2024年4月3日

生物多様性と特定外来生物と絶滅危惧種★2

( 生物多様性と特定外来生物と絶滅危惧種 の続き)

まるで宇宙からやってくるインベーダーのようだな。もうすでに同化して在来種同然のものを、いまさら区別して何になるというのだ。全面排除体制は、行き過ぎた気違い全体主義のようなものだ。もう少し寛容的な生き方ができないものか。

2023年6月5日 読売新聞「社説」
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20230604-OYT1T50144/

>海外から持ち込まれた外来生物が日本に定着すると、生態系に悪影響を及ぼす。その脅威を認識し、適切な対策を講じることが重要だ。 (中略) 国や自治体、環境保護団体などが連携して取り組むことが大切だ。

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ゼツメツキグシュガーと叫んで正義の味方のキメのポーズでせっせとお仕事つくりこみ、現実にはどうでもいいやってるふりのお役所仕事で職業安定雇用対策労働政策「持続可能な開発目標」(笑)。

タガメ 販売目的の捕獲・譲渡禁止へ 生息数の減少で 環境省
2020年1月19日 5時27分 NHKニュース

田んぼなどに生息するタガメを保全するため、環境省は来月から販売目的の捕獲などを禁止することになりました。

環境省によりますと、タガメは東北から九州地方にかけての田んぼや池などに生息していますが、水質汚染や開発の影響で数が減っています。

また、インターネットで売買されているケースが2019年までの5年間に1500件あったということで、販売目的の捕獲が続けば絶滅の危険性が高まるとみられています。

このため環境省は、タガメを種の保存法の「特定第二種国内希少野生動植物種」に指定し、来月から販売目的の捕獲や譲り渡しを禁止することになりました。

「特定第二種国内希少野生動植物種」は、里山周辺の動植物を保全するため業者の乱獲を規制する一方で、子どもたちなどが動植物に触れる機会は維持しようと新しく設けられ、今回が初めての指定となります。

趣味や教育、それに研究目的の捕獲は禁止の対象とはなりません。

このほか、関東地方などに生息する「トウキョウサンショウウオ」とコイ科の淡水魚の「カワバタモロコ」も同じく指定し、販売目的の捕獲などが禁止されます。

環境省は、「今回指定したのは里山を象徴する生き物だ。保護活動の支援も行っていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200119/k10012250781000.html





(書きかけ)





>「外来種が日本固有の在来種を滅ぼしている」というウソ
第2章 ウソの道具としての科学
池田清彦 『この世はウソでできている』 | 新潮社

http://www.shinchosha.co.jp/book/103529/




池田清彦『生物多様性を考える』(中公選書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4121100093




何が在来種で何が外来種か?
外来種の侵入によって間違いなく損失があるのか。
駆除のターゲットは正しかったのか。
人間の活動による傷跡に入りこんだだけではないのか。

英国の生物学者が、世界で脅威とされている外来種を例にとり、
在来種と外来種にまつわる問題を、
文献やデータをもとにさまざまな角度から検証する。

〈  原著書評  〉
「侵入種をめぐる科学と哲学を見事な手腕でまとめ上げた1冊」
――タイムズ紙

「つい惹き込まれてしまうほど、挑発的――ケン・トムソンはわたしたちの自然を見る目に、刺激的な挑戦状を送り付けてきた」
――ジョージ・モンビオット(環境問題ジャーナリスト)

「大げさに思われるかもしれないが、本書は生態学の分野における『種の起源』と言ってもいい」
――ブライアン・クレッグ(popularscience.co.uk)

「トムソンは、『外来種=悪』を信奉する原理主義者への皮肉のスパイスをたっぷりと利かせつつ、読みやすい文体で生き生きと立論を進めていく。科学文献からの引用も豊富で、それがまた、彼の論拠に喜ばしい重みを増している」
――ニューサイエンティスト誌

外来種のウソ・ホントを科学する - 築地書館
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1533-7.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4806715336


[本よみうり堂]外来種のウソ・ホントを科学する…ケン・トムソン著
2017年4月16日 読売新聞
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170415-118-OYTPT50512
害悪論、科学的再考促す
評・塚谷裕一(植物学者 東京大教授)
>私自身これまで、猛威をふるう外来種は当然駆除すべき対象と考えていたが、駆除にかかる膨大な費用と手間に比べ、駆除対象生物が与える害が意外に小さいことをデータで示されると、世界各地で採られてきた外来種防除計画の多くは、失敗だったと思わざるを得ない。





外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD
フレッド・ピアス 著 / 藤井留美 訳
http://www.soshisha.com/book_wadai/books/2212.html
https://www.amazon.co.jp/dp/4794222122


[本よみうり堂]外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 草思社 1800円
2016年9月18日 読売新聞
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160917-118-OYTPT50472

手つかずの自然は幻想
評・出口治明(ライフネット生命会長)


>外来種と言えば琵琶湖の在来種を脅かすブルーギルやブラックバスを連想する。いかに駆除するか、心ない放流を食い止めるか。獰猛どうもうな外来種から自然を守れ。確かにそうだと思う反面、何かひっかかるものをずっと感じていた。本書は、この問題に正面から挑んだ力作である。



自惚れた者ほど新し物好きが多い。それだけ次々と間違ったことにのめりこむからである…
https://twitter.com/tokino_kakera/status/883721550951624704




(№440 2020年1月19日)

139 件のコメント:

  1. タガメって田んぼにいる亀のことか?

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  2. 環境省、タガメの売買を禁止へ 趣味や研究用の採集はOK
    2019/12/25(水) 19:16配信共同通信

    「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定されるタガメ(自然環境研究センター提供)

     環境省は25日、里山に生息する水生昆虫タガメを「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、インターネットや店頭での売買、販売目的の捕獲を禁止する方針を明らかにした。同日開かれた専門家会合で説明した。研究目的や趣味での採集・譲渡は規制の対象外とする。早ければ来年2月にも売買が禁止される。

     タガメは国内最大級の水生昆虫として人気があり愛好家も多いが、近年は水田の水質汚濁や池沼の開発、販売目的の大量捕獲などで生息数が減っている。山形など8都県では既に絶滅したとされる。

     環境省によると、販売目的の大量捕獲が続けば、絶滅の恐れが高まると判断した。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191225-00000169-kyodonews-soci

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  3. タガメの売買禁止を閣議決定 2月施行、乱獲で生息地激減
    1/17(金) 8:54配信共同通信

    「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定されるタガメ(自然環境研究センター提供)

     政府は17日、里山に生息する水生昆虫タガメを「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、インターネットや店頭での売買、販売目的の捕獲を禁止するとした種の保存法の政令を閣議決定した。施行は2月10日。研究目的や趣味での採集・譲渡は規制の対象外とする。

     タガメは国内最大級の水生昆虫として人気があり愛好家も多いが、近年は水田の水質汚濁や池沼の開発、マニアによる乱獲などで生息地が激減。環境省によると、販売目的の大量捕獲が続けば、絶滅の恐れが高まると判断した。現在は1匹3千円ほどで取引されているという。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200117-00000033-kyodonews-soci

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    1. タガメ売買、禁止へ 研究・趣味の採集は可 政府
      1/17(金) 11:50配信時事通信

      政府が商業目的の捕獲や売買を禁止する水生昆虫のタガメ(一般財団法人自然環境研究センター提供)

       政府は17日の閣議で、国内最大級の水生昆虫でペットとして人気が高いタガメなど3種の動物について、種の保存法に基づき、売買を禁止する「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定する政令を決定した。

       2月10日に施行する。商業目的の捕獲や売買は禁じるが、研究や趣味での採集や譲渡は引き続き可能。

       2018年に施行された改正種の保存法で、希少種の保護につながる研究や保全活動を促すため、商業目的以外の採集・譲渡に限って認める特定第2種のカテゴリーを設けた。タガメは絶滅が危惧されているものの、里山のような自然環境があれば比較的増えやすいとして指定を決めた。特定第2種の指定は改正法施行後初めて。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200117-00000053-jij-pol

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    2. タガメなど販売目的の捕獲禁止 63種を希少野生種指定
      1/17(金) 19:14配信朝日新聞デジタル

      タガメ=2019年5月、山口県周南市、三沢敦撮影

       政府は17日、水生昆虫タガメなど動植物63種を2月10日付で種の保存法にもとづく「国内希少野生動植物種」に指定すると決めた。同法施行令を一部改正する政令を閣議決定した。

       国内希少野生動植物種に指定されると、捕獲や採取、譲渡などが原則禁止されるが、届け出により販売が可能な「特定第1種」と、販売や販売目的の捕獲などが禁じられる「特定第2種」という緩やかな規制も設けられている。水田などに生息するタガメは特定第2種で、これまで通り、子どもたちが採集することは問題にならない。

       最も厳しい制限を受けるのは、哺乳類のリュウキュウユビナガコウモリなど動植物44種。特定第1種はイシガキスミレやオキナワスミレなどの植物16種、特定第2種はタガメのほか、トウキョウサンショウウオなど里山に生息する動物計3種が指定された。(松尾一郎)
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200117-00000057-asahi-soci

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    3. タガメ売買禁止に…趣味の採集は規制対象外
      1/17(金) 23:56配信読売新聞オンライン

       環境省は17日、水生昆虫タガメなど3種を「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、2月10日から販売目的の捕獲や売買を禁止すると発表した。

       タガメはかつて本州や九州の水田や沼地に広く生息していたが、販売目的の大量捕獲や都市開発による生息数の減少を受け規制対象にした。タガメは体長5センチほどの日本最大級の水生昆虫で愛好家も多いが、環境省によると東京都や滋賀県などでは絶滅したとみられるなど生息数が減っている。

       タガメのほか、関東の一部などに生息するトウキョウサンショウウオや、静岡県より西の河川に生息する淡水魚カワバタモロコも「特定第2種」に指定した。

       違反すると、個人の場合5年以下の懲役または500万円以下の罰金、法人では1億円以下の罰金が科されるが、趣味の採集などは規制の対象外となる。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200117-00050273-yom-soci

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  4. 譲渡売買自由にしておいたほうが「繁殖」のチャンスが高まって、絶滅危惧を容易にのりこえられる可能性が高まるのに…

    世の中にはそういうウデをもったつわものがごまんと存在することをどうやら知らんらしい。

    国の役人どものバカさときたらどうにもならんな。劣化した「全体主義」計画社会志向のおかげでどんどん世の中が窮屈になっていくだけだな。

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    1. かえって「絶滅危惧」を加速させているようなものだな。

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  5. 秋田 NEWS WEB
    雄物川 3種類の外来生物を確認
    03月06日 19時33分

    去年、国が雄物川の生き物を調べたところ、巻き貝やプラナリアなど3種類の外来生物が確認されたことがわかりました。
    専門家は、このうち2種類は、アクアリウムの水草に付着したものが広まった可能性があると指摘しています。

    国が5年ごとに行う雄物川の調査で確認されたのは、北アメリカ原産の「アメリカナミウズムシ」、北アメリカ原産の「ヒロマキミズマイマイ」、中国などが原産の「タイワンシジミ」の3種類の外来生物です。
    このうち、「アメリカナミウズムシ」は、日本のきれいな河川に生息する「ナミウズムシ」に似ている、体長2センチほどのプラナリアの仲間です。
    また、「ヒロマキミズマイマイ」は、3ミリほどの水の中に生息する巻き貝です。
    川底の生き物などに詳しい専門家は、これら2種類の外来生物は、水槽で水草などを育てるアクアリウムの普及に伴い、水草などに付着したものが、家庭で水を替える際などに用水路を通じて河川に流れ込み、広まった可能性があると指摘しています。
    また、「タイワンシジミ」は在来種の「マシジミ」と見た目がよく似ていて、雄物川では、これら2種類が同じ場所で見つかったということです。
    環境省の希少野生動植物種保存推進員の青谷晃吉さんは、「外来生物が入り込むと、日本の在来種との生存競争などで生態系に影響を及ぼし、在来種が減少する可能性がある。外来生物が増えないよう、1人1人が注意してほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20200306/6010006313.html

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    1. 「生物多様性」の観点から言えば「豊か」になってると思えばいいのになあ…

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  6. 国立公園の観光客減少 ツアー事業者らを支援へ 新型コロナ
    2020年4月5日 5時12分

    新型コロナウイルスの感染拡大で、国立公園の観光客が減少していることから、環境省は公園でのツアーを行っていた事業者などの雇用の維持を支援することになりました。

    新型コロナウイルスの感染拡大で、国立公園を訪れる観光客が減少し、周辺の地域の観光業にも影響が出ています。

    国立公園を管理する環境省は、公園でのツアーやイベントを実施していた事業者などの雇用の維持につなげるため、公園の清掃や歩道の修繕などを行ってもらいその人件費を補助することになりました。

    また感染拡大が収まったあとを見据えたツアーなどを企画し、実施する費用も支援することにしています。

    さらに環境省は飲食店などで感染が拡大するリスクを減らすため、高機能の換気設備の導入を支援し二酸化炭素の排出量の削減にもつなげたいとしています。

    環境省はこうした取り組みに必要な経費を今年度の補正予算案に計上する方針です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369061000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2019/10/blog-post_29.html?showComment=1586064615098#c6426390553810688762

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  7. 新型コロナで人出に変化 絶滅危惧種への影響心配する声
    2020年5月7日 13時27分

    新型コロナウイルスの影響で、遠出を控えた親子連れが住宅地の自然豊かな場所に多く訪れ、なかには繁殖期を迎えた絶滅危惧種の生息に影響が出ないか、心配する声も聞かれます。

    東京 多摩地区の住宅地に程近い自然公園には、冷たく透き通った湧き水が流れていて、ドジョウの仲間で絶滅危惧種のホトケドジョウや、希少な水草のナガエミクリが生息することから、住民グループが15年前から保全活動を続けています。

    気軽に自然に親しんでもらおうと立ち入りの制限などは行わず、ふだんから親子連れが魚取りなどの水遊びを楽しんできましたが、ことしの春は訪れる人の数が急増しているということです。

    こうした中、産卵期を迎えているホトケドジョウを絶滅危惧種と知らずに取り過ぎてしまうおそれがあるほか、護岸が崩され川底の生息場所が埋まったり、水草が踏みつけられて抜けてしまったりしているということです。

    スマートフォンの位置情報のデータから、東京都内のホトケドジョウの生息地で水遊びができる3か所の人出を調べたところ、ある生息地では4月の最初の日曜日の人出が去年より6割増え、別の生息地では29日、祝日に去年の3倍余りになっていました。

    住民グループの代表の女性は「宅地化の中で生き残ってきた貴重な生き物への影響が不安な一方、子どもたちに自然に親しんでもらいたくもあり複雑な思いだ」と話していました。

    ※データ提供:KDDI・技研商事インターナショナル
    (利用者の同意を得て分析したスマートフォンの位置情報データをもとにNHKがまとめました)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200507/k10012420251000.html

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  8. ネタで動き回る連中は、何でもネタにする執念と執着心と強欲のかたまりらしい。

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  9. 野生のハチへの農薬のリスク 安全性審査で確認へ 環境省
    2020年6月28日 4時10分

    ミツバチの減少の背景に農薬の影響が指摘されていることを受け、環境省は、農薬の安全性を審査する際に野生のハチへのリスクについても確認する方針を固めました。

    環境省によりますと、海外ではミツバチが大量に姿を消す事案が問題となり一部の農薬の使用などが制限されている国があるほか、日本でもカメムシの防除に使われる農薬が影響しミツバチが減少したと疑われるケースが報告されているということです。

    このため環境省は、農薬の製造や販売にあたっての審査の際に、ニホンミツバチなど植物の受粉に重要な役割を果たしている野生のハチへのリスクについても確認する方針を固めました。

    守らなければならない基準値を新たに設け、植物に農薬を散布した場合、ハチに付着したり花粉や蜜からハチが摂取したりする農薬の量や毒性を調べるようメーカーに求めることになります。

    野生のハチを対象とした試験方法はまだ確立されていないため、養蜂用のセイヨウミツバチを使った試験結果から推計する方針で、環境省は今後、基準値を設定することにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200628/k10012486721000.html

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    1. 農薬の殺虫効果を殺いで何がしたいんだ?

      「ddt マラリア」の愚を繰り返すつもりなのかな…
      https://www.google.co.jp/search?q=ddt+%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%A2

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  10. 絶滅危惧種 オサガメの体内からレジ袋 高知 室戸
    2020年7月1日 5時59分

    レジ袋の有料化が、7月1日から義務づけられましたが、高知県室戸市では定置網に入った絶滅危惧種のオサガメの体内からレジ袋が見つかり、専門家は、「海のごみ問題への関心を高めてほしい」と話しています。

    高知県室戸市の沖合の定置網の中で6月21日、大きなウミガメが死んでいるのが見つかり、連絡を受けた地元の水族館が調べていました。

    ウミガメは、絶滅危惧種のオサガメで、体長1メートル24センチの若い個体でしたが、解剖したところ腸の中からレジ袋と透明の袋が1枚ずつ出てきました。

    レジ袋には、日本語の文字が書かれていて、ごみとなって海に流れ出たものをオサガメが海に漂うクラゲと間違えて食べた可能性があるということです。

    今回のレジ袋は、死んだ原因とは直接関係ないとみられていますが、レジ袋を大量に食べると腸が詰まるおそれがあり、この水族館では、海のゴミ問題を考えてもらうため、このレジ袋を展示する予定だということです。

    調査したむろと廃校水族館の若月元樹館長は「ウミガメの体内からレジ袋が完全な形ででてきたのは初めてだったので驚いた。レジ袋の有料化をきっかけに海のごみ問題への関心を高めてほしい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200701/k10012490131000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2016/04/blog-post_3.html?showComment=1593582915211#c5837272769647514170

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  11. 4種類の外来種ザリガニ 飼育など禁止に 特定外来生物に指定
    2020年9月17日 17時45分

    ペットとして人気がある、いずれも外来種の4種類のザリガニが、川や池に捨てられると生態系を脅かすおそれがあるとして、このほど「特定外来生物」に指定され、飼育や販売が原則、禁止されることになりました。

    「特定外来生物」に指定されたのは、アメリカザリガニ科の「ミステリークレイフィッシュ」など、4つの「科」に属するいずれも外来種のザリガニです。

    これらのザリガニはペットとして人気がありますが、川や池に捨てられると、ほかの生き物を捕まえて食べたりザリガニ特有の病気を広げたりして、在来種の絶滅危惧種「ニホンザリガニ」をはじめ、生態系を脅かすおそれがあるということです。

    特定外来生物に指定されたザリガニは、ことし11月2日から飼育や輸入、販売などが原則として禁止されます。

    すでに飼育している人やペット業者などは、6か月以内に環境省に申請し、許可を受ける必要があります。

    「アメリカザリガニ」は対象に含まれず

    一方、外来種とはいえ、特に広く飼育されている「アメリカザリガニ」は、専門家から「指定することで、川や池に大量に捨てられるなど混乱を招くおそれがある」という意見があり、特定外来生物に指定する対象に含まれませんでした。

    環境省は今後、いわゆる「ミドリガメ」など、同じように広く普及しているほかの外来種の生き物を含め、規制の在り方を検討することにしています。

    販売店に問い合わせも

    ザリガニをペットとして販売する東京 八王子市の店では、多い時で10種類ほどのザリガニを販売してきました。

    例えば、神秘的なブルーの色をし、メスだけで繁殖する外来種、「ミステリークレイフィッシュ」や、「フロリダハマー」は、「特定外来生物」に指定され、11月2日から飼育や販売などが原則禁止されます。

    一方、川や池でよく見かけるアメリカザリガニや、その一種となる「コバルトクラーキー」や「ブルーザリガニ」は除外されます。

    ただ、指定されるものとそうでないもので、見分けがつきにくいものもあるということで、店を訪れる客からは「川で釣ることができるザリガニもダメなの?」といった問い合わせがあるほか、規制される前に外来種を求めようとする動きもあるということです。

    店では、対象になったものをすでに飼育している場合は届け出が必要になると説明しているほか、見た目が似ていて対象のザリガニかどうか判断が難しいものもあるため、正確に周知していきたいとしています。

    「吉田観賞魚」本店の永井敏之さんは「小さなお子さんがお母さんと一緒に買いにくることも多い生き物です。飼ってはいけないものを飼ってしまっているのか?どうしようという心配の声もあると思うので、飼育にあたってどのような手続きが必要か、きちんと伝えていきたい」と話していました。

    都内の公園 釣りで1万6000匹を駆除

    一方、ザリガニ釣りを通じて駆除を進めている都内の公園ではなかなか減らない現状が続いています。

    東京・足立区の区立公園では、外来種のアメリカザリガニが増え、水生植物が減るなど生態系への影響があることから、ザリガニ釣りを楽しみながら駆除してもらおうという取り組みが続けられています。

    ここでは無料で釣りざおを貸し出し、夏休みの時期など、多いときには1日に100人ほどの親子連れがザリガニ釣りをしていて、昨年度はおよそ1万6000匹が釣り上げられました。

    ただ、一度に大量の卵を産むなど繁殖力が強いということで、ここでは公園から持ち帰ることは禁止していて、釣ったザリガニは回収しています。

    公園には、近くの保育園の園児たちが訪れ、釣り上げられたザリガニに話しかけたり、興味深そうに触れたりしていました。

    「足立区桑袋ビオトープ公園」で自然解説員をつとめる濱崎祥さんは「アメリカザリガニは非常に身近な生き物なので、飼育するのもいいですが、最後まで責任を持って飼わなくてはいけません。自宅で飼っているものが規制の対象になるのか不安なときは問い合わせてほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200917/k10012622931000.html

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    1. 外来種のザリガニ 飼育禁止 環境省
      2021/01/17 05:00

       外来種のザリガニは水生植物や昆虫を食べたり、在来種と競合したりすることがある。北海道の釧路湿原では、外来種の影響などで、広い範囲にいたニホンザリガニの大半が姿を消した。

       在来の甲殻類に水カビなどの感染症をうつす危険性もあるため、環境省は昨年11月、外来種のザリガニを「特定外来生物」に指定し、新たな飼育や譲渡を原則禁じた。違反すると300万円以下の罰金か、3年以下の懲役が科される。

      「アメリカ…」は除外

       すると、真っ赤な体と大きなはさみで有名なアメリカザリガニ=写真=の運命も風前のともしび――とは、ならなかった。環境省は、指定は「混乱を招く」として、除外を決めた。

       アメリカザリガニが輸入されたのは1927年。金沢大の西川潮准教授(保全生物学)によると、養殖用のウシガエルのエサにするためだった。ところが繁殖力が強く、あっという間に全国に広がってしまった。

       増えすぎたアメリカザリガニの指定は、不都合が多い。子供が近所の池で知らずに釣って飼っても、法律違反になってしまう。規制前から飼っている場合、今年5月1日までに適正に申請すれば飼い続けられるが、手続きを面倒に思った人が大量に放してしまう恐れもある。

       指定を逃れたアメリカザリガニだが、環境省などが作る「生態系被害防止外来種リスト」には含まれる。野放図に飼わない、逃がさないのは大原則だ。西川さんは「暖かい地域では爆発的に繁殖する。もっと危機感を持ってほしい」と訴えている。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20210116-OYT8T50034/

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    2. 繁殖定着しちゃったら、それはもう「外来種」とは言えないわな。

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  12. ザリガニなんて有機リン系農薬(殺虫剤)で簡単に駆除できるのに…

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    1. 飼育を禁止するなんて大きなお世話だろ。

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  13. 川一面に水草が“異常繁殖”その理由は?
    10/29(木) 21:02配信 日本テレビ系(NNN)

