tag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post4428554640970568017..comments2024-03-29T07:17:12.987+09:00Comments on つれづれすくらっぷ: 【異次元緩和】政府・日銀「2%物価目標」(という口実)ニッポニア・ニッポンhttp://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comBlogger179125tag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-85840279040521174902018-12-20T14:42:01.421+09:002018-12-20T14:42:01.421+09:00>コスト管理の実現は、経済連鎖を念頭に置いてすべき
https://www.google.co.jp...>コスト管理の実現は、経済連鎖を念頭に置いてすべき<br />https://www.google.co.jp/search?q=%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E9%8E%96%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%82%92%E5%AE%9F%E7%8F%BE+%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-56266760640477312972018-12-20T14:36:54.687+09:002018-12-20T14:36:54.687+09:00ゆえあって広げたもの、むげにしぼめようとすると、あちらこちらに劇薬的影響を及ぼさないともかぎらない…...ゆえあって広げたもの、むげにしぼめようとすると、あちらこちらに劇薬的影響を及ぼさないともかぎらない…<br /><br />あちこち無理やりにヘンなことし続けていればなおさらのこと。<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-2400724547577017592018-12-20T14:34:45.848+09:002018-12-20T14:34:45.848+09:00広げすぎた風呂敷やブルーシートは、なかなか一人じゃたたむのがむずかしい…
広げすぎた風呂敷やブルーシートは、なかなか一人じゃたたむのがむずかしい…<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-46985565201733263592018-12-20T14:32:38.615+09:002018-12-20T14:32:38.615+09:00日銀 金融政策決定会合 大規模な金融緩和策を維持
2018年12月20日 11時56分
日銀は、2...日銀 金融政策決定会合 大規模な金融緩和策を維持<br />2018年12月20日 11時56分<br /><br />日銀は、20日まで開いた金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。<br /><br />日銀は20日までの2日間、金融政策決定会合を開いて国内外の景気や物価の動向を議論し、2%の物価目標の実現に向けて今の大規模な金融緩和策を維持することを賛成多数で決めました。<br /><br />具体的には、長期金利は、10年ものの国債の利回りが0%程度で推移するよう国債を買い入れ、短期金利は、日銀が金融機関から預かる当座預金の一部に適用する金利をマイナス0.1%とするマイナス金利を続けます。<br />また、ETF=上場投資信託を年間およそ6兆円増加するよう買い入れます。<br /><br />そして、景気の現状についても、「緩やかに拡大している」という判断を据え置きました。<br /><br />アメリカと中国の貿易摩擦などを背景に、このところ株式市場の値動きが不安定になるなど、世界経済の先行きには不透明さも強まっています。<br /><br />物価目標の実現にめどが立たない中、日銀は、ことし7月、金融緩和の長期化に備えるため政策を一部修正していて、当面、海外経済の動向が景気や物価に与える影響を慎重に見極めながら金融緩和を続ける方針です。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181220/k10011753911000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-13026971001049472312018-11-09T20:07:14.555+09:002018-11-09T20:07:14.555+09:00国の借金1091兆円=1人当たり878万円―財務省
11/9(金) 17:30配信 時事通信
財...国の借金1091兆円=1人当たり878万円―財務省<br />11/9(金) 17:30配信 時事通信<br /><br /> 財務省は9日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が9月末で1091兆7685億円になったと発表した。<br /><br /> 6月末から2兆7834億円増え、過去最高を更新した。5月1日時点の人口(1億2435万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約878万円になる。<br />https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181109-00000099-jij-pol<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-31231199583948476512018-07-05T13:49:37.514+09:002018-07-05T13:49:37.514+09:00「国民」とか「国」という言葉はいろいろと便利らしい…
具体的な主体を、ぼかしたりうやむやにしたりで...「国民」とか「国」という言葉はいろいろと便利らしい…<br /><br />具体的な主体を、ぼかしたりうやむやにしたりできてしまうようだ。<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-35252866877180836502018-07-05T13:48:16.915+09:002018-07-05T13:48:16.915+09:00「国の借金」
https://www.2nn.jp/search/?q=%E5%9B%BD%E3%8...「国の借金」<br />https://www.2nn.jp/search/?q=%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%80%9F%E9%87%91&e=<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-68543144677296311582018-07-05T13:46:54.624+09:002018-07-05T13:46:54.624+09:00「国の税収」
https://www.2nn.jp/search/?q=%E5%9B%BD%E3%8...「国の税収」<br />https://www.2nn.jp/search/?q=%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%A8%8E%E5%8F%8E&e=<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-8485811715201666092018-07-05T13:40:11.131+09:002018-07-05T13:40:11.131+09:0017年度税収、58兆円超に…26年ぶり高水準
2018年7月4日20時49分
