2025年5月22日 18時06分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250522/k10014813441000.html
>外国債券の運用失敗で巨額の損失を計上した、農林中央金庫の昨年度1年間の最終的な損益は、過去最大となる1兆8000億円余りの赤字となりました。今年度の最終的な利益は黒字に転換するという見通しを示しましたが、今後は運用体制の見直しを着実に進められるかが課題となります。
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2025年6月19日 21時38分 NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250619/k10014839471000.html
JA全中=全国農業協同組合中央会は、業務管理のシステムで生じた損失を受けて、東京 大手町の「JAビル」で所有するフロアの売却を検討していることが、関係者への取材で分かりました。
JA全中は会計や給与などを管理するシステムを開発し、去年運用を始めましたが、費用が想定よりかかって大幅な損失が生じる見込みで、今年度およそ36億円の赤字を見込んでいます。
関係者によりますと、この損失を受けてJA全中は東京 大手町にある「JAビル」で所有するフロアの売却を検討しているということです。
2009年に完成したJAビルは地上37階・地下3階建てで、このうちJA全中は6階分のフロアを所有しています。
これについて小泉農林水産大臣は19日、記者団に対し「どこの農家さんでも、東京のど真ん中に農協がビルを持っていることを求めている人は誰もいないと思う」と述べ、20日にJA全中の幹部と面会し、状況を聞き取る考えを示しました。
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https://www3.nhk.or.jp/news/word/0002613.html
(書きかけ)
(№661 2025年6月20日)
小泉農相 加工用輸入米の買い入れ前倒し 備蓄米の不足に備えて
返信削除2025年6月20日 16時36分
小泉農林水産大臣は20日の閣議のあとの会見で、備蓄米が不足する万が一の事態に備えて、加工用などとして政府が輸入しているコメの買い入れをことしは例年より前倒しし、6月末から実施すると発表しました。
小泉農林水産大臣は20日の閣議のあとの会見で、備蓄米の在庫量を精査した結果、随意契約による放出後にはこれまでの見込みより5万トン多い、15万トンになることを明らかにしました。
そのうえで備蓄米が不足する万が一の事態に備えて、加工用などとして政府が輸入しているコメの買い入れをことしは例年より前倒しし、6月末から実施すると発表しました。
政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで、毎年およそ77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していて、今回、前倒しの対象としたのは主食用を除く分です。
国産の主食用米に近い種類のコメの割合を増やし、初回は7万トン余りを買い入れる予定です。
小泉大臣は「備蓄米の放出を続ける中で在庫の水準が低下しているのは明らかだ。今、市場からコメを買い戻す環境にはなく、コメの輸入を前倒しして、できるかぎり、万が一のことが起きても対応できるような構えをしておく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014839921000.html
随意契約の備蓄米 外食や給食事業者の購入申請 受け付け開始
返信削除2025年6月20日 18時48分
外食や給食の事業者を対象にした随意契約による備蓄米の購入申請の受け付けが20日から始まりました。幅広い事業者に備蓄米を流通させることでコメ全体の値下がりにつなげられるかが焦点となります。
農林水産省は令和3年産の備蓄米およそ12万トンについて、今月11日から小売業者からの購入申請を受け付けていますが、1週間以上たった19日までに申し込みが確定したのは、全体の4分の1程度の3万3000トン余りにとどまっています。
こうした状況を受け、農林水産省は売り渡しの対象となる事業者を外食と、弁当や総菜といった中食、それに、病院や学校などの給食にも拡大し、20日午前10時から受け付けを始めました。
小売業者と同じく、購入した備蓄米は8月末までに利用することが条件です。
コメの価格の高止まりが続く中、幅広い事業者に備蓄米を流通させることでコメ全体の値下がりにつなげられるかが焦点となります。
大手コンビニは弁当などでの使用検討
20日は大手コンビニや外食チェーンが申請しました。
このうち、セブンーイレブン・ジャパンは3000トン、ファミリーマートは700トン、ローソンは500トン、それぞれ申請したということです。
各社は、購入した備蓄米を弁当で使用するほか、ローソンではおにぎりに使うことも検討しているということです。
大手外食チェーン 宅食事業で使用
また、外食業界では、大手外食チェーンの「ワタミ」が100トン、購入の申請をしました。
会社は、コメの仕入れ価格が上昇する中、より安価に安定的な仕入れをするためだとしていて、弁当を配達する宅食事業で使用するということです。
一方、大手外食チェーンの間では、必要な量のコメをすでに確保できているなどとして、購入の申請を見送る企業も相次いでいます。
【入札備蓄米】JA全農 63%余を出荷
こうした中、JA全農=全国農業協同組合連合会は3回の入札で落札した備蓄米のうち、19日までに63%に当たる18万7000トン余りを出荷したと発表しました。
出荷したコメの割合は先週より8ポイント増えています。
JA全農は「1日当たりおよそ4000トンを出荷している。できるかぎり速やかな受け渡しに努める」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014839751000.html
小泉農相 JA幹部とコメの概算金の仕組み見直し検討で一致
返信削除2025年6月20日 21時10分
小泉農林水産大臣はJAグループの幹部と面会し、コメの「概算金」の仕組みを見直し、JAが直接買い取る方向で検討を進めることで一致したと明らかにしました。買い取りになれば、農家にとってはJAに販売の委託手数料を支払う必要がなくなり、収入の増加につながるとみられています。
小泉農林水産大臣は20日、農林水産省でJAグループの幹部と面会し、コメの「概算金」の仕組みなどについて意見を交わしました。
農家がJAに委託してコメを販売する場合、「概算金」として代金の一部を前払いで受け取っています。
これについて小泉大臣は面会の後、記者団に対し、コメ農家の経営を安定させるためこの仕組みを見直し、JAが農家から直接コメを買い取る方向で検討を進めることで一致したと明らかにしました。
買い取りになれば、農家にとってはJAに販売の委託手数料を支払う必要がなくなり、収入の増加につながるとみられています。
小泉大臣は「コメ作りで安心して経営する見通しが立つ方向に認識を共有できたことは非常に大きい」と述べました。
JA全中の山野徹会長は「農家の所得の向上に結び付くよう各地のJAが最終的には判断するかと思うが、非常に大事な意見で、1つの手法としてありだと思う」と述べました。
【Q&A】なぜ 概算金の仕組み見直し?
Q.どうして今、「概算金」を見直す議論が出ているのか
A.「概算金」とはコメ農家がJAから受け取る前払い金のことです。
JAは農家からの委託を受ける形でコメを市場で販売しています。
ただ、売上金の支払いまで一定の時間がかかることから、農家の資金繰りを支えようと概算金の仕組みが始まりました。
農家にとっては実際にコメが売れた時期にかかわらず、決まった時期に一時金を受け取れるメリットがあります。
また市場でのコメの販売価格が概算金を上回った場合には農家はその差額分を「追加払い」として受け取れることもあります。
一方、デメリットとしてはJAに販売の委託手数料を支払う必要があるほか、売り上げが確定するまで時間がかかり、経営の見通しを立てにくいことが指摘されていました。
Q.JAが農家からコメを「買い取る」とはどういうことか
A.農家にとってJAは「販売の委託先」ではなく、直接の「販売先」になります。
農家から見るとJAに対して販売の委託手数料を支払う必要がなくなるうえ、売り上げが早く確定するため、経営の見通しを立てやすいというメリットがあります。
一方、JAにとっては農家から仕入れたコメを高く買い取ってくれる販売先を見つけることができれば、利益を上積みできる可能性がある一方、在庫を抱えるリスクをみずから負うことになります。
Q.今後はどうなるのか
A.「概算金」の仕組みをどうするかは各地のJAが判断するため、まだ分かりません。
例年、稲刈りの前の夏ごろにJAが生産コストやほかの集荷業者が示す価格などを踏まえて、その年の概算金を決定します。
コメの価格高騰を受けて全国のJAの中にはことし、例年より時期を前倒しして概算金を提示するところも出ています。
JA全中の山野徹会長は概算金の見直しについて「農家の所得の向上に結び付くよう各地のJAが最終的には判断するかと思うが、非常に大事な意見で、1つの手法としてありだと思う」と述べています。
各地のJAで実際に見直しの動きが出てくるのか、今後の動向が焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014840071000.html
小泉jr劇場の物語は、まだまだ続くよどこまでも…
返信削除小泉農相 精米の“歩留まり”調査へ コメ流通量より正確に把握
返信削除2025年6月20日 21時12分
小泉農林水産大臣は20日午後、記者団に対し、コメの流通量をより正確に把握するため、大手の卸売業者などを対象に玄米を精米して得られる白米の割合「歩留まり」について調べることを明らかにしました。
調査の対象は大手の卸売業者10社と、去年のコメの生産量が10万トン以上の道県に本社がある卸売業者などです。
2020年から今月までの間の精米の歩留まりについて来月10日までに書面での報告を求めるということです。
小泉大臣は「高温障害などの影響で市場に出回るコメの量が減っているのではないかと言われる中、玄米の状態だけでなく、精米後の状況もしっかり把握すべきだ」と述べました。
また小泉大臣は20日から受け付けが始まった外食や給食の事業者を対象にした随意契約による備蓄米の購入申請について、20日午後1時の時点で73の事業者から7800トンの申し込みがあったことを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014840391000.html
備蓄米 随意契約方針から1か月 本格的な値下がりなるかが焦点
