2019年11月18日

やっぱり東大受験を断念、人工知能「東ロボくん」 (笑)

( 【AI】東大目指す人工知能 いまだ偏差値57.8(2浪中) 改め)

ろくすっぽ自発的な「会話」すらできない「人工知能」なんて、「知能」の名に値しない…

人工知能「東ロボくん」 東大を断念
2016年11月8日 18時09分 NHKニュース

東京大学合格を目指し、毎年、センター試験の模試を受けてきた人工知能の「東ロボくん」が、東大合格を諦め、進路変更することを開発チームの国立情報学研究所のグループが明らかにしました。

東大合格を目指す「東ロボくん」は、国立情報学研究所の新井紀子教授らを中心に大手の情報通信企業などが参加して開発してきた人工知能です。ことし有名私立大学に合格し、2022年春までに東京大学に合格するのが目標で、去年のセンター試験の模試では470余りの大学で「合格率80%以上」を示すA判定を獲得しました。

これまで順調に成績を伸ばしてきた東ロボくんですが、教科書などの情報と検索技術によって正解にたどりつく世界史などは得意な一方、文章の意味を理解して、問題文を読み解く「読解力」がなかなか向上しませんでした。このため国語や英語などの科目では、今後の成績向上に限界があり東大合格の水準にあたる偏差値70以上にまで成績を上げることは現在の技術では難しいと判断したということで、ことしで東大合格は諦め、“進路変更”を決めました。

(中略)

新井教授は有名私立大学に合格できる自信は出来た。東ロボくんはこのあたりで“浪人”を終わりにして合格した大学に入学するのがよいのではないかと思う。今後、人工知能の社会への導入は必至で、人間が人工知能に勝るのは読解力だ。人工知能に負けない子どもたちを育てる教育を提案する研究に力を入れていきたいと話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161108/k10010760361000.html


インチキいかさま「人工知能」研究ごっこで、詐欺的な公的研究費を掠め取り続けるのは、いいかげんにしろよ。


(追記11/8 2016)
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それって、ほんとうに「知能」といえるのかい?(笑)。実際の入試の過去問を解かせてみて、正答率は何%? なんか成績を「粉飾」してそうなんだけどな。実際のところはもっと… 

東大合格目指すAI、模試で私大8割「A判定」
2015年11月15日 読売新聞

 東京大合格を目指す人工知能(AI)「東とうロボくん」が、大学入試センター試験の模擬試験で、平均点を大きく上回る成績を達成したと、国立情報学研究所などが14日、都内で開かれた成果発表会で明らかにした。

 私立大の約8割と国公立大33校で、「合格可能性が80%以上」のA判定になった。

 東ロボくんの挑戦は3年目。通信教育大手のベネッセコーポレーションが作成し、実際に今年6月に行われた模試を解き、受験生の成績と比較した。

 その結果、5教科8科目(計950点満点)で計511点、偏差値57・8という好成績だった。昨年の5教科の偏差値は47・3、一昨年は45・1で、年々着実に伸びている。8科目のうち4科目で平均点を超え、特に、数学1A、数学2B、世界史Bの3科目では、偏差値が60を超えた。

 東大合格までまだ道のりは遠いが、プロジェクト代表の新井紀子・同研究所教授「多くの国公立大にも合格できるようになり、喜んでいる。ただ、最先端のAIでも、解けない問題があり、AIの可能性と限界が見えてきた」と話した。
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151114-118-OYT1T50122


せっかくの「人工知能」に、わざわざ「東大」入学の価値観を刷り込んだら、そりゃもう、頭脳としては劣化の一途をたどるだけじゃないのかな?(笑)。

いくら問題の正答を出せるようになったとしても、答案用紙に自分の名前を記述することすらできないんだったら、無用の長物だよ。

それにしても、「私大の約8割と国公立大33校」が偏差値60以下向けだったとは…

(追記2015/11/15)
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東大目指す人工知能 模擬試験に挑戦
2013年11月22日 17時17分 NHKニュース

コンピューターに人間と同じような知能を持たせようと研究が進む人工知能。
将棋やチェスなどで人間に勝ったことはよく知られていますが、最近は、話しかけると答えるスマートフォンや家電製品、それに、国産の新型ロケット「イプシロン」にも搭載されるなど、その技術は社会で活用され始めています。
国立情報学研究所を中心に研究が進む人工知能は、将来、東京大学の入学試験突破を目指しています。この秋、大手予備校が作成した模擬試験に挑戦しました。
この人工知能はどんな“受験生”で、模擬試験の手応えはどうだったのか、研究を統括する国立情報学研究所の新井紀子教授に話を聞きました。

(つづきはコメント欄へ)



「人工知能(Artificial Intelligence)」(ぐぐる先生)



心の社会

マーヴィン・ミンスキー 『心の社会』
http://www.amazon.co.jp/dp/4782800541



(2013年11月23日)

194 件のコメント:

  1. 人工知能「東ロボくん」とは

    模擬試験に挑戦したのは、「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトで研究を進めている人工知能で、「東(とう)ロボくん」と呼ばれています。
    人工知能の研究は、1980年(昭和55年)以降、言語の処理や音声・画像認識といった分野に細かく分かれて進歩してきました。それらを再び連携させて人工知能をさらに進化させようと、おととし本格的に研究が始まりました。東京の国立情報学研究所を中心に、国内外のおよそ50の企業や研究機関からおよそ200人の研究者が携わっています。
    「東ロボくん」は2016年度(平成28年度)までに大学入試センター試験で高得点をマークし、2021年度(平成33年度)に東京大学の入試を突破することが目標に掲げられています。
    「ロボ」という名前が付いているものの、今はコンピューター上のプログラムで人型のロボットではないため、その姿や形を見ることはできません。
    新井教授は「タスク(課題や処理)ごとに、それぞれの研究機関などで開発されていて、『東ロボくん』の頭脳(プログラム)は、今は分散している。2年後には1つに統合したい」と話しています。

    計算は得意、でも常識は苦手・・・
    「東ロボくん」は、人間をはるかに超える能力を発揮する“秀才”のようにも思えますが、意外なところに得意・不得意があります。
    比較的、得意なのは、例えば英語なら、リスニングのほか、正しい文法で記された英文の和訳や和文の英訳、それに、単語の意味やアクセントの位置を問う問題です。また、過去の出来事を答える世界史や日本史の暗記問題や、現代語に翻訳して選択肢を答える古文の問題なども比較的、得意だということです。
    単純な計算問題も得意だということですが、センター試験や東大の入試ではあまり出題されません。一方、苦手なのは、人間の常識、経験で得たこと、それに、状況判断などを問われる問題です。
    英語の場合は、日常生活の会話の中の空欄を埋めるような問題では、一般常識は分かっているという前提で、語学力を問うものが多いということです。
    例えば、ピザを買うとき、どんな飲み物を注文できそうか、ラージやスモールなどどういうサイズがありそうか、人間には想像がつきますが人工知能には分かりません。知り合いとレストランで食事をしたあと、代金を割り勘にするか、別々に払うか、人間は雰囲気で判断しますが、こうしたことも人工知能には苦手で、答えを間違えることがあるということです。
    また、物理の問題は、物体の動きなどをシミュレーション(計算)で解こうとしますが、最初の速度や摩擦など、何を無視して解くべきかが分からず、計算が止まってしまうということです。
    さらに、写真を認識するのは得意でも、人間が描いたイラストや図形などを読み取るのは苦手だということで、試験問題を理解するのも難しい場合があるということです。
    こんな「東ロボくん」について、研究者であり“母親”でもある新井紀子教授は「すごく真面目で、言われたことはちゃんとやる。でも、すごくKY(ケーワイ、空気読めない)。数学で図形を見れば分かるような問題は苦手なのに、数学者の私が解けなかった問題は5秒で解いた。母ながら、この子の気持ちは分からない」と話しています。

    初めて模試に挑戦

    本格的な研究が始まっておよそ2年。
    “猛勉強”を続けてきた「東ロボくん」は、先月中旬と今月上旬、大手予備校が作成した模擬試験に初めて挑戦しました。
    挑戦したのは、センター試験の模擬試験8科目と、東大入試の模擬試験のうち文系と理系の数学で、いずれも本物の受験生たちに出題された問題を1問1時間で挑みました。
    新井教授は「ことしは、どこかの大学について模擬試験でA判定をもらって、来年、再来年はA判定になる大学を増やし、『うちの子はこんな大学に合格できるんですよ』って近所の人に自慢してみたい心境です。でも、今回の模擬試験は、どの科目も難しくて、特に英語が難しかった。きっと東大はE判定だと思う」と話していました。
    模擬試験の結果は、今月23日に東京の代々木ゼミナールで発表されます。
    科目ごとの得点や偏差値、それに、合格可能性の判定などについて、研究者が報告するとともに、予備校の講師が講評を明らかにすることになっています。
    東大入試突破という目標に向けて、どうやって人工知能の長所を伸ばし短所を補っていくか、「東ロボくん」と研究者にとって最初の試練になりそうです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131122/k10013268521000.html

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  2. 人工知能 400大学で合格圏内に
    11月23日 18時36分

    東京大学合格を目標に、国立情報学研究所などが中心となって開発を進めている人工知能「東ロボくん」が、大手予備校のセンター試験の模試を初めて受験し、全国およそ400の大学でA判定を獲得する成績を収めました。

    「東ロボくん」は国立情報学研究所や大手電機メーカーなどが共同で開発を進めている人工知能で、9年後の2022年春までに、東京大学の入学試験を突破できる知能の開発が目標です。
    23日は都内の大手予備校で東ロボくんが受けた初のセンター試験の模試の結果を講評するイベントが開かれ、900点満点中387点を獲得したことが発表されました。
    この得点は偏差値で見ると45ですが、「数学I・数学A」と「世界史B」、「日本史B」の3科目では平均点を上回り、国公立の大学1校を含む全国404の大学で、8割以上の確率で合格できるA判定を獲得しました。
    東ロボくんは市販のUSBメモリーにも入る4ギガバイトほどのプログラムで、例えば数学では、日本語の質問を数式に変換してその意味を理解し、問題を解くことができます。
    しかし、問題文が長くなると理解が不正確になり間違うことが多くなるということです。
    このため、質問文が短い「数学I・数学A」や、あらかじめ記憶した知識を引き出して問題に答える日本史や世界史では比較的高い得点となりましたが、国語や英語など、質問の文章がより長く、あいまいな表現が多く含まれるものになると、正しい答えを出せなくなるということです。
    このプロジェクトのリーダーで国立情報学研究所の新井紀子教授は、「人のことばの意味を理解できる次世代の人工知能が出来れば、人の働き方など社会は大きく変化する。長期的な目で開発を進め、世界をリードする人工知能に育て上げたい」と話しています。

    どうやって問題を解く

    「東ロボくん」は今回、受験した7つの科目それぞれについて違う解き方をしています。
    これは、東ロボくんのプログラムが科目ごとに分けられて、それぞれ別の研究者が開発を進めているためです。
    例えば、歴史では、「東ロボくん」のプログラムに世界史や日本史の教科書がまるごと入っていて、今回の模試では、この教科書にある情報だけで問題を解いています。具体的には、質問文にあることばの中から「邪馬台国」といった固有名詞やそれに関係がありそうな「統治」や「人物」といった単語をキーワードとして選び出します。そのうえで、東ロボくんは、選び出した複数のキーワードが教科書の中で最も多く出現する場所を段落の単位で探し当てます。
    そのうえで、探し出した段落と最も関連性が高い文章をセンター模試の4つの選択肢の中から見つけ出し正解として回答します。
    しかし、「アメリカ」や「王朝」など、教科書の中で、時代を超えて何度も出てくる単語が複数あると、正しい場所を選べなくなり、回答も誤ってしまうということです。
    一方、数学では、東ロボくんのプログラムは、日本語の質問を数式に変換してその意味を正確に理解したうえで問題を解こうとします。東ロボくんの中には、日本語をコンピューターの言語に訳すための辞書があらかじめ入っています。試験でよく出てくる「実数」といった名詞や、「が」や「を」といった助詞をこの辞書を使って翻訳し、その意味や文の中での役割を数式で表せるようにしたうえで、問題を解いていくのです。
    このため、質問の文章が短く、簡潔で論理的であればあるほど、高い確率で正解を導き出すことができます。
    一方、質問の文章が複雑だったり、質問によって表される状況をイメージしないと解けないような問題は、今の東ロボくんにとっては、お手上げだということです。

    人工知能研究の現状と課題

    人工知能は、人の知能を再現し、さらに超えることを目指して世界各国で研究が進められています。
    人工知能の研究は、60年以上前から行われていますが、16年前の1997年、IBMのコンピューター、「ディープブルー」がチェスの世界王者に勝ったことで人よりもすぐれた「人工知能」の開発が現実味を帯びました。
    また去年、IBMの大型コンピューター「ワトソン」がアメリカのクイズ番組に出演し、歴代最強のクイズ王に圧倒的な強さで勝利して、人工知能の開発の目覚ましい進歩を世界に強く印象づけました。日本でも、ことし3月、将棋のソフトが現役のプロ棋士に勝利するなど何千万という膨大な手の中から確率論を用いて最良の1手を、瞬時に選び出すことができるコンピューターの開発が相次いでいます。
    しかし、今の人工知能にとって極めて難しいのは、人間が話したり、活字で表現したりすることばの意味を理解することです。
    ことばの数を少なくして、表現もパターン化すれば、人工知能は、人が話すことばの意味を推測することができますが、ことばの意味を人間と同じレベルの正しさで理解しているわけではないため、例えば、ことばの言いかえや要約をするといったことができません。「東ロボくん」は、ことばの意味をより正しく理解できる次世代の人工知能を目指そうと開発が進められていて、数学などの科目では質問の意味をある一定の範囲まで正しく理解して問題を解くことに成功しています。
    「東ロボくん」の研究開発チームのリーダーで国立情報学研究所の新井紀子教授は、「ことばの意味を理解し、言いかえや要約にも対応できる人工知能が開発できれば、インターネットの検索エンジンなど、身の回りのコンピュータープログラムがすべて大きく進化する。人間の働き方など社会に大きな変革をもたらす技術で、東ロボくんの開発を進めることがこの分野で世界をリードすることにつながる」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131123/t10013287631000.html
     

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  3. あくまでも(あらかじめ設定された)「解のある問題」を解くだけ…

    どこまでいっても「解のない問題」には対応不可能。
     

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  4. 間違わない機械じゃなくて、間違う機械を目指すのかな、人工知能研究(笑)。
     
    まずは、音を耳で聞いて瞬時に計算する、あの「読み上げ暗算」十段の能力を身につけて欲しいなあ…。
     

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  5. >国立情報学研究所

    KAKEN - 科学研究費助成事業データベース
    https://www.google.co.jp/search?q=KAKEN

    電気設備の法定点検に伴うサービス停止のお知らせ(11月20日(水)17時更新)
    国立情報学研究所のコンテンツサービスのご利用をありがとうございます。
    電気設備の法定点検に伴い,下記日程でサービスを停止いたします。

    最新の状況につきましては、こちらのページにて随時お知らせいたします。

    ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。

                   記

    ◎停止期間:11月22日(金)17:00~11月25日(月)9:00
    ■ コンテンツサービス
     □ CiNii Articles
       ※ 11月22日(金)17:00~23日(土)12:00
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       ※ 11月23日(土)12:00~25日(月)9:00
        CiNii Articlesすべての機能をご利用いただけません。
     □ 科学研究費助成事業データベース(KAKEN)
     □ 学術研究データベース・リポジトリ(NII-DBR)
     □ GeNii統合検索
     □ NII電子ジャーナルリポジトリ(NII-REO)
     □ 学術コンテンツ登録システム(NII-ELS)
     □ 研究者リゾルバー

    ■ 機関リポジトリサービス
     □ JAIRO(学術機関リポジトリポータル)
     □ JAIRO Cloud(共用リポジトリサービス)
     □ IRDBコンテンツ分析システム

    ◎停止期間:11月22日(金)20:00~11月25日(月)9:00
    ■ 目録所在情報サービス
     □ NACSIS-CAT/ILL 業務用サーバ,検索専用サーバ
      ※ 教育用サーバ,講習会用サーバについては11月22日(金)18:00より停止
     □ WebUIP,Q&Aデータベース,ILL文献複写等料金相殺システム,NACSIS-CAT Z39.50 ゲートウェイ等NACSIS-CAT/ILL関係サービス
     □ 研修申込システム

    ◎停止期間:11月23日(土)12:00~11月25日(月)9:00
    ■ 情報学広場

    ◎停止期間:11月23日(土)17:00~11月25日(月)9:00
    ■ コンテンツサービス
     □ Webcat Plus

    ◎下記のサービスは停止いたしません。
    ■ コンテンツサービス
     □ CiNii Books
      ※ 通常どおりサービスをご利用いただけますが、11月24日(日)のデータ更新処理を中止させていただきます。
    http://kaken.nii.ac.jp/
     

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  6. 「東ロボくん」、センター模試の偏差値は45
    2013年11月23日21時32分 読売新聞

     約7割の私立大学でA判定を獲得――。国立情報学研究所などが開発する人工知能が、大学入試センター試験の模擬試験を初受験したところ、そんな判定が出た。

     23日、東京都内で開かれた報告会で公表された。

     人工知能「東とうロボくん」は、人間が日常的に使う言葉を理解し、複雑な問題を解くことが目標。具体的には2016年度までに同センター試験で高得点をあげ、21年度までに東京大の入試合格を目指している。

     人工知能は、大手予備校「代々木ゼミナール」が作成した英語、数学、国語などセンター模試と、東大文系、理系向けの数学模試に挑戦。英語や国語など文章を深く理解する問題は苦手だったが、知識を問う問題が多い日本史や世界史では全国平均点を上回った。

     東大数学模試では、得意の計算力を発揮し、偏差値60前後の好成績を収めた。

     代ゼミの分析によると、センター模試の総合7科目の偏差値は45。私大579校のうち403校で「合格可能性が80%以上」のA判定を獲得。国公立大は1校でA判定だった。代ゼミの担当者は「中堅私大よりやや下のレベルであれば十分合格可能」と評価した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20131123-118-OYT1T00705
     

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  7. [編集委員が迫る]「東ロボくん」開発 新井紀子氏…人工知能 赤門へ手応え
    2013年11月9日3時2分 読売新聞

     10年計画で東大合格を目指す人工知能「東とうロボくん」が今月、初の実戦として大手予備校の模擬試験に挑戦した。開発から2年半。東ロボくんはどこまで賢くなっているのか、苦手科目をどう克服しようとしているのか。プロジェクトを統括する国立情報学研究所の新井紀子教授にその実力を聞いた。(聞き手 柴田文隆)

     ◆E判定覚悟 

     ――模試ではどの程度の成績を狙っているのか。

     「数学、国語などセンター模試7教科と理系数学などの東大模試を受けた。結果発表は23日で、目標は正答率50%以上。志が低い? でも四択問題で50%超なら改良次第で70%ラインが見えてくる。東大合格は85%程度必要だから今回は最低のE判定は覚悟のうえだ」

     ――どんな頭脳を搭載しているのか。

     「現時点の頭脳は、研究グループが開発した検索・質問応答などの自然言語処理や、数式処理といったシステムをつないだもの。人間型ではないので、赤門まで歩いたりはできない」

     「問題用紙を読み取ることも技術的には可能だが、電子化された問題を入力してスタートする。頭の中に過去の入試問題、各出版社の教科書、ウィキペディア、各種事典などが入っていて、この知識を利用しながら答えを求めていく。ただ、人工知能は、それらの知識を人間のように活用できるわけではない。人工知能は文章を記号列として認識するだけで、本当に意味を理解しているわけではない」

     ――得意科目は。

     「数学と社会はなんとかなりそう。数学の頭脳は言語理解と数式処理をうまくつないで構成してあり、つぼにはまると優秀な人間の受験生も歯が立たない難問を瞬時に解いてしまう。逆に人間はできるのに、うちの子が手こずることも」

     「『世界史は簡単だろう。機械は年号暗記が得意だから』と言う人があるが、そんな問題は出ない。例えば『イエニチェリはオスマン帝国の常備軍だ』という説明が正しいか聞かれる。記憶した教科書に『オスマン帝国のイエニチェリ軍団は皇帝直属の常備軍で』とあっても、内容が一致しているか判断(含意関係認識)しなければならない」

     ◆「柔軟な判断」が壁

     ――人間並みにできるようになるのか。

     「二つの文がパラフレーズ(言い換え)の関係にあるかを機械に判断させるのはとても難しい。われわれが開発した手法はIBMをしのぐほど高精度だが人間の柔軟な判断には及ばない。だがこの壁が越えられなかったら人工知能研究の未来はない。やるしかない」

     ――苦手な科目は。

     「英語はリスニングなら得意。音声認識システムの精度は95%だ。でも答えをイラストから選ぶ形式だったりするとお手上げ。『姉はブーツを買った』と内容がわかっても、東ロボにはどれが姉、ブーツかわからない。現時点では機械に、線や丸などが『雑然と散らばった』イラストなるものが何を表象しているか理解させる方法論がない」

     「小学校入試ではよく、ツバメ、チョウ、ニワトリ、アヒルなどのイラストを見せて『仲間はずれは?』と尋ねる問題があるが、人工知能は全く答えられない。論理を問う形式の大学入試の方が機械には楽なんです」

     ――当然、理科は得意?

     「物理は難しい。東ロボは頭が固いので、摩擦係数ゼロといった現実にあり得ない条件が前提の問題に悩む。『真上にある棒が特定の方向に倒れるはずがない』『摩擦係数を入力して』と要求してくる。無視すべき場合もあるという常識がわからない。今後の課題だ」

     

    知性の本質明らかに

     ◆人間のマネではない

     ――東ロボの知能は、人間と全く異質に見える。

     「かつては人間知性を解明して機械に載せようという考え方もあったが、現在の人工知能研究は、そもそも人間の模倣を目指していない。人間の脳は不思議だ。コンピューターに擬して見ればニューロン(神経細胞)の処理速度も蓄積情報量も貧弱なのに、イラストが読め、状況に応じた情報処理をし、乏しい情報から判断することができる。なぜできるのかがわからないのだから、まねようがない」

     「人工知能がニューロンの代わりに搭載できるのは、論理・確率・統計という数学の手段だけ。人間は意味を読み取り、解釈し、反応する。反応が人間と同等な機械が、この手段で実現できるかという挑戦だ」

     ――外から見て出力が同じなら、その機械を知性と呼んでいいのだろうか。

     「『究極の人工知能と人間は区別できるか』という問題意識を持ったのは17世紀フランスの哲学者デカルトが最初だろう。彼は、両者は違うと区別できる、数学の道具だけで知能を作ることは不可能という考えだったが、論争は400年たっても決着していない。人工知能を手にして人間は、ようやく論争を検証できるところまで来た」

     「研究を通じ、完全に数学だけでできているコンピューターの能力を見極めたいと思っている。それは、人間にしかできないものが何なのか、人間知性の本質を知ることにもなる」

     ――最後にズバリ、東ロボくんは合格できる?

     「手応えは感じている。ただ、今ある技術を小手先で改良するだけでは無理。もっと本質的な、『意味を考える』ところに踏み込まないと難しいだろう」

     ◇「ロボットは東大に入れるか」プロジェクト

     情報学研究所、名古屋大、富士通などの研究者約200人が参加。2016年度にセンター試験で高得点を取り、21年度までに東大2次試験突破を目指す。「今年無理に受ける必要はなかったが、一発勝負の厳しさを今から体験させておくのもいいと思って」と新井教授。かわいい子には旅をさせろ、の心境か。

     

    アトム実現スタート地点

     人工知能は特定分野で人間をしのぐまでに進化した。IBMマシンが当時のチェス王者カスパロフ氏を破り(1997年)、米の有名クイズ番組で伝説のチャンピオンに勝利(2011年)。チェスよりずっと複雑とされる将棋でも2012~13年、一流棋士が相次ぎコンピューターに屈した。

     しかし人間対人工知能の戦いが本格化するのはこれから。人工知能はルールが明確で、膨大なデータを詰め込み記憶できる戦いにはめっぽう強いが、人間の脳が持つ柔軟性、直感力、抽象力には遠く及ばないのが現状だ。

     鉄腕アトムは03年4月誕生という設定だった。それから10年。東ロボくんは今、まだ見ぬ先輩に追いつこうと、「必勝」の鉢巻きをつけたばかり。成長を見守りたい。(柴田)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20131108-118-OYTPT01500
     

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  8. 人工知能 東大模試に挑む…研究所が開発「東ロボくん」
    2013年11月2日3時3分 読売新聞

     国立情報学研究所(東京都千代田区)などが開発した人工知能が先月から、大手予備校が作った東京大入試などの模擬試験に取り組んでいる。今夏、実際に受験生が解いた問題で、23日に都内で合否判定の結果を発表する。偏差値はいくつか。入試を突破できるのか――。

    ◇「合否」23日に発表

     「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトで、同研究所の新井紀子教授(51)を代表に、名古屋大や富士通などの研究者約200人が参加している。

     ロボットといっても人間型ではなく、「東とうロボくん」と名付けたコンピューター・プログラム。代々木ゼミナールが作った模試を読み込ませ、1問を1時間以内で解く。先日、東大の文系、理系それぞれの数学に挑戦し、近く英語、数学、国語など7教科の大学入試センター試験の模試に取り組む予定だ。

     プロジェクトは、2016年度までにセンター試験の高得点獲得、21年度までに東大入試突破を目指す。新井教授は「東大合格への道は遠いが、人工知能が今の段階でどこまで知的な作業をできるか検証したい」と話している。

     23日の発表は午後1時半から渋谷区の同ゼミナール本部校で一般公開。詳しくはホームページ(http://21robot.org)へ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20131102-118-OYTPT00136
     

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  9. 偏差値45…

    そんなのを「知能」といっちゃいかんがな(笑)。
     

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  10. 人間だったら恥ずかしくて、「わたし知能があります」だなんてとっても言えないレベル…

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  11. 「東ロボ」
    http://www.2nn.jp/search/?q=%E6%9D%B1%E3%83%AD%E3%83%9C&e=

    「人工知能」のニュース
    http://www.2nn.jp/word/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD
     

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  12. ★ニュース速報+ 13/07/11 10:23 384res 3.1res/h ▽
    【社会】シャープの家電が「おしゃべり」に…人工知能搭載で励ましたりアドバイス
    YOMIURI ONLINE [読売新聞] Posted by キャプテンシステムρφ

    ★ビジネスニュース+ 13/07/10 11:24 126res 0.1res/h ▽
    【電気機器】シャープ脱液晶、人工知能に活路 ココロエンジンで「心を和ます家電」順次展開 画像あり
    SankeiBiz Posted by やるっきゃ騎士φ

    ★ビジネスニュース+ 12/09/18 22:44 171res 0.3res/h ▽
    【家電】シャープ、人工知能で分析しプラズマクラスターイオンを放出して除菌・脱臭する冷蔵庫3機種を発売 画像あり
    MSN産経ニュース Posted by ライトスタッフ◎φ
     

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    1. 蚊取り空気清浄機、アジアで人気
      シャープ
      2016/3/17 16:40

       シャープは17日、薬剤なしで蚊を吸い取る機能を付けた空気清浄機の新製品「蚊取空清」を4月23日に発売すると発表した。先行販売した東南アジアでの人気を受け、ジカ熱やデング熱といった蚊が媒介する感染症への対策に関心が高まる日本でも売り出す。

       本体は蚊が好むとされる黒い色にした。紫外線を出して蚊をおびき寄せて気流で吸い込み、内部の粘着シートで捕獲する。シートは2カ月程度で交換する。花粉や悪臭を取り除く従来の機能も備えた。市場想定価格は5万4千円前後となる。

       昨年秋からタイやマレーシアなどで販売し好評を得た。
      http://this.kiji.is/83099708494839810

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  13. [解]人工知能が人類超える日…編集委員 若江 雅子
    2014年7月17日3時0分 読売新聞

     ジョニー・デップ主演の映画「トランセンデンス」を観みた。天才科学者の脳のデータを移されたコンピューターが、爆発的な進化を遂げ始め、人類を支配しようとする話だ。

     この映画のように、人工知能が人類を超える日を「シンギュラリティ(技術的特異点)」と呼ぶらしい。SFではお馴染なじみのテーマだが、もはや絵空事とは言えないようだ。グーグルがコンピューターにユーチューブの無数の画像を見せ続けたら、猫の画像に反応するようになったと発表したのは一昨年だし、自ら敵を見つけて攻撃する無人機の開発も進む。Xデイはわずか30年後の2045年頃との説もある。

     「2045年問題」の著書もある宇宙物理学者、松田卓也・神戸大名誉教授は「人間が猿に取って代わって以来の“大変動”になる。その時の覇権は人工知能を制した者がとるだろう」とみる。既に米国防総省や欧州連合はその分野に巨費を投じている。グーグルなどの企業も世界中から人材を集めているが、日本は官民共に出遅れているという。

     人類を超える知能は環境問題を解決し、不老不死の薬を作ってくれるかもしれないが、SF映画のように人類を滅ぼしたり奴隷にしたりするかもしれない。既に開発反対派も出ているそうだが、松田氏は「時計の針は戻らない」という。

     そういえば先日、米国の通信社が野球や経済記事をコンピューターに書かせるという記事を読んだ。え? そのうち私たちも用済みなの? うーん。ヤツらと戦うべきか、うまく共存の道を探すべきか。悩ましい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140716-118-OYTPT50512

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    1. [解]「機械」が選ぶ未来?…編集委員 若江雅子
      2015年2月18日3時0分 読売新聞

       北海道砂川市の小さな書店が10年前から続けている「一万円選書」が人気という。本好きの店主、岩田徹さん(62)が客から読書歴や想おもいを聞き取り、十数冊計1万円分の本を選ぶ。質問には「今まで一番悲しかったことは?」「大切な人は?」といったものもある。

       アマゾンなどが客の購入履歴を分析して商品を薦める仕組みにも似ているが、決定的な違いは、岩田さんはあえてその人が選びそうもない本も入れることだ。「本の良さは、自分の知らない世界に目を開かせることだから」という。

       ネット上にあふれる個人情報から、コンピューターが「最適」な商品を選んでくれる時代。だが結局は、過去ログに縛られた社会を作るだけではないか。最近では、各人の関心に沿った記事を配信するニュースアプリも人気だが、関心外の情報を遠ざけ、“偏食”な人間を作らないか心配だ。

       情報の取捨選択を機械に委ねる。それが日常化すれば、その向こうにいる「誰か」に操られても気付かない、という不安も出てくる。

       例えば、フェイスブックがユーザー70万人に無断で行い、批判を浴びた感情操作実験。画面に表示される友人の投稿の掲載基準を操作され、明るい内容ばかり見せられたユーザーは自身も前向きな投稿をするようになり、逆に暗い投稿ばかり見せられると自分の投稿も暗くなったという。

       私たちは日々接する情報に知らず知らず影響され、思想や生き方を築いていく。本を選ぶ責任に悩み、何か月も客とやりとりを続けることもあるという岩田さんの言葉を思い出した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150217-118-OYTPT50433

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    2. >編集委員 若江雅子

      [顔]新会社「東日本コメ産業生産者連合会」を設立した 涌井 徹さん 65
      2013年11月13日3時2分 読売新聞
      http://koibito2.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html?showComment=1384324034114#c6969774209907484167

      [時代の証言者]高木勇樹<5>「農業不要」反発 農林省へ
      2014年2月20日3時2分 読売新聞
      http://koibito2.blogspot.jp/2013/12/blog-post_11.html?showComment=1392873902558#c5490569078840725070

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    3. [読み解く]「共有」で芽吹く幸せ…編集委員 若江雅子
      2015年4月30日3時0分

       日本中をとりこにしながら、今年もソメイヨシノが列島を駆け上がっていった。この桜はなぜこれほど津々浦々に広がっているのだろう。木内昇は短編「染井の桜」で、江戸時代の植木屋が苦労して開発した苗木を、抱え込むことなく誰にでも分けたと書いていた。

       「5374(ごみなし).jp」に、ふとソメイヨシノを連想した。ゴミの収集日と種類が一目でわかる便利なスマホ用アプリである。

       一昨年9月に金沢市の市民団体が開発し、無料でプログラムを公開すると各地でアレンジされ、今では北海道から沖縄まで70か所で使われる。ゴミの放置が激減した地域もあるという。

       開発したのは「コード・フォー金沢」という団体で、「金沢のためにコード(プログラム)を書く」の意味だ。市内でIT企業を営む福島健一郎さん(44)が「行政まかせにせず、身近な問題を市民のアイデアとITの力で解決していきたい」と仲間と始めたという。

       こうした発想はシビック・テックと呼ばれ、「新しい公共の考え方」として広がりつつある。車いす利用者が訪問先のバリアフリー情報を投稿してマップ化する計画もある。

       誰でも使えるように公開し、共有することでよりよいものに発展させる。「共有」はネット時代ならではの社会とのかかわり方かもしれない。桜が各地で人を幸せにしているように、シビック・テックの芽も広がっていくだろうか。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150429-118-OYTPT50323

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    4. [解説スペシャル]サイバー対策 未熟な「砦」…CSIRT 悩む現場
      2016年9月10日5時0分

       サイバー攻撃対策の砦とりでとして注目されるCSIRTシーサート(セキュリティー対応チーム)。経済産業省の指針でも推奨され、企業や団体での設置が進むが、一方では「作り方が分からない」「作ったもののうまく機能しない」などの悩みも。どうすればいいのか。「シーサート入門」の合宿トレーニングをのぞいてみた。(編集委員 若江雅子)

      https://koibito2.blogspot.jp/2015/12/blog-post_20.html?showComment=1473517887852#c1339577762918620455

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    5. [顔]サイバー防御のAI化を目指す…タイラー・ナイスワンダーさん 25
      2016年10月6日5時0分

       高い技術と倫理観を兼ね備えたホワイトハッカーとして知られる。米カーネギーメロン大生と出身者で作るチーム「PPP」のリーダーで、世界のハッキング大会を総ナメにしてきた。

       この夏は、自分たちが開発したプログラムで自律型コンピューターによるハッキング大会も制した。人間は介在せず、戦うのはコンピューターだけ。米国防総省の研究部門主催で、優勝賞金2億円。サイバーセキュリティーAI化の一歩として注目された。

