2018年6月14日

自殺、自死といえども、しょせんは「人殺し」でしかなく

他人(ひと)を殺すか自分を殺すかの違いでしかない、と言ってみるテスト。しかも、なおさら狡い印象を抱いてやまない。あの世にさっさと逃げていったのかと…

「四苦八苦」や、ほか数多くの煩悩に苛まれる苦悩から解脱するための思想(の営み)を省いて、さっさとあの世に直行かね? 頭を使うお仕事をしてきたにしては、ずいぶんと安直な気がしてならん。

「宗教」でなくて、思想や哲学は、そこに向き合えないのかね?


「自殺」のニュース(2NN)
https://www.2nn.jp/word/%E8%87%AA%E6%AE%BA


西部邁、多摩川で自殺 享年78歳(2018年1月21日)
https://www.2nn.jp/word/%E8%A5%BF%E9%83%A8%E9%82%81




《人間の行動は現象的には変わるが、いくつかのパターンがあるだけで、本質的には何も変わりませんよ。何千年何万年と手を変え品を変え、しかし、とどの詰まりは同じことの繰り返しに過ぎない人間の悲喜劇を見続けなければならない退屈。人生に疲れ果てた徒労感。そして死にたくても死ねない苦痛。死ねない、これが考え得る限り最も強烈な不幸でしょう。》

『月刊日本』編集部 2017年03月30日
西部邁 禁煙は文明没落の前兆だ
http://blogos.com/article/216105/



ナポレオン「自殺するのは卑怯である」




(書きかけ)




>位置づけと役割をもたない者にとって、社会は不合理に満ち、計算できず、捉えどころのない存在である。位置づけと役割をもたなければ、見捨てられし者、根なし草である。彼らの目に社会は見えない。半分しか見えず、半分しか意味がなく、半分しか光が当たっていないという予測不能の魔物たちが見えるにすぎない。自らの意思によっては、生活とその程さえどうすることもできない。理解することもできない。なじみのない部屋で、目隠しをされ、ルールを知らないゲームをさせられているようなものである。
(ドラッカー『産業人の未来』) 


(№300 2018年1月21日)

199 件のコメント:

  1. 西部邁さん死去 「俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」 妻の死から思索深め…
    2018.1.21 20:20

     「ウソじゃないぞ。俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」-。21日に死去した西部邁さん(78)はここ数年、周囲にそう語っていた。平成26年の妻の死などによって自身の死への思索を深め、著作などでもしばしば言及していた。

     昨年12月に刊行された最後の著書「保守の真髄(しんずい)」の中で、西部さんは「自然死と呼ばれているもののほとんどは、実は偽装」だとし、その実態は「病院死」だと指摘。自身は「生の最期を他人に命令されたり弄(いじ)り回されたくない」とし「自裁死」を選択する可能性を示唆していた。

     言論人として人気を集めたきっかけは、テレビ朝日の討論番組「朝まで生テレビ!」。「保守」を思想レベルまで引き上げた知性は、左右を問わず多くの知識人の尊敬を集めた。

     知人らによると、東京・新宿で、酒を飲みながら知識人らと語り合うのが大好きだった。ケンカや後輩への説教もしばしばだったが、相手を後からなだめたり、後日、電話で酒場に誘ったり。優しさと人なつっこさもあった。たばこもこよなく愛し、「思考の道具」と言ってはばからなかった。

     親米の論客からは「反米」と批判されたが、最大の問題意識は独立の精神を失い、米国頼みになった日本人に向いていた。いつも「今の日本人は…」と憤りを語っていた。
    http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/180121/lif18012120200014-n1.html

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  2. 西部邁さん死去 自殺か ウーマン・村本さんとの対談で「日本人はJAP.COMの社員」〈dot.〉
    1/21(日) 21:52配信 AERA dot.

     評論家の西部邁(すすむ)さん(78)が21日、死去した。東京都大田区田園調布5丁目の多摩川に自ら入り、警視庁と消防が西部さんを救出したが、約2時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。

     警視庁によると、同日未明に家族が「父親がいない」と110番通報。行方を捜しているなかで、多摩川で発見された。河川敷に遺書が残されており、自殺とみられている。最近は体調が優れなかったという。

     1939年、北海道生まれで東大経済学部卒。元東大教授。保守派の論客として活躍した。著書に「大衆への反逆」などがある。最近まで雑誌「表現者」顧問をしていた。

     2017年12月15号のAERAでは40歳以上、年の離れた芸人のウーマンラッシュアワー・村本大輔さんと対談し、話題を呼んだ。

     西部さんは村本さんとの対談で一度も投票に行ったことがないことを笑顔でこう明かしていた。

    「最初の投票用紙が送られてきた20か21歳のとき、東京拘置所にいた。当時は東京大学の学生で、暴力革命を唱え、政治犯の被告として収監されていた。暴力といっても首相官邸や国会の門扉を壊した程度だったけど、確信犯だったからそんなやつが投票をするのは間尺に合わないと考えた。その後も転居の連続で10年ぐらい投票用紙が届かなかったし、あえて投票のことも考えませんでした」

     また、「投票が権利ではなく義務だというなら、放棄した場合には罰金を設ければいい。世界にはそういう国もある」と持論を村本さんに披露していた。

     西部さんは対談の中で、安倍首相にレクチャーしたエピソードも語っていた。

    「安倍さんとは彼が最初に総理を辞めた後、1年間研究会を開いて正しい保守についてレクチャーをしていました。そのうえで気に入らないことを言わせてもらえば、日米同盟の下で安保法制をつくったことです。僕は安保法制自体には何の問題もないとの立場で、自衛隊が行く必要のある特殊事情があるなら、地球の裏側でも行け、鉄砲も撃てと思う。だけど、それを米国のような国とやるな。米国は北朝鮮の核武装はけしからんと言っておいて、自分たちの友好国のイスラエルなどには、どんどんやれと言っているような国です」

     現在の日米関係については辛辣に語っていた。
    「米国もめちゃくちゃになっているから日本を守る気なんてない。それに、北朝鮮のような侵略性むき出しの国が核武装すると世界の迷惑だからつぶせと言うけど、最も侵略的なのは米国に決まっている。僕は日本人だけど、その圧倒的大多数はアメリカンデモクラシーの名の下にアメリカの属国民、つまりJAP.COMの社員になっている」

     村本さんはツイッタ―で≪堀潤さんから「とんでもない人がいたよ!」って教えてくれたのがこの人。そのあとTwitterで西部邁さんと話したいって書いたらAERAから対談のオファー。何というか目のキラキラした少年と話してるような、そんな人。また話したかった。≫と記していた。(AERAdot編集部)
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180121-00000020-sasahi-pol

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  3. 《僕は人間関係の妙を弁えず、煙草の功利も知らないで喫煙に反対する連中のことを「鬱病型ヒステリー性パラノイア」と診断しています。パラノイアは偏執狂という意味です。ご承知のように、世界で最も著名な禁煙運動家はアドルフ・ヒトラー君だったんですね。まさにヒステリックな偏執狂です。

     まあこの病は全世界的な現象だから、僕如きが「禁煙ファシズム」だと批判しようが、「愛煙家レジスタンス」を結成しようが、どうしようもない。だから運動会の東京招致に熱狂し、それに合わせて禁煙全面化だと騒いでいようが、僕の知ったことではない、どうぞご自由にと言うしかないね。》

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  4. 《禁煙の背景には健康長寿、もっと言えば不老不死を善とする価値観がある。やっぱり秦の始皇帝が悪かったな、不老不死を追い求めたから。でも想像して見給え、500年経とうが1000年経とうが死ねない人生をさ。無限地獄でしょう。

     そりゃ人間の行動は現象的には変わるが、いくつかのパターンがあるだけで、本質的には何も変わりませんよ。何千年何万年と手を変え品を変え、しかし、とどの詰まりは同じことの繰り返しに過ぎない人間の悲喜劇を見続けなければならない退屈。人生に疲れ果てた徒労感。そして死にたくても死ねない苦痛。死ねない、これが考え得る限り最も強烈な不幸でしょう。》

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  5. 2018.1.21 16:26
    評論家・西部邁さん死去 多摩川で自殺か 78歳、正論執筆メンバー

     保守派の論客として知られる評論家の西部邁(すすむ)さん(78)=東京都世田谷区=が21日、死去した。

     警視庁田園調布署によると、同日午前6時40分ごろ、東京都大田区田園調布の多摩川河川敷から「川に飛び込んだ人がいる」と110番があった。飛び込んだのは西部さんで、署員らが現場に駆け付け病院に搬送されたが、死亡が確認された。

