2019年5月14日

STAP細胞作れず ネイチャーの論文はウソだったのか?

STAP作り話、マウスの実験はエアーだったのか(笑)。

割烹着、リケジョ、STAP細胞(現象)、理研CDB、小保方晴子
笹井芳樹、若山照彦野依良治再生科学

読売社説の見出しタイトルがヘン…
「STAP細胞作れず ネイチャーの論文はウソだったのか」だろ…

STAP作れず 細胞の正体は何だったのか
2014年12月20日 読売新聞「社説」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20141219-OYT1T50139.html


STAP検証結果公表へ“万能性持つ細胞できず”
2014年12月18日 12時39分 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141218/k10014081051000.html

STAP細胞の問題で、小保方晴子研究員が行っていた検証実験について、理化学研究所は19日午前に会見し、結果を明らかにすることになりました。
複数の関係者によりますと、論文と同じ方法で作製を試みたものの、万能性を持つ細胞は出来なかったということです。




(書きかけ)




【2014】英科学誌ネイチャー「今年の10人」に理研高橋政代iPS細胞から作った網膜細胞の移植手術を世界で初めて実施
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1418860886/



ほんまもんのインチキ医科様を仕込むときの光と影、陽と陰(妖と淫)の脚色演出で衆生をまやかしにかけ錯覚錯誤に陥らせるいつもの手練手管のワザ…

銭ゲバ衆のミッションはいつも命がけの覚悟をもってす…

人の命は所詮は虫けらと同然、寸分もたがわぬもの…

組織の内外に存在する邪魔者は、罠にはめてさっくりふぁいすあぽんぬ…



STAP細胞 の関連ニュース一覧
http://news.yahoo.co.jp/related_newslist/stap_cells/


魂の限界に関するツイート


--------------------


特定国立研究開発法人」(ぐぐる先生)

あきらかに、自由主義産業社会の未来とか民営化の道とは逆行してる…
国家の関与を極力小さくする、巨大国家の市場経済への影響の悪弊を回避する方向へ導くのがほんらいの「政治」の役割だろうに…

まるでソビエト型のテクノクラート社会を積極的に招きよせるような社会設計志向なんだな。


(2014年12月18日)(追記12/20、12/26)

159 件のコメント:

  1. STAP検証結果公表へ“万能性持つ細胞できず”
    12月18日 12時39分

    STAP細胞の問題で、小保方晴子研究員が行っていた検証実験について、理化学研究所は19日午前に会見し、結果を明らかにすることになりました。
    複数の関係者によりますと、論文と同じ方法で作製を試みたものの、万能性を持つ細胞は出来なかったということです。

    STAP細胞を巡っては、論文にねつ造などの不正が認定され、細胞が本当に出来ていたのかどうかについても疑義が指摘されたことから、小保方研究員本人が、ことし7月以降、監視カメラがつけられた実験室でSTAP細胞を再現する実験を進めていました。
    複数の関係者によりますと、実験ではマウスから取り出した細胞を弱酸性の溶液に浸すという、論文と同じ方法で作製を試みましたが、期限とされた11月末になっても、論文に書かれたような万能性を持つ細胞は出来なかったということです。
    理化学研究所は19日午前10時半から東京都内で会見を開いて、詳しい実験結果について公表する予定ですが、小保方研究員は出席しないということです。
    小保方研究員は、ことし4月に開いた記者会見で、200回以上、STAP細胞の作製に成功したなどと話していました。
    STAP細胞を巡っては、論文にねつ造と改ざんの研究不正があったと認定された以外にも数多くの疑義が指摘され、現在、外部の有識者で作る委員会が調査を進めています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141218/k10014081051000.html

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  2. 「STAP 細胞」
    http://www.2nn.jp/search/?q=STAP+%E7%B4%B0%E8%83%9E&e=

    ★ニュース速報+ 14/12/18 19:24 167res 306res/h □
    【STAP細胞】小保方氏、細胞を再現できず 理研、19日に会見へ(ニュース動画)[12/18_18:28] 画像あり
    ★ニュース速報+ 14/12/18 14:56 1001res 203res/h □
    【STAP細胞】細胞の存在を事実上否定 小保方晴子さん再現できず 懲戒委員会が再開へ[12/18_11:21]★2 画像あり
    ★ニュース速報+ 14/12/18 13:37 551res 87res/h □
    【科学】STAP細胞、小保方さんは「あると考えていると思う」
    ★痛いニュース+ 14/12/18 13:23 28res 4.3res/h □
    それでもSTAP細胞はありまぁす
    ★痛いニュース+ 14/12/18 13:19 37res 5.6res/h □
    小保方晴子さんSTAP細胞を再現できず 画像あり
    ★ニュース速報+ 14/12/18 13:19 344res 51res/h □
    【STAP問題】弁護士「小保方氏は現在もSTAP細胞があると考えていると思う」
    ★ニュース速報+ 14/12/18 12:35 1001res 421res/h □
    【STAP細胞】細胞の存在が事実上否定 小保方晴子さん再現できず 懲戒委員会が再開へ[12/18_11:21] 画像あり
    ★ニュース速報+ 14/12/18 10:34 1001res 483res/h □
    【STAP細胞】実験は失敗で決着…衆人環視での結果は落差激しく[12/18_10:18]
    ★科学ニュース+ 14/12/18 09:09 102res 9.5res/h □
    【幹細胞】小保方氏の検証実験 STAP細胞、作製できず 存在する可能性は極めて低く

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  3. 小保方氏 心身状態悪く欠席へ - 2014/12/18
    Yahoo!ニュース・トピックス
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6142766

    理研、小保方氏の検証結果を19日に発表 本人は「心身の状態悪い」と欠席
    産経新聞 12月18日(木)18時30分配信

     STAP細胞の有無を検証している理化学研究所は18日、小保方(おぼかた)晴子研究員(31)が参加した検証実験の結果を19日に発表することを決めた。責任者の相沢慎一特任顧問らが都内で記者会見を開く。小保方氏は「疲労が激しく心身の状態が悪い」(理研)ため、会見には出席しない。

     小保方氏は7月以降、所属していた神戸市内の研究センターで検証実験を開始。執筆した論文(撤回済み)と同じ手法でSTAP細胞の作製に取り組み、期限の11月末に終了したが、細胞は作製できなかった。

     理研は細胞の有無に決着をつけるため、存在を主張していた小保方氏に検証実験を行わせていた。

     小保方氏が参加していない理研の検証チームも8月の中間報告で、細胞を作製できなかったと発表。実験の打ち切りを検討しているもようで、今後の方針を説明するとみられる。

    【関連記事】
    STAP論文 新たな疑義、近く本調査へ 小保方氏処分先送りには科学界が批判
    小保方氏、STAP細胞再現できず…存在しない可能性高まる
    小保方さん博士号剥奪危機 早大、異例の“執行猶予付き判決”のワケ
    「孤高の天才」笹井氏、STAP問題で真意届かず 核心語らないまま
    「STAP細胞、必ず再現して」笹井氏、小保方氏に送った重いエール
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141218-00000562-san-soci

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  4. 理研が内部規定を改正 倫理教育義務化、罰則も

     理化学研究所が研究不正を防ぐため、全職員の倫理教育義務化など、研究の在り方やデータの保存の仕方を定めた内部規定を改正していたことが18日、理研関係者への取材で分かった。STAP細胞問題を受けた措置で、11月25日に運用を始めた。

     新たな規定では、理研の各研究所に「研究経験豊富な者」を研究倫理教育責任者として配置すると明記。全職員に研究倫理教育を義務化し、履修しない職員には実験室への立ち入り禁止や研究の一時停止などの罰則を設けた。

     不正が認定された研究者には論文の取り下げを勧告するほか、研究費を返還させるなどの処分をする。

    2014/12/18 06:03 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014121801001195.html

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  5. 「理研 カッシーナ」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E7%90%86%E7%A0%94+%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%8A

    「カッシーナ 上田」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%8A+%E4%B8%8A%E7%94%B0+%E7%90%86%E7%A0%94CDB

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  6. 【ひろき】上田泰己2【カッシーナ】
    http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/life/1408093411/

    1 :名無しゲノムのクローンさん:2014/08/15(金) 18:03:31.55
    学生時代に理研CDBのチームリーダーに抜擢。若くして東大医学部教授。
    ブレゲの時計を愛用し、カッシーナのソファーに座るみんなのプリンス上田泰己について語ろう

    前スレ
    【ひろき】上田泰己【プリンス】
    http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/life/1395890826/

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  7. 理研と東大、マウスの全身透明化に成功 - 脳の透明化技術を応用
    http://www.2nn.jp/word/%E4%B8%8A%E7%94%B0%E6%B3%B0%E5%B7%B1

    「上田泰己」
    https://www.google.co.jp/search?hl=ja&gl=jp&tbm=nws&q=%E4%B8%8A%E7%94%B0%E6%B3%B0%E5%B7%B1

    プロフェッショナル 仕事の流儀「若きプリンス、生命の謎に挑む -生命科学者・上田泰己-」(NHK、2010年2月16日放送)
    https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B8%8A%E7%94%B0%E6%B3%B0%E5%B7%B1+NHK%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB

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  8. 体内時計から生命の神秘に迫る(上田泰己さん=医師/東京大 ...
    https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B8%8A%E7%94%B0%E6%B3%B0%E5%B7%B1+%E4%BD%93%E5%86%85%E6%99%82%E8%A8%88

    「体内時計 永井良三」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E4%BD%93%E5%86%85%E6%99%82%E8%A8%88+%E6%B0%B8%E4%BA%95%E8%89%AF%E4%B8%89

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  9. 「永井良三 メタボリックシンドローム」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B0%B8%E4%BA%95%E8%89%AF%E4%B8%89+%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0

    医科様サイエンス研究の大親分、日本版ルイセンコ先生…

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  10. STAP細胞検証結果 きょう発表
    12月19日 4時11分

    STAP細胞が本当にあるのかどうかを確認するため小保方晴子研究員本人が行った検証実験について理化学研究所は19日午前、会見を開き詳しい結果を公表します。小保方研究員は、これまで200回以上作製に成功したと話していましたが、関係者によりますと、論文に書かれたような万能性を持つ細胞は出来なかったということで理化学研究所が、この事態をどう説明するのか注目されます。

    STAP細胞については論文にねつ造などの不正が認定され、細胞が本当にできていたのか疑義が指摘されたことから小保方研究員本人がことし7月以降、監視カメラが付けられた実験室でSTAP細胞を再現する実験を進めていました。
    しかし、複数の関係者によりますと、実験の期限となっていた11月末になっても論文でSTAP細胞とされたような万能性を持つ細胞はできなかったということです。理化学研究所は、19日午前10時半から都内で実験の総括責任者を務める相澤慎一チームリーダーらが会見を開いて詳しい実験の結果を説明することにしています。また、小保方研究員とは別に来年3月まで続ける予定だった丹羽仁史副チームリーダーのSTAP細胞の再現実験についても終了する見通しとなりました。
    これでSTAP細胞の検証実験はすべて終了することになりますが、小保方研究員は、これまで200回以上、STAP細胞の作製に成功したと話していて、今回の結果を受けて理化学研究所が、会見で事態をどのように説明するのか注目されます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141219/k10014107941000.html

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    1. “STAP細胞作製できず”理研が発表
      12月19日 11時09分

      STAP細胞の問題で理化学研究所は、19日午前、会見し、小保方晴子研究員本人が細胞の作製を試みたもののSTAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにしました。
      小保方研究員は、今月21日に退職するということですが、なぜ論文を書いた本人が実験を行っても細胞が出来ないのに論文が世界的な科学雑誌に掲載されることになったのかなど多くの疑問が残ったままです。

      これは理化学研究所の検証チームが午前10時半から都内で会見し明らかにしたものです。
      STAP細胞の論文は、ねつ造と改ざんの不正があったと認定され、ことし7月に撤回されましたが、小保方研究員はその後も細胞はあると主張し、理化学研究所は監視カメラがつけられた実験室で本人に実験を行わせる期間を設けました。
      会見によりますと、小保方研究員は論文に書いたのと同じようにマウスから取り出した細胞を弱酸性の溶液に浸すという方法でこれまでに48回実験を行いましたが、期限とされた11月末になってもSTAP細胞を作ることはできなかったということです。
      また、小保方研究員とは別に論文の共同著者で理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーがことし4月から行っていた実験についても、STAP細胞は出来なかったとして、来年3月までとしていた期限を待たずに実験を終了するということです。
      これで理化学研究所が行うSTAP細胞の検証実験はすべて打ち切られることになります。
      また会見では、小保方研究員が退職願を提出し、今月21日付けで退職することが明らかにされました。
      しかし、論文を書いた本人が実験を行っても細胞が出来ないのに、なぜ論文が作成され世界的な科学雑誌に掲載されることになったのかなど、依然、多くの疑問が残ったままで小保方研究員の退職で真相の解明が難しくなるとの指摘も出ています。

      理研・野依理事長がコメント
      検証実験の結果、STAP細胞を作ることができなかったことについて、理化学研究所の野依良治理事長は、「STAP現象は、科学界を超えて、社会的問題にもなったことから、理研は、一般社会、国民の関心に応える道でもあると考え、研究不正再発防止改革推進本部の下で、検証を実施してきました。今回、相澤慎一実験総括責任者による検証実験を進め、加えて、小保方晴子氏本人による検証実験を第三者立ち会いの下で、11月末を期限として実施しました。その結果、今回の検証においてSTAP現象の確認には至らなかったことから、これをもって検証実験を終了することを、ここに報告するものです」とコメントしました。

      文科相「未熟なうえの不正許されない」
      検証実験の結果、STAP細胞を作ることができなかったことについて、下村文部科学大臣は、「STAP細胞が確認されなかったことは、残念な話だ。小保方氏を含めて研究者の実験などが未熟だった。悪意ある不正とも思えない部分もあるが、未熟なうえの不正というのは科学の世界では許されないことだ」と厳しく批判しました。
      そのうえで、「検証結果として『STAP細胞そのものは存在しなかった』と確定した。次のステップに進むということだと思う」と述べ、論文の不正についての今後の調査を見守る考えを示しました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141219/t10014112091000.html

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    2. 小保方晴子研究員が理研を退職へ
      12月19日 11時28分

      理化学研究所は、会見で小保方晴子研究員がすでに退職願を提出し、今月21日付けで退職することになっていると明らかにしました。

      検証実験の結果、STAP細胞を作ることができなかったことについて、小保方氏は、「どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い、必死に過ごした3か月でした。予想をはるかに超えた制約のなかでの作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれますが、与えられた環境のなかでは魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しております。私の未熟さ故に論文発表・撤回に際し、理化学研究所をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しており、おわびのことばもありません。検証終了をもって退職届けを提出させていただきました。最後になりますが、本検証実験にあたり、検証チームの皆様はじめ、ご支援・応援して下さった方々に心より、お礼申し上げます」とするコメントを発表しました。

      専門家「退職認めることは疑問が残る」
      小保方研究員が今月21日付けで理化学研究所を退職することについて、理化学研究所の改革委員会の委員を務めた大阪大学の中村征樹准教授は「退職によって内部の研究員でなくなるため調査への協力を得づらくなることが考えられ、真相解明が難しくなるおそれがある。本人が退職を願い出ることはありえることだが、懲戒処分の検討や論文の調査がまだ続いているなかで理化学研究所が退職を認めることには問題があり、疑問が残る対応だ」と指摘しています。

      理研 退職で小保方氏の懲戒処分できず
      理化学研究所は、小保方研究員の退職について会見で懲戒処分の検討が行われいてる人物の退職を結果が出る前に認めることは通常ないのではないかと質問され「ほかの大学の研究不正でも処分が出される前に大学を辞める事例はあり、理研だけではない」と反論しました。
      また懲戒処分への影響については「退職すると懲戒処分はできなくなるが、手続きは継続する。懲戒委員会で小保方研究員がどのような処分に相当するのかを検討し結果を公表したい」として、実際には、処分ができないことを明らかにしました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141219/t10014114581000.html

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  11. 犯罪者扱いの検証 理研が謝罪 - 2014/12/19
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6142881

    小保方氏が退職「魂の限界」 - 2014/12/19
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6142886

    タマシイノゲンカイ…

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    1. 理研STAP会見(5完)「犯罪人扱いの検証あってはならぬ」終了後、突然の強い訴え
      産経新聞 12月19日(金)15時19分配信

       《STAP細胞の有無を確かめる検証実験の結果に関する理化学研究所の会見は報道陣からの質問が途切れることはなく、さらに続いている》

       《検証実験からはSTAP現象は再現されず、論文を執筆した小保方(おぼかた)晴子氏は退職を願い出て了承されたという。論文と検証実験の大きなずれは何を意味するのか。なぜこのような論文が出されたのか。その点について記者の質問が飛んだ》

       --どうすれば論文の信頼性を担保できるのか

       検証実験チームの丹羽仁史・副チームリーダー「例えば第三者が再現を行ったと聞いたとして、第四者、第五者が検証しなければならないのか」

       丹羽氏「無限に続いてしまう。どこで線引きをするのか。やはり科学者本人の良心とお互いの信頼関係になると思う」

       --論文を検証している調査委員会の見解はいつでるのか

       坪井裕理事「外部の委員会なので、スケジュールは把握していない」

       《検証や論文に関する細かい質問が続く中、終了予定の午後0時半に近づいた。時間が迫っていると考えたのか、報道陣は本当にSTAP細胞はないのかなど、核心に迫る質問を投げかけた》

       --期限を待たずに検証実験は終了したが、予定の1300万円の研究費は使い果たしたのか

       坪井氏「1300万円は当初1年間の予定だった。ただ、小保方氏の参加は加味せず、(研究室の)改修費用が必要になった。1500万円かかった」

       --STAP細胞はなかったのか

       検証実験チームの相沢慎一チームリーダー「STAP細胞の定義は広い。ただ最も科学的に評価されたキメラマウスなどを作るような能力はなかった」

       --つまりSTAP細胞はなかったのか

       相沢氏「満たすものはなかった」

       --(小保方氏は)辞表は直接、(理研の)神戸事業所長に手渡したのか

       坪井氏「はい」

       《理研側は質問に淡々と答えていく》

       --論文に不正疑惑が生じた場合に、論文とは異なる条件の下で検証実験をする意義について、どう考えているのか

       相沢氏「今回はSTAP現象が再現できるのかを検証した。ただ、基本的には論文の書いていることを検証した。個々のケースで異なるが、今度の場合では理研として重要な意義を持つとして検証した」

       丹羽氏「一つの条件で、できない時にあきらめるのか。本人から最も効果的に得られる方法を聞き、検討する上で、論文に記載がないが、やることに一定の科学的妥当性はあった」

       《会見の終了予定時間である午後0時半を過ぎたが、質問は終わらず、会見は続いている》

       --小保方氏は3カ月の間に何度、再現実験をしたのか

       相沢氏「正確に数えていないけれども、週に4日をやっていて…」

       坪井氏「9月6日~11月29日まで50日間行っております」

       《相沢氏もうなずきつつ「少なくとも45回以上はやっている」と述べた》

       --STAP細胞は万能細胞ともいわれるが、ここで研究を中止するのか

       相沢氏「検証実験としては終了する、個々の研究者が個々の研究として研究する。あくまでも検証実験として終了する」

       《STAP細胞が再現できなかったとの結果を、小保方氏に伝えた際の様子についての質問に、相沢氏が逆質問した》

       相沢氏「それは泣き出したかとか、そういうことですか?」

       《相沢氏は苦笑しながら聞き返す。そして、「泣いてはいませんでした。そのときは」と答えた》

       《まだ質疑を求める挙手は多かったが、司会者が会見を打ち切った。無数のカメラのフラッシュを浴びながら、理研側の出席者らは退席した》

       《会見終了後、いったん退席しようとした相沢氏が再びマイクを握った》

       相沢氏「検証実験を、モニターを置いたり、立会人を置いたりして行うのは、科学のやり方ではない」

       相沢氏「科学のやり方は、科学のやり方で処理しなければいけないので、そういうふうな検証実験をしてしまったことに対して、責任者としてものすごい責任を感じている」

       《相沢氏は強い調子で報道陣に訴えかけた。小保方氏による再現実験は、立会人や監視カメラなど“視線”にさらされる中で行われていた》

       相沢氏「今後何かあるたびに、このように犯罪人扱いしたような形で、科学の行為を検証することは、科学にあってはならないことだと思っています。深くおわびを申し上げるとともに、責任を痛感しております」

       《相沢氏は思いの丈を述べると、会場を去っていった》
      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141219-00000543-san-soci

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  12. STAP問題 小保方氏退職願全文「魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り困惑」
    産経新聞 12月19日(金)11時42分配信

     理化学研究所は19日、STAP細胞を再現できなかた小保方晴子研究員から退職願が提出され、受理したことを明らかにした。21日付で退職したいとの退職願が15日に提出されたという。

     小保方氏が出したコメント(全文)は以下の通り。

         ◇

     どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした3カ月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。

     私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所をはじめ多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりおわびの言葉もありません。検証終了をもって退職願を提出させていただきました。最後になりますが本検証実験にあたり検証チームの皆さまはじめ、ご支援・応援してくださった方々に心より御礼申し上げます。

     2014年12月19日 小保方晴子
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141219-00000522-san-soci

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  13. 「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E7%82%BA%E3%81%9B%E3%81%B0%E6%88%90%E3%82%8B%E7%82%BA%E3%81%95%E3%81%AD%E3%81%B0%E6%88%90%E3%82%89%E3%81%AC%E4%BD%95%E4%BA%8B%E3%82%82

    まるで、またあの「精神主義」にのめりこんでいるかのよう…

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  14. 小渕氏の関係先PC機器 捜索前に破壊
    12月19日 18時05分

    小渕前経済産業大臣の後援会などの政治資金を巡る事件で東京地検特捜部が、ことし10月後援会事務所などを捜索する前に関係先にあったパソコンのデータを保存する複数のハードディスクが壊されていたことが、関係者への取材で分かり、特捜部は、こうした経緯についても慎重に調べるものとみられます。
    小渕氏の事務所は、「捜査に真摯(しんし)に協力しており、証拠隠滅にかかる事実は一切ございません」としています。

    この事件は「小渕優子後援会」などの政治団体が開催した「観劇会」を巡り政治資金収支報告書に記載された収支が大きく食い違っていたもので、東京地検特捜部は、収支報告書にうその記載をするなどした政治資金規正法違反の疑いで後援会事務所などを捜索して捜査を進めています。
    特捜部の捜索はことし10月末に行われましたが、関係者によりますと、後援会などの関係先にあったパソコンの複数のハードディスクが工具で壊されていたことが分かりました。
    ハードディスクに保存されていたデータは、使えない状態になっていたということです。
    特捜部は壊された時期や経緯についても慎重に調べるものとみられます。
    小渕氏の事務所はNHKの取材に対し「捜査中につきコメントをしておりませんが、いずれにしましても捜査に真摯に協力しているところであり、証拠隠滅にかかる事実は一切ございません」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141219/k10014131201000.html

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  15. 「小渕優子」関連ニュース
    http://www.2nn.jp/word/%E5%B0%8F%E6%B8%95%E5%84%AA%E5%AD%90

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  16. “STAP細胞作製できず”に複雑な反応
    12月19日 18時52分

    STAP細胞の問題で理化学研究所は19日に会見し、小保方晴子研究員本人が細胞の作製を試みたもののSTAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにしました。
    これで理化学研究所が行うSTAP細胞の検証実験はすべて打ち切られることになり、検証実験や研究に携わった関係者などからは複雑な声が上がりました。

    相澤チームリーダー「科学のやり方ではない」
    論文を書いた本人が実験をしてもSTAP細胞を作り出すことができなかったのに、論文にSTAP細胞が出来たことを示す大量のデータがあるのはなぜかという質問に対し、検証チームの責任者を務めた相澤慎一チームリーダーは、しばらく沈黙したあと「われわれはSTAP細胞の再現実験を請け負っただけなので、その結果、再現できなかったとしか話せない。かけ離れたデータが論文に掲載されているのはどういうことによるのか答えることはできない」と述べました。
    さらに1人の科学者としての見解を聞かれても「この場では答えを差し控えたい」として自らの見解は示しませんでした。
    一方で相澤チームリーダーは会見終了後に、みずからマイクを持ち「小保方研究員にカメラや立会人を置いて検証実験をするというのは科学のやり方ではない。犯罪者扱いのようにやることは科学としてあってはならないことだ。責任者として深くおわびを申し上げるとともに、責任を感じております」と述べ、今回の検証実験の進め方を批判しました。

    若山教授「大変重く受け止める」
    検証実験の結果についてSTAP細胞の論文の共同著者で山梨大学の若山照彦教授は「STAP細胞の作製が再現できなかったとの検証結果は、論文の共著者の一人として大変重く受け止めております。今後も本問題の全容解明、解決に向けて調査などに全面的に協力していく所存です。このような事態を招きましたことを、深く反省するとともにおわび申し上げます」とするコメントを出しました。

    弁護団「コメント差し控える」
    検証実験の結果を受けて、理化学研究所の小保方晴子研究員の弁護団は、コメントを発表しました。
    この中で、「弁護団としても、本日公表された『STAP現象の検証結果』には困惑していますが、本人自身が困惑している状況ですので、弁護団からコメントをすることは差し控えさせていただきます。本人は、さまざまな意味で非常に厳しい状況の中で検証実験を続けてきましたので、今はとにかく、一度ゆっくり心身を休めてもらいたいと思っています。皆様におかれましても、本人が静かに過ごせる環境を確保できるよう、ご理解とご協力を切にお願いいたします」としています。

    官房長官「立ち直って再出発を」
    菅官房長官は午後の記者会見で、「今回の問題が、理化学研究所のみならず、日本の学会全体の評価に影響を与えた。そのことは誠に遺憾だ。信頼回復に向けてのアクションプランなどに従い、着実に改革を進め、世界に高い評価を受ける研究所として立ち直って再出発をしてほしい」と述べました。
    一方、菅官房長官は、記者団が理化学研究所を研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」に指定するための法案を来年の通常国会に提出する考えがあるか質問したのに対し、「まずは着実に信頼回復に努めていくことが極めて大事だ。そのことが達成されたあとで、さまざまな動きが出てくるだろう」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141219/k10014133051000.html

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  17. 科学10大ニュース 利根川教授の研究 STAP論文は「失敗」…米サイエンス誌
    2014年12月19日4時0分 読売新聞

     【ワシントン=中島達雄】米科学誌サイエンスは今年の世界の科学10大ニュースに、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進・米マサチューセッツ工科大教授らによる、マウスの記憶の研究を選んだ。一方、今年の科学の失敗には、STAP細胞の論文発表とその取り下げが入った。18日付の同誌に掲載される。

     利根川教授のチームは今年、遺伝子改変マウスの脳に光ファイバーを差し、光で脳細胞活動を制御できるようにして嫌な記憶を楽しい記憶に書き換えたと発表した。

     今年最大の科学の成果「ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー」には、欧州宇宙機関の探査機「ロゼッタ」の彗星すいせい着陸が選ばれた。2位以下の9件に順位はない。

     一方、今年最大の科学の失敗「ブレイクダウン・オブ・ザ・イヤー」は、エボラ出血熱流行への対応の遅れ。その他の失敗に、STAP細胞問題など3件が選ばれた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYTPT50072

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    1. 今年の科学の失敗に「STAP論文と取り下げ」
      2014年12月19日7時57分 読売新聞

       【ワシントン=中島達雄】米科学誌サイエンスは今年の世界の科学10大ニュースに、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進・米マサチューセッツ工科大教授らによる、マウスの記憶の研究を選んだ。

       一方、今年の科学の失敗には、STAP細胞の論文発表とその取り下げが入った。18日付の同誌に掲載される。

       利根川教授のチームは今年、遺伝子改変マウスの脳に光ファイバーを差し、光で脳細胞活動を制御できるようにして嫌な記憶を楽しい記憶に書き換えたと発表した。

       今年最大の科学の成果「ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー」には、欧州宇宙機関の探査機「ロゼッタ」の彗星すいせい着陸が選ばれた。2位以下の9件に順位はない。

       一方、今年最大の科学の失敗「ブレイクダウン・オブ・ザ・イヤー」は、エボラ出血熱流行への対応の遅れ。その他の失敗に、STAP細胞問題など3件が選ばれた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYT1T50011

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    2. いまとなっては、あの利根川ノーベル賞ネタの「ストーリー」も創作捏造ものの再現性なしなのではないのか、という疑念疑惑…

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  18. さじ投げた理研 STAP終止符 - 2014/12/19
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6142942

    理研という組織と小保方という研究者が別々のものであるかのような演出をしてるようじゃだめだろ…

    それらは本来一体であるはずのもの…

    研究予算の流れから言っても、他人事でまかり通るはずがない。

    研究者一人一人は、より上位の大きなビジョンやプランの分業分担体制の枝葉末節末端を担う者であるにすぎない、将棋盤上のひとつの駒のような存在でしかないはず…

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  19. 「西川伸一 小保方晴子」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A5%BF%E5%B7%9D%E4%BC%B8%E4%B8%80+%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9%E6%99%B4%E5%AD%90

    「西川伸一 笹井芳樹」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A5%BF%E5%B7%9D%E4%BC%B8%E4%B8%80+%E7%AC%B9%E4%BA%95%E8%8A%B3%E6%A8%B9
    >ドン中辻

    「西川 若山 小保方 TCR再構成」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%A5%BF%E5%B7%9D+%E8%8B%A5%E5%B1%B1+%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9+TCR%E5%86%8D%E6%A7%8B%E6%88%90

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  20. 刺激惹起性多能性獲得細胞 - アンサイクロペディア
    http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E5%88%BA%E6%BF%80%E6%83%B9%E8%B5%B7%E6%80%A7%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E7%8D%B2%E5%BE%97%E7%B4%B0%E8%83%9E