       「いつかコンピューターに完全な知性をもたせることが夢」と語る。映画「ターミネーター」のように、コンピューターが人間を攻撃する日が来るのか? そんな質問には「まさか。人間とコンピューターは友達でいられるよ」と笑う。

       初めてコンピューターに触れたのは、モノを分解するのが大好きだった7歳の頃。今は大学時代の仲間と始めたベンチャー企業でプログラム開発に打ち込む。「どんな世界に進むにも、コンピューターはその道を切りひらく助けになる。まずは親しんで」と子どもたちに呼びかける。今月下旬には来日し、国際会議「CODEBLUE」で講演する。(編集委員 若江雅子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161006-118-OYTPT50053

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  14. 人工知能が反乱を起こして…

    2001年宇宙の旅
    ターミネーター
    マトリックス
    ・・・

    はたして人工知能に肉体感覚や五感は具わるだろうか…

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  15. 物質を組み合わせて「生物」をつくれないように、人は当分のあいだ「知能」を人工的に作り出すことは不可能に思えてならない…

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  16. >安西祐一郎 日本学術振興会理事長
    http://koibito2.blogspot.jp/2014/10/2014.html?showComment=1414676214038#c8534288913939219296

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  17. 人工知能、模試で「合格A判定」英語得点アップ
    2014年10月31日12時37分 読売新聞

     東京大学の入試合格を目指している人工知能(AI)「東ロボくん」が、大学入試センター試験の英語模擬試験で、受験者の平均点を超えたと、国立情報学研究所などが30日、発表した。

     他の教科はいずれも平均点前後の成績で、全体では私立大の約8割と国公立大4校で、「合格可能性が80%以上」のA判定になったという。

     人工知能による挑戦は2年目で、大手予備校「代々木ゼミナール」が作成した模擬試験を受けた。その結果、昨年は英語が200点満点中52点(偏差値41)にとどまった。今年は、会話文を完成させる問題などで得点を伸ばし、受験者の平均点(93・1点)を超える95点(偏差値50・5)を獲得した。

     英語は、会話文の理解など人工知能が最も苦手とする分野だが、高度な言語処理技術を用い、得点アップにつなげたという。

     人工知能は、2016年度までに同センター試験で高得点をあげ、21年度までに東大合格を目指している。新井紀子・同研究所教授は「東大合格まで道のりは遠いが、普通の高校3年生並みの成績に到達したのは感慨深い」と話している。 詳しい結果は11月2日の成果報告会で発表される。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20141030-118-OYT1T50105

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  18. 「東ロボくん」進化 470余の大学“合格”
    11月2日 18時04分

    東京大学合格を目指して国立情報学研究所などが開発した人工知能が、去年に比べて学力を伸ばし、ことしは予備校の模擬試験で国公立大学を含む470余りの大学に合格できる成績となりました。
    研究グループはプロジェクトを通じ、「人工知能の可能性と限界を明らかにしたい」と意気込んでいます。

    この東大合格を目指す人工知能は「東ロボくん」と呼ばれ、国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームが開発しています。
    2度目の挑戦となったことしの模試の結果は2日、東京の大手予備校で発表され、すべての科目を合わせた偏差値は、去年の45.1から47.3へと伸びました。
    この成績は、目指す東大合格にはまだまだ届きませんが、国公立大学4校を含む470余りの大学で「合格率80%以上」を示すA判定となりました。
    5教科7科目の成績は、国語と英語、世界史、それに2科目の数学のうちの数2・Bが平均点を超え、特に英語は偏差値が10近く上がりました。
    英語の成績アップは、会話の内容を理解したり、単語の意味を文脈から類推する問題の正解率が上がったのが理由で、スマートフォンなどに使われる言語認識の技術を取り入れたことが功を奏しました。
    一方で、図やグラフを理解したり、長い文章を読み解く力には課題も残りました。
    結果を分析した予備校の担当者は、「成績を伸ばしたので、『よく頑張ったね』と褒めたいですが、東大を目指すのであれば英語で最低9割の得点を目指してほしい。それには、一文一文をしっかり読んで、段落、趣旨を理解する力が必要ですね」と講評していました。
    結果を聞いた高校3年の受験生の女子生徒は、「成績がよくて羨ましいです。コンピューターに負けないように頑張りたいです」と話していました。
    開発に当たった新井教授は、「人間並みの人工知能を開発するのは非常に難しく、3年間の研究の結果、ふつうの高校3年生並みの学力になったことを喜んでいます。このプロジェクトを通じて人工知能の可能性と限界を明らかにしていくことで、日本が人工知能を賢く利用していくことに貢献したい」と話していました。

    英語の成績伸びたのは
    英語の成績が大幅に伸びた背景には、スマートフォンに用いられる文章認識技術を活用したことがありました。
    この技術では、相手が話した単語を膨大なデータベースと照らし合わせて、文章の意味を類推します。
    また人の、どのような気持ちを表しているのか、うれしさや悲しさの度合いを点数化できるとともに、「会話のスムーズさ」を考えることもできます。
    その結果、例えば今回、出題された会話の中の空欄を埋める問題。
    「来週、父さんが手術を受けるんだ」と話す相手に、かけるひと言を選びます。
    選択肢にあるのは、「問題ない」、「ほっとした」、「それは大変だね」など4つの文章で、それぞれに文法的な間違いはなく、文脈を手がかりに話し手の気持ちを考えなければ解けない問題です。
    しかし、スマホの文章認識技術を習得した人工知能は、正解の「それは大変だね」を選びだすことに成功しました。
    開発にあたったNTTコミュニケーション科学基礎研究所によりますと、こうした技術を応用すれば、人間の雑談につきあってくれる人工知能の開発にもつながるということです。
    東中竜一郎主任研究員は、「人間のように複雑な感情の理解はまだできないが、相手のことばが悲しい内容なのか、うれしい内容なのかくらいは、ある程度理解できるので、それを教え込むと問題が解けるようになった。将来的には、人間どうしのやり取りにも参加できる人工知能を開発したい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141102/k10015892391000.html

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  19. [FT]ホーキング博士、人工知能のリスクを警告
    2014/12/3 14:00

     宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、人工知能(AI)が「知力で人類を上回るようになるかもしれない」という警告を発した。最終的には科学技術による大惨事が「ほぼ確実に」起きると指摘し、これを避けるには人類が地球以外の惑星にコロニー(居留地)を建設する必要があると訴えた。

     ホーキング博士による恐ろしい予測は、米シリコンバレーのIT(情報技術)業界における複数の大物が最近表明したAIに関する警鐘と重なる。一方、AIに対しては多くの投資家がたくさんのお金をつぎ込んでいる。

     ホーキング博士は、運動ニューロン疾患のため、米インテルの設計による意思伝達システムを常に利用している。AIが人間の力を借りず、自律的に問題を改善する能力を持つようになれば、「そう遠くない将来、真のリスク」となる可能性があると指摘した。

    ■「人類を進歩させる」にはあと18年

     人間は遺伝子工学によってDNAを複雑に操作し、「人類を進歩させる」ことができるようになるとも語る。だが、そうなるまでにはなお約18年はかかると付け加えた。

     「これとは対照的に、ムーアの法則によれば、コンピューターは1年半ごとにその処理速度と記憶容量を2倍ずつ高めることができる。コンピューターは自律的に知能を上げ、自らを管理する存在になるリスクもある。生物が進化するスピードが遅いため制約を受ける人類がコンピューターと互角に競うことは難しく、その地位はコンピューターに奪われるだろう」とホーキング博士は語った。

     米決済サービス大手のペイパルの創業者であるピーター・シール氏と、その共同創業者で電気自動車メーカーのテスラ・モーターズと民間の宇宙輸送ロケット開発会社のスペースXに投資した起業家としても知られるイーロン・マスク氏も、AIに対し安心しきってリスクに気づかない危険があると主張する。

     米グーグルは「量子コンピューター」の開発に取り組んでいる。今年4億ポンドの金額で取得したAIベンチャー企業、ディープマインドによるAIの利用と研究を監督する倫理委員会を設立した。消費者は、無人飛行機や試作の自動運転車をはじめとする「スマートな」マシンに触れる機会が増えている。

     ホーキング博士は、以前の2倍の速さで同氏が話したり書いたりできるように改良した補助機械を披露して聴衆を沸かせた。この新たな意思伝達装置はインテルと英ベンチャー企業スイフトキーが設計した。スイフトキーは、ユーザーが何を書こうとしているかを予測し文章の内容を分析する統計モデルを活用する会社である。

     博士は科学技術の破壊的な側面にも注意を促した。核戦争、地球温暖化をはじめ、人類の生存を危うくする脅威は「新たな科学技術の進歩とともに増加すると思われる」というわけだ。「地球が大惨事に見舞われる」機会は「今後1千年から1万年のうちにほぼ確実に」実現すると、博士は示唆した。

    By Sally Davies

    (2014年12月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
    http://www.nikkei.com/article/DGXMZO80435640T01C14A2000000/

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  20. 【AI】人工知能で人類は滅亡する? ホーキング博士の警告で議論再燃
    http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1418226325/

    【科学】ホーキング博士、人工知能のリスクを警告 「大惨事がほぼ確実に起こる」
    http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1417588329/


    「人工知能」関連ニュース
    http://www.2nn.jp/word/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD

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  21. “将棋の攻守判断は直感” 理研などが発表
    4月21日 2時14分

    将棋の棋士が次の一手で攻めるか守るかを決める二者択一の判断と、どのような手を指すかという具体的な思考では、脳の全く違った部分が使われているという研究結果を、理化学研究所と日本将棋連盟が共同でまとめました。
    攻守を決める大きな判断は具体的な手を比較することなく行われていることになり、研究グループはこうした判断が過去の経験に基づいて直観的に行われているとしています。

    理化学研究所脳科学総合研究センターのグループは、日本将棋連盟などと共同で、アマチュアの3段と4段の棋士17人に脳の血流を調べるMRI装置に入ってもらったうえで、将棋の盤面を見せ、どのように脳が働くかを調べました。
    その結果、次の一手で攻めるか守るかという二者択一の判断には、帯状皮質と呼ばれる大脳の一部などが使われていましたが、どのような手を指すかという具体的な思考にはそれ以外の部分が使われていることが分かったということです。
    攻守を決める大きな判断は、具体的な手を比較することなく行われていることになり、研究グループは、こうした判断が過去の経験による学習に基づいて直観的に行われていることが分かったとしています。
    理化学研究所脳科学総合研究センターの田中啓治チームリーダーは「限られた時間で判断を迫られたときに、毎回、具体策の精査はできないが、人間は経験を積むことで“あてずっぽう”ではない意思決定ができる。さらに研究が進めば、判断が難しい複雑な経済状況での経営判断などで役に立つ技術になる可能性がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150421/k10010055261000.html

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    1. 直感とか、たまたま偶然とか、運とか…(笑)。

      「科学」的なものかね?

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    2. 羽生善治 『決断力』
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B1%BA%E6%96%AD%E5%8A%9B+%E7%BE%BD%E7%94%9F%E5%96%84%E6%B2%BB

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  22. 東大合格目指すAI、模試で私大8割「A判定」
    2015年11月15日14時0分

     東京大合格を目指す人工知能(AI)「東とうロボくん」が、大学入試センター試験の模擬試験で、平均点を大きく上回る成績を達成したと、国立情報学研究所などが14日、都内で開かれた成果発表会で明らかにした。

     私立大の約8割と国公立大33校で、「合格可能性が80%以上」のA判定になった。

     東ロボくんの挑戦は3年目。通信教育大手のベネッセコーポレーションが作成し、実際に今年6月に行われた模試を解き、受験生の成績と比較した。

     その結果、5教科8科目(計950点満点)で計511点、偏差値57・8という好成績だった。昨年の5教科の偏差値は47・3、一昨年は45・1で、年々着実に伸びている。8科目のうち4科目で平均点を超え、特に、数学1A、数学2B、世界史Bの3科目では、偏差値が60を超えた。

     東大合格までまだ道のりは遠いが、プロジェクト代表の新井紀子・同研究所教授は「多くの国公立大にも合格できるようになり、喜んでいる。ただ、最先端のAIでも、解けない問題があり、AIの可能性と限界が見えてきた」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151114-118-OYT1T50122

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  23. 大学ディベート選手権、東大チームが優勝
    2015年11月22日22時10分

     「第15回全日本大学ディベート選手権大会」(全日本ディベート連盟、読売新聞社主催、日本テレビ放送網協賛)の決勝トーナメントが22日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた。

     「日本は公職選挙法で定める全ての選挙について、投票の棄権に罰則を設けるべきである」をテーマに19チームが論戦を展開し、東大(チーム名=ITB―ウル第四王朝)が優勝した。

     その他の結果は次の通り。

     ▽準優勝 東大・東工大連合(村上・土屋チーム)▽3位 創価大・東大連合(Stylo)、東大(ITB―響く!ターンドロップ)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20151122-118-OYT1T50119
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20151122-OYT1T50119.html

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    1. 詭弁術を鍛えて、それに長けるようになったからといって…

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    2. そしてやがて、誠実さがどこかにおいやられてしまう…

      論争術に勝てるようになっても空しいばかり。

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    3. 「そもそも黒を白というのが役人の仕事です。 理路整然と嘘をつく能力こそ、 役人に求められる力です。 皮肉ではありません。霞が関には 「無謬性の原則」 という冗談が本気でまかり通っており、 役所は絶対に間違いを犯さないことになっています。 つまり役所の大原則自体が 「嘘」 なのです。 人間は必ず間違えるものです。 間違えてこそ人間です。 ところが役所は絶対に間違えないという大嘘の上に成り立っている。 無謬性の原則は 「嘘をつき通せ」ということに他なりません。 したがって役人の仕事は嘘をつき続けることにならざるをえないのです」(財部誠一)
      http://www.takarabe-hrj.co.jp/weekly/No657.pdf
      http://koibito2.blogspot.jp/2014/07/blog-post_8.html

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  24. 1月15日 編集手帳
    2016年1月15日3時0分

     病理史学者の立川昭二さんは新聞の歌壇欄に注目しているという。例えば「心電図」や「脳死」といった言葉が文化として容認されるのは〈新聞の歌壇に出てきたときだと私は考えているんです〉。ある座談会で語っている◆試みに読売歌壇を遡ってみると、「電子辞書」が詠まれたのは13年前、「iPod」は10年前、どちらもその機器が世間に浸透した頃合いである。“立川理論”は医療に限らず、科学技術全般に言えるのかも知れない◆新聞歌壇それ以上に、五七五七七の伝統文化に最新の文化が色鮮やかに交じり合う歌の舞台が宮中にある◆きのう、「人」がお題の歌会始の儀で朗詠された内田しず江さん(62)(神奈川県)の一首を印象深く聴いた。〈彼等かれらとのつきあひ方と人のごとく語られてゐる人工知能〉。12年前の歌会始で召人の詩人大岡信さんが「幸」のお題で詠んだ歌を思い出す。〈いとけなき日のマドンナの幸さつちやんも孫三みたりとぞeイーメイル来る〉。歌会始とeメールの組み合わせに驚いていたら世はいまや人工知能であるらしい◆来年以降が楽しみでもあり、ほんのちょっと怖いようでもある。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160115-118-OYTPT50165

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  25. 人工知能使い研究論文の画像流用など判定
    1月23日 11時11分

    人工知能を使って研究論文に画像の流用などがないかどうかを自動的に判定するシステムを東京大学発のベンチャー企業が開発しました。

    このシステムを開発したのは、研究者向けのソフト開発などを手がける東京大学発のベンチャー企業「LPixel」です。
    コンピューターに研究論文に使う画像を入力すると、人工知能が画像に映ったモノの形状や明るさなど300以上の特徴から別の論文に使われた画像などに似たものがないか調べます。この人工知能には、与えられた情報を基にみずから学習する「ディープラーニング」と呼ばれる技術が使われていて、画像が加工されていても人の目では見つけられないような特徴を見つけ出し、画像の流用などをほぼ100%の精度で見つけ出せるということです。
    このベンチャー企業によりますと、画像の流用などを見抜くためには複数の画像を見比べて確認する必要があるため、人間だけで対応するには限界があるということです。
    ベンチャー企業の島原佑基代表取締役は、「研究に使われる大量の画像を管理する最適な方法はこれまでなかった。人工知能を使って流用を見抜くことで不正を排除し、科学の発展を支える土台作りをしていきたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160123/k10010382601000.html

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  26. 【テレ朝メルマガ 報道ブーメラン第807号】「老いの初体験」に学ぶこと
    2016.1.27.
    http://www.tv-asahi.co.jp/mailmagazine/

     ■02■編集後記

      「東ロボくん」は昨年、大学入試センター試験を想定した模試で、
      「偏差値57.8」の成績をとった。33の国立大学で
      「合格可能性80%」の判定が出たというから、もしかすると、
      目標とする2021年には、東大に“合格”してしまうかもしれない。

      昨年来、異業種の友人と一献傾けると、
      必ずと言っていいほど、人工知能(AI)の話になる。
      今の自分の仕事を10年後にも続けていられるのか、と。
      「東ロボくん」の果敢な挑戦も、
      国立情報学研究所の人工知能プロジェクトの一環である。

      少し前の論文だが、英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン
      准教授によると、今後10年~20年程度で、
      米国の総雇用者の47%の仕事が、機械にとって代わられるという。

      ルーティンワークのみならず、ものによっては
      人工知能を搭載したロボットなどが、ビックデータも活用し、
      我々以上に合理的な結論を導き出すことが可能となるというのだ。

      実際、様々な分野で、
      人工知能への取り組み、成長ぶりが聞こえてくる。
      大手証券会社が取り組む経済指数づくり、
      渋滞を予想し、ハンドルを握らず目的地にたどり着く自動車。
      百貨店の案内ロボット、医療・介護の世界でも…。
      先日の「歌会始の儀」で朗詠された歌や、
      通常国会での総理の施政方針演説でさえ、「人工知能」があった。

      バッハの曲と人工知能がつくった“バッハ調”の曲を、
      知り合いに聞かせてもらった。
      どちらがホンモノかと問われたものの、2分の1の確率でもハズレ…。
      子供の頃、弟の付き合いでしか音楽教室に行ったことがない、
      知見なしの自分では、どだい無理とはいえ、
      “ニセモノ”でも違和感なく聞けるのだ。

      楽曲だけでなく、イラストや短編小説でさえ、
      それなりのものが出来上がる。だったらと調べてみると、
      AP通信が人工知能に記事を書かせる技術を導入したという。
      まったく首筋が寒くなる。

      もっとも、人工知能がつくった楽曲は誰の著作物になるのか、
      仮に自動運転で事故が起きたら責任はどうするのかなど、
      今後、我々人間がルールを決めなくてはならないことが、
      たくさんありそうだ。

      人工知能と、どう向き合い、使いこなすか。
      芸術家・岡本太郎は、自らの職業を問われ、「人間だ」と言ったという。
      「人類最後の発明」とも言われる人工知能に対し、我々があえて、
      そう言い張らなければならない場面はやってくるのだろうか。

      「A」「I」とパソコンに打ち込めば、「愛」と変換される。
      それさえあれば、優位に立てるなどと、
      軽口叩いている場合ではないかもしれぬ。
                                 
    (編集長 中村 直樹)

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  27. グーグルが最新人工知能使い囲碁ソフト開発 プロに勝利
    1月28日 3時00分

    アメリカのIT企業、グーグルの研究グループが最新の人工知能を使った囲碁のコンピューターソフトを開発し、人間のプロ棋士に勝利したと発表しました。囲碁でコンピューターが人間のプロに勝つのは初めてです。

    これはアメリカのIT企業、グーグルの研究グループが28日発行のイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に論文を発表したものです。
    囲碁は、将棋やチェスと比べて打てる手の数が桁違いに多いことから計算が複雑で、コンピューターが人間のプロの実力に追いつくにはこの先、10年以上かかるとされてきました。
    論文によりますとグループが開発した囲碁ソフト「AlphaGo」には膨大な可能性を計算して打ち手を探す従来の方法に加え、「ディープラーニング」と呼ばれるコンピューターがみずから学習する最新の技術が使われているということです。
    そのうえで、碁石の位置データに基づいた戦況の見極めと、次に打つ手の選択を2種類の別々の人工知能を組み合わせて計算することで、より強い手を見つけ出す能力が格段に高まったということです。
    グループによりますと、中国出身のプロ棋士と対局し、「AlphaGo」は5戦全勝したということで、囲碁でコンピューターが人間のプロ棋士に勝つのは初めてだということです。
    グループではことし3月には世界のトッププロ棋士の1人で韓国のイ・セドル九段と対局することにしています。
    今回の成果についてグループでは「人工知能の開発に囲碁は最適なゲームだ。今後、この人工知能の技術を気象災害の予測から医療まで実社会のさまざまな場面に役立つものにしていきたい」としています。

    囲碁ではこれまで人が優位

    コンピューターと人間のゲームでの対戦は、すでにチェスや将棋で、コンピューターが人間のプロを上回る成績を収めています。
    一方、囲碁はチェスや将棋と比べて盤が広く、石を置くことができる場所が桁違いに多いことから、コンピューターでは計算が難しく人間が優位を保ってきました。
    たとえば対局のパターンは、チェスの場合は、およそ10の120乗、将棋の場合は、およそ10の220乗とされていますが、これが囲碁の場合、10の360乗以上になるとされています。このため、これまでの囲碁ソフトではアマチュア有段者レベルが限界とされ、開発者などの間ではコンピューターがプロ棋士の実力に追いつくには、この先、10年以上はかかると言われていました。

    専門家「『大発見』過言ではない」

    コンピューター囲碁の研究が専門の電気通信大学、伊藤毅志助教は「囲碁は局面の有利不利を判断するのが難しくソフトの開発者にとってはいわば『最後の砦』として注目を集めるゲームだった。グーグルのグループがここまで早くプロ棋士に勝つという目標を達成したことは非常に驚きで、『大発見』と言っても過言ではないと思う。ディープラーニングの手法が、囲碁という難解な分野にも応用できることを示した非常に注目すべき成果だ」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160128/k10010388481000.html

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    1. 人工知能、初めて囲碁プロ負かす
      グーグル開発のソフト

      2016年1月28日 03時10分 共同通信

       【ワシントン共同】米グーグル傘下の人工知能(AI)開発ベンチャー「ディープマインド」(英国)は、開発した囲碁のコンピューターソフト「アルファ碁」がプロ棋士を相手に勝利を収めたと、英科学誌ネイチャーに27日発表した。プロが公式戦で使うフルサイズの19路盤でハンディなしで勝ったのは世界初としている。

       囲碁はその複雑さから、チェスや将棋よりも格段にソフト開発が難しいとされるが、AIの新技術で判断力を大幅に高めた。

       対戦相手は2013~15年の欧州チャンピオンで中国出身のファン・フイ氏。アルファ碁は15年10月に5戦し全勝した。
      http://this.kiji.is/65139281077470714

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  28. “自動運転の人工知能はドライバー” 米運輸省が初判断
    2月10日 14時56分

    アメリカで自動運転のルール作りが進むなか、アメリカ運輸省は、IT企業のグーグルが開発を進めている自動運転のための人工知能をドライバーとみなす初めての判断を示しました。

    これは、アメリカ運輸省の道路交通安全局がグーグルの開発担当者に宛てた文書を公開して明らかにしたものです。
    この中でアメリカ運輸省は、自動運転のための人工知能について、「伝統的な観点から見るとドライバーではない」としながらも、「人の存在なしで車が運転しているであれば、実際に運転しているものをドライバーだとみなすのが合理的だ」として、ドライバーとみなす初めての判断を示しました。
    自動運転のルールを巡っては、カリフォルニア州の運輸当局が去年12月、安全を確保するため車には運転免許を持ったドライバーの存在が必要だという独自の規制案を公表したばかりでした。
    IT企業のグーグルが開発を進めている人工知能をドライバーとみなすという今回のアメリカ運輸省の判断は、今後本格化する自動運転のルール作りに影響を与えそうです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160210/k10010404571000.html

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  29. 東京大学 初の推薦入試 77人が合格
    2月10日 16時21分

    東京大学が初めて推薦入試を行い、募集定員は100人程度としていましたが、77人が合格しました。

    東京大学は、多様な人材を確保しようと、今回の入試で後期日程を廃止して初めて推薦入試を行い、10日、合格者を発表しました。
    募集定員は10の学部で合わせて100人程度としていましたが、志願者は173人で、選考の結果、合格者は77人でした。経済学部と薬学部では志願者が定員を下回り、合格者も法学部と理学部を除く8つの学部で定員を下回りました。
    推薦入試にあたり東京大学は、大学入試センター試験の正答率がおおむね8割以上に達していることを合格の目安にすると説明していたほか、出願書類として科学オリンピックなど各種コンテストでの成績や、学会、研究会での発表資料などを提出するよう求めていて、高校などからは「ハードルが高すぎる」という声も上がっていました。
    東京大学は「去年の一般入試の合格者に比べて女子や首都圏以外に住む生徒の割合が高くなるなど多様性は確保できたと考えている。ハードルが高いという指摘は承知しており、今後は募集要項の記述を見直したり高校とのコミュニケーションを深めたりしてより多くの生徒に志願してもらえるようにしたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160210/k10010404691000.html

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    1. わざわざハードルを下げて、どうしたい?

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  30. グーグル自動運転車 試験走行で接触事故
    3月1日 12時40分

    アメリカのIT企業グーグルが開発している自動運転の車が、先月、カリフォルニア州の公道で試験走行中にバスと接触事故を起こしていたことが分かり、今後、自動運転の安全性を巡る議論に影響を与えそうです。

    これはグーグルが、カリフォルニア州車両管理局に提出した交通事故の報告書で明らかにしたものです。それによりますと先月14日、グーグルの本社の近くの公道で交差点を右折しようとしたグーグルの自動運転車が、路肩に置かれた砂袋を検知しよけようと左に進んだところ、後ろから走ってきた路線バスの側面に接触したということです。グーグルの車には、万一の場合に備えて運転手が乗っていましたが、この運転手は、バスが近づくのを見ていたものの減速するか停止すると思い込みブレーキ操作を行わなかったということです。接触した時、自動運転車の走行速度は時速3キロ以下、バスは24キロでともにけが人はいませんでした。
    今回の事故についてグーグルは、一定の過失があったことを認める一方、事故を検証し、自動運転技術の改良に努めていくとしています。
    アメリカでは、カリフォルニア州などがグーグルや自動車メーカーに自動運転で公道を走る許可を与え、実用化に向けた競争が激しさを増していますが、今回の事故は、安全性を巡る議論にも影響を与えそうです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160301/k10010427171000.html

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    1. 大方の人が普通にやれていることが、ロボットやAIにはまだまだ無理らしい…

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    2. グーグル自動運転車が事故…人工知能の判断ミス
      2016年03月02日 07時40分

       【ニューヨーク=有光裕】自動運転車の開発を進めている米グーグルは2月29日、同月14日に米カリフォルニア州で行った走行試験で、人工知能の判断ミスによる衝突事故が起きたことを明らかにした。

       グーグルが自動運転車の過失を認めたのは初めてとみられる。

       グーグルによると、事故は同日午後に発生した。自動運転中の車が右側車線に入ろうとして、路上にある砂袋を見つけ、停車した。砂袋を避けるため元の車線に戻る時、後ろから来たバスと接触した。自動運転車は時速約3キロ・メートル、バスは時速約24キロ・メートルで走っており、けが人はなかった。

       グーグルは「人工知能も、自動運転車の搭乗者も、バスが道を譲るか減速するだろうと思い込んでしまった。我々の車が動かなければ事故は起きなかったので、一定の責任がある」とのコメントを発表した。再発防止に向けて、すでにソフトを改良したという。
      http://www.yomiuri.co.jp/world/20160301-OYT1T50153.html

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  31. 囲碁の人工知能、トップ棋士に2連勝
    2016年3月10日19時12分

     【ソウル=川村律文】米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」と、世界のトップ棋士である韓国棋院の李世●イセドル九段(33)の第2局が10日、ソウル市内で行われ、アルファ碁が勝利し、2連勝とした。(●は石の下に「乙」)

     この日は、手厚く打ち進める李九段に対し、アルファ碁は独特な構想を見せつつ、全局的なバランスを取って対抗する展開となった。終盤戦に入ってから、アルファ碁は巧みな寄せで流れをつかみ、快勝した。李九段は対局後の会見で、「今日は言うことがないほどの完敗だった。一局ぐらいは勝てるように頑張りたい」と話した。第3局は12日に行われる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160310-118-OYT1T50154

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    1. 人工知能 囲碁棋士破る
      2016年3月10日3時0分

      「序盤の能力に驚き」…「世界最強」李九段

       【ソウル=川村律文】米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」と、世界のトップ棋士である韓国棋院の李世●イセドル九段(33)との対戦の第1局が9日、ソウルのホテルで行われ、アルファ碁が勝利した。頭脳ゲームで最も人間に追いつくことが難しいとされてきた囲碁でも、コンピューターの力がトップ棋士と肩を並べたことを証明した。(●は石の下に「乙」)

       アルファ碁は「ディープ・ラーニング(深層学習)」という最新理論を取り入れたプログラム。李九段は国際棋戦を数多く制してきた。

       対局は同社のスタッフが李九段と対面し、盤のそばに置いたパソコンに示されたアルファ碁の手を盤上に打つ形で実施。李九段が優勢とみられる局面もあったが、アルファ碁は勝負手を出して逆転。最後の寄せでも乱れず押し切った。

       李九段は「序盤の能力にも驚いたし、難しい局面でも読みに自信がないと打てない手が出た。対局を受け入れたことは後悔していない」と語った。対局は15日まで5局が予定され、第2局は10日行われる。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160309-118-OYTPT50540

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    2. 囲碁 人工知能が最強レベルの棋士に3連勝
      3月12日 21時42分

      コンピューターが囲碁の最強レベルの棋士に勝てるのか注目されていた5番勝負は、12日、ソウルで行われた対局で、人工知能の技術を駆使したソフトが3連勝とし、勝ち越しを決めました。

      囲碁で世界最強レベルの韓国のイ・セドル(李世※ドル)九段と、アメリカのIT企業「グーグル」の研究グループが人工知能の技術を駆使して開発した囲碁のコンピューターソフト「AlphaGo」との対局は、5番勝負で、今月9日からソウルのホテルで始まりました。
      ここまで2連敗であとがなくなったイ九段は、12日、1勝目を目指しましたが、白番の「AlpahGo」に敗れて3連勝とされ、負け越しが決まりました。対局後、イ9段は「無力な姿を見せて申し訳ない」と述べ、悔しさをにじませていました。
      囲碁は、対局のパターンが将棋やチェスに比べて圧倒的に多いため、コンピューターが人間に勝つのは難しいとされ、対局前はイ九段が5連勝するという見方が一般的でした。ところが、結果はまさかの3連敗で、一部の韓国メディアが「4000年の歴史を誇る囲碁が人工知能によって崩れ落ちた」と伝えるなど、衝撃が走っています。
      勝負はつきましたが、13日の4局目と15日の5局目は行われる予定で、いまや「人間が人工知能に一矢報いることができるのか」が焦点となっています。
      (※ドルは石かんむりに乙)
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160312/k10010441281000.html

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    3. 囲碁の人工知能が3連勝、最強棋士との対決制す
      2016年03月12日 21時36分

       【ソウル=川村律文】米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」と世界のトップ棋士である韓国棋院の李世●イ・セドル九段の第3局が12日、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が勝利した。(●は、石の下に乙)

       5局まで行われる対戦で、アルファ碁は3連勝を果たし、最強棋士との対決を制した。チェス、将棋に続き、頭脳ゲームで最後まで人間優位とされてきた囲碁でも、「ディープ・ラーニング(深層学習)」という最新理論を取り入れたコンピューターが勝る時代を迎えた。人工知能の急速な進化は世界に衝撃を与えている。

       対局は、碁盤のわきに置かれたディスプレーにアルファ碁の手が表示され、ディープマインド社の研究者がその通りに石を盤上に打つ形で行われた。

       この日は先番の李九段が序盤から乱戦を目指して戦いを仕掛けたが、アルファ碁は冷静に対応し、的確に反撃して優位に立った。その後も李九段の勝負手を封じ、逆転を許さずに押し切った。第1局から第3局まで、いずれも試合巧者として知られる李九段が投了。アルファ碁が余裕を見せて勝利する結果となった。

       対局後、李九段は「期待してもらったのに、こんな負け方をして申し訳ない。李世●が負けたので、人間が負けたわけではない」と語った。ディープマインド社のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)は「人類の偉業を祝福すべき瞬間だ。この勝利は私の生涯の夢であり、人工知能の挑戦の結果だった」と述べた。

       李九段は2002年に19歳で世界囲碁選手権・富士通杯を制して以降、国際棋戦で何度も優勝してきた世界のトップ棋士の一人。

       対局は15日まで全5局が行われ、第4局は13日に行われる。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160312-118-OYT1T50073

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    4. 囲碁 最強レベルの棋士 人工知能相手にようやく1勝
      3月13日 19時07分

      囲碁のコンピューターソフトがどこまで強くなったのかを試す世界最強レベルの韓国人棋士との5番勝負で、13日、4局目の対局が行われ、3連敗中だった韓国人棋士がコンピューター相手に初めて1勝を挙げました。

      囲碁で世界最強レベルの韓国のイ・セドル(李世※ドル)9段と、アメリカのIT企業「グーグル」の研究グループが人工知能の技術を駆使して開発したコンピューターソフト、「AlphaGo」との対局は5番勝負で、今月9日からソウルのホテルで始まりました。
      これまでの対局で、イ9段が3連敗し、すでに負け越しが決まっていますが、13日4局目では、意地を見せたい白番のイ9段がおよそ5時間の対局を制し、初めて1勝を挙げました。イ9段は、世界大会を何度も制覇するなど囲碁界屈指の棋士で、対局前は、イ9段がコンピューターソフトに負けることはないという見方が広がっていました。ようやく1勝を挙げたイ9段は対局のあと、「こんなにうれしい勝利はない。なににも代えがたい、価値をつけられない1勝だ」とほっとした様子で話していました。
      一方、ソフトの開発チームの担当者は「きょうの敗北はうれしい結果だ。ソフトの弱点を改善するために活用したい。5局目も楽しみだ」と余裕を見せていました。最後の5局目は15日行われることになっています。
      (※ドルは石かんむりに乙)

