2020年1月1日

【平成の、その先の時代】「日本の明日を切り拓く」一年…


NHK「退位即位 儀式 行事」ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000781.html

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さっさと前もって(前年中に)発表しておけばよいものを…

新元号は「令和」 出典は「万葉集」
2019年4月1日 11時42分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190401/k10011868721000.html

NHK「新元号 選定過程」ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000771.html

NHK「新元号 影響」ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000773.html

NHK「新元号」ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000762.html

新元号 4月1日閣議決定 公表へ
2019年1月1日 0時24分 NHKニュース

>皇位継承に伴う新たな元号について、安倍総理大臣はことし4月1日に閣議決定し直ちに公表する方針を固めました。

>安倍総理大臣は年頭にあたって今月4日に記者会見を行うことにしていて、こうした方針を表明することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011764591000.html

NHK「退位・即位」ニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000457.html

「元号」のニュース(2NN)
https://www.2nn.jp/word/%E5%85%83%E5%8F%B7

平成31年1月1日 安倍内閣総理大臣 平成31年 年頭所感

安倍総理年頭所感

 新年あけましておめでとうございます。

 平成最後となる初春を、皆様におかれましては、穏やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。

 昨年は、全国各地で大きな自然災害が相次ぎました。被災者の皆様が一日でも早く心安らぐ生活を取り戻せるよう、政府一丸となって復興を進めてまいります。

 平成はバブルとともに始まり、経済はその後、長いデフレに突入しました。失われた20年、就職氷河期の到来、未曽有の自然災害。人口が減少する社会は成長できない。「諦め」という名の壁が日本を覆っていました。

 私たちは、この壁に挑みました。

 6年が経ち、経済は成長し、若者たちの就職率は過去最高水準です。この春の中小企業の皆さんの賃上げ率は20年間で最高となりました。生産農業所得はこの19年間で最も高くなっています。

 故郷を想う皆さんの情熱によって、被災地は力強く復興を遂げつつあります。地域の皆さんが磨きをかけた伝統、文化、心のこもったおもてなしによって、外国人観光客数は1千万の壁を突破し、3千万人を超えました。

 景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始める中で、地方の税収は過去最高となりました。

 本年は、最大の課題である、少子高齢化の壁に本腰を入れて立ち向かいます。この秋から幼児教育無償化をスタートさせます。未来を担う子どもたちに大胆に投資し、子どもから現役世代、お年寄りまで、全ての世代が安心できるよう、社会保障制度を、全世代型へと大きく転換してまいります。

 女性も、男性も、若者も高齢者も、障害や難病のある方も、誰もがその能力を存分に発揮できる「一億総活躍社会」が本格始動いたします

 近年、若者たちの意識が大きく変わり、地方移住への関心も高まっています。このチャンスを逃さず、地方への人の流れをもっと分厚いものとしていきたい。未来の可能性に満ち溢れた地方創生を進めます。

 外交面でも、本年は大きな課題に挑戦いたします。米朝首脳会談、日露平和条約交渉、日中新時代の到来など、大きな転機が訪れる中で、戦後日本外交の総決算を果断に進めてまいります。

 そして、我が国は、G20サミットの議長国として、トランプ大統領、プーチン大統領、習近平国家主席をはじめ、世界のトップリーダーたちを大阪の地にお迎えします。まさに、日本が世界の真ん中で輝く年となります。

 5月には、皇位継承が行われ、歴史の大きな転換点を迎えます。平成の、その先の時代に向かって「日本の明日を切り拓く」一年とする。その先頭に立つ決意です。

 国民の皆様から大きな信任を頂き、内政、外交に邁進し、ようやくここまで来ることができました。少子高齢化、地方創生、戦後日本外交の総決算、課せられた使命の大きさを前に、ただただ、身が引き締まる思いです。

 継続を力とし、これまでの積み重ねを、そして、国民の皆様からの信任を大きな力として、残された任期、全身全霊で挑戦していく覚悟です。

 私たちの子や孫たちに、希望に溢れ、誇りある日本を、引き渡していく。そのために、私の情熱の全てを、傾けていくことをお誓いいたします。

 おわりに、本年が、皆様一人ひとりにとって、実り多き素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

平成三十一年一月一日
内閣総理大臣 安倍 晋三
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0101nentou.html


安倍晋三
‏@AbeShinzo
あけましておめでとうございます。
本年が皆様にとりまして、そして日本国にとりまして、素晴らしい年になりますことを心からお祈り申し上げます。
https://twitter.com/AbeShinzo/status/1079955821457371136



(書きかけ)



形式主義・伝統主義と、機能主義・功利主義のはざまで…






野口悠紀雄『平成はなぜ失敗したのか』
https://note.mu/yukionoguchi/m/m545213020d06





(№370 2019年1月1日)

105 件のコメント:

  1. 新元号 4月1日閣議決定 公表へ
    2019年1月1日 0時24分

    皇位継承に伴う新たな元号について、安倍総理大臣はことし4月1日に閣議決定し直ちに公表する方針を固めました。

    新元号を定める政令は、施行日を皇太子さまが即位される5月1日とし、天皇陛下の御名・御璽を得て速やかに公布され、5月1日午前0時をもって元号は改められます。

    天皇陛下がことし4月30日に退位され、皇太子さまが翌5月1日に天皇に即位される皇位継承に伴い、元号を「平成」から改める「改元」が行われます。

    政府は国民生活に混乱がないよう、皇太子さまが即位される5月1日の少なくとも1か月前に新たな元号を公表することを想定して作業を進めてきました。

    こうした中で安倍総理大臣は、当初の想定に沿って4月1日に新元号を閣議で決定し、直ちに公表する方針を固めました。

    新元号を定める政令は、施行日を皇太子さまの即位される5月1日とし、天皇陛下の御名・御璽を得て速やかに公布され、5月1日の午前0時をもって元号は改められます。

    改元をめぐっては、明治以降引き継がれてきた天皇一代に元号1つとする「一世一元制」を重視する立場などを踏まえ、保守層からは新天皇のもとで新たな元号を定めるべきだとして事前の公表に否定的な声も出ていました。

    安倍総理大臣が新元号を4月1日に決定する方針を固めた背景には、国民生活に影響が及ぶことを避けるため、税や社会保障などの行政システムの改修に万全を期す必要があるという判断があったものとみられます。

    一方で、新元号を定める政令の施行日を皇太子さまが即位する5月1日とすることで、「一世一元制」など伝統を重視する姿勢を示すねらいもあったものと見られます。

    安倍総理大臣は年頭にあたって今月4日に記者会見を行うことにしていて、こうした方針を表明することにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011764591000.html

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  2. 新元号 複数候補をすでに提出か 有識者から政府へ
    2019年1月1日 4時59分

    新たな元号について、政府は情報管理を徹底しています。政府高官は「事前に漏れて、報道されるようなことがあれば必ず差し替える」と強調しています。

    背景には、事前に漏れて商標登録されたり商品名として使われたりすれば使えなくなるほか、イメージが事前につくことを避ける必要があるという判断もあるものとみられます。

    元号の選定にあたって、政府はすでに有識者に複数の候補の提出を依頼し、有識者から実際に提出を受けているものとみられます。

    有識者は提出する候補の意味や典拠などの説明をつけるよう求められています。

    漢字をパズルのように組み合わせながら考えるのではなく、中国や日本の書物など出典を明記する必要があります。

    さらに、国民の理想としてふさわしいよい意味を持つこと。
    漢字2文字であること。

    書きやすいこと。

    読みやすいこと。

    過去に、元号や、天皇などの崩御後の呼び名「おくり名」として使われていないこと。

    一般的に使われていないこと。

    以上の6項目に留意して検討し、整理することになっています。

    平成への改元にあたってはローマ字で表記する時の頭文字も重視されたと言われています。

    明治は「M」、大正は「T」、昭和は「S」となるため、使いやすさを考えて3つとは異なる「H」の平成が選ばれたというわけです。

    新元号の発表時期や改元のタイミングが固まったことで、今後は新元号がどうなるのかが最大の焦点になります。

    新たな元号の決定にあたって、政府は前回、昭和から平成への代替わりの際の手順を踏襲するとしています。

    昭和54年に、元号は「政令で定めること」と「皇位の継承があった場合に限り改めること」の2つの項からなる元号法が成立したあと、改元の具体的な手順も整理され、「元号選定手続」として閣議に報告されました。

    その後、昭和天皇が崩御された際に一部手直しされたものの、大筋は踏襲されました。

    それによりますと、新元号の決定は4段階に分けて記されています。

    最初が候補名の考案です。

    総理大臣から考案の委嘱を受けた有識者は2つから5つ程度の候補を、その意味や典拠などの説明をつけて提出します。

    次に候補名の整理です。
    有識者から提出を受けた候補を官房長官が検討・整理して、総理大臣に報告します。

    その後、選定の作業に移ります。
    総理大臣の指示を受け、官房長官と内閣法制局長官が会議で候補を精査して数個の原案を選んだあと、各界の有識者や衆参両院の正副議長の意見を聞いたうえで、全閣僚会議で協議します。

    最後に元号を改める政令を閣議決定して、新元号が決まります。

    この政令は、ほかと同様に天皇の御名・御璽、いわゆる署名となつ印を得て公布され、施行日に効力が発生します。

    今回の場合は皇太子さまが即位される5月1日が施行日となり、1日午前0時に元号が改められます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011764671000.html

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  3. 天皇陛下 退位まで象徴としての務め 全身全霊で
    2019年1月1日 7時13分

    ことし4月に天皇陛下が退位され、皇太子さまが即位されることで平成の時代は終わり、日本は新たな時代を迎えます。皇位継承まで残り4か月、天皇陛下はこれまでと変わりなく象徴としての務めを果たし続けられる見通しです。

    天皇陛下は、皇室典範の特例法に基づいてことし4月30日に退位され、翌5月1日に皇太子さまが即位されます。

    天皇陛下は皇位継承までの残り4か月も、皇后さまとともに国民と触れ合い、象徴としての務めを果たし続けられる見通しです。

    2日に皇居で行われる一般参賀では宮殿のベランダに立って訪れた人たちにおことばを述べられます。

    来月24日には在位30年を記念する政府主催の式典に臨み、3月下旬、退位を前にした儀式や茶会に臨むため京都と奈良を訪問されます。

    4月10日には皇后さまとの60回目の結婚記念日を迎えられます。

    4月中旬に、退位を前に伊勢神宮に参拝するため三重県を訪問されます。
    天皇として最後の地方訪問になります。

    そして4月30日、202年ぶりとなる天皇の退位の儀式が行われ、天皇陛下が国民への最後のおことばを述べられます。

    側近の一人は「天皇陛下はご譲位の日まで一つ一つの務めを全身全霊をもってやり遂げられるお気持ちだ」と話しています。

    一方、皇太子さまは5月1日、新しい天皇に即位し、この日、皇位のあかしを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」と、国民の代表に会う「即位後朝見の儀」に臨まれます。

    6月初めには、天皇陛下から受け継ぐ「全国植樹祭」の行事で愛知県を訪ねられます。
    即位後初めての地方訪問となる見通しです。

    10月22日、国内外の参列者を前に即位を宣明する「即位礼正殿の儀」に臨み、祝賀パレードで国民の祝福を受けられます。

    11月には皇位継承に伴う一世に一度の伝統儀式「大嘗祭(だいじょうさい)」に臨まれるなど、ことしは重要な儀式が相次ぐ1年になります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011764741000.html

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  4. 天皇皇后両陛下 皇居で「新年祝賀の儀」
    2019年1月1日 12時14分

    元日、皇居では「新年祝賀の儀」が行われ、天皇陛下が「国の発展と国民の幸せを祈ります」などと新年のあいさつをされました。

    「新年祝賀の儀」は、年の初めに天皇陛下が皇后さまとともに、皇族方や総理大臣、衆参両院の議長と議員、それに日本に駐在する外国の大使などから新年のお祝いを受けられる儀式です。ことし4月の天皇陛下の退位を前に、両陛下が臨まれるのは最後になりました。

    皇居・宮殿の「松の間」では、はじめに午前10時すぎから、皇太子ご夫妻など皇族方が、それぞれ両陛下に新年のあいさつをされました。

    このうち皇太子さまは、「新年につき恭悦申し上げます」と述べられ、天皇陛下は、「新年おめでとう」とこたえられました。

    両陛下は、このあと衆参両院の議員らからも祝賀を受け、大島衆議院議長と伊達参議院議長が、それぞれ新年のあいさつをすると、天皇陛下が、「年頭に当たり国の発展と国民の幸せを祈ります」と述べられました。

    両陛下は、午前中、安倍総理大臣や閣僚、それに最高裁判所の長官などからもあいさつを受けられ、療養中の皇太子妃の雅子さまも、この儀式に体調を崩して以来16年ぶりに臨まれたということです。

    両陛下と皇族方は、午後からは、日本に駐在する外国の大使などからあいさつを受けられることになっています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011765041000.html

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  5. 改元対応 自治体手探り…書類表記 システム改修
    2018年12月31日5時0分

     来年5月の改元を前に、全国の自治体で行政システムの改修が進んでいる。読売新聞が今月、全都道府県・政令市の改修状況を調査したところ、全体のおよそ8割が作業に着手していた。ただ、新元号の公表日が決まらない中で、作業スケジュールに頭を悩ませている自治体も多い。

    「元号のみ」6割「西暦も」3割…自動車税 5月でも「平成」?
     調査は今月上旬、47都道府県と20政令市を対象に実施。納税通知書の送付など、市民生活への関わりが大きい税務部門にシステムの改修状況について聞いた。

     その結果、全体の76%にあたる38都道府県と13市で、改修作業を進めていることが分かった。作業の進捗しんちょく具合に違いはあるものの、「仮の元号」を入力しておき、新元号が決まった時に入れ替えるという手順で進めている自治体が多かった。

     すでに改修作業を終えた自治体もある。静岡市は新元号の部分を空欄にする形で、11月末までに作業を完了。名古屋市は、システムを管理するホストコンピューターの更新時期である昨年12月に合わせ、作業を済ませたという。

     一方、全体の2割にあたる14自治体は改修に未着手だった。「4月1日以降に作業に着手する」(山梨県)というところもあった。

     年の途中で改元を迎えるため、年号の表記をどうするかも聞いた。約6割が「元号のみ」、約3割が「西暦と元号」を利用すると回答。「2019年度のみ西暦と元号の両方を使い、20年度以降は元号のみで対応」(神奈川県)、「新元号の公表前に準備が必要な書類は西暦、それ以外は元号を使用」(静岡市)と答えたところもあった。

     一方、「(改元を機に)元号から西暦表記への移行も考えられるが、改修に億単位の経費が予想され、検討が終わっていない」(千葉市)など、方針が決まっていない自治体もあった。

     税務部門の悩みの種になっているのが、5月末の納付期限に合わせ、5月1日の改元前後に発送を予定している「自動車税納税通知書」の表記だ。

     自動車の保有台数が410万台を超え、全国トップの愛知県では、すでに通知書の印刷を始めており、担当者は「平成31年と表記されているが問題ないという手紙を送る必要があるかもしれない」と頭を抱える。

     静岡県の担当者も「3月末には印刷する必要があり、(4月と)報道されている現在の公表予定では、新元号の記載が間に合わない」と懸念する。

     政府は年明けにも新元号の公表日を発表する見通しだが、公表日から5月1日までの日数を気にする自治体は多い。各自治体からは「最終テストを業者に委託しているが、企業などからも依頼が集中してマンパワーが足りず、業務が滞るのでは」(愛媛県)といった声が上がっている。

    前回ドタバタ 訂正印に行列
     1989年に元号が昭和から平成に切り替わった際は、昭和天皇が崩御された1月7日に新元号が発表され、官公庁や企業で「昭和」で印刷された文書やシステムの変更などに追われた。

     申告書など大量の文書を扱う東京都主税局では、新元号の発表と同時に、都内のはんこ店に「昭和」の文字を消す訂正用のゴム印を注文したが、「ゴムをつける木がないので200個しか販売できない」と個数を制限された。都内では、訂正用ゴム印を求めて行列ができるはんこ店もあった。

     各銀行では事前にシステムの変更準備が進められていたものの、間に合わない銀行もあったため、当面はシステムを「(昭和)64年」のまま使用した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181231-118-OYTPT50064

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    1. 改元対応、自治体手探り…システム改修2割未着手 =九州発
      2018年12月31日6時0分

       来年5月の改元を前に、全国の自治体で行政システムの改修が進んでいる。読売新聞が今月、全都道府県・政令市の改修状況を調査したところ、全体のおよそ8割が作業に着手していた。ただ、新元号の公表日が決まらない中で、作業スケジュールに頭を悩ませている自治体も多い。

       調査は今月上旬、47都道府県と20政令市を対象に実施。納税通知書の送付など、市民生活への関わりが大きい税務部門にシステムの改修状況について聞いた。

       その結果、全体の76%にあたる38都道府県と13市で、改修作業を進めていることが分かった。作業の進捗しんちょく具合に違いはあるものの、「仮の元号」を入力しておき、新元号が決まった時に入れ替えるという手順で進めている自治体が多かった。

       すでに改修作業を終えた自治体もある。静岡市は新元号の部分を空欄にする形で、11月末までに作業を完了。名古屋市は、システムを管理するホストコンピューターの更新時期である昨年12月に合わせ、作業を済ませたという。

       一方、佐賀県、鹿児島県、熊本市など、全体の2割にあたる14自治体は改修に未着手だった。「4月1日以降に作業に着手する」(山梨県)というところもあった。

       年の途中で改元を迎えるため、年号の表記をどうするかも聞いた。約6割が「元号のみ」、約3割が「西暦と元号」を利用すると回答。「2019年度のみ西暦と元号の両方を使い、20年度以降は元号のみで対応」(神奈川県)、「新元号の公表前に準備が必要な書類は西暦、それ以外は元号を使用」(静岡市)と答えたところもあった。

       一方、「(改元を機に)元号から西暦表記への移行も考えられるが、改修に億単位の経費が予想され、検討が終わっていない」(千葉市)など、方針が決まっていない自治体もあった。

       税務部門の悩みの種になっているのが、5月末の納付期限に合わせ、5月1日の改元前後に発送を予定している「自動車税納税通知書」の表記だ。

       自動車の保有台数が410万台を超え、全国トップの愛知県では、すでに通知書の印刷を始めており、担当者は「平成31年と表記されているが問題ないという手紙を送る必要があるかもしれない」と頭を抱える。

       静岡県の担当者も「3月末には印刷する必要があり、(4月と)報道されている現在の公表予定では、新元号の記載が間に合わない」と懸念する。

       政府は年明けにも新元号の公表日を発表する見通しだが、公表日から5月1日までの日数を気にする自治体は多い。各自治体からは「最終テストを業者に委託しているが、企業などからも依頼が集中してマンパワーが足りず、業務が滞るのでは」(愛媛県)といった声が上がっている。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181231-127-OYS1T50025

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  6. 新元号4月1日公表 政府方針 国民生活影響考慮
    2019年1月1日5時0分

     政府は5月1日の皇太子さまの即位に伴う改元に関し、新元号を定める政令を4月1日に閣議決定し、公表する方針を固めた。改元に伴う官民のシステム改修のための準備期間が必要だと判断した。近く公表日を正式発表する。

     政府関係者が明らかにした。新元号を定める政令は、現在の天皇陛下が署名した上で直ちに公布する。政令の施行日は、皇太子さまが即位する5月1日とし、同日午前0時をもって元号が改められる。

     自民党の保守系議員らは、天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を重んじる立場から、「新元号は新天皇が署名、公布すべきだ」と主張してきた。

     政府内では、こうした主張にも配慮し、なるべく新元号の決定から施行までの期間を短くするため、新元号決定は4月中旬とすることも検討してきた。だが、国民生活の混乱防止に万全を期すため、1か月の周知期間の確保を優先した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190101-118-OYTPT50169

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    1. 「改元準備1か月」優先、新元号4月1日公表へ
      2019年1月1日9時29分

       政府は5月1日の皇太子さまの即位に伴う改元に関し、新元号を定める政令を4月1日に閣議決定し、公表する方針を固めた。改元に伴う官民のシステム改修のための準備期間が必要だと判断した。近く公表日を正式発表する。

       政府関係者が明らかにした。新元号を定める政令は、現在の天皇陛下が署名した上で直ちに公布する。政令の施行日は、皇太子さまが即位する5月1日とし、同日午前0時をもって元号が改められる。

       自民党の保守系議員らは、天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を重んじる立場から、「新元号は新天皇が署名、公布すべきだ」と主張してきた。

       政府内では、こうした主張にも配慮し、なるべく新元号の決定から施行までの期間を短くするため、新元号決定は4月中旬とすることも検討してきた。だが、国民生活の混乱防止に万全を期すため、1か月の周知期間の確保を優先した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190101-118-OYT1T50013

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  7. 自動車税の通知「平成31年」で印刷開始の県も
    2019年1月1日9時56分

     来年5月の改元を前に、全国の自治体で行政システムの改修が進んでいる。読売新聞が今月、全都道府県・政令市の改修状況を調査したところ、全体のおよそ8割が作業に着手していた。ただ、新元号の公表日が決まらない中で、作業スケジュールに頭を悩ませている自治体も多い。

     調査は今月上旬、47都道府県と20政令市を対象に実施。納税通知書の送付など、市民生活への関わりが大きい税務部門にシステムの改修状況について聞いた。

     その結果、全体の76%にあたる38都道府県と13市で、改修作業を進めていることが分かった。作業の進捗しんちょく具合に違いはあるものの、「仮の元号」を入力しておき、新元号が決まった時に入れ替えるという手順で進めている自治体が多かった。

     すでに改修作業を終えた自治体もある。静岡市は新元号の部分を空欄にする形で、11月末までに作業を完了。名古屋市は、システムを管理するホストコンピューターの更新時期である昨年12月に合わせ、作業を済ませたという。

     一方、全体の2割にあたる14自治体は改修に未着手だった。「4月1日以降に作業に着手する」(山梨県)というところもあった。

     年の途中で改元を迎えるため、年号の表記をどうするかも聞いた。約6割が「元号のみ」、約3割が「西暦と元号」を利用すると回答。「2019年度のみ西暦と元号の両方を使い、20年度以降は元号のみで対応」(神奈川県)、「新元号の公表前に準備が必要な書類は西暦、それ以外は元号を使用」(静岡市)と答えたところもあった。

     一方、「(改元を機に)元号から西暦表記への移行も考えられるが、改修に億単位の経費が予想され、検討が終わっていない」(千葉市)など、方針が決まっていない自治体もあった。

     税務部門の悩みの種になっているのが、5月末の納付期限に合わせ、5月1日の改元前後に発送を予定している「自動車税納税通知書」の表記だ。

     自動車の保有台数が410万台を超え、全国トップの愛知県では、すでに通知書の印刷を始めており、担当者は「平成31年と表記されているが問題ないという手紙を送る必要があるかもしれない」と頭を抱える。

     静岡県の担当者も「3月末には印刷する必要があり、(4月と)報道されている現在の公表予定では、新元号の記載が間に合わない」と懸念する。

     政府は年明けにも新元号の公表日を発表する見通しだが、公表日から5月1日までの日数を気にする自治体は多い。各自治体からは「最終テストを業者に委託しているが、企業などからも依頼が集中してマンパワーが足りず、業務が滞るのでは」(愛媛県)といった声が上がっている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190101-118-OYT1T50025

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  8. 平成は「戦争がなく平和な時代」79% NHK世論調査
    2019年1月1日 19時05分

    ことし5月に、元号を「平成」から改める改元が行われるのを前に、NHKは、全国で世論調査を行いました。この中で、平成という時代に当てはまるイメージについて尋ねたところ、「戦争がなく平和な時代」が79%に上ったのに対し、「社会的弱者に優しい時代」は30%にとどまりました。

    「治安がよい時代」56% 「男女が平等な時代」48%、

    NHKは去年9月から11月にかけて、無作為に抽出した、全国の18歳以上の男女合わせて6000人を対象に郵送で世論調査を実施し、59%に当たる3554人から回答を得ました。

    このうち、平成という時代に持つイメージについて、8つの項目をあげて、当てはまるか当てはまらないか尋ねたところ、当てはまると答えた割合が最も高いのは、
    ▽「戦争がなく平和な時代」で79%、次いで、
    ▽「治安がよい時代」が56%、
    ▽「男女が平等な時代」が48%、
    ▽「民主主義が成熟した時代」が47%でした。

