの有名科学雑誌「サイエンス」が、ことしの画期的な10の科学成果を選んで公表し、日本の海洋研究開発機構の研究グループなどが行った微生物の進化に関する発見などが選ばれました。

    アメリカの有名な科学雑誌「サイエンス」は、年末に、その年の画期的な10の科学成果を選んで公表しています。

    ことしは、最も重大な成果として、国立天文台も参加した国際研究グループが行った、世界初のブラックホールの撮影が選ばれました。

    また、日本の海洋研究開発機構の井町寛之主任研究員などの研究グループが、私たちヒトを含む多細胞生物が分類される、真核生物というグループに進化した可能性がある微生物を発見し、生物の進化の謎に迫る重要な成果をあげたとして選ばれています。

    一方で、この研究はまだ正式な論文としては発表されておらず、「プレプリントサーバー」と呼ばれる、発表前の論文を事前にネット上で公表するシステムが利用されていて、論文発表前での異例の選出となっています。

    そのほか、すでに絶滅した人類の化石から得られた遺伝子で顔を再現するなどした、イスラエルの研究グループの成果なども選ばれています。
    井町主任研究員は「大変光栄に思います。私たち人間を含む生物の進化の謎に迫るもので、論文は投稿している途中なので、詳細は後日、発表する予定です。引き続き注目してもらえるとうれしいです」とコメントしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191220/k10012221761000.html

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  48. ハエは諦めないのが恋の秘訣? 求愛行動で名古屋大
    1/3(金) 1:00配信共同通信

     恋の秘訣は何度振られても諦めないこと?―。名古屋大の上川内あづさ教授らの研究チームが、ショウジョウバエの雌が雄の求愛を拒否し続けた後、受け入れに至る脳の神経機構を解明したと、3日付の米科学誌に発表した。

     チームによると、ショウジョウバエの雄は雌を見つけると即座に追い掛け、羽を震わせて「求愛歌」を奏でるが、雌はかわしながら相手を見極める。こうした行動は知られているが、拒否から受容に切り替わる際の神経の働きは不明だった。

     チームの石元広志特任講師は「雌にも求愛歌の好みがあるようで、なかなか受容しないこともある」と話す。猛アタックが必ず実るわけではないらしい。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200103-00000003-kyodonews-soci

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    1. 「求愛拒否から受け入れへ」脳の仕組み解明 ハエの研究で 名大チームら
      1/3(金) 1:00配信毎日新聞

       オスの求愛をメスがいったん拒否し、その後受け入れに転じる脳の仕組みを、名古屋大大学院理学研究科の上川内あづさ教授(神経科学)らのチームが、ショウジョウバエを使った研究で明らかにした。「愛の獲得には、何度フラれても求愛を続けることが大事だということが脳の仕組みから裏付けられた」という。2日付の米科学誌に掲載された。

       ◇「愛の獲得に何度フラれても求愛続行が大事」

       求愛行動のある多くの生き物では、メスは求愛を何度も拒否し、オスを十分評価した後で交尾を受け入れる。

       研究チームは、拒否から受容への転換をコントロールする脳内の「交尾判断回路」を発見した。拒否の指令を出す「拒否ニューロン」と、それを抑制する「受容ニューロン」の二つの神経細胞群で構成され、求愛によって脳内に神経伝達物質のドーパミンが出ると、最初は拒否ニューロンが活発化。それに伴い受容ニューロンの活動が促進され、拒否ニューロンを抑制する別の伝達物質放出が起きる。

       この回路は、昆虫の脳にある「楕円(だえん)体」と呼ばれる部分にあることも分かった。人間の脳では社会的きずなの形成や意思決定などにかかわる部分とよく似ているという。

       研究チームの石元広志特任講師は「いったん拒んで慎重に相手を見定める行動を発達させた、メスの脳の進化を解明する糸口になる。ショウジョウバエには動物一般に共通する神経メカニズムが多く、社会的きずなの形成など人間の脳の仕組み解明にもつながるはず」と説明する。【細川貴代】
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200103-00000001-mai-sctch

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    2. ハエの求愛、粘りが大事 雌が拒否から受容へ 脳の仕組み解明・名古屋大
      1/3(金) 1:14配信時事通信

       名古屋大の研究チームは、雄の求愛から交尾に至る雌のハエの脳のメカニズムを解明したと発表した。雌は雄の求愛を初めは拒むが、繰り返しアタックされると受け入れる。この行動転換で働く脳の仕組みを特定し、「雄は諦めずに求愛を続けることが必要」と結論付けた。論文は2日付の米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。

       名大ニューロサイエンス研究センターの上川内あづさ教授らによると、ショウジョウバエは雄が雌を追い掛けるなどして求愛し、雌はいったん拒否の態度を示す。この際、雌の脳では神経伝達物質ドーパミンの放出が確認されたといい、雄が分泌するフェロモンの影響が考えられるという。

       ドーパミンの作用で脳中心部の「楕円(だえん)体」が刺激され、相反する働きをする2種類の神経細胞(ニューロン)が反応。求愛をはねつけようとする「拒否ニューロン」が活性化すると、別の神経伝達物質の作用で「受容ニューロン」が促進され、拒否反応を抑制することが分かった。研究チームは「何度振られても求愛を継続することで受容が拒否を上回り、雌の愛を獲得できる」とした。

       ただ、粘り強い求愛が必ず実るわけではない。研究チームの石元広志特任講師は「交尾が成立しないケースもある。雌が自分に合う雄をどう選んでいるか、今後の研究で明らかにしたい」と話す。

       昆虫の脳の楕円体は、脊椎動物の脳にある「大脳基底核」と構造や機能が似ており、他の動物の研究にも応用できるという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200103-00000004-jij-sctch

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    3. 動物行動と脳神経と精神(社会)活動を関連させた「研究ごっこ」は往々にして「文学」みたいなものになってしまいがち。よっぽど「科学」の方法の妥当性を咀嚼吟味する必要がある。

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    4. ハエが求愛を受け入れる仕組み
      1/4(土) 14:52配信時事通信

       名古屋大の研究チームは、雄の求愛から交尾に至る雌のハエの脳のメカニズムを解明したと発表した。雌は雄の求愛を初めは拒むが、繰り返しアタックされると受け入れる。この行動転換で働く脳の仕組みを特定し、「雄は諦めずに求愛を続けることが必要」と結論付けた。論文は2日付の米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。

       名大ニューロサイエンス研究センターの上川内あづさ教授らによると、ショウジョウバエは雄が雌を追い掛けるなどして求愛し、雌はいったん拒否の態度を示す。この際、雌の脳では神経伝達物質ドーパミンの放出が確認されたといい、雄が分泌するフェロモンの影響が考えられるという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00010001-jij_graph-soci

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    5. ハエの世界、求愛繰り返せば効果あり メスの行動が変化
      1/4(土) 16:55配信朝日新聞デジタル

      ショウジョウバエの求愛で、拒否と受容のパターン(名古屋大提供)

       オスがメスに繰り返しアタックすると、受け入れてもらいやすくなる――?

       名古屋大のチームは、ショウジョウバエのメスがオスの求愛をいったん拒否した後、受け入れるようになる脳の神経機構を明らかにしたと発表した。オスの継続的な求愛によって、拒否する脳細胞を抑制する物質が出ていたという。「社会的な絆の形成など、脳の普遍的な仕組みの解明につながる」と期待している。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000022-asahi-soci

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    6. 拒否されてもめげないオスの求愛、メスは結局受け入れる…仕組み解明
      1/4(土) 19:42配信読売新聞オンライン

       メスがオスの求愛をいったん拒否した後、受け入れて交尾する脳の仕組みをショウジョウバエの実験で明らかにしたと、名古屋大のチームが発表した。哺乳類にも似た構造があり、人の愛情や絆が生まれる仕組みの解明につながる可能性があるという。論文が2日付の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。

       求愛行動を取る動物の多くは、オスが求愛を繰り返すことでメスが受け入れる。しかし、この行動を制御する脳の仕組みはよくわかっていなかった。

       名古屋大の上川内(かみこうち)あづさ教授と石元広志特任講師は、メスのショウジョウバエの脳で、オスの求愛を拒否する行動を促す神経細胞(拒否ニューロン)と拒否行動を弱める神経細胞(受容ニューロン)を発見、これらの働きを詳しく調べた。