財務省は4日、20...17年度税収、58兆円超に…26年ぶり高水準<br />2018年7月4日20時49分<br /><br /> 財務省は4日、2017年度の国の一般会計決算を発表した。税収は前年度比6・0%増の58兆7875億円となり、バブル期の1990年度(60・1兆円)、91年度(59・8兆円)に次ぐ過去3番目で、26年ぶりの高水準となった。好調な企業業績を背景に、法人税収などが大きく伸びた。<br /><br /> 所得税、消費税、法人税の「基幹3税」の税収がいずれも増加した。<br /><br /> 法人税収は、16・1%増の11兆9953億円だった。堅調な海外経済を追い風に、自動車や機械など輸出産業の業績が伸びたことが主な要因だ。<br /><br /> 所得税収は、株高に伴って配当収入などが増え、7・2%増の18兆8816億円だった。賃上げの効果も大きかった。消費税収は、個人消費が底堅く推移し、1・7%増の17兆5139億円だった。<br /><br /> 歳出面では、低金利で国債の利払い費が減ったことなどから、不用額が1兆4358億円発生した。借金返済などに充てられる剰余金は9094億円で、16年度から大きく改善した。<br /><br /> 税収が当初の見込み額(57・7兆円)から1兆円超上振れしたこともあり、赤字国債の発行額は想定よりも2兆円抑えられた。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180704-118-OYT1T50138<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-36837990511365908612018-07-05T13:39:09.647+09:002018-07-05T13:39:09.647+09:00税収増 企業の好業績反映…26年ぶり高水準 財政再建は厳しく
2018年7月5日5時0分
財務省...税収増 企業の好業績反映…26年ぶり高水準 財政再建は厳しく<br />2018年7月5日5時0分<br /><br /> 財務省が4日発表した2017年度の国の税収(一般会計)は、バブル期以来、26年ぶりの高い水準を回復した。厳しい財政状況はわずかに和らぐが、歳出を税収だけでは賄えず、借金(国債)に頼る状況は変わらない。<br /><br /> 17年度は、国の財政を支える法人税、所得税、消費税の「基幹3税」の税収が3年ぶりにそろって前年度より増加した。<br /><br /> 税収増の主な要因は、企業業績が好調だったことだ。企業が納める法人税だけでなく、賃上げや株価上昇の効果から所得税など個人が納める税も伸びた。<br /><br /> 自動車を中心に輸出企業の収益が増えたほか、内需も20年の東京五輪・パラリンピックに向けた建設需要や、外国人旅行客の増加が追い風になった。<br /><br /> 財務省の担当者は、「バブル期は土地価格の高騰が所得税を大きく押し上げたが、17年度は好調な経済が適正に反映された」と話す。<br /><br /> 安倍内閣の経済政策、アベノミクスが始まった12年度から、税収は約15兆円伸びた。ただ、高齢化に伴う社会保障費の増加が続くほか、当初の見込みより上振れした税収の多くは補正予算の財源に充てられるため、財政再建は十分に進んでいない。<br /><br /> 17年度は、歳出(99・1兆円、補正後予算額)に占める税収の割合は60%程度で、バブル期は税収で80%以上を賄っており、「借金依存」体質はより強まっている。<br /><br /> 財務省は景気回復が続くことを見込んで、18年度の税収は59・1兆円と、さらに伸びると予想しているが、今後も税収増が続くかは見通せない状況だ。世界的な貿易摩擦の懸念が高まっているほか、原油高が企業収益や個人消費を下押しする恐れもある。<br /><br /> 19年は参院選を控えていることもあり、政府・与党内で歳出拡大圧力が一段と高まる可能性があるとの見方も多い。財政健全化には、税収増に頼らず、歳出改革との「両輪」で臨むことが欠かせない。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180705-118-OYTPT50198<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-32840089578353090362018-07-05T11:48:32.339+09:002018-07-05T11:48:32.339+09:00昨年度の税収は58兆7800億円余 バブル期以来の高水準
2018年6月29日 18時36分
昨年...昨年度の税収は58兆7800億円余 バブル期以来の高水準<br />2018年6月29日 18時36分<br /><br />昨年度(平成29年度)の国の決算が判明し、税収は前の年度を3兆円余り上回って58兆7800億円余りと、バブル期の平成3年度以来の高い水準となったことがわかりました。株式の売却益にかかる所得税収が伸びたことなどが主な要因です。<br /><br />関係者によりますと、昨年度の国の一般会計の決算は、歳入のうち、税収は、所得税が株価の上昇で株式の売却益や配当収入が増えていることなどから前の年度よりも1兆2700億円程度増え、法人税も好調な企業業績を背景に1兆6600億円程度増えました。<br />また、消費税も2800億円程度伸びた結果、税収全体では、前の年度を3兆3000億円程度上回って58兆7800億円余りとなりました。<br />これは、バブル期の平成3年度以来、26年ぶりの高い水準です。<br /><br />一方、歳出は、金利の低下で国債の利払い費が減ったことなどから、当初の見込みを1兆4300億円余り下回りました。<br /><br />こうした結果、昨年度の決算で、使わずに残った剰余金は9000億円程度となりました。<br /><br />政府は、来年度からの3年間、財政健全化に向けて社会保障費を中心に歳出改革を進めるとしていますが、税収の伸びを受けて、歳出の拡大を求める声が高まる可能性もあるだけに、今後、難しい対応を迫られることになりそうです。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180629/k10011501301000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-59234764490012150562018-07-05T11:47:49.954+09:002018-07-05T11:47:49.954+09:00昨年度の国の税収 バブル期以来の高い水準に
2018年7月4日 18時13分
昨年度(平成29年度...昨年度の国の税収 バブル期以来の高い水準に<br />2018年7月4日 18時13分<br /><br />昨年度(平成29年度)の国の税収は、景気の回復を反映して58兆7875億円と、バブル期の平成3年度以来の高い水準でした。<br /><br />財務省が発表した昨年度の国の一般会計の決算によりますと、歳入のうち、税収は、景気の回復で所得税と法人税、それに消費税の「基幹」とされる3つの税がそろって増えたため、前の年度をおよそ3兆3000億円上回って58兆7875億円となりました。<br />これは、これまでの見込みよりも1兆円余り多く、バブル期の平成3年度以来の高い水準です。<br /><br />一方、歳出は、金利の低下で国債の利払い費が減ったことなどから、これまでの見込みより1兆4358億円下回りました。<br /><br />また、税収が増え歳出が減ったことで、借金に当たる国債の発行額は、見込みより2兆円減り、およそ33兆5000億円でした。<br /><br />こうした結果、昨年度の決算で使わずに残った「剰余金」は9094億円となりました。<br /><br />昨年度の税収が見込みより伸びたことで、今後の税収の伸びを期待し、歳出拡大を求める声が高まることも予想されるだけに、政府は、これから始まる来年度予算案の編成で、財政健全化に向けた難しい対応を迫られることになります。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180704/k10011508591000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-72367402262182147632018-06-15T14:23:51.727+09:002018-06-15T14:23:51.727+09:00日銀 金融緩和策を維持
2018年6月15日 12時13分