    繁殖力の強い外来種の水草が、水面を覆い尽くす事態が起きています。それは私たちにも馴染みがある水草なのですが、なぜ今年こんなにも大発生したのでしょうか。

    その現場があるのは、香川県高松市。

    川の岸から岸を覆い尽くした水草。畑と勘違いしてしまうような光景です。

    ドローンで撮影してみると、幅50mほどある川にびっしりと水草が。

    現場は高松市内を流れる春日川。県の土木事務所によりますとおよそ2キロもの範囲で水草が大量発生しているというのです。

    近隣住民「(今年は)量がすごいと思う」

    水面から高さ50センチほどにまで成長していたこの水草。その正体は…。

    香川県高松土木事務所 古川哲男課長「ホテイアオイという水草になります」

    ホテイアオイ。実は私たちに身近なもので。

    SPLASH赤羽店 清水航大店長「こちらがホテイアオイになります」

    熱帯魚などを取り扱う都内の店では、1つ200円で販売。

    清水航大店長「浮き草といえばホテイアオイというぐらい、かなり人気の種類」

    コロナ禍で、いま売り上げが伸びているというメダカとともに、ホテイアオイも売れているといいます。

    南米が原産で、もとは観賞用として日本に輸入された「ホテイアオイ」。

    夏になると紫色の花が咲き、その美しさも魅力の1つですが、購入した人が川や池に捨てるなどしたことで野生化、現在、北海道を除く全国に分布しています。

    繁殖力が強いことで知られ、生態系への被害が及ぶ可能性があるとして環境省の「重点対策外来種」にも位置づけられているのです。

    香川県の春日川では、これほど繁殖したのは今年が初めてだといいますが

    古川哲男課長「普段なら小さいうちに下流へ流下していたんですけども、雨が少なかったせいで、河川にとどまった」

    今年の猛暑も、異常繁殖につながった可能性があるといいます。

    県は1000万円を投じ、撤去に乗り出していますが、その全体量については、いまだ把握できていない状況。

    さらに近隣住民が懸念しているのが…。

    近隣住民「これから枯れてくるんですよ、そしたら腐敗臭というかくさいんです」

    冬には枯れ、その悪臭が漂うといいます。

    影響は他にも。

    外来生物の生態を研究する 国立環境研究所 五箇公一室長 「水中に光がいかなくなってしまうので、酸素濃度が低くなって、魚も生きられなくなるし、生態系そのものが死滅してしまうということになりますね」

    香川県の土木事務所は、年内を目標に水草の除去を目指しているということです。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/a6001c45278ecf61fac408ec534c5aa6cdd4d3c6

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    1. 「ホテイアオイ」のニュース
      https://news.yahoo.co.jp/search?p=%E3%83%9B%E3%83%86%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4&ei=utf-8

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  14. そんなに邪魔だと思うのならば、繁茂する前に、さっさと除草剤まいておけばいいだけなのに。葉っぱにかかればそこだけ死ぬ「グリホサート」っていうとても便利な除草剤があるのにね(笑)。

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  15. 大分 NEWS WEB
    品種改良メダカ発見で“警鐘”
    12月18日 12時04分

    大分県佐伯市の川で観賞用に品種改良されたメダカが相次いで見つかり、野生のメダカとの交配が進めば在来種の絶滅につながるおそれがあるとして、専門家が警鐘を鳴らしています。

    佐伯市の水族館「番匠おさかな館」の立川淳也館長が、ことし10月市内を流れる一級河川番匠川の環境調査を行ったところ、およそ30匹の品種改良されたメダカを発見しました。

    見つかったメダカは、いずれも野生のメダカと違って頭から背びれにかけて黄色やオレンジ色をしていて、観賞用として販売されたものを飼育しきれなくなった人が、川に放流したとみられるということです。

    野生のメダカと品種改良されたメダカとの交配が進めば、在来種の絶滅につながるおそれがあるとして、立川館長は今後、水族館で身勝手な放流に注意を呼びかける取り組みをしていきたいとしています。

    立川館長は「観賞用メダカは近年ブームになっているが、増えすぎたからといって川に放流するのはやめてほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20201218/5070008615.html

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  16. 「在来種の絶滅」…

    改良種も在来種のうちと思われ…

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  17. 用水路に金魚投棄 業者認める
    12/26(土) 11:56
    https://news.yahoo.co.jp/pickup/6380506

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    1. 用水路に大量の金魚を投棄 動画拡散、養殖業者認める
      12/26(土) 10:34配信 朝日新聞デジタル

      用水路に投棄される大量の金魚=ユーチューブから

       金魚の産地で知られる奈良県大和郡山市で、大量の金魚が用水路に投棄される動画がユーチューブに投稿された。朝日新聞社の取材で、投棄したのは市内の養殖業者と分かった。この業者は事実を認め、「売り物にならない金魚だが、処分するのもどうかと思い、用水路に流した」などと説明している。

      【写真】用水路で泳ぐ大量の金魚=ユーチューブから

       動画(約13分)は今月中旬に投稿され、11月ごろ撮影されたらしい。軽トラックでやってきた2人が、大きなたらい3杯分の金魚を次々と用水路に流し入れ、すぐに走り去った。撮影者は居合わせた人物とみられ、「死んでるのもいるし、弱ってるのもいっぱいいる」「(用水路に大量の金魚がいる)この状態は、去年もおととしも見た」などと音声が入っている。

       県郡山金魚漁業協同組合の関係者によると、投棄した業者は同組合に加入していない。業者は取材に対して「知り合い2人に(投棄を)手伝ってもらった。毎年やっているわけではない。注意されたので、もうやらない」と話した。投棄した金魚は、色や形で選別されたもので、「1千匹ほどではないか」という。

       市農業水産課によると、動画についての苦情が21日に一般住民から寄せられた。22日には、市内の養殖業者に対して不法投棄をしないよう求める文書を配布したという。乾義郎課長は「環境問題にもなるので、やめてほしい。伝統産業のブランドイメージを損ないかねない行為だ」と嘆いている。(伊藤誠、米田千佐子)
      https://news.yahoo.co.jp/articles/44a89ca753dc2e97310b118390a4903cd562f92d

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  18. ペットから野生化したインコ、関東中心に増加…30年で2倍
    2020/12/16 17:25

    ワカケホンセイインコは、春先になると桜の蜜も吸う(2019年3月、東京都台東区で)=岡本勇太さん提供

     インド南部やスリランカなどが原産の外来種ワカケホンセイインコが、じわじわと生息数を増やしている。継続的に調査している日本鳥類保護連盟(東京)によると、東京や神奈川を中心に、この30年で2倍近くの約1500羽になった。農業や生態系への影響はないのだろうか。(石川千佳)

    ■高木に数百羽

    電線にとまるワカケホンセイインコ。家族単位で過ごすことが多い(2019年1月、川崎市で)=岡本勇太さん提供

     「ピィー、ピィー」

     川崎市内の公園は日没前になると、急に騒がしくなる。日中、周辺で過ごしていた数百羽ものワカケホンセイインコが、高木のねぐらに戻ってきたのだ。家族単位で過ごすことが多く、普段は「キャア」と鳴くが、ねぐらでは甘えたような鳴き方をする。

     国立環境研究所によると、ワカケホンセイインコは1960年代からペット用に輸入され、その後、捨てられたり、逃げ出したりした一部が野生化。69年に東京都心で初めて繁殖が確認された。全身が色鮮やかな黄緑で、尾を合わせた体長は30~40センチ。寿命は30年と長い。

    ■寒さに強い

     新潟や京都、宮崎など18都府県で生息が確認されたが、現在は関東以外ではほぼ見られない。同研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「都市部はタカなどの天敵が少ない。安全な公園などで繁殖できたのだろう」とみる。

     ケヤキなど高木の樹洞をねぐらとすることが多く、柿などの果実や冬芽など、様々な植物を好んで食べる。寒さにも強く、同連盟の研究員、松永聡美さんは「原産地では標高1600メートルの山に生息していることもある。日本の秋冬も耐えられるのだろう」と推測する。

     松永さんらは昨年5~6月、雄1羽に全地球測位システム(GPS)を装着して行動範囲を調べた。この1羽は、東京都世田谷区のねぐらと約8キロ離れた営巣地の間を往復し、その間に民家の餌台に立ち寄ったり、公園でビワやヤマモモを食べたりしていたが、農業被害などは確認されなかった。

     松永さんは「日本では目立った被害は出ていないが、今後のことはわからず、注意深く観察したい」と話す。

    ■海外で農業被害

     海外では農業被害の報告があり、インドではヒマワリ、移入先の米国ハワイではトウモロコシやマンゴー、英国ではブドウなどが食い荒らされている。日本では生息域が競合するムクドリへの影響も確認されておらず、逆にカラスなどに捕食されるケースがあるという。国内外で野生インコを撮影している写真家、岡本勇太さん(33)は「外来種だからといって悪い目で見ず、そっと見守ってほしい」と呼びかける。

     一方、野鳥に詳しい森林総合研究所・川上和人主任研究員は「対策の優先順位は高くないが、生物が本来の生息域を越えることは、生物多様性が失われることになる」と指摘している。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20201216-OYT1T50206/

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  19. 【独自】外来植物、中国から侵入か…近畿大など水際対策呼びかけ
    2021/03/16 15:00

    スパルティナ・アルテルニフロラ

     干潟を短期間で草地に変えるとして、特定外来生物に指定されているイネ科の植物「スパルティナ・アルテルニフロラ」が、中国から侵入した可能性が高いことが、近畿大などの研究チームの調査で分かった。愛知、熊本などの港湾周辺で確認されており、研究チームでは船を介して侵入したとみて、国などに水際対策を呼び掛けている。

    熊本県宇城市の大野川に繁殖するスパルティナ・アルテルニフロラ(2016年7月撮影、日本工営・前原裕氏提供)

     研究チームは愛知県豊橋市、熊本市、熊本県宇城市の計3地点で、この植物を採取し分析した結果、いずれも遺伝子のタイプが、米フロリダ半島周辺や中国沿海部の個体群と一致した。さらに、採取場所に近い三河港と熊本港、八代港の貿易統計を調べたところ、侵入時期とみられる2003~13年の貿易額は、熊本港では、米国の約46万~約345万ドルに対し、中国が約2169万~約4257万ドルと圧倒的に多かった。三河、八代両港は米中が同水準だったが、三河港は米国が減少傾向、中国が増加傾向だった。

     研究チームは、船舶の往来がより活発だったとみられる中国から侵入した可能性が高いとみている。船の重心を安定させるために積む「バラスト水」や積み荷に種子などが紛れ込み、持ち込まれた可能性があるという。

     この植物が侵入した豊橋市では、環境省が準絶滅危惧種に指定するハマサジやシバナなどの植物の生育場所が奪われる被害が出た。

     研究チーム責任者で近畿大農学部の早坂大亮准教授は「中国と貿易を行っている港湾は全国にあり、侵入したまま見過ごされている可能性もある。研究結果を参考に、国や自治体は実態把握を進めてほしい」と話している。

     ◆スパルティナ・アルテルニフロラ=北米東部原産のイネ科植物。干潟や河口部に高さ約2・5メートルの深い草むらを作り、野鳥や魚の生息地を奪う恐れがある。国際自然保護連合は「侵略的な植物」に選定。国内では2008年以降、愛知県や熊本県、山口県で見つかっており、政府は「特定外来生物」に指定して除去に取り組んでいる。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20210316-OYT1T50148/

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  20. 人の生き死ににかかわりのない、ほんらいは些事でしかない。暇な時代の暇な人間がいちいち目くじらをたてるものごとでしかない。余計な仕事を増やす愚かな真似はよせ。馬鹿は馬鹿なりに隅っこで静かにやってれば、世の中の邪魔にならなくて済む。共存共栄、多様性はそうやって確保し持続させるものだ。

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  21. 「地球上最悪の侵略的植物」淡路島で繁殖、拡大しつつあり完全除去に10年以上か
    2021/04/13 13:27

     生態系や稲作への悪影響が懸念される特定外来生物の水草が、兵庫県洲本市五色町都志米山の本田ほんでん池で確認された。「地球上で最悪の侵略的植物」と言われるほど繁殖力が強い「ナガエツルノゲイトウ」。周辺にも拡大しつつあり、住民らが駆除に乗り出した。専門家は「被害を防ぐには初動が重要。行政も連携して対応すべきだ」と警鐘を鳴らす。(山口博康)

    ナガエツルノゲイトウを駆除するため、遮光シートで覆う住民ら

     池を管理する住民組織「米山逆池さかさまいけ田主たず」によると、県職員が現地を昨秋に視察した際、繁殖に気づき、岡本賢三代表(59)が環境省などに確認した。数年前に池に入ったとみられる。

     河川やため池の保全に努める市民グループ「兵庫・水辺ネットワーク」(神戸市)によると、塩分や乾燥にも強く、わずかな茎や根からも増殖。広がると在来植物の成長を阻害し、水田では稲の収穫量が落ちる。茎や葉が水路に詰まり、他の作物への被害や水害につながる恐れもあるという。

     尼崎、伊丹両市や稲美町のほか、琵琶湖(滋賀県)や印旛沼(千葉県)など国内各地で確認され、ブラックバスなどの生息地で見られることが多いため、釣り人が媒介している可能性が指摘されている。

     本田池では今、水面の約6割を覆うが、完全な除去は難しく、運搬の過程で拡散する危険性もある。このため、光合成を妨げて枯死させる駆除法を選択。11日に住民らと排水口付近の約100平方メートルを遮光シートで覆い、池の外へ流出しないよう周辺を網で囲った。

     11月に効果を確認し、成功していれば、隣接する範囲にシートを移していく。約1500平方メートルある池で全て終えるには、10年以上かかる見込みだという。

     既に近くの水路や下流の池でも繁殖が確認され、対策が急がれるが、「一つの地域の力ではどうしようもない」と岡本代表。今後、他のため池管理団体とも危機感を共有し、勉強会などを企画していく考えだ。

     兵庫・水辺ネットワーク事務局の大嶋範行さん(69)によると、米国では州ごとに警告が出されるほど深刻な事態に陥っているといい、「淡路島全体の問題として行政も動き、一気に封じ込める必要がある。対応が遅れるほど駆除は困難になり、労力も費用もかかる」と訴えている。

    無許可での移動は違法

    折れた茎からも繁殖するナガエツルノゲイトウ(兵庫県洲本市で)

     ナガエツルノゲイトウは特定外来生物に指定されており、許可なく植えたり移動させたりすると、外来生物法違反となる。個人は懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人だと1億円以下の罰金が科される。駆除作業後は服や靴、道具、車両のタイヤなどに茎や根が付着していないか確認する必要がある。

     ◆ナガエツルノゲイトウ=南米原産の多年草。1980年代に県内で発見され、国内初の確認事例となり、その後に各地で拡大した。茎は空洞で水に浮き、流れ着いた先で繁殖する。陸地や海浜でも育ち、引き抜いても、土中深くまで伸びる主根がわずかでも残ると再生する。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20210413-OYT1T50080/

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  22. びわ湖のブラックバスと水草 やっかいものを財布などに商品化
    2021年5月6日 15時56分

    滋賀県のびわ湖に生息する外来魚、ブラックバスと大量発生する水草を材料に使った財布が商品化され、やっかいものの新たな活用策として注目されています。

    びわ湖では、固有種の魚を食べて生態系を乱す外来魚のブラックバスや、春から秋にかけて大量発生する水草が問題となっています。

    新製品はこの2つのやっかいものを材料にしたもので、レストランの食材として使われたあとのブラックバスの皮を粉末にした水草で染め上げ、財布やキーケースなど7種類の革製品に生まれ変わりました。

    どの製品も枯れ草を思わせるようなベージュのやさしい色合いで、一つとして同じもののない魚のうろこ模様が楽しめます。

    使われた水草の粉末は県内の企業が県の支援を受けて開発したもので、ガラス製品への色づけなど用途が広がっているということです。

    滋賀県の三日月知事は「やっかいものに新たな価値が見いだされた。地域資源として有効活用できるよう今後もさまざまな挑戦を応援していきたい」と話しています。

    ブラックバスの革製品は7700円から5万2800円で今月末から滋賀県湖南市と大阪市の店舗で販売されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210506/k10013015201000.html

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  23. 「固有種の魚を食べて生態系を乱す外来魚」という決め付けのレッテル張りをしたがる連中のほんとうの意図は何なのだろう…

    現実問題、「生態系を乱す」というほどには生態系は乱れるものじゃないと思われ。

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  24. 河口湖でヒナ9羽誕生、実は「外来種」…愛くるしいけど「対応悩ましい」
    2021/06/04 07:17

     山梨県の河口湖で昨年から生息が確認されているコブハクチョウの唯一のつがいから、9羽のヒナが生まれた。親鳥にくっついて離れない愛くるしい姿が観光客や地元住民を楽しませているが、元々日本に生息していなかった「外来種」だ。どう対応すべきか、関係者の間でも様々な意見が出ている。(清水誠勝)

    列になって歩くコブハクチョウの親子(5月28日、河口湖畔で)

     国立環境研究所の「侵入生物データベース」によると、コブハクチョウはヨーロッパ西部や中央アジアなどに分布。国内では1952年に皇居外苑の堀に放鳥されるなど、人の手によって持ち込まれて各地で繁殖した。オレンジ色がかった赤色のくちばしと、目の近くのコブが特徴だ。

     縄張り意識が強く、在来種の水鳥を追い出し、近づいた人間を攻撃することもあるという。千葉県の手賀沼では、周辺の農家の稲が食い荒らされる被害も報告されている。ただ、環境への影響が大きいものについて国が指定する「特定外来生物」ではなく、外来種といえども直ちに駆除が必要とされるわけではない。

     河口湖フィールドセンターによると、コブハクチョウが飛来し、繁殖したのは昨年が初めて。どこからやって来たのかを正確に特定するのは困難だが、同センター職員の荒井正春さん(70)は「人慣れしており、完全な野生とは考えにくい。山中湖など餌付けされている場所から飛来した可能性が高い」と推測する。

     山梨県鳥獣センター職員の斉藤次郎さん(32)は「法的な規制はないものの、増えすぎれば生態系に影響が出る恐れはある。実態を調査し、適正に管理することが重要だ」と指摘する。

     一方、富士河口湖町環境課は「自然の中で起こったことで、行政として駆除することも保護することも検討していない」とし、当面は静観する構えだ。

     生息域の拡大を防ぎ、環境への影響を抑えるには、翼の一部分を切ることで飛べなくしたり、個体識別のためのリングを体に取り付けて管理したりする方法がある。都留市の環境コンサルタント篠田授樹さん(55)は「人の手で持ち込まれたとはいえ、かわいがってきたのも事実だ。放置せず、対応を地元のみんなで話し合っていくべきだ」と話している。

    食害など確認されず

     山中湖村では、コブハクチョウは「村の鳥」として愛される存在だ。村観光産業課によると、約50年前、別荘の住民らが「山中湖を白鳥の湖にしよう」と山口県の公園から購入し、放鳥した。現在は約50羽が生息している。渡り鳥ではなく通年でその姿を楽しめることから、観光客にも人気を博している。

     村で購入したエサをボランティアに給餌してもらったり、外敵から守るため巣の周囲にケージを設置したりするなど、村を挙げて保護に取り組んできた。食害などは確認されていないという。同課の担当者は「村のシンボル。大切に守っていきたい」と語る。

     県内では、南アルプス市の南伊奈ヶ湖で、2012年に山中湖から移された個体が生息している。甲府市の武田神社の堀でも、山中湖から寄贈された個体が19年まで生息していた。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20210604-OYT1T50102/

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  25. 養殖以外は国内にいないはずのチョウザメ100匹超捕獲、養殖業者「逃げ出していない」
    2020/11/24 14:52

     宮崎県内の大淀川水系で今年、国内には分布していないはずのチョウザメが、ウナギ漁などの際に100匹以上捕獲された。養殖場から逃げ出したとの見方もあるが原因は不明だ。10月以降は急減しており、餌を捕れずに死滅した可能性もあるが、ウナギの漁期が終わったため、捕獲が減ったとの見方もある。定着すれば生態系への影響も懸念されるだけに、関係者は注視している。(山崎祥太)

    チョウザメが釣れた大淀川の地点を示す山元さん

     大淀川は鹿児島県曽於そお市から都城市、宮崎市などを経て日向灘に流れ込む全長約100キロの1級河川。宮崎県水産政策課によると、チョウザメは7月頃から宮崎市や都城市などで、ウナギ漁の釣り針などにかかるようになった。

     県が、ウナギ漁師らが所属する県内水面漁連から聞き取ったところ、7月中旬から9月上旬にかけて、偶然針にかかるなどして約90匹が捕獲された。その後、9月末にかけ、さらに約20匹が捕れた。大きな個体は1メートルに達していた。

    山元さんが釣り上げたチョウザメ(山元さん提供)

     宮崎市役所近くの大淀川で何度も釣り上げた同市のウナギ漁師山元隆之さん(48)は「これだけの数が確認されるのはおかしい。豪雨などで養殖場から逃げ出したのではないか」と推測する。

     県内では1983年、県水産試験場がチョウザメの養殖試験を開始し、2004年に完全養殖に成功した。卵は高級食材「キャビア」として需要が見込まれ、現在は小林市や椎葉村など県内8市村の18業者が計5万匹を養殖している。県は「日本一の産地」とPRしており、県内産キャビアは米国や中国などに輸出されている。

     県が大淀川水系で捕獲されたチョウザメを調べたところ、ロシアに生息するシベリアチョウザメという種類だったことがわかった。養殖されているチョウザメの半数はこの種という。

     県は、大淀川沿いの養殖場から逃げ出した可能性があるとみて調査したが、県内の全業者が「逃げ出していない」と答えた。チョウザメがいた理由は特定できていない。

     一方、10月の捕獲数は1匹で、ペースは急減している。県がチョウザメの胃の内容物を調べたところ、カゲロウなどの水生昆虫を食べていたことがわかった。チョウザメは素早く動く魚を捕るのは苦手といい、県水産政策課の谷口基もとき主幹は「水生昆虫やカニなどは大淀川に多くは生息していない。餌が捕れずに死滅する可能性が高く、繁殖の恐れは低い」と言う。

     ただ、県によると、ウナギ漁が10月1日から禁漁期間に入ったため、チョウザメが捕獲される機会が減ったことが原因との見方も残る。シベリアチョウザメは寒さに強く、餌さえ捕れれば冬を越せる可能性もある。

     大淀川の生態系に詳しい生物学習施設「大淀川学習館」(宮崎市)の日高謙次・主幹兼業務係長(41)によると、チョウザメの餌は、絶滅危惧種の魚アリアケギバチと重なるといい、「このまま宮崎の川に居着いてしまえば、生態系への影響も懸念される」と語る。県は漁協にチョウザメに関する情報提供などを要請している。

     ◆チョウザメ=尾びれがサメに似ているため、その名が付いたといわれ、主に淡水域に生息する。体長1メートルを超えることも珍しくなく、ヨーロッパやロシア、中国などに分布するが、日本の川に野生のチョウザメはいないとされる。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20201124-OYT1T50125/

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  26. 古代ハス、アメリカザリガニ繁殖で消滅危機…5千匹駆除したが「いたちごっこ」
    2021/06/28 06:47

     島根県出雲市斐川町の荒神谷史跡公園の池で見頃を迎えている古代ハスが、外来種であるアメリカザリガニの大量繁殖で、生育の危機に陥っている。4年前から駆除を続けているものの、数の増加に歯止めがかからない。関係者たちが「捕獲しても次々と現れる」と、対策に頭を悩ませている。(中村申平)

    アメリカザリガニの被害で雑草まみれになったハス田(島根県出雲市で)
     「被害がひどくなっている」。今月16日、公園管理担当の小林浩司さん(45)は、雑草だらけになっているハス田を見つめながら、肩を落とした。

    見頃を迎えた荒神谷史跡公園の古代ハス(島根県出雲市で)

     大賀ハスとも呼ばれるこの種は、植物学者の大賀一郎博士(1883~1965年)が約2000年以上前の千葉市内の地層から発掘した種を開花させたもの。同公園の古代ハスは1988年、大田市から譲り受けた15株に始まり、97年には50アール約5000株まで育てられた。葉の中に映える淡いピンク色の花が美しく、多くの来園者たちを和ませてきた。

     しかし、開園直後から目撃報告があったアメリカザリガニが近年、営巣などのため 畦あぜ や田んぼの底に大きな穴を開け、水が抜ける被害が頻発。ハスの葉で埋め尽くされていた5枚のハス田は、一部で水が抜けて地面がひび割れ、ハスが育たない乾燥した土壌になった。雑草が生い茂り、ハスの新芽がザリガニに切断されることなども重なったことで、今年の栽培面積は28アールにまでほぼ半減した。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20210627-OYT1T50075/

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    1.  小林さんによると、国はアメリカザリガニを駆除が必要な「緊急対策外来種」に選定。カゴわなを仕掛けたり、漏水を防ぐプラスチック製の波板を畦に設置したりするなどの対策を続けたが、被害は収まらず、2017年度から駆除を始めた。来園者にも協力を仰ぎ、ザリガニ釣りを始めると、現在までの約4年で5000匹以上を捕獲したという。

       ただ、アメリカザリガニは、1回につき約200~1000個の産卵をするといい、完全駆除のハードルは高い。同公園を保有する出雲市の片寄友子・文化財課長は「いたちごっこではダメ。業者などと協議し、新たな対策を試験的にでも講じたい」としている。

       今月中旬、ハスの撮影に訪れた松江市の会社員男性(49)は「撮影に不都合はないが、ハスが(ザリガニに)やられている場所は残念としか言いようがない」と落胆。兵庫県では外来種のカメを駆除したことでハス群落が回復した事例もあるといい、小林さんは「古代ハスが消滅しないよう、できる努力をしていく」と強調した。

                    ◇

       古代ハスの見頃は、今月下旬~7月上旬。荒神谷博物館では7月4日、小林さんや自然観察指導員が古代ハスについての解説を行うイベント(1時間半)を開く。午前10時と午後1時の2回で、各回定員15人。参加費は200円。問い合わせや申し込みは、同博物館(0853・72・9044)。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20210627-OYT1T50075/2/

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    2. 食い物じゃないんだから、花卉の殺虫剤散布と思って、農薬つかって駆除すべきだろ。捕獲で駆除って、頭がどうかしてるよ。馬鹿じゃないの?