     同署によると、目立った外傷はなく、付近で遺書のような文書が見つかった。自殺を図り、溺死したとみられる。

     西部さんは21日未明から行方不明になっていた。同居する家族が探していたところ、多摩川で流されている西部さんを発見し、通報したという。

     西部さんは北海道出身。東大経済学部に在学中、全学連中央執行委員として安保闘争に参加し、学生運動の指揮を執った。大学院では経済学を専攻し、横浜国立大や東大などで教鞭(きょうべん)をとる傍ら大衆社会論を軸とした評論活動を開始。「経済倫理学序説」で吉野作造賞、「生まじめな戯れ」でサントリー学芸賞を受賞した。
    http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210033-n1.html

     東大教授時代の昭和63年、助教授の推薦をめぐって教授会で否決されたことに抗議して辞任。以降、テレビの討論番組などに定期的に出演し、晩年は自ら発刊した雑誌を舞台に言論活動を展開した。

     正論執筆メンバーで、平成4年には戦後日本でタブー視された改憲論を正面から取り上げるなどの精力的な評論活動により、第8回正論大賞を受賞した。
    http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210033-n2.html

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  6. 2018.1.21 23:39
    【西部邁さん死去】
    能動的、命かけ「保守のための改革」思想継承 左右問わず言論界に厳しい目

     21日に死去した評論家の西部邁さん(78)は「保守主義」を掲げ、一貫して国家と個人の自立を問い続けた。

     ドイツの実存主義哲学者、カール・ヤスパースが言った「人間は屋根の上に立つ存在」という認識に立ち、人間は綱渡りのように緊張感と平衡感覚を持って生きてゆかなければならないと主張。大切な平衡感覚は歴史と伝統を学ぶことでしか得られないと考えた。

     保守というと、維持するものと考える人は多いが、西部さんの保守思想は、いわば能動的で命がけのもので、「保守するためには改革も必要」と述べた英国の政治思想家、エドマンド・バークの思想の真の継承者であった。

     東大在学中は、全日本学生自治会総連合(全学連)の幹部として活動し、逮捕・起訴されたこともある。経済思想史に進み、「ソシオ・エコノミックス」「経済倫理学序説」などを刊行。京大名誉教授の佐伯啓思さんら現在、論壇で活動する多くの論客に影響を与えた。
    http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210039-n1.html

     平成に入ってからは、テレビ出演や「新しい歴史教科書をつくる会」への参加など、保守派の代表的な存在として知られるようになった。

     だが、言論界には左右を問わず、厳しい目を向けた。安全保障を米国に依存し、経済大国への道を突き進んだ日本のあり方を痛烈に批判。親米の現実路線を取る保守論壇の中心からは離れた存在だった。

     自らの言葉に厳しく、論の人である以前に義と侠(きょう)の人だった。(桑原聡)
    http://www.sankei.com/life/news/180121/lif1801210039-n2.html

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  7. 栃木の「自殺死亡率」全国上回る…若者世代深刻
    2018年1月21日20時5分

     栃木県は2018年度から22年度の5年間に進める「いのち支える県自殺対策計画(仮称)」の素案をまとめた。

     警察庁が19日に公表した17年の年間自殺者数(速報値)では県内は393人で、16年の382人を上回ったが、おおむね減少傾向にある。だが、人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は高く、厚生労働省によると、17年は20・0と全国を大きく上回った。県は計画により、自殺死亡率を22年までに、国の目標と同じ14・6に下げることを目指す。

     県によると、県内の年間自殺者数は、09年の630人をピークに年々減少。13年には489人と500人を下回り、16、17年は300人台となった。

     一方、自殺死亡率も09年の27・8をピークに減少傾向となっているが、05年以降、全国よりも高い状況が続き、17年では全国の16・7を3・3ポイント上回った。

     特に20~30歳代の若者世代の自殺は深刻な状況だ。16年の県内死亡者を死因別でみても、若者では「自殺」がトップで、20歳代の死亡者の58%、30歳代の31・7%が自ら命を絶っている。

     こうしたことから、県の計画では特に若者の自殺防止策に力を入れており、若者にとって電話よりも利用しやすい、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用して、相談体制の充実を図る。

     また、過去に自殺を試み、再び自殺を図る可能性が高い「自殺未遂者」への対策も盛り込んだ。うつ病といった精神疾患を患った人やアルコール依存者なども含まれているとされるため、県は医療機関など関係機関や団体と連携し、危険を早期に発見して、相談できる体制づくりに取り組む。

     このほか、自殺の危険を示すサインに気づき、支援につなげる「ゲートキーパー」を増やすための養成を進める。医師や教職員、保健師など、様々な分野で「生きる」ことを支えている人たちを確保し、心の健康づくりや自殺対策に関する専門的な知識を身につけてもらうよう、研修を進める考えだ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180120-118-OYT1T50024

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  8. [本よみうり堂]歴史と国家(History and the State in Nineteenth‐Century Japan) マーガレット・メール著…明治政府、幻の正史編纂
    2018年1月21日5時0分

      評・奈良岡聰智(政治史学者 京都大教授)

     明治新政府は成立後間もなく、統治の正統性を証明するため、国家による歴史編纂へんさん事業に着手した。しかし、明治二年に明治天皇から「修史御沙汰書」が出されて以来、幅広く史料収集が行われ、多くの歴史家が動員されたにもかかわらず、この試みは失敗に終わった。なぜ明治政府による正史編纂事業は挫折したのか。本書はそのプロセスと意義を包括的に論じた、重厚な研究書である。

     この事業を重視していた政府は、歴史編纂のための部局を太政官、次いで内閣に設置した。「日本書紀」など「六国史」の伝統を復活させ、水戸藩が編纂した「大日本史」を継承する形で、南北朝時代以降の歴史を「大日本編年史」にまとめることが目標となった。しかし、膨大な史料を収集し、さまざまな史実を確定した上で、明治維新に至る数百年の歴史を描くことは、極めて困難であった。結局、明治二八年には歴史編纂事業は断念され、帝国大学文科大学史料編纂掛(現東京大学史料編纂所)が重要史料の収集・刊行事業を引き継ぐという結末となった。

     事業が挫折したのは、西洋の歴史叙述の方法論をどのように取り込むのか、漢文、和文どちらの文体を用いるのかといった数多くの問題を解決できなかったためであるが、根本的な原因は、この事業に携わった歴史家たちが、自らが納得し、かつ国家や社会をも満足させるような歴史認識や歴史叙述のあり方を生み出せなかったことにある。著者は、形式的な「実証主義」に逃避・耽溺たんできして、「客観性」とは何かといった問題や歴史叙述のあり方に取り組むことを怠ってきた日本のアカデミックな歴史学の問題点が、この挫折の経緯の中に既に表れていると論じている。厳しいが、傾聴すべき指摘である。

     「明治一五〇年」に当たる今年、政府は関連施策の準備を進めている。ナショナル・アイデンティティーと歴史叙述の関係は、今なお問われるべき問題である。千葉功、松沢裕作ほか訳。

     ◇ Margaret Mehl =コペンハーゲン大准教授。スターリング大スコットランド日本学研究センターを経て現職。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180120-118-OYTPT50488

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  9. 2018年1月21日 / 17:45 /
    評論家の西部邁さん死去

     保守派の論客として知られる西部邁(にしべ・すすむ)さんが21日午前8時37分、搬送先の東京都内の病院で死去した。東京都大田区の多摩川で自殺を図り、溺死したとみられる。78歳。北海道出身。

     警視庁によると、21日午前6時40分ごろ、大田区田園調布5丁目の多摩川河川敷で、長男から「父親が飛び込んだ」と110番があった。駆け付けた警察官が救出した際には意識がなく、河川敷で遺書が見つかった。長男が捜索願を出していた。

     近年は著作などで、自殺をほのめかすような記述もしていた。

     東大卒。専門は社会経済学。テレビの討論番組などで保守の論客として活躍した。

    【共同通信】
    https://jp.reuters.com/article/idJP2018012101001461

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  10. 西部邁さん死去 「発言者」編集長・東谷暁さん「自分の言葉に殉じたと思った」
    2018.1.22 00:58

     西部さんが主宰した雑誌「発言者」編集長だったジャーナリスト、東谷暁さんの話「驚いたが、西部先生は前から『自決する』とおっしゃっていたので、自分の言葉に殉じたと思った。先生の助っ人として雑誌『発言者』創刊に携わったが、『思想は言葉だ。言葉は思想なんだ』と随分聞かされた。一言一言が本気で、自分の思想と行動をつなげることに情熱を持っておられた。これまで何度も自殺すると書いていたし、最近も周囲にそう話していたので、自身の思想を忠実に実行し、完結したという気持ちすらする」
    http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/180122/lif18012200580002-n1.html