日銀は、15日まで開いた金融政策決定会...日銀 金融緩和策を維持<br />2018年6月15日 12時13分<br /><br />日銀は、15日まで開いた金融政策決定会合で、目標とする2%の物価上昇率の実現に向けて、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。<br /><br />日銀は15日までの2日間、金融政策決定会合を開き、国内外の景気や物価の動向を議論しました。<br /><br />その結果、2%の物価上昇率の実現に向けて「短期金利」と「長期金利」に誘導目標を設けた、大規模な金融緩和策を維持することを賛成多数で決めました。<br /><br />このうち短期金利は、2年前導入したマイナス金利政策を継続し、日銀が金融機関から預かる当座預金の一部に適用する金利をマイナス0.1%で据え置きます。<br /><br />また、長期金利は、償還までの期間が10年の国債の利回りが、0%程度で推移するよう、国債の残高が年間およそ80兆円増えるペースをめどに買い入れます。<br /><br />景気の現状については、「緩やかに拡大している」という判断を据え置きました。今の大規模な金融緩和は6年目に入りましたが、消費者物価指数の上昇率は直近で0.7%と2か月連続で伸び幅が縮小し、目標の2%にはほど遠い状況です。<br /><br />日銀は、景気の改善が続く中でも物価の伸びが鈍い背景について分析を進めていますが、金融機関の収益力の低下など、長引く金融緩和の副作用も指摘されており、難しい政策運営が続いています。<br /><br />日米欧の金融政策 違い際立つ<br /><br />アメリカやヨーロッパの中央銀行は、利上げや金融緩和の縮小など金融政策の正常化に向けた動きを進めていて、異例の規模で金融緩和の継続を余儀なくされている日銀とは、方向性の違いが際立っています。<br /><br />2008年のリーマンショック以降、日本や欧米の中央銀行は景気を下支えするため、これまでにない規模で金融緩和を進めました。しかし、景気の回復に伴って、欧米の中央銀行では金融政策を正常化させる動きが進んでいます。<br /><br />このうち、アメリカの中央銀行、FRB=連邦準備制度理事会は2015年12月に、7年にわたって続けてきたゼロ金利政策を解除したあと、段階的に利上げを進めていて、今月13日、7回目の利上げを決めました。年内にあと2回、来年も3回の利上げを想定しています。<br /><br />また、ヨーロッパ中央銀行も、各国の国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する、量的緩和を3年前から行ってきましたが、14日、年内で終了する方針を決めました。<br /><br />これに対し日銀は、5年前の黒田総裁の就任以降、2%の物価目標の実現に向けて大規模な金融緩和を続けていますが、目標実現のめどは立っておらず、アメリカやヨーロッパとの金融政策の方向性の違いが際立っています。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180615/k10011479141000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-40843483452277471232018-06-15T14:22:29.560+09:002018-06-15T14:22:29.560+09:00欧州中央銀行 量的緩和を年内終了へ 利上げ時期は見通せず
2018年6月15日 5時05分
ヨーロ...欧州中央銀行 量的緩和を年内終了へ 利上げ時期は見通せず<br />2018年6月15日 5時05分<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は14日、景気を押し上げるため3年前から続けている量的緩和を年内で終了すると決めました。ただ、アメリカとの貿易摩擦やイタリアの新政権の政策など、経済の先行きが不透明なことから、利上げにいつ踏み切るかは見通せていません。<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は14日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会で、ユーロ圏の経済が成長を続けていることなどから、各国の国債などを買い入れて、市場に大量の資金を供給する量的緩和を年内で終了すると決めました。<br /><br />一方、今は異例の0%としている主要な政策金利などは、少なくとも来年の夏まで据え置く方針を決め、今後はいつ利上げに踏み切るかが焦点です。<br /><br />ただ、ドラギ総裁は理事会のあとの記者会見で、ユーロ圏のことしの経済成長率の見通しを、これまでの2.4%から2.1%に下方修正したことを明らかにしました。<br /><br />さらに、「保護主義の脅威を含めて、不確実性がより顕著になっている」と述べて、EUとアメリカとの間の貿易摩擦への懸念が高まっていることや、イタリアで発足したEU=ヨーロッパ連合に懐疑的な立場の政権がどのような経済政策を打ち出すかを見極める必要があるという認識を示しました。<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は今回の理事会で、利上げの時期は議論していないとしており、経済の先行きが不透明な中、異例のゼロ金利をやめる道筋をどうつけるのか、難しい金融政策のかじ取りを迫られそうです。<br /><br />欧州の株式市場は値上がり<br /><br />ヨーロッパ中央銀行が少なくとも来年夏まで主要な政策金利の水準を維持すると決めたことで、ヨーロッパの主な株式市場では利上げが遠のいたという受け止めが広がり、株価は上昇しました。<br /><br />主な株価指数の終値は、前日の終値に比べて、ドイツのフランクフルト市場はおよそ1.7%、パリ市場はおよそ1.4%、ロンドン市場はおよそ0.8%、それぞれ値上がりしました。<br /><br />市場関係者は「市場では早い時期の利上げを予想する投資家が多かったが、今回の発表で利上げは想定よりもかなり遅くなるという受け止めが広がり、株価にはプラスになっている」と話しています。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180615/k10011478621000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-27860463312327720182018-06-14T23:27:39.538+09:002018-06-14T23:27:39.538+09:00日銀 金融緩和維持の公算…政策決定会合 米欧と違い鮮明
2018年6月14日5時0分
日米欧の中...日銀 金融緩和維持の公算…政策決定会合 米欧と違い鮮明<br />2018年6月14日5時0分<br /><br /> 日米欧の中央銀行が12日以降、金融政策を決める会合を相次いで開く。堅調な経済情勢を背景に米国は政策金利の引き上げを、欧州は量的緩和の縮小について話し合う。一方、日本銀行は物価の伸び悩みを理由に大規模な緩和政策を維持する公算が大きい。日米欧の金融政策を巡るスタンスの違いが改めて鮮明になりそうだ。<br /><br /> 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は、12~13日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で今年2度目の利上げを決めるとみられる。パウエル議長は今年4月の講演で、「さらなる緩やかな利上げが最善」との考えを示しており、焦点は18年中の利上げ回数をこれまで示してきた「3回」から「4回」に増やすかどうかだ。<br /><br /> 欧州中央銀行(ECB)は1月から国債などの購入規模を月300億ユーロに半減させ、量的緩和の縮小に踏み切った。ドラギ総裁は4月の記者会見で、「物価上昇率は、中期的に目標(とする2%弱)に向かう」と先行きに自信を示した。14日に開く定例理事会で量的緩和のさらなる縮小や打ち切りを決める可能性もあり、記者会見でのドラギ氏の発言に注目が集まる。<br /><br /> 金融政策の正常化に向け、着々と前進する米欧に対し、日銀は粘り強く金融緩和を続ける見通しだ。<br /><br /> 景気は堅調なものの、消費者物価(生鮮食品除く総合)の伸び率が目標とする「2%」にはなお距離があるためだ。<br /><br /> ただ、異例の金融緩和政策には副作用もある。<br /><br /> 13日の東京債券市場では、流通利回りが長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の取引が成立しなかった。売り買いが全くない取引の不成立は11日にあったばかりで今年に入って5回目となる。日銀が国債を大量に買い入れ、流通利回りをコントロールしているので国債を売買しても稼ぎにくくなっているためだ。