      商売度外視の自然農法で虫まみれの野菜を食わなきゃいけなくなるか、最悪まともに収穫できない羽目に陥る方向に向かうようなものだな。

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  27. なぜ、農薬(殺虫剤)をつかって本気で駆除しようとしないのだろう? 低濃度の有機リン系殺虫剤(トリクロルホンとか)がバッチリ効くことも知らんのか? 悪さをするエビを駆除すると思ってやっつけるしかないだろ。

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    1. ザリガニは、DEP乳剤(ディプテレックス乳剤)とか、MPP乳剤(バイジット乳剤)で駆除してんだけどな。

      水量あたり、2.5~3PPMで十分に効果ある。ま、広いところだと、噴霧のしかたに工夫がいるかもしれんが、水田でやってるヘリの空中散布でできると思うけどなあ。

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    2. そういえば、ラジコンヘリの空中散布をみかける季節になったな。

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  28. アメリカザリガニなど外来種“規制の仕組み必要”提言まとまる
    2021年8月4日 7時09分

    生態系に大きな影響を及ぼしているものの、大量に捨てられることへの懸念を踏まえて、特定外来生物に指定されていない「アメリカザリガニ」やいわゆる「ミドリガメ」について、環境省の専門家会議は弊害をできるだけ軽減させる形で規制の仕組みを構築する必要があるとする提言をまとめました。

    いずれも外来種の「アメリカザリガニ」や「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」は繁殖力が強く、ほかの生き物の生息場所を奪うなどして生態系に大きな影響を及ぼしています。

    しかし、いずれもペットとしてすでに広く飼育されており、飼育や輸入、販売などを規制すると川や池に大量に捨てられる懸念があることを踏まえて「特定外来生物」には指定されていません。

    こうした状況を受けて、外来生物の対策の在り方について検討を続けてきた環境省の専門家会議は3日まとめた提言で、大量に捨てられるといった弊害をできるだけ軽減させる形で、規制の仕組みを構築する必要があるなどと指摘しました。

    提言を受けて環境省は、外来生物法を改正することも視野に入れ、具体的な規制の方法について検討を進めることにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210804/k10013179141000.html

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    1. アメリカザリガニとアカミミガメ、大量遺棄を誘発しない規制…専門家が要望
      2021/08/03 20:48

       ペットとして人気だが、生態系に悪影響を及ぼす外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、環境省の専門家会合は3日、規制のあり方に関する提言をまとめた。飼育を禁じられた飼い主が一斉に野外へ捨てるといった弊害を抑える仕組みが必要とした。

       現行の外来生物法では、「特定外来生物」に指定されると飼育や放流、輸入が原則禁止となる。アメリカザリガニ、アカミミガメとも対象外だが、指定されれば、飼育の許可手続きを嫌がる飼い主が、野外に逃がしてしまう弊害が懸念されていた。

       このため提言は、「大量遺棄などの深刻な弊害をできるだけ軽減させる形で、規制の仕組みの構築や対策を進める必要がある」と指摘し、新たな枠組みでの規制を求めた。今後、法改正も視野に、環境省の中央環境審議会で議論される。

       提言には、特定外来生物の迅速な指定への体制づくり、ヒアリなどの侵入を防ぐ水際対策の法的枠組み、飼育許可手続きのオンライン化などの推進も盛り込まれた。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20210803-OYT1T50402/

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    2. ミドリガメは「規制必要」専門家が提言…指定なら飼育禁止に
      2021/08/07 21:49

       外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、環境省の専門家会合は、外来生物法による規制が必要とする提言をまとめた。飼育については、すでにペットとして大量に流通していることから、野外への遺棄などの弊害を軽減させる新たな枠組みでの規制を求めた。

       今後、法改正も視野に、環境省の中央環境審議会で議論される。

       現行の外来生物法では、「特定外来生物」に指定されると飼育や放流、輸入が原則禁止となる。2種はこれまで生態系への影響が指摘されていたが、特定外来生物の対象外だった。

       提言には、特定外来生物の迅速な指定への体制づくり、ヒアリなどの侵入を防ぐ水際対策の法的枠組みなどの推進も盛り込まれた。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20210807-OYT1T50371/

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  29. 外来魚密輸疑いで書類送検 警視庁、販売会社と役員ら2人
    10/28(木) 11:54配信 共同通信

    押収された「未判定外来生物」の淡水魚トラウトコッド=28日午前、東京湾岸署

     国内の生態系に被害を及ぼす恐れがあり、輸入が制限されている「未判定外来生物」の肉食性淡水魚トラウトコッドの幼魚120匹を密輸したとして、警視庁生活環境課は28日、外来種被害防止法違反と関税法違反の疑いで愛知県弥富市の観賞魚輸入販売会社と、輸入を統括する男性役員(38)、担当だった男性元社員(36)=ともに横浜市=を書類送検した。

     同課によると、トラウトコッドはオーストラリアでは絶滅危惧種。幼魚はいずれも体長約10センチだった。1匹1700円で仕入れ、愛知県や埼玉県のペットショップなどに1匹9800円で販売し、計約50万4千円を売り上げたとみられる。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/29400c3a389a03aadd7fb64a52a68aa5dd7efa98

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    1. 大型淡水魚の幼魚120匹密輸、愛好家らに販売…85cmに成長することも
      10/28(木) 11:54配信 読売新聞オンライン

      押収されたトラウトコッド

       生態系に影響を与える恐れのある淡水魚「トラウトコッド」を密輸したとして、警視庁は28日、観賞魚販売会社元社員の男(36)(横浜市)と、同社役員の男(38)(同)を特定外来生物被害防止法違反(輸入制限)などの容疑で東京地検に書類送検した。

       発表によると、2人は3月、法令で「未判定外来生物」に指定され、輸入が制限されているトラウトコッドの幼魚120匹を、別の淡水魚「マーレーコッド」と偽って中国から輸入した疑い。調べに、2人とも容疑を認めている。警視庁は、120匹のうち70匹を愛好家らに販売し、50万円を売り上げたとみている。

       トラウトコッドは主に豪州に生息する大型の淡水魚で、体長85センチに成長することもあるという。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/42737da89b17eb772a17ffdc484833665c14e85a

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    2. 大型肉食魚のトラウトコッドを密輸した疑い 販売業者を書類送検
      10/28(木) 11:54配信 毎日新聞

      押収されたトラウトコッド。体長15センチ程度に成長した=東京都江東区の警視庁東京湾岸署で2021年10月28日午前10時35分、鈴木拓也撮影

       生態系に影響を与える恐れがあるとして輸入が制限されている「未判定外来生物」の大型肉食魚「トラウトコッド」を密輸したとして、警視庁生活環境課は28日、観賞魚の輸入販売会社「エル商会」(愛知県弥富市)と同社専務取締役の男性(38)=横浜市、同社元社員の男性(36)=同=を特定外来生物被害防止法(輸入の制限)違反などの疑いで書類送検した。観賞用として1匹当たり1700円で仕入れ、同9800円で計約70匹を全国のペットショップに販売していたとみて調べる。

       書類送検容疑は3月17日ごろ、中国から成田空港(千葉県)に到着したトラウトコッドの幼魚120匹について、中国政府が発行した別の大型肉食魚「マーレーコッド」の証明書を税関に提出するなどして虚偽申告し、輸入したとしている。2人は容疑を認め、輸入担当だった元社員は「新型コロナウイルスの影響で売り上げが伸び悩み、希少性が高いので高く売れると思った」と供述しているという。

       生活環境課によると、3月24日に同業者から「違法な魚が売られている」と同課に情報提供があり、捜査を開始。同課は4月、エル商会の倉庫など関係先から約100匹の死んだ幼魚を発見した。

       トラウトコッドはオーストラリアなどに生息する淡水魚で、小魚やエビなどを主食にしており、成魚は最大で体長80センチ程度、体重15キロ程度まで成長することもあるという。【柿崎誠】
      https://news.yahoo.co.jp/articles/fddef22ff64af557cece016cf0e9ede06fc20fdb

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    3. 「未判定外来生物」の淡水魚120頭を密輸入 業者を書類送検 生きたまま押収は全国初
      10/28(木) 12:10配信 産経新聞

      日本の生態系に影響を及ぼすかどうか未判定で、輸入が規制されている「未判定外来生物」に指定されている淡水魚「トラウトコッド」120頭を密輸入したとして、警視庁生活環境課などは28日、外来種被害防止法違反と関税法違反の疑いで、愛知県弥富市西中地町五右の観賞魚販売業「エル商会」元社員の男(36)=横浜市=と同社役員の男(38)=同市=、法人としての同社を書類送検した。2人は「売り上げを増やしたかった」などと容疑を認めている。

      トラウトコッドはオーストラリアに生息する肉食の淡水魚で、同国では希少種に指定されている。生活環境課によると、男らはトラウトコッドを近縁種である「マーレーコッド」と偽って中国の販売業者から輸入し、全国の販売店に卸していた。約70頭を販売して約50万円を売り上げていたという。

      3月、同社が出した「トラウトコッドを販売する」という内容のネット広告を見た人から、生活環境課に通報があり発覚した。同課は生きているトラウトコッド3頭を押収しており、未判定外来生物を生きたまま押収したのは全国初とみられるという。

      書類送検容疑は、3月17日頃、輸入に必要な通知を受けずに、未判定外来生物であるトラウトコッド120頭を、未判定外来生物でないマーレーコッドと偽って輸入したとしている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a85985d5384e7c2be0cdb3eeb87c7a42b974ca68

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    4. 国内持ち込み禁止「トラウトコッド」を密輸入容疑 愛知の業者摘発
      10/28(木) 12:37配信 朝日新聞デジタル

      密輸入された豪州原産の淡水魚「トラウトコッド」=2021年10月28日午前10時43分、東京都江東区の東京湾岸署、鶴信吾撮影

       生態系に影響を及ぼす恐れのある淡水魚を密輸入したとして、警視庁は28日、観賞魚の卸売会社「エル商会」(愛知県弥富市)の役員の男(38)と元社員の男(36)、法人としての同社を、特定外来生物法違反(輸入の制限)と関税法違反(虚偽申告)の疑いで書類送検した。元社員は容疑を認め、「売り上げが伸びず、希少種であれば高く売れると考えた」と話したという。

      【写真】密輸入された豪州原産の淡水魚「トラウトコッド」=2021年10月28日午前10時40分、東京都江東区の東京湾岸署、鶴信吾撮影

       生活環境課によると、男らは同社の関東営業所に勤務していた3月中旬、豪州原産でスズキ目の肉食性淡水魚「トラウトコッド」120匹を中国から不法に輸入した疑いがある。

       トラウトコッドは特定外来生物法で生態系に影響を及ぼす恐れがある「未判定外来生物」に指定され、輸入には環境大臣と農林水産大臣の許可が必要だったが、届け出をしていなかったと同課はみている。税関には外見が似た別の魚と偽って申告していたという。

       トラウトコッドは豪州で絶滅危惧種に指定される希少種で、男らは幼魚を1匹1700円で仕入れていた。これまでに70匹を1匹約1万円で国内の複数の小売店に卸していたという。18匹が回収できておらず、同課は愛好家などに広く流通した可能性もあるとみて調べている。

       同社のネット広告を見た愛好家から警視庁に通報があり、同課が捜査していた。未判定外来生物が生きた状態で見つかったのは、全国で初めてだという。(大山稜)
      https://news.yahoo.co.jp/articles/0480518be20e7b586a6de810c3016a0563ecf0d4

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    5. 希少種の魚密輸疑い 観賞魚販売業者を書類送検 警視庁
      10/28(木) 12:53配信 時事通信

      押収されたオーストラリア原産の希少種「トラウトコッド」=28日午前、警視庁東京湾岸署

       生態系保護のため輸入が制限されている希少種の魚「トラウトコッド」を中国から密輸したとして、警視庁生活環境課は28日、特定外来生物法違反容疑などで、観賞魚の輸入販売会社「エル商会」(愛知県弥富市)と同社の男性専務(38)、元男性社員(36)=いずれも横浜市=を書類送検した。
       
       同法は生態系に被害を与え得る動植物を「未判定外来生物」と定め、輸入の際に環境、農林水産両相への届け出を義務付けている。同課や環境省によると、トラウトコッドはオーストラリア原産の希少種で、2005年に未判定外来生物に指定された。

       送検容疑は3月17日ごろ、無届けで中国からトラウトコッド120匹を輸入した疑い。

       同課によると、同社は埼玉県や愛知県で計70匹を販売し、約50万円を売り上げていた。同社のインターネット広告を見たペット業者からの通報で発覚。同課は4月、関係先を家宅捜索していた。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2bb4434efc3c4f0bc219b1816c6576c969377b

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  30. カメで航空機の安全が危ない? いったいどういうこと 成田空港
    2021年11月2日 6時46分

    航空機の安全に影響を及ぼしかねない状況が明らかになりました。ことし、成田空港の滑走路がカメの影響で一時閉鎖された問題で、NHKが滑走路脇にある池を取材したところ、外来種とみられるカメが多数繁殖していることがわかり、専門家は「侵入防止の対策を早急にとる必要がある」と指摘しています。

    外来種「ミドリガメ」が滑走路脇の池で多数繁殖

    ことし9月、成田空港の滑走路でカメが歩いているのが見つかり、安全な運航に支障が出るおそれがあるとして、一時、滑走路が閉鎖されました。

    成田空港会社によりますと、このカメは繁殖力の強い外来種のミシシッピアカミミガメ通称「ミドリガメ」とみられ、滑走路脇にある調整池で生息していた可能性があるということです。

    今回、NHKが許可を得てこの池を取材したところ、同じ外来種とみられるカメが多数、甲羅干しをしていて、繁殖していることが確認されました。

    池と滑走路の間にフェンスなどはなく、これまで成田空港でカメが見つかるケースは年間1、2件でしたが、今年度はすでに4件相次いでいるということです。

    元パイロットで航空評論家の小林宏之さんは「鳥が航空機に衝突する『バードストライク』は時々あるが、カメは甲羅が硬いためバードストライクよりも危険性が高まるとみられる。夜間は見つけられないおそれがあり、航空機の安全運航を考えると侵入防止の対策を早急にとる必要がある」と指摘しています。

    池は空港の雨水調整池 開港前に造成 生物調査は行われず

    外来種とみられるカメが多数見つかった成田空港の敷地内にある調整池は、A滑走路のすぐ脇の一般の人は立ち入れない制限エリアにあります。

    昭和53年の開港前に造成されたこの池は、大きさおよそ10ヘクタール、深さおよそ3メートルあり、空港内に降った雨水を川に流す量を調整する役割があります。

    成田空港会社によりますと、池の中にいる生物の調査は行われておらず、今回見つかったカメの生態は把握できていないということです。

    成田空港会社滑走路保全部の白井聡マネージャーは「滑走路へのカメの侵入について現時点で経路は特定できていないが、従来からの滑走路の点検に加えてほかにできる対策がないか検討したい」と話していました。

    カメがエンジンに吸い込まれると事故につながるおそれも

    ことし9月、成田空港の滑走路でカメが歩いているのを見つけた日本航空の副操縦士、橋重利さんは離陸する直前に滑走路に異物がないか確認したところ、左前方にカメを発見したということです。

    その後、カメが滑走路の中央に向かって歩いてきたため、後に続く航空機のエンジンに吸い込まれると事故につながりかねないとして、管制官に報告し、その後、滑走路が閉鎖されました。

    橋さんは「鶴がシンボルマークの日本航空の航空機の副操縦士としては、カメは縁起がいい動物だと思っていますが、滑走路に侵入することはなくなってほしい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211102/k10013331071000.html

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    1. ここで「鶴は千年、亀は万年」を持ち出してくると、ニュース全体がナニゲにふざけたものになってしまうきがす…

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  31. 樹木食い荒らす外来種のカミキリムシ 国内で初確認 福島 郡山
    2021年11月2日 7時04分

    街路樹や庭木として全国に植えられている樹木を好んで食い荒らす外来種のカミキリムシ「サビイロクワカミキリ」が、国内では初めて福島県郡山市で見つかりました。
    市内では、すでに街路樹が枯れて倒れるなどの被害が相次いでいて、専門家は車や歩行者に倒れかかるおそれもあるとして、早急に生息状況を調べ駆除する必要があるとしています。

    国内で初めて見つかったのは、中国などが原産の大型のカミキリムシ「サビイロクワカミキリ」です。

    郡山市の樹木医、安齋由香理さんが虫に食い荒らされた街路樹の幹を持ち帰り調べていたところ、ことし7月、茶色の羽に白のまだら模様のある見たことのないカミキリムシが現れ、森林総合研究所に依頼して調査した結果、国内初確認の外来種と分かりました。

    「サビイロクワカミキリ」は、街路樹や庭木として全国で広く植えられているイヌエンジュなどの木を主な住みかとしていて、安齋さんの調査によりますと、郡山市内ではこの木が植えられている8つの通りのうち、7つで街路樹が食い荒らされる被害が確認されているということです。

    このうち、郡山駅から西に7キロほど離れた通りでは、54本あるイヌエンジュのうち52本に被害が確認され、1本は枯れて倒れたほか、倒れるおそれが高い3本が伐採されたということです。

    カミキリムシの生態に詳しい森林総合研究所の加賀谷悦子穿孔性昆虫担当チーム長は「今回見つかったカミキリムシは中国では『エンジュキラー』として知られていて、街路樹が倒れて車や人にぶつかるおそれがある。全国的に拡大しないよう、まずは被害エリアを特定し、状況を詳しく調べるとともに駆除方法を早急に決めて封じ込める必要がある」と話しています。

    郡山市は「新しい外来種で情報があまりないため、専門家や住民などさまざまなところから情報収集したうえで、消毒などを行って木を守る対応をしたい」としています。

    外来種のカミキリムシ 生息域や被害 年々拡大

    外来種のカミキリムシの日本国内への侵入はこれまでも相次いでいて、その生息域や被害は年々、拡大しています。

    このうち、2012年に愛知県で初めて確認された、中国原産の「クビアカツヤカミキリ」は、桜や桃などの木を食い荒らす大型のカミキリムシで、国が特定外来生物に指定しています。

    繁殖力が強く、生息域は本州や四国の12都府県に広がっていて、多くの果樹や桜並木が伐採される事態になっています。

    また、2002年に横浜市で初めて被害が確認された「ツヤハダゴマダラカミキリ」は原産地の中国のほか、欧米でも公園の木や街路樹を枯らすなど、大きな影響を及ぼしていることから、国際自然保護連合により「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されています。

    ことしに入って愛知、茨城、福島、宮城の各県で次々に見つかっていて、福島県では街路樹のトチノキやカツラの木が食い荒らされる被害が出ています。

    こうした外来種は、輸入物資に使われる木質のこん包材などに紛れて国内に侵入した可能性があるとされ、各地で被害樹木の伐採のほか、殺虫剤や農薬の使い方の検討などが進められていますが、拡大を食い止めることはできていません。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211102/k10013331151000.html

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  32. 鹿児島 NEWS WEB
    奄美大島で中学生が外来種のセイタカアワダチソウ駆除
    11月18日 11時42分

    世界自然遺産に登録された奄美大島で、地元の中学生が固有の植物の生息地を奪う外来種のセイタカアワダチソウを駆除する野外授業に参加しました。

    セイタカアワダチソウは北アメリカ原産のキク科の多年草で、繁殖力が高いうえに成長が早く高さが1メートル以上になるものもあり、在来種を脅かすおそれがあることから、環境省の「重点対策外来種」に指定されています。

    17日行われた野外授業には龍郷町の龍南中学校の生徒42人が参加し、環境省の職員から説明を受けたあと、セイタカアワダチソウが群生する荒れ地に入り、次々と根元から引き抜いてゴミ袋に入れていきました。

    そして駆除が終わると、外来種を別の場所に運んでしまわないよう、生徒たちは服や手袋に付いた種や葉をお互いに取り合っていました。

    参加した女子生徒は「簡単に抜けるものもあれば私の身長よりも高くて抜けにくいものもあり、難しかったけど楽しかったです。外来種がたくさんあることを知ったので、見かけた時には取っていきたいです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20211118/5050016941.html

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  33. そこに定着できるのなら、もう外来種・在来種の区別はしてもしょうがない話だろ。人の生活には何の利害もない。ほっとけ。

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  34. 身近な野鳥 20年で大幅減…官民の全国調査 虫など餌取りにくく
    2021/11/28 05:00

    ツバメ40%、スズメ34%も

     スズメやツバメなどの身近な野鳥が約20年間で大幅に減少したことが、環境省生物多様性センターや日本野鳥の会などの全国調査でわかった。エサとなる昆虫の減少などが影響しているとみられ、専門家は「身近な野鳥を見られなくなる恐れもある。実態の把握が重要だ」と話している。

    379種の生息確認

    20年間で大きく減ったツバメ(内田博さん撮影)
    (20年間で大きく減ったスズメ(三木敏史さん撮影)
    20年間で、逆に増えたソウシチョウ(守屋年史さん撮影)

     調査は20年程度の間隔で実施する「全国鳥類繁殖分布調査」で、1974~78年、97~2002年に続き3回目となる。研究者やボランティアら約2000人が、16年から今年にかけて全国2344地点で双眼鏡を使って観察したり、「ヒナの鳴き声を聞いた」などの情報をアンケートで集めたりした。

     その結果、379種の野鳥が確認された。調査地点のうち1947地点のデータを前回調査と比べると、ツバメは8987羽で40%減、スズメは2万627羽で34%減だった。アマサギやムクドリも減った。

     減った野鳥の特徴をみると、開けた土地を好む種や空中で虫を食べる種で、減少傾向が目立つという。調査を行ったNPO法人バードリサーチの植田睦之理事長(51)は、減少の原因について「虫の減少に加え、野鳥が空中で虫を捕まえやすい広い農地などが減っているのでは」と指摘している。

     一方、日本に本来生息せず、駆除の対象となる特定外来生物の野鳥のうち、ガビチョウは1105羽で20倍、ソウシチョウは1507羽で2・4倍に増えた。ペットが逃げて野生化し、森で生息しているとみられる。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20211127-OYT8T50056/

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  35. コアラを「絶滅危惧種」に指定 保護急ぐ オーストラリア政府
    2022年2月12日 6時57分

    オーストラリア政府は、東部の州などに生息するコアラを「絶滅危惧種」に指定し、保護に向けた活動を急ぐことにしています。

    12日から絶滅危惧種に指定されたのは、オーストラリア東部のクイーンズランド州と最大都市シドニーのあるニューサウスウェールズ州、それに首都キャンベラがある特別地域に生息するコアラです。

    環境保護団体のWWF=世界自然保護基金などによりますと、2020年のコアラの個体数は、およそ20年前に比べクイーンズランド州で半分に、ニューサウスウェールズ州で40%から70%ほどにまで減少したと推計されています。

    リー環境相は、指定に先立って11日に開いた会見で、コアラは気候変動による干ばつや失明などを引き起こす感染症の拡大に加え、2019年から翌年にかけて続いた大規模な森林火災などで住みかを奪われているとして保護が最優先だと訴えました。

    オーストラリア政府は、5000万オーストラリアドル、今後4年間で日本円にしておよそ41億円の予算を充てていて、コアラのやけどや感染症の治療と生息地の回復といった保護に向けた活動を急ぐことにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220212/k10013480061000.html