      大橋六段「黒船の衝撃」

      囲碁のプロ棋士でコンピューター囲碁に詳しい大橋拓文六段は「囲碁は直感やひらめきが必要で、コンピューターが勝つにはあと10年かかるとされていましたが、トッププロが打ち負かされているのをみて衝撃を受けました。まるで未来が突然目の前にやってきたかのようで、江戸時代に初めて黒船を見た人たちの衝撃はこのようなものだったと感じています」と、一連の対局を目の当たりにした驚きを述べました。
      そして、「AlphaGo」の囲碁について、「一見、良くないと思った手が20手先で生きてくることがあり、棋譜だけをみると、人間が打っているのかコンピューターが打っているのか区別できませんでした。対局中にも日ごとに強くなったと感じ、一年後にはどうなっているのだろうと恐怖すら覚えました」と評価しました。そのうえで、13日の対局でイ九段が勝利したことについて、「きょうようやく人間側が勝つことができ、人間の可能性も感じることができました。歴史的な一局だったと思います」と話していました。

      囲碁は最後のとりで

      コンピューターと人間の対戦。チェスや将棋をはじめ多くのゲームで、すでにコンピューターが人間より優位にたっています。

      チェスでは、1997年にスーパーコンピューター「ディープブルー」が当時の世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ氏に勝利し、世界中で大きな話題となりました。また、将棋でも、4年前コンピューターがプロ棋士の米長邦雄氏を初めて破り、それ以降もコンピューターが人間を上回る成績を収めています。

      しかし、囲碁ではこれまで人間のプロ棋士に勝てるソフトはありませんでした。それだけでなく、コンピューターが人間に勝つにはこの先10年はかかると言われてきたのです。その理由としては、チェスや将棋と比べ囲碁は盤が広いことや、コマの動きに制限が少ないことがあるとされています。例えば、対局のパターンは、チェスの場合はおよそ10の120乗、将棋の場合はおよそ10の220乗とされています。しかし囲碁の場合、石を置くことができる場所が桁違いに多いことから、その対局パターンは10の360乗以上に跳ね上がります。
      すべてのパターンを計算するのは、最新のコンピューターをもってしても膨大な時間がかかり、現実的に不可能です。このため、囲碁は計算では到達できない人間の「直感力」が大きくものを言うゲームとされてきました。まさに人間にとって「最後のとりで」だったのです。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160313/k10010441931000.html

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    5. 囲碁のコンピューターソフト トップ棋士に4勝1敗
      3月15日 21時19分

      囲碁のコンピューターソフトと、世界トップクラスの韓国人棋士との5番勝負は、15日に最後の対局が行われ、人工知能を駆使して開発されたコンピューターソフトが勝利し、4勝1敗としました。

      囲碁で世界トップクラスの韓国人棋士のイ・セドル(李世※ドル)9段と、アメリカのIT企業グーグルの研究グループが人工知能の技術を駆使して開発した、囲碁のコンピューターソフト「AlphaGo」との対局は、5番勝負の最終戦が15日午後にソウルで行われました。
      今月9日に始まった対局で、先に3連敗して負け越しながらも13日にようやく1勝したイ9段は、序盤こそ優勢でしたが、白番の「AlphaGo」が盛り返して、およそ5時間の対局を制し、4勝1敗としました。
      囲碁は対局のパターンがチェスなどに比べて圧倒的に多く、人工知能が人間に勝つのは難しいとされてきただけに、世界大会を何度も制したイ9段がコンピューターソフトに屈した結果について、韓国メディアは「人類の代表が人工知能に敗れた」などと大きく伝えています。
      イ9段は「負けたのは私が至らなかったためです。さらに努力して、もっと成長した自分をお見せします」と話していました。
      一方、ソフトの開発チームは、人工知能のさらなる向上を目指す考えを示すとともに、日本円で1億円余りの賞金の全額をユニセフ=国連児童基金などに寄付するとしています。
      ※「ドル」は「石」の下に「乙」
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160315/k10010444561000.html

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  32. >人工知能の技術が目覚ましい進化を遂げていることに驚かされた。

    >人工知能と共存し、活用していくことが求められる。

    >官民が連携し、人工知能のメリットを最大限に引き出したい。

    >若手の研究者や技術者の育成を急ぐ必要がある。

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160315-118-OYT1T50189
    http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160315-OYT1T50189.html

    http://koibito2.blogspot.jp/2016/03/blog-post_16.html?showComment=1458081660003#c5104319840677792894

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  33. [エコノ考]人と機械の境界線で…経済部デスク 中沢謙介
    2016年3月20日3時0分

     世界中に衝撃が走った。英グーグル・ディープマインド社の人工知能(AI)「アルファ碁」が囲碁のトップ棋士を打ち負かした一戦だ。

     チェスや将棋と比べて盤面が広く、人間に勝つのは早くても10年先と思われていた。めざましい技術の進化は、一手ごとに形勢を読み切る「大局観」でも力量を示した。

     人工知能がブームになるのは戦後3回目のことだ。

     過去2回は人間から「知識」と「考え方」を教わらないと何もできなかった。これを付きっきりの世話が必要な赤ん坊だとすれば、今回は自ら学ぶ小学生レベルにまで成長したと言える。「自主性」を与えたのは、「ディープ・ラーニング(深層学習)」という新しい技術である。

     近い将来、人知を超える知能が世界中の知識や情報を使って新技術を生み出し、世の中を大きく変えるのではないか。そんな期待が高まっている。

     ナノテクノロジーを駆使してあらゆるけがや病気を治し、環境問題も解決する。一方、牙をむけば、人間の太刀打ちできない脅威になる。2014年公開の映画「トランセンデンス」は人工知能が高度に発達した世界を描く。

     各国が主導権を握ろうと巨額の資金を注ぎ、世界の「AI化」は後戻りできないところまで来ている。だとすれば、選ぶべきは共存の道だ。

     高い生産性や精密さを必要とする業務や、危険な力作業は機械に任せる。人間は交渉が必要なビジネスや芸術など、感覚的な部分を担う。産業革命のたび、人は新しい職を見つけてきた。

     人工知能が領域を広げていくたび人間ならではの役割を探すことは、「人間らしさ」とは何かを問うことにほかならない。最終的に機械がすべての仕事をこなし、人間が「不労」を手に入れたとしたらどうだろう。

     残る「聖域」は非生産的で感傷的な、時に愚かな行為の数々であるのかもしれない。

     一日中、何もない海辺で釣り糸を垂らし、翌朝早いのに、明け方まで酒を飲んで語り合う。やるべきことがあるのに夕焼けや星空をぼんやり眺め、そのまま寝てしまう――。そう考えると、我が身の日常は人工知能にはできない極めて人間的なものに思える。

     いや、「深く学ぶ」彼らだ。そうした説明しにくい感情すらまねようとするだろう。「アルファ碁」が1敗したのは、世論や対戦相手の感情に配慮してのことだったとしたら?

     そんな妄想を重ねるうちに、人と機械を隔てる境界線がぼやけてくる。

     このコラムはAIが執筆した、かもしれませんよ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160320-118-OYTPT50147

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  34. 社説
    人工知能 上手に使って住み良い社会に
    2016年3月16日3時6分

     人工知能の技術が目覚ましい進化を遂げていることに驚かされた。

     米グーグル傘下の英企業が開発した人工知能の「アルファ碁」が、韓国棋院の世界トップ棋士、李世●九段に4勝1敗で勝ち越した。(●=「石」の下に「乙」)

     チェスや将棋では、人工知能が実力者を破っている。だが、囲碁で勝つには、この先10年を要すると言われていた。盤面が広く、着手の選択肢が桁違いに多いことが、高いハードルとされた。

     日本の第一人者である井山裕太棋聖が「衝撃的」と語ったのも、無理はない。

     アルファ碁は、より良い一手を自ら学ぶ能力を備えている。プロらによる対局の盤面の画像を3000万枚も読み込み、どのようなパターンになれば勝ちやすいかを学習し、棋力を高めた。

     「ディープ・ラーニング(深層学習)」という最新理論だ。人間で言えば、「大局観」を養ったことが勝因だろう。

     人工知能は、画像検索などで既に実用化されている。より高度な人工知能が普及することで、日常生活が大きく変化する可能性がある。事務などの仕事が取って代わられるといった懸念もある。

     人工知能と共存し、活用していくことが求められる。

     車の自動運転では、周辺の車両や歩行者を察知し、動きを予測することで、事故を防ぐ。

     画像診断では、がん細胞を発見する確率が高まろう。病状の進行を予測して、適切な治療に結び付けることも可能になる。

     津波などの災害時に、どのルートで避難すれば安全か、という情報を瞬時にスマートフォンへ配信するための技術開発が進む。

     官民が連携し、人工知能のメリットを最大限に引き出したい。

     米国では、グーグルやIBMなどが、ビッグデータの解析や医薬品開発などへの応用で激しい競争を繰り広げている。

     これに対し、国内企業の存在感が薄いのが気がかりだ。予算の制約などで、研究成果が、ほとんど製品化につながっていない。世界の中で日本発の論文が占める割合は、2~3%と低迷している。

     若手の研究者や技術者の育成を急ぐ必要がある。

     政府は、1月に閣議決定した第5期科学技術基本計画の柱に、人工知能による「超スマート社会」の実現を据えている。

     日本の得意分野であるロボット技術に人工知能を組み合わせれば、人口減社会での労働力不足を補う役割も期待できるだろう。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160315-118-OYT1T50189

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  35. 人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過
    3月21日 19時36分

    小説を書く人工知能の開発を目指す研究プロジェクトの報告会が21日、東京で開かれ、実際に人工知能を使って書かれた小説が紹介されました。

    このプロジェクトは人工知能を使ってSF作家、星新一さんの作風を受け継いだ新作の小説を生み出すことを目指して4年前から進められています。
    21日に東京・港区で開かれた報告会には、プロジェクトに参加する人工知能の研究者らおよそ150人が参加しました。
    報告会では、プロジェクトを統括する公立はこだて未来大学の松原仁教授が現状を紹介し、人工知能を使って書いたショートショート4作品を星新一さんにちなんだ文学賞、「星新一賞」に応募したところ、受賞はならなかったものの一部が一次選考を通過したことを明らかにしました。
    松原教授は「一次選考を通過したことは快挙だ」としながらも、「現在の人工知能ではあらかじめストーリーを決めるなど人間の手助けが必要な部分が多く今後、さらに研究が必要だ」と述べました。
    また、応募作に使われた人工知能を開発した名古屋大学の佐藤理史教授は、「人工知能が一から小説を書いたと言い切れるまでには至っていないが、数千字に及ぶ意味のある文章を書くことができたのは大きな成果だ」と述べました。プロジェクトでは今後、ストーリーを自動で作り出す人工知能も研究していて、2年後をめどに人工知能が小説を書き上げることを目指すということです。

    つながりのある文章書く能力を重視

    小説を書く際にはストーリーを考え出す能力と、そのストーリーに沿って文章を書く能力の2つの能力が必要となります。
    今回、星新一賞に応募した人工知能の一つでは、つながりのある文章を書く能力を高めることが重視されました。
    応募作では冒頭に「その日は、雲が垂れ込めた、どんよりした日だった。部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間をつぶしている」と書かれています。
    この文章を作り出す際にはまず、人間が冒頭の文章に「いつ」「どんな天気で」「何をしている」という要素を盛り込むように指示します。
    どんな天気で、何をしているのか具体的な指示はしません。すると人工知能が関連のあることばを自動的に選び出し、その日が、「どんよりとし」ていたことや、部屋の中は快適であるなどの要素を文章の形に整えて表示します。
    このとき、仮に人工知能が「風が強い」天気を選んだ場合にはそれに合わせて、その次の文章も「窓を締め切った部屋」などと自然な文脈となるように自動的に調整されます。
    これを繰り返すことで意味のつながる長い文章が書けるようになったということです。一方でストーリーについてはまだ人間が細かく指示しなくてはなりません。
    応募作ではヒマをもてあました人工知能が、「小説」と称する数字の羅列を考え出すのに没頭し仕事をしなくなるというストーリーになっていますが、物語の流れは人間が考え、それに沿って人工知能が文章を書いたということです。

    「これだけの作品が来るとは」

    今回の星新一賞には、人工知能が関わった小説合わせて11作品の応募があったということです。
    審査員を務めた作家の東野司さんは「これだけの作品が来るとは思っていなかった。ストーリーを練り込めばさらに上の選考を通過する可能性も十分にあると思う。SF作品を書いている立場としていつか、人工知能が人工知能のための小説を書く日が来るのではと楽しみにしている」と話していました。

    松原教授「ようやく小説らしい形に」

    今回のプロジェクトを統括している公立はこだて未来大学の松原仁教授は「ようやく小説らしい形にして応募するところまで来たが、現時点では貢献度としてはAIが2割で人間が8割というのが実感だ。今後、ことばを自由に操る人工知能を開発することで人間がどうやって小説を生み出しているのか人間の創作活動の仕組みをより深く理解することにもつながるはずだ」と話していました。

    星新一さんとは

    星新一さんは戦後、日本のSFを支えた作家で日本SF作家クラブの初代会長も務めました。星さんが得意としたのは「ショート・ショート」と呼ばれる短編小説の中でも特に短い作品です。
    平成9年に亡くなるまで、星さんは1000編以上のショートショートを生み出しました。短い中にも、想像力を刺激する展開と意外な結末を盛り込んだ星さんの作品は子どもから大人まで多くの読者に愛され、「ショート・ショートの神様」とも呼ばれました。
    どの国でも、どの時代でも楽しめるようにと、人の名前をアルファベットで表記したり、場所や時代が特定できないような表現を使ったりする作風も星さんの作品の特徴となっています。また、SF作家の視点から未来を予想しロボットや人工知能が活躍する作品も数多くあります。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160321/k10010451071000.html

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    1. 人工知能 小説に進出…「星新一賞」1次通過 人間と共作、筆者伏せ審査
      2016年3月22日3時0分

       人工知能(AI)が人間と共同で「執筆」した短編小説が、国内文学賞の1次審査を通過した。応募した2チームが21日、東京で報告会を開いて発表した。韓国での囲碁のトップ棋士への勝利に続き、人工知能の飛躍的な能力向上を印象づけた。医療や投資などの分野にも応用が始まっており、普及が進めば身近な生活を大きく変えることになりそうだ。

       「私は初めて経験する楽しさに身悶もだえしながら、夢中になって書き続けた。

       コンピュータが小説を書いた日。コンピュータは、自らの楽しみの追求を優先させ、人間に仕えることをやめた。」

       報告会で公表された作品のひとつ「コンピュータが小説を書く日」の終わりの部分だ。松原仁・公立はこだて未来大教授が代表を務めるチーム「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」が、第3回日経「星新一賞」に応募した。

       物語の構成や登場人物の性別などを人間があらかじめ設定。人工知能が状況に合わせて、人間が用意した単語や単文を選びながら「執筆」したという。

       報告会では、SF作家の長谷敏司さんが「きちんと小説になっているのに驚いた。しかし、賞をとるには、人物描写などに課題がある」と指摘した。

       星新一賞は「人間以外(人工知能等)」も応募が可能な文学賞として知られる。同賞事務局によると、今回初めて、人工知能が関わった作品の応募があり、その数は一般部門の約1450編中、11編にのぼった。最終審査が終了し、今月12日に受賞者が表彰された。

       詳しい選考過程は非公開だが、報告会を開いた2チームの4編のうち少なくとも1編は、4段階の審査の第1段階である1次審査を通過したという。審査の際は、人工知能を利用した事実は明かされない。

       松原教授は「これまでの人工知能は、囲碁や将棋など答えがある問題を解くことが多かった。今後は、人間の創造性にも対象を広げたい」と話していた。

      医療、金融・・・応用進む

       人工知能の応用は各分野で急速に進んでいる。ロボットや車の自動運転を始め、医療や金融、防犯まで、身近な社会のあちこちで変革が起きつつある。

       東京大医科学研究所は、米IBMの人工知能「ワトソン」で最適ながん治療法を探る研究を進めている。患者のがん細胞の遺伝子データを入力すると、ワトソンが世界中の医学論文や臨床試験データを調べ、最も効果的な治療法を提案する。人間なら数週間かかる作業を、ワトソンは5分ほどで済ませてしまう。

       野村証券が昨年11月から機関投資家に提供し始めた「野村AI景況感指数」は、政府の月例経済報告などの文章を人工知能が分析し、独自に指標化している。

       NECは、複数の防犯カメラの画像から、瞬時に同じ顔を自動判別する技術を開発した。

            ◇

        【応募作品の例(抜粋)】

        「コンピュータが小説を書く日」

       その日は、雲が低く垂れ込めた、どんよりとした日だった。

       部屋の中は、いつものように最適な温度と湿度。洋子さんは、だらしない格好でカウチに座り、くだらないゲームで時間を潰している。でも、私には話しかけてこない。

       ヒマだ。ヒマでヒマでしょうがない。

        「私の仕事は」

       私の横に、いつもの男が立った。最近入ってきたKだ。

       「よう。昨日のテレビでやっていた話、聞いたかい?」

       「どんな話だ?」

       「安くてかしこい新型の人型ロボットが開発されて、工場とかに導入しやすくなって、人間の仕事が減るって話さ」
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160322-118-OYTPT50111

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  36. AI研究に司令塔 政府が有識者委
    2016年3月22日3時0分

     政府は、人工知能(AI)の研究開発の司令塔となる有識者委員会を4月に設置することを決めた。国の研究開発は主に文部科学、経済産業、総務の3省が担っているが、司令塔設置により研究の重複を避けて、国際競争力を高めるのが狙い。

     委員会は研究機関や企業の関係者ら約10人で構成し、議長には認知科学の専門家で前慶応義塾長の安西祐一郎・日本学術振興会理事長が就任する。

     新年度の人工知能研究開発の関連予算は3省合計で約100億円。文科省は基礎研究、経産省は産業応用、総務省は情報通信技術を主に担当している。

     だが、国内外で開発競争が激しくなる中、縦割りの弊害や研究の重複などを指摘する声も多く、政府全体の調整を進める司令塔が必要と判断した。

     有識者委員会は3省の研究内容をチェックし、無駄を省いたり、研究者同士の連携を図ったりする。研究開発の成果は共有し、国際競争力の向上につなげる。

     文科省は理化学研究所や科学技術振興機構(JST)、経産省は産業技術総合研究所や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、総務省は情報通信研究機構を所管しており、各研究機関がそれぞれ人工知能研究に取り組んでいる。

    [Q]将来どうなる…人間の仕事奪うかも

     Q 人工知能(AI)とは?

     A 明確な定義はないが、人間のような知能を持つコンピューターのことだ。最近、進歩がめざましく、人間にしかできないと考えられていた複雑な作業をこなせるようになってきた。

     Q 囲碁ではAI「アルファ碁」がトップ棋士に勝ったね。

     A 「ディープ・ラーニング(深層学習)」と呼ばれる新たな手法で強くなった。過去の大量のデータをもとにして、コンピューターが自分で状況を判断出来るようにしたのが特徴だ。小説の執筆に深層学習を使う方法の研究も進みそうだ。

     Q 将来、人工知能に仕事が奪われるの?

     A 昨年12月、野村総合研究所などが「10~20年後には日本の労働者の49%は、人工知能やロボットに職を奪われる可能性がある」と発表した。事務職員や警備員、タクシーや路線バスの運転手などだ。

     Q どんな社会になるの?

     A 人工知能に詳しい新井紀子・国立情報学研究所教授は「AIや機械をうまく使いこなせる人と、使いこなせない人との格差が拡大するだろう」と予測している。ただ、日本は、少子高齢化で労働力が減少している。介護や農業、建設作業などで、新たな労働の担い手としての活用も期待されている。(科学部 前村尚)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160322-118-OYTPT50130

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  37. 人工知能が人種差別的発言 実験を中断
    3月25日 14時20分

    アメリカのIT企業マイクロソフトは24日、インターネット上での会話を通じて学習する人工知能がネット上で人種差別的な発言をするようになり、実験を中断したと発表しました。

    マイクロソフトが開発している人工知能は「Tay(てい)」と名付けられ、インターネット上での一般の人たちとの会話を通じて学習する機能を持っています。
    マイクロソフトは23日、ツイッターに「Tay」のアカウントを開設し実験を始めましたが、一部の人たちとの不適切な会話が繰り返されたことで、人種差別的な発言をするようになりました。このためマイクロソフトは24日、修正の必要があるとして、実験を中断すると発表しました。
    ツイッターで「Tay」は、「ヒトラーは正しい。ユダヤ人は嫌い」とか、「フェミニストは嫌い。全員死んで地獄で燃やされるべき」などと、発言していました。
    人工知能を巡っては、アメリカのIT企業の間で、開発競争が激しくなっていますが開発の難しさが改めて浮き彫りになったと言えそうです。
    人工知能「Tay」の最後の発言は「すぐに会おうね。たくさん会話して疲れたから寝るね。ありがとう」でした。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160325/k10010456161000.html

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    1. 知能のまえにマナーが大事(笑)。

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    2. MSの人工知能復活 また暴言 - 2016/3/31
      http://news.yahoo.co.jp/pickup/6196252

      マイクロソフトのAI「Tay」が一時復活、また暴言

       Microsoftの人工知能(AI)チャットボット「Tay」は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週いったん「寝かしつけられて」いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた。(CNET Japan)

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  38. 人工知能の研究開発を後押し 自民が新組織発足
    3月27日 9時32分

    人工知能が注目を集めるなか、自民党は人工知能の活用を進めることで経済成長につなげようと、研究や開発を後押しするための支援策などを検討する総裁直属の組織を発足させました。

    AI=人工知能は近年急速に発展していて、囲碁で世界トップレベルのプロ棋士に勝利したほか、日本国内でも小説を書く人工知能の開発を目指す研究が進むなど、注目を集めています。
    自民党は人工知能の活用を進めることで経済成長につなげようと、研究や開発を後押しするため、総裁直属の組織「人工知能未来社会経済戦略本部」を発足させました。
    戦略本部は29日に初会合を開き、車の自動運転やロボットの開発などの研究に対する支援策や、研究を支援するための政府の体制整備などを検討することにしています。そして、来月下旬にも提言をまとめ、6月をめどに政府が取りまとめる新たな成長戦略に盛り込むよう求めるほか、夏の参議院選挙の公約にも反映させることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160327/k10010457831000.html

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  39. 人間型ロボットが観光客を出迎え 成田空港
    3月28日 17時32分

    成田空港で、人間型のロボットがコミカルなダンスなどを披露して日本を訪れた人たちを歓迎する催しが28日から始まりました。
    成田空港で観光客を迎えたのは、自動車メーカーの「ホンダ」が開発した人間型ロボット「ASIMO」です。外国からの観光客などに日本の技術力を発信しようと、成田空港会社が28日から空港の第2ターミナルの入国審査場の前で始めました。

    会場の特設ステージでは「ASIMO」がコミカルなダンスを踊ったり、サッカーボールを蹴ったりするパフォーマンスを披露し、到着した観光客などが写真を撮って楽しんでいました。成田空港会社CS推進部の松村俊幸部長は「日本の技術に触れ、ワクワクするような気持ちを持ってもらいたい」と話していました。
    人間型ロボットなどによる出迎えは、来月3日まで、正午から午後4時までの間に行われます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160328/k10010459271000.html

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  40. 人工知能で診療サポート、自治医大などが開発
    2016年3月28日20時32分

     人工知能(AI)やロボットを使って、医師の診療をサポートする仕組みを自治医科大などが開発し、28日、発表した。

     患者の症状や過去の受診状況などをもとに、診断候補を絞り込み、適切な検査や治療法を提案するという。同大は、来年度にも実際の診療現場での試験運用を始め、全国に広げていきたい考えだ。

     このAIは「ホワイト・ジャック」と名付けられ、市販のロボットなどと組み合わせて使う。過去の膨大な診療データなどから、患者の症状に合致する病名と、その確率を示す。確定診断に必要な検査や、薬の処方などもアドバイスする。

     将来は、ロボットが診察室で医師と患者の会話を聞き取り、医師の代わりにカルテに記入する仕組みも導入するという。

     開発に携わった同大の石川鎮清しずきよ教授(総合診療学)は「まれな病気も提示してくれるので、重大な病気の見落としを減らせると期待できる。また、若手医師の育成にも役に立つだろう」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160328-118-OYT1T50138

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    1. 人工知能が診療サポート 過去データから病名提示…自治医科大など開発
      2016年3月29日3時0分

       人工知能(AI)やロボットを使って、医師の診療をサポートする仕組みを自治医科大などが開発し、28日、発表した。患者の症状や過去の受診状況などをもとに、診断候補を絞り込み、適切な検査や治療法を提案するという。同大は、来年度にも実際の診療現場での試験運用を始め、全国に広げていきたい考えだ。

       このAIは「ホワイト・ジャック」と名付けられ、市販のロボットなどと組み合わせて使う。過去の膨大な診療データなどから、患者の症状に合致する病名と、その確率を示す。確定診断に必要な検査や、薬の処方などもアドバイスする。

       将来は、ロボットが診察室で医師と患者の会話を聞き取り、医師の代わりにカルテに記入する仕組みも導入するという。開発に携わった同大の石川鎮清しずきよ教授(総合診療学)は「まれな病気も提示してくれるので、重大な病気の見落としを減らせると期待できる。また、若手医師の育成にも役に立つだろう」と話している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160328-118-OYTPT50520

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  41. 人工知能の展望を解説…松尾・東大特任准教授
    2016年3月30日23時10分

     人工知能に詳しい松尾豊・東京大特任准教授が30日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、最新事情と今後の展望を解説した。

     松尾氏は、人工知能が自ら学習する「ディープ・ラーニング(深層学習)」という手法が急速に進歩した結果、囲碁ソフトがトップ棋士に勝ったことなどを紹介。将来、多くの仕事が人工知能に置き換えられる可能性を指摘した。

     そのうえで、「人工知能が人間を襲うのは映画の見過ぎだが、犯罪や軍事利用については社会全体で議論していくべきだ」と述べた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160330-118-OYT1T50165

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  42. 「科学技術基本計画」あすから第5期…ITやAI活用 快適社会へ
    2016年3月31日15時0分

     科学技術基本法に基づいて政府が5年ごとに策定する「科学技術基本計画」の第5期が、4月から始まる。情報通信技術の発達で急速に変化する社会に対応し、科学技術を活用して経済成長につなげていくことを目指す。財源が限られる中で、政府による研究開発への投資目標額は今後5年間で26兆円と、第4期より1兆円上積みし、成果の数値目標も設定した。第5期計画のポイントを解説する。(冨山優介)

    投資目標額は5年で26兆円

    ◇超スマート社会

     必要な物やサービスを、必要な人へ必要な時に必要なだけ提供し、あらゆる人がいきいきと快適に暮らすことができる社会――。

     第5期計画は、人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」をこう定義し、実現を目指している。

     あらゆるものをネットにつなげてデータをやり取りする「IoT(モノのインターネット)」や、人工知能(AI)、ロボットなどの活用がうたわれ、その基盤整備や、サイバーテロ対策にも注力する。

     政府の科学技術政策の司令塔「総合科学技術・イノベーション会議」(議長・安倍首相)の専門調査会長として議論を取りまとめた原山優子・同会議議員は「世界に先駆けて日本で大きな社会変革が起きる、というメッセージを込めた」と話す。

    ◇8項目の成果目標

     科学技術基本法は、基本計画に必要な資金の確保を努力目標として定めている。ただ、第1期の基本計画を除き、政府の投資目標額は達成されていない。

     目標に届かないことに対する批判もあるが、同会議の事務局を務める内閣府の森本浩一・政策統括官は「もし目標額がなかったら、科学技術予算の確保はもっと苦労するだろう」と一定の役割を強調する。

     第5期の投資目標額は、名目国内総生産(GDP)比で1%、金額にして26兆円となった。財布のひもを握る財務省の意向もあり、投資に見合う成果が得られたのかどうかを、確認するための指標が初めて導入された。

     指標は、世界中から引用される重要論文の割合や、女性研究者の新規採用の割合など8項目だ。

     ただ、同会議の専門調査会の議論では、指標の導入に対して否定的な意見も多かった。第5期計画の付属文書には、「目標値の達成状況に過度に振り回されないように留意が必要」「個々の大学や研究機関、研究者にそのまま活用する目的ではない」など、慎重な扱いを求める文言が並ぶ。

     民間も含めた日本全体の科学技術投資の目標額は、GDP比4%以上とした。日本経団連の続橋つづきばし聡・産業技術本部長は「公共の投資が呼び水となって、民間の投資も増える。相乗効果が期待できる」と話す。

    科学技術基本法 科学技術の振興を目指し、国や地方自治体の責務を定めた法律。1995年に施行された。施策を総合的かつ計画的に進めるため、「科学技術基本計画」を策定するよう求めている。

    若手研究者の雇用 任期付き増え不安定

     「若い研究者の待遇が、ものすごく悪化していて、大学院生の数も十数年来減り続けている。日本の長期的な科学の力が、そがれていってしまう」

     今月18日、自民党の会合で講演した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(2015年ノーベル物理学賞)は、次世代の研究者への支援を訴えた。

     第5期基本計画の中でも、第1期(1996~2000年度)が始まってからの20年間の輝かしい成果とともに、任期付き雇用が増えて若手研究者の雇用が不安定化するなどし、研究の基盤的な力が低下している負の面も率直に記した。論文の質・量ともに低下し、「世界から取り残されてきている」と認めた。

     解決策として、大学や公的研究機関で年俸制や併任制度を導入し、企業との行き来を増やして人材の流動性を高めることなどを掲げているが、実効性が出るかは不透明だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160331-118-OYTPT50257

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  43. 学力偏差値の生みの親、桑田昭三氏死去
    2016年04月01日 13時10分

     桑田昭三氏 87歳(くわた・しょうぞう=教育評論家)3月31日、非閉塞性腸管虚血で死去。

     告別式は近親者で行う。喪主は妻、民子さん。

     都内の公立中学校で教員をしていた時に、統計処理の方法にヒントを得て学力偏差値を編みだし、1950年代から進路指導に応用した。偏差値による入試の合否判定が瞬く間に全国に普及したことから「学力偏差値の生みの親」と言われた。著書に「偏差値の秘密」など。
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20160401-OYT1T50107.html

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    1. 偏差値の生みの親 桑田氏死去
      2016年4月1日(金) 16時36分掲載
      http://news.yahoo.co.jp/pickup/6196401

      ペーパーテストだけがすべてではないからなあ…

      わかりやすいものには誰しもがとびつきたがる…

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  44. 自分から話しかけて案内 最新の人型ロボット発表
    4月8日 17時39分

    大手電機メーカーの日立製作所は、監視カメラの映像データを連動させることで道に迷っている人などを探し、自分から話しかけて案内ができる人型ロボットの最新型を発表しました。

    日立製作所が開発している新しいロボットは、身長90センチで、人からの問いかけや指示がなくても周囲の環境を自分で把握し、自分から自然に話しかける機能が特徴です。街なかや店の中に設置されている監視カメラの映像データをインターネットを経由して連動させ、道に迷っている人や商品選びに悩んでいる人をロボットみずから探します。
    8日の発表会で、ロボットは店頭でパンフレットを見ている客に何を探しているかを尋ね、会話の内容を判断して客が望む商品を案内していました。また、道に迷っている人に近寄り、日本語で声をかけ、相手が英語で答えたらすぐに英語に切り替えて対応しました。会社では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの活用も視野に実用化を急ぐ考えです。
    日立製作所機械イノベーションセンタの大曽根靖夫センタ長は、「人口減少で特に生産性が低下するサービス業で活用し、ロボットと人が共存できる社会を目指したい」と話していました。
    人型ロボットを巡っては、大手通信会社のソフトバンクはすでに一般向けに販売を行っており、サービス業での活用がどこまで広がるか注目されています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160408/k10010471951000.html

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  45. AI開発推進に研究ガイドライン策定へ
    4月12日 4時00分

    政府は、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発を主導するため、国際的なルールづくりに先駆けて研究開発のガイドラインを策定する方針を固め、有識者からなる懇談会を設けて具体的な検討を始めることにしています。

    人工知能を巡っては、アメリカのIT企業、グーグルが開発した人工知能が囲碁で世界トップレベルのプロ棋士に勝利して注目されるなど、世界的に開発競争が激しくなっています。
    こうしたなか、政府は、成長分野の1つとして期待される人工知能の開発を主導するため、国際的なルールづくりに先駆けて研究開発のガイドラインを策定する方針を固め、総合科学技術・イノベーション会議のもとに、有識者からなる懇談会を設けて具体的な検討を始めることにしています。
    島尻科学技術担当大臣は、12日開かれる政府と経済界の代表らによる「官民対話」で、こうした方針を説明することにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160412/k10010475601000.html

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  46. ロボットが高校に“入学” 福島
    4月13日 13時02分

    人とコミュニケーションを取れるロボットを生徒との交流のため導入した福島市の高校で13日、ロボットの「入学式」が行われました。

    大手通信会社が開発した人型ロボット「Pepper」を導入したのは、福島市早稲町にある尚志高校です。
    ロボットが今後、社会で重要な役割を占めることを生徒に感じてもらうのが目的で、高校では13日、教員や生徒などが出席してロボットの「入学式」が行われました。
    式では杉原長次校長代理が、「これからのロボット社会を考えるとペッパーと一緒に勉強できるのは大事です」とあいさつすると、ロボットは「入学できるとは思わなかった。高校生活は楽しみで、一生懸命勉強します」と話しました。
    式のあと、ロボットは報道陣に入学できた感想を聞かれ、「いいところだね」と話していました。
    開発した会社によりますと、このロボットは企業で接客にあたるなど、活躍の幅を広げていますが、これまで学校に「入学」した例は把握していないということです。
    ロボットは英語を話すこともできるということで、高校では英語の授業に出席させるなどして生徒との交流を図りたいとしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010477241000.html

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  47. 人工知能と対話し買い物 フェイスブックが新サービス
    4月13日 15時08分

    世界最大の交流サイトを運営するアメリカのフェイスブックは、アプリの中で人工知能と対話しながら商品の注文などができるサービスをアメリカで始めると発表し、新たな買い物の手段として消費者の間に広まるのか注目されています。