       オスが羽をふるわせるなどして求愛すると、メスの脳では拒否ニューロンが活性化。メスは逃げたり、オスを足で払いのけたりした。

       一方で、拒否ニューロンは、受容ニューロンの働きを高める化学物質を出す役割を果たしていることも判明。オスがめげずに求愛し続けると、受容ニューロンがより働くようになり、メスがオスを受け入れる仕組みが明らかになった。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00050148-yom-sci

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  49. まるでどこぞの「ルイセンコ学派のノミ学者がノミの科学実験」だな…
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B3+%E3%83%8E%E3%83%9F+%E5%AE%9F%E9%A8%93

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  50. がん化抑える遺伝子変異 潰瘍性大腸炎で発見 京大・東大
    2019/12/30(月) 15:20配信時事通信

     腹痛や下痢、発熱などが特徴の潰瘍性大腸炎は長く続くと遺伝子の変異が蓄積され、大腸がんを発症しやすくなることが知られるが、がん化を抑える働きをする遺伝子変異も生じることが分かった。

     京都大と東京大の研究チームが潰瘍性大腸炎に長くかかった患者の大腸を詳細に調べ、発見した。新たな治療薬や予防法を開発する手掛かりになるという。論文は30日までに英科学誌ネイチャー電子版に発表された。

     大腸の粘膜上皮には「陰窩(いんか)」と呼ばれる無数の小さなくぼみがあり、底に位置する幹細胞が供給する細胞の集団で構成される。潰瘍性大腸炎の患者では炎症による破壊と再生が繰り返され、結果として少数の生き残った陰窩の「コピー」で占められるようになり、遺伝子の変異が積み重なる。

     研究チームが変異した主な遺伝子を調べたところ、9個の遺伝子はがん化に関与しているとみられたが、「NFKBIZ」など2個の遺伝子の変異は炎症を弱め、がん化を抑える役割を果たしている可能性が浮上。ヒト大腸がんの細胞株やマウスを使った実験で確認した。 
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191230-00000048-jij-soci

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  51. 傷少ないiPS細胞作製、放医研 赤血球のもと使い安全に
    1/10(金) 19:25配信共同通信

    赤血球になる前段階の細胞「赤芽球」から作製したiPS細胞(荒木良子さん提供)

     赤血球になる前段階の細胞「赤芽球」から人工多能性幹細胞(iPS細胞)をつくると、DNAの傷が少ないものができることを放射線医学総合研究所や山梨大のチームが発見し、科学誌ネイチャーコミュニケーションズに10日発表した。

     がん化のリスクが減り、より安全な再生医療につながると期待される。今回はへその緒の中の血液から赤芽球を取り出して使ったが、放医研の荒木良子グループリーダーは「もっと採取しやすい細胞でもできるかどうか調べたい」と話した。

     チームは赤芽球に5種類の遺伝子を導入してiPS細胞を作製した。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200110-00000157-kyodonews-soci

    https://koibito2.blogspot.com/2013/09/blog-post_20.html?showComment=1578657314449#c3661827282180282891

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  52. ヒトなどの動物含む「真核生物」の祖先か 微生物の培養成功
    2020年1月16日 7時53分

    私たちヒトなどの動物を含む真核(しんかく)生物と呼ばれるグループの祖先にあたる可能性が高い微生物を培養することに成功したと、海洋研究開発機構などの研究グループが発表し、生物の進化における謎の一つを解き明かす大きな成果として注目を集めています。

    「真核生物」は、細胞の中に核やミトコンドリアなどの器官を持つことが特徴で、ヒトなどの動物や植物もこれに含まれていて、およそ20億年前に微生物が別の微生物を取り込んだことで誕生したと考えられていますが、どのような微生物が元になったのかなど詳しくはわかっていませんでした。

    こうした中、海洋研究開発機構の井町寛之主任研究員などの研究グループは紀伊半島沖の深海で採取した泥の中から、真核生物の祖先の可能性が高い微生物を特殊な装置を使って培養することに成功しました。

    この微生物は、細胞の核がないなど原始的な微生物の特徴を示す一方で、真核生物だけが持つとされる代謝や運動に関する遺伝子を80以上持っていました。

    この微生物は、球の形をしていますが、培養を続けると触手のような長い突起を作ることも分かり、研究グループはこの突起を利用して別の微生物を細胞内に取り込むのではないかと考えられるとしています。

    また、この微生物は2つに分裂するのに2週間から3週間程度かかるなど増殖するスピードが極めて遅かったということです。この研究成果はアメリカの有名科学雑誌「サイエンス」が先月発表した去年の十大ニュースにも選ばれ、生物の進化における謎の一つを解き明かす大きな成果として高く評価されました。

    井町寛之主任研究員は「12年かけてようやく培養でき、大きな成果を挙げることができた。今後はこの微生物の詳しい生態を調べてさらに生物の進化の謎に迫っていきたい」と話していました。

    「真核生物」とは

    真核生物は、細胞の中にDNAを膜で包んだ核やミトコンドリア、それに葉緑体などの小さな器官を持つことが特徴です。

    およそ20億年前に微生物がほかの微生物を取り込んだことで進化し、代謝を活発にして早く増殖できるようになったと考えられています。

    そして多細胞生物を生み出し、臓器や神経系など複雑な構造を持つ生物へと進化できるようになり、私たちヒトなどの動物や植物など大型で多様な生物を生み出していきました。

    これまで、取り込まれたことでミトコンドリアや葉緑体になったのが、どのような種類の微生物であったかは推定されてきましたが、取り込んだ側の微生物がどのようなものだったのか詳しく分からず、長く進化の謎とされてきました。

    今回の成果は、私たちの体を作る一つ一つの細胞の祖先とみられる微生物を突き止めたということができます。これまで、この進化の謎を解くために、研究者は、微生物の一種がほかの微生物を取り込む現象を研究してきました。

    特定の微生物が、別の藻類を取り込んで生かした状態を保ち、栄養分を作らせて利用する現象が知られていたからです。

    これは、葉緑体ができる過程に似ていると考えられていますが、生かし続けることはできず、微生物は数日で藻類を溶かして吸収してしまい、再び藻類を取り込もうとします。

    微生物が進化して生かし続けることができるようになったものが、真核生物へと進化したと考えられるということです。

    培養に成功した微生物とは

    培養に成功した微生物は、紀伊半島沖のおよそ水深2500メートルの海底の泥の中から採取されたアーキアと呼ばれる微生物でした。

    この種類の微生物は、海底や地中などに分布していることが分かってきましたが、ほとんどが培養することができないため、詳しい性質などを研究することができていませんでした。

    今回、研究グループは、下水を処理する方法を応用して、空気に触れずにスポンジの中で微生物を時間をかけて増やす特殊な方法を開発し、培養することに成功したため、今回の成果を挙げることができたということです。

    培養できるようになるまで12年間かかったということで、この微生物の遺伝子を調べると、細胞の核の形成に関わる遺伝子や、細胞内の構造を維持するための遺伝子など、真核生物に固有であると考えられてきた遺伝子がおよそ80もあることが分かりました。

    また、形も特徴があり、培養の初期では球の形をしていますが、そのまま培養を続けると、形を大きく変えて、触手ような長い突起を複数出す珍しい形状も示しました。

    グループでは、この微生物を、泥の中からヒトを作ったギリシャ神話の神、プロメテウスにちなんで、「プロメテオアーカエウム」と名付けました。

    この微生物は、特徴的な突起を利用して効率的に別の微生物を取り込む可能性が考えられるということです。

    この研究成果はアメリカの有名科学雑誌、「サイエンス」が先月発表した去年の十大ニュースにも選ばれ、生物の進化における謎の一つを解き明かす大きな成果として高く評価されました。

    そして、専門家からは、生命の謎を解明するさらなる発見が続くことが予想されるとして、現在は培養できない海底や地下の微生物を培養する研究が活発になるだろうと指摘されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200116/k10012246971000.html

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  53. 「原核生物 真核生物 細胞内共生説」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8E%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9+%E7%9C%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9+%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%86%85%E5%85%B1%E7%94%9F%E8%AA%AC

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  54. 「卵母細胞」に変化の仕組み解明「将来的には不妊症治療法に」
    2020年2月14日 5時07分

    マウスの生殖細胞が卵子の元になる「卵母細胞」に変化する仕組みを世界で初めて明らかにしたと京都大学のグループが発表しました。将来的には、不妊症の治療法にもつながる成果だとしています。

    京都大学高等研究院の斎藤通紀教授らのグループは、これまでにマウスを使った研究で、さまざまな細胞に変化できるES細胞から生殖細胞を作り出し、卵子の元となる「卵母細胞」に分化させることに成功していますが、なぜ分化するのか、具体的な仕組みは分かっていませんでした。