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  36. 外来種のカメやザリガニの販売など規制へ 法律改正案決定 政府
    2022年3月1日 10時11分

    生態系に大きな影響を及ぼしているいわゆる「ミドリガメ」や「アメリカザリガニ」について、政府は、販売や販売目的の飼育を規制する新たな仕組みを設ける方針で、これに向けて必要となる法律の改正案を決定しました。

    いずれも外来種で「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」や「アメリカザリガニ」は繁殖力が強く、ほかの生物の生息場所を奪うなど生態系に大きな影響を及ぼしていますが、広く飼育されているため、一律に飼育を禁止する今の外来生物法の「特定外来生物」に指定すると大量に捨てられるおそれがあります。

    このため、政府は新たな規制の仕組みを設ける方針で、これに向けて必要となる外来生物法の改正案を3月1日閣議決定しました。

    改正案では、政令で定めれば「特定外来生物」に対する規制内容を一部、緩和することができるとしています。

    この規定を利用して「ミドリガメ」と「アメリカザリガニ」を「特定外来生物」に指定したうえで、捕獲や飼育は認める一方、販売、販売目的の飼育、輸入、自然に放つことなどを禁止する方針です。

    また、改正案には強い毒を持ち国内への定着が懸念されるヒアリを念頭に「要緊急対処特定外来生物」という区分が新たに設けられ、こうした生物が輸入品に付着しているおそれがある場合、通関後でも立ち入りや検査をしたり廃棄の命令を出したりできるようになります。

    政府は、今の通常国会での改正案の成立を目指すことにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220301/k10013506521000.html

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    1. もはや日本の自然環境に適応してしまっているものを、いまさら「外来種」とレッテルをはって排除しようとするのもどうかなと疑問に思うしかない。

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    2. 「生物多様性」を謳いながら、それを否定するようなことをして、何をどうしたいのだろう。

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    3. アメリカザリガニなど“特定外来生物と異なる規制の仕組みを”
      2021年12月23日 16時09分

      生態系に大きな影響を及ぼしている「アメリカザリガニ」や、いわゆる「ミドリガメ」について、環境省の委員会は、販売目的の飼育などを規制することが必要だとする提言をまとめました。環境省はこうした規制を導入するため、法律の改正を検討することにしています。

      いずれも外来種の「アメリカザリガニ」や「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」について、繁殖力が強く、ほかの生物の生息場所を奪うなど、生態系に大きな影響を及ぼしているとして、環境省の有識者委員会は今後の対応策についての提言をまとめました。

      それによりますと、いずれも、すでにペットとして広く飼育されていることから、飼育を原則として禁止する「特定外来生物」に指定すると、川や池に大量に捨てられるおそれがあると指摘しています。

      このため、今の法律上の「特定外来生物」の指定とは異なる、新たな規制の仕組みを設けるべきだとしました。

      具体的には、一律に飼育などを規制するのではなく、販売や販売を目的とした飼育、輸入、自然に放つことなどを規制することが必要だとしています。

      環境省は、こうした規制を導入するため、外来生物法の改正を検討し、来年の通常国会での法案の提出を目指すことにしています。

      一方、ペットとしての飼育自体は禁止されず、環境省は「飼育する場合は、最後まで責任を持ってほしい」としています。

      アメリカザリガニ
      環境省によりますと、外来種の「アメリカザリガニ」は1927年に当時、食用として養殖されていたウシガエルの餌として、アメリカから持ち込まれたと見られています。

      持ち込まれた当初は20匹前後でしたが、ウシガエルの養殖場が閉鎖され、近くの河川で繁殖したことなどをきっかけに全国に広がり、現在では、47都道府県すべてで生息が確認されています。

      メスが1回に産む卵の数は200個から1000個と言われ、繁殖力が非常に強いうえ、魚や水生昆虫のすみかとなる水草を食べたり切ったりしてしまうため、池や川の生態系が脅かされています。
      実際、金沢市の池でアメリカザリガニが繁殖した結果、水草が消滅して水が茶色く濁り、かつては生息していた絶滅のおそれのある、水生昆虫が姿を消したといった例も報告されているということです。

      ただ、池や川でザリガニ釣りが行われるなど身近な存在となり、家庭や学校などでも一般的に飼育されているため、一律に飼育を禁止すると川や池に捨てられるおそれがあるとして対応が検討されていました。

      ミシシッピアカミミガメ

      「ミドリガメ」の通称で親しまれている「ミシシッピアカミミガメ」は、1950年代後半に輸入され、ペットとして広く家庭で飼育されてきました。

      環境省によりますと2013年度の家庭での飼育数は、全国およそ110万世帯で合わせて180万匹余りだったと推定されています。

      一方、飼育放棄されたアカミミガメが都市部の池などで増え、餌や居場所をめぐって競合した在来のカメの数が減るなど、生態系に影響を及ぼすようになりました。

      また、レンコン畑で新芽を食い荒らすなど農業への被害も確認されていて、対応を求める声が上がっていました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211223/k10013400521000.html

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    4. 本当に邪魔な存在だと思うならば、農薬殺虫剤で簡単に駆除できるのだが、なぜそうするように仕向けないのだ?

      自然環境ならほっとけよ。どうせ人に直接の害は何もないのだから。

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  37. 動物を愛護しろといってみたり、動物を排除しろといってみたり、ヒトという生き物はなんと身勝手でわがままな生き物なのだろう…

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  38. 井の頭公園の「モネの池」襲う外来水草…駆除へ「かいぼり」望む声
    2022/04/06 19:45

    コカナダモが繁殖する井の頭池。地元NPOの佐藤事務局長は「生態系が崩れかねない」と危惧する(3月下旬、東京都立井の頭公園で)

     かつて外来魚に悩まされた東京都立井の頭公園(武蔵野市、三鷹市)の「井の頭池」が、新たな危機に直面している。池の水を抜いて生態系を改善させるかいぼりで外来魚は駆除したものの、今度は外来の水草が繁殖しているのだという。最後のかいぼりから4年。地元のNPO法人は再度の実施を求めるが、5000万円に上る費用面の課題もあり、都は慎重姿勢を崩していない。(広瀬誠)

    ◎北米産コカナダモ
     桜が見頃を迎えた3月下旬。JR吉祥寺駅近くにある井の頭池をのぞき込むと、濃緑色の水草が生い茂っているのが見えた。「外来種の『コカナダモ』なんですよ」と話すのは、池の保護活動に取り組む地元のNPO法人「生態工房」の佐藤方博事務局長(48)だ。2年ほど前から目立ち始め、今は約4・2ヘクタールの池全体に広がっているという。

     コカナダモは北米原産で、1961年に国内で初めて滋賀県の琵琶湖で野生化しているのが確認された。

     生育が早く、琵琶湖では繁殖と駆除のいたちごっこが続いている。大量繁殖した2014年には漁船が操業を見合わせ、レガッタ大会が延期される事態も。県は毎年約3億円をかけてコカナダモなどの水草5000~6000トンを駆除しており、担当者は「放置すると夏場は水草が腐って悪臭を放ち、暮らしにも影響が出かねない」と語る。

     栃木県の観光名所・奥日光の湯ノ湖でも25年ほど前から繁殖が問題となり、県などが水質悪化を防ぐための駆除に乗り出している。

    ◎名画の風景消える?
     コカナダモが繁殖するまでの井の頭池では、かいぼりによって本来の生態系が順調に回復しつつあった。

     かいぼりが初めて実施されたのは14年1月。神田川の源流にあり、古くは江戸の街に水を供給していた池の水質は急速に悪化していた。水は緑褐色で、放流されたとみられる外来魚のブルーギルやブラックバスなどが数多く生息していた。

     都は18年3月までにさらに2回、ボランティアの手も借りてかいぼりを実施。ゴミを除去し、外来魚を駆除した。その効果で在来種のスジエビやギンブナが増え、カモの越冬も目にするようになった。

     16年には、池で絶滅したと考えられていた水草「イノカシラフラスコモ」が約60年ぶりに見つかった。19年になると、絶滅危惧種の水草「ツツイトモ」が群生するようになり、クロード・モネの名画「 睡蓮すいれん 」のような光景が親しまれてきたが、消滅する恐れもあるという。

    ◎1回5000万円
     同NPOでは、コカナダモが在来種の生育を阻害しかねないとして、20年から駆除活動を始めた。

     最初は池に入って根から抜き取っていたが、新型コロナウイルス禍で活動が制限され、今はちぎれて水面に漂う草を回収するのが精いっぱいだという。昨年11~12月には都が約14トン分を刈り取ったが「焼け石に水」の状態で、残った根からの再繁殖も懸念される。駆除にはかいぼりが効果的とされ、国立環境研究所の矢部徹主任研究員は「増殖を防ぐには、定期的な実施が必要になる」と指摘する。

     同NPOの佐藤事務局長は「今の除去ペースでは繁殖のスピードに追いつかない」とし、再度のかいぼり実施の必要性を訴える。一方、都は1回に約5000万円を要するという費用面などを課題として挙げており、「専門家の意見を聞いて対策を考えたい」とする。

      ◆かいぼり =池の水を抜いて一定期間干し、清掃などを行う作業。元々は農業用ため池の点検や保全目的だったが、水質の浄化効果が注目され、皇居外苑のほか、各地の城の堀や公園の池で行われるようになった。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20220406-OYT1T50130/

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    1. 多少在来種が犠牲になっても、ここは水田用除草剤をつかって駆除すべきだな。

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  39. 「陸海の30%以上保全」生物多様性保護へ政府が工程表…環境相「オールジャパンで」
    2022/04/08 13:34

    国定公園として保全されている大阪府箕面市の「箕面の滝」

     政府は8日、生物多様性保護に向け、2030年までに陸域と海域の30%以上を保全するための工程表をまとめた。国立公園や国定公園の面積を広げるほか、全国の里山やビオトープ、民間企業所有の緑地など100か所以上を環境省が「自然共生サイト(仮称)」として認定し、保全する。

     日本では現在、陸域の20・5%、海域の13・3%が国立公園などで保全されている。山口環境相は8日の閣議後会見で「30%の保全達成には、企業や自治体などがオールジャパンで取り組む必要がある。参加企業にとってブランド力向上につながるような事業に育てたい」と述べた。

    生物多様性保護の工程表について記者会見する山口環境相(8日、東京・霞が関の環境省で)

     サイトの認定は同省が今年度に準備を進め、来年から本格化させる。保全推進のための有志連合が8日に発足し、企業や自治体、非営利組織(NPO)など130以上の団体が参加した。

     30年までに30%保全という目標は、昨年6月に英国で開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)で合意し、今年8~9月頃に中国で開催予定の国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択を目指している。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20220408-OYT1T50140/

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  40. 怪しいことをするときに掲げられる呪文のような合言葉「オールジャパン」…

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  41. ミドリガメ“やむをえない場合 殺処分も”周知する方針 環境省
    2022年4月22日 16時14分

    ペットとしても飼われている外来種のいわゆるミドリガメについて、生態系への影響があるとして、販売や自然に放つことを禁止するための法案の審議が衆議院環境委員会で行われ、環境省は法律が成立した場合に備え、飼い主が最後まで責任を持って飼うことを基本としつつ、やむをえない場合は殺処分も必要だとする考えを周知する方針を明らかにしました。

    外来種でミドリガメとも呼ばれるミシシッピアカミミガメなどについて、国は飼育は認める一方、販売や輸入、自然に放つことなどを禁止する方針で、必要となる外来生物法の改正案が国会で審議されています。

    22日の衆議院環境委員会では、ミシシッピアカミミガメは寿命が長く飼い主が飼えなくなる場合があるとして、法律で自然に放つことなどが禁止された場合、飼い主にどう対応してもらうのかを問う質問が出されました。

    これに対し大岡環境副大臣は「できれば最後までの飼育をお願いしたいが、もし、どうしても難しい場合は殺処分、安楽殺をしていただきたい。どういうやり方がいいのかを、ホームページなどにわかりやすく載せて、国民に理解してもらうよう努力していきたい」と述べ、飼い主に求める考え方や処分の方法を周知する方針を明らかにしました。

    環境省関係者によりますと処分の具体例として、一般的な駆除の際に用いられる冷凍による方法を示すことも検討しているということです。

    動物の処分をめぐっては、外来種が生態系に及ぼす悪影響を懸念する立場と動物愛護の立場とで見解が分かれていて、是非をめぐって議論になることも予想されます。

    殺処分 立場により見解異なる

    ミシシッピアカミミガメの殺処分については立場によって見解が異なります。

    生態系や外来生物に詳しい滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹特別研究員は「野外に捨てられたミシシッピアカミミガメがほかの生き物を食べたり生息場所を奪ったりして、もとからいた生き物たちの命を奪っているということにも思いをはせてほしい。もとからいた生き物たちと影響を及ぼす外来種のどちらを選択するのかということが今問われている」としています。

    そのうえで「どうしても飼いきれないという人がいる以上、別の飼い主を探すことはもちろんだが、場合によっては安楽死させるという対応も選択肢として考えていかないといけないと思う」と話しています。

    一方、動物愛護の活動を行うNPO法人「動物実験の廃止を求める会」の和崎聖子事務局長は「ミシシッピアカミミガメは人間の都合で生息地から日本に連れてこられただけで何の罪もない。生態系や在来種の保護は大事だが動物1匹1匹の権利を守る活動をしている立場からは、外来生物だからといって命を奪うことが正しいとは思えない」としています。

    そのうえで「自分が飼育した以上、最後まで世話をし続け飼えない場合は新しく飼ってくれる人を探すのが責任だと思う。最後まで責任と愛情を持って飼ってほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220422/k10013594061000.html

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  42. 琵琶湖にいないはずのチョウザメ、なぜか定置網に…観賞用を無断放流か
    2022/05/10 10:50

     滋賀県立琵琶湖博物館は9日、大津市沖の琵琶湖でチョウザメが定置網にかかったと発表した。琵琶湖にチョウザメは生息しておらず、同館は、飼い主が観賞用を放流した可能性が高いとみている。

    琵琶湖で捕獲されたチョウザメ=滋賀県立琵琶湖博物館提供

     同館によると、6日午前、大津市北部沖の琵琶湖で、地元漁師が小型定置網を引き揚げたところ、体長約1メートルのチョウザメを発見。捕獲し、同館に連絡した。

     雌雄は不明だが、成魚とみられ、うろこやひれの形から「ベステルチョウザメ」の可能性があるという。同館は保護し、今後、粘液から採取したDNAを分析し、種類を特定する。

     チョウザメはロシアや北米などの主に淡水域に生息する。かつて北海道の石狩川などにも 遡上そじょう したが、今は日本の川や湖に野生のチョウザメはいないとされる。歯がなく、人を襲う恐れは低いという。ベステルチョウザメは、高級食材「キャビア」を採取するために養殖され、観賞魚としても飼われている。

     琵琶湖では過去にもチョウザメが捕獲されたことがあるという。担当者は「飼育されていたものだろう。責任を持って飼い続けてほしい」と呼びかけている。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20220509-OYT1T50166/

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  43. びわ湖でチョウザメ捕獲 無断放流か 生態系に影響のおそれも
    2022年5月11日 17時49分

    滋賀県のびわ湖で本来生息していないはずの「チョウザメ」が網にかかり、地元の博物館では繁殖すれば生態系に影響が出るおそれもあるとして、外来種を勝手に放流しないよう呼びかけています。

    大津市北部のびわ湖で今月6日、地元の漁業者が定置網を引き上げたところ、体長およそ1メートルのチョウザメがかかっているのが見つかり、現在、草津市にある琵琶湖博物館が引き取って保護しています。

    博物館によりますと、うろこの特徴などから、上質なキャビアを採取するために養殖される「ベステルチョウザメ」とみられ、ペットショップで観賞用として販売されていることから、飼育されていたものが無断で放流された可能性が高いということです。

    淡水魚のチョウザメは、寿命が30年を超えるケースもあり、びわ湖には餌となる貝や小魚が生息していることから、繰り返し放流されれば繁殖して生態系に影響が出るおそれがあるとしています。

    琵琶湖博物館の学芸員の田畑諒一さんは、「初めは15センチほどだが、成長すれば1メートルを超える。飼育する前に、最後まで責任を持って面倒をみられるか、よく考えて判断してもらいたい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220511/k10013621241000.html

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  44. ミドリガメやアメリカザリガニの販売など禁止へ 改正法が成立
    2022年5月11日 14時21分

    生態系への影響が懸念される外来種への対策を強化する改正外来生物法が、11日の参議院本会議で可決・成立し、今後、政令を定めるなどの手続きを経て、いわゆる「ミドリガメ」や「アメリカザリガニ」を販売することや自然に放つことが禁止されます。

    改正外来生物法は、11日の参議院本会議で採決が行われ、全会一致で可決・成立しました。

    改正法には、生態系への影響が懸念される外来種に対し、これまでとは異なる形での規制を認める規定が設けられました。

    この規定に基づいて国は今後、政令を定め、ペットとして飼われる一方、繁殖力が強く野外でほかの生物の住む場所を奪うなどしている「ミドリガメ」と呼ばれる「ミシシッピアカミミガメ」と「アメリカザリガニ」を新たに規制の対象とします。

    そして、捕獲や飼育は認める一方、販売、販売目的の飼育、輸入、自然に放つことなどを禁止することにしています。

    また、「アカミミガメ」は寿命が40年ほどと長く、自然への放出の禁止によって、飼い主の対応が課題になるため、飼い主は最後まで責任を持って飼うことを基本としつつ、やむをえない場合は殺処分も必要だとする考えも合わせて周知する方針です。

    このほか改正法には、強い毒を持ち国内への定着が懸念されるヒアリを念頭に、緊急的な対処が必要な外来種が輸入品に付着しているおそれがある場合、通関後でも立ち入り検査をしたり、廃棄の命令を出したりできる措置も盛り込まれました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220511/k10013620751000.html

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  45. 今までいるものが滅びようとするときは徹底的に保護しようとし、今までいないものがみつかると徹底的に根絶やしにしようとする、その違いは何なのだろう…

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  46. 一面に咲く名所のスイレン、実は「外来種」…枯れるとヘドロ化・生態系に悪影響で除去へ
    2022/06/18 19:34

     スイレンの名所として知られる富山市婦中町安田の国史跡・安田城跡で、7月以降、外来種のスイレンを除去し始める。あまりに増えすぎて、堀本来の姿がわかりにくくなったことが理由だ。市は堀の生態系への理解を深めてもらおうと、近くの安田城跡資料館で市民向けの講座を開催した。(吉武幸一郎)

    安田城跡の堀でスイレンについての説明を聞く市民(5月31日、富山市で)

     安田城跡の堀は一面にスイレンが繁茂し、その広さはサッカーコートよりやや広い約8700平方メートルに及ぶ。見頃を迎える5~6月には毎年多くの人々が訪れる名所になっている。

     しかし、スイレンは生態系に悪影響を及ぼすとして園芸種は国から重点対策外来種に指定されている。安田城跡の堀にも、園芸種を含む様々なスイレンが繁茂し、枯れたものがヘドロ化したり、水流を妨げて堀の底に泥が 堆積たいせき したりして、問題となっていた。

     市は、史跡としての安田城跡を再整備する一環として、7月以降に順次、除去作業を行う。一面にスイレンが咲く姿を見ることができるのは、今年が最後となる。具体的な時期は未定だが、再整備終了後は景観維持のため、増えすぎることを防ぐ措置が取られる。

     5月31日に開かれた講座では、水生植物に詳しい富山県中央植物園の中田政司園長(66)が、集まった市民約20人に除去の必要性を説明。「スイレンが増えると水中の水草に光が届かず、生態系に影響が出る」と強調していた。

     堀にはスイレンを除去した後に、在来種のカキツバタも植える計画になっている。中田園長は、準絶滅危惧種に指定されているカキツバタは成長が遅く、異常繁茂の可能性が低いと指摘。古くから県に自生していた植物でもあるとして、理解を求めた。

     安田城跡を管理する市埋蔵文化財センターの堀沢祐一所長(53)は「元々は水堀で、史跡としては植物がない方が歴史的な価値がある。ただ、現在の堀は地域の方に愛されてきたことも理解している。再整備事業の意義やあるべき生態系の姿について知ってもらえるとうれしい」と語った。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20220616-OYT1T50218/

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  47. 城の掘割に「自然」を求める不自然…

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  48. 多摩川に外来種の藻類が繁茂、一度侵入したら根絶は困難…アユ生育にも悪影響
    2022/06/30 19:10

     川の生態系に悪影響を与えることが懸念されている外来種の藻類「ミズワタクチビルケイソウ」が、今年も東京都青梅市の多摩川に繁茂していることを奥多摩漁業協同組合(青梅市)が確認した。河床に大量発生すると、餌となる藻類の成長が阻まれたアユが育たなくなる恐れもあるため、同組合が気をもんでいる。

    顕微鏡で確認したミズワタクチビルケイソウ(都環境科学研究所提供)

     北米原産のミズワタクチビルケイソウが国内で初めて確認されたのは2006年。大分県の筑後川上流で見つかって以降、中部、甲信越、関東、東北に広がり、水産庁は今年3月、食塩水による釣り具の殺藻などを呼びかけた。

     多摩川でも青梅市が14年に確認。多摩川上流域に稚アユの放流を続けている同組合は、羽村 堰せき (羽村市)以西の上流で発生具合を調べ始めた。その結果、18~20年には広域で発生したが、21年には減ったという。22年も大量発生はなかったものの、万年橋(青梅市)付近などで確認された。

     同組合の須崎隆・副組合長は「少量でも繁茂が見られる場所は、アユの定着率が悪い」と嘆く。さらに、水生昆虫の発生も抑えられてしまうといい、「虫を餌にするアユ以外の魚の成長に影響する恐れがある」という。

    多摩川の川底の石にびっしり繁茂したミズワタクチビルケイソウ(4日、青梅市の万年橋付近で)=奥多摩漁協提供
     一方で、ミズワタクチビルケイソウは夏には衰退することがわかっている。都環境科学研究所が多摩川を調査したところ、19年4~5月には河床一面を覆っていたが、6月には顕微鏡下でしか確認できなくなり、9~12月にはそれもなくなった。また、多摩川水系で繁茂が見られたのは上流のみで、中流と支流は顕微鏡下で確認できただけ。下流と小河内ダム(奥多摩町)は何もなかったという。

     調査した同研究所の石井裕一主任研究員によると、ミズワタクチビルケイソウが群体にならなかった中流域の拝島橋(昭島市)と比べ、増加が目立った上流域の和田橋(青梅市)の水温が5度以上低かった。水温が影響した可能性が高いという。

     もっとも、一度侵入した外来種の根絶は難しく、石井研究員は「生息域を拡大させないことが重要」と指摘。河川利用者に対し、川で使った靴や釣り具などを60度以上のお湯や漂白剤で洗浄することも勧めている。

     同組合では、小河内ダムの水を多摩川に放流する際に、水温が高い表面水を積極的に流してもらうよう、都水道局に働きかけていくという。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20220630-OYT1T50150/

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  49. ”絶滅”の水生昆虫 琵琶湖で発見 国内での確認は60年ぶり
    2022年7月17日 8時51分

    日本では絶滅したとされていた「キイロネクイハムシ」という水中で生活する昆虫が、滋賀県のびわ湖で生息していることが確認され、国内での確認は60年ぶりのこととして話題になっています。

    「キイロネクイハムシ」は、きれいな水の中に生える水草を生活の場として一生を水中で過ごす体長が4ミリほどの昆虫で、本州や九州に分布していましたが、環境省のレッドリストで国内では「絶滅」とされていました。

    京都大学の加藤真教授などは、別の生物調査のためにびわ湖の水草を採取したところ「キイロネクイハムシ」を見つけ、びわ湖の一部の水域で生息していることを確認したということです。

    国内では、福岡市で最後に採取されてから60年ぶりの確認になるということで、環境省は、絶滅したとされる種が再び見つかるのは、12年前に山梨県で確認された淡水魚の「クニマス」以来で、珍しいとしています。

    京都大学の加藤教授は「この昆虫の生息域はトンボが飛び交うような日本の原風景ともいえる場所であり、生息環境を保全することは日本の昔ながらの風景を残すことにもつながる」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220717/k10013721781000.html

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  50. 虫のために「風景」を残すという発想への違和感…

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  51. ニホンウナギの稚魚や幼魚 北海道の川から相次いで見つかる
    2022年7月21日 16時22分