返信削除2025年6月23日 6時55分
政府が備蓄米の売り渡しの方法を随意契約に切り替える方針を示してから、21日で1か月になりました。対象の備蓄米はこれまでに50万トンとなり、店頭での販売が始まっていますがコメの高値は続いていて、本格的な値下がりにつなげられるかが焦点となっています。
小泉農林水産大臣は先月21日の就任会見で高騰が続くコメの値下がりにつなげるため、備蓄米の売り渡しの方法をそれまでの入札から随意契約に切り替える方針を示しました。
対象の備蓄米はこれまでに50万トンとなり、先月末以降は5キロ辺り税込み2000円程度で店頭での販売が始まっています。
農林水産省によりますと、随意契約の備蓄米はすべての都道府県で店頭販売が確認され、これまでに販売した店舗はおよそ3万4000になるとしています。
一方で、随意契約の備蓄米は販売が始まってもすぐに売り切れてしまうケースがあるほか、小売業者からは、設備がないため販売に必要な精米作業ができないという声も出ています。
また、これまでは一定の条件を満たした小売業者に限って申請を受け付けてきましたが、申請数が頭打ちになってきていることから、先週から外食や給食の事業者にも対象を拡大しています。
今月15日までの1週間の全国のスーパーなどのコメの平均価格は、5キロで税込み4046円と高値が続いていて、コメの本格的な値下がりにつなげられるかが焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250623/k10014841641000.html
コメ平均価格 5キロ3920円 約3か月ぶり3000円台に
返信削除2025年6月23日 19時13分
全国のスーパーで6月15日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで前の週から256円値下がりして3920円になりました。
農林水産省は割安な随意契約の備蓄米が店頭に並び始めたことが背景にあるとしていて、3000円台になるのはおよそ3か月ぶりです。
農林水産省は全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週公表しています。
23日発表された今月9日から15日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで前の週から256円値下がりした3920円でした。
3000円台になるのはことし3月2日までの1週間以来およそ3か月ぶりです。
農林水産省は値下がりの背景に割安な随意契約の備蓄米が店頭に並び始めたことをあげていて、備蓄米を含む「ブレンド米等」は平均3495円と前の週より339円値下がりしました。
また産地と品種が単一の「銘柄米」も105円値下がりして4338円になりました。
小泉農林水産大臣は23日夕方、記者団に対し「石破総理大臣が今まで、6月中旬までに平均3000円台と話をしてきたことを多くの皆さんの協力で達成でき、大変ありがたく受け止めている。まだ地域による価格差もあり、楽観はできないが、異常なコメの価格の高騰を沈静化させることに向けて新たな段階に一歩踏み込めた」と述べました。
【広島】卸売業者 24時間体制で精米作業
広島市に本社を置くコメの卸売業者「食協」は、全国の小売業者から依頼を受け、8月下旬までにあわせて6000トン以上の備蓄米を精米する計画です。
備蓄米以外のコメも合わせると1日に精米する量は200トンを超え、通常の1.5倍から2倍程度だということで、1950年の創業以来初めてとなる24時間体制で精米作業にあたっています。
23日も、県内のスーパーなどで販売される予定の令和3年産の玄米を精米し、袋に「備蓄米」とかかれたシールを貼りつけていました。
コメ卸売業者「食協」 武信和也社長
「1日も早く消費者に届けるように全力で頑張りたい」
一方、この会社ではコメを調達する際、卸売業者どうしがコメを融通し合う「スポット取引」を活用してきましたが、その価格の低下を実感しているといいます。
5月下旬には玄米60キロあたり4万8000円台だった、栃木県産や島根県産のコシヒカリの価格が、今月16日の時点では3万4000円台と、1万4000円ほど安くなったということです。
コメ卸売業者「食協」 武信和也社長
「全国の産地の銘柄で価格が下がっている。7月になると、3万円前後まで下がるのではないか」と話していました。
【埼玉】銘柄米の仕入れ減らすスーパーも
埼玉県久喜市にあるスーパーでは随意契約による備蓄米の販売を今月28日から始める計画で、店内にポスターを提示するなど販売に向けた準備を進めています。
一方で、現在取り扱っている銘柄米は、ほとんどが5キロ税込みで5000円を超えて価格の高止まりが続き、今月に入ってから売れ行きが落ちているということです。
消費者の間で価格が安い備蓄米の販売を待ち、銘柄米の購入を控える動きが出ているのではと見ています。
このため、今月から銘柄米の1回あたりの仕入れの量を減らし、在庫を抑える対応を始めたということです。
「スーパーマルサン久喜店」 伊良原正裕店長
「今の時点では銘柄米の仕入れ価格が下がったという実感はありません。消費者は安い備蓄米が出るまで少し我慢しようとしてそれが買い控えにつながっているのでは」
コメ作りの現場では暑さへの懸念
【愛媛】高温がコメの生育に影響を懸念
厳しい暑さが続いていることを受けて、愛媛県宇和島市の農家からはコメの生育に影響が出ることを懸念する声が上がっています。
愛媛県宇和島市三間町は県内有数のコメの産地で、毎年、8月上旬ごろから収穫が始まります。
およそ10ヘクタールの田んぼでコメづくりをしている松本高秋さんによりますと、4月に植えたコシヒカリの稲は高さ80センチほどになっていていまのところ順調に生育しているということです。
来月中旬ごろには稲から穂が出てくる見込みですが、この時期に気温が高い状況が続くと、米粒が白く濁って味や見た目が悪くなり「1等米」として出荷できなくなるおそれがあるということです。
松本高秋さん
「気温が高すぎると不作になることがあるので、穂がついたあとの気温が心配です。定期的に雨が降って気温が上がらず猛暑になりすぎないのがいいですね」
【愛媛】“暑さに強い” 品種に切り替えも
JA松山市の管内では、主な品種の1つ「あきたこまち」がここ数年、夏の暑さの影響で、コメの等級の中で最も評価が高い「1等米」として出荷できる割合が1%程度に落ち込むなど、品質や収穫量が下がっていることが課題となっています。
このため、管内の44の農家ではことしから国の研究機関が開発した暑さに強いとされる品種、「にじのきらめき」に切り替えることを決めています。
23日は、このうち28アールの田んぼで田植えが行われました。JA松山市ではことし、管内にあるあわせて20ヘクタールで試験的に「にじのきらめき」を栽培し、来年からは「あきたこまち」をすべて切り替えることで、品質や収穫量を向上させたいとしています。
JA松山市 岡田明夫専務
「毎年、厳しい暑さが続いていることで農家の所得にも影響が出ている。切り替える品種は品質も安定して収穫量も多いのが特徴なので、JAとしても技術指導なども含めてサポートしたい」
専門家「この時期気温が30度超 今後の生育に悪影響も」
水田農業に詳しい九州大学大学院・農学研究院の渡部岳陽准教授は「今のところ生育状況は順調と見ているが、この時期で気温が30度を超えているので今後の生育に悪影響を及ぼす可能性がある」としています。
渡部准教授は、おととしは記録的な猛暑の影響で、最も評価が高い「1等米」の比率が大幅に低下したことを挙げ、「猛暑が続くことで1等米の比率の低下や、玄米で量が確保できても精米した際に量が減ってしまう事態が起きかねない。ことしのコメは豊作になる予測があったとしても、精米のあとにどれだけの量のコメになるのかが大事だ。温暖化によって質が悪く、量も確保できないとなれば、コメ不足を繰り返す事態になる可能性もある」と話しています。
そのうえで「高齢化によってリタイアしていく農家がどんどん増えているので、放棄される農地を受けきれない地域もかなり多いと思う。今後も、需給がタイトな状況はおそらく変わらないので、コメを作れば儲かる環境を政策的に整えることが必要だ」と指摘しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250623/k10014842241000.html
スーパーのコメ平均価格 3か月ぶり 5キロ3000円台に値下がり
返信削除2025年6月24日 7時41分
6月15日までの全国のスーパーのコメの平均価格は、随意契約の備蓄米が店頭に並び始めたことから、5キロあたり税込みで3000円台に値下がりしました。3000円台になるのは約3か月ぶりで、この動きが今後も続くかが焦点となります。
農林水産省は23日、6月15日までの、1週間に全国およそ1000のスーパーで販売されたコメの平均価格について、5キロあたり税込みで前週より256円値下がりした3920円になったと発表しました。
値下がりは4週連続で、3000円台になるのは、ことし3月2日までの1週間以来、約3か月ぶりです。
値下がり幅が100円を超えるのは、令和4年3月の公表開始以降、初めてだということです。
今回の値下がりの背景として、農林水産省は、割安な随意契約の備蓄米が店頭に並び始めたことをあげています。
備蓄米を含む「ブレンド米等」は、前週より339円値下がりして3495円になったほか、産地と品種が単一の「銘柄米」も105円値下がりして4338円になりました。
小泉農林水産大臣は、23日に記者団に対し「3900円台に入ったからといって、手を緩める状況でない。異常な高騰を沈静化させる新たな段階に入った」と述べました。
随意契約の備蓄米は、店舗での販売がさらに広がる見通しで、銘柄米も含めてコメ全体の値下がりの動きが今後も続くかが焦点となります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250624/k10014842651000.html
石破首相 小泉農相にコメの安定供給へ万全期すよう指示
返信削除2025年6月24日 18時17分
コメ政策をめぐり、石破総理大臣は小泉農林水産大臣と会談し、コメの平均価格が5キロ当たり3000円台に値下がりしたことなどについて報告を受け、引き続き、安定供給に向けて万全を期すよう指示しました。
今月15日までの1週間に全国およそ1000のスーパーで販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで、前の週より256円値下がりして3920円と、およそ3か月ぶりに3000円台になりました。
石破総理大臣は24日午後、総理大臣官邸で小泉農林水産大臣と会談し、こうしたコメの価格の推移などについて報告を受けました。
小泉大臣は、随意契約の備蓄米が店頭に並び始めていることから今後、さらに価格が下がるという見通しを示し、石破総理大臣は引き続き、安定供給に向けて万全を期すよう指示しました。