    「柔軟な発想で世界を驚かせる万能細胞を作り出した」
    〜 小保方晴子 について、安倍ぴょん

    「第二、第三の小保方氏や画期的な研究成果が生み出されるように応援する」
    〜 小保方晴子 について、下村文科相

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  21. 理研、STAPとされた細胞の正体解明は継続
    2014年12月20日0時7分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の存在を事実上否定する実験結果が19日、発表された。

     小保方晴子研究員(31)と理化学研究所の検証実験チームがそれぞれ取り組んでいた実験で、さまざまな組織に変化する「万能性」を持つSTAP細胞は作製できず、論文に示された細胞は何だったのかという疑問は逆に深まった。理研は外部有識者による調査委員会でSTAPとされた細胞の正体の解明を進め、来年2月上旬までに公表する方針だ。

     理研によると、小保方氏の実験は第三者が立ち会う監視カメラ付きの部屋で行われた。論文に示された酸性の液に細胞を漬ける手法でも、一部の細胞では万能性の目安となる発光現象が見られたが、発光が確認された約1600個の細胞の塊を使って特殊なマウスを作り、細胞の万能性を確認する実験は成功しなかった。検証チームの実験でも同様の発光が認められたが、特殊なマウスはできなかった。

     存在が否定されたSTAP細胞とは、研究が先行する万能細胞の「胚性幹細胞(ES細胞)」だったのではないかとの指摘があり、9月に理研が設置した調査委員会が、小保方氏の研究室内で冷凍保存されていた試料などのデータを使い、調査している。

     東京都内で19日に開かれた記者会見で、検証チームの相沢慎一リーダーはSTAP細胞の有無を調べる実験を打ち切る方針を示した上で、STAP細胞の正体については「検証チームとしては答えられない」と語った。

     小保方氏は15日に退職願を提出、理研は21日付で退職を認める。理研は調査委の調査結果がまとまった後、関係者を処分する方針だ。

     国際出願中のSTAP細胞の特許について、理研の坪井裕理事は会見で「放棄することも含めて慎重に検討したい」と語った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYT1T50134

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  22. 【社説】STAP作れず 細胞の正体は何だったのか
    2014年12月20日1時23分 読売新聞

     夢の万能細胞とされたSTAP細胞は、幻だったということだろう。

     理化学研究所は、小保方晴子研究員が実施した検証実験で、期限の11月までにSTAP細胞を作製できなかったと発表した。小保方氏とは別に検証を行った理研のチームも同様の結果だった。

     理研は検証実験の打ち切りを決めた。論文で示された細胞を再現するめどが全く立たない以上、打ち切りは当然の判断だ。

     データ改竄かいざんなどの不正が認定されたSTAP論文は、7月に撤回されている。それでも理研は、「細胞の有無を明らかにするため」として、実験を続行してきた。

     今回の発表により、小保方氏が「200回以上、作製に成功した」と強調したSTAP細胞の真偽をめぐる騒動は、大きな区切りを迎えたと言えよう。小保方氏は理研を退職する。

     今年1月、理研が大々的に発表したSTAP細胞の正体は、何だったのだろうか。既に知られた万能細胞のES細胞(胚性幹細胞)ではないかとの指摘もある。

     小保方氏の未熟さゆえの誤りだったのか、意図的な不正だったのか。著名研究者が論文の共著者に名を連ねながら、なぜ見抜けなかったのか。なお疑問は残る。

     理研は第三者による調査委員会を設け、論文作成の経緯を調べている。再発防止に役立てることが求められる。

     チェック機能が働かなかったことを教訓に、ガバナンス(組織統治)を立て直し、日本トップの研究機関としての信頼回復を急がねばならない。

     STAP細胞問題は、日本の科学界の懸案を浮き彫りにした。

     小保方氏の博士論文に盗用があったことが明らかになると、博士号を授与した早稲田大に対する批判が強まった。早稲田大は小保方氏の学位審査の不備を認めた。

     各大学は、審査体制を点検し、研究の基本ルールを教える重要性を再認識する必要がある。

     文部科学省は今夏、倫理教育の充実を盛り込んだ研究不正防止の新指針を策定した。若者が、真摯しんしな姿勢で研究に取り組み、柔軟な発想力を伸ばしていくために、有効に機能させたい。

     STAP論文は、権威ある英科学誌に掲載されたため、世界のメディアが、常識を覆す発見として大きく取り上げた。

     だが、論文発表の時点では、仮説の域を出ないことに留意せねばならない。自戒を込め、冷静な科学報道を心がけたい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYT1T50139
    http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20141219-OYT1T50139.html

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    1. 理研、STAPとされた細胞の正体解明は継続
      2014年12月20日1時20分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の存在を事実上否定する実験結果が19日、発表された。

       小保方晴子研究員(31)と理化学研究所の検証実験チームがそれぞれ取り組んでいた実験で、さまざまな組織に変化する「万能性」を持つSTAP細胞は作製できず、論文に示された細胞は何だったのかという疑問は逆に深まった。理研は外部有識者による調査委員会でSTAPとされた細胞の正体の解明を進め、来年2月上旬までに公表する方針だ。

       理研によると、小保方氏の実験は第三者が立ち会う監視カメラ付きの部屋で行われた。論文に示された酸性の液に細胞を漬ける手法でも、一部の細胞では万能性の目安となる発光現象が見られたが、発光が確認された約1600個の細胞の塊を使って特殊なマウスを作り、細胞の万能性を確認する実験は成功しなかった。検証チームの実験でも同様の発光が認められたが、特殊なマウスはできなかった。

       存在が否定されたSTAP細胞とは、研究が先行する万能細胞の「胚性幹細胞(ES細胞)」だったのではないかとの指摘があり、9月に理研が設置した調査委員会が、小保方氏の研究室内で冷凍保存されていた試料などのデータを使い、調査している。

       東京都内で19日に開かれた記者会見で、検証チームの相沢慎一リーダーはSTAP細胞の有無を調べる実験を打ち切る方針を示した。

       小保方氏は15日に退職願を提出、理研は21日付で退職を認める。理研は調査委の調査結果がまとまった後、関係者を処分する方針だ。

       国際出願中のSTAP細胞の特許について、理研の坪井裕理事は会見で「放棄することも含めて慎重に検討したい」と語った。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYT1T50134

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    2. 12月20日 編集手帳
      2014年12月20日3時0分 読売新聞

       妖刀「村正」と名刀「正宗」を川の流れに刺す。村正には木の葉が吸い寄せられ、真っ二つに切れた。木の葉は正宗を避けて通った。講談でおなじみの語り伝えである。切れすぎるのも何だか危ない◆人の功名心は刀剣に似ている。“意欲”に昇華して持ち主の未来を切り開く名刀にもなれば、禍わざわいを招き寄せて自身を傷つける妖刀にもなる。使い方がむずかしい。その人の場合は、功名心にはやって無意識のうちにミスを重ねていたのかも知れない◆「作製できなかった」として、理化学研究所がSTAP細胞の検証実験を打ち切った。小保方晴子研究員(31)による実験も結果は同じという◆かつて200回以上も成功したはずの作製過程がどうして再現できないのか、謎は残った。いまは「魂の限界」(小保方氏のコメント)にあるようだが、気持ちが落ち着いた時点でご本人の説明を聞きたいものである◆小保方氏は理研を退職するという。〈よき細工は少し鈍き刀を使ふ〉と『徒然草』にある。刀の使い方講座に学んだと、割り切るのもいいだろう。納めた途方もなく高い受講料が無駄にはならない年齢である。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYTPT50122

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    3. [スキャナー]夢の細胞 存在うのみ…STAP検証
      2014年12月20日3時0分 読売新聞

       19日に打ち切りが発表された理化学研究所の検証実験では、STAPスタップ細胞の論文で示されたデータと一部、類似するデータは得られたものの、論文の根幹部分となる細胞の万能性を裏付けることは、全くできなかった。これほどまでのずさんさを見逃したまま、「生命科学の常識を覆す論文」として、華々しく打ち出した理研や著者らの責任は重い。(科学部 木村達矢)

       理研が東京都内で開いた記者会見。「なぜこういった論文が作成され、世界的雑誌に載ってしまったのか」という報道陣の厳しい質問に、検証実験チームの相沢慎一リーダーは「お答えできない」と短く応じた。相沢氏らの説明は、終始、歯切れが良くなかった。

       検証実験では、小保方晴子研究員と検証チームがそれぞれ、マウスの血液細胞などを酸性の溶液に漬けて刺激を与え、論文通り、様々な細胞に変化する万能細胞になるかどうかを調べた。

       実験条件によっては、論文同様、細胞が万能性を持ち始めた兆候(発光現象)が観察できた。だが、発光した細胞をマウスの受精卵に入れ、万能性の証明となる特殊なマウスを作る実験はことごとく失敗した。

       こうした分野を専門とする研究者の一人は、今回の結果について「小保方氏は発光現象を見ただけで、万能細胞ができたと期待し、データを自分のシナリオに合わせて都合良く解釈したのではないか」とみる。

       これほどずさんな論文が、英科学誌ネイチャーに掲載されたのは、笹井芳樹・理研副センター長(8月に自殺)、若山照彦・山梨大教授、チャールズ・バカンティ・米ハーバード大教授ら、世界的に著名な研究者が、共著者に名を連ねたことが大きい。

       実績がほとんどなかった小保方氏単独の論文であれば、十分な信頼を得られず、ネイチャーの審査は通らなかっただろう。それにもかかわらず、共著者らは本来、最初に確認すべきSTAP細胞の有無を自ら調べず、存在することを前提に研究を進めた。検証実験の結果は、大物研究者たちが、新発見を念入りに確認するという基本を怠ったことを浮かび上がらせた。

       会見した検証チームの丹羽仁史副リーダーは、共著者の一人だ。論文の発表前、小保方氏がSTAP細胞を作製する様子を見て、STAP細胞の存在を信じたという。丹羽氏はこの日、「発光は今回もあった。だが、そこから先につなげられなかった」と語った。

       研究倫理に詳しい池内了・総合研究大学院大名誉教授は「これだけ重大な研究成果であれば、理研や共著者が事前にきちんと内容をチェックすべきだった」と指摘する。画期的な成果であればあるほど、研究者には、実験結果を慎重に評価する姿勢が必要だ。

      ES混入 疑い濃く…染色体異常・科学誌の指摘・容器ラベル

       小保方氏が「新たな万能細胞」と主張したSTAP細胞とは何だったのか。

       小保方氏本人による検証実験でも、STAP細胞は作製できなかった。八代嘉美・京都大特定准教授は「ES細胞などとの取り違えや混入があった可能性が濃厚だ」と指摘する。論文への疑義が浮上した当初から、「STAP細胞は、ES細胞ではないのか」との指摘が、多くの研究者から上がっていた。その根拠は3点ある。

       1点目は、小保方氏とは別の研究拠点に所属する理研研究者によるSTAP細胞の分析結果。遺伝情報を担う染色体の本数に異常が見つかった。この異常はES細胞で頻繁に生じることが知られている。また、STAP細胞を変化させたとされる細胞を調べた結果、ES細胞など2種類の細胞が混じったものである可能性が判明した。

       2点目は、小保方氏らが2年前、ネイチャーとは別の科学誌サイエンスに論文を投稿した際に受けた指摘。同誌で審査を担当した研究者は、「ES細胞が混ざっている可能性がある」と問題視し、論文掲載を見送っていた。

       3点目は、小保方氏の研究室の冷凍庫で「ES」とのラベルが貼られた容器が見つかったこと。小保方氏は4月に「STAP細胞の作製時期に、研究室ではES細胞の培養は一切行っていなかった」と話し、混入は否定していた。

       理研の調査委員会が9月から始めた論文不正の追加調査でも、STAP細胞の正体は、大きな焦点になっている。現在、小保方氏がSTAP細胞から作ったと主張する細胞とES細胞の遺伝子解析を進めており、その結果が判明すれば、STAP細胞がES細胞かどうかがはっきりする。理研改革委員会の委員長として、組織改革などを求める提言を出した岸輝雄・東京大名誉教授は「小保方氏本人も作製できず、検証実験は一段落した。しかし、STAP細胞とは何だったのかという問題は、解決していない。調査委員会が役割を果たせるかを厳しく見守りたい」と話している。(大阪科学部 冬木晶)

       【ES細胞】 様々な組織に変化する能力を持つ万能細胞。胚性幹細胞とも呼ばれる。受精卵を壊し、その一部を取り出して作るため倫理的な課題がある。山中伸弥・京都大教授が開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞)は、受精卵ではなく体細胞から作ることができるが、同様の万能性を持つ。

      研究不正 全容解明遠く

       理化学研究所が19日発表した検証実験の結果で、STAPスタップ細胞の存在は否定されたが、研究不正問題の全容解明にはほど遠い。

       今回とりわけ問題となったのが、研究者間における論文のチェック体制だ。データの再現性について理研内部から疑問が出ていたにもかかわらず、一流の科学誌であるネイチャーに投稿し掲載された。研究に著名な研究者が加わっていても、疑問があれば指摘する真摯しんしな姿勢が必要だった。

       また、2月に始まった理研の調査は今も続いている。この間、研究の中心人物だった笹井芳樹氏が自殺し、小保方晴子研究員も退職する。果たして全容が解明されるのか。

       研究不正が相次ぐ中、文部科学省は8月、不正防止の新指針を策定し、研究機関には不正の速やかな調査を求めるなど、重い責任を課した。研究不正に詳しい山崎茂明・愛知淑徳大教授は「日本を代表する研究機関である理研が悪い対応の見本となっている」と話す。

       基礎生物学の分野では国内最大規模の日本分子生物学会は先月、STAP細胞問題を題材にした研究倫理のシンポジウムを開いたが、空席が目立った。すでに研究不正への関心が薄れ始めているように思える。

       日本の科学が信頼を取り戻すためにも、社会が納得するような原因究明が、理研には求められている。

       一方、我々報道する側も、権威に信頼を寄せて論文を正しく評価できなかった点は反省しなければならない。科学の輝かしい成果だけでなく、研究不正の取材も続けていくことが、不正の再発防止につながるはずだ。(科学部 冨山優介)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYTPT50110

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    4. 「STAP」解明は継続…検証打ち切り 2月までに結果
      2014年12月20日3時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の存在を事実上否定する実験結果が19日、発表された。小保方晴子研究員(31)と理化学研究所の検証実験チームがそれぞれ取り組んでいた実験で、さまざまな組織に変化する「万能性」を持つSTAP細胞は作製できず、論文に示された細胞は何だったのかという疑問は逆に深まった。理研は外部有識者による調査委員会でSTAPとされた細胞の正体の解明を進め、来年2月上旬までに公表する方針だ。

       理研によると、小保方氏の実験は第三者が立ち会う監視カメラ付きの部屋で行われた。論文に示された酸性の液に細胞を漬ける手法でも、一部の細胞では万能性の目安となる発光現象が見られたが、発光が確認された約1600個の細胞の塊を使って特殊なマウスを作り、万能性を確認する実験は成功しなかった。検証チームの実験でも同様の発光が認められたが、特殊なマウスはできなかった。

       STAP細胞とは、研究が先行する万能細胞の「胚性幹細胞(ES細胞)」だったのではないかとの指摘があり、9月に理研が設置した調査委員会が、小保方氏の研究室内で冷凍保存されていた試料などのデータを使い、調査している。

       都内で19日に開かれた記者会見で、検証チームの相沢慎一リーダーはSTAP細胞の有無を調べる実験を打ち切る方針を示した。小保方氏は15日に退職願を提出、理研は21日付で退職を認める。理研は調査委の調査結果がまとまった後、関係者を処分する方針だ。

       国際出願中のSTAP細胞の特許について、理研の坪井裕理事は会見で「放棄することも含めて慎重に検討したい」と語った。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYTPT50129

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    5. STAP11か月で幕 検証打ち切り 小保方氏「魂の限界」 難病患者「夢現れ、消えた」
      2014年12月20日3時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞は作製できなかったと結論づけた理化学研究所の検証実験報告。小保方晴子研究員(31)は19日の理研の記者会見には同席せず、「与えられた環境の中で魂の限界まで取り組んだ」などとするコメントだけを発表した。今年1月の小保方氏らの発表時、新たな治療法につながると期待した難病患者からは落胆の声が上がり、識者は理研の研究体制の問題点を指摘した。

        ■実験50日間

       9月から本格的な検証実験を行っていた小保方氏。「たくさんのコツやレシピのようなもの」があると説明していた実験は、理研などによると、11月末まで週4日、合わせて約50日間に上った。「自分の仮説を信じ、一生懸命に実験に取り組んでいた」というが、約1600個の細胞の塊を試しても、万能性を確認できるマウスはできなかった。

       小保方氏はこの日、「どのような状況下であっても十分な結果をと思い、必死に過ごした3か月だった」と振り返った上で、「このような結果に留とどまってしまったことに大変困惑している」とコメント。「多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感している」とした。

        ■「再生医療進めて」

       この日の理研の結論に対し、筋力が徐々に衰える難病「遠位型ミオパチー」患者会の代表代行、織田友理子さん(34)は「STAP細胞は存在すると信じていたのに……」と残念がった。

       12年前に発病し、今は電動車いすで生活する。500ミリ・リットル入りペットボトルを持つ握力も奪われた。「難病研究に携わる科学者らは、患者のことを思って取り組んでくれている。日本の再生医療の研究は後退することなく、スピード感を持って進んでほしい」と期待を込めて語った。

       筋無力症という難病に苦しむ日本難病・疾病団体協議会代表の伊藤たておさん(69)は、うまくまぶたが上がらず、物も飲み込みにくい。STAP細胞の論文が発表された際は「こんな手品みたいなことがあるのか」と、驚きと期待に胸が膨らんだが、存在は事実上否定された。「夢が突然現れ、そして突然消えたような、あっという間の話だった」

       伊藤さんは「残念ではあるが、今回のことで研究が止まってしまわないことを願う。難病患者も、山に登りたいとか、おいしい物を食べたいとか、ささやかな望みをかなえたい」と話した。

        ■「検証必要」

       研究不正の問題に詳しい上昌広・東大特任教授は「論文通りの方法ではSTAP細胞が作製できないことの検証は十分行われたと思う」としつつも、「次のステップとして、理研は、個人の不正を発見し、阻止できなかったプロセスを精査することが求められる」と注文をつけた。

       同志社大の太田肇教授(組織論)も「今回の不正が起きたのは、秘密保持を優先するあまり、センター内の研究者にも研究結果を伏せるなどした結果だ。なぜそのような『特別扱い』が許されたかという点の検証も必要だ」と指摘した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYTPT50085

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    6. >基礎生物学の分野では国内最大規模の日本分子生物学会は先月、STAP細胞問題を題材にした研究倫理のシンポジウムを開いたが、空席が目立った。すでに研究不正への関心が薄れ始めているように思える。

      明日は我が身…見たくないものはなるべく直視しないように本能が働く…(笑)

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    7. STAP細胞 検証3段階 証明できず
      2014年12月20日5時21分 読売新聞

       今年1月に世界を驚かせたSTAP細胞は、論文の筆頭著者の小保方晴子研究員(31)と、理研検証実験チームがそれぞれ進めていた実験で作製できなかった。STAP細胞の作製は3段階の実験を経て確認するが、二つのチームは、この3段階の検証をどのように進めたのか。その経緯と結果をまとめた。(科学部 本間雅江、大阪科学部 諏訪智史)

      〈1〉細胞は光ったのか…光ったのはわずか

       万能細胞ができたかどうかを知るためには、まず、体のあらゆる細胞に変わることができる能力(万能性)の目安となる遺伝子が働いているかどうかを知る必要がある。このため、こうした遺伝子が働くと細胞が緑色に発光するように、あらかじめ細工しておく。細胞が光るかどうかを見ることで、万能性を得たかチェックする。

       【小保方氏】

       1月に発表された論文によると、マウスの血液細胞を塩酸で刺激すると、万能性を得て発光した細胞ができた。

       小保方氏は、これと同じ手法で改めて細胞が光るかどうかを調べた。そのほか、論文に書かれていない別の種類の酸や、別系統のマウスを使うなどして、計40回以上実験した。こうした実験では、通常細胞100万個当たり、何個の光る塊ができるか分析する。だが、どの条件でも光った細胞塊はごくわずかだった。

       この結果について、記者会見で説明した、理研検証実験チームの相沢慎一リーダーは「論文では、100万個当たり数百個の細胞の塊が緑色に光ったと書かれていたが、今回は、数十個しか光らず、論文と1けた違っていた」と述べた。

       ただ、細胞が光ったとしても、万能性を獲得したとは限らない。細胞は死ぬ時にも光る場合があるからだ。そこで、小保方氏は、光った細胞が、本当に万能細胞なのか、詳しく調べた。

       その結果、多くの細胞で万能性は確かめられなかった。

       【理研チーム】

       理研チームは、論文で使われた脾臓の細胞のほかにも、肝臓や心臓の細胞も用いて「STAP現象」があるかどうかを調べた。

       その結果、論文に書かれた手法では、光った細胞はごく少数あったが、どの細胞も万能性は確認できなかった。

       一方、肝臓の細胞に、論文とは別の酸を使って刺激すると、光る細胞の塊が効率よくできた。よく調べたところ、なかには万能性を示す目安となる遺伝子が働いているものが見つかった。

       しかし、遺伝子の働き方はES細胞(胚性幹細胞)の10分の1に過ぎなかった。これらを用いて、第3段階の「特殊なマウス」の作製を試みたが、1匹もできなかった。

      〈2〉腫瘍はできたのか…移植実験進めず

       ES細胞やiPS細胞(人工多能性幹細胞)といった万能細胞をマウスなどに多数移植すると、「テラトーマ」という良性の腫瘍ができる。この腫瘍は、一つの塊の中に、血液細胞、肝臓など複数の種類の細胞が含まれている。この腫瘍ができたことは、万能細胞が変化したことの証拠の一つとなる。

       【小保方氏】

       論文では、発光する細胞の塊をマウスに注射すると、マウスの体内で腫瘍ができたとしている。

       マウスの体内で腫瘍ができるかどうかを確かめるには、多くの細胞の塊が必要になるが、第1段階の酸の刺激で、発光した細胞はわずかだったため、マウスに移植する実験はできなかった。

       この点について、相沢氏は「私の判断で、本格的な検証は行わなかった」と述べた。

       【理研チーム】

       理研チームは、肝臓の細胞を使った実験で光る細胞はできたが、腫瘍を作る実験は万能性を確認する最終的な決め手にはならないとして、実施しなかった。

      〈3〉特殊なマウス できたのか…1615個入れてゼロ

       酸で刺激し、光った細胞の塊をマウスの受精卵に移植すると、特殊なマウス(キメラマウス)ができる。このマウスは、細胞の万能性を確認するうえで一番厳しいチェック項目で、万能性を判断する決め手と言える。

       【小保方氏】

       論文では、「STAP細胞」を注入した受精卵をマウスの胎内に戻して成長させた。その結果、STAP細胞が皮膚や筋肉など様々な組織に変化し、マウスの全身に広がったとされ、STAP細胞が万能性を持つ根拠となった。

       キメラマウスは、万能細胞が、様々な組織や臓器に変化するかを確かめる実験によく使われる。

       小保方氏は、こうした細胞をマウスに移植する経験がないため、キメラマウスの作製に高い技術を持つ理研チームの清成寛研究員の協力を受けた。

       だが、酸の刺激で光った細胞の塊1615個を丸ごと、あるいは細かく分けて受精卵に移植したが、キメラマウスはできなかった。

       【理研チーム】

       光った細胞の塊244個を、受精卵に移植した。だが、小保方氏と同様に、キメラマウスをつくることはできなかった。

      厳重監視下で実施

       小保方氏は、理研の調査委員会から研究不正を認定された立場であるため、検証実験は厳重な監視下で行われた。科学者の自主性や自律性を重んじる自然科学分野の実験としては極めて異例の体制だった。

       実験室は、理研が神戸市の発生・再生科学総合研究センター(当時)内に新たに準備した。広さは約25平方メートルで、天井には室内を24時間記録する監視カメラ2台を設置し、実験室への出入りも別のカメラ1台で監視した。

       理研の職員が監視役を務め、重要な実験には理研が選んだ研究者が立ち会っていた。

       実験の開始は7月。ただし、理研によると最初の2か月は「準備期間」で、本格的な実験は9月になってからだったという。

       これについて理研は「小保方氏は研究不正の疑義が浮上した後、内部調査への対応や入院などで実験の現場から離れた時期があった。このため、コツを取り戻す準備が必要だった」と説明していた。

       相沢氏らによると、小保方氏は11月末まで、実験室に週4日、合計約50日通って実験に取り組んでいたという。

       約2時間にわたった19日の記者会見が終わった後、相沢氏は、マイクを手にとって「監視役やモニターを設けて、犯罪人扱いした形で進める検証はあってはならない。実験の責任者として、責任を痛感している」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141219-118-OYTPT50468

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    8. 小保方氏、1600個試しても万能性確認できず
      2014年12月20日9時8分 読売新聞

       STAPスタップ細胞は作製できなかったと結論づけた理化学研究所の検証実験報告。

       小保方晴子研究員(31)は19日の理研の記者会見には同席せず、「与えられた環境の中で魂の限界まで取り組んだ」などとするコメントだけを発表した。今年1月の小保方氏らの発表時、新たな治療法につながると期待した難病患者からは落胆の声が上がり、識者は理研の研究体制の問題点を指摘した。

       ◆実験50日間

       9月から本格的な検証実験を行っていた小保方氏。「たくさんのコツやレシピのようなもの」があると説明していた実験は、理研などによると、11月末まで週4日、合わせて約50日間に上った。「自分の仮説を信じ、一生懸命に実験に取り組んでいた」というが、約1600個の細胞の塊を試しても、万能性を確認できるマウスはできなかった。

       小保方氏はこの日、「どのような状況下であっても十分な結果をと思い、必死に過ごした3か月だった」と振り返った上で、「このような結果に留とどまってしまったことに大変困惑している」とコメント。「多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感している」とした。

       ◆「再生医療進めて」

       この日の理研の結論に対し、筋力が徐々に衰える難病「遠位型ミオパチー」患者会の代表代行、織田友理子さん(34)は「STAP細胞は存在すると信じていたのに……」と残念がった。

       12年前に発病し、今は電動車いすで生活する。500ミリ・リットル入りペットボトルを持つ握力も奪われた。「難病研究に携わる科学者らは、患者のことを思って取り組んでくれている。日本の再生医療の研究は後退することなく、スピード感を持って進んでほしい」と期待を込めて語った。

       筋無力症という難病に苦しむ日本難病・疾病団体協議会代表の伊藤たておさん(69)は、うまくまぶたが上がらず、物も飲み込みにくい。STAP細胞の論文が発表された際は「こんな手品みたいなことがあるのか」と、驚きと期待に胸が膨らんだが、存在は事実上否定された。「夢が突然現れ、そして突然消えたような、あっという間の話だった」

       伊藤さんは「残念ではあるが、今回のことで研究が止まってしまわないことを願う。難病患者も、山に登りたいとか、おいしい物を食べたいとか、ささやかな望みをかなえたい」と話した。

       ◆「検証必要」

       研究不正の問題に詳しい上昌広・東大特任教授は「論文通りの方法ではSTAP細胞が作製できないことの検証は十分行われたと思う」としつつも、「次のステップとして、理研は、個人の不正を発見し、阻止できなかったプロセスを精査することが求められる」と注文をつけた。

       同志社大の太田肇教授(組織論)も「今回の不正が起きたのは、秘密保持を優先するあまり、センター内の研究者にも研究結果を伏せるなどした結果だ。なぜそのような『特別扱い』が許されたかという点の検証も必要だ」と指摘した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYT1T50018

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    9. STAP否定、論文共著者の米教授コメントせず
      2014年12月20日13時14分 読売新聞

       【ワシントン=中島達雄】理化学研究所の検証実験でSTAPスタップ細胞の存在が否定されたことについて、論文共著者のチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授が所属する病院は19日、「今のところ教授はマスメディアにコメントするつもりはない」と述べた。

       同大系列のブリガム・アンド・ウィメンズ病院(米マサチューセッツ州ボストン)の広報担当者が、本紙の取材に回答した。

       同教授は、小保方晴子・理研研究員が米国に留学していた時の指導教員で、小保方氏にSTAP細胞のアイデアを提供した。今年9月から、1年間の長期休暇を取得している。

       今年7月に英科学誌ネイチャーがSTAP論文を撤回した際、同教授は「論文に複数のミスはあったものの、STAP細胞の存在に疑問を投げかける情報はない」として、理研の検証実験などで存在が確認されると自信を見せていた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141220-118-OYT1T50043

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  23. 社説|STAP問題/科学への不信解く努力を
    2014/12/20 神戸新聞

     「STAP現象を確認できなかった。検証実験を終える」と、理化学研究所が、きのう発表した。

     マウスの体細胞を、弱酸性の液体で刺激するだけで初期化が起き、どんな細胞にもなれる万能細胞に変わる-。生命科学の常識を覆す発見とまでいわれた「STAP細胞」は、存在の根拠が失われた。

     検証実験には英科学誌ネイチャーに論文を発表した小保方(おぼかた)晴子氏自ら参加し、淡い期待がなかったわけではない。だが、細胞の万能性を示す遺伝子の働きや細胞からキメラマウスをつくる核心部について、再現することができず万事休した。

     STAP細胞で明けた1年をこんな形で閉じるのは残念というほかない。人騒がせな作り話で終わらせないためにも、理研による論文作成過程の徹底検証と公表が不可欠だ。

     論文の画像やデータについて、検証委員会は「捏造(ねつぞう)」「改ざん」を認め、小保方氏らに研究不正があったとした。しかし、論文に示された細胞や組織片の写真などは万能性を持つ細胞がなければ得ることができないとされ、謎として残る。