    一方、
    ▽「経済的に豊かな時代」は40%、
    ▽「家族の絆が強い時代」は39%、
    ▽「地域が助け合う時代」は36%で、
    ▽「社会的弱者に優しい時代」は30%にとどまりました。

    「平成」になってよくなった 「情報通信環境」88%

    また10の分野について、「平成」になってから日本はよくなったと思うか悪くなったと思うか尋ねたところ、よくなったと答えた割合が高いのは、
    ▽「情報通信環境」が88%、次いで、
    ▽「道路交通網」が82%、
    ▽「防災」が75%、
    ▽「医療・福祉の体制」が65%、
    ▽「教育」が55%でした。

    一方、
    ▽「治安」は49%、
    ▽「雇用・労働環境」は40%、
    ▽「国の経済力」は26%、
    ▽「日本を取り巻く国際情勢」は25%で、
    ▽「政治への信頼」は22%にとどまりました。

    「昭和」「平成」どちらがよい時代? 年代別に異なる結果

    さらに、「昭和」と「平成」はどちらがよい時代だったと思うか尋ねたところ、
    ▽「昭和」は55%、
    ▽「平成」は42%でした。

    これを年代別にみてみますと、
    ▽「平成生まれ」がほとんどの10代・20代は77%が「平成」と答え、
    ▽「昭和」の時代を幼い時期に過ごした30代は、61%が「平成」と答えました。

    一方、
    40代以上は「昭和」という答えが多く、
    ▽40代は56%、
    ▽50代は66%、
    ▽60代は69%と、
    年齢があがるごとに「昭和」と答えた割合が増えていますが、
    ▽70歳以上になると「昭和」と答えた割合はやや下がり、58%でした。

    専門家「平成は戦争がなく平和なイメージ」

    これについて、平成の政治史に詳しい法政大学の白鳥浩教授は、「昭和の時代は、昭和20年までの戦争のイメージが強いため、その対比として平成は戦争がなく平和なイメージだと思っている人が多いのだと思う。40代以上の世代は、日本が右肩上がりに発展し、世界をりょうがしていたことを覚えているので、昭和がよいと答えているのではないか。ただ、70代以上の世代は、昭和に対するノスタルジーがある一方で、戦争に対する強い記憶があるため、平和な時代の平成もよいと答えていると思う」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190101/k10011765221000.html

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    1. 個人的には、平成の前半15年は薔薇色だったが、後半の15年は暗黒時代である…

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  9. 社説
    米中対立の試練に立ち向かえ 新時代に適した財政・社会保障に
    2019年1月1日6時0分

     米国が内向きの政治に転じ、欧州は、ポピュリズムの横行と英独仏の混迷で求心力が低下した。世界の安定を支えてきた軸が消えつつあるようだ。こうした中で、最も警戒すべきなのは、米国と中国の覇権争いによる混乱である。

     「米国が直面する最大の脅威」「中国の経済的侵略」と米政権高官の対中認識は厳しい。超大国の座を脅かされた米国は、かつて「戦略的パートナー」と呼んだ中国への姿勢を一変させている。

     トランプ政権のみならず、野党民主党も同じ認識を共有する。

     世界1位と2位の経済大国の対立は、安全保障や通商、ハイテクなど多岐にわたり、相当長い間続くと覚悟すべきである。

     米国とソ連による冷戦の終結宣言から30年、「新たな冷戦」に怯え、身をすくめていても意味はない。米国の同盟国であり、中国と深い関係にある日本こそが、地域の安定と繁栄を維持する責務を、粘り強く果たさねばならない。

     ◆トランプ外交への懸念

     最優先の課題は、米国を軸とした多国間協調の再生である。

     「米国第一主義」のトランプ大統領への不安は尽きない。貿易赤字縮小という目先の利益を、外交や安全保障より優先してきた。ツイッターの言動は予測できず、政権運営の稚拙さは目に余る。

     大統領選をめぐるロシアとの共謀疑惑などが深まれば、トランプ氏は窮地を脱しようと、一段と対外政策で強硬になりかねない。

     それでも、米国に代わりうる国はない。1国で世界の国内総生産(GDP)の4分の1、軍事費の3分の1を占める。米国を、国際的な秩序の維持に関与させることが、日本の国益につながる。

     ◆多国間協調の再生図れ

     日米首脳の対話は、対中認識をすり合わせ、米国に各国と協調するよう促す重要な場である。併せて、トランプ氏が通商問題と引き換えに、安保政策で中国に安易に譲歩しないよう確認すべきだ。

     閣僚が次々更迭されるトランプ政権の不安定さを考えれば、対外政策に関与しうる議会指導者や官僚、軍幹部、経済人らとも幅広い人脈を築くことが大切である。

     憂慮するのは、米中がさらに高関税を課し合う事態だ。世界経済の失速を避けるには双方に自制を求めるしかない。

     日本は、各国首脳との会談や、先進7か国(G7)、6月に大阪で開かれる主要20か国・地域(G20)などの会議で、米中対立を緩和させるための議論を主導すべきだ。孤立しがちな米国と各国の仲介も日本の役割となろう。

     多国間協調を支える自由貿易の網を広げることは急務である。米国との貿易協議に取り組みつつ、米国が離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)の拡大や、中国やインドなどアジア各国との自由貿易圏づくりを進めたい。

     中国による沖縄・尖閣諸島や南シナ海の現状変更を抑止するには日米同盟を地域の安定の基盤として機能させることが不可欠だ。

     自衛隊は、米軍との連携を強化し、装備と能力の高度化を進めるべきだ。豪州や東南アジア各国とも安保協力を深め、日米同盟を補完することが大事である。

     ◆一貫性ある対中政策を

     中国と向き合うには、長期的な視点が欠かせない。

     1978年に改革・開放政策を掲げた中国は、自由で開かれた国になると期待された。だが、89年の天安門事件では民主化運動を弾圧し、厳しい国際制裁を科された。中国は、日米欧とは異なる富強の大国の方向にカジを切った。

     威圧外交を展開し、軍事力を著しく増強した。他国のハイテク技術窃取、不公正な経済慣行、国内の厳しい統制は加速している。

     この30年、中国共産党総書記は習近平氏(国家主席)ら3人だ。同じ期間に米大統領は5人で、日本の首相は延べ17人に達する。

     平均の在任期間は米国6年、日本2年未満に対し、中国は10年となる。習氏は2018年の憲法改正で、国家主席の任期制限を撤廃し、終身の在任に道を開いた。

     日米両国とも、頻繁に選挙があり、政権が代われば対中政策は揺れ動いた。中国は、圧倒的に有利な立場にある。批判されても小手先の対応でかわし、相手国政権の交代を待てばよいからだ。

     世界最多の消費者と巨大な産業基盤を抱え、GDPは30年間で約30倍となった。今世紀半ばには、米国並みの国力の「社会主義現代化強国」を実現するという。

     とは言え、強い経済には陰りがみられる。成長率は徐々に低下してきた。企業債務は積み上がり、バブル崩壊の懸念が拭えない。

     巨大経済圏構想「一帯一路」には、アジア各国から、多額融資による過剰債務や中国の政治的影響力への警戒感が強まってきた。

     中国の強権的な拡張路線は、曲がり角に来ている。このままでは行き詰まることを、日本は習氏ら指導部に指摘すべきだ。

     中国が対米関係の悪化で、対日外交に意欲を示す今は、日中が率直に話し合える機会である。

     中国と日米欧は、相互に深く依存し、人、モノ、カネが活発に行き交う。東西両陣営に分かれていた冷戦期と異なる。中国を封じ込めることはできず、中国も世界への配慮なしには立ちゆかない。

     中国に、国際的ルールの順守と、日米欧との真の共存共栄を受け入れさせることが目標である。日本など、民主主義国の戦略と外交手腕が問われている。

     北朝鮮は、核実験や弾道ミサイル発射による挑発を控えている。小康状態の朝鮮半島に恒久的な緊張緩和をもたらす戦略が必要となっている。

     昨年6月の米朝首脳会談の後、非核化協議は失速した。北朝鮮に対し、核放棄が国の安定に欠かせないことを納得させなければならない。トランプ氏と金正恩朝鮮労働党委員長との再会談を含め、さまざまな対話を重ねるべきだ。

     日本は、トランプ氏が安易な妥協に応じないよう警戒する必要があろう。韓国はもとより、中露両国にも、国際包囲網を維持するよう訴え続けなければならない。

     4月30日、天皇陛下の退位で平成は幕を下ろす。30年間を総括し、内政の課題を明確にしたい。

     1989年に世界の15%だった日本のGDPは6%に低下し、中国に抜かれて3位となった。人口は減少に転じ、労働力不足が深刻な地方は社会基盤の維持さえ困難になりつつある。65歳以上の高齢化率も28%に倍増している。

     ◆将来不安の払拭急務だ

     読売新聞社は、昨年11月の世論調査で平成時代の印象を尋ねた。「不安定」と「停滞」が「安定」と「発展」を上回った。平成への改元直後の調査とは、ちょうど逆の結果となった。

     国民の後ろ向きの気持ちをどう払拭するのか。夏の参院選で与野党は具体策を示してほしい。

     まず直視すべきなのは、財政と金融の現状だ。

     長い不況に苦しみ、財政に依存し過ぎた結果、国と地方の長期債務残高は1100兆円を超えた。日本銀行の金融緩和も長引き、低金利で銀行が苦境に追い込まれる負の側面が目立っている。

     デフレから完全に脱却し、安定的な成長を目指す。同時に、財政再建に道筋をつけ、金融緩和の弊害除去を進める。政府と日銀、経済界が連携し、緻密な戦略を立てれば不可能なことではない。

     景気の持続的押し上げに欠かせない個人消費は低迷から脱していない。将来不安に備え、財布のヒモが固くなっているからだ。

     医療、介護、年金は、持続可能であると、国民が実感できるようにしたい。長寿化で給付の受け手が増え、支え手が減った以上、負担と給付のバランスを取り戻すべきだ。痛みは伴うが、将来世代へのツケを軽くできる。

     社会保障制度を支える消費増税が10月に控える。89年に3%で始まった税率は、30年間で10%に達する。消費税は、所得税より幅広い層が負担し、景気変動に左右されにくい。超高齢社会の安定財源であることを周知すべきだ。

     日本は幸いにも、社会の極端な分断、極右・極左勢力の台頭、深刻な格差といった、欧米に見られる混乱を免れている。安定した社会を、治安の良さや、教育への熱意、勤勉の尊重といった美点とともに次代に引き継ぎたい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181231-118-OYT1T50103

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  10. 新成人125万人、年男・年女は1055万人
    2019年1月1日22時19分

     総務省が31日に発表した2019年1月1日現在の人口推計によると、1998年に生まれた新成人は125万人(男性64万人、女性61万人)で、前年より2万人増えた。増加は2年ぶりだが、総人口(1億2632万人)に占める割合は0・99%で9年連続で1%を下回った。

     19年のえとの亥い年生まれの年男・年女は計1055万人(男性512万人、女性543万人)だった。総人口に占める割合は8・4%で、十二支別では7番目だった。

     出生年別では、72歳の誕生日を迎える47年生まれが206万人で最も多く、次いで48歳となる71年生まれが196万人だった。それぞれ第1次ベビーブーム(47~49年生まれ)、第2次ベビーブーム(71~74年生まれ)世代に当たる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190101-118-OYT1T50002

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    1. 新成人125万人 前年比2万人増
      2019年1月1日5時0分

       総務省が31日に発表した2019年1月1日現在の人口推計によると、1998年に生まれた新成人は125万人(男性64万人、女性61万人)で、前年より2万人増えた。増加は2年ぶりだが、総人口(1億2632万人)に占める割合は0・99%で9年連続で1%を下回った。

       19年のえとの亥い年生まれの年男・年女は計1055万人(男性512万人、女性543万人)だった。総人口に占める割合は8・4%で、十二支別では7番目だった。

       出生年別では、72歳の誕生日を迎える47年生まれが206万人で最も多く、次いで48歳となる71年生まれが196万人だった。それぞれ第1次ベビーブーム(47~49年生まれ)、第2次ベビーブーム(71~74年生まれ)世代に当たる。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190101-118-OYTPT50135

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    2. 新年の新成人は125万人 9年連続で総人口の1%下回る
      2018年12月31日 17時54分

      新年を20歳で迎える新成人は、総務省の推計で125万人で、9年連続で総人口の1%を下回りました。一方、来年の「い年」生まれの人は1055万人となっています。

      総務省の推計によりますと、元日を20歳で迎える新成人の数は、男性が64万人、女性が61万人の合わせて125万人で、前の年に比べて2万人増えました。

      日本の総人口に占める割合は、前の年を0.02ポイント上回って0.99%になりましたが、9年連続で1%を下回っています。

      平成に入ってから、新成人は、第2次ベビーブーム世代の昭和48年生まれの人が成人になった平成6年の207万人をピークに減少傾向が続いています。

      一方、来年の「い年」生まれの人は、来月1日現在で男性が512万人、女性が543万人の合わせて1055万人で、総人口の8.4%となっています。

      十二支別では、「うし年」生まれが1087万人で最も多く、「い年」は7番目です。

      「い年」生まれで最も多いのは、第1次ベビーブーム世代で来年72歳になる昭和22年生まれの206万人、次いで、48歳になる昭和46年生まれの196万人、60歳になる昭和34年生まれの152万人などとなっています。

      最も若い平成19年生まれの12歳になる人は108万人で、昭和22年生まれのおよそ半数となっています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181231/k10011764321000.html

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  11. 平成で市区町村は…発展67% 衰退30% NHK世論調査
    2019年1月2日 4時54分

    ことし5月に元号を「平成」から改める改元が行われるのを前に、NHKが行った世論調査で、自分が住む市区町村が「平成」になって発展したと思うか尋ねたところ、「発展した」が67%、「衰退した」が30%でした。

    NHKは去年9月から11月にかけて、無作為に抽出した、全国の18歳以上の男女合わせて6000人を対象に郵送で世論調査を実施し、59%にあたる3554人から回答を得ました。

    この中で、あなたの住む市区町村が「平成」になって発展したと思うか、衰退したと思うか尋ねたところ、「発展した」が67%、「衰退した」が30%でした。

    これを自治体の規模別に見ますと「東京23区と政令指定都市」では74%、「政令指定都市を除く市」は66%、「町と村」は58%と、規模が小さくなるほど、「発展した」が減り、「衰退した」が増えています。

    また、いわゆる「平成の大合併」と呼ばれる市町村合併の評価を尋ねたところ、「大いに評価する」が4%、「ある程度評価する」が50%、「あまり評価しない」が36%、「全く評価しない」が7%でした。

    これについて、日本の地方政治に詳しい法政大学の白鳥浩教授は「昭和の時代は国のスローガンとして国土の均衡ある発展というものがあったが、それがなしえないと言うことで平成の大合併が後押しされた。市町村合併が行われ、都市に資源を集中する中で、地方や小さな自治体は置き去りにされていくという選択が行われた。そういう時代が平成だったということをよく表している」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190102/k10011765311000.html

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  12. NEWSポストセブン
    「改元」で読む日本史 元号はどうやって決められてきたか - 2019/1/2
    https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html

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    1. 「改元」で読む日本史 元号はどうやって決められてきたか
      2019.01.02 07:00

       春には平成に代わる「新元号」が発表される。飛鳥時代の「大化」に始まり、日本の歴史は実に247の元号と共に歩んできた。元号は、中国との向き合い方と浅からぬ関係がある。朝貢外交の末に中国をあがめ、“臣下”となれば自ら元号を定めることができなくなり、中国のそれを用いることになる。では日本はどうだったのか。『東大教授が教える やばい日本史』『日本史のツボ』などベストセラーを連発する東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏が、「改元」をキーワードに日本史を深く読み解く。

       * * *
       ぼくは聖徳太子の遣隋使は意地の表明であり、ギリギリのやせ我慢だったと思っている。当時の日本と「隋」王朝とでは国力に雲泥の差がある。賢明な聖徳太子がそのことを認識していないはずはない。だから、「日いづるところの天子、日没するところの天子に書をいたす、つつがなきや」という国書の文章は、日本の大王と「隋」の皇帝を同格のものとした、きわめて危険な冒険であった。「隋」の皇帝は激しく機嫌を損ねるかもしれない(実際に激怒したらしい)。でも我が国が自立する国家であるという一線は譲ることができない。それが太子の考えだったのだと思う。

       実際に現地に赴く使者の小野妹子は、無礼である、と殺されることも覚悟していたのではないだろうか。幸いにして妹子は返書を得て帰国したが、日本の無礼を厳しく糾弾する内容だったと伝わる返書は、途中で失われたとして朝廷には提出されなかった。

       そんな緊張に晒されても、日本は中華帝国の家来となる道を選択しなかった。天武・持統天皇の頃には神話世界を天照大神を中心として整理し、神の子孫が天皇であると位置づけた(だから持統天皇が天照大神のモデルだといわれる)。皇帝と同格の「天皇」という称号を用いたのもこの頃からであり、「日本」を国号と定めた。

       そして、わが国は独自の元号を用いるようになった。元号は「大化」から始まるが、その後しばらくは定められたり空白期があったりで、不安定であった。持統上皇が補佐する文武天皇5年(701年)に「大宝」が元号として掲げられ、それからは現在の平成まで、切れ目なく続いている。言うまでもないが、天皇の代替わりのときにのみ改元されるようになったのは明治になってからで、それまでは大きな事件(政争、戦乱、天変地異、飢饉など。もちろん天皇の代替わりもこれに該当する)が起きると、人心一新を図るために、改元が行なわれた。

       この意味で、元号とは、日本が自立する国家である証しであった。太平洋戦争の敗戦後、天皇主権が否定されると、元号の廃止も検討された(例えば石橋湛山は否定論者であった)。昭和25年(1950年)2月には、参議院で元号を存続させるや否や、という議論がもちあがった。

       このとき高名な古代史研究者(東京大学教授、1951~62年まで史料編纂所所長)の坂本太郎は「元号は独立国の象徴である」と論陣を張った。坂本の説には、歴史事実から見て、確かに一理があったのである。
      https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html

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    2. ◆平将門と源頼朝の違い

       もっとも、日本の庶民までが元号を知っていたかというと、字の読み書きができなかった彼らの日常生活には浸透していなかったであろう。元号よりも十干十二支(甲・乙・丙・丁…と、ね・うし・とら・う…の60通りの組み合わせ)が使われて、時間の観念を構成した。だから関東の荒野で平将門が反乱を起こしたとき、彼は「新皇」を名乗って幼稚ながら自分の政府を作っているが、元号を新たに制定してはいない。元号を意識していなかったのだろう。

       同じ武士でも、鎌倉幕府を開いた源頼朝になると、元号をしっかりと政治に取り入れている。治承4年(1180年)に反乱軍として歩みを始めた彼は、平家や木曽義仲などライバルの影響下にある中央政府が改元しても、養和とか寿永の年号を使用しなかった。寿永2年(1183年)に朝敵の汚名を返上して初めて、中央と同じ元号を関東でも用いるようになったのである。このあたり、政治家・頼朝の意識の高さを見ることができる。

       頼朝は中央政府が定めた年号を用いなかったときには、治承の年号をそのまま使い続けた。これに対し、自分の支配している地域でのみ有効な年号が使われた例もある。こういう年号を「私年号」というが、私年号が用いられた事例は、調べてみるとさほど多くない。たとえば京都の朝廷や幕府が衰退し、地方に下克上を旨とする大名たちがしきりに勃興した戦国時代においても、改元の情報はそれなりに地方に伝えられ、戦国大名たちは新しい元号を直ちに自分の治世に取り入れている。

       この辺りは「分裂」がキーワードであるはずの戦国時代の「(日本)国のまとまり」を考える際に、大切な材料を提供してくれる。

       織田・豊臣政権が生まれ、江戸幕府が誕生すると、天皇や朝廷が政治・経済に積極的に関与することはなくなっていった。このとき天皇のもとにどんな権限が残っていたのかを考えてみると、ぼくはそれは「時間を司る」権能であると理解している。具体的に言うと、暦を制定すること、それに改元を実施することである。

       このうち、暦の制定はやがて幕府が担い手になっていく。朝廷がもっていた宣明暦は800年も使われていた古いものだったので、日蝕や月蝕が明らかに当たらなくなっていった。そこで幕府は渋川春海の貞享暦を新たに採用したのだ。ついでに言うと貞享暦もやがてズレが生じるようになった。それは地球の大きさが正確に分かっていなかったために、計算にどうしても狂いが生じたからであった。そこで幕府は天文方を創設し、地球の大きさの測定に乗りだした。このとき日本列島をくまなく歩いて地図を作ると共に、地球の大きさを計算するためのデータを実測したのが有名な伊能忠敬だった。

       それはさておき、かくて天皇の大きな仕事として最後まで残ったのが、実に改元だったのである。
      https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html?PAGE=2

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    3. ◆「永和元年」が決まるまで

       さて、それでは実際にどのような手順で改元が行なわれたかを見ていこう。例に挙げるのは南北朝時代の応安から永和への改元である(典拠は貴族の日記である『愚管記』と『迎陽記』が主で、他に様々な記録の類。『大日本史料』六之四十三所収)。

       この時、後円融天皇が即位したので、応安8年(1375年)を永和元年に改めた。なお、これは京都の朝廷(北朝)の話で、この時期には吉野にも南朝があった。明治以降は水戸学を受けて南朝が正統とされたが、それまでの朝廷では、北朝が正統であることは常識であり、疑いすら持たれなかった。

       この年の2月4日、今月中に改元があるらしいことが貴族の間に伝わる。

       8日、改元の一件の実務を担当する(これを当時は「奉行する」といい、その任に当たる人を「奉行」と称した)蔵人・右少弁の坊城俊任が新しい元号を勘案する人(勘者)のところに赴き、「来る24日に新元号を定める会議(改元定)を開きます。その場にあなたの案を披露して下さい」と依頼する。

       10日、改元定への出席メンバーのもとに赴き、「改元定に出席して下さい」と伝える。

       改元定の予定は24日だったが、諸事情あって、27日に延引した。24日ごろ、5人の勘者は自分の意見を会議の出席者それぞれに知らせている。

       27日、御所の正式な会議室で改元定が開催される。出席者は9人。

      【1】右大臣・九条忠基
      【2】前権大納言・三条実音
      【3】大納言・中院具通
      【4】大納言・近衛兼嗣
      【5】中納言・柳原忠光
      【6】中納言・洞院公定
      【7】中納言・三条公時
      【8】中納言・万里小路嗣房
      【9】参議・中御門宗泰

       彼らの手もとには、資料として、5人の勘者の意見書が準備される。意見書は次のように元号の案と、出典を書いたものである。

      「年号事
      嘉長
       文中子曰、嘉謀長策、勿慮不行、
      寛正
       孔子家語曰、外寛而内正、
      嘉慶
       荘子注疏曰、吉者福善之事、祥者嘉慶之徴、

        前権中納言藤原朝臣
        (勘解由小路)兼綱」

       勘者は次の面々。文章博士二人が含まれていることから分かるように、貴族社会で物知りと評価された人たちである(現在の有識者に当たる)。

      【あ】前権中納言・勘解由小路兼綱
      【い】権中納言・柳原忠光(改元定出席者でもある)
      【う】左大弁・東坊城長綱
      【え】文章博士・菅原在胤
      【お】大学頭兼文章博士・日野氏種

       彼らが提案したのは元号の案は以下の通り。

      【あ】嘉長・寛正・嘉慶
      【い】永和・宝仁・寛永
      【う】慶長・文昭・文長
      【え】建初・延徳・文弘
      【お】観仁・貞享・建正

       勘者の提案をもとに、9人の会議出席者は適当な元号を選ぶ話し合いを始める。この時の議事の進め方は、いわば重箱の隅のつつき合い。この「嘉長」という案にはこういう欠点がある、とけなす。かくて、この減点法による論議で生き残ったものが候補となる。

       たとえば、【3】の中院具通は「和の字には軍門という意味がある」と言い出す(典拠は不明)。これに則ると、「永和」という案だと「永く武を用いる」という意味になる。となると戦争の絶え間がない、という意味にとれるので、まずい。だれかが、でも「文和」という元号が既にあるぞと言うと、いや「文和」ならば、文が上で武が下になるので良いのだ、と言い返す。屁理屈というか子どもの口喧嘩のレベルかもしれないが、この調子で議論を進めていく。
      https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html?PAGE=3

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    4. ◆元号候補には“パクリ”もある

       さて議論の末、会議出席者はそれぞれが推す元号案を決定する。「永和」は中院具通に攻撃されたにもかかわらず、なかなかの人気を集めた(もしかすると、具通は皆に嫌われていたのだろうか?)。

       9人が推したのは、それぞれ以下の通り。

      【1】永和 【2】永和・慶長 【3】文弘 【4】永和・寛永 【5】(勘者【い】と同じ人物)永和・宝仁・寛永 【6】永和 【7】永和・延徳 【8】永和 【9】永和・延徳

       これを受けて奉行の坊城俊任は御所の台盤所に赴いた。ここに後円融天皇が出御し、太閤(前関白であり、真の権勢者)・二条良基、前関白・近衛道嗣、現在の関白・二条師良が控えていた。俊任は「永和と延徳のどちらが宜しいでしょうか。天皇にお決めいただきたいと皆が申しております」と申し上げる。天皇は15歳の青年なので、関白経験者の3人の補佐を受けて「皆が永和と申しておるのだからそれでよいだろう」とご判断が下された。そこで「応永8年を改めて永和元年となす」と決まり、天皇の「詔書」が作成された。

       改元の儀はこれで終了するが、いくつか補っておきたい。まず改元定への出席者、元号案の勘者、これらの顔ぶれを決めたのは当時の朝廷をリードしていた二条良基であろう。

       次に元号の案。これにはこの時は用いられなかったが、後に使われたものが多く含まれている。寛正、嘉慶、寛永、慶長、延徳、貞享である。勘者は以前に候補になったものをリサーチし、それも自分の提案として用いる。同じものが何度も候補になるから、こういうことが起きるのだろう。

       この事態は何を意味するか。元号の候補はみな中国の典籍を根拠としている。物知りの貴族たちはすごいな。中国の古典に通暁しているのだな、と感心しそうになるが、実はそうでもないのかもしれない。本当に古典に詳しいなら、先人の案を拝借することはないのだから。自分の考案の結果を、堂々と発表すれば良い。

       それを考えると、面白い発見がある。「永和九年」と書き出す書、といえば何か。中国の古典に詳しい方ならば容易に答えられるだろう。書道の神、書聖と尊崇される王羲之の作品としてあまりにも名高い『蘭亭序』である。

       中国では「東晋」の時代にあたる永和9年(353年)3月3日、王羲之は客を名勝・蘭亭に招き、総勢42名で曲水の宴を開いた。その時に書かれたのが『蘭亭序』であり、王羲之のものでも最高の書とされる。永和を年号とするなら誰かこれについて触れていても良いと思うのだが、それがない。日本の貴族たちの教養に疑問符を投げかけたくなる史実である。

      ◆平成は「あり得ない」元号だった?