このあと小泉大臣は記者団に対し「3900円台に乗ったからといって、ここで緩めるという思いは全くない。物流や精米などに目詰まりがないかの確認を加速化させたい」と述べました。
また、中長期的なコメ政策をめぐって「石破総理大臣は、生産者が安定的な将来を見通せるような政策が必要だという思いを持っている。政策の抜本的な転換に向けて、今後もしっかりと意見交換をしながら進めたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250624/k10014843571000.html
備蓄米流通状況 競争入札で落札の3割近くが小売や外食事業者に
返信削除2025年6月25日 21時24分
農林水産省は、6月8日までの備蓄米の流通状況を公表しました。競争入札で落札された備蓄米のうち、小売や外食の事業者のもとに届いたのは、全体の3割近くに当たる9万2000トン余りとなりました。
農林水産省は、ことし3月と4月に実施した競争入札で売り渡された備蓄米と、随意契約で売り渡された備蓄米、それぞれの流通状況を公表しました。
それによりますと、合わせて3回の競争入札で落札された31万2000トン余りのうち、6月8日までにJA全農などの集荷業者から卸売業者に引き渡されたのは全体の51%に当たる15万9000トン余りとなりました。
また、小売や外食の事業者に引き渡された備蓄米は、落札された備蓄米全体の29%に当たる9万2000トン余りとなりました。
一方、随意契約による備蓄米は、6月8日までに1万6000トン余りが小売業者に引き渡され、このうち1900トンほどが24の事業者が展開するスーパーなどの店頭で販売されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250625/k10014844481000.html
主食用の政府輸入米 前倒しの入札で3万トンすべて落札
返信削除2025年6月27日 18時15分
政府が主食用として輸入するコメを民間企業に売り渡すための今年度の初回の入札が、例年より前倒しして27日に行われ、予定していた3万トンすべてが落札されました。
農林水産省は、コメの価格の安定につなげるため、次回以降の入札も前倒しして行うことにしています。
政府が輸入のコメ 3万トンが落札
政府は「ミニマムアクセス」と呼ばれる仕組みで、毎年およそ77万トンのコメを関税をかけず義務的に輸入していて、このうち10万トンは主に主食用として民間に入札で売り渡されています。
この入札は例年は9月から行われていますが、農林水産省は割安な輸入米を早めに流通させることでコメの価格の安定につなげようと、今年度の初回の入札を3か月ほど前倒しして、27日に実施しました。
入札の結果、予定していた3万トンはすべて落札されたということです。
農林水産省によりますと、落札されたコメが実際に輸入されるのは9月になる見込みで、落札業者を通じて国内の市場に出回る見通しです。
農林水産省は、次回以降の主食用の輸入米の入札も順次、前倒しして行うことにしています。
民間が輸入のコメ 5月は初の1万トン超
政府の「ミニマムアクセス」と呼ばれる枠外で民間がコメを輸入する場合は、1キロあたり341円の高い関税が課されています。
27日に公表された財務省の貿易統計によりますと、5月にミニマムアクセスの枠外で民間が輸入したコメの量は1万600トンあまりでした。
1か月の民間の輸入量が1万トンを超えるのは初めてで、前の月と比べるとおよそ1.5倍、前の年の同じ月と比べると92倍にあたります。
輸入元を国や地域ごとにみると、アメリカが7890トンあまりと全体の7割を占めて最も多く、次いで台湾が900トンあまり、タイが570トンあまりと続いています。
農林水産省は「国内のコメの高値を背景に民間企業が、関税分が上乗せされた価格でも輸入米に一定のニーズがあると判断したため、輸入が急増したのではないか」と分析しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250627/k10014846391000.html
コメの平均販売価格 5キロ3835円 4週連続で値下がりも地域差
返信削除2025年6月27日 19時19分
全国のスーパーなどおよそ6000店舗で6月22日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで3835円と4週連続で値下がりしました。
農林水産省は、備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとみています。
農林水産省は、随意契約の備蓄米によるコメ価格への影響などをより正確に示したいとして、先週から全国のスーパーなどおよそ6000店舗を対象にした新たな民間のデータを公表しています。
値下がりは4週連続となり、農林水産省は備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとみています。
コメの販売価格に「西高東低」の傾向
コメの販売価格は、先月下旬から今月にかけて下落傾向にありますが、地域ごとにみると東日本より西日本の方が高い「西高東低」の傾向がみられます。
農林水産省が発表した全国のスーパーなどおよそ6000店舗が対象の民間の調査によりますと、今月22日までの1週間に販売されたコメの平均価格は4週連続で値下がりし、5キロ当たり税込みで3835円でした。
先月25日までの1週間の平均価格は全国で4400円だったので、そこから12%あまり下がったことになります。
地域ごとに見ますと
▽「東北」が3259円と最も安く
▽「信越」が3396円、
▽「九州・沖縄」が3640円
▽「北海道」が3743円
▽「関東・首都圏」が3873円で
コメの生産が盛んな東日本では3000円台前半のところが出てきています。
これに対して、最も高いのは
▽「東海」の4232円で、唯一の4000円台となったほか
▽「中国・四国」は3976円
▽「北陸」は3948円
▽「近畿」は3877円となっています。
最も高い「東海」と最も安い「東北」では973円の差があり、全体的に「西高東低」の傾向がみられます。
こうした地域差について農林水産省は、コメの主な産地から近い東日本では供給量が多く、価格が比較的安いのに対して、西日本では東日本の主な産地からコメを運ぶのにコストがかさんでいることが高値につながっているのではないかとみています。
小泉農相 “地域性や県民性も分析 マーケット沈静化を”
小泉農林水産大臣は、27日の閣議のあとの会見で「コメは産地からの距離や人件費、それに販売にかかるコストが地域ごとに異なる。随意契約による備蓄米の売り渡しの場合、小売業者が指定する精米所まで国の負担で輸送しているので、比較的地域差は少なくなっている」と述べました。
その上で「要因がコストだけで説明できるかと言うと、かなり複雑な状況だと思う。地域性や県民性も分析しながら、マーケットの沈静化につなげていきたい」と述べました。
価格が「西高東低」の理由は?
コメの政策や流通に詳しい日本国際学園大学の荒幡克己教授は、コメの販売価格に地域差があることについて「コメの主な産地は東日本が多く西日本まで遠距離を運ぶため、輸送費が余分にかかる。また西日本の農家は、経営規模が小さいところが多く、田んぼの区画も小さいため、生産にかかるコストが高めになることは残念ながら否定できない」と指摘しました。
また、備蓄米の販売が進むことによる価格への影響については「地域ごとの価格差を緩和する方向に作用しているとは思うが、もともと差があったためなかなか解消することにはならないとみている。ことしの新米についても、西日本でどこまで生産が増えるかは不透明だ。それくらい担い手不足などの構造的な問題を抱えているため、東西間の価格差は開いていく可能性がある」と話しています。
その上で、今後の対応策については「物流の円滑化を図るなどすれば、価格差が拡大せずにすむと思っている。また、東日本の産地で田んぼの大区画化を進めるほか、効率的な作業などでコストダウンを実現すれば、輸送費をプラスしても西日本に安く届けられるのではないか」と述べました。
JA全農 出荷量 落札した備蓄米全体の7割に
JA全農=全国農業協同組合連合会は、ことし3月と4月の入札で落札した備蓄米のうち、26日までに卸売業者に出荷した量は20万8000トン余りになったと発表しました。
これは、JA全農が落札した備蓄米全体の70.3%にあたり、先週の段階から7ポイント余り増えました。
JA全農は落札した備蓄米すべての出荷が完了するのは、8月になる見込みだとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250627/k10014846051000.html
スーパーのコメ平均価格 5キロ3801円に 値下がりは5週連続
返信削除2025年6月30日 20時43分
全国のスーパーで6月22日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで前の週から119円値下がりして3801円になりました。値下がりは5週連続で、農林水産省は割安な随意契約の備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとしています。
農林水産省は全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週、公表しています。
30日に発表された6月16日から22日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで3801円で、前の週から119円値下がりしました。
値下がりは5週連続で、3800円台となるのは、ことし2月16日までの1週間以来、およそ4か月ぶりとなります。
農林水産省は値下がりの背景に割安な随意契約の備蓄米の販売が進んでいることをあげていて、コメの種類別では備蓄米を含む「ブレンド米等」が平均3346円と前の週より149円値下がりしました。
一方、産地と品種が単一の「銘柄米」は3円値上がりして4341円でした。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250630/k10014848931000.html
随意契約の備蓄米 販売1か月 課題は入荷までの時間と精米作業
返信削除2025年6月30日 20時55分
随意契約による備蓄米の販売が始まってから6月30日で1か月となります。大手スーパーなどでは、いまも店頭に並べるとその日のうちに売り切れる状況が続いています。ただ、備蓄米の入荷に時間がかかっているほか、精米作業にも課題が出ています。
それぞれの現場を取材しました。
販売店舗数は増加 備蓄米のニーズ高い