<br /><br /> 低金利の長期化で利ざやが縮小し、地方銀行など一部の金融機関の業績が悪化するなど影響も出ている。<br /><br /> 日銀が「2%」の目標に固執して現在の政策を続ければ、こうした副作用は徐々に大きくなる。日銀は難しいかじ取りを迫られている。<br /><br /> [Q]新発国債取引 なぜ不成立…利回り0%誘導 投資家離れ<br /><br /> Q 国債の取引不成立とは。<br /><br /> A 債券市場で新発10年物国債の売買が終日、成立しないことを指す。この国債の流通利回りは長期金利の代表的な指標になっている。<br /><br /> 国債の売買を仲介する日本相互証券によると、取引不成立は日銀が大規模な金融緩和を始めてから徐々に増えている。2014~16年は1回ずつだったが、17年は2回、18年は今回で5回目となる。<br /><br /> Q なぜ取引が成立しないのか。<br /><br /> A 国債を買ったり、売ったりする投資家が少なくなっているためだ。<br /><br /> 日本銀行は、大規模な金融緩和の一環で、10年物国債の流通利回りを「0%」程度に誘導している。金利が一定の水準を超えないようにコントロールしているので、投資家が国債に投資する魅力がなくなっている。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180614-118-OYTPT50040<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-42902499605112184142018-06-14T23:26:48.914+09:002018-06-14T23:26:48.914+09:00欧中銀、量的緩和終了へ…ユーロ圏景気回復受け
2018年6月14日23時6分
【リガ=戸田雄】欧...欧中銀、量的緩和終了へ…ユーロ圏景気回復受け<br />2018年6月14日23時6分<br /><br /> 【リガ=戸田雄】欧州中央銀行(ECB)は14日、ラトビアの首都リガで理事会を開き、2015年に導入した量的緩和策を年内で終了することを決めた。国債などの資産を月300億ユーロ(3・9兆円)買い入れているが、10月から150億ユーロに縮小し、年内で打ち切る。ユーロ圏の堅調な景気回復を踏まえたもので、金融政策の正常化を緩やかに進める。<br /><br /> 政策金利は年0・0%、金融機関の余ったお金を預かる際の金利も年マイナス0・4%のままとした。政策金利は少なくとも19年夏までは据え置くとしている。<br /><br /> ドラギ総裁は14日の記者会見で、量的緩和を終える理由について、「ユーロ圏のしっかりとした成長は維持している」と語った。<br /><br /> ECBは17年10月、市場から国債などを月300億ユーロのペースで購入する量的緩和を18年9月末まで続けることを決めた。10月以降は未定となっていた。<br /><br /> ユーロ圏の経済は緩やかな回復を続けている。物価変動を除いた成長率は、1~3月期が前期比0・4%。昨年10~12月期の0・7%から減速したものの、天候不順など一時的な要因だと判断した。5月の消費者物価の上昇率が前年同月比1・9%と予想以上に伸びが加速し、目標の「2%弱」に届いたことも、今回の決定を後押しした。<br /><br /> ECBは14年6月にマイナス金利政策の導入を決定し、15年1月には量的緩和に踏み切った。大規模な緩和策の継続は、実際の価値以上に資産価格などが高騰する「バブル」を招くとして、ドイツなどは金融政策の早期正常化を求めていた。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180614-118-OYT1T50137<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-41150093047028030262018-06-14T23:22:12.848+09:002018-06-14T23:22:12.848+09:00量的緩和、年末打ち切りへ=米に続き出口に近づく-欧州中銀
【リガ時事】ユーロ圏の金融政策を担う欧...量的緩和、年末打ち切りへ=米に続き出口に近づく-欧州中銀<br /><br /> 【リガ時事】ユーロ圏の金融政策を担う欧州中央銀行(ECB)は14日、ラトビアのリガで定例理事会を開き、量的金融緩和の政策を今年末で打ち切りとする方針を決めた。既に利上げを進める米国に続き、ユーロ圏も金融緩和からの出口に大きく近づいた形で、いまだ出口の見えない日本だけが取り残されることになりそうだ。<br /> ECBは物価目標の中期的な達成に自信を強めており、緩和縮小が妥当と判断した。現在月300億ユーロ(約4兆円)の資産購入を10月からは150億ユーロに半減させ、新規の買い入れは12月末で停止する方針。<br /> 2016年3月以降、過去最低で推移している三つの政策金利はいずれも据え置いた。<br /> 政策金利については、「少なくとも19年の夏まで据え置く見通し」との方針を新たに打ち出した。このため、量的緩和に先行して14年6月に導入したマイナス金利は当面維持されるが、19年半ばにも利上げに着手する可能性が高まった。現在の政策金利は、主要政策金利が0%、下限の中銀預入金利がマイナス0.40%などとなっている。(2018/06/14-22:31)<br />https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061401287&g=int<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-61029307078965123592018-06-14T23:21:27.378+09:002018-06-14T23:21:27.378+09:00ヨーロッパ中央銀行 年内に量的緩和終了へ
2018年6月14日 20時58分
ヨーロッパ中央銀行は...ヨーロッパ中央銀行 年内に量的緩和終了へ<br />2018年6月14日 20時58分<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は単一通貨ユーロの金融政策を決める会合を開き、ユーロ圏の経済は成長が続いていることなどから、景気を押し上げるため3年前から続けている量的緩和を、年内で終了する方針を決めました。<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は14日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会をラトビアの首都リガで開きました。<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は、景気を押し上げるため、各国の国債などを買い入れて市場に大量の資金を供給する量的緩和を2015年3月から続けてきましたが、ユーロ圏の経済が成長を続けていることなどから、年内で終了する方針を決めました。<br /><br />買い入れの規模は段階的に縮小し、今のひと月当たり300億ユーロを、ことし10月以降は150億ユーロに減らし、経済の状況に変化がなければ来年1月からはゼロにします。<br /><br />ヨーロッパ中央銀行は、すでにことし1月、国債の買い入れ規模を半分に減らしていて、今回の決定で金融緩和の縮小が一段と進むことになります。<br /><br />一方、今は0%としている主要な政策金利などは、少なくとも来年の夏まで据え置く方針を決めていて、今後はいつ利上げに踏み切るかが焦点です。<br /><br />ヨーロッパでは、ユーロ圏で第3の経済規模のイタリアで、今月、EU=ヨーロッパ連合に懐疑的な立場の政権が発足したほか、EUはアメリカと貿易をめぐって対立していて、ヨーロッパ中央銀行は、こうした状況を見極めながら慎重に金融政策を進めていくと見られます。<br /><br />欧州ではユーロ安 株価値上がり<br />ヨーロッパ中央銀行が少なくとも来年夏まで主要な政策金利の水準を維持すると決めたことで、ロンドン外国為替市場では利上げが遠のいたという受け止めが広がり、ユーロ安が進んでいます。ユーロは円に対して、発表前に比べて一時、およそ1円値下がりしました。<br /><br />一方、ヨーロッパの主な株式市場は利上げが遠のいたことを好感し、株価は上昇しています。<br /><br />主な株価指数は、前日の終値に比べて、日本時間の午後9時15分の時点で、パリ市場はおよそ0.7%、ドイツのフランクフルト市場はおよそ0.4%、ロンドン市場はおよそ0.1%、それぞれ値上がりしています。<br /><br />市場関係者は「市場では早い時期の利上げを予想する投資家が多かったが、今回の発表で利上げは想定よりもかなり遅くなるという受け止めが広がり、株価は値上がりし、ユーロ安が進んでいる」と話しています。<br />https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180614/k10011478451000.html<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-25556716411290226542018-06-10T16:49:30.052+09:002018-06-10T16:49:30.052+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<5>巨額支出要求にため息 財政論「傍流」に勢い
