2020年10月6日

神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC 田中紘一理事長) 破産

政府の医療分野研究開発に関して助言を行う専門家が理事長をやってる病院が破産してしまいましたよ。これはちょいとした一大事ですなぁ…

負債40億円超、肝移植死亡の神戸の病院閉院へ
2016年04月05日 11時54分 読売新聞

 生体肝移植の手術を受けた患者10人中7人が死亡した神戸国際フロンティアメディカルセンター(田中紘一理事長)が3月30日に神戸地裁から破産手続きの開始決定を受け、閉院することが分かった。

 破産管財人の弁護士事務所が5日、明らかにした。負債総額は現時点で40億円を超えるという。

 同センターは、肝臓や消化器の専門病院として2014年11月に開院した。生体肝移植を受けた患者の死亡が相次いだ問題で経営が悪化し、昨年11月末から診療を中止。診療再開を目指して支援者を探したが、見つからなかった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160405-OYT1T50039.html


「生体肝移植」関連ニュース


KIFMEC(キフメック)と、神戸医療産業都市構想の見果てぬ夢…


神戸国際フロンティアメディカルセンター - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC


>1989年12月に日本で最初の生体肝移植が行われ、翌年の6月、田中紘一先生らの手によって京大での1例目が施行されました。
http://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/ishoku/medicalcare/liver_transplantation/


「肝移植」(2NN)




(書きかけ)




「医療分野の研究開発で政府に助言を行う専門調査会メンバー」 
(※50音順)
大沢真木子  東京女子医大名誉教授
垣添忠生  日本対がん協会会長
菊地真  公益財団法人医療機器センター理事長
榊佳之  豊橋技術科学大学長
笹月健彦  九州大学名誉教授
清水孝雄  国立国際医療研究センター研究所長
竹中登一  アステラス製薬前会長
田中紘一  京都大学名誉教授
永井良三  自治医科大学長
平野俊夫  大阪大学長
http://koibito2.blogspot.jp/2015/04/201541.html


委員名簿
健康・医療戦略推進専門調査会 委員(PDF:116KB)

健康・医療戦略推進専門調査会
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/kaisai.html

健康・医療戦略推進本部 - 首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/index.html

健康・医療戦略推進本部 設置のあらまし

我が国が世界最先端の医療技術・サービスを実現し、健康寿命延伸を達成すると同時に、それにより医療、医薬品、医療機器を戦略産業として育成し、日本経済再生の柱とすることを目指すため、平成25年2月22日、「健康・医療戦略室」が内閣官房に設置されました。

そして、同年6月14日に閣議決定した「日本再興戦略」及び関係閣僚申合せによる「健康・医療戦略」に基づき、同年8月2日付で、医療分野の研究開発の司令塔の本部として「健康・医療戦略推進本部」が閣議決定により設置されていましたが、健康・医療戦略推進法の成立に伴い、平成26年6月10日からは同法に基づく法定の本部として引き続き司令塔機能を担っていきます。


ミレニアム・プロジェクトの小渕内閣、異次元おカルト戦略のアベノミクス内閣…




日本の「未来への投資」のさきがけの縮図…




(2016年4月5日)(追記9/4)

83 件のコメント:

  1. 肝移植死の病院が破産へ、神戸
    4月にも手続き
    2016/3/16 16:24 共同通信

     神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」で生体肝移植手術を受けた患者が相次いで亡くなった問題で、センターが4月にも破産申し立ての手続きをする方針を固めたことが16日、代理人弁護士などへの取材で分かった。

     センターは昨年11月に経営難のため診療を事実上停止し、再開に向けて支援者を募っていた。代理人弁護士は「支援の申し出がなかったわけではないが、実現可能な具体案はなかったので破産を決めた」と話している。

     既に債権者には「債務の支払いができない」と破産申し立ての方針を伝える文書を送っているという。
    http://this.kiji.is/82735604065846774

    http://koibito2.blogspot.jp/2015/01/blog-post_27.html?showComment=1458114163991#c2327138800575407495

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  2. 「認知症研究の世界の一大拠点に」神戸市が先端医療振興財団などと協定締結、治療薬の治験など推進
    2016.3.16 11:17 産経ニュース

     神戸市は15日、先端医療振興財団(同市中央区)と製薬会社「日本イーライリリー」(同)の3者で、認知症の臨床研究などで連携することを盛り込んだ協定を結んだ。同財団の医療機関ネットワークで治験の被験者を集め、同社のアルツハイマー病の新薬開発につなげるのが狙い。同社のパトリック・ジョンソン社長は「神戸が認知症研究で世界の一大拠点になるだろう」と期待を寄せた。

     協定では、同社の新薬開発に同財団の最先端設備を活用することや、共同で認知症の理解を深める啓発映像を制作すること、同社の海外ネットワークで得た情報を神戸医療産業都市を進める市に提供すること、などを盛り込んだ。

     3者はこの日記者会見し、久元喜造市長は神戸医療産業都市での新薬開発の意義を強調。「認知症はグローバルな課題。新薬開発につながるよう、市は両者の仲立ちをしたい」と述べた。

     同財団の本庶佑(たすく)理事長はこれとは別に昨年10月、認知症の新薬開発などの被験者を募る「KOBEもの忘れネットワーク」を設立したと紹介。「早期に被験者を集められ、治験成績のフォローアップもできる」と狙いを語った。
    http://www.sankei.com/west/news/160316/wst1603160037-n1.html

     同社のジョンソン社長は「神戸を認知症研究のハブにしたい」と、本社ビルの拡張も発表。「平成37年までにアルツハイマー病を予防可能な疾患にしたい」と話していた。
    http://www.sankei.com/west/news/160316/wst1603160037-n2.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2016/03/blog-post_25.html?showComment=1459173957654#c524946882071575185

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  3. 生体肝移植で4人死亡 専門医団体が調査
    2015年4月14日 6時42分

    神戸市にある病院で肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことが分かり、移植手術の専門医らで作る団体が調査を始めました。

    この病院は、神戸市の医療産業都市構想の一環として去年11月に設立された「神戸国際フロンティアメディカルセンター」です。
    関係者によりますと、ことし3月までのおよそ4か月間に「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡したということです。
    このため全国の肝臓移植の専門医で作る日本肝移植研究会は、患者のカルテを確認するなど診療に問題がなかったか調査を始めました。
    「生体肝移植」は、重い肝臓病の患者に家族らの肝臓の一部を移植するもので、「神戸国際フロンティアメディカルセンター」は来日した外国人患者の治療が目的のひとつで、死亡した4人のうち2人はインドネシア人でした。
    日本肝移植研究会の専門家は、「死亡率が非常に高く手術をいったん中止して原因を調査すべきだ」と話しています。
    センターの田中紘一院長は、「亡くなったのはいずれも手術前の状態が悪く治療を尽くしたが助からなかった患者で、ミスがあったとは考えていない。死亡率については、まだ患者数が少なく正確なデータとは言えないと思う。調査にも全面的に協力し、結果を待っている」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150414/k10010047531000.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2015/01/blog-post_27.html?showComment=1428990397338#c2022073386536360168

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  4. 生体肝移植手術の中止を求める方針
    2015年4月17日 14時08分

    神戸市にある病院で、肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後1か月以内に死亡していたことについて、日本肝移植研究会は手術後の管理に不十分な点があるなど問題があったとして病院側に手術の中止を求める方針を固めました。

    神戸市にある「神戸国際フロンティアメディカルセンター」では、ことし3月末までに「生体肝移植」と呼ばれる肝臓の移植手術を受けた患者7人のうち4人がいずれも手術後、1か月以内に死亡し、移植手術の専門医でつくる日本肝移植研究会が検討委員会を立ち上げ、病院と合同で調査を進めていました。
    その結果、死亡した4人の中には、事前に肝臓の機能などを調べる検査を実施しておらず、手術をすべきかどうかの判断が適切に行われなかったとみられるケースがあったほか、手術後に起きた出血などの合併症の対応でも不十分な点があるなど、複数のケースで問題があったとしています。さらに、医師などのスタッフの数が少ないなかで手術が実施されていて、研究会は、今後、体制を作り直す必要があるとして、生体肝移植の手術の中止を病院側に求める方針を固めました。
    研究会では、こうした調査結果を報告書にまとめたうえで、近く病院側に伝えることにしています。
    病院側は、これまで研究会の判断を待っているとしたうえで、医療ミスや事故などがあったとは考えていないとして、今月も新たに1例の手術を行ったことを明らかにしていました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150417/k10010051761000.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2015/04/201541.html?showComment=1429265212838#c4762849469618598451

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  5. 「移植医療の信用失いかねない」学会が危機感
    2015年6月6日20時53分

     生体肝移植を受けた患者の死亡が相次いだ神戸国際フロンティアメディカルセンター(神戸市)で、新たに患者が死亡したことを受け、日本移植学会は6日、記者会見を開き、「移植医療の信用を失いかねない」と強い危機感を表明した。

     そのうえで同センターに対し、安全性確保に向け、日本肝移植研究会と共同で近く勧告を行う考えを示した。

     同センターでは、生体肝移植を受けた患者8人中4人が死亡。症例を調査した同研究会が診療内容や体制の不備を指摘し、体制が整うまで移植は中断すべきだとする報告書をまとめた。神戸市も今月8日に立ち入り検査を予定している。しかし、それに先んじて同センターは移植を再開し、その患者が5日、死亡した。

     こうした事態について、同学会理事長の高原史郎・阪大教授は、医療安全の観点から同センターに「なるべく早く何らかのメッセージを出したい」と述べた。

     この問題を巡り同学会は先月、生体肝移植の実施体制に関する基準を各病院に提案し、順守に努めるよう求めた。しかし、同センターが基準を満たしているかどうかについて、同学会は把握しておらず、「神戸市の立ち入り検査で判明することに期待する」と述べるにとどまった。

     また、同センターが公式な調査委員会を設置することになれば、学会として専門家を派遣する考えも示した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150606-118-OYT1T50111
    http://www.yomiuri.co.jp/science/20150606-OYT1T50111.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2014/08/blog-post_20.html?showComment=1433597274177#c2261667359560960761

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  6. >外科学などが専門で、神戸国際フロンティアメディカルセンター理事長の田中紘一さん(71)。

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  7. 理研の産学連携拠点着工 成果実用化へ神戸に来春完成
    2014/4/19 14:45 神戸新聞

     理化学研究所は、研究成果を製薬企業などと協力して実用化させるため、産学連携の研究拠点「融合連携イノベーション推進棟」(仮称)を、医療産業都市構想が進む神戸・ポートアイランド2期で着工した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生医療や、スーパーコンピューターを活用した創薬(医薬品の研究開発)などを進める。2015年3月末の完成、同年6月ごろの研究開始を目指す。(金井恒幸)

     ポーアイ2期には理研の研究所として、再生医療を進める発生・再生科学総合研究センター(CDB)▽スパコン「京(けい)」を運営する計算科学研究機構(AICS)▽陽電子放射断層撮影装置(PET)などを使って認知症などを研究するライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)▽細胞の相互作用などを研究する生命システム研究センター(QBIC)‐などが集積。医療産業都市構想の中核的な役割を担っている。

    ▼54室を整備

     推進棟は、これらの研究成果の実用化を加速させるのが狙い。用地は神戸市中央区港島南町6の約4800平方メートルで、CLSTの南側。市から無償で借り、今年3月に着工した。

     建物は鉄骨8階建て、延べ床面積約8300平方メートルで、3~7階に各約50平方メートルの研究室を54室整備。仕切りを取り除けば、最大5室分(約250平方メートル)の空間として使える。1チームで3室程度、計20前後の研究チームの入居を想定。理研の研究者と企業、大学の連携チームを原則とする。

     研究者らが情報交換できるラウンジやテラスも設ける。外観は細胞をイメージしたデザインを計画。最寄り駅のポートライナー医療センター駅からの歩行通路と接続する2階が主な出入り口となる。事業費は約38億円。

    ▼スパコン活用

     現在想定している研究テーマは、CDBがiPS細胞を使い、昨年8月に世界で初めて臨床研究を開始した目の網膜再生医療の推進のほか、iPS細胞を使った歯や毛根、涙腺などの再生▽創薬用スパコンやスパコン京、その後継機「エクサ級スパコン」などを活用した創薬▽顕微鏡など医療関連機器の開発‐など。今年3月から研究テーマや連携相手を募集し、14年度後半にはテーマや入居者を最終決定する。

     理研の担当者は「推進棟を活用して、理研の研究成果をさらに社会に生かしていきたい」とする。
    http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201404/0006875967.shtml
    --------------------------
    http://september735.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html?showComment=1398344293037#c2876254813493556995

    http://koibito2.blogspot.jp/2014/04/stap-2014416.html?showComment=1398389619626#c5035664521734855046

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  8. 健康・医療戦略推進専門調査会 委員名簿

    大澤 眞木子  東京女子医科大学名誉教授
    菊地 眞  公益財団法人 医療機器センター理事長
    小原 雄治  大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構国立遺
    伝学研究所特任教授
    清水 孝雄  国立研究開発法人 国立国際医療研究センター理事・研
    究所長
    袖岡 幹子  国立研究開発法人 理化学研究所主任研究員
    竹中 登一  公益財団法人 ヒューマンサイエンス振興財団会長
    田中 紘一  医療法人社団 神戸国際フロンティアメディカルセン
    ター理事長・病院長
    鳥羽 研二  国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター理事長
    ○永井 良三  自治医科大学学長
    平野 俊夫  総合科学技術・イノベーション会議議員
    別役 智子  慶應義塾大学内科学教室(呼吸器)教授
    宮園 浩平  東京大学医学系研究科分子病理学教授
    武藤 香織  東京大学医科学研究所公共政策研究分野教授