農林水産省によりますと、随意契約による備蓄米を販売したスーパーやコンビニなどは6月27日時点で全国47都道府県の4万6000店舗余りに上っています。
店舗数は今月17日時点と比べて1.6倍余りに増えています。
NHKが大手のスーパーやドラッグストア、それにコンビニを取材したところ、販売から1か月がたっても、ほとんどの店では店頭に並べると、その日のうちに売り切れるなど、備蓄米のニーズは引き続き高いということです。
販売当初は多くの店で開店前に行列ができ、整理券を配るなどの対応に追われましたが、現在はほかのコメと同じように販売していて、客からの問い合わせが減っていると答える店もありました。
中小のスーパーでも備蓄米を販売
都内に5つの店舗を展開するスーパーでは、全国の小売店で作る組織を通じて随意契約の備蓄米を初めて調達し、このうち足立区にある店舗には6月27日、5キロ入りの50袋が入荷しました。
店では、すでに大手スーパーやコンビニなどで備蓄米の販売が進んでいることや、毎年夏場はコメの消費が鈍ることから、備蓄米の売れ行きを心配していました。
このため、店頭にポスターを貼って入荷日を周知したほか、店先の目立つ場所に販売スペースを設けるなどしました。
販売当日は午前9時に開店すると、客が次々に買い求め、2時間ほどで用意した50袋が売り切れたということです。
スーパーたなか三丁目店 田中達人店長
「随意契約の備蓄米が放出されてから時間がたっているので、どれくらい売れるか心配なところもあったが、予想以上の反響で驚いている」
【都道府県ごとの販売状況】
農林水産省は、新たに随意契約による備蓄米が都道府県ごとにどれだけ販売されたかを公表しました。今月22日までのまとめによりますと、全国での随意契約による備蓄米の販売量は1万8391トンでした。
販売量が多かったのは
▽東京都の1700トン
▽大阪府の1563トン
▽埼玉県の1242トン
▽兵庫県の1207トンとなっていて、4つの都府県で1000トンを超えました。
一方、7つの県では販売量が50トンを下回っています。
▽秋田県が9トン
▽岩手県が12トン
▽青森県が15トン
▽沖縄県が21トン
▽高知県が31トン
▽山形県が32トン
▽島根県が48トンとなっています。
またインターネットの通信販売などで4497トンが販売されたということです。
【課題】“入荷までの時間”と“精米作業”
課題となっているのが、備蓄米の入荷に時間がかかっていることや、精米作業の余力が限られていることです。
【課題:入荷までの時間】
ドラッグストアの「コスモス薬品」では、2万トンの備蓄米の購入を申請し、6月初旬に販売を始めましたが、しばらくは入荷の頻度が少なく、十分な量を店頭に並べられなかったといいます。
会社の想定よりも、備蓄米の入荷に時間がかかっていることなどが要因だということで、こうした状況が続けば、政府が売り渡しの条件としている8月末までに売り切ることが難しくなる可能性もあるとしています。
備蓄米の出荷ついて農林水産省は、保管する倉庫で作業にあたる人員やトラックに積み込む作業スペースにも限りがあることなどから、時間がかかっていると説明しています。
【課題:精米作業】
コンビニ大手の「ファミリーマート」では、購入した1000トンのうち、6月中に販売できるのは100トンと、全体の1割にとどまっています。会社では、精米設備を持つ会社に作業を委託していますが、この会社にはほかの小売店からも精米の依頼が相次いでいるということです。
このため会社では、8月末までに残りの900トンを売り切ることができるよう、今後、精米作業を委託する会社を増やすなどして、供給のペースを加速させたいとしています。
備蓄米の購入申請も入荷がまだのスーパーも
中小のスーパーでは、備蓄米の購入の申請から1か月たって、ようやく販売開始のめどが立ったところもあります。
都内などにあわせて7店舗を展開するスーパーでは、5月30日に、令和3年産の備蓄米あわせて20トンを随意契約で購入する申請を行いました。
これまで取り引きを仲介する会社と調整を続けてきましたが、30日になって、ようやく7月7日と14日に納品できると連絡があったということです。
このスーパーは、自社で精米機を持っているため、2キロごとに袋詰めして販売するほか、10キロ単位で玄米として販売しようとしています。これまで、コメ袋を調達したり、売り場を広げたりするなどの準備を進めてきましたが、精米などにかかる時間も考えると店頭に並べられるのは、早くても7月中旬ごろになると見込んでいます。
随意契約の備蓄米は、8月末までに販売することが購入の条件になっていることから、状況によっては、玄米として販売する量を増やすなど、対応を検討することにしています。
「マルヤス」松井順子代表
「急いで売らなければいけないと思う。備蓄米についての問い合わせは多く、購入を希望するお客は多くいると感じているので、少しでも早く店頭に並べられるようにしたい」
専門家 “需給均衡で銘柄米の値下げはやむを得ないか”
コメの生産や流通に詳しい宮城大学の大泉一貫名誉教授に聞きました。
販売から1か月がたった随意契約の備蓄米について
「放出の仕方はスピーディーで非常によかったと思う。平均の販売価格も下がり始め、効果が徐々に出てきている。全体としてみれば、2000円の備蓄米にニーズがあり、ほかのコメの価格もそれに引きずられざるを得なくなっている状況だ」
今後のコメ全体の販売価格について
「これだけ備蓄米が放出されると需給均衡か、あるいは過剰になっている可能性がある。こうした状況では銘柄米はなかなか売れにくくなり、値下げはやむを得ない状態になってくる。7月に入ると、平均の販売価格は5キロあたり3000円台半ばくらいに下がっていくだろうと私は考えている」
ことしの新米の価格について
「今の需給環境では各地のJAが農家に支払う概算金を引き下げるのが合理的な判断だと思うが、JAとしてコメの集荷率を高めるという視点からするとなかなか下げにくいと思う。今のところ新米を値下げして売るという環境にはなっていない」と述べ、備蓄米の放出が新米の価格に与える影響は限定的だとしています。
コメの生産をめぐる課題について
「政府が生産調整で需給の調整を非常にタイトにしてきたことが価格高騰に結び付いている。価格を下げるだけでは十分でなく、生産性の高い農業ができるのかなど今まで放置してきた問題を解決しなければ乗り切れない状況になっている」
JA全農 備蓄米の輸送より早く 航空機で実証実験
JA全農=全国農業協同組合連合会は、入札で落札した備蓄米をより早く輸送するための手段を検討しようと、航空機を使った実証実験を6月30日に行いました。
JA全農は、ことし3月と4月に入札で落札した備蓄米29万トン余りのうち、これまでにおよそ70%を卸売業者へ出荷していて、8月までにはすべて出荷することを目指しています。
遠隔地への輸送は貨物船やトラックを使っていますが、時間がかかってしまうため、今回、より早く業者に届けるための手段を検討しようと、備蓄米を航空機で輸送する実証実験を行うことになりました。
30日は、羽田空港の貨物施設にトラックで運ばれてきた12トンの備蓄米を、貨物輸送を行う会社の社員がフォークリフトで次々にコンテナへ積み込んでいました。
備蓄米を積んだ航空機は、30日夕方に那覇空港に到着し、7月1日朝、トラックで卸売業者のもとに運ばれるということです。
JA全農によりますと、関東や東北から航空機で沖縄へ輸送する場合、貨物船で1週間ほどかかっていた期間が1日から2日に短縮されるということで、今回の実証実験を通じて輸送の課題などを検証したいとしています。
JA全農 藤井暁米穀部長
「今回の実証実験で備蓄米をしっかり運べると分かれば、今後、どう活用するか各産地と話し合いながら検討していきたい」
コメ在庫量 前年の同じ月を上回る 2年9か月ぶり
JAグループなどの主な集荷業者や卸売業者のコメの在庫量は5月末の時点であわせて148万トンと競争入札によって放出された備蓄米が加わったことから、前の年の同じ月を3万トン上回りました。
在庫量が前の年の同じ月を上回るのは、2022年8月以来、2年9か月ぶりです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250630/k10014848371000.html
小泉農相“首相から来年のコメも増産方向明確に打ち出された”
返信削除2025年7月1日 14時38分
コメの安定供給に向けた政府の会議を受けて、小泉農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で、石破総理大臣からことしだけでなく来年産のコメも増産するという方向が明確に打ち出されたという認識を示しました。
この中で小泉農林水産大臣は「今回、総理からのメッセージでかなり増産について強い思いを発信された。意欲のある生産者の所得が確保されるようにしたい、そして、消費者が安心してコメを買うことができる環境の実現に向けて課題を課されたと思っている」と述べました。
そのうえで「令和8年産についても、総理からこれからは増産だという方向を明確に打ち出されたことを受けて、作付け面積を増やしたいという意欲を持っている人たちに安心して、農作業に当たっていただく見通しが1つ出たと思っている」と述べました。
農林水産省によりますと、ことしの主食用のコメの収穫量は、ことし4月末時点で去年より40万トン増える見通しになっていますが、来年以降も増産の方向を続けると打ち出したことが、価格や政策にどういった影響を与えるかが注目されます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250701/k10014849761000.html
石破首相 コメ価格安定や増産への政策転換 推進を閣僚に指示
返信削除2025年7月1日 14時53分
コメの安定供給に向けた政府の会議で石破総理大臣は、平均価格が5キロ当たり3000円台となるなど着実に成果が表れているとしたうえで、価格のさらなる安定や、生産者が安心して増産に取り組めるような政策への転換の推進を関係閣僚に指示しました。
コメの安定供給に向け、政府は1日、総理大臣官邸で石破総理大臣をトップに、小泉農林水産大臣や林官房長官らが参加する関係閣僚会議の会合を開きました。
この中で石破総理大臣は、備蓄米の随意契約での放出などこれまでの取り組みを説明したうえで「コメの平均価格は5キロ当たり3000円台の水準となり着実に成果が表れている。手を緩めることなく価格のさらなる安定に向けて対応を進めてほしい」と述べました。
また、流通の実態調査や毎年のコメの作柄を示す「作況指数」の廃止などを通じて、価格高騰の要因を検証する考えを示しました。
さらに「令和7年産から増産を進めていく。消費者が安定的にコメを買えるようにするとともに意欲のある生産者の所得が確保され不安なく増産に取り組めるような新たな政策へと転換する」と述べ、関係閣僚が一丸となって推進するよう指示しました。
林官房長官「首相の指示に沿いしっかり対応」