2018年6月9日...[インサイド財務省]第1部 失墜<5>巨額支出要求にため息 財政論「傍流」に勢い<br />2018年6月9日5時0分<br /><br /> 「こんな荒唐無稽な数字を示されても……」。財務官僚たちは一様に当惑を隠さない。5月31日、税理士で衆院議員の安藤裕ら自民党の若手有志が首相官邸に提言した、20兆~30兆円の経済対策に対してだ。<br /><br /> 2019~21年度にすべて国費で賄うことを想定する。事業規模だと数倍に膨らむ。国の18年度当初予算は97兆円。いかに莫大ばくだいな金額であるかがわかる。<br /><br /> 消費税率の8%から10%への引き上げが予定通り19年10月に行われると、消費税収は年5兆円強増える。しかし、消費が冷え込んで経済が失速すれば、元も子もない。<br /><br /> 財務省にはだまされた――。首相の安倍晋三は忘れていない。前回14年4月に消費税率を5%から8%にしたとき、自身の経済政策「アベノミクス」は台無しになりかけた。「5・5兆円(事業規模18・6兆円)の補正予算で増税の影響を抑え込める」。財務省の説明を真に受けたが、消費はがくんと落ちた。<br /><br /> 安倍の怒りに懲り、財務省は先手を打った。消費税の増収分の半分程度を「教育無償化」や「社会保障の充実」に回し、財政再建に充てる分は当初計画より減らす。さらに景気を冷え込ませない対策を、税金を使ってどこまで打つのか。<br /><br /> 安倍が耳を傾けるのは、財務省でも傍流の道を歩んだ本田悦朗(1978年入省)ら増税慎重派だ。本田は駐スイス大使に転じたが、大胆な歳出増を唱え、今なお安倍の心をつかむ。<br /><br /> 「新たな警戒対象」と財務省が意識するグループもある。<br /><br /> 「京都学派」。京大教授で安倍ブレーンの内閣官房参与を務める藤井聡と、京都選出の自民党参院議員西田昌司を、予算編成を担う主計局ではこう呼ぶ。京都学派は本来、戦前に活躍した哲学者西田幾多郎らのグループを指す。片や、公共事業の大幅積み増しを主張する藤井と西田昌司は、安藤らの理論的支柱だ。<br /><br /> 真に「最強官庁」だった頃なら聞き流していた相手だ。しかし今、安倍は彼らに目をかけ、「19、20年度と相当思い切った財政出動をする」と繰り返す。<br /><br /> 財務省は、元経済産業相の小渕優子ら財政健全化に理解のある議員に、安藤らの提言に反論するペーパーを配って回った。そんな姿は安倍の眼中にはない。<br /><br /> 消費増税対策を大義名分に、早くも永田町では新たな減税案が浮上してきた。<br /><br /> 5日の参院内閣委員会。総務副大臣の奥野信亮は「サポカー減税」の実現可能性を問われ、「来年度には適用できるような準備が整っている」と応じた。<br /><br /> サポカーは、自動ブレーキなど高齢者向けの機能を搭載した「安全運転サポート車」の通称だ。奥野は日産自動車の取締役だっただけに業界の期待は大きい。地方税を所管する総務省が減税に動けば、国税を受け持つ財務省にも減税圧力が強まりかねない。<br /><br /> 「全治10年」。財務省の有力OBは、古巣の容体をこう診断する。現役職員はもっと悲観的だ。「組織が完全に復活するには20年。いや30年かかるかもしれません」。森友学園問題の収拾に追われる幹部の予測が当たったとき、「最強」の看板は下ろされる。(敬称略、第1部おわり)<br /><br />これまでの経済対策は アベノミクス「70兆円超」<br /><br /> Q 過去の経済対策は。<br /><br /> A 小渕内閣は1998年、事業規模約24兆円という当時としては過去最大規模の経済対策をまとめた。山一証券などが破綻した90年代後半の金融危機に対応するためで、消費喚起の目玉として「地域振興券」を配った。財源を賄うため大量の赤字国債を発行し、後に小渕恵三元首相は「世界一の借金王になった」と自嘲した。<br /><br /> 麻生内閣は2009年、前年のリーマン・ショックの影響を踏まえ、56兆円を上回る経済対策を打ち出した。この時に膨張した予算の水準は、景気の回復を受けても見直されず、今に続いている。<br /><br /> Q 安倍内閣の取り組みは。<br /><br /> A 12年12月の第2次内閣の発足後、アベノミクスの3本の矢の一つである「機動的な財政出動」に沿って、計4回の経済対策を実施した。低所得者への臨時給付金やインフラ(社会基盤)整備への積極投資を重ね、事業規模は単純合算で70兆円を超える。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180609-118-OYTPT50094<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-17352864943367208432018-06-10T16:48:27.697+09:002018-06-10T16:48:27.697+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<4>安倍カラー なじめず…「官邸官僚」存在感なく
2018年6月8...[インサイド財務省]第1部 失墜<4>安倍カラー なじめず…「官邸官僚」存在感なく<br />2018年6月8日5時0分<br /><br /> 財務省から2015年、官房長官の菅義偉の秘書官として首相官邸に送り込まれた寺岡光博(1991年入省)は、上司から1冊の本を贈られた。<br /><br /> タイトルは「嫌われる勇気」。ロングセラーとなった心理学の解説書だ。古巣に嫌われることを恐れず、菅に尽くせ――。本に込められたメッセージは、財務省と官邸の間の縮めがたい距離を物語る。<br /><br /> 各省庁から官邸に出向したスタッフは「官邸官僚」とも呼ばれる。出向元は、送り込んだ職員が首相の意向をいち早く察知し、省益にかなう政策の実現につなげることを期待する。それが常だった。<br /><br /> しかし、政治主導を掲げる安倍官邸は、彼らに忠誠を強く誓わせる。次々とスタッフが安倍カラーに染まる中、財務省出身者は「官邸官僚になりきれていない」。周囲にはそう映る。<br /><br /> 財務省は、国内の政策を取りしきる内閣官房副長官補や、首相秘書官といったポストをもつ。とりわけ、官邸の中枢に陣取る首相秘書官の役割は重い。入省年次が幅を利かせる霞が関で、外務省、防衛省、警察庁、経済産業省から来た他の秘書官より年長者が就く。<br /><br /> 中江元哉(84年入省)は第2次内閣の発足から5年半、安倍晋三に秘書官として仕えてきた。民主党政権時代の前任は、現在、理財局長の太田充(83年入省)。財務省は歴代、次官候補のエースを送り込む。<br /><br /> だが、今は、経産省出身で第1次内閣から安倍を支える今井尚哉(82年入省)が、政務担当の秘書官としてにらみを利かせている。「今の事務担当は皆、今井の補佐。秘書官補だ」。財務省幹部の顔色はさえない。<br /><br /> 「財務省は自分の庭先ばかりきれいにしようとしている」<br /><br /> 森友学園問題で窮地に立たされていた3月。安倍は周囲に不満を漏らした。安倍の財務省不信は根深い。財務省が国有地売却に関する決裁文書の改ざんを認める調査結果を公表しても鵜呑うのみにせず、独自に資料の分析を指示した。<br /><br /> そんな安倍が心を許す数少ない財務官僚が、第1次内閣で秘書官を務めた田中一穂(79年入省)。退官後もゴルフをする仲だ。<br /><br /> 「俺は総理を信じる」<br /><br /> 16年春。消費税の増税を予定通り17年4月に行うかどうかが焦点になったとき、田中は省内で大見えを切った。