     もともと、存在しない細胞なら、なぜ著名な研究者たちが信じ、多くの時間と労力をつぎ込んだのか。

     科学の信頼回復や、再発防止のためにも究明は重要だ。

     驚くのは、研究者が論文の無断引用やデータ改ざんなどを軽く考えているようにみえることだ。

     真理を追究する科学者が、自ら律することをどう思っているのか。

     博士論文などにも多くの疑義が出た。研究者を養成する教育や師弟の関係、在り方はどうなのか。

     そうした点にも踏み込んでこの問題を突き詰める必要がある。幕引きを急いではならない。

     研究不正の背景に成果主義があったことも指摘されている。国の予算自体、成果主義に陥っていないだろうか。不正をめぐり理研の在り方や対応が問われるのは当然だが、それを理由に予算配分などの権限を振りかざすのは穏当といえまい。

     臨床応用や実用化が期待される分野ばかりに予算が集まれば、そうでない分野の研究はやせ細る。

     研究者にいかに誇りを持たせ、好きな研究に没頭できる環境を整えるか。それこそが国の役割だろう。

     研究者の未熟や研究機関の体質をあげつらっても展望は開けない。
    http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201412/0007597486.shtml

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  24. なぜこの医科様ネタだけが、こうもメタメタに上手くいかなかったのか、そっちのほうが不思議でならない…

    これよりも相当に悪質なものが、ほかにたくさんあるにもかかわらず…

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  25. STAP細胞(理研)
    セルシード(TWins)
    JST(大学発新産業創出拠点プロジェクト)
    文科省(再生医療の実現化ハイウェイ)
    経産省(再生医療等産業化促進事業)
    厚労省(革新的医薬品・医療機器・再生医療製品実用化促進事業)
    内閣府(アクションプラン「再生医療研究開発」)

    UBS証券(三菱商事UBSリアルティ)
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89+UBS%E8%A8%BC%E5%88%B8

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  26. >大学発ベンチャー(株)セルシード
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89+%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%99%BA%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

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  27. TWins(岡野光夫)
    再生医療(細胞シート)
    成長戦略(医療イノベーション)

    「岡野光夫 細胞シート 医療イノベーション推進」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B2%A1%E9%87%8E%E5%85%89%E5%A4%AB+%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88+%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%8E%A8%E9%80%B2

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  28. 生物
    http://wc2014.2ch.net/life/
    理系全般
    http://wc2014.2ch.net/rikei/

    理研STAP小保方スレがバブル氾濫状態…

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  29. WEB特集
    STAP細胞 再現できず
    12月19日 22時35分
    http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1219.html

    「STAP細胞を再現することはできなかった」
    理化学研究所の検証チームは19日に開いた会見の冒頭でこのように述べ、小保方晴子研究員本人が細胞の作製を試みたものの、STAP細胞を作ることはできなかったと正式に明らかにしました。
    小保方研究員は今月21日に退職すると公表されましたが、なぜ論文を書いた本人が実験を行っても細胞が出来ないのに、論文が世界的な科学雑誌に掲載されることになったのかなど、多くの疑問が残ったままです。
    検証実験はどのように行われたのか。
    そして、論文に示されたSTAP細胞はいったい何だったのか。
    科学文化部の稲垣雄也記者が解説します。

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  30. STAP細胞の懐疑点PART788
    http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/life/1419230399/

    22 名前:名無しゲノムのクローンさん[] 投稿日:2014/12/22(月) 16:35:58.54
    2014.07.26 11:11http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140726/waf14072611110020-n1.html
    >神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)は、病院内で保管していた 劇薬の鎮静剤「プロポフォール」1本(50ミリリットル入り)を紛失したと発表した。
    >同量を一気に静脈投与した場合、呼吸困難などを引き起こす恐れがあるという。
    >点検係の薬剤師が保管庫内にあるのを24日に確認したが、 25日の点検の際には、保管庫の鍵が開いており、瓶がなくなっていた。
    >病院は関係者らに聞き取りを行っており、「置き忘れた可能性もあるが盗難の可能性も否定できない」として、兵庫県警神戸水上署に相談している。
    >同薬剤をめぐっては今年2月、東京女子医大病院(東京都)で、 男児(2)が手術後に過剰投与されて死亡する医療事故が発生している。

    2014.07.26 09:00http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/293789/
    >小保方氏は24日夕、神戸市内の病院で診察を受け「頸椎捻挫」と「右肘筋挫傷」で全治2週間のケガと診断された。

    2014.08.05 13:35http://www.asahi.com/sp/articles/ASG853JY8G85PTIL00Q.html
    >笹井芳樹・副センター長が5日、首をつっているのが見つかり、死亡が確認された。
    >神戸市立医療センター中央市民病院に搬送されたが、午前11時3分に死亡が確認された。

    2014.08.05 21:32http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201408/0007209739.shtml
    >神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)で劇薬指定の麻酔薬剤「プロポフォール」の瓶1本(50ミリリットル)の所在が分からなくなった問題で、
    >同病院は5日、医師や看護師による管理ミスがあり、実際には紛失していなかったと発表した。

    2014.12.10 12:02http://www.sankei.com/west/news/141210/wst1412100030-n1.html
    >神戸大医学部付属病院(同市中央区)は10日、病院内で保管していた劇薬の鎮静剤「プロポフォール」1本(50ミリリットル入り)を紛失したと発表した。
    >4日午前に看護師が薬品庫内にあるのを確認したが、6日午前になくなっているのに気付いた。
    >病院は「盗難の可能性がある」として、兵庫県警生田署に届け出た。

    438 名前:名無しゲノムのクローンさん[] 投稿日:2014/12/22(月) 21:01:08.17
    >>22東京女子医大、神戸市民病院、神戸大附属病院と
    小保方の行動範囲内でプロポフォールに関する事件が起きているのは偶然?

    440 名前:名無しゲノムのクローンさん[] 投稿日:2014/12/22(月) 21:01:59.27
    >>438訂正
    >>22東京女子医大病院、神戸市民病院、神戸大附属病院と
    小保方の行動範囲内でプロポフォールに関する事件が起きているのは偶然?

    返信削除
  31. 「小保方晴子 大和雅之 笹井芳樹 若山照彦 小島宏司」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E4%BF%9D%E6%96%B9%E6%99%B4%E5%AD%90+%E5%A4%A7%E5%92%8C%E9%9B%85%E4%B9%8B+%E7%AC%B9%E4%BA%95%E8%8A%B3%E6%A8%B9+%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%85%A7%E5%BD%A6+%E5%B0%8F%E5%B3%B6%E5%AE%8F%E5%8F%B8

    「大和雅之 若山照彦 小島宏司」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E5%92%8C%E9%9B%85%E4%B9%8B+%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%85%A7%E5%BD%A6+%E5%B0%8F%E5%B3%B6%E5%AE%8F%E5%8F%B8

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  32. 2014記す 科学技術政策
    2014年12月24日3時0分 読売新聞

     大きなニュースがあった。胸にしみる小さなニュースもあった。それらを伝えながら、新聞記者も驚き、胸を震わせ、考え込み、立ちすくんだ。2014年を記すニュースから、取材経験の豊富な記者が、心に残った思いをまじえて15年に向けた課題を考えた。

                       ◇

    STAP騒動 功焦る空気 編集委員 知野恵子

     なぜこんなことが起きたのだろう。ずっと考えている。政府は熱心に科学技術政策を進めてきた。でもどこかでボタンをかけ違えたのではないか。そんな気がしてならない。

                       ◇

     1月末、テレビ画面に映し出された理化学研究所の小保方晴子さんは、輝いて見えた。

     30歳の若さ。はやりの髪形と化粧。研究者らしからぬ風貌が、強烈な印象を与えた。立ち上がるとスカートの裾が揺れる。そのままぴょんぴょん跳びはねそうな感じだった。

     しかも内容がすごい。

     様々な組織や臓器の細胞に育つ「万能細胞」を、常識を覆す簡単な方法で作製したというのだから。名付けてSTAPスタップ細胞。論文は、権威ある英国の科学誌「ネイチャー」に掲載される。

     だが、輝きはすぐ色あせた。論文の不正を指摘する声が噴出。4月には小保方さんが記者会見して「STAP細胞はあります!」と主張した。だが、12月19日、理化学研究所が検証実験で存在を確認できなかったと発表。「世界的大発見」は幻と消えた。

     形の上ではいかにも素晴らしかった。だが、少しつつくとぼろぼろと崩れていった。個人の問題もあるだろうが、ここ20年にわたって進められた政策も影響しているように感じられた。

                        ◇

     私は25年以上にわたって、科学技術分野を取材してきた。この間、研究者の立ち居振るまいが、かなり変化したように思える。

     かつては「研究者たるもの、論文や学会発表を通じて、専門家から評価を受けることが重要。一般受けを狙うなどもってのほか」と考える雰囲気があった。

     だが、20年ほど前から変わり始めた。きっかけは、政府が科学技術基本法を定め、5年ごとの基本計画に沿って多額の研究予算を投じるようになったことだ。

     研究者の自由に任せるだけでなく、政府の側から「あるべき姿」の注文をつけ出した。役立つ成果を早く出すよう求め始めた。

     予算の元手は税金。一般の人にわかりやすく説明することも重視されるようになった。私たちメディアもそれを是とした面がある。

     プレゼンテーション(発表)の出来不出来が次の予算獲得に影響する。新聞に記事が何行掲載されたか、広告料金に換算するといくらになるか。大まじめで計算する組織も出てきた。

     そんな中、当初、小保方さんの「効果」は絶大だった。もし、小保方さんが魅力的な若い女性でなかったら、白衣代わりのかっぽう着を着ていなかったら、むさ苦しい男性だったら、あそこまで注目を浴びただろうか。研究の本質以外での「評価」に、女性研究者などから疑問の声も上がった。

                      ◇

     基本法以後、政府は「あるべき姿」を整えることに力を注いでいる。

     若手研究者は原則として任期を限って採用される。様々な組織を体験させて力をつけるためだという。小保方さんも国内外の一流組織を渡り歩いた。一方で、若手がなかなか定職につけない弊害を生んだ。

     研究費の分け方も変えた。政府が重要だと考える分野に集中投資する。その結果「局所バブル」が起きた。予算不足を嘆く研究室がある一方、余りすぎて使い道に困り、外国製の高価な装置を購入するところもある。何か変だ。

                        ◇

     今年のノーベル物理学賞の3人に共通するのは、じっくりと腰を据えて取り組んだことだ。赤崎勇氏(85)が重要な成果を出したのは、56歳から60歳の頃。天野浩氏(54)は、「辛抱強く研究を支援」することが必要と説く。中村修二氏(60)は「失敗を恐れず、常識を疑う」が持論だ。

     そうした時間もゆとりも失われがちなのが現状だ。

     今年は、2016年からの新基本計画の検討が始まった。STAP騒動から引き出すべき教訓は多い。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141223-118-OYTPT50356

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  33. 「STAP細胞は別の万能細胞」 理研調査委
    12月25日 15時02分

    STAP細胞の問題で、理化学研究所の調査委員会は、小保方晴子元研究員らが発表した論文の主な結論は否定され、その証拠となった緑に光るマウスなどはいずれも別の万能細胞のES細胞が混入したか、混入で説明できることが科学的な証拠で明らかになったとする報告書をまとめました。
    そのうえで、これだけ多くのES細胞の混入があると過失ではなく故意である疑いが拭えないが、誰が混入したのか特定できないと判断したとしています。

    理化学研究所は、STAP細胞の論文にねつ造と改ざんの2つの不正があると認定したあと新たな疑義が指摘されたため調査委員会を設置し、小保方元研究員が保管していた細胞や実験のオリジナルデータなどを詳しく調べてきました。
    その結果、STAP細胞が出来たとする論文の主な結論は否定され、その証拠として論文に示された緑に光るマウスやテラトーマと呼ばれる細胞組織などは、すべてES細胞が混入したか、混入によって説明できることが科学的な証拠で明らかになったとしています。
    そのうえで、これだけ多くのES細胞の混入があると過失ではなく故意である疑いが拭えないが、誰が混入したかは特定できないと判断したとしています。
    さらに小保方元研究員には、論文に示された図や表のうち細胞が増える力を示したものなど2つについて、新たにねつ造などに当たる不正があったと認定したうえで、多くの図や表のオリジナルデータについて特に小保方元研究員のものがほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在するとしました。
    また小保方元研究員が当時所属していた研究室の長の若山照彦氏や、論文を最終的にまとめるのに主な役割を果たし、ことし8月に亡くなった笹井芳樹氏については、STAP細胞が出来た証拠とされた緑に光るマウスなどについて明らかに怪しいデータがあるのに、それを確認する実験を怠った責任は大きいとしました。
    理化学研究所では26日午前10時から都内で会見し、詳しい調査結果について明らかにすることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141225/k10014274701000.html

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    1. あくまでも「STAP現象」的なものがみられた「実験」はあったと嘯く神戸理研組織の幻惑体質…

      論文の根拠となった「実験」そのものの実在性が疑われているのに…

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    2. STAP きょう会見で調査結果説明
      12月26日 4時37分

      STAP細胞の問題で、理化学研究所は26日午前、会見を開き、論文の研究不正に関する調査結果について詳しい説明を行います。
      STAP細胞は小保方晴子元研究員本人が行った実験でも作製できておらず、この1年、社会を巻き込む形で続いた研究不正の問題の真相が明らかになるのか注目されます。

      STAP細胞の問題を巡っては、ことし1月に発表された論文にデータのねつ造と改ざんの2つの研究不正が認定されましたが、この2つの不正以外にも論文の根幹に関わるさまざまなデータに疑義が指摘され、調査委員会が調査を進めてきました。
      その結果、STAP細胞が出来たとする論文の主な結論は否定され、その証拠として論文に示された緑に光るマウスやテラトーマと呼ばれる細胞組織などは、ES細胞が混入したか混入によって説明できることが、科学的な証拠で明らかになったということです。
      また、これだけ多くのES細胞の混入があると、過失ではなく故意である疑いが拭えないが、誰が混入したかは特定できないと判断したということです。
      さらに、小保方元研究員には、論文に示された図や表のうち細胞が増える力を示したものなど2つについて、新たにねつ造に当たる不正があったと認定したうえで、多くの図や表のオリジナルデータについて、特に小保方元研究員のものが一部を除きほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在するとしました。
      また小保方元研究員が当時所属していた研究室の長の若山照彦氏や、論文を最終的にまとめるのに主な役割を果たし、ことし8月に亡くなった笹井芳樹氏については、STAP細胞が出来た証拠とされた緑に光るマウスなどについて明らかに怪しいデータがあるのにそれを確認する実験を怠った責任は大きいとしました。
      理化学研究所の調査委員会は26日午前10時から都内で会見し、詳しい調査結果の内容について説明する予定です。
      会見には小保方元研究員は出席しないということですが、この1年、社会を巻き込む形で続いた研究不正の問題の真相が明らかになるのか注目されます。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141226/k10014293551000.html

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    3. 理研「STAP細胞はES細胞の混入」
      12月26日 12時18分

      STAP細胞の問題で理化学研究所の調査委員会は26日会見し、小保方元研究員が新たに2つのねつ造を行っていたと認定したうえで、STAP細胞を培養・凍結保存していたものはES細胞だったことを明らかにしました。
      ただ調査に対し論文の著者らは故意の混入を否定していて、誰が混入したかは特定できなかったとしています。

      理化学研究所の調査委員会は26日午前会見し、STAP細胞の問題を巡る調査結果について報告しました。
      その結果、STAP細胞を培養・凍結保存していたものはES細胞で、STAP細胞の証拠とされた緑に光るマウスやテラトーマと呼ばれる細胞組織などはES細胞が混入した可能性が高いとし、小保方元研究員らが主張してきたSTAP細胞の作製の成功という論文の内容を否定しました。
      また、多くのES細胞の混入があることから故意である疑いが拭えないとしましたが、調査に対し、論文の著者らは故意の混入を否定していて、誰が混入したかは特定できなかったとしています。
      さらに、小保方元研究員が新たに2つのねつ造を行ったと認定し、論文の多くの図や表のオリジナルデータについて特に小保方元研究員のものが一部を除きほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在することも明らかにしました。
      ただこうした調査は、ことし春、論文に多数の疑義が出されたときに始めていればもっと早く結論を出すことができたと指摘されていて、問題が長引くことになったことなど今後、理化学研究所の責任が問われることになりそうです。

      野依理事長「信頼回復に全力」
      STAP細胞の問題で調査委員会の報告書が提出されたことを受けて、理化学研究所の野依良治理事長は記者会見には出席しませんでしたが、次のようなコメントを発表しました。
      「理化学研究所の研究者たちによる論文が社会の信頼を損なう事態を引き起こしたことに対し、改めておわび申し上げます。これを受けて懲戒委員会の審査の再開など、規程に基づく必要な手続きを厳正に進めて参ります。着実に、規範の再生のためのアクションプランを実施していくことにより、改革を進め、信頼回復に全力を尽くす所存です」などとしています。

      小保方氏「ES細胞混入させていない」
      理化学研究所の調査委員会の桂勲委員長は、調査で小保方元研究員に3回にわたって聞き取りを行ったことを明らかにしたうえで、「小保方さんにESの混入についてどう思うかと聞いたところ、混入の可能性もあるということは言っていた。
      聞き取りの最後に改めて『私たちはES細胞であるという十分な証拠をもっています』と伝えたところ、こちらから聞く前に小保方さんの方から『私はES細胞の混入をしたことは絶対にありません』と否定した」と述べました。

      小保方氏が不正認めたと判断
      理化学研究所の調査委員会の桂勲委員長は、小保方元研究員が論文を書く際、実験データの操作を行ったかどうかについて記者からの質問に答え、「われわれは小保方さんが不正を認めたと判断した」と述べました。
      理化学研究所の調査委員会の委員長を務めた国立遺伝学研究所の桂勲所長は記者会見で、「STAP論文の問題は、特殊な研究室で起きたことではなく、どこでも起こりうると考えて研究室を運営してほしい。
      『ねつ造・改ざん・盗用』があるかないかというのが倫理教育ということではない。
      もっと広い観点から、研究者にとって責任のある研究の在り方ということも含め倫理教育を考えた方がいい。
      実験ノートがないことはねつ造でも改ざんでもないが、研究者の責任ある行為ではない」と指摘しました。
      そのうえで、「生命科学の研究室は競争的資金を取れないと生き延びられないので必死になっている。
      しかし、特許を出すことに集中して科学の基本が忘れられていはいけない。
      科学の基本は、有名になりたいからとかノーベル賞を取りたいからということではなく、自然の謎を解く喜びと、社会的責任をどう果たすのか、その2つが重要だ」と述べ、科学の原点に立ち返ることの重要性を訴えました。

      文部科学相「大変遺憾」
      STAP細胞の問題で、小保方元研究員らが発表した論文の主な結論が否定されたことについて、下村文部科学大臣は「大変遺憾だ。
      検証実験を含めて一連の問題について理化学研究所は責任を果たしつつあるが、文部科学省としては、再発防止の取り組みや信頼回復ができているかを見極めていきたい。
      今回の問題は、誰がES細胞を入れたか、入れていないかということより、研究チームとして責任が問われるものだ。
      小保方氏1人だけの問題ではなく、不正や見過ごしを含めてなぜそうなったのか、理化学研究所として説明責任が問われるものだ」と述べました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141226/k10014301221000.html

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  34. 山形大の世界の若山先生…

    ついつい口が滑って、あぽんぬされたか…

    銭ゲバ衆ってのはおそろしいのお…

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  35. 新たな不正2件 小保方氏関与 - 2014/12/25
    Yahoo!ニュース・トピックス
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6143654

    <STAP論文>図表不正も2件…小保方氏関与、調査委認定
    毎日新聞 12月25日(木)15時1分配信

     STAP細胞論文を巡る問題で、2本の論文の疑義を調査していた理化学研究所の調査委員会は、25日までに報告書をまとめた。関係者によると、すでに不正認定された画像以外に、新たに2件の図表類に小保方(おぼかた)晴子・元理研研究員による不正があったと認定した。

     STAP細胞の2本の論文について、理研の最初の調査委は6件の疑義を調べ、今年3月に主論文中の画像2件に小保方氏による捏造(ねつぞう)・改ざんがあったと認定。その後、主要著者が所属した理研発生・再生科学総合研究センター(当時)の有志による論文の分析の結果、2本の論文全体で新たな疑義が複数浮上した。新たに不正と認定された一つは、細胞の増殖率を比較するグラフで、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発を発表した山中伸弥・京都大教授の論文(2006年)中のグラフと酷似していると指摘されていた。

     理研は当初、新たな調査はしない方針を示していたが、外部有識者による理研改革委員会(委員長=岸輝雄・東京大名誉教授)の要請などを受け、6月30日に予備調査を開始。9月3日に2回目の調査委が設置された。今回の調査委は外部有識者のみで構成されている。【須田桃子】

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    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000050-mai-soci

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  36. おぼこに錯覚をみるように仕組んだ者ども…

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  37. STAPはES細胞濃厚 理研調査 小保方氏保管の細胞解析
    2014年12月26日3時0分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の論文不正問題で、理化学研究所の調査委員会がまとめた調査報告書の概要が25日、分かった。調査委は、論文でSTAP細胞とされた細胞は、既存の万能細胞のES細胞だった可能性が高いと判断した。26日、東京都内で記者会見を開き、調査結果を公表する。

     関係者によると、9月に追加で始めた調査では、理研研究員だった小保方晴子氏(今月21日付で退職)が冷凍保管していた細胞の遺伝子解析などを行った。

     その結果、STAP細胞を変化させたものとされたこの細胞が、ES細胞から作られていたことが、ほぼ確実になった。論文でSTAP細胞の万能性を示す証拠として示された実験も、実際には、ES細胞による実験だった可能性が高いことが分かった。

     ただ、誰が関係したのかや、過失か故意かといった経緯は分からなかった。

     調査委は論文中の図表なども調査。小保方氏によるデータの捏造ねつぞうなどが、新たに2件見つかった。小保方氏の不正は計4件になる。共同研究者の若山照彦・山梨大教授と理研副センター長だった笹井芳樹氏(8月に自殺)については、不自然なデータを十分に確認せず、責任は重いとした。

    ES細胞 様々な組織に変化する能力を持つ万能細胞で、胚性幹細胞とも呼ばれる。受精卵から作られ、米国では目の病気などの治療に使われている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYTPT50127

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    1. 小保方氏冷凍保管の「STAP」はES細胞濃厚
      2014年12月26日7時9分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文不正問題で、理化学研究所の調査委員会がまとめた調査報告書の概要が25日、分かった。

       調査委は、論文でSTAP細胞とされた細胞は、既存の万能細胞のES細胞だった可能性が高いと判断した。26日、東京都内で記者会見を開き、調査結果を公表する。

       関係者によると、9月に追加で始めた調査では、理研研究員だった小保方晴子氏(今月21日付で退職)が冷凍保管していた細胞の遺伝子解析などを行った。

       その結果、STAP細胞を変化させたものとされたこの細胞が、ES細胞から作られていたことが、ほぼ確実になった。論文でSTAP細胞の万能性を示す証拠として示された実験も、実際には、ES細胞による実験だった可能性が高いことが分かった。

       ただ、誰が関係したのかや、過失か故意かといった経緯は分からなかった。

       調査委は論文中の図表なども調査。小保方氏によるデータの捏造ねつぞうなどが、新たに2件見つかった。既に判明した分を含め、小保方氏の不正は計4件になる。共同研究者の若山照彦・山梨大教授と理研副センター長だった笹井芳樹氏(8月に自殺)については、不自然なデータを十分に確認せず、責任は重いとした。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141225-118-OYT1T50147

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    2. 「STAP」はES細胞が混入したもの…理研
      2014年12月26日13時48分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文不正問題で、外部有識者でつくる理化学研究所の調査委員会は26日、STAP細胞とされた細胞は、既存の万能細胞のES細胞が混入したものだったことはほぼ確実とする報告書を公表した。

       調査委は「論文の主たる主張は否定された」と認定する一方で、ES細胞を誰が混入したか、故意か過失かは特定できなかったとした。

       調査委の桂勲委員長(国立遺伝学研究所長)は東京都内で開かれた記者会見で「論文のSTAP細胞はES細胞だったとほぼ断定してよい」と語った。

       理研研究員だった小保方晴子氏(31)(今月21日付で退職)らが1月に英科学誌ネイチャーで発表した論文について、理研の調査委は4月に不正を認定したと公表、7月に論文が撤回された。しかし、その後も別の疑義が多数浮上したため、9月に弁護士2人を含む外部有識者7人で構成する別の調査委が設置され、調査を続けていた。

       調査委は、小保方氏と、共同研究者だった若山照彦・山梨大教授それぞれの研究室で冷凍保存されていたSTAP細胞を変化させたとされる細胞と、ES細胞を分析。両者の遺伝情報の特徴が99%以上一致したため、STAP細胞はすべてES細胞だった可能性が非常に高いと結論づけた。実験当時、小保方氏は、理研チームリーダーだった若山氏の研究室に所属していた。

       論文では、STAP細胞が様々な細胞に変化できる万能細胞であることを示す根拠として、全身が緑色に光る特殊なマウスを作製できたと主張していたが、調査委は、これはES細胞の混入でも説明できると指摘した。

       冷凍保存されていたES細胞は自由に出し入れできる状態にあったが、小保方氏は調査委に、「ES細胞を混入させたことはない」と否定したという。報告書は「これだけ多くのES細胞の混入があると、過失というより誰かが故意に混入した疑いを拭えない」と指摘する一方、誰が混入したかは特定できないとした。

       また、調査委は、論文に掲載されたSTAP細胞などが増えるスピードを示した図など2件は、小保方氏の捏造ねつぞうだったと新たに認定した。ほかの図表についても、実験記録がほとんど存在せず、実験が行われた証拠がないとした。

       報告書は若山氏や、理研副センター長だった笹井芳樹氏(8月に自殺)について、「見ただけで疑念が湧く図表を見落とし、確認する実験を怠った。責任は特に大きい」と指摘した。

       報告書の発表を受け、理研は26日、STAP細胞に関する一連の調査を打ち切るとともに、中断していた懲戒委員会による関係者の処分の検討を再開すると発表した。退職した小保方氏は処分できないが、どんな処分に相当するかを検討し、公表する方針。

       野依良治理事長や理事の進退について、記者会見した理研の有信睦弘理事は「すでに厳重注意や、給与の自主返納などが行われた」として、明言を避けた。小保方氏らに研究費の返還を求めるかどうかについては「国の指針などに照らし、検討する」と述べた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYT1T50038

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    3. 「ES」混入謎のまま…理研調査委報告 小保方氏含め全員否定
      2014年12月26日15時0分 読売新聞

       「誰かが故意に混入した疑いを拭えない」。研究不正が指摘されたSTAPスタップ細胞の問題で、理化学研究所の調査委員会が26日に明らかにした報告書は、論文内容をほぼ全否定するとともに、別の万能細胞を誰かが故意に混入した可能性に言及。さらに、論文の根拠になるデータが存在しないなど「責任ある研究」の基盤が崩壊していた実態などを明らかにし、実験や論文作成に関わった小保方おぼかた晴子氏らを厳しく批判した。ただ、混入者の特定などには至らず、謎を残した「終幕」となった。

       ◆特定に至らず

       26日午前10時から都内で開かれた、理研の調査委の記者会見には報道陣約100人が集まった。外部有識者の全委員7人が出席する中、委員長の桂勲氏は、前方に設置された大型スクリーンに写真や解析データなどを映しながら説明した。

       桂氏は、STAP細胞によるものとされた現象は、既存の万能細胞であるES細胞(胚性幹細胞)が何回も混入したとすれば科学的に説明できることなどを根拠に、故意による混入の可能性があるとした。一方、STAP細胞が7日間にわたって培養された部屋には、人がいないことも多く、夜間の入室も可能だったことから、多くの人に混入の可能性があったとした。

       調査委では、小保方氏への聞き取り調査を3回行ったが、小保方氏は「ESは絶対に混入させていない」と話したという。また、小保方氏以外にも、混入の機会があったと見られるすべての関係者にも聞き取り調査を行ったが、「ES混入の目撃者はなく、すべての関係者が混入を否認した」という。

       ◆未熟な研究者

       調査委は、小保方氏の研究者として未熟な実態も明らかにした。

       報告書では、論文の図表のうち、小保方氏の担当分で、元となるデータがほとんど存在しなかったことを明らかにしたほか、実験の中には、本当に行われたか記録がないものも複数あったと言及した。

       報告書はさらに、論文の図表の取り違えや、図の作成過程での不適切な操作、実験法の初歩的な間違いなど、「過失も非常に多い」と指摘。また、「『条件をそろえる』という研究者としての基本原理を認識していなかったので、意図的な捏造ねつぞうとまでは認定できない」と皮肉交じりに言及した部分もあった。

       桂氏によると、「(小保方氏に実験記録を)提出してくださいと言っても、いまだに提出されていない」という。

       ◆共同研究者の責任

       実験記録がなく、見ただけで疑念が湧くような図表がありながら、共同研究者らが見逃したのはなぜか。

       調査委は報告書で、STAP細胞が急に効率良くできるようになった時、確認のための実験をしていれば、ES細胞の混入を発見できた可能性があると指摘した上で、特許や著名科学雑誌への掲載に夢中になるあまり、「研究の中身への注意がおろそかになったのではないか。適切な行動を取っていれば問題はここまで大きくならなかった」と批判した。