       最後に「私たちの平成」について蛇足を述べて本稿を閉じることにする。朝廷は伝統を大切にする。というか、それは固執する、と言って良いほどのレベルである。それゆえに明治になるまで、朝廷はずっと基本的にこうしたやり方で元号を決定してきたと言って良い。とすると、明治より前に「平成」が改元定に提案されたら、どうなるだろうか。おそらくは即座に却下されていたに違いない。
      https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html?PAGE=4

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    5.  平成は音でも文字の形でも「平城」に通じる。平城天皇は桓武天皇の皇子。皇位を降りた後、藤原仲成・薬子兄妹を側近として取り立て、弟の嵯峨天皇と争った。政争は嵯峨天皇に軍配が挙がり、仲成は射殺され、薬子は服毒自殺、平城上皇は仏門に入った(薬子の乱)。こののち皇位は嵯峨天皇の系統で受け継がれていき、上皇の血筋は伝わらなかった。貴族たちはこうしたことを嫌う。だから「平成」が元号になる可能性は明治以前ならほぼゼロである。

       だが、時代は変わった。元号は天皇お一人につき一つとなった。そうした因習にとらわれる必要はない。新しい時代には新しい元号がふさわしい。この観点からも、次なる元号の発表が待ち遠しい。

      【プロフィール】ほんごう・かずと/1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当。近著に『戦国夜話』『上皇の日本史』『軍事の日本史』など。様々なドラマ、アニメ、コミックなどの時代考証にもかかわる。

      ※週刊ポスト2019年1月1・4日号
      https://www.news-postseven.com/archives/20190102_833491.html?PAGE=5

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  13. 社説
    日本経済再生 成長力高め安定軌道に乗せよ
    2019年1月3日6時0分

     ◆消費増税の円滑な実施が重要だ◆

     足踏み状態の景気を再加速して、安定成長の軌道に乗せることが出来るか。内外に課題を抱える中、今年の日本経済は、正念場を迎えよう。

     名目国内総生産(GDP)は平成の30年間で約150兆円増え、雇用状況を示す有効求人倍率は歴史的な高水準にある。

     ところが、30年前に4%を超えていた潜在成長率は、1%前後の低空飛行が5年以上続いている。経済の推進力は頼りない。

     ◆賃上げ継続が欠かせぬ

     規制緩和や成長戦略を通じて新産業を育成し、生産性を高める。政府は、民間主導による経済の底上げを図らねばならない。

     企業が将来を見据え、設備投資を積極化させることも重要だ。特に大企業が、利益を海外投資だけでなく、国内投資の拡大につなげることがカギになる。

     2012年12月の第2次安倍内閣発足時から続く現在の景気拡大期は、1月に戦後最長を更新するとみられる。しかし、拡大の基調は緩やかで、実感に乏しい。

     原因は、GDPの過半を占める個人消費の伸び悩みにある。消費を押し上げるには、高水準の賃上げの継続が欠かせない。

     幸い足元の企業業績は総じて好調で、利益は最高水準にある。

     企業の内部留保は過去最高の450兆円に上っている。業績の良い企業は、従業員に利益を還元してもらいたい。賃上げの動きを、労働者の7割が働く中小企業に広げることも大切だ。

     同時に、非正規雇用の労働者をいかに正社員に登用していくかが課題と言えよう。

     非正規の賃金は、30歳代前半で正社員の約75%の水準に、50歳代前半では半分程度にとどまる。

     これでは安心して働けないのは当然だ。企業には非正規雇用を少しでも減らし、正規雇用を増やす努力が求められる。

     有効求人倍率の上昇を喜んでばかりもいられない。物流や介護などの現場は人手不足が深刻だ。

     ◆不透明感増す海外経済

     バブル経済崩壊後は、需要の不足がデフレ経済を長期化させた。今度は、人手不足が供給制約となり、経済成長の足かせになる可能性がある。既に人手不足が原因の企業倒産が増えてきている。

     日本銀行の調査では、人手が足りないと感じる企業の割合は一段と高まり、バブル末期に肩を並べる水準に達している。

     政府は、女性や高齢者が働きやすい環境を整える一方で、即戦力となる外国人労働者の受け入れを着実に進める必要がある。

     消費者物価は伸び悩み、デフレからの完全脱却の展望は開けていない。量的金融緩和から脱した欧米の中央銀行とは対照的に、日銀は出口戦略を描けずにいる。

     景気減速時に打つ手が限られているのも気がかりだ。

     地方銀行の収益力低下といった金融緩和の弊害が目立つ。日銀には、内外の動向に配慮した粘り強い政策運営が求められる。

     今年の日本経済にとって最も心配なのは、海外経済が減速傾向を強めている点である。

     米中貿易摩擦がさらに激化すれば、世界経済への影響は大きくなる。投資家の不安心理を背景に、日経平均株価は昨年末、2万円の大台を一時割り込んだ。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢も混沌こんとんとしている。

     米国の金融政策の動向などによっては、新興国からの資金流出や円高進行のリスクも拭えない。政府・日銀にとっては、一層の警戒を要する局面になろう。

     10月には消費税率が8%から10%に引き上げられる。軽減税率制度が導入され、酒類と外食を除く飲食料品と、定期購読される新聞の税率は8%に据え置かれる。

     ◆軽減税率制度の定着を

     社会保障費の増大で、将来的には消費税率のさらなる引き上げが避けられまい。国民の痛税感を和らげるには、軽減税率の定着が不可欠と言える。制度を円滑に導入することが肝要だ。

     消費増税に合わせて、キャッシュレス決済をした人へのポイント還元など、多くの景気対策が実施される。政府は、消費者と小売りの現場を混乱させないよう制度設計を工夫すべきである。

     2019年度予算案は、当初予算として初めて100兆円を超えた。税収は増えるが、3分の1を新規国債発行で賄う借金頼みの構図は変わっていない。

     日本の長期債務は1100兆円と、GDPの2倍になる。主要国で最悪の水準だ。社会保障制度の改革や予算の重点化など、財政健全化の手を緩めてはならない。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190102-118-OYT1T50084

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  14. 新元号公表4月1日…政府方針 準備期間を確保
    2019年1月3日5時0分

     政府は5月1日の皇太子さまの即位・改元に先立ち、新元号を定める政令を4月1日に閣議決定し、公表する方針を固めた。改元に伴う官民のシステム改修などの準備期間を十分確保すべきだと判断した。安倍首相が1月4日の年頭記者会見で発表する見通しだ。

     元号を平成から新元号に改める政令の施行日は、皇太子さまが即位する5月1日とする。政府は複数の学者から提出された新元号の候補案を最終的に3案に絞り、有識者や衆参両院議長の意見を踏まえて閣議決定する。政令は今の天皇陛下が署名のうえ、公布される。

     自民党内の保守系議員らは、天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を重んじる立場などから、「新元号は新天皇が5月1日に署名、公布すべきだ」と主張していた。こうした声を踏まえ、政府は4月中旬の新元号公表も検討したが、国民生活への配慮を優先して4月1日に公表することにした。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190103-118-OYTPT50188

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    1. [スキャナー]「現天皇公布」で決着…新元号公表
      2019年1月3日5時0分

       5月1日の改元まで4か月を切った。政府は新元号の事前公表のあり方をめぐって調整した結果、国民生活への配慮から4月1日に事前公表する方針を固めた。政府には、即位に伴う10連休で国民生活に支障をきたさないようにするという課題が残っている。(政治部 傍田光路)

      「憲法を重視」 首相決断
        ■保守派VS官邸

       昨年12月13日の首相官邸4階。いつもは静かな衛藤晟一首相補佐官の部屋に怒号が響いた。

       「どうして5月1日に新元号を決める政令を公布できないんだ」

       声を上げた衛藤氏がにらみつける先には、古谷一之官房副長官補と近藤正春内閣法制次長がいた。

       彼らはこの日、新元号を決める政令をいつ公布すべきかを協議していた。保守派の論客で知られる衛藤氏は、新天皇の即位前に新元号を決めた先例がないとして、5月1日に新天皇が政令を公布するよう訴えた。

       天皇一代に元号一つを定める「一世一元」制を踏まえれば、新天皇が自ら新元号を公布するのが筋というわけだ。衛藤氏らはこの日までに、新天皇が公布できるようにするための案を政府に複数示していた。

       政府の事務方は、新元号を事前決定すれば現天皇による公布は避けられないと判断していた。新元号の発表から公布までに数週間もの間が空くことになるためだ。政令は、閣議決定から数日以内に公布するのが通例だ。内閣法制局は、新元号を定める政令だけ特別扱いするのは、天皇の政治的関与を禁じる憲法に照らして「適当ではない」との見解をまとめていた。

       12月13日の協議でも、近藤氏は「憲法、法律を重視すべきだ」と衛藤氏に反論し、一歩も譲らなかった。約1時間の話し合いは物別れに終わった。

       保守派の方針通り5月1日に政令を公布すれば、翌5月2日から新元号が始まる。保守派は政令の効力を1日午前0時にさかのぼらせ、1日から新元号を始めることも提案した。しかし、新天皇が公布する時点で政令の日付は「平成」のままで、整合性が取れなくなるおそれもあった。

        ■麻生氏の支え

       安倍首相は12月18日、官邸で面会した衛藤氏に「新元号の閣議決定(事前公表)と公布は分離できない」と言い渡した。この時期を境に、新元号をめぐる最大の焦点は「いつ事前公表するか」に移った。

       政府は、システム改修の時間が十分取れるよう、改元1か月前である4月1日の事前公表を想定して準備していた。その一方で、首相は保守派の意向をくみ、4月中旬に公表する選択肢も捨てずにいた。

       早く公表して国民生活の混乱回避を優先すべきか、公表をぎりぎりまで遅らせて支持基盤である保守派に配慮すべきか。首相は「板挟み」の立場に置かれた。

       政府内には、経済人らで作る「天皇陛下御即位30年奉祝委員会」などによる「感謝の集い」(仮称)が4月10日に行われた後の4月11日公表案が有力な選択肢として浮上した。

       悩む首相の背中を押したのは、盟友の麻生副総理だった。

       「陛下は国民が混乱することは望んでおられません。4月1日に(事前公表)すればいいんじゃないですか」

       昨年末、首相と向き合った麻生氏はこう切り出した。麻生氏が事前公表に否定的な考えであることは首相自身も知っていただけに、「麻生さんがそう言うなら」と応じた。「4月1日公表」が固まった瞬間だった。

      初の10連休 対策急ぐ…保育や医療

       皇太子さまが即位される5月1日を含め、前後10日間は10連休となる。政府は連休中、保育や医療などの行政サービスに支障が生じないよう、2月までに対策をまとめる方針だ。

       10連休は、祝日法が施行された1948年以降、最も長い。内閣府によると、これまでは9連休が7例あり、いずれも年末年始だった。ゴールデンウィークに合わせるとはいえ、これだけ長期の休みは異例の事態だ。対策を講じるにあたっては、自治体や民間の協力が欠かせない。

       保育園の多くは連休中、休園になる見込みだ。厚生労働省は「休日保育などが確保されるよう自治体に要請する」としている。

       しかし、ただでさえ待機児童に悩む自治体の対応には限界もありそうだ。東京都世田谷区は都内の市区町村で最多の待機児童486人(昨年4月1日現在)を抱える。休日保育を利用できる保育園を増やすことも検討しているが、「保育士不足で、対応は容易ではない」(保育課)という。

       医療サービスへの影響も懸念される。連休中はかかりつけ医や近くの病院が休み、年末年始と同様、地域の医療機関が交代で患者を診察することになりそうだ。

       日本医師会は昨年11月、10連休に向けたプロジェクトチームを設けた。初会合では、救急医療体制が大きな課題になるとの考えで一致した。都道府県医師会にアンケートを行い、対応を検討する。

       皇居で2日行われた新年一般参賀に訪れた東京都江東区の女性パート従業員(76)は「普段も万全とは言えないのに……」と医療サービスへの不安を口にした。過去に救急搬送された夫の受け入れ先病院がすぐに見つからなかった経験があるという。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190103-118-OYTPT50155

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  15. 社説
    揺らぐ国際秩序 「自国第一」で安定は築けない
    2019年1月4日6時0分

     ◆同盟の信頼性をどう確保するか◆

     法の支配や民主主義に基づく米国中心の同盟と発展モデルは、中国とロシアから露骨な挑戦を受けている。冷戦終結後の30年間で、世界情勢は大きく転換した。

     米国と欧州では、国内政治の混乱と社会の分断が目立つ。同盟と国際秩序の維持を担う米欧日の指導者の責任は重い。

     ◆不安が残る米安保政策

     トランプ米大統領は、1期目の折り返しに入る。行き過ぎた独断体制や議会との対立で、政権運営が麻痺まひする事態が懸念される。

     同盟と国際協調を重視する閣僚や高官の多くが、トランプ氏との衝突により、更迭や辞任に追い込まれた。離職率は歴代政権と比べて高い。専門家のチェックが働かず、誤った政策が遂行されることへの不安が拭えない。

     昨年の中間選挙の結果、新議会は、野党・民主党が下院の過半数を握り、上下両院で多数派が異なる「ねじれ」状態となった。トランプ氏が推進する法案や予算の審議が難航するのは必至だ。

     2016年大統領選でトランプ陣営がロシアと共謀したとされる「ロシア疑惑」の捜査や議会での追及は波乱要因となる。トランプ支持者と反対派の溝がさらに深まるのは避けられまい。

     国境の「壁」建設など、内政上の公約を思うように実現できなければ、トランプ氏は外交に活路を見いだそうとするだろう。

     中国との貿易摩擦をどう収拾するのか。北朝鮮に非核化の具体的な措置を取らせることができるのか。シリアやアフガニスタンからの米軍撤収・削減で、過激派の台頭を招くことはないのか。

     いずれも、確固とした戦略や解決策が見えないのは問題だ。

     「米国第一」主義の先鋭化に伴い、同盟の信頼性が低下する事態を警戒する必要がある。

     米軍の海外駐留は、米国と同盟国の防衛に寄与し、地域情勢の安定を支えている。トランプ政権はこの認識を基に、外交安保政策を練り直すべきだ。日本や北大西洋条約機構(NATO)による同盟強化の取り組みも欠かせない。

     中東情勢は、混迷が続く。

     サウジアラビアとイランの覇権争いに、米国のサウジ支援強化やイランとロシアの関係緊密化が加わり、複雑さを増した。

     こうした国々が関わるシリアやイエメンの内戦を終結させ、テロの温床を断つことが重要である。エネルギー供給を確保し、難民流出を防ぐうえでも国際社会は情勢の安定に全力を挙げるべきだ。

     地域統合を深化させてきた欧州連合(EU)は曲がり角に立っている。国家を超越する共同体の建設を目指す「壮大な実験」は、正念場を迎えたと言えよう。

     ◆EU立て直しが必要だ

     英国のEU離脱は3月29日に迫る。秩序立った離脱の道筋は見えない。深刻な局面である。英国とEUは、世界経済への悪影響を食い止める重い責務を担っていることを忘れてはならない。

     EU加盟国は、通商政策や移民政策に関する権限をEUに段階的に移譲することで密接な関係を築いてきた。英国の混迷は、EUからの「主権回復」が、強硬離脱派が主張するようには容易でない現実を如実に示している。

     欧州を主導する英仏独の首脳が逆境に陥り、威信を低下させている現状は心もとない。

     メルケル独首相は、難民受け入れ政策への批判を払拭ふっしょくできないまま、与党党首の座を明け渡した。構造改革を推進するマクロン仏大統領は、「金持ち優遇」との非難を浴び、反対デモの激化によって軌道修正を迫られた。

     主要国の内政が安定してこそ、EUの立て直しは可能になる。EUは、ギリシャ発の財政・金融危機や難民大量流入への対処が加盟国の反発を招いた経験を踏まえ、信頼を取り戻さねばならない。

     5月の欧州議会選で、「反EU」と「自国第一」を掲げる勢力がどこまで議席を伸ばすかが、欧州の前途を占う指針となる。

     ◆分断の拡大を防ぎたい

     「都市」対「地方」、「エスタブリッシュメント(既得権層)」対「労働者層」、「グローバリズム」対「国家主義」などで国民が分断する構図は、欧米の先進国で共通の現象となりつつある。

     亀裂と混乱の拡大は、ポピュリズム(大衆迎合主義)や極左、極右主義のさらなる伸長を招く恐れがある。中国とロシアが、自国の強権モデルの安定と優位性を宣伝する材料にもなろう。

     欧米モデルを不断に見直し、国民が結束できる政策を進める努力が求められる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190103-118-OYT1T50082

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  16. 新しい元号 4月1日に発表 安倍首相が表明
    2019年1月4日 16時17分

    年頭にあたって安倍総理大臣は、三重県伊勢市で記者会見し、平成に代わる新しい元号について「国民生活への影響を最小限に抑える観点から4月1日に発表する考えだ」と述べ、ことし4月1日に閣議決定し、直ちに発表したうえで、皇太子さまが即位される5月1日に元号を改める考えを示しました。

    会見の冒頭、安倍総理大臣は「平成最後となる新年にあたり、先ほど伊勢神宮を参拝し、皇室のいやさかとわが国の安寧、発展をお祈りした。ほぼ200年ぶりに皇位継承が行われる歴史的な1年の始まりに際し、いつにも増して身の引き締まる思いだ」と述べました。

    そして、「5月1日には皇太子殿下がご即位され、改元が行われる。新しい元号はこれまで改元にあたって決定・公表されてきたが、今回は、国民生活への影響を最小限に抑える観点から、先立って4月1日に発表する考えだ」と述べ、平成に代わる新しい元号をことし4月1日に閣議決定し、直ちに発表したうえで、皇太子さまが即位される5月1日に、元号を改める考えを示しました。

    また、新元号を定める手続きについて、「4月1日に元号を改める政令を閣議決定し、政令の公布は通常の手続きに従って行う考えだ。具体的にどのような過程を経て元号を選定するかは、平成改元時の手続きを踏まえつつ決めていきたい」と述べ、前回、平成への改元の際の手続きを踏襲する考えを示しました。

    また、安倍総理大臣は政権の最大のチャレンジと位置づける、全世代型社会保障への改革について「わが国では少子高齢化が急速に進んでおり、まさに国難とも呼ぶべきこの課題に真正面から向き合い、未来への改革を進めなければならない」と述べました。

    そのうえで「本年10月から幼児教育を無償化する。来年4月からは真に必要な子どもたちの高等教育も無償化し、十分な給付型奨学金を支給する。その財源となる消費税率の引き上げは前回の反省のうえに、本年いただいた消費税をすべて国民の皆様にお返しするレベルの十二分の対策を講じ、景気の回復基調をより確かなものとしていく」と述べました。

    同時に「働き方改革の上にさらなる雇用制度改革を進める。そのうえで、医療・年金など社会保障制度全般にわたる改革の検討に入る。わが国の社会保障制度を子どもから子育て世代、現役世代、高齢者まで、すべての世代が安心できるものへと改革していく。本年はその力強いスタートを切る年、『全世代型社会保障・元年』だ」と述べました。

    一方、外交について、安倍総理大臣は「保護主義への疑念が高まる世界にあって、日本はしっかりと自由貿易の旗を高く掲げ、新しい時代の公正なルールづくりをリードしていく」と述べました。

    また、ロシアとの関係について「北方領土問題を解決して平和条約を締結する。事情が許せば、今月下旬に私がロシアを訪問し、平和条約交渉を前進させる考えだ。今こそ、戦後日本外交の総決算を行っていく」と述べ、北方領土問題の解決に強い意欲を示しました。

    さらに憲法改正について「まずは具体的な改正案を示して、国会で活発な議論を通じて、国民的な議論や理解を深める努力を重ねていくことが、選挙で負託を受けた私たち国会議員の責務であろうと考えている。国会において、与党、野党といった政治的な立場を越え、できるかぎり広範な合意が得られることを期待している」と述べ、憲法改正に向けて、国会で与野党を超えた合意が得られることに期待を示しました。

    一方、安倍総理大臣は、ことし夏の参議院選挙に合わせて衆議院の解散・総選挙に踏み切る可能性について「『参議院選挙に合わせて衆議院選挙を行うのではないのか』という声が一部にあるということは承知しているが、私自身の頭には片隅にもない」と述べました。
    伊勢神宮に参拝
    年頭にあたって安倍総理大臣は、4日、三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝し、初詣に訪れた人たちに、手を振ったりハイタッチで応じたりしていました。

    安倍総理大臣は年頭にあたって4日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を訪れ、石田総務大臣や山下法務大臣、吉川農林水産大臣ら11人の閣僚とともに、外宮、内宮の順に参拝しました。

    参拝のあと安倍総理大臣は、地元のボーイスカウトやガールスカウトに所属する小学生たちから花束を受け取り、一緒に記念撮影をしました。

    伊勢神宮には、多くの参拝客が初詣に訪れていて、安倍総理大臣は声をかけられると手を振ったり、ハイタッチで応じたりしていました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190104/k10011767561000.html

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  17. [平成時代 考える]日の丸電機 消えた熱気…編集委員 東一真
    2019年1月4日5時0分

     ある時期、世界のある国や地域の産業が、強力なパワーを持ち、世界を席巻することがある。平成時代の初期、日本のエレクトロニクス業界は確かにこのパワーを持っていた。

           ◎

     東京都港区芝にロケットに似た姿でそびえ立つNEC本社ビルを初めて訪れたのは、1993年(平成5年)に、電機業界の担当記者となった時だ。NECは当時、輝いていた。パソコンの国内シェア(市場占有率)は50%を超え、半導体売り上げは米インテルに次ぐ世界2位。NECだけでなく、日本企業計5社が半導体の世界トップ10に名を連ねる圧勝状態だった。