それまでの感触から、安倍は増税を決断すると踏んだ。ところが、安倍が出した結論は2年半の延期。14年11月に次ぐ2度目の先延ばしに、田中はうなだれた。こと増税に関しては、安倍は田中であっても本心をみせない。<br /><br /> 消費増税は19年10月に控える。財務省は、増税分の使途を財政再建から教育無償化に切り替え、安倍の「変心」に予防線を張った。<br /><br /> 「これだけやれば、いくら何でも3度目の先送りはないだろう」。願望にも近い幹部の語り口に、安倍の遠さがにじむ。(敬称略)<br /><br />[Q]歴代首相との関係は?…影響力生かし財政重視実現<br /> Q 財務省と歴代首相との関係は。<br /><br /> A 関係が良好だった代表例は、旧大蔵省時代の田中角栄、竹下登の両元首相だ。ともに、蔵相時代に培った人脈を使いこなし、霞が関に君臨していた大蔵省の影響力を存分に活用した。竹下氏は1989年4月、大蔵省にとって長年の悲願だった消費税の導入を実現させた。<br /><br /> 2001年に就任した小泉純一郎元首相は財務省出身の丹呉泰健秘書官(74年入省)を重用した。「国債発行30兆円枠」を掲げたほか、国と地方の税財政を見直す「三位一体改革」を断行するなど財政規律を重視した。<br /><br /> Q 民主党政権時代は。<br /><br /> A 民主党政権は09年の発足当初、官僚排除の政治主導を進めたが、財務省は徐々に影響力を強めた。財務相などを経て就任した野田佳彦元首相は12年8月、民主、自民、公明の3党合意で、消費税率を2段階で10%まで引き上げる「社会保障・税一体改革関連法」を成立させた。当時の勝栄二郎次官(75年入省)の存在感の大きさから、「直勝内閣」と揶揄やゆする声もあった。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180608-118-OYTPT50020<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-72112948768100387472018-06-10T16:45:54.887+09:002018-06-10T16:45:54.887+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<3>鉄の結束 「森友」で綻び 「ベテランさん」と深い溝
2018年...[インサイド財務省]第1部 失墜<3>鉄の結束 「森友」で綻び 「ベテランさん」と深い溝<br />2018年6月7日5時0分<br /><br /> 「ベテランさん」。財務省でノンキャリア採用の職員を、キャリア組は敬愛の念を込めて、こう呼ぶ。<br /><br /> そんなベテランさんの一人が3月、自ら命を絶った。<br /><br /> 「常識が壊れた」。学校法人「森友学園」に国有地を売却したときに近畿財務局の上席国有財産管理官だった男性職員は、親族にそう言い残して世を去った。<br /><br /> 近畿財務局のノンキャリアたちは、本省の理財局から再三にわたって指示された決裁文書の改ざんに反発していた。「結局、組織は守ってくれないんだよ」(中堅ノンキャリア)。二人三脚でやってきた「鉄の結束」は綻びかけている。<br /><br /> 国有財産の管理に関わる本省の職員は約100人いるが、本省採用のキャリアは10人に満たない。1968年に理財局に統合されるまで、この部門は「国有財産局」という独立した部局だった。土地や建物にまつわる泥臭い交渉を担い、ほとんどの業務をノンキャリアが仕切ってきた。<br /><br /> 「自分たちの支えがないと、行政は機能しませんよ」。中堅ノンキャリアは自負する。彼らのトップは、局長の次の審議官や、予算を編成する主計官に起用されることもある。国会に詰める国会連絡調整官は政治日程を探るエキスパートだ。元首相の竹下登は先々の日程を読んだ「竹下カレンダー」をつくり、政権運営に臨んだ。蔵相も務めた竹下を支えたのは当時の部下たちだった。<br /><br /> しかし、溝は深まった。<br /><br /> 「うそつき」「お前なんか信用できない」。森友学園の理事長だった籠池泰典と妻の諄子じゅんこから罵声を浴びせられた近畿財務局の職員。理財局長から国税庁長官に就任した佐川宣寿のぶひさに対する納税者の批判に対応した税務署職員。いずれも本省のキャリアではない。キャリアは国会やマスコミの対応に追われることはあっても、そうした現場に出てくることは、まずない。<br /><br /> 不満はキャリアたちにも渦巻く。<br /><br /> 「官房のセクハラ問題への対応は、すべて失敗している。財務省全体の姿だと思わないでほしい」<br /><br /> 本省の中堅キャリアの憤りは、それまでの「タブー」が崩れたことをうかがわせる。前次官の福田淳一によるセクハラ問題に対処したのは大臣官房。人事や国会対応を担う中枢ラインだ。だが、被害に遭った女性記者に財務省の顧問弁護士と連絡をとるよう呼びかけるなど、世間の常識から外れた対応が相次いだ。大臣官房の秘書課長と文書課長は、次官への登竜門だ。最近の次官では田中一穂(1979年入省)、佐藤慎一(80年入省)が秘書課長、木下康司(79年入省)が文書課長を務めた。絶対的に君臨してきた「官房」に、今は容赦なく批判が向かう。<br /><br /> 福田が辞任して1か月以上たつが、次官ポストは不在が続く。組織のタガが緩んだまま、財務省は内側から壊れかねないところにきている。(敬称略)<br /><br />[Q]キャリアとは?…幹部候補、財務省は最難関<br /> Q キャリアとは。<br /><br /> A 「国家公務員総合職」の試験に合格し、省庁に採用された人たちを指す。将来の幹部候補となる。試験に合格すると、財務省や外務省といった志望省庁の面接などを経て採用される。財務省は伝統的に筆記試験のトップ層の多くが入省するため、最難関といわれる。人事院によると、2018年度の総合職の採用者数は計673人だった。このうち財務省本省は22人(女性6人)で、東大卒(大学院修了を含む)が15人を占めた。ほかに、地方の財務局や税関に勤務することを前提にした採用もある。<br /><br /> Q キャリア以外の職種は。<br /><br /> A 本省には「一般職」と呼ばれる職種があり、いわゆる「ノンキャリア」と呼ばれる。ひとつの部局で長く勤務することが多いその道のプロで、キャリアを支えている。財務局と税関の採用を含めると、18年度のノンキャリアの採用は計約550人。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180607-118-OYTPT50027<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-72447046249900574492018-06-10T16:44:47.711+09:002018-06-10T16:44:47.711+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<2>「最強官庁のDNA」鼓舞…攻防 他省庁は冷ややか
2018年6...[インサイド財務省]第1部 失墜<2>「最強官庁のDNA」鼓舞…攻防 他省庁は冷ややか<br />2018年6月6日5時0分<br /><br /> 財務省理財局長の太田充が、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、国会での野党の追及になお苦しみ続けていた5月。主計局では、骨太の方針を巡る他省庁との攻防が佳境に入っていた。<br /><br /> 「こんな時だからこそ、政策を打ち込め」<br /><br /> 太田とともに1983年に入省した主計局長の岡本薫明しげあきは、局内に号令をかけ続けた。<br /><br /> 森友問題と前次官によるセクハラ。前代未聞の不祥事の連鎖に、省内のムードは沈滞していた。「柔和で緻密ちみつ」が省内評の岡本だが、苦しい時ほど汗を流す「最強官庁のDNA」を呼び覚まそうと躍起になっていた。<br /><br /> 焦点に絞ったのが、社会保障費の伸びの抑制だ。<br /><br /> 岡本の号令の下、将来の次官候補との声もある厚生労働主計官の阿久澤孝らが中心となって政策を練った。国全体の医療費が急増すれば、患者が病院の窓口で支払う額を自動的に増やす仕組みを導入したい。骨太に反映させるべく、阿久澤や部下は与党議員らのもとへ根回しに走った。<br /><br /> 骨太の方針は、政府が中長期的な政策目標と、次年度予算の方向性を示す文書だ。各省庁は様々な政策を反映させようと走り回る。