    ※五十音順、敬称略
    ○座長
    https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/pdf/meibo.pdf

    健康・医療戦略推進専門調査会
    https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/tyousakai/kaisai.html

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  9. 内閣官房参与に佐々木氏…災害医療など担当
    2016年4月6日10時1分

     政府は5日、東京都保健医療公社副理事長の佐々木勝氏(63)を内閣官房参与に起用する人事を発令した。

     災害医療などの危機管理を担当する。安倍首相に助言などを行う内閣官房参与は計14人となった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160406-118-OYT1T50011

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  10. 大特集
    最新医療に乗り遅れるな

    知の巨人が世界的権威に迫る
    立花 隆×本庶 佑(京都大学名誉教授)
    がんを消す免疫薬の真実

    ▼抗がん剤との比較実験で圧勝
    ▼偶然の発見から世界的新薬へ
    ▼厚労省と製薬会社は時代遅れだ

    身近な病気を治すスーパー開業医

    頭痛・腰痛 慢性的な痛みは専門医へ   伊達 久
    めまい 生活習慣とストレスが原因   高橋正紘
    足の病気 歪みを直せば健康長寿に   桑原 靖
    睡眠障害 一泊入院で原因を確定せよ   齋藤恒博
    鼻づまり 鼻洗浄で7割は改善する   黄川田徹
    女性の悩み 尿漏れに効くカンタン体操   関口由紀
    ひざ痛 一日一万歩は意味がない   戸田佳孝

    ■口腔リハビリで生命力が蘇る   塩田芳享
    ■腸内フローラが喜ぶ食事の秘訣   福田真嗣
    ■認知症予防は筋トレと昼寝   朝田 隆
    ■医療費削減 民間の知恵を使え   新浪剛史×山本雄士
    ■死の怖さと向き合う心理療法   山中 寛

    文藝春秋 2016年5月号
    http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/1850

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  11. [からだの質問箱]透析より腎移植の方がよい?
    2016年4月10日3時0分

     40歳の息子が1月から透析を始めました。医師から「若いので(腎)移植を考えてください」と言われ、簡単な説明も受けました。手術のリスク、これからのことを考えると色々と不安です。(71歳女性)

    生存率高く食事制限なし

      ◆相川 厚 東邦大学医療センター・大森病院腎センター教授(東京都大田区)

     息子さんはまだ40歳と若いので、私も透析を続けるより腎移植を受けたほうが良いと思います。その理由は、〈1〉腎移植の方が透析より生存率が高く、10年後では80~94%〈2〉食事・水分制限がなくなる〈3〉透析にかかる時間(通院時間を含めて週15時間)が仕事や遊びに使える〈4〉長期の旅行や出張も可能になる〈5〉透析による疲れや血圧の変動がなくなることなどです。

     40歳だと今後30年以上にわたって透析のために時間を割かれ、次第に増加する合併症とともに生きなければいけません。

     腎移植には、親族から二つある腎臓のうち一つを提供してもらう生体腎移植と亡くなった方から提供してもらう献腎移植があります。腎臓が機能している率は、生体腎移植後5年で92・8%、10年で84・9%。献腎移植後5年で83・9%、10年で66・3%で、手術で亡くなることはまずありません。

     親子では免疫に関わる白血球抗原が50%適合しているので、かつては親子間が推奨されました。今は免疫抑制剤の進歩で、全く適合しない夫婦間移植であったり、血液型が違ったりしていても拒絶反応は10%以下になり、成績は同じです。

     腎臓を提供するドナーの年齢は70歳未満が望ましいとされますが、70歳以上でも条件がそろえば提供できます。献腎移植での待機期間は、成人の場合14~17年になるため、親族で腎提供ができる方がいれば積極的に生体腎移植を受けることをお勧めします。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160409-118-OYTPT50399

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    1. ひとつの意見(アドバイス)だけで大丈夫かなあ…

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  12. 日本人の肝臓がんは6種類…ゲノム異常で分類
    2016年4月12日9時0分

     日本人の肝臓がんは、ゲノム(全遺伝情報)の異常で6種類に分類されることがわかったと、国立がん研究センターなどの研究チームが発表した。

     科学誌ネイチャー・ジェネティクスに12日、掲載される。分類ごとに手術後の経過や生存率も異なっており、新しい治療法や診断法の開発への応用が期待される。

     チームは、日本人300人の肝臓がんのゲノムを調べたところ、がん1個あたり約1万か所の異常があることがわかった。

     異常のパターンを基に肝臓がんを分類すると、6種類に分けることができた。手術後5年以内の再発率は、最大で100%から15%までと分類ごとに大きく異なった。再発の多い群は生存率も低かったという。

     肝臓がんは、主に肝炎ウイルスの持続感染などで起こる。国内で年間約4万人が診断され、約3万人が亡くなっている。

     研究にあたった同センターの柴田龍弘・がんゲノミクス研究分野長は「患者ごとに適切な治療を行う『個別化医療』が進むきっかけになれば」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160411-118-OYT1T50142

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  13. 脳死の女児提供の臓器 すべての移植手術 無事終了
    4月25日 13時49分

    神奈川県内の病院で脳死と判定された6歳未満の女の子から提供された心臓などの臓器は、全国6か所の病院に運ばれて患者に移植する手術が行われ、24日までにすべての手術が無事終了しました。

    今月22日、神奈川県内の病院で頭にけがをして脳死と判定された6歳未満の女の子から提供された臓器は、23日全国6か所の病院に運ばれ、患者に移植する手術が行われました。
    このうち心臓は、大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターで拡張型心筋症という重い心臓の病気で治療を受けていた10歳未満の女の子に移植され、手術は23日までに無事終了したということです。また肺は岡山大学病院で重い肺の病気の治療を受けていた10歳未満の女の子に、肝臓は慶應大学病院で重い肝硬変の40代の男性に、すい臓は藤田保健衛生大学病院で1型糖尿病の30代の男性に、片方の腎臓は虎の門病院分院で慢性腎不全の40代の女性に、もう片方の腎臓は北里大学病院で慢性糸球体腎炎の50代の男性に、それぞれ移植する手術が行われ、24日までにすべて無事終了しました。
    6年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定され、臓器が提供されたのは12人目で、判定の基準がより厳しい6歳未満の子どもでは6人目となります。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160425/k10010497551000.html

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    1. 6歳未満の女児 脳死判定で臓器提供へ
      4月23日 13時07分

      神奈川県内の病院で治療を受けていた6歳未満の女の子22日夜、脳死と判定され、臓器の提供に向けた準備が進められています。

      日本臓器移植ネットワークによりますと、脳死と判定されたのは頭にけがをして神奈川県内の病院で治療を受けていた6歳未満の女の子です。
      家族が臓器移植ネットワークのコーディネーターから説明を受けて、21日、脳死段階での臓器の提供を承諾し、22日午後10時半前に脳死と判定されました。
      臓器提供を承諾した理由について、家族は臓器移植ネットワークのコーディネーターに対し、「未来に向かって進もうとしていたこの子にとっても最後まで人の役に立てるならという思いがありました」と話していたということです。提供された臓器は、心臓が、国立循環器病研究センターで10歳未満の女の子に、肺が、岡山大学病院で10歳未満の女の子に、肝臓が、慶応大学病院で40代の男性に、すい臓が、藤田保健衛生大学病院で30代の男性に、片方の腎臓が、虎の門病院分院で40代の女性に、もう片方の腎臓が北里大学病院で50代の男性に、それぞれ移植される予定です。
      6年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定されたのは12人目で、判定の基準がより厳しい6歳未満の子どもでは6人目となります。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160423/k10010495431000.html

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    2. 6歳未満の脳死 移植手術終了
      04月25日 16時56分

      神奈川県内の病院で脳死と判定された6歳未満の女の子から提供された心臓などの臓器は、全国6か所の病院に運ばれて患者に移植する手術が行われ、24日までにすべての手術が無事終了しました。

      4月22日、神奈川県内の病院で頭にけがをして脳死と判定された6歳未満の女の子から提供された臓器は、23日全国6か所の病院に運ばれ、患者に移植する手術が行われました。
      このうち心臓は、大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターで拡張型心筋症という重い心臓の病気で治療を受けていた10歳未満の女の子に移植され、手術は23日までに無事終了したということです。
      また、肺は岡山大学病院で重い肺の病気の治療を受けていた10歳未満の女の子に、肝臓は慶應大学病院で重い肝硬変の40代の男性に、すい臓は藤田保健衛生大学病院で1型糖尿病の30代の男性に、片方の腎臓は虎の門病院分院で慢性腎不全の40代の女性に、もう片方の腎臓は北里大学病院で慢性糸球体腎炎の50代の男性に、それぞれ移植する手術が行われ、24日までにすべて無事、終了しました。
      6年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもが脳死と判定され、臓器が提供されたのは12人目で、判定の基準がより厳しい6歳未満の子どもでは6人目となります。
      http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160425/4835191.html

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  14. ナンチャッテ臓器移植の詐欺師衆たちが手がけるネットワーク詐欺…

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    1. だれも損するわけじゃないからなあ…

      詐欺にひっかかってんのは、公的医療保険制度…

      しかも厚生労働省主導で堂々と意思決定しているのだからタチが悪い。

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  15. 小室哲哉さん肝炎対策大使に…テーマソングも
    2016年4月28日20時14分

     国の肝炎対策の啓発を行う「肝炎対策大使」に28日、

    C型肝炎の元患者で音楽プロデューサーの小室哲哉さん(57)が就任した。

     小室さんは2012年秋にC型肝炎と診断された。注射薬による治療を半年間受け、完治した。

     この日、都内の厚生労働省内で開かれた任命式で、小室さんは「肝臓はなかなか自覚症状が出ないので、一度肝炎ウイルスの検査を受けてほしい。今は良い飲み薬もある。早めに治して」と呼びかけた。

     7月28日の日本肝炎デーに向けて、啓発運動を盛り上げるテーマソングを作曲する。式には、以前から啓発に取り組んできた杉良太郎さん、石田純一さん、上原多香子さんも出席し「皆で代わる代わる歌える曲を」と小室さんに要望した。

     肝炎は進展すると肝硬変、肝臓がんになる恐れがある。肝炎ウイルス検査は保健所などで無料で受けられる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160428-118-OYT1T50211

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  16. C型肝炎治療薬 服用の患者死亡 “因果関係否定できず”
    5月18日 20時18分

    C型肝炎の治療薬を服用した患者12人が肝機能障害を起こし、このうち1人が死亡していたことが分かりました。厚生労働省は、薬の投与と死亡の因果関係が否定できないとして、製薬会社に対し、薬の添付文書を改訂し注意を呼びかけるよう指示しました。

    厚生労働省によりますと、去年までの3年間にC型肝炎の治療薬を服用した患者12人が肝機能障害を起こし、このうち50代の女性が死亡したということです。薬の服用によって、これまでに感染しているB型肝炎ウイルスが増殖し、肝機能障害が引き起こされたとみられるということです。
    厚生労働省は、薬の投与と死亡の因果関係が否定できないとして、C型肝炎の治療薬を製造・販売する6つの製薬会社に対し、薬の添付文書を改訂し注意を呼びかけるよう指示しました。
    この中では、治療薬を使う前に患者がB型肝炎ウイルスに感染しているかどうか検査し、薬を服用している間は肝機能の変化に注意するよう求めています。
    国内におよそ200万人いると推計されているC型肝炎の患者のうち、最大で10%程度はB型肝炎ウイルスにも感染している可能性があるということで、厚生労働省は「医療機関は患者の状態に細心の注意を払い、安全に薬を使ってほしい」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525871000.html

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    1. 2016年5月19日
      C型肝炎治療薬で肝機能悪化の恐れ…B型と併発の場合

       厚生労働省は18日、C型慢性肝炎治療薬8剤を製造販売する6社に、添付文書を改訂するよう指示した。

       B型肝炎を併発した患者に使用するとB型肝炎ウイルスが増殖し、肝機能が悪化する恐れがあるという。

       8剤のうち5剤はインターフェロンと併用しない飲み薬。厚労省によると、使用後にB型肝炎が悪化した患者が12人おり、うち50歳代の女性1人が肝不全で死亡。いずれも因果関係が否定できないとしている。

       厚労省は、薬の投与前の検査でB型肝炎ウイルスの感染がわかった患者や、感染歴がある患者に対しては、B型肝炎ウイルスの動きや症状に注意して慎重に投与することを添付文書の「使用上の注意」に追記するよう求めている。
      https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160519-OYTET50016/

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  17. 解説委員室ブログ
    「変わる肝炎対策」(くらし☆解説) - 2016/7/28
    土屋 敏之 解説委員
    http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/249896.html

    ◇かつてC型肝炎の治療を受けた小室哲哉さんが作詞作曲した新曲「笑顔の明日」が、ウイルス性肝炎の啓発イベントで披露された。7月28日は「肝炎デー」。

    「肝炎デー」はWHOが、ウイルス性肝炎のまん延防止や感染予防のために定めたもので、日本でも2012年から「日本肝炎デー」として啓発活動が行われています。世界では5億人以上、日本でも2、3百万人もの人がB型肝炎やC型肝炎のウイルスに感染していて、放置すると一部の人は肝硬変や肝臓がんへと進むおそれがあります。日本では今も年間3万人が肝臓がんで亡くなっていますが、肝臓がんの原因の8割はC型肝炎とB型肝炎です。お酒や脂肪肝などで肝炎になる人も多いですが、それ以上にウイルス性肝炎から命を落としている人が多い、ということを知ってほしいと思います。

    こちらは厚生労働省の「知って、肝炎プロジェクト」という啓発活動ですが、杉良太郎さん・伍代夏子さん夫妻をはじめ、EXILE、AKB48など多くの芸能人も参加して「肝炎について知って、検査を受けて欲しい」と呼びかけています。

    ◇深刻な病気は他にもある中で、なぜ肝炎の啓発にこれほど力を入れている?