    絶滅のおそれが指摘されているニホンウナギの稚魚や幼魚が、これまで生息地とされていなかった北海道の川から相次いで見つかったと、東京大学と北海道大学の研究グループが明らかにしました。気候変動などの影響でウナギの生息地が北上している可能性もあるとして、詳しく調べることにしています。

    東京大学と北海道大学によりますと、おととし5月、北海道南西部の川で調査を行ったところ、体長6センチほどのニホンウナギの稚魚、16匹が見つかりました。

    このため、去年も同じ川を調査した結果、稚魚9匹に加え、より成長した体長20センチほどの幼魚も確認されたということです。

    研究グループによりますと、北海道で成長の初期段階のウナギの稚魚の生息が確認されたのは初めてで、さらに今月の調査でも、同じ北海道南西部にあるほかの川で幼魚などが見つかったということです。

    このため研究グループは、これまでウナギの生息地とされていなかった北海道が、気候変動などの影響で新たな生息地となっている可能性があるとしていて、北海道の川でウナギがどう育っているのか、生態を詳しく調べることにしています。

    東京大学大学院情報学環の黒木真理准教授は「今後、地球が温暖化すると、北海道がウナギの重要な生息地になる可能性がある。どのような場所を好んで生息しているかを知ることが保全の上でも重要だ」と話しています。

    ニホンウナギの回遊ルートは
    ニホンウナギは、日本や中国、韓国、台湾などの東アジア地域に生息していて、太平洋のマリアナ諸島沖で生まれた稚魚が北赤道海流や黒潮に乗って東アジア地域の沿岸にたどりついたあと、川などで育つと考えられています。

    東京大学と北海道大学の研究グループによりますと、日本での生息地の北限は青森県とされていて、北海道では過去に、成長したウナギが取れたとの記録がわずかにあるものの、かつては放流も行われていたことから、天然のウナギかどうかはわかっていなかったということです。

    研究グループは、稚魚が北海道の川にまでたどりついていると指摘したうえで、気候変動などの影響で黒潮の流れが強まったり海水温が上昇したりして回遊ルートが北上している可能性があり、さらなる調査が必要だとしています。

    また、今月、北海道南西部で行われた調査では、水温17度ほどの川で、ヤマメやニジマスなどサケの仲間とともにウナギが採集されたということです。

    北海道の川は、本州より水温が低く餌も異なることから、研究グループでは川でウナギがどう育っているのかを調べるとともに、北海道で育ったウナギがマリアナ諸島付近まで産卵のために戻っているのかについても調べたいとしています。
    老舗うなぎ料理店の店主「驚いた」
    札幌市中央区にある創業74年の老舗うなぎ料理店の店主は、北海道でニホンウナギの稚魚や幼魚が見つかったことについて「生息地は青森までだと思っていたので驚きだ」と話していました。

    「うなぎ二葉」では夏の土用うしの日を前に、21日も昼前から大勢の客でにぎわっていて、うな重を食べに夫婦で訪れた札幌市内の80代の男性は「1年に1度、この時期にうなぎを食べに来る。やはりおいしいね」と話していました。

    店では主に九州や東海地方で稚魚から養殖されたうなぎを仕入れていて、1匹を有効に利用しようと大きめに育てられたうなぎを仕入れるようにしているということです。

    ただ、この夏は、土用のうしの日に向けた稚魚の漁獲時期が遅れて産地での養殖が遅く始まったため、流通しているうなぎの量が、平年より少ないということです。

    うなぎ二葉の店主、松野吉晃さんは「ウナギの生息地は青森県までと聞いていたので驚いた。北海道がウナギの生息地になることは、資源を増やすという観点ではよいことだと思う」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220721/k10013729481000.html

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  52. ヤフー オークションサイトで絶滅危惧種の昆虫など出品禁止へ
    2022年8月30日 15時58分

    ヤフーは、運営するオークションサイトで絶滅のおそれのある両生類や昆虫などおよそ4000種について、生物の多様性を守るため個人での出品を禁止することになりました。

    会社によりますと、対象となるのは環境省の「レッドリスト」に掲載されている、絶滅危惧種や準絶滅危惧種などでサンショウウオやオオムラサキなどおよそ4000種です。

    運営するオークションサイト「ヤフオク!」で、9月29日から個人による出品を禁止します。

    このオークションサイトでは、これまで法律で対面での販売が義務づけられている哺乳類や鳥類、は虫類は、出品を禁止していましたが、両生類や昆虫類などは、一部を除いて出品が可能でした。

    しかし、絶滅のおそれのある生物が大量に出品され乱獲などが懸念されていることから、生物の多様性を守るため出品の禁止を決めました。

    ヤフーは、対象となる生物の出品が確認された場合、削除などの対応を取るとしています。

    一方で、氏名や連絡先などを公開した登録業者については、人工的に繁殖させた場合にかぎり出品できるとしています。

    両生類などの生き物のネットでの販売をめぐっては、メルカリや楽天のフリマアプリでは、すでに個人での出品が禁止されています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220830/k10013794511000.html

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  53. オオサンショウウオと外来種との交雑個体 広島で発見相次ぐ
    2022年10月13日 6時10分

    国の特別天然記念物オオサンショウウオと中国原産の外来種との交雑個体が広島市で相次いで見つかり、市は生態系を乱すおそれがあるとして捕獲して隔離しています。今後も交雑個体の確認が増える見込みであることから、市は13日、捕獲したあとの扱いについて文化庁と協議することにしています。

    “生態系を乱すおそれ” 文化庁と協議へ

    広島市では、国の特別天然記念物オオサンショウウオと中国原産の外来種チュウゴクオオサンショウウオとの交雑個体がことし5月、市内の佐伯区の八幡川で初めて見つかって以降、これまでに数十個体が確認されています。

    このまま交雑が進むと、日本固有のオオサンショウウオが絶滅するおそれがあるとして、市は広島大学などとともに交雑個体を捕獲して隔離していますが、すべてを捕獲できておらず、今後も交雑個体の確認が増える可能性が高くなっています。

    オオサンショウウオの仲間は寿命が数十年と長く、飼育スペースや餌代などが課題となっていることから、市では捕獲した交雑個体の扱いについて13日、天然記念物を所管している文化庁と協議することにしています。

    オオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑個体は、京都府や三重県などでも確認されていて、交雑個体を駆除できるように「特定外来生物」に指定するよう求める意見が研究者から出されるなど対応をめぐって議論になっています。

    交雑個体の捕獲と隔離 施設確保や費用が課題に

    オオサンショウウオの仲間は寿命が数十年と長く、体長が1メートルほどになる個体もいて、飼育する場合には十分なスペースを確保する必要があるほか、餌代や水道代などもかかります。

    自治体などでオオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑個体を野外で捕獲して隔離するにしても、こうした課題が立ちはだかります。

    三重県名張市では、平成22年に市内で初めて交雑個体が確認され、日本固有のオオサンショウウオとの交配が進まないように平成25年から捕獲した個体を隔離する取り組みを行っています。

    交雑と判明した個体は、廃校となった小学校の25メートルのプールで飼育していますが、飼育数は現在、150匹余りになっていて、中には体長が1メートルほどの大型の個体もいます。
    名張市によりますと、この10年間、毎年のように野外で交雑個体が見つかっているため、プールも過密になってきており、新たな施設の確保が急がれています。

    また隔離と飼育に要する費用もかさんでいます。

    交雑個体かどうかを調べるDNA鑑定などには1回1万円余りがかかるほか、餌として与える年間35キロの冷凍アジの費用や、1か月に2回入れ替えるプールの水道代などこの10年間で2500万円余りに上り、市の予算や国の補助金でまかなっているということです。

    飼育を担当している名張市教育委員会の山崎雅樹係長は「交雑個体と分かれば、ずっと死ぬまで飼い続けることになる。この取り組みをやめてしまうと他の流域にも広がってしまい、生態系に影響が出てしまう。名張市だけの問題ではなく、他の市町村も関わる問題であり、国や県の事業として取り組んでほしい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221013/k10013856711000.html

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  54. 純血を守って雑種を排除根絶断種する、それが正義なのかね?

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  55. 根絶難しい特定外来生物の水草、陸上にも拡大…稲を倒すなど農業被害の懸念
    2022/10/21 18:27

     繁殖力の強い特定外来生物の水草「ナガエツルノゲイトウ」が、兵庫県洲本市五色町都志米山の田んぼに広がっていることを、駆除に取り組む市民グループが確認した。田んぼでの確認は淡路島内で初めて。近くのため池で昨年から駆除が続いているが、陸上での根絶はより困難になるといい、他の地域への拡大や稲などを倒す農業被害が懸念される。(山口博康)

    ナガエツルノゲイトウの繁殖が確認された田んぼ(洲本市で)

     ナガエツルノゲイトウは南米原産の多年草で、乾燥や塩分にも強く、陸上でも繁殖する。茎は空洞でちぎれやすく、断片が流れ着いた先でも根付く。国内では1980年代に県内で初めて見つかり、神戸市西区や明石市、伊丹市、稲美町などで駆除が続く。

     淡路島内では2020年秋、洲本市五色町都志米山の 本田池ほんでんいけ で初めて確認。河川やため池の保全に取り組む市民グループ「兵庫・水辺ネットワーク」のメンバーや県などが協力し、遮光シートで覆って腐らせる方法で駆除を進めてきた。

     池付近の畑やのり面でも広がっていたが、今回見つかった田んぼは約400メートル離れており、水系も異なるという。約5000平方メートルと広範囲なことなどから昨年入り込んだとみられ、水辺ネットの丸井英幹・大阪産業大非常勤講師は「農機具や長靴の底についた断片が運ばれた可能性がある」と推測する。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20221020-OYT1T50114/

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    1.  ため池では取水口などをネットで覆って草や断片の流出を防ぐことができるが、陸上では誤って草刈り機などを使うと拡散のリスクが高まる。田んぼの場合、気づかずに水を張ると一気に成長する。

       丸井さんは「多くの人がナガエツルノゲイトウを見分けられるよう周知を進め、繁殖場所を早期に把握する必要がある。これ以上広がると、手に負えなくなる」と警鐘を鳴らしている。

      本田池で大規模駆除

       本田池では11月3~5日(予備日は6日)、ナガエツルノゲイトウの大規模な駆除作業が実施される。住民らでつくる淡路米山ため池保全ネットワーク(岡本賢三代表)などが、各日30人のボランティアを募っている。

      本田池での駆除方法を説明する丸井さん(左、洲本市で)

       本田池の駆除は昨年4月に始まり、今年2月には県の助成を受け、水を抜いた池の底を遮光シートで覆った。周辺部分の枯死は確認されたが、水を抜けなかった中央部分は浮島の形で残っており、今回の作業で回収し、洲本市が焼却処分する。

       岡本代表は「住民の力だけでは限界があり、協力をお願いしたい。ナガエツルノゲイトウの繁殖力の強さ、駆除の大変さを理解してもらう機会にもなれば」と話している。

       胴長やゴム手袋を持っている人は持参する。マイカーで訪れる場合は近くの高田屋嘉兵衛公園「GOGOドーム」の駐車場を利用できる。詳細は同ネットのホームページ( http://awajikomeyama-tameikehozen.com )、問い合わせは岡本代表(080・1237・0641)。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20221020-OYT1T50114/2/

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  56. 天然記念物のヒブナ、100年前に金魚との交雑で誕生…遺伝子解析で突然変異説を覆す
    2022/10/22 18:01

     ヒブナ生息地として国の天然記念物に指定されている北海道釧路市の 春採湖はるとりこ では、約100年前に放流された金魚が野生のフナと交雑してヒブナが誕生したとする研究成果を、京都大や同市立博物館などのチームがまとめた。突然変異で生まれたという説が有力だったが、遺伝子解析で明らかになった。論文が、国際学術誌に掲載された。

    春採湖で捕獲されたヒブナ(釧路市提供)

     ヒブナは、黄みを帯びた赤色( 緋ひ 色)の体が特徴のフナ。全国各地の川や湖などに生息するが、春採湖のヒブナの起源は詳しくわかっていなかった。

     チームは、生態調査のため春採湖で捕獲したヒブナ35匹、フナ26匹の遺伝子を分析。その結果、ヒブナにのみ金魚と共通した特徴が確認された。一方、郷土史家がまとめた文献によると、大正初期の1916年に金魚3000匹が放流され、その6年後からヒブナが目撃され始めたという。

     こうした研究結果に基づき、金魚がフナと交雑し、ヒブナが誕生したと結論づけた。チームの 三品達平みしなたっぺい ・理化学研究所研究員は「生物の進化や外来種の影響を考える上で参考になるだろう」と話す。

     魚の遺伝に詳しい長浜バイオ大の大森義裕教授(ゲノム科学)の話「データから導いた妥当な結論といえる。天敵が少ない閉鎖的な環境に大量の魚が放流されたことで、一気に交雑が進んだと考えられる」
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20221022-OYT1T50184/

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  57. 「遺伝子汚染」という名の新たな「優生学」変形バージョンの誕生…

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  58. 東海 NEWS WEB
    特定外来生物カミツキガメ岐阜県内で繁殖か 発見したら連絡を
    11月11日 10時14分

    10月、岐阜市の畑で特定外来生物に指定されているカミツキガメの赤ちゃんが見つかり、専門家は自然のなかで繁殖しているおそれがあり、在来の生物に影響を与える懸念があるとして発見した場合は自治体などに連絡するよう呼びかけています。

    10月11日、岐阜市下尻毛の畑で体長3センチほどの見慣れないカメがいるのを農作業をしていた女性が見つけ、畑の管理者が市に通報しました。
    女性によりますと体にとがっている部分があり、すぐに気づいたということです。
    その後、カメに詳しい岐阜大学の楠田哲士准教授が確認したところ、アメリカ大陸の原産で特定外来生物に指定されているカミツキガメだとわかりました。
    楠田准教授によりますと見つかった場所が川の近くで人通りの少ないカメの産卵に適した環境であるほか、カメがふ化する時期に見つかっていることからふ化して間もない個体とみられ県内で繁殖していることが非常に強く疑われるということです。
    カミツキガメはあごの力が強くかみつかれると大けがをするおそれがあるほか、雑食性で食欲が旺盛なことから繁殖が進めばエビやカニ、魚などの在来の生物が食べられたりほかの生き物がえさやすみかを奪われたりするなどの影響が懸念されています。
    1回の産卵数は平均で20個から40個ほどと報告されているということで、岐阜県内では平成16年以降で22匹が捕獲され、おととしには体長10センチ余りの個体も岐阜市内で見つかっています。
    楠田准教授は「繁殖できるようになる前に捕獲することが大切だ。見つけた場合は速やかに自治体などに連絡してほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20221111/3000025872.html

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  59. もともと自然の生き物なのにな。なぜそんなに忌み嫌うのだろう…

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  60. “高級食材”3種類のアワビ レッドリストの絶滅危惧種に指定
    2022年12月10日 11時55分

    世界の野生生物の絶滅のリスクなどを評価しているIUCN=国際自然保護連合は、日本で高級食材として知られる3種類のアワビについても「絶滅の危機が高まっている」として新たにレッドリストの絶滅危惧種に指定しました。

    IUCNは9日、生物多様性の保護について話し合う国連の会議、COP15が開かれているカナダのモントリオールで会見を開き、野生生物が絶滅するリスクを分類する「レッドリスト」の最新版を公表しました。

    この中で、日本で高級食材として知られるクロアワビ、メガイアワビ、それにマダカアワビの3種類についても「絶滅の危機が高まっている」として新たに絶滅危惧種に指定しました。これは、3段階に分かれているリスクで2番目の分類にあたります。

    IUCNは、乱獲や密漁、それに温暖化の影響で40年ほど前と比べてアワビの個体数が大きく減ったとして、今回はじめてこの3種類を含む20種類のアワビが絶滅の危機にひんしていると評価しました。

    レッドリストに法的な拘束力はないものの、今後、アワビの保護を求める声が出る可能性もあります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221210/k10013919151000.html

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  61. 絶滅が心配されるゲンゴロウやニホンザリガニ15種、「希少野生動植物」に指定
    2022/12/20 21:08

     環境省は20日、ゲンゴロウやニホンザリガニなど絶滅が心配されている国内の動植物15種を、種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」に新たに指定すると発表した。同法施行令を一部改正する政令を閣議決定した。来年1月11日に施行される。

    ゲンゴロウ(北野忠さん撮影)

     ゲンゴロウやニホンザリガニなど9種は、販売目的での採取や譲渡が禁止される。シカによる食害が深刻な高山植物のヒメセンブリなど5種は、原則として採取や譲渡が禁止となる。高山植物タカネマンテマは届け出をすれば販売が可能。

     ゲンゴロウを含む水生昆虫は、生息地のため池の防災工事などの影響で数が減っている。ニホンザリガニは、アメリカザリガニなど外来種の規制強化に伴って取引数が増えており、対策が求められていた。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20221220-OYT1T50226/

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  62. ニホンザリガニなど9種 売買など目的の捕獲禁止に 環境省
    2023年1月5日 10時49分

    絶滅のおそれがある動植物を保護するため新たにニホンザリガニやゲンゴロウなどの9種について、今月から売買などを目的とした捕獲が禁止されます。

    環境省は絶滅のおそれがある動植物を保護するため、個体数が減少しているニホンザリガニやゲンゴロウ、それにホムラハコネサンショウウオなどの9種を「特定第二種国内希少野生動植物種」に追加することを決めました。

    指定により個人での飼育や研究目的などを除き、売買などを目的とした捕獲が今月11日から禁止されます。

    環境省によりますと、ニホンザリガニはかつては北海道や東北地方の川や池に広く生息していましたが、外来種のザリガニの増加や水環境の悪化により個体数が減少し、2000年に環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されました。

    しかし、インターネットなどで高値で取り引きされているほか、アメリカザリガニの販売や輸入がことしにも禁止される方針のため、その影響でニホンザリガニの捕獲が増えることが懸念されているということです。

    環境省は「種の保全のため、規制前の駆け込み的な捕獲はやめて欲しい。売買目的の捕獲を規制することで乱獲を防ぎ、保全が進むことを期待したい」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230105/k10013941481000.html

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  63. 外来種のアカミミガメとアメリカザリガニ 6月から販売など禁止
    2023年1月21日 4時24分

    外来種のアカミミガメとアメリカザリガニについて、政府はことし6月から条件付きの特定外来生物として、飼育や捕獲は認める一方で、川や池への放出や販売などを禁止することを決めました。

    アカミミガメは「ミドリガメ」とも呼ばれ、1950年代からペットとして輸入され始め、飼育されていたものが野外に放たれたことなどにより全国各地に分布し、在来のカメや水草などに影響を及ぼしています。

    現在およそ110万世帯で160万個体が飼育されていると推計されています。

    アメリカザリガニも繁殖力が強く、ほかの生物の生息場所を奪うなど生態系に大きな影響を及ぼしていますが、ペットとして多くの家庭で飼育されています。

    そのため、アカミミガメやアメリカザリガニを飼育が禁止される特定外来生物に指定すると、川や池に捨てられる個体の増加が懸念されることから、政令により「条件付特定外来生物」として飼育や捕獲は引き続き認める一方で、販売や購入、輸入、野外への放出を禁止することが20日に閣議決定されました。

    ことし6月1日から規制は始まり、違反した場合は最大で3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されます。

    環境省は「最後まで責任を持って飼い続けてほしい。やむをえず手放す場合は無償で引き取る団体など新たな飼い主を探すなどして絶対に外に放さないでほしい」としています。

    環境省では相談ダイヤルを設けて飼育などの相談に応じています。

    電話は0570-013-110です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230121/k10013955981000.html

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    1. アメリカザリガニとミドリガメ、野外放出を6月から禁止…飼育は可能
      2023/01/31 13:46

       政府は、生態系に悪影響を及ぼす外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)を「条件付き特定外来生物」に指定する政令を6月1日に施行する。ペットとしての飼育は可能だが、野外放出は禁止される。ペットが自力で逃げ出した場合も含め、違反すると3年以下の懲役か、300万円以下の罰金が科される。

       2種は北米原産で繁殖力が強く、在来種を駆逐するなどの被害が出ている。どちらもペットとして人気があり、国内ではアメリカザリガニ540万匹、ミドリガメ160万匹が飼育されていると推定されている。

       2種を従来の特定外来生物に指定すると、野外放出だけでなく飼育も禁止されるため、指定前に飼い主が一斉に放出する恐れがあった。このため政府は外来生物法を改正し、飼育などを可能とする「条件付き特定外来生物」に政令で指定できるようにした。飼育も譲渡もできなければ、飼い主による殺処分が必要になる。

       環境省は「アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル」(0570・013・110)を設け、新たな規制の内容や飼育についての問い合わせに応じている。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20230131-OYT1T50141/

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    2. 経緯はどうあれ、定着を遂げているのであれば、それはもう在来種とみなすのが常道ではないのか。いまさら「外来種」と称して「排除」しようとするほうに無理がある。

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  64. 波 2022年8月号
    https://www.shinchosha.co.jp/nami/backnumber/20220727/

    養老孟司、池田清彦『年寄りは本気だ―はみ出し日本論―』(新潮選書)
    池田清彦/環境問題を考えたらこうなった
    https://www.shinchosha.co.jp/book/603886/#b_interview

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    1. 《すべての概念は恣意的に分節された同一性、すなわち究極的には妄想なのだから、人は妄想なしには生きていけない。問題は人によって同一性が異なることだ。さらに問題なのは多くの人は自分の同一性こそが最も正しい同一性だと信じていることだ。戦争も差別もすべてここに起因する。
       世界中のすべての人の同一性をそろえてしまえば、世界は平和になるだろうが、言語も文化も違うのでそれは不可能だし、そもそも、多様性がなくなって面白くない。せめて、自分が信じる同一性も所詮は妄想だということを理解して、今の時点で最も合理的な妄想は何か、と考える人が増えたら、世界は多少は真っ当になるだろう。》

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  65. サケやマスの稚魚放流 他魚種の数減らす可能性 北海道大など研究チーム発表
    2023/03/05 05:00

     サケやマスなどを増やす目的で行われている河川への稚魚の放流は、個体数を増やす効果がないだけでなく、他の魚種の数を減らす可能性もあるとする分析結果を、米ノースカロライナ大や北海道大などの研究チームが発表した。全国で長年取り組まれてきた放流のあり方に一石を投じる研究成果となりそうだ。論文が米科学アカデミー紀要に掲載された。

     サケ・マス類は個体数の維持のため毎年約20億匹の放流が行われている。河川や池などの漁業では漁協などに魚などを増やす義務があり、その一環でアユやヤマメなどの放流が行われている。ただ、放流による生態系への影響も懸念されていた。

     研究チームは、コンピューター上で、放流魚種とその他の魚種9種の計10種が生息する環境で、放流の影響を調べる想定実験を行った。

     想定実験では、魚の特性や環境条件など32のシナリオ下での個体数の変化を調べた。放流する魚の数を増やすと、他の種との競争が激しくなり、ほとんどのシナリオで他の魚種の数が減った。また、過度な放流を行うと種内競争も激しくなり、放流魚種の数も多くのシナリオで減少。結果的に全10種の個体数が減ることが示された。

     実際、サクラマスの稚魚の放流が行われてきた北海道内の31河川における21年間の調査データからも、放流数が増えるほどサクラマスやその他の魚種の数が減っていたという。

     チームの北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場の 卜部うらべ 浩一研究主幹は、「想定と逆の結果が出て、何かの間違いかと驚いた」と話す。放流後、河川にとどまってなわばりをつくるサクラマスの生態も関係していると見る。

     チームは、魚の数を増やすには河川の生息環境の改善や復元が重要だとし、ダム建設などの影響が出ている場合は、魚道の設置などを進めて、産卵場所に 遡上そじょう できるようにする必要があるとしている。

     水産研究・教育機構水産資源研究所の長谷川功・主任研究員(魚類生態学)の話「サクラマスでは放流の効果が得られにくいため、自然での産卵によって増やしていくべきだという考えを後押ししている」(山波愛)
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230304-OYT8T50062/

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    1. パラメータしだいで結果はどうにでもなりそうだなあ。

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  66. 遺伝子組み換えメダカ 違法に飼育販売疑い 販売店経営者ら逮捕
    2023年3月8日 15時47分

    遺伝子を組み換えたメダカを違法に飼育したり販売したりしたとしてメダカ販売店の経営者ら5人が警視庁に逮捕されました。10年以上前にメダカの卵が大学の研究施設から流出したことをきっかけに愛好家の間で取り引きされていたとみられるということです。