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「石破総理大臣からは今回の価格高騰の要因や対応の検証を行い増産を進めることなどについて指示があった。令和7年産の主食用米の生産量は対前年40万トン増の719万トンの見込みとなっており石破総理大臣の指示に沿ってしっかりと対応していきたい」と述べました。
国民 玉木代表「政策見直し どう行うか説明求める」
国民民主党の玉木代表は記者会見で「所得を直接支える政策がないまま、単に増産にかじを切るだけでは、コメの価格が下がり、農家が安心して営農を継続できなくなるので、コメ政策の見直しをどのように行っていくのかなど説明を求めていきたい」と述べました。
そのうえで「コメ政策は参議院選挙の大きな争点にしていきたい。私たちとしては10アールあたり最低1万5000円を農家に支払う制度をしっかり訴えたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250701/k10014849551000.html
“備蓄米 加工用に早期販売を”コメ加工業界団体が農相に要請
返信削除2025年7月1日 16時36分
コメを加工して使うもちや菓子メーカーなどの業界団体の代表者が1日小泉農林水産大臣のもとを訪れ、原料となるコメの確保に不安があるとして備蓄米を加工用として早期に販売するよう要請しました。
農林水産省を訪れたのは、コメを加工して使うもちや菓子のメーカーなどで作る6つの業界団体の代表者で、小泉農林水産大臣に要請書を手渡しました。
この中では、ことしは主食用のコメの高値が見込まれることから、加工用を減らして主食用の生産に切り替える動きが顕著で、必要な量の原料を確保できるか大きな不安を持っているなどとしています。
そのうえで、備蓄米を加工用として早期に販売することや、加工用などに対する交付金の水準を大幅に引き上げ、生産量の安定化を図ることなどを求めています。
要請書を受け取った小泉大臣は「話を伺ったうえでしっかり対応できるように考えていきたい」と述べました。
このあと日本酒メーカーなどで作る業界団体の代表者も小泉大臣と面会し、日本酒用のコメが不足する懸念があるとして、原料の生産や購入への支援を求めました。
農林水産省は、去年、不足を受けて1万トンの備蓄米を加工用として販売し、ことしも同様の対応を求める声が業界から相次いでいます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250701/k10014849911000.html
随意契約の備蓄米 小泉農相“精米ライン約4割で余力半分以上”
返信削除2025年7月1日 21時44分
小泉農林水産大臣は、随意契約の備蓄米が安定して店頭に並ぶために必要な「精米」について、全国のコメの卸売業者に調査した結果、およそ4割のラインで精米できる余力がまだ半分以上あったと発表しました。2日農林水産省のホームページで公表し、備蓄米の精米が速やかに進むよう事業者のマッチングにつなげたいとしています。
随意契約の備蓄米は国と契約した小売業者などに玄米の状態で引き渡されますが、多くの小売業者は自前の精米設備を持たないため、精米作業を卸売業者に委託するケースが多くなっています。
一方、卸売業者には備蓄米を精米する余力がないという指摘もあり、農林水産省がその実態を調査していました。
これについて小泉農林水産大臣は1日、夕方記者団に対し、精米設備がある468の事業者が持つ730のラインのうちおよそ4割で精米できる余力がまだ半分以上あったと発表しました。
このうち了承が得られた事業者については、2日、農林水産省のホームページで精米の余力ごとに事業者や工場の名前を公表することにしていて、備蓄米の精米が速やかに進むよう余力のある卸売業者と小売業者とのマッチングにつなげたいとしています。
小泉大臣は「しっかりとマッチングを進め、随意契約の備蓄米が店頭に出ていく速度を加速させたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250701/k10014850521000.html
コメ価格の見通し指数 下げ幅最大 備蓄米放出が影響か
返信削除2025年7月4日 10時37分
コメの生産者や卸売業者などに6月に調査した向こう3か月のコメの価格の見通しを示す指数は35となり、前の月より24ポイント低下しました。
下げ幅は2012年に調査を始めて以降、最も大きくなりました。
調査した団体は、随意契約による割安な備蓄米の放出が影響しているとみています。
調査の結果は、0から100の指数で表され、100に近づくほどコメの価格水準が前の月より「高い」という見方が強いことを示しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250704/k10014853711000.html
コメ価格の見通し指数 下げ幅最大 備蓄米放出が影響か
削除2025年7月4日 13時57分
コメ取り引き関係者に調査した、向こう3か月のコメ価格の見通しを示す6月の指数は、調査を始めて以降、最も大きく下がりました。業界の間に、随意契約による割安な備蓄米の放出で、コメの価格は下がるという見方が強まっています。
JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は、全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの価格や需給の見方などを毎月調査しています。
結果は0から100の指数で表され、100に近づくほどコメの価格水準が前の月より「高い」という見方が強いことを示しています。
4日に発表された6月の結果によりますと、価格の現状を示す指数は83と前回5月の調査から10ポイント低下しました。
さらに、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は35と、24ポイント低下しました。
見通しの下げ幅は、2012年にこの調査が始まって以降、最も大きくなりました。
調査した団体は、先月から随意契約による割安な備蓄米が本格的に出回ったことで、価格が下がるという見方が強まったとみています。
コメの価格をめぐっては、政府が放出した備蓄米の流通が進む一方、今後はことし収穫される新米も店頭に並び始める見通しで、どのように推移するか注目されています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250704/k10014853711000.html
コメ価格の見通し指数 下げ幅最大 備蓄米放出が影響か
削除2025年7月4日 18時22分
コメ取り引き関係者に調査した、向こう3か月のコメ価格の見通しを示す6月の指数は、調査を始めて以降、最も大きく下がりました。業界の間に、随意契約による割安な備蓄米の放出で、コメの価格は下がるという見方が強まっています。
JAグループやコメの販売業者などで作る「米穀安定供給確保支援機構」は、全国180の生産者や卸売業者などを対象にコメの価格や需給の見方などを毎月調査しています。
結果は0から100の指数で表され、100に近づくほどコメの価格水準が前の月より「高い」という見方が強いことを示しています。
4日に発表された6月の結果によりますと、価格の現状を示す指数は83と前回5月の調査から10ポイント低下しました。
さらに、向こう3か月の価格の見通しを示す指数は35と、24ポイント低下しました。
見通しの下げ幅は、2012年にこの調査が始まって以降、最も大きくなりました。
調査した団体は、先月から随意契約による割安な備蓄米が本格的に出回ったことで、価格が下がるという見方が強まったとみています。
コメの価格をめぐっては、政府が放出した備蓄米の流通が進む一方、今後はことし収穫される新米も店頭に並び始める見通しで、どのように推移するか注目されています。
スーパーでの価格値下がり 平均5キロ 3691円 2000円台も
全国およそ6000の店舗で6月29日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3691円と6週連続で値下がりしました。中には2000円台に下がった地域も出ています。
農林水産省は、随意契約の備蓄米によるコメ価格への影響などをより正確に示したいとして、先月から全国のスーパーなどおよそ6000店舗を対象にした民間のデータを新たに公表しています。
それによりますと、先月29日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3691円と、前の週より57円、値下がりしました。値下がりは6週連続です。
農林水産省は、随意契約による割安な備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとみています。
地域ごとにみると、▼もっとも安い「信越」は、前の週から431円下がって2968円と2000円台になりました。
また、▼「九州・沖縄」が3366円、▼「近畿」が3559円などとなっています。
一方、▼もっとも高い「東海」が4122円、▼「北陸」が4063円と4000円を上回る地域もあり、地域差が拡大しています。
埼玉 秩父のコメ屋 6月下旬から備蓄米の販売開始
埼玉県にあるコメ屋では、随意契約による備蓄米が6月下旬に入荷したことを受けて、入荷の翌日から販売を始めています。
埼玉県秩父市にあるコメ屋では、5月30日に随意契約による備蓄米、あわせて20トンの購入の申請を行いました。
申請を受けて店には、6月23日、令和3年に収穫された、青森県産の「まっしぐら」20トンが入荷しました。
店では精米作業を行って5キロごとに袋詰めにし、入荷の翌日から5キロ税込み1900円で販売を始めたということです。
この店では、十分な量のコメを仕入れることができず、店頭の品ぞろえが半分以下になっていたことに加え、コメの価格が高騰する中、価格が安いコメの需要もあると見て、備蓄米の申請を決めたということです。
入荷したコメは販売を始めてから1週間あまりで、3トン近く売れたということです。
備蓄米を購入した40代の女性は、「最近はコメが高く、なかなか手が出せなかった中、地元のお店で備蓄米を出していただいて、ありがたいです。最初はそのまま炊いておかずと一緒に味わってみたいです」と話していました。
「坂上商店」の店長守屋太一さんは、「ことしはコメがなかなか手に入らず、在庫が少ない状態だったので、売るものができたことが何よりもよかった。備蓄米をきっかけに幅広いお客さんに店に足をのばしてもらいたい」と話していました。
備蓄米が入荷せず 対応に苦慮するスーパー
米どころの山形県のスーパーでは全国の流通団体を通じて備蓄米を購入する契約を結びましたが、1か月以上たった今も入荷しておらず、対応に苦慮しています。