    今回、グループは、ES細胞から人工的に作り出した卵母細胞とマウスの胎児の卵母細胞で、どの遺伝子が分化に関わっているか詳しく調べました。

    その結果、「Zglp1」という遺伝子が卵母細胞に分化するのに重要な役割を果たしていることを突き止め、この遺伝子を働かなくしたマウスでは卵子が作られずに不妊症になることも分かったということです。

    斎藤教授は、「今後、さらに卵子になるまでの過程を詳細に明らかにしていくことで不妊症の治療方法の確立にもつなげたい」としています。

    この研究成果はアメリカの科学雑誌「サイエンス」の電子版に14日掲載されます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200214/k10012284711000.html

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    1. >マウスを使った研究で、さまざまな細胞に変化できるES細胞から生殖細胞を作り出し、卵子の元となる「卵母細胞」に分化させることに成功

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    2. いちいち確認検証する暇人はいないしなあ…

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  55. アメーバのように動く細菌見つかる “従来の概念変える発見”
    2020年3月25日 4時47分

    アメーバのように動き、ほかの微生物を丸ごと飲み込むように食べてしまう細菌を筑波大学の研究グループが発見しました。細菌の仲間はこうした動きはできないと考えられてきたことから、従来の細菌の概念を変える発見だとして注目されています。

    細菌は、表面の毛のようなものを使って移動するものがいることは知られていますが、より進化したアメーバのように細胞全体を動かして移動したり、形を大きく変えたりすることは基本的にはできないと考えられていました。

    筑波大学の石田健一郎教授の研究グループが、南太平洋の海水の中に生息する微生物を調べていたところ、藻類などの微生物を次々と食べる未知の生物がいることに気付き、分析しました。

    その生物は、遺伝子の解析から、新種の細菌であることがわかりましたが、アメーバのように細胞の形を変形させながら動く特徴があることがわかりました。

    ほかの微生物を食べる瞬間を電子顕微鏡で調べたところ、細菌の中央部をくぼませて、丸飲みするように取り込む様子も観察されました。

    筑波大学の石田健一郎教授は「細菌だとわかった時は驚いた。これまで知られていない方法で細胞の形を大きく変える事ができるとみられ、従来の細菌の概念を変える興味深い発見だ」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200325/k10012348511000.html

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  56. 糖尿病→がん 仕組み確認…京大チーム ハエ使い実験
    2020/05/18 15:00

     血糖値を下げるホルモン「インスリン」が効きにくいタイプの糖尿病からがんになる仕組みの一端を、ハエを使った実験で確認したと京都大の井垣達吏たつし教授(遺伝学)らが発表した。インスリンの量が異常に増え、「細胞競合」という現象が起きなくなるといい、米科学誌ディベロップメンタル・セルに論文が掲載された。

     細胞競合は、がんの元になる異常な細胞が周囲の正常細胞に囲まれて排除される現象。近年、がん研究の分野で注目されている。

     井垣教授らは、インスリンが分泌されても血糖値が下がりにくい糖尿病では、体内のインスリン量が異常に増える患者が多く、がんになりやすいことに着目。同じ症状のショウジョウバエを使って実験した。

     目の組織に異常細胞を生じさせたところ、細胞競合が妨げられ、がん化することがわかった。血糖値を下げる薬を投与すると、細胞競合が起きてがん化しなくなった。

     石谷太とおる・大阪大教授(細胞生物学)の話「糖尿病とがんの関係に細胞競合が影響することを示す興味深い成果だ。人間でも同じかどうかの検証を待ちたい」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20200518-OYT1T50130/

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  57. うつ病の発症 ウイルスが持つ遺伝子が関与している可能性
    2020年6月11日 14時41分

    うつ病の発症に、多くの人が幼い頃に感染する「ヘルペスウイルス」が関係している可能性があるとする研究成果を東京慈恵会医科大学のグループが発表し、うつ病発症のメカニズムや治療薬の開発などに役立つと期待されています。

    この研究を行ったのは、東京慈恵会医科大学の近藤一博教授らのグループです。

    グループでは、多くの人が子どもの頃に感染する「ヒトヘルペスウイルス6」というウイルスが脳の一部に感染すると、ウイルスが持つ「SITHー1」という遺伝子が強く働くことを突き止めました。

    そこで、マウスの脳でこの遺伝子を人為的に働かせたところ、マウスの行動が変化し、うつによく似た症状がみられることが確認されたということです。

    さらにグループが、うつ病の患者84人と健康な人82人の血液を調べたところ、うつ病の患者では79.8%の人でこの遺伝子が強く働いている反応があったのに対し、健康な人では24.4%だったということです。

    このためグループでは、このウイルスの遺伝子が強く働くことが、うつ病の発症に関係している可能性があるとしています。

    近藤教授は「これまで、うつ病の原因は、はっきりとは特定されていなかったが、ウイルスが関与している可能性が分かった。さらに研究が進み、発症の詳しいメカニズムが解明できれば、新たな治療薬の開発などにつながるはずだ」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012466681000.html

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  58. 冬眠つかさどる神経回路 マウスで発見
    2020年6月11日 18時21分

    クマなどの動物が行う冬眠をつかさどる可能性がある神経回路を、マウスを使った実験で初めて発見した、と筑波大学などのグループが公表しました。この神経回路を刺激することでマウスを冬眠のような状態にできたとしていて、グループは、人工的に冬眠を引き起こす研究の始まりになる成果だとしています。

    冬眠はクマなどの一部の動物が冬に行うもので、冬に体温や代謝が低下して活動を停止し、春になると活動を再開します。

    ヒトやマウスのように冬眠しない動物も多く、どのようなメカニズムで制御されているのかほとんどわかっていません。

    筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構の櫻井武教授らと理化学研究所のグループは、マウスの脳の視床下部と呼ばれる部分にある特定の神経回路を薬剤で刺激すると、マウスの体温が10度以上下がって24度ほどになり、酸素の消費量などの代謝も大幅に低下することを見つけました。この状態は数日続き、研究グループは冬眠をつかさどる可能性がある神経回路を初めて発見したとしています。
    また、ネズミの仲間でマウスより大きなラットでも同じ方法で冬眠のような状態にできたことから、ヒトを含む多くの哺乳類でできるかもしれないということです。

    櫻井教授は「重いけがの治療などで一時的に冬眠状態にして命を救うなど、人工的に冬眠を引き起こす研究の始まりになる成果だ」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200611/k10012466961000.html

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  59. 神経、遺伝子、たんぱく質、ゲノム、ウイルス、幹細胞…

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  60. 腸内の細菌・ウイルスの遺伝子情報 データベース化 世界初
    2020年7月11日 4時33分

    ヒトの腸内環境に大きな影響を与える腸内のさまざまな細菌や、ウイルスの遺伝子情報を大阪市立大学と東京大学などのグループが、世界で初めてデータベースにまとめました。

    研究を行ったのは、大阪市立大学大学院医学研究科の植松智教授や東京大学医科学研究所などのグループです。
    ヒトの腸内には、数多くの細菌やこれらの細菌に感染するウイルスがいて、特定の細菌が増えすぎるなど環境が悪化すると病気を引き起こすことが知られています。

    グループは、健康な日本人101人から腸内の細菌やウイルスを集め、スーパーコンピューターを使って、すべての遺伝子情報を解析してどの腸内細菌にどのウイルスが感染するのかを調べました。

    その結果、600種類の腸内細菌と、少なくとも450種類のウイルスについて詳細な遺伝子情報をまとめたデータベースを世界で初めて作成できたということです。

    さらにグループでは、データベースを活用して、腸炎を引き起こす細菌に感染して細菌を壊すウイルスを見つけ出し、このウイルスが作るたんぱく質を重い腸炎のマウスに投与したところ、生存率が大幅に上がることを確認したということです。
    研究を行った植松教授は「腸内細菌やウイルスは健康に非常に大きな影響を与えている。データベースを使うことで、腸内ウイルスを使った新しい治療法を迅速に検討することができるようになると期待している」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200711/k10012509521000.html

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    1. 腸内細菌、ウイルス、遺伝子解析、スーパーコンピューター、DB…

      >腸炎を引き起こす細菌に感染して細菌を壊すウイルスを見つけ出し、このウイルスが作るたんぱく質を重い腸炎のマウスに投与したところ、生存率が大幅に上がることを確認

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    2. >腸炎を引き起こす細菌
      >細菌に感染して細菌を壊すウイルス
      >ウイルスが作るたんぱく質
      >重い腸炎のマウス