     テレビもビデオも音響機器も家庭用ゲーム機も、日本企業が世界で圧倒的な存在感を示していた。

     2000年(平成12年)5月。私は米国のシリコンバレーの周辺をうろうろしていた。米国留学中で、この機会に、シリコンバレーがベンチャー企業の集積体として勃興した秘密を解き明かしたいと考えていた。起業家や、エンジェルと呼ばれる個人投資家、スタンフォード大学などを取材して回ったが、どこに行っても活気にあふれていた。

     帰国後の02年の秋、大阪で開かれたベンチャービジネス関連のシンポジウムを聞きに行った。パネリストに、中国の新興ネット商取引「アリババ」の創業者、馬雲(ジャック・マー)氏がいたので、会議終了後に話を聞いた。記憶の限りで恐縮だが「我々は世界トップ10の企業になる」「まず走ってみて、失敗があれば修正すればいい」などと力強く語った。今でこそアリババは、時価総額ランキングで世界トップ10の常連だが、当時は「知る人ぞ知る」程度の会社。馬氏の気宇の壮大さに圧倒された。

     翌03年1月から4年弱、特派員として北京に赴任した。「北京のシリコンバレー」と呼ばれた中関村には多くのベンチャー企業が集まっていた。アメリカからの帰国組が多く、訪ねてゆくと、滑らかな英語で事業計画を熱く語ってくれた。

     それから10余年がたち、昨年(平成30年)4月から本紙「デジライフ」面の担当となり、東京で再び電機会社などを取材している。残念ながら、90年代に感じた活気、シリコンバレーや北京で感じた伸び伸びとした熱気を感じることはない。

     NECのパソコン部門は、中国パソコン大手レノボの傘下にある。半導体では、東芝メモリ以外の「日本発」企業は世界トップ10から姿を消した。家電では中国、韓国企業が台頭し、日本企業の独壇場ではなくなった。

     「平成」という時代は、世界を席巻した日本のエレクトロニクス産業が、急速に色あせてゆく時間だった。敗因の一つは、市場の変化について行けなかったことだろう。例えば、半導体市場の中心は、大型コンピューターからパソコンに移行していたのに、大型コンピューター用の高品質で高価格の半導体を作り続けて、市場に取り残されてしまった部分もあるだろう。

           ◎

     ポスト平成、日本に希望はあるか? 例えば、すべてのモノがインターネットにつながるIoTは、光センサーなど日本企業の得意分野の上に成り立つ技術でチャンスになり得る。ただ、最も大切なことは、市場の変化を機敏に取り入れる組織の自由度や闊達かったつさだ。それなくしては好機を生かすことはできないだろう。

    多死社会「悲嘆ケア」の力…編集委員 山口博弥

     死別など喪失の悲嘆をケアする「グリーフケア」。2001年、千葉市で開かれた日本小児救急医学会の学術集会を取材し、この言葉を初めて知った。

     壇上では、生後3か月の長女を乳幼児突然死症候群で亡くした母親が、自らの体験を静かに語っていた。

     子を亡くした後、抜け殻のようになった。「私のせいで死んだ」という自責の念から、自殺も考えた。医療者による心のケアはなかった。心を救ってくれたのは、半年後に出会った新生児科の医師の言葉だった。

     「自分を責める必要はありません。むしろ謝らなければならないのは、そんな思いをさせてしまった医師である私たちの方です」

     命を救う医療の陰で、遺族のグリーフケアが抜け落ちている――。衝撃を受け、すぐに取材に着手した。

           ◎

     平成時代は、昭和のように日本が直接加担した戦争こそなかったが、多くの不慮の死があった。

     阪神大震災、東日本大震災、西日本豪雨などの「災害」、実習船えひめ丸の衝突・沈没や福知山線の脱線といった「事故」、オウム真理教の地下鉄サリン散布や秋葉原の無差別殺傷などの「犯罪」、そして毎年2万人以上が自ら命を絶つ「自殺」……。

     死者の周りには、残される家族や友人がいる。病死や老衰も含め、国内で毎年130万人を超える死者の陰には、その数倍の悲嘆と苦しみが隠れているのだ。

     02年と10年、子を亡くした親の悲しみを朝刊連載「医療ルネサンス」で取り上げると、読者から手紙やメールが多数寄せられた。亡くなった途端に医療が途切れ、遺族が放置された体験も少なくなかった。

     「状況は今もあまり変わっていない」。埼玉医大国際医療センターで「遺族外来」を開く大西秀樹・精神腫瘍科教授(58)は語る。

     大西教授が遺族外来の受診者を調べたところ、4割はうつ病で、治療が必要な状態だった。しかし、遺族をケアする医師はなかなか増えない。「病気」でなければ診療報酬の点数が付かず、医療機関の収入にならないからだ。

     新しい動きもある。17年7月、災害発生直後に死亡者の遺族支援を行う「日本DMORTディモート」が設立され、現場で活動している。大西教授は同年12月、遺族ケアに関わる人たちと「日本グリーフ&ビリーブメント学会」を設立。医療、心理、福祉、教育など各分野の専門家が、死別に伴う喪失の悲嘆を学術的に研究し、来月には初の大会を開く。

           ◎

     現在、医師に代わってグリーフケアを担っているのは、遺族同士で悲しみを分かち合う遺族会だ。

     自身も長女を亡くし、「子どもを亡くした家族の会・小さないのち」代表を務める坂下裕子さん(57)は、子を亡くして悲嘆に暮れた母親が、分かち合いの中で癒やされ、立ち直り、むしろ人間的に成長していく姿を数多く見てきた。「心的外傷後成長(PTG)」と呼ばれる。

     「遺族がみなPTGに至るわけではない。でも、人には圧倒的な悲しみから回復する力が備わっている。それは確信しています」

     遺族に寄り添い、回復する力を引き出すために、医療者は、そして私たちは何をすればいいのか。多死社会を迎える日本が解決すべき課題だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190103-118-OYTPT50270

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  18. 社説
    安倍内閣7年目 先送りの政治に終止符を打て
    2019年1月5日6時0分

     ◆次世代を見据えた施策の推進を◆

     加速する人口減少と、高齢化に正面から向き合い、必要な手立てを講じなければ、日本は立ち行かなくなる。先送りの政治に終止符を打ち、難題に挑まねばならない。

     平成が幕を開けた1989年、消費税が3%の税率で導入された。膨張する社会保障費の安定財源を確保する。将来を見据えて断行した竹下内閣の功績である。

     それから30年たち、日本社会と経済のひずみは大きくなった。財政支出を膨らませた結果、巨額の借金を抱える。都市に人口が流入し、地方は行政機能の維持さえ困難になりつつある。

     ◆参院選で政策論じたい

     国民受けのする政策ばかりを進めてきた政治の責任は重い。

     安倍首相は、日本の針路を見定め、山積する政策課題に戦略的に取り組むことが求められる。年頭の記者会見で、「本年を日本の明日を切り開く1年としたい」と強調した。決意を具体的な政策で示さなければならない。

     今夏には、参院選に臨む。

     政権の総仕上げに向け、安定した基盤を維持できるか。重要な戦いとなる。実績を訴えるより、日本の危機を率直に語り、処方箋を提示する必要がある。

     野党は安倍内閣に対する批判一辺倒から脱し、現実的な政策を掲げるべきだ。政権担当能力を示すことが支持拡大につながろう。

     今年は重要な政治日程が多い。外国人の就労を拡大する新たな制度が4月、導入される。

     人手不足が深刻となっており、即戦力の労働者を外国から受け入れるのはやむを得ない。初年度は、介護など14の業種で、4万7550人の受け入れを見込む。

     社会に適応できるよう、日本語習得や住宅確保などについて、多面的な支援策を講じるべきだ。

     社会と経済の活力を長期的に維持するためには、女性や高齢者の就労拡大や生産性の向上など、多角的な取り組みが不可欠だ。

     省庁の縦割りを排し、骨太の議論を進める必要がある。首相は、指導力を発揮してもらいたい。

     10月には、消費税率が10%に引き上げられる。財政再建を目指すうえで、重要な一歩となる。

     円滑に実施する態勢を整えねばならない。政府・与党は増税対策を盛り込んだ2019年度予算案を早期に成立させるべきだ。

     米中2大国が覇権を争う中、日本外交も難局にさしかかっている。日米同盟を基軸に、中国と長期的に安定した関係を築く。難しいかじ取りが迫られる。

     主要20か国・地域(G20)の議長国として、多国間協調を主導することも求められる。

     ◆正念場の北方領土交渉

     「戦後外交の総決算」を掲げる首相は、北方領土問題の解決に注力する意向だ。ロシアとの厳しい交渉が予想される。

     昨年11月の日露首脳会談で、日ソ共同宣言を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意した。宣言にある歯舞群島、色丹島の返還を確実にする狙いは妥当だ。

     交渉では、択捉島と国後島の扱いが焦点となろう。首相は、プーチン露大統領に対し、粘り強く譲歩を促すべきだ。協議の進展に応じて、国民に説明することも欠かせない。

     北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて、首相は、日朝首脳の直接対話に意欲を示している。

     核・ミサイルと拉致問題の包括的な解決という方針を堅持しつつ、北朝鮮から譲歩をどう引き出すか。首相の戦略が問われる。

     首相は、20年の新憲法施行という目標を掲げる。一部の野党の抵抗で、憲法を巡る国会論議が停滞しているのは残念だ。

     憲法が制定された終戦直後と比べ、国際情勢や日本社会の仕組みは様変わりした。新しい時代の憲法を志向するのは理にかなう。

     ◆憲法改正を粘り強く

     自民党は、自衛隊の根拠規定を追加する9条改正など4項目の憲法改正案をまとめている。平和を守り、日本周辺の秩序を安定させる自衛隊に正統性を付与し、違憲論を払拭ふっしょくする意義は大きい。

     首相は改正の狙いと内容を国民に分かりやすく説明し、粘り強く支持を広げることが肝要だ。

     昨年秋の自民党総裁選を制し、総裁任期は、21年9月まで延びた。首相は今年11月まで務めれば、通算在職日数が桂太郎首相の2886日を抜き、歴代最長となる。

     政権復帰から7年目に入り、国民の「飽き」も広がる。

     首相は緊張感を持って、政権運営にあたらねばならない。国民の信頼を得ながら、着実に成果を積み上げていくべきである。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190105-118-OYT1T50000

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  19. 社説
    世界経済の岐路 山積するリスクに警戒怠るな
    2019年1月6日6時0分

     ◆成長の持続へ柔軟な政策運営を◆

     景気悪化のリスクに適切に対処し、安定成長を持続できるか。2019年の世界経済は、大きな岐路に立たされよう。

     年明けの金融市場は、米国の株価が乱高下する不穏な幕開けとなった。

     世界の成長率は今年、3%台半ばの堅調な伸びを維持するとの予測が大勢を占める。ただ、その前途には、幾つもの懸念材料が山積しており、警戒は怠れない。

     各国当局には、柔軟な政策運営と緊密な連携が求められる。

     ◆陰り見える「米国1強」

     世界経済の帰趨きすうを決めるのは、今年も米国の景気動向だろう。

     米経済の足元は好調だ。成長率は3%を超え、失業率は歴史的な低水準で推移している。

     だが、これまで景気を支えてきた大型減税の効果は、今年後半には薄れる見込みだ。昨年4回実施された利上げの影響で、ローン金利が上昇し、住宅投資や自動車販売にも陰りが見え始めてきた。

     米国の景気が今後弱含むとの観測は根強い。世界の成長を米経済が牽引けんいんする「米国1強」の構図は今年、転換点を迎える可能性がある。

     こうした不確実性の高まりに、細心の注意を払わねばならない。

     焦点は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策運営だ。今年の利上げ回数をFRBは2回と想定するが、景気を冷やすとの批判も強い。利上げで、新興国から米国へ資金が流出し、大幅な通貨安や物価高を招く恐れもある。

     パウエルFRB議長が4日、政策を機動的に見直す考えを示したのは妥当だ。引き続き丁寧な情報発信に努めるべきである。

     ◆貿易戦争を回避したい

     新興国の変調は過去、多くの金融危機の原因となった。利上げの副作用にも目配りし、慎重な政策運営を心がけねばなるまい。

     米国発の貿易摩擦は、今年も世界経済の大きな不安要因だ。

     米中は今月から、2国間協議を本格化させる。交渉が進展しなければ、米国は3月から制裁関税の税率を引き上げる方針という。

     経済と軍事の両面で激しい覇権争いを展開する両国が、短期間で歩み寄れるかは疑問である。

     2大経済大国の対立は、世界で企業や市場の心理を悪化させ、貿易や生産を停滞させる。高関税のかけ合いで、両国内では輸入物価の上昇や投資の減少も起きる。

     米政権は、自国の消費者や企業に悪影響が及ぶリスクをより重く受け止めねばならない。一方的な制裁発動など、国際ルールを無視した振る舞いを自制すべきだ。

     中国にも問題がある。知的財産権の侵害や国有企業への巨額の補助金支給といった、不公正な行為を改める必要がある。

     貿易摩擦などの影響で、中国の成長が鈍化しているのも気がかりだ。消費や投資が減退し、成長率は6%台半ばと、9年半ぶりの低い伸びになっている。

     中国政府は近年、高成長から安定成長への軟着陸を図るため、公共投資の抑制や企業の債務削減といった改革を進めてきた。

     だが、ここにきて政策の軸足を再びインフラ投資や金融緩和といった景気刺激策に戻している。

     成長鈍化を受け、政策を転換するのは当然だ。ただし、中国の民間債務残高の国内総生産(GDP)比は、日本のバブル期を上回る水準にある。

     インフラ投資や金融緩和によって、債務がさらに膨らむリスクにも目を向けねばならない。

     ◆中国は構造改革が鍵だ

     中国は「中所得国の罠わな」に陥る可能性も指摘されている。途上国が低賃金をテコに高成長を遂げ、中所得国になると、人件費が上昇して次第に成長が滞る現象だ。

     この罠に中国がはまれば、米国と並ぶ世界経済の推進役が不在となる。成長力や生産性を高める構造改革が引き続き欠かせない。

     排外的な金融規制をさらに見直し、海外資本を呼び込む。潜在的にニーズの高いサービス産業を育て、消費を喚起する。こうした施策を着実に進めるべきだ。

     欧州経済が下振れリスクを強めているのも心配の種だ。英国の欧州連合(EU)離脱やフランスの政治不安などの問題が深刻化し、景気を下押しする懸念がある。

     各国で足並みをそろえ、財政再建や不良債権処理を加速し、成長基盤を強化することが大切だ。

     欧州中央銀行(ECB)は今秋の利上げを視野に入れている。

     金融政策の正常化を急ぐあまり、景気を腰折れさせてしまっては元も子もない。景気動向を丹念に分析して、的確な政策判断を下すことが重要となる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190105-118-OYT1T50069

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  20. 社説
    新元号事前公表 混乱を抑える適切な対応だ
    2019年1月8日6時0分

     天皇陛下の退位、新天皇の即位、改元という時代の節目を滞りなく迎えることが肝要である。官民が協力して、万全の態勢を整えたい。

     昭和天皇の崩御と天皇陛下の即位から30年にあたる7日、「昭和天皇三十年式年祭の儀」が皇居などで執り行われた。

     それに先立ち、安倍首相は年頭の記者会見で、皇太子さまの即位と改元の1か月前となる4月1日に、新しい元号を公表する方針を明らかにした。事前の公表は、「国民生活への影響を抑える」狙いがあると強調した。

     天皇が存命中に退位するのは、約200年ぶりだ。政府は2017年、退位を実現する特例法を制定し、代替わりに道を開いた。

     事前に準備が可能な点が、今回の改元の特徴だ。政府は、社会に混乱や支障を来さないようにする責務を負っている。

     平成への代替わりと比べ、コンピューターが社会に広く浸透している。新元号を事前に公表し、システム改修などの時間を確保するのは、適切な措置と言えよう。

     プログラム変更を行う省庁や自治体、民間企業には、細心の注意を払うことが求められる。

     自民党内には「新天皇の即位後に新元号を公表するのが筋だ」との反対論があった。事前に発表するにしても、新元号を定めた政令の署名と公布は、新天皇が行うべきだ、と主張した。その場合、改元は5月2日となる。

     元号は、内閣が政令で定める。利便性よりも、伝統や手続きにことさらにこだわり、トラブルが生じれば、和暦よりも西暦を使う「元号離れ」が一層進むのではないか。新元号が国民生活に親しまれない恐れさえあるだろう。

     今後、政府は新元号を選定する。漢字2文字の複数案を検討し、平成の改元時を踏まえれば、有識者会議に提示した上で決定する。粛々と進めてもらいたい。

     5月1日前後は10連休となる。1948年の祝日法施行以来、最長だという。旅行や外食の増加といった波及効果を期待する声がある一方、医療や保育、金融などへの影響が懸念されている。

     地域の医療機関が、交代で患者を受け入れる態勢を整えねばならない。休日保育の確保も課題である。膨大な取引が予想される連休明けの市場への対応も急務だ。

     大切なのは、混乱を最小限に抑えて、新しい時代をスタートさせることである。自治体や企業にかかる負担を軽減するため、政府は早急に対策をまとめるべきだ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190107-118-OYT1T50111

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    1. 「安」で始まる言葉か?(笑)。

      ま、考えることは大して変わんない…

      「元号 安」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%85%83%E5%8F%B7+%E5%AE%89

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  21. [安心の設計 みんなで未来へ]2人目 産みますか
    2019年1月8日5時0分

     「あんた あたしのプリン食べたねっ」「えっ、アレお姉ちゃんのだったの!?」

     昨年末に17巻で完結した人気漫画「ちびまる子ちゃん」(集英社)での姉妹のおなじみのシーンだ。漫画では作者のさくらももこさんが小学3年だった1970年代の家庭や社会が描かれている。その当時から2000年代までは、きょうだいが2~3人いるのは、まだ一般的だった。

     ところが今、夫婦が持つ子どもの平均数は2人を下回っている。いわゆる「2人目の壁」が立ちはだかる。

     東京都の会社員、梅村美沙さん(34)も、その一人だ。会社員の夫(35)と10年前に結婚し、小学3年の長男(8)と3人暮らし。夫婦とも子ども好きで、当初は「2人は欲しいね」と話していた。だが、実際に産むとなると、産休・育休で仕事から遠ざかり、キャリアが中断する不安が大きくなった。すぐに保育園に預けたくても、周囲のママ友の話を聞くと待機児童が多くてとても入れそうにない。現状でも育児と仕事の両立は綱渡りだが、夫は仕事が忙しくて期待できない。かといって自身が仕事を辞めてもう1人産むとなると、子どもの将来の教育費など経済的な懸念もある。「もう1人欲しいと思う反面、やっていく自信がない」

          ◇

     社会保障制度を揺るがす少子化が止まらない。その処方箋を探ると、子どもを育む地域の力がカギとして浮かび上がってくる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190108-118-OYTPT50111

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    1. 下手に「2人目産んだら100万円差し上げます」みたいな政策うつと、100万円もらうために産むみたいな借金まみれの貧乏夫婦ががんばってしまって貧困にさらに拍車がかかるとか…

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  22. 5月1日改元 行政システムの改修作業に万全期す 政府
    2019年1月11日 20時33分

    平成に代わる新しい元号がことし4月1日に決定されることを受けて、政府は全府省庁の連絡会議を開き、原則、改元が行われる5月1日までに、税や社会保障などの行政システムの改修作業を終了できるよう万全を期すことを確認しました。

    平成に代わる新しい元号について、安倍総理大臣は年頭の記者会見で、ことし4月1日に閣議決定し、直ちに発表したうえで、5月1日に改元を行う考えを示しました。

    これを受けて政府は11日内閣府で全府省庁の連絡会議を開き、原則、改元が行われる5月1日までに、税や社会保障などの行政システムの改修作業を終了できるよう万全を期すことを確認しました。また改修が間に合わない場合に備え、「平成」の表記が残る証明書なども有効であることを周知するとともに、来月中に証明書などを訂正する際の手順など対応策を取りまとめることも申し合わせました。

    連絡会議では今後、パソコンのOS・基本ソフトを製造している企業などと連携し、国民生活や企業の活動に支障が出ないよう、情報を提供する体制の構築の検討を進めることにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190111/k10011775491000.html

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  23. 上位10字含む元号、7割超=「いずれも平易、前向きな意味」
    2019年01月12日14時47分

     新しい元号が4月1日に発表されることが決まった。「平成」に続く元号は何になるのか。過去に使われた漢字から傾向を分析したところ、使用頻度の高い上位10字を使った元号が7割超を占めることが分かった。
     「大化の改新」(645年)で知られる最初の元号「大化」から「平成」まで247の元号が存在するが、使われた漢字は72字にとどまる。使用頻度が最も高いのは「永」の29回。2位は「天」「元」の27回、次いで「治」の21回、「応」の20回が続く。
     この5字を含む元号は115個あり、全体の46.6%を占める。さらに、6~10位の5字(正、文、和、長、安)を加えると176個、実に71.3%にも上る。「天応」「文永」「元治」など10字同士を組み合わせた元号も41個(16.6%)ある。
     なぜ、一部の漢字が繰り返し使われるのか。NPO法人「文字文化協会」理事の黒田信二郎さん(69)は「漢字にはその成立過程にさまざまな背景があり、それがおのおのの字の『原義』となっている」と指摘。その上で、「いずれの字にも前向きな意味があり、平易だという共通点がある」と説明する。「永」は「長い」、「元」は「始まり」、「天」は「人為の及ばない神聖なところ」といった具合だ。
     黒田さんは「次の元号も、『あるべき政治の在り方』といった道徳・倫理的なフレーズが豊富な漢籍から、同様の原義を持つ字が選ばれることになるだろう」と話している。(2019/01/12-14:47)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011200159&g=soc

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    1. 「安永」とか「安栄」でいいよ…

      ちょいとひねって「安治(あんち)」とか(笑)。

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    2. 「天安」ってやると、西方の半島方面で騒ぎになるかもな。
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A9%E5%AE%89

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    3. 天安 - Wikipedia
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AE%89

      >天安(てんあん/てんなん)は、日本の元号の一つ。斉衡の後、貞観の前。857年から859年までの期間を指す。この時代の天皇は文徳天皇、清和天皇。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%AE%89_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)

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  24. 新元号 次代に願い…予想アンケート クイズも
    2019年1月12日15時0分

     新元号が改元1か月前の4月1日に発表されることが決まり、次の元号を予想するアンケートなどが注目を集めている。昭和から平成に変わる時の「自粛」とは異なる雰囲気のなか、多くの人が様々な元号を予想し、新時代に願いを託しているようだ。

      ■最多「平和」

     「平和」「安久」――。

     これは、ソニー生命保険(東京都千代田区)が昨年3月、1000人を対象に新元号を予想するインターネット調査を実施し、上位となったものだ。

     「平和」が47人と最多で、「和平」(19人)、「安久」(17人)と続いた。「自由」や「希望」という予想も寄せられた。

     同社の担当者は「平成は阪神大震災や東日本大震災など災害が相次いだ。平和で安心できる世の中への願いが込められているのでは」と分析する。

     東京都中央区のリサーチ会社「テスティー」も昨年9月、男女1747人に次の元号を漢字2文字で予想するアンケートを行った。使われた漢字は「和」(回答数166)が最も多く、次いで「平」(同98)、「成」(同76)の順だった。

     新元号を「共和」と予想した14歳の女性は「共に和むと、みんないい気分になれるから」と理由を説明。46歳の男性は「大きく飛躍する」との願いを込め、「大成」と予想した。

      ■応募も多数

    新元号を予想するクイズコーナーが設置された入浴施設(8日、川崎市で)

     川崎市麻生区の入浴施設「湯快爽快くりひら」では、今月末まで館内で新元号の予想を受け付けている。

     漢字2文字と読みを書いた用紙を、フロント近くに設置された回収箱に投函とうかんして予想する。正解した30組60人に施設のペア招待券が贈られる。

     「新しい元号に変わる前に、平成を振り返りつつ、楽しんでもらいたい」(同施設の担当者)と、今回のクイズを考えたという。先月1日の開始から、これまでに345件の応募があった。