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  11. 終末期医療のガイドライン 改定案まとまる 厚労省
    1月17日 14時23分医療

    住み慣れた自宅で人生の最期を迎えたいという高齢者が多いことから、厚生労働省は、終末期の治療方法を選ぶ手順などを定めたガイドラインの改定案をまとめました。あらかじめ患者本人が家族や主治医と繰り返し話し合い、内容を文書で残しておくなどとしています。

    回復の見込みがない高齢の患者などに対する終末期医療について、厚生労働省は、11年前に治療方法を選ぶ手順などを定めたガイドラインを作成しました。

    しかし住み慣れた自宅で治療を受けるための手順が明確ではなかったため、今回、改定案をまとめ、17日開かれた専門家会議で提示しました。

    それによりますと、終末期医療では患者本人の意思を尊重して治療を進めることが最も重要だとしたうえで、主治医や看護師、それに家族などとあらかじめ治療方法について話し合うことが必要だとしています。

    患者の意思は病状が進むにつれて変わる可能性があるほか、高齢者の場合、認知症などになって意思が伝えられなくなる可能性もあるため、繰り返し話し合い、そのつど内容を文書で残しておくこととしています。

    18日の会議では、高齢者の中には身寄りがない人もいるため、日頃話し合う相手に家族だけでなく、「信頼できる人」も加えるべきだという意見が出ていました。

    終末期医療をめぐっては、平成24年の調査で半数以上の患者が住み慣れた自宅で最期を迎えたいと希望していますが、実際は7割以上の人が病院で亡くなっていて、厚生労働省では、ことしの3月末までにガイドラインを改定することにしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180117/k10011292001000.html

    https://koibito2.blogspot.jp/2017/09/blog-post.html?showComment=1516168086568#c6724588179002225042

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    1. 末期医療はこれから変貌を遂げるというのに、ニシベの爺さんときたら…

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  12. 西部邁さん自殺か…78歳 保守派の論客
    2018年1月22日5時0分

     21日午前6時40分頃、東京都大田区田園調布の多摩川河川敷で、男性から「川に飛び込んだ人がいる」と110番があった。警視庁田園調布署員が救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。溺死とみられる。

     同署幹部によると、亡くなったのは評論家、西部邁すすむさん(78)(世田谷区)。家族が同日午前3時半頃、西部さんが自宅にいないことに気づき、行方を捜していた。河川敷で遺書が見つかったことから同署は自殺とみている。

     西部さんは北海道生まれ。東大在学中の60年安保闘争で新左翼運動を先導した後、同大大学院で経済学を専攻。1986年に東大教授に就任するが、88年に教授会のあり方を不満として辞職、以後は評論活動に力を注いだ。

     その主張は、大衆社会批判などを柱とする保守思想。経済学や思想史の学識を踏まえた議論は、左翼からの「転身」という自身のドラマ性とも相まって注目を集めた。米国主導のグローバリズムを批判する自らの立場を「真正保守」と称し、摩擦を恐れぬ社会批評を展開した。

     83年に「経済倫理学序説」で吉野作造賞、84年に「生まじめな戯れ」でサントリー学芸賞。「朝まで生テレビ!」などのテレビ番組に度々出演したほか、94年からは自らが主幹を務める雑誌「発言者」や2005年創刊の「表現者」を中心に旺盛な言論活動を続けた。10年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

     西部さんは50代半ばから自死への思いを公言。近著「保守の真髄」でも「生の周囲への貢献がそれへの迷惑を下回ること確実となるなら、死すべき時期がやってきたということ」と記述。家族によれば、遺書にも迷惑をかけたくない旨が記されていたという。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180122-118-OYTPT50064

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  13. すなおに病院で死ぬのが一番ほかの人に迷惑のかからない死に方なのに…

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  14. スピードスケート住吉選手が死去
    女子短距離でソチ五輪代表
    2018/1/23 11:35
    ©一般社団法人共同通信社

     スピードスケート女子短距離で2014年ソチ冬季五輪代表の住吉都(すみよし・みやこ)選手が、20日に長野市内の自室で死去していたことが分かった。23日、所属先のローソンが明らかにした。30歳だった。死因などは公表していない。遺族の希望で葬儀・告別式の日取りなどは非公表。

     北海道出身の住吉選手は平昌冬季五輪代表の小平奈緒選手=相沢病院=と信州大で同級生だった。小平選手とともにソチ五輪に出場した。昨年12月末の平昌五輪代表選考会に出場したが、五輪切符を逃していた。
    https://this.kiji.is/328362569895298145

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    1. 病院で死なないと(病死でないと)不審がられるだけ…

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    2. スピードスケート元五輪代表 住吉都さん死去
      1月23日 16時13分おくやみ

      スピードスケートでソチオリンピックに出場した住吉都選手が、今月20日に長野市内の自宅で亡くなっているのが見つかりました。30歳でした。

      住吉選手は北海道釧路市出身で、スピードスケートの短距離を専門とし、大学では信州大学に進学し、女子短距離のエース小平奈緒選手と同級生でした。

      オリンピックには4年前のソチ大会で初出場を果たし、女子500メートルと女子1000メートルに出場しました。

      去年12月には、ピョンチャン大会の代表選考会に出場しましたが、結果は振るわず代表には選ばれませんでした。

      所属先によりますと、今月20日、長野市内の自宅で亡くなっているのが見つかったということです。
      関係者によりますと、現場の状況などから自殺と見られるということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180123/k10011299421000.html

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    3. スケートのソチ代表、住吉都さんが自室で死去
      2018年1月23日17時40分

       スピードスケートの2014年ソチ五輪代表の住吉都さんが20日、長野市内の自室で亡くなったと23日、所属先のローソンが明らかにした。

       30歳。死因などは公表していない。

       北海道釧路市出身で、進学した信州大では小平奈緒(相沢病院)と同級生。ソチ五輪では500メートルで14位、1000メートルで22位だった。昨年末に長野市で行われた平昌五輪代表選考会に出場し、代表入りを逃していた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180123-118-OYT1T50059

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    4. 「奈緒が金、私取ったと同じ」亡き友の言葉に涙
      2018年2月19日12時42分

       【平昌=石坂麻子、竹田章紘】金メダル獲得から一夜明け、口にしたのはかけがえのない友人2人への感謝の言葉だった。

       平昌五輪スピードスケート女子500メートルで頂点に立った小平奈緒選手(31)は19日の記者会見で、長年のライバル・李相花イサンファ選手(28)や、五輪直前に30歳の若さで亡くなった信州大の同級生でソチ五輪代表だった住吉都さんへの思いを語った。

       レース後はドーピング検査などのためよく眠れなかったという小平選手だが、疲れた様子も見せずに会見会場のジャパンハウスに姿を見せた。500メートルの金メダルは20日に授与される予定のため、14日の1000メートルで獲得した銀メダルを下げて会見に臨んだ。

       2位の李選手とは、国際大会などで交流を深めてきた。ライバルであり友人でもある李選手はかつて、ソウルでの大会後に空港に急ぐ小平選手のためにタクシーを手配してくれたことがあり、小平選手も和食好きの李選手に日本食を送っているという。

       レース後に李選手と抱き合った小平選手はこの日の会見でも、「私がダメだった時に、優勝した彼女が一緒に泣いてくれた。彼女から力をもらって次に進めることが何度もあった」と述べ、李選手への感謝を表現した。

       一方で、ソチ五輪で500メートルなどに出場し、今年1月に亡くなった住吉さんに話が及ぶと、それまでの笑顔が一転し、涙があふれた。住吉さんが生前、「奈緒が金メダルを取ったら、私が取ったのと同じ」と周囲に話していたのを平昌五輪直前に関係者から聞いたといい、「『金メダルを取ったよ』と報告したかったが、それができないのは本当に残念」と涙をぬぐいながら話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180219-118-OYT1T50052

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    5. [平昌 2018]小平 友情に感謝…「金」一夜明け 亡き同級生に「伝えたかった」
      2018年2月19日15時0分

       【平昌=石坂麻子、竹田章紘】金メダル獲得から一夜明け、口にしたのはかけがえのない友人2人への感謝の言葉だった。平昌五輪スピードスケート女子500メートルで頂点に立った小平奈緒選手(31)は19日の記者会見で、長年のライバル・李相花イサンファ選手(28)や、五輪直前に30歳の若さで亡くなった信州大の同級生でソチ五輪代表だった住吉都さんへの思いを語った。