山形県天童市に本店があり、県内で4店舗を展開するスーパーでは、ことし5月下旬に全国の中小のスーパーが加盟し、共同で仕入れなどを行う流通団体と備蓄米9トンを仕入れる契約を結びました。
しかし、1か月以上たった今も入荷するめどが立っていない状況で、流通団体からは、米どころの東北のスーパーは後回しにしているという情報が寄せられたということです。
このスーパーの本店の村上兵太郎店長は「入荷せず、困っている。暑い時期になり、備蓄米の検査も追加で必要となって時間がかかっているため、九州地方の店舗を優先して入荷を進めていると聞いている」と話していました。
買い物に来ていた客は、備蓄米について「まだ買ったことがないが、売り出されたら試しに買ってみようと思う」と話していた一方、別の客は「味がわからないので、家族から『いつものコメの方がよい』と言われたら、銘柄米を買いたい」と話していました。
スーパーでは備蓄米への買い物客のニーズが二極化していることに加え、来月末までに販売することが購入の条件となっていることから注文をキャンセルすることも検討しているということです。
村上店長は「来月上旬に入荷すれば何とか売り切れるが時間の余裕はない」と話していました。
備蓄米の販売量 都道府県ごとの差も 流通拡大が課題
随意契約による備蓄米の販売量は、6月22日までで1万8000トンあまりにとどまっています。
都道府県ごとの差も生じていて流通をどれだけ拡大できるかが課題となっています。
農林水産省によりますと、小売業者などが販売した随意契約による備蓄米の量は、6月22日までで1万8391トンとなっています。
3日までにスーパーやコメの販売店などから申し込みが確定した量、29万トンあまりに対し、1割未満にとどまっています。
農林水産省は、随意契約の備蓄米の売り渡しの条件として8月末までに売り切ることを求めていて、流通をどれだけ拡大できるかが課題となっています。
また、地域ごとの差も生じています。
都道府県ごとにみると
▽東京都の1700トン、
▽大阪府の1563トン、
▽埼玉県の1242トン、
▽兵庫県の1207トンと消費地での販売量が多くなっています。
一方、7つの県では販売量が50トンを下回り、
▽秋田県が9トン、
▽岩手県が12トン、
▽青森県が15トン、
▽沖縄県が21トン、
▽高知県が31トン、
▽山形県が32トン、
▽島根県が48トンとなっています。
これらの地域で販売量が少ない理由について農林水産省は、備蓄米の保管場所から遠い西日本を中心に流通に時間がかかっているほか、コメの生産が盛んな東北地方では、親類や知人からの融通が多く備蓄米の需要は少ない可能性があるとしています。
専門家 “米どころ以外の地域優先した結果か”
コメの流通に詳しい流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は、随意契約の備蓄米の販売量に地域差があることについて「小売店が実際に商品を出していくときに人口が多い大都市部での販売量はどうしても多くなる。また米どころでは地元の銘柄米が安く出回っている地域もあるため、それ以外の地域に優先して配分した結果だと考えられる」と話しています。
また、備蓄米の販売量がスーパーなどから申し込みが確定した量の1割に満たない水準にとどまっていることについては、「スタートは早かったと思うが、期待よりは出回りが遅いという状況だ。精米と物流をいかに効率的に進めていけるかが今後の鍵になるが、随意契約の備蓄米をすべて8月末までに売り切るのはかなり難しい可能性が高い」と指摘しました。
そのうえで、「国が備蓄米の買い戻しをするか、8月末まで売れなくても引き続き売っていいという許可を出すか、その判断が問われることになる」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250704/k10014853711000.html
小泉農相 備蓄米を来月から加工用にも売り渡す方針明らかに
返信削除2025年7月4日 23時36分
コメの高値が続く中、みそや菓子などの原料確保に不安があるという声が相次いでいることを受けて、小泉農林水産大臣は、政府の備蓄米を来月から加工用としても売り渡す方針を明らかにしました。
主食用のコメの高値が続いていることから、生産者の間ではみそや菓子などに向けられる加工用から、主食用の生産に切り替える動きが出ています。
こうした動きに対し、加工業者の間で原料が確保できるか不安だという声が相次いでいることを受けて、小泉農林水産大臣は4日夜、記者団に対し、来月から備蓄米を加工用としても随意契約で売り渡す方針を明らかにしました。
農林水産省は、去年も1万トンの備蓄米を加工用として売り渡していますが、ことし放出する量は今後収穫される加工用の生産量の見通しを把握したうえで決めるとしています。
小泉大臣は「事業者が安心して経営を継続できるよう、備蓄米を販売することにしたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250704/k10014854441000.html
スーパーのコメ平均価格 5キロ3672円 約5か月ぶり3600円台に
返信削除2025年7月7日 15時23分
全国のスーパーで先月29日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで3672円と、前の週より129円値下がりしました。
値下がりは6週連続で、3600円台となるのはことし2月2日までの1週間以来、およそ5か月ぶりとなります。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250707/k10014855901000.html
コメ平均価格5キロ3672円に 通販サイトで新米の予約注文が増加
削除2025年7月7日 17時45分
全国のスーパーで先月29日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで3672円でした。およそ5か月ぶりの水準で、農林水産省は割安な随意契約の備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとしています。
また、通販サイトやふるさと納税の仲介サイトでは早くもことし収穫される新米の予約注文が増加しています。
農林水産省は全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週、公表しています。
それによりますと、先月23日から29日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロ当たり税込みで3672円で、前の週から129円値下がりしました。
値下がりは6週連続で、3600円台となるのはことし2月2日までの1週間以来、およそ5か月ぶりとなります。
このうち、備蓄米を含む「ブレンド米等」は、平均で3213円と前の週から133円値下がりしました。
全体に占める販売割合は3ポイント上昇して57%となり、農林水産省は、値下がりの背景には割安な随意契約の備蓄米の販売が進んでいることがあるとしています。
一方、産地と品種が単一の「銘柄米」は4290円と、前の週より51円の下落でブレンド米に比べると値下がりのスピードに差が生じています。
通販サイトで新米の予約注文が増加 前年比455倍に
農産物を扱う通販サイトでは早くもことし収穫される新米の予約注文が相次いで寄せられています。
野菜や果物などを農家から直接買うことができる通販サイトでは、先月の時点で全国の24のコメ農家がことしの新米の予約注文を受け付けています。
去年は予約での販売を行う農家は8軒だけでしたが、ことしは、コメの需要が高まっていることなどを背景に、3倍に増えました。
販売価格は産地や銘柄によって異なりますが、10キロ当たり税込みで1万1000円から1万2000円のものが多くなっているということです。
ことし1月から先月までの半年間の新米の予約注文の数は、去年の同じ時期と比較して455倍に増えているということです。
運営会社によりますと、例年は利用者の間にコメを予約して購入する動きはほとんどみられませんでしたが、去年、令和6年産のコメの価格が高騰したり、不足感が強まったりしたことで、ことしの新米は前もって確保しておこうというニーズが高まっていると分析しています。
サイトの運営会社 秋元里奈 社長
「スーパーで売られるコメの価格自体が高くなったことで、少し高くても生産者から直接買おうという消費者が増えている」
ふるさと納税でも新米の需要高まる
ふるさと納税の仲介サイトでは、ことしの新米を返礼品とする自治体への寄付の受け付けが例年より早く始まっていて、寄付の件数は去年の同じ時期を上回る水準となっています。
コメの価格高騰を背景にふるさと納税を活用して新米を早めに確保しようという動きが広がっているとみられます。
ふるさと納税の仲介サイト「さとふる」によりますと、ことし1月から5月までに自治体が新たに新米を返礼品として登録した件数は、去年の同じ時期のおよそ4倍に増えていて、例年より早く寄付の受け付けが始まっています。
また寄付の件数は去年の同じ時期に比べ、およそ1.6倍に増えているということです。
運営会社では、コメの価格高騰などを背景に利用者の間でことしの新米を早めに確保しようという動きが広がっているとみています。
自治体のなかには、確実に返礼品の新米を届けられるよう、予測している収穫量の一部だけを返礼品に充てているところもあるということです。
広報の坂平由貴さん
「自治体の間では、例年、6月以降から新米を返礼品とする寄付の受け付けが始まっていたが、ことしは2月ぐらいから始まっている。寄付する側も、早くからおいしい新米を予約をしようとする人が増えていると思う」
新米を返礼品とするふるさと納税の寄付をめぐっては、仲介サイトの「ふるなび」でことし1月から5月の寄付の件数が去年の同じ時期の1.2倍になっているほか、「楽天ふるさと納税」ではことし4月から6月の寄付額が去年の同じ時期のおよそ2倍に増えていて、いずれも新米への需要が高い状況となっています。
ことしから新米の予約販売始めた農家は
通販サイトに出品する農家のなかには、消費者の間でコメの需要は高いと見て、ことしから新米の予約販売を始めた人もいます。
千葉県旭市の平山拓也さんは、およそ0.35ヘクタールの田んぼでコメ作りを行っていて、例年、2トン余りを生産しています。
平山さんは消費者の間でコメの需要は高いと見込んで、ことし初めて、通販サイトを通じて秋に収穫する新米の予約販売を始めました。
サイトには、10キロのコシヒカリを税込み7800円で出品しています。
平山さんによりますと、先月中旬に販売を始めてから3週間ほどで、およそ60件の注文が入り、すでに想定している出品量の7割ほどの販売先が決まったということです。
平山さんは去年まで収穫量の40%余りを地元のJAを通じて販売していましたが、ことしはこの分を通販サイトで売り切ることを想定していて、来年以降もJAを通さずに販売することを検討しています。