    まず、肝炎は「自覚症状が無い」ことが多いので、知ってもらわないと気づかないうちに肝硬変や肝臓がんに進みかねない、ということ。また、特にC型肝炎では最近、新薬が登場して、ほとんど治せる病気になってきたのに、それが知られていない、ということもあります。

    C型肝炎では、これまで主にインターフェロンという注射薬を使った治療が行われていましたが、ウイルスのタイプによっては効果が見られなかったり、副作用も強いので、治療を続られないという人も多かったのです。
    ところが、2014年から新たな「抗ウイルス薬」ののみ薬が何種類も登場して、これまで治療できなかった人も治せるようになってきました。今ではC型肝炎の人の95%以上がウイルスを排除できると言われます。ただ、患者の中には昔、「治療できない」と言われてあきらめてしまって、その後は医療機関にかかっていないためこうした情報を知らないなど、治療を受けていない人が大勢います。そういう意味でも、啓発に力を入れる必要があるのです。

    ◇課題は?

    まず、新しい薬は使い方に注意も必要です。例えば、患者が他の病気も持っている場合など重い副作用が出るケースもあり、先日、新薬の副作用で患者さんが亡くなったという報道もありました。
    また、適切に使わないと、「耐性ウイルス」といって、突然変異で薬が効きにくいウイルスができてしまう場合もあります。これらは、医療者側が注意すべき点ですが、まだ医師の間でも新薬の情報が十分に行き渡っていない面もあるとされています。さらに、新薬は値段がとても高い、という問題もあります。治療を終えるまでに数百万円も薬代がかかります。それでもがんになる前に治療出来るメリットがありますし、医療費の助成など本人負担は数万円で済むような仕組みも出来てきましたが、国民医療費の増大という面からも、闇雲に使うのでなく、このタイプならこの薬が効果的、といったものを専門医が適切に使っていく必要があります。
     そして、C型ではこうした新薬が出てきたのですが、B型肝炎はまだそこまでの薬が出ていないので、新薬の研究開発を急ぐ必要があります。さらに、現在も肝硬変や肝臓がんまで進んだ患者さんでは治療法は限られているので、その前の肝炎の段階でウイルス検査をして見つけることが重要です。

    ◇「肝炎ウイルスの検査」とは?健康診断を受けていればいい?

     肝炎ウイルス検査は、よく健康診断などに入っている「肝機能の検査」とは別のものです。職場や自治体の健康診断には肝炎ウイルスの検査は入っていないのが普通なので、自分で受ける必要があります。肝炎ウイルス検査は、各地の保健所で大抵無料で受けられますが、その他にもこちらの厚生労働省の肝炎啓発のHPで施設を調べられます。
     検査と言っても大変なことをするわけではなく採血するだけで簡単に済み、結果は後日知らされます。ぜひ一度受けて欲しいと思います。そして、そもそも健康診断に肝炎ウイルス検査が入ればみんなが受けられますから、自治体や企業の健康保険組合には、ぜひ一度でもいいので健診に加えて欲しいと思います。

    ◇一度検査で大丈夫だったら、一生心配ない?

     肝炎ウイルス、特にC型の感染経路として、かつて多かったのが輸血や血液製剤、そして注射器が使い捨てになっていなかった時代の集団接種だとされますが、今はこうした感染はほぼ無くなってきたので、一度検査して大丈夫だったらあまり心配はいりません。B型ではかつては母子感染が多かったのですが、近年は減って、性感染の方が多くなっています。
     ただ最近は、B型・C型共にピアスの穴開けやタトゥーなどが原因になる場合があると懸念されています。要するに、血が出る行為で、きちんとした医療施設などでなく針などを使い回していると感染のリスクがあるわけで、注意が必要です。

    ◇普通の生活では感染する恐れは比較的低い。
       
     他人とカミソリを共用しない等、基本的な注意を守っていれば、日常生活ではまず感染しませんが、その点が十分理解されておらず、患者への差別や偏見も起きてきました。WHOが世界肝炎デーを定めた目的の一つにも、「差別・偏見の解消」があります。例えば、結婚に関しての偏見、というのもあるかもしれませんが、B型肝炎はワクチンによって感染を防ぐことが出来ますから、正しく理解してほしいと思います。そして、お風呂や食器などを共有しても感染する心配はまずないので、周囲の人も知識を持つことが大切です。

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  18. 肝臓異常、遺伝子で抑制
    がんや肝硬変予防にも
    2016/8/2 22:00

     肝臓に不要な組織ができて硬くなり肝硬変やがんを引き起こすこともある「線維化」を、特定の遺伝子を投与して抑えることにマウスで成功したと、大阪市立大の村上善基准教授(肝胆膵内科)らのチームが2日付米医学誌電子版に発表した。

     チームによると、これまでは線維化の原因となるウイルス性やアルコール性の肝炎を治療して間接的に線維化を改善させており、直接治療、予防する方法はないという。

     村上准教授は「肝硬変を予防して発がんリスクを避けるほか、既存の薬を使えない重度の肝硬変患者の肝機能改善も期待できる」と話している。
    http://this.kiji.is/133192708753212919

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  19. 395、396例目の脳死
    東京と近畿の病院
    2016/8/17 22:39

     日本臓器移植ネットワークは17日、東京医大八王子医療センターに入院していた60代の男性と近畿地方の病院に入院していた20代の男性が、臓器移植法に基づきそれぞれ脳死と判定されたと発表した。2人とも書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が承諾した。脳死判定は法施行後395例目と396例目、本人の意思不明は228例目と229例目。

     東京の男性は低酸素脳症で脳死と判定されたのは17日午前4時47分。心臓は大阪大病院で40代男性、片方の肺は岡山大病院で60代男性、肝臓は名古屋大病院で50代男性、腎臓は片方ずつ東京女子医大病院で60代女性と50代女性に移植。
    http://this.kiji.is/138638338906637813

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  20. なんちゃって「臓器移植」医療…

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  21. 日本人の肝臓がん ゲノム解読で6分類 再発率などに差
    9月3日 5時14分

    日本人の肝臓がんは、遺伝子の異常の起きかたによって6つに分類でき、患者が5年後に再発したり、死亡したりする割合も15%から100%と、大きく異なることが、国立がん研究センターなどの研究で分かりました。

    この研究を行ったのは、国立がん研究センターや理化学研究所などのグループです。
    グループは、肝臓がんの手術を受けた日本人の患者300人を対象に、手術で切除したがん細胞と患者の正常な細胞との間で遺伝情報の配列にどのような違いがあるか詳しく調べました。

    その結果、がん細胞と正常な細胞とでは平均1万か所に違いがあり、さらに詳しく調べたところ、どの遺伝子に違いが起きているかによって日本人の肝臓がんは、6つの種類に分類できることがわかったということです。
    さらに患者が、5年後、再発したり、死亡したりする割合も6つの種類で大きく異なっていて、ARID2と呼ばれる遺伝子などに違いがある場合は100%、MACROD2という遺伝子に違いがある場合は、15%などとなっていました。

    研究を行った国立がん研究センターの柴田龍弘分野長は、「再発などのリスクが高い患者は、手術後に綿密な検査を行うなどの対応が必要だ。また、どの遺伝子に変化が起きると再発などが起きやすくなるのかもわかったので、それを標的にした新しい治療法の開発につながる可能性がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160903/k10010666951000.html

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    1. 肝炎肝がん、がん細胞、遺伝子、国立がん研究センター、理化学研究所…

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  22. 給料未払いの病院 事実上倒産 - 2016/9/7
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6213627

    大阪の医療法人常磐会「ときわ病院」10日に閉鎖へ…給料未払い“事実上の倒産”
    産経新聞 9月7日(水)10時17分配信

     医療法人常磐会が運営する「ときわ病院」(大阪市大正区)が看護師や事務員ら約100人の給与を支払わないとして、大阪労働局が同病院を捜索した問題で、病院が10日を最後に閉院し、従業員を全員解雇することが分かった。昨年12月に入院患者の受け入れを停止した後も継続していた外来診療を終了し、保健所に廃止を届け出る。

     労働局と大阪西労働基準監督署は7月13日、職員約100人に昨年11月の給与計約2千万円を支払わなかったとして、最低賃金法違反と労働基準法違反の疑いでときわ病院を捜索した。病院は昨年12月、スタッフ不足を理由に入院患者の受け入れを中断し、従業員の大半が離職。外来診療を続けるために必要な人員だけが残留していた。

     関係者によると、病院側は今月10日で外来も終了する方針を固め、すでに職員に解雇と病院閉鎖の方針を伝えた。

     企業倒産により退職した労働者に対しては、国が未払い賃金の8割を立て替え払いする制度がある。ときわ病院の場合、昨年12月の大量離職から6カ月以内に常磐会が倒産(破産、民事再生などの申請)していないため、大阪西労基署が閉院により「事実上の倒産」を認定することで、元職員らは救済を受けられることになる。

     ときわ病院は一般病床58床。内科や整形外科などがあり、リンパ球を培養する再生医療も実施している。
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160907-00000510-san-soci

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  23. 群大 医療事故で減収10億円
    09月16日 07時12分

    群馬大学医学部附属病院で、相次いだ患者の死亡事故の経営面の影響を会計検査院が調べたところ、特定機能病院の承認取り消しや補助金の取り下げなどで、収入が10億円余り減ったとみられることが分かりました。

    群馬大学医学部附属病院は、手術を受けた患者が死亡する医療事故が相次ぎ、去年6月、高度な医療を提供する特定機能病院の承認を取り消されました。
    会計検査院が、医療事故による病院の経営面への影響を調べたところ、特定機能病院でなくなったことによる入院基本料の減額などで、2億4000万円余りの減収となったほか、7億円を超える補助金申請の取り下げなどで、事故がなければ得られたはずの収入が、昨年度までに総額で10億5800万円、減ったとみられることが分かりました。
    また患者の数も、昨年度は前の年度に比べ、入院と外来を合わせせて3万2000人以上減ったということです。
    会計検査院は「医療事故が医療への信頼を傷つけるだけでなく、経営面にも影響を与えている」として、全国の国立大学の附属病院に対して、安全な医療体制を充実させるよう求めています。
    http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160916/5738341.html

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  24. 8国立大病院 一部の死亡症例を報告せず
    9月15日 17時22分

    群馬大学医学部附属病院で、患者の死亡事故が相次いだ問題を受け、全国の国立大学の附属病院内で、患者の死亡症例がすべて医療の安全管理を行う部門に報告されているか会計検査院が調べたところ、ことし3月末の時点で、8つの病院で一部の死亡症例が報告されていなかったことがわかりました。

    群馬大学医学部附属病院の医療事故では、同じ手術を受けた患者が相次いで死亡していたのに、病院内で報告されなかったことが、原因の分析や改善策の検討の遅れにつながったと指摘されています。
    会計検査院が、群馬大学を除く全国41の国立大学の附属病院内で、患者の死亡症例のすべてが医療の安全管理を行う部門に報告され、検証されているか調べたところ、ことし3月末時点で、8つの病院では一部の死亡症例が報告されていなかったほか、これらを含む11の病院は一部の症例だけしか患者の死因などを検証していなかったことがわかりました。
    去年10月には、患者が死亡した場合などに病院長が医療事故かどうかを判断し、第三者機関へ報告する「医療事故調査制度」が始まっていますが、今回の検査結果からは国立大学の附属病院で、医療事故の防止に向けた体制の整備に時間がかかっている現状が浮き彫りになりました。

    「安全体制を見つめ直すきっかけに」

    医療事故で娘を失い群馬大学医学部附属病院の事故調査委員を務めた勝村久司さんは「死亡症例を病院の医療安全部門が、すべて把握することは絶対欠かせないし、難しいことでもない。それができていない大学は、医療の安全への認識が足りないのではないかと不安に感じる。群馬大学で起きた事故を特有のものと思わず、すべての大学病院、医療界全体が、安全体制を見つめ直すきっかけにしてほしい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160915/k10010687561000.html

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  25. 肝臓移植断念で誤情報
    画像データも提供せず
    2016/10/26 13:06

     昨年11月の脳死臓器移植で、日本臓器移植ネットワークが肝臓移植を受ける候補となった患者の病院に脂肪肝との誤った情報を伝えた上、CT画像のデータを提供しなかったため、移植が見送られたことが26日、厚生労働省や移植ネットへの取材で分かった。