       レース後はドーピング検査などのためよく眠れなかったという小平選手だが、疲れた様子もなく会見会場のジャパンハウスに姿を見せた。500メートルの金メダルは20日に授与される予定のため、14日の1000メートルで獲得した銀メダルを下げて会見に臨んだ。

       500メートルで銀メダルだった李選手とは長年のライバルであり友人で、国際大会などで交流を深めてきた。レース後に李選手と抱き合った小平選手は19日の会見で、「年下だけど、スケートに対して素晴らしい思いを持っていて、たくさん彼女から学んできた。相花の気持ちに寄り添っていたいなと思った」と振り返った。

       小平選手が転倒続きで結果が振るわなかった時期に、李選手が一緒に泣いてくれたというエピソードを明かし、「彼女から力をもらって次のステップに進める機会は何度もあった」と感謝した。

       一方で、ソチ五輪で500メートルなどに出場し、今年1月に亡くなった住吉さんに話が及ぶと、それまでの笑顔が一転し、涙があふれた。住吉さんが生前、「奈緒が金メダルを取ったら、私が取ったのと同じ」と周囲に話していたのを平昌五輪直前に関係者から聞いたといい、「『金メダルを取ったよ』と報告したかったが、それができないのは本当に残念」と涙をぬぐいながら語った。

      留学時の恩師「鳥肌」

       【ブリュッセル=横堀裕也】小平奈緒選手が2014年から約2年間、オランダに留学していた際のコーチ、マリアンヌ・ティメル氏(43)=写真=は本紙の取材に対し、「表彰台をみて、『何て美しい光景なんだ』と思った。計り知れない重圧と闘う中で、奈緒はすばらしいレースをした。見ていて鳥肌が立った」と興奮した様子で語った。

       ティメル氏は、長野五輪やトリノ五輪のスピードスケート女子1000メートルなどの金メダリスト。今回の500メートルのレース前には、小平選手に対話アプリで数通のメッセージを送ったという。ティメル氏は「コーチというより、一ファン、友人として、『いつも奈緒のことを思って声援を送っている』ということを伝えたかった」と語った。

       ティメル氏は小平選手のスケートに懸ける姿勢について、「奈緒は、朝起きる時も寝る時も、おそらくは夢の中でもスケートのことを考えている」と述べた上で、「五輪での金メダルは、考えられる最高のご褒美。私も本当に感激している」と喜びを爆発させた。

      所属病院 全力サポート…大学卒業後 受け入れ
       小平奈緒選手の所属先は長野県松本市の総合病院「相沢病院」。就職先が決まらない小平選手を病院職員として迎え、競技活動を支援してきた。

       小平選手は2009年春、信州大の卒業式が終わっても就職先は決まらず、企業訪問を続けていた。就職先の条件は、恩師、結城匡啓まさひろコーチ(52)の指導を長野県内で受けさせてくれる地元企業。当時、リーマン・ショックの不況に苦しんでいた多くの企業は、条件を受け入れてくれなかった。

       最後に望みを託したのが、大学時代に治療を受けた相沢病院だった。「なんとかなりませんか」。小平選手と結城コーチは、相沢孝夫理事長(70)にそう懇願した。スポーツ選手の受け入れは例がなかったが、相沢理事長は「頑張ろうとしている若者を地元が支えるのは当然」と思った。実家の病院を継ぐために、米国留学の夢をあきらめた経験があったからだ。

       相沢理事長の申し出に、小平選手は喜んで就職を決めた。スケート部はなく、小平選手の所属は「スポーツ障害予防治療センター」。大会前に病院で壮行会を開くと、患者たちが加わることもある。

       平昌五輪には、相沢理事長のほか、医師や看護師ら約20人が応援に行った。「幸せな瞬間に立ち合わせてくれた小平さんに感謝したい」。相沢理事長はそう喜んでいた。

      「李と名勝負」韓国で称賛…メディア反響

       【ソウル=岡部雄二郎】スピードスケート女子500メートルで小平奈緒選手に敗れ銀メダルとなった李イ相サン花ファ選手の地元・韓国では、両選手が試合後に抱き合って健闘をたたえ合った姿が反響を呼んだ。

       対決から一夜明けた19日付の韓国主要紙は、「氷速女帝」と呼ばれ人気が高い李選手の五輪3連覇が小平選手に阻まれたニュースを大きく報道。競技後の両選手のツーショット写真も、「『ライバル』日本の小平と抱擁」(東亜日報)などと相次いで取り上げた。朝鮮日報は、2人が長年の友人関係にあるものの、最近は李選手が小平選手に勝てない時期が続き、気まずい仲になっていたと指摘。それでも試合が終わると、「尊敬している」「あなたが誇らしい」と互いに声を掛け合ったと伝えた。

       中央日報(電子版)には、「名勝負だった」「スポーツマンシップの美しさが感動的だった。政治もああであったら、どれだけ良いだろう」などと好意的なコメントが相次いだ。

      「感動だった」…李がSNSに

       李相花選手は試合後、自身の画像共有サービス「インスタグラム」に、「韓日(日韓)戦は感動だった」とのハッシュタグをつけ、小平選手とのツーショット写真を投稿。「2位でも満足だ。良い思い出として残るだろう」と書き込んだ。

      首相から祝福

       安倍首相は19日午前、平昌五輪スピードスケート女子500メートルの小平奈緒選手に首相官邸から電話し、金メダル獲得を祝福した。首相は「本当に圧巻の滑り。小平さんの努力が報われたと感動した」と称賛した。小平選手は「応援のおかげで実力を発揮できた」と感謝し、「自分の滑りができれば良いタイムが出ると感じていた」と応じた。

      本紙が号外発行

       読売新聞は19日、小平奈緒選手の金メダル獲得を伝える号外約46万6000部を各地の主要駅などで配布した。

       東京都港区のJR新橋駅前では、通勤客らが次々と号外を受け取り、「記念に」「友人に」と余分に求める人の姿も。江戸川区の会社員酒井由美さん(58)は「1000メートルで銀だったので今度こそと思っていた」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180219-118-OYTPT50250

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  15. 追悼、西部邁さん/欺瞞的日本人への批判
    2018年1月23日5時0分

     ◇富岡幸一郎

     西部邁すすむ氏が自裁された。西部氏はこの四半世紀にわたり『発言者』『表現者』という雑誌を主宰し、保守思想に立脚した果敢な言論を展開してきたが、その言動は常に鋼のつよさのような一貫性をもち、知識人にありがちな世相のなかでの変節や動揺を見せることはなかった。

     いわゆる六〇年安保闘争に全学連主流派幹部として参加し、その後保守を標榜ひょうぼうする評論家になった西部邁を、左翼からの思想的転向と見なす一部の意見があったが、それは全くの誤解、いや偏見に過ぎない。また『ソシオ・エコノミックス』で気鋭の社会経済学者として注目されながら、政治や時事問題を舌鋒ぜっぽうするどく語る(「朝まで生テレビ!」など)ジャーナリスティックな評論家に変貌へんぼうしたという、お門違いな見方もあった。

     しかし、西部氏の生涯を貫く言論活動は、自身が好んで用いた言葉でいえば「人格上のインテグリティ(総合性・一貫性・誠実性)」を身上とし、それを実践することで、専門知を越えて物事を総合的に解釈する一個の思想家としてのそれであった。昨年、すでに自らの死を覚悟して著した自伝的思想論『ファシスタたらんとした者』や、近代文明の危機を剔抉てっけつした最期の語り下ろしの『保守の真髄しんずい』などを読めば、この稀有けうな思想家が対峙たいじせんとしたものが何であったのかは明らかである。

     それは敗戦・占領以後、七十有余年にもわたって、自分の国を自分で守ることすらせず、生命と価値を他国にあずけ、経済的繁栄に現うつつを抜かしてきた戦後という時代であり、「自由」や「民主主義」という言葉の定義もなく、「平和国家」なる虚妄を信じようとしてきた欺瞞ぎまん的な日本人に対する、根本的な批判クリティークである。さらにいえば明治近代化以降の、近代主義に骨がらみとなった日本と日本人、そして普あまねく広がった近代文明の病理と危機に対して、歴史と文化の中で持続してきた価値(氏はそれを習慣と区別し「伝統」と呼ぶ)を明晰めいせきな論理によって語ることである。『昔、言葉は思想であった』という氏の著作のタイトル通りに、西部邁は言葉と思想を、この文明の紊乱ぶんらんの時代に一致させようとした。此この度の自裁死もまた、長年親しくさせていただいた筆者には、西部流の知行合一、インテグリティの結実であると了解したいのである。三十歳代で『発言者』の執筆陣に加えていただき、この十三年近く『表現者』の編集長の任を託された者として、今はただ死の虚無を超えて行かれた西部邁先生のご冥福めいふくを祈るばかりである。(文芸評論家)

     ◇常に危機意識

     ジャーナリストの田原総一朗さんの話「ラジカルな人で、『デモクラシーは危険だ』とよく言っていたが、そんなことを言えるのは日本に彼しかいなかった。『対米従属はインチキだ』と、安全保障政策や国家のあり方について危機意識を常に持っており、貴重な存在だった。考え方は違うが、人間としては信頼していた。『死ぬ時は自殺する』と話していたが、自分で自分にけりをつけたかったのではないか。大変残念だ」


    21日に亡くなった西部邁さん。著書に「自裁」をたびたび記し、遺書も残されていたことから、自殺とみられる。78歳だった(2005年撮影)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180122-118-OYTPT50329

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  16. 老年性うつを発症してたんじゃないのかな?