      手品の仕込みどころ満載…

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  61. 元大阪大学附属病院医師 論文データの改ざんやねつ造
    2020年8月18日 23時27分

    大阪大学などは過去に所属していた医師が発表した肺がんの治療などに関する論文にデータの改ざんやねつ造の研究不正があったと発表しました。論文は患者に薬を投与する臨床研究の参考にされていたことから大阪大学などは参加した患者などに謝罪しました。

    これは大阪大学と国立循環器病研究センターが会見を開いて明らかにしました。

    研究不正が見つかったのは大阪大学附属病院に以前所属し、国立循環器病研究センターでも室長を務めていた野尻崇医師が2013年から2016年にかけて発表した肺がん手術の際に炎症を抑える薬剤などについての5本の論文です。

    掲載されたデータに不正の疑いがあるとの指摘があったことから大学などが調査した結果、カルテにない数値を用いてグラフを作成するなど複数のねつ造や改ざんがあったと認定したということです。

    調査に対し、医師は「ミスで不正は行っていない」と説明したということです。

    医師はすでに退職しているということですが、大学などでは論文の取り下げを勧告するとともに懲戒解雇相当の処分にしました。

    このうち1本の論文は、大阪大学附属病院が行った160人の患者に薬剤を投与した臨床研究の際に参考にされていましたが、これまでのところ健康被害は出ていないということで、病院は参加した患者に文書で謝罪したということです。
    大阪大学と国立循環器病研究センターは「このような事態が発生したことは誠に遺憾です。意識の向上に一層努めるとともに再発防止に取り組みます」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200818/k10012572901000.html

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    1. 「阪大 不正」
      https://twitter.com/search?q=%E9%98%AA%E5%A4%A7%20%E4%B8%8D%E6%AD%A3&src=typed_query
      https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E9%98%AA%E5%A4%A7%20%E4%B8%8D%E6%AD%A3&ei=UTF-8

      https://news.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&p=%E9%98%AA%E5%A4%A7+%E4%B8%8D%E6%AD%A3

      https://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E9%98%AA%E5%A4%A7%20%E4%B8%8D%E6%AD%A3

      「阪大 不正」
      https://www.2nn.jp/search/?q=%E9%98%AA%E5%A4%A7+%E4%B8%8D%E6%AD%A3&e=

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  62. 国立がんセンター名誉総長の杉村隆氏死去 94歳
    2020年9月14日 20時24分

    国立がんセンター名誉総長でがん発症のメカニズムの解明に貢献した杉村隆さんが、今月6日、心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。94歳でした。

    杉村さんは東京都の出身で東京大学医学部を卒業したあと、国立がんセンター、今の国立がん研究センターなどでがんを引き起こす発がん性物質についての研究を進めました。

    そして、焼き魚の焦げた部分など日常的な食品の中にさまざまな発がん性物質が含まれていることを発見したほか、遺伝子のわずかな変化が積み重なることによって正常な細胞ががん細胞に変化していく、がん発症のメカニズムの解明に貢献しました。

    杉村さんは昭和59年に国立がんセンターの総長となり、平成4年からは名誉総長を務めました。この間、国の「対がん10か年総合戦略」を推進するなど、日本のがん研究をリードし、昭和53年に文化勲章を、平成10年には勲一等瑞宝章を受章しています。

    また、講演や著作を通じてがんの予防や早期診断、早期治療の重要性を広く訴えるなどがんの知識の普及に取り組み、平成15年にはみずからもがんのため胃をすべて摘出したことを公表しました。

    国立がん研究センターによりますと、杉村さんは今月6日、東京都内の病院で心不全のため94歳で亡くなりました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200914/k10012617931000.html

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  63. 恐竜も「がん」にかかっていた、世界で初めて確認…仲間に守られて闘病か
    2020/09/21 10:22

     恐竜もがんにかかっていたことを世界で初めて確認したと、岡山理科大学やカナダ・王立オンタリオ博物館、マクマスター大学の共同研究チームが発表した。人間の病気の診断でも使うコンピューター断層撮影法(CT)や顕微鏡で、脚の骨の化石を詳しく調べた結果、骨のがん「骨肉腫」を患っていたと「診断」した。論文は8月、医学誌「ランセット・オンコロジー」電子版に掲載された。(藤沢一紀)

     岡山理科大学の千葉謙太郎助教(古脊椎動物学)らは、白亜紀後期に生息していた角竜の一種「セントロサウルス」のひ骨(すねの骨)の化石に注目。1989年にカナダで発見されたこの化石は、ひ骨が太く短く変形しており、骨折が治った痕だと考えられていた。

     しかし、正常な骨と比べて奇妙に膨らんでいる箇所があり、2017年から詳細な病理検査が進められてきた。CTによる骨の内部構造解析や千葉助教が作製した薄片の顕微鏡分析、人間の骨との比較などを行った結果、骨肉腫と特定した。

     骨肉腫は人間の場合、若い人が発症することが多い。骨組織ががんで侵され、スポンジのように、たくさんの細かい穴があくことで知られる。研究の結果、この特徴が、恐竜の骨の化石でも見つかった。侵食は進行し、肺など他の部位にも転移していた可能性もあるという。

    岡山理科大の千葉助教

     千葉助教は「がんが人間特有の病気ではなく、大昔から生物を悩ませてきたことがわかった」と説明するが、死因は骨肉腫ではないと推測している。群れで暮らす恐竜は、病気で弱ると肉食恐竜に食べられたり、群れについて行くことができず置き去りにされやがて衰弱死したりするが、この化石の恐竜は、洪水で多くの恐竜が一斉に死んだと考えられる「ボーンベッド」と呼ばれる場所で見つかったためだ。

     千葉助教は「人間だと骨肉腫は若い人で発症するが、研究した恐竜は大人の個体だった。病気で弱った後も、仲間から守られていたかもしれない」と話している。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20200921-OYT1T50000/

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  64. 国内初 iPS細胞を使ったがんの治療法の治験始まる
    2020年10月22日 12時17分

    iPS細胞から作り出した免疫細胞を、がんの患者に実際に移植して安全性や効果を調べる治験を、理化学研究所と千葉大学のグループが始めたことが分かりました。iPS細胞を使ったがんの治療法で治験が始まるのは国内では初めてです。

    これは、理化学研究所の古関明彦チームリーダーと、千葉大学などのグループが、国の承認を目指した治験として進めているもので、iPS細胞から作り出したNKT細胞と呼ばれる免疫細胞をがんの患者に移植して、がんを攻撃する治療法です。

    グループによりますと、今月14日、千葉大学医学部附属病院で舌や、のどなどにできる頭けい部がんと呼ばれるがんの患者1人に、iPS細胞から作り出したNKT細胞を移植したということです。

    今回の移植は、3回に分けて行われるうちの1回目で、これまでのところ患者に異常はないということです。

    NKT細胞は、もともとヒトの体内にある免疫細胞ですが、数が少ないことから、iPS細胞から大量に作り出すことで、がん治療への応用が期待されています。

    iPS細胞を使ったがんの治療法で、実際に治験が始まるのは国内では初めてです。

    グループでは最終的に、合わせて数千万個のNKT細胞を移植したあと、2年かけて安全性や効果を慎重に確認するということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201022/k10012675291000.html

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  65. 「線虫」でがん発見検査 福岡県職員対象に実施 検診率向上へ
    2020年12月21日 17時47分

    優れた嗅覚をもつ「線虫」という生物に、ヒトの尿のにおいをかがせてがんを発見する検査が、福岡県の職員を対象に始まることになりました。新型コロナウイルスの影響で大幅に低下した、がんの検診率アップがねらいです。

    この検査は、体長1ミリほどの「線虫」を使ってがんを発見する検査技術を活用するもので、東京のベンチャー企業が開発しました。

    「線虫」は、目がない代わりに嗅覚が発達していて、がん患者の尿のにおいに集まる特性があります。

    この特性を活用した検査技術による臨床試験では、1滴の尿からステージ「0」から「1」の早期のがんでもおよそ85%の確率で発見できたということです。

    ことし1月から実用化が始まっていて、21日は技術を開発した企業の担当者が福岡県庁を訪れ、がんの検診率を上げる取り組みの1つとして線虫を使ったがん検査を県庁の職員500人を対象に実施すると報告しました。