    逮捕されたのは、埼玉県春日部市のメダカ販売店の経営者、増田富男容疑者(67)ら合わせて5人です。

    5人はおととしから去年の間に、遺伝子を組み換えたメダカをそれぞれ自宅などで違法に飼育したり販売したりした疑いが持たれています。

    遺伝子を組み換えた生物の取り引きなどは、生物の多様性と環境への悪影響を防ぐため「カルタヘナ法」と呼ばれる法律で規制されています。

    警視庁によりますと、取り引きされていたメダカは大学の施設で研究のために遺伝子が組み換えられたもので、紫外線を当てると赤く蛍光発色する特徴があるということです。

    平成21年から翌年にかけて、当時の大学院生が卵およそ30個を持ち出したことをきっかけに愛好家らの間に広まり、販売が繰り返されていたとみられるということです。

    このメダカは逮捕された5人を含め、およそ50人に広まっていたということで、今回の捜査でおよそ1400匹が押収されたということです。

    5人はいずれも「見たことのないきれいなメダカなので売ってしまった」などと容疑を認めているということです。

    これまでに生態系などへの悪影響は確認されていないということですが、警視庁などが注意を呼びかけています。

    文部科学省 流出した施設のある大学に文書で厳重注意

    この事件では、メダカの卵が10年以上前に大学の研究施設から流出したことをきっかけに愛好家の間で取り引きされていたとみられるということです。

    これを受けて、文部科学省は8日、この大学に対し再発防止の措置を徹底するよう文書で厳重注意したほか、全国の大学や研究機関に対し、遺伝子を組み換えた生物などを取り扱う体制が適切に整備されているか、改めて確認するよう要請しました。

    文部科学省によりますと、8日に厳重注意を行った大学から今月3日、再発防止策として、淡水魚の飼育施設の管理強化を行うとともに、遺伝子を組み換えた生物などの取り扱いを学部3年生の必修科目にするという報告があったということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230308/k10014001851000.html

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    1. 遺伝子組み換えメダカを未承認で運搬疑い
      3/8(水) 10:32配信 共同通信

       遺伝子を組み換えて体が赤く発光するメダカを未承認のまま販売目的で運搬したなどとして、警視庁は8日までに、遺伝子組み換え生物の使用を規制するカルタヘナ法違反容疑で会社員の男ら5人を逮捕した。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/323da0f8f2eaf8a952faf43142ee5b6d46d62358

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    2. カルタヘナ法違反容疑での逮捕は全国初
      3/8(水) 10:42配信 共同通信

       遺伝子組み換えのメダカを未承認で運搬したなどとして男らが逮捕された事件で、警視庁はカルタヘナ法違反容疑での逮捕は全国で初めてと明らかにした。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/2d91a61eb1843f765e4efb236aba2ba2e9740117

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    3. 光るメダカ、未承認育成の疑い 愛好家ら逮捕、大学から卵流出
      3/8(水) 11:01配信 共同通信

      押収された、体が赤色に発光するメダカ=8日午前、警視庁麹町署

       遺伝子を組み換えて体が赤色に発光する観賞用のメダカを、国の承認を受けずに育成したなどとして、警視庁生活環境課は8日までに、遺伝子組み換え生物の使用などを規制するカルタヘナ法違反の疑いで会社員青木直樹容疑者(60)=千葉県市川市=や自営業古川敏一容疑者(68)=同県九十九里町=ら5人を逮捕し、東京工業大の元学生(35)=東京都練馬区=ら4人を書類送検した。逮捕者5人はメダカの愛好家や販売業者ら。

       生活環境課によると、同法違反容疑での逮捕は全国で初めて。大学の研究所から卵が流出して育てられたメダカで、1匹10万円で販売されたケースもあった。同課は、関係先から遺伝子組み換えとみられる約1400匹を押収。既に廃棄されたメダカもいたが、生態系への影響はなかったという。9人は容疑を認めている。

       文部科学省は8日、メダカは10年以上前に東京工業大から元学生が持ち出したものに由来すると明らかにした。同省は東工大に対し、再発防止を徹底するよう文書で厳重注意した。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/2797dec304913ac54640fd45fd01aee4d5d017d5

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    4. 遺伝子組み換えた赤く光るメダカ、違法に飼育…愛好家の男5人逮捕
      3/8(水) 11:58配信 読売新聞オンライン

      遺伝子が組み換えられ、赤く光るメダカ(8日、警視庁麹町署で)

       遺伝子を組み換えたメダカを違法に飼育したなどとして、警視庁は8日、千葉県市川市の会社員(60)ら男5人を遺伝子組み換え生物等規制法(カルタヘナ法)違反容疑で逮捕したと発表した。2004年施行の同法違反での逮捕は全国初という。

       発表によると、5人は2021年7月~22年8月、それぞれ環境相の承認を得ず、サンゴ由来の発光遺伝子が組み込まれ、赤く光るミナミメダカ計約70匹を飼育したり、販売目的で運んだりした疑い。

       逮捕は6日。5人はいずれも愛好家だった。調べに対し、5人とも容疑を認めている。

       メダカは、東京工業大の研究所から同大の学生だった男(35)(東京都練馬区)が持ち出した卵から飼育され、譲渡されるなどして5人に流出した。警視庁はこの元学生の男ら男女4人も同容疑で書類送検した。男らの自宅の水槽などからは、計約1400匹のメダカを押収したという。

       昨年3月、会社員の男が台東区の展示販売会で「ロイヤルピングー」と称して赤いメダカを1匹10万円で販売していたのを客が見つけ、警視庁に通報した。同法は生物多様性を確保する国際的な枠組み「カルタヘナ議定書」に基づき施行された。遺伝子組み換え技術で生まれた生物を飼育する際に環境相の承認を得ることなどを義務付けている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/b185bdf93c94b71e3128095bd3001ab8751aecf2

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    5. 赤く光るメダカ販売か 東工大から流出 カルタヘナ法違反で初の逮捕
      3/8(水) 12:01配信 毎日新聞

       赤色に発光するように遺伝子改変したメダカを未承認で飼育、販売したなどとして、警視庁生活環境課は8日、千葉県九十九里町の自営業、古川敏一容疑者(68)ら男性5人をカルタヘナ法違反の疑いで逮捕したと発表した。同法違反での逮捕は全国初。いずれも容疑を認めているという。

      【赤く発光…】泳いでいる遺伝子改変メダカ

       カルタヘナ法は生物多様性を守るため、遺伝子組み換え生物の栽培や飼育、販売などを規制する法律。研究室などの閉鎖空間以外で遺伝子組み換え生物を扱う場合は、生態系への影響がないことを証明し、国からの承認を得ることが義務づけられている。

       古川容疑者の逮捕容疑は2022年7月ごろ、国の承認を得ずに遺伝子改変したミナミメダカ約20匹を自宅近くの用水路に廃棄したほか、同年8月に3匹を飼育したとしている。

       同課によると、5人はいずれも遺伝子改変したメダカを飼育し、ネットや即売会などで1匹150円~10万円で販売していた。09年ごろに東京工業大で研究目的で保管されていた卵を当時の男子大学院生が持ち出し、知人に譲り渡したことで拡散したという。古川容疑者は仲間から仕入れて多数の客に販売していたが、警視庁の捜査が迫っていることを察知して用水路に廃棄したとみられる。

       環境省の担当者は「承認を得ていない遺伝子組み換え生物が出回れば、遺伝子が汚染されたり、在来種が駆逐されたりする恐れがある」と注意を呼びかけている。【高井瞳】
      https://news.yahoo.co.jp/articles/add99398318b459ab6940e4b63c112060cb16434

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    6. 遺伝子組み換えメダカ飼育容疑 全国初、5人逮捕 東工大から持ち出し・警視庁
      3/8(水) 12:32配信 時事通信

      遺伝子組み換えされたメダカ=8日午前、東京都千代田区

       遺伝子を組み換えた「光るメダカ」を国の承認を受けずに飼育したなどとして、警視庁生活環境課は8日までに、遺伝子組み換え生物規制法(カルタヘナ法)違反容疑で、メダカ販売店経営増田富男容疑者(67)=埼玉県春日部市倉常=ら5人を逮捕し、4人を書類送検した。

      【写真】ブラックライトで光る遺伝子組み換えメダカ

       同法違反容疑での逮捕は全国初。いずれも容疑を認めているという。

       増田容疑者の逮捕容疑は昨年7月1日、環境相の承認を受けずに、遺伝子組み換えメダカを自身が経営する販売店で飼育した疑い。

       同課や文部科学省によると、「光るメダカ」は研究目的で、国内に生息するミナミメダカの遺伝子を組み換えて開発され、紫外線を当てると赤く光る。東京工業大で飼育管理していたが、2009~10年ごろ、大学院生だった男性(35)=時効成立、書類送検=が研究室から卵を持ち出し、市場に流通した。

       1匹150~10万円で販売されており、メダカを用水路に逃がした飼育者もいるという。これまでに約50人の手に渡ったとみられ、同課は増田容疑者の店舗などから約1400匹を押収した。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/b2e899ab8bc85fdcbf9cdc7a1eec2d8f285ef7ca

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    7. 「珍しい光るメダカ」飼育販売か カルタヘナ法違反容疑で初の逮捕
      3/8(水) 13:05配信 朝日新聞デジタル

      警視庁が押収したミナミメダカ。遺伝子組み換えによって赤色になっている=2023年3月8日午前10時6分、東京都千代田区、御船紗子撮影

       遺伝子が組み換えられた赤いメダカを違法に飼育するなどしたとして、警視庁は、埼玉県春日部市のメダカ販売店経営者の増田富男容疑者(67)のほか、観賞魚愛好家の60~72歳の男4人の計5人を遺伝子組み換え生物使用規制法違反(未承認使用)の疑いで逮捕し、8日発表した。

      【写真】遺伝子を組み換えたミナミメダカ。ブラックライトで照らすと赤色にみえる=2023年3月8日午前10時17分、東京都千代田区、御船紗子撮影

       これらのメダカは東京工業大の研究所(横浜市)で飼育していた遺伝子組み換えメダカの卵が2009年に男子学生によって違法に持ち出され、繁殖したものだという。文部科学省は同日、東工大に対してメダカの取り扱いが不適切だったとして厳重注意した。

       生活環境課によると、逮捕された5人は2021年7月~22年8月、遺伝子の一部がサンゴに由来する成分に組み換えられ、赤色になったミナミメダカを環境相の承認を受けずに販売目的で運搬したほか、飼育するなどした疑いがある。

       5人は個人取引や展示会で遺伝子組み換え生物であることを伏せて「珍しい光るメダカ」などと説明し、1匹150~10万円で販売。いずれも容疑を認め、「見たことのないきれいなメダカなので手に入れたかった」などと話しているという。

       同課は、メダカがこれらのルートで約50人に流通していたとみて、関係先から計約1400匹を押収。研究所から持ち出した当時学生だった男性(35)ほか流通に関わったとされる61~70歳の男女3人も同法違反容疑で書類送検した。

       遺伝子組み換え生物は、既存の生物のエサや生息場所を奪ったり、交雑して生態系に影響を及ぼしたりする恐れがある。04年施行の同法は、遺伝子組み換え生物を安全に取り扱うためのルールを定めている。この分野の安全対策について話し合われた南米コロンビアの都市カルタヘナでの国際会議にちなみ、「カルタヘナ法」とも通称される。

       同法違反容疑で逮捕者が出るのは全国初という。(大山稜)
      https://news.yahoo.co.jp/articles/99f52c72ffef25ff362f5d842b78b67eb635f65e

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    8. 遺伝子組み換え「光るメダカ」、東工大院生が卵持ち出しか 育成容疑などで9人摘発
      3/8(水) 13:12配信 産経新聞

      遺伝子組み換えで生まれた赤いメダカ。カルタヘナ法違反で摘発=8日午前、東京都千代田区の麹町警察署(酒巻俊介撮影)

      遺伝子組み換えの赤いメダカを無承認で育成したなどとして、警視庁生活環境課はカルタヘナ法違反の疑いで、埼玉県春日部市のメダカ販売店経営、増田富男容疑者(67)ら男5人を逮捕、東京都練馬区の会社員の男(35)ら男女4人を書類送検した。調べに対し、9人はいずれも容疑を認めているという。カルタヘナ法違反での逮捕は全国初。

      カルタヘナ法は、平成16年2月に施行された、遺伝子組み換え生物を規制する法律の通称。遺伝子組み換えの生物を飼育するには、環境相の承認が必要になる。

      生活環境課などによると、平成21~22年、当時東京工業大の大学院生でメダカの研究をしていた練馬区の会社員の男が、研究目的の遺伝子組み換えのメダカの卵を持ち出し、知人に譲渡した疑いがある。その後、愛好家らに譲渡、販売される中で繁殖。同課は、遺伝子組み換えメダカが約50人にわたったとみており、約1400匹を押収した。1匹最高で10万円で取引されていた。

      増田容疑者ら8人の逮捕、書類送検容疑は、令和3年7月~4年12月ごろ、自宅などで遺伝子組み換えメダカを飼育したなどとしている。練馬区の会社員の男の送検容疑は、平成21~22年、遺伝子組み換えメダカの卵を研究所から持ち出したとしている。

      摘発された遺伝子組み換えのメダカは、日本在来種の「ミナミメダカ」の遺伝子に、サンゴとして知られる「イソギンチャクモドキ」の赤い色素を含む遺伝子を結合させて作られた。このメダカは、紫外線を照らすと赤く光り、メダカのひれや骨の再生状況を観察するため、研究に用いられるという。

      静岡大教育学部の加藤英明准教授(保全生物学)は「生態系への影響は確認されていないが、自然界に流出すると深刻な遺伝子汚染が生じる可能性がある。万が一、遺伝子組み換えのメダカを飼っている場合は絶対に川などに放さないでほしい」と話している。

      文科省は8日、東工大に対し、再発防止を徹底するよう文書で厳重注意した。警視庁は遺伝子組み換えメダカについての問い合わせや通報は、全国の地方環境事務所に連絡するよう呼びかけている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/956474f5fe26ba05f0fc1937f0b19984e20f2831

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  67. 「遺伝子組み換え」ってじつは「あるある」ではないかと…

    それと「遺伝子汚染」が悪という発想も、どこか危うい思想とつながっているような気がしてならない。

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  68. 群馬 嬬恋村に飛来のチョウ「アサギマダラ」 奄美大島で確認
    2023年3月9日 12時33分

    去年夏に群馬県嬬恋村に飛来した大型のチョウ「アサギマダラ」が、その後、1200キロ離れた鹿児島県の奄美大島で確認されていたことが分かりました。
    アサギマダラは、季節ごとに日本各地を移動し、“旅するチョウ”とも呼ばれていて、村からは「こんなに遠くまで移動するとは」と驚きの声が上がっています。

    アサギマダラは、羽を広げると10センチほどになる大型のチョウで、季節ごとに生息地を求めて日本列島を移動することから「旅するチョウ」とも呼ばれ、嬬恋村にも毎年夏ごろに飛来します。

    村では、去年8月に地元の人たちが参加して、飛来したアサギマダラの羽に日付などをマーキングする催しを開き、40匹に印をつけて自然に戻しました。

    村の教育委員会によりますと、このうちの1匹が、去年10月下旬に、村から1200キロ余り離れた鹿児島県の奄美大島で確認されたということです。

    嬬恋村教育委員会は「こんなに遠い場所まで移動するとは思わなかったので大変驚いた。ことしも催しを開くなど継続して調査を行いたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/k10014002801000.html

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    1. そんなに移動するなら、在来と外来の区別なんてできないな。

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  69. 外来スイレン大規模駆除、国内で初成功…人海戦術で5年がかり
    2023/04/02 10:37

    園芸スイレンを駆除する学生ら(2021年9月)=福島大提供

     福島大と昭和村は5年間かけ、矢ノ原湿原(福島県)で約340平方メートルにわたって繁茂していた外来種「園芸スイレン」の駆除に成功した。福島大によると、園芸スイレンの自然公園などでの大規模な駆除成功は国内で初めてだという。

     園芸種のスイレンは、繁殖力が強く、生態系や景観に大きな影響を及ぼすため、国の重点対策外来種に指定されている。矢ノ原湿原には1970年代に持ち込まれ、生育面積は2010年に121・9平方メートル、18年には341・4平方メートルまで拡大。スイレンが繁茂する場所では、自生するヒツジグサやイヌタヌキモなどの生育が難しくなっていた。

     そこで、福島大と昭和村教育委員会は共同で、18年度からスイレンの駆除を開始。スイレンは再生力も強いため、水面に浮かぶ葉を刈り取るだけでは十分な効果を望めない。遮光シートで覆って枯れさせる方法も考えられたが、景観を損ねるだけでなく、他の植物を弱らせてしまう恐れもあった。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20230401-OYT1T50008/

     このため、地下茎を除去する方法を採用した。同大の学生や村民ら延べ約120人が参加し、棒の先に鎌を付けた道具や胴付き長靴の爪先で根を切り、地下茎を抜き取った。21年10月には、水面に確認できる全てのスイレンを駆除。22年度は取り残しの地下茎を取り除いた。今後、種子の発芽が予想されるため、23年度以降も監視を継続するという。

     駆除を主導した同大共生システム理工学類の黒沢高秀教授(57)は、「徹底的にスイレンを掘り取ることの効果を示した。他の場所でも今回のノウハウを生かすことが期待される」と話している。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20230401-OYT1T50008/2/

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    1. 一発で枯らすというわけにはいかないが、ラウンドアップ等グリホサート剤の除草剤ならラクラク駆除できるのにね。

      手で田植えをするような人海戦術は「やった感」「達成感」を満足させて気分がよいのだろう。アホにしかみえんわな。それこそサル並みだな。


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  70. 外来種、人の移動とともに世界に広がる…国立環境研究所 五箇公一氏
    2023/04/22 09:00

     最近よく耳にする外来種という言葉。外来種はどんな問題を引き起こし、どんな対策が取られているのでしょうか。「ダニ博士」の異名を持つ異色の生態学者に外来種にまつわる素朴な疑問をぶつけました。(聞き手・山波愛)

    生物多様性 地域で考えよう

    手ぶりを交えながら外来種について話す五箇室長(茨城県つくば市の国立環境研究所で)=園田寛志郎撮影

    ――外来種の定義はあるか。

     外来種とは、端的に言えば「人為的な要因で本来の生息地から移動させられた生き物」のこと。最近は船や飛行機による移動だけではなく、地球温暖化の影響で分布が変わった生き物も含めるべきではないか、という議論がある。なぜなら近年の急激な温暖化は人為的なものとされるからだ。

    ――いつ日本にやってきたかは関係するか。

     おおむね明治時代以降に持ち込まれた生き物を、外来生物法では「外来生物」と定義する。その中で生態系などに悪影響を及ぼすものを「特定外来生物」に指定し、輸入や飼育を規制している。

    ――法律上は「明治時代」が区切りなのか。

     基本はそうだ。ただ、明治時代より前に持ち込まれた生き物でも、対策が必要なケースはいくつもある。例えば、愛玩用に飼われるクサガメは日本に古くから生息するが、実は外来種で固有種のニホンイシガメとの交雑が懸念される。果樹を食い荒らすハクビシンは空き家をすみかにして増えている。

     一方、同じように古参の外来種であるシロツメクサ(クローバー)などは、防除しようなんて議論は起きない。なぜなら誰も困っている人はいないから。

    〈特定外来生物〉
     生態系を乱したり、農林水産業に被害を及ぼしたりするほか、人に害を与える恐れのある外国産の生き物を国が指定。飼育や移動、輸入などが規制される。今年4月現在、アライグマやヒアリなど計156種類が指定されている。アメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)については「条件付き特定外来生物」に指定する政令が、6月1日に施行される。ペットとしての飼育は可能だが野外に放つのは禁止される。

    在来種でも問題…難しい線引き

    ――在来種でも増え過ぎる問題があると聞くが。

     在来種でも放置できない問題が少なくない。例えば在来種のニホンジカは増えすぎて、森林被害をもたらしている。人間に感染症を媒介するマダニもシカが運び屋だ。シカなど鳥獣管理は急を要するが、狩猟の担い手は不足している。

     見落としてはいけないのは、在来種でも、例えば九州の生き物を本州に運んだら、その地域にとっては外来種となる。こうした「国内外来種」が生態系にどんな影響を与え、必要な対策は何かも考えねばならない。

    ――外来種だから排除、在来種だから保護と単純な線引きはできないことはわかった。対応はどうすればいいか。

     自分たちが住む環境はどうありたいのか、どんな生き物にいてほしいかほしくないかを、そこに住む人たちがともに考えることが大事だ。生物多様性の保全は、人間社会の持続的発展のためであることを忘れてはならない。保全のために人間活動そのもの全てを否定的に捉えるのは違うだろう。

     人間が自然に悪影響を与えるだけでなく、手を加えることで自然が維持された側面もある。例えば江戸時代に日本に入った竹の一種、 孟宗竹もうそうちく は竹細工の材料や食材として活用されてきた。人が手入れをすることで竹林は健全に維持されるが、過疎化などで放置された竹林が土地を荒廃させて問題となっている。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230421-OYT8T50036/

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    1. 物流発達 懸命に水際対策

      研究室を埋めるフィギュアコレクション。「多様性があるから楽しい」と五箇室長

      ――外来種は生物多様性にどう悪影響を及ぼすか。

       私は怪獣や恐竜などのフィギュア収集が趣味だが、同じ怪獣でも作られた時代や国によって造形が異なり、そうした個性があるため、フィギュアの世界は多様で魅力的なものになる。これは生物多様性にも通じる話だ。生き物や生態系は地域ごとに固有性を持ち、それによって地球全体の生物多様性は豊かになる。外来種問題とは、地域の固有性を失わせて画一化し、地球規模の生物多様性を喪失させてしまうことにある。

      ――現在の外来種問題から得られる教訓はあるか。

       人類が移動を始めたときから、おそらく生き物も一緒に移動し、外来種の歴史は始まった。かつては長い船旅の間に死んでいた外来種が、物流の発達によって一足飛びに日本に侵入してくる時代だ。南米原産のヒアリは中国で繁殖し、世界を結ぶ物流に乗って拡散している。日本では定着させまいと港などで懸命に水際対策がとられている。

       日本は食料やエネルギーなどの資源を大量に輸入し、それに伴って外来種が侵入しやすい面がある。外来種問題は単なる生き物の話ではなく、人口減や食料自給率など日本が直面する課題を映す鏡と言えるだろう。

      プロフィル
      ごか・こういち
       1965年生まれ。富山県出身。国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室室長。「ダニ博士」の愛称で呼ばれ、生物多様性や外来種の問題を講演やテレビ出演などでわかりやすく解説している。ロック歌手のような黒一色の衣装がトレードマークで、趣味は怪獣など想像上の生き物や恐竜のフィギュア収集。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20230421-OYT8T50036/2/

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    2. 中国から上陸 縄文時代に ニホンヤモリ

       日本のアンデルセンと呼ばれた童話作家・浜田広介が昭和初期、短編「五ひきのやもり」でその家族愛をユーモラスに描いたように、ヤモリは古くから日本人に身近な生き物です。国内に複数種いますが、一般的にはニホンヤモリのことを指し、その学名「ゲッコー・ジャポニクス」は日本のヤモリという意味です。

       そんなニホンヤモリですが、最近の研究で中国から来た外来種であることが判明しました。東北大の研究チームが、国内各地の全37か所で捕まえたニホンヤモリと中国のヤモリの遺伝情報を比較解析したところ、ニホンヤモリは縄文時代に中国から九州に来て、平安時代までに複数の経路で近畿方面へ進出。江戸時代以降に一部は関東、一部は北陸から港を経由して山形・酒田へと分布を拡大したと推測されました。これらの拡大ルートは、複数の古文書の記述とも合っていました。

       研究を主導した同大大学院博士課程の千葉稔さんは「現代の外来種と同様に、大昔に日本に入ってきたニホンヤモリも人の移動や物流に乗って分布を広げたとみられます。生態系に何らかの悪影響を及ぼしているかもしれず、更なる研究が必要」と話します。

      保護から駆除へ クサガメ

       実は外来種だとわかり、その地位がこの10年ほどで一変した生き物もいます。

       ニホンイシガメとクサガメの子どもは縁日などで「 銭亀ぜにがめ 」の名で売られ、古くから子どもに人気のペットです。ところがクサガメは、江戸時代以降に大陸から持ち込まれた外来種であると、2010年代に明らかになりました。以前は日本固有種のニホンイシガメと同様に保護されていたのに、今やニホンイシガメと交雑し、遺伝子をかく乱する厄介者の扱いです。