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    1. 結局は屈折した「全体主義者」だったのかと…

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  17. 西部邁さん
    最後の「保守と死」論 自裁の10日前に言及
    毎日新聞2018年1月23日 13時30分(最終更新 1月23日 15時19分)

     保守派の評論家で社会経済学者、西部邁さん(78)が21日、東京都大田区の多摩川で入水し亡くなった。その10日前、毎日新聞の取材を受けた際に「数週間後には(自分は)生きていない」。神経痛で痛む腕をかばいながら、近年繰り返していた自らの自殺の話をした。しかし語りはあくまでも冷静。取材後は午前4時過ぎまでバーをはしごする元気さをみせていた。【鈴木英生】

     西部さんは、知的、道徳的な人間の不完全さを強調し、歴史的な慣習とそこから導かれる伝統の意義を説いてきた。

     今回の取材は新刊「保守の真髄(しんずい)」(講談社現代新書)についてのインタビュー。11日夜、東京都内のホテルのバーで1時間半、同書で展開した保守論と死について持論を語った。

     西部さんにとっての保守は、保守政治や「伝統文化」の擁護を直接は意味しない。「慣習の奥底に示唆されている歴史の知恵を自分の力で発見し、自分が納得できる間はそれを仮に伝統とみなす。そうした論陣を張るのが保守というもの」だという。

     そこから、新しいものにばかり飛びつきたがる戦後日本への懐疑、米国的なものの否定などが紡ぎ出されてきた。

     伝統を「危機においてバランスを取るための知恵」とも。大学では学生運動で逮捕起訴され、仲間の死にも遭遇している。人生における危機に直面してきたからこそ、保守思想を唱えだしたことをうかがわせた。

     他方、「(自分の)死は、急に考えると怖い。『死生論』を書いた二十数年前から、繰り返し考えるうちに、段々と平気になった」。2000年の「私の死亡記事」(文芸春秋編)にも、精神的な衰えが見通されたら自殺すると予期した文章を寄せている。

     新刊では、病院で死に行く際の心身の苦しみを身近な人に見せるよりも、「自裁死」を選ぶことを示唆した。「連れ合いがいる間はなかなか死ねないものだ」とも。8年間看病した妻の満智子さんは14年に死去している。

     一般論として「今の病院がイノベーションのおかげで痛みをとれるようになったのは確か」と病院での死を否定せず、「やりたいことをやり尽くしたら死ねばいいと簡単には言えない」と断りを入れたうえで、自らは「自裁死がいい」と話していた。

     憲法改正への動きなど、表面は「保守派」に勢いがある昨今。だが、西部さんの絶望してきた日本の対米追従や大衆社会状況は変わらない。「絶望に立つ希望」を唱え、約200冊の本を出し続けた西部さんは、自らの体調や年齢を考え、長年検討してきた死を選んだのだと思う。

     取材中、ポケットからものを取り出すのに苦労し、グラスは両手で持ち上げた。とはいえ、早朝まで弁舌はよどみなく、学生時代やテレビ出演での思い出などを話し続けた。そのさまに、当面は本当に自殺することはないと記者は思った。

     自らの主張とかけ離れた現代の言論、社会状況に絶望しながらも、数十年の間、絶えず発言を続けてきた西部さん。バーからバーへと夜道を歩きながら、「俺の絶望の深さが分かったでしょ」とつぶやいていたのが印象的だった。
    https://mainichi.jp/articles/20180123/k00/00e/040/268000c

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  18. 誰からも、誰一人として、「死ぬな」「生きろ」「俺を悲しませないでくれ」と言ってあげる親しい人がいなかったということなのだな。

    人を悲しませないために死ぬまで生きようとする根性を失してしまったのだろう。それもまた不幸な人生だ。

    ひょっとして孫はいなかったのかな?

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  19. あんまりな頑固爺でだれからも、身内のものからも、だれにも好かれないという自覚があったのかもね。はたして奥さんがもう少し元気で長生きしていたら、どんなだったろうか…

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  20. 若者自殺 SNSで防げ…厚労省 体制作り
    2018年1月19日15時0分

     神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件を受けて、厚生労働省はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使い、自殺願望を持った若者らの相談を受ける体制の整備に乗り出す。SNSでの相談はこれまで、民間の独自の取り組みに委ねられてきたが、カウンセリングのノウハウを確立させ、SNS専門の相談員の養成も始める考えだ。

    専門相談員養成へ 民間団体に助成金
     「文字だけのやり取りでは、相手の感情がつかみづらい」。約20年間、電話で子供たちの相談を受けているNPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)の担当者は、2016年から始めたチャット相談の難しさを語る。

     チャット相談では、同センターのウェブサイト上でメッセージをやり取りしており、約1000人の子供たちが利用したという。対応するのは、2年以上の電話相談の経験を持つボランティアで、筆談などのトレーニングも受けているが、相手の感情が声で伝わる電話とは違って、返信に迷うことも多いという。同センターの事務局担当者は「試行錯誤しながら続けており、ほかの事業者ともノウハウを共有したい」と話す。

     座間市の事件では、ツイッターに「死にたい」と書き込んだ若い女性に、白石隆浩容疑者(27)(殺人容疑などで逮捕)が「自殺を手伝う」などと連絡して接触し、殺害したとされる。

     厚労省は、再発防止と自殺防止の取り組みには若者に浸透しているSNSの活用が効果的だと判断。昨年12月から、SNS相談の実施主体となる民間団体(10団体程度)の公募を始め、1500万円を上限に助成して3月から事業を後押しする考えだ。また新年度には、SNS相談のカウンセリングのノウハウをまとめた手引を作り、専門の相談員を養成して体制を充実させるという。

     NPO法人「OVA(オーヴァ)」(東京)は昨秋、国から委託を受けて、メールなどで自殺の相談を効果的に受ける方法を研究しており、同省は研究成果を手引にも反映させる考えだ。

     OVAは13年から、検索サイトで「死にたい」などの言葉を入力した人に自動的に広告を表示し、メールの相談窓口へ誘導する活動を続けている。ただ、改善が見られないまま相談が途切れるケースもあるといい、OVAの伊藤次郎代表は「課題は多いが、ほかの団体の参考になるように研究をまとめたい」と話す。

     若者の自殺対策などに詳しい杉原保史・京都大教授は「米国では自殺などの相談を携帯電話のショートメッセージで24時間受け付けて、支援機関へつなげる民間の取り組みが広がり、メッセージの送受信件数は月約200万件に上る。日本も国と関係機関が一体となって支援を充実させることが重要だ」と指摘している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180119-118-OYTPT50279

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  21. [想う2018]豊かな「高原」歩める時代に…社会学者 見田宗介さん 80
    2018年1月25日5時0分

    近代化の坂 懸命に上った明治/上り終え 幸福探る平成

     今年は平成30年と明治維新150周年という二つの節目が重なる年だ。日本を代表する社会学者で東大名誉教授の見田宗介さんに、維新を出発点とする近代日本の歩みと、終幕を迎えている平成時代についての想おもいを語ってもらった。(編集委員 鶴原徹也)

      明るく治める

     明治という年号は幼い天皇がクジ引きで選んだとされますが、結果的に時代を象徴しました。「明」には文明開化の意志、「治」にはきちんと治めようという意志が表れています。

     維新は初め、疑いの目で見られていました。こんな狂歌が流行します。

     「上からは明治だなどというけれど、治まるめえと下からは読む」

     明治20年(1887年)を過ぎて、市町村制・帝国憲法・帝国議会ができて、ようやく民衆が政府に従うようになるのです。

     文明開化の中身は富国強兵です。それで日本は近代化し、発展してゆく。

     近代化を担ったのは農村の次男、三男たちです。あの頃、国民の8割以上が農民でした。農地は小さく、相続するのは長男ひとり。次男、三男はあぶれ、結婚もできずに、長男の継いだ家に住ませてもらう。そんな運命だったのが、維新で道が開ける。東京、横浜、大阪に出れば働き口がある。重工業の労働者や工員になり、一家の主になれる、大変な好機でした。次男、三男のパワーが近代化を支えたのです。農村の娘たちは過酷な労働環境下、紡績などの軽工業を担います。