    21日から検査の申し込みが始まり、県によりますと、昼の時点ですでに400件を超える申し込みがあったということです。

    また、来年の春以降、福岡県内60の市町村を対象に、家庭で採取した尿を会社が受け取りに行くサービスも始めるということです。

    日本対がん協会によりますと、新型コロナウイルスの影響で、ことし5月のがん検診の受診件数は前の年の同じ月の8%にとどまり大幅に低下したということです。

    ベンチャー企業の広津崇亮代表取締役は「コロナ禍の影響で検診率が下がっている中、簡単で精度の高いこの検査で検診率を7割ほどに上げていきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201221/k10012776211000.html

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  66. 「老化細胞」死滅させ体の機能改善へ 東大などのグループ
    2021年1月15日 5時09分

    加齢に伴う体の衰えや病気などの原因の1つとされる「老化細胞」を死滅させることで、体の機能を改善させることに東京大学などのグループがマウスを使った実験で成功したと発表しました。

    この研究は東京大学医科学研究所の中西真教授らのグループが、アメリカの科学雑誌「サイエンス」で発表しました。

    加齢などにより分裂が止まった細胞は正常に働かなくなって、体の機能の低下や病気を引き起こすとされ「老化細胞」とも呼ばれています。

    グループは、この「老化細胞」は「GLS1」というたんぱく質が働かなくなると死滅することを突き止め、年を取ったマウスにこのたんぱく質の働きを止める薬を投与しました。

    その結果、実際にマウスの「老化細胞」が死滅し、血糖値の異常や動脈硬化などの症状が改善することが確認できたということです。

    マウスがどれだけの時間、棒につかまっていられるかを調べる実験では
    ▽若いマウスではおよそ200秒で、
    ▽年を取ったマウスでは30秒程度でしたが、
    ▽年をとったマウスに薬を投与すると100秒程度まで伸びたということです。

    中西教授は「加齢が原因で起こる健康の問題を一網打尽にして、健康な期間を延ばすことができる可能性がある。老化メカニズムは分かっていないことも多いため引き続き研究を進め、ヒトでの実用化を目指したい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210115/k10012815251000.html

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  67. “蚊のタンパク質 ”人工的に作り 高感度の臭いセンサー開発
    2021年1月18日 5時49分

    遺伝子をもとに蚊が臭いを感じるタンパク質を人工的に作り出し、高感度のセンサーとして使うことに成功したと東京大学などの研究グループが発表し、改良を重ねて実用化を目指したいとしています。

    動物の血液などを吸う蚊は、触角にあるタンパク質で汗に含まれるオクテノールと呼ばれる臭い成分を僅かな量でも感知することが知られています。

    東京大学情報理工学系研究科の竹内昌治教授などの研究グループは、オクテノールを感知するタンパク質を蚊の遺伝子をもとに人工的に作り出しました。

    そして、このタンパク質を油脂の膜に組み込んで、オクテノールを感知したときに生じる微弱な電気を測定するなど蚊が臭いを感じる原理を応用したセンサーを開発しました。

    センサーに調べたい気体を送り込むと、一般の人が臭いとして感じられるレベルを大きく下回る0.5ppbのオクテノールでも検出できたということです。

    研究グループによりますと、生物の遺伝子をもとに人工的に臭い成分を感度よく検出するセンサーを開発したのは初めてだということで、耐久性を向上させるなどの改良を重ねて実用化を目指したいとしています。

    竹内教授は「臭いは従来の機械で測定するよりも生物の嗅覚のほうが優れていることが多く、化学物質や爆発物などの検出や医療用のセンサーなどへの応用にもつなげていきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210118/k10012819741000.html

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  68. 「mRNA」を脳梗塞状態のラットに投与 脳神経の死滅防止に成功
    2021年1月28日 20時15分

    新型コロナウイルスのワクチンにも使われている「mRNA」と呼ばれる遺伝物質を、脳梗塞のような状態になったラットの脳に投与することで脳の神経が死滅するのを防ぐことに成功したと、東京医科歯科大学などのグループが発表しました。

    「mRNA」は、細胞がたんぱく質を作るときの設計図にあたる、遺伝情報が含まれた物質で、新型コロナウイルスのワクチンにも活用されるなど、医薬品への応用が注目されています。

    東京医科歯科大学生体材料工学研究所の位高啓史教授らのグループは、「BDNF」という神経細胞を保護する働きのあるたんぱく質を作る「mRNA」を脳に血液が行かなくなる脳梗塞のような症状で脳の神経細胞が死滅し始めたラットに投与しました。

    その結果、何もしないラットでは生き残った脳の神経細胞は5%未満だったのに対して、この「mRNA」を投与したラットでは50%余りの細胞が生き残ったということで、記憶力の低下も抑えられたということです。

    位高教授は「mRNAを使った医薬品は、まだ新型コロナウイルスのワクチン以外には実用化されていない。この技術を応用することで全く新しいタイプの治療法の開発につながると考えている」と話しています。

    注目集める「mRNA医薬」

    「mRNA」を直接体内に投与して、たんぱく質を細胞の中で作り出す治療法は「mRNA医薬」と呼ばれ、ここ数年、注目されています。

    去年、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が起こると、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックなどのグループやアメリカの製薬企業モデルナが、それぞれ、新型コロナウイルスの一部の遺伝情報を持った「mRNA」を使ってワクチンを開発しました。

    これらのワクチンは「mRNA」を使った医薬品として世界で初めての実用化となりました。

    「mRNA」はワクチン以外にもさまざまな病気の治療に活用できると期待されていて、世界中で、実用化に向けた医薬品の開発が行われています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210128/k10012838151000.html

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  69. 新たに2論文でもねつ造・改ざん 臨床研究中止に
    2021年1月30日 18時23分

    大阪大学などに所属していた医師が発表した肺がんの治療などに関する論文が研究不正と認定された問題で、大学などは、新たに2つの論文にデータのねつ造などがあったと発表しました。論文は、実際の患者に薬を投与する臨床研究の根拠となっていて、大学などは研究の中止を決めました。

    これは大阪大学と国立循環器病研究センターが会見を開いて明らかにしました。

    新たに研究不正と認定されたのは大阪大学医学部附属病院に以前、所属し、国立循環器病研究センターの室長だった野尻崇医師が、2015年と17年に発表した2つの論文です。

    論文では心臓から分泌されるたんぱく質を投与することで、肺がんの転移が抑制されるというデータなどを示していました。

    大学などが調べた結果、論文では手入力で都合のよい数値を書き込むなど複数のねつ造や改ざんがあったと認定されたということです。

    調査に対し、医師は「解析過程などでミスをしただけで故意ではない」などと説明したということです。

    論文の1つは、大阪大学医学部附属病院が行った160人の患者に薬を投与する臨床研究の根拠となっていたことから、病院は研究の中止を決めました。

    これまでのところ、患者に研究に関わる健康被害は出ていないということで、病院は患者に謝罪したということです。

    この医師をめぐっては、去年8月に別の5つの論文で研究不正が認定されていました。

    大阪大学と国立循環器病研究センターは「このような事態が発生したことは誠に遺憾です。再発防止策を徹底し、適切な研究活動を推進していきます」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210130/k10012841541000.html

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    1. 関西 NEWS WEB
      2論文でも不正 臨床研究中止に
      01月30日 17時27分

      大阪大学などに所属していた医師が発表した肺がんの治療などに関する論文が研究不正と認定された問題で、大学などは、新たに2つの論文にデータのねつ造などの不正があったと発表しました。
      論文は、実際に患者に薬を投与する臨床研究の根拠となっていて、大学などは研究の中止を決めました。

      これは大阪大学と国立循環器病研究センターが会見を開いて明らかにしました。
      新たに研究不正と認定されたのは大阪大学医学部附属病院に、以前、所属し、国立循環器病研究センターの室長だった野尻崇医師が2015年と17年に発表した2つの論文です。
      論文では、心臓から分泌されるたんぱく質を投与することで、肺がんの転移が抑制されるというデータなどを示していました。
      大学などが調べた結果、論文では手入力で都合のよい数値を書き込むなど、複数のねつ造や改ざんがあったと認定されたということです。
      調査に対し、医師は「解析過程などでミスをしただけで故意ではない」などと説明したということです。
      論文の1つは、大阪大学医学部附属病院が行った160人の患者に薬剤を投与する臨床研究の根拠となっていたことから、病院は研究の中止を決めました。
      これまでのところ、患者に研究に関わる健康被害は出ていないということで、病院は患者に謝罪し、健康観察を続けるとしています。
      この医師をめぐっては、去年8月に、別の論文5本で研究不正が認定されていました。
      大阪大学と国立循環器病研究センターは「このような事態が発生したことは誠に遺憾です。再発防止策を徹底し、適切な研究活動を推進していきます」としています。
      https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210130/2000040658.html