       また、小保方氏がデータの一部だけを意図的に選び、図を作成したのは、小保方氏が当時所属していた研究室のトップだった若山照彦・山梨大教授の過剰な期待に応えようとした面も否定できないとした。その上で、小保方氏を指導監督し、データの正当性に注意を払うことを求められていた若山氏や、最終的に論文をまとめるのに中心的な役割を果たした、理研副センター長だった笹井芳樹氏(8月に自殺)について、「責任は特に大きい」と結論づけた。また、報告書は最後に、「STAP問題を自分の研究室にも起こりうる問題と考え、より広い視野で研究者倫理を考え、教育する必要がある」と提言した。

           ◇

       理研によると、調査報告書は、若山氏らにはすでに手渡されるなどしているが、「小保方氏については、連絡がうまく取れていない」といい、まだ報告書を渡せていないという。

      記録管理ずさん 調査阻む

       外部有識者で作る理研調査委の調査でも、STAP細胞の論文不正がなぜ起きたのか、肝心の問題は解明できなかった。実験記録のずさんな管理が調査を阻んだためで、桂勲委員長も「小保方晴子氏から実験記録がほとんど提出されなかった」と述べた。

       論文は撤回され、検証実験も失敗した。今回の調査結果で、STAP細胞を巡る研究はほぼすべて否定された。実態がわからない実験があることも判明した。

       こうした論文を見過ごした共同研究者と理研の責任は重い。理研は1月に検証が不十分な論文を大々的に発表した上に、疑惑が浮上した後も真相解明に消極的だった。この間、論文作成のキーマンの笹井芳樹氏が自殺する事態となった。

       STAP問題の発覚以前から科学界で研究不正が相次ぎ、文部科学省は8月、不正防止の指針を改め、研究機関に実験データを一定期間保存し、必要な場合は開示するよう義務づけた。いわば当然のルールを国が決めざるを得なくなった事態を科学界は重く受け止め、再発防止と信頼回復に徹底して取り組まなければならない。(科学部 森井雄一)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYTPT50296

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    4. STAPはES細胞 混入経緯 特定できず…理研外部調査委報告
      2014年12月26日15時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文不正問題で、外部有識者でつくる理化学研究所の調査委員会は26日、STAP細胞とされた細胞は、既存の万能細胞のES細胞が混入したものだったことはほぼ確実とする報告書を公表した。調査委は「論文の主たる主張は否定された」と認定する一方で、ES細胞を誰が混入したか、故意か過失かは特定できなかったとした。

       調査委の桂勲委員長(国立遺伝学研究所長)は東京都内で開かれた記者会見で「論文のSTAP細胞はES細胞だったとほぼ断定してよい」と語った。

       理研研究員だった小保方晴子氏(31)(今月21日付で退職)らが1月に英科学誌ネイチャーで発表した論文について、理研の調査委は4月に不正を認定したと公表、7月に論文が撤回された。しかし、その後も別の疑義が多数浮上したため、9月に弁護士2人を含む外部有識者7人で構成する別の調査委が設置され、調査を続けていた。

       調査委は、小保方氏と、共同研究者だった若山照彦・山梨大教授それぞれの研究室で冷凍保存されていたSTAP細胞を変化させたとされる細胞と、ES細胞を分析。両者の遺伝情報の特徴が99%以上一致したため、STAP細胞はすべてES細胞だった可能性が非常に高いと結論づけた。実験当時、小保方氏は、理研チームリーダーだった若山氏の研究室に所属していた。

       論文では、STAP細胞が様々な細胞に変化できる万能細胞であることを示す根拠として、緑色に光る特殊なマウスを作製できたと主張していたが、調査委は、これはES細胞の混入でも説明できると指摘した。

       冷凍保存されていたES細胞は自由に出し入れできる状態にあったが、小保方氏は調査委に、「ES細胞を混入させたことはない」と否定したという。報告書は「これだけ多くのES細胞の混入があると、過失というより誰かが故意に混入した疑いを拭えない」と指摘する一方、誰が混入したかは特定できないとした。

       また、調査委は、論文に掲載されたSTAP細胞などが増えるスピードを示した図など2件は、小保方氏の捏造ねつぞうだったと新たに認定した。ほかの図表についても、実験記録がほとんど存在せず、実験が行われた証拠がないとした。

       報告書は若山氏や、理研副センター長だった笹井芳樹氏(8月に自殺)について、「見ただけで疑念が湧く図表を見落とし、確認する実験を怠った。責任は特に大きい」と指摘した。

       報告書の発表を受け、理研は26日、STAP細胞に関する一連の調査を打ち切るとともに、中断していた懲戒委員会による関係者の処分の検討を再開すると発表した。退職した小保方氏は処分できないが、どんな処分に相当するかを検討し、公表する方針。

       野依良治理事長や理事の進退について、記者会見した理研の有信睦弘理事は「すでに厳重注意や、給与の自主返納などが行われた」として、明言を避けた。小保方氏らに研究費の返還を求めるかどうかについては「国の指針などに照らし、検討する」と述べた。

           ◇

       理研は調査委員会について、これまで人数や氏名を明らかにしていなかった。発表されたメンバーは以下の通り。

       ▽委員長 桂勲・国立遺伝学研究所長▽委員 五十嵐和彦・東北大教授、伊藤武彦・東京工業大教授、大森一志弁護士、久保田健夫・山梨大教授、五木田彬弁護士、米川博通・東京都医学総合研究所シニア研究員

           ◇

       【ES細胞】 受精卵から作られる万能細胞。様々な組織に変化する能力を持ち、胚性幹細胞とも呼ばれる。海外では目の病気などの治療に使われている。

           ◇

       ◆調査結果の骨子

      ▽STAP細胞から作られたとされる細胞はすべてES細胞だった

      ▽STAP細胞の万能性も、ES細胞を使った実験で確認された可能性が高い

      ▽論文の図表に新たに2件の捏造が見つかった

      ▽論文の図に関する実験記録がほとんどなく、実験が行われた証拠がない

      ▽疑念が湧く図表があるのに確認を怠った共同研究者(若山氏、笹井氏)の責任は特に大きい
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYTPT50341

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    5. 「小保方氏 データ提出ない」…理研外部調査委会見
      2014年12月26日15時0分 読売新聞

       理化学研究所の調査委員会が26日行ったSTAP細胞問題に関する記者会見の主な内容は、次の通り。

       【冒頭説明】

       桂勲・国立遺伝学研究所長「STAP細胞から作られた細胞は全て既存のES細胞(胚性幹細胞)に由来していた。小保方晴子氏の責任は大きく、論文の二つのデータについても小保方氏の捏造ねつぞうを認定した」

       「(STAP細胞の研究が行われた)若山照彦氏(現・山梨大教授)の理研研究室で、誰がES細胞を入れたかは分からない。科学者としては証拠がなければ、(混入が)故意か過失か判断できなかった」

       「小保方氏にデータ提出を求めたが提出されていない。実験記録はないのではないか。なぜこういうことが起きたのか。指導する立場の研究者が役割を果たさなかった」

       【STAP細胞について】

       ――論文共著者の丹羽仁史氏、笹井芳樹氏はES細胞の混入を疑えたはずだ。

       桂氏「分からない」

       ――一連の謎は解けたのか。

       桂氏「STAP細胞がなかったのはほぼ確実。(ES細胞が)どう混入したのかは分からなかった」

       ――小保方氏の研究室に残っていた由来不明のES細胞の入手先は。

       桂氏「小保方氏、若山氏とも『全然知らない』『誰かが置いたのかもしれない』と答えた」

       ――混入について小保方氏の反論は?

       桂氏「小保方氏は『混入の可能性はあると思うが、私は混入させたことは絶対ありません』と答えた」

       ――STAP細胞はES細胞と断定していいか。

       桂氏「ほぼ断定している」

       【新たな不正2件】

       ――(報告書で「若山氏の過剰な期待に応えようとした面がある」と指摘されたが)小保方氏は誰かに(捏造を)指示されたのか。

       桂氏「小保方氏は『このデータではいい論文にならないと言われた』と話したが、若山氏に言われたかどうかは確認していない」

       ――(不正認定された)分析は小保方氏ひとりで行ったのか。

       伊藤武彦・東京工業大教授「理研に残る記録からも小保方氏の証言からも彼女だけで行っていた」

       ――科学性を担保するためにも分析データを公表してほしい。

       桂氏「調査委の権限ではない。理研に聞いてほしい」

       ――小保方氏はどう説明しているのか。

       桂氏「細胞増殖の件は『全ての細胞数をカウントしたわけでない』と認めた。メチル化の数も『適当に合わせた』と話していた」

       【教訓】

       ――強制力のない任意の調査に限界があったのか。

       五木田彬弁護士「証拠を差し押さえることはできない。自発的な提出をお願いするのが調査委員会の限界だった」

       ――今後の教訓は。

       桂氏「生命科学を行う研究室ではどこでも起こりうる。きちんとした研究室運営をやってほしい。倫理教育の重要性もある。科学者として責任のある行動を取ってもらいたい。実験ノートがないのは責任ある行動ではない。科学の基本は有名になりたいから科学者になるのではなく、自然の謎を解く楽しみと社会的責任だ。そこからそれると変なことになる」

       ――世界3大研究不正の一つとされたが。

       桂氏「大きな問題と認識している。これだけおかしいことがいっぱいあるのに、非常に優れた研究者の目を通ってしまったことが不思議だ」
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYTPT50327

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    6. ES細胞混入、謎のまま…小保方氏含め全員否定
      2014年12月26日17時53分 読売新聞

       「誰かが故意に混入した疑いを拭えない」。研究不正が指摘されたSTAPスタップ細胞の問題で、理化学研究所の調査委員会が26日に明らかにした報告書は、論文内容をほぼ全否定するとともに、別の万能細胞を誰かが故意に混入した可能性に言及。

       さらに、論文の根拠になるデータが存在しないなど「責任ある研究」の基盤が崩壊していた実態などを明らかにし、実験や論文作成に関わった小保方おぼかた晴子氏らを厳しく批判した。ただ、混入者の特定などには至らず、謎を残した「終幕」となった。

      ◆特定に至らず

       26日午前10時から都内で開かれた、理研の調査委の記者会見には報道陣約100人が集まった。外部有識者の全委員7人が出席する中、委員長の桂勲氏は、前方に設置された大型スクリーンに写真や解析データなどを映しながら説明した。

       桂氏は、STAP細胞によるものとされた現象は、既存の万能細胞であるES細胞(胚性幹細胞)が何回も混入したとすれば科学的に説明できることなどを根拠に、故意による混入の可能性があるとした。一方、STAP細胞が7日間にわたって培養された部屋には、人がいないことも多く、夜間の入室も可能だったことから、多くの人に混入の可能性があったとした。

       調査委では、小保方氏への聞き取り調査を3回行ったが、小保方氏は「ESは絶対に混入させていない」と話したという。また、小保方氏以外にも、混入の機会があったと見られるすべての関係者にも聞き取り調査を行ったが、「ES混入の目撃者はなく、すべての関係者が混入を否認した」という。

      ◆未熟な研究者

       調査委は、小保方氏の研究者として未熟な実態も明らかにした。

       報告書では、論文の図表のうち、小保方氏の担当分で、元となるデータがほとんど存在しなかったことを明らかにしたほか、実験の中には、本当に行われたか記録がないものも複数あったと言及した。

       報告書はさらに、論文の図表の取り違えや、図の作成過程での不適切な操作、実験法の初歩的な間違いなど、「過失も非常に多い」と指摘。また、「『条件をそろえる』という研究者としての基本原理を認識していなかったので、意図的な捏造ねつぞうとまでは認定できない」と皮肉交じりに言及した部分もあった。

       桂氏によると、「(小保方氏に実験記録を)提出してくださいと言っても、いまだに提出されていない」という。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141226-118-OYT1T50075

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  38. STAP細胞のウソをES細胞でケムに巻く…

    STAP細胞が捏造ならES細胞も捏造案件なんだよ(笑)。

    「ES細胞混入、全員否定」は、いたって正しい。

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  39. 理研STAP、謎残し調査幕引き 小保方氏ずさんな研究さらに

     理化学研究所の調査委員会が26日に公表した報告書で、STAP細胞は存在しないことがほぼ確実となり、小保方晴子氏(31)のずさんな研究実態もさらに判明した。理研は、なぜSTAP論文が作成されたのかという謎を残したまま、これ以上の調査をせず、幕引きを図る。

     理研は、小保方氏ら関係者の懲戒処分の検討を来年1月上旬にも再開する方針。だが小保方氏は退職したため、処分は形式だけとなる。

     調査委が「重大な責任がある」と指摘した共著者の若山照彦山梨大教授は「自由な研究の妨げになっても、細胞を保存する冷凍庫の管理を厳しくするべきだった」とのコメントを発表。

    2014/12/26 19:45 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014122601002141.html

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  40. 間違い過ちに踏み込んでしまった「公」の所業、組織ぐるみの虚偽虚飾詐欺欺瞞研究を懲罰征伐する権限は、いまの日本の政治行政の仕組みの中にはどこにも存在しない…

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  41. 責任の所在はいずこ、上に上にとさかのぼっていっても、やがて雲散霧消する日本の「政治」の不思議…

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  42. 「自由の擁護に失敗した憲法」(ドラッカー)
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC+%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AE%E6%93%81%E8%AD%B7%E3%81%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%81%97%E3%81%9F%E6%86%B2%E6%B3%95

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  43. STAP 研究不正は氷山の一角 - 2014/12/26
    Yahoo!ニュース・トピックス
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6143830

    <STAP論文>「氷山の一角」「基盤が崩壊」報告書で非難
    毎日新聞 12月26日(金)21時38分配信

     社会の大きな注目を集めてきたSTAP細胞論文の不正問題は、理化学研究所の調査委員会が細胞の存在を全面否定する結論を出し、調査の幕が閉じられた。多くのスター研究者が関わり、「生物学の常識を覆す成果」と称賛を浴びた論文は、調査委に「基盤が崩壊している」とまで酷評された。報告書から浮かぶ不正を止められなかった背景を探った。【八田浩輔、須田桃子、酒造唯、清水健二】

              ◇

     「ここで認定された研究不正は『氷山の一角』に過ぎない」「『責任ある研究』の基盤が崩壊している」。報告書は、不正論文を生じさせた根本的な問題を強い表現で非難した。

     調査委は捏造(ねつぞう)を認定した2件以外に10件の図表類を含む疑義を調べたが、小保方(おぼかた)晴子・元理研研究員が担当した実験ではデータがほとんど存在しなかった。本当に行われたかが分からない実験もあった。このため、調査委は「不正かどうかの認定ができない」との苦渋の判断をする事態になった。

     小保方氏は、共著者で指導役の若山照彦・山梨大教授が当時理研に持っていた研究室で一人だけ研究テーマが異なり、研究メンバー間の議論やチェックを受ける機会が少なかったとされる。真相解明には小保方氏自身が持つ実験データが欠かせなかったが、調査委の求めに応じて提出したデータはわずかにとどまった。

     著者らが踏みとどまれる機会はあった。2012年、研究チームが今回とほぼ同じ内容の論文を米科学誌サイエンスに投稿した際、審査した査読者からES細胞(胚性幹細胞)混入の可能性を指摘された。毎日新聞が入手した資料では、同時期に当時の共著者間で、どう対応するかを議論した形跡がある。だが共著者たちは、調査の過程で「未熟な研究者」と指摘された(小保方氏のデータを再検証することはせず、補強のためのデータを出すことを求めた。

     小保方氏は、今年1月に論文が発表された直後、英ネイチャー誌の取材にこう答えた。「(STAP細胞とは)別の細胞では得られないデータを集める努力をした」。今回、小保方氏による捏造が認定された図では、小保方氏自身も仮説に沿ったデータにするための「操作」を認めたという。

     調査委はこの不正の背景に、「小保方氏が若山氏の過剰な期待に応えようとした」側面があると分析。指導やデータの正確性の検証を怠り、「捏造を誘発した」と指摘した。若山氏はこの日、「重要な新発見を世に出したいとの思いから、提示されたデータの不正を見抜くことができなかった」とのコメントを発表した。

     研究不正に詳しい山崎茂明・愛知淑徳大教授は「小保方氏の『成果』を利用しようとした共著者も責任は重い。調査委はより多くの共著者を調査し、その証言をありのまま公開する必要があった」と話した。

     「特許や研究費獲得、著名雑誌への論文掲載に夢中になるあまり、研究の中身への注意がおろそかになったことはないか」。調査委報告書の指摘は科学界全体への問いかけと言える。

              ◇

     STAP細胞の研究で使われた細胞について、調査委が既存の万能細胞であるES細胞だった可能性が非常に高いと判断したのは、小保方氏や若山氏の研究室に残された試料の遺伝子の特徴を、詳細に解析した結果からだ。

     STAP細胞は増殖しないとされ、細胞そのものはなかったが、条件を変えた培養で増えるようにしたとされる「STAP幹細胞」と、胎盤に変化できて増殖もするとされる「FI幹細胞」は残っていた。それらの幹細胞5種類と、混入した可能性があるES細胞7種類を比べると、遺伝子の特徴が99%以上一致。調査委は、これらの幹細胞はES細胞だったと認定した。万能性の根拠となるマウスや良性腫瘍の実験についても、ES細胞が使われた可能性が非常に高いと分析した。

     STAP細胞や幹細胞の作製実験は、主に小保方氏と若山氏で取り組んでいた。だが当時、研究所内の誰でも夜中にSTAP細胞の培養器や冷凍庫に触れることが可能だったこと、関係者全員が混入への関与を否定したことなどから、調査委は「誰が混入したかを特定できず、従って故意か過失かも決定的な判断はできない」と述べ、真相を解明できなかったことに、「調査委の能力と権限の限界」と記した。

     さらに、混入したES細胞の由来について、新たな謎も浮かんだ。一部の幹細胞が若山研の元研究員が作製したES細胞と同じであることが判明したが、小保方氏の研究室にもその細胞が残されていた。小保方氏が理研で研究するようになったのは、元元研究員の移籍後。このため、元元研究員も小保方氏も「なぜ(小保方研究室に)あったか分からない」と説明するなど、ES細胞混入の経緯は闇に包まれている。

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    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141226-00000121-mai-soci

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  44. 12月28日 編集手帳
    2014年12月28日3時0分 読売新聞

     今年の<読者が選んだ日本10大ニュース>に二つの「光」が入った。ノーベル賞の「青い光」とSTAP細胞の「緑の光」である。万能細胞の証拠とされた光るマウスは、まやかしだった◆来年は国連が定めた「国際光年」である。アインシュタインの一般相対性理論の提唱から100年、宇宙最古の光「宇宙背景放射(CMB)」の発見から50年という節目にあたる◆CMBを電波望遠鏡でとらえた米ベル研究所のペンジアスとウィルソンは当初、天の川銀河を観測していた。だが、どうしても消えない雑音がある。原因を特定しようと手を尽くし、最後に望遠鏡のアンテナ内部をのぞいたところ、鳩はとが巣を作っていた◆ウィルソンは1978年のノーベル賞受賞記念講演で語っている。「鳩を追い出し、都会の住民におなじみの白い汚れ物を掃除した。だが雑音は減らなかった」◆検証作業を重ねて突き止めた雑音の正体こそ、宇宙開闢かいびゃくの大爆発「ビッグバン」の残光だった。STAP細胞論文の共同研究者らが、これほど慎重だったならと思う。科学に対する真摯しんしさがなければ、真理の光を見ることもできまい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141228-118-OYTPT50064

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  45. 【STAP問題】厳しい目、寛容さを失う社会を象徴か  騒動の背後に

     「夢の細胞」をめぐる一連の騒動は一体、何だったのか―。26日、理化学研究所の調査委員会は小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏(31)による捏造(ねつぞう)をあらためて認定し、STAP細胞がなかったことはほぼ確実とした。前代未聞の不正に社会は揺れ続け厳しい目が向けられたが、寛容さが失われた今の時代の断面が表出したとみる識者もいる。
     「『研究犯罪』とでも言うべき許されない行為。 多くの国民を振り回し、科学への不信感を抱かせた」。教育評論家の尾木直樹(おぎ・なおき)法政大教授は手厳しい。研究成果の発表当初は、再生医療の新たな展望が開けると大きな期待が寄せられていたことも重大視。「患者にいったん望みを持たせておいて、それを破壊した。こんな残酷なことはない」と批判する。
     理研調査委の報告書については、全容解明には至らなかったが、「一つの着地点になったと思う」と評価。一方で、STAP論文共著者の一流の研究者が不正を見抜けなかったことも判明し、「科学の倫理はこんなにいいかげんなものなのか」と疑念を示した。
     作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さんは「ふんわり系で、モテる女子を体現したような存在。科学の世界に希望の星として降臨した」と分析。問題がここまで世間の耳目を集めたのは、小保方氏本人の個性も作用していたとみる。
     壁がピンク色に塗り替えられた実験室、 ムーミンのグッズや白衣代わりのかっぽう着は繰り返しニュースに。理系好きの女子を意味する「リケジョ」の言葉もちまたにあふれた。
     だが、論文の疑惑発覚後、小保方氏に向かった強いバッシングには違和感を拭えないという。
     「若い女性で成功した。報われない人が多い今の日本の社会で、一番たたきがいがある存在」。組織としての理研にも責任はあるはずなのに、「全ての責任を1人の人間に丸投げしている。楽な方法なのだろうが、あまりにもえげつない」。
     文芸評論家の山崎行太郎(やまざき・こうたろう)さんは「まだ誰もやっていない成果を追い求めるのが科学者。断罪するようなことは絶対に良くない」と小保方氏を擁護。一連の騒動が、寛容さを失っていく社会の風潮を象徴しているように見えてならないと振り返った。
     「正解しか許されない場所から、果たして世紀の大発見が生まれるだろうか」。今後多くの研究者が萎縮し、科学研究の現場に悪影響をもたらすかもしれないと危ぶんだ。

    (共同通信)

    2014/12/27 11:00
    http://www.47news.jp/47topics/e/260651.php

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    1. 【STAP問題】厳しい目、寛容さを失う社会を象徴か 騒動の背後に [共同通信] ★2
      http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1419681767/
      【STAP問題】厳しい目、寛容さを失う社会を象徴か 騒動の背後に [共同通信]
      http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1419672843/

      不正に寛容すぎるのもどうかと思われ…

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  46. STAP調査打ち切り 理研 外部委 ES混入と断定
    2014年12月27日3時0分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の正体は、何者かが混入したES細胞(胚性幹細胞)だったとほぼ断定する報告書が26日、公表された。報告をまとめた理化学研究所の外部調査委員会(委員長=桂勲・国立遺伝学研究所長)は、論文のデータ2件を新たに捏造ねつぞうと認定、「認定された不正は『氷山の一角』」と指摘した。理研は一連の調査を打ち切ると発表、混入の経緯は不明のまま残された。

     理研研究員だった小保方晴子氏(31)(今月21日付で退職)の捏造が新たに認定されたのは、STAP細胞などが増えるスピードと、細胞の遺伝子を分析したデータ。増殖速度のデータは論文上、3日に1回測定したことになっていたが、小保方氏の出勤記録と合致せず、実験記録もなかった。遺伝子の分析データは、仮説に合うように手書きで修正したと認定した。

     不正の背景として、報告書は共同研究者の若山照彦・山梨大教授の「過剰な期待に応えようとした面がある」と指摘。4月に公表された画像の改ざん、捏造と合わせ、一連の検証で認定された不正は4件になった。

     桂委員長は記者会見で「2年も3年も続ければ、もう少し分かったかもしれないが、限界があった」と語った。続いて会見した理研の有信睦弘理事は「できる限りの調査をした」と述べ、調査を打ち切る方針を示した。中断していた懲戒委員会による関係者の処分の検討も再開するとした。

     小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は26日午後、報道陣に対し、「正式に報告書をもらっておらず、コメントできない。小保方氏は体調が非常に悪く、連絡がとりにくい状態だ」と語った。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141227-118-OYTPT50138

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    1. STAP細胞問題 検証 覆った3つの証拠
      2014年12月27日3時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の正体は、ES細胞(胚性幹細胞)だったとほぼ断定された。論文でSTAP細胞の「決め手」とした3点の細胞について、理化学研究所の調査委員会(桂勲委員長)が、小保方晴子氏が所属していた理研の研究室にあったES細胞から作られたと認定したためだ。調査委はどのように突き止めたのか。経緯と結果をまとめた。(科学部 本間雅江、三井誠、大阪科学部 竹内芳朗)

      1 STAP幹細胞

       小保方氏の論文を検証する上で最初のポイントは、STAP細胞の正体をつかむことだ。

       手がかりは、小保方氏の理研の研究室などで凍結保存されていた「STAP幹細胞」などだった。これらは、いずれもSTAP細胞から作ったとされ、論文ではいろいろな体の組織に変化すると説明していた。

       調査委は、論文で示された5種類の幹細胞のうち、残っていた4種類の細胞の遺伝情報を、理研で当時、共同研究していた若山照彦・山梨大教授の研究室(若山研)で作られたES細胞と比べた。

       その結果、STAP幹細胞とES細胞の遺伝情報は、99%以上が一致した。遺伝情報が欠落する特徴も同じだった。

       調査委は「4種類の細胞のうち、2種類は2005年に作られたES細胞、残りは11年と12年に作られたES細胞だった」と特定した。

      2 腫瘍(テラトーマ)

       論文は、STAP細胞の塊をマウスに注射したところ、筋肉や膵臓すいぞうなどの様々な種類の細胞を含む腫瘍(テラトーマ)に成長したとのデータを示した。これを基に、「STAP細胞にはあらゆる細胞に変化することができる『万能性』がある」と主張していた。

       調査委は、論文で分析しているテラトーマの標本を、小保方氏の研究室で見つけた。遺伝情報を解析したところ、その特徴が、2005年に若山研で作られたES細胞と一致したと認定した。

      3 特殊なマウス

       万能性を確かめるための最終的な決め手は、「キメラマウス」と呼ばれる特殊なマウスを作る実験だ。

       論文では、マウスの受精卵にSTAP細胞を入れて成長させた結果、脳や筋肉、肝臓などに変化し、マウスの全身に散らばっていたとして、STAP細胞の万能性が確認できたと説明していた。

       だが、調査委が、小保方氏の研究室の冷凍庫に保存されていた2種類のキメラマウスの試料を調べると、いずれも、2005年に作られたES細胞と遺伝情報の特徴が同じだった。キメラマウスを作るために使った細胞について、桂委員長は記者会見で「ES細胞に由来することが確実だ」と指摘した。

       論文では、ES細胞からできない胎盤がSTAP細胞でできたと主張し、その万能性が注目を集めた。だが、桂委員長は「(小保方氏が胎盤と主張した部分は)血液だった可能性がある。胎盤であるという証明はない」と否定的な見方を示した。

      「培養」の研究室 出入り自由

       小保方氏が「STAP細胞を培養した」と主張した理研の研究室は、多くの人が自由に出入りできたため、調査委は「ここでES細胞が混入した可能性がある」としている。だが、真相は突き止められなかった。

       研究室は当時、若山氏が運営していた。桂委員長は「STAP細胞とされた細胞は7日間、研究室の培養器内に放置されたが、部屋の鍵は外にあり、大勢が出入りできた」という。

       ところが、調査委が小保方氏ら理研関係者に聞き取りをしても、全員がES細胞の混入を否定した。目撃者も見つからず、誰が混入したのか、故意なのか過失なのかはわからなかった。

      小保方氏新たに捏造2件 資料も提出せず

       理研調査委は、小保方氏の論文の図表に新たに2件の捏造ねつぞうを認定した。既に2件の捏造と改ざんが見つかっており、小保方氏の不正は計4件となった。

       新たに捏造としたのは、STAP幹細胞とされた細胞などが増えるスピードを示したグラフだ。3日ごとに細胞数を測定していたが、桂委員長は「実験ノートには裏付ける記録が全くない。小保方氏の勤務記録と照合しても3日に1回測定できた時期はなかった」と語った。小保方氏がこの時期に海外出張に行っていたこともわかった。小保方氏は測定法が不適切だったことを認めたという。

       もう1件は、実験に用いた細胞が万能性を持ったことを示唆する遺伝子データの解析図。存在しないデータを作り上げていた部分がみつかった。調査委は「得られたデータのうち一部を仮説に沿って意図的に選んだ」とも認定した。

       こうした図表の不正について、小保方氏の当時の上司だった若山氏が関与したかについて、調査委は「認められない」としたが、「小保方氏の指導監督を怠った責任は重い」と批判した。

       調査委は小保方氏に対して実験記録などの資料提出を求めたが、ほとんど提出されなかったという。桂委員長は「オリジナルデータがないうえ、論文の図表の間違いも非常に多く、検証は非常に苦労した」と振り返った。

      調査委と理研 会見要旨 「きちんとした研究室運営やってほしい」

       理化学研究所の調査委員会による記者会見の主な内容は、次の通り。

       【冒頭説明】

       桂勲・調査委員長(国立遺伝学研究所長)「STAP細胞から作られた細胞は全て既存のES細胞に由来していた。小保方晴子氏の責任は大きく、論文の二つのデータでも捏造を認定した」