     明治の精神はまさに「坂の上の雲」です。

    〈「坂の上の雲」は司馬遼太郎(1923~96年)の小説。先進諸国を追いかけて富国強兵にひた走る明治の日本を描く〉

     人々は坂の上の雲を目指して懸命に上ったのです。

      2段式

     富国強兵は昭和20年(1945年)の敗戦で頓挫します。明治からの歴史を敗戦の前と後に分けて「戦前と戦後」という言い方が一般的ですが、ここでは明治・大正・昭和を一貫したものとしてとらえてみます。近代化の真の目標は富国でした。強兵は列強による植民地化を免れるために必要でしたが、無理をしてやり過ぎ、米国などにガツンとたたかれ、敗戦で断念させられます。これが時代状況にもかない、富国が勢いを得ることになる。20世紀半ば以降、資本主義が新しいものへと変わるからです。

     20世紀前半までの資本主義は10年ごとに恐慌に瀕ひんし、それを回避する方法が戦争でした。第1次大戦が1914年に勃発し、景気は回復します。大戦終了の約10年後、1929年の大恐慌が起きます。その10年後、ナチスが第2次大戦に出て、ドイツの失業者は一気に減ります。

     ところが今日、株価は戦争の危機が高まると下がり、和平の機運が増すと上がります。転機は60年代、新しい資本主義、つまり情報化消費化資本主義が出現したことです。

     典型は20世紀前半に登場した米ゼネラル・モーターズ(GM)。古い資本主義の王者、米フォード・モーターは頑丈なT型フォードを大量生産し全米を席巻しましたが、中流層に車が行き渡り、売れなくなります。GMは「自動車は見かけで売れる」と唱え、車をファッション商品に変えます。消費者は新型が出ると買い替えます。新しい資本主義はデザインや広告など情報の力で市場を無限に作り出します。けしからんと怒る人もいますが、戦争をしなくても恐慌を回避できるようになりました。

     日本はその恩恵を受けます。60年代の資本主義世界の4強は軍備費の対国内総生産(GDP)比の高い順に米国・英国・欧州共同体(欧州連合の前身)・日本ですが、その10年間の世界経済の中でのシェア(占有率)の伸びは順位が逆転し、日本が1位、米国が4位でした。

     日本の近代化は2段式ロケットでした。1段目「強兵」を敗戦で切り離したことで、かえって2段目「富国」がぐんぐん伸びた。これが戦後の高度成長です。

      曲がり角

     日本経済は80年代に頂点を迎えます。バブルに沸く有頂天の時代です。

     昭和は89年に終わり、平成になる。株価は平成元年の大納会をピークに暴落します。そして「1・57ショック」です。

    〈1人の女性が生涯に産む子供の数を推計する合計特殊出生率は、平成元年調査で戦後最低の1・57を記録、少子化の実態を如実に突きつけた〉

     僕の考えでは、平成の始まりは明治維新と並ぶ、大きな歴史の曲がり角です。二つは対照的です。明治は坂を上り始めた時代、平成は坂を上り終えた時代。

     ただ、消極的にとらえる必要はありません。日本は富国を成し遂げたと考えるべきです。この先、谷底に下りるのではなく、高原を歩き続けられるようにすることが大切です。地球環境・資源に限りはありますが、無理をしなければ、今の相当豊かな生活をほぼ保つことができるはずです。

     どうやって高原の明るい見晴らしを切り開くのか、それが日本の課題です。

     NHK放送文化研究所の調査によると、20歳代で衣食住に満足している人は73年は6割でしたが、2013年は9割近い。人間の歴史でも、世界的にも高い満足度です。一方で、人生全般に満足している20歳代は13年でも3割弱。物質的には満たされているが、精神面か人間関係かリアルな生活の充実なのか、何かが欠けているのです。

     英国の哲学者バートランド・ラッセル(1872~1970年)は「幸福論」で、富者が幸福でないのであれば、全ての人を富者にすることに何の意味があるのかと問いました。まさに平成日本の問題です。これは経済成長で解決できる性質のものではなく、別次元の幸福という問題です。

     明治以来の富国は本当に最終目標だったのでしょうか。詰まるところ、人間を幸福にする手段だった。日本が貧しい頃は「豊かさイコール幸福」でした。

     日本の近代化ロケットは実は3段式だったのではないか。平成開始で2段目「富国」を切り離した次に、今度は垂直ではなく水平に飛ぶ、3段目で幸福に向かうことが必要なのです。

      みた・むねすけ  社会学者。東大名誉教授。豊かさ・消費・管理・脱産業化・情報化など様々な様相を持つ現代社会を統合的に解明した「現代社会の理論」などで知られる。真木悠介の筆名の著作でも有名。「定本 見田宗介著作集」全10巻、「定本 真木悠介著作集」全4巻など著書多数。

           ◇

    リアルに飢える

     見田さんは平成の満たされない若者を語り、2008年の秋葉原無差別殺傷事件に触れた。犯人は「リア充の連中」を憎みつつ、殺すことのリアルに飢えていたとする。その点で、手首を自傷する女子を連想させるという。リストカッターとしてネットアイドルになった女子は1999年に自殺した。リアルへの飢えが内向したのが自傷、外に向かい爆発したのが秋葉原事件と見田さん。平成の病理といえよう。(鶴)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180124-118-OYTPT50399

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  22. 空虚… しょせんは「文学」のようなもの… 「社会学」ってその程度のものなのか?

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  23. 池田信夫 blog
    西部邁氏の思い出 - 2018/1/21
    http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52008960.html

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    1. 《西部邁氏が死去した。自殺と報じられているが、くわしいことはわからない。私は彼が1974年に東大に赴任したときの最初のゼミの学生で、その後も毎月のように飲み屋で会った。当時は「社会経済学」という境界領域を開拓しようとしたのだが挫折し、1988年に中沢新一事件で東大をやめた。

      世間的にはそのころから有名になり、「朝まで生テレビ」の常連になってマスコミの流れを変えた。80年代までの論壇は左翼が圧倒的主流で、保守派は皇国史観の変なやつというイメージだったが、彼は左翼の一国平和主義を論破し、憲法の矛盾を追及して形勢を逆転した。

      彼の主張は冷戦の終了とともに一定の支持を得るようになったが、次第に右寄りのスタンスを強めた。民主主義を否定して核武装を主張し、規制改革や民営化などあらゆる改革を否定する「反米保守」の教祖になった。「自虐史観」を否定する教科書グループに入って右翼を連れて飲み歩くようになり、私は飲み屋で彼の隣にいた右翼に殴られたこともある。》

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  24. 日垣隆(T-Higaki)‏
    @hga02104

    西部邁さん追悼。右翼と保守は違う。
    西部邁さんが自決された。身体の痛みは激しかったようだ。年始の番組で、10月21日に決行する予定が、総選挙が入って延期したと発言。20年前「江戸時代から保守したいのですか」と聞く私のような小僧を、西部さんはかわいがってくれた。私は3年以内に。
    https://twitter.com/hga02104/status/955265928857440256

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    1. 日垣隆(T-Higaki)‏
      @hga02104

      幻冬舎新書編集長の小木田順子さんと長い男女のつきあいだ。僕が後遺症をもった瞬間、連絡を途絶えた。幻冬舎の非人の伝統なのかな。ごく最近知ったのだが、彼女にはニートの夫がいた。びっくり。幻冬舎は商売ならエロもウソもやる。見城さんの裏表とともに残念なこと。笑うほかなし。はは。
      https://twitter.com/hga02104/status/957519985642913793

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    2. 日垣隆(T-Higaki)‏
      @hga02104

      坪内祐三さんの新刊『右であれ、左であれ、思想はネットでは伝わらない。』(幻戯書房)ーー実に秀逸な本だ。言論人たちは、自分の言葉を常に探求してきた。いまネットに溢れるのクズは、無内容か条件反射が主。長いオリジナルな、脈絡のある文章が書けないのだよね。本物の知識人、坪内祐三さんに拍手
      https://twitter.com/hga02104/status/957521684377907200

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    3. 日垣隆(T-Higaki)‏
      @hga02104

      自決の方法と日時を決めました。
      https://twitter.com/hga02104/status/907833309211885568

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  25. 岩波書店‏
    @Iwanamishoten