       クサガメを研究する東海大の鈴木大准教授は「交雑で誕生した雑種のカメは、ニホンイシガメ、クサガメのどちらとも交尾する。このままでは遺伝的独自性が失われ、ニホンイシガメ、クサガメという種がなくなるかもしれない」と危惧します。

       ニホンイシガメを守ろうと、市民団体などの手でクサガメや雑種個体の駆除活動が各地で行われています。

       悪さをする外来種だとわかれば、一夜にして扱いが変わるかもしれない。明日は我が身と、戦々恐々の「固有種」がいるかもしれません。



       「スズメやミノムシを見かけなくなったな」「見たことのない動物がいるぞ」――。一昔前は身近だった生き物がいつのまにか姿を消し、逆に見たことのない生き物が姿を現す。そんな“異変”を感じていませんか。ホント?と声を上げたくなるような生き物の不思議や新情報を伝えます。最初のテーマは「外来種」(計4回)です。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20230421-OYT8T50036/3/

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  71. 外来種のザリガニ、カエル、料理でいただき一石二鳥…山形・鶴岡
    2023/04/29 11:07

     外来種を食べることで豊かな生態系保全につながれば、一石二鳥の取り組みになる。山形県に外来種のアメリカザリガニとウシガエルを提供するラーメン店やフランス料理店があると聞き、実際に食して、取り組みの狙いと課題を探った。(山波愛)

    独特の香ばしさ、塩ゆでされたアメリカザリガニ

    アメリカザリガニの粉末とウシガエルの肉を食材に使った「ざりっ粉パイタンらーめん」。考案した店主の加賀山さんは「ザリガニの風味を残すよう工夫した。ぜひ食べてみて」と話す(山形県鶴岡市のラーメン店「晴天の風」で)

     訪れたのは、鶴岡市のラーメン店「晴天の風」。豚骨スープながら優しい風味に仕上げたラーメンにアメリカザリガニの粉末が振りかけられた「ざりっ粉パイタンらーめん」は、エビやカニとは異なる独特の香ばしい匂いが漂う。トッピングに、ウシガエルの肉のソテーと塩ゆでされた真っ赤なアメリカザリガニが添えられている。見た目の衝撃と未知の風味に一口目はひるんだが徐々に塩の味付けが癖になり、箸は順調に進んだ。ウシガエルは鶏のささみ肉と似た食感。いずれもおいしくいただいた。

     食材の2種は、鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」が市の防除事業の一環で市内の都沢湿地で捕まえ、地元飲食店に提供したものだ。都沢湿地は元々田んぼだった約7.7ヘクタールの低湿地で、ヘイケボタルやドジョウなど様々な在来種が生息している。店長の加賀山欣也さん(52)は「ラーメンを通じてできる社会貢献がしたい」と2020年から、外来種を使ったラーメンの提供を始めた。価格は1杯950円(税込み)。このうち100円を環境保全金として、ほとりあへ寄付している。昨年は11~12月の期間限定メニューで、1日10杯を販売していたという。加賀山さんは「食べる人が外来種問題を知り、環境を大切にするきっかけになればいい」と話す。

    フランスでも伝統の食材、本場修行のシェフ腕ふるう
    アメリカザリガニのビスク(山形県三川町の「ビストロ・デ・ポン」で)

     次に訪れたのが、鶴岡市に隣接する三川町のフランス料理店「ビストロ・デ・ポン」だ。この店もほとりあから仕入れた食材を使った「ほとりあ湿地保全ランチ」(税込み1100円)を提供している。ウシガエルの肉のソテーとアメリカザリガニのビスク(スープ)に、パン、サラダ、飲み物が付いてくるお得なセット。いずれもおいしく、特にビスクはオマールエビと勘違いしてしまいそうだった。

     フランス料理では元々、カエルやアメリカザリガニを食材として使う。本場フランスで修業してきた同店のシェフ佐藤啓志さん(59)は現地でも扱っていたが、輸入品は価格が高くランチに出すのは難しかった。「無農薬の都沢湿地で育ったので雑味が少ない肉になっている」と話す。

    ウシガエルのソテー(「ビストロ・デ・ポン」で)

     2店とも在庫がなくなり現在はメニューでの提供を休止中だが、6月以降に再開したいという。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230425-OYT1T50117/

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    1. 外来種のザリガニ、カエル、料理でいただき一石二鳥…山形・鶴岡
      2023/04/29 11:07

      地元飲食店巻き込み、地域経済を活性化

       ウシガエルとアメリカザリガニは北米原産だ。ウシガエルは食用として、アメリカザリガニはウシガエルの餌として戦前に輸入され、その後全国に生息域を広げて定着した。ウシガエルは特定外来生物に指定されており、飼育や野外放出などが原則禁止されている。アメリカザリガニは子どもなどの飼育数が多いことから規制されずにいたが、6月1日から、ペットとしての飼育は認めつつ、野外放出や販売、輸出入などを規制する「条件付き特定外来生物」に指定される。

       都沢湿地では、ほとりあが開館した12年度からわなを使った防除活動が行われている。ほとりあは14年、外来種の有効利用や問題啓発につながるとして地元飲食店8店舗へ食材提供を始めた。その量は22年度までにウシガエルが計160キロ、アメリカザリガニが計500キロ。防除の成果で、最近はアメリカザリガニの体が小さくなっているという。食材としては利用しにくくなり、ほとりあは地元の加工会社に依頼して粉末化にも取り組む。

       ほとりあ副館長の上山剛司さん(41)は「防除活動を長く続けるには、地域経済を支える地元飲食店を巻き込み、仲間を増やすことが欠かせない」と強調する。根絶すれば食材提供できなくなるが、シェフの佐藤さんは笑顔を見せる。「おいしいメニューを店で出せなくなるのはさみしいが、それが一番です」

      農業用堆肥にも

       防除活動で捕獲された外来種は殺処分するのが原則だが、奪う命を少しでも有効活用する取り組みは各地で広がる。滋賀県の琵琶湖周辺でブラックバスのフライを挟んだサンドイッチが販売されたり、ブルーギルの魚粉が家畜飼料として利用されたりしている。浜松市ではアカミミガメを 堆肥たいひ にする取り組みもある。

       しかし、有効利用も規模が大きくなると、運搬や加工などに労力やコストがかかり、肝心の防除活動がおろそかになりかねない。外来種を食材として活用するにも、サイズが不ぞろいであるなど通常より手間がかかる面もあるという。

       東京都内で防除活動を行う認定NPO法人「生態工房」の片岡友美理事長は「まずは外来種の防除を一日でも早く終わらせることこそ、将来の殺処分数を減らし、在来種の命を守ることにつながるはずだ」と話している。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20230425-OYT1T50117/2/

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  72. 邪魔ものだから食う、という発想がいまいちわけがわからん。食材として優秀ならば、産業経済的に成り立つくらい増養殖するはずだ。

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  73. 絶滅とみられていた「幻のエビ」、1世紀ぶり採集…環境の変化緩やかな川で生き残ったか
    2023/05/01 17:48

     琵琶湖をはじめ滋賀県内の河川や池では長く生息が確認されず、「幻のエビ」とされる甲殻類ミナミヌマエビ(カワリヌマエビ属)がほぼ1世紀ぶりに採集され、県立琵琶湖博物館(草津市)で展示されている。同館は「県内では絶滅したとみられてきただけに、生き物の生息環境の保全を考える機会に」としている。(名和川徹)

    約1世紀ぶりに、滋賀県内で生息が確認されたミナミヌマエビ(草津市で)

     体長約2~3センチで、西日本の淡水域に広く分布するが、同館によると県内では1915年に確認されて以来、記録がなく、内湖の干拓や農薬の過剰使用などによる生息環境の変化で絶滅したと考えられていた。2000年頃からは、同じカワリヌマエビ属の外来種で、よく似た外観のシナヌマエビが多く見つかっている。

    1915年に採集されたミナミヌマエビの標本(京都大総合博物館所蔵)

     県は観賞用などとして飼育されている個体が放流されたり逃げたりして、県産と交雑し、生態系に影響することを懸念。2020年、県産のミナミヌマエビを除くカワリヌマエビ属を指定外来種に追加し、野外への放流を禁止し、飼育する際は県に届け出るよう義務づけた。

     京都大理学研究科で外来種のエビの研究をしていた福家悠介さん、大貫渓介さんが、県内の複数の河川でミナミヌマエビを見つけ、昨年8月、論文が国際学術誌(電子版)に掲載された。同館は採集されたミナミヌマエビや、1915年の標本(京都大総合博物館所蔵)を展示。シナヌマエビや交雑種の生体も別の水槽で紹介している。

     大貫さんは「琵琶湖では見つかっておらず、環境の変化が緩やかだった川で生き残ったのでは」と分析。展示を担当する田畑諒一学芸員は「県産のミナミヌマエビが本当に絶滅してしまわないよう、外来種の増殖や交雑に歯止めをかけねばならない」と話した。

     展示は5月14日まで。月曜休館。水族展示室が閉室中の入館料は一般550円、高校・大学生300円。9日以降は通常料金に戻り、一般800円、高校・大学生450円。問い合わせは同館(077・568・4811)。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20230430-OYT1T50054/

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  74. 飼育放棄され野生化したアライグマ、新潟県で捕獲数急増…「触ったりエサ与えたりしないで」
    2023/05/22 09:56

     特定外来生物に指定されているアライグマによる農作物被害などへの懸念が、新潟県内で高まっている。アライグマの捕獲数は上越地域を中心に2018年以降急増し、捕獲地域は県内全域に広がりつつある。県は防除実施計画を来月上旬にもまとめる方針で、「県内からの完全排除」を目標に対策を急ぐ。

    農作物被害を懸念

    アライグマ

     アライグマはアニメの影響でペットとして人気を集めたが、飼育放棄などで野生化した。

     雑食性のため、農林水産業への影響は大きい。1979年にアライグマが定着したとされる北海道では農業被害額が約1億2000万円(2020年度)に上る。希少な生物も構わず食べるため、生態系も乱す。

     県内は「侵入初期段階」(県環境対策課)とされているが、今後急速に生息域を広げ、定着する恐れがある。実際、県内で初めてアライグマが捕獲された2010年以降、捕獲数は年0~1匹だったが、18年は6匹、19年は8匹、20年は10匹と近年で急増した。

    広範囲で痕跡確認

     捕獲数の急増を受けて、県は22年度にアライグマの痕跡調査を行い、上越地域を中心に県内の広範囲で痕跡を確認した。調査結果を受け、県は3月、他県の先行事例や有識者の意見を参考に、「県アライグマ防除実施計画」の素案を作成した。県は意見公募を経て計画をまとめる。

     アライグマの捕獲は、野生鳥獣の保護と被害防止の両立が求められる「鳥獣保護管理法」に基づいて行われる。今回の計画で、特定外来生物による被害防止を目的とした「外来生物法」に基づいた捕獲が可能となり、より正確に生息実態を把握し、早期の対応を打ち出せるという。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20230521-OYT1T50116/

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    1. 生息レベルで対応

       計画は、地域の状況に合わせた対応を実施するため、生息レベルに合わせ、各市町村を「重点防除地域」「警戒防除地域」「侵入防止地域」の三つに区分した。

       最もレベルが高い「重点防除地域」には上越、糸魚川、妙高の3市が指定され、捕獲強化の一環として、県が所有する箱わなを優先的に貸し出す。

       新潟大の 箕口みぐち 秀夫教授(動物生態学)は「県内はまだ対応が間に合う段階。今、徹底的に排除しないとあっという間に個体数も被害も増える」と指摘する。また、遭遇した場合は、「絶対に触ったりエサを与えたりせず、すぐに自治体に連絡してほしい」と呼びかけている。

        ◆特定外来生物 =生態系を乱す、人に害を与える、農林水産業へ被害を及ぼすといった恐れがある外国産の生き物を国が指定する。輸入や譲り渡し、飼養などで厳しい規制がかかる。指定された生き物は今年4月現在、計156種類。アライグマは2005年に指定された。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20230521-OYT1T50116/2/

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  75. 実際のところは、現実はなるようにしかならん、要は、官学の連中の利権漁り、特定外来生物と称して、それを対象にする仕事を増やして職域拡大、雇用安定政策に勤しむヒトビトのためというだけの話。

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  76. 外来2種 放出・売買ダメ…アメリカザリガニ、ミドリガメ
    2023/05/28 05:00

    来月から 違反なら罰則も

    ワナで捕獲したアカミミガメ(東京都葛飾区の都立水元公園で)

     ペットとして人気のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)を野外に逃がしたり、売買したりすることを禁止する政令が6月1日、施行される。改正外来生物法に基づく「条件付き特定外来生物」に2種が指定されるためで、規制に違反すれば罰則もある。

    水路にワナを仕掛けて捕まえたアメリカザリガニ(東京都葛飾区の都立水元公園で)

     アメリカザリガニは戦前、食用目的で飼育されたウシガエルの餌として日本に入ってきた。アカミミガメは1950年代以降ペットとして輸入された。ともに繁殖力が強く、魚や水生植物などを食い荒らし生態系に大打撃を与えている。

     東京都葛飾区の都立水元公園で今月下旬、NPO法人「水元ネイチャープロジェクト」が水路にワナをしかけると2時間足らずでアメリカザリガニが70匹以上も掛かった。市原みずよ理事長は「根気よく駆除し続けないといけない」とため息交じりに話す。

     今回の規制では、池で釣ったアメリカザリガニを飼うために持ち帰ることはできるが、飼えなくなって逃がすと違反になる。ペットショップなどで2種を売ることも禁止されるが、仮に販売されていても、それを購入すれば違反となる。

     環境省によると、アメリカザリガニ540万匹、アカミミガメ160万匹が家庭で飼われていると推定される。このため飼育も一律に規制される特定外来生物には指定されなかったが、改正法の成立によって、飼育を認めながらの指定が可能となった。同省外来生物対策室は「軽い気持ちで持ち帰らず、飼う場合は最後まで責任を持ってほしい」と呼びかけている。



     環境省は規制の内容や飼い方について相談ダイヤル(0570・013・110)を設けている。受付時間は午前9時~午後5時。

      ◆条件付き特定外来生物= 改正外来生物法で定められた「飼育」や「野外放出」「販売」「輸入」などの規制のうち一部を適用除外した特定外来生物の通称。適用除外の内容は生物ごとに政令で定める。特定外来生物の場合と同様に、個人が違反した場合は3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられる。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20230528-OYT1T50028/

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  77. もはや、とても「外来生物」とは言えない状況、実態だろうに…

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  78. アメリカザリガニとアカミミガメ きょうから販売など禁止に
    2023年6月1日 6時01分

    外来種のアメリカザリガニとアカミミガメが1日から「条件付特定外来生物」に指定され販売などが禁止されます。

    アメリカザリガニと、「ミドリガメ」とも呼ばれるアカミミガメは、当初、餌用やペット用として輸入されていましたが、繁殖力が強いため全国各地に分布して固有の生態系に悪影響を与えています。

    そのため生態系を保護する「改正外来生物法」に基づき、アメリカザリガニとアカミミガメを「条件付特定外来生物」に指定する政令が1日から施行されました。

    指定によって、輸入や販売、販売目的での飼育、それに購入ができなくなるほか、多数の人に配ることや飼っていたものを川に捨てるなど野外への放出が禁止され、違反した場合は最大で3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科されます。

    一方で、新たな購入はできませんが、現在ペットとして飼育しているものは引き続き飼うことができるほか、川や池で捕獲したり少数の人に無償で譲り渡したりすることは可能です。

    環境省によりますと特にアカミミガメは寿命が40年程度と長いため、飼い続けることが難しいなどの相談が寄せられているということで、環境省では電話相談に応じています。電話は0570-013ー110です。

    規制によって何が変わるの?
    子どものころ、家では池で取ったアカミミガメを飼っていたし、小学校の教室では川で釣ったアメリカザリガニをみんなで世話していました。
    そんな身近な存在のアメリカザリガニとアカミミガメ。

    環境省によりますと、アメリカザリガニを飼っているのはおよそ65万世帯、アカミミガメはおよそ110万世帯にものぼります。

    しかし、固有の生態系を壊す原因にもなることから法律により規制されることになりました。

    規制によって何が変わるの?こんな場合はどうしたらいいの?環境省の担当者に詳しく聞きました。

    “固有の生態系を脅かす存在に”
    Q.
    そもそもなぜ、アメリカザリガニとアカミミガメは規制されるのでしょうか。

    A.
    アメリカザリガニは昭和初期に食用のウシガエルの餌として、またアカミミガメは、1950年代にペット用として海外から輸入されていました。ところが、繁殖力が非常に強い上、魚や水中の昆虫の餌となる水草を食べたりかみ切ったりして、固有の生態系を脅かす存在となってしまったのです。
    環境省によりますと、こちらの写真は水草が豊かだった池にアメリカザリガニが繁殖し、6年後の同じ場所ですが、水草が消滅して水が茶色に濁ってしまった様子です。

    この池では生態系の変化により日本固有種の貴重な水生昆虫「シャープゲンゴロウモドキ」が姿を消したということです。

    また、アカミミガメもペットとして飼われていたものが捨てられたり逃げ出したりして池などで繁殖し、在来のカメと餌や居場所をめぐって競合し、生態系に影響を及ぼす事例が報告されています。

    こうしたことから固有の生態系を守るため去年成立した「改正外来生物法」に基づき、規制することになりました。

    “野外への放出が禁止に”
    Q.
    では規制によって、なにが変わるのでしょうか。

    A.
    2023年6月1日からアメリカザリガニとアカミミガメは「条件付特定外来生物」に指定されます。販売や購入、多くの人に配る頒布、販売や頒布を目的とした飼育、そして、川や池に捨てるといった野外への放出が禁止されます。

    一方で、引き続きペットとして飼育することや、川や池で捕獲すること、それに、飼っているものを少数の人に無償で譲り渡すことは問題ありません。

    ただ、一度捕獲するなどして家に持ち帰ったら、再び川や池に戻すことはできません。特にアカミミガメの寿命は40年程度とされています。

    最後まで責任を持って飼えるのかを考えてから、持ち帰ることが必要です。

    “ザリガニ釣りはこれまでどおり”
    Q.
    川や池でザリガニ釣りをすることはできますか。

    A.
    捕獲はできるので、ザリガニ釣りはこれまでどおりできます。釣ったその場で逃がす「キャッチアンドリリース」もできます。

    ただし、釣った場所とは別の場所にリリースすることはその場所の生態系を壊すことにもつながりかねないのでしてはいけません。

    Q.
    アメリカザリガニを取って、釣りの餌にしてもいいですか。

    A.
    アメリカザリガニを捕獲したその場所で、釣りの「生き餌」として使うことはできますが、捕獲した場所から移動して別の場所で「生き餌」として利用することはできません。釣り針から外れて逃げてしまった場合に、その場所の生態系に影響を与えるおそれがあるためです。

    また、「生き餌」として利用するために一度家に持ち帰ったものを別の場所での釣りに利用することは、「野外への放出」にあたり禁止です。

    Q.
    学校で飼育することはできますか。

    A.
    教育目的での飼育は許可や届け出などの必要はなく、できます。ただ、環境省が定める飼い方の基準を満たさなければなりません。

    飼い方の基準では水槽で飼う場合はふた付きの水槽におもしを乗せることや、池で飼う場合は水面から陸までの距離を十分確保して、池から上がれないようにするなど脱走を防止する必要があるとされています。

    一方、家庭で飼う場合は、そうした飼い方の基準はありませんが、故意ではないにしても水槽や池などから逃げ出してしまった場合は「野外への放出」にあたるので、飼い方の基準を参考にして、適切な管理で脱走の防止に努めてください。

    相談ダイヤルを設置
    Q.
    いま飼っているアメリカザリガニやアカミミガメを飼育できなくなったらどうしたらいいですか。

    A.
    川や池に捨てることは「野外への放出」にあたり禁止されています。最後まで責任を持って飼うことが必要ですが、どうしても飼えない場合は、代わりに飼ってくれる人を探し、無償で譲り渡してください。

    Q.
    代わりに飼ってくれる人を探しても見つからない場合はどうしたらいいですか。

    A.
    代わりに飼ってくれる人がどうしても見つからない場合は、残念ですが殺処分もやむをえません。殺処分する場合は、適切に処分できる業者に依頼するなどして、薬殺や冷凍など、できる限り苦痛を与えない適切な方法で行ってください。

    そうしなくていいように、飼い始める前によく考えて飼うことが大切です。環境省では相談ダイヤルを設けて飼育などの相談に応じています。

    番号は0570-013-110です。

    外来種対策に取り組んできた現場は
    今回の規制を、アメリカザリガニなど外来種対策に取り組んできた現場はどう捉えているのでしょうか。訪れたのは東京・八王子市にある長池公園です。

    江戸時代からある農業ため池を活用した公園で、豊かな自然が残された、市民の憩いの場所になっています。
    60年ほど前の調査では、都内でも有数の水草の産地で、さまざまな生き物も生息していました。

    しかし、20年程前に公園として整備された時には、すでにアメリカザリガニやアカミミガメ、ブラックバスなど、外来種が数多く確認され、豊かに繁茂していた水草もほとんど無くなっていました。
    そこで2019年に、池の水を抜いて干す「かいぼり」を実施。

    外来種の駆除も行ったところ、東京では絶滅とされていた「じゅんさい」や「ミズユキノシタ」などの水草が、およそ60年ぶりに再発見されました。
    その後も貴重な水草を守るため、池にザリガニを駆除するワナを設置して駆除を続けています。
    これがそのワナです。

    上の部分から自動でおびき寄せるエサをカゴの中にまきます。

    エサに誘われたザリガニは、穴から入り下のカゴに収納される仕掛けです。

    訪れたこの日も、仕掛けて3日で20匹余りのザリガニが入っていました。
    長池公園の管理を担当しているパークレンジャーの片山敦さんは「駆除を始めてから、ヨシノボリやマツモムシなどの生き物が増えてきたように感じる」と話します。

    しかし、復活した水草も、ザリガニが入り込める場所ではすぐに切られて無くなってしまうといいます。

    水草の周りを囲うなどして保護していますが、外来種対策に終わりはないと顔を曇らせています。

    片山敦さん
    「駆除した物は冷凍し殺処分しているが心苦しい思いがある。だが外来種を野に放った人間の責任が一番大きい。外来種によって数を減らしてしまった生き物がまた復活するキッカケを作ることにもなるので、今回の指定で、多くの人にいろいろな在来の生き物に対して影響を与えているんだと知ってもらい、飼っている生き物を外に捨てないなどを意識してもらえるとうれしい」
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230601/k10014084581000.html

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  79. 何もかもすべてがヒトの身勝手でしかない。

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  80. 社説
    外来生物 生態系への脅威を認識しよう
    2023/06/05 05:00

     海外から持ち込まれた外来生物が日本に定着すると、生態系に悪影響を及ぼす。その脅威を認識し、適切な対策を講じることが重要だ。

     ペットとして人気のアメリカザリガニやアカミミガメ(ミドリガメ)を野外に逃がすことが禁止になった。家庭などで引き続き飼育するのは問題ないが、飼っている人は新しいルールを守り、生き物を正しく扱わねばならない。

     この2種は、新設された「条件付き特定外来生物」に政令で指定された。特定外来生物は通常、野外放出だけでなく、輸入や販売、飼育などが幅広く禁止される。

     ただ、アメリカザリガニはすでに540万匹、アカミミガメは160万匹が家庭で飼われていると推定されている。一律に飼育まで禁止すれば、こっそり放す飼い主が続出する懸念があった。

     多数が飼われている状況を考えれば、飼育は認める一方で、野外放出や売買を禁止する、という新たな規制の枠組みを導入したのは現実的な対応だと言えよう。

     アメリカザリガニは戦前、食用のウシガエルの餌として導入された。アカミミガメは1950年代以降、ペットとして輸入され、露店などで売られた。どちらも北米原産で繁殖力が強く、野外に放たれて全国に分布を広げた。

     その結果、小魚や水生植物などが食い荒らされ、生態系が打撃を受けた。日本の水辺の風景を変える脅威である。いったん繁殖した生物を根絶させるのは大きな労力が要る。環境省の対応は、むしろ遅すぎたのではないか。