     実際には脂肪肝ではなく、肝臓は別の患者に移植された。移植を見送った患者の主治医は移植ネットに「本来救命されるべき患者が不正確な情報で救命されない事態だ」と抗議したという。

     移植ネットは「あっせんの担当者が主治医の要求を正しく理解できなかった」として、肝臓専門医を増やし、検査画像の入手に努めるとの改善策を決めた。
    http://this.kiji.is/163861558213459972

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  26. 「重い心臓病で募金を」 記者会見はうそ 女性が謝罪
    11月9日 21時56分

    「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」などとホームページで訴えたうえ、8日、記者会見を開いた女性が9日になって、「おいには病気はなく、金に困ってうそをついてしまった」などと謝罪しました。

    東京・品川区に住む36歳の女性は「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」という内容のホームページを掲載したうえ、8日、手術や渡航費用などとして1億5000万円を目標に募金を呼びかける記者会見を開きました。

    ホームページや会見では、男の子の写真とともに募金の振込先の銀行口座などを公開していましたが、9日になって、「おいは健康で、病気というのはうそだった。自分の家族には金がなく、今回のことを思いついた。募金が振り込まれた場合はすべて返金したい」などと謝罪しました。

    ホームページの開設や記者会見について、女性は、おいの両親に無断で行っていたということで、「おいの家族にも迷惑をかけたことをおわびしたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010762751000.html

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    1. 「心臓移植」のニュース
      http://www.2nn.jp/word/%E5%BF%83%E8%87%93%E7%A7%BB%E6%A4%8D

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  27. 米で心臓移植の大輝ちゃん元気に帰国
    (熊本県)

    重い心臓病を患い、去年アメリカで心臓移植手術を受けた迫原大輝ちゃん(2)が、21日元気に帰国した。大輝ちゃんは、熊本市出身の母早紀さん、父慶治さんと一緒に成田空港に到着した。大輝ちゃんは、重い心臓病を患って、多額の費用がかかる心臓移植手術を受けるため、去年県内でも家族などが募金活動を行った。そして去年7月、米ニューヨークで手術は成功し、その後、治療していた。母・早紀さんは「大輝と共に過ごす普通の日常を取り戻したいと願い続けていて、たくさんの人のおかげで、きょう元気になって帰国できたし日常を取り戻すこともできた。まだ信じられない気持ちだ」と話した。
    [ 1/22 17:39 熊本県民テレビ]
    http://www.news24.jp/nnn/news8686627.html

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  28. 長大 すい臓・すいとう移植可能に

    重い糖尿病の治療のため、インスリンを分泌するすい臓やその組織の一部のいずれも移植を行なうことができる施設に長崎大学病院が九州で初めて、認定されました。
    「すい臓」は、血糖値を調整するインスリンを分泌する臓器で、長崎大学病院は慢性的に血糖値が高くなる糖尿病のうち、症状が特に重い「1型糖尿病」の治療のため、すい臓の移植ができる施設に認定するよう、国に申請していました。

    その結果、去年9月に国から認定され、脳死の患者からすい臓の提供を受けて移植を行うことができるようになりました。

    また、すい臓の組織の一部で、インスリンを分泌する「すいとう」の移植を行うための基準も満たしたと認められ、臓器そのものの移植に比べて患者の負担がより小さい移植手術も可能になりました。
    長崎大学病院によりますと、「すい臓」と「すいとう」のいずれも移植することができると認定された施設は全国で6か所目、九州では初めてで、重い糖尿病の患者への治療が進むことが期待されています。
    長崎大学病院第二外科の江口晋教授は「重い糖尿病の治療のため県外の医療機関に行かなければならなかった患者も受け入れることができるようになった。新しい選択肢としてぜひ利用してもらいたい」と話しています。
    02月03日 21時32分 NHK長崎放送局
    http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033587081.html

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  29. 弘大病院脳死、県外3病院でも移植手術終了
    2017年2月20日(月) 東奥日報

     弘前大学医学部付属病院で、同病院で初めて、青森県内では6例目となる法的脳死と判定された60代女性から19日午前に摘出された臓器について、移植手術を予定していた県外3病院は20日、東奥日報の取材に対し、臓器はいずれも19日中に病院に到着し、手術を終えたことを明らかにした。

     両肺は青森空港から伊丹空港に空路で運ばれ、京都大病院に届いたのは19日午後0時52分。リンパ脈管筋腫症の50代女性に対する移植手術は同7時33分に終了した。手術は成功し、患者の容体は安定しているという。

     また、肝臓は青森、羽田、福岡の各空港を経て、福岡市の九州大病院に19日午後2時43分に到着。劇症肝炎の40代女性への移植手術は同8時半に終え経過観察に入った。

     一方、膵臓(すいぞう)と片方の腎臓は、東北新幹線を利用して東京女子医大病院に19日午後1時35分に着いた。糖尿病性腎症の60代女性に対する同時移植手術は順調に行われ同9時44分に終了。容体は安定しているという。

     19日には、鷹揚郷腎研究所弘前病院で、もう片方の腎臓の移植手術が巣状糸球体硬化症の30代男性に行われ、同日午後9時半ごろに無事終了した。
    http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2017/20170220022675.asp

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    1. >京都大病院(両肺)
      >九州大病院(肝臓)
      >東京女子医大病院(膵臓と片方の腎臓)

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  30. 脳死の心臓移植受けられず 原因はプログラムの単純ミス
    3月29日 21時24分

    日本臓器移植ネットワークのシステムの不具合のため、脳死からの臓器提供で心臓移植を受けるはずだった患者2人が移植を受けられなかった問題で、専門家による調査チームは、原因はプログラムの単純な記述ミスでシステム導入前のテストも不十分だったとする報告書をまとめました。

    この問題は、日本臓器移植ネットワークのシステムの不具合のため、去年10月以降に行われた脳死からの臓器提供で、本来、心臓移植を受けるはずだった患者2人が移植手術を受けられなかったものです。

    問題の調査をしていた専門家チームは29日に会見し、報告書の内容を公表しました。それによりますと、患者の選定を誤った原因はプログラムの単純な記述ミスで、背景には担当者の能力不足に加え、システム導入前のテスト期間が短く、内容も不十分だったことがあるとしています。そのうえで、情報システムに十分な知識と経験のある担当者を配置することや患者の選定を専門に行う部署を新たに設けることなどを提言しています。

    ネットワークでは今回の問題の以前にも患者の選定を誤るミスが相次いでいて、調査チームの委員長を務める日本移植学会の江川裕人理事長は「ミスの背景にある問題を真摯(しんし)に受け止め、改善の成果を患者に還元できるよう努力していただきたい」と話していました。これについてネットワークでは「一日も早く信頼を回復できるよう再発防止に努めたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170329/k10010929771000.html

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  31. がん誤診で死亡、市民病院が遺族に7000万円
    2017年11月2日21時16分

     岐阜県中津川市の中津川市民病院は2日、皮膚がんを患っていたのに悪性ではないと誤診し、昨年に男性患者(当時56歳)を死亡させるミスがあったと発表した。

     遺族に損害賠償金約7000万円を支払うことで合意したという。

     発表によると、男性は東海地方在住で、2010年11月、「お尻の皮膚腫瘍が大きくなってきた」と皮膚科を受診。皮膚科医は皮膚がんを疑ったが、細胞や組織を調べる病理医が老人性イボと診断し、治療を打ち切った。

     約4年後、男性が同病院で太もも付け根のこぶを切除した際、皮膚がんの可能性が高いことが分かり、10年に採取した細胞を再度調べた結果、皮膚がんだったことが分かった。がんは脾臓ひぞうなどに転移し、男性は16年11月に死亡した。

     また、同病院は14年10月、食道がんの女性患者(75)をアレルギー性鼻咽頭炎と誤診したとして、約300万円の損害賠償金を支払うことで合意したことも明らかにした。9か月後、女性から「食事がのどを通りにくく、体重も減った」と訴えがあり、改めて検査したところ食道がんと判明した。

     記者会見した安藤秀男病院長は、「ミスが重なり申し訳ない。複数の医師でのダブルチェックを徹底したい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171102-118-OYT1T50081

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  32. 神戸アイセンター開設で記念式典
    目の病気全てお任せ、iPSも
    2017/11/26 18:19
    ©一般社団法人共同通信社

     目の病気について、基礎研究から治療、リハビリまで総合的な対応を図る「神戸アイセンター」の開設記念式典が26日、神戸市中央区のポートアイランドで開かれた。

     研究機関や病院が同じ場所で活動することで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)による再生医療など最先端の研究基盤の強化や高水準の医療の提供を目指す。眼科領域でこうしたワンストップのセンターができるのは全国初。

     阪神大震災の復興事業としてポートアイランドに医療関連産業を集積させる「神戸医療産業都市」の一部。12月1日に患者診療を担う病院部分と、視覚障害者の日常生活支援が目的の「ロービジョンケア」施設が開業する。
    https://this.kiji.is/307445975109649505

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    1. 目の専門病院「神戸アイセンター」が完成し内覧会
      11月26日 18時40分

      目の病気の基礎研究からiPS細胞を使った先端治療、さらには患者のメンタルケアまでを一体的に行う国内でも初めての専門病院「神戸アイセンター」が完成し、来月1日の開院を前に、内覧会が行われました。

      「神戸アイセンター」は、神戸市が目指す「医療産業都市」の中核を担う施設として、およそ40億円をかけて整備されました。

      地上7階建ての建物には、「神戸中央市民病院」の眼科が移り、患部の立体映像をモニターで映し出しながら手術できる最新の装置などが導入されます。

      またiPS細胞を使った目の病気の治療や研究を行う理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーの研究室やiPS細胞を安定的に培養できる施設が入ります。
      さらに「交流スペース」には、音声を発する腕時計や電子ルーペも用意され、目の病気を抱える人が、必要な情報を入手しやすいように工夫されています。

      高橋プロジェクトリーダーは、「治療、研究だけでなく、患者のメンタルケアまでを行う国内初の新たな医療の試みを、眼の分野から実現したい」と話していました。

      内覧会に訪れていた目の病気に悩む60代の女性は、「目の不自由な人にとって、これほど設備が充実した病院はほかにないと思う」と話していました。

      「神戸アイセンター」は、来月1日に開院します。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171126/k10011236361000.html

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  33. [医療ルネサンス]平成時代 命の質<1>少女に生体移植 無事成長
    2018年3月22日5時0分

    信州大学病院で生体肝移植を受けて退院した28年前の新聞記事を懐かしげに手に取る女性(今月中旬)

     平成の30年間で日本の医療は大きく変わった。診断や治療法は格段に進歩した。それとともに、患者がどう治療を選び、病気と向き合うかという課題も生まれた。シリーズ「平成時代」では、新しい医療技術の登場と、それが患者の生き方にもたらしたものを考える。

         ◇

     「祝福に揺れるワンピース」――。1990年(平成2年)7月31日の本紙朝刊は、母に手を引かれ、信州大学病院(長野県松本市)を後にする7歳の少女の姿をそう伝えている。ワンピースは、病院関係者から贈られたという。約40日前、少女は日本で3例目となる生体肝移植手術を受けて、命の危機から生還した。

     「幼くて覚えていないのですが、母は当時まだ20歳代と今の自分より若くて、大変な決断だったろうなと思います」。今月35歳になった女性は、感慨深げに記事に目をやった。

     女性は生後まもなく、胆道閉鎖症と診断された。肝臓から十二指腸へつながる胆管が詰まって肝臓に胆汁が滞り、そのままでは肝臓が傷んで死を招く病気だ。

     生後数十日で肝臓と腸をつなぐ手術を受けたがうまくいかず、その後も入退院を繰り返した。肝硬変による食道静脈瘤りゅうの破裂を起こしたこともあった。「正直、周りからは『あきらめなさい』とも言われました」と、母親(57)は打ち明ける。

     両親にとって最後の望みは、当時ニュースになり始めた移植医療だった。

     日本での脳死移植は、まだ論議の最中。渡航移植を目指す人もいたが、莫大ばくだいな費用がかかる。だが88年、健康な人の肝臓を一部切除して移植する生体肝移植が海外で初めて実施され、翌年には渡航した日本人にも行われた。

     国内でも89年10月、信州大学に肝臓外科医の幕内雅敏さん(71)(現・東和病院院長)が教授として赴任し、生体移植に取り組むことを表明。島根医科大学病院(当時)では翌月、第1号の手術が行われた。両親の期待は現実のものへと近づいた。

     父親(64)は、娘と血液型が一致する自分がドナー(臓器提供者)となり、生体肝移植を希望する意思を病院側に伝えていた。

     そんな中、少女の病状は予断を許さない状態に陥っていた。90年春、肝臓の機能低下による栄養障害のために背骨を骨折し、入院を余儀なくされた。

     手術の実施が決まった時、「不安よりも、『間に合った』という思いしかなかった」と、父親は振り返る。(この項続く)

    (このシリーズは全5回)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180321-118-OYTPT50197

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    1. [医療ルネサンス]平成時代 命の質<2>脳死移植進まない日本
      2018年3月23日5時0分

       1990年6月19日、信州大学病院(長野県松本市)で始まった国内3例目の生体肝移植手術は、約16時間後の20日未明、無事終了した。当時7歳だった胆道閉鎖症の女性(35)に、当時36歳の父親(64)の肝臓の一部を切除して、移植した。