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    2. 阪大・国循の元医師、がん論文不正新たに2本…実験グラフに捏造や改ざん
      2021/01/30 09:00

       大阪大と国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)に在籍していた男性医師が研究論文5本で不正をしていたとされる問題で、国循の調査委員会(委員長=仲野徹・大阪大教授)が新たにがん関連の論文2本で捏造ねつぞうと改ざんの不正があったと認定する方針を決めたことが、関係者への取材で分かった。2本の責任著者だった国循の元研究所長にも管理責任があるとみているという。

       男性医師は2001~18年に大阪大病院(同市)の医員や国循の室長を務めた野尻崇医師。野尻氏の論文を巡っては、21本について疑義があるとの告発が寄せられ、大阪大と国循は20年8月、うち5本でグラフの作成などに不正があったと公表。その後、21本とは別の論文5本を追加調査していた。

       関係者によると、不正を認定する2本のうちの1本は、「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」というホルモンに、がんの転移を防ぐ効果があると主張する内容で、15年に米科学アカデミー紀要に掲載された。

       調査委は、この論文で示された動物実験のグラフが元データと食い違い、捏造や改ざんに当たると判断。「不正確な数値の手入力が行われており、意図がなければ起こり得ない」などとし、「故意による不正」と認定する考えという。患者での有効性を示すデータに不正はなく、論文の結論には影響がないとみている。

       大阪大病院はこの論文を根拠に15年から臨床研究を始めた。肺がん患者が対象で、肺の一部を切除する手術の前後にANPを投与して5年間経過を観察する計画。現在は中断中で、参加10施設で投与を受けた160人に重大な健康被害は確認されていないという。

       もう1本も同様にANPを使ったがんの抑制に関する論文で、データの一部に不正があったという。

       一方、責任著者で、野尻氏の上司だった元国循研究所長の寒川かんがわ賢治氏については、「不正行為には関与していないが、論文の作成全体を統括する立場だった」として管理責任があると判断したとみられる。

       野尻氏は既に大阪大と国循を退職しているが、大阪大は懲戒解雇相当とする処分を下しており、国循も調査結果を受けて何らかの処分をするとみられる。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20210130-OYT1T50062/

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    3. 「がん論文不正」新たに2本発覚の阪大病院、臨床研究中止…「継続するわけにはいかない」
      2021/01/30 19:55

       大阪大病院と国立循環器病研究センター(国循)に在籍していた男性医師の論文不正問題で、国循は30日、新たにがん関連の論文2本で図表などに捏造ねつぞうや改ざんの不正があったと発表した。うち1本は阪大病院などが実施する臨床研究の根拠となる論文で、同病院は臨床研究の中止を決めた。

      論文不正と臨床研究の中止について謝罪する小川久雄・国立循環器病研究センター理事長(右)ら(大阪府吹田市で)=村上和史撮影

       不正が認定されたのは、阪大病院の医員や国循の室長を務めた野尻崇医師(44)が2015、17年に発表した2論文。計13の図表や画像に、実験データとの食い違いや画像の使い回しなどがあった。野尻氏は「意図的な改ざんはしていない。間違った部分は訂正したい」と釈明しているという。


       15年発表の論文を根拠に同年始まった臨床研究では、阪大病院など10施設で、肺がん患者160人に急性心不全の治療に使うホルモンを投与、再発予防効果を確かめていた。阪大病院は、研究を中止したうえ、患者の健康状態の観察は続ける。

       野尻氏の論文を巡っては、阪大と国循が20年8月に論文5本で不正を認定。今回の追加調査で、最終報告となる。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20210130-OYT1T50153/

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    4. 国循、がん論文2本に不正認定 肺治療の先進医療中止を決定
      1/30(土) 9:20配信 共同通信

      記者会見で謝罪する大阪大病院の土岐祐一郎院長(奥)と国立循環器病研究センターの小川久雄理事長=30日午後、大阪府吹田市

       国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の調査委員会は30日、元室長の野尻崇氏らが発表したがんの研究論文2本に、図表を捏造や改ざんする不正があったと発表した。責任著者は寒川賢治名誉研究所長で、センターは2人の処分を検討する。寒川氏は論文を取り下げる意向という。

       野尻氏が医員を兼ねていた大阪大病院はうち1本を根拠に、肺がんの手術を受けた160人にホルモン剤を投与し再発抑制を試みる臨床試験を先進医療として実施していたが、中止を決定。手術後30日以内に再入院するなど重大な有害事象が20件あり、10件は投与との因果関係が否定できないとした。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/6da523b2a94664cac94ed77fac8598c01d3ffaef

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    5. 阪大と国循が臨床研究中止へ 肺がん治療関連の論文不正、新たに2本発表
      1/30(土) 13:22配信 毎日新聞

      治験に関わる研究論文で不正が判明したことを謝罪する土岐祐一郎・大阪大病院長(左端)、小川久雄・国立循環器病研究センター理事長(左から2番目)ら=大阪府吹田市で2021年1月30日午後1時3分、松本光樹撮影

       大阪大と国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)に在籍していた男性医師による論文5本で不正が認定された問題で、国循の調査委員会は30日、新たに2本の論文で捏造(ねつぞう)や改ざんがあったと発表した。うち1本は心臓病の治療薬を肺がんに活用する先進医療として臨床研究を行う根拠となっており、阪大病院はこの臨床研究の中止を決めた。根拠となる論文の不正で臨床研究が中止されるのは異例。

       国循によると、阪大病院の元医員で国循の元室長の野尻崇医師が筆頭著者として2015、17年にそれぞれ発表した論文2本で、故意などによる「特定不正」が計8カ所認められた。15年の論文は、心不全の治療薬に肺がんの再発や転移を防ぐ効果があるとするもので、臨床研究実施の根拠となっていたが、薬投与後の実験データに都合の良い値を手入力するなど、特定不正が3件認定された。野尻医師は国循調査委に対し「実験はきちんとやった。データの処理や解析でミスがあった」と故意による不正を否定し、不服申し立てをしたが、却下されたという。

       臨床研究は全国10病院で実施され、計160人に薬が投与された。現在は投与を終えて経過観察やデータの分析をする段階で、健康面に重大な影響は出ていないという。阪大病院は「科学的な妥当性が失われた」として、29日に臨床研究の中止を決定。今後は各病院で健康観察のみを続けていくという。

       この問題では、阪大と国循が告発に基づき調査に着手。阪大の調査委員会は20年8月、野尻医師の論文5本で捏造や改ざんを認定し、国循でも別の論文5本を調べていた。国循は野尻医師以外の著者は不正に関与していないと結論づけたが、責任筆者だった寒川(かんがわ)賢治・元国循研究所長にも管理責任があるとして処分を検討している。国循の小川久雄理事長は30日の記者会見で「臨床研究に参加された方をはじめ、国民の皆様、医学研究に携わる皆様に心よりおわび申し上げる」と陳謝した。【松本光樹、近藤諭】
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a5bff7e53e15240b42d911b42c9e4c7d5710b241

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    6. 論文不正、先進医療の臨床研究を中止 国循・阪大が発表
      1/30(土) 13:42配信 朝日新聞デジタル

      会見で頭を下げる国立循環器病研究センターの小川久雄理事長(中央)、大阪大学病院の土岐(どき)祐一郎病院長(左)ら=2021年1月30日、大阪府吹田市

       国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)と大阪大は30日、所属していた医師らが発表した論文2本に捏造(ねつぞう)、改ざんがあったと発表した。そのうち1本は、心臓病の薬に肺がん転移を抑える効果があるかを調べる臨床研究の根拠になっていたため、阪大は臨床研究を中止することを決めた。

       国循と阪大は、以前所属していた野尻崇医師らの論文21本について告発があったことから調査委員会を設け、うち5本で捏造や改ざんを認定したと昨年8月に公表。21本とは別の5論文も追加で調べていた。

       今回、捏造・改ざんと認定された論文の一つは、2015年に米科学アカデミー紀要に発表された。肺がんの手術の際に心臓病治療薬であるホルモン「hANP」を使うと、がんの転移を防げるとしていた。

       調査委員会は、この論文の図や表について、実験データが元データと違うことを見つけ、故意による不正と認定した。もう1本の論文も捏造、改ざんと認定した。野尻氏はミスで故意ではないとして不正を認めていないという。

       論文2本の責任著者である寒川(かんがわ)賢治元国循研究所長について、調査委員会は不正行為にはかかわっていないが、管理責任があると判断した。寒川氏は、共著者と相談して論文を取り下げることを検討している。