       「若山照彦氏の理研研究室で、誰がES細胞を入れたかは分からない。(混入が)故意か過失か判断できなかった」

       「小保方氏にデータを求めたが提出されていない。なぜ問題が起きたのか。指導する立場の研究者が役割を果たさなかった」

       【ES細胞混入】

       ――小保方氏の研究室に残っていた由来不明のES細胞の入手先は。

       桂氏「小保方氏、若山氏とも『知らない』と答えた」

       ――混入について小保方氏の反論は。

       桂氏「『私は混入させたことは絶対ない』と答えた」

       ――STAP細胞はES細胞と断定していいか。

       桂氏「ほぼ断定している」

       【新たな不正2件】

       ――(報告書で「若山氏の過剰な期待に応えようとした面がある」と指摘されたが)小保方氏は(捏造を)指示されたのか。

       桂氏「小保方氏は『このデータではいい論文にならないと言われた』と話したが、若山氏に言われたかどうかは確認していない」

       ――小保方氏はどう説明しているのか。

       桂氏「細胞の増殖は『全ての細胞数をカウントしたわけでない』と認めた。もう一つのデータも『操作した』と話していた」

       【教訓】

       ――強制力のない任意の調査に限界があったのか。

       五木田彬委員(弁護士)「証拠を差し押さえることはできない。自発的な提出をお願いするのが調査委員会の限界だった」

       ――今後の教訓は。

       桂氏「生命科学を行う研究室ではどこでも起こりうる。きちんとした研究室運営をやってほしい。倫理教育の重要性もある。科学者として責任のある行動を取ってもらいたい。実験ノートがないのは責任ある行動ではない。科学の基本は自然の謎を解く楽しみと社会的責任だ。そこからそれると変なことになる」

       ――世界3大研究不正の一つとされたが。

       桂氏「大きな問題と認識している。これだけおかしいことがいっぱいあるのに、非常に優れた研究者の目を通ってしまったことが不思議だ」

                       ◇

       調査委員会に続き、理研幹部が記者会見した。

       ――当初の調査は不十分だったのではないか。

       川合真紀理事「前回の調査は、その段階で出せる結論を出した。その後に重要な疑義が指摘された。今回と合わせてSTAP問題の全貌がほぼ解明された」

       ――理研の調査は終了したのか。

       有信睦弘理事「できる限りの調査は終えた。これ以上やるつもりはない」

       ――野依良治理事長らの進退については。

       有信氏「理事、理事長の処分は既に行われた」

       ――特許については。

       川合氏「取り下げを含め検討中だ」

       ――今回の調査費用は。

       川合氏「ほとんどが遺伝情報の解析だが、1400万円かかった」
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141227-118-OYTPT50034

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    2. [スキャナー]理研外部委報告 ES混入 残った疑問
      2014年12月27日3時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の正体は、別の万能細胞であるES細胞だった。理化学研究所の外部調査委員会の報告書公表で、STAP問題に対する科学的な観点からの真相究明は、一通り終わった。だが、「いつどんな形でES細胞の混入が起きたのか」「なぜ、これほどずさんな論文が世に出たのか」という二つの謎は、ほとんど答えが得られないまま、残された。(科学部 冨山優介、森井雄一)

      故意か、過失か判断せず 「不正」経緯 責任指摘のみ

      駄目押し

       「STAP細胞はES細胞だったとほぼ断定できる」。調査委の桂勲委員長(国立遺伝学研究所長)は、26日に東京都内で開いた記者会見で、こう説明した。

       STAP細胞の実体がないとの結論を導く決め手になったのは、STAP細胞を変化させて作った細胞や組織、マウスが、すべてES細胞からできていたという物証。理研などに残る関連試料を遺伝子解析した結果だった。

       多くの疑義が噴出したSTAP論文は、7月に撤回された。今月19日には、論文の内容を再現できないとして、理研は検証実験を中止。既に科学的な根拠は失われた状況だったが、今回の調査報告が駄目押しとなった。理研は再度の調査は不要との立場だ。

      任意の限界

       しかし、ES細胞がどういう経緯で混入されたかは明らかにできず、大きな謎が残った。調査委は「混入の当事者は、小保方晴子氏(元理研研究員)と若山照彦氏(共同研究者で山梨大教授)しかいないように見えるが、実際には、多くの研究者が実験設備に近づけた」として、誰が関与したかや、故意か過失かといった判断を見送った。

       小保方、若山両氏をはじめ、調査委が聞き取りを行った関係者は全員、ES細胞の混入を否定。調査委員の五木田彬弁護士は「任意の調査しかできない調査委の限界」と説明した。

       小保方氏の研究室の冷凍庫から、STAP由来細胞と遺伝子の特徴が一致するES細胞も見つかったが、出所は突き止められなかった。桂委員長は「誰かが置いたかもしれないし、何もわからない」と述べた。

      なぜ起きた

       もう一つの謎は、8月に自殺した理研の笹井芳樹氏や若山氏といった著名な研究者が、共同研究者として指導していながら、なぜ、研究不正が起きたかだ。

       調査委は「実験記録がないことや、見ただけで疑念が湧く図表があることを、共同研究者は見落としたのか、あるいは見逃したのか」と問題視した。

       しかし、調査の目的が論文の科学的な検証だったため、それ以上は踏み込まず、笹井氏と若山氏について「責任は大きい」と指摘するにとどめた。若山氏は26日、「調査委の指摘を真摯しんしに受け止める。今後、質の高い研究と教育に全力を尽くしたい」とするコメントを発表した。

       研究不正に詳しい山崎茂明・愛知淑徳大教授は「共同研究者らがどう役割を分担し、どんな責任を負っていたかがわからない。研究不正には、人間関係も大きく影響する。そうした背景が明らかにならないまま、調査を打ち切るというのは驚きだ」と話した。

      調査委員長「科学界全体の戒めに」

       STAP論文の問題は科学界にも多くの教訓を残した。

       論文は今年1月末の発表直後から数々の疑義が指摘されていたにもかかわらず、日本を代表する研究機関である理研の認識は甘かった。当初、「STAP細胞を作製した事実は確認している」とかたくなに主張。不正解明に及び腰の姿勢が目立ち、調査は後手に回った。

       26日の記者会見で、理研の川合真紀理事は「ここまでの事実が出てくるとは最初は予想できなかった」と弁明しながらも、「対応が100%正しいとは思っていない」と述べ、調査の出遅れを認めた。

       また、今回の調査報告では、小保方氏の実験ノートやデータが確認できない場面もあった。調査委は論文に掲載されたSTAP細胞の画像に不自然な点などがあるため、小保方氏に元のデータを提出するよう求めたが、小保方氏は応じず、追及は不十分に終わった。

       この点について、桂調査委員長は「ノートがないことは、科学者として責任ある行動でない」と指弾した。指導役だった若山氏らがチェックを怠った責任にも言及、「どの研究室も『自分のところでは起こらない』と考えないでほしい」と、科学界全体が教訓として受け止めるよう注文をつけた。

       研究不正の背景には、有名雑誌に論文を掲載し、研究費を獲得したいという心理がある。桂委員長は「研究者は競争的資金を取るために必死にやっている。夢中になって肝心要のことを忘れてしまう」と指摘した。

       関由行・関西学院大准教授(発生生物学)は「良いデータだけでなく、仮説に合わないものも含めた正しいデータを出す研究者を評価する文化にしなければ、また同じ問題が起きるのではないか」と話している。(大阪科学部 冬木晶)

                         ◇

      調査結果の骨子

      ▽STAP細胞から作られたとされた細胞などはすべてES細胞由来

      ▽ES細胞の混入に誰が関与したか、故意か過失かは分からなかった

      ▽論文の図表に新たに2件の捏造ねつぞうが見つかった

      ▽怪しいデータの確認を怠った若山氏、笹井氏の責任は大きい

                         ◇

       <ES細胞>様々な組織に変化する能力を持つ万能細胞で、受精卵から作られる。胚性幹細胞とも呼ばれている。研究現場で実験材料として広く利用され、再生医療への応用研究も進められている。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141227-118-OYTPT50109

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    3. STAP問題 理研「幕引き」宣言 調査「やり尽くした」
      2014年12月27日3時0分 読売新聞

       「これ以上の調査は予定していない」。研究不正が指摘されたSTAPスタップ細胞の問題で26日、一連の問題に関する調査終了を表明した理化学研究所。研究の過程で何者かが故意に別の万能細胞を混入した疑いが浮上しながらも、混入者の特定など「真相」を闇の中に残したままの終結宣言に、有識者からは疑問の声が上がった。

       「全容解明に近づけたと思う」

       会見に出席した川合真紀理事は、STAP細胞によるものとされた現象が、既存のES細胞の混入によるものとほぼ断定した今回の報告書について、こう成果を強調した。有信睦弘理事も「可能なことをやり尽くしたと理解している」として、調査の終了を表明した。

       理研の調査委員会は、研究者や弁護士ら外部有識者7人で構成され、9月に設置された。実験に関わった元理研研究員の小保方晴子氏らへの聞き取りや、小保方氏らが発表した論文に掲載された実験データの解析などの調査を、3か月以上にわたり続けてきた。

       一方、報告書ではES細胞が混入した経緯について、「故意に混入された疑いが拭えない」とまで指摘しながらも、「調査では十分な証拠をもって不正行為があったという結論を出すまでには至らなかった」と述べるにとどまった。

       理研の内部規定では、調査は最大150日まで可能。報道陣から「まだ残りの期間がある。最後までやればよかったのでは」と追及された有信理事は「必要な結論は得られた」と説明。調査委の五木田彬弁護士も「任意の調査委員会なので、令状を持って証拠を差し押さえられない。権限の限界だ」と語った。

       ずさんな論文が生まれた「真相」に踏み込めなかった一連の調査には、有識者からも疑問の声が上がった。

       亀井克之・関西大教授(リスクマネジメント論)は「今回の問題は日本の科学研究の信用を失墜させた。本来は、なぜ研究現場でES細胞が混入したのかという経緯こそが、一番明らかにしなければならない点だ。理研は説明責任を十分に果たしたとは言い難い」と批判。

       精神科医の香山リカさんは「STAP細胞問題では、結果を残さなければならないというプレッシャーが科学界にはあるということが、一般にも知られるようになった。それだけに、理研には科学的な厳密性に終始することなく、研究現場で何が起きていたのかを一般の人にもわかりやすく説明すべきだった」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141227-118-OYTPT50182

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  47. 外部調査委員会とかも、理研組織同様の医科様体質にまみれているのな…

    外部とは名ばかりの、ちょせんは内輪仲間内の面々でしかないということだろうし…

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  48. 2014年 日本10大ニュース
    2014年12月27日3時0分 読売新聞

     2014年の「日本10大ニュース」が決まりました。読売新聞社は1947年から、毎年の10大ニュースを読者の皆さんの投票で選んできました。今年も国内外から1万147通の応募があり、集計の結果、左記の通りとなりました。ヨミウリ・オンラインにも掲載します。「海外10大ニュース」はあす発表の予定です。

                      ◇

    《1》御嶽山噴火で死者57人、行方不明者6人

    《2》消費税8%スタート

    《3》ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏

    《4》全米テニスで錦織圭が準優勝

    《5》「アベノミクス」の評価を問う衆院選

    《6》広島市北部の土砂災害で74人が死亡

    《7》STAP細胞論文に改ざんなど不正

    《8》ソチ五輪で日本は金1、銀4、銅3

    《9》世界文化遺産に「富岡製糸場」

    《10》高倉健さん死去
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141227-118-OYTPT50153

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  49. STAP問題 小保方氏の不正が確定
    1月6日 12時20分

    STAP細胞の問題で理化学研究所は、小保方晴子元研究員が、実験データをねつ造したとする調査委員会の報告書に対し期限の5日までに不服申し立てを行わず、不正が確定したことを明らかにしました。
    今後、懲戒処分が検討されますが、小保方元研究員はすでに退職しており、実質的な処分はできないということです。

    理化学研究所の調査委員会は先月26日、報告書を公表し、STAP細胞を培養・凍結保存していたものは、実際にはES細胞だったとしたうえで、小保方元研究員が論文の2つの図で新たにねつ造を行っていたと認定しました。
    これに対し、小保方元研究員には不服申し立てを行える期間が5日まで設けられていましたが、理化学研究所に対し申し立てはなかったということです。
    これで小保方元研究員の不正が確定したことになり、理化学研究所は今後、懲戒委員会を開き関係者の処分を検討します。
    ただ、小保方元研究員は、みずから行った検証実験でもSTAP細胞を作り出すことができず、先月すでに退職していて、実質的な処分はできないということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150106/k10014472691000.html

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  50. 理研、懲戒委再開を決定 STAP不正確定
    2015年1月7日3時0分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の論文不正問題で、理化学研究所は6日、小保方晴子元研究員(31)らの処分を検討する懲戒委員会を再開することを決めた。小保方氏は先月退職しており、制度上、さかのぼって処分することはできないが、どのような処分に相当するかを議論し、結果を公表するという。

     中断していた懲戒委の再開が決まったのは、先月26日に公表された調査委員会の報告書に対し、小保方氏が期限の5日までに不服を申し立てなかったため。調査委は、STAP細胞は既存の万能細胞のES細胞(胚性幹細胞)だったとほぼ断定し、論文の図表2件に捏造ねつぞうがあったとした。

     小保方氏の不正は、別の調査委が昨春認定した2件と合わせて、計4件と確定した。理研はこれを受け、「論文不正の調査はすべて終了した」と判断した。

     理研は先月、小保方氏の退職を認めた際、処分の検討を待たなかったことについて、「これ以上、心の負担が増すことを懸念し、本人の意思を尊重した」などと説明していた。規定では、研究不正は原則、本人に退職願を提出させる諭旨退職か懲戒解雇となる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150107-118-OYTPT50061

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    1. 小保方氏 不服申し立てず…STAP不正確定 理研、処分を検討
      2015年1月6日15時0分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文問題で、理化学研究所は6日、小保方晴子元研究員が、論文の不正を認定した調査委員会の報告書に対し、期限の5日までに不服を申し立てなかったことを明らかにした。不正が確定し、理研は近く、懲戒委員会を開いて小保方氏らの処分を検討する。

       外部の有識者で作る調査委の報告書は、昨年12月26日に公表された。STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)とほぼ断定し、細胞の増殖速度のデータなど論文の図表2件に捏造ねつぞうがあると結論づけた。別の調査委が認めた2件と合わせ、論文には計4件の不正が認定された。

       理研によると、小保方氏は公表当日に理研から報告書を直接受け取ったという。規定では、不正認定の通知から10日以内に不服申し立てができるが、理研広報室は「小保方氏からは連絡がなかった」と説明している。懲戒委員会は、中断していた関係者の処分の検討を再開する。小保方氏は昨年12月21日付で退職しているため処分できないが、どのような処分に相当するかを検討し、公表する。

       下村文部科学相は6日、閣議終了後の記者会見で、「小保方さん一人だけの問題ではなく、理研の組織全体の問題もあった。理研は、こういう問題が起こらないように総括し、明らかにするべきだ」と述べた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150106-118-OYTPT50317

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    2. 小保方氏、不服申し立てず…理研が処分検討へ
      2015年1月6日13時52分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文問題で、理化学研究所は6日、小保方晴子元研究員が、論文の不正を認定した調査委員会の報告書に対し、期限の5日までに不服を申し立てなかったことを明らかにした。

       不正が確定し、理研は近く、懲戒委員会を開いて小保方氏らの処分を検討する。

       外部の有識者で作る調査委の報告書は、昨年12月26日に公表された。STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)とほぼ断定し、細胞の増殖速度のデータなど論文の図表2件に捏造ねつぞうがあると結論づけた。別の調査委が認めた2件と合わせて、論文には計4件の不正が認定された。

       理研によると、小保方氏は公表当日に理研から報告書を直接受け取ったという。規定では、不正認定の通知から10日以内に不服申し立てができるが、理研広報室は「小保方氏からは連絡がなかった」と説明している。

       懲戒委員会は、中断していた関係者の処分の検討を再開する。小保方氏は昨年12月21日付で退職しているため処分できないが、どのような処分に相当するかを検討し、公表する。

       下村文部科学相は6日、閣議終了後の記者会見で、「小保方さん一人だけの問題ではなく、理研の組織全体の問題もあった。理研は、こういう問題が起こらないように総括し、明らかにするべきだ」と述べた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150106-118-OYT1T50067

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  51. [語る 戦後70年]<5>枠壊す発見へ個を尊重 理化学研究所脳科学総合研究センター長 利根川進さん 75
    2015年1月7日3時0分 読売新聞

     研究者を志した原点に、日米安全保障条約改定に反対した安保闘争がある。

     京都大の2年生だった1960年、東京でデモに参加したが、結局、条約は改定された。世の中は思い通りにいかないという敗北感が、学生に広がっていたのを覚えている。ほかの人が決めるのではなく、自分で決められる人生を選びたいと思った。大企業などの一員ではなく、研究者を目指そうと考えた。

     当時、京都大には日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士がいた。受賞した49年は、私が10歳の時でほとんど覚えていない。興味を持って湯川博士の物理学の授業に一度忍び込んだが、ほとんど理解できなかった。

     その頃、生命現象を分子のレベルで調べる分子生物学という学問が、欧米で広がっていた。生物を観察したり分類したりする従来の生物学とは全く違い、非常に新鮮に感じた。国内には分子生物学を研究する十分な環境がなく、大学院に入ってすぐに渡米した。

     70年代、分子生物学の手法を免疫学に応用し、ノーベル賞につながる成果を上げた。免疫に関する遺伝子が成長の過程で組み換わり、多様な抗体を作り出していることを証明した業績だ。遺伝子は生涯にわたって変わらないという常識を覆した。分子生物学は医学を飛躍的に発展させ、多くの薬を生み出している。

     今は日本の研究環境がある程度整い、留学する学生が減っている。米国への留学生の国別の割合を見ると、日本は90年代中頃はトップだったが、今は減少し、中国が急増している。

     2000年以降、日本のノーベル賞受賞は14人に上る。大変、喜ばしいことだ。しかし、ノーベル賞の受賞は、成果を上げてから10~40年の遅れがある。海外で鍛えられる若い人が減ると、これからが心配だ。

     留学して半世紀を海外で過ごした私には、日本が、より規則でコントロールされた社会に見える。決められた枠の中では、極めて精度の高いものを作る。伝統的に繊細な作業が得意で、工芸品や染め物は見事だ。

     戦後は、信頼性のある精密な技術を組み合わせて素晴らしい車を作るなど、産業を発展させた。高度な技術で、ほかの国は簡単にまねできなかった。

     だが、枠そのものを壊す発見や発明が少ない。常識にとらわれない、個人を尊重する風土が、枠を壊す革命的な発見を生む。日本と違い、米国では自分がどう思うかが重要で、他人が自分のことをどう思うかは二の次だ。個人の能力や好みを尊重した教育が重要だ。

    脳と宇宙残った最大の謎

     東京電力福島第一原発の事故などから、科学の発展をマイナスにとらえる人がいるかもしれない。歴史的に見れば、原子爆弾の開発にも悪用された。

     だが、科学がもたらす光と影、全体像を見る必要がある。世界の平均寿命が延びているのは、衛生状態の改善や医学の進歩など現代文明の力だ。日本は、戦後まもなくは男女とも50歳余りだった平均寿命が、2013年はともに80歳を超えている。

     例えば、30歳で多くの人が死ぬ社会と70歳まで生きられる社会とどちらがいいか。子どもが病気になれば、親はなんとか助けたいと奔走する。科学技術はこうした思いにも応えられる。

     原発に代わるエネルギーを発明できれば、原発を進める必要はない。発明できるまでは、他の方法と共に原発を使わざるを得ない。

     ただ、便利さには危険もある。車社会の便利さを求めると、歩行者を優先する意識が弱くなる。日本では狭い道も車が走り、危ない思いをすることがある。

     1990年代以降、脳の研究を進めている。科学の分野で、未解明の問題として残る謎のうち最大のものは、脳と宇宙だ。現在の科学で、最も面白い分野がこの二つだ。米国ではオバマ大統領が2013年、国家プロジェクトとして脳科学の基礎研究を進めていくと宣言した。

     日本では、税金を使った研究の成果を早く出せと言われる。その考え方は否定しないが、例えば、アルツハイマー病を治療するには、正常な脳がどう働いているかを理解し、アルツハイマーがどう異常なのかを突き止める必要がある。治療につなげる成果を出す前に、そうした地道な基礎研究が必要だが、脳の分野ではまだ足りない。

     教授を務める米マサチューセッツ工科大では、若い研究者と議論して研究を進めている。科学は必ず進展するから、今は謎が多い脳も、きっと解明される。時間はかかる。あと1世紀でも足りないかもしれない。だが、その過程で得られる知識は、我々の人生観や倫理観だけでなく、社会や経済に革命的な影響を与え続けるだろう。

     科学の発展で人類は進化に関する理解を深めた。人間を含め生物の姿は、永久に同じままとはいかない。生物の進化には、地球環境が大きく影響してきた。その環境に、人類は逆に大きな影響を与えている。二酸化炭素など温室効果ガスを排出し、地球の平均気温を上げている。これは悪い影響だが、我々は、科学技術の力で人間が住みやすいように環境を作りかえる能力を持つほどに進化した。

     こうした力を利用して、私たちの子孫は全く新しい環境のなかで生きていく可能性がある。非常に面白い時代だ。(聞き手・科学部 三井誠)

                      ◇

     【湯川秀樹博士(1907~81年)】「中間子」と呼ばれる新粒子の存在を予言した成果でノーベル賞を受賞。敗戦後の困窮と混迷のなかにあった日本に、希望をもたらした。博士に憧れて科学者を目指した若者も多い。

    おわり
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150107-118-OYTPT50072

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  52. 理研、STAPゲノム配列を公開 データベースに

     理化学研究所は15日、STAP幹細胞として保管されていた細胞などのゲノム(全遺伝情報)配列を国立遺伝学研究所のデータベースで公開した。理研の調査委員会は昨年末、STAP論文の調査結果を発表、STAP細胞は既存の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものとほぼ断定したが、その根拠となったデータ。

     理研広報室は「科学者や関連学会に対する説明のため公開した」としている。

     公開されたのは、小保方晴子氏や共著者の若山照彦氏の研究室で保管されていたSTAP幹細胞やES細胞など11種類と、その細胞が由来するマウスなどのゲノム。

    2015/01/15 12:15 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015011501001013.html

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    1. シレーっと「STAP」のゲノムだと発表する、理研の科学に対する姿勢の一端を垣間見る…

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  53. STAP不正で組織縮減、理研交付金16億円減
    2015年1月14日12時3分 読売新聞

     政府の2015年度予算案で、理化学研究所への「運営費交付金」が、前年度比16億円(3・1%)減の515億円となったことが、文部科学省と財務省への取材でわかった。

     財務省は「STAPスタップ細胞の論文不正問題で、組織を縮減したため」と説明している。

     交付金は毎年、理研の予算の約6割を占めている。減少は4年連続。理研は昨年11月、不正の舞台となった発生・再生科学総合研究センター(神戸市)を「多細胞システム形成研究センター」に改組し、研究室を約半分の20に減らした。

     下村文科相は臨時閣議終了後の記者会見で「不正防止のための改革を最優先し、新規の研究開発を抑制した」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150114-118-OYT1T50067

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    1. >理化学研究所への「運営費交付金」が、前年度比16億円(3・1%)減の515億円

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  54. 理研 倫理研修義務づけ 不正防止策 実験ノートは5年保存
    2015年1月21日15時0分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の論文不正問題を受け、理化学研究所は新たに、全職員に研究倫理研修の受講を義務づけ、受講しない場合、実験室への立ち入りを禁止することなどを柱とした研究不正防止策を導入した。実験ノートなどの保存期間も、原則5年間と明確に定めた。

     理研は昨年11月から今年1月にかけて、研究不正防止に関する内部規定を段階的に見直し、対策を強化した。全国の研究拠点から選んだ研究倫理教育責任者(計26人)による会合を、来月初めに開き、不正防止の徹底に向けて、所内指導を本格化させる予定だ。

     従来、研究責任者のみを対象としてきた倫理研修は、インターネットを通じて受講するよう、全職員に義務づけた。1度きりではなく、5年ごとに繰り返し受講することも求める。

     受講しない場合は「実験室への立ち入り禁止や研究活動の一時停止などの措置を講じる」とした。現在、受講していない職員については、注意喚起した上で、一定の猶予期間を認めるという。

     理研内の研究センターごとに異なっていた実験ノートや各種データの管理方法は、研究成果の発表から、最低でも5年間、追跡調査できるような状態で保存することでルールを統一する。研究責任者には、研究室の記録を適宜、確認する責任があることも明記した。

     STAP問題では、論文の責任著者だった小保方晴子・元理研研究員(昨年12月退職)が実験データを十分に残しておらず、不正調査が難航した。倫理研修も、受講対象とされた研究責任者約550人のうち、小保方氏を含めた半数以上が受けず、形骸化していた実態が明らかになった。

     研究不正問題に詳しい榎木英介・近畿大講師は「再発防止には、ルールを明確にして、何が不正かという教育を徹底することが重要。ただ、こうした業務に忙殺されて、研究自体がおろそかにならないように、職員を支援する体制も必要だ」と指摘している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150121-118-OYTPT50257

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  55. 理研OBが小保方氏を刑事告発 - 2015/1/26
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6147365

    「ES細胞盗み出した」?理研OBが小保方氏を刑事告発
    テレビ朝日系(ANN) 1月26日(月)17時50分配信
     理化学研究所OBが小保方晴子元研究員を刑事告発しました。

     刑事告発したのは、理研OBの石川智久さんです。告発状によりますと、小保方氏が名声や安定した収入を得るため、STAP論文共著者の若山照彦教授の研究室からES細胞を無断で盗み出したなどとしています。
     理化学研究所OB・石川智久さん:「真面目にコツコツと研究をしている研究者の怒りを含めて、代表して刑事告発をするに至った」
     一方、小保方氏の代理人は、刑事告発されたことに関してコメントしていません。警察は、告発状を受理するかどうか慎重に検討するとしています。受理された場合、一連の論文不正問題に捜査機関が介入する異例の事態となります。
    http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150126-00000039-ann-soci

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  56. 神戸理研センター長に浜田氏内定 阪大院教授

     理化学研究所は29日、STAP論文問題の舞台となった神戸市の多細胞システム形成研究センター(旧発生・再生科学総合研究センター)のセンター長に大阪大大学院の浜田博司教授(64)を内定したと発表した。4月1日に就任する。

     浜田教授は「国際的に高い評価を受けている研究の水準を保つとともに、ガバナンスの強化などに取り組んでいきたい」とのコメントを出した。

     センターには、小保方晴子氏(31)が昨年まで所属していた。理研は論文問題を受け、研究不正の再発防止に向け昨年8月に解体的出直しなどを盛り込んだ行動計画を策定。昨年11月に研究室の数を減らすなど組織を再編した。

    2015/01/29 18:30 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015012901003387.html

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    1. KAKEN - 濱田 博司(00208589)
      https://kaken.nii.ac.jp/d/r/00208589.ja.html

      2003年度~2014年度 : 大阪大学 / 大学院・生命機能研究科 / 教授
      2005年度~2006年度 : 大阪大学 / 教授
      2002年度 : 教授
      1995年度~2001年度 : 大阪大学 / 細胞生体工学センター / 教授
      1996年度~1998年度 : 大阪大学 / 教授
      1995年度 : 大阪大学 / 細胞工学センター / 教授
      1995年度 : 東京大学 / 大阪大学・細胞生体工学センター / 教授
      1994年度 : 財団法人 東京都臨床医学総合研究所 / 化学療法研究部門 / 研究員
      1993年度~1994年度 : (財)東京都臨床医学総合研究所 / 化学療法研究部門 / 研究員
      1993年度~1994年度 : (財)東京都臨床医学総合研究所 / 化学療法部 / 部長
      1993年度 : (財)東京都臨床医学総合研究所 / 部長
      1991年度~1992年度 : 東京大学 / 医学部(医) / 助教授
      1989年度~1992年度 : 東京大学 / 医学部 / 助教授
      1989年度 : 東京大学 / 医学部(医) / 助教授

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    2. 初期胚における遺伝子発現の制御機構に関する研究
      Studies on te regulatory mechanisms of gene expression in early embryos
      研究課題番号:04404016

      代表者
      1992年度~1994年度
      豊田 裕
      TOYODA, Yutaka
      研究者番号:90050418
      東京大学・医科学研究所・教授

      研究分担者

      浜田 博司
      研究者番号:00208589
      東京都臨床医学総合研究所・部長

      久和 茂
      KYUWA, Shigeru
      研究者番号:30177943
      東京大学・医科学研究所・助手

      伊庭 英夫
      IBA, Hideo
      研究者番号:60111449
      東京大学・医科学研究所・助教授

      岩倉 洋一郎
      IWAKURA, Yoichirou
      研究者番号:10089120
      東京大学・医科学研究所・教授

      佐藤 英明
      SATO, Eimei
      研究者番号:80093243
      東京大学・医科学研究所・助教授

      内藤 邦彦
      NAITO, Kunihiko
      研究者番号:20188858
      東京大学・医科学研究所・助手

      研究概要(最新報告)

      1)卵成熟過程の遺伝子発現の制御

      A)マウス及びブタの卵母細胞を用い、その成熟を制御する因子(p34^、サイクリンB、MAPキナーゼ)の動態と機能について解析し卵母細胞内の現象がウニ、ヒトデ、カエルなどとは異なることを明らかにした。

      B)卵子卵丘複合体の卵管上皮の微細構造に及ぼす局所的影響について調べ、卵丘細胞に筋層を弛緩する作用のあることを明らかにした。

      2)受精過程の遺伝子発現の制御

      A)精子の透明帯通過に必須な酵素と考えられているアクロシン遺伝子を欠損するマウスを作製し、受精過程におけるアクロシンの役割を評価した。このようなマウスから得た精子でも受精成立に要する時間は延長するものの卵子に侵入することが可能であった。このようなことから受精におけるアクロシンの役割を再評価する必要があると思われた。

      B)膨化卵丘に発現する成分に受精促進作用のあることを明らかにした。

      3)初期卵割過程の遺伝子発現の制御

      A)プロジェステロンにより単為発生の誘起されることを明らかにした。また、XX型胚とXY型胚のキメラ胚は雄になるが、組織学的に解析し、キメラ胚における性腺の分化過程を明らかにした。