       約40日後に退院。ずっと付き添っていた母親(57)は、「黄疸おうだんによる目の黄ばみが取れて真っ白になった。こんなにもすぐ変わるのか」と驚いたという。娘が健康体になったことを実感した。

       女性は翌年4月、2学年遅れで小学1年生に入り直した。水泳や接触を伴う激しい運動は見学したものの、5年生からはマーチングバンドでトランペットを吹き、大会にも出場した。中学では、はしかで入院したこともあったが、手厚い医療に支えられ大事なく乗り切った。

       日本移植学会のファクトブックによると、2016年までに国内で8447件の生体肝移植が行われた。手術から5年後の生存率は78%、10年後の生存率は73%で、脳死移植との治療成績の差はないとされる。

       女性の手術を手始めに、数多くの生体肝移植に携わってきた外科医の幕内雅敏さん(71)(現・東和病院院長)は、「生体肝移植によって多くの人が元気になったという事実を示したことで、移植を患者にとって身近な医療にできた」と振り返る。

       だが、そんな幕内さん自身、日本の肝移植は「ゆがんだ」「異常な」医療だと自嘲する。脳死移植が大半を占める海外に対し、日本は脳死ドナー(臓器提供者)の不足から生体移植が主流で、世界から見れば特殊な状況にあるためだ。

       健康な人の体にメスを入れるリスクは言うまでもない。現実に、ドナーの死亡例も起きている。生体移植はあくまで苦肉の策に過ぎない。

       「正常な人の肝臓を割って取り出すなんて、まともじゃない。脳死移植の方が良いに決まっている」

       幕内さんはあえて厳しい言い方で、脳死移植が広がらない日本の現状を憂える。

       信州大で初の移植を受けた女性は、大学進学とともに親元を離れ、今は会社員として働く。数年前には結婚もした。拒絶反応を抑えるための免疫抑制剤は一生飲み続ける必要があり、3か月おきに通院する。

       国内1、2例目の患者は残念ながら1年を待たず亡くなっており、幕内さんは講演などでよく女性を「最長の生存例」と話す。

       「自分で意識することはありませんが、両親と先生方に、ただただ感謝するだけです」。女性はにっこりほほ笑んだ。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180322-118-OYTPT50293

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    2. [医療ルネサンス]平成時代 命の質<3>ロボット手術が主流に
      2018年3月26日5時0分

       東京都内の男性(67)は2013年、手術用ロボット「ダビンチ」による前立腺がんの手術を受けた。

       ダビンチの手術は、ロボットアームと呼ばれる腕に付けた内視鏡や器具を、患者の体に開けた穴から差し込む。医師は手術台から離れた操作席で、画像を見ながら器具を遠隔操作する。従来の腹腔鏡ふくくうきょう手術に比べ、器具の先が手の指のように曲がり繊細な動きができるのが特長だ。

       「日本ではまだ珍しかったが、米国ではほとんどがロボットだと知り、不安はなかった」と、男性。退院後は以前と変わらず元気に働き、再発もない。

       前立腺がんの手術は今やロボットが主流だ。元・東京医科大学泌尿器科教授で06年から導入に取り組んできた橘たちばな政昭さん(67)(現・橘クリニック院長)は、「最初の30例は術者を一人に固定し慎重に始めたが、すぐにこれは行けると確信した。ロボット手術に慣れた医師は『もう元に戻れない』と言うほど、手術のしやすさが違った」と振り返る。

       前立腺がんは自覚症状に乏しく、手術不能な進行がんで見つかることが多かった。1990年代、血液で前立腺がんの疑いがわかるPSA(前立腺特異抗原)検査が普及し、早期で見つかるケースが増えた。

       日本泌尿器科学会理事長で神戸大学教授の藤沢正人さん(58)によると、前立腺の全摘手術は難易度がかなり高い。骨盤の奥深くで視野が狭く周囲に血管が集まる中で、尿道を膀胱ぼうこうから切り離しつなぎ直すためだ。術後の合併症である尿漏れや勃起障害を減らす手技の開発が求められている。

       2000年代には、手術によらない様々な放射線治療の工夫に加え、おなかに開けた穴から器具を差し込んで行う腹腔鏡手術も用いられるようになった。

       腹腔鏡手術にはカメラで拡大して見えることや、出血の減少などの長所がある。一方、「縫合などの技術の習熟に時間がかかり、医師の負担が大きいのが難点」と藤沢さん。開腹手術に代わるには至らなかった。

       同学会の教育施設のデータによると、ロボット手術は保険適用から3年目の14年に開腹手術を超え、17年には前立腺がん手術全体の7、8割にあたる約1万6000件近くになるとみられる。16年には腎臓がんの部分切除も適用になった。今年4月には新たに12の手術に拡大され、安全性の確保などが課題だ。

       手術用ロボットは現在米国製のダビンチのみ。国内企業による国産製品の開発が進められ、19年度の実用化を目指すという。海外でも参入を図る企業があり、ロボット手術は新たな展開を迎えそうだ。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180325-118-OYTPT50199

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    3. [医療ルネサンス]平成時代 命の質<4>乳がん手術「美」も重視
      2018年3月27日5時0分

       東京都の中沢幾子さん(66)が乳がんの手術をしたのは25年前、1993年のことだ。当時何科に行けばよいか分からず、保健所に電話した。「外科」と言われ、「えっ外科?」と驚いたことを覚えている。

       最初の病院では、触診だけで「悪いモノだから乳房を全部取ることになる」と言われた。「きちんと検査もせずに冗談じゃない」。雑誌などを頼りに別の病院を受診。がんは1センチと小さく早期で、がんと周囲だけを切除する乳房温存手術に放射線を加える乳房温存療法を受けた。

       治療をきっかけに患者会「イデアフォー」に加わった中沢さん。「乳房温存療法が普及し始めた頃。患者への十分な説明もなかった時代でした」と振り返る。

       ただ病気を治すだけの医療から、治療後の患者の生活の質を重視した医療へ――。乳がんは、平成時代の変化の象徴だ。

       日本乳癌にゅうがん学会名誉会長で外科医の霞かすみ富士雄さん(77)によると、日本では80年代、胸筋なども切除する「ハルステッド手術」や「拡大乳房切除」に代わり、胸の筋肉を残す「胸筋温存乳房切除(現在の乳房全摘)」が増えつつあった。一方、欧米では放射線治療を併用する乳房温存療法が広がっていたが、日本はまだ一部にとどまっていた。

       癌研究会付属病院(東京都、現・がん研有明病院)部長だった霞さんを班長とする国の研究班ができたのは89年(平成元年)。「当時は主要メンバーの外科医のだれもが、放射線を加える乳房温存療法の長所・短所を理解していなかった」と、振り返る。

       霞さんによると、癌研病院でも2000年代初めに温存手術が全摘を上回ったが、当初は放射線を併用しないなど試行錯誤があったという。がんは手術で取り切るのが外科医にとって「常識」だったためだ。

       乳がん治療は今や、遺伝子のタイプに応じて抗がん剤などを使い分けるようになった。「薬物治療の主役は抗がん剤などを専門とする腫瘍内科。もはや外科医が片手間に行う時代ではない」と、霞さんは指摘する。

       近年は、乳房を全摘した後でも人工乳房などを用いて乳房を再建する形成外科手術が進歩。温存手術の割合が減って、全摘手術が再び増えつつある。

       しかし「自分の乳房を安全に美しく残せるのに越したことはない」と霞さん。「温存と全摘の利点、欠点をよく理解して治療を決めることが重要だ」と話す。

       患者会での相談経験も豊富な中沢さんは、「最近は情報が多すぎて患者が迷うことが増えた。自分に合った治療法を焦らず選んでほしい」とアドバイスする。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180326-118-OYTPT50426

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    4. [医療ルネサンス]平成時代 命の質<5>遺伝性の病気 実名で語る
      2018年3月28日5時0分

       昨年秋、遺伝性の病気の患者会8団体が集い、「ゲノム医療当事者団体連合会」が発足した。原因遺伝子の研究や治療法の開発を期待しつつ、偏見や差別をなくしていくのが目的だ。

       「同じ思いを共有できる人と仲間になれ、自分が続けてきたことは間違っていなかったと思えた」

       連合会の副理事で「家族性大腸ポリポーシス(FAP)」の患者会をつくって20年になる、大阪府泉大津市の土井悟さん(68)は、自身が歩んできた道をしみじみと振り返った。

       FAPは大腸に100個以上のポリープができ、放置すると高い確率でがんになる。親から50%の確率で遺伝子変異を受け継ぐ。

       土井さんは43歳の時に発病。直腸2センチを残し大腸は全摘した。半年後に職場復帰したが、脱水症状などの後遺症に悩まされた。見た目には分かりづらい病気のため、周囲の理解を得るのは簡単ではない。海外に患者の会があることを知り、自分も仲間を作ろうと決心した。

       1998年2月3日の「医療ルネサンス」は、FAPの患者会「ハーモニー・ライン」の発足を伝えている。ただ、当時の土井さんは匿名の「Aさん」だ。

       就職や結婚、生命保険での差別……。遺伝性の病気への冷たい視線を今以上に感じていた。「世の中の人がどう受けとめるかと思うと、積極的には公表できなかった」と振り返る。

       平成時代は遺伝子の研究が進み、様々な病気と特定の遺伝子との関係がわかってきた。発症の原因はわかっても有効な予防法や治療法がないケースも多い。遺伝性の病気という診断がつくことで、新たな偏見や差別が生まれるという問題も懸念されている。

       96年に国内初の遺伝子診療部を設けた信州大学名誉教授の福嶋義光さん(66)は、「患者の悩みに応え、適切な説明ができる遺伝の専門医や遺伝カウンセラーの数が足りていない。これらの人材育成と、社会の理解を深めることが今後の課題だ」と語る。

       土井さんは活動を開始してほどなく、名前や顔を明らかにした。実名で語ることで、病気をもっと理解してほしいと考えたからだ。連合会の代表理事で、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)当事者の会「クラヴィスアルクス」(東京)理事長の太宰牧子さん(49)も同じく実名を公表している。「土井さんの存在は心強い」と話す。

       20年前に比べ、実名で活動する当事者は増えた。だが、「『自分とは無関係』という社会の空気は依然強い」と土井さん。「特別視されず、隠さずに生きていける社会」を仲間と目指す。

      (田村良彦、安藤奈々)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180327-118-OYTPT50410

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  34. 体格差ある患者に脳死肺移植手術…基準改正後初
    2018年4月29日10時37分

     岡山大学病院は28日、厚生労働省が臓器提供者(ドナー)よりも体格の小さい患者に脳死肺移植が行えるよう2014年に基準を改正して以降、国内初となる脳死肺移植手術を行った、と発表した。

     患者は岡山県内在住の50歳代女性で、容体は安定しているという。

     脳死肺移植では、身長や年齢などから換算した肺の大きさがドナーとほぼ一致していなければ、患者は移植の候補者に選ばれなかった。同病院臓器移植医療センターでは「肺の一部を移植する方法であれば、体格の小さい子どもらにも手術を行える」などと国に提案したこともあり、基準が改正された。

     同センターによると、女性は肺胞の壁が硬くなって肺が萎縮し、酸素が取り込みにくくなる「間質性肺炎」を患っていた。肺移植しか助かる方法はなかったが、生体肺移植ができる親族がおらず、体格に比べて肺が小さくなっており、病状の進行も速かったという。 手術は27日午前11時頃から行われ、ドナーから提供された両肺の一部を女性の両肺にそれぞれ移植し、約7時間半後に終了した。約3か月の療養を経て、退院する見込み。

     執刀した同センター長の大藤剛宏おおとうたかひろ教授は「基準の改正で、脳死肺移植の幅が広がった。臓器提供の機会に恵まれない患者のためにも、移植医としての責任を果たしていきたい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180429-118-OYT1T50028

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  35. 人工透析の治療中止後に女性死亡 都が病院を立ち入り検査
    2019年3月7日 17時16分

    東京 福生市の公立病院で、腎臓病を患っていた40代の女性患者の人工透析の治療が中止され、患者が数日後に死亡したことがわかりました。病院側は医師と女性が話し合って中止を決めたとしていますが、東京都は病院を立ち入り検査し、医師と女性との話し合いの詳しい経緯を調べています。

    去年8月、東京 福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性は数日後に死亡しました。

    病院長は取材に対し、女性は医師と複数回話し合って、透析治療を受けないことを決めたと説明しています。

    日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を中止するのは、回復の見込みがない終末期の患者が事前に意思を表明し、全身の状態が極めて悪くなった場合などに認められるとしています。

    東京都は6日、医療法に基づいて病院に立ち入り検査を行い、女性が治療の中止に同意した経緯や治療を中止したあと、考えを変えて治療の再開を望んでいなかったかなどについて、詳しく調べることにしています。

    公立福生病院は「東京都の調査を受けているので、結果が出るまで詳しいことはコメントできない」としています。

    「重要な案件」学会が調査委立ち上げ

    人工透析の治療を専門とする医師など、1万3000人余りが参加する日本透析医学会は7日、「大変に重要な案件と考えている」として、調査委員会を立ち上げ、今後、病院に立ち入り調査を行って、関係者から事情を聴くなどして事実関係を調べることを公表しました。

    そのうえで学会の外部の専門家を含めた倫理委員会で審議し、学会としての見解を公表するということです。

    見合わせる際の条件は

    人工透析は病気で腎臓の機能が低下した患者に対して、専用の装置を使って血液の中の老廃物などを取り除いて、血液をきれいにする治療法です。

    日本透析医学会は5年前に人工透析を見合わせる際の条件などを定め、「提言」としてガイドラインをまとめています。

    それによりますと、見合わせる時は主に▽人工透析を行うことが患者の生命に危険を及ぼす場合や、▽状態が極めて悪い、いわゆる終末期の患者が、人工透析の中止を希望した場合としています。

    そして、患者の体の状態が改善した場合や患者や家族が再開を希望した場合は、人工透析を再開するとしています。

    また、患者が人工透析を強く拒否した場合は、医療チームが治療の必要性について納得してもらうよう努力したうえで、それでも患者の意思が変わらなければ尊重するとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190307/k10011839191000.html

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    1. 「人工透析」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E9%80%8F%E6%9E%90

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    2. 武田邦彦 (中部大学)
      2015年08月21日
      健康を知る(11) 腎臓がちょっと悪いと透析になる
      http://takedanet.com/archives/1037703425.html

      >「腎臓の医療が進んだのに、透析患者が増える」というのはどういうことでしょうか?