     8日夕方に訪れた東京都町田市の主婦、脇田千恵子さん(65)が書いたのは「大安だいあん」。「安心な時代になってほしいのと、5月に初孫が生まれる予定なので安産への願いも込めた。4月の発表が待ち遠しい」と話した。

     写真のプリントショップなど約600店舗を全国展開する「プラザクリエイト」(東京都中央区)も今月11日まで、賞金を正解者で山分けする予想クイズを専用ホームページで行った。3000件以上の応募があったという。

      ■身近な話題に

     昭和から平成への改元が行われたのは30年前。ただし、今回とは違って、昭和天皇の容体が悪化すると、各地で行事の中止や結婚式の延期、テレビのお笑い番組の放送取りやめといった自粛ムードが広がった。

     元号に詳しい東大史料編纂へんさん所の山本博文教授(日本近世史)は「明治以来初めての天皇の崩御によらない改元であるため、新元号を予想することにも抵抗感がなくなり、身近な話題の一つになっている」と指摘。「天皇陛下の退位が決まってから新元号に移行するまでの期間が長いことも、予想が行われている要因」と話している。

    選定基準「漢字2字」「読み書き簡単」/ローマ字頭文字「M、T、S、H」以外 

     政府は1989年の閣議報告などで、元号の選定基準や手続きを定めている。

     新元号は、複数の有識者から提出された原案について、〈1〉国民の理想としてふさわしい意味を持つこと〈2〉漢字2字であること〈3〉書きやすいこと〈4〉読みやすいこと――などといった観点から、官房長官が数案に絞り込む。その後、有識者による懇談会や衆参両院の正副議長からの意見聴取などを経て、閣議決定される。

     元号に使われる漢字は中国の古典を参考とするのが慣例。政府は国内外で使われた元号などは避け、できる限り少ない画数の漢字を選ぶ方針だ。また、役所へ提出する書類などでは、元号の表記がアルファベットの頭文字となる場合があるため、明治(M)、大正(T)、昭和(S)、平成(H)と頭文字が重ならないようにして混乱を避けるという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190112-118-OYTPT50342

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  25. 首都圏 NEWS WEB
    10連休中小企業資金繰り支援を
    02月28日 15時23分

    ことしの4月から5月にかけての10連休の期間中、中小企業では給与の支払いの前倒しなどによって資金繰りが一時的に厳しくなる可能性があるとして、金融庁は全国の金融機関に対し資金繰りを支援するよう要請しました。

    ことし春の皇位継承に伴って、4月27日から5月6日までは10連休となりますが、中小企業などでは従業員の給与の支払いが連休前に前倒しされる一方、売り上げが入ってくるのは連休明けになるなど、資金繰りが一時的に厳しくなることが懸念されています。
    このため金融庁は28日、全国の銀行や信用金庫などに対し、10連休の前後に中小企業や小規模事業者の資金繰りが円滑に進むよう支援を要請しました。
    具体的には、10連休をふまえた資金計画の必要性を中小企業に周知するほか、決済日の変更などで一時的に資金需要が生じる場合は相談に応じて柔軟に資金を貸し出すことなどを求めています。
    あわせて、金融庁は来月末に向けても年度末で企業の資金需要が高まることから、各金融機関に対し、中小企業などへの資金供給を積極的に行うよう求めています。
    https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190228/0026228.html

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    1. 10連休 中小企業の資金繰り支援を 金融庁が金融機関に要請
      2019年2月28日 15時54分

      ことしの4月から5月にかけての10連休の期間中、中小企業では給与の支払いの前倒しなどによって資金繰りが一時的に厳しくなる可能性があるとして、金融庁は全国の金融機関に対し資金繰りを支援するよう要請しました。

      ことし春の皇位継承に伴って4月27日から5月6日までは10連休となりますが、中小企業などでは、従業員の給与の支払いが連休前に前倒しされる一方、売り上げが入ってくるのは連休明けになるなど、資金繰りが一時的に厳しくなることが懸念されています。

      このため金融庁は28日、全国の銀行や信用金庫などに対し、10連休の前後に中小企業や小規模事業者の資金繰りが円滑に進むよう支援を要請しました。

      具体的には10連休を踏まえた資金計画の必要性を中小企業に周知するほか、決済日の変更などで一時的に資金需要が生じる場合は、相談に応じて柔軟に資金を貸し出すことなどを求めています。

      合わせて金融庁は、来月末に向けても年度末で企業の資金需要が高まることから、各金融機関に対し、中小企業などへの資金供給を積極的に行うよう求めています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190228/k10011831251000.html

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  26. 新元号 過去と重複判明しても「違法とはならない」
    2019年3月9日 4時30分

    昭和から平成への改元に先立って、内閣法制局が、新元号を定めた後に、過去に用いられた元号と重複していることが判明しても「違法とはならない」などとする見解をまとめていたことがわかりました。

    元号の法的根拠となる元号法が昭和54年に成立したあと、政府が定めた改元の手順では、留意点として、これまでに元号として用いられていないことや、俗用されていないことなどを明記しています。

    一方で、昭和から平成への改元に先立って、内閣法制局が、改元の法的な問題点などを整理した際、新元号を定めた後、過去に用いられた元号や地名、それに会社の商号などと重複していることが判明しても、「違法とはならない」とする見解をまとめていたことが、NHKが行った情報公開請求でわかりました。

    また、見解では、当時、改元の事務を担当していた内閣内政審議室が、情報管理を徹底するため法制局による事前審査にも候補名を示さない姿勢を取ったことから、「重複の防止は内政審議室の責任に帰す」として、その旨を担当者に告知したとしています。

    このほか、元号を改める期日となる、新元号を定める政令の施行日について、採用された政令の公布の翌日とする案のほかに、昭和天皇が亡くなられた当日の午前0時などにさかのぼる案や、翌年の1月1日、翌月の1日、さらに公布と同時の5つの案が検討されていました。

    今回の改元で、政府は、来月1日に新元号を決定し、皇太子さまが即位される5月1日に改元することにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190309/k10011841251000.html

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  27. 10連休はキャッシュレスで=官民でキャンペーン
    2019年03月13日16時09分

    キャッシュレス決済促進に向けたポスターを発表する関係者=13日、東京・霞が関

     10連休は現金なしのお得な生活を-。企業と地方自治体などで構成するキャッシュレス推進協議会と経済産業省は13日、4月下旬からの10連休を「キャッシュレスウイーク」と位置付け、現金を使わない決済普及に向け、キャンペーンを展開すると発表した。
     買い物時のポイント還元率アップやクーポン券配布などで普及に弾みをつけたい考え。参加するのは、3メガバンクやクレジットカード会社、「QRコード」を使ったスマートフォン決済を手掛ける企業など40社。今月29日には、各社の取り組みなどを紹介するイベントも開く。(2019/03/13-16:09)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019031300951&g=eco

    https://koibito2.blogspot.com/2013/10/101-1330.html?showComment=1552572217135#c8986247002687016001

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  28. 「平成の大合併」 財政の特例措置の総額は18兆5000億円に
    2019年3月20日 4時20分

    いわゆる「平成の大合併」を進めるため、国が自治体に行った財政の特例措置の総額が18兆5000億円に上ることが、専門家の試算で初めて明らかになりました。今後、こうした特例が終わる自治体が増えることから、専門家は合併の効果の検証が必要だと指摘しています。

    平成11年から始まった平成の大合併によって、全国でおよそ3200あった市町村の数は、10年余りでおよそ1700と、ほぼ半減しました。

    国は合併を促すため、合併した市町村や都道府県に対し、財政の特例措置を設けてきました。

    施設建設のための借金を国が7割負担したり、10年間、地方交付税を増額したりするもので、合併した多くの自治体で新たな庁舎や文化施設などが建てられました。

    一方、国はこうした特例措置の総額を把握しておらず、拓殖大学と新潟大学の研究者が集計、試算したところ、合併がピークを迎えた平成17年度から、28年度までで、およそ18兆5000億円に上ることがわかりました。

    総務省によりますと、合併した自治体1割ですでに特例が終わり、残りの9割も地方交付税が徐々に減額される期間に入っているということです。

    試算した拓殖大学政経学部の宮下量久准教授は「特例措置が切れれば、自治体は歳出を減らすなど住民に負担を強いる部分も出てくる。国や自治体が合併の効果を検証するとともに、住民も自分たちの町がどうあるべきか改めて考える必要がある」と指摘しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190320/k10011854051000.html

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    1. 合併の現実 自立の理想
      2019年3月15日 22時17分 NHKニュース

      存続を諦めた町がある。
      意地でも自立を貫いた町がある。
      「平成の大合併」人口減少の時代に、多くの自治体が、合併か、自立か、その選択を迫られた。
      あの時の判断は、正しかったのか。
      いま、そんな住民の声が聞こえてくる。
      (新潟放送局 長岡支局 山下達也/長崎放送局 佐世保支局 櫻井慎太郎)
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011847861000.html

      https://koibito2.blogspot.com/2019/01/blog-post_7.html?showComment=1552846433904#c303943501554154859

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  29. 4月1日「ウソ」を品定め…平成最後 SNSで「祭り」!?
    2019/03/20 05:00

    うのみにしないで 企業も自衛策

     4月1日はエープリルフール。近年、企業や自治体、個人らがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで様々なウソ(ネタ)を披露してきた。平成最後となる今年は新元号の発表日と重なる。例年以上に力を入れるところがある一方、自粛する動きも見られる。安易な拡散への注意も必要だ。(岩浅憲史)

     
     ロボットタクシーにドローンタクシー――。横浜市のタクシー会社、三和交通は2016年以降、毎年4月1日に自社サイトやツイッターで斬新なウソ企画を発表してきた。タクシーの撮影やサイトのデザインなども工夫し、SNS上で話題を集めた。

     13年に開設した同社公式ツイッターの「サンワさん」はフォロワー数が順調に伸び、採用活動などにも好影響を及ぼしているという。

     今年は宇宙旅行をテーマにしたタクシーを紹介する予定だ。広報担当者は「当日は休み明けの月曜で、通勤や通学中の閲覧数が伸びる。独自路線で目立ちたい」と意気込む。

    「ヤドン県」改名の記者会見に臨むヤドン知事(香川県提供)(c)2019 Pok့mon.

     自治体も取り組む。香川県は18年4月1日、「うどん県」を「ヤドン県」に改名するという動画をユーチューブで公開した。ポケットモンスターと連携したネタ企画だ。

     とぼけた顔のキャラクター「ヤドン」知事が記者会見に臨み、讃岐うどんなどの名産品や誘客をアピールし、動画は6万3000回以上再生された。香川県観光振興課の担当者は「PR効果は上々。今年の動きも注目してください」と話す。

     企業などがこうした企画に積極的に取り組む背景には、SNSの急速な普及がある。内容に共感や評判が集まればネット上で広く拡散され、ブランドイメージの向上など高い宣伝効果を見込める。

     ネットの掲示板やSNSでも、「元号ネタで『祭り』になりそうだな」などと、平成最後のその日を期待する書き込みが目立つ。

     だが、盛り上がる一方ではない。東京都内の事務用品会社は横並びを避けようと、今年は新ネタを披露しない予定だ。「新元号発表の関連企画が多いはず。似た内容だと新鮮さに欠ける」と担当者。

     日産自動車やニッセンとコラボした16年のネタ動画が話題となった日清食品ホールディングスも「現状、予定はない」(広報担当者)と言う。

     企業広報やSNSに詳しい社会情報大学院大学准教授の加藤恭子さんは、イメージの悪化や陳腐化などを恐れ、最近はウソ企画に慎重な国内企業が目立ち始めたと指摘。「内容がリアルで消費者が信じたり、倫理的に不快だったりすると、過剰反応や炎上、批判などのリスクを伴う」と話す。企業も自衛策として、サイトなどにウソと分かる表示を出すようになったという。

     一方、市場調査会社トレンダーズ(東京)は「新元号の話題など、個人によるウソやネタ前提の投稿が、例年以上に多いのでは」とみる。個人の場合、ネタだと分かるような対策をせず、このままではうのみにしてデマを広げてしまう危険性がある。悪意を持って拡散する人もいる。

     加藤さんは「不確実な情報は信用せず、発信元や報道などで真偽の確認を。混乱を招く、安易な拡散は控えてほしい」と呼びかける。

     
    ■話題になったエープリルフールネタ

    ・日清食品ホールディングス、日産自動車、ニッセン 共同開発した飛行物体「日産焼きそばU.S.O.」が不時着するニュース動画を配信(2016年、写真)

    ・日本コカ・コーラ 4月の電力自由化と絡め、炭酸で発電する「炭酸電池 新発売」をフェイスブックで公開(同年)

    ・コメダ 「日本人ならやっぱりコメだ!」のコピーで、炊きたてご飯をデニッシュパンに載せた「コメノワール」画像を紹介(17年、写真)

    ・キングジム AI搭載「テプラ」。「ヘイ、テプラ」と言って質問すると、ラベル印刷で珍回答(18年)

    ・ライトオン 食べられるジーンズで究極の資源活用をPR(同年)
    https://www.yomiuri.co.jp/life/20190319-OYT8T50089/

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  30. 「平成」改元の行政文書 公文書館に移管せず内閣府で管理
    2019年3月21日 4時12分

    元号が昭和から平成に改められた際の手続きなどを記した行政文書について、政府は、皇位継承に伴う今回の改元が終わったあとも業務に用いるとして、国立公文書館に移管せず、今後5年間、現在保存している内閣府で管理することを決めました。

    行政文書は公文書管理法に基づいて、1年から30年の間で設定できる保存期間を経過したのち、重要なものは国立公文書館に移管されることになっていて、元号が昭和から平成に改められた際の手続きなどを記した文書の保存期間が今月末で満了することから、その取り扱いが焦点となっていました。

    これについて政府は「改元に関する業務は一連の行事が終わったあとも続く」として、来月以降も国立公文書館に移管せず、今後5年間、現在保存している内閣府で管理することを決めました。

    政府関係者は「情報公開請求があった場合の対応はそのつど内閣府で判断することになるが、国立公文書館に移管された場合でも、移管元の行政機関の意見を踏まえて公開・非公開が決定されることから、対応に大きな差が生じることは考えにくい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190321/k10011855341000.html

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  31. 改元や10連休 40%超の企業が「何らかの影響」
    2019年3月20日 4時17分

    ことし5月の改元や、それに伴う10連休について、40%以上の企業が何らかの影響があると見ているという民間の調査がまとまりました。

    調査は、民間の信用調査会社、「帝国データバンク」が先月行い、9700社余りから回答を得ました。

    この中で、ことし5月の改元やそれに伴う10連休の企業活動への影響について、「プラスの影響がある」は5.3%、「マイナスの影響がある」は12.8%、「両面の影響がある」は25.5%で、合わせて43.6%が何らかの影響があると回答しました。
    「影響はない」は38.9%でした。

    プラスの影響としては、「個人消費の拡大」や「改元で新たな需要が生まれること」などが挙げられ、マイナスの影響では「営業日の減少」や、「システムや書類の変更への対応」などが挙げられました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190320/k10011854011000.html

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  32. 「新元号 選定過程」
    https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000771.html

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    1. 「元号に関する懇談会」メンバーを発表
      2019年4月1日 9時29分

      政府は、「元号に関する懇談会」のメンバーを発表しました。

      それによりますと、
      ▽NHK会長の上田良一氏
      ▽民放連=日本民間放送連盟会長の大久保好男氏
      ▽日本私立大学団体連合会の会長の鎌田薫氏
      ▽経団連名誉会長の榊原定征氏
      ▽日本新聞協会会長の白石興二郎氏
      ▽前の最高裁判所長官の寺田逸郎氏
      ▽作家の林真理子氏
      ▽千葉商科大学国際教養学部長の宮崎緑氏
      ▽京都大学iPS細胞研究所の所長の山中伸弥氏。

      以上の9人となりました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190401/k10011868521000.html

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    2. >絶好の隠れ蓑になったのが無目的会議だった。

      >たびたび開かれたこうした会議は、実際には自由放任にほかならない。しかも何も具体的な行動につながらなくても、会議を開くこと自体が実に重々しい行動として印象づけられる。

      >何もしない会議という約束なのだから、何もしなくても出席者は一向に当惑しない。会議の重要性とはすなわち出席者の重要性であることを皆心得ている。

      >新聞も、会議の重要性を強調するのに一役買った。言うまでもなく、そうしないと会議のニュース価値がはなはだ下がってしまうからである。
      https://koibito2.blogspot.com/2013/09/blog-post_5956.html

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    3. 新元号は「令和」 出典は「万葉集」
      2019年4月1日 11時42分

      平成に代わる新しい元号について、政府は1日の臨時閣議で「令和(れいわ)」とすることを決め、菅官房長官が発表しました。また、「令和」の典拠、いわゆる出典は日本最古の歌集である万葉集であると発表しました。元号は、皇太子さまが天皇に即位される来月1日に「令和」に改められます。

      政府は1日午前、総理大臣官邸で、各界の代表や有識者からなる「元号に関する懇談会」を開き、新しい元号の複数の原案を示し意見を聞くなどしたうえで、臨時閣議で新しい元号を「令和」とすることを決定し、菅官房長官が午前11時半すぎからの記者会見で発表しました。

      この中で、菅官房長官は「さきほど閣議で元号を改める政令、および、元号の呼び方が閣議決定された。新しい元号は令和であります」と述べ、書を掲げて、平成に代わる新しい元号を「令和」に決定したと発表しました。

      そのうえで、「令和」の典拠、いわゆる出典について「『令和』は『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(きよ)風和らぎ(やわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したものだ」と述べました。
      菅官房長官は記者会見で、新しい元号の考案者について「考案者ご自身が秘匿を希望していることに加え 考案者を明らかにすれば新元号と特定の個人との結びつきが強調されることになりかねないため、お答えは差し控えたい」と述べました。

      また、懇談会で出された意見や原案の数について質問されたのに対し、「意見聴取の場でどんなご意見があったかについてお答えすることは差し控えたいと思う」と述べました。

      また、「新元号が日本人の生活の中に深く根ざしていくためには、他の案と比較して議論されることは適当でないと考えており、新元号として決定されたもの以外の案については、その数も含めてお答えは差し控えたい」と述べました。

      そのうえで、「いずれにしても、今般決定された新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくよう努めていきたい」と述べました。

      日本の元号は、研究者によりますと、「平成」までの247すべてが中国の古典を典拠としているとされていますが、日本の古典から引用されたのは初めてだということです。

      新元号を定める政令は1日中に天皇陛下の御名・御璽(ぎょめい・ぎょじ)、いわゆる署名・押印を得て公布され、元号は、皇太子さまが即位される来月1日に「令和」に改められます。

      令和は「REIWA」

      外務省によりますと「令和」の英語のつづりは「R・E・I・W・A」だということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190401/k10011868721000.html

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    4. 新元号の「令和」 「令」は元号初 過去に候補もなし
      2019年4月1日 16時09分

      政府によりますと、新元号に決まった「令和」の「令」の字が元号に用いられるのは初めてだということです。また「令和」は、政府関係者が把握するかぎり、過去に候補としてあげられたことはないということです。

      新元号に「令和」が決まったことを受けて政府関係者は報道陣を対象にブリーフを行いました。

      それによりますと、「令和」の「令」の字が元号に用いられるのは初めてとなる一方、「和」の字は、「昭和」などこれまでに19回使われており、「令和」で20回目となるということです。

      また、政府関係者が把握するかぎり、「令和」は、過去に候補としてあげられたことはないということです。

      さらに、「令和」の典拠、いわゆる出典となった「万葉集」の該当箇所は、歌人の大伴旅人が宴を催し、32人が梅の花を題材に歌ったものをまとめた序文として、大伴旅人自身が書いたものだということです。

      また、新元号の選定にあたって「元号に関する懇談会」などに示された複数の原案には、万葉集から引用した「令和」のほか、中国の古典を典拠とするものも含まれていたということです。

      このほか、菅官房長官が記者会見で掲げた「令和」と書かれた書は、内閣府人事課の「辞令専門職」を務める茂住修身氏が書いたということで、行政文書として適切に保存されるということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190401/k10011868811000.html

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    5. 新元号案 残る1つは「久化」 6案すべて判明
      2019年4月2日 10時54分

      新元号の選定作業で、政府が示した6つの原案すべてが明らかになりました。新元号に決まった「令和」以外は、
      ▽「英弘(えいこう)」、
      ▽「久化(きゅうか)」、
      ▽「広至(こうし)」、
      ▽「万和(ばんな)」、
      ▽「万保(ばんぽう)」の5つの案でした。

      新元号の選定にあたって政府は、考案を委嘱した専門家から提出された候補名を、読みやすく、書きやすいなどの「元号選定手続」に定められた留意点に沿って絞り込み、1日、「元号に関する懇談会」などに6つの原案として示しました。

      関係者によりますと、新元号に決まった「令和」以外の原案は、
      ▽「英弘」、
      ▽「久化」、
      ▽「広至」、
      ▽「万和」、
      ▽「万保」の5つの案でした。

      「英弘」は日本の古典を、また「広至」は日本と中国の古典の両方を典拠、いわゆる出典にしているということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190402/k10011870221000.html

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  33. 社説
    元号は令和 新時代を実感できるように
    2019/04/02 05:00

    ◆システム改修に万全の準備を◆

     新たな時代を象徴する言葉として、多くの国民の間で、親しまれていくことを願いたい。

     政府は、平成に代わる新たな元号を「令和」とすると決めた。皇太子さまが即位される5月1日から使われる。

     令和は、日本最古の歌集である「万葉集」の「初春の令月にして、気淑よく風和やわらぎ」から引用した。国民の理想としてふさわしく、読みやすく書きやすいなどの条件を踏まえたという。

     ◆初めて日本の古典から

     安倍首相は「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。なじむまで時間はかかるかもしれないが、おおらかな情緒を感じさせる2字ではないか。

     「大化」以来、248を数える元号の中で、日本の古典からの引用は初めてとなる。

     万葉集は1200年余り前に編纂へんさんされ、天皇から農民まで幅広い層の人々の歌を収める。選んだ理由として、首相は「豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書」であるという点を挙げた。

     長年育まれてきた日本の文化や美しい自然を、次の世代に引き継いでいくという願いを込めたことは理解できる。

     元号は戦前、皇位継承の儀式を法文化した登極令に基づき、新天皇が最終的に定めていた。戦後の憲法では、天皇は国政に関する権能を有しないこととなり、1979年制定の元号法で「元号は、政令で定める」と規定された。

     令和は、平成に次いで、国民主権のもとでの二つ目の元号となる。新天皇が即位する前に元号を定める初のケースだ。

     政府が公布前に、新元号を皇太子さまに報告したのは、天皇と元号の伝統的な関係の深さに鑑かんがみた対応と言えよう。

     一方、閣議決定後に報告することで、皇太子さまが元号の選定に関与されないよう、注意を払ったのは妥当である。

     政府は、平成の改元時の段取りを基本的に踏襲しつつ、当日に意見を聴取する有識者懇談会のメンバーについて、女性を増やした。ノーベル賞受賞者の山中伸弥・京大教授も起用した。

     幅広い層の意見を参考に、丁寧な手続きを心掛けたのだろう。

     ◆人心一新図った歴史

     漢字文化圏に見られる元号は紀元前2世紀に中国の前漢で生まれたとされ、日本や朝鮮半島、ベトナムなどに広がった。日本だけが元号を残し、西暦と併用する。

     元号は、日本人に共通の時代意識を生み出してきた。明治以降、天皇一代に一つの元号となり、代替わりと合わせて、人心の一新が図られた歴史がある。

     新天皇の即位と新元号の施行は、国民の心の持ちように一定の影響を及ぼすに違いない。

     グローバル化が進み、西暦の利用が増大しているとはいえ、日本の伝統である元号を様々な場面で活用する方途を探りたい。

     政府は、平成改元に関する1989年当時の公文書を3月末に公開する予定だったが、5年間先送りすることを決めた。今回の改元への影響を避ける狙いがある。

     元号選定に関する資料は、国民が元号の歴史や意義を考える上で貴重な手がかりとなる。

     今回の選定過程について、政府は元号の原案や考案者、有識者懇談会などの議事内容を公文書として残す方向だ。将来的に公開し、後世の人々が検証できるようにしてもらいたい。