財務省は、いかに財政規律を緩ませない内容に導くかが問われる。<br /><br /> 他省庁は財務省の動きを恐れながら、一目置くこともしばしばだった。<br /><br /> ところが、今年は違う。周りの目は冷ややかだ。<br /><br /> 「関東軍」。財務省と折衝する官庁の職員の間で、阿久澤らの動きは、こうささやかれている。戦前の満州(現中国東北部)で暴走した旧陸軍の一部になぞらえ、組織を皮肉ったものだ。<br /><br /> 中でも骨太を取りまとめる内閣府は、前身の経済企画庁の頃から幹部に大蔵省(現財務省)職員を迎えることが多く、財務省の出方に神経をつかっていた。今、その面影は薄い。<br /><br /> 5日夕、首相官邸で開かれた経済財政諮問会議。安倍晋三の左隣に陣取った財務相の麻生太郎は、「原案は(財政再建の)趣旨が反映されており、評価したい」と語った。<br /><br /> 骨太の原案には、2025年度に基礎的財政収支の黒字化を確実にするため、21年度の中間指標が三つ掲げられた。財政健全化の意思は示された。しかし、主導したのは内閣府を所管する経済再生相の茂木敏充だ。財務省が積極的に関与できた形跡はない。諮問会議は01年、財務省の権限をそぐために設けられ、後に財務省が手練手管で主導権を奪った経緯があった。その場は再び「アウェー」になっている。<br /><br /> 原案には、抑制幅の数値目標は明記されず、「これまで3年間と同様の歳出改革努力を継続する」という表現で決着した。財務省の力の低下が浮き彫りとなった。もっとも、厚生労働省の幹部は「数値目標が設けられなかったのは良かったが、年末の予算編成まで警戒している」と財務省の巻き返しを危ぶむ。<br /><br /> 最強官庁は幻影なのか。いまだ本物なのか。霞が関は今のところ測りかねている。(敬称略)<br /><br />[Q]骨太の方針 文言決め方は…省庁が折衝 対立多く<br /> Q 骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)に、どう省庁はかかわるか。<br /><br /> A 骨太の方針は、年末の予算編成や税制改正などに反映される。各省庁は目指す政策の実現に向け、与党や、有識者で構成される審議会に働きかける。首相官邸に対する提言という形で与党や審議会の後押しを受ければ、骨太の方針に盛り込まれやすくなる。<br /><br /> 骨太の方針には、首相の意向が色濃く反映される。省庁にとっては、実現したい政策に首相のお墨付きをもらうことが近道だが、容易ではない。<br /><br /> Q 骨太の方針の文言はどうやって決まるのか。<br /><br /> A 各省庁が折衝を重ね、内閣府が取りまとめる。社会保障がテーマなら、主に厚生労働省と財務省が交渉する。<br /><br /> 思い通りの文言を盛りこんで予算獲得につなげようとする各省庁と、予算の膨張の芽を摘んでおきたい財務省が対立することが多い。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180606-118-OYTPT50006<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-222034635378397762018-06-10T16:43:39.404+09:002018-06-10T16:43:39.404+09:00 財務省の決裁文書改ざん問題について、元財務官僚の有識者2人に聞いた。
文書の保存 より長期に…政... 財務省の決裁文書改ざん問題について、元財務官僚の有識者2人に聞いた。<br /><br />文書の保存 より長期に…政策研究大学院大教授 竹中治堅はるかた氏<br /><br /> 決裁文書の改ざんは、首相に忖度そんたくしたのではという指摘もあるが、国民や国会を軽視した行為で、民主主義の基本原則に反するものだ。決裁文書が、一部の人間の判断で書き換えられること自体、政策決定の仕組みとして問題がある。<br /><br /> 財務省の魅力は、おかしな点があれば、上司でも、部下でも、堂々と議論を戦わせることができる点だったはずだ。なぜ文書の改ざんや廃棄を止めることができなかったのか。<br /><br /> 信頼回復のためには、財務省自らが率先して文書の管理方法を見直す必要がある。政府は4月から、政策を決める過程の検証に必要な文書を原則「1年以上」保存する基準を設けたが、より長期にし、30年後でも検証できるようにすべきだ。決裁された文書に、職員が簡単に触れることができない仕組みづくりにも、早急に取り組む必要がある。<br /><br />国民目線 意識せぬツケ…慶応大准教授 小幡績せき氏<br /><br /> 財務省は、旧大蔵省時代から、政治や官邸に屈しないことを組織の誇りにしてきた。政治家に忖度そんたくせず、「日本の将来のために、自分たちの正論を突き通す」という強い自負が、組織の強さの源泉だった。<br /><br /> 決裁文書の改ざん問題は本来、財務省とは最も縁遠い話のはずで、残念でならない。<br /><br /> 顕著だったのは、国民感情とのズレだ。文書管理のまずさだけでなく、国会での説明変更や消極的な答弁など、対応は後手後手に回った。<br /><br /> 他省庁のように民間を相手にすることが少なく、日頃から国民目線を意識していなかったことが影響しているのだろう。失った信頼を回復することは難しい。すでに個性の強い天才肌の人材は減りつつあるが、財務省は今後、人材の多様化を進め、真面目な若者が「普通に働ける組織」に変わっていくべきだ。<br /><br /> <br /><br />麻生財務相の記者会見要旨<br /><br /> 麻生財務相の記者会見の主なやりとりは以下の通り。<br /><br /> ◇<br /><br /> Q 処分対象者が多数に上っている。組織ぐるみではないのか。<br /><br /> A 文書改ざんなどの問題は、国有財産行政の責任者だった当時の理財局長が方向性を決定し、総務課長が関係者に方針を伝達する中核的な役割を担い、担当課長、担当室長が深く関与したと認定している。<br /><br /> 財務省において、文書改ざんのような問題が全省的かつ、日常的には行われていない。調査結果を踏まえれば、今回の件は当時の理財局で行われたと言わざるを得ない。<br /><br /> Q 大臣の責任を問う声が上がっている。<br /><br /> A 今回の事態を真摯(しんし)に反省した上で、今後二度とこうしたことが起こらないよう文書の管理の徹底など、必要な取り組みを進めることで、大臣の職責を果たしていきたい。私自身の進退は考えていない。<br /><br /> Q なぜ、文書の改ざんや書類の廃棄までやらないといけなかったのか。<br /><br /> A それがわかれば苦労しない。わからないから苦労している。<br /><br /> (佐川氏自身が当時の)局長として、担当課長に書き直せといった形跡はない。書き直しではなく、言い直すこともできたはずなのに、そうしなかったその場の雰囲気、空気というやつだったのかもしれない。そこがちょっとわからない。<br /><br /> Q 近畿財務局の職員が亡くなった。文書改ざんとの因果関係はあったのか。組織のトップとしての受け止めを。<br /><br /> A 改ざんを拒否した人、いかがなものかと発言した人は今回の調査でいっぱいいた。改ざんに関与したことに責任を感じて自ら身を絶たれた方がいたというのは、甚だ痛ましいし、残念な話だ。<br /><br /> 結果として公文書に対する信頼性を失わせる被害を招いた、影響を与えたということも大きなことだと思う。<br /><br /><br />財務相の談話全文<br /><br /> 麻生財務相が4日発表した談話全文は、以下の通り。<br /><br /> ◇<br /><br /> 財務省では、森友学園案件に係る決裁文書の改ざんに関する調査を行ってきたが、本日、調査結果をとりまとめた。森友学園等との応接録の廃棄等についても、決裁文書の改ざんと密接に関連していたことから、これも含めてとりまとめた。<br /><br /> 決裁を経た行政文書を改ざんし、それを国会等に提出するようなことは、あってはならないことであり、誠に遺憾だ。また、応接録についても、国会等との関係で極めて不適切な取り扱いがなされていたものと認められる。深くお詫(わ)びを申し上げる。<br /><br /> 今回の調査結果を踏まえ、一連の問題行為に関する責任の所在を明確にするため、関与した職員に対して厳正な処分を実施した。私自身も、この問題が、財務省、ひいては行政全体の信頼を損なったことを踏まえ、閣僚給与の12か月分を自主返納する。<br /><br /> 財務省として、今回の事態を真摯(しんし)に反省し、二度とこうしたことが起こらないよう、文書管理や決裁手続き等に関する再発防止策を直ちに進めてまいりたい。<br /><br /> また、今後、特に若手職員の士気に配意しながら、着実に、そして将来をしっかりと見据えて、財務省全体の意識改革を進める。それとともに、財務省が担う行政分野の様々な課題について、引き続き責任をもって取り組んでまいりたい。<br /><br /> 私のリーダーシップの下、職員一同が一致団結し、こうした取り組みを全力で進め、信頼回復に努めてまいりたい。<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180605-118-OYTPT50059<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-56097289816152464592018-06-10T16:43:17.037+09:002018-06-10T16:43:17.037+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<1>「政権支える」 自負心裏目