      B)エンドセリン欠損マウスを作製し、ホモ化したものでは頭蓋顔面に奇形を誘発することを明らかにした。

      C)E1A欠損アデノウイルスベクターによりマウス初期胚へ外来遺伝子を導入することに成功した。
      https://kaken.nii.ac.jp/d/p/04404016.ja.html

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    3. 転写因子の標的遺伝子及び生物作用の個体レベルでの解析
      Target genes and biological role of transcription factors in animal
      研究課題番号:09277103

      代表者
      1997年度~2001年度
      石井 俊輔
      ISHII, Shunsuke
      研究者番号:00124785
      理化学研究所・ライフサイエンス筑波研究センター・主任研究員

      研究分担者

      鍋島 陽一
      研究者番号:60108024
      京都大学・大学院・医学研究科・教授

      垣塚 彰
      研究者番号:80204329
      大阪バイオサイエンス研究所・部長(研究職)

      佐竹 正延
      研究者番号:50178688
      東北大学・加齢医学研究所・教授

      山本 雅之
      YAMAMOTO, Masayuki
      研究者番号:50166823
      筑波大学・基礎医学系・教授

      影山 龍一郎
      KAGEYAMA, Ryoichiro
      研究者番号:80224369
      京都大学・ウイルス研究所・教授

      安田 國雄
      研究者番号:30025473
      奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス研究科・教授

      浜田 博司
      HAMADA, Hiroshi
      研究者番号:00208589
      大阪大学・細胞生体工学センター・教授

      田中 信之
      TANAKA, Nobuyuki
      研究者番号:80222115
      東京大学・大学院・医学研究科・助教授

      平井 久丸
      HIRAI, Hisamaru
      研究者番号:90181130
      東京大学・医学部・助教授

      研究概要(最新報告)

      多細胞生物における高次生命現象の分子的基盤を理解するためには、転写因子レベルでの遺伝子発現調節機構を解明することが不可欠である。個体発生や細胞系列の分化などを分子レベルで理解するために、本研究では発生・分化を時間軸に沿った遺伝子発現カスケードの流れとして捉え、転写因子がそれぞれの細胞系列、発生時期で細胞増殖・細胞死・分化などにどのように関与しているかを検討した。具体的には、以下のような研究結果を得た。1.コリプレッサーSkiの関連遺伝子産物Snoの変異マウスを作製・解析し、もともと発がん遺伝子産物として見い出されたSnoががん抑制因子としても機能することを明らかにした。2.促進性bHLH型転写因子Math3とMash1はニューロンへの分化決定因子として機能することが明らかになった。両者はお互いに補いあって幹細胞からニューロンへの運命決定を行うことが明らかとなった。3.転写因子Pitx2の発現は左側でのみ発現するが、この左側特異的なな発現はNodalシグナル伝達経路によって誘導され、転写因子NkxZによって維持されることが明らかにされた。4.lRF-1は新規の高発がん感受性遺伝子であるが、癌抑制に関わるlRF-1及びp53の標的遺伝子の同定を進め、その過程でp53依存性に転写誘導される新規遺伝子Noxaを単離した。5.遺伝子制御領域内のGATA配列を認識するDNA結合蛋白GATA-3はそのアセチル化状態が変化することにより生体内でのT細胞の生存およびホーミングを制御することが示された。6.転写因子小Maf群因子が,その存在量により,MAREを介する転写を正にも負にも制御し得ることが,トランスジェニックマウスと遺伝子破壊マウスを用いて巨核球における小Maf群因子の発現量を操作することにより,証明された。
      https://kaken.nii.ac.jp/d/p/09277103.ja.html

      >配分額 総額:307800千円

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    4. KAKEN - 鍋島 陽一(60108024)
      https://kaken.nii.ac.jp/d/r/60108024.ja.html

      >Klotho遺伝子

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    5. 細胞の機能分化に関わる遺伝子制御ネッドワーク-遺伝子の階層的制御システム-
      研究課題番号:05273102

      代表者

      1993年度~1994年度
      岩淵 雅樹
      京都大学・理学部・教授

      1993年度~1996年度
      岩渕 雅樹
      研究者番号:30000839
      京都大学・大学院・理学研究科・教授

      研究分担者

      浜田 博司
      研究者番号:00208589
      東京都臨床研・化学療法部・部長

      佐竹 正延
      研究者番号:50178688
      東北大学・加齢医学研・教授

      原田 久志
      研究者番号:10222233
      東京大学・医学部・助手

      鍋島 陽一
      研究者番号:60108024
      国立精神・神経センター神経研・部長

      鈴木 義昭
      研究者番号:50132733
      岡崎国立共同研究機構・基礎生物学研究所・教授

      堀越 正美
      研究者番号:70242089
      東京大学・分子細胞生物学研究所・助教授

      安田 國雄
      研究者番号:30025473
      奈良先端科学技術大学院大学・バイオサイエンス科・教授

      渡辺 武
      研究者番号:40028684
      九州大学・生体防御医学研究所・教授

      垣塚 彰
      研究者番号:80204329
      京都大学・大学院・医学研究科・教授

      配分額 総額:437600千円

      研究概要(最新報告)

      平成8年度の研究成果を分担者ごとに以下に要約した。

      (1)岩渕は、植物ヒストン遺伝子の転写因子のひとつHBP-1aサブファミリーである1a(17)のGCBモチーフと相互作用するタンパク質のcDNAをシロイヌナズナよりクローン化し、この因子の性質を調べた。その結果、このタンパク質がRNAヘリカーゼ活性を持つことを示した。

      (2)垣塚は、ドミナント・ネガティブ作用を持つレチノイン酸受容体を軟骨細胞に発現させた形質転換マウスを用いて、レチノイン酸がホメオ遺伝子の発現制御を介して骨格形成に関わっていることを示した。

      (3)佐竹は、転写因子PEBP2αBとPEBP2βの各遺伝子の欠損マウスを作出し、これを用いて解析した結果、両因子は生体内でヘテロダイマーとなって造血に等価な働きを持つことを示した。

      (4)鈴木は、フィブロイン遺伝子エンハンサーIの転写因子SGF-2の精製に成功し、これが分子量1.1MDaの巨大複合体分子であることを明らかにした。

      (5)鍋島は、マウス筋芽細胞において、MyoDの強制発現が筋管細胞へ分化しないreserve cellを筋管細胞へ変換させることを見い出した。

      (6)浜田は、哺乳類の左右の位置情報に関与する遺伝子lefty-1とlefty-2をマウスより単離し、その転写調節領域を同定した。

      (7)龍は、転写因子IRF-1を欠損したマウスは、タイプIヘルパーT細胞(TH1)の分化に異常を示し、またTH2の分化が抗進することを発見した。IRF-1の機能としては、IL-12のp40サブユニット転写制御や、IL-12への応答性などに作用していることを明らかにした。

      (8)堀越は、TFIIDサブユニットとして、ヒストン相同性を持つタンパク因子の単離に成功し、ヒストンオクタマ-様構造モデルを提唱した。またTFIIDに相互作用するもので、クロマチン転写において働くコファクター因子を同定した。

      (9)安田は、ニワトリのαA-クリスタリン遺伝子の転写因子であるL-mafの解析を、アフリカツメガエルやゼブラフィッシュについても解析した結果、mafが水晶体分化のマスター遺伝子になっていることを明らかにした。

      (10)渡辺は、免疫細胞抗原受容体に会合する情報伝達分子HS1に結合する分子としてHAX-1を同定した。この因子の機能を調べた結果、この因子が細胞死抑制に働くことを明らかにした。
      https://kaken.nii.ac.jp/d/p/05273102.ja.html

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    6. >(6)浜田は、哺乳類の左右の位置情報に関与する遺伝子lefty-1とlefty-2をマウスより単離し、その転写調節領域を同定した。

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    7. 個体生命を支える素機構の統合
      研究課題番号:12CE2007

      代表者
      2000年度~2004年度
      近藤 寿人
      研究者番号:70127083
      大阪大学・生命機能研究科・教授

      研究分担者

      杉野 明雄
      研究者番号:90231737
      大阪大学・生命機能研究科・教授

      田中 亀代次
      研究者番号:80144450
      大阪大学・生命機能研究科・教授

      濱田 博司
      研究者番号:00208589
      大阪大学・生命機能研究科・教授

      米田 悦啓
      研究者番号:80191667
      大阪大学・生命機能研究科・教授

      辻本 賀英
      研究者番号:70132735
      大阪大学・医学系研究科・教授

      配分額 総額:1990000千円

      研究概要(最新報告)

      本研究は、(1)それぞれの細胞が持つ核に与えられている一組の遺伝情報(ゲノム情報)がどのようにして読み出され、個体をつくるのか?(2)その個体では、ゲノムや細胞がうけるさまざまな損傷をどのように修復して健全な生命を維持するのか?という生命の基本問題に答えようとするものである。異体的な素機構(遺伝子複製・修復・転写、分化調節、アポトーシス、核 細胞質間輸送などに関するもの)の解析から出発しつつ、階層縦断的なアプローチからなる組織的な研究を実施して、個体の形成と個体生命の維持機構の全体像を示すことを目標とした。

      平成16年度には、以下に述べる研究の進展がみられた。

      1.分泌タンパク質Nodalとその阻害タンパク質の相互作用によって細胞内のSmad-FoxH1タンパク質複合体の活性が制御されて原始内胚葉領域が移動し、それが、胚の将来の脳(前側)部分を裏打ちして体の頭尾方向が決まることを示した。多系統のノックアウトマウスと高度の胚操作技術を駆使した。(濱田)

      2.その過程の後、神経誘導のプロセスによって、SOX2転写調節因子遺伝子が発現を開始して、胚の中の将来の脳を規定しながら頭部側より尾部側に向かって発現領域を広げる。神経誘導の開始、また、異なった脳部域を制御する5種類のエンハンサーを見つけて、神経誘導および脳の部域化の各ステップを分析した。SOX2は単独で作用するのではなく、PAX, POUファミリーの転写複合体をつくり、それらの複合体がもつDNA結合と活性の特異性にもとづいて遺伝子群を制御することを示した。(近藤)

      3.転写と共役したDNA修復に関与するXAB2蛋白質複合体を中心とした研究をすすめた。色素性乾皮症A群(XPA)蛋白質に結合する蛋白質であるXAB2を含む蛋白質複合体の精製を行い、分析した。XAB2蛋白質コア複合体は6種類の構成因子からなることがわかった。複合体構成因子の幾つかはスプライシング因子として知られているものであった。XAB2をノックダウンした細胞は、TCR能が低下し、紫外線高感受性となり、mRNAスプライシングにも異常を示した。XAB2が、TCR、転写、スプライシングに関与する多機能性蛋白質複合体の繋ぎめ的因子であることが示された。(田中)

      4.DNA複製開始に必須な新しい蛋白複合体GINS(Sld5-Psf1-Psf2-Psf3の複合体)を分析した。この蛋白複合体は染色体複製に必須なDNA polymerase εと直接相互作用して、染色体複製開始反応を行っていることをin vivo及びin vitroで明らかにした。一方、この染色体複製開始を厳密に制御しているCdc7/Dbf4 protein kinase複合体の複製開始反応における機能解析を行い、Cdc7/Dbf4複合体がMcm2-7複合体に定量的に結合することが重要であることを明らかにした(杉野)

      5.アポトーシス反応の惹起にかかわるミトコンドリア膜透過性の制御をノックアウトマウスを用いて解析した。ミトコンドリア膜透過性亢進に関わることが示唆されていたシクロフィリンDノックアウトマウスを作製した。このマウスのミトコンドリアは、Caなどにより誘導される膜透過性亢進現象を起こさないことを示した。また、ミトコンドリア膜透過性に関与する可能性を見いだした新規のミトコンドリア膜チャネルの機能の詳細な解析を実施した。(辻本)

      6.転写調節因子の核局在化シグナル受容体であり、importin βと核蛋白質の結合を仲介するアダプダー分子であると考えられていたimportin αが、importin βと関係なく、それ自身の能力で核膜孔を通過できることを示し、輸送機構の多様性を明らかにしてきた。また、importin βの変異体を利用することにより、核膜孔の核内外通過において重要なimportin βの核膜孔複合体相互作用領域を決定することができ、核膜孔通過の方向性決定の理解に向けた研究を進めることができた。(米田)
      https://kaken.nii.ac.jp/d/p/12CE2007.ja.html

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    8. 「杉野明雄」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%89%E9%87%8E%E6%98%8E%E9%9B%84

      >捏造に関与したといわれる杉野明雄教授は、故岡崎令治博士とともに、岡崎断片の発見の実験に関与し、その後、Nalidxic酸の標的としてのDNA gyraseの発見、DNAポリメラーゼεの発見など真核細胞の複製開始と伸長とその制御について数々の発見を行い、 ...
      http://www.nig.ac.jp/labs/NigPrjct/sensai/vol02/greeting/greeting.html

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  57. iPSで小脳神経細胞 共著者に笹井元副センター長
    2015年1月30日3時0分 読売新聞

    理研 運動機能治療に期待

     運動機能をつかさどる小脳の神経細胞を、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製できたと、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)の六車むぐるま恵子・専門職研究員らの研究チームが発表した。小脳の難病の治療法開発につながるとしている。論文は米科学誌セルリポーツ電子版に30日、掲載される。

     論文には、STAPスタップ細胞論文の共著者で、昨年8月に自殺した笹井芳樹・理研副センター長(当時)も名を連ねる。笹井さんと六車さんが責任著者として、昨年6月に投稿した。

     チームは2010年、神経細胞への変化を促す複数の試薬をマウスのES細胞(胚性幹細胞)に加え、小脳で中心的な役割を担う神経細胞を作ることに成功した。この成果などをもとにして、人の小脳の神経細胞も作製できた。同じ方法で、iPS細胞からも作れることを確認した。

     人のiPS細胞から大脳や中脳の細胞を作った例はあったが、小脳の細胞は神経細胞の中でもかなり複雑な構造をしているため、成功例はなかった。チームは、小脳の神経細胞が傷ついて運動能力が落ちる難病「脊髄小脳変性症」の患者のiPS細胞から小脳の神経細胞を作り、治療薬の開発につなげる研究を進める。

     笹井さんは日頃、「研究を通じ、患者さんに夢を届けるのが使命だ」と話していたという。六車さんは「笹井さんの思いを受け継ぎ、研究をさらに発展させたい」としている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150129-118-OYTPT50517

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  58. 小保方氏処分、午後発表へ 理化学研究所

     STAP細胞論文問題をめぐり、山口俊一科学技術担当相は10日の閣議後会見で「午後に理化学研究所懲戒委員会の審査結果が発表される」と明らかにした。論文で不正を認定された小保方晴子氏(31)の処分が決まるとみられる。

     小保方氏は既に退職しており、実質的に処分はできないが、特定の処分に相当するとの結論を出す見込み。処分には減給、出勤停止、諭旨退職、懲戒解雇などがあるが、重い処分が予想される。

     理研は昨年4月、STAP論文に捏造と改ざんの不正があったと発表。さらに昨年末にSTAP細胞は、既存の万能細胞の胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものとほぼ断定。

    2015/02/10 11:38 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021001001479.html

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    1. このお粗末な捏造でっちあげネタで1年以上も引っ張れるなんて、大した三十路おぼこ娘役者だな…

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    2. 顧問弁護士を何人も抱える財力はどこから出ているのだろう…

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  59. 小保方元研究員 「懲戒解雇」相当の見解
    2月10日 16時27分

    STAP細胞の問題で、関係者の処分を検討していた理化学研究所は10日、小保方晴子元研究員について「懲戒解雇」に相当するという見解を発表しました。
    そのうえで、小保方元研究員の刑事告発と研究費の返還請求についても検討していることを明らかにしました。

    STAP細胞の問題で理化学研究所の調査委員会は、論文の4つのデータにねつ造などの不正があったと認定したうえで、STAP細胞を培養・凍結保存したとしていたものは実際には別の万能細胞のES細胞だったと結論づけています。
    これを受けて理化学研究所は懲戒委員会を開いて関係者の処分を検討してきましたが、10日、小保方元研究員について「懲戒解雇」に相当するとする見解を発表しました。
    小保方元研究員は去年12月に退職しているため、実質的な処分はできないということです。
    また、▽管理責任があったとして論文の共同著者の若山照彦山梨大学教授について「出勤停止」に相当するとしたほか、▽理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのセンター長だった竹市雅俊特別顧問を「けん責」の処分に、▽論文の共同著者としての責任があったとして丹羽仁史チームリーダーを「厳重注意」の処分としました。
    また理化学研究所は、小保方元研究員について刑事告発と研究費の返還請求を検討していることを明らかにしました。
    理化学研究所の見解について、小保方元研究員の代理人を務める三木秀夫弁護士は「コメントをすることはありません」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150210/t10015357671000.html

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    1. 小保方元研究員 「懲戒解雇」相当の見解
      2月10日 17時38分

      STAP細胞の問題で、関係者の処分を検討していた理化学研究所は10日、小保方晴子元研究員について「懲戒解雇」に相当するという見解を発表しました。
      そのうえで、小保方元研究員の刑事告発と研究費の返還請求についても検討していることを明らかにしました。

      STAP細胞の問題で理化学研究所の調査委員会は、論文の4つのデータにねつ造などの不正があったと認定したうえで、STAP細胞を培養・凍結保存したとしていたものは実際には別の万能細胞のES細胞だったと結論づけています。
      これを受けて理化学研究所は懲戒委員会を開いて関係者の処分を検討してきましたが、10日、小保方元研究員について「懲戒解雇」に相当するとする見解を発表しました。
      小保方元研究員は去年12月に退職しているため、実質的な処分はできないということです。
      また、▽管理責任があったとして論文の共同著者の若山照彦山梨大学教授について「出勤停止」に相当するとしたほか、▽理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのセンター長だった竹市雅俊特別顧問を「けん責」の処分に、▽論文の共同著者としての責任があったとして丹羽仁史チームリーダーを「厳重注意」の処分としました。
      また理化学研究所は、小保方元研究員について刑事告発と研究費の返還請求を検討していることを明らかにしました。
      理化学研究所が小保方元研究員について「懲戒解雇」に相当するという見解を示し、刑事告発と研究費の返還請求を検討していることについて、代理人を務める三木秀夫弁護士は「コメントをすることはありません」としています。

      「信頼回復に努めたい」
      「出勤停止」に相当するとされた論文の共同著者の若山照彦山梨大学教授は、「当時の研究室の主宰者としてこのような事態に至った責任を痛感しており、真摯(しんし)に受け止めます。皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを深く反省するとともにおわび申し上げます。今後は、この経験を踏まえ、教育と研究に全力で取り組むことで責任を全うし、信頼の回復に努めたい」というコメントを出しました。

      「責任重く受け止める」
      「けん責」の処分を受けた、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのセンター長だった竹市雅俊特別顧問は、「当時のセンター長として、研究の不正を事前に発見し不適切な論文の発表を防ぐことができなかった責任を重く受け止めております。懲戒を厳粛に受け止め、今後、研究者コミュニティーの一員として、正しい科学研究の発展のために、より一層の努力を払って参る所存です」というコメントを発表しました。

      「対応のまずさ浮き彫りに」
      今回の発表について、理化学研究所の改革委員会の委員を務めた中村征樹大阪大学准教授は、「理研は、問題の発覚直後から大ごとにしたくないという意図で対応し続けた結果、調査など不正への対応が後手後手に回った。小保方元研究員の退職願いも受理していて、結局、小保方元研究員を“処分できなかった”のではなく、“処分しなかった”形だ。理化学研究所の不正に対する対応のまずさが改めて浮き彫りになったといえる」と指摘しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150210/k10015357671000.html

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  60. 理研、小保方氏は「懲戒解雇相当」…効力なし
    2015年2月10日15時29分 読売新聞

     STAP細胞の論文不正問題で、理化学研究所は10日、論文の責任著者の小保方晴子・元研究員について、在籍していた場合の処分として「懲戒解雇相当」と発表した。

     小保方氏は昨年12月に理研を退職しているため効力はない。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150210-118-OYT1T50099

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    1. 脳・神経研究で実績…バイオサイエンス研解散へ
      2015年2月3日18時49分 読売新聞

       大阪市出資の財団が運営する生命科学の世界的な研究機関「大阪バイオサイエンス研究所」(OBI、大阪府吹田市)が、3月末で解散する。

       市が今年度限りで補助金を打ち切るのを受け、存続が困難になった。市所有の土地・建物は理化学研究所(理研、埼玉県和光市)に無償譲渡されるが、研究員らは引き継がれず、30年近い歴史に幕を閉じる。

       OBIは1987年、大阪市制100周年を記念し、「市民生活と福祉の向上、国際都市大阪の機能強化」などを目的に市と民間企業などが設立した。建物は建築家・丹下健三氏の設計。年約12億円の事業費は、国から支払われる科学研究費補助金(約6億円)のほか、市が負担する約6億円で賄ってきた。

       歴代所長には、体内で重要な働きを持つ酵素を発見した早石修氏、がんウイルス研究で有名な花房秀三郎氏(故人)らノーベル賞候補とも言われた研究者が就任し、脳や神経の基礎研究で実績を重ねた。2013年5月末までの10年間に世界の主要科学誌に掲載された論文は、大阪大医学部に匹敵する45本に上った。

       しかし、11年に就任した橋下徹市長は「市レベルで持つ施設ではない」として12年度から毎年補助金を25%ずつ削減し、今年度限りで廃止する方針を決定。これに伴い、約50人いた研究員の多くは大学や他の研究機関などへ移籍し、現在は13人にまで減少している。

       隣接地で「生命システム研究センター」を運営する理研と、土地・建物の無償譲渡について協議し、理研も今年1月、受け入れ方針を固めた。理研は吹田市と神戸市の2か所に分散している同センターの機能を、4月から吹田市に集約する方針。大阪市の担当者は「理研への施設譲渡で、長期的、安定的な研究拠点になる。大阪の科学技術の振興や成長戦略につながるはずだ」としている。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150203-118-OYT1T50121

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    2. [駆ける]「お家芸」微生物から創薬 長田裕之氏 60 理化学研究所
      2015年1月29日15時0分 読売新聞

       「医学が救うのは1人の患者だが、化学は万人を救う」。40年近く前に大学で専攻を決める際、医師になることを勧める父を、そんな言葉で説得して化学者の道へ進んだ。

       「格好の良いセリフだけど、実はオリジナルは(明治、大正時代を代表する化学者)高峰譲吉の言葉。父を説得するため、もっともそうな口実を探した」と笑う。

       今も世界中で売られる胃腸薬のもととなる消化酵素などを発見した高峰は、理化学研究所の生みの親の一人だ。その理研で、高峰のように、微生物が作る物質から、薬の候補を探す研究に取り組む。微生物を利用する発酵学の長い歴史を持つ日本にとって、お家芸と呼べる分野だ。

       小学生の時は、訳が分からないまま、たくさんのことを覚える理科が嫌いだったという。しかし、中学で「物質の最小単位は原子」「生命の最小単位は細胞」と習い、「なぜ、2種類の『最小単位』があるのか」と、科学的な好奇心が目覚めた。

       座右の銘は、松尾芭蕉の俳句の理念を示した「不易流行」。「研究手法はいろいろ変化しても、微生物を創薬に利用する重要性は、本質的には変わらない」と、研究者流に解釈する。

       これまでに発見した物質は約50種類。特に1991年に最初の論文を発表した「リベロマイシン」について、「わが子のように思える」と語る。その言葉には、20年以上、この物質の研究に打ち込んできたこだわりがにじむ。

       リベロマイシンは、大手食品企業との共同研究で、抗がん剤の候補として、群馬の山中の土にすむ新種の放線菌から見つかった。だが、期待したほどの抗がん作用はないことが分かり、いったんは使い道がなくなった。

       しかし、研究を続け、2006年、新たに骨粗しょう症に効果があることを突き止めた。海外の製薬会社から特許購入の打診もあった。条件が合わず断ったが、決して実用化をあきらめたわけではない。「研究すればするほど、新しい発見がある」。遅咲きの「わが子」の開花は近いと信じる。

      (森井雄一)

           ◇

       おさだ ひろゆき 1983年東京大大学院博士課程修了(農学)。米国立がん研究所研究員などを経て、理化学研究所主任研究員。2013年から理研環境資源科学研究センター副センター長も兼ねる。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150129-118-OYTPT50219

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    3. 「リバース(逆噴射)」レバーにいきなり切り換え思いっきりアクセルを全開にふかして逆走をはじめてどこへいこうとしているんだ理研…

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    4. 小保方氏は「懲戒解雇相当」…退職許可「妥当」
      2015年2月11日2時16分 読売新聞

       理化学研究所は10日、STAPスタップ細胞の論文不正の関係者4人に対する処分を発表した。

       データの捏造ねつぞうなど4件の不正が認定された小保方晴子・元研究員は、「懲戒解雇相当」と判断した。理研は、小保方氏に対する研究費返還請求や刑事告訴も検討中で、「1、2か月で結論を出す」と説明した。

       理研在籍時に小保方氏を指導し、今は山梨大教授の若山照彦氏は「出勤停止相当」とした。若山氏は、兼務する理研の客員研究員を解かれた。小保方氏の監督責任者だった竹市雅俊・理研特別顧問は、けん責の懲戒処分。竹市氏は、給与の1割を3か月、自主返納する。論文共著者の丹羽仁史・理研チームリーダーは厳重注意となった。

       小保方氏は昨年12月に理研を退職し、実際には処分できない。だが、理研は、STAP問題の社会的な影響を考慮し、就業規定が定める5段階の処分で、一番重い懲戒解雇に相当すると判断した。処分決定前に退職を認めたことに対する批判には、「妥当」と反論した。

       理研は、昨年末に不正の調査結果がまとまったことを受け、懲戒委員会による処分の検討を再開した。調査結果は、STAP細胞は別の万能細胞のES細胞(胚性幹細胞)とほぼ断定したが、ES細胞の混入経緯などは不明とした。

       理研はこの日の記者会見で、小保方氏の不正が、理研の業務の妨害にあたるかどうかや、ES細胞を誰かが盗んで混入したのではないかという観点から、「刑法上の対応が必要かどうかを検討する」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150210-118-OYT1T50099

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    5. STAP検証実験、小保方氏に1500万請求も
      2015年2月11日3時7分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文不正で、小保方晴子・元研究員ら関係者の処分を10日発表した理化学研究所は今後、研究費の返還請求について検討を急ぐ。

       国際出願した特許も、取り下げに向けて、米ハーバード大と協議していると明らかにした。

       この日、記者会見した理研の加賀屋悟・広報室長は、小保方氏に研究費の返還を求めるべきではないかという質問に、「(STAP細胞を作製できるかを調べた)検証実験の費用や、不正とされた研究費について返還を議論中」と答えた。1、2か月で結論を出す。

       ただ、返還請求額の見積もりは、簡単ではない。多くの専門家が「科学的に無意味」と指摘する中で、理研は1500万円かけて検証実験を進めた。小保方氏が若山照彦氏(現山梨大教授)の研究室にいた頃に行った研究は、どこまでが不正かの見極めは困難だ。

       関係者の処分の難しさも浮き彫りになった。「懲戒解雇相当」の小保方氏と「出勤停止相当」の若山氏は理研を離れ、処分できない。理研は、小保方氏を指導した笹井芳樹氏(昨年8月自殺)の処分も検討したが、結果は公表しなかった。

                ◇

       小保方氏代理人の三木秀夫弁護士は10日、大阪市内で報道陣に「お伝えすることはない。コメントは控える」と話した。若山氏は「責任を痛感している」とのコメントを発表した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150211-118-OYT1T50008

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    6. 申請せずマウス実験、小保方氏参加も無届け
      2015年2月11日14時25分 読売新聞

       STAP細胞の論文不正を巡り、小保方晴子・元研究員が2013年、マウスを使って行ったSTAP細胞の実験が、動物実験に必要な申請手続きを経ないまま行われていたことがわかった。

       論文の共著者で、研究室の責任者だった理研発生・再生科学総合研究センター(当時)の笹井芳樹・副センター長(昨年8月に自殺)が手続きを怠っていた。

       理研によると、この実験は、マウスの細胞からSTAP細胞ができる過程や、できた細胞の性質を調べたもの。小保方氏らが13年3月~12月、笹井氏の研究室で行い、得られたデータはSTAP細胞が存在する根拠の一つとされた。理研の規定では、動物実験は研究室の責任者が事前申請する必要がある。小保方氏が実験に参加することも届けていなかった。

       論文への疑義が出ていた昨年3月、同センターの内部調査で発覚。調査に対し、笹井氏は「(別の万能細胞である)ES細胞(胚性幹細胞)の研究範囲内で行ったつもりだった」と弁明したが、内部の審査委員会は「新規計画としてあらかじめ申請手続きを取る必要があった」と判断した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150211-118-OYT1T50041

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  61. 若山氏が山梨大センター長辞意 STAP責任を痛感

     山梨大は10日、若山照彦教授が、現在務める発生工学研究センター長を辞任する意向を示したと明らかにした。大学側は理事らによる特別委員会を設けて対応を検討し、3月中旬をめどに結論を出す。

     若山氏はSTAP細胞論文の共著者で、理化学研究所は10日、出勤停止相当と判断したと発表した。山梨大によると、若山氏は責任を痛感し、辞任を申し出たという。

     発生工学研究センターは、若山氏の研究室を兼ねており、マウスを用いた体細胞クローンや人工繁殖技術などを開発研究している。

    2015/02/10 19:08 【共同通信】
    http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021001002147.html

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    1. 小保方氏側「異議の手続きない」 代理人弁護士