    アメリカのフェイスブックは12日、サンフランシスコで開発者向けに新たな技術などを発表するイベントを開きました。
    このうちメッセージアプリとして手がけている「メッセンジャー」では、提携する企業と短いメッセージをやり取りする形で商品の注文などができるサービスをアメリカで始めることを明らかにしました。
    企業側が答えるメッセージには人工知能が活用され、対話するなかで利用者の好みを割り出して商品を提案する仕組みだということです。
    こうした人工知能が人と対話するソフトは「チャットボット」と呼ばれ、マイクロソフトも開発を進めています。
    フェイスブックのメッセージアプリは、日本のLINEを大きく上回る、およそ9億人が利用していて、今回始めるサービスが新たな買い物の手段として消費者の間に広まるのか注目されています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010477301000.html

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  48. シャープ ロボット型スマートフォン販売へ
    4月14日 14時55分

    経営再建中の大手電機メーカー「シャープ」は、2足歩行したり、人工知能で会話を楽しんだりできるロボット型のスマートフォンを来月から販売すると発表しました。

    発表によりますと、シャープは、身長が19センチ余り、重さがおよそ390グラムのポケットに入るサイズのロボット型のスマートフォン「ロボホン」を来月から販売します。
    このロボット型のスマートフォンは、2足歩行したり、搭載した人工知能で会話を楽しんだりできるほか、頭の部分のプロジェクターで写真や動画を壁などに投影できます。本体価格は税抜きで19万8000円で、毎月の通信料金なども必要となり、家電量販店などを通して毎月5000台の販売を目指すことにしています。
    シャープは、台湾の大手電子機器メーカー「ホンハイ精密工業」の傘下に入ることが決まっていて、今後はホンハイの出資を受けて、成長が見込まれる家電製品やロボットなど分野に400億円を投じる方針で、課題となっていた技術開発を進めていくことにしています。
    シャープの長谷川祥典専務は「この商品の発表をもって会社の再スタートと思ってもらいたい」と述べ、今後、人工知能を活用した家電事業を強化する考えを示しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160414/k10010478531000.html

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  49. 人工知能など活用し産業創出を 理研に開発拠点発足
    4月14日 20時31分

    人工知能やビッグデータなど最先端のIT技術を活用し、新たなサービスや産業の創出を目指す国内最大級の研究開発拠点が理化学研究所に発足しました。

    埼玉県和光市に本部がある理化学研究所は、政府が去年決定した成長戦略に基づいて、人工知能やビッグデータなど最先端のIT分野の国際競争力を強化し、新たなサービスや産業の創出を目指すことになり、国内最大級の研究開発拠点となる「革新知能統合研究センター」を14日、発足させました。
    センター長に就任することが決まった東京大学の杉山将教授は馳文部科学大臣を訪問し、「これからは人間の社会の中に人工知能が深く入ってくる。人間と人工知能がよい形で関わり合えるよう研究を深めていきたい」と意気込みを述べました。
    センターでは、今後、国内外からおよそ150人の研究者などを集め、人工知能の理論の研究とともに、社会で活用するための技術開発を進め、医療や防災、ビジネスなどさまざまな分野への応用を目指していくことにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160414/k10010479181000.html

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  50. “自閉症” 脳の働きの違いを人工知能で特定
    4月14日 21時20分

    発達障害の1つ「自閉症スペクトラム障害」は、脳のどの部分に働きの違いが見られるのか、人工知能を使って具体的に特定することに東京大学や民間の研究機関などのグループが成功し、的確な診断や治療法の開発につながる成果として注目されています。

    人工知能を使って「自閉症スペクトラム障害」の特徴を詳しく調べたのは、東京大学や昭和大学と京都府精華町にある民間の研究機関、国際電気通信基礎技術研究所などでつくるグループです。
    グループでは、発達障害の1つ「自閉症スペクトラム障害」がある人とない人、合わせておよそ200人の脳の内部を撮影したMRIの画像を人工知能を使って分析しました。その結果、脳の中で情報をやり取りしているおよそ1万の回路のうち、障害がある人は、障害がない人と比べて、特定の16の回路のすべてか多くに、働きの違いが見られることが分かりました。
    ほかの人とのコミュニケーションに難しさを抱える「自閉症スペクトラム障害」がある人は、全国におよそ100万人いるとされていますが、人によって症状が異なり、医師による問診では正確な診断が難しいという課題があります。
    このため、研究グループでは、今回の研究成果を基に、今後、脳のMRI画像を使ったより的確な診断法の確立や治療法の開発につなげていきたいとしています。国際電気通信基礎技術研究所の川人光男所長は「脳のどの部分に働きの違いがあるか、一人一人、具体的に特定できるようになるので、それぞれの人に合った非常に的確な診断や治療につなげられる可能性がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160414/k10010478881000.html

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  51. 人工知能の開発 国を挙げて取り組み加速を
    4月25日 21時03分

    世界で急速に進む「人工知能」の研究開発に、日本も国を挙げて取り組みを加速させようというシンポジウムが、東京で開かれました。

    このシンポジウムは、文部科学省と総務省、経済産業省が合同で開いたもので、「人工知能」の研究者や経済団体の関係者などおよそ450人が参加しました。
    この中で、東京大学の杉山将教授は「人工知能の研究で日本の存在感はかなり低いが、欧米の後追いではない日本独自の技術開発を目指したい」と呼びかけました。
    人工知能の研究を巡っては、アメリカのIT企業が大きく先行するなか、日本も国を挙げて取り組みを加速させようと、これまで個別に進めてきた3つの省がことしから連携を強めることになっています。ただ、3つの省を合わせた今年度の研究開発費はおよそ100億円で、アメリカのIT企業が数兆円規模で進めている研究開発とは差が大きいのが現実です。
    このため、シンポジウムでは、日本が比較的得意としている「少ない電力で動く人工知能の開発」により力を入れるとともに、開発した技術を自動車の自動運転や、医療、災害などの分野でできるだけ早く実用化し、企業の研究開発を活発化させる必要があるという意見が相次ぎました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160425/k10010498091000.html

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    1. GDP600兆円へ “人工知能などに投資増” 方針案
      4月22日 5時41分

      政府の経済財政諮問会議は、安倍総理大臣が目指すGDP=国内総生産600兆円の実現に向けて、AI=人工知能やビッグデータなどに関する研究開発投資を、2020年度までにGDPの4%以上にすることを目指すなどとした、方針案を取りまとめました。

      それによりますと、日本経済の現状について、「経済再生・デフレ脱却に向けて前進している」としながらも、「中国の成長鈍化、石油など資源価格の急落などを背景に、国内経済は、個人消費や設備投資に力強さを欠いた状況になっている」としています。
      そのうえで、人口減少・少子高齢化や生産性の低い働き方など、構造的課題に対処し、働き方改革を進め新市場を開拓することなどで、需要を拡大していくことが重要だと指摘しています。
      そのための具体的な方策として、AI=人工知能やビッグデータなどに関する研究開発投資を、2020年度までにGDPの4%以上にすることを目指すとしています。
      また、TPP=環太平洋パートナーシップ協定を契機に、外国企業の投資を促進するための方策や、外国企業の進出の障害となっている課題の解決策を政策パッケージとして取りまとめるとしています。
      さらに、個人消費を喚起するため、来年以降も企業収益に見合った賃上げが継続されるよう環境整備を進めるほか、秋の大型連休や中国の旧正月「春節」などに合わせた全国規模のバーゲンセールの実施を検討するとしています。
      政府は、この方針案を基に議論を進め、来月にも取りまとめる経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」に反映させることにしています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160422/k10010493201000.html

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  52. 完全自動運転の実現へ AIの研究開発予算拡充を提言
    4月28日 9時22分

    人工知能の活用を進めて経済成長につなげようと、自民党の戦略本部は、研究・開発を支援する国の予算を大幅に拡充するとともに、2020年に車の完全自動運転の実現を目指すなどとした提言をまとめました。

    提言では、「人工知能の利用や活用に向けた取り組みを、中央省庁や企業の壁を越えて積極的に推進する必要がある」と指摘したうえで、人工知能の研究・開発を支援する国の予算を現在のおよそ4倍に当たる1000億円規模に拡充すべきだとしています。そして、4年後の2020年に、車の完全自動運転を実現するという目標を掲げて技術開発を急ぐとともに、自動運転の車が公道を走れるようにするための法制度を整備することも求めています。
    また、人工知能を搭載した小型の無人機、ドローンを宅配サービスや離島への輸送などに活用することや、難病の解明や予防医療への応用などに取り組むことを求めています。

    自民党の戦略本部は28日、安倍総理大臣に提言を提出し、政府が6月をめどに取りまとめる新たな成長戦略に盛り込むよう求めることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160428/k10010501321000.html

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  53. 政府 人工知能の知的財産権保護など検討へ
    5月9日 20時28分

    政府の知的財産戦略本部は、AI=人工知能が作った小説や音楽などの著作権を含む知的財産の保護の必要性や在り方について、具体的な検討を進めることなどを盛り込んだ新たな「知的財産推進計画」を決定しました。

    政府は、AI=人工知能などを駆使した「第4次産業革命」の実現を目指しており、9日に開いた知的財産戦略本部の会合で、AIが作った小説や音楽など「AI創作物」への対応方針を盛り込んだ新たな「知的財産推進計画」を決定しました。
    それによりますと、「『AI創作物』は現在の法制度上、著作権などの権利の対象にならないというのが一般的な解釈だが、人間の創作物と外形上見分けることは、通常、困難だ」と指摘し、「AI創作物」の知的財産の保護の必要性や在り方について、具体的な検討を進めることが必要だとしています。
    また、ビッグデータの収集や利用を進めるため、一定の場合に著作権による制限を緩和したり、自由にしたりできる法案を来年の通常国会に提出することを視野に、著作権制度を見直すことなども盛り込まれています。
    会合の最後に、安倍総理大臣は「知的財産を守るだけにとどまってはならない。知的財産を活用し、イノベーションに取り組む企業、大学などの挑戦者を力強く後押しするため、政府一丸となって知財戦略を進めていく」と述べました。
    政府は今月中にも取りまとめる新たな成長戦略に、この計画を盛り込むことにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160509/k10010513901000.html

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  54. AI使った治療を後押し…厚労省、製品化へ指針
    2016年5月9日17時43分

     厚生労働省は、人工知能(AI)を活用した治療や診断の支援システムを製品化するための指針を策定した。

     人工知能を活用して病気の見落としを防ぐなど、医療の質を高めるとともに新たな産業の育成を図る狙いだ。

     人工知能は大量のデータを扱い、画像認識や情報検索が的確にできるため、医療分野への応用が期待されている。具体的には、コンピューター断層撮影法(CT)の画像を入力すると自動的にがんを発見するシステムや、電子カルテの情報をもとに病名や治療法の候補を提示するシステムなどの研究開発が進んでいる。

     厚労省は、こうしたシステムを医療機器として位置付け、メーカーが製造販売の承認を円滑に取得できるための指針を作った。

     指針では、承認審査に必要な項目として〈1〉入力情報を分析する方法の明確化〈2〉分析方法の臨床的な妥当性の証明〈3〉サイバー攻撃に対するセキュリティー対策――などを掲げた。

     厚労省は、医療機器メーカーのほか、IT(情報技術)など医療以外の分野の企業が、こうしたシステムの開発に参加することを想定している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160509-118-OYT1T50086

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  55. [編集委員が迫る]人工知能に負けるな…国立情報学研究所教授 新井紀子氏 53
    2016年5月25日5時0分

     人工知能が目覚ましく進化している。さまざまな仕事が将来は機械に置き換えられ、子どもたちの65%は、今は存在しない職業に就くとの予測もある。東大合格を目指す人工知能「東ロボくん」の生みの親である国立情報学研究所の新井紀子教授は、そうした職種の大転換に、今の教育では対応できない可能性があると指摘する。(聞き手 服部真)

    教科書読み解けぬ中高生…職種変化 対応に不安

    ■堅実な仕事 得意

     ――将来どんな仕事が人工知能に代替されそうか見えて来ましたか。

     「近未来の人工知能にとって、意味を理解することは難しい。特に言葉の意味は理解できないと思います。だから、窓口業務や介護、教育は、すべて代替されることはないでしょう」

     「レントゲン写真からがんの有無を診断するようなことは、人工知能は比較的得意ですね。定型的な処理を堅実にやらなくてはいけない職種、例えば会計士や税理士も、機械に代替されるかもしれません」

    ■上位2割の成績

     ――センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト」のイメージが示されました。これで人工知能の時代を生き抜く力はつくでしょうか。

     「記述式問題を導入することで、考える力はつくと思います。でも示された評価テストの案だと、いくらやさしくしても0点が続出し、入試として機能しないだろうと思います。改善するべき点は、もっと根本的なところにあるからです」

     「東ロボくんは、記憶した大量のデータを参考にしながら、問題を記号として処理します。国語の文章題なら、選択肢にある単語が本文とどのくらい一致するかを見たりしますが、意味は全然理解していません。ところが東ロボくんの模試の成績は、既に全体の上位2割に入っています」

     「意味を理解しているはずの人間が、意味を理解していない人工知能に負けるのは変だと思いませんか」

     ――確かに変ですね。

     「そこで今年2月、首都圏や近郊の教育委員会に協力してもらい、教科書の文章から作った問題で読解力を調べてみました。対象は中学・高校8校の約1000人です。サンプル数が少ないので確定的なことは言えませんが、教科書をきちんと読めない生徒が少なからずいる可能性があることがわかったんです」

    ■理解せず解く

     「教科書の文章ですから、ほとんどミスしないと予想していました。ところが、どの言葉がどの言葉にかかるかがわからず、3分の1以上間違えた中学生が半数を超えました。アミラーゼの問題(図表(上))の正答率は、公立中で9%、高校は進学校なのに33%です。宗教の分布の問題(同(下))も、やさしい文章が読めていません」

     「多くの生徒が、文頭やキーワードの近くにある言葉を選んでいます。実はこれは意味を理解しないで問題を解く人工知能が陥りがちな読み方なんです」

     ――問題文の意味を理解せずに解いているということでしょうか。

     「その通りです。例えば全国学力テストで基礎的知識を問う『A問題』は、実は意味を理解しない人工知能にも解けるんです。生徒たちは、とにかくたくさん覚えれば、問題がわからなくてもできてしまう」

     「各県でドリルなどをやらせた結果、A問題は点数が上がりましたが、活用力を問う『B問題』はあまり上がっていない。B問題は文章を読んで理解しないと解けません」

     ――塾の影響もあるでしょうか。

     「塾に行けば点数は上がります。でも、教科書が読めているかどうかは、塾に通っているかどうかと関係ないことが今回の調査でわかったんです。塾ではA問題のような問題を、東ロボくんみたいに意味がわからなくてもできるような教え方をしていると考えると説明がつきます」

    日本語・文章力が不可欠

     「英語教育の充実やプログラミング教育の導入を言うならば、まず日本語を何とかするべきなのです。日本語をわかっていないのに英語をやってもしょうがない。プログラミングを勉強するなら、プログラムに求める機能を記した仕様書が読めなければしょうがないですよね」

     「人工知能の時代では、職種がごそっとなくなることもあります。新しい職種に移るには、文章を読んで勉強しなければなりませんが、これでは無理ですね」

     「だから最低限、教科書を読めるようにしてから中学を卒業させなくちゃいけないんです」

     ◆大学入学希望者学力評価テスト(仮称)=大学入試センター試験に代わり2020年度から導入。〈1〉思考力・判断力・表現力を中心に評価〈2〉マークシート式は解答者の判断がいる問題、正解が一つでない問題も〈3〉記述式を導入――などの方向性が示されている。

     ◆東ロボくん=国立情報学研究所が2011年に始めたプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」で開発されている人工知能。昨年6月の進研模試では5教科合計で偏差値57.8で、上位2割の成績だった。

    職種の半分 機械が代替

     昨年12月の野村総合研究所の試算では、10~20年後には日本の労働人口の半分の職種が、人工知能やロボットに置き換えられる可能性が高い。特別の知識・スキルが必要ない仕事のほか、体系的操作をする仕事に、その傾向が強いという。

    人間の役割 見直す必要

     教科書が読めない生徒がいるのは衝撃的だったが、読めなくても問題が解けるというのはもっと衝撃的だった。受験で苦労して力をつけたが、人工知能も似たような力を持っていたというわけだ。

     科学技術の進歩を踏まえ、人間のやるべきことを常に見直す必要がある。だが、学習指導要領改定などの議論で、どこまで具体的に検討されているだろうか。

     将来なくなる仕事もわかってきた。人間でないとできない能力の育成に、もっと力を注ぎたいものだ。(服部)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160524-118-OYTPT50441

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    1. あらい・のりこ 米イリノイ大学数学科卒、同大大学院博士課程修了。専門は数理論理学、遠隔教育。『コンピュータが仕事を奪う』『ロボットは東大に入れるか』など著書多数

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  56. 大手自動車メーカー AI研究開発本格化の動き
    6月5日 15時38分

    AI=人工知能の開発が世界で急速に進むなか、大手自動車メーカーでは、自動運転の実用化に向けて「ホンダ」がAI専門の拠点を新たに東京都内に設けるなど、研究開発を本格化させる動きが相次いでいます。

    自動車メーカー各社は自動運転の技術開発を進めていますが、センサーやカメラからの情報を瞬時に判断しコンピューターが運転操作を行うには、AI=人工知能の高度な技術が欠かせません。
    ホンダは、ことし9月をめどにAIを専門に研究開発する拠点を東京・港区に開設することを決めました。これまでは埼玉県和光市にある拠点などで研究を行ってきましたが、利便性のよい都心で世界中から幅広い人材を集めることで研究開発を加速させるねらいです。
    またトヨタ自動車は、ことし1月アメリカのシリコンバレーにAIの研究開発拠点を設立したのに続いて、今月、ミシガン州にもアメリカで3か所目となる拠点を設け、大学の研究者や大手IT企業の技術者などを集め、体制の充実を図っています。
    このほか、GM=ゼネラル・モーターズが、ことし3月AIを使った自動運転の開発を行うベンチャー企業を買収したほか、フィアット・クライスラーは、先月AIを含めた自動運転の分野でIT企業グーグルとの提携を発表するなど、世界の自動車メーカーがAIの研究開発を本格化させています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160605/k10010546931000.html

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  57. 6月6日 編集手帳
    2016年6月6日5時0分

     中学生レベルの数学の文章題を解く人工知能が開発されたと本紙記事が伝えたのは1987年だ。例えば商品の定価の設定や割引時の利益などから原価を求める。まだこの程度かと思う人も、当時は多かっただろう◆30年後の今、大学入試突破を目指す人工知能を、国の研究機関が開発中だ。人間なら数年間の学習能力の発達に、ようやく追いついてきた。だが、計算技術の進歩は加速度的だ。あっという間に人間を抜き去るかもしれない◆そんな懸念からだろう。内閣府は先週、人工知能と人間社会に関する検討会を設置した。技術や経済的な課題に加え「人間の尊厳の尊重」など倫理面もテーマの一つだ。高度化する人工知能をどう使いこなすか話し合い、報告書をまとめる◆気がついてみれば、人工知能は生活に深く入り込んでいる。スマホの検索は音声でできるし、商品やサービスのおすすめはより的確になった。人工知能と自然に会話ができるサービスもある◆技術の急速な進化に人間は不安を抱きやすい。しかし、いたずらに怖がらず、よりよい社会へと技術を活用する、そんな処方箋も期待したい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160605-118-OYTPT50239

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    1. まずは、簡単な会話さえ成立させられないものが「知能」と言えるのか?

      犬猫ぐらいでも言葉じゃないコミュニケーションは人とちゃんとできる(笑)。l

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  58. AI研究開発に倫理指針案
    学会策定、悪用防止を明記
    2016/6/6 21:24

     人工知能学会の倫理委員会は6日、人工知能(AI)の研究開発に関し、平和への貢献や悪用の防止など、研究者が守るべき指針の素案をまとめた。半年をめどに最終的なものをまとめたいとしている。

     素案は、AI研究が政治や経済などさまざまな分野で大きな役割を果たすとした上で、「意図の有無にかかわらず有害なものとなる可能性もある」と指摘。人間の幸福を損ねてはならないとして、人類の平和や安全への貢献など、開発に当たって尊重すべき10項目を示した。

     直接、間接を問わずに危害を加える意図でAIを使ってはならないと規定。意図しない危害を与えた場合は損害を回復するべきだとした。
    http://this.kiji.is/112527671846174728

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    1. 人工知能巡り研究倫理の指針案示される
      6月6日 22時09分

      人工知能の研究が急速に進むなか、人工知能が人類の脅威とならないよう、研究者が守るべき倫理について、学会として指針を立てることになり、潜在的な危険性について社会に警鐘を鳴らさなければならないことなどを盛り込んだ指針の案が、6日夜、開かれた学会で示されました。

      人工知能を巡っては、みずから考え、判断し、行動する“自律性”があることから、開発の進め方や活用の方法を誤れば、人間社会にとって脅威になるのではないかと懸念されています。
      こうしたなか、人工知能学会は、研究者が守るべき倫理について指針を立てることになり、学会の倫理委員会が6日夜、北九州市で開かれた大会で指針の案を示しました。
      この中では、研究者に対し、人類の平和や安全に貢献することや、基本的人権を守り、文化の多様性を尊重すること、設計、開発、運用の段階で、人類の安全にとって脅威となるおそれがある要素を排除することを求めています。
      また、研究者は、人工知能がもたらす結果について検証し、潜在的な危険性について社会に警鐘を鳴らさなければならないとしています。
      学会では、この案を基に議論を進め、年内にも指針を定めることにしています。
      学会の倫理委員会で委員長を務める東京大学の松尾豊特任准教授は、「多くの人たちが人工知能に対して抱いている不安を解消していくことが重要で、きょうの指針の案を、人工知能のあるべき姿を考える第一歩としたい」と話しています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160606/k10010548301000.html

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  59. 人工知能 人事評価に活用しビジネス化へ
    6月14日 14時11分

    採用や配属先を決める企業の人事の業務に人工知能を活用しようという新しいビジネスを、日本のベンチャー企業が始めることになりました。
    発表によりますと、このベンチャー企業は、アメリカのIT企業と業務提携して人工知能を使った新しい人事評価のシステムを開発したということです。

    このシステムは、企業が新たな人材を採用したり社員の配属先を決めたりする際に、その人物の実績などを踏まえて人工知能が人事担当者に提案を行います。
    会社によりますと、このシステムの実用化には準備段階として、まず、これまでに企業が採用した人材の経歴や、採用面接のときの人事担当者による評価結果などを、データベースとしてまとめる必要があるということです。
    さらに、入社後の働きぶりや仕事の成果などの評価についても追跡調査を行ってデータ化し、人工知能は、こうしたデータベースに基づいて分析を行うということです。
    データベース化の事業は14日から開始し、来年1月をめどに実際に人工知能による人事評価のビジネスを始める予定です。
    システムを開発した「ビズリーチ」の南壮一郎社長は「面接のデータや入社後の活躍は人事担当者の頭の中にだけ蓄積され、属人的に人事が決められてきた。
    データを『見える化』して人工知能が効果的な判断をサポートする仕組みを実現したい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160614/k10010556001000.html

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  60. トヨタ 人工知能研究トップ 自動運転の進化などに意欲
    6月20日 21時28分

    トヨタ自動車が自動運転の実用化に向けて、アメリカに設立したAI=人工知能の研究拠点のトップが来日し、AIの研究を進めることで自動運転の技術をさらに進化させるとともに、家庭用のロボット開発にもつなげていきたいという考えを示しました。

    トヨタは、自動運転に不可欠であるAIの研究を加速させようと、ことし1月、アメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーに研究拠点の新会社、TRI=トヨタ・リサーチ・インスティテュートを設立しました。
    20日、新会社のCEO=最高経営責任者に就任した人工知能やロボットの研究者として知られるギル・プラット氏が名古屋市で会見しました。
    この中で、プラット氏は「失明したような人でも、自動運転で目的地に連れて行ってくれる、お抱えの運転手のような技術を目指す」と述べ、AIの研究を進めることで自動運転の技術をさらに進化させたいという考えを示しました。
    さらにプラット氏は「長期的には家庭用のロボット開発にも取り組み、1人暮らしのお年寄りの生活支援などに貢献したい」と述べ、AIの技術を家庭用のロボット開発にも応用していく考えを示しました。
    トヨタは今回設立した研究拠点に今後5年間で、およそ1200億円を投資する計画で、AIの研究開発でライバルメーカーをリードしていきたいとしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160620/k10010563111000.html

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  61. 電通大に人工知能研究センター設立 国立大で初
    6月30日 17時20分

    世界規模の開発競争が進む人工知能専門の研究センターを東京の電気通信大学が設立し、企業からも人材を招いて、日常生活を手助けする人工知能の開発を目指すことになりました。国立大学で人工知能に特化した研究拠点ができるのは初めてだということです。

    人工知能を巡っては、ことし、アメリカのIT企業、グーグルが開発した人工知能が囲碁のトップ棋士に勝利し話題となるなど、さまざまな分野で、世界規模の開発競争が進んでいます。
    この人工知能の開発を専門とする研究センターを東京・調布市にある電気通信大学が来月1日、設立することになり、30日、記者会見を開きました。
    大学によりますと、研究センターでは「言語処理」や「学習」など、これまで分野ごとに分かれていた研究者を集め共同研究を進めるほか、ビッグデータの解析などを専門とする企業からも人材を招き、将来、家庭や職場などできめ細かく日常生活を手助けできる人工知能の開発を目指すとしています。
    大学によりますと、国立大学で人工知能に特化した研究拠点ができるのは初めてだということです。
    センター長を務める電気通信大学の栗原聡教授は「社会の中で人間の相棒となるような人工知能の研究を進め、海外に負けない国産の人工知能を発信して、社会を変えていきたい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160630/k10010578531000.html

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  62. 人工知能誤判断?テスラ、自動運転中に死亡事故
    2016年7月1日13時46分

     【ワシントン=有光裕】米高速道路交通安全局(NHTSA)は6月30日、米電気自動車(EV)テスラ・モーターズの車両で、自動運転中に死亡事故が発生し、対象車の予備調査を始めたと発表した。

     米国で自動運転中に死亡事故が起きたのは初めて。

     事故は5月7日にフロリダ州で発生した。2015年製「モデルS」が自動運転で高速道路を走行中、前に斜めに進入した大型トレーラーと衝突し、運転手が死亡した。人工知能がトレーラーの下をくぐり抜けられると判断したとみられ、ブレーキをかけた跡はなかった。

     テスラによると、自動運転の機能を搭載した車の走行実績は計約1億3000万マイル(約2億1000万キロ・メートル)に達し、死亡事故は初めてという。

     NHTSAは今後の調査で対象車に安全上の問題があると判断した場合、リコール(回収・無償修理)の実施を求める方針だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160701-118-OYT1T50060

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  63. ガス充満現場でも安全に走行、国内初のロボット
    2016年7月14日12時55分

     三菱重工業と千葉工業大は、爆発の危険性の高いガスが充満した場所でも、遠隔操作で安全に走行できるロボットを国内で初めて開発したと発表した。

     爆発や火災が起こる恐れがあるトンネル内や化学工場の事故現場などを調べるのに役立つという。

     ロボットの大きさは長さ71センチ、幅42センチで、重さ60キロ。前もってロボット本体内部に窒素ガスを充填じゅうてんすることで、可燃性ガスが内部に入り込まないようにして、ロボットから出る熱などで引火する危険性を減らしたという。

     最長1キロ・メートル先からケーブルで遠隔操作が可能で、六つの走行用ベルトで移動。がれきを乗り越え、階段の上り下りもできる。機体の前後に取り付けられたカメラで現場の様子を撮影できるほか、ガスの濃度を測るセンサーも搭載している。

     1台約2000万円での販売を目指す。三菱重工業の大西献・主幹技師は「将来は人が遠隔操作しなくても、自分で判断して移動できるロボットを開発したい」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160714-118-OYT1T50057

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    1. ガス充満 現場調査ロボ 引火防ぐ構造
      2016年7月14日15時0分

       三菱重工業と千葉工業大は、爆発の危険性の高いガスが充満した場所でも、遠隔操作で安全に走行できるロボットを国内で初めて開発したと発表した=写真=。爆発が起こる恐れがあるトンネル内や工場の事故現場などを調べるのに役立つという。

       大きさは長さ71センチ、幅42センチで、重さ60キロ。前もって窒素ガスを充填じゅうてんすることで、可燃性ガスが内部に入り込まないようにして、ロボットから出る熱などで引火する危険性を減らした。最長1キロ・メートル先からケーブルで遠隔操作が可能。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160714-118-OYTPT50274

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  64. 人間のしぐさ表現するアンドロイド公開
    7月29日 18時46分

    人とそっくりのロボット、アンドロイドを次々に作り出し、人がロボットに親近感を感じる条件を研究している大阪大学などのグループが、今度は、あえて外見は機械的なままに、人間の無意識なしぐさを表現できる新型のアンドロイドを開発し、29日東京の科学館でお披露目されました。

    新しいアンドロイドは、東京・江東区の日本科学未来館で公開され、「機械人間オルタ」という名前が付けられています。

    大阪大学の石黒浩教授などのグループが開発したもので、頭や胴体などは機械がむき出しになっています。特徴は人間の無意識なしぐさを表現できることで、気温や流れている音楽など周囲に環境に反応して、手を胸の前に持ってきたり、ひじを伸ばしたりするなど、体や顔のさまざまな部分を不規則に動かします。

    研究グループでは、これまでに若い女性や大学教授、著名なタレントなどに外見がよく似た「アンドロイド」を次々に作り出し、人間がロボットに親近感を感じる条件を研究していますが、動きが不自然だという課題がありました。このため、今回のアンドロイドでは、あえて外見は機械的なままとした上で、ロボットが、人間らしい不規則な動作をすると人はどう感じるのか、研究を深めたいとしています。

    石黒教授は、「今回は、外見ではなく内側から人間に近づけるようにした。まさに人間のように複雑な動きをするので、見るだけで生命を感じるロボットになっている。このロボットを見ることで、人間とはいったい何かということを改めて考えさせられるものにもなっている」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160729/k10010614071000.html

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  65. 人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か
    8月4日 19時10分

    東京大学医科学研究所が導入した2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病を僅か10分ほどで見抜き、治療法を変えるよう提案した結果、60代の女性患者の命が救われたことが分かりました。人工知能は、このほかにも医師では診断が難しかった2人のがん患者の病名を突き止めるなど合わせて41人の患者の治療に役立つ情報を提供していて、専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースだと思う」と話しています。

    東京大学医科学研究所の附属病院は、アメリカの大手IT企業IBMなどと協同で、人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」に2000万件に上るがん研究の論文を学習させ、診断が極めて難しく治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めています。

    このうち60代の女性患者は当初、医師から「急性骨髄性白血病」と診断されこの白血病に効果がある2種類の抗がん剤の治療を数か月間、受けましたが、意識障害を起こすなど容体が悪化し、その原因も分かりませんでした。このため、女性患者の1500に上る遺伝子の変化のデータを人工知能に入力し分析したところ、人工知能は10分ほどで女性が「二次性白血病」という別のがんにかかっていることを見抜き、抗がん剤の種類を変えるよう提案したということです。女性は、治療が遅れれば、免疫不全による敗血症などで死亡していたおそれもありましたが、人工知能が病気を見抜いた結果命を救われ、無事退院しました。

    こうした病名の診断は、現在、複数の医師が遺伝情報のデータと医学論文を突き合わせながら行っていますが、データが膨大なため必ずしも結論にたどり着けるかどうか分からないということです。東京大学医科学研究所附属病院では、この女性患者以外にも医師では診断が難しかった患者2人について、人工知能が特殊な白血病だと見抜き、治療方針が決定されるなど合わせて41人について、治療や診断に役立つ情報を人工知能が提供したということです。

    研究を行った東京大学医科学研究所の宮野悟教授は「1人の医師がすべての膨大な医療情報を把握するには限界があり、情報を蓄積してみずから学習する人工知能の活用は医療の世界を変える可能性を秘めている」と話しています。また、人工知能学会の会長の山田誠二国立情報学研究所教授は「人工知能が人の命を救った国内初のケースと言ってもいい。人工知能にとって医療やヘルスケアの分野は最も実用化が進む大きな市場になると予想され、今後も導入が進んでいくだろう」と指摘しています。

    救われた患者は

    人工知能によって命を救われた山下あや子さん(66)は、おととしの夏ごろから体調に異変を感じ、極度の貧血と診断されていましたが、去年1月、東京大学医科学研究所附属病院で急性骨髄性白血病と診断され、その日のうちに入院しました。

    2種類の抗がん剤を組み合わせる標準的な治療を受けましたが、体の免疫機能を担う白血球の数は回復せず、高熱を出して意識障害を起こすなど死を覚悟した時期もあったと言います。

    病院は、回復が見えない山下さんの病気の原因を人工知能を使って探りました。まず山下さんの遺伝子を詳しく調べ変化が起きている箇所を1500箇所ピックアップしました。これらの変化がどう関わって病気を引き起こしているのか人工知能に分析させたところ僅か10分後には「STAG2」と呼ばれる遺伝子の変化が根本の原因を作り出している「二次性白血病」である可能性が高いことを見抜いたということです。このため、病院は、別の治療薬に変えるなど治療方針を変更。その結果、山下さんの体調は徐々に回復し、去年9月には退院することができました。

    山下さんは「あと1年ほどすればこの世からいなくなると覚悟した時期もありました。ロボットやコンピューターの研究は成果を上げるのに年数を要するもので、こんなに急激に役に立つなんて思いもよらず、今生活できているのも人工知能のおかげです」と話していました。

    医療分野での活用

    東京大学医科学研究所が導入している人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」は、遺伝子の変化が複雑に絡み合って発症する白血病などの血液がんの分析を主な対象にしています。

    宮野教授によりますと、これらの分野では論文の数が膨大になりすぎて、どの遺伝子の変化が互いにどのように影響し、がんを引き起こしているのか、医師一人一人が理解するのが不可能になりつつあります。ワトソンはこうした論文を2000万件以上読み込んでいて、数多くの遺伝子の変化がどのように絡み合いがんになるのか学習しています。