    【今日の名言】死に至る病とは絶望のことである.――キェルケゴール『死に至る病』
    https://twitter.com/Iwanamishoten/status/957372821663113216

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  26. 自殺防止に早世少年の曲
    公募で歌詞、CDも製作
    2018/1/29 08:31
    ©一般社団法人共同通信社

     脳腫瘍と闘いながら作曲活動を続け、2016年5月に16歳で亡くなった加藤旭さんが残したピアノ曲「空の青いとり」が自殺防止に役立てられている。周囲にいる人の自殺の兆候に気付き、相談など支援につなげる大切さを訴えようと、厚生労働省が曲に付ける歌詞を公募し、歌手加藤登紀子さんが歌うCDも製作された。

     歌作りは、厚労省自殺対策推進室で広報を担当する天坂真理さん(30)が発案。報道で存在を知った旭さんに作曲を依頼したが、既に旭さんは病状が悪化し、自殺対策の曲作りができないまま亡くなった。
    https://this.kiji.is/330489507075949665

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  27. 病気のこと、1時間考えれば十分…樋野興夫教授
    2018年1月31日22時50分

     BS日テレの「深層NEWS」に31日、順天堂大医学部教授の樋野興夫おきおさんと、俳優の小西博之さんが出演し、がん治療の不安や死の恐怖との向き合い方について語った。

     がん患者と対話しながら、その人らしい生き方を探る「がん哲学外来」を続ける樋野さんは「一日中病気のことを考えるのではなく、1時間だけ考えれば十分だ」とアドバイス。末期の腎臓がんを克服した小西さんは「つらかったら泣けばいい」と話した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180131-118-OYT1T50151

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    1. >「がん哲学外来」…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%8C%E3%82%93%E5%93%B2%E5%AD%A6%E5%A4%96%E6%9D%A5

      インチキ医科様な病気をとりまくインチキ医科様な思想だとか哲学だとか宗教だとか…

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  28. 2018年2月1日
    西部邁さんの壮絶な覚悟(No.754)
    http://kangaeruhito.jp/articles/-/2369

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    1. 1月22日(月)
      大雪の日、出社せず自宅作業。埼玉県に住んでいるので、都心よりだいぶ積もる。

      昨日入水して亡くなった西部邁さんの『保守の真髄』をぱらぱらと読む。昨日、近くの書店で入手した。あとがきで今回のことをほのめかしている。これを口述筆記したらしい娘さんはきつかったろうな。

      中森明夫さんのこんなツイート。
      西部邁氏、死去の報。5日前の深夜3時過ぎ、四谷三丁目の中華屋へふらりと行ったら西部先生ご一行がいて朝まで呑んだ…お元気だったのに。「中森くん、なんで僕がこの店にいるとわかったの?」「西部先生の電波で呼ばれてキャッチしたんですよ」そんな会話…西部さんが大好きでした。ショックです…

      中島岳志さんのツイート。
      西部邁先生と最後にお会いしたのは今年の1月5日。ご自宅に招いていただき、約7時間、お話ししました。以前から、「病院での延命が目的化した生」を拒否し、はっきりと自己判断ができる間に死を選ぶというご意志を聞いていたため、1月5日に別れを覚悟して帰路につきました。

      文壇バーでよく西部さんから話を聞いていた「新潮」編集部の清水くんは、別に担当ではないのに、思わず泣いてしまったそうだ。

      覚悟を決めたあと、残った日々をどういう思いで生きていたのだろうかといろいろ想像する。

      3年前に新潮社から出た『生と死、その非凡なる平凡』を読み返す。妻の看病をしながら書いた半生記。何度読んでも著者の筆圧に圧倒される。

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  29. [帯ヒット]小谷野敦著『純文学とは何か』
    2018年2月5日15時0分

     活字の本で、マンガのコマをそのまま帯にするのは珍しい。『響~小説家になる方法~』(柳本光晴著、小学館)という人気マンガだ。天才文学少女が、芥川賞と直木賞を初めて同時受賞して文芸界に波紋を呼ぶ物語は、本書のタイトルとベストマッチ。思わず手に取りたくなる。

     「純文学は大衆小説より高級」という考え方を、作家でもある著者はきっぱり否定する。純文学とは一つのジャンルであり、その要諦は物語の形式を破壊することと、人間を風刺すること。海外の状況も紹介し、文学にまつわる誤解を次々と解いていく手際は痛快でためになる。(中公新書ラクレ、800円)(汗)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180205-118-OYTPT50016

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    1. 「小谷野敦 禁煙」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B0%8F%E8%B0%B7%E9%87%8E%E6%95%A6+%E7%A6%81%E7%85%99

      禁煙ファシズムと断固戦う! (ベスト新書) 新書 – 2009/10/9
      小谷野 敦 (著)

      内容紹介
      2003年に定められた健康増進法は「分煙」の配慮義務を定めているだけなのに、理不尽な「全面禁煙」へ向けてのすさまじい禁煙ファシズムが進行している。この著者の怒りを、全国の喫煙者は必ずや共有できる。
      「前著『禁煙ファシズムと戦う』で私は、禁煙運動家らに、ちゃんと議論をしろ、と告げた。だが、それはもう無効である。もはや、この戦いは『仁義なき戦い』に入った。(中略)魯迅に『フェアプレイは早すぎる』という文章がある。私もまた、もはや紳士的に語っている段階ではないと考えている。だから、『口汚い』といった批判に関しては、一切反省していない。
       それほどに禁煙ファシズムはひどいものなのである、と言っておく」(「はじめに」より)
      《目次》
      漫画・禁煙者の人権は無視されている!!
      私的・禁煙ファシズム年表
      はじめに
        ある詩篇
      「大政翼賛会状態」の禁煙運動
        中産階級的エゴイズムの差別思想
        常軌を逸した禁煙ファシズムにもはやフェアプレイは通用しない
      第1章 さらば東京大学----わが「禁煙ファシズム」との戦い
      第2章 禁煙ファシズム闘争記
      第3章 禁煙ファシズム闘争記<ゲリラ戦篇>
      第4章 ブログ罵言集
      あとがき----禁煙ファシズムとさらに戦う

      内容(「BOOK」データベースより)
      常軌を逸した禁煙ファシズムにもはやフェアプレイは通用しない。

      https://www.amazon.co.jp/dp/4584122490

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  30. 2月5日 よみうり寸評
    2018年2月5日15時0分

     人は老いると時間ができる。そこで何が変わるか。英国の作家、サマセット・モームはいった。〈若い時には避けるような仕事にも、老年になると、ぞうさなくとりかかれる〉(『要約すると』中村能三訳)◆老齢は新しい挑戦をするのにふさわしい。そんな指摘は読者の意表をついたのではないか。今ならこの人が例に挙がったかもしれない。若宮正子さんが国連で演説した◆銀行を定年退職した後に独学でパソコンを習得。80歳を過ぎてスマホ向けゲームアプリを開発した。本紙でも幾度か報じられてきた足跡だ◆そして82歳で今回の演説。高齢者にこそICT(情報通信技術)は役に立つ――この主張も従来の通念を覆すものだろう。若宮さん自身、母親の介護で家にこもりがちだった時に、ネットで外の世界とつながることができたという◆実はモームが例示したのは古代ローマの政治家カトーだった。80歳でギリシャ語を習い始めたそうだが、すぐ近くにいそうなおばあちゃんの事例の方が、今はたぶん説得力がある。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180205-118-OYTPT50171

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  31. 米国の自殺者、ロビン・ウィリアムズさん死後10%の急増
    2/8(木) 12:16配信 CNN.co.jp

    (CNN) 米俳優のロビン・ウィリアムズさんが2014年に自ら命を絶った後の4カ月で、米国の自殺者が10%増えたという研究結果が、7日の米科学誌プロスワンに発表された。

    有名人が自殺した後に自殺者が増える現象は、これまでの研究でも報告されていた。

    当時63歳だったウィリアムズさんは2014年8月11日、カリフォルニア州の自宅で死亡しているのが見つかった。捜査当局は、ウィリアムズさんが首をつって自殺したと思われると発表した。

    コロンビア大学の研究チームはこの影響について調べるため、米疾病対策センターがまとめた1999年1月~2015年12月にかけての統計をもとに、14年8月から12月にかけて本来予想される自殺者の数を、1万6849人と推計した。

    しかし、実際にはこの4カ月の間に自殺した人は1万8690人に上り、推計より1841人(9.85%)多かった。男女別、年齢別にみても、全ての層で自殺者の数は推計を上回ったが、特に男性(1398人超過)と30~44歳(577人超過)の自殺が多かった。