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    3. こちらに死の前後の詳細記事がありますが、旦那さんは同病院での自分の胃潰瘍の手術の前に外科医に「(妻の)透析をできるようにしてください」と告げてるんですよね。
      でも、翌日、麻酔から覚めたら奥さんは既に亡くなっていたから死に目にも会えなかった訳だし、これは医師側がアウトじゃないのでしょうかね?

      透析中止の女性、死の前日に「撤回したいな」 SOSか、夫にスマホでメールも(毎日新聞)
      https://mainichi.jp/articles/20190307/k00/00m/040/004000c

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    4. 「人工透析」が世の中に必要と思わせるためのバイアス(偏向)記事のようなおもむきを感じて、なんだかとっても胡散臭い全体像のネタではないかと…

      ま、この手の医療過誤は、掘り返したらいくらでもざくざくでてくるんじゃないのかなあ。

      出すタイミングがなんらかの思惑によって統御されている気がしないでもなく…

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    5. 毎日新聞が、この件を集中的に記事にしてるのは、やっぱり何らかの思惑があってのことかも知れませんね。
      人工透析のガイドライン改定への誘導とか?
      人工透析には巨額利権が絡んでますし、毎日新聞も噛んでるのかも..?


      遠子先輩 @murrhauser

      透析中止の話が毎日新聞のスクープと知った瞬間、なんだか嫌な予感がしたのは私だけではないと思います。というのも、医療関係者の間では毎日新聞は極めて評判が悪く「医療崩壊推進装置」とまで呼ばれたこともあるからです。まして、関連部署のこんな得意気な予告ツイートを見せられたらね。
      https://twitter.com/murrhauser/status/1103482847099154432

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    6. 毎日新聞が医療関係者の間で評判が悪いのは、これが原因のようですね。

      今月の「おまえが言うな大賞」、毎日新聞余録3/27版
      2008-03-29
      http://hokenshi.hatenablog.com/entry/20080329/1206802784

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    7. 人工透析中止後に死亡した女性 “治療再開を希望”との情報も
      2019年3月8日 11時57分

      東京 福生市の公立病院で女性患者の人工透析の治療が中止され、およそ1週間後に死亡したことをめぐって、女性が亡くなる前に透析治療の再開を希望していたという情報があり、東京都が詳しい経緯を調べています。

      去年8月、東京 福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡しました。

      病院によりますと女性は「末期腎不全」と診断され、医師や家族と複数回話し合って透析治療を受けないことを決め、同意書にも署名したということです。

      しかし、東京都によりますと、女性は透析を中止して容体が悪化したとき考えを変えて、病院に対し、透析治療の再開を求めていたという情報があるということです。

      日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を見合わせた患者やその家族が再開を希望した場合、病院はその意思を尊重し透析を再開するとしています。

      女性の人工透析は再開されず、東京都は、治療をめぐって女性と病院側でどのようなやり取りがあったのか、詳しい経緯を調べています。

      公立福生病院は「東京都の調査を受けているので、結果が出るまで詳しいことはコメントできない」と話しています。

      ネット上でもさまざまな声

      この問題について、SNS上でも患者などからさまざまな声が相次いでいます。

      このうちツイッターでは、「透析患者である私も気になるところです。進んだ認知症でもないかぎり透析をやめたらどうなるのかは患者なら知ってて当たり前。そのうえで、どのような経緯だったのか?」と、今回、女性が死亡したいきさつを知りたいという声が出ています。

      また、「人工透析は本当につらい。私の場合は毎回体温が急激に下がって意識がもうろうとし、終わると高熱が出ました。透析が不安と恐怖でしかなかったです。こんなにつらい治療ならやらなくても…と何度も考えました」といった透析のつらさを訴える声もあります。

      このほか、「透析中止で死亡の女性の記事つらい。延命措置をするかしないか毎日揺らぐ。変わる。母の延命をどうするか、毎日毎日考えた時間を思い出した」といった声もありました。

      専門家「治療の意思変わるのは当然」

      医療現場の倫理問題が専門の東京大学死生学・応用倫理センターの会田薫子特任教授は、「治療は患者にとって大きな負担となるもので、『治療を受けたくない』と考える患者がいるのは当然だと思う。しかし、患者が『治療を受けたくない』と言ったとしても、それを自己決定としてしまうのはとても危険で、治療を望まない背景に家族の事情などどんな理由があるのか、繰り返し丁寧に質問し、その解決策を提示してあげることが重要だと思う」と指摘しました。

      さらに、「医療の現場では、患者の意思が変わることはよくあることで、むしろ変わって当然だという前提でいるべきだ。1度決めた考えが変わっても、それを伝えやすいように医者だけでなく看護師、ソーシャルワーカーなどチームで関わる必要がある。また、医療関係者は、意思決定の書類にサインをしたあとであっても、何度、変更してもいいと患者に繰り返し伝えることが求められると思う」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/k10011840131000.html

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    8. 公立福生病院 約20人の患者 人工透析を受けない「非導入」選択
      2019年3月8日 17時20分

      人工透析治療が中止された40代の女性患者がおよそ1週間後に死亡した東京福生市の公立病院で、去年までの5年間におよそ20人の患者が、人工透析を受けない「非導入」を選択していたことが分かりました。また、人工透析を途中で中止した「離脱」の患者も数人いるという情報があり、東京都は終末期の患者だったかどうかなど詳しい状況を調べています。

      去年8月、東京福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡しました。病院によりますと女性は「末期腎不全」と診断され、医師や家族と複数回話し合って透析治療を受けないことを決め、同意書にも署名したということです。

      東京都が確認したところ、この病院の腎臓病総合医療センターを受診した患者は平成25年4月から平成30年3月までの5年間で149人で、死亡した女性とは別に、およそ20人の患者が人工透析を行わない「非導入」を選択していたことが分かったということです。

      また、人工透析を受けていて治療を中止する「離脱」を選択した患者も数人いるという情報があるということです。

      日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を見合わせる時は主に、人工透析を行うことが患者の生命に危険を及ぼす場合や状態が極めて悪い、いわゆる終末期の患者が人工透析の中止を希望した場合としています。

      東京都は、公立福生病院で透析を行わなかったり中止したりした患者が、このガイドラインに当てはまるかどうかは分かっていないとして、終末期だったかどうかなど詳しい状況を調べています。

      人工透析の医療現場では

      東京 荒川区の専門のクリニックでは、患者およそ170人の人工透析を行っています。病院には、人工透析に必要な専用の機器が43台用意されていて、多くの患者は週に3回通って1回につき、3時間から7時間ほどかけて人工透析を行っています。

      治療を受ける患者は、腕に専用の管をつないで血液を機器に送り込み、血液の中の老廃物などを取り除き、きれいになった血液を体に戻していました。

      腎臓の機能が低下して45歳の時から14年間、人工透析を続けている59歳の患者の男性は「人工透析の治療は時間がかかり、ずっとベッドに横たわっていなければなりません。仕事との両立が難しくなり3年前に仕事を辞めました。また、血圧が下がるため、治療のあとは体がだるくなることもあります」と話していました。

      18年間、人工透析を行っている会社員の男性は「自宅に人工透析の機器を置いているので、自宅で行うことができ、これで生きることができている。一生、人工透析をしないと生きていけないので精神的につらいと思う人もいるかもしれないが、自分では辞めようと思ったことはない」と話していました。

      東京ネクスト内科・透析クリニックの陣内彦博院長は「腎臓の機能が低下した人でも、人工透析を受けて仕事や普通の生活ができるようになった人は多くいる。透析を受け始めると、不安を感じることがあるほか、合併症などが強くでる場合には辞められないかと言う患者もいるが、そうした時には家族も含めて説明を重ねて治療が続けられるよう支えるようにしている」と話していました。

      小池知事「調査のうえ適切な指導」

      東京都の小池知事は8日の記者会見で、公立福生病院に立ち入り検査を行ったことについて、「患者の意思確認が適切になされていたかどうかも、一連の経緯を確認する中で調査を進めている」と述べました。

      また、この病院で、ほかにも同じような事例があるか、という質問に対し、「過去に人工透析を導入しなかった事例があるという報告は受けている。担当の局が、今、詳細な内容を調査中なので、引き続き、調査の結果をよく分析しながら、適切な指導を都として行っていくことになる」と述べました。

      福生市長と病院長のコメント

      今回の件について、病院を運営する組合の管理者を務める福生市の加藤育男市長と公立福生病院の松山健院長は連名で次のようなコメントをだしました。

      「公立福生病院を受診された患者が血液透析を受けないことを希望され、当院で亡くなったとの新聞記事が大きく報道されています。血液透析を受けておられる方々でも、単に腎臓だけ悪い方、腎臓も他の臓器も悪い方などさまざまでございます。日常的な透析治療の辛さも当然さまざま状況に置かれていると考えています。今回、腎センターの現場では、多職種で対応し家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されています。密室的環境で独断専行した事実はございません。また、当院で悪意や手抜きや医療過誤があった事実もございません。本件に関しましては、東京都福祉保健局の立ち入り検査が行われ、また、近々、日本透析医学会の調査も予定されています。こうした第三者機関の検査結果等も待ちつつ、早急な事実関係の把握に努め、適正に対応して参ります」

      専門家「治療の意思変わるのは当然」

      医療現場の倫理問題が専門の東京大学死生学・応用倫理センターの会田薫子特任教授は、「治療は患者にとって大きな負担となるもので、『治療を受けたくない』と考える患者がいるのは当然だと思う。しかし、患者が『治療を受けたくない』と言ったとしても、それを自己決定としてしまうのはとても危険で、治療を望まない背景に家族の事情などどんな理由があるのか、繰り返し丁寧に質問し、その解決策を提示してあげることが重要だと思う」と指摘しました。

      さらに、「医療の現場では、患者の意思が変わることはよくあることで、むしろ変わって当然だという前提でいるべきだ。1度決めた考えが変わっても、それを伝えやすいように医者だけでなく看護師、ソーシャルワーカーなどチームで関わる必要がある。また、医療関係者は、意思決定の書類にサインをしたあとであっても、何度、変更してもいいと患者に繰り返し伝えることが求められると思う」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/k10011840701000.html

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    9. 人工透析中止後に死亡した女性 治療再開を希望 病院も把握か
      2019年3月9日 4時01分

      東京 福生市の公立病院で人工透析治療が中止された40代の女性患者が死亡したことについて、女性が亡くなる前に透析治療の再開を望み、病院側がそれを把握していたことが関係者への取材でわかりました。その一方で、この女性は、意識がはっきりした状態では「透析はしません」とも話していたということで、東京都が詳しいいきさつを調べています。

      去年8月、東京 福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性は、およそ1週間後に死亡しました。

      関係者によりますと、女性は当初、透析の中止を選んだものの、亡くなる前、病状が悪化し、うなされた状態で透析を再開したいと話し、医師がそれを把握していたということです。しかし、その後、病院側が女性の意識がはっきりした時に確認したところ、「透析はしません」とも話していたということで、透析治療は再開されませんでした。

      日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を見合わせた患者やその家族が再開を希望した場合、病院はその意思を尊重し透析を再開するとしています。

      東京都は今後、女性と医師との詳しいやり取りを確認し、本人の意思に基づいて適切な対応が取られたのか、調べることにしています。

      一方、公立福生病院は「現場では家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されている。悪意や手抜きや医療過誤があった事実はない」などとコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190309/k10011841261000.html

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    10. 人工透析せず、20人全員死亡か
      東京都、学会提言順守を指導

      2019/3/8 18:323/8 18:33updated
      ©一般社団法人共同通信社

      東京都福生市の公立福生病院=8日午後

       東京都福生市の公立福生病院の人工透析中止問題で、同病院で2013~18年、治療方針を相談した腎臓病患者のうち、透析開始を選択しなかった約20人全員が死亡していたとの情報があり、東京都が確認を進めていることが8日、関係者への取材で分かった。医師が治療を始めない選択肢も示したとみられるが、患者の容体など日本透析医学会が提言で示す条件に反した可能性がある。東京都は6日に立ち入り検査した際、提言を順守するよう指導した。