     改元は1か月後に迫っている。平成改元と比べて時間的な余裕はあるものの、情報システムは複雑化、多様化している。

     準備を怠れば、経済や国民生活に支障が出かねない。官民とも、コンピューターシステムの改修には万全を期す必要がある。

     懸念されるのは、改元を口実とした詐欺だ。銀行のキャッシュカードの変更が必要だとする虚偽の手紙が届くといった事例が起きている。十分に警戒したい。

     ◆一連の儀式つつがなく

     特許庁は、新旧の元号を商標登録できないように審査基準を改訂した。特定業者に独占的に使われるのを防ぐ狙いはうなずける。

     4月30日の退位と、5月1日の即位の儀式の細目が決まった。退位の儀式終了後、皇位の証しである剣璽けんじ(剣と曲玉)をいったん元の保管場所に戻し、翌日改めて即位の儀式に持ち込む。

     天皇陛下が自らの意思で、皇太子さまに皇位を譲ったと受け取られないようにするのは適切だ。

     代替わりに伴う儀式は来年まで続く。つつがなく執り行われるよう準備を尽くすべきである。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190401-OYT1T50244/

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    1. 4月2日 編集手帳
      2019/04/02 05:00

       仮名が生まれたのは10世紀頃という。したがってその200年ほど前に編まれた日本最古の和歌集「万葉集」は漢字ばかりで埋まった◆一例として山上憶良の有名な歌から上の句を引けば、こうである。<世間乎 宇之等夜佐之等 於母倍杼母>(世の中を 憂うしとやさしと 思へども)。夜は時刻を示すものではなく、母も「も」という漢語の音をあてているに過ぎない◆そうした和語と漢語が混ざりあう大昔に、美しい漢文を書く人がいたものである。<初春令月、気淑風和>折しも初春の好よき月、気は麗しく風はやわらかである=多田一臣訳◆梅の歌32首を載せるにあたり、万葉集の中に添えられた序文の一節である。和語が背伸びをして文化の芽を出そうとしているとき、先輩の漢語が懐深く見守っているように思えなくもない。そこから2字を引き、新たな元号が「令和」に決まった。国書に由来する初めての元号といいながら、国際性も宿している◆人々が心を寄せ合って、<好よき、やわらかな世>を作っていく。この理想は世界一円に通じよう。新天皇となられる皇太子さま、雅子さまによく似合っている。
      https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20190402-OYT8T50000/

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    2. 「令」初の採用…もとの意味「神様のお告げ」
      2019/04/02 06:00

      「和」は20回目

       「令和」は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花うめのはなの歌三十二首」の序文から引用された。

       万葉集は20巻からなり、主に7世紀から8世紀中頃にかけて詠まれた約4500首が収められている。和歌に漢文の序文が付けられているのは、中国・唐代の初め、漢詩に序文を付けることが流行した影響による。中西進著「万葉集 全訳注原文付(一)」によると、この傾向が万葉集の中に入り込み、独特の表現形式を持つことになったという。


       「三十二首」の序文は、和歌が詠まれた梅見の宴うたげの様子を説明している。この宴は、大宰府(現在の福岡県)に赴任中の貴族、大伴旅人たびとの邸宅で、天平2年(730年)の正月に設けられた。

       「初春の令月にして、気淑よく風和やわらぎ、梅は鏡前きょうぜんの粉こを披ひらき」の「令月」は「万事をなすのによい月」という意味。万葉集に詳しい上野誠・奈良大教授によると、「よい月に天気がよく、風も優しく梅が咲いて」という解釈になる。上野教授は、「平成は地震などの災害が多かった。『令和』には穏やかな時代になってほしいという願いが込められているのではないか」と分析する。

       「日本年号史大事典」(雄山閣)によると、「和」の字が元号に採用されたのは昭和までで19回、今回で20回目だが、「令」の字は初めて。幕末に元号が「元治」に決まる際、令の字を含む「令徳」も候補になったものの、「徳川に命令する」という意味が込められていると幕府内から反発があり、使われなかったという。

       中国文化学者の加藤徹・明治大教授は「『令』はもともとは神様のお告げのことで、クールで優れているという意味」と解説する。

       加藤教授は「令和」という組み合わせは「熟語としてもあまりないと思う」と語る。一方、「令月」と「和」という組み合わせは、後漢時代の張衡の詩「帰田賦」の「仲春令月、時和気清」など中国の詩文集にもあると説明する。

       「三十二首」の序文自体も、美文調の漢文で書かれ、後半で落梅を扱った詩があることに触れていることを挙げ、「アジアの文化に対する敬意もこめている文章からとられており、今までの範疇はんちゅうを大きく超えたものではない」とも語る。

       安倍首相は記者会見で出典の万葉集を「国書」と述べた。国書とは古典籍のうち日本人の著作した書物のこと。似た言葉の「和書」は仏典や漢籍を含め、日本で製作された書物を指す。

       また、「令」という字は、活字の「令」と、手書きの楷書体とで形が異なる。このことについて、文化庁国語課は「常用漢字表では、同じ字体として判断されている」と説明している。

       

      「令和」の出典

      「万葉集」巻第五 梅花うめのはなの歌三十二首并あわせて序

      ▽引用箇所

       初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香

      ▽読み下し文

       初春の令月れいげつにして、気淑よく風和やわらぎ、梅は鏡前きょうぜんの粉こを披ひらき、蘭らんは珮後はいごの香を薫かおらす。

      ▽現代語訳

       新春の好よき月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如ごときかおりをただよわせている。

       (中西進「万葉集 全訳注原文付(一)」講談社文庫)
      https://www.yomiuri.co.jp/politics/20190402-OYT1T50072/

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    3. 4月2日 よみうり寸評
      2019/04/02 15:00

       歌人の山上憶良が高位の貴族に献じた歌らしい。世に名高い「貧窮問答歌」である。描かれる民の窮状は一節をとっても苛烈をきわめる◆〈貧しき人の 父母は 飢ゑ寒こごゆらむ 妻子めこどもは 吟によび泣くらむ〉…地方の国守をつとめ、思うところがあったのか。〈術すべ無きものか 世間よのなかの道〉と訴えてもいる◆律令社会にあって政治批判ともみえる長歌が収められているのだから、やはり懐が深い。新元号の典拠という『万葉集』をひもときつつ、「令和」の訪れを思う◆令と和をあしらった商品が早くも店頭に並び、記念のイベントが相次ぐ。列島はすでにお祭り騒ぎの様相である。水を差すつもりはないが、時間はまだある。去りゆく時代をいま一度見つめ直し、歩むべき道を考えながら、5月1日を迎えるのも悪くない◆いつしか少子高齢化と人口減少が進んでいる。デフレ下で、憶良の歌を思わせる社会の格差もみえた。令和の二文字にこもる希望の願いを、どう形にしていくのか。術無きものか…と嘆く余裕はもはやない。
      https://www.yomiuri.co.jp/note/yomiuri-sunpyo/20190402-OYT8T50023/

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  34. 新元号 システム改修の注意点 HPで周知 経産省
    2019年4月3日 11時58分

    新たな元号が「令和」に決まったことを受けて経済産業省は企業に対し、システム改修の注意点についてホームページで周知を始め、万全の対応を求めています。

    新たな元号が「令和」に決まり、来月1日に改められるのを前に、データなどを管理するシステムに元号を使っている企業では改修作業が進められています。

    こうした中、経済産業省は全国900余りの経済団体に対し、システム改修に万全を期すよう要請する文書を2日付けで送ったうえで、システム改修の注意点についてホームページで周知を始めました。

    企業の一般的な取り引きや生活インフラに関わるシステムでは西暦を使うケースが多いということです。

    ただ、経理処理やメールの自動送信システムなどで元号を使っている企業では改修が不十分な場合には、日付がうまく認識されず、データ処理ができなくなったり、メールが送信できなくなったりする可能性があるとして経済産業省ではテストを十分に行ってほしいと呼びかけています。

    また、今月5日には企業を対象とする説明会を東京で開き、企業への対応を促すことにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190403/k10011871541000.html

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  35. 「令和」は「beautiful harmony」海外に説明へ
    2019年4月3日 18時55分

    新元号の「令和」について、一部の海外メディアが「令」は秩序を示す「order」の意味だなどと報じたことを受けて、外務省は、「令和」には、「beautiful harmony」、美しい調和という意味が込められていると説明するよう海外に駐在する大使などに指示しました。

    平成に代わる新しい元号が「令和」と決まったことについて、海外ではイギリスの公共放送BBCが「令」の意味を秩序の「order」だと速報するなど、一部メディアが、「令」が一般的に「order・秩序」や「command・指令」の意味で使われているなどと報じました。

    これを受けて、外務省は正確に理解してもらおうと、「令和」には「beautiful harmony」、美しい調和という意味が込められていると説明するよう、海外に駐在する大使などに指示しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190403/k10011872111000.html

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    1. 「七輪」よりはかっこええかも…

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    2. 「深窓の令嬢」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B7%B1%E7%AA%93%E3%81%AE%E4%BB%A4%E5%AC%A2

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  36. [想う2019]人間性示した象徴天皇…宗教学者 島薗進さん 70
    2019/04/05 05:00

     新元号が「令和」に決まり、5月1日、皇太子さまが新しく天皇になる。これを機に天皇制について改めて考えてみたい。そのよすがとして宗教学者の島薗進さんに歴史を踏まえた想おもいを語ってもらった。 (編集委員 鶴原徹也)

    国民との間に「信頼と敬愛」/戦争犠牲者への祈り/過重な負担 軽減を

    しまぞの・すすむ 上智大学グリーフケア研究所所長。東大名誉教授。専門は宗教学、近代日本宗教史、死生学。著書は「宗教学の名著30」「国家神道と日本人」など多数。近刊に「ともに悲嘆を生きる グリーフケアの歴史と文化」。趣味は水泳とサッカー観戦。(写真は「構内でこの廊下が最も写真映えすると思っています。どうです、雰囲気あるでしょ?」=東京・四谷の上智大学キャンパス1号館で、鈴木竜三撮影)

    (右から)1873年当時の明治天皇(内田写真株式会社所蔵)/1910年に大逆罪で捕らえられ、翌年処刑された幸徳秋水/敗戦後の45年9月、読売新聞1面に掲載されたマッカーサーGHQ最高司令官と並ぶ昭和天皇の写真/2015年、パラオ・ペリリュー島で米陸軍第81歩兵師団慰霊碑に献花された天皇、皇后両陛下/インタビュー中の島薗さん

    島薗さんの研究室にあった「縫いぐるみ『マサル君』」
    島薗さんの研究室にあった「大好きなチョコレート」
    島薗さんの研究室にあった「読書用の眼鏡」

     ■祭祀

     天皇家の祭祀さいしを中心にした天皇による統治の形が作られるのは7世紀後半、天武天皇の頃。中国の唐の勢力が巨大化したことが、その背景にあります。日本は朝鮮半島で白村江の戦いに敗れ、大きな衝撃を受けたのです。

     〈663年の白村江の戦いで百済を支援する日本軍は唐と新羅の連合軍に大敗した。日本は朝鮮半島進出を断念する〉

     日本は国の形を唐に近づけようと、律令制を借りてきます。国の中心に祭祀がなくてはならない。そこで豪族の間にあった神々の信仰を土台に、天皇家が上に立つ物語を作る。古事記と日本書紀、記紀神話です。

     天照大神をはじめ天皇家の神々と共に、全国の神々への信仰も維持される仕組みでした。神道は底流のように存続します。

     その後、武家政治が出現しますが、14世紀に後醍醐天皇が鎌倉幕府を倒した「建武の中興」で、北畠親房きたばたけちかふさは「日本は神国。天皇の統治と切り離せない」という理念を立てます。16世紀の織田信長以降、天下統一の際に将軍権力の後ろ盾として天皇の権威が持ち出されるようになります。

     
     ■神聖化

     明治維新はキリスト教の西洋列強の脅威に対抗して、天皇を柱に近代国家をつくる変革でした。

     神聖な天皇を国家の中心にすべきだという考えは17世紀、江戸時代前半に中国の儒教、特に朱子学の影響を受けて出てきます。山崎闇斎あんさいの垂加神道や徳川光圀みつくにの水戸学が代表です。朱子学は徳を備えた天子が天命を受けて国を治め、それを官僚層が支えると説く。この徳治主義は日本の武士流の朱子学ではそれほど強調されない。恩と奉公、忠誠、血筋、家が大切です。

     維新の重要理念は後期水戸学の国体論で、こういう考えです。王朝が一度も交代していない「万世一系」の皇室のもとに一致団結するのが日本の国、最初の王朝は神の子孫が神の命令で統治した、その神聖な王権の血筋が続いている――。

     西洋で王権神授説、つまり王権はキリスト教の神から国王に授けられたとする説は近世の絶対王制の思想でした。その後、18世紀後半にフランス革命もあり、共和制が勢いを増す中、王制が存続する場合は立憲君主制に移ってゆく。西洋の近代国家は宗教から自由になり、世俗化し、科学的合理主義、合議による統治に向かいます。西洋は力をつけ、植民地を広げます。

     これに対し、日本は天皇を掲げ、国家神道をうみ出して国を団結させます。

     〈国家神道は明治政府が皇室神道と神社神道を合体して作り、天皇崇拝と神社信仰を国民に義務づけた〉

     天皇の権限は強まり、天皇の神聖化が進みます。欽定きんていの大日本帝国憲法の公布は明治22年(1889年)、教育勅語は翌年です。教育勅語に「皇祖皇宗こうそこうそう」とあります。明治天皇は、天照大神、神武天皇、歴代天皇に連なるという意味で、勅語は神の言葉のような意味合いを持ちます。

     その教育を受けた子供が大人になる明治の末、天皇は神のような存在になりました。明治天皇が亡くなると広大な明治神宮が造られます。大正デモクラシーと言いますが、国民はますます天皇崇敬を身につけていく。昭和になって軍部がいきなり神聖天皇を掲げたわけではありません。

     天皇制に対抗する理念もなかったわけではない。例えば社会主義。しかし明治43年(1910年)、幸徳秋水ら社会主義者が大逆事件で一斉逮捕され、処刑されます。過酷な弾圧に知識人は沈黙します。

     
     ■人間宣言

     日本は昭和20年(1945年)8月、太平洋戦争に敗れます。同年12月、占領政策を決定する連合国軍総司令部(GHQ)が神道指令を出し、国家神道を解体します。ただ、指令は天皇の神聖性という問題に触れなかった。昭和天皇は翌1月、「人間宣言」をします。天皇は神でなく、国民とは人間どうしの「信頼と敬愛」で結びついているという趣旨でした。

     GHQはまだ天皇の処遇を決めていなかった。マッカーサー最高司令官は対ソ冷戦を視野に、日本を味方につなぎ留めるために天皇を利用した安定統治へとカジを切っていきます。

     人間宣言は天皇を国民統合の象徴とする日本国憲法に反映されているのでしょうが、法的地位は不明確です。皇室祭祀は続けられます。神聖性の問題は完全に決着したわけではない。

     今上天皇は戦争の犠牲者に向き合うことを一貫して課題とされてきた。皇室祭祀で国家的に重要な何かが執り行われているのであれば、戦前の体制と同様ですが、天皇陛下は人々の苦しみや悲しみに寄り添う、人間的な祈りをされてきた。対象は日本人が中心としても、サイパンやパラオにも行かれ、現地の人や敵国の兵士らにも思いを巡らされている。これが多くの人々に支持され、象徴天皇制が安定感を持って受け入れられている理由でしょう。

     2016年に生前退位の意向を示唆されたお言葉には、昭和天皇の人間宣言の「信頼と敬愛」という言葉遣いが引き継がれています。ご自身のお体の衰えに触れた箇所は人間に共通する弱さ、天皇の人間性を示されたのだと思います。

     一方で、象徴天皇としてのあり方を求めながらその務めを全身全霊をもって果たしてこられたと表明されている。全身全霊とは、尋常ではありません。普通の人間にはできそうもないことが求められている面があります。将来の天皇は激務に耐えられるだろうか、それだけの責任感を維持できるだろうか、ご家族の心労はいかほどでしょうか。

     今の天皇のあり方には個人としての自由を制限する面がある。それによって日本の国のまとまりが維持されているのであれば問題です。天皇陛下に過重な負担のない生活をしていただけるように、公務のあり方を見直してもよろしいのではないでしょうか。

     
    宗教と統治

     「明治維新はイラン革命と比較しうる」。島薗さんの指摘は刺激的だ。1979年のイラン革命はイスラム教に基づく統治の出現だった。近代化と言えば、18世紀の革命を経て政教分離を国是としたフランスの例が目立つが、宗教離れだけが近代化ではない。維新は宗教を柱とした近代化と見て取れる。世俗主義だったトルコやインドの政権は近年、宗教色が濃厚だ。「統治を宗教に依拠するのか、宗教を排除するのか、決したわけではない」(鶴)
    https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20190404-OYT8T50145/

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  37. [令和へ 次代を語る]沈着に 激動乗り切れ 竹内洋さん その1
    2019年04月05日

     ◎改
     ◇社会学者
     「令和(れいわ)」は激動の時代になる。この先、北朝鮮がどうなるか分からないし、米国は「日本は勝手にやれ」みたいな態度だ。ただ付いていけば良いわけではない。国際環境は見通せない。
     そんな時代に過敏に反応し、危機意識を強く持ちすぎると、武張(ぶば)った強硬論や、「こうやればすべてはうまくいく」式のまやかし論にからめとられる。政治家にも国民にも、事態に距離をとってみるという沈着な態度こそが必要だ。
     平成時代には諦め気分も漂ったが、物事の異変に右往左往しない落ち着いた気分、「平静」の芽生えがあった。この成熟した心の習慣が定着することで、令和の激動を乗り切ってほしいものである。
     若者が伸びていける社会への転換をもっと考えないといけない。子供を増やす方策、非正規雇用の改善、災害への備え、地方の衰退をどうするか。高齢者の力も大事だけれど、若い人だけのプロジェクトやチームに任せる試みがさらに必要だろう。〈32面に続く〉
          ◇
     間もなく元号が改められる。次の時代への希望や課題を、各界の人々に語ってもらった。
     
     写真=竹内洋さん
    https://www.yomiuri.co.jp/article-search/detail/20190405J1TYMAA1400040/%E4%BB%A4%E5%92%8C/

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    1. [令和へ 次代を語る]広い視野で若者育成 竹内洋さん その2
      2019年04月05日

       ◎改
       ◇社会学者 関西大学東京センター長 竹内洋(たけうち・よう)さん 77 

       (1面の続き) 
       平成は「改革と諦め」の時代だった。バブルが崩壊し、政治や教育もこのままではいけないと、衆院選への小選挙区制導入や大学改革など、様々な「改革」が行われた。
       途中、民主党が政権を取ったが、思うような成果が出ないところに東日本大震災と原発事故という未曽有の災害が起きた。昭和までの「未来は今より良くなる」という「進歩・成長史観」は崩壊した。改革はうまくいかなくなり、経済もデフレ脱却ができず、諦めが漂うことになった。
       だが、長期停滞の中で、人々は現状維持であればまあ満足という気持ちになっている。欧米のようにポピュリズム(大衆迎合主義)が猛威をふるうこともなかった。否定面だけを見てはならないだろう。
       大学改革はどうか。
       確かに、研究重視で教育に比重を置かなかった面は改善され、授業計画を作ってその通りに進め、出席を厳しく取るようになった。
       でも、学生は授業に出てアルバイトをしたらもう時間がないから、自宅で勉強をしなくなった。人間形成には自ら考え行動する、という裁量の隙間が必要だが、それが少ない。
       「役に立つ」職業教育が重視され、教養教育が軽視されているが、AI(人工知能)の発達で、その職業自体がAIやロボットに取って代わられる可能性もある。教育をあまり狭い範囲で考えず、令和の時代に活躍する若者を育てたいものだ。(聞き手・新美舞 撮影・杉本昌大)
       
       〈私の今後〉
       ◆専門外も学びたい
       完全にリタイアして、健康であれば、若いときに研究で長期滞在したイギリスのブリストルを再訪して、あのころの自分を思い出してみたい。専門外だった日本の古典や漢文の勉強、令和に活躍する新世代をみるのも楽しみだ。後ろにいて見守ることは若者にとっても社会にとってもいいことではないか。
       
       写真=京大名誉教授。専門は教育社会学、歴史社会学。若者像や大学教育に詳しい。
      https://www.yomiuri.co.jp/article-search/detail/20190405J1TYMAJ1400010/%E4%BB%A4%E5%92%8C/

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  38. NHKニュース
    ‏@nhk_news

    平成の時代はポケベル~携帯電話~スマートフォンと情報通信技術がめまぐるしく変化、ゲームや新幹線もその姿を変えていきました。そうした変化をまとめた動画のほか、平成を象徴するシーンを動画でまとめています。
    https://twitter.com/nhk_news/status/1115023955973296129

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    1. いまだにガラケー使いの私は、平成にとり残された古いやつでございます。

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  39. 悠仁さま お茶の水女子大附属中学校に入学
    2019年4月8日 12時21分

    秋篠宮ご夫妻の長男の悠仁さまは、8日、中学校に入学されました。

    悠仁さまは、東京・文京区のお茶の水女子大学附属中学校の入学式を前に、大学の中庭で秋篠宮ご夫妻と記念撮影に臨まれました。

    真新しい詰め襟の制服姿の悠仁さまは、報道陣から「ご入学おめでとうございます」と声をかけられると、小さくおじぎをしながら「ありがとうございます」とこたえられました。

    そして、入学の気持ちを尋ねられると「これから充実した中学校生活を送りたいと思います」と笑顔でこたえられていました。

    悠仁さまは、午前10時前から113人の同級生とともに入学式に出席し、入学を許可する者として「秋篠宮悠仁」と名前が読み上げられると、元気に「はい」と返事をして立ち上がられたということです。

    そして、新入生を代表して宣誓を行い「それぞれが持っている力を大事に伸ばし、可能性や視野を広げていきたいと思います」と述べられたということです。

    戦後、皇族が学習院以外の中学校で学ぶのは初めてで、悠仁さまは、4つあるクラスのうちの菊組で学ばれます。

    悠仁さまは10日に皇居を訪れて天皇皇后両陛下に入学のあいさつをされます。

    悠仁さま 新入生代表の宣誓全文
    「私たち114名の入学を認めていただき、また入学式を挙行していただき、感謝いたします。

    附属小学校ではお茶の水女子大学キャンパス内の恵まれた自然に親しみながら、友人たちと遊び、学ぶことが好きで、楽しい時間を持つことができました。また、自主学習ではテーマを選び、自由に調べ、まとめることの面白さを経験しました。

    中学校では、みずから課題を設定し、研究し、発表する自主研究があり、大学の研究室への訪問や、大学と連携した授業への参加、国際交流留学生プラザの利用ができると聞きました。広い視点から新たな研究課題について探求したいです。

    中学校生活では、見通しを持って計画を立て、よく学び、また関心を持っていることに積極的に取り組んで、充実した生活を送りたいと考えています。

    教職員の皆様、上級生の方々には多くの場面でご指導をいただくことになると思います。よろしくお願いします。これからはお茶の水女子大学の附属学校園の一員として、私たちはそれぞれが持っている力を大事に伸ばし、可能性や視野を広げていきたいと思います。」
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190408/k10011876821000.html

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    1. 令和の次の次の元号を背負うやんごとなきお方…

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    2. 付属中学の次は、どこの高校へ通うことになるのだろう。

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  40. 「令和」「新紙幣」便乗の詐欺に注意を
    2019年4月10日 15時22分

    「令和」への改元を3週間後に控えて、東京 渋谷区でボランティアが街頭に出て、改元などに便乗した詐欺に注意を呼びかけました。

    呼びかけを行ったのは地元で防犯活動をしているボランティアグループで、隊員らは車で商店街を回りながら「改元をかたる詐欺が発生しています」という音声を流して、住民に注意を促しました。

    銀行のATMの前では「慌てずに警察や家族に相談してください」などと直接利用者に呼びかけていました。

    新しい元号が発表されて以降、各地では「元号がかわると古いキャッシュカードが使えなくなる」などとかたる特殊詐欺が相次いでいます。

    9日発表された新しい紙幣についても財務省が詐欺への注意を呼びかけています。

    ATMをよく利用するという54歳の男性は「何十年に一度の節目だけに新手の詐欺には改めて気をつけたいです。これを機に高齢の親戚にも連絡して、注意しようと思います」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190410/k10011879331000.html