       理化学研究所が小保方晴子氏(31)を「懲戒解雇相当」と判断したことについて、小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士は10日、既に理研の職員でないため、異議申し立てなどの手続きはないとの見解を明らかにした。

       理研が10日の記者会見で検討中とした小保方氏らに対する刑事告訴や研究費返還請求に関して、三木弁護士は「聞いていない」と話した。

       大阪市内で報道陣の取材に応じた。三木弁護士は、理研の判断は小保方氏が職員だとするならば懲戒処分が相当だとの結論であるため「一般論としては、こういう立場でそういう手続き(異議申し立て)はない」と述べた。

      2015/02/10 19:09 【共同通信】
      http://www.47news.jp/CN/201502/CN2015021001002142.html

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  62. STAP問題 形式的処分で終結 - 2015/2/10
    Yahoo!ニュース・トピックス
    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6149195

    STAP論文 「小保方氏解雇」に効力なく 理研、形式的処分で幕引き
    産経新聞 2月10日(火)19時52分配信

     「幕引きを図るつもりはない」。理化学研究所の加賀屋悟広報室長は10日、文部科学省で行った記者会見で、こう話した。しかし、小保方晴子氏の「懲戒解雇相当」に効力はなく、研究不正の追加調査や理事の処分は行わないという。責任の所在があいまいなまま、形式的な処分でSTAP問題は終結しそうだ。

     外部有識者からなる理研改革委員会は昨年6月、STAP問題の責任は小保方氏と、指導役だった笹井芳樹元理研副センター長、若山照彦山梨大教授が特に大きいと断じた。

     小保方氏は既に依願退職し、若山氏も理研から転出しており、処分できなかった。笹井氏は昨年8月に自殺しており、「責任は問えない」(堤精史人事部長)。結局、主な当事者はだれも処分されず、責任は明確化されなかった。

     また理研の調査委員会が昨年末、STAP細胞はES細胞だとほぼ断定したことで、ES細胞を混入させた人物の特定が新たな問題として浮上。しかし加賀屋氏は会見で「調査を行う予定はない」と語った。

     理研を運営する野依良治理事長と5人の理事は昨年10月、給与の一部を自主返納すると発表しただけで、経営責任の所在も不明瞭なままだ。

     これについても堤氏は、「経営責任は、給与の自主返納と改革への行動計画の遂行で果たしている」と説明。形式的な処分だけで事実上の幕引きとなる見込みで、信頼回復を果たせるのか疑問の声も出そうだ。

    【関連記事】
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    小保方氏、タレント転身説が浮上 会見の“演技力”に関係者注目
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    ゲームキャラ「ハルコ」 小保方さんを連想?で名前変更 スクエニ
    「孤高の天才」笹井氏、STAP問題で真意届かず 核心語らないまま
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000562-san-soci

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  63. 「意味がない」「組織の限界」=STAP処分に若手研究者-理研

     「夢の万能細胞」としてSTAP細胞が発表されてから1年余り。理化学研究所は10日、論文不正問題で関係者の処分を発表した。「懲戒解雇相当」とされた小保方晴子元研究員(31)が所属していた神戸市の旧発生・再生科学総合研究センター(CDB)の若手研究員からは、「意味のない処分」「これが限界」との声が聞かれた。
     STAP細胞問題の舞台となったCDBは、研究不正の発覚を受け規模を縮小。英語の略称は同じCDBだが、名称は多細胞システム形成研究センターに変更された。
     チームリーダーの一人は処分について「規定に照らせば妥当で、これが組織の限界」と一定の理解を示しながらも、「真相も分からず、明確に責任を取る人もいない。処分を引き延ばしたことでダメージだけ大きくなった印象」とため息をついた。
     別のチームリーダーは、小保方氏の解雇相当を「何の意味もない」と冷静に受け止める。「理研に限らず、不正を完全に防ぐことは不可能。今後は科学の視点で問題を解決することを、最優先でできる組織であってほしい」と話した。(2015/02/10-19:12)
    http://www.jiji.com/jc/c?k=2015021000822

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  64. [検証・STAP問題]<上>理研 責任論なき幕引き 特定法人狙い「改革」PR
    2015年2月15日3時0分 読売新聞

     理化学研究所と科学に対する国民の信頼を大きく損ねたSTAPスタップ細胞の論文不正問題。発覚からほぼ1年を経て、理研は10日、小保方晴子・元研究員ら関係者4人の処分を発表し、STAP問題は決着したとの姿勢を鮮明にした。世界の3大研究不正の一つとまで言われたSTAP問題の教訓と、残された課題は何か。3回にわたって検証する。

    (船越翔、冨山優介)

     「これ以上、STAP問題は調査しない」「経営陣は組織改革を着実に遂行することで責任を果たす」。理研の堤精史きよふみ・人事部長らは、処分を発表した10日の記者会見でこう話し、問題に一応の区切りがついたとの見解を示した。

     4件の不正が認定された小保方氏は「懲戒解雇相当」になった。理研在籍時に小保方氏を指導した若山照彦・山梨大教授は、実験データの確認が不十分だった責任を問われ「出勤停止相当」とされた。

     小保方氏の監督責任者だった竹市雅俊・理研特別顧問は、STAP研究を秘密扱いすることを容認したとして「けん責」。論文共著者の丹羽仁史・理研チームリーダーは「厳重注意」になった。

     実際には、小保方氏と若山氏は理研を退職し、処分できない。論文作成を指導した笹井芳樹氏(昨年8月に自殺)の処分の検討結果は公表しなかった。

     理研は小保方氏への研究費返還請求や刑事告訴の可能性にも言及。1、2か月で結論を出す方針だ。小保方氏代理人の三木秀夫弁護士は「ノーコメント」とする。

     理研が次に目を向けるのは、国が新設する「特定国立研究開発法人」の第1号となることだ。特定法人は「国の科学技術戦略を担うトップ研究機関」(内閣府幹部)との位置づけで、経営方針は閣議決定される。法人は破格の年俸を提示して、国内外から優秀な研究者を集められる。

     理研は本来、産業技術総合研究所とともに、昨年の国会で指定が決まるはずだった。だが、STAP問題の影響で特定法人の新設に必要な法案の国会提出が先送りされた。

     理研幹部は「特定法人の指定は、理研の存在意義にかかわる問題」と話す。先月、自民党の会合で、坪井裕・理研理事は「あとは(再発防止策と組織改革を)いかに実行していくかという段階にある」とアピールした。

    外部の「お墨付き」急ぐ

     理研が特定法人に向けた道筋を固める上で、不可欠なのが、昨秋以降、相次いで打ち出した再発防止策と組織改革に対する、第三者のお墨付きだ。

     理研は、再発防止策の一環として、研究倫理研修を強化した。以前から、研究責任者を対象とした研修はあったが、小保方氏を含めて対象者の半数が受講しないなど、制度は形骸化していた。現在は受講義務を全職員に拡大し、受けない場合は、実験室への立ち入りを禁止した。

     不正調査を進めやすくするため、実験ノートなどのデータは、原則5年の保管を義務づけた。

     組織改革では、小保方氏が所属した発生・再生科学総合研究センター(神戸市)を大幅に改組し、研究室を半減させた。外部有識者による理研改革委員会が昨年6月、「センター幹部の責任意識が低く、組織に構造的な欠陥があった」として、センター解体などを提言したことを受けた。第三者の視点から組織運営の問題点を指摘してもらう「経営戦略会議」も新設した。

     理研はこうした対応に関して、来月末までに前向きな評価を得ようと、財界の有力者や外部の研究者、弁護士を集めた「運営・改革モニタリング委員会」を新たに設置し、毎週のように説明を重ねている。

    「体質変わるか」

     再出発を急ぐ理研に、課題はないのか。再発防止策を浸透させ、実効性を高めるかぎは、内向きと言われる理研の組織体質の改善だ。

     理研改革委は昨夏、野依良治理事長ら経営陣の姿勢について「事実解明の積極性を欠き、責任の所在が明らかになることを恐れている」と厳しく指摘した。

     理研は昨年末に公表した不正調査の最終結果で、STAP細胞は別の万能細胞のES細胞(胚性幹細胞)だったとほぼ断定したものの、ES細胞混入の経緯は突き止められなかったとした。

     だが、もっと早期に調査を徹底すれば、真相解明はもう少し進んだかもしれない。理研は当初、1か月半で調査を打ち切り、幕引きを図った。その後は「調査は不要」と、拡大する疑惑から目をそらし、結局、本格的に調査を再開したのは9月だった。

     こうした経営陣の消極的な姿勢が、STAP問題の対応を混乱させたという批判は根強い。理研OBは「経営陣が何とかなると楽観し、徹底した調査が遅れたため、理研に大きな傷が残った。だが、誰も責任を取らない。なれ合いの経営陣が本当に組織の体質を変えられるのか」と語る。

     経営陣は、給与の一部を自主返納しただけで、自分たちの責任問題にふたをした。野依理事長の記者会見は昨年8月が最後だ。理研広報室は「組織改革に取り組む最中で、理事長は取材を受けられない」とする。

     再発防止策も心もとない。研究倫理研修は、インターネットで学習する「eラーニング」が主体。受講者は「一般的な不正防止ルールの説明を読んだ後に、クイズを解くだけ。この研修で不正が防げるなら苦労しない」と話す。

     理研内に、他に研究不正が隠れていないかという調査も不十分だ。理研は研究者約3000人に、不正がないかの確認を求めた。だが、自主的な点検で報告義務はない。明らかになったのは、10件程度の表記ミスなどだけだ。

     特定法人の指定について、自民党議員は「また同じような不正が出てこないと言い切れるのか。本当に大丈夫かを見極めたい」と話す。文部科学省幹部も「理研は、まず足元を固めることが大切だ」と慎重な見方を示す。再出発への道は険しい。

     【理化学研究所】1917年に設立され、埼玉県和光市など13か所の拠点で、幅広い研究を行う。研究者、事務職員は合計約3700人で、2014年度予算は約834億円。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150214-118-OYTPT50485

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    1. [検証・STAP問題]<中>不正の経緯解明できず
      2015年2月22日3時0分 読売新聞

       「故意の混入の疑いを拭えないが、結論は出せなかった。調査能力と権限の限界と考える」。STAPスタップ細胞の論文不正を調べた理化学研究所調査委員会の桂勲委員長は、昨年12月の記者会見で、こう説明した。

       調査委は、残った細胞の遺伝情報の解析などから、STAP細胞の正体は、既存の万能細胞のES細胞(胚性幹細胞)だったとほぼ断定する調査結果を公表した。

       しかし、計3回聴取した小保方晴子・元研究員を含め、関係者全員がES細胞の混入を否定し、経緯は突き止められなかった。



       「ATP」という化学物質を巡っても、謎が深まった。

       ATPは、細胞のエネルギーとなる化学物質「アデノシン3リン酸」の略称。小保方氏は調査委に対し、STAP細胞作製に必要な酸性溶液を作る原料として、「やっぱりATPを使った方が、断然できるんです」と語った。

       小保方氏の実験ノートにも、ATPに関する記述が複数あった。しかし、昨年1月に発表されたSTAP論文に、ATPへの言及はなく、「塩酸を使った」と書かれていた。

       作製のカギとなる物質は、なぜ、論文で伏せられたのか。ずさんな論文が世に出た経緯を解明するきっかけになる可能性があり、調査委も関心を示したが、関係者の説明は最後まで食い違った。



       調査と並行して行われた検証実験で、小保方氏と理研チームは、ATPなどを使って、繰り返し作製を試みた。小保方氏の実験は、ビデオカメラと立会人による監視下で行われた。

       理研関係者は「小保方氏は、STAP細胞はあると信じ切った感じで、熱心に取り組んでいた」と証言する。

       しかし、実験は思うように進まず、昨年12月、打ち切られた。理研関係者は「実験終了の1~2か月前になると、小保方氏は立会人の前で、突然、泣き出すことがあった」と話す。

       こうした小保方氏の様子は、大詰めを迎えた調査にも、影を落とした。理研は実験打ち切りと同時に、小保方氏の退職を発表した。その理由を「心労が重なっている」と説明した。

       外部の専門家が集まった調査委には、波紋が広がった。退職によって、実質的な処分は免れる。ある委員は「寝耳に水だった。処分を公正に判断するために調べていたのに、しらけた」と漏らす。



       理研は「調査はやり尽くした」とするが、他にも疑問は残る。

       論文作成を指導した理研の笹井芳樹氏は、昨夏自殺する前、「ES細胞では説明できない」と語っていた。笹井氏や若山照彦・山梨大教授らベテランの共同研究者は、どうして、不自然な実験データをうのみにしたのか。

       丹羽仁史・理研チームリーダーは昨春、疑惑に反論する形で、STAP細胞の詳しい作製方法を追加で発表した。しかし、本当に作製できるかは確かめなかった。なぜ、この時、慎重に立ち止まらなかったのか。

       研究不正に詳しい八代嘉美・京都大准教授は「問題が起きた経緯と背景を徹底的に明らかにしなければ、科学界全体の教訓として生かせない」と指摘する。(木村達矢)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150221-118-OYTPT50445

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  65. ガセネタつかまされて身を持ち崩した人…

    永田寿康 - Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E7%94%B0%E5%AF%BF%E5%BA%B7

    「永田寿康 偽メール」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B0%B8%E7%94%B0%E5%AF%BF%E5%BA%B7+%E5%81%BD%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB

    堀江メール問題 - Wikipedia
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E6%B1%9F%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C

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  66. 野依良治氏 理研の理事長辞任へ
    3月6日 15時05分

    理化学研究所の野依良治理事長が、今月いっぱいで辞任する意向であることが分かりました。STAP細胞の問題では給与の一部を自主返納していて、辞任の理由には、在任期間が長くなり、高齢となったことなどを挙げているということです。
    現在、76歳の野依氏は、平成15年に理化学研究所の理事長に就任し、3期目の任期を務めています。
    今の任期は、3年後の平成30年3月までですが、野依氏は文部科学省に対し、今月いっぱいで理事長を辞任する意向を伝えたということです。
    理由について、野依氏は、理事長としての在任期間が長くなり、高齢となったことなどを挙げているということです。
    平成13年にノーベル化学賞を受賞した野依氏は、その2年後の平成15年に、独立行政法人となった理化学研究所の初代の理事長に就任しました。
    去年のSTAP細胞の問題では、研究の不正を防止するための態勢が不十分だったとして、給与の一部を自主返納しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150306/k10010005941000.html

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    1. 理研・野依理事長が辞任へ…STAP問題区切り
      2015年3月6日14時34分 読売新聞

       理化学研究所の野依良治理事長(76)が、今月末で辞任する意向を政府に伝えていたことがわかった。

       辞任の理由として、理事長在任が長くなり、高齢となったことなどをあげたという。理研を所管する文部科学省も了承し、後任の人選に入った。近く閣議に報告し、了解を得る。

       野依氏は2003年10月から理事長を務め、3期12年目。現在の任期は18年3月までで、任期途中での辞任になる。

       野依氏は、STAPスタップ細胞の論文不正問題を受けた理研の組織改革が近く一段落すれば、国から「特定国立研究開発法人」の指定を受ける環境が整うことから、進退を決断したとみられる。

       野依氏は13年に3期目を引き受けた際、理事長職は特定法人の指定にめどがつくまでという考えを示していたという。

       STAP問題で、理研は今月中に、組織改革の進展について、外部有識者による評価結果を公表する予定だ。野依氏は昨秋、組織運営の責任を明確にするとして、給与の一部を自主返納した。その後、去就が注目されていた。

       野依氏は01年にノーベル化学賞を受賞した。理研が03年に特殊法人から独立行政法人へ移行した際、理事長に就任した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150306-118-OYT1T50101

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    2. 野依・理研理事長の辞任を了承…後任選びに着手
      2015年3月6日23時33分 読売新聞

       文部科学省は、理化学研究所の野依良治理事長(76)が今月末で辞任することを了承し、後任の人選に着手した。

       決まり次第、閣議に報告し、了解を得る。

       野依氏は、2018年3月まで任期を残したままの辞任となる。文科省に対し、在任が3期12年目に入り長くなったことなどを辞任の理由に挙げたという。

       STAPスタップ細胞の論文不正問題では、野依氏ら理研経営陣の消極的な対応が、真相究明を混乱させたとの批判が根強い。論文不正の疑惑が判明した昨春、1か月半で調査を終了。次々と浮上した新たな疑惑に対して、本格的に調査を再開したのは、昨年9月だった。

       外部有識者による理研改革委員会は、経営陣の姿勢について「事実解明の積極性を欠き、責任の所在が明らかになることを恐れた」と厳しく指摘した。

       野依氏がこのタイミングで辞任を決断した背景には、STAP問題にほぼ区切りがついたとの判断があるとみられる。理研の組織改革に対する外部評価の報告書が、今月中に公表される見通しで、国のトップ研究機関「特定国立研究開発法人」の指定を受けるために必要な環境は整いつつある。

       野依氏は01年にノーベル化学賞を受賞した。理研が03年10月に特殊法人から独立行政法人へ移行した際、理事長に就任した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150306-118-OYT1T50214

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  67. STAP細胞問題 山梨大が若山教授を職務停止処分
    3月6日 17時39分

    STAP細胞の問題で、山梨大学は論文の共同著者の若山照彦教授について厳重注意を行うとともに、「発生工学研究センター」のセンター長の職務を3か月間停止する処分を発表しました。
    STAP細胞の問題で、理化学研究所は先月、管理責任があったとして論文の共同著者の若山照彦山梨大学教授について「出勤停止」に相当するという見解を発表しました。
    これを受けて、若山教授から山梨大学の学長に対して、自身が務める「発生工学研究センター」のセンター長を辞職したいという申し出があり、大学の特別委員会で処分を検討してきました。
    その結果、若山教授の研究不正行為は認定されていないものの、社会に重大な影響を及ぼし、大学のイメージを損なう面があったなどとして、山梨大学は6日付けで若山教授に対して厳重注意を行うとともに、「発生工学研究センター」のセンター長の職務を先月10日から3か月間停止し、この間の管理職手当を支給しないことを通知しました。
    若山教授は「今回の事態を招いた責任を痛感しており、真摯(しんし)に受け止めています。今後は細心の注意を払いつつ、教育と研究に全力で取り組むことで責任を全うし、研究者としてまた教育者として、信頼の回復に努めたいと思います」というコメントを出しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150306/k10010006131000.html

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    1. 山梨大、STAPの若山氏処分…社会に重大影響
      2015年3月6日21時11分 読売新聞

       STAPスタップ細胞の論文不正問題で、山梨大は6日、論文の共著者で同大教授の若山照彦氏(47)に対し、厳重注意とするとともに、現在務めている同大の発生工学研究センター長としての職務を3か月間停止する処分を発表した。

       理化学研究所は今年2月、小保方晴子・元研究員を「懲戒解雇相当」、理研在籍時に小保方氏を指導した若山氏を「出勤停止相当」と判断した。これを受け、若山氏が大学側にセンター長の辞任を申し出たため、大学側が対応を検討。若山氏の研究の不正行為は認定されていないものの、社会に重大な影響を及ぼしたなどとして、辞任ではなく職務停止の処分を決めた。

       若山氏は、「今回の事態を招いた責任を痛感し、おわび申し上げる。今後は細心の注意を払いつつ、教育と研究に全力で取り組むことで責任を全うし、信頼の回復に努めたい」とのコメントを発表した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150306-118-OYT1T50156
      http://www.yomiuri.co.jp/science/20150306-OYT1T50156.html

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  68. 理研、小保方氏の告訴見送り…謎残し究明終える
    2015年3月16日16時1分 読売新聞

     STAPスタップ細胞の論文不正問題で、理化学研究所は、捏造ねつぞうなど不正4件を認定した小保方晴子・元研究員(31)の刑事告訴はしない方針を決めた。

     近く理研の不正防止策などに対する評価をまとめる外部有識者らの「運営・改革モニタリング委員会」も、告訴見送りを容認する見通し。STAP問題は、昨年1月の論文発表から約1年2か月を経て、不正の経緯に謎を残したまま、真相究明を終えることになる。

     理研は先月、小保方氏を「懲戒解雇相当」とする処分を発表。「STAP細胞は、別の万能細胞であるES細胞(胚性幹細胞)が混入したもの」とした昨年末の調査結果に基づき、小保方氏を含む誰かが理研のES細胞を盗んだ可能性などを検討した。

     しかし、関係者によると、保管中のES細胞は誰でも持ち出せる状態で、混入の経緯は突き止められていない。理研が弁護士と相談した結果、故意ではなく器具の誤操作で混入した可能性も排除できず、新たな証拠を得る見通しはないと判断。告訴の要件に該当するような疑義はないと結論づけたという。

     また、小保方氏の不正が理研の業務を妨害したとまでは認められないと判断した。

     理研は「これ以上は調査はしない」と説明しており、混入などの経緯は解明されないままの幕引きとなる。

     小保方氏への研究費の返還請求は、理研で引き続き検討する。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150316-118-OYT1T50081

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    1. 理研、小保方晴子氏の刑事告訴見送りへ
      < 2015年3月16日 16:41 >

       STAP細胞問題をめぐって、論文に不正が認定され、すでに退職した小保方晴子元研究員について、理化学研究所が刑事告訴をしない方針を固めたことがわかった。

       STAP細胞論文をめぐっては、ねつ造や改ざんなどの不正が4件認定され、小保方元研究員は去年12月に理化学研究所を退職。その後、理研は小保方元研究員の処分について、規定の中で最も重い「懲戒解雇相当」と発表し、刑事告訴についても検討してきた。しかし関係者によると、法的措置に訴えることが有効かどうかなどを検討した結果、刑事告訴を見送る方針を固め、今月中にも最終決定する方針だという。

       理研では、小保方元研究員に対する研究費の返還請求については引き続き検討するとしている。
      http://www.news24.jp/articles/2015/03/16/07271097.html

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    2. 【STAP論文】理研「小保方晴子」元リーダーの刑事告訴見送る方針…「真相」究明至らず
      2015.3.16 20:06 産経ニュース

       STAP細胞の論文不正問題で理化学研究所は、捏造(ねつぞう)や改竄(かいざん)で計4件の不正を認定した元研究員の小保方(おぼかた)晴子氏(31)を刑事告訴しない方針を固めた。関係者が16日、明らかにした。今週中にも理事会を開いて正式に決定する。STAP問題は不正の真相に至らないまま究明を終えることになった。

       理研の調査委員会は昨年12月、STAP細胞は別の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものと断定。これを受け理研は、小保方氏を含む何者かが理研のES細胞を盗んで混ぜた疑いを視野に、窃盗罪などで告訴すべきか検討していた。

       しかし、小保方氏が所属していた研究室にあったES細胞は、誰でも持ち出せる状態だった上、実験中の偶然のミスで混入した可能性も否定できないと判断した。また、理研は今後、STAP問題について追加調査しない方針を決めており、新たな証拠が見つかる可能性もないことから、告訴を見送る。

       理研改革の進行状況を監視している外部有識者委員会も「混入者の特定は問題の本質ではない」などとして、告訴の見送りを月内に認める方向だ。
      http://www.sankei.com/life/news/150316/lif1503160036-n1.html

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    3. 理化学研究所「論文捏造は犯罪とみなさない」

      ってか?

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  69. 小保方晴子「200回以上成功している」
    https://www.google.co.jp/search?q=%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%E5%9B%9E%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E6%88%90%E5%8A%9F

    【STAP細胞】小保方氏「STAP作製、200回以上成功」 正当性強調★23
    http://www.2nn.jp/search/?q=200%E5%9B%9E%E4%BB%A5%E4%B8%8A&e=

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  70. 理研の新理事長、前京大総長の松本氏起用へ
    2015.3.19 19:39

     今月末で辞任する野依良治・理化学研究所理事長(76)の後任に、前京都大総長の松本紘(ひろし)氏(72)を起用する方向で政府が検討していることが19日、分かった。近く閣議で了解される見込み。

     松本氏は京大工学部卒で専門は宇宙プラズマ物理学。京大超高層電波研究センター長、副学長などを経て平成20年に総長に就任。iPS細胞研究所の設立に尽力し、昨年9月に退任した。野依氏は15年に理研理事長に就任。在任期間が長く高齢であることを理由に辞任する。
    http://www.sankei.com/life/news/150319/lif1503190030-n1.html

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    1. 利権科学のトンデモぶりがさらにパワーアップすることになるな…

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    2. ま、もうとっくにこういった人間じゃないとトップに据えられない超医科様スーパーグローバル組織と化しているのだろう…

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    3. 理研理事長に松本氏浮上 野依氏後任、前京大学長

       STAP細胞問題で揺れた理化学研究所で、退任の意向を示している野依良治理事長(76)の後任として、政府が前京都大学長の松本紘氏(72)を軸に調整を進めていることが19日、関係者への取材で分かった。理研理事長は、閣議了解を経て文部科学相が任命する。

       松本氏は奈良県出身、京大工学部卒で専門は宇宙プラズマ物理学。昨年9月末まで6年間、京大学長を務めた。政府の宇宙政策委員会の委員も務めている。

       理研はSTAP細胞問題を受けて組織改革を進めている。政府は改革の進捗を注視しており、新理事長の選定に管理運営能力を重視したとみられる。

      2015/03/19 21:16 【共同通信】
      http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015031901001858.html

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  71. 小保方氏「STAPの確認十分でなかった」
    3月20日 12時25分

    STAP細胞の問題で、万能細胞作製の決定的証拠とされた緑色に光り出す細胞について、小保方晴子元研究員が去年11月、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言を調査委員会にしていたことが分かりました。

    4月の記者会見の発言とは異なる内容で専門家は、理研は、詳しい証言内容を明らかにすべきだとしています。
    緑色に光り出す細胞は、体の細胞が、万能細胞に変わったものだとされ小保方元研究員らが去年1月の記者会見でもSTAP細胞が出来た決定的な証拠だと映像などを発表しました。
    これに対して、多くの専門家からは細胞が死んだ時に光る「自家蛍光」という現象でSTAP現象とは関係がないという指摘が出ましたが、小保方元研究員は、4月の記者会見で自家蛍光ではないことを確認していると否定していました。
    ところが、NHKが去年11月に小保方元研究委員が調査委員会に証言した内容を入手したところ「自家蛍光なんじゃないかとかそこまで思ってなかった」と話し、委員から「調べれば簡単に分かりますよね」と尋ねられると「やってなかった」「甘かった」などと答え、STAPと判断するための確認が十分できていなかったという内容の証言をしていました。
    映像は、自殺した笹井芳樹元副センター長がSTAP細胞を信じる根拠だと話していたもので理化学研究所の対応にも影響を与えたと指摘されています。東京大学医科学研究所の上昌広特任教授は「真相解明が遅れるなど重大な影響が出たおそれがある。STAP細胞は否定されたが小保方氏自身がどう説明したのか理研はもっと明らかにする必要がある」と話しています。これについて小保方晴子元研究員の見解を、代理人の弁護士を通じ求めましたが、回答はありませんでした。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150320/k10010022211000.html

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    1. これを白昼堂々のゴールデンタイムにやるということは、大いなるミテミテネタなんだなと…

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    2. 理研、小保方氏に60万円返還請求 

      理化学研究所が、STAP論文で研究不正が確定した小保方晴子氏に、論文の投稿料約60万円の返還請求。

      2015/03/20 16:25 【共同通信】
      http://www.47news.jp/FN/201503/FN2015032001001728.html

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    3. 小保方氏へ論文掲載費60万円返還請求で幕引き
      2015年3月20日21時7分

       理化学研究所は20日、STAPスタップ細胞の論文で4件の不正が認定された小保方晴子・元研究員に対し、英科学誌ネイチャーに論文2本を掲載するのにかかった費用約60万円の返還を請求すると発表した。

       小保方氏を刑事告訴しないことと、出願中の関連特許の権利を放棄することも明らかにした。

       理研は、小保方氏の研究全体が不正だったとは言えないとして、返還請求の対象を掲載費に限定した。不正調査の経費や、STAP細胞の有無を検証した実験の費用は請求しない。告訴見送りは、弁護士らの意見を踏まえて判断した。

       米ハーバード大の関連病院と共同出願した特許については、STAP細胞が存在しなかったことが判明し、理研が持つ権利を放棄することを同大側へ伝えたという。理研の坪井裕理事は、この日の記者会見で「研究不正の規定に基づく一連の措置はこれで終了する」と説明した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150320-118-OYT1T50132
      http://www.yomiuri.co.jp/science/20150320-OYT1T50132.html

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  72. 【STAP問題】理研外部委の評価結果(要旨)
    2015.3.20 21:18 産経ニュース

     平成26年8月に策定されたアクションプランに基づく理研改革の進捗(しんちょく)を評価し、新たに見直すべき事項を提言することを目的に、同様の問題の再発を防止する観点で検討した。

     理研が改革に向けて真摯(しんし)に取り組んでいる状況を確認できた。アクションプランで実施するとした体制が構築され、規程も制定されており、これらを適切に運用するための取り組みが機能し始めている。

     STAP論文は主要著者の1人が理研発生・再生科学総合研究センター研究ユニットリーダー着任後に投稿された。不正認定された事項には、着任前に同センター客員研究員として、また国内外の大学で取得したデータも含まれており、それらのデータについて共著者間の内容確認が甚だ不十分だった。さらに著名な研究者たちが共著者として論文発表し、理研が歴史的発見として報道発表したことで、結果的に虚構に加担することとなり、大きな社会的問題を引き起こした。
    http://www.sankei.com/life/news/150320/lif1503200033-n1.html

     その最大の原因は、研究現場での科学的批判精神に基づく実験結果の相互検証の欠如、論文作成時の科学的主張の整合性に関するチームとしての検討不足にある。研究不正防止の観点から、なぜ理研がそのような事態を許したかが重要だ。