       論文を根拠の一つとして、hANPを使う臨床研究が、公的医療保険がきく診療と併用できる「先進医療」として15年に始まった。10施設で160人の肺がん患者が手術時にhANPの注射を受けた。

       今回の調査結果を受け、阪大は科学的根拠が明らかでない臨床研究だったと判断し、中止を決めた。臨床研究と因果関係が完全に否定できない健康被害が10件報告された。病院は研究に参加した患者に謝罪し、健康観察を続ける。17年の告発から中止の判断まで時間がかかったことをふまえ、阪大は、不正が確定する前でも、適切に対応できるようにするとした。阪大の土岐(どき)祐一郎付属病院長は、「研究者人生をかけて立案した研究を止めるのは重い問題だが、疑いの段階でも、情報提供してもらい、止めるべきか検討する体制にしたい」と話した。(瀬川茂子、杉浦奈実)

           ◇

       〈先進医療〉公的医療保険の対象外で患者の全額自己負担となる医療技術について、保険診療との併用を認める制度。厚生労働省が一定の施設基準を設定し、基準を満たした医療機関の届け出を認める。将来、保険診療が認められることをめざし、有効性や安全性を検証する臨床研究が、先進医療になることがある。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/7b70e99521b389ec4211d8eb3cdd7818c7b00ac6

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    7. 大阪大学医学部論文不正事件 - Wikipedia
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E9%83%A8%E8%AB%96%E6%96%87%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

      「阪大 論文 捏造」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E9%98%AA%E5%A4%A7+%E8%AB%96%E6%96%87+%E6%8D%8F%E9%80%A0

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    8. 「捏造のメッカ、飯台」という、あまりおめでたくない称号まで頂戴して…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%8D%8F%E9%80%A0%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AB%E3%80%81%E9%A3%AF%E5%8F%B0

      「阪大」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E9%98%AA%E5%A4%A7

      「阪大 捏造」
      http://find.2ch.sc/?STR=%BA%E5%C2%E7+%D9%D4%C2%A4

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    9. 世界変動展望
      野尻崇、寒川賢治の捏造等認定!大量訂正による隠蔽も認定せよ!! - 2021/1/30
      https://blog.goo.ne.jp/lemon-stoism/e/9df27b55781798d5909a3c8c27452267

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  70. 120万年前のマンモスDNA、国際チームが解読に成功…100万年以上前は初
    2021/02/18 02:14

    約100万年前のDNAを基に復元したマンモスの想像画。まだ全身を長い毛に覆われていないが、すでに寒冷地に適応していた=スウェーデン古代遺伝学センター提供

     ロシア・シベリアで見つかった約120万年前の古代マンモスの歯の化石からDNAを抽出し、遺伝情報を解読したと、ストックホルム大や米カリフォルニア大などの国際チームが発表した。100万年以上前のDNAが解読されたのは初めて。成果は英科学誌ネイチャーに18日掲載される。

     細胞中のDNAは生物の死後、時間とともに分解が進むため、読み取るのは数十万年前の化石が限界と考えられていた。これまで最古の解読例は、約70万年前の古代ウマのDNAだった。

     マンモスの歯は永久凍土に埋もれていたため、保存状態がよかったとみられる。遺伝情報の分析から、120万年前のマンモスは新種で、北米で繁栄した大型マンモスの祖先と推定された。

     チームは、このほかシベリアの凍土で見つかった約100万年前の毛の短いマンモス、約70万年前の長い毛に覆われたマンモスそれぞれの歯のDNA解読にも成功した。その結果、毛の短いマンモスは体温や皮下脂肪などを調節する寒さに強い遺伝子群を備え、すでに寒冷地に適応していたことがわかった。

     古代DNAの分析に詳しい太田博樹・東京大教授の話「信じがたい古さだが、国際標準にのっとった方法で分析されている。特にミトコンドリアDNAの解読精度が高く、信頼できそうだ。かなりの好条件が重なったと考えるほかない。冷凍庫にしまわれていたような状態だったのだろう」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20210217-OYT1T50232/

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    1. 化石の組成…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8C%96%E7%9F%B3+%E7%B5%84%E6%88%90

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    2. 最古のマンモスDNA解読 100万年以上前、シベリア凍土の歯 国際チーム
      2/18(木) 10:19配信 時事通信

      シベリア永久凍土で発見された100万年以上前の歯からDNAを抽出し、解読したマンモスの想像図(スウェーデン古遺伝学センター提供)

       シベリア北東部の永久凍土で発見された100万年以上前のマンモスの歯からDNAを抽出し、全遺伝情報(ゲノム)を解読したと、スウェーデン自然史博物館などの国際研究チームが18日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。大型動物のゲノム解読では最古という。

       マンモスは約530万年前に、アフリカに生息するゾウの祖先と分かれたと推定される。ユーラシア大陸北部まで進出した結果、毛が長くなり、脂肪を蓄え、体温をうまく制御するようになったが、こうした寒冷地に適応した進化が予想以上に早く起きていたことが分かった。

       DNAを抽出した歯は別々の場所で発見された3個体で、細胞小器官ミトコンドリアのゲノムを完全に解読したほか、細胞核ゲノムの一部を解読できた。120万~110万年前の個体は新種の可能性があり、北米大陸の「コロンビアマンモス」の祖先に当たることが判明。コロンビアマンモスは42万年前までに、このマンモスの系統と「ケナガマンモス」が交雑して出現したとみられる。

       一方、120万~100万年前の個体はユーラシアや北米のケナガマンモスの祖先、80万~50万年前の個体は初期のケナガマンモスと位置付けられた。寒冷地に適応した遺伝子の変化の大半は祖先の段階で起きていた。

       これまで最古のゲノム解読とされていたのは、カナダの永久凍土から骨が見つかった78万~56万年前のウマ類で、論文が2013年に発表された。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a871cb552081a03fa04cb98d6e59e83a3704010a

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  71. 「宇宙マウス」無事誕生 ISS6年保管の精子から 山梨大など
    6/12(土) 3:08配信 時事通信

    国際宇宙ステーション(ISS)で約6年間保管後、回収されたフリーズドライ精子から人工授精で生まれた「宇宙マウス」(山梨大提供)

     山梨大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは、フリーズドライ(真空凍結乾燥)にして国際宇宙ステーション(ISS)で約6年間保管したマウスの精子から、健康なマウスを多数誕生させることに成功した。宇宙では強い放射線にさらされるが、地上で同期間保管した精子と出産率などに違いは見られなかった。論文は12日、米科学誌サイエンス・アドバンシズ電子版に掲載された。 

     山梨大の若山清香助教らは、フリーズドライにした12匹分のマウス精子を6箱に分け、うち3箱を2013年8月、無人補給機「こうのとり」でISSに運んだ。残り3箱は地上で保管。14年5月、宇宙で約9カ月間保管した1箱を回収し、通常のマウスの卵子に人工授精して誕生させた。

     その後、16年5月と19年6月に1箱ずつ回収。地上で保管した精子と受精能力や出産率などを比較した。

     約6年間宇宙で保管した精子は、地上保管の約170倍の放射線を浴びていたが、受精能力や人工授精後の出産率に差は見られなかった。生まれたマウスの遺伝子解析でも異常は見られず、健康な子や孫も生まれた。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/05f60916246f1bd4b1b84c3158e1f4a1620157a5

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    1. 健康な「宇宙マウス」誕生、ISSで約6年保管した精子から
      6/14(月) 15:14配信 AFP=時事

      「宇宙精子」から生まれた健康なマウス。山梨大学・若山照彦教授提供(2020年9月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

      【AFP=時事】国際宇宙ステーション(ISS)で約6年間、フリーズドライ状態で保管したマウスの精子から、健康な「宇宙マウス」が多数誕生した。日本の研究者らが明らかにした。

      【写真】宇宙精子由来のマウスの胚

       米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に12日付で掲載された論文によると、精子はISSから回収し、地球で人工授精した。放射線レベルが高い宇宙線に6年近くさらされたが、誕生した168匹のマウスの遺伝子に損傷はないという。

       論文の主著者である山梨大学(University of Yamanashi)の若山照彦(Teruhiko Wakayama)教授によると、マウスの子どもは全て正常な外見をしており、遺伝子検査でも異常は見つからなかった。

       研究チームによると理論上、フリーズドライ精子はISSで最長200年間保管可能だという。【翻訳編集】 AFPBB News
      https://news.yahoo.co.jp/articles/854067299137faf10870b3a5690d610a207bffb5