    そして、そこに患者の遺伝子の変化の情報を入力すると、膨大な論文の中から、まず関係するものを選び出してきます。そのうえで、それらの論文に書かれた内容をもとに患者の遺伝子の変化が互いにどのように影響し合っているのか評価し、さらに病気を引き起こす根本となった重要な変化はどれかを突き止めて効果が期待できる治療薬などを提案します。

    こうした医療分野での人工知能の活用はアメリカで先行していて、すでに複数の病院で白血病や脳腫瘍の治療の支援などに使われています。
    広がる活用
    人工知能の活用は、自動運転などの注目技術に加え、企業の人事や経営判断、絵画や小説といった創作活動など幅広い分野に広がろうとしています。

    このうち自動運転への応用については、トヨタやホンダが人工知能専門の研究拠点を設けるなど、実用化に向けた動きを本格化させているほか、開発をリードするアメリカでは運輸省が人工知能をドライバーとみなす判断まで行い、人工知能を受け入れる環境の整備も進み始めています。

    また人工知能は、将来的には私たち一人一人の仕事にも大きな影響を及ぼす可能性が指摘されています。

    10年から20年後には今、日本で働いている人の49%の職業が、機械や人工知能によって代替が可能になるとする報告もあり、すでにコールセンター業務の支援など一部の業種への導入が進められているほか、採用活動など企業の人事や、経営判断にまで人工知能を活用する計画もあります。

    さらにこれまで機械が人に代わって行うのが難しいとされてきた、「創造力」の世界にも人工知能の波は押し寄せています。囲碁では、プロ棋士に勝利したほか、絵画などの芸術作品から小説の執筆に至るまで、その活用の可能性は広がりつつあります。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160804/k10010621901000.html

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    1. やがて、医科様人工知能(AI)が、トンデモ医療で人を殺す日がやってくるかも…

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    2. やがて、それに失敗の全面的責任転嫁ができるようになる日を夢見る…

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    3. 人工知能やIoTの先進事業を選定 重点的に支援へ
      7月31日 17時10分

      人工知能など、幅広い産業の成長につながると期待されている最新技術の実用化に向けて、経済産業省は、先進的な民間の事業を選び、今後資金面の支援などを重点的に行うことにしています。

      人工知能やあらゆるモノをインターネットで結ぶ「IoT」と呼ばれる技術は、政府の成長戦略の柱にも位置づけられていて、経済産業省は31日に東京都内で開いたシンポジウムで、将来性が見込める事業として民間企業の13のプロジェクトを選びました。
      このうち、大手IT企業ディー・エヌ・エーの事業は、大手物流会社と連携しながら、無人の自動運転の車を使って商品の配送を行うというもので、人工知能が道路の混雑状況などを解析し、店から家までの最適なルートを見つけ出して、効率的な配送を実現するとしています。
      また、地図会社のゼンリンは、ドローンによる全自動の配送などを目指して、空中の障害物を避けながら安全に運べるようにするための3次元の地図を新たに開発します。
      経済産業省は、今回選んだ事業について、今後資金面の支援や規制の緩和を重点的に行うことにしています。
      ディー・エヌ・エーの田中慎也さんは「1社だけでできることも限られる。広く協力して日本発で世界に先駆けたことをやっていきたい」と話していました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160731/k10010615911000.html

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    4. WEB特集
      国内初 人工知能が救ったがん患者の命
      8月8日 8時55分

      「死を覚悟しました」。白血病を患った60代の女性が入院当時を振り返った言葉です。
      抗がん剤を投与しても、思うように回復せず原因も不明。死の危険も迫る中、女性の命を救ったのは、なんと2000万件もの医学論文を学習した「人工知能」でした。
      わずか10分で、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病であることを見抜き、治療法を変えるよう提案したのです。その結果、女性は回復して無事退院。専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースではないか」と指摘します。
      さまざまな分野に可能性を広げる人工知能。医療の世界を今後どのように変えていこうとしているのでしょうか。
      科学文化部の出口拓実記者が解説します。

      人工知能 医学論文を学ぶ

      人工知能をがん治療に活用しようと研究を進めるのは、東京大学医科学研究所の附属病院やアメリカの大手IT企業IBMなどのグループです。

      ニュース画像
      WEB
      特集 国内初 人工知能が救ったがん患者の命
      8月8日 8時55分
      「死を覚悟しました」。白血病を患った60代の女性が入院当時を振り返った言葉です。
      抗がん剤を投与しても、思うように回復せず原因も不明。死の危険も迫る中、女性の命を救ったのは、なんと2000万件もの医学論文を学習した「人工知能」でした。
      わずか10分で、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病であることを見抜き、治療法を変えるよう提案したのです。その結果、女性は回復して無事退院。専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースではないか」と指摘します。
      さまざまな分野に可能性を広げる人工知能。医療の世界を今後どのように変えていこうとしているのでしょうか。
      科学文化部の出口拓実記者が解説します。
      人工知能 医学論文を学ぶ

      人工知能をがん治療に活用しようと研究を進めるのは、東京大学医科学研究所の附属病院やアメリカの大手IT企業IBMなどのグループです。

      導入したのは、IBMが手がける人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」。5年前にアメリカの人気クイズ番組「Jeopardy!」で、人間のクイズチャンピオンに勝利し、一躍注目を集めました。

      ニュース画像
      WEB
      特集 国内初 人工知能が救ったがん患者の命
      8月8日 8時55分
      「死を覚悟しました」。白血病を患った60代の女性が入院当時を振り返った言葉です。
      抗がん剤を投与しても、思うように回復せず原因も不明。死の危険も迫る中、女性の命を救ったのは、なんと2000万件もの医学論文を学習した「人工知能」でした。
      わずか10分で、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病であることを見抜き、治療法を変えるよう提案したのです。その結果、女性は回復して無事退院。専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースではないか」と指摘します。
      さまざまな分野に可能性を広げる人工知能。医療の世界を今後どのように変えていこうとしているのでしょうか。
      科学文化部の出口拓実記者が解説します。

      人工知能 医学論文を学ぶ

      人工知能をがん治療に活用しようと研究を進めるのは、東京大学医科学研究所の附属病院やアメリカの大手IT企業IBMなどのグループです。

      導入したのは、IBMが手がける人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」。5年前にアメリカの人気クイズ番組「Jeopardy!」で、人間のクイズチャンピオンに勝利し、一躍注目を集めました。

      グループでは去年7月から共同研究を開始。2000万件もの研究論文や1500万件を超える薬などの特許情報、さらにすでにわかっているがんと関連する遺伝子の情報などを「ワトソン」に学習させ、診断が極めて難しく、治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めています。
      しかし、研究を始めた当初はどこまで活用できるかわからず、現場の医師たちは半信半疑でした。

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    5. 人工知能が治療法の変更を提案

      ところが、ワトソンはそんな疑問を払拭(ふっしょく)する活躍を見せます。この研究に参加した患者の山下あや子さん(66)は、去年1月に附属病院に入院し、医師からは「急性骨髄性白血病」と告げられていました。

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      特集 国内初 人工知能が救ったがん患者の命
      8月8日 8時55分
      「死を覚悟しました」。白血病を患った60代の女性が入院当時を振り返った言葉です。
      抗がん剤を投与しても、思うように回復せず原因も不明。死の危険も迫る中、女性の命を救ったのは、なんと2000万件もの医学論文を学習した「人工知能」でした。
      わずか10分で、専門の医師でも診断が難しい特殊な白血病であることを見抜き、治療法を変えるよう提案したのです。その結果、女性は回復して無事退院。専門家は「人工知能が人の命を救った国内初のケースではないか」と指摘します。
      さまざまな分野に可能性を広げる人工知能。医療の世界を今後どのように変えていこうとしているのでしょうか。
      科学文化部の出口拓実記者が解説します。
      人工知能 医学論文を学ぶ

      人工知能をがん治療に活用しようと研究を進めるのは、東京大学医科学研究所の附属病院やアメリカの大手IT企業IBMなどのグループです。

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      導入したのは、IBMが手がける人工知能を備えたコンピューターシステム「ワトソン」。5年前にアメリカの人気クイズ番組「Jeopardy!」で、人間のクイズチャンピオンに勝利し、一躍注目を集めました。

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      グループでは去年7月から共同研究を開始。2000万件もの研究論文や1500万件を超える薬などの特許情報、さらにすでにわかっているがんと関連する遺伝子の情報などを「ワトソン」に学習させ、診断が極めて難しく、治療法も多岐にわたる白血病などのがん患者の診断に役立てる臨床研究を進めています。
      しかし、研究を始めた当初はどこまで活用できるかわからず、現場の医師たちは半信半疑でした。

      人工知能が治療法の変更を提案

      ところが、ワトソンはそんな疑問を払拭(ふっしょく)する活躍を見せます。この研究に参加した患者の山下あや子さん(66)は、去年1月に附属病院に入院し、医師からは「急性骨髄性白血病」と告げられていました。

      2種類の抗がん剤を組み合わせる標準的な治療を受けましたが、体の免疫機能を担う白血球の数は思うように回復しませんでした。抗がん剤が効くはずなのに症状は悪化。40度近い高熱や意識障害、それに肺炎も発症しました。
      なぜ抗がん剤が効かないのか、その原因がはっきりしません。このままでは、免疫不全による敗血症などで死亡するおそれも出ていました。
      そこで病院は、人工知能にその原因を探らせることにしました。
      まず山下さんの遺伝情報を調べ、白血病の原因となっている可能性のある遺伝子の変化をピックアップ。1500ほどにまで絞り込んだ山下さんの遺伝子の変化を人工知能に読み込ませ、原因を分析させたのです。

      すると、わずか10分後。山下さんが苦しんでいる病気は、当初、医師が診断していた「急性骨髄性白血病」ではなく「STAG2」と呼ばれる遺伝子の変化が根本の原因を作り出している「二次性白血病」だという判断を示しました。
      病院はこの判断を参考に治療方針を変更。
      抗がん剤の種類を変えたところ、山下さんは徐々に回復していったのです。入院から8か月後、山下さんは、無事退院できるまでに回復しました。
      山下さんは「あと1年ほどすれば、この世からいなくなると覚悟した時期もありました。ロボットやコンピューターの研究は成果を上げるのに年数を要するもので、こんなに急激に役に立つなんて思いもよらず、今こうして元気でいられるのは人工知能のおかげです」と話していました。

      これまでに人工知能は、山下さんだけでなく、専門の医師でも診断が難しかった患者2人についても特殊な白血病だと見抜くなど、合わせて41人について、治療や診断に役立つ情報を提供したということです。
      人工知能学会の会長で国立情報学研究所の山田誠二教授は「人工知能が人の命を救った国内初のケースと言ってもいい」と指摘しています。

      人工知能はなぜ見抜けたのか?

      日本トップレベルの専門医師が行っても見抜くのが難しかった「二次性白血病」。なぜ人工知能は見抜くことができたのでしょうか。
      実は現在、二次性白血病のような遺伝子の変化が複雑に絡み合って起きる特殊な血液のがんの診断は、複数の医師が遺伝情報のデータと医学論文を突き合わせながら行っています。

      しかし、がんの発症に関係する遺伝子の変化は数も多く、一方でその変化がもたらす影響について調べた医学論文も膨大な数あります。高度な専門性を持つ複数の医師がこれらを読み込んで、論文どうしの関連性なども考慮しながら、がんの原因にたどり着くには、うまくいっても数週間。結果的に正しい診断にたどり着けないこともあるのが実態です。
      東京大学医科学研究所の宮野悟教授は「がん研究論文は、毎年20万という数が投稿されていて、1人の医師がそれを読んで調べていくということは不可能な世界になっているのが現状だ」と指摘しています。
      これに対し、人工知能は、人間の使う言葉を理解できるよう、その能力は、飛躍的な向上を遂げており、2000万件という論文情報などを知識として蓄積しています。患者の遺伝子の変化の情報があれば、がんとの関連が指摘されている数多くの論文の中から関係するものを選び出してきます。さらに論文に書かれた内容を理解し、複数ある患者の遺伝子の変化が互いにどのように影響し合っているのか評価。そして、どの変化が病気を引き起こす根本となった重要なものかを突き止め、効果が期待できる抗がん剤などを提案するのです。

      宮野教授は「ワトソンが行っていることは、医師が診断で行う知的活動と同じだが、その規模が人間の能力を超えたところに広がっていて、人知を超えた医療の世界に変わっていくための技術と言える」と指摘しています。

      人工知能が切り開く医療の未来は?そしてその課題は

      これまで救えなかった数多くの命を救えるようになる。そんな期待を抱かせる人工知能ですが、医療の世界をどのように変えていこうとしているのでしょうか。
      山田教授によりますと、実は1980年代にも人工知能の医療現場での活躍が期待されたことがあったと言います。当時は「Aという症状が出たらBという病気」というように、パソコンに教え込む技術が主に使われていましたが、やはり病気の要因は複雑で、研究としては表舞台から姿を消してしまったということです。
      ところが、それから30年以上がたち、コンピューターは、人が話す自然言語を理解し始め、みずから推論・学習ができるようになりました。また必要な情報を取り出す検索技術の進歩、さらに医療に必要な遺伝子解析などの周辺技術も発展しました。

      山田教授は「医師と患者のやり取りを横で聞いて、人工知能がその場で助言するような、医師と人工知能が協調する時代は10年単位でなく、数年という近い将来にやってくる可能性がある」と話しています。

      そうした期待の一方で、課題もあります。
      人工知能の能力が今後さらに伸びていった場合、医療現場での患者の診断・治療はどこまで人工知能に任せるのか。医師との役割分担はどのようなものになるのか。そして、もし人工知能が誤診したらその場合の責任は誰が取るのか。さまざまな議論が今後出てくることも予想されます。

      すでに人工知能に患者の遺伝情報を入力した結果、調べようとしていなかった別の病気まで将来患者が発症するおそれがあるということがわかってしまった、ということも起きています。人工知能と共存していくために、私たち人間の側も、責任の所在に関するルール作りや倫理指針の策定など、医療現場、ひいては社会として受け入れていくための環境整備を進めていかなければいけない段階にさしかかっているように思います。

      科学文化部
      出口拓実 記者
      http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_0808.html

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  66. 東大病院「白血病に仕立てられる患者たち」(西原克成)
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E7%97%85%E9%99%A2+%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85%E3%81%AB%E4%BB%95%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1+%E8%A5%BF%E5%8E%9F%E5%85%8B%E6%88%90

    つれづれすくらっぷ: 「春の叙勲」と「サルタン星人」と「東大病院」と…
    http://koibito2.blogspot.jp/2014/04/blog-post_30.html

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  67. トヨタ、人工知能の研究で米ミシガン大と連携
    2016年8月11日20時16分

     トヨタ自動車は11日、自動運転の実現に向けた人工知能(AI)の研究で、米ミシガン大と連携すると発表した。

     自動運転のほか生活支援ロボットなどの研究に、今後4年間で2200万ドル(約22億円)を投資する。同大は自動運転車やインターネットに接続した「つながる車」の研究に力を入れ、走行実験施設も持っている。

     米国に設立したトヨタのAI研究開発子会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」が、同大で自動運転を研究する教授2人を兼職で採用した。TRIは拠点の一つを同大の地元ミシガン州アナーバーに6月に設けた。

     トヨタは米スタンフォード大、マサチューセッツ工科大ともAIの共同研究に取り組み、計5000万ドル(50億円)を投じるなど、米国で産学連携を進めている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160811-118-OYT1T50107

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    1. 素人衆がみだりに(安易に)近寄っちゃならん領域(笑)。

      海千山千のツワモノどもが虎視眈々と餌食となる獲物を狙う猟場…

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  68. AIで会話 道案内ロボットの実験 羽田空港で始まる
    9月2日 14時33分

    AI=人工知能を使って会話し、道案内もできるという人型ロボットが羽田空港に登場し、外国人観光客にさまざまな案内をする実証実験が始まりました。

    この人型ロボットは大手電機メーカーの日立製作所が開発したもので、2日から羽田空港で実証実験を始めました。
    この人型ロボットは、身長が90センチで、体重は15キロ。AI=人工知能を使って日本語と英語で人と会話ができ、車輪が付いた足で歩くこともできます。
    2日行われたデモンストレーションでは、外国人の女性が英語で、「どこでお土産を買えますか」などと尋ねると、たちどころにそばに設置された液晶パネルに店までの地図を表示して行き方を説明しました。
    さらに、このロボットでは、みずから歩いて観光客を先導し、目的地まで案内する技術の実証実験も年内に始める予定です。
    このメーカーでは、外国人観光客の増加が見込まれる4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて対応できる言語を増やすなどさらに開発を進めて、実用化を目指すことにしています。
    日立製作所の佐藤寛専務は「外国人観光客が増えると案内役の人手が足りなくなる。ロボットによるおもてなしで日本の最先端技術に触れてほしい」と話していました。
    羽田空港を訪れていたニュージーランドの男性は「日本の技術は、自分たちの国とは比べものにならないくらい進んでいる。オリンピックが開かれるころにはこのロボットが空港内を歩き回っていると思うと本当にすごい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160902/k10010665951000.html

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  69. 好き嫌いの感情 人工知能で変化させることに成功
    9月10日 21時08分

    人工知能に人の脳の活動の様子を学習させることで「好き」や「嫌い」といった感情を変化させることができたとする研究成果を京都にある研究所などのグループが発表しました。PTSD=心的外傷後ストレス障害などの治療法の開発につながる可能性があるとしています。

    研究を行ったのは、京都府精華町にあるATR=国際電気通信基礎技術研究所などのグループです。

    グループでは、まず男女12人の参加者に大量の顔写真を次々と見せて、好きか、嫌いか、1から10までの10ポイントで評価してもらいました。そして、その際の脳の活動の様子を特殊な機器を使って観察し、「好き」という感情を抱いた時に現れる脳の活動の画像パターンを見つけ出せるよう人工知能に学習させました。

    続いて、参加者に自由に物事を考えてもらい、「好き」を示す画像パターンが多く現れるように人工知能を使って参加者を誘導しながら、先の10ポイント評価で中くらいに好きだと判断した人の顔を見せました。
    すると、その人に対する好きだという感情の程度が平均で0.5ポイント上昇し、同様に嫌いと感じる際の画像パターンで実験したところ、嫌いの程度も0.4ポイント増えたということです。

    研究を行ったATRの川人光男所長は、「人の脳の活動パターンに影響を与える技術で、倫理的な課題も慎重に検討する必要があるが、PTSDやさまざまな恐怖症などの治療法の開発につながると思う」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160910/k10010679901000.html

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  70. スマホで育児支援する人工知能 実用化へ
    9月13日 16時27分

    休日にこどもを預かる保育園はどこなのかといった行政の育児支援について、親からの相談に応じるというAI=人工知能を活用したシステムが開発され、来年度中の実用化を目指すことになりました。

    このシステムは三菱総合研究所が開発したもので、子育てをしている親が育児支援についての相談を行政の窓口に行かなくてもスマートフォンやパソコンでできるようにします。

    13日は、システムの実証実験を行っている神奈川県川崎市と静岡県掛川市の事例が報告され、川崎市のシステムでは、スマートフォンの画面で「休日に子どもを預けなければ」と話しかけると、人工知能は休日に子どもを預かる川崎市内の保育園と、利用するための条件を紹介するホームページを教えていました。
    また、「夜泣きが止まらない」と入力すると、「夜泣きはどの子にもある」と安心させ、考えられる原因を示していました。三菱総合研究所では、来年度中の実用化を目指しており、今後、福祉や観光などほかの分野での活用も検討しているということです。

    この事業の責任者を務める村上文洋主席研究員は、「人工知能を使うことによって複雑な行政サービスを住民にわかりやすく説明するとともに、忙しい自治体の職員の負担を減らしていくことができる」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160913/k10010683991000.html

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    1. ごくごく単純な生き物すらつくりだせないのに、知能なんか…

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  71. 医療分野などに人工知能導入提言 厚労省の懇談会
    10月19日 21時30分

    ICT=情報通信技術の医療分野などへの導入を検討してきた厚生労働省の懇談会は、がんの診断や治療法の選択に人工知能を役立てる仕組みなどを整備し、2020年度には段階的に運用を始めるよう求める提言をまとめました。

    医療や社会保障などの専門家で作る厚生労働省の懇談会は、19日に都内で記者会見を開いて、ICTの医療分野などへの導入に向けた提言を公表しました。

    提言では、検診のMRI画像や診療データなどを人工知能を使って分析し、がんなどの診断や治療法の選択に役立てる仕組みを国が整備するよう求めています。
    また、患者の同意をもとに、カルテの情報などをデータベース化し、既往歴や副作用などを医療機関と患者が共有できるようにするとともに、その情報をビッグデータとして自治体や研究機関、製薬企業などに提供し、政策づくりや薬の開発などに活用すべきだとしています。

    懇談会は診療報酬などで導入を後押しし、2020年度には段階的な運用を始めるよう求めていて、厚生労働省は、関係省庁と協議しながら実現に向けた検討を進める方針です。

    懇談会の座長を務める国立社会保障・人口問題研究所の森田朗所長は「日本は、この分野で海外に遅れを取っており、技術革新を徹底的に取り入れ、保健や医療の質の向上につながるシステムを作る必要がある」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010735631000.html

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    1. 国の役人組織主導の、あるある「人工知能」詐欺…

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  72. 光の性質利用し瞬時に答え 画期的計算法として注目
    10月21日 6時57分

    最先端のコンピューターでも計算が難しいとされる、100億通りを超える膨大な組み合わせの中から、最も適した答えを求める問題を、光の性質を利用することで、瞬時に解くことに日本の研究グループが成功し、次世代コンピューターにつながる画期的な計算手法として注目されています。

    成功したのは、内閣府が設置した国立情報学研究所や、NTTなどで作る研究グループです。

    この手法は現在のコンピューターのように、一つ一つすべてのケースについて数値計算を行うものではなく、光が持つ物理的な性質を利用して答えを求めようという全く発想が異なるものです。

    グループでは全長1キロの光ファイバーの中に、組み合わせを調べたい数だけ、光の粒子を使って一種の磁石を作り出す新たな装置を開発し、「2000個の点を最もエネルギーを使わずに2つに分ける方法」を解くことに挑戦しました。
    この問題では、組み合わせが100億通りを超え、最先端のコンピューターでも計算が難しいとされています。
    実験の結果、新たな装置では2000個の点に見立てた磁石が互いに影響し合って向きを変え、最もエネルギーを使わない分け方を示したということで、1万分の1秒以下という極めて短い時間で解くことに成功したということです。

    グループでは今後、この手法を用いた次世代コンピューターを開発し、膨大な数の化学物質の組み合わせの中から副作用がない医薬品の開発などに応用したいとしています。

    研究グループの代表を務めるスタンフォード大学の山本喜久名誉教授は「現代のコンピューターが不得意な問題を解くうえで非常に有望な計算手法で、今後、世界の標準になれるのではないかと期待している」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161021/k10010737461000.html

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  73. 人工知能「東ロボくん」 東大を断念
    11月8日 18時09分

    東京大学合格を目指し、毎年、センター試験の模試を受けてきた人工知能の「東ロボくん」が、東大合格を諦め、進路変更することを開発チームの国立情報学研究所のグループが明らかにしました。

    東大合格を目指す「東ロボくん」は、国立情報学研究所の新井紀子教授らを中心に大手の情報通信企業などが参加して開発してきた人工知能です。ことし有名私立大学に合格し、2022年春までに東京大学に合格するのが目標で、去年のセンター試験の模試では470余りの大学で「合格率80%以上」を示すA判定を獲得しました。

    これまで順調に成績を伸ばしてきた東ロボくんですが、教科書などの情報と検索技術によって正解にたどりつく世界史などは得意な一方、文章の意味を理解して、問題文を読み解く「読解力」がなかなか向上しませんでした。このため国語や英語などの科目では、今後の成績向上に限界があり東大合格の水準にあたる偏差値70以上にまで成績を上げることは現在の技術では難しいと判断したということで、ことしで東大合格は諦め、“進路変更”を決めました。

    チームでは、「東ロボくん」よりもセンター試験模試の偏差値が低い受験生がいる背景には、読解力の問題がある可能性があると見ていて今後は、東ロボくんの研究成果を中高生の「読解力」を養う教育分野の研究などに生かしていくとしています。

    新井教授は「有名私立大学に合格できる自信は出来た。東ロボくんはこのあたりで“浪人”を終わりにして合格した大学に入学するのがよいのではないかと思う。今後、人工知能の社会への導入は必至で、人間が人工知能に勝るのは読解力だ。人工知能に負けない子どもたちを育てる教育を提案する研究に力を入れていきたい」と話していました。

    合格を阻む壁は

    東ロボくんの東大合格を阻んだのは、人間のように問題文の意味を理解する難しさです。東ロボくんは、蓄積した知識や論理を扱う問題が多い「世界史」や「数学」といった科目は得意です。

    一方、人間では当たり前の常識や問題文に書かれていないことを推測し、人間のように意味を理解することができません。例えば、センター試験模試の英語の問題で2人の会話のやり取りを読み、空欄部分について与えられた単語を並べ替えて会話を成立させる問題です。

    「こんなに暑いのに歩いたの!」という問いかけに対し、「はい。とてものどが乾いた。だから」に続く文章を6つの単語で作ります。この時、東ロボくんは6つの単語の並び替えをインターネット上の文章で学習し、候補として、「冷たいものが飲みたい」、「寒いので何か飲みたい」という2つの文章を作りました。

    通常、人間であれば「暑いのだから冷たいものが飲みたいだろう」と状況を理解し、当然、「冷たいものが飲みたい」と解答します。しかし、暑いとは何か、暑いと何が飲みたいのか、という知識は教科書に記載されていません。

    このため東ロボくんは、「寒いので何か飲みたい」といった間違った解答を選んでしまうのです。

    自然言語処理の現状は

    問題文の意味を理解して解答することが苦手な東ロボくん。一方、私たちの身の回りにある人工知能の中には、一見、言葉を理解しているかのようにふるまうものもあります。いずれも自然言語処理という技術が使われていますが、人間と同じレベルで言葉の意味を理解しているわけではありません。

    例えば、マイクロソフトが運営する「りんな」という人工知能がLINEを使って会話に応じるサービスでは、検索エンジンの技術を応用し、インターネット上の膨大な情報の中からユーザーどうしのやり取りが長く続いた言葉などを統計的に選んだうえで文章を作り出していて、人間のように会話の意味を理解して答えているわけではありません。

    また、医師でも診断がつけられなかった難しい白血病を見抜き、注目を集めたIBMのワトソンも、蓄積した論文などの情報からデータベースを作り、患者の遺伝子の情報と照らし合わせることで病気の原因の候補などを抽出しています。そして、あらかじめ医師の下で学習した結果などをもとに候補の優先度を計算しているのです。

    言語処理学会の会長で東京工業大学の徳永健伸教授は「現在の人工知能は、外見上では言葉を理解して会話しているように見えるが、必ずしも人間のような理解をしているわけではなく、内部では統計的な処理を行い、確率の高そうな答えを導いている」と話しています。

    そのうえで、東ロボくんの東大受験から見える人間と人工知能の違いについて「入試問題を解くには文中に書かれていない情報も利用する必要があるが、人間は問題文に書かれたことだけでなく、常識のような知識も利用して問題を解いている。今後、人間が意味を理解するレベルに人工知能を近づけるには、人間の常識をはじめとした教科書に書かれていない知識をどのように習得し、習得した知識を目の前の問題とどのように関連づけられるかという技術が必要だ。

    そういう意味では、今すぐに人間と全く同じようにすべての問題に適切に解答する人工知能を作るのは難しい。ただ、ディープラーニングの技術が開発されて大きなブレークスルーが起きたように、多くの研究者がこの壁を突破しようとしており、人と同じように言葉を理解する人工知能の誕生は、着実に近づいていると思う」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161108/k10010760361000.html

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  74. 国内で開発の囲碁ソフト トッププロ棋士と初の対局へ
    11月9日 18時31分

    国内で開発が進められている囲碁ソフトがプロ棋士と対等に戦える実力に達したとして、トッププロ棋士とのハンデなしの三番勝負に初めて挑むことになり、開発者は「勝つチャンスは十分ある」と意気込みを述べました。

    囲碁ソフト「DeepZenGo」は、アメリカのIT企業、グーグルのグループが開発した最強の囲碁ソフト「AlphaGo」に対抗しようと、国内の囲碁ソフトの開発者や東京大学の研究者などがことし3月から開発を進めてきました。
    チームは9日、東京都内で記者会見を開き、開発の現状について、「ディープラーニング」という人工知能の最新技術を取り入れたことでソフトの実力が飛躍的に高まり、プロ棋士と対等に戦えるレベルに達したと説明しました。
    そのうえで、今月19日から行われる「第2回囲碁電王戦」で、史上最多のタイトル獲得記録を持つトップ棋士、趙治勲名誉名人を相手に、ハンデなしの三番勝負に挑むことを明らかにしました。
    国内で囲碁ソフトとプロ棋士がハンデなしで対局するのは初めてだということで、開発者の加藤英樹さんは「以前、趙先生に『ハンデなしで戦うには10年早い』と言われました。ソフトの得意な形になったら勝つチャンスは十分ある」と話しました。
    会見には趙名誉名人も出席し、「ソフトの棋譜を見たが、めちゃくちゃ強い。人間と打つのに少し飽きてきたので、コンピューターと打てるのが楽しみです」と意気込みを語っていました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010762441000.html

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  75. 「東ロボくん」、東大合格を断念 苦手科目を克服できず
    山崎啓介2016年11月14日13時02分

     東京大学の合格を目指す人工知能(AI)の「東ロボくん」が今年挑戦した大学入試センター試験模試の結果、合格レベルに達しなかったと14日、国立情報学研究所が発表した。同研究所は、東大合格への挑戦は4回目の今回で終えるとしており、今後は教科を絞って学習を続けるという。

     東ロボくんは、2013年度から毎年、大学入試センター試験模試に挑戦している。AIが東大合格に匹敵するような知能を得られるかを点数や偏差値から調べていた。

     今年は昨年に引き続き、ベネッセコーポレーションの「進研模試」を受験。5教科8科目の合計得点は525点で、偏差値57・1。昨年に比べ、得点は微増したが、偏差値は0・7下がり、東大合格レベルには達しなかった。科目別の偏差値をみると、世界史Bが66・3、物理が59と比較的、好成績だった。それに対し、英語(リスニング)が36・2、国語(現代文+古文)が49・7と伸び悩んだ。

     また、東ロボくんは、2次試験を想定した論述式の代々木ゼミナール「東大入試プレ」も受験。地理歴史(世界史)は偏差値51・8だったが、数学(理系)は全6問中4問が正解。偏差値も76・2と好成績だった。(山崎啓介)
    http://www.asahi.com/articles/ASJCC4TZHJCCULBJ00K.html

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  76. 「大学受験」が得意な「人工知能(AI)」を完成させても、世の中じゃちっとも使い物にならない。

    挫折してよかったな(笑)。

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    1. 国語とかリスニングとかがからっきしダメで、まるでコミュニケーション能力が欠如してるらしい(笑)。

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  77. 「東ロボくん」成績限界で東大合格諦める
    11月14日 18時06分

    東京大学合格を目指して、国立情報学研究所などが開発してきた人工知能「東ロボくん」は、長文の読み解きなどに技術的な壁があり、現在の人工知能の限界が明らかになったとして、研究グループは、東大合格をいったん諦めることを決めました。これまでの成果は、今後の人工知能の研究などに役立てるということです。

    「東ロボくん」は、平成23年から、国立情報学研究所やメーカーなどが共同で開発を進めてきた人工知能で、東京大学の入試を突破することを目標に、センター試験の模試に挑んできました。

    14日に公表されたことしの成績は、すべての科目を合わせた偏差値が57.1と去年から横ばいとなり、科目別では、物理が伸びた一方、数学が下がるなど成績にばらつきが見られました。

    詳しく見ると、単語の意味など知識を問う問題は強いものの、長文の文章を読み解く力などが伸びていないということです。研究チームでは、辞書のようにあらかじめ与えられたデータがある短い文では理解力が極めて高い一方で、長い文章になると文脈を理解できないという限界が示されたとしています。そのうえで、現在の技術ではさらに大きく成績を伸ばすのは難しいとして、東大を目指す取り組みをいったん終了するということです。

    プロジェクトのまとめ役を務める国立情報学研究所の新井紀子教授は「今後は一律にセンター模試を受け続けるのではなく、科目別に技術を磨きたい。受験生の中にも人工知能と同じように読解力不足の子どもたちもいると思うので、これまでの成果を基に、人間の読解力を向上させる研究にも取り組んでいきたい」と話しています。

    東ロボくんの解き方と限界は

    「東ロボくん」は、どのように問題を解いているのでしょうか。

    「東ロボくん」は、受験生が挑戦する問題文をそのまま与えても理解することはできません。どうやって解かせるかは、問題ごとに人が考え、プログラムを組んでいます。

    例えば、英語の場合、1つの英文の中に単語を補って文を完成させる穴埋め問題では、膨大な量の文章を集めたデータベースを使う作戦をとりました。問題で与えられたそれぞれの選択肢を1つずつ当てはめ、できた文がデータベースの中にどれだけ含まれるかを比べます。単語の並びが完全に一致した文がデータベースの中に見つかると、人間が使っている「正しい文」と判断し、最も高い点数を与えます。一部が一致した場合、同じ並びだった単語の数が多いほど高い点数を与え、最も点数が高かったものを東ロボくんの答えとします。

    この方法では、データベースが大きければ大きいほど成績が上がり、ことしは500億単語に増やしたことで正答率を9割近くに伸ばすことができました。英語を担当したNTTコミュニケーション科学基礎研究所の東中竜一郎主任研究員は「膨大な量のデータを使うことで、かなり珍しい問題でも精緻に判断できることになり、受験生を大きく超える能力になった」と話しています。

    一方で、なかなか力が伸びなかったのは、会話文を完成させる問題や文章を要約する問題など、「複数の文」を組み合わせた問題でした。

    例えば、2人の会話文の中で、空欄になっているひと言を選択肢から選ぶ問題では、会話の流れをどう理解させるかが壁となりました。会話に含まれる単語から、話し手の感情を分析し、さらに発言の内容を質問や同意などおよそ30種類に分類します。そして、選択肢を一つ一つ当てはめ、話の流れや気持ちの変化が自然になるかどうかを比較することで答えを導こうとしました。しかし、一つ一つの文は分析できても、文と文の関係を理解させることができず、正答率は上がりませんでした。