     寿命はアメリカザリガニが4~5年とされる。アカミミガメの場合は20~40年にも及び、体長も30センチ近くまで成長する。逃げ出さないよう適切な環境を整え、長期にわたって責任を持って飼い続けることが欠かせない。

     もし飼えなくなった場合は、新しい飼い主を探すか、殺処分するしかない。飼い主には、最後まで世話をする覚悟が求められる。

     ザリガニやカメは学校で飼われることもある。あまりに身近な存在のため、外来種という認識が薄いかもしれない。

     子供が家庭で飼っている例も多いだろう。SNSなども使って、若い世代に新たな規制の内容を周知してもらいたい。

     今回の規制で野外放出には歯止めがかかるとしても、過去に放出されたものを駆除する努力が引き続き必要になる。国や自治体、環境保護団体などが連携して取り組むことが大切だ。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20230604-OYT1T50144/

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  81. 天然記念物「オカヤドカリ」682匹所持した中国人2人逮捕…中国では食用・ペットでも人気
    2023/06/16 10:44

     国の天然記念物「オカヤドカリ」682匹を無許可で所持したとして、沖縄県警那覇署は15日、いずれも中国籍で自称自営業(39)、会社員(36)両容疑者を文化財保護法違反(天然記念物の現状変更)容疑で逮捕した。

     発表によると、2人は14日午後、那覇市内の駐車場で、文化庁長官の許可を得ずにオカヤドカリを所持した疑い。県内の海岸で捕獲したとみられ、2人は「食べるために捕った」と供述した上で、「違反になるとは思わなかった」と容疑を否認している。レンタカーに複数のかごを積み込んでいたのを不審に思った人が交番に届け出ていた。

     同署によると、オカヤドカリは、中国では食用のほかにペットとして飼うことも増えているという。2人は近く出国する予定で、同署は転売目的だった疑いもあるとみて捜査している。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20230616-OYT1T50124/

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  82. 外来生物 アカミミガメの生息実態 AIで市民参加型の大規模調査
    2023年7月13日 4時56分

    「条件付特定外来生物」に、6月に指定されたアカミミガメの生息実態を把握するため、自然保護のNGOが、AIを活用したアプリを使った市民参加型の大規模調査を7月から始め、法規制による効果の検証に生かすことにしています。

    調査は自然保護の活動をするNGO、日本自然保護協会が10年おきに行っているもので、3回目の今回は「条件付特定外来生物」に6月に指定された外来種のアカミミガメの生息実態を把握しようと、環境省の事業を請け負って7月1日から始めました。

    調査は、一般市民の参加を呼びかけ、カメの種類を識別するAIの画像診断を活用したスマートフォンアプリを使って、公園や池に生息する野生のカメの画像を集めて分析します。

    10年前の調査では、およそ6500匹の野生のカメの情報のうち
    ▽64%をアカミミガメが占めた一方で
    ▽日本固有のニホンイシガメは9%にとどまっていて、
    この10年間の変化を把握することで、法規制による効果の検証に、今後、生かしていきたいとしています。

    情報提供は9月末まで受け付け、分析結果は、ことし11月ごろ公表したいとしています。

    日本自然保護協会の大野正人さんは「AIを使って種類の判別が簡単になったので、親子などに参加してもらい、外来種のアカミミガメが水草や在来のカメに及ぼしている影響について、調査を通じて考えてもらいたい」と話しています。

    調査が固有の生態系守る 外来種規制のきっかけに

    環境省によりますと、アカミミガメは、1950年代にペットとして日本に輸入され、1960年代後半から野外に捨てられるなどしたものが、繁殖力の強さから急速に増えていったということです。

    日本自然保護協会が初めて2003年に行った調査では、延べ5966匹の野生のカメの情報が寄せられ、このうち
    ▽外来種のアカミミガメは62.1%
    ▽江戸時代ごろから日本に生息しているとされるクサガメは21%
    ▽日本固有のニホンイシガメは9.8%でした。

    2013年の2回目の調査では、延べ6468匹のうち
    ▽アカミミガメは64.1%
    ▽クサガメは20.3%
    ▽ニホンイシガメは9%で、
    アカミミガメの割合には大きな変化は見られませんでしたが、20年前は都市部の池や堀などでの生息情報が多かったのに比べて、10年前の調査では、郊外や田園地帯での情報が増え、団体では、生息地が広がったと分析しています。

    環境省によりますと、団体によるこうした調査結果が、固有の生態系を守るために、外来種のアカミミガメを規制する改正外来生物法の議論が始まるきっかけの一つになったということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230713/k10014127221000.html

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  83. それを「仕事」にしようとするワルな連中がいる。

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  84. 特定外来生物 カミツキガメの大規模捕獲作業始まる 千葉
    2023年5月17日 15時46分

    生態系に大きな影響を及ぼすおそれがある特定外来生物「カミツキガメ」の大規模な捕獲作業が千葉県の印旛沼の周辺で始まりました。

    千葉県の印旛沼周辺では、特定外来生物に指定されている「カミツキガメ」がおよそ6500匹生息しているとみられ、活動が活発になるこの時期に県が毎年、大規模な捕獲作業を行っています。

    17日は、県の職員が事前に水路に仕掛けていたワナを引き上げると、大きいもので甲羅が20センチほどのカミツキガメが3匹捕獲されました。

    この捕獲作業は平成19年から行われていて、これまでに合わせて1万6000匹余りが捕獲されました。

    生息数は減少傾向にあり、ことしは1200匹以上の捕獲を目標にしているということです。

    県生物多様性センターの小野知樹室長は「少しでも多く捕まえて可能なかぎり数を減らせるように手を緩めることなく捕獲作業を続けたい。カミツキガメを見かけた時は攻撃してくるおそれがあるので、手を出さず、近くの自治体や警察に通報をお願いします」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230517/k10014070081000.html

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  85. 絶滅のおそれ シダ植物「ヤシャイノデ」販売か 2人書類送検
    2023年9月12日 11時57分

    絶滅のおそれがあるとして採取や譲渡が原則禁止されているシダ植物の「ヤシャイノデ」を届け出をせずにインターネットオークションで販売したなどとして、園芸業者ら2人が種の保存法違反の疑いで書類送検されました。

    書類送検されたのは、青森県弘前市の73歳の園芸業者と、栃木県鹿沼市の70歳の園芸店の責任者の2人です。

    警視庁によりますと、去年からことしにかけて、絶滅のおそれがあるとして採取や譲渡が原則禁止されているシダ植物「ヤシャイノデ」を必要な届け出をせずに販売したなどとして、種の保存法違反の疑いがもたれています。

    「ヤシャイノデ」は分厚い葉が特徴のシダの仲間で、長野県などの山林に分布していますが、盗掘の影響などで個体数が減少していて、国は届け出をした業者が人工繁殖させたものだけを販売できることにしています。

    青森県の業者はおよそ10年前に仕入れたヤシャイノデを繁殖させ、3株を栃木県の園芸店に販売し、園芸店はインターネットオークションに出品して3000円から5000円で売りさばいていたということです。

    調べに対し、容疑を認めているということです。

    警視庁は、こうした植物を購入する際は届け出をしている業者かどうか確認するよう呼びかけています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230912/k10014192731000.html

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  86. 琵琶湖の下流で「外来種ナマズ」急増、遡上で繁殖の危険性…ブラックバスも捕食で専門家「固有種食い尽くされる」と警告
    2023/11/20 16:06

     琵琶湖から流れる大津市の瀬田川で、特定外来生物・チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)の捕獲数が急増している。滋賀県などは2019年度から駆除を行っているが、雑食で大食いのため生態系への影響が懸念され、専門家は「固有種が食い尽くされる可能性がある」と警告し、琵琶湖で繁殖が広がらないよう抜本的な対策を求める。(大津支局 岩崎祐也)

    大きな口で何でも捕食

     「いくら捕まえてもきりがない」。9月、漁師の男性(65)は、大津市の瀬田川に仕掛けたはえ縄にかかった体長16~68センチのチャネルキャットフィッシュ8匹を確認すると顔を曇らせた。

    瀬田川で捕獲されたチャネルキャットフィッシュを手にする男性(大津市で)=岩崎祐也撮影

     大きな口で在来のアユやウナギなど何でも捕食し、外来魚のブラックバスに食いついたまま引き揚げられた個体もあったという。

     約15年前から時折見かけたが、今年だけで100匹以上を捕獲しており、「鋭いトゲがあって危ない。琵琶湖で大繁殖すれば生態系が壊れてしまう」と話す。

     1971年に食用として国内に持ち込まれ、霞ヶ浦(茨城県)など関東中心に養殖が進んだ。90年代以降、逃げ出した個体が繁殖。2005年に外来生物法で飼育・放流が禁じられ、18年には分布拡大の把握と防除が必要な緊急対策外来種に指定された。

     霞ヶ浦では漁業被害が深刻化。農林水産省の統計によると、この20年間で、エビの漁獲量が1割以下に減少し、ハゼは年に1トンほどしか捕れなくなった。茨城県などによると、チャネルキャットフィッシュが湖底のエビやハゼを食べた影響が大きいという。

     関東の利根川や東北の阿武隈川などでも個体が確認されている。

    ダムで繁殖か

     滋賀県水産試験場によると、瀬田川では08年に初めて見つかり、県などは19年度から駆除に乗り出した。19年度の捕獲数は321匹と前年度の3・7倍に急増。20年度以降、年間220~360匹が捕獲されている。

     同試験場は、瀬田川の下流にある天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)で、漁が行われないことから繁殖した個体が川を 遡上そじょう したとみている。

     石崎大介主査は「水深が浅く、物陰が多い瀬田川は繁殖に適している。天敵もおらず、優占種になっている」と説明する。水位を調整する瀬田川 洗堰あらいぜき の上流でも捕獲されており、増水時にゲートを開放した際に個体が上流に入っている可能性が高いという。

    「徹底した駆除」必要

     危惧されるのは今後、琵琶湖での繁殖が深刻化する事態だ。琵琶湖には66種の固有種があり、イサザやホンモロコなど魚類11種を含む計22種が環境省の絶滅危惧種に指定されている。

     固有種を危険にさらすのは外来種だ。固有種を捕食するブラックバスやブルーギルなど外来魚は07年、推定数2000トン超に達した。県は駆除を進め、21年に推定約400トンまで減らした。琵琶湖では、チャネルキャットフィッシュは01年に初確認され、22年度までに計85匹が捕獲された。県などは、瀬田川につながり、浅瀬が多い南部で繁殖が拡大すれば、生態系に大きな影響が出るとみている。県は、チャネルキャットフィッシュを含む外来魚を釣った際には湖に戻さず、回収ボックスに入れるように呼びかけている。

     茨城大の加納光樹教授(魚類学)の話「環境への対応能力が高く、繁殖のスピードも速いため、場当たり的な対応では追いつかない。成魚に発信器をつけて繁殖場所を突き止め、徹底して駆除することなどが必要だ」

    ◆チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)= 北米原産の外来魚でナマズの仲間。ウロコはなく、口の周りにひげがあり、背びれと胸びれには、太く鋭いトゲがある。繁殖期は春から夏とされる。大きいもので体長1メートル超になる。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20231120-OYT1T50152/

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  87. “絶滅おそれ高い”中国固有のオオサンショウウオ 日本で発見
    2024年2月25日 5時07分

    IUCN=国際自然保護連合のレッドリストで極めて絶滅のおそれが高いとされている中国固有のオオサンショウウオの一種が国内の水族館で飼育されているのが見つかり、京都大学などでは今後クローン個体を作り出すなど絶滅を防ぐ取り組みを進めることにしています。

    見つかったのは、中国南部の限られた地域から記録されている固有種の「スライゴオオサンショウウオ」です。

    食用として大量に捕獲されるなどして激減しIUCNのレッドリストでは極めて絶滅のおそれが高い種とされています。

    京都大学の西川完途 教授などの研究チームが、日本在来のオオサンショウウオと中国から持ち込まれた近縁種の交雑について研究するため、中国がルーツとみられる国内各地の野外個体や飼育個体73匹の遺伝情報を調べたところ、4匹が「スライゴオオサンショウウオ」と判明しました。

    このうち2匹のオスは、東京 池袋のサンシャイン水族館と、広島市の安佐動物公園のバックヤードで、それぞれ飼育されていました。

    西川教授によりますと「スライゴオオサンショウウオ」は原産地の中国ではすでに絶滅したと考えられるということで、「ほかの水族館や動物園、日本以外でも飼育されている可能性があるので、残ってる個体がいないか探していきたい」と話しています。

    研究チームは今後、保管されているメスの細胞を使って、クローン個体を作り出すなどして絶滅を防ぐ取り組みを進めることにしています。

    飼育スタッフ「信じられない 研究や調査に協力する」

    「スライゴオオサンショウウオ」は東京 池袋のサンシャイン水族館のバックヤードで飼育されていて、通常は公開されていないということです。

    飼育スタッフの先山広輝さんによりますと、この個体は1989年に輸入され、1999年から25年にわたり水族館で飼育されてきたということで、現在の大きさは1メートル25センチほどです。

    2006年に入社した自分よりも7年“先輩”にあたる「スライゴオオサンショウウオ」について先山さんは、「ふだんはおとなしくじっとしていますが、魚などの餌を食べるときは素早く一気飲みするような生き物なので、そのギャップとかもおもしろいです」と説明したうえで、「入社当初は餌やりも担当していたので、貴重な種だとわかり驚きとともに信じられないというのが正直な気持ちです。さまざまな研究や調査を進める話も出てきているので、積極的に協力していきたい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240225/k10014369561000.html

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  88. 山形 NEWS WEB
    開発のニジサクラを川に放流 県は自然界に放たないよう指導
    04月03日 18時03分

    県が開発したオリジナルのサーモン「ニジサクラ」の幼魚を生産する鶴岡市の団体が幼魚およそ1000匹を川に放流していたことがわかり、県は、団体に対し、生産方法や自然界に放たないよう努めることなどをまとめたマニュアルを順守するよう、指導しました。

    県が開発した「ニジサクラ」は、県の魚の「サクラマス」と養殖しやすいといわれる「ニジマス」を掛け合わせた品種で、去年、本格デビューしました。

    県などによりますと「ニジサクラ」の幼魚を生産して養殖業者に出荷する鶴岡市にある県水産振興協会は、去年12月中旬、1匹500グラムほどの幼魚およそ1000匹を鶴岡市を流れる赤川の支流に放流したということです。

    この団体は、放流した理由について、去年春、養殖業者が注文を相次いでキャンセルしたため、幼魚およそ1000匹が余り、県の注文で生産していた別の1000匹の幼魚をあわせると、団体が使っている水槽の大きさでは、県が定める飼育の目安を上回るおそれがあったからだと説明しています。

    「ニジサクラ」の生産方法などをまとめた県のマニュアルでは「いかなる場合においても自然界に放たないよう努める」と定められていることから、県は団体に対し、マニュアルを順守するよう指導しました。

    県水産振興協会は「独断で決める前に県に相談すべきだったと反省している」とコメントしています。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20240403/6020020183.html

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    1. 県、マニュアル順守要請 「ニジサクラ」不適切放流問題
      4/5(金) 8:44配信 山形新聞

       公益財団法人「県水産振興協会」(鶴岡市)が生産する県のご当地サーモン「ニジサクラ」の幼魚を処分のため不適切に放流した問題で、県は4日までに、同協会や県内の養殖業者に対し、自然界に流出させないよう求めた県の生産・出荷マニュアルの順守を改めて求めた。釣り人には、ニジサクラと疑われる魚を捕獲した場合は再放流したり、別の川に移したりしないように呼びかけている。

       同協会は遊佐町の内水面水産センターで幼魚を育てている。県や協会によると、複数の養殖業者から取引のキャンセルがあり、水槽許容量が上限に達する恐れがあったため、昨年12月中旬に鶴岡市の赤川水系に約千匹を放ったという。

       県水産振興課によると、県内4地域の9業者が幼魚を引き取り養殖。問題を受けて県は3日付で、協会と業者にマニュアルの徹底を文書で通知した。またホームページで釣り人に疑われる魚を捕まえた場合は再放流せず、同課に連絡するよう求めている。協会も漁協や釣具店にチラシを配布し、協力を要請する。

       吉村美栄子知事は4日の定例記者会見で、ブランド化を進める中で起きた問題に「大変残念だ。不適切な対応だった。もっと早く県に相談してほしかった」と語った。

       ニジサクラは県内水面水産試験場(米沢市)で2013年度に開発を始め、養殖向きのドナルドソン系ニジマスとサクラマスを掛け合わせて誕生、23年度に本格デビューした。染色体を3組持つ「3倍体」で生殖能力はない。県は交雑などによる生態系への影響はないとしているが、完全養殖で自然界に生息していないことから、生産・出荷マニュアルで、放流しないよう定めている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/a55657a0397a777597b818c7de82b3fb5a8ddcae

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    2. 養殖用に交配の「ご当地サーモン」、持て余して1000匹を放流…県「埋却や焼却が適切だった」
      4/7(日) 13:26配信 読売新聞オンライン

      ニジサクラ=県水産振興課提供

       山形県内初のご当地サーモン「ニジサクラ」の幼魚飼育を担う公益財団法人「県水産振興協会」(鶴岡市)が、余った幼魚約1000匹を鶴岡市の赤川支流に放流していたことが、県や同協会への取材でわかった。ニジサクラは誕生したばかりで自然界への影響がわからず、県のマニュアルでは放流しないよう定めていた。

      【写真】人と並ぶと結構大きい、ご当地サーモン「ニジサクラ」

      (写真:読売新聞)

       ニジサクラはニジマスとサクラマスを交配させ、当時の県内水面水産試験場(米沢市)で2017年に誕生した養殖用の品種。同協会は県から委託を受け、内水面水産センター(遊佐町)で幼魚を育て、県内の養殖業者に出荷している。

       同協会などによると、放流したのは昨年12月中旬。複数の養殖業者から引き取りのキャンセルがあり、水槽の許容量の限界に達する恐れがあったため、500グラムほどまで育った幼魚約1000匹を赤川の支流・青龍寺川に放した。そのままではどんどん大きく育つ上、降雪期では運搬も困難になると判断したという。

       赤川では3月から、サクラマス釣りが解禁された。釣り人のSNSへの投稿の中で、サクラマスとは外見が異なる魚の画像があったため、複数の釣り人から県に問い合わせがあった。県が同協会に確認し、放流が発覚したという。

       ニジサクラはすべて雌。染色体の数が通常より多い影響で卵巣が発達せず、生殖能力はないという。だが、品種誕生から日が浅く、自然界への影響の有無がわかっていないことから、県は「生産・出荷マニュアル」で自然界への散逸防止に努めるよう定めている。

       一方、水産庁は、ニジサクラを含む人工的に作られた魚について、当初は国などの試験研究機関を除いて放流を行わないよう要領を定めていたが、生態系への影響が確認されなかったことから、2022年に廃止した。

       同協会は、水産庁の要領を参考に、問題がないと判断したという。県のマニュアルについては、養殖池での管理に関するものと解釈していた。

       しかし、水産庁研究指導課によると、要領の廃止によって放流が推奨されるわけではなく、都道府県に適切な管理を求めているという。同課の担当者は「ニジサクラの場合は、県がマニュアルを定めているので、それに従って管理すべきだった」としている。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/621f0732e23a75f448239338ee07c900aa437e65

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  89. ヒト(の営み)を含めて生態系だと思えば、自然の多様性が少し増したかもしれないとして、基本的には無問題だと思うことはできないだろうか。

    自然破壊だ、みたいなことを声高に言う人がいるみたいだが、自然のキャパシティーやポテンシャルを少し軽く考えてはいないだろうか。

    人間が保護しなきゃいけないというのは、人のおごった考え方に思えてならない。

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  90. 外来カミキリ警戒、幼虫の痕跡見つけたら懸賞金1万円…紀州南高梅の産地「あえて高い金額に」
    2024/04/09 15:30

     梅、桃などバラ科の果樹の内部を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」(通称・クビアカ)の生息域が年々拡大し、果樹農家が警戒を強めている。廃業する農家が出るほどの被害を及ぼす害虫で、紀州南高梅の一大産地・和歌山県みなべ町では今月、幼虫の痕跡を見つけた人に1万円の懸賞金を出す取り組みが始まった。拡散を防ぐため、成虫になる前に被害木を伐採するのが狙いだ。(和歌山支局 平野真由)

    大阪から南下

     みなべ町の山間部に広がる梅林は2000ヘクタール以上。梅農家は約1200戸ある。

     約3ヘクタールの梅林を管理する 月向げっこう 雅彦さん(62)は「この辺りはどこにでも梅の木がある。クビアカはいったん入ってくると、一気に広がる可能性が高い」と、危機感を募らせる。

     環境省によると、クビアカは、国内では2012年に愛知県で初めて確認され、現在、13都府県で見つかっており、18年に特定外来生物に指定された。関西では、15年に大阪府で生息が確認され、19年に奈良県、22年に兵庫県で確認された。

     和歌山県では17年、大阪と接するかつらぎ町で最初にクビアカの成虫が見つかった。その後、果樹被害は県北部に限定されていたが、昨年、県中部の日高川町に広がり、4年余りで梅など約3500本の樹木が被害に遭った。

     みなべ町は日高川町から南東に約20キロ。まだ被害は出ていないが、月向さんが会長を務める農家団体「みなべ町農業士会」は何か手を打たないと危険だと考え、被害の未然防止に乗り出すことにした。

    破格

    幼虫が出すフンと木くずが混じった「フラス」(和歌山県提供)

     クビアカの幼虫は2~3年かけて樹木内を食い荒らし、フンと木くずが混じった「フラス」を木の外に出す。冬眠を経て4月から活動し、6~8月頃に成虫になってすぐに繁殖行動に入る。駆除するには4、5月が正念場で、同会は幼虫の痕跡である「フラス」の発見者に1万円の懸賞金(1人1件まで)を出し、成虫になる前に木を伐採して被害拡大を防ぐ。

     支払いは予算の上限10万円に達すると終了するが、駆除徹底のため、梅だけでなく、庭木や公園の桜など町内の樹木全てを懸賞金の対象とした。

     関東では、成虫の捕獲に奨励金などを出す自治体もあるが、相場は1匹50~100円で1万円は破格だ。月向さんは「早期発見が何より大切なので、あえて高い金額にした」と語る。

     行政も独自予算で被害の拡大防止を後押しする。被害木を伐採し、根っこまで抜くのが根本的な対策とされ、町民が果樹園でこの処理を行えば、県と町が1本あたり計6万円の支援金を交付する。

    クビアカツヤカミキリの成虫(和歌山県提供)

     ◆ クビアカツヤカミキリ =原産地は中国、朝鮮半島など。体長約2~4センチ。黒光りする光沢と赤い胸部(首の部分)が特徴で、名前の由来になった。樹皮の割れ目に最大約1000個の卵を産むなど繁殖力が強く、天敵もいないとされる。

    対応遅れた徳島、農園40か所廃業

     クビアカを巡っては、果樹園で収穫量が減る被害が発生しているほか、桜並木でも立ち枯れなどが起きている。各地で駆除が進められ、対策も研究されているが、根絶には至っていない。

     15年に桃の被害が確認された徳島県では、対策の遅れから約40の農園が廃業した。クビアカは当初、「桜の木を食う害虫」として注目され、県によると、地元農家には「桃も被害に遭う」との認識がなかったという。県の担当者は「伐採などの対策にはかなりの労力が必要。高齢の農家が、廃業するケースも目立った」と話す。

     桜の名所などで被害が出た群馬県館林市では、19年度から1匹50円の奨励金を出し、子どもから高齢者まで多くの市民が駆除に協力している。毎年6000~7000匹を捕獲し、桜や梅の被害は21年度の1758本をピークに減少。23年度は1405本になった。

     ただ、23年度の捕獲数は例年の倍に近い1万3785匹。同市の担当者は「奨励金制度の浸透で駆除が進んだが、なかなか虫の数が減らない」と嘆く。

     和歌山県は「目の細かいネットを木に巻いて産卵を防ぐ」などの防除方法を研究中だが、抜本的な手法は見つかっていない。現在は、幼虫を見つけての殺処分や木への薬剤注入、伐採が対策の主流で、県果樹試験場かき・もも研究所の弘岡拓人研究員は「手間はかかるが、今は化学的、物理的対策を組み合わせるしかない」と話す。
    https://www.yomiuri.co.jp/national/20240409-OYT1T50065/

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