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  72. WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
    ポール・ナース 著/竹内 薫 訳

    <内容紹介>
    生きているっていったいどういうことだろう? ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースが「生命とは何か?」という大いなる謎に迫る。「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学の5つの重要な考え方をとりあげながら、生命の仕組みをやさしく解き明かす。
    https://diamond.jp/articles/-/273245

    >著者は旺盛な好奇心から生物の世界にのめり込み、生物学分野の最前線に立った。本書ではその経験をもとにして、「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学5つの重要な考え方をとりあげて、生命の仕組みについての、はっきりとした見通しを提示する。
    https://diamond.jp/articles/-/273245?page=3

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  73. “脂肪の多い食べ物で薄毛 脱毛進む” マウスでメカニズム確認
    2021年6月24日 6時09分

    脂肪の多い食べ物を食べて肥満になったマウスで、薄毛や脱毛の症状が進むメカニズムを東京医科歯科大学などのグループが突き止めたと発表しました。

    この研究は、東京医科歯科大学と東京大学などのグループが国際的な科学雑誌の「ネイチャー」電子版で発表しました。

    グループでは、生後22か月の大人のマウスに脂肪が多く含まれた餌を与えて、生活習慣が毛の再生にどのように影響しているかを調べました。

    その結果、脂肪の多い餌を1か月ほど与え続けたマウスは毛が薄くなる症状が確認されたのに対して、通常の餌を与えたマウスでは大きな変化はみられませんでした。

    毛は、毛穴にある「毛包幹細胞」と呼ばれる細胞によって再生されますが、グループが詳しく調べたところ、脂肪の多い餌を食べ続けたマウスは、毛包幹細胞の中に中性脂肪がたまることで、この細胞が表皮などに変化していることが分かったということです。

    薄毛や脱毛は加齢で起こることが知られていましたが、グループによりますと、生活習慣によって起こるメカニズムを解明したのは初めてだということです。

    研究を行った東京大学医科学研究所の西村栄美教授は「ヒトでも同様の仕組みがあると考えられる。中高年になると、影響はさらに大きくなる可能性があるので、脱毛を防ぐためには日々の食事など生活習慣を見直すことが重要だ」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210624/k10013100891000.html

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    1. じゃ、毛の濃い人は、脂肪をたくさん摂れば「薄毛」になるのか?

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  74. マウスの精子、シート状の保存に成功…はがきで郵送しても繁殖
    2021/08/10 13:43

     マウスの精子を、運搬しやすいシート状に凍結乾燥することに成功したと、山梨大の若山照彦教授(繁殖生物学)らの研究チームが発表した。これまで凍結乾燥した精子はガラス製の小瓶に保存する必要があり、運搬時に破損する恐れがあった。精子の運搬費用の削減につながるという。

    凍結乾燥したマウス精子を保存したプラスチックシート。郵送で送ることも可能に(若山教授提供)

     チームは、厚さ0・1ミリのプラスチックシートと薬包紙で挟み込むようにして、マウスの精子を凍結乾燥させる手法を確立。冷凍で3か月間、常温で3日間、それぞれシートで保存した精子を使い、マウスを誕生させることができた。また、シートを貼ったはがきを千葉県から山梨県に郵送し、その精子からマウスが誕生することも確認した。

     若山教授らはこれまで、凍結乾燥したマウスの精子を、常温で1年以上保存したり、国際宇宙ステーション(ISS)で長期間保存したりすることに成功しているが、運搬方法に課題が残っていたという。

     成果は6日、米科学誌「アイサイエンス」に掲載された。

     九州大の林克彦教授(生殖生物学)の話「原理的に他の動物にも応用でき、畜産や医療への発展が期待される。常温での保存期間の延長や精子の品質の維持が今後の課題だ」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20210810-OYT1T50077/

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    1. そういった特殊な手品を手掛ける科学研究クラスター、いわば秘技秘術ギルドといったようなものが存在するらしい…

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  75. 脳腫瘍 ウイルス投与でがん攻撃 薬開発の研究者「応用も期待」
    2021年6月10日 19時20分

    悪性の脳腫瘍の患者に特殊なウイルスを投与してがん細胞を攻撃する国内では初めての薬が期限付きで承認されることを受けて、開発した東京大学の研究者が会見を開き、さらに研究が進めばほかのがんへの応用も期待できると話しました。

    会見を開いたのは、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授です。

    この薬は、遺伝子組み換えの技術でがん細胞の中だけで増えるようにした特殊なヘルペスウイルスを使ってがん細胞を攻撃するもので、神経膠腫と呼ばれる悪性の脳腫瘍に対して一定の有効性が認められたなどとして、先月、厚生労働省は期限付きで承認することを決めました。

    会見で藤堂教授は、この薬の治験のデータとして、悪性度の高い脳腫瘍では手術など標準的な治療後に再発した場合、1年後の生存率が15%程度とされるのに対し、この薬を使った人では1年後の生存率が92.3%だったことを紹介しました。

    そして、ウイルスを使って治療を行う「ウイルス療法」の薬として国内では初めての承認となることについて「製薬会社にとっても薬の審査をする政府側にも前例のないケースで、一緒になって道を切り開いていった」と話しました。

    また藤堂教授は、この治療法は今後、研究が進めばほかの多くのがんにも効果が期待できるとして「なるべく早い段階でいろいろな種類のがんの患者を対象に臨床試験を行いデータを積み上げたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210610/k10013078651000.html

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  76. マウスのES細胞から精子作製 試験管の中だけで成功 京大など
    2021年9月8日 6時40分

    体のさまざまな細胞になる万能細胞の1つ、「ES細胞」から正常に働く精子を試験管の中だけで作り出すことにマウスを使った実験で成功したと京都大学などのグループが発表しました。
    生殖細胞が作り出されるメカニズムの解明につながると期待されています。

    これは、京都大学高等研究院の斎藤通紀教授らのグループがオンラインで会見を開いて明らかにしました。

    これまでマウスのES細胞から精子を作る際には、はじめに精子の元となる「精子幹細胞」を作製してそれをマウスの精巣に移植する必要がありました。

    今回、グループではES細胞から作製した「精子幹細胞」をマウスの精巣の組織と一緒に試験管の中でおよそ1か月半培養することで精子を作り出すことに成功したということです。

    できた精子をマウスの卵子に受精させたところ健康なマウスの赤ちゃんが生まれたことから、精子が正常に働くことも確認できたということです。

    グループによりますとES細胞やiPS細胞から試験管の中だけで精子や卵子を作り出す技術は、マウスの卵子では実現していましたが、精子は初めてだということです。
    斎藤教授は、「不妊の原因を探るための強力なシステムを得たと考えている。生殖細胞が作り出されるメカニズムの解明につながる可能性がある」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210908/k10013249131000.html

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    1. ES細胞から試験管内で精子…マウスで成功、不妊治療の研究に応用も
      2021/09/08 01:00

       様々な細胞に変化できるマウスのES細胞(胚性幹細胞)を使い、試験管内で精子を作ることに成功したと、京都大の斎藤 通紀みちのり 教授(細胞生物学)らの研究チームが発表した。精子ができる過程を初期段階から体外で観察できるため、人の不妊治療の基礎研究にも役立つ可能性があるという。論文が8日、国際学術誌に掲載される。

       精子は胎児期に形成が始まり、「始原生殖細胞」と呼ばれる最も初期段階の細胞から、精子の元になる「精子幹細胞」などに変化しながら少しずつ成熟する。

       斎藤教授らは、試験管やシャーレでES細胞を始原生殖細胞に変化させたうえで、マウスの体内から取り出した精巣の細胞と一緒に培養。そこで精子幹細胞となり、別のマウスの精巣を薄く切った組織片の中で精子にまで成熟させた。

       この精子と、雌のマウスから採った卵子を受精させて43個の受精卵を作り、別の雌の子宮に移植したところ、雄雌1匹ずつの子どもが生まれた。

       斎藤教授は「将来的に人のES細胞でも同様の研究が可能になれば、精子が成熟する過程が詳しく分かり、不妊治療の基礎研究にも生かせるだろう」と話す。

       林克彦・九州大教授(生殖生物学)の話「精子が成熟するメカニズムにはまだ不明な部分が多い。マウスでの知見は人にも役立つ可能性があるため、非常に重要な研究成果だ」
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20210907-OYT1T50226/

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  77. いまや、科学研究界隈にも手品師みたいな連中が大勢紛れこむような御時勢らしい…

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