ヒラヤマファーム 平山拓也さん
「想定以上の注文をいただいている。ことしの新米はまだ相場感が全く出ていないが、利益を最優先にしながらも、去年の価格などを参考にしてあまり高くなりすぎないように価格設定した」
福島 大玉村では令和6年産米の限定セール
福島県大玉村では新米の入荷が来月から始まるのを前に、去年収穫されたコメを販売するセールが直売所で行われ、多くの客でにぎわっています。
福島県大玉村の直売所で、7日限定で行われたセールでは去年収穫された「天のつぶ」が、相場より1割ほど安く販売されています。
午前8時半の開店と同時に多くの客が訪れ、用意された77袋は次々に売れていきました。
今回のセールは来月から早場米の入荷が始まるのに合わせて、手元にコメが残る農家に協力を求めて実現したということです。
本宮市から訪れた70代の女性は「家族と相談しながら大事にいただきたい」と話していました。
直売所の矢吹吉信 店長
「コメがないと売り上げも伸びないので、危機感に駆られて企画しました。やはり大玉のコメはおいしいんだということをPRしたい」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250707/k10014855901000.html
社説
返信削除コメ農政 「減反」見直しへ議論を深めよ
2025/07/08 05:00
消費者よりも生産者への配慮を優先してきた戦後のコメ農政は、「令和の米騒動」と言われる価格高騰により、政策の限界があらわになった。
各党には、国民が安心してコメを食べられる新たな施策を積極的に論じてもらいたい。
コメ農政は、中小零細の農家が多いことを考慮し、減反政策による価格の維持に重点を置いてきた。減反政策は2018年産米から廃止となったが、今も大豆や飼料用米などへの転作に補助金を出して、実質的には続いている。
昨夏以降、コメ価格が前年の2倍を超える水準にまで値上がりし、社会問題化した。農林水産省が主導してきた硬直的な生産調整が、需給の変動にうまく適応できなかったのは明らかだ。
地球温暖化などにより、コメが不作に陥るリスクは高まっている。国際情勢が厳しい中で、食料安全保障の観点からコメの安定的な生産体制を築くことは急務だ。「減反政策」をどのように見直していくのかが問われよう。
だが、各党の公約からは、減反政策の具体的な改革手法や、生産基盤の強化策が見えない。むしろ農家への所得や資金の支援策にばかり重点を置いている。
自民党は、農家の経営を安定させる水田政策の見直しを掲げ、「思い切った予算を確保」としているが、具体策は不透明だ。
立憲民主党は、10アールあたり2万3000円を農家に交付する「食農支払」を導入するとしている。国民民主党も、10アールあたり原則1万5000円を払う「食料安全保障基礎支払」の創設を目指す。
農家の高齢化は著しく、担い手不足は深刻だ。所得を安定させ、その上で、農家のやる気を引き出す魅力あるコメ農政へと転換していくことが必要になる。
農家の大規模化を進めて価格競争力を高め、輸出を増やして生産基盤を拡充する。所得補償を考えるとしても、こうした大きな方向性に沿って具体策を練りたい。
複雑なコメの流通が価格高騰に拍車をかけたとされる。農水省が生産や流通の実態を適切に把握できていないとの声も強い。こうした問題点をどう改善するのかといった議論も深めていくべきだ。
一方、日本維新の会は、無関税で輸入する「ミニマムアクセス」の枠外にかかる高関税を時限的に引き下げる政策を打ち出した。不測の事態に備えて、輸入のあり方を考えることも重要になる。
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250708-OYT1T50002/
現状、コメの生産者のうち、本当の「専業農家」というのは何割いるのだろう。
返信削除小泉農相 “新米価格下落なら 新米を備蓄米として買い戻しも”
返信削除2025年7月9日 23時16分
小泉農林水産大臣は9日、茨城県で農協の組合員と懇談し、ことしの新米の価格が下落した場合には、新米を備蓄米として買い戻すこともありうるという考えを示しました。
これは9日、小泉農林水産大臣が茨城県桜川市で行われた農協の組合員との懇談で明らかにしました。
この中で小泉大臣は「米価の動向は、毎週、全国平均は下がり、マーケットの沈静化に向けた一歩を進み始めたところだ。生産者が安心して増産できるという新しい農政の方向にしっかりと進んでいくために、今の不安と率直な意見を伺いたい」と述べました。
そのうえで、生産現場の間で備蓄米の放出でコメの価格が下がり、収入に影響するという懸念の声が出ていることを踏まえ、ことしの新米の価格が下落した場合には、新米を備蓄米として買い戻すこともありうるという考えを示しました。
懇談のあと、小泉大臣は記者団に対し「今、政策効果が表れてきて、コメの平均販売価格はようやく5キロ3600円台になってきたので、マーケットの動きを見て、ことしの新米が出てきたときに備蓄米としてどれだけの水準を戻していくかも含めて考えていきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250709/k10014858541000.html
コメ平均価格 5キロ3534円 備蓄米“早く店頭に” 玄米で販売も
返信削除2025年7月11日 19時30分
全国およそ6000の店舗で今月6日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3534円と7週連続で値下がりしました。地域ごとにみても、すべての地域で4000円を下回りました。
また、随意契約で放出された備蓄米の販売量は先月29日まででおよそ3万2000トンにとどまっていて、農林水産省が求めている来月いっぱいの期限までに売り切ることができるかが焦点になっています。
農林水産省は、随意契約の備蓄米によるコメ価格への影響などをより正確に示したいとして、先月から全国のスーパーなどおよそ6000店舗を対象にした民間のデータを公表しています。
それによりますと、今月6日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3534円と、前の週より157円、値下がりしました。値下がりは7週連続です。
農林水産省は、随意契約による割安な備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとみています。
地域差は前週より縮小
地域ごとにみると、前の週に3000円を下回った「信越」は、230円上がって3198円となりました。
一方、もっとも安いのは「九州・沖縄」で前の週から333円下がって3033円となったほか、次いで「北海道」が551円下がって3150円となりました。
前の週、4000円を超えていた「東海」は3901円、「北陸」も3739円といずれも値下がりし、9つの地域すべてで4000円を下回りました。
また、もっとも高い地域と安い地域の価格の差は947円と、前の週より縮小しています。
随意契約の備蓄米 期限の来月末までに売り切れるのか
農林水産省によりますと、小売業者などが販売した随意契約による備蓄米の量は、先月29日までで3万1943トンとなっています。この量は、10日までに確定している小売業者などからの購入の申し込み、29万トン余りに対して、1割程度にとどまっています。
現状について、農林水産省は、備蓄米を保管倉庫から出す際に一定の時間が必要になるほか、輸送するトラックの手配にも時間がかかっていることなどが背景にあるとみています。
農林水産省は、随意契約による備蓄米が短い間に店頭に並び販売が進むよう、小売業者などに対し、来月末という期限を定めて売り切るよう求めています。
農林水産省は、「倉庫から備蓄米を運び出す作業を休日返上で行ってもらうなど対応を進めている。さらに流通をスピードアップさせるよう努めていく」としています。
早く店頭に 精米せず玄米のまま販売するスーパーも
スーパーの中には入荷した備蓄米をなるべく早く店頭に並べようと、あえて精米を行わず、玄米のまま販売しているところもあります。
都内などにあわせて7店舗を展開するスーパーでは、令和3年に収穫された備蓄米、あわせて10トンが今週入荷し、11日から販売を始めました。
このスーパーでは自社で精米機を所有していますが、なるべく早く売り始めようと、一部の備蓄米はあえて精米を行わず、玄米の状態で店頭に並べました。
価格は1袋あたり10キロ、税込み3499円となっています。
これとは別に、自社で精米した備蓄米を1袋あたり2キロ、税込み777円で店頭に並べました。
随意契約で放出された備蓄米について、農林水産省は来月末までに売り切ることを求めています。
こうしたことからこのスーパーでは売れ行きをみながら、どの程度の量を玄米の状態で売るかなど、対応を検討していきたいとしています。
マルヤス 松井順子代表
「無事に販売を始めることができてほっとしています。お客さんが好きなように精米できて、涼しいところで保管すれば、玄米の方が保存がきくので玄米での販売を期待している方もいると思う」
ドラッグストア 入荷頻度が増加も“売り切れるか不透明”
大手小売店の中には、来月末までに備蓄米を売り切ることができるか、見通しが不透明だとしているところもあります。
九州地方を中心に各地に店舗を展開する大手ドラッグストアでは、先月上旬から各店舗で1袋あたり5キロ税込み1980円で備蓄米の販売を始めました。
このうち東京 世田谷区の店舗では先月上旬には1週間に1回程度だった備蓄米の入荷が現在は2回から3回程度に増えていて、売れ行きも好調だということです。
ただ会社によりますと、備蓄米の入荷は当初想定していたペースで進んでいないということで、11日までに店頭に並べることができたのは、確保している2万トンのうちの十数%程度にとどまっているということです。
会社では備蓄米が保管されている倉庫からの搬出に時間がかかっているのではないかとみていて、現時点では政府が期限としている来月末までに売り切ることができるか、見通しは不透明だとしています。
コスモス薬品 店舗運営部 森翔一郎上級エリア長
「入荷の頻度は販売を始めた先月上旬よりは多くなってきている。消費者にいち早く届けられるように努力しています」
販売期間の延長を検討するべきだと指摘
三菱総合研究所 稲垣公雄研究理事
販売量が3万トン余りにとどまっていることについて
「小泉農林水産大臣が就任し、5月31日から店頭に出始めた時には、リーダーシップをもってやればできたのかと驚いた。ただやはりどうしても時間がかかるということを改めて認識した。7月が終わっても全然出ていないということになるとさすがにそれは遅いという気がするが、これからが本番で量が出てくるのではないか」
販売までに時間がかかっている要因について