       同病院では治療中の女性=当時(44)=に医師が(1)治療継続(2)治療中止―の二つの選択肢を示し、中止を選んだ女性は1週間後に死亡していた。
      https://this.kiji.is/476683879165445217

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    11. 透析中止 まるで「命諦めろ」
      3/8(金) 16:00
      https://news.yahoo.co.jp/pickup/6316399

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    12. 透析中止で死亡 病院コメント
      3/9(土) 5:06
      https://news.yahoo.co.jp/pickup/6316451

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    13. 透析中止「悪意ない」…公立福生病院 20人治療選ばず
      2019/03/09 05:00

       東京都福生ふっさ市の「公立福生病院」で医師が患者の女性に人工透析治療をやめる選択肢を示し、中止を選んだ女性が死亡した問題で、同病院が、来院したほかの患者にも透析治療を見合わせる選択肢を示し、「20人の患者が透析を受けないと決めた」と都に説明していることが分かった。死亡した患者もいるとみられ、都が調査している。一方、同病院は8日、「悪意や医療過誤があった事実はない」などとするコメントを発表した。

       都によると、同病院は2013年4月に腎臓病総合医療センターを開設して以降、他の医療機関の紹介で来院し、これまで透析治療をしたことのない患者149人に対して、透析をしなければ命に関わるとの説明をした上で、今後の治療で透析を行わない選択肢を示していたという。

       病院側は都に、透析治療を受けないと決めた患者約20人は大半が高齢者と説明。都が患者の生死の確認などを行っている。

       そのほかにも、透析治療を受けていた患者らが、医師が示した選択肢から透析の中止を選び、50歳代の男性ら複数人が死亡したとの情報もあるという。都は、一連の医療行為が適切だったかどうかを慎重に調べる。

       日本透析医学会が14年にまとめた提言では、透析治療の見合わせを検討する状況について、「患者の全身状態が極めて不良」「患者の生命を著しく損なう危険性が高い」などとしている。

       一方、同病院は、松山健院長と管理者の加藤育男・福生市長の連名でコメントを発表。「家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されている」「密室的環境で独断専行した事実はなく、悪意や手抜きや医療過誤があった事実もない」とした上で、「第三者機関(都と同学会)の検査結果等も待ちつつ、早急な事実関係の把握に努め、適正に対応する」とした。取材について同病院は「対応できない」としている。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20190309-OYT1T50120/

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    14. 死亡の患者 透析再開「意思表示なかった」…病院側、都に説明
      2019/03/09 15:00

       東京都福生ふっさ市の「公立福生病院」で透析治療の中止を選び、死亡した患者の女性(当時44歳)について、病院側が都に対し「透析治療をやめるとした意思確認書を撤回する明確な意思表示はなかった」と主張していることがわかった。ただ、女性は透析中止の意思確認書に署名後、いったんは透析再開を望む発言をしたと医師らが都の調査に証言。都は、同病院の意思確認が適切だったかどうか慎重に調べている。都によると、女性は昨年8月9日、人工透析治療を受けていた診療所の紹介で、同病院の腎臓病総合医療センターを受診した。対応した外科医は今後の治療方針として、体の一部に透析用の管を入れる治療法とともに、透析治療を中止する選択肢を提示。透析をやめれば命に関わる旨も、女性本人と夫に伝えた。

       話し合いの結果、女性は透析中止を選択し、意思確認書に署名して帰宅したが、同14日に「息が苦しい」などとして同病院に入院し、同16日に死亡した。

       都は6日、医療法に基づき同病院の立ち入り検査を実施。関係者によると、都の調査に対して複数の医師らが、女性が入院後に「こんなにつらいなら、透析治療を受けようか」と話したのを聞いたと証言した。一方、この発言後も、女性が「透析はしたくない」と意思表示するのを聞いたとする医師もいたという。

       病院側は、女性を終末期の患者と判断した上で、改めて透析を拒否する内容の発言をしたことを理由に、透析治療を再開しなかったと都に説明。「女性が透析治療をやめるとした意思確認書を撤回する明確な意思表示はなかった」と主張しているという。終末期医療の指針では、患者の心身の状況の変化に応じて意思を確認しながら治療方針を決めることを求めている。

      学会 近く調査へ

       公立福生病院で人工透析治療の中止を選んだ女性が死亡した問題で、日本透析医学会は来週にも同病院に対する調査を行う方針を決めた。学会関係者が明らかにした。
      https://www.yomiuri.co.jp/national/20190309-OYT1T50194/

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    15. 人工透析中止で死亡 最初の受診日に透析中止に同意 福生病院
      2019年3月9日 18時40分

      東京の公立福生病院で、女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、女性はもともと別のクリニックで透析を受けていて、治療場所を変えて福生病院を初めて受診した日に、透析を中止する同意書に署名していたことが分かりました。東京都は、どのような話し合いで中止が決まったのか詳しい経緯を調べています。

      去年8月、東京・福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性は、およそ1週間後に死亡しました。

      関係者によりますと、女性はもともと別のクリニックで人工透析の治療を受けていましたが、クリニックの勧めで地域の中核病院である福生病院を受診しました。

      東京都などによりますと、福生病院にはより高度な透析治療を受けようと別の医療機関の紹介状を持ってやってくる患者も多いということです。

      女性は、初めて訪れた日に医師などと話し合った結果、透析治療の中止を選択し、同意書に署名したということです。

      日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を中止するのは、回復の見込みがない終末期の患者が事前に意思を表明し、全身の状態が極めて悪くなった場合などに認められるとしています。

      東京都は女性と医師の間で、どのような話し合いが行われ、治療の中止が決まったのか詳しい経緯を調べています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190309/k10011841861000.html

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    16. 人工透析中止 病院の倫理委員会で協議せず 都が口頭指導
      2019年3月11日 13時06分

      東京の公立福生病院で、女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、病院側が治療中止の妥当性について、倫理委員会で協議せず、東京都が第三者のチェック体制が不十分だったなどとして、口頭で指導していたことがわかりました。

      去年8月、東京 福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡しました。

      女性はもともと別のクリニックで透析を受けていましたが、クリニックの勧めで去年8月に福生病院を受診し、その日のうちに透析の中止を選択して、同意書に署名していました。

      関係者によりますと、女性と担当医が透析を中止するにあたって、病院ではその妥当性について、ほかの分野の専門家を含めて検討する「倫理委員会」を開いていませんでした。

      日本透析医学会では、透析を見合わせる時に倫理的な問題がある場合、倫理委員会や外部委員会などの助言があることが望ましいなどと提言しています。

      東京都は病院が倫理委員会を開かなかったことなど、第三者によるチェック体制が不十分だったとして、担当医と患者のやり取りについて、複数の医師がチェックしたり助言したりする仕組みを作るよう、口頭で指導したということです。

      女性の人工透析治療を中止したことについて、公立福生病院は「多職種で対応し、家族を含めた話し合いが行われ、密室的環境で独断専行した事実はない。悪意や手抜きや医療過誤があった事実もない」などとコメントしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190311/k10011843501000.html

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    17. 福生病院の透析治療中止、5人の可能性
      2019/3/13 12:443/13 12:49updated
      ©一般社団法人共同通信社

       東京都福生市の公立福生病院の透析中止問題で、同病院では80代の患者2人への透析が中止されていたとみられることが13日、関係者への取材で分かった。昨年8月に死亡した女性を含め、治療が中止された患者が5人に上る可能性がある。
      https://this.kiji.is/478408675414017121

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    18. 公立福生病院 透析中止は5人 次第に「自信を持って」選択肢提示
      3/13(水) 7:01配信 毎日新聞

      公立福生病院=東京都福生市で2019年3月6日、宮武祐希撮影

       公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、2014年ごろ以降、新たに2人が外科医(50)から治療をやめる選択肢を提示され、いずれも死亡していた。昨年8月に亡くなった女性(当時44歳)も含めて計5人が治療の中止を選び、うち4人が亡くなった全容が判明した。これとは別に病院では13年4月~17年3月、最初から透析治療をしない「非導入」で計20人が死亡したことが分かっている。

       透析治療をやめた5人とも終末期ではなく、治療を続ければ「年単位で生きた」と外科医は話している。外科医と腎臓内科医(55)によると、14年ごろ、腎不全のため意識不明で運ばれた80代女性に緊急的な治療を実施。意識が戻った女性が「(透析を)やめてくれ」と申し出たため、外科医が「やめたら死につながる」と説明。本人と家族の承諾を得て翌日に透析を中止し、女性は自宅に戻って死亡した。

       外科医らは「驚いた。(最初は中止に)積極的ではなかった」と振り返る。だが、「(患者が治療を)よく理解しないまま(医師側に)お任せ」するのは「正しい医療ではない」と考え、継続か中止かの選択肢を提示することに決めた。

       初めて治療をやめる選択肢を示したのは15年ごろ。導入後2カ月の男性(55)に「継続するも自由、やめるも自由」と提示。男性は「やめる」と言って自宅に帰った。男性は食事制限を受けていたがステーキを食べて亡くなったといい、家族から感謝されたという。

       昨年に入ると、「より具体化し、自信を持って」治療をやめる選択肢を示すようになった。80代女性の透析用血管の分路が不調で持病もあったため、外科医が「どうするかを考える時期だ」と中止を含めた選択肢を提示。家族も同意して治療は中止され、女性は約2週間後に自宅で死亡した。さらに、30代男性から「あと何年治療したら(体が)良くなるのか」と問われ、外科医は、一生続ける必要があることを説明すると同時に、やめる選択肢を提示。男性は「ようやく分かった。透析をする意味も価値も感じない」と話して紹介元のクリニックに戻った。生死は不明だという。

       外科医は、透析治療をやめると心臓や肺に水がたまり、「苦しくなってミゼラブル(悲惨)で、見ているこちらも大変。透析の離脱(中止)はしてほしくない」と話す一方、「『透析したくない』というのは立派な主張。患者にとってメリットだという信念で、適正な選択肢を示している」と話している。【斎藤義彦、梅田啓祐】
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190313-00000012-mai-soci

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    19. 透析中止、5年間倫理委開かず 公立福生病院、都が調査
      3/13(水) 18:54配信 共同通信

       東京都福生市の公立福生病院の人工透析中止問題で、同病院が2013年4月~18年3月、透析中止や透析を始めない「非導入」に関して倫理審査委員会を開いていなかったことが13日、関係者への取材で分かった。この期間、同病院で治療方針を相談した149人のうち約20人が透析を受けないことを選び、その後死亡したとの情報がある。東京都は、病院の対応に問題がなかったか調べている。

       日本透析医学会などによると、他の医療機関から、高齢や認知障害などを理由に透析を中止したケースが報告されており、患者本人の意思に従った例もあるとされる。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190313-00000145-kyodonews-soci

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    20. 人工透析中止 ほかに非導入の患者17人 離脱4人 公立福生病院
      2019年3月15日 6時21分

      東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、病院が東京都の検査に対し、この女性のほかに、平成25年4月以降、この病院で人工透析を行わない「非導入」の患者が17人、途中で中止する「離脱」の患者が4人いて、いずれもその後、死亡したと説明していることが関係者への取材で分かりました。

      この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性は、およそ1週間後に死亡したもので、都は病院に立ち入り検査を行って詳しい状況を調べています。

      関係者によりますと、病院はこれまでの都の検査に対して44歳の女性のほかに、平成25年4月以降、この病院で人工透析を行わない「非導入」の患者が17人、途中で中止する「離脱」の患者が4人いて、いずれの患者もその後、死亡したと説明しているということです。

      日本透析医学会のガイドラインでは、人工透析を中止するのは、回復の見込みがない終末期の患者が事前に意思を表明し、全身の状態が極めて悪くなった場合などに認められるとしています。

      都は、患者のカルテを調べるなどして、終末期だったかどうかや、ガイドラインに沿って意思確認を行ったかどうか、それに、ほかにも死亡した患者がいないかなど、引き続き詳しい状況を調べています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011848841000.html

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    21. 人工透析中止問題 学会が立ち入り調査
      2019年3月15日 13時38分

      東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、およそ1週間後に死亡した問題で、専門の医師でつくる日本透析医学会などの調査委員会は病院の立ち入り調査を始めました。調査委員会は治療中止を決める手順などで学会のガイドラインが守られていたかなどを調べることにしています。

      この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性はおよそ1週間後に死亡したもので、病院は、この女性のほかにも平成25年4月以降、人工透析を行わなかったり中止したりした人が合わせて21人いて、いずれもその後、死亡したと東京都の検査に対して説明していることが関係者への取材でわかっています。

      人工透析や腎臓の治療の専門の医師などでつくる日本透析医学会と日本腎臓学会はこの問題を検証するため弁護士なども入れた調査委員会をそれぞれ緊急に立ち上げ、15日、病院の立ち入り調査を始めました。

      調査は、関係者から話を聞いて、治療方針を決めるために患者にどのような説明をしていたかや、人工透析の中止を決める手順などで学会のガイドラインが守られていたかなどを調べることにしています。

      日本透析医学会は5年前に「提言」としてガイドラインをまとめ、人工透析の見合わせを検討するのは、いわゆる終末期の患者が中止を希望している場合などとしています。

      学会では、15日に調査した結果を今後、開く予定の倫理委員会で審議して、見解をまとめることにしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011849441000.html