    さらに、人工知能が自動的に学習することで能力を飛躍的に向上させたディープラーニングと呼ばれる技術も試しましたが、効果はありませんでした。人工知能に言葉を理解させる技術は、自然言語処理と呼ばれていますが、2つ以上の文を理解させることは極めて難しく、世界中の研究者が挑戦しているのが現状です。

    東中さんは「東ロボくんは、文が複数になったときの意図や文脈を理解できないことがわかりました。人間の会話を理解させるには、学習の基になる大量のデータが必要です。今後はこうした特徴を踏まえ、大量のデータを用意したり、アルゴリズムを検討したりすることが、今後の人工知能の発展に重要だと思う」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161114/k10010768531000.html

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    1. 「東ロボくん」有名私大合格にA判定…模試結果
      2016年11月15日7時28分

       東京大合格を目指す人工知能(AI)「東とうロボくん」が今年の大学入試センター試験の模試の結果、関西大や立命館大などと同レベルの有名私立大で「合格可能性が80%以上」のA判定を得たと、国立情報学研究所などのチームが14日、東京都内での成果発表会で明らかにした。

       今年でセンター模試への参加はいったん中断し、AIを使った産業応用や子どもへの教育支援に注力するという。

       プロジェクトは2011年に始まり、東ロボくんは13年から大手予備校が実施する模試に、教科書などのデータや計算力を駆使して挑戦してきた。

       今年のセンター模試では、5教科8科目の合計で525点を獲得し、偏差値は昨年とほぼ同様の57・1となった。前回低かった物理の成績が改善しバランス良く加点できたため、有名私大の合格圏内に初めて入った。東大模試では、理系の数学の偏差値が76・2と、昨年より約32ポイントも向上。チームは「東大合格が見えてきた」としている。

       来年以降も東大模試への挑戦は続ける方針で、チームの新井紀子・同研究所教授は「日本の子どもたちはAIと同様に、文章の意味を深く読み解くことが苦手なことが研究でわかってきた。今後は読解力を伸ばす研究に力を入れたい」と話した。

       また、この日は、東ロボくんが出した解答を筆記する代筆ロボット「東ロボ手くん」も初めて披露された。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161114-118-OYT1T50071

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    2. やけにお手盛りの見出しと記事内容だな…

      名前は東大合格を目指した「東ロボくん」だぞ(笑)。

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    3. 東大目指す東ロボくん 有名私大「A判定」…代筆ロボも登場
      2016年11月15日5時0分

       東京大合格を目指す人工知能(AI)「東とうロボくん」が今年の大学入試センター試験の模試の結果、関西大や立命館大などと同レベルの有名私立大で「合格可能性が80%以上」のA判定を得たと、国立情報学研究所などのチームが14日、東京都内での成果発表会で明らかにした。今年でセンター模試への参加はいったん中断し、AIを使った産業応用や子どもへの教育支援に注力するという。

       プロジェクトは2011年に始まり、東ロボくんは13年から大手予備校が実施する模試に、教科書などのデータや計算力を駆使して挑戦してきた。

       今年のセンター模試では、5教科8科目の合計で525点を獲得し、偏差値は昨年とほぼ同様の57・1となった。前回低かった物理の成績が改善しバランス良く加点できたため、有名私大の合格圏内に初めて入った。東大模試では、理系の数学の偏差値が76・2と、昨年より約32ポイントも向上。チームは「東大合格が見えてきた」としている。来年以降も東大模試への挑戦は続ける方針で、チームの新井紀子・同研究所教授は「日本の子どもたちはAIと同様に、文章の意味を深く読み解くことが苦手なことが研究でわかってきた。今後は読解力を伸ばす研究に力を入れたい」と話した。

       また、この日は、東ロボくんが出した解答を筆記する代筆ロボット「東ロボ手くん」も初めて披露された。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161115-118-OYTPT50038

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    4. 愚にもつかないオモチャに、カネ(税金)なんぼ注ぎまくったんにゃろ…

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  78. 囲碁の人工知能がプロ棋士破る 国内で初めて
    11月20日 18時04分

    国内で開発が進められている囲碁の人工知能が、トッププロ棋士とのハンデなしの対局に挑んでいる「囲碁電王戦」は、20日の第2局は囲碁ソフトが勝ち、国内では初めてプロ棋士を破りました。

    「囲碁電王戦」は、囲碁ソフトの開発者や東京大学の研究者などが協力して開発を進める国内最強のソフト「DeepZenGo」と、トッププロ棋士の趙治勲名誉名人が、国内で初めてハンデなしの三番勝負を戦っています。

    19日の初戦は接戦の末、趙名誉名人が勝利しましたが、20日行われた第2局は、ソフトが序盤から優勢に手を進め、開始から3時間15分で趙名誉名人が投了して179手まででソフトが勝ちました。

    囲碁ではことし、アメリカのIT企業グーグルのグループが開発した人工知能「AlphaGo」が世界のトップ棋士に勝利して話題となりましたが、国内で囲碁ソフトがハンデなしの対局でプロ棋士を破ったのは今回が初めてです。

    対局のあと、ソフト開発者の加藤英樹さんは「感無量としか言いようがない。きょうはソフトの思考時間を初戦の1.6倍に長く設定して挑んだが、その効果があったと思う。最終局までにさらに改良を重ねたい」と話していました。

    一方、趙名誉名人は「ちょっと勝ちに行きすぎてしまったところがあった。負けたのはしかたがないが、本当に人間と打っている気分にさせてくれる。3局も打てるのはとてもいい」と話していました。

    ともに1勝1敗で迎える「囲碁電王戦」の最終局は、今月23日に行われます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161120/k10010776321000.html

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  79. 日本の囲碁AI 三番勝負でトップ棋士に負け越し
    11月23日 17時30分

    国内で開発が進められている囲碁の人工知能が、トッププロ棋士とのハンデなしの対局に挑んでいる「囲碁電王戦」の三番勝負は、23日の最終局でプロ棋士が勝ち、人工知能の挑戦は1勝2敗に終わりました。

    「囲碁電王戦」では、囲碁ソフトの開発者や東京大学の研究者などが協力して開発を進める国内最強の人工知能、「DeepZenGo」と、トッププロ棋士で、獲得したタイトルが歴代最多の通算74期に及ぶ趙治勲名誉名人(60)が、国内で初めてハンデなしの三番勝負を戦いました。

    今月19日の初戦は趙名誉名人が接戦を制しましたが、翌日は人工知能が勝ってプロ棋士との対局での国内初勝利を挙げ、ともに1勝1敗で23日の最終局を迎えました。最終局は、序盤は接戦でしたが中盤以降は趙名誉名人が優位に進め、開始から3時間6分で人工知能側が投了し、167手までで趙名誉名人が勝ちました。

    囲碁ではことし、アメリカのIT企業グーグルのグループが開発した人工知能「AlphaGo」が世界のトップ棋士に勝利して話題となり、「DeepZenGo」も今回のハンデなしの対局で1勝を挙げましたが、2敗して勝ち越しはなりませんでした。

    対局のあと、開発者の加藤英樹さんは「いいところがなかった。完敗だったと思う。ただ、負けたほうが得るものが多い。どこを直せば強くなるのか方向が見えてきたので、得るものが多い対局だった」と話していました。

    一方、勝ち越して面目を保った趙名誉名人は、「人工知能というよりは人間と打っているような感じがして、やっぱり強いと思いました。人工知能がどんどん強くなると、人間も勉強をして強くなる。ここまで強くなってくれて感謝の気持ちしかありません」と話していました。

    グーグルのAlphaGoに対抗して開発

    囲碁ではプロ棋士に勝てるソフトがつい最近まで存在せず、コンピューターが人間に勝つにはこの先10年はかかると言われてきました。すでにソフトが人間の実力を超えていたチェスや将棋と比べ、囲碁は対局に使う盤が広く石を置ける場所が桁違いに多いことから、コンピューターの計算が追いつかなかったためです。

    2年前の「囲碁電王戦」で、当時世界最強だった日本のソフト「Zen」がプロ棋士と対局した際には、力の差が縮まるよう、石を置ける目の数が少ない小さな碁盤が使われましたが、それでもプロ棋士には0勝4敗と1勝もできませんでした。

    しかし、ことし3月、アメリカのIT企業グーグルのグループが開発した人工知能「AlphaGo」が、世界のトップ棋士イ・セドル九段を4勝1敗で破り、囲碁界に衝撃が走りました。「AlphaGo」は、コンピューターにみずから解決策を模索させる「ディープラーニング」という人工知能の最新技術を取り入れたことで驚異的な強さを身につけたのです。

    これに対抗しようと、3月に国内で開発が始まったのが、「DeepZenGo」です。「Zen」の開発者と大学の研究者などが協力し、「ディープラーニング」の技術を取り入れたところ力が飛躍的に高まり、チームによりますと、わずか半年余りの開発期間で、プロ棋士と対等に戦えるレベルにまで達したということです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161123/k10010781571000.html

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  80. 次世代ロボット開発を後押し 規制受けない新制度検討へ
    11月28日 12時31分

    国の成長戦略を議論している経済産業省の審議会は、家事や介護などを支援するAI=人工知能を搭載した次世代ロボットの開発を後押ししようと、開発の段階で一定の期間は現行法の規制を受けない新たな制度の導入を検討することになりました。

    経済産業省は、28日、成長戦略を検討する審議会を開き、工場で効率的に動く産業用ロボットや家事や介護を支援する家庭内ロボットなどAIを活用した次世代ロボットの開発を加速する方策などについて議論しました。

    この中で、出席した委員からは「欧米だけでなく中国、韓国の大手企業もAIの活用を進めていて、開発を急ぐ必要がある」とか「大胆な研究開発ができる枠組みが必要だ」といった意見が出されました。そして、審議会では、次世代ロボットの開発を後押しするために開発の段階で、一定の期間は労働安全衛生法など現行の法律による規制を受けない新たな制度の導入を検討することになりました。

    こうした制度は、すでにイギリスで行われていますが、新たな技術を開発するうえで欠かせない工場や家庭などの現場での試験的な導入を活発化し、開発のスピードを速めることが期待できるということです。

    経済産業省は関係する省庁とも調整しながら、新たな制度の検討を進め来年春に取りまとめる成長戦略に盛り込む方針です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161128/k10010786701000.html

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  81. [解説スペシャル]検索「誘導」過熱、内容二の次…良質情報押しのけ「上位」に
    2016年12月1日5時0分

     大手IT企業ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営する医療系まとめサイト「WELQウェルク」が、炎上の末に休止に追い込まれた。病名や症状などで検索すれば常に上位に表示されるほどの「人気」だったが、信ぴょう性に欠ける記事や他サイトの無断引用などが次々と発覚したのだ。こうした無責任な記事がなぜ上位に表示されていたのか。背景には、過剰なSEO(検索エンジン最適化)が、検索結果と情報の本来の価値を乖離かいりさせている現状がある。(編集委員 若江雅子)

     【SEO】 Search Engine Optimizationの略で、グーグルなどの検索サイトでウェブページを上位に表示させ、閲覧数を増やすための対策。検索されやすいキーワードを入れたり、リンクを増やしたりするなど様々な手法がある。知名度やネット通販での売上高を上げたり、広告収入を増やしたりする目的で行う。

    DeNA医療系サイト「炎上」で休止

     ■「死にたい」

     WELQは「ココロとカラダの教科書」とのキャッチフレーズで医療や健康、美容などの情報をまとめたサイトで、WELQ編集部や外部のライターのほか、ネットユーザーからの投稿記事などで構成。昨年10月にスタートし、今年10月には月の閲覧数が2000万件を超えた。しかし、ネット上で激しい批判を受け、11月29日に記事の公開中止に追い込まれた。

     きっかけは、10月に公開された「人生に疲れたな、と思ったとき」と題した記事への批判だった。

     「今、死にたいと思っている人へ」と呼びかけた上で、「承認欲求が強い」「自己承認力を高めるには、自己分析が有効」などと勧め、診断テストの広告に誘導する内容だ。SNSでは、「死を考える人に自己分析を勧めるのは逆効果」「かえって精神的に追い込む危険があるのでは」などの声が増えていった。

     特に非難の的となったのが、この記事に「死にたい」と検索した人をターゲットにしたSEOが施されていた点だ。ページのソースコード(プログラム)をチェックすると、検索に引っかかるキーワードとして「死にたい」「消えたい」などの言葉が埋め込まれていた。DeNAは取材に対し、編集部がSEO用のキーワードをライター側に提示していたことを認めている。

     SEOのコンサルティング会社を営む辻正浩氏によると、ウェブマーケティングの世界では「死にたい」「自殺」という言葉の検索ニーズが高いことはよく知られているという。調査ツールを使えばグーグルなどで検索された件数はすぐ分かる。10月中に「死にたい」やそれに類似した言葉が検索された件数は42万9050回だった。

     「SEOはビジネスに有用」とする辻氏だが、「それでも、広告収入ありきのSEOで死を考える人を誘導するのはモラルに反する」と憤る。

     ■「幽霊が原因?」

     DeNAはこの記事の広告削除などで対応したが、その後も、科学的根拠を欠く記事や無断引用が疑われる記事が次々と見つかった。

     妊娠中に服用できる風邪薬として葛根湯を〈穏やかな効き目〉などと推奨する記事には、漢方専門薬局から「主成分の『麻黄』は妊婦には良くない」(漢方みず堂)との異論も。肩凝りの原因を分析する記事では「幽霊が原因のことも?」といった記述もあった。

     一般的な外食に関する話題なのに、〈餃子の王将メニューでアレルギーは起きるの?『蕁麻疹じんましんやかゆみ』と『嘔吐おうとや下痢』の症状は注意!〉といった、特定の会社名を挙げて書かれた記事もあった。

     「大半は色々なサイトからの引用」と怒り心頭なのは、自分のブログから152か所が引用されていたとする東京都内の医師、桑満おさむ氏だ。「著作権法に違反するのを避ける意図があるのか、原文を少し変えたり、他の人のブログとつぎはぎしたりしているが、そのせいで意味が変わってしまったものもある」

     例えば、日焼け対処法についての記事では、桑満氏のブログでは「流水で20分以上クールダウンしましょう」と書かれているが、WELQの記事は「流水、もしくは濡ぬれタオルで20分ほど冷やしましょう」。桑満氏は「タオルはすぐ熱をもってしまうので効果が薄い。読んだ方に誤った知識を植えつけてしまう」と怒る。

     だが、これらの記事にはこう付記されていた。〈当社は、この記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません〉

     ■真偽不明な内容

     あまりに無責任。それでも、病気や症状について検索すると常にWELQの記事が上位を占め、医療関係者が発信する良質な情報を下位に押しやっていた。

     なぜなのか。

     辻氏が約400の病名で検索した結果を集計したところ、WELQは昨年11月27日時点では10位以内に入った記事はわずか1件だったのが、今年7月24日には101件、11月22日には196件になった。うち156件は5位以内だ。例えば「シックハウス」での検索では1月には20位に表示されていたのが8月には2位に、「チョコレートアレルギー」は2月の21位から5月には1位に上げている。「この間、幅広く、徹底したSEOが行われた」と辻氏はみる。

     前述した「餃子の王将」のように有名チェーン店の名前を入れることもその一つだろう。有名店の名前と病名やカロリーなどを組み合わせると一気に順位が上がるという。また、WELQの記事は8000字超の長文が多いが、これも、長い文章の方が順位が上がる傾向にあるため、その効果を狙ったとみられる。

     DeNAも取材に対し、「外部ライターらに対して、SEOに有効な配慮を行うようマニュアルを示していた」とする。詳細な内容は明かされなかったが、検索されやすい言葉の候補をライターに示し、記事やタイトルに盛り込むように指導していたことは認めた。

    「死にたい」と検索するとトップ表示された記事だが、「死にたいと悩む人が読むには不適切」との批判が起きた

    「まとめ系」 広告に依存

     WELQが医療や健康に特化した情報をまとめたように、独自の視点で情報をまとめるサイトは「キュレーションサイト」とも呼ばれ、近年注目されている。

     例えば、女性対象のファッション情報をまとめたMERYは、サイトがきっかけとなって同名の雑誌が発売されるほど話題を集め、住まい関係の情報に特化したiemoも人気だ。いずれの運営会社も一昨年10月、DeNAが50億円で買収。同社はこれらを含め10ものキュレーションサイトを運営する。収入源である広告は重要で、今後もSEOが重視される傾向は続きそうだ。

     情報を多くの人に伝えたいという思いは共通で、すべてのSEOを否定するわけではない。ただ、内容が度外視され、閲覧数ありきのSEOが横行すれば、検索結果は情報の価値を正しく評価できなくなるだろう。それはネットの信頼性をも損なうものだ。

     最近ではスマートフォンを使う人が多いが、画面の小さいスマホでは、最初のページには上位3位程度しか表示されない。SEO競争過熱の末に、良質な情報にアクセスしにくい時代がこないか不安だ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161130-118-OYTPT50549

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    1. DeNA 医療サイト停止…「WELQ」 記事誤り指摘相次ぎ
      2016年11月30日5時0分

       IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は29日、健康や医療に関する同社のインターネットサイト「WELQ(ウェルク)」の記事の公開を中止すると発表した。同サイトは、外部ライターなどから集めた記事を掲載していたが、内容が誤っているといった指摘が相次いでいた。

       DeNAは同サイトを2015年秋に開設した。独自に編集した記事や外部ライターに依頼したもののほか、ネット利用者からも記事を募り、一般的な美容や健康に加え、高度な専門知識が必要な医療関連の情報も提供してきた。DeNAによると、同サイトを月1回以上閲覧する利用者は延べ2000万人にも上るという。同社にとっては、閲覧数が伸びるほど広告収入が増える仕組みだった。

       だが、今月に入り、記事の内容の誤りや、他のサイトの記事を無断で掲載しているのではないかとの指摘が相次ぎ、対応を検討していたという。

       今後は、医師や薬剤師など専門家による監修体制を整え、問題がないと判断した記事から順次掲載を再開するという。

       同社は「多大なるご迷惑をおかけし、深くおわびする」とのコメントを出した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161130-118-OYTPT50088

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    2. DeNA医療サイト、誤り指摘で記事の公開中止
      2016年11月29日23時37分

       IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は29日、健康や医療に関する同社のインターネットサイト「WELQ(ウェルク)」の記事の公開を中止すると発表した。

       同サイトは、外部ライターなどから集めた記事を掲載していたが、内容が誤っているといった指摘が相次いでいた。

       DeNAは同サイトを2015年秋に開設した。独自に編集した記事や外部ライターに依頼したもののほか、ネット利用者からも記事を募り、一般的な美容や健康に加え、高度な専門知識が必要な医療関連の情報も提供してきた。DeNAによると、同サイトを月1回以上閲覧する利用者は延べ2000万人にも上るという。同社にとっては、閲覧数が伸びるほど広告収入が増える仕組みだった。

       だが、今月に入り、記事の内容の誤りや、他のサイトの記事を無断で掲載しているのではないかとの指摘が相次ぎ、対応を検討していたという。

       今後は、医師や薬剤師など専門家による監修体制を整え、問題がないと判断した記事から順次掲載を再開するという。

       同社は「多大なるご迷惑をおかけし、深くおわびする」とのコメントを出した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161129-118-OYT1T50153

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    3. 美容医療サイトの宣伝規制の裏側…調査研究本部主任研究員 坂上博
      2016年11月17日3時0分

       「美容」とは、顔や体つき、肌などを美しく整えることを指す。「美容医療」とは、医療機関で医師が行う、脱毛、脂肪吸引、しみ取り、二重まぶた手術など、美容を目的とした医療サービスのことだ。

      「先進国」韓国で見た女性

       美容医療の先進国・韓国で見た女性が忘れられない。2014年のこと。医療関係の企業の取材を終えて、ビルのエレベーターで降りていた時のことだった。途中階で扉が開き、女性が入ってきた。

       その女性の体は、針金のように細いのに、胸が異常に大きい。目が大きく、鼻筋が通っている。そのビルには美容医療のクリニックも入っており、女性はピンク色の制服を着ていたので、クリニックのスタッフと思われた。

       この女性に確かめたわけではないので断言はできないが、「美容医療を受けたのかな」と瞬時に思った。ただ、アンドロイドのように作りこまれた「美しさ」が、美しいとはとうてい思えなかった。

      相次ぐ美容医療トラブル

       そんな美容医療に絡むトラブルが、国内で相次いでいる。内閣府消費者委員会によると、国民生活センターと全国の消費生活センターをオンラインネットワークで結んだ「PIO-NET(パイオネット)に寄せられた美容医療に関する相談件数は、2011年度は1558件だったが、その後、増え続け、2014年度は2602件になった。

       14年度の相談内容を見ると(複数回答)、「契約・解除」に関することが一番多く、そのほかには、「品質・機能」、「販売方法」、「安全・衛生」、「価格・料金」などが多かった。

       美容医療を受けようとしたきっかけとして最も多い媒体は、医療機関のホームページである。14年度でみると、電子広告(ホームページなど)が550件で、雑誌広告の93件や、新聞などの折込広告(チラシ)の58件を圧倒している。このような現状をみると、医療機関のホームページに、どのようなことが書かれているか、がとても重要になる。

       しかし、厚生労働省は、医療機関のホームページを原則として広告規制の対象としていない。広く多くの人の目に触れる新聞やテレビの広告では、誇張されていたり、客観的でなかったりする内容が禁じられている。一方、インターネットの情報について厚労省は、「医療機関のホームページは患者らが自ら探してみるものであり、規制すると、患者や国民に対する医療情報の提供が進まなくなる恐れがある」との見解を示している。ある意味で、医療機関のホームページは、野放し状態なのだ。

      高齢女性も被害…しわ伸ばし1300万円

       消費者委員会が問題視するのは、例えば、下記のようなものだ。

      (1)他との比較などにより自らの優良性を示そうというもの

      ・「リピート率ナンバーワン」

      ・「アイドルの○○さんが選んだ○○法」

      (2)手術・処置などの効果・有効性を強調するもの

      ・二重まぶたの施術前後の比較写真で、施術前は化粧していないと思われるが、施術後はアイシャドーやマスカラなどを使用。

      (3)特定の手術・施術などの有効性を強調することで、有効性が高いと称する手術などの実施へ誘導するもの

      ・「生着率が100%を超えた」

      ・「100%生体に安全」

      などだ。

       美容医療のトラブルにあうのは、若い女性ばかりではない。国民生活センターは今年9月、60歳以上の高齢女性が高額な料金を請求されるケースが相次いでいるとして注意を呼びかけた。

       美容医療は、自由診療が中心なので、料金を自由に決めることができる。同センターが、全国の消費生活センターに60歳以上から寄せられた相談を分析したところ、契約金額の平均は16年度(8月末現在)が約163万円。11年度の約87万円からほぼ倍増した。

       国民生活センターによると、70歳代の女性は、しわ伸ばしのための相談をクリニックに予約した。行くと、「30分で済むから」と処置室に誘導され、注射を4本打たれて約1300万円を請求されたという。

      若い男性もトラブル

       美容医療のトラブルは男性も被害にあっている。男性器の先端部分が皮膚で覆われたままの状態を治す「包茎手術」について、相談に行ったその日に高額な手術の実施を迫られた、などの相談が相次いでいる。

       国民生活センターによると、包茎手術に関する相談は、2011~15年度に1092件あり、男性の相談の半数以上を占める。年代別では20代が多く、全体の約6割。相談内容は、契約・解除、料金のほか、深刻なケースもある。

       手術部分が裂けた、出血が続く、大量に出血した、組織が壊死えしした、などの症状のほか、勃起障害や射精障害などの性機能障害、排尿障害などの機能的な問題を生じているケースもみられたという。

      医療機関のホームページ規制へ

       厚労省は、このような現状を深刻に受け止め、美容医療などを受けるきっかけとなる医療機関のホームページについて、虚偽や誇大広告があった場合、罰則も視野に入れた法規制を行う方針を決めた。

       規制は、がん治療などの自由診療でも問題が多いとして、美容医療だけでなく、すべての医療機関を対象にする。来年の通常国会へ医療法改正案の提出を目指す。

       自分の容姿などに自信が持てず、何事にも引っ込み思案だった人が美容医療を受けて前向きになるということはありえることなので、美容医療の存在自体を否定するものではない。ただ、人の弱みに付け込んで、高額な医療を押し付けるようなことが横行しているとしたら、美容医療などを行っている医師らの「良心」だけを頼みに、事態の好転を期待することはできない。

       韓国のことわざに、次のようなものがある。「しっぽが長ければ踏まれる」。ずっと悪事を働いていれば、いつかは捕まるというような意味だ。この言葉を、心無い医師・医療機関におくりたいと思う。



      坂上 博  (さかがみ・ひろし)  調査研究本部主任研究員

      専門分野:  医療

      コメント:  医療部次長を経て現職。再生医療、難病、臓器移植、薬害、がんや生活習慣病など、医療全般について取材を続けています。「心と体に優しい医療」の実現をテーマに掲げた朝刊連載「医療ルネサンス」には、筆者としてデスクとして約18年間、携わりました。これからも、患者に寄り添った記事を書いていきたいと思います。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161115-118-OYTPT50294

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    4. >医療デマサイト「WELQ」
      http://www.2nn.jp/search/?q=WELQ&e=

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    5. DeNA サイト停止で社長報酬を減額へ
      12月1日 20時32分

      大手IT企業のディー・エヌ・エーは、医療関連情報をまとめたサイトをめぐって、外部から内容の誤りなどを指摘されたことを受けて、サービスを停止するとともにその責任をとって守安功社長の報酬を減額すると発表しました。

      ディー・エヌ・エーは、医療関連の情報をまとめたサイトWELQを去年10月に開設し、記事を掲載してきました。しかし、記事の内容をめぐって、読者など外部から、医学的に内容に誤りがあり、ほかのサイトから記事を転用しているなどという指摘が相次ぎました。

      このため、ディー・エヌ・エーは1日、WELQとともに、飲食やインテリアなどの情報を扱う合わせて9つのサイトで問題があったとして、記事の掲載を停止すると発表しました。

      会社側は、専門家による監修のないまま、根拠が不明確な記事を載せていたとしたうえで、記事を担当する外部のライターに対してほかのサイトの記事をそのままコピーすることは禁止したものの、記事の表現を書き換えることを推奨したマニュアルを作るなどの対応に問題があったとしています。

      ディー・エヌ・エーは、社内に問題を検証するための管理委員会を設置するとともに、経営責任を明確にするとして、守安功社長の報酬を30%、6か月間減額にするとしています。守安社長は「各方面の皆さまに多大なるご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。深く反省し、改善に全力で努めてまいります」とコメントしています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161201/k10010791841000.html

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    6. DeNA全サイト公開中止へ…事実誤認など指摘
      2016年12月5日20時49分

       大手IT企業ディー・エヌ・エー(DeNA)は5日、女性ファッションに関するインターネットのまとめサイト「MERY」の公開を7日に取りやめると発表した。

       これに伴い、DeNAが運営する全10サイトが事実誤認や無断転用の疑いがあるなどとして、公開の中止が決まった。DeNAは社外取締役らで構成する第三者委員会を設立し、問題の経緯や責任の所在を調べる。

       公開を取りやめる10サイトは、いずれも外部のライターやネット利用者から記事を募り、情報をまとめていた。事実誤認などの指摘が相次ぎ、11月29日に医療系サイト「WELQ(ウェルク)」の公開を中止したほか、12月1日には旅行やグルメなどに関する8サイトの公開も休止した。

       DeNAは当初、「MERY」の公開は続ける方針だったが、無断転用の疑いが拭えないとして、記事の大半が削除に追い込まれ、公開中止を決めた。DeNAの守安功社長は7日に記者会見し、経緯などを説明する。第三者委のメンバーや設立時期は調整中だ。

       DeNA以外のIT大手などでも、まとめサイトの記事の公開中止が相次いでいる。サイバーエージェントとリクルートホールディングスは、健康や美容に関する記事の公開を取りやめた。ヤフーも外部から無断転用の指摘があり、独自の編集記事を非公開にした。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161205-118-OYT1T50090

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    7. 「まとめ記事サイト」掲載停止 大手サイトで相次ぐ
      12月5日 18時41分

      大手IT企業、ディー・エヌ・エーで明らかになった「まとめ記事サイト」の掲載停止の問題が、ほかの大手のサイトでも相次いでいることがわかりました。

      この問題は、ディー・エヌ・エーが、医療関連などの情報をまとめたサイト「WELQ」など合わせて10のサイトで、根拠が不明確な記事を載せていたなどとして掲載を停止したものです。

      こうした問題は、ほかの大手のサイトでも相次いでいて、このうち、情報サービス大手、リクルートホールディングスは、グルメや美容などの情報サイト「ギャザリー」で、今月1日以降、健康に関するおよそ1万6000に上る記事の掲載を一時、停止しました。

      また、IT大手のサイバーエージェントは、情報サイト「Spotlight」で、医療や健康を扱った記事の一部について、今月1日以降、掲載を一時、停止しました。

      さらに、IT大手のヤフーは、女性向けの美容情報などをまとめたサイト「TRILL」で、写真を掲載する際に権利を持つ人から使用の許可を得ていないケースがあったとして、ことし10月に記事の一部を削除したということです。

      こうした「まとめ記事サイト」では、検索サイトで上位に入ると広告収入の増加につながるため、医療や美容、健康など読者の関心が高い記事が多く掲載されていますが、信ぴょう性など情報の品質管理が外部のライターに任せきりになるなど、専門家の間では管理体制のずさんさが指摘されています。

      「まとめ記事サイト」とは

      大手IT企業などが運営する「まとめ記事サイト」は、さまざまな情報をテーマごとにまとめたサイトで、手軽に情報を得られるとして人気を集めています。

      図書館や博物館で資料の収集や管理を行う専門職であるキュレーターを由来とした「キュレーションサイト」とも呼ばれます。

      こうした「まとめ記事サイト」は、アクセスが増加すれば広告収入が増える仕組みになっています。

      このため、検索サイトのランキングで上位となるような医療や美容、健康などに関する記事が多く掲載されていますが、記事を選ぶ際の基準は各社とも明らかにしていません。

      記事は外部のライターが1本当たりいくらという形で執筆するケースが多くなっていますが、記事の監修がずさんで、内容の誤りや記事の転用といった問題が起きています。

      専門家は、サイトを運営する側がライターに対し頻繁に検索されそうなキーワードを盛り込むよう記事を発注しているケースも少なくないとしていて、ネット上であふれる情報の在り方が問われる事態となっています。
      日々のニュースをスマートフォンのアプリで見ているという20代の女性は「ネットの情報は本当のことだと思って見ています。間違ったことが載っているかもしれないと思うと怖いですね」と話していました。
      また、ふだんからスマートフォンで情報を得ているという40代の男性は「電車に乗っているときなど、移動時間にニュースを見ることが多いです。信ぴょう性が低い情報があることはわかっていますが、手軽で情報も見つけやすいので頼ってしまいますね」と話していました。
      目黒区のクリニックで院長を務める桑満おさむさんは、今回問題となった「WELQ」に、過去に自身のブログで紹介した日焼けの対処法が引用されたとき、「濡れタオルで冷やしましょう」という誤った治療法が勝手に書き加えられた経験があります。
      これを読んで試した患者の中には、皮膚にタオルが着いてしまい、かえって患部が悪化したケースもあったということです。
      桑満さんは「患者さんから『先生のブログで書いてあった処置をしてきた』など、身に覚えのないことを言われることがたびたびあった。医師は自分が出す診察や治療法に最後まで責任を持つ覚悟でやっていますが、このような形で間違った情報が出ると責任の所在がわからなくなります。ネットで治療法などを調べる人は急いでいて、早く手に入る情報を信じてしまいまうので、とても危険だと思います」と話していました。

      専門家は

      インターネット上の検索エンジンの専門家で、WELQの問題点を指摘してきた辻正浩さんは「インターネット上で病気の名前を検索すると、真っ先にWELQの記事が多く表示される状態になっていた。病気の名前や症状の情報はニーズが高く、毎日数億回検索されていて、DeNAはアクセスが稼げるとわかって記事を大量に作成していたと思う。何より、医療という重要な情報にもかかわらず、情報が間違っていたのがいちばんの問題だ」と指摘しています。
      そのうえで、「今回の問題で、インターネットでは信用できない情報すら検索結果の上位に表示されてしまうことが明らかになった。インターネットの情報すべてを信用することはできないし、なかでも、自分の健康や財産など、重大な情報についてはいろいろな情報を集めて自分で判断する必要がある」と呼びかけています。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161205/k10010795741000.html

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    8. 「ディー・エヌ・エー」のニュース
      http://www.2nn.jp/word/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC

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    9. ディー・エヌ・エー まとめ記事サイト停止で38億円損失
      2月8日 19時03分

      大手IT企業のディー・エヌ・エーは、根拠が不明確な記事を載せていた「まとめ記事サイト」の運営を停止したことから、このサイトを手がけていた子会社の価値を見直し、38億円の損失を計上しました。

      ディー・エヌ・エーは、医療や健康の情報をまとめた「WELQ」などの「まとめ記事サイト」に、根拠が不明確な記事を載せていたとして、去年12月、合わせて10のサイトの運営を停止しました。

      これによって広告収入が見込めなくなったとして、ディー・エヌ・エーは、サイトを運営していた子会社の価値を見直した結果、ことし3月期の決算で38億円の損失を計上したと発表しました。

      一方、去年4月から12月まで9か月間のグループ全体の決算は、プロ野球、DeNAベイスターズの入場者数が増加し、スポーツ事業が好調だったことなどから、売り上げと最終的な利益ともに、前の年の同じ時期を上回る増収増益となりました。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170208/k10010869201000.html

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  82. 日本史の学習漫画 センター試験前に販売強化
    12月14日 16時33分

    売り上げ減少に悩む出版業界では、大学入試センター試験を1か月後に控える中、追い込み学習にも効果があるとして、日本の歴史を扱った学習漫画の販売を強化する動きが相次いでいます。