「流通の途中には検査なども当然入ってくるし、精米作業はコメを機械に入れて回せばいいというものではない。およそ30万トンを緊急に出すということで、物流にもかなり手間がかかっている」と述べました。
政府が来月末までの販売を求めていることについて
「全体のコメの需給がそこまでタイトではなくなっていて、無理やりコメをどんどん出さないといけない状況ではない。価格の安い備蓄米をほしいという人はいるので、供給が難しい精米所の事情もあるなら、9月までなどに延ばしても消費者、流通ともにメリットがあるのではないか」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250711/k10014860281000.html
「コメ・ハイプ狂騒: ニッポンのコメ価格戦略」
返信削除https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%97
スーパー コメ平均価格 5キロ3602円 7週連続で値下がり
返信削除2025年7月14日 18時18分
全国のスーパーで今月6日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3602円と、前の週から70円値下がりしました。値下がりは7週連続で、農林水産省は随意契約の備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとしています。
農林水産省は全国のスーパー、およそ1000店でのコメの販売価格をまとめ、毎週、公表しています。
それによりますと、先月30日から今月6日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キロあたり税込みで3602円と、前の週から70円値下がりしました。
値下がりは7週連続で、農林水産省は随意契約の備蓄米の販売が進んでいることが背景にあるとしています。
このうち、備蓄米を含むブレンド米などの平均価格は5キロあたり税込み3119円と前の週から93円値下がりしました。
一方、産地と品種が単一の銘柄米は4273円と前の週から17円値下がりしたもののブレンド米などより値下がり幅は小さく、価格の差は徐々に広がっています。
スーパーへの販売価格 引き下げ検討する卸売会社も
随意契約による備蓄米の販売が進むなか、卸売会社の中には銘柄米の仕入れ価格も下がってきたことから、今後、スーパーなどへの販売価格の引き下げを検討しているところもあります。
新潟県長岡市のコメの卸売会社は、3つの小売業者から随意契約の備蓄米の精米を委託されていて、工場をフル稼働させ対応にあたっています。
こうしたなか高値が続いている銘柄米について、備蓄米の販売が進むにつれ、取り引きのある集荷業者などから提示される価格が下がってきているということです。
具体的には、秋田県産の「あきたこまち」が5月中旬に60キロで4万8000円余りでしたが、先月下旬には3万2000円余りに下がってきているということです。
このため会社では、今後、取引先のスーパーやドラッグストアなどのほか、自社の店頭での販売価格を引き下げることを検討しています。
コメ卸売会社 野上茂会長
「安定した価格で仕入れたものと高い時期に買ったものの両方があるので、上手に調整しながら価格も下げていきたい。ただ、新米については穂が出始めても雨が降らず35度くらいの気温が続くと、作柄が良くなくなるので懸念している。コメが不足して、また市場で多くの業者が買いに入ると価格も高くなってしまう。適正価格を維持して消費者にお米を食べてもらいたい」
農家は銘柄米 さらなる値下がりに懸念も
スーパーなどで販売されるコメの値下がりが続く中、米どころの宮城県の農家からはさらなる下落を心配する声が出始めています。
宮城県大崎市のコメ農家、鈴木史人さんは42ヘクタールで「ひとめぼれ」や「ササニシキ」などを栽培していて、いまのところ生育は順調だということです。
鈴木さんによりますと、去年はコメを求める知らない集荷業者からの問い合わせが相次ぎましたが、ことしは最近までそうした動きはないということです。
随意契約の備蓄米の販売が進んでいることを背景にスーパーなどで販売されるコメの値下がりが続く中、鈴木さんは、農業機械や肥料など生産コストの上昇は続いているとしています。
鈴木史人さん
「今の水準であればいいが、コメの価格が今以上に下がると再生産が難しくなってしまう。銘柄米の価格が下がってきているのでちょっと心配だ」
「生産費が上昇する中で価格をどんどん下げるという話になると生産には困る状況になる。消費者も大丈夫だというコメの価格は5キロ3000円台半ばではないかと思うので、その水準であれば農家も計画を立てて経営ができる」
「早場米」産地では “新米も高値続く” 見方も
一方、収穫時期が早い「早場米」の産地として知られる愛媛県の愛南町では、JAから示された買取価格が去年の1.7倍となっているため農家の間ではことしの新米も高値が続くという見方が出ています。
愛南町は、毎年、8月上旬ごろから収穫時期を迎える「早場米」の産地として知られています。
30年以上、コシヒカリなどを生産する農家の孝野覚也さんは、ことし暑さの影響も懸念していましたが、生育はおおむね順調で、8ヘクタールの田んぼでは稲が色づき始めています。
孝野さんによりますと、主な出荷先のJAから示されていることしの買取価格は、去年と比べて1.7倍ほどの60キロあたりおよそ2万8000円で、個人向けや業者向けも、この価格が基準になるということです。
愛媛県内でも随意契約による備蓄米の流通が進んでいますが、引き続き銘柄米は高値で販売されているほか、孝野さんのところにもこれまで取り引きがなかった松山市の業者から注文が来ていることなどから、ことしの新米も高値が続くと見ています。
孝野覚也さん
「お客さんには心苦しいところもありますが、以前、コメの価格が下がりすぎたときにはコメ作りをやめようかと思ったこともあったほどで、価格がこれぐらいの水準なら続けられると思います。価格が高いとコメ離れが進むことも心配ですが、おいしいと言ってもらえるコメを届けたいです」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250714/k10014862931000.html
主食用コメ作付面積が前年比10・4万ヘクタール増加…スーパーの販売価格は7週連続で下げる
返信削除2025/07/14 22:47
小泉農相は14日、自身のSNSで、2025年産の主食用のコメ作付面積(6月末時点、速報値)が前年比で10・4万ヘクタール増加するとの見通しを明らかにした。過去5年間で最大の生産面積となり、生産量は前年から56万トン増の見込み。
農林水産省によると、25年の主食用米の作付け意向面積は136・3万ヘクタール、生産量は735万トンになる見通しだという。4月末時点では、作付け意向面積は7・5万ヘクタール増の133・4万ヘクタール、生産量は前年から40万トン増加する見通しだった。
意向を決めかねていた農家らが増産を決めたとみられ、さらに16万トン積み上がる。同省は都道府県別の数字を精査した上で近く公表する。
一方、農水省は14日、全国のスーパーで6月30日~7月6日に販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が、前週より70円安い3602円だったと発表した。7週連続の値下がりとなる。政府備蓄米の販売が本格化し、価格を押し下げているとみられる。
備蓄米を含む「ブレンド米」は93円安い3119円で、全体の価格押し下げにつながった。販売比率も前週から1ポイント高い58%に上昇した。一方で、「コシヒカリ」などの銘柄米は17円安い4273円で高止まりしている。
コメの平均販売価格は6月9~15日に3920円となって以降、4週連続で3000円台となった。ただ前年同期比では1・5倍で高水準が続いている。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250714-OYT1T50196/
小泉農相 随意契約の備蓄米 “8月末の売り切りへ支援強化”
返信削除2025年7月15日 14時33分
来月末の期限までに売り切れるかが焦点になっている随意契約の備蓄米について、小泉農林水産大臣は、備蓄米を倉庫から出す作業にあたる業者への支援を強化して、出荷を促したいという考えを示しました。
農林水産省は、随意契約による備蓄米が短い間に店頭に並んで販売が進むよう、小売業者などに対し来月末の期限を定めて売り切るよう求めていますが、今月6日までに販売された量は申し込みの2割に満たない水準にとどまっています。
これについて小泉農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で、備蓄米を倉庫から出す作業にあたる業者への支援を強化する考えを示しました。
出荷が進まない背景に、業者が備蓄米を保管している倉庫から出す際、時間を要していることがあるとして、今月11日から来月10日までの1か月間、出す量を増やした場合に業者に支払う料金を引き上げるということです。
一方、売り切る期限を変更する可能性については、小泉大臣は「現状は変更の考えはない。まずはしっかりと随意契約の条件でもある8月末での売り切りに全力で取り組んでいきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250715/k10014863771000.html
イネ生育 7月1日時点“多くの地域で問題生じてない”農水省
返信削除2025年7月17日 7時09分
農林水産省は、7月1日時点のイネの生育状況について、品質の低下を引き起こすカメムシの発生が一部でみられるものの、多くの地域で大きな問題は生じていないと発表しました。
農林水産省が各都道府県に聞き取った、7月1日時点のイネの生育状況によりますと、福井や兵庫など17の都と県が「おおむね順調」だと回答しました。
回答の形式は違いますが、ほかの道府県からも特に生育に支障があるという報告はないことから、農林水産省は、イネの生育は「おおむね順調」か「平年並み」だとしています。
問題点も聞き取ったところ、宮城や三重などで品質低下を引き起こすカメムシの発生が多いことや、秋田などで茎の数が平年よりもやや少ないとの回答があったということです。
また、高い気温や少ない雨の影響を懸念する声はあるものの、問題点は「特にない」という報告が大半で、農林水産省は多くの地域で生育に大きな問題は生じていないとみています。
コメの高値が続く中、ことしの収穫量は、作付けの段階では去年より大幅に増える見込みになっている一方、気温の高い状況が続き、品質が悪くなるという懸念も根強くあります。
農林水産省は、今後の天候やカメムシによる影響を注視するとともに、生産者に適切な管理を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250717/k10014865211000.html