     センターでの研究記録管理や共同研究、論文投稿、報道発表などの健全な研究活動を行う環境整備が不十分だったこと、規程や倫理教育などの取り組みに実効性がなかったことなどを十分に踏まえ、アクションプランを着実に機能させていくことを強く要望する。

     今回の事案が社会的問題にまで発展し、約1年にわたり社会に過大な期待と疑念を生じさせたことに関し、理研がスピード感を持って説明責任を果たしたかという点では、なお一層の努力が必要だった。

     研究不正防止は規程や規則を整備し、順守を促すだけでは達成できない。役員、研究者など全メンバーが役割・責任を自覚した上で、研究倫理意識を高め合う風土を醸成すること、そのための実効性の高い仕組みの構築が必要だ。
    http://www.sankei.com/life/news/150320/lif1503200033-n2.html

     次の項目を提言する。

     (1)持続的なガバナンス(統治)の強化 日常業務の順守事項をチェックし報告する流れの具現化、内部監査の充実、公益通報制度の適正運用、内部統制システムの充実、メンタルヘルスケアの継続的実施

     (2)研究不正防止策の深化 発表時のチェック機能強化、研究記録管理の好ましい事例の探索、研究倫理教育や啓発の充実、年度目標・人事面談などにおけるコンプライアンス(法令順守)目標の設定

     (3)情報共有に関わる取り組みの充実 研究倫理教育責任者の課題や経験の共有化、理研研究政策リトリート(討議)の活用

     理研は今後一丸となってアクションプランの取り組みを継続し、上記の提言に取り組み、高い規範を再生し、より建設的な「社会のための理研改革」を実現すべきだ。世界の科学界をリードする「新生の理研」となることを期待する。
    http://www.sankei.com/life/news/150320/lif1503200033-n3.html

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  73. 下村文科相「理研改革に一定のめどたった」
    3月23日 18時30分

    下村文部科学大臣は、埼玉県和光市にある理化学研究所で、STAP細胞の問題を受けた研究不正を防ぐための取り組みを視察し、理化学研究所の改革に向けて一定のめどがたったという認識を示しました。

    STAP細胞の問題を受けて、理化学研究所が取りまとめた研究不正の再発防止に向けた取り組みについて、先週、外部の有識者で作る委員会は、「適切に機能し始めていて、改革への道筋がついている」とする評価結果をまとめました。
    これを受けて、下村文部科学大臣は23日、埼玉県和光市にある理化学研究所を視察し、野依理事長らから、今回の問題を受けて、新たに研究コンプライアンス本部を設置するなど組織改革を行い、研究倫理教育の徹底を進めているなどと報告を受けました。続いて、下村大臣は、現場の研究者から、実験ノートに、どのように実験内容を整理して記録しているのかなどについて説明を受けました。
    下村大臣は、視察のあと、記者団に対し、外部の有識者で作る委員会の評価は妥当だとしたうえで、「理研改革に一定のめどがたったと考える。今後も理化学研究所の全役職員が一丸となって取り組みの実効性を高めていくことが大変、重要だ」と述べました。
    一方、理化学研究所を研究者に高額な報酬を支払うことができる「特定国立研究開発法人」に指定する法案の取り扱いについては、「いろいろな方々の理解が必要で、すぐ国会に出すという段階には至っていない」と述べ、今後、関係省庁などと協議する考えを示しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150323/k10010025421000.html

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    1. 野依理事長「誠に遺憾で心からおわび」
      3月23日 19時14分

      先週、STAP細胞の問題の真相究明を、事実上、終結させた理化学研究所の野依良治理事長が23日夕方に記者会見し、「問題を事前に防げなかったことは、誠に遺憾で、心からおわびする」と陳謝しました。

      STAP細胞の問題について、理化学研究所は先週、犯罪の疑いがあるかどうかを判断する証拠を集めるのは難しいなどとして、小保方晴子元研究員を刑事告訴しないことを決め、真相究明に向けた作業を事実上、終結させました。
      これを受けて、野依理事長は23日、下村・文部科学大臣に面会したあと、夕方から記者会見し、「STAP細胞はなかった、ということを改めて申し上げたい。問題は、研究現場での相互チェックが不十分だったことに起因している。倫理教育の不徹底により、問題を事前に防げなかったことは誠に遺憾で、心からおわび申し上げたい」と陳謝しました。
      一方で、野依理事長は、問題の最大の責任は研究を行った研究者自身にあるという認識も併せて示しました。
      また、問題が起きてからの研究所の対応が後手に回ったという指摘に対しては、「若干の間違いはあったが、その場その場で適切な判断をしてきた」と述べ、対応に大きな問題はなかったという見解を示しました。
      野依氏は今月いっぱいで理化学研究所の理事長を辞任しますが、会見では「一般的に、大学でも公的な研究機関でも、研究不正の問題で組織の長が引責辞任した例は皆無だ」と話し、STAP細胞の問題の責任を取っての辞任ではないことを強調しました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150323/k10010025511000.html

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    2. 理研・野依理事長の退任決定 24日に閣議了解

       下村博文文部科学相は23日、STAP細胞問題で揺れた理化学研究所に関し「明日、閣議了解をいただく人事を提案したい」と述べ、野依良治理事長(76)の退任を決めたことを明らかにした。埼玉県和光市の同研究所を視察し、記者団に述べた。後任は松本紘・前京都大学長(72)の見通し。

       STAP問題の影響で、理研を特定国立研究開発法人に指定する法案が先送りにされているが、下村氏は「この視察をもって、すぐ国会に出すという段階には至っていない」との認識を示した。

       野依氏は下村氏の視察後に記者会見したが「人事に関わることは申し上げられない」と繰り返した。

      2015/03/23 19:30 【共同通信】
      http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015032301001937.html

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    3. 理研・野依理事長あす辞任決定 STAP問題の引責は否定
      2015.3.23 19:42 産経ニュース

       理化学研究所の野依良治理事長(76)は23日、埼玉県和光市の理研本部で会見し、STAP細胞の論文不正問題を受け進めてきた再発防止への改革について、めどは立ったとの認識を示した。野依氏は今月末で辞任する意向を固めており、下村博文文部科学相は24日の閣議で野依氏辞任の了解を求め、正式に決定する考えを明らかにした。

       野依氏はSTAP問題について「組織として未然に防げなかったことは誠に遺憾であり、心からおわび申し上げる」と陳謝。自身の進退については「人事に関わることなので今の時点で申し上げることはできない」と言及を避けた。一般論として、研究不正を理由に研究機関のトップが引責辞任することはないと述べた。

       一方、外部委員会が20日に公表した再発防止に向けた取り組みの評価結果については「改革の道筋がついたと評価されたことはありがたい」と述べた。

       これに先立ち同日、理研本部を視察した下村文科相は、理事長人事について記者団に「あす閣議了解をいただく人事を提出したい」と述べた。後任は前京都大総長の松本紘(ひろし)氏(72)が就任するとみられる。
      http://www.sankei.com/life/news/150323/lif1503230038-n1.html

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    4. 理研・野依理事長、表情硬く進退明言せず 「改革実現」を強調
      2015.3.23 20:53 産経ニュース

       「事後対応には至らない点があり、おわびする」。理化学研究所の野依良治理事長は23日の記者会見で、硬い表情で約1年間に及んだSTAP問題への釈明を繰り返した。自身の責任や進退は明言せず、「今年度内に改革を実現することが自分の責任だった」と再発防止に力を注いだことを強調した。

       野依氏はSTAP問題が起きた理由について「(研究倫理に関する)規定を作り、教育を施すといいながら、それができていなかったこと」と説明。発覚後の対応が遅れて問題が長期化したことについては、「一般社会の関心とスピード感についていけなかった」と反省点を口にした。

       記者団からは進退に関する質問が集中。下村博文文部科学相が同日、野依氏の退任を明らかにしたにもかかわらず、最後まで「申し上げることはできない」の一点張りで、歯切れの悪い対応に終始した。辞任後に改めて会見するかどうかも明らかにしなかった。

       組織の運営責任について問われると、自身や理事が給与の一部を自主返納したことを挙げ「これ以上の責任を取る必要はない。新たな処分は検討していない」と言い切った。
      http://www.sankei.com/life/news/150323/lif1503230042-n1.html

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  74. 小保方氏に研究費4600万…返還要求は60万
    2015年3月24日7時18分

     STAPスタップ細胞の論文不正問題で、理化学研究所が、不正調査と検証実験などSTAP問題の対応にかけた経費は、総額8360万円に上ることが分かった。

     これとは別に小保方晴子・元研究員には、昨年12月の退職までの2年弱に、研究費計4600万円を支給していた。

     理研は23日、小保方氏に対し、英ネイチャー誌に2本の論文を掲載するのにかかった費用約60万円の返還を求める文書を郵便で送った。請求がごく一部にとどまったのは、理研の判断で実施した不正調査と検証実験の費用を小保方氏に負担させることは、法律的な観点から難しいと判断したためとみられる。

     理研によると、8360万円の内訳は、弁護士への相談に2820万円、検証実験に1740万円、細胞の試料の分析に1410万円、調査委員会の開催に940万円、記者会見場の準備など広報活動に770万円など。一方、2013年3月に研究責任者として採用した小保方氏に支給した研究費は、実験装置の購入費や研究スタッフの人件費、研究室の内装工事代など計4600万円だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150323-118-OYT1T50137

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    1. STAP問題、最大の責任は現場…野依理事長
      2015年3月24日9時5分

       今月末で辞任する理化学研究所の野依良治理事長は23日、理研本部(埼玉県和光市)で、昨年8月以来、約7か月ぶりに記者会見を開いた。

       STAP問題に対するこの1年余りの対応を振り返り、「科学的な検証と、社会が求めるスピード感、価値観に隔たりがあったが、その場その場で最も適切な判断をしてきた」と話し、大きな問題はなかったとの認識を示した。

       進退については「人事のことは申し上げられない」と繰り返し、言及を避けた。ただ、「一般的に大学など自立的な研究をやるところでは、(研究不正で)組織の長が引責辞任する例は皆無」と述べ、STAP問題による引責辞任との見方を否定した。

       自らの責任問題は、昨秋、給与の一部を自主返納したことで済んでいるとの見解で、「(STAP問題の)最大の責任は、現場の研究者にある。研究チーム内の相互チェックが重要だった」と話した。

       野依理事長の会見に先立ち、下村文部科学相は理研本部を視察。報道陣に「理研改革に道筋がついているという(外部有識者委員会の)評価は妥当だ。改革には、一定のめどが立った」と述べた。野依理事長の交代は、24日の閣議で了解される予定で、STAP問題は終結する。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150324-118-OYT1T50018

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    2. 理研理事長、前京大学長・松本氏に正式決定
      2015年3月24日12時30分

       政府は24日、任期途中の今年3月末で辞任する理化学研究所の野依良治理事長(76)の後任に、前京都大学長の松本紘ひろし氏(72)を充てる人事を正式決定した。

       発令は4月1日付。野依氏の残りの任期を引き継ぎ、2018年3月まで務める。STAPスタップ細胞の論文不正問題を受けた理研の改革に取り組むことになる。

       松本氏は京大工学部卒。08~14年に京大学長を務め、教養教育を一元化した国際高等教育院の設立など、改革を進めた。国の宇宙政策委員会委員を務める。

       下村文部科学相は24日の閣議後の記者会見で、「大胆な改革を成し遂げた実績がある。理研が研究機関の使命を果たすことを期待したい」と述べた。

                ◇

       野依氏は24日、理研のホームページに談話を載せ、「理研の総合力を発揮し、発展させていただけることを信じている」と、新理事長への期待を述べた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150324-118-OYT1T50081

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  75. 理研実習生、向精神薬密輸…「頭すっきりする」
    2015年3月23日22時22分 読売新聞

     シンガポールから向精神薬を密輸入したとして、兵庫県警などは23日、シンガポール国籍で理化学研究所播磨事業所(兵庫県佐用町)の実習生マリク・シャリフ・マリカル容疑者(26)(同町光都)を麻薬取締法違反(向精神薬の輸入)容疑で逮捕したと発表した。

     マリカル容疑者は「頭がすっきりするので使っていた」と、容疑を認めているという。

     県警によると、マリカル容疑者はシンガポールの母親に向精神薬を送るよう依頼し、今年2月10日、航空便で180錠を輸入した疑い。関西空港内での税関の荷物検査で見つかり、今月5日に逮捕された。

     マリカル容疑者は同国に住んでいた際、処方を受けて服用していたというが、今年1月の来日後、「多忙で病院に行く暇がなかった」などと話しているという。

     理研の播磨事業所は、マリカル容疑者の業務内容について「明らかにできない」としている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150323-118-OYT1T50121

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  76. 【社説】理研新体制へ 「STAP」に何を学んだのか
    2015年3月29日1時38分 読売新聞

     失われた科学研究への信頼を取り戻せるのか。理化学研究所に課せられた責任は重い。

     STAP細胞問題で揺れた理研の体制改革に道筋がついたとして、野依良治理事長が今月末で退任することになった。後任には松本紘・前京都大学長が4月1日付で就く。

     野依氏は記者会見で、STAP問題について、「研究が虚構というのが大事な結論。大きな意味で真相は解明できた」と述べた。

     果たして、そうだろうか。

     理研はこの1年余、調査や検証実験などSTAP問題対応に8360万円を費やした。調査委員会は昨年末、STAP細胞は既知の万能細胞の混入とほぼ断定した。だが、誰が、なぜ混入したのかという肝心な点は謎のままだ。

     混入した人物が特定できないため、刑事告訴は断念した。

     データ捏造ねつぞうなどの不正を認定した小保方晴子・元研究員は昨年12月に退職した。懲戒解雇相当との処分が出たのは今年2月だ。小保方氏には、論文掲載料に相当する約60万円の返還だけを求める。

     ちぐはぐな印象は拭えない。

     野依氏は理研の対応について、「一般社会の関心事やスピード感と乖離かいりがあった」と認めた。

     一方で、給与の自主返納により責任は果たしたと述べ、「(研究不正で)組織の長が引責辞任する例は皆無だ」と強調した。

     この発言にも違和感を覚える。問題とされているのは、疑義が生じた後の組織としての対応だ。

     STAP論文について、理研は昨年3月に最初の調査が終了した後、著者に論文撤回を勧告し、追加調査は行わないと表明した。早期収拾を図ったのだろう。疑義が拡大し、新たな調査委員会を設置したのは9月になってからだ。

     小保方氏の研究室の試料を解析し、細胞の真偽を明らかにするという姿勢を早い段階で示していれば、混乱が長引くことはなかったのではないか。

     理研はガバナンス(組織統治)の強化に向け、外部委員を含む経営戦略会議を新設し、倫理教育の徹底など不正防止策を講じた。

     STAP不正の最大の原因は、現場の研究者の間で、実験結果の相互検証や論文作成時の対話が欠けていた点にある。

     自由に研究ができる環境と、組織としての規律を両立させることが重要である。

     日本を代表する研究機関である理研が、社会の負託にどのように応えていくのか。新理事長の手腕も問われている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150328-118-OYT1T50146
    http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150328-OYT1T50146.html

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    1. 「新理事長の手腕」(笑)。

      期待するほうがバカ…

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    2. 読売は、小保方案件の東京女子医大Twinsセルシード方面にはすっとぼけの態度を決め込んでるのな…

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    3. >「研究が虚構というのが大事な結論。大きな意味で真相は解明できた」

      それって、組織的確信犯的な「STAP細胞(現象)捏造」論文でっちあげでした、と言っているように聞こえるが…

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    4. 参考記事

      教育科学 理研理事長、前京大学長・松本氏に正式決定 3/24 12:30
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150324-118-OYT1T50081

      教育科学 STAP問題、最大の責任は現場…野依理事長 3/24 9:05
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150324-118-OYT1T50018

      教育科学 小保方氏に研究費4600万…返還要求は60万 3/24 7:18
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150323-118-OYT1T50137

      社会 理研実習生、向精神薬密輸…「頭すっきりする」 3/23 22:22
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150323-118-OYT1T50121

      教育科学 小保方氏へ論文掲載費60万円返還請求で幕引き 3/20 21:07
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150320-118-OYT1T50132

      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150328-118-OYT1T50146

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  77. NHKニュース WEB特集
    『小保方証言』STAP問題の真相 - 2015/3/24
    http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0324.html

    『小保方証言』STAP問題の真相
    3月24日 22時57分

    先週の金曜日(3月20日)、理化学研究所は小保方晴子元研究員に対して論文投稿に関わる費用約60万円の請求を行うことを発表した。
    当初検討するとしていた調査にかかった費用数千万円の請求や、小保方元研究員の刑事告訴については見送ることを決めたという。
    STAP細胞の研究不正によって理研が被った損害をこれ以上具体的に確定できないこと、そして小保方元研究員がES細胞を混入させたという証拠がないというのが理由だ。
    これで理研としてのSTAP細胞への対応は一応の幕引きとされることとなった。
    しかし、1年以上にわたって日本社会を巻き込む形で続いたSTAP細胞問題の真相は、本当に明らかになったのだろうか。
    これまでSTAP問題を追い続けてきたNHKの取材班は、小保方晴子元研究員が理研の調査委員会に対して行った証言の内容を入手した。
    そこには、理研が公表した最終報告書には書かれていないこの問題の真相に迫る重要な証言があった。
    (科学文化部 藤原淳登記者)

    STAPの決定的証拠「緑に光る細胞」の真相

    STAP問題の中心にいた小保方晴子元研究員は、去年4月9日に記者会見で「STAP細胞はあります」と訴えて以降、数々の不正疑惑に公の場で答えることがないまま、去年12月21日に理研を退職した。

    みずからのことばで不正疑惑に答えなかった小保方元研究員だが、取材班が入手した証言内容には、小保方元研究員と不正を追及する調査委員の迫真のやり取りが記録されていた。
    中でも注目したのは、STAP細胞の存在を揺るがす「緑色に光る細胞」についての証言だ。

    緑色に光る細胞は、STAP細胞が出来る瞬間を捉えた決定的な証拠だとして去年1月の記者会見で発表され、その映像は繰り返しニュースなどで報道されたので、目にしたことのある人も多いだろう。

    この決定的証拠とされた緑色に光る細胞が、実はSTAP細胞とは何ら関係のないものだったかもしれない、そして小保方元研究員自身がそのことに気がついていたかもしれないと言われると、どう感じるだろうか。
    この緑色に光る細胞について、論文の共同著者で去年8月に自殺した笹井芳樹副センター長(当時)は「STAP現象が無いと説明できない」ものだと会見で繰り返し話していた。

    つまり、STAP細胞の論文を世界的な科学雑誌「ネイチャー」に掲載するのに大きな役割を果たした一流の研究者たちが、この「緑色に光る細胞」を見てSTAPの存在を信じていたのだ。
    ところが、去年11月の調査委員会で小保方元研究員は、これがSTAP細胞であることを十分に確認していなかったという内容の証言をしていた。詳しいやり取りは後述するが、この意味は極めて重い。

    「自家蛍光ではない」と明言していたが・・・

    実はこの「緑色に光る細胞」については、早い段階から「自家蛍光」という別の現象ではないかという指摘が出ていた。
    「自家蛍光」は細胞が死ぬ際にはよく観察される現象だ。
    STAP細胞とは全く関係がない。
    小保方氏らが行った実験でもSTAP細胞が出来た瞬間だと主張するのなら自家蛍光ではないことを確かめることは最低限必要だった。

    この点について、去年4月9日の会見で記者から質問され、小保方元研究員は、こう答えている。
    「その光が自家蛍光でないことも確認しております」

    小保方元研究員の証言

    ところが、この会見の7か月後。
    理研の第2次調査委員会の場で、小保方元研究員は次のように証言した。

    委員「死んだ細胞が光ったっていうの(=自家蛍光)と、色で区別されていました?緑以外の光が出ているかどうか」
    小保方氏「私、それ、すごく今では甘かったなと思うんですけれども(中略)赤ちゃんのマウスでやったら光ったんですね。結構。で、もう私それがもう嬉しくて、本当に嬉しかったんですよ。なので、あんまりそれが、自家蛍光なんじゃないかとか、そこまでは思ってなかったんです。正直」
    委員「でも、スペクトル調べれば簡単に分かりますね?」
    小保方氏「そうなんですよね。それをやれば良かったんですけど」
    委員「やってなかった」
    小保方氏「はい。やってなかった。それにライブセルイメージングでやったときに(中略)少し死細胞が入っていることは、まあ分かっていたといえば分かっていたので、まあそういう、あまり死んだ細胞の自家蛍光っていうことに関しては、正直」

    委員「気にしてない?」
    小保方氏「あの、甘かったと思って」
    少しわかりにくいかも知れないが、「スペクトルを調べる」というのは、自家蛍光かどうかを確認する最も手軽な方法だ。
    STAP細胞が出来た時に出す光は緑色。
    一方、自家蛍光の場合は緑色だけでなく、赤色など他の色も出すことが多い。
    これは顕微鏡のフィルターを変えることで簡単に調べられる。
    これが「スペクトルを調べる」という意味だ。
    ところが、小保方元研究員は「自家蛍光かどうか、そこまでは思っていなかった」と答えていた。
    フィルターを変更して調べることもしていないというのだ。
    去年4月の記者会見で、あれだけはっきりと「確認した」と話したのとは矛盾している。

    「自家蛍光ではない」という言葉の影響

    小保方元研究員が去年4月の会見で堂々と話した「自家蛍光ではないことも確認しております」という発言は、STAP細胞問題の解明に大きな影響を及ぼしたと多くの専門家が指摘する。
    先述のように、笹井芳樹副センター長(当時)らは、緑色に光る現象をSTAP細胞の最大の証拠の一つだとして信じていた。
    これが単なる自家蛍光だった可能性のあることが事前に分かっていれば、STAP細胞の存在を信じることは簡単にはできなかったはずだ。
    今週(3月23日)、理化学研究所で会見を開いた野依良治理事長は、理研は論文に疑義が生じてからもSTAP細胞が存在するという前提で対応にあたっていたことを認め、当時の対応には反省すべき点があったと述べた。

    「STAP細胞はあるはずだ」という認識で、論文不正問題に取り組んだことが、対応の遅れを招き、理研の傷口を大きくした最大の要因になったと考えられる。

    小保方証言を把握していなかったと話した理研

    小保方元研究員のこの証言は、理研が設置した調査委員会の場で出たものだ。

    ところが、先週(3月20日)理化学研究所が小保方元研究員の刑事告訴見送りを発表した会見の際、NHKが理研の広報や理事たちにこの点を質問したところ、証言の詳細は把握していないという答えが返ってきた。
    一方で、刑事告訴を見送る決定は、調査委員会が行った詳細な調査を検討した結果行ったと説明をした。
    これでSTAP問題に決着がついたと本当に言えるのだろうか。

    再発防止は出来るのか

    一連の理研の記者会見を見ていたある研究者は「理研の対応は科学者の立場から見ても理解できるものではない。理研はまだ何かを隠そうとしているように思えてしかたがない」と諦め顔でつぶやいた。
    また、別の海外の研究機関に所属する研究者は「日本では研究不正はノーリスクハイリターンだということを改めて確認できた」と話した。
    STAP細胞問題は、理研の、そして日本の科学の信頼性を揺るがした。失った信頼を再び取り戻すためには、徹底的に原因を追及し、それを広く社会に説明していくことが求められている。それができてこそ本当に有効な再発防止策が実現するはずだ。
    真相の解明に手を抜くと、再び深刻な研究不正という形で跳ね返ってくることを私たちは忘れてはならない。

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  78. 【STAP論文】
    小保方氏が論文掲載料返還 理研口座に60万円
    2015.7.7 11:27 産経ニュース

     理化学研究所は7日、STAP細胞の論文不正問題で研究不正を認定した元研究員の小保方晴子氏(31)から、論文掲載料約60万円が返還されたと発表した。理研が研究費の一部として3月下旬以降、小保方氏に返還を求めていたもので、国に返納する。

     理研によると、返還されたのは昨年1月に英科学誌ネイチャーに掲載され、その後、撤回されたSTAP細胞論文2本の掲載料。今月初めに弁護士から返還すると連絡があり、6日付で理研の口座に入金が確認された。小保方氏からは連絡はないという。

     理研はSTAP細胞の研究自体は行われたとして、研究費のうち不正論文の掲載に要した費用だけを返還請求していた。
    http://www.sankei.com/affairs/news/150707/afr1507070012-n1.html

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  79. 小保方氏らネイチャー論文、共著者申し出で撤回
    2016年2月27日12時37分

     元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らの2011年の論文が撤回されたと、英科学誌ネイチャーが25日、発表した。

     論文中の二つのグラフが酷似しているとの指摘があり、小保方氏以外の共著者3人が撤回を申し出た。同誌は小保方氏にも接触を試みたが、連絡がつかなかったという。

     論文は、再生医療に用いる「細胞シート」の性質を、マウスで評価するための手順をまとめた内容。STAPスタップ論文を発表する2年半前の11年6月、「ネイチャー・プロトコルズ」誌に掲載された。

     筆頭著者は小保方氏で、責任著者は岡野光夫てるお・東京女子医大特任教授。ほかに同大と早稲田大1人ずつの計4人の共著だった。ネイチャーによると、共著者3人が、グラフの元データを確認できないため撤回を要望、深く謝罪したという。

     岡野氏は26日、読売新聞の取材に、「内容すべてが間違いとは考えていないが、修正すべき図があるのは事実。このまま放置しておくわけにいかないので取り下げた」と述べた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160227-118-OYT1T50098

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    1. 「岡野光夫 再生医療 細胞シート セルシード」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B2%A1%E9%87%8E%E5%85%89%E5%A4%AB+%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8C%BB%E7%99%82+%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88+%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89

      >細胞シートによる再生医療実現プロジェクト
      www8.cao.go.jp/cstp/project/tokku/hokoku/hokoku6.pdf

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    2. 「若山照彦 丹羽仁史 笹井芳樹 西川伸一 竹市雅俊 相澤慎一 野依良治」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8B%A5%E5%B1%B1%E7%85%A7%E5%BD%A6+%E4%B8%B9%E7%BE%BD%E4%BB%81%E5%8F%B2+%E7%AC%B9%E4%BA%95%E8%8A%B3%E6%A8%B9+%E8%A5%BF%E5%B7%9D%E4%BC%B8%E4%B8%80+%E7%AB%B9%E5%B8%82%E9%9B%85%E4%BF%8A+%E7%9B%B8%E6%BE%A4%E6%85%8E%E4%B8%80+%E9%87%8E%E4%BE%9D%E8%89%AF%E6%B2%BB

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    3. 小保方氏らの論文 英誌が撤回 - 2016/2/27
      Yahoo!ニュース・トピックス
      http://news.yahoo.co.jp/pickup/6192726

      <小保方氏ら4人論文>英科学誌が撤回 共著者3人申し出
      毎日新聞 2月27日(土)11時29分配信

       ◇「ネイチャー・プロトコルズ」 11年に報告

       英科学誌「ネイチャー・プロトコルズ」は、元理化学研究所研究員の小保方晴子氏(32)らが2011年に報告した論文を、1月13日付で撤回したと発表した。責任著者で日本再生医療学会前理事長の岡野光夫・東京女子医大特任教授ら、小保方氏以外の共著者3人が撤回を申し出たという。同誌は「小保方氏にコメントを求めようとしたが連絡がつかなかった」としている。

       論文は再生医療に用いる細胞シートの性能に関する内容で、STAP細胞とは関係がない。筆頭著者は小保方氏で、共著者は岡野氏と大和雅之・東京女子医大先端生命医科学研究所長、常田聡・早大教授。

       発表によると、論文内の二つの図が酷似しているなど複数の問題があり、共著者3人が、図の元データを確認できず、結果に確信が持てないとして撤回を申し出たという。この論文に関しては、STAP論文問題が発生した14年から、インターネット上で疑義が指摘されていた。【須田桃子】
      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160227-00000027-mai-sctch

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    4. 小保方氏の別の論文撤回、英誌
      STAP以前、グラフ酷似
      2016/2/27 18:26 共同通信

       英科学誌ネイチャーの姉妹誌「ネイチャープロトコルズ」は27日までに、小保方晴子氏がSTAP細胞論文より前に発表していた別の論文を撤回したと発表した。論文の図表にある2枚のグラフが酷似するなどの問題があった。

       論文の内容はSTAP細胞とは関係がない。共著者4人のうち、小保方氏以外の3人が「生データが残っておらず、結果に確信が持てない」と撤回を申し出た。同誌は、小保方氏とは連絡がつかなかったとしている。

       論文は2011年6月30日付で掲載され小保方氏が筆頭の著者。責任著者を岡野光夫・東京女子医大特任教授が務め、計4人の共著となっている。
      http://this.kiji.is/76244136963442171

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    5. 小保方氏の別の論文 グラフ酷似で撤回 英科学誌、STAP以前
      2016.2.27 18:33 産経ニュース

       英科学誌ネイチャーの姉妹誌「ネイチャープロトコルズ」は27日までに、小保方晴子氏がSTAP細胞論文より前に発表していた別の論文を撤回したと発表した。論文の図表にある2枚のグラフが酷似するなどの問題があった。

       論文の内容はSTAP細胞とは関係がない。共著者4人のうち、小保方氏以外の3人が「生データが残っておらず、結果に確信が持てない」と撤回を申し出た。同誌は、小保方氏とは連絡がつかなかったとしている。

       論文は2011年6月30日付で掲載され小保方氏が筆頭の著者。責任著者を岡野光夫・東京女子医大特任教授が務め、小保方氏の指導教官だった大和雅之・東京女子医大教授と常田聡・早稲田大教授の計4人の共著となっている。再生医療用の細胞シートをマウスに移植する手法に関する論文。
      http://www.sankei.com/life/news/160227/lif1602270030-n1.html

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