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    1. 新一万円札「渋沢栄一」紙幣デザインを発表 5年後めど発行
      2019年4月9日 12時53分

      政府は偽造防止などを目的に、一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新すると正式に発表しました。新たな肖像画には一万円札に「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一、五千円札に日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ津田梅子、千円札に破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎を使用し、5年後をめどに発行する方針です。

      これは麻生副総理兼財務大臣が閣議のあとの記者会見で明らかにしました。

      それによりますと、一万円札と五千円札、それに千円札の新たなデザインの紙幣を5年後の2024年度上半期をめどに発行します。

      新しい一万円札の肖像には「近代日本経済の父」と呼ばれ、明治から昭和にかけて産業界をリードした渋沢栄一が使われ、裏には東京駅の駅舎が描かれます。

      五千円札は日本で最初の女子留学生としてアメリカで学び、日本の女子教育に尽力し、津田塾大学を創立した津田梅子の肖像が使われ、裏には藤の花が描かれます。

      千円札は破傷風の治療法を開発するなど、近代医学の礎を築いた細菌学者の北里柴三郎の肖像が使われ、裏には江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」が描かれます。

      偽造防止のために最先端の技術を用いたホログラムなども導入される予定で、紙幣のデザインが一新されるのは平成16年以来となります。

      また五百円硬貨についても、偽造防止を目的に素材を変更するなどした新たなものを、2年後の2021年度の上半期をめどに発行します。

      現在、流通している紙幣や五百円硬貨は、新たなものが発行されたあとも引き続き使用できます。

      一方、二千円札については、現在のデザインが維持されるということです。

      麻生副総理は「およそ20年ごとに偽造防止を目的にデザインを替えてきたが、今回も発行の準備におよそ5年ぐらいかかるので、このタイミングでの発表となった。それぞれ新たな産業の育成、女性の活躍、科学技術の発展など、現代にも通じる諸課題に尽力し、新元号の下での新紙幣にふさわしい人物だ」と述べました。

      便乗詐欺に注意を

      一方、財務省は新しい紙幣の発行に便乗した詐欺が発生するおそれもあるとみて、注意を呼びかけています。

      具体的には、例えば「今の紙幣が使えなくなる」などとうその電話をかけて、現金をだまし取る手口などを挙げています。

      新しい硬貨が発行されるのは2年後、新しい紙幣は5年後ですが、発行後でも今の紙幣や五百円硬貨は、これまでと変わらず、使うことができます。

      このところ改元に便乗した詐欺も各地で相次いでいるだけに、財務省では新しい紙幣の発行に便乗した詐欺には十分注意するよう呼びかけています。

      渋沢栄一「近代日本経済の父」

      渋沢栄一は明治から昭和初期にかけて活躍した実業家で、生涯およそ500もの企業の設立や育成に関わり、「近代日本経済の父」や「日本資本主義の父」と呼ばれています。

      渋沢栄一は江戸時代の天保11年に(1840年)、現在の埼玉県深谷市の農家に生まれ、若いころは、のちに徳川15代将軍となる一橋慶喜に仕えました。

      27歳の時には慶喜の弟で、のちの水戸藩主、徳川昭武に随行して、パリの万国博覧会を見学したほか、ヨーロッパ諸国を歴訪し、当時の先進的な経済の実情を見て見聞を広めました。

      明治維新のあと、当時の大蔵省に入り、実業家になってからは現在の「みずほ銀行」につながる、日本初の銀行「第一国立銀行」や「東京証券取引所」の前身の「東京株式取引所」、現在の東京商工会議所の前身の「東京商法会議所」など、数多くの企業や団体の設立に携わりました。

      現在の王子製紙やサッポロビールなどにつながる企業の設立にも関わり、生涯で設立や育成に関わった企業は、およそ500にも上るといわれます。

      実業家としての渋沢の考え方が記されているのが、自身の著書、「論語と算盤」です。この中で、渋沢は企業の目的が利潤の追求にあるとしても、その根底には道徳が必要で、公益を第一に考えるべきだという「道徳経済合一説」を説き、今の一橋大学など数多くの教育機関の設立や社会事業の支援にも携わりました。

      津田梅子「女性教育者の先駆者」

      津田梅子は今の津田塾大学を創立したことで知られる明治から昭和初期にかけての教育家です。

      江戸時代末期の1864年に生まれ、1871年(明治4年)に女性初の留学生の1人として、6歳で岩倉使節団とともに日本をたち、アメリカへと渡りました。

      11年間にわたってアメリカで教育を受けたあと、帰国し、華族女学校の教授を務めました。

      その後、再びアメリカに留学してから帰国し、1900年(明治33年)に35歳で女子英学塾、今の津田塾大学を創立しました。

      当時は良妻賢母の考えのもと、女性の社会進出が極めて難しい時代でしたが、女子英学塾では「男性と協同して、対等に活躍できる女性の育成」を目指して、英語教育とともに女性の個性を尊重した少人数での教育に力を入れたため、津田梅子は日本の女性教育の先駆者と言われています。

      北里柴三郎「近代医学の父」

      北里柴三郎は破傷風菌の純粋培養に世界で初めて成功し、その治療法を確立するなど、明治から大正にかけて、伝染病の予防などに多大な功績を上げた世界的な細菌学者です。

      北里柴三郎は江戸時代の嘉永6年に(1853年)、現在の熊本県小国町に生まれ、東京大学医学部の前身となる「東京医学校」で学びました。

      卒業後はドイツに留学し、病原微生物学研究の第一人者「コッホ」に師事し、1889年には、当時不可能とされていた破傷風菌だけを取り出して培養する「純粋培養」に、世界で初めて成功しました。

      さらに菌の毒素を少しずつ注射しながら体内で抗体を作ることで、病気の治療や予防を可能とする「血清療法」も開発しました。

      帰国後は「私立北里研究所」を設立し、インフルエンザや赤痢などの血清開発を続けるとともに、黄熱病の研究で知られる野口英世や赤痢菌を発見した志賀潔など、多くの弟子の指導・育成に取り組みました。

      大正6年(1917年)には、慶応義塾大学医学科の創設にも関わり、その功績の大きさから、日本における「近代医学の父」とも呼ばれています。

      文部科学相「『柴』の字心強い」

      柴山文部科学大臣は記者会見で、千円札に使われる北里柴三郎について、「北里博士は細菌学の父で、大変な功績があって、全然関係ないんだが、私も『柴』の字がついているので、大変心強く感じている」と笑いを誘っていました。

      また、五千円札の津田梅子については「女子の高等教育の草分け的な存在で、これから女性の社会進出や、社会人になってからの学び直しが大きく取り上げられる中で、大変すばらしい人選だ」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190409/k10011877791000.html

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    2. 新紙幣 自販機改修など経済効果1兆2000億円余 業界の試算
      2019年4月10日 16時12分

      政府が一新することを発表した紙幣のデザイン変更などによる経済的な効果について、財務省は衆議院財務金融委員会で、民間の試算として自動販売機の改修などによりおよそ1兆2600億円の需要が見込まれると指摘しました。

      政府は偽造防止などを目的に、一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新するとともに、五百円硬貨も素材を変更することなどを、9日、正式に発表しました。

      財務省の可部理財局長は10日の衆議院財務金融委員会で「デザインの変更はあくまで偽造を防ぐ観点から行うもので、経済対策として行っておらず、政府として特に経済効果を試算はしていない」と述べました。

      そのうえで、現金を取り扱う機器の業界団体「日本自動販売システム機械工業会」の試算として、ATMや自動販売機などの改修により、
      ▽紙幣のデザイン変更への対応でおよそ7700億円、
      ▽五百円硬貨への対応でおよそ4900億円、合わせて1兆2600億円の需要が見込まれると指摘しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190410/k10011879431000.html

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  41. 改元の5月1日 「令和の初日の出」などツアー人気
    2019年4月10日 18時56分

    元号が「平成」から「令和」へと変わるまであと3週間となりました。大手旅行会社では来月1日の改元の日に合わせて日の出を見るツアーなどが企画され、人気を集めています。

    東京 新宿に本社がある大手旅行会社では改元や新元号にちなんで、さまざまな記念ツアーを企画しています。

    元号が「令和」へと変わる来月1日のタイミングに合わせて、平成最後の日に東京スカイツリーから夕日を見たあと、令和の最初の日の出を東京湾から見るツアーや、三重県伊勢市にある朝熊山の展望台から日の出を見たあと皇室ゆかりの伊勢神宮を参拝するツアーなどが人気を集めているということです。

    また、新しい元号が「令和」に決まったことを受けて、この10日間で「令和」にちなんだ少なくとも10のツアーを企画し、新元号の出典となった「万葉集」を展示している栃木県足利市の足利学校を訪れたり、「令和」が書かれた御朱印を受け取ることができたりするツアーなども用意されているということです。

    訪れた客は「改元の日は海外で過ごす予定ですが、今後は『令和』のゆかりのある場所を訪れてみたいと思います」と話していました。

    「クラブツーリズム」の広報担当の青木之さんは「改元にまつわるさまざまな企画を打ち出して、一生の思い出になるようなツアーを提供していきたいです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190410/k10011879671000.html

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  42. 社説
    紙幣刷新へ 国民経済への効果期待したい
    2019/04/10 05:00

     新たな時代にふさわしい通貨になるか。国民経済に良い効果を与えることを期待したい。

     1万円札、5千円札、千円札が一新されることになった。政府は2024年度上期の新札発行を目指している。

     紙幣の刷新は小泉内閣だった04年以来、20年ぶりとなる。

     500円硬貨も、素材が変更され、2色構造となる。21年度上期から発行が始まるという。

     偽造技術は高度化している。定期的な刷新は妥当だ。政府には偽造防止の徹底が求められる。

     1万円札の肖像には、数多くの企業設立に携わり、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一が選ばれた。新産業育成による経済成長を重視する政府の狙いが込められているのだろう。

     流通量が最も多い1万円札の人物が変更されるのは、1984年に福沢諭吉になって以来だ。

     5千円札は樋口一葉から女子高等教育の先駆者として知られる津田梅子に、千円札は野口英世から細菌学者の北里柴三郎へ変わる。女性の活躍や科学技術の重要性を訴えるメッセージと言えよう。

     新紙幣には、光に透かして判別する高精細の「すき入れ」や、見る角度で像が変わる「ホログラム」の最先端技術が導入される。

     額面の数字を大きくし、見やすくする。使い勝手が良くなるよう、さらに工夫してもらいたい。

     前回の紙幣刷新は発表から2年余りで新札の流通が始まったのに対し、今回は5年程度かける。

     これから、現金自動預け払い機(ATM)や自動販売機の改修が必要になってくる。準備期間を長めに取ることで、混乱を回避しようとする考えは理解できる。

     政府は、金融機関などの負担軽減も検討すべきではないか。

     新札発行は自販機メーカーなどにとっては特需になろう。国内総生産(GDP)を1・3兆円程度押し上げるとの試算もある。

     日本は、海外に比べて現金志向が強い。日本銀行の資金循環統計によれば、家計が保有する現金は92・7兆円と、5年前から20兆円近く増えている。その多くはタンス預金とみられる。

     新札に交換する動きが出てくれば、家計に積み上がったタンス預金が「生きたお金」として投資などに回り、経済の活性化につながる可能性があるのではないか。

     現在のお札や500円硬貨は引き続き使えるが、「古い紙幣が使えなくなる」などとかたった詐欺行為が広がる恐れがある。政府は警戒を強めるべきだ。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190409-OYT1T50326/

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  43. 平成は「人口減少・少子高齢化・ネット普及」
    2019年4月30日 6時15分

    平成の30年間を、各種の統計データで振り返ったところ、人口減少と少子高齢化が進む一方、インターネットが急速に普及したことなどが浮き彫りとなりました。

    総務省のまとめによりますと、日本の総人口は、平成20年の1億2808万人をピークに、平成23年以降は減少し続けています。そして、平成27年には初めて75歳以上の人口の割合が、14歳までの割合を上回るなど少子高齢化が急激に進みました。

    また、男女ともに未婚の割合が上昇傾向にあり、特に、25歳から29歳の女性の未婚率は、平成2年の40.4%から、平成27年には61.3%と大幅に上昇しました。

    一方、ライフスタイルも大きく変化し、インターネットや携帯電話の普及で、去年の1世帯当たりの1か月の通信費は1万3404円と、30年前から2倍以上増えました。

    このほか女性の社会進出も進み、これまで男性の職場とみられていた鉄道業の女性従業員の割合は、平成3年の2.9%から平成28年には10.0%と3.4倍に増えたほか、女性の研究者の数も、平成元年から30年で3.9倍となりました。

    また、6歳未満の子どもを持つ家庭で、妻が、1週間に家事をする時間は平成8年の4時間8分から、平成28年は3時間7分と、1時間ほど短くなった一方、夫が家事をする時間は、18分から49分に増えました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190430/k10011900861000.html

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  44. 平成は、ネットと携帯電話の時代か…

    CD、DVD、デジカメのブームもあっという間に過ぎ去った感…

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    1. オルテガとオーウェル、マクルーハンやボードリヤールが見通した「大衆」「全体主義」「情報」「消費」社会の傾向は何も変わっていないと思われるけれど。

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  45. 天皇陛下 最後のおことば 全文
    2019年4月30日 17時10分

    今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。

    ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。

    即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。

    明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190430/k10011901961000.html

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  46. 社説
    天皇陛下退位 国民と歩み象徴像を体現した
    2019/04/30 05:00

     ◆健やかに過ごされることを願う◆

     30年余にわたって真摯しんしに公務を果たし、象徴像を体現してこられたことに深く感謝したい。

     天皇陛下がきょう退位される。退位による代替わりは、江戸後期の光格天皇以来、約200年ぶりだ。憲政史上初めてのことである。

     陛下は1989年の即位後、「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たす」と述べ、憲法が定める象徴の在り方を日々模索してこられた。

     ◆一人ひとりと目合わせ

     2016年にビデオメッセージで退位を示唆した際、陛下は天皇の務めとして「国民の安寧と幸せを祈る」「時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添う」ことを挙げられた。

     陛下はその言葉通り、能動的に務めを果たされた。象徴について積極的に発言されなかった昭和天皇とは異なり、独自のスタイルを築かれた。この在り方は、国民に広く敬愛されたと言えよう。

     地方訪問を重ねることで、象徴像の具体化に努められた。国民体育大会などに出席するため、全都道府県を2巡された。

     平成は災害が相次いだ時代だった。陛下は地震や噴火などの被災現場を訪れ、膝をついて被災者と言葉を交わされた。障害者やハンセン病元患者との面会も熱心に繰り返された。

     一人ひとりと目を合わせ、双方向の触れ合いを大切にされる。旅に出ない時でも、東日本大震災後のビデオメッセージのように、国民に直接語りかけられる。

     その姿勢が皇室を身近な存在にしたことは間違いあるまい。国民を力づけ、社会が安定する結果をもたらしたと考えられる。

     陛下は、平和を希求する気持ちが強く、先の大戦の戦没者を慰霊することに力を注がれた。足を運ばれたのは、広島や長崎などの国内に加え、多くの日本軍将兵が倒れたサイパンやパラオなどの南洋の島々に及んだ。

     とりわけ思いを寄せられたのが、大きな犠牲を生んだ沖縄だ。両陛下の訪問は、皇太子時代を含めて通算11回に及び、沖縄の苦難に何度も言及された。

     戦争の犠牲の上に、戦後の平和と繁栄がある。11歳で終戦を迎えられた陛下は、常にその思いを持たれていたのだろう。

     国際親善の場では、数多くの外国訪問や各国賓客との面会を通じ、友好関係の前進に尽くされた。その中には、かつての敵国や植民地だった国も含まれていた。

     陛下が築かれた友好関係は、次代に発展させていくべき資産として、受け継がねばならない。

     ◆皇后さまの支え大きく

     陛下が務めを果たされる上で、大きな支えとなったのが、皇后さまの存在である。民間出身の皇后さまは、どのような立場の人にも優しさを示された。陛下の公務の多くに同行なさった。

     両陛下が仲むつまじく二人三脚で歩まれる姿は、ともすれば近寄りがたかった皇室のイメージを刷新したのではないか。

     天皇家の在り方についても、両陛下は新風をもたらした。皇太子夫妻時代にはお子さま方を手元で育てられた。陛下は前立腺がん、心臓の手術を受けたが、基本的な情報は国民に公開された。

     埋葬法を土葬から火葬へ変更することや、陵(お墓)の規模の縮小を発表されてもいる。伝統を守りつつ、天皇家も柔軟に変化することを示した点で、歴史的な役割を果たされた。

     今回の退位は、陛下が体力的な衰えを理由に、象徴の務めを果たせなくなるとの気持ちを示されたことがきっかけだった。多くの国民は驚きつつも共感を覚えた。

     政府や国会は、特例として退位を認める退位特例法を成立させた。天皇の政治的権能を禁じた憲法に抵触しないよう、政治的対立の回避に腐心しながら、慎重かつ丁寧に対応した結果と言える。

     ◆安定的な継承が課題

     陛下は「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていく」ことを祈念された。いかに皇位を継承していくかは、今後も考えていくべき課題である。

     陛下は退位後、上皇としてゆっくりとした生活に入られる。生物学者でもある陛下は十分な研究時間を持たれ、上皇后となる皇后さまはこれまで以上に文学に親しまれることだろう。

     務め終へ歩み速めて帰るみち

     月の光は白く照らせり

     2007年に詠まれた陛下のお歌だ。これからは、務めに追われることもなくなろう。両陛下がいつまでも健やかに過ごされることをお祈りしたい。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190429-OYT1T50219/

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    1. 4月30日 編集手帳

       天皇、皇后両陛下は2001年4月、阪神大震災からの復興に歩む兵庫県を訪問された。その折、「あしなが育英会」運営の震災遺児ケア施設「神戸レインボーハウス」にもお立ち寄りになっている◆案内役は当時の林田吉司館長が務めた。両陛下は心のケアプログラムに熱心に耳を傾け、遺児一人ひとりに声をかけられたという。それから歳月の流れた一昨年秋、林田さんが病気のため65歳で亡くなった◆その後しばらくして宮内庁から育英会へ連絡がはいった。両陛下が林田さんのご遺族に弔意を伝えたいお気持ちだと◆ひととき一緒に過ごした人をお忘れにならない両陛下の心には、どれほどの数の顔が刻まれているのだろう。苦しむ人、悲しむ人、それを支えようとする人…国民の幸せを祈り、手を携え歩まれた両陛下がきょうをもって退位される◆戦争のなかった平成、しかしながら自然災害が容赦なく襲いかかり無数の涙が流れた平成――人の力だけで幸せはどうにかできるものではない。そう悲嘆にくれかけたとき、いつも希望の光を灯ともしてくださった両陛下である。優しいお気持ちを国民は忘れまい。
      https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20190430-OYT8T50000/

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  47. 4月30日 よみうり寸評

     即位の礼にともなうパレードに臨む天皇陛下のお姿らしい。〈人びとに見守られつつ御列の君は光の中にいましき〉。皇后さまのお歌にふれて平成初頭の空気を思う◆時代の輝きはその頃が頂点だったのか。バブルはほどなく崩壊し、列島は光を失っていく。デフレ不況にのたうち回り、自然災害の猛威に苛さいなまれた。拭い難い閉塞へいそく感をときに和らげたのが両陛下の存在だったのかもしれない◆いくたび被災地を見舞い、うちひしがれる人々に心を寄せてこられたことだろう。東日本大震災後の天皇陛下のお歌がある。〈被災地に寒き日のまた巡り来ぬ心にかかる仮住まひの人〉◆陛下が退位され、平成が終わる。徐々に活気を取り戻しつつあるとはいえ、人々が抱く時代のイメージは「不安定」が最も多いと本紙世論調査が伝えていた。年金も介護も財政も、先が見えないからだろう。列島はいまなお再生の途上にある◆山坂を踏み越えてこられた両陛下に思いを致しつつ、令和の時代に歩むべき道をひらきたい。再び光の中へ。
    https://www.yomiuri.co.jp/note/yomiuri-sunpyo/20190430-OYT8T50017/

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  48. 新しい天皇陛下が即位 時代は令和に
    2019年5月1日 0時00分

    天皇陛下が1日午前0時に即位され、時代は平成から令和に変わりました。天皇陛下は同日、即位の儀式に臨み、象徴として歩み始められます。

    皇居 宮殿では先月30日、202年ぶりの天皇の退位の儀式となる「退位礼正殿の儀(たいいれい せいでんのぎ)」が行われ、上皇さまが「即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と国民に向けた最後のおことばを述べられました。

    そして、日付が変わると同時に、天皇陛下が即位されて元号は平成から令和に変わりました。

    天皇陛下は1日、午前10時半から宮殿で歴代天皇に伝わる三種の神器のうちの剣と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀(けんじとう しょうけいのぎ)」に臨まれます。

    その後、午前11時10分からは皇后となられた雅子さまとともに「即位後朝見の儀(そくいご ちょうけんのぎ)」に臨み、総理大臣をはじめ、国民を代表する人たちを前に天皇として初めてとなるおことばを述べられます。

    また、午後には皇后さまとともに、皇居の上皇ご夫妻のお住まいを訪れ、あいさつする予定で、天皇陛下は、新たに迎えた令和の時代を象徴として歩み始められます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011902401000.html

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    1. きょうから令和 経済界のコメント
      2019年5月1日 0時01分

      天皇陛下が新たに即位され、元号が「令和」に改められたことについて、経済界のコメントです。

      経団連の中西会長は「デジタル化などの技術革新や大きく変化する国際情勢の中で、誰もが豊かさや幸せを実感できる創造的な経済社会を実現するよう経済界も全力を挙げていく」としています。

      経済同友会の櫻田代表幹事は「令和の時代に日本が再び輝きを取り戻し、国際社会から一層の信頼を得て、さらなる発展を遂げていくことを期待する」としています。

      また、日本商工会議所の三村会頭は「『平成』の時代は、世界的なさまざまな変動とともに、日本では数々の試練に直面した時代でもあった。新たな令和の時代を喜びつつ、国家・国民の安泰と繁栄を願う」としています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011902291000.html

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    2. 「令和」カウントダウン 各地で新しい時代祝う
      2019年5月1日 0時22分

      音楽やダンスを楽しむ東京 渋谷のクラブでは、改元の瞬間を祝おうと、大勢の若者たちが集まり、カウントダウンをして、元号が「令和」となった新しい時代を迎えました。

      大勢の若者たちで埋め尽くされた会場では、午前0時前になると、大型スクリーンに数字が映し出され、集まった人たちは大きな声でカウントダウンを始めました。

      そして「ハッピー令和」という掛け声とともに、改元の瞬間を迎えると、大きな歓声をあげながら、飛び跳ねたり写真を撮ったりして新しい時代の幕開けを祝っていました。

      新宿の大型ビジョンでは

      東京 新宿の大型ビジョンには、元号が令和にかわる午前0時までのカウントダウンが映し出され、小雨が降る中、大勢の人が集まりました。

      大型ビジョンには、午後11時50分から、「Jリーグ開幕」や「日本人のノーベル賞受賞」などの平成の出来事が次々と映し出されていきました。

      そして、平成の終わりまで残り10秒になると1秒ごとのカウントダウンが画面に表れ、集まった人たちは声に出して一緒にカウントダウンを始めます。

      午前0時、元号が令和にかわった瞬間には、歓声をあげたり写真を撮ったりしながら、時代が変わる瞬間をともに祝っていました。

      20代の女性は「平成と令和という2つの時代を経験できてうれしいです。令和の時代はハッピーに生きていきたいです」と話していました。

      また、20代の男性は「平成生まれとしては元号がかわってしまうのは少しさみしいですが、令和を迎えて気持ちを新たにがんばっていきたいです」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011902411000.html

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  49. 「令和」幕開け…皇太子さまが新天皇陛下に即位
    00:08

     天皇陛下(第125代、御名・明仁=あきひと)の30日の退位に伴い、新たに皇太子徳仁なるひと親王殿下が5月1日午前0時、第126代天皇に即位された。平成の天皇陛下の在位期間は30年と114日に及んだ。退位は皇室典範特例法の規定によるもので、陛下は上皇に、皇后さまは上皇后にそれぞれなられた。天皇の退位は1817年の光格天皇以来202年ぶりで、憲政史上初めて。「平成」が終わり、新元号「令和」に改まった。