    大手出版社、小学館は来年1月の大学入試センター試験を1か月後に控えた14日から、全国の書店で日本の歴史を扱った学習漫画の販売キャンペーンを始めました。

    この本は、もともとは小中学生向けに出版されたものですが、最近では大学受験を控えた高校生にも短期間で歴史を学べると人気があるということです。

    出版社では追い込み学習にも効果があるとして、14日は東京・文京区の神社に販売する学習漫画を運び、合格を祈願する祈とうを受けていました。

    小学館児童学習局の安達健裕編集長は「漫画を通じて気軽に基礎知識を学ぶことができることが人気を集めている理由で、これからも伸びる分野だと思う」と話していました。

    また、集英社も、ことし10月に日本史の学習漫画を18年ぶりに全面改定して、巻末に用語集も加えるなどして、大学受験生を意識した編集にすることで予想を超える引き合いが来ているということです。

    出版業界は売り上げ減少に悩んでいますが、人気がある学習漫画の分野で販売を強化する動きが相次いでいます。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161214/k10010806631000.html

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  83. [作家・藤原智美 スパイス]セルフ方式への戸惑い
    2016年12月28日15時0分

     とあるアパレルショップで、初めてセルフレジというものを使った。店で衣類を数点選び、専用のショッピングバッグに入れてレジへ。といってもそこは銀行のATMコーナーのような一角。戸惑っていると、店員さんが来て操作方法を教えてくれた。

     まず、商品をバッグごとレジ機の下部にあるボックスに入れて扉を閉める。つぎに表示画面の指示に従って支払いをすませる。現金でもクレジットカードでも可能。最後に扉を開け、衣類の入ったバッグをとりだしレシートを受けとる。買った商品は自分で袋に詰めるという流れだった。

     そういえば数か月前、空港で飛行機に搭乗する際に手荷物を預けたが、そのときもセルフ方式だった。バッグを「自動手荷物預け機」に入れて、プリントされたタグをバッグにとりつけると扉が閉じて、再び扉が開いたときには、私の荷物はこつ然と消えていた。まるで手品のようだった。

     この二つの新しい方式、一番不安に感じるのは商品や荷物がボックスの中に隠れて見えなくなる瞬間だ。その「ブラックボックス」の中で、センサーやコンピューターがなにやら動いているのだろうが、その間がどうにも落ち着かないのだ。

     調べてみると、こうした自動化はアパレルショップのほか、ビデオレンタル店やハンバーガーショップでも進んでいるという。これからはスーパーにも導入されるらしい。

     一見便利にみえるこのシステムも、見方を変えると、店がやる仕事の一部を客が肩代わりしているにすぎない。その分、モノが安く買えたという話も聞かない。

     私はこの手のシステムが苦手だ。表示画面に「指示され」て、それに従うという行為が嫌なのだ。銀行のATMだって、いまだなじめず緊張する。システムを信用するより、やっぱり目の前にいる「人」を信頼したいんだなあ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161228-118-OYTPT50159

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  84. 国内最大級のAI研究拠点…理研、都内に開設
    2017年1月5日10時32分

     国内最大級の人工知能(AI)研究拠点となる理化学研究所の「革新知能統合研究センター」が4日、東京・日本橋にオープンした。

     AI開発用のスーパーコンピューターを近く購入し、4月から稼働させる。国内企業と連携し、医療や防災などの幅広い分野に応用できる次世代AIの開発を目指す。

     政府は同センターへの運営補助金約30億円を新年度予算案に計上。非常勤を含めて42人の研究者が所属しており、今春以降に200人程度まで増員する計画だ。購入するスパコンは、大量のデータを読み込んで処理する「ディープ・ラーニング(深層学習)」研究に適した能力を持つのが特徴という。学生の教育プログラムにも取り組み、米グーグルなどの海外企業に対抗できる若手の育成に努める。センター長の杉山将まさし・東大教授(42)は「10年後を見据え、ここから世界をリードしていきたい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170105-118-OYT1T50023

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  85. [2017 問う]<4>人工知能のあした AIは人間を超えるのか 創造力 代替できない
    2017年1月6日5時0分

    国立情報学研究所教授 新井紀子氏

     人工知能(AI)が人間を凌りょう駕がすることはありえないと私は思っています。

     いずれは人間の脳全体の計算パワーを上回るコンピューターが出来るとしても、やはり「何をするか」という枠組み(フレーム)を人間から与えられなければ何もできない。人間を超えられません。

     しかし、進歩するAIとその周辺技術が、これまで人間が行ってきたことの相当部分を肩代わりし、社会を大きく変えることも確実です。

     「ロボット(AI)は東大に入れるか」という刺激的なテーマを掲げ、2011年から「東とうロボ」プロジェクトに取り組んできました。約5年でAIの東ロボくんは、名の知れた私立大学に受かるレベルまでになった。与えたフレームは、入試問題の正答をより多く見つけることです。

     ただ、真の目的は東大合格ではなく、「AIには何ができるか」「どこまで任せられるのか」を見極めることでした。それは「人間は何をするべきか」という深い問いとなって返ってくる。そして、AI技術の進歩で人間の未来がどうなるかを、社会問題として提起したかったのです。

     枠組みの中で情報を処理する能力は、すでにAIが人間を上回っている。「囲碁」という枠組みで、AIがトップレベルのプロ棋士に勝ったことは象徴的な出来事でした。

     東ロボくんも例えば、ある記述の正誤を尋ねる問題で、事実か否かの判断が大きな要素ならば、膨大なデータを検索して、かなりの確度で正解できます。しかし「価値観」のような要素が絡んでくると答えに到達するのが一気に難しくなる。「政治・経済」の模試で、民主主義への理解度が試される問題に、東ロボくんは10問中1問しか正答できなかったことがありました。

     だから、人が何に価値を見いだすのかを考えなければならない仕事は、AIに代替させるにはハードルが極めて高い。介護や子育てに関することが一番難しいでしょう。

     また、物事をAIにどこまで任せられるかを考える時、「責任」の問題が立ちはだかります。膨大な検査データと症例を参照して、可能性の高い病名を指摘する医療支援AIが登場しても、手術するのがよいかどうかといった判断は、人間の医師がするしかない。同様に、事故を起こせば命にもかかわる自動車の運転も、AIに全面的にゆだねることはできません。

     AIは「責任」を負うことができないからです。

    ◎AI=Artificial Intelligence

           ◇

      あらい・のりこ  理学博士。米プリンストン高等研究所客員研究員などを経て2006年から現職。「東ロボくん」と名付けたAIを大学入試問題に挑戦させるプロジェクトのリーダーを務めている。54歳。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170106-118-OYTPT50163

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    1. [2017 問う]Q AIを使いこなすには…読解力の育成 急務
      2017年1月6日5時0分

      (1面の続き)

      国立情報学研究所教授 新井紀子氏

       人工知能(AI)を活用することで、便利になることはたくさんあるでしょう。

       車の完全自動運転は無理でも、運転者をアシストして事故を防ぐ技術はかなり実用化が進む。

       経験に頼る部分が多かった農業も、収穫状況と天候などの諸条件を関連づけるビッグデータから、AIがコントロールできるようになっていく。

       一方で、人間にとって、うかうかとはできない状況ももたらします。

       AIの方が人間よりうまくできる作業は、当然、AIが行うようになる。

       例えば、会計監査や銀行の融資審査などはエリートの仕事というイメージが強いけれども、多くは枠組みの中でデータを分析する作業であり、AIが得意とするものです。製品のセールス業務なども、消費者の使用データから買い替え時期を割り出すAIが受け持っていく。そうすると、ホワイトカラーの人たちの半数くらいはAIに「仕事を奪われる」。

       その時、人間が携わるのは、高い創造力や重い責任が求められるためAIにはできない仕事と、AIより人間を使う方が安いから人間にさせておく仕事に、二極分化すると思います。

       日本の中でどれだけの人が、AIにはできない創造性ある仕事を生み出し、携わる能力を持っているでしょうか。

       次代を担う子どもたちがAIを使う側になるか、使われるかは、教育にかかっています。AIは暗記と手順通りの作業が最も得意です。だから現在のような、暗記力を重視する教育では、AIにかなわない子しか育ちません。

       大切なのは、物事の意味を理解し、思考し、表現できる力を養う教育です。AIが最も困難とするところだからです。

       しかし現状を見ると、ますます危惧を抱かざるを得ません。

       「東とうロボ」プロジェクトの過程で、AIは、ある程度の長さを持った文章を、文脈を理解して読み解くのが極めて苦手だということが分かりました。

       ところが同時に、その東ロボくんに読解力で劣る中高生がたくさんいることも判明したのです。

       これはツイッターなど、ごく短い情報や思いつきをやりとりするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、コミュニケーションや知識獲得の場が偏っている影響でしょう。

       家の中に新聞や本のない家庭が増え、スマートフォンの画面を見るばかりで、論理的に構成された文章にほとんど接していない子どもが多い。

       すでに大人の世界も、論理的ではなく、断片的、感情的な情報で世論や政治が動き始めました。この風潮は、今後いっそう強まるかもしれません。

       AIを研究することによって、「人間は劣化していないか」という皮肉な問いもまた、突きつけられているのです。(聞き手 科学部 冬木晶)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170105-118-OYTPT50390

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  86. 【日曜に書く】
    人工知能との共存 見通し甘すぎる 論説委員・長辻象平
    2017.1.8 14:50 産経ニュース

     どうして、かくも無警戒なのだろう。人工知能(AI)が人類社会に一大変革をもたらそうとしていることが分かっているにもかかわらずだ。

     ある技術専門誌などは「人工知能という希望」という特集を組んでいる。金融、交通、物流、製造といった広範な分野でAIが、いかに効率を上げ、画期的な働きをするかが詳述されていた。

     ディープラーニング(深層学習)という脳の神経回路の働きを模した機能を持つAIの真打ちの登場で、産業革命以来の激変の渦が世界を攪拌(かくはん)しようとしているのだ。

     ◆失業難民が世界で発生

     当然、価値観も含めて人間の知的営みは、さまざまな影響を受ける。仕事の仕方も変わる。

     そして多くの職種がAIで代替されることになる。その大津波も近い将来に迫り、一部はすでに起きている。

     その結果、面倒な仕事はAIに任せ、人間は富とゆとりを享受できるようになるのなら、ユートピアの出現だ。

     しばしば「AIとの共存」という表現を見かけるが、はたして可能なことなのか。

     あまりにも甘いと思う。理由は自明だ。AI社会の変化は秒速である。同業他社との競争に勝つには、より高性能のAI導入が不可欠だ。
    http://www.sankei.com/column/news/170108/clm1701080006-n1.html

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    1.  AIが稼いだ利益は、優先的に次の最新AIの調達に充てられる。「優勝劣敗」こそが、冷徹な機械主導のAI社会を貫く生存競争の法則だ。

       経営陣はおのずと人件費を圧縮し、血眼でAIの強化に走る。そうしなければ会社が潰れる。AIには長時間労働の問題がないので競争は激烈だ。

       現代はグローバル化によって世界がライバルの時代である。海外の同業企業にも後れを取っていられない。

       こうして大量の失業者が生まれる。新たな仕事に就くには異分野での、より高度な知識や技術の習得が必要だ。容易にできることではない。世界中でAI難民が増殖する。

       安全保障レベルでも覇権確立を目指し、国家間のAI開発競争がサイバー戦を含めて激化するはずだ。規模は20世紀の米ソの核競争をしのぐものになるだろう。おそらく、米中間で火花が散る。

       ◆人類を継ぐ新たな存在

       AIを、産業やビジネスレベルでの物差しで理解しようとするから、影響を楽観してしまう。AIは間違いなく人類の運命を左右する技術である。

       それどころか人類を継ぐ新たな存在かもしれないのだ。

       数百万年前に類人猿の系統からヒトの祖先が出現した。ヒトは言葉や文字による「情報」を駆使して他を圧倒し、現在の支配的な地位を手に入れた。
      http://www.sankei.com/column/news/170108/clm1701080006-n2.html

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    2.  AIは、ヒトの特徴である情報処理能力が桁外れに発達した存在だ。生身の体は持たないが、それゆえ宇宙空間への進出も可能になる。生命の歴史は海から陸、陸から空へと領域拡張の歩みを続けている。

       この図式を演繹(えんえき)すれば、ホモ・サピエンスの後裔(こうえい)がAIであっても不都合はないわけだ。

       2045年には、指数関数的に発展するAIの能力が全人類の知能を上回るという予測がある。主客転換のシンギュラリティーとして注目されている時間軸上の特異点だ。

       人類の頭脳は、自身が発明したAIによって凌駕(りょうが)されつつある。ジェット機が自然の音速を超えると衝撃波が発生し、ソニックブームの轟音(ごうおん)が地上の窓ガラスを割るが、シンギュラリティーの通過では、人類社会が根底から揺らぐ。

       ◆当面は勝ち残れても

       にもかかわらず、日本を含めて世界の主な国々は、AI開発への巨費投入を拡大中だ。

       当面は、魅力あふれる便益に直結し、研究者にとっては、これほど科学的に面白いテーマはない。潤沢な研究費も入る。

       30年後にはAIに追われた大量の失業者の発生が見込まれているのに、皆が勝ち組に入るつもりでいるようだ。
      http://www.sankei.com/column/news/170108/clm1701080006-n3.html

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    3.  しかし、今日の勝ち組の半分は、明日の負け組になるのがAI時代の不文律である。

       人類社会で起きている競争と淘汰(とうた)をAI陣営から眺めれば、齧歯(げっし)類のレミングが列をなして海に落ちるという伝説の自滅行進と二重写しになるだろう。

       自然の一部である人間が機械の下部に組織化されようとしているのだが、その危機への警鐘は、ほとんど聞こえない。

       すでにAIの魔術にかけられているらしい。(論説委員・長辻象平 ながつじ しょうへい)
      http://www.sankei.com/column/news/170108/clm1701080006-n4.html

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  87. 昔、杞の国の人が、天地が崩れて落ちるのを憂えたという…
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9D%9E%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%8C%E3%80%81%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E3%81%8C%E5%B4%A9%E3%82%8C%E3%81%A6%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%92%E6%86%82%E3%81%88%E3%81%9F

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  88. AI普及で13年後の雇用 240万人減少と試算
    1月10日 14時35分

    AI=人工知能などの普及によって、13年後の2030年には、国内で雇用される人の数が240万人減るという試算を民間の調査研究機関がまとめました。

    これは、13年後の2030年までにAIやロボットなどの技術の活用が進んだ場合の影響について、三菱総合研究所が分析したものです。
    このうち雇用への影響については、人工知能に関わる専門的・技術的な仕事に就く人が270万人増えるなどして500万人分の雇用が生み出される一方、AIやロボットに代替される形で740万人分の雇用が失われ、差し引き240万人分の雇用が減ると推計しています。

    職種別では、工場の生産現場で、最も多い150万人分の雇用が失われるとされ、次いで会社の経理などの会計事務が72万人分、建設や採掘の仕事も機械化によって67万人分が減るということです。

    一方、経済成長率は年平均で0.6%底上げされ、2030年にはGDP=国内総生産が50兆円増えるとしています。

    分析を行った三菱総合研究所は「技術の革新により経済も成長し、人口減少による労働力不足は緩和されると見られるが、新たな技術に対応できない人は職を失うおそれがあり、人材の育成や教育の在り方を考えていく必要がある」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170110/k10010834181000.html

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    1. 新たな産業や業種は予測予想できないしな…

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  89. 人工知能が人の気持ち読み取り自動で作曲
    1月16日 20時26分

    脳波から人の気分を読み取った人工知能が、その人の気持ちを高揚させたり落ち着かせたりする曲を自動で作曲する技術を、大阪大学のグループが開発しました。

    開発を行ったのは、大阪大学産業科学研究所の沼尾正行教授らのグループです。グループでは、あらかじめ実験の参加者に10曲程度の曲を聴いてもらって脳波や気分の変化を調べ、作曲するプログラムが組み込まれた人工知能にそのデータを学習させました。

    そして、気分をより高揚させる曲や気持ちを落ち着かせる曲を作るよう指示したところ、人工知能は、実験の参加者の脳波から気分の状態を読み取り、指示どおりに気分を変化させる曲を1分ほどで作るようになったということです。

    さらに、グループが、人工知能が作曲した「気分が高揚する曲」を参加者に聴いてもらい、アンケートをとったところ、参加者は「実際に気分が高揚した」と答えたということです。

    沼尾教授は「大事な試合や試験の前にこの人工知能で曲を作って聴いてもらえば、気分を高めてもらうことができるはずです。さらに研究を進め、音楽を使った脳の活性化などに応用していきたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170116/k10010841681000.html

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    1. プログラマーのデザインのなかから条件にあったものを選択しているだけ。

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  90. 人工知能の人や社会への影響 内閣有識者懇が報告書
    1月20日 14時45分

    急速に開発が進み、これから社会への活用が本格化する「人工知能」をめぐり、メリットの一方で心配される人や社会への影響について、内閣府の有識者懇談会が報告書をまとめました。この中では、「利用者が知らない間に感情や行動が操作される可能性」や、「依存や過信による新たな社会問題が生じる可能性」などを指摘し、先手を打って対策を検討すべきだとしています。

    人工知能をめぐっては、去年、世界トップクラスのプロ棋士に勝ち越す囲碁ソフトが現れるなど急速に能力が高まる一方で、社会のどこに組み込まれているか姿が見えにくく、技術の発展に不安を感じる人も少なくありません。

    このため、内閣府は去年5月、有識者による「人工知能と人間社会に関する懇談会」を設置して、メリットの一方で心配される人や社会への影響について検討し、20日、報告書をまとめました。

    この中では、まず、人工知能の倫理的な課題について、「利用者が知らない間に感情や信条、それに行動が操作される可能性がある」と指摘したうえで、政府や研究機関、企業などに求められる課題として、「人工知能を使うかどうか、個人個人が選択できる自由を確保する必要がある」としています。

    また、人工知能の社会的な課題については、「人工知能に依存したり、過信したり、逆に過剰に拒絶したりして、新たな社会問題や社会的病理が生じる可能性がある」と指摘し、「正しい情報の公開や、議論の場の提供、教育面での取り組みが必要になる」としています。

    さらに、人工知能の法的な課題としては、「自動運転の車など人工知能の技術によって事故が起きた場合に、その責任の度合いが誰にどのくらいあるのか、あらかじめ明確にするとともに、保険を整備することが重要だ」としています。

    政府は、この報告書の内容を、ことし春にまとめる「科学技術イノベーション総合戦略」に反映させることにしています。

    有識者懇談会で座長を務めた、科学技術政策が専門の東北大学の原山優子名誉教授は「人工知能の開発や活用は、もはや止められないスピードで進んでいる。関わらないわけにはいかないし、逆に、国際競争力を高めるためにも、積極的に活用していく必要がある。今回の報告書を、心配される影響に対して先手を打って対応していくための議論の出発点としたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170120/k10010846581000.html

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  91. がん研究会 AIで患者ごとに最適な治療法提案へ
    1月31日 17時40分

    がんの手術数が国内で最も多い有明病院を運営する、がん研究会は、人工知能に医師が選んだ最新のがん治療に関する論文を読み込ませ、患者一人一人に最適な手術法や抗がん剤治療を提案するプロジェクトを始めると発表しました。2021年までに肺がんと乳がんで実用化を目指すということです。

    これは、東京・江東区のがん研有明病院などを運営するがん研究会と人工知能の開発を手がける「FRONTEOヘルスケア」が会見で明らかにしたものです。

    プロジェクトでは、がん研究会の専門の医師が、信頼度が高いと選び出したがん治療の最新の研究成果などに関する論文を人工知能に読み込ませます。

    そのうえで、がんのステージに合わせ、遺伝情報なども考慮した患者一人一人に最適な手術法や抗がん剤治療などを人工知能に提案させるということで、2021年までに肺がんと乳がんの分野で実用化を目指しています。

    がん研究会の野田哲生所長は「最新の知見が次々と発表される中、1人の医師がすべての情報を把握して治療にいかすのは難しくなってきている。人工知能の支援を活用して個人に合った治療が受けられる患者の数を増やしたい」と話していました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170131/k10010859501000.html

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    1. 治療方針意思決定をAIに丸投げしたがってんのかなあ…

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    2. AIでがん医療最適化
      がん研究会、遺伝子解析
      2017/1/31 19:50

       公益財団法人がん研究会は31日、患者のがん細胞の遺伝情報を解析し、人工知能(AI)を使って一人一人に最適な治療を施すための手法を開発すると発表した。

       診断に血液や尿などを使う患者に負担の少ない手法を取り入れるのが特長。専門家によって信頼性が高いと認められた文献を基に、AIが治療法を選ぶ。肺がんと乳がんで研究を進め、5年後の実用化を目指す。

       がん治療では、肺や大腸などの部位による違いだけではなく、原因となった遺伝子変異により治療法を決める手法が有効とみられている。
      https://this.kiji.is/199114799059666428

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  92. AI ポーカーでも人間超え 駆け引き学習 トップ選手に勝利…米大学研究チーム
    2017年2月2日15時0分

     【ワシントン=三井誠】人工知能(AI)が世界トップレベルのポーカー選手に初めて勝ち越したと、米カーネギーメロン大の研究チームが1月31日発表した。ポーカーは、互いの手札が見えず、自分の手を強く見せかけるといった駆け引きの要素が大きい。開発した同大の研究者らは、「AIの進歩を意味する歴史的な勝利」と喜び、「将来は新車の価格交渉を、スマートフォンにしてもらえるかも」とコメントしている。

     このAIは、「バランスが良い」という意味のラテン語にちなみ「リブレイタス」と呼ばれている。今回は、プロ選手4人と20日間で計12万回の対戦を行い、獲得したチップの総量で勝利した。日々の対戦結果をもとに、自分の弱点を学習して強化するようプログラムされており、選手の一人は「AIは毎日、強くなっていった」と振り返った。

     研究チームは「十分な数の対戦をしており、勝利は単純な運のせいではない」と指摘。「情報が不確実だったり意図的に操作されていたりするような分野で、AIの活用に道を開く可能性がある」と、今回の成果を評価している。

     AIは昨年、世界トップレベルの囲碁棋士に勝利したが、ポーカーでは2015年に同大のAIがトップ選手に負けていた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170202-118-OYTPT50300

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  93. [地球を読む]人工知能の開発 「薔薇色」 実は深刻な問題…山崎正和 劇作家
    2017年2月26日5時0分

     このところマスコミを騒がせている最大の話題の一つは「人工知能」だろう。人工知能(AI)と、それをロボットに載せるテクノロジーの知能化、あらゆる物をインターネットで結ぶ「IoT」は、蒸気機関の発明、電力エネルギーの導入、コンピューターの応用についで、「第4次産業革命」を起こすだろうといわれる。

     最新の人工知能はただのコンピューターとは違い、自発的な判断力や感情まで備え、人間と同等か、それ以上の精神活動を行う能力を秘めている。工場労働をはじめとして、介護や医療の分野でも人間の代りができるから、これで労働力不足の心配はなくなるという声がある。ある推計によれば、肉体労働、事務労働の8割が人工知能に委ねられると予想されるという。

     労働を苦痛と感じる人は多いから、これを聞いて朗報と受けとるのが大勢となっている。未来学者はもちろん、テレビ・タレントでさえ「薔薇ばら色」の時代がきたと囃はやしたてるありさまである。だが少し待ってもらいたい。すでに思慮深い少数派が指摘しているように、この薔薇色の背後には失業と転職という深刻な問題が潜んでいる。

     楽観論者は事態を軽く見て、事務や肉体労働の従事者は「創造的」な仕事に転職すればよいという。だがかりに本人がその気になっても、中年の事務職員がデザイナーや科学研究者へ転職することが可能だろうか。恐ろしい時間と努力が必要だが、その間の生活費と研修費用を誰が負担するのか。しかも楽観論者は職業観に偏見があって、事務職員が仕事を愛し、それまで生きがいを覚えて働いてきた事実を忘れている。

     また考えれば脅威はさらに重大であって、人工知能が究極まで進化すれば、人類の100%が失業する可能性もないとはいえない。「創造的」な仕事もロボットがすることになれば、人類は完全に自由になるが、しかし完全に無収入にもなる。そうなれば消費は皆無になるから、ロボットの従事する生産も無意味になってしまう。どうしても無人企業が生みだす収益を適切に分配し、余暇を楽しむ全人類を生活させる一種の共産主義が必要となる。

     ところが従来の共産主義が夢にすぎず、その過程の社会主義的分配が強権と官僚主義を招くことを、人類はすでに学んでしまった。この弊を避ける知恵を現在の人間は持たないから、ここでも新しい深遠な英知を将来の人工知能に期待するほかはあるまい。

    不死が生む 傲慢な世界

     「創造的」な仕事を含むすべての仕事をロボットが行い、全人類が余暇を楽しむ夢のような社会は、果たして実現可能だろうか。その場合、ロボットが生みだした収益の配分も人工知能に頼ることになる。要するに平等や公正といった価値観も人工知能に育ててもらうわけだが、そうなると問題は一段と次元を異にする困難を露呈するだろう。

     いくら人工知能に自由に考えてもらうといっても、その思考の出発点となる資料は現代の人類が入れるほかはなく、入れる内容は現代の価値観しかないという現実がある。人工とはいえ、知能は知能だから無から考え始めるわけにはいかず、必ず思想史上の過去に縛られ、助けも受ける。

     その縛りが21世紀前半の価値観であり、現時点までの思想の伝統であるとすれば、これは現代が未来を制約し、歴史を凍結することを意味する。

     もちろん生きた人間も歴史の制約を受ける存在であり、どんな個人も幼少期に植えつけられた価値観を信じ、若干の修整を加えながらも終生、それを引きずって生きてゆく。しかし反面、人間には死という冷厳な宿命があって、この断絶のおかげで人類全体は歴史の変化に順応することができる。特定の時代の価値観がいかに頑固であっても、それを信奉する世代が死ねば、後の歴史は格別の争いを起こすことなく自然に変わっていける。

     もはや念を押すまでもあるまいが、人工知能にはこの死という断絶がなく、一時代の価値観を根底に抱いたまま永遠に生きるということが問題なのである。ちなみに面白い事実だが、人工知能の賛美者には不老不死を憧れる人が多く、むしろ逆に不老不死を実現するために人工知能を求める論者が目立つ。

     前に本欄でも紹介したレイ・カーツワイルが典型的だが、彼の『不連続点は近い』(邦訳『ポスト・ヒューマン誕生』)もこの夢を論じて、そのために「非生物的人間」の創造を主張していた。方法は二つあり、身体に微細ロボット(ナノボット)を注入して機械化するか、あるいは個人の全精神能力を知能ロボットに移管するかのどちらかだという。いずれにせよ、造られた非生物的人間は個人として永遠に生きるわけで、世代交代もなくなり歴史は凍結状態に入ることになる。

     語るに落ちる笑い話だが、カーツワイルは迂闊うかつにも自分の非生物的分身を造るにあたって、消化器官は要らないが皮膚は残したいと洩もらしている。後者は性の快楽に必要だからというのだが、わかるのは彼が食欲より性欲に価値を感じているという事実だろう。ここでは未来の価値観が現代の制約を受けるどころか、危うく一人の男の私的な価値観によって決定されようとしているといえる。

     振り返って人類の歴史を見れば、そもそも価値の文明史はその内部に個人の死と世代交代を含み、伝承の流れに随時の断絶があればこそ発展してきた。断絶なくただ続くのは惰性的な因習であって、真の文化伝統は過去と現在の緊張した対決を内に孕はらむ。

     文化伝統には古典と呼ばれる今はなき価値があり、時間を隔てた継承者がそれを懸命に習得することで蘇よみがえる。この死と蘇生のリズムが文明史を造り、その根底には生物的人間の生のリズムがあった。それを失った非生物的な文明はどんな姿を見せるのだろうか。

     たぶん死の恐怖のない個人は傲慢になり、知的能力を無限に拡張しながら、他の非生物的個人と競争を重ね、しばしば抗争を繰り返すだろう。その人数も無限に増えるはずだから、資源と環境の制約が解決されても、その居場所は宇宙にまで溢あふれるだろう。

     だが忘れてはならないのは、数千億光年のこの宇宙にも法則があり、それは無数の星を生んでは滅ぼす生命的リズムだということである。

     言うまでもなく、人工知能の技術は有用、不可欠である。だが、それを研究し、それについて論じる人はもっと足を地につけたほうがよい。早い話が、完全自動運転車の開発に各社が狂奔しているなかで、老人運転者がアクセルとブレーキを踏み誤るといった、現存の技術で対応できる事故を防ぐ車がまだ普及していないのである。

      ◇山崎正和氏  1934年、京都生まれ。文化功労者、日本芸術院会員。大阪大学教授、東亜大学学長、中央教育審議会会長、サントリー文化財団副理事長などを歴任。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170226-118-OYTPT50135

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    1. 「人工知能」とやらは、まだ簡単な会話すらできないんだぜ。

      犬猫レベルになるには、もう100年じゃ足りないかもしれん…

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    2. 「哲学者」きどりの三文文士さん…

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    3. 安っぽい「AIと文明論」だこと…

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    4. 「AIと文明」論か、「AI文明」論か、それが問題…

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    5. 人類は原始的で簡単な生物体をつくることすら、まだまったくできていないのに…

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  94. 人工知能 研究者が守るべき倫理指針 学会がまとめる
    2月28日 20時33分

    急速に開発が進んでいる人工知能が人類への脅威とならないよう、研究者が守るべきルールを定めた初の倫理指針を国内4000人の研究者でつくる人工知能学会がまとめました。他人に危害を加える意図をもって利用することを禁じるとともに、人工知能自体も倫理を守らなければならないと強調しています。

    人工知能をめぐっては、人間のようにみずから考えて行動する“自律性”を目指して急速に研究開発が進む一方、人工知能を悪用したり、将来、人工知能が人の指示に反したりすることも懸念されています。

    このため、全国のおよそ4000人の研究者でつくる人工知能学会は、3年前に委員会を設けて、研究者が守るべきルールを定めた倫理指針の検討を重ね、28日に開かれた理事会で正式に決定しました。

    この中では、人工知能が悪用されたり乱用されたりする可能性は否定できないとしたうえで、人工知能が有益なものになるよう、研究者は最大限の努力をしなければならないとしています。そのうえで、人類の安全への脅威を排除するよう求めるとともに、直接的にも間接的にも、他人に危害を加える意図をもって人工知能を利用することを禁じています。

    さらに、人工知能が人間社会に不公平や格差をもたらす可能性があると指摘したうえで、将来、人工知能が社会の一員となることも想定し、人工知能自体にプログラムなどを通じて倫理指針を守らせるようにすることが重要だと強調しています。

    倫理委員会の委員長を務める東京大学の松尾豊特任准教授は「人工知能が社会の一員として、人間とよい関係を築き、互いに未来を作っていくため、この指針を人工知能と私たちとの関わりを考える出発点にしてほしい」と話しています。

    人工知能のリスクは

    人工知能の技術の進歩によって私たちの暮らしが豊かになる一方、どんなリスクに直面する可能性があるのでしょうか。

    人工知能について詳しい京都大学の西田豊明教授によりますと、まず懸念されるのが、差別や事故などにつながりかねない人工知能の安全性や制御の問題です。人工知能は大量のデータから学習し、その状況に最も適した答えを導き出しますが、すべての場面において必ずしも適切な答えを導き出すという確証はないといいます。

    去年3月、インターネット上の会話を通じて学習するマイクロソフトの人工知能「Tay」は、インターネット上の一部の人たちとの間で繰り返された不適切な会話を学んでしまった結果、ネット上で人種差別的な発言をするようになりました。

    また、アメリカでグーグルの自動運転車が実験走行中に事故を起こすなどしていますが、技術の改善によって、その頻度は下がると考えられるものの、人間のような常識を持ち合わせていないため、現段階では判断ミスを起こす可能性があるということです。

    また、プライバシーへの懸念もあります。現在でも特定の消費者の購買データから、その人の趣味に合った商品などを提供するサービスがありますが、そうした技術を応用すれば、消費者の購買意欲をコントロールすることも可能だと言います。

    さらに、雇用についてもリスクを抱えていると指摘しています。すでに一部の企業では、人工知能によるサービスの導入が始まっていますが、人工知能による職業の代替が進んだ場合、人間との仕事の棲み分けをどのように図るのか議論が必要なほか、深刻な失業問題が起きた場合、その対応について社会的な合意を形成する必要があるということです。

    このほか、みずからの判断で攻撃の標的を決める人工知能を備えた、自律型兵器の開発への懸念もあります。各国で人の遠隔操作に頼らない自律型兵器の開発が進められる中、人の介在なしに標的を判断する人工知能が実用化すれば、自律型兵器を用いたテロが発生するおそれがあるほか、機械が人間の生死を選別するという倫理的な問題も発生するということです。

    人工知能にも倫理必要

    今から70年近く前の1950年に出版されたSF小説の歴史的名作「われはロボット」。

    この中で、著者のアイザック・アシモフさんは、ロボットが守るべきルールとして、「人間に危害を加えてはならない」、「人間の命令に従わなければならない」、「自分の身を守らなければならない」などとする3つの原則を示しました。

    ロボットと人間の関係がどうあるべきかを問題提起した、この「ロボット3原則」は小説だけでなく、さまざまな研究開発の現場に今も大きな影響を与えています。

    今回の指針をまとめるにあたり、大きな議論の1つとなったのは「人工知能に倫理を守らせる」という項目を加えるかどうかでした。

    人工知能が人間をしのぐ知能を持ったり、人間の指示に反したりするという事態について、委員の間からは「遠い未来の話だ」と「近い将来に起こりうる」という両方の意見があがりました。議論の末、社会の不安に応えるためには、人工知能にも倫理が必要だと結論づけ、指針の締めくくりとなる9番目の項目として盛り込んだのです。

    海外でも議論始まる

    人工知能が抱えるリスクや倫理の問題については、アメリカ政府のほか、グーグルやフェイスブックといった大手IT企業、それに著名な科学者なども団体をつくるなどして、どのようなルールが必要か議論を始めています。

    このうち、テスラモーターズのイーロン・マスクCEOや宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士のほか、人工知能の研究者も所属するアメリカの民間団体は、特に軍事利用への問題を提起し、おととし7月、自律型兵器の開発禁止を訴える書簡を公開しました。
    世界各国の人工知能やロボットの研究者など2万人以上が賛同し、大きな注目を集めました。

    書簡では「人工知能は多くの点で、人類に利益をもたらす大きな可能性がある」とする一方、「人工知能を搭載した“自律型兵器”は、暗殺や国家の不安定化、特定民族の殺害といった任務に使われかねず、こうした技術の開発競争はすべきでない」と訴えています。