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    22. 人工透析患者死亡「病院側は丁寧に説明を」都知事
      2019年3月15日 17時50分

      東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、その後、死亡した問題について、東京都の小池知事は、地元の住民などに不安を与えないよう、病院は現状を丁寧に説明する必要があるという認識を示しました。

      この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性がおよそ1週間後に死亡したもので、都は病院に立ち入り検査を行って詳しい状況を調べています。

      病院側は今月8日、「今回、腎センターの現場では、多職種で対応し家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されています。密室的環境で独断専行した事実はございません。また、当院で悪意や手抜きや医療過誤があった事実もございません」などとするコメントを発表しましたが、記者会見などを通じた詳しい説明は行っていません。

      東京都の小池知事は15日の記者会見で、「公立病院で、公的医療機関ということからも、丁寧な説明を行うべきではないかと考えている」と述べ、病院が地元の住民や人工透析を受けているほかの患者などに不安を与えないよう、現状を丁寧に説明する必要があるという認識を示しました。また、小池知事は、病院から報告を受けるなど、調査を継続しているとしたうえで、「都としては一連の経緯を確認し、医療法に基づいて適切に病院を指導していきたい」と述べました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011849811000.html

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    23. 人工透析中止問題 都が病院に指示「住民などに丁寧な説明を」
      2019年3月15日 18時44分

      東京の公立福生病院で女性患者の人工透析が中止され、その後、死亡した問題で、東京都は今回の問題について、病院の情報発信が不十分だとして、病院に対し地域の住民などに丁寧な説明を行うよう医療法に基づいて口頭で指示しました。

      この問題は、去年8月、東京・福生市の公立福生病院で、腎臓病を患っていた44歳の女性の人工透析の治療が中止され、女性がおよそ1週間後に死亡したもので、都は病院に立ち入り検査を行って詳しい状況を調べています。

      病院側は今月8日、「今回、腎センターの現場では、多職種で対応し家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されています。密室的環境で独断専行した事実はございません。また、当院で悪意や手抜きや医療過誤があった事実もございません」などとするコメントを発表しましたが、記者会見などを通じた詳しい説明は行っていません。

      東京都は、一連の問題について、公的な医療機関であるこの病院の情報発信が不十分で、地域の住民や人工透析を受けているほかの患者などに不安を与えないようにする必要があるとして、病院に対し、丁寧な説明を行うよう医療法に基づいて口頭で指示しました。

      病院の対応について、東京都の小池知事は15日の記者会見で、「公立病院で、公的医療機関ということからも、丁寧な説明を行うべきではないかと考えている」と述べています。

      専門家「正確な情報伝える努力尽くしたかが重要」

      人工透析による治療法や効果について長く研究してきた藤田医科大学医学部腎臓内科の稲熊大城教授は「人工透析はどのような治療なのか正確に知られておらず、日常の多くの時間を治療に費やすことなどを理由に、透析を選択する時に患者から『透析したくない』と言われるケースはかなり多い」と言います。

      そのうえで、稲熊教授は「だからといって、そのまま治療をしないのではなく、安全に人工透析ができる患者さんであれば、実際に治療の現場を見てもらったり、説明を尽くしたりして、透析を受けてもらうように努めるというスタンスが基本だと思う。患者さんの意思を尊重することは第一にあるべきだが、意思が決まるまでに医療者側が本当に正確な情報を伝える努力を尽くしたかが重要だ」と指摘しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/k10011849911000.html

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  36. 「正義」のポーズを決め込むやつらが、じつはいちばんの香具師で銭ゲバな連中だったりとか…

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  37. 臓器移植に挑んだ地方大学の医師たち~平成の移植医療~
    2019年4月24日 15時53分

    平成も残り1週間。この時代、さまざまな分野で技術革新が進みましたが、とりわけ医療分野の進歩はめざましいものがありました。このうち、平成が幕を開けた年に国内で初めて行われ、30年ですっかり当たり前となった手術があります。それは「生体肝移植」です。当時、技術的にも倫理的にもタブー視されていた手術に挑戦し、道を切り開いたのは、決して有名とは言えない地方大学の医師たちでした。(松江放送局記者 土屋悠志)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190424/k10011893031000.html

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    1. 平成元年 島根からの挑戦

      手術の舞台となったのは、島根医科大学、今の島根大学です。平成元年11月13日、日本初となる「生体肝移植」の手術が行われました。

      生体肝移植とは、重い肝臓ガンや肝硬変などを治療するため、健康な人の肝臓の一部をほかの人に提供する手術です。肝臓は、タンパクの合成や有毒物質の分解などを行う臓器で、再生能力が強いため、一部を切り取ってもしばらくすると元の大きさに戻ります。このため、健康な人の体から一部を取り出し、患者の体に移植するという手術が可能なのです。
      手術を受けたのは、「先天性胆道閉鎖症」という肝臓の病気でいつ亡くなってもおかしくない状態にあった杉本裕弥ちゃん、1歳。小さな体に父親の肝臓が移植されました。午前9時半すぎに始まった手術はおよそ15時間かけて翌日午前1時すぎに終了。当時、術後の容体を伝える記者会見が連日開かれてテレビで放送されていたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

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    2. 重い決断

      生体肝移植は、当時、海外でも3例しか実績がなく、技術は確立されていませんでした。また、健康な人の体を傷つけることから、倫理的なコンセンサスも得られてはいませんでした。

      特に日本の医療界には、移植医療をめぐって苦い記憶がありました。時をさかのぼること、さらに20年余り、昭和43年に札幌医科大で行われた国内初の心臓移植手術です。本当に必要な手術だったのか、きちんと手続きを踏んでいたのか、などといった批判が集中し、医師が殺人容疑で告発される事態になりました。以来、同じ轍(てつ)は踏みたくないと、どの病院も及び腰になっていました。

      そうした中、人材面でも設備面でも都会に劣る島根県の地方大学が、なぜ、国内初の手術に踏み切ったのか。当時の手術チームの医師に話を聞くことができました。松尾進医師は、当時、38歳。手術チームの助手でした。今は、島根県の離島、隠岐の島町の病院で地域医療に携わっていますが、当時のことは鮮明に覚えているといいます。

      成功しても失敗しても批判を浴びることは必至という状況のなかで手術を判断した理由を尋ねたところ、松尾医師は「あれ以外の方法はなかった」と答えました。

      男の子は入院中、一度、心不全で亡くなりかけるなど、どんどん症状が悪化していました。両親も「結果は問わない」として手術を希望していたといいます。

      松尾医師は「もちろん、移植をしないという選択肢もある。でも、それは目の前の患者さんを見て何もしないということになる。死ぬのを待てということだ」と手術チームが置かれた状況を振り返りました。医師としての使命感が、手術へと踏み切らせたのです。

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    3. 定着した生体肝移植

      国内初の手術は、途中、難航する場面もあったものの、無事、終了しました。男の子は、一時は、一般病棟に移れるまで回復。その後、体調を崩し、結果的には、術後285日で亡くなりましたが、この手術は、移植医療の転換点となりました。この手術をきっかけに、生体肝移植は、その後、全国の病院で相次いで行われるようになります。
      同じ島根県の大田市に暮らす森脇寛彬さん(32)も手術を受けた1人です。生まれつき、男の子と同じ肝臓の病気に苦しんでいた森脇さんは、島根での国内初の手術の半年後、国内4例目となる生体肝移植を京都大学で受けました。
      森脇さんに肝臓を提供したのは母親の尚子さん(67)です。尚子さんは、島根での手術に背中を押されたかのように、他の大学があとに続いたように感じたと言います。今でも手術のことをきのうのように思い出すという尚子さんは、「島根のチームが勇気を出して手術をしてくださったことに感謝しています」と話しました。

      手術のあと、森脇さんは順調に回復しました。30年近くたった今も、3か月に1度の検査を除けば、日常生活で手術の影響を感じることは、ほとんどないといいます。今は、6歳と4歳の2児の父親になった森脇さん。「誰かが一歩を踏み出さなければ、自分は助かっていなかったのではないかと思うことはあります。初めての手術があったおかげで自分が今、生きていると思っています」そう語りました。

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    4. 移植医療30年

      平成の時代の30年余りに、生体肝移植は、肝臓の治療方法として完全に定着しました。平成元年には島根の1件だけだった手術の件数は、平成2年には10件、平成3年には30件と飛躍的な伸びを見せました。今ではコンスタントに年間400件程度。日々、どこかで手術が行われている計算です。

      手術後、5年間生きられる「5年生存率」は国内平均でおよそ80%。これまでの総手術数は8000件以上に上ります。河野洋平元衆議院議長が河野太郎外務大臣から肝臓の提供を受け手術をしたことは大きく報じられました。
      生体肝移植が定着した現状を、当時の医師はどう受け止めているのでしょうか。手術チームの助手だった松尾医師は、その後、多くの命が救われたことを誇りに思っているといいます。「結果的にではありますが、あの手術から始まったことは間違いないことです。日本に生体肝移植が定着したという意味では自分たちのチームが役割を果たしたと思います。それまでは海外に行って肝移植を受けてた患者さんがいっぱいいましたから」と控えめながら語ってくれました。

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    5. 次の時代へ向けて

      今回の取材を通じて、地方の医師たちの志が時代を切り開いたことを強く感じました。一方で、気になったこともあります。30年前、手術チームを執刀医として率いた、永末直文医師に連絡を取った際に、ある問題提起をされたからです。

      永末医師は「生体肝移植が進んだことはよかった」としたうえで、「でも本来ならば脳死からの移植がもっと進んでいいはずだ」と指摘したのです。生体肝移植は生きている人の体を傷つけます。このため、海外では、脳死のドナーから移植を受けることが主流となっているのが実態です。
      これに対し、日本では、平成9年には脳死からの移植を可能にする臓器移植法が施行されましたが、当初予想されたようには普及していません。もちろん、文化的・宗教的な問題もあり、脳死からの移植を進めればよいと簡単に結論づけられる話ではありません。

      ただ、私たちも、移植を受けなければ助からない、という状況にいつ置かれるか分からない以上、自分のこととして考えていくことが大事だと思います。新たな「令和」の時代に、「移植医療」はどうなるのか、そして、どうあるべきなのか。引き続き、考えていきたいと思います。


      松江放送局記者
      土屋悠志

      平成17年入局。函館、福岡局、国際部、カイロ支局を経て、現在は科学(医療)、文化、選挙、スポーツなど幅広く取材
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190424/k10011893031000.html

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  38. 5カ月女児に米国で心臓移植を 両親ら、厚労省で募金呼び掛け
    12/23(月) 17:13配信共同通信

     重い心臓病を患う生後5カ月の樋口ゆいのちゃん=東京都豊島区=の両親や支援者が23日、厚生労働省で記者会見し、米国で心臓移植を受けるための募金への協力を呼び掛けた。手術や渡航に必要な3億1千万円を集めることを目指している。

     ゆいのちゃんは生後1カ月を過ぎた今年9月、心臓の働きが悪くなり心不全を起こす拡張型心筋症と診断された。現在、補助人工心臓を付けて東京女子医大病院に入院している。主治医によると、早期の移植が必要という。

     募金方法は「ゆいちゃんを救う会」のホームページ、https://yuichan-heart.comに記載されている。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191223-00000115-kyodonews-soci

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    1. 「心臓移植」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E5%BF%83%E8%87%93%E7%A7%BB%E6%A4%8D

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  39. 「心臓移植 死ぬ死ぬ詐欺」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%BF%83%E8%87%93%E7%A7%BB%E6%A4%8D+%E6%AD%BB%E3%81%AC%E6%AD%BB%E3%81%AC%E8%A9%90%E6%AC%BA

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  40. 医師 永末直文さん死去 81歳 国内初の生体肝移植を行う
    2024年2月13日 19時39分

    平成元年、当時の島根医科大学で、国内で初めて、重い肝臓病の子どもに健康な人の肝臓の一部を移植する生体肝移植を行った島根大学名誉教授で医師の永末直文さんが亡くなりました。81歳でした。

    福岡県で生まれた永末さんは九州大学医学部を卒業したあとスウェーデンに留学し、帰国後、当時の島根医科大学の助教授に就任しました。

    そして、平成元年11月「先天性胆道閉鎖症」という重い肝臓の病気でいつ亡くなってもおかしくない状態にあった1歳の男の子に父親の肝臓の一部を移植する国内で初めての生体肝移植を行いました。

    男の子は一時は、一般病棟に移れるまで回復しましたが、その後、体調を崩し、手術から285日で亡くなりました。

    世界でも4例目だったこの手術は、日本の移植医療の転換点となり、今では脳死からの臓器提供も含めて毎年400件前後、合わせて1万件以上の肝移植が行われるなど欠かせない医療の1つとして根づいています。

    一方、健康な人の体を傷つける生体肝移植をめぐっては、当時、倫理的な観点から大きな議論となり、島根大学ではこれ以降、肝移植は行われていませんでしたが、ことし35年ぶりの再開を目指し準備が進められています。

    永末さんは島根医科大学の教授や合併後の島根大学の医学部長などを歴任し、平成20年に名誉教授になりました。

    その後は、福岡県の病院で院長を務め、去年まで現場で診察にあたっていたということです。

    関係者によりますと、永末さんは11日、亡くなったということです。

    81歳でした。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240213/k10014357041000.html

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