     新天皇になられた皇太子さまは1日午前10時半から、皇居・宮殿で、初めての即位の儀式「剣璽けんじ等承継の儀」、さらに11時10分から「即位後朝見の儀」にそれぞれ臨まれる。

     いずれも国の儀式で、朝見の儀では、新天皇として初めて安倍首相ら三権の長を始めとした国民の代表の前でお言葉を述べられる。

     これに先立ち、午前10時過ぎ、即位後初めての国事行為に臨み、皇居・宮殿で、剣璽等承継の儀と即位後朝見の儀を国の儀式として行うことを定める閣議決定を決裁される。

     これら二つの儀式の後、安倍首相から天皇に対する初の内奏ないそうを受け、自身の側近トップとなる小田野展丈のぶたけ侍従長と河相周夫ちかお上皇侍従長それぞれの1日付の人事を決裁し、2人の認証官任命式に臨まれる。

     午後は新皇后となられた雅子さまと共に、上皇となられた天皇陛下、上皇后となられた皇后さまにあいさつし、他の皇族方から祝賀を受けられる。

     平成の天皇陛下の次男、秋篠宮さまは1日、皇位継承順位1位となり、特例法の規定で皇太子待遇の皇嗣こうしになられた。

     新元号「令和」は「大化」から数えて248番目の元号で、現存する日本最古の歌集「万葉集」を典拠とした。日本の古典からの引用は初めてとなった。
    https://www.yomiuri.co.jp/kaigen/news/20190430-OYT1T50227/

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    1. 秋篠宮さまは、男の孫ができるまでがんばらなきゃいけないんだなあ…

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    2. 「令和・新時代」
      https://www.yomiuri.co.jp/kaigen/

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  50. 社説
    平成から令和へ 平和と安定へ努力重ねたい
    2019/05/01

     天皇陛下が退位され、平成時代が幕を下ろした。

     平和で、落ち着いた社会を維持したまま、令和元年の初日を迎えたことに私たちは胸を張ることができよう。

     激動の昭和に続く平成を振り返り、引き継ぐものと、改めるものを峻別しゅんべつして力強く次代へ歩み出したい。

     この30年余り、日本は、長期の景気低迷、国際的競争の激化、相次ぐ大規模な災害といった試練にさらされてきた。

     特に、経済での逆風は強く、バブルは崩壊し、世界を席巻していた日本企業は勢いを失った。一時の急な円高で、産業の空洞化は進み、技術革新力の見劣りは否定できない。

     国内総生産(GDP)は中国に抜かれ、1人当たりGDPの世界での順位は低下した。財政も著しく悪化してきた。いずれも停滞を示しており、現状に安住してはなるまい。

     ただ、実力以上に膨張した経済や、過去の成功体験は持続可能ではなかった。遅かれ早かれ、日本経済は転機を迎えただろう。

     ◆「守成」の困難に直面

     政も官も民も、改革で苦難を乗り切ろうとした。

     衆院の選挙制度改正や省庁再編で、政治と行政の仕組みは変わった。荒波を受けた金融や流通、電機などの業界は再編された。改革は、まだ途上にある。

     戦後復興が荒廃からの事実上の「創業」だったのに対し、平成の日本は経済大国の座を保持する「守成」の難しさに直面した。

     特筆すべきは、厳しい局面でも混乱を抑えようとした努力である。雇用の継続を重視する企業は多く、完全失業率は最悪期でも5%台にとどまった。

     この間の内閣は延べ18にもなるが、政治は、おおむね中庸を重んじ、行き過ぎた市場原理主義やポピュリズムは蔓延まんえんしなかった。

     安定を優先した選択を多くの国民は支持するのではないか。

     内閣府の昨年の世論調査で現在の生活に「満足している」とした回答は、過去最高の74%に達した。生活の程度を「中の中」と答えた人は6割近くいた。

     所得格差を示すジニ係数は、徴税や受給した公的年金を反映すれば、緩やかな上昇にとどまる。家計の金融資産は30年前の倍の1800兆円超となった。

     それなりに豊かな中間層が日本を支えている。

     ◆中間層が支える日本

     平成は、明治以降で、戦争がなかった初めての時代である。

     しかも「一国平和主義」に閉じこもることなく、安全保障体制を整えた。

     米ソ対立を前提とした日米同盟は冷戦終結後、新たな国際情勢に即応する形に改められた。防衛費の急増を招かずに自衛隊の能力も向上させた。

     強大化する中国、核・ミサイルを保有する北朝鮮、軍事大国のロシアに囲まれる日本に、他の現実的な選択肢はありえなかった。

     平成に改元した翌日の1989年1月9日、本紙社説は、私たちは平和と繁栄をさらに確固たるものにする責任がある、と書いた。曲折を経たものの、合格点に達したと言えよう。

     多くの先進国が政治的対立に苦しむ。米国の激しい党派的分断、英国の欧州連合離脱問題での迷走、フランス・パリの騒乱だ。

     政治的中間派の退潮や、格差の急拡大、移民や難民の大量流入といった事情が底流にあるのだろう。同じ道を歩まないよう注意を払う必要がある。

     ◆政治社会の分断防げ

     日本は、急速な人口減少、積み上がる債務残高、いずれ来る大災害などの課題への対処が迫られている。模範にできるような国は、見当たらない。

     自らの創意で長期戦略を練り、粘り強く実行することが唯一の解決策である。悲観論に振り回されず、政治・社会の深刻な分断を回避しなければならない。

     インターネット上で膨大な情報が瞬時に拡散する時代にも、国民の知的水準を維持し、穏当な世論の形成を促すことが何よりも重要である。

     新天皇陛下が即位され、令和の時代が始まる。平和と安定、繁栄を維持するため、新たな気概を持って国づくりに取り組みたい。
    https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20190501-OYT1T50033/

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    1. 5月1日 編集手帳
      11 時間前

       木々がみずみずしく若葉をまとい、梢こずえを伸ばす季節が来ている◆万葉集に<三国山木末こぬれに住まふむささびの鳥待つごとく我待ち痩せむ>という歌がある。古き時代、梢は「木末」と表記したらしい。さらに時をさかのぼると、梢は「末」と書いたり「未」と書いたり、どちらでもよかったという。末路と未来を、伸びゆく木々の枝先に同居させたかのような不思議な漢字の成り立ちである◆平成という時代の枝が末路を迎え、きょう令和が始まった。元号が改まったことで生活が変わるわけではないけれど、未来をよきものにするよう心新たにする区切りとしましょう◆じつは末と未の話は詩人・吉野弘さんのエッセーからの受け売りである。こう書いている。<おそらく人間は、どんなに希望のない末路に追いこまれても、そこになおかつ、未来を必死で見ようとするのではないでしょうか>(青土社『花と木のうた』所収「末と未」)◆平成を振り返るだけでも多くの方が思い当たろう。災害などに追いこまれながら、そのたびに必死に未来を見つめてきた。そうしてまさに今、みなで新しい梢の同じ枝先にいる。
      https://www.yomiuri.co.jp/note/hensyu-techo/20190501-OYT8T50000/

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  51. 天皇陛下 即位後初めてのおことば 全文
    2019年5月1日 11時33分

    日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。

    この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。

    顧みれば、上皇陛下には御即位より、三十年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御心を御自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。

    ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011902991000.html

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  52. 天皇即位の時だけ開帳の秘仏 30年ぶりに公開 京都
    2019年5月1日 13時39分

    京都市の寺で、およそ1200年前から歴代天皇が即位する際にだけ開帳される秘仏が、1日、天皇陛下が即位されたのにあわせて、およそ30年ぶりに公開されました。

    京都市東山区にある長楽寺は、平安時代、天台宗の開祖、最澄が桓武天皇の勅命で創建したと伝わる寺で、本尊の「准胝(じゅてい)観音像」は、歴代天皇の即位の際にだけ開帳される秘仏とされています。

    天皇陛下が即位された1日、この本尊がおよそ30年ぶりに公開されることになり、牧野純山住職が読経したあと、像に息がかからないよう白い布で口を覆いながらゆっくりとずしの扉を開きました。

    姿を現した「准胝観音像」は、高さおよそ40センチの木像で、最澄自身の作とも伝えられています。腕が18本あり、左右に大きく広げていて、多くの人々を救済する姿を表しているということです。

    参拝した人たちは、秘仏に見入っては静かに手を合わせていました。

    岡山県から訪れた50代の女性は「表情が美しく厳かな雰囲気がありました。令和も戦争のない平和な時代が続いてほしいです」と話していました。

    長楽寺の牧野住職は「幸せな気持ちで過ごせる新たな時代となってほしいです」と話していました。

    この秘仏の公開は来月16日まで行われます。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011903121000.html

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  53. 5つ目の時代を迎えた110歳の女性 家族らが祝福 和歌山
    2019年5月1日 13時39分

    明治から平成まで4つの時代を過ごし、1日、令和の新しい時代を迎えた和歌山市の110歳の女性が、家族などから祝福を受けました。

    和歌山市に住む上田つるさんは、明治41年11月22日生まれの110歳で、和歌山市内では最高齢です。

    明治、大正、昭和、平成と4つの時代を過ごし、1日、5つ目を迎えた上田さんは、現在、和歌山市内の老人ホームで生活し、日中は横になったりテレビを見たりして、静かに過ごしているということです。

    1日は、孫やひ孫、それにやしゃごの5人が訪れて祝福し、ひ孫の落合彩矢さんから「きょうから令和になったよ」と声をかけられると、上田さんは「よかったね。またたくさん遊びに来てね」と話していました。

    上田さんは、話をしながら昔覚えた歌を歌うなどして笑顔を見せていました。

    この春、大学に進学したやしゃごの落合茉琳さんは、「110歳で元気だというと周りの人から驚かれます。これからも長生きしてほしいです」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190501/k10011903131000.html

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  54. 新元号「天翔」が一時最有力案…万葉集など出典
    9 時間前

     新元号の選定にあたり、政府が一時、万葉集などを出典とする「天翔てんしょう」を最有力案と位置づけていたことが30日、わかった。今年に入り、安倍首相を交えて開いた協議で賛成意見が多数を占めた。しかし、葬儀社の社名などに使われていることが判明し、最終案には含めなかった。

     新元号選定では、古谷一之官房副長官補ら内閣官房幹部が、古典の学者が提出した100以上の案から候補を絞り込んだ。そのうえで、首相や菅官房長官、杉田和博官房副長官らごく少数の幹部に示した。この中に「天翔」があった。万葉集のほか、「古事記」にも由来を持つ案だったという。

     協議では、「イニシャルのTが大正と重なる」「画数が多い」などの慎重意見も一部にあった。だが、首相はかねて万葉集などの国書(日本の古典)からの引用が望ましいと考えていた。「天翔が一番のお気に入りの案」(首相周辺)となり、他の出席者もおおむね支持したという。

     一方、政府が元号を選ぶ際の基準として、「俗用されていない」ことなどが条件となっている。天翔は葬儀社名などに使われていることがのちに分かり、「新元号としてふさわしくない」として見送った。

     このため、首相は3月20日以降に古谷氏らに指示し、学者に追加の案の検討を依頼した。万葉集研究の第一人者、中西進・国際日本文化研究センター名誉教授が追加提出した案に「令和」があった。3月27日の少人数の会議で令和を見た首相は、「待ったかいがあった」と喜んだという。

     また、政府が4月1日の「元号に関する懇談会」に示した6案中、4案について「首相談話」を作っていたことも分かった。懇談会が令和以外の案を支持すれば、その案を採用するつもりだったという。
    https://www.yomiuri.co.jp/kaigen/news/20190501-OYT1T50036/

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  55. 天皇陛下の即位を祝う一般参賀 皇居前には早朝から長い列
    2019年5月4日 8時05分

    天皇陛下の即位を祝う一般参賀のため、皇居前には早朝から夫婦や家族連れなど大勢の人たちが集まり長い列を作っています。

    このうち、息子と2人で来たという徳島県の70歳の女性は「ちょうど神奈川県の息子の家を訪れていたので、このチャンスを逃さないようにと思い、家を3時半に出て来ました。時代の変化を経験したいと思っています」と話していました。

    東京文京区から来た60歳の男性は「皇居を訪れるのは初めてですが、時代が変わるこのタイミングにせっかく東京に住んでいるからと思い、始発の電車で来ました。にこやかな姿を見たいと思っています。平和な時代になってほしいと思っています」と話していました。

    板橋区から夫婦で訪れたという55歳の男性は「一般参賀は初めてですが、せっかくのタイミングなので来ました。今回は祝賀ムードで、平成に変わったときとは全然違うと感じています。これだけ人が集まるのは、みんながいい国にしたいと思っているからだと思うので、貧富の差のない国になればいいなと思っています」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190504/k10011905131000.html

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    1. 天皇陛下「世界の平和を」 即位祝う一般参賀
      2019年5月4日 10時16分

      天皇陛下の即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われ、天皇陛下は「わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とおことばを述べられました。

      3日前の今月1日に即位した天皇陛下が、天皇として初めて参賀にこたえられることから、皇居には4日朝早くから大勢の人たちが詰めかけました。

      東京はおおむね晴れの天気となり、皇居の正門の前には開門前の時点でおよそ5万人が集まりました。

      このため予定より20分早く午前9時10分に門が開けられ、待っていた人たちは二重橋を通って宮殿の前に向かいました。

      天皇陛下は午前10時から、皇后となられた雅子さまや、皇位継承順位1位の「皇嗣」となられた秋篠宮さまなどの皇族方とともに宮殿のベランダに立ち、訪れた人たちに笑顔で手を振って応えられました。

      天皇陛下は寄せられた祝意に感謝のことばを述べたうえで「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」と、即位後初めて、一般の人たちを前におことばを述べられました。

      天皇陛下はこのあとも5回、皇后さまや秋篠宮ご一家とともにベランダに立たれる予定です。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190504/k10011905201000.html

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    2. 天皇陛下 おことば全文
      2019年5月4日 10時26分

      このたび剣璽等承継の儀及び即位後朝見の儀を終えて、きょうこのように皆さんからお祝いいただくことをうれしく思い、深く感謝いたします。

      ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、いっそうの発展をとげることを心から願っております。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190504/k10011905211000.html

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    3. 宮廷劇場…

      観客と出し物、場の共有、共感、ただその「実感」が大事。

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    4. 一般参賀 121人が熱中症 宮殿の救護所で手当て
      2019年5月4日 16時09分

      皇宮警察本部によりますと、4日の一般参賀で少なくとも121人が熱中症による脱水症状などを訴え、担架や車いすで運ばれて宮殿の庭に設けられた救護所で手当てを受けたということです。

      救急搬送は28人に 熱中症や体調不良

      また東京消防庁によりますと、皇居の中と周辺では4日午後4時までに11歳から83歳までの男女あわせて28人が熱中症の症状や体調不良を訴え、救急車で病院に運ばれたということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190504/k10011905431000.html

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    5. 一般参賀に14万人余 天皇陛下「国民の幸せと世界の平和を」
      2019年5月4日 17時49分

      天皇陛下の即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われ、14万人余りに上る大勢の人が訪れました。天皇陛下は即位後初めて一般の人たちを前におことばを述べ、この中で国民の幸せと世界の平和を願われました。

      3日前の今月1日に即位された天皇陛下の即位を祝おうと皇居には大勢の人が詰めかけ、皇居の正門の前には午前9時すぎの時点でおよそ5万人が集まり、予定より20分早く門が開けられました。待っていた人たちは二重橋を通って宮殿の前に向かいました。

      天皇陛下は、皇后となられた雅子さまや皇位継承順位1位の「皇嗣」となられた秋篠宮さまなどの皇族方とともに宮殿のベランダに立ち、訪れた人たちに笑顔で手を振って応えられました。

      皇后さまは黄緑色のロングドレス姿で、天皇陛下とことばを交わしながら笑顔を見せられていました。

      そして天皇陛下は即位後初めて一般の人たちを前におことばを述べられました。

      この中で、訪れた人たちからの祝意に感謝のことばを述べたうえで「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともに、わが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展をとげることを心から願っております」と述べられました。

      天皇陛下は4日一日で皇后さまや皇族方とともに合わせて6回ベランダに立ち、祝賀に応えられました。

      東京の都心は最高気温が25度近くになり、天皇陛下は午後2時からの5回目以降には、これまでのおことばに加えて「暑い中、来ていただいたことに深く感謝いたします」と述べ、訪れた人たちへの気遣いを見せられていました。

      宮内庁によりますと、4日参賀に訪れた人は14万1000人余りに上ったということで、平成以降の一般参賀では上皇さまの退位を前にしたことしの新年の参賀に次いで2番目に多い人数になりました。

      上皇さまのおことば受け継ぐ

      4日の天皇陛下のおことばは、29年前、上皇さまが即位を祝う一般参賀で述べられたおことばを受け継ぐ内容になりました。

      前回の平成2年11月の参賀で上皇さまは、国民からの祝意に感謝の気持ちを表したうえで「ここに皆さんの幸せを祈り、わが国が世界の国々と相たずさえ、人類の平和と福祉を求めつつ、ともに発展することを心より念願いたします」と述べられました。

      4日、天皇陛下は「ここに皆さんの健康と幸せを祈るとともにわが国が諸外国と手を携えて世界の平和を求めつつ、一層の発展をとげることを心から願っております」と述べ、上皇さまと同じように国民の幸せと世界の平和を願われました。

      専門家「平成スタイルを踏襲」

      象徴天皇制を研究している名古屋大学の河西秀哉准教授は、4日の天皇陛下が述べられたおことばについて、「平成は皇室が国民的な支持を受け、尊敬の具合、共感の具合が高かったがきょうのおことばは基本的には、平成のスタイル、形式をそのまま踏襲しているものだったと思う」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190504/k10011905511000.html

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  56. 「大嘗祭」で使う米を収穫する2つの地方 栃木県と京都府に
    2019年5月13日 13時17分

    天皇陛下の即位に伴う一世に一度の伝統儀式「大嘗祭」で使う米を収穫する2つの地方について、宮中に伝わる占いを使った儀式の結果、栃木県と京都府が選ばれました。

    天皇陛下の即位に関する儀式の1つ、「斎田点定の儀」は、13日午前10時から、皇居の宮中三殿にある、国内の神々をまつる神殿で行われました。

    この儀式は、亀の甲羅をあぶってひびの入り具合で物事を定める「亀卜」と呼ばれる宮中に伝わる占いを行い、ことし秋の「大嘗祭」で使う米を収穫する東の「悠紀」地方と、西の「主基」地方という2つの地方を選ぶものです。

    神殿の前には、「斎舎」という「亀卜」を行うための幕で覆われた建物が設けられ、儀式には宮内庁の幹部が参列しました。

    はじめに宮中祭祀をつかさどる掌典長らが、「柳筥」という「亀卜」の結果を納める箱を持って「斎舎」に入りました。

    そして、「火鑽具」という道具を使っておこした火で亀の甲羅をあぶり、ひびの入り具合から結果を定めたということです。

    儀式は40分で終了し、宮内庁によりますと、「悠紀」地方には栃木県が、「主基」地方には京都府が、選ばれたということです。

    天皇陛下は午前11時半すぎ、半蔵門から車で皇居に入られました。そして、宮殿で、亀卜の結果を受けて選ばれた「悠紀」地方と「主基」地方について、山本長官から報告を受けられました。

    栃木県と京都府では、今後、大嘗祭で使う米を収穫する田んぼの「斎田」と、斎田の所有者の大田主が選ばれます。

    斎田では、秋には新米を収穫するための儀式が行われるほか、大田主は、大嘗祭の中心的な儀式に出席することになっています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190513/k10011914151000.html

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    1. 「大嘗祭」で使う米を収穫する地方を選ぶ儀式 亀の甲羅で占い
      2019年5月13日 12時16分

      天皇陛下の即位に伴う一世に一度の伝統儀式「大嘗祭」(だいじょうさい)で使う米を収穫する地方を選ぶ儀式が、13日、皇居で行われました。儀式では、宮中に伝わる「亀卜」と呼ばれる亀の甲羅を使った占いが行われました。

      天皇陛下の即位に関する儀式の1つ、「斎田点定の儀」(さいでんてんていのぎ)は、午前10時から、皇居の宮中三殿にある、国内の神々をまつる神殿で行われました。

      この儀式は、亀の甲羅をあぶってひびの入り具合で物事を決める「亀卜」と呼ばれる宮中に伝わる占いを行い、ことし秋の「大嘗祭」で使う米を収穫する東の「悠紀」地方と、西の「主基」地方という2つの地方を選ぶものです。

      神殿の前には、「斎舎」という「亀卜」を行うための幕で覆われた建物が設けられ、儀式には宮内庁の幹部が参列しました。

      はじめに宮中祭祀(さいし)をつかさどる掌典長らが、「柳筥」という「亀卜」の結果を納める箱を持って「斎舎」に入りました。そして、「火鑽具」という道具を使っておこした火で亀の甲羅をあぶり、ひびの入り具合から結果を定めたということです。

      儀式は、最後に、「柳筥」が宮内庁の山本長官に渡され、40分で終了しました。

      一方、天皇陛下は午前11時半すぎ、半蔵門から車で皇居に入られました。

      そして、宮殿で、亀卜の結果を受けて選ばれた「悠紀」地方と「主基」地方にあたる2つの都道府県について、山本長官から報告を受けられました。

      これらは皇族方や政府にも伝えられ、13日午後、宮内庁が発表することにしています。

      斎田とは

      「斎田」とは、大嘗祭で使う米を収穫する田んぼのことです。「斎田点定の儀」で東の「悠紀」地方と西の「主基」地方という2つの地方が選ばれたあと、それぞれ、斎田と、斎田の所有者の大田主が選ばれます。

      そして、秋になると、それぞれの斎田で、「斎田抜穂の儀」という新米を収穫するための儀式が、天皇陛下の即位に関する儀式の1つとして行われます。

      斎田で収穫された米は脱穀や乾燥などを経た上で、皇居・東御苑に設営される「大嘗宮」の一角に大田主によって納められます。
      前回、平成2年の大嘗祭にあたっては、「悠紀」地方に秋田県が、「主基」地方には大分県がそれぞれ選ばれ、県の農業団体の推薦によって、斎田と斎田の所有者の大田主が選ばれました。

      このうち秋田県で選ばれたのは、五城目町の農家、伊藤容一郎さんの田んぼ、1500平方メートルでした。

      斎田となった伊藤さんの田んぼでは、収穫が近づくと周囲に金網が張られ、警察官が伊藤さんの身辺警護や田んぼの警戒にあたるなど、厳重な警備態勢が敷かれました。9月に新米の収穫が行われたあと、脱穀や乾燥などを経て、10月下旬、220キロ近くの新米が皇居に納められました。

      当時、伊藤さんは、以前から作付けしてきた「ササニシキ」と、品種改良によって6年前に誕生したばかりの「あきたこまち」の2種類を育てていました。しかし、11月の大嘗祭を前に、早い時期に収穫を行う必要があったため、「ササニシキ」より早く収穫できる「あきたこまち」の田んぼが斎田となりました。

      伊藤さんによりますと、「あきたこまち」の米が大嘗祭で使われたことが品種の知名度の向上にもつながり、その後の「あきたこまち」の作付けの広がりを後押ししたということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190513/k10011914031000.html

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  57. 「ポスト安倍」候補の1人 菅官房長官支援の「令和の会」
    2019年6月20日 16時22分

    「ポスト安倍」の候補の1人に浮上している菅官房長官を支援していこうと、自民党の無派閥議員10人余りが、新たに勉強会を発足させました。

    新たな勉強会は、菅官房長官が新元号「令和」の書を掲げて発表したこともあって「令和の会」と名付けられました。

    自民党の菅原一秀元財務副大臣や城内実環境副大臣など衆参両院の無派閥議員10人余りが発足させ、20日の会合には、菅官房長官も出席しました。

    そして、安倍政権を支える菅官房長官を支援していくことや、夏の参議院選挙で勝利を目指すことを確認しました。

    菅官房長官は新元号の発表を機に知名度が上がり、「ポスト安倍」の候補の1人に浮上していて、党内には菅官房長官に近い若手議員らのグループもあります。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190620/k10011962011000.html

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    1. 「平成」を掲げた人…

      「小渕 平成 ミレニアム プロジェクト」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E6%B8%95+%E5%B9%B3%E6%88%90+%E3%83%9F%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%A0+%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

      そして早死に…

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