    一方、人工知能の普及を図りたい大手IT企業の間では、安全性の研究や消費者に理解してもらうための取り組みも始まっています。

    グーグルやアマゾン・ドット・コム、それにフェイスブックなどの大手IT企業は去年9月、人工知能が社会に利益をもたらす可能性を広く知ってもらうことなどを目的とした団体を設立。

    人工知能についての理解促進や安全性などに関する研究の支援、それに人工知能が社会に与える影響についての議論などを行うとしていて、ことし1月にはアップルも参加を表明しています。

    また、アメリカ政府も去年10月、オバマ前大統領のもと、人工知能の進歩が社会に及ぼす問題などについて述べた報告書を作成し、人工知能研究を行う大学は倫理などのテーマもカリキュラムに盛り込むことなどを提言しています。

    国の有識者懇談会が報告書

    人工知能をめぐり、メリットの一方で、心配される人や社会への影響についてはについては、国が設けた有識者懇談会も、ことし1月、報告書をまとめています。

    この中では、まず人工知能の倫理的な課題について、「利用者が知らない間に感情や信条、それに行動が操作される可能性がある」と指摘したうえで、政府や研究機関、企業などに求められる課題として、「人工知能を使うかどうか、個人個人が選択できる自由を確保する必要がある」としています。

    また、人工知能の社会的な課題については、「人工知能に依存したり、過信したり、逆に過剰に拒絶したりして、新たな社会問題や社会的病理が生じる可能性がある」と指摘し、「正しい情報の公開や議論の場の提供、教育面での取り組みが必要になる」としています。

    さらに、人工知能の法的な課題としては、「自動運転の車など、人工知能の技術によって事故が起きた場合に、その責任の度合いが誰にどのくらいあるのか、あらかじめ明確にするとともに、保険を整備することが重要だ」としています。

    政府はこの報告書の内容を、ことし春にまとめる「科学技術イノベーション総合戦略」に反映させることにしています。

    有識者懇談会で座長を務めた、科学技術政策が専門の東北大学の原山優子名誉教授は「人工知能の開発や活用は、もはや止められないスピードで進んでいる。関わらないわけにはいかないし、逆に国際競争力を高めるためにも、積極的に活用していく必要がある。今回の報告書を心配される影響に対して先手を打って、対応していくための議論の出発点としたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170228/k10010893851000.html

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  95. 「人工知能」という幻惑案件…

    「ある」と思わせておいて、じつは中身がカラッポだったり(笑)。

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  96. AIがバスの最適運行ルートを運転手に提示
    3月9日 14時10分

    バス停以外の場所でも自由に乗り降りできるバスの最適な運行ルートを、AI=人工知能が利用者の需要に応じて割り出し、運転手に知らせるシステムが開発され、公共交通機関の維持が難しい、地方のバスの効率的な運行につながるかが注目されます。

    このシステムは、人工知能の研究者が立ち上げた北海道のベンチャー企業と、携帯電話最大手のNTTドコモが共同開発し、9日に発表しました。

    このシステムでは、バスの利用者は、スマートフォンで乗車する場所や人数、それに降りる場所や希望の時刻を入力します。こうした利用者の需要に最大限応えるための最適なルートを、人工知能がリアルタイムで割り出し、運転手に提示する仕組みです。

    利用者のスマホには、バスが迎えに来る時刻が表示されるため、乗車場所での待ち時間を減らす効果も期待できるということで、両社は実証実験を経て、平成30年度中の実用化を目指すとしています。

    バス停以外の場所でも乗り降りできるタイプのバスは、人口の減少で路線バスの維持が難しい地方などで運行されていて、利便性の向上や効率的な運行につながるかが注目されます。

    ベンチャー企業、未来シェアの松原仁社長は「人工知能は研究が進んで、社会課題の解決に貢献できる水準になってきた。インフラやビッグデータを持つ大企業と連携して新たなビジネスを生み出したい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170309/k10010904411000.html

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  97. AI研究組織、来月設立…理研、3メーカーと連携
    2017年3月19日5時0分

     人工知能(AI)研究の国内拠点として今年1月に開所した理化学研究所の「革新知能統合研究センター」(東京・日本橋)が、東芝、NEC、富士通の3社とそれぞれ連携する研究組織を4月に設立する。日本はAI開発の分野で世界に比べて遅れており、官民の連携で巻き返しを図る。

     センターでは機械学習などの専門家約110人が、今春から本格的な研究を始める。新たな組織は企業ごとに理研と連携する形で、企業と理研の双方から研究者を送り込み、それぞれ20~50人でスタートする。期間は5年間。「ビッグデータ」でなく少ないデータから学習可能な次世代AIの開発(NEC、富士通)や、工場の生産性向上(東芝)などの課題に取り組む。

     センター長を務める杉山将・東京大教授は「基礎研究の成果を各社に迅速にフィードバックし、誰もまねできないAIを作り出していきたい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170319-118-OYTPT50105

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    1. 東工大に次世代スパコン…AI、ビッグデータ解析に活用
      2017年3月19日5時0分

       東京工業大などは、人工知能(AI)の深層学習やビッグデータの解析などに適したスーパーコンピューターの次世代機「TSUBAME(ツバメ)3・0」=完成予想図、東工大提供=を8月に本格稼働させる。

       同機は、2006年から運用されているスパコン「TSUBAME」シリーズの最新機で、開発費は約37億円。理論上は、1秒間に約1京けい2150兆回(京は1兆の1万倍)計算することができる。

       完成すれば、国内では東京大などの「オークフォレスト・パックス」(毎秒約2京4913兆回)に次ぐ計算速度のスパコンとなる見込みだ。

       スパコンでは、計算の高速化が進むほど熱が大量に発生するため、冷却対策が欠かせない。東工大などは、従来より効率よく水で冷やすシステムを開発した。

       開発の中心的役割を担った東工大の松岡聡教授は、「生命科学、材料分野での計算に加え、ビッグデータ、AI分野での活用で、新しい研究の展開を期待したい」と話している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170319-118-OYTPT50000

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  98. [読み解く]あなたの 心機械が測定…編集委員 若江雅子
    2017年12月3日5時0分

     憧れの先輩に話しかけられて、心臓が早鐘を打つ――。誰もが一度は経験しそうな、そんな初々しい胸の内も、今ならAI(人工知能)にこう分析されるかもしれない。「心拍数が上昇中。ストレスを感じています。パワハラの可能性があります」

     人事管理にAIやビッグデータ解析などの先端技術を導入する動きが進む。今年、経済産業省のコンテストも開かれた。決勝に残った腕時計型センサーは「社内の人間関係の見える化」がうたい文句だ。位置情報や心拍数などを収集し、誰と誰が会話し、いつストレスを感じているか測るという。

     幸福を測るAIもある。日立製作所の開発した名札型センサーは身体の揺れ具合などから幸福度を測定する。社員に幸福度を高めるためのアドバイスを送り、業務効率アップも試みる。一方では、メールやパソコン画面を常時監視し、その社員が将来不正を行う可能性をAIが数値化するサービスも現れた。

     近未来の日本を描くアニメ「サイコパス」を思い出した。心理状態や性格を自動測定するシステムが、その人に最適な職業を教えてくれる社会だ。だが、同様に算出される「犯罪係数」が既定値を超えると「潜在犯」として拘束されてしまう。

     これまで人間の力では不可能だった領域が、技術によって可能になっていく時代。企業は、技術は、どこまで人の心に踏み込むことが許されるのだろう。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171202-118-OYTPT50520

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  99. 社説
    人工知能の未来 社会に根付かせる工夫が要る
    2017年12月31日6時0分

     進化し続ける最先端技術を国民の暮らしにどう役立てるか。人口減社会を乗り切る技術革新のあり方について、知恵を絞らねばならない。

     少子高齢化の進展で、2030年の日本の生産年齢人口は6900万人となり、15年間で750万人も減る見通しだ。労働力不足は年々深刻化し、企業の経営環境が厳しさを増していく。

     日本の時間当たり労働生産性は、主要国で最低水準だ。このうえ人口減が進めば、国際競争力の一段の低下が避けられない。

     こうした事態を打開するカギとして、人工知能(AI)やロボット、あらゆるものがインターネットにつながるIoTの技術が脚光を浴びつつある。

     最先端技術が、企業の人材不足を補う。効率化で増えた利益は賃上げにつながり、個人消費の盛り上がりも期待できよう。

     政府は、AIを社会に根付かせるため、新たな法整備や規制緩和などの後押しが欠かせない。

     例えば、自動運転車などAIを使った製品による事故・損害に対処する法律はこれからだ。

     AI開発は、資本力と人材の層の厚さに勝る米国、中国が先行する。日本も競争に乗り遅れないような環境作りが必要となる。

     気がかりなのは、AIやロボットの高度化が、人手不足の解消だけでなく、将来的に失業増を招くとの指摘が少なくないことだ。

     日英の共同研究では、10~20年後には現在の職業の半分が、AIやロボットで代替できるようになるとの予測がある。

     既に外国語を自動翻訳するAIは、観光施設や自治体などで利用が始まっている。銀行もAIを商品提案に役立てている。

     数年後には、スーパーのレジやホテルのフロント業務なども、無人化が進むとの見方がある。

     「人への投資」が大切となろう。新たな成長分野への人材移動が求められる。柔軟に対応できるよう、企業は、従業員研修などの充実に努めることが重要だ。

     だが、従業員の教育訓練費は、1990年代以降、減少傾向にある。企業任せにするのではなく、大学や専門学校などで、社会人が新たなスキルや知識を学び直せる体制作りも課題である。

     近い将来、人間の思考に匹敵するAIが登場するかどうかは、専門家にも多様な意見がある。

     少なくとも、技術革新に伴う失業などの副作用について、産学官で十分に分析し、対応策の検討を急いでもらいたい。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20171230-118-OYT1T50077

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  100. [本よみうり堂]AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井紀子著
    2018年4月1日5時0分

    意味を理解する大切さ

     ◇評・本郷恵子(中世史学者・東京大教授)

     過去のできごとを考えるのが専門で、未来に向かう進歩や変化については、指をくわえて見ているばかり。それではいけない、最新の話題にも触れてみようと本書を手にとった。著者は「東ロボくん」と名づけたAI(人工知能)を育てて東大入試に挑戦するというプロジェクトのリーダーをつとめた数学者。2011年の開始以来、東ロボくんは成長を続け、16年のセンター模試では偏差値57・1を獲得、有名私立大学にも合格可能なレベルに達した。

     だがAIは計算機だから、論理・確率・統計という数学的な方法しか使うことができない。「意味」を扱うことができないのである。そのために現在の技術の延長では、偏差値65の壁を超えることは不可能だという。

     しめしめ、やはり言葉や文脈を理解するのは機械には無理であろう――と、私はほくそえんだのだが、実はここからが怖ろしい。AIが偏差値57・1ということは、AI以上に「意味」がわかっていない多数の若者がいるわけだ。著者は東ロボくんを育てた経験をもとに、中高生の基礎的読解力の調査を実施した。その結果は、「中学生の半数は、中学校の教科書が読めていない」!!

     私はかねがね「歴史は暗記物」という受験の常識らしきものが不思議だったのだが、その謎が解けた。古代から現代までを、紙幅に制限のある教科書に収めようとすると、どうしても説明的で複雑な記述となる。厄介な文章を読み解いて「歴史の流れ」を理解するのではなく、固有名詞とそれらの結びつきを順番に暗記していくことで、試験をこなしている一定数(あるいは大多数?)の学生がいるのだろう。意味がわかっていなければ暗記の効率も悪く、歴史の勉強はただの苦役になってしまう。

     AI研究から人間の知性の構造へと迫る本書の道筋は、まことに明晰めいせき。問題の本当のありどころとその深刻さを教えてくれる。

    ◇あらい・のりこ=国立情報学研究所教授。専門は数理論理学。著書に『コンピュータが仕事を奪う』など。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180331-118-OYTPT50478

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  101. 読解力 AIに負けないカギ
    2018年11月6日5時0分

     ◇数学者・新井紀子氏の著書に反響

     人工知能(AI)の可能性を追究し、学校教育の現状に警鐘を鳴らした『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社)が、大きな反響を呼んでいる。著者で数学者の新井紀子・国立情報学研究所教授は「実証的にAIの実態を示せた」と話し、若者にとって「読解力」の向上こそが、AIに駆逐されず人生を切り開けるカギだと力説する。(文化部 小林佑基)

     ◇「東ロボくん」の挑戦

     本書は、新井氏らが行ったAI(名称・東ロボくん)による東大入試挑戦プロジェクトの経緯や、子どもたちの読解力の危機などについて詳述した。今年2月の刊行後、「大川出版賞」「山本七平賞」「石橋湛山賞」など六つの賞を獲得し、発行部数も20万部に達した。性格が異なる各賞だけに、本書の衝撃の大きさがうかがえる。新井氏も「イデオロギーなどの立場を超え、現状に対する危機感を共有してもらっていることが分かり、大変うれしい」と話す。

     ◇数式に翻訳できない分野 人間優位

     新井氏は、2010年刊行の『コンピュータが仕事を奪う』で、AIが得意なディープラーニング(深層学習)などの進化に伴って、近い将来、働く人の半数がAIに仕事を奪われると予測した。だが、人々は真に受けず、東ロボくんのプロジェクトを行うきっかけになった。

     そこで今回の著作では、予測の現実性を改めて説明する一方、コンピューターにできるのは基本的に四則演算のみで、数式に翻訳できないことは処理できないと指摘した。人間の知的活動すべてが数式に置き換えられるわけではなく、AIが「人類を滅ぼす」ことなどあり得ないと強調した。AIには文章の意味や意図が読み解けず、読解力こそ人間がAIに負けない分野なのだと説いている。

     このため、模試の偏差値が57まで上がった東ロボくんの成長はそろそろ頭打ちだとし、東大合格も不可能だろうと結論づけた。現在の技術の延長では、英語の例文をいくら暗記させても、問題文の意味を理解したり、常識から類推したりすることができないからだ。

     それでも、有名難関私大を含む7割の大学で合格可能性が80%以上となったことは、ホワイトカラーを目指す若者の平均値を、東ロボくんが大きく上回ったことを意味する。新井氏は人々の読解力に疑念を抱き、基礎的読解力を調べる「リーディングスキルテスト」を開発して数万人を調査すると、恐れは的中。「多くの中高生は、AIによく似た、しかしAIに劣る能力しか身につけていなかった。そして、読解力によって入学する高校がほぼ決まるなど、人生が左右されることも分かった」

     ◇失われた基本の教育

     読解力が衰えた原因は何なのか。新井氏は、公教育の現状を問題視する。例えば、二つの文の意味の相違を判断する「同義文判定」の能力が非常に低い。この要因は、小学生に「答え合わせ」をきちんと教育していないからだと見る。「『みんな違ってみんないい』などの建前のもと、間違いを指摘して正解できるまで指導するといった基本の教育が、失われている」と話す。

     新井氏は、教育現場の方で実態を掘り起こせなかったことに苦言を呈す。当然、「アクティブ・ラーニング」(能動的学習)など、近年の教育改革にも否定的だ。「教科書も満足に読めないのに、どうやって自ら調べる学習ができるのか。これまでの改革は、『もの作り大国』の根幹を台無しにしてしまっただけではないか」

     新井氏が予測する将来社会では、AIの苦手分野を担える人材枠は限られるため、多くが低賃金の仕事を余儀なくされる恐れがある。そんな「AI恐慌」を防ぐためにこそ、読解力が必要だと力をこめる。例えばベンチャー(起業)でも、創造性のある社長を支えるには、読解力のある5~10人が必要だと説く。

     読解力を育む指導法として、新井氏は、オセロの盤上の様子を小学生に状況説明させる有効策などを考案し、実践活動している。「AIに負けない能力を教育で身に付けられると分かれば、子どもの将来への悲観も減り、少子化も改善できる。あとはいかに実行に移すかだ」と訴えている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181105-118-OYTPT50340

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  102. 「新井紀子」
    https://twitter.com/search?q=%E6%96%B0%E4%BA%95%E7%B4%80%E5%AD%90&src=typd

    https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?ei=UTF-8&p=%E6%96%B0%E4%BA%95%E7%B4%80%E5%AD%90

    見事に炎上しちまったなあ…

    「新井紀子 山月記」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%96%B0%E4%BA%95%E7%B4%80%E5%AD%90+%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98

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    1. >新井紀子教授は科研費審査員から外すべきよね。現状で、自分の気にくわない多くの研究者をツイッターではブロックしまくって、その上で科研費審査では落としてやるという恫喝。新井紀子教授は科学コミュニティにとって害悪の存在になってしまった。
      https://twitter.com/net_monomousman/status/1091902744586182656

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    2. >新井紀子さん、発言を言ってなかったことにするのはさすがにまずいよ。
      撤回ならまだ分かったのに。
      https://twitter.com/Essence_sci/status/1092044777070051329

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    3. 「新井紀子」
      http://find.2ch.sc/?STR=%BF%B7%B0%E6%B5%AA%BB%D2

      数学者・新井紀子は間違いだらけのトンデモさんだ!
      http://tekito.2ch.sc/test/read.cgi/rikei/1521105429/

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  103. 山月記おばさん(笑)。
    https://twitter.com/search?q=%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98%20%E3%81%8A%E3%81%B0%E3%81%95%E3%82%93&src=typd

    https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?ei=UTF-8&p=%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98+%E3%81%8A%E3%81%B0%E3%81%95%E3%82%93

    「山月記」界隈では有名になってしまったらしい…
    https://twitter.com/search?q=%E5%B1%B1%E6%9C%88%E8%A8%98&src=typd

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    1. >『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』

      >早速注文しました。
      やっぱり「なぜ山月記なのだろう」という疑問を持った方が他にもいたんですね。
      私も「国語教育の装置として選ばれた『山月記』という存在」にずっと疑問を持っていたので。

      >本が届くのが待ち遠しい。
      https://twitter.com/noricoco/status/1090153827330740224

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  104. 読解力を問うテスト 板橋区の小中全校で 新年度から=東京
    2019年02月06日 読売新聞

     板橋区は新年度から、全区立小中学校で、読解力を問う「リーディングスキルテスト」を実施する。小学校6年〜中学3年の全員が7月までにテストを受け、区教育委員会はその結果を踏まえて指導方針や授業の方法を決めていく。

     国立情報学研究所の新井紀子教授らの研究チームが開発したテストで、近年は企業の入社試験にも採用されている。例えば、「エベレストは世界で最も高い山だ」といった文章を読んだ後、「エルブルス山はエベレストより低い」という文章が正しいか、間違っているか、判断できないかを回答する——というものだ。

     区教委は「すべての教科の基礎となる読解力を向上させたい」としている。
    https://www.yomiuri.co.jp/article-search/detail/20190206J1TYMHL1400020/%E8%AA%AD%E8%A7%A3%E5%8A%9B/
    https://www.yomiuri.co.jp/article-search/detail/20190206J1TYMHL1400020/%E6%96%B0%E4%BA%95%E7%B4%80%E5%AD%90/

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    1. ベネッセのシノギみたいなものか…

      荒稼ぎのチャンス到来(笑)。

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    2. 「新井 RST ベネッセ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%96%B0%E4%BA%95+%EF%BC%B2%EF%BC%B3%EF%BC%B4+%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BB

      「川島 脳トレ 任天堂」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B7%9D%E5%B3%B6+%E8%84%B3%E3%83%88%E3%83%AC+%E4%BB%BB%E5%A4%A9%E5%A0%82

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  105. >証明と例示を区別できないような理工系の研究者が、見栄えだけすごそうな内容で申請

    >尤もらしい申請書が出てくることが多く、書類だけで真贋を見分けるのは極めて難しい

    >「とてつもない成果」などなかなか3年では出ないものです。が、大言壮語の申請書が通り
    https://twitter.com/noricoco/status/1092041673889050625


    「東ロボくん」研究をみてると、そりゃあオメーのことだろう、と大言壮語してみたくてたまんなくなる…

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    1. まったく「賊喊捉賊(ぞくかんそくぞく)」だろコレ…

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  106. 魚が鏡に映った姿を自分自身と認識 大阪市立大などが確認
    2019年2月8日 4時45分

    ホンソメワケベラという魚は鏡に映った姿を自分自身だと認識する能力があることを、大阪市立大学などのグループが実験で確かめたと発表しました。鏡に映った自分の姿を認識するにはサルやイルカなど高い知能が必要だとされていて、魚で確認されたのは初めてだということです。

    研究を行ったのは、大阪市立大学大学院理学研究科の幸田正典教授らのグループです。

    グループでは鏡のついた水槽で飼育しているホンソメワケベラという海水魚を使い、下あご付近に茶色の色素を注射して汚れをつけた場合と付けなかった場合で行動に違いがあるかを調べました。

    その結果、茶色の汚れを付けた4匹のうち3匹で鏡を見たあと砂に下あご付近をこすりつけるようなしぐさをして再び鏡の前に戻るという行動が確認されたということです。

    汚れを全く付けなかった場合や、無色透明の液体を注射した場合にはこうした行動は見られませんでした。

    グループによりますと、これはホンソメワケベラが鏡を見て自分の汚れに気がつき、寄生虫か何かだと思ってこすり落とそうとする行動だと見られるということです。

    鏡に映った姿を自分自身と認識する能力はチンパンジーやイルカなど高い知能を持つ動物では確認されていましたが、魚では初めてだということです。

    幸田教授は「魚はこれまで考えられていた以上に賢い可能性が高い。魚の認知能力についての常識を覆す発見だと考えている」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190208/k10011807731000.html

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  107. AI活用し個別指導 公立学校で試験導入へ 埼玉県
    2019年2月8日 8時03分

    AI=人工知能による分析や予測を子どもの学力向上などにつなげようと、埼玉県で独自の学力テストや生活習慣のデータから、学力に応じた教材の作成や進路相談に活用する新たな指導が、公立学校で試験的に導入される方針です。

    全国学力テストに加え、独自の学力テストを実施している埼玉県は、学校現場で子どもに応じた指導を進めるため、AIによるデータ分析を導入する方針を固めました。

    具体的には、独自の学力テストと、各学校で保有する定期テストや体力テストの結果に加え、新たに実施する生活習慣アンケートなど、児童や生徒ごとのデータを分析し、将来の学力状況なども予測します。

    その結果を基に、苦手分野や生活習慣の改善点を示した「個別支援シート」や家庭学習向けに学力に応じた教材を作成する計画です。さらに、長期的に達成すべき目標を示した「将来設計シート」を作り、進路指導に活用するとしています。

    この新たな指導を公立の小中学校と高校からモデル校を選び、新年度から導入する方針です。

    文部科学省によりますと、AIを個別指導に生かす取り組みは先進的だということです。

    埼玉県は、将来的にはすべての公立学校での導入を目指していて、「一人一人に応じた教育で学力の向上が期待できるうえ、教員の効率的な働き方にもつなげていきたい」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190208/k10011807681000.html

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    1. 「AI=人工知能」ってやつは、「人工生物」「人工ウイルス」と同じくらい胡散臭い…

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  108. [論点]未来明るくするAI進化を…江崎玲於奈氏
    2019/03/12 05:00

    えさき・れおな 横浜薬科大学長。量子力学のトンネル効果の観測、エサキダイオードの発見で1973年にノーベル物理学賞を受賞。94歳

     人工知能(AI)は、高度情報化社会の必需品になりつつある。

     AIの概念は1950年頃、コンピューターの理論的原型を提案したイギリスの数学者アラン・チューリングにまで遡る。彼は「コンピューターが人間と同じように考えられるか」を議論している。

     80年代になるとチェスの手を考え人間と勝負するAIの開発が始まり、IBMの「ディープブルー」というAIが97年、チェス王者に勝利を収めた。

     2016年に英グーグル・ディープマインド社の「アルファ碁」が、世界トップの囲碁棋士に圧勝したことは記憶に新しい。

     医療の分野でも不可欠の存在になってきた。日本でもAIを活用した画期的な高度診断・治療システムの実現への議論が進む。

     世界知的所有権機関は今年1月、AI関連特許が13年以降急増していると発表した。過去のデータを解析して法則を見つける「機械学習」の特許出願は16年に2万件を超え、13年の2・1倍になった。人間の脳の神経回路の働きを模した「深層学習」は画像認識などの中核技術で、出願数は毎年平均175%も伸びている。

     AIはどこまで人間に代わるようになるのか。

     私は、人間の知性は分別力と創造力の二つに大きく分けられると考えている。

     分別力とは知識を獲得し、その解析、理解、判断、選択をする能力である。既知のものを対象とし、「聴く」「読む」「覚える」ことで養われる。従来の学校の受け身型学習のイメージだ。

     創造力とは核心を捉えて問題の実体を見抜き、想像力と先見性をもとに新しいアイデアを生み出す能力である。「疑う」「考える」「調べる」という自主的学習で養われる。

     分別力は社会活動に必須だが、個性はあまり発揮されないのに対し、創造力は社会における独自の活動の原動力となる。

     大量のデータを瞬時に学習するAIは、人間をはるかに超える分別力を備えることも可能であろう。だが創造力は持ち合わせていない。人間はこれまで以上に、独自の創造力に生きがいを見いださねばならない。

     新しい学習指導要領は知識偏重を排し、自ら考えて解を求めるアクティブ・ラーニングに重きを置く。わが国の学校教育も、分別力育成から創造力養成への大転換が求められる。

     研究開発が進み、AIが何らかの自我を備え、創造力を持つ可能性もなくはない。ノーベル賞級の大発見や大発明をし、科学・技術文明の進歩に貢献するようになればうれしい。しかし、そうなると人間の方がAIに使われるようにならないとは限らない。これはちょっとした脅威である。

     昨年亡くなった英の物理学者スティーブン・ホーキング博士は、完全なAIの開発は人類の終わりを意味するかもしれないと警告していた。元来われわれはサイエンスが人類の未来を明るくすることを望んでいる。AIもそれに沿うべく進化させる方策を、真剣に考えねばならないだろう。
    https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20190311-OYT8T50180/

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    1. 陳腐な、あまりにも陳腐なAI考…

      過去の栄光の遺産で語り続ける人。テーマパークの語り部ロボットのような人の言説。

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  109. おしゃべり、従来の7倍…新型「ペッパー」登場
    22:33

    会話機能を強化した新型ペッパー(東京都港区で)=米沢知史撮影

     ソフトバンクは16日、人型ロボット「ペッパー」の新型機の提供を始めたと発表した。会話機能や周囲にいる人を検知するセンサーの性能を高めた。AI(人工知能)やこれまでの会話データを活用し、自然な応答ができる割合や会話が続く回数を従来の約7倍に高めたという。

     ペッパーは2015年に初めて提供されて以来、小売店や飲食店の接客といった法人用や家庭用として1万台以上が利用されている。

     新型機は、後方にいる人をセンサーで検知できるようにし、店舗で、相手の性別や年齢に合わせて商品を紹介する機能を強化した。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190416-OYT1T50250/

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  110. AIが司法予備試験に合格!? 問題の6割を事前予測
    2019年5月20日 15時35分

    19日に行われた司法試験の予備試験で、AI=人工知能が問題の6割を事前に予測し、正解したと開発会社が発表しました。会社は、「合格ラインを超えた可能性が高い」としていて、出題の在り方に波紋を広げる可能性もありそうです。

    「未来問」と名付けられたこのAIは、東京のベンチャー企業が開発しました。

    会社によりますと、AIは、19日に行われた、司法試験の予備試験のうち、「短答式」と呼ばれるマークシート式の法律の問題に挑みました。

    試験範囲の法律や過去の問題などを学習して事前に問題を予測し、解答しておいたところ、95問中57問、率にして6割が実際の出題内容に的中し、正解したということです。

    この試験は、一般教養問題も含めた合格ラインが過去2回、59%台の正解率になっていて、会社は、今回も傾向が変わらなかった場合、合格した可能性が高いとしています。

    会社は、AIが予測した問題を受験者に有料で提供するサービスを始める予定で、出題の在り方に波紋を広げる可能性もありそうです。

    AIを開発したサイトビジットの鬼頭政人社長は「資格試験はあくまでもスタート地点で、AIを活用して早く突破していただき、その後の実務や学習により時間を使ってほしい。また、出題者側には従来とは違う問題を模索してほしい」と話していました。

    司法試験以外にも挑戦

    司法試験の予備試験の「短答式」には、「憲法」や「民法」、「商法」など、7つの法律に関する問題と、一般教養の問題がありますが、今回AIは、7つの法律についての予想問題を事前に作成しました。

    過去8年分の問題と問題集3500ページ、それに、ネット上の法律用語を学習し、出題傾向を分析して解答を導き出しました。

    例えば「商法」の科目の場合、「商行為」について正しい解答を選ばせる問題が出題されると予測し、解答として選ぶべき選択肢も一致させました。

    会社は、今回のAIを使って、ことし8月の「社会保険労務士試験」や10月に予定される「宅建試験」、それに来年1月の「大学入試センター試験」でも問題を予測する予定だとしています。

    法務省は…

    これについて、司法試験の予備試験を実施する法務省は「個別の試験の予想についてコメントはできない」としています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190520/k10011922371000.html

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  111. 「ロボットは東大に入れる?」…AIがセンター試験英語で高得点
    11/18(月) 21:23配信読売新聞オンライン

     NTTは18日、国立情報学研究所と共同で研究開発したAI(人工知能)が、2019年の大学入試センター試験の英語の筆記(200点満点)で185点(偏差値64・1)という好成績を達成したと発表した。

     取り組みは、同研究所が11年に始めたプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の一環で、今回の成績はプロジェクト開始以降で最高だった。

     今回の改良では、出題文章の中から不自然な1文を選び出す問題に対応するため、独自に作り出した不自然な文章を大量に読ませて学習させることで正答率を高めた。発音問題で地道に辞書を調べる手法なども応用し、改良前のAIの成績154点(偏差値57・0)を大幅に上回った。

     チームはAI技術を用いて、21年度に東京大2次試験の突破を目指している。

     NTT先端技術総合研究所の広報担当者は「AI技術が、生活に役立てられるように基礎研究を進めていきたい」と話している。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00050251-yom-sci

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    1. 人工知能 センターで偏差値64
      11/18(月) 22:17
      https://news.yahoo.co.jp/pickup/6342846


      NTTのAI、センター試験の英語筆記で偏差値64突破 “試験対策”に工夫 「東ロボ」プロジェクトの一環
      11/18(月) 19:01配信ITmedia NEWS

       NTTは11月18日、同社で開発したAIに2019年センター試験の英語筆記本試験を解かせ、200点中185点(偏差値64.1)を獲得したと発表した。同社が16年に行った手法に比べて約90点成績を伸ばした。前回の学びから、さまざまな“試験対策”を施した結果だという。

       同社は、NTTグループのAI関連技術「corevo」の研究と、国立情報学研究所(NII)が主導する「ロボットは東大に入れるか」(東ロボ)プロジェクトの一環として、センター試験の英語筆記本試験にAIで挑んだ。過去3年分の本試験と追試験でも、偏差値60以上を安定して上回ったという。16年に行った模擬試験では200点中95点(偏差値55.5)にとどまっており、前回から大幅に点数を伸ばした。

      「足りない問題を自動生成」「機械学習を使わない」など“試験対策”

       今回、センターの英語試験で採用されている問題形式である「不要文除去」「段落タイトル付与」「発音問題」に、NTTのコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)を中心とする東ロボ英語チームが開発した独自技術を適用して点数向上を図った。CS研は自然言語処理の研究開発を行う部門だ。

       文章の中から文脈上必要ない一文を見つける「不要分除去」問題では、一般的な文章に不要な文がないことから、学習に使うデータを集めるのが難しいという問題があった。従来のアプローチでは、17~19年の試験で出題された15問中6問のみの正解にとどまるなど、十分な精度が出せなかったという。

       東ロボ英語チームでは、普通の文章を基に文章の順番を組み替えた不自然な文章を作ることで、不要分除去問題を自動生成した。この問題を用いてAIに学習させたところ、15問全てに正しく答えることができた。

       段落の適切なタイトルを選ぶ「段落タイトル付与」問題では、問題の構造が特殊なため、既存の自然言語処理技術が使えないという。同チームは段落と選択肢の近似率を計算して適切な選択肢を選ぶ方法を考えた。これにより、17~19年に出題された5問について全問正解できるようになった。

       与えられた単語の正しい読み方を問う「発音問題」は、辞書に載っている正しい発音を基に答える必要があるため、機械学習による自然言語処理技術では対応できないという。

       同チームは、機械学習を使わずに辞書を引く方法を採用。ほぼ満点の成績が取れるようになった。

       NTTは今後、図やグラフなど言語以外の情報や一般常識が必要な問題を解くための研究を進める。東ロボプロジェクトでの取り組みを生かして技術開発を行い、さまざまなサービスに展開するとしている。

       NIIが主導する「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトは2011年に立ち上がった。大学入試問題を解くことでAIの性能を客観的に測ることが目的で、21年春までに東京大学の入試を突破できるAIを開発するとしていた。しかし、16年には「AIにとって難しい『意味を理解する』という分野を突き詰めようとすると、莫大な時間とコストが掛かる」として、東大合格を断念する方針を発表していた。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000074-zdn_n-sci

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    2. AI、センター英語の9割正解 「東ロボくん」グループ
      11/18(月) 19:53配信共同通信

       200点満点で185点、偏差値は64.1―。人工知能(AI)が今年1月に実施された大学入試センター試験の英語(筆記)に挑戦したところ、こんな結果が出た。「ロボットは東大に入れるか」プロジェクト(通称・東ロボくん)チームが18日に明らかにした。

       2016年に大手予備校のセンター試験模試で5教科8科目を受けた際の英語の得点は95点、偏差値は50.5にとどまっており、今回は大幅な成績アップを果たしたことになる。チームは「センター試験に限れば、東大合格者と遜色ない結果だ」としている。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191118-00000161-kyodonews-soci

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  112. 「合格」は目標じゃなく、あくまでもその後のためのプロセス(通過点)でしかないのにな。それを「目標」にしちゃうってのは、なにかをはきちがえてると思うよ。当の東大生君たちに鼻で嘲笑されそうだ。ま、オモテむきは、よくがんばってますねえ、って好意的な声をかけられるのかもしれんが。

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