2018年6月5日5時0分
理財...[インサイド財務省]第1部 失墜<1>「政権支える」 自負心裏目<br />2018年6月5日5時0分<br /><br />理財局内の「忖度」 泥沼導く<br /> (一面「不正に走らせた『空気』」の続き)<br /><br /> 「森友問題は、久しぶりに財務省と首相が同じ方を向いた戦いだったのに……」。理財局長だった佐川宣寿のぶひさとともに国会対応に奔走した財務省職員は、組織を危機に追いやった問題を、こう振り返った。<br /><br /> 首相の安倍晋三は、財務省の「財政再建至上主義」を嫌う。2度に及ぶ消費増税の延期、所得税改革の柱に位置づけた夫婦控除の創設見送り――。財務省が身を粉にしてまとめた政策は、ことごとく首相官邸の判断で覆されてきた。<br /><br /> その安倍の夫人の関与が取りざたされた森友問題への対処は、財務省が忘れかけていた最高権力者との「一体感」につながるはずだった、というわけだ。<br /><br /> 「震源」となった理財局は昨年2月以降、一種の高揚感にも似た空気に満ちていた。職員は深夜残業が続き、佐川自身、毎晩のように泊まり込んだ。それは偽りの国会答弁の作成、決裁文書の改ざんに割かれた時間だった。<br /><br /> なぜ、一線を越えたのか。財務省の調査報告書から浮かび上がるのは、理財局内の「忖度そんたく」の構図だ。<br /><br /> 報告書は「理財局長が方向性を決定づけ、総務課長が関係者に方針を伝達するなど中核的役割を担い、国有財産企画課長および国有財産審理室長が深く関与していた」と認めた。議員秘書とのやり取りの記録については「理財局長は文書管理のルールに従って適切に行われるものと考え、総務課長は廃棄するよう指示されたものと受け止めた」と結論づけた。<br /><br /> 「国会を混乱させるわけにはいかない、という自負心があったのだろう」。幹部職員はそう解説する。<br /><br /> 若い頃から財務官僚は、国会審議を滞りなく終え、毎年度の予算の早期成立を図ることこそが最大の仕事だと教え込まれる。その財務省が障害になることなど、あってはならない。時の政権を支える。そんな強烈な自負が、ゆがんだ形で噴出したといえる。<br /><br /> 佐川の資質によるところも大きい。数年後輩の幹部は「彼は上の評価をとても気にする。常に『いい子扱い』してもらわないと落ち着かないのだろう」と話す。佐川の強気の答弁を安倍が評価したとの情報が伝わり、「引くに引けない心理状態に陥ってしまった」。そんな見方もある。<br /><br /> 本省キャリアと、ノンキャリアと呼ばれる現場組との意識の落差は大きい。報告書は、森友学園との交渉の最前線に立った近畿財務局で、職員が文書改ざんへの強い抵抗感を訴え、理財局による再三の指示に反発していたことを明らかにした。上司に抗議した職員は作業から外され、自殺者も出た。現場の声に耳を傾けない体質も、組織を泥沼へと導いた一因といえる。<br /><br /> 処分された一人は、処分の発表前、「うちの役所は決まってしまったことは変えられません」と漏らした。改ざんには途中から関与した。不正に手を染めている意識は薄く、「決裁文書の重要性については正直、認識が欠けていた」。しかし、たとえ本音であっても、結果としてもたらされた事態はあまりにも重い。<br /><br /> 結局、安倍夫人の昭恵の関与は明確にならず、財務省の暴走のみが際立つ幕切れとなった。<br /><br /> 上司が決めたことを粛々と遂行する。「最強官庁」の流儀は、根本から問い直しを迫られた。(敬称略)<br /><br /> <br /><br />[Q]理財局とは?…国有財産や国債を管理<br /> Q 決裁文書改ざんの舞台となった理財局とは。<br /><br /> A 「理財」とは、財産を有利に運用するという意味だ。理財局は広く国の財産を管理する業務を担う。<br /><br /> 具体的には、国が保有する土地や建物、株式の処分といった国有財産の管理のほか、国債の発行や管理などを手がける。<br /><br /> 九つの課と約360人の職員を抱える大所帯だが、予算を手がける主計局や、税制改正を担当する主税局と違い、省内では比較的、地味な存在とされる。<br /><br /> Q 国有財産業務の特徴は。<br /><br /> A 今回、文書改ざんが行われた国有財産業務は、土地の売却など、個別の案件を扱うことが多い。土地の利害関係が生じることもあり、実動部隊でもある出先機関の財務局の担当者は、本省の意向に配慮する傾向が強いとされる。<br /><br /> 異動で本省と財務局を行き来する職員も多く、組織の硬直性が指摘される。文書改ざんの背景には、組織の閉鎖性があるとの指摘もある。<br /><br /> Q 理財局が国有財産の管理を担う経緯は。<br /><br /> A 終戦後、旧日本軍が保有していた膨大な国有財産の扱いが問題となり、旧大蔵省(現財務省)と、その出先機関(現財務局)の重要な課題となった。<br /><br /> 1968年に国有財産業務が理財局に統合されるまで、専門的に取り扱う別の部署があった。理財局に国有財産業務を担当する次長のほか、国有財産企画課、国有財産業務課などが置かれているのはその名残だ。<br /><br /> ◇<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8307787643542600503.post-55683360757421303392018-06-10T16:40:35.646+09:002018-06-10T16:40:35.646+09:00[インサイド財務省]第1部 失墜<1>不正に走らせた「空気」
2018年6月5日5時0分
財務省...[インサイド財務省]第1部 失墜<1>不正に走らせた「空気」<br />2018年6月5日5時0分<br /><br /> 財務省が森友学園問題を巡る調査結果を発表した4日。記者会見に臨んだ財務相の麻生太郎は、理財局が決裁文書の改ざんに走った理由を問われ、首をかしげながらこう応じた。<br /><br /> 「空気というやつかもしれませんが、そこがちょっと分からない」<br /><br /> その空気がどんなものなのか、麻生は説明を避けた。<br /><br /> それは、局トップが発した指示を匂わせる言葉にすぐさま反応し、部下たちが改ざんに手を染めざるを得なかったという、財務省特有のよどんだ空気ではなかったのか。国会を軽視する傲慢ごうまんな空気も混じっていたのかもしれない。<br /><br /> そこを解明しなければ、麻生が強調した「真摯しんしな反省」や「財務省の意識改革」はむなしく響く。<br /><br /> ◇<br /><br /> 森友学園問題にセクハラ問題を起こした前次官の辞任が重なり、財務省の信用は失墜した。「最強官庁」と呼ばれてきたエリート集団に何が起こっていたのか。瀬戸際に追い詰められた財務省を追う。(敬称略)<br /><br /> (経済面「『政権支える』 自負心裏目」に続く)<br />http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180605-118-OYTPT50106<br />ニッポニア・ニッポンhttps://www.blogger.com/profile/00969235767842180336noreply@blogger.com