    自殺の手段についても、ウィリアムズさんと同じ首つりなどによる窒息死が32%増えていることが判明。それ以外の手段による自殺は3%増にとどまった。

    研究者は今回の調査結果について、ウィリアムズさんの自殺がマスコミで大々的に報じられたことが引き金となって、自殺願望を持っていた中年男性が自殺を図ってしまった可能性があると指摘している。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180208-35114438-cnn-int&pos=1

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  32. [追悼・西部邁]完璧な制御内にあった「自裁死」/東谷暁

    新潮45 2018年3月号
    http://www.shinchosha.co.jp/shincho45/backnumber/20180217/

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    1. 反・幸福論/佐伯啓思
      〈83〉「死の哲学」と「無の思想」、西部邁の死を巡って

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  33. [本よみうり堂]安楽死を遂げるまで 宮下洋一著 小学館 1600円…湧き上がる疑問、追体験
    2018年2月18日5時0分

      評・森 健(ジャーナリスト)

     「15、16、17秒……、そして20秒が経過した時、老婦の口が半開きになり、枕にのせられていた頭部が右側にコクリと垂れた」

     著者の目前で英国人の老婦(81)は命を絶った。数分前まで笑顔で語っていた女性。著者は呆然ぼうぜんと考える。思いとどまるよう説得すべきではなかったか。そもそも安楽死とは何か――。

     そんな問いを胸に欧州在住のジャーナリストが安楽死の実態を各国に取材したのが本書だ。

     明日本当に死んでもいいのか。そうストレートに問う著者に、膵臓すいぞうがんを患った68歳の元医師のスウェーデンの女性はきっぱりと答える。

     「なぜ、あと何カ月も耐え難い痛みを我慢して生きなければならないのですか」

     その女性は翌朝本当に他界した。

     著者は自ら死を選んだ遺族や関係者を訪ねてオランダやベルギー、米国へ足を運ぶ。認知症を苦に致死薬を飲む。躁そううつ病に苦しんだ末に自殺幇助ほうじょを選ぶ。動画サイトで自死を宣言し他界する。ときに壮絶、ときに切ない安楽死のありようは読む者の心を揺さぶらずにおかない。

     本書の特徴は、著者が取材を進めた時系列で描いていることだ。著者は湧き上がる疑問を取材の進行とともに提示しながら、次の現場へと赴く。死期が迫っていない人や、昏睡こんすい状態で意思表示できない患者は安楽死すべきでない、医師であるなら最期まで治そうと努力するのが使命ではないのか――。そんな疑問が順々に出されることで、読者は法的、倫理的問題を著者の追体験のように理解していくことができる。

     安楽死を巡る取材の終わりに著者は日本に戻ってくる。死さえも個人の権利と捉える欧米と異なり、積極的安楽死は違法とされ、「個人」が「家族」という土台の上に存在している日本。死は個人のものか――そんな深い問いを抱え、過去の事件の当事者にも問いを投げかける。著者の考察からは、生と死、社会のありように思いを巡らせることになるだろう。

    ◇みやした・よういち=1976年長野県生まれ。ジャーナリスト。著書に『卵子探しています』。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180217-118-OYTPT50455

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    1. 「安楽死」という「自殺」…

      だが「自殺」というのは、言葉を変えた「殺人」ということでもある。

      他者を殺すことは犯罪だが、自分を殺すことは倫理的道徳的に「罪」ではないのか?

      「自殺」は「選択可能」な事柄として、すでに存在してはいる。

      これからを生きようとするものにとってそれは、なにがしかの均衡や調和を乱すものとしてあるというのもまた事実である。

      ま、自殺する自由くらいは認めてやりたいと思うところもあるとはいうものの…

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  34. 102歳自殺 原発事故一因と認め東電に賠償命令 福島地裁
    2月20日 18時04分

    東京電力福島第一原発の事故のあと、福島県飯舘村の当時102歳の男性が自殺したのは事故によって避難を強いられたためだと遺族が訴えていた裁判で、福島地方裁判所は原発事故が自殺の一因となったと認めて東京電力におよそ1500万円の賠償を命じました。

    福島県飯舘村の住民で当時102歳だった大久保文雄さんは、7年前の原発事故の1か月後に、村が計画的避難区域に指定されることになった翌日に自殺し、これについて遺族が、避難を強いられ追い詰められたためだったとして、東京電力に慰謝料など6000万円余りの損害賠償を求めました。

    裁判では、自殺と原発事故に因果関係があるかどうかなどが争われました。20日の判決で、福島地方裁判所の金澤秀樹裁判長は、原発事故で長期の避難が予想され帰還の見通しがたたないなど大久保さんが強いストレスを受けていたと見られるとして、原発事故が自殺の一因になったと認めました。

    そのうえで「大久保さんは100年余りにわたって築いた村での生活の根幹を失い大きな喪失感を抱いていた」などとして東京電力に1520万円の賠償を命じました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180220/k10011336371000.html

    https://koibito2.blogspot.jp/2017/04/2011311-fukushima-2.html?showComment=1519117770042#c3872602600890732477

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  35. ツイッター社 自殺助長の投稿を禁止 違反者はアカウント凍結も
    2月21日 16時19分

    神奈川県座間市のアパートで9人が遺体で見つかった事件を受けて、自殺に関する書き込みへの対応を検討してきたツイッター社は、21日、利用規約の表記を一部変更し、自殺を助長する投稿を明確に禁止するとともに、違反した場合にはアカウントの凍結を含めた措置をとると発表しました。

    この事件では、容疑者がツイッターで「自殺を手伝う」とか「一緒に死にましょう」などと投稿し被害者と知り合っていて、ツイッター社はこうした書き込みへの対応を専門家を交えて協議してきました。

    その結果、ツイッター社はこれまでに自殺をほのめかすことばをサイト内で検索したり、書き込んだりした人に対しては相談機関の連絡先が自動的に表示されるよう仕様を変更しています。

    さらに21日、利用規約の表記を一部変更し、自殺や自傷行為を助長する投稿を明確に禁止するとともに違反した場合には、アカウントの凍結を含めた措置をとると発表しました。

    禁止する投稿の例としては「自殺の方法を教えたり、集団自殺や自殺ゲームに参加したりするなど、自らの命を絶つ行為を助長または推奨する」などとあげています。

    また、アカウントの凍結を含めた措置をとるケースとしては、利用者から規約に違反した投稿があると通報を受け、ツイッター社がそれを書き込んだ人に対し、ツイートの削除を要請しても、投稿が繰り返されたり、削除されなかったりした場合などとしています。

    ツイッター社の日本法人は、「事件には大きなショックを受け、これまで社内外で話し合いを重ねてきました。利用者に役立つプラットフォームであるよう今後も引き続き改善を続けて参ります」とコメントしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011337551000.html

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  36. 俳優の大杉漣さん死去
    2月21日 20時42分

    北野武監督の作品など、数多くの映画やドラマに出演し、幅広い役柄を演じる演技派として活躍していた俳優の大杉漣さんが亡くなりました。66歳でした。

    大杉さんは徳島県の出身。20代のとき、東京で劇団に入団し、俳優として本格的な活動を始めました。

    ロマンポルノの作品やVシネマに出演したのち、40代で、北野武監督の映画「ソナチネ」の、凄みのある暴力団幹部の役をオーディションで射止め、演技派として知られるようになりました。

    これがきっかけで、映画界で次第に知名度を増していき、北野監督の作品には、映画「HANAーBI」や「アウトレイジ最終章」などに出演して、常連となりました。

    テレビドラマでも、NHKの連続テレビ小説「どんど晴れ」や「ゲゲゲの女房」など出演があいついだほか、バラエティー番組でもコミカルな一面を見せて、幅広い世代の人気を博していました。

    また、3月放送予定のNHKスペシャルでも、福島第一原子力発電所の事故当時の所長役を演じるなど、ごく最近まで、俳優としての活動を続けていましたが、66歳で亡くなりました。

    大杉さんは自身のブログに、3日前の2月18日の早朝にも猫の写真を載せるとともに、メッセージをつづっていました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011337991000.html

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    1. 死因についてまったく触れられていないのが気になる…

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    2. 大杉漣さんが急死 66歳 急性心不全 名バイプレーヤーとして人気
      2/21(水) 20:32配信 スポニチアネックス

       「ソナチネ」や「HANA―BI」など、北野武監督(71)の映画をはじめ、数多くの作品で存在感を示した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名大杉孝=おおすぎ・たかし)さんが21日、急死した。66歳。徳島県小松島市出身。

       所属事務所が「弊社所属の大杉漣が、2018年2月21日午前3時53分に急性心不全で急逝いたしました」と公式ホームページで発表。葬儀は本人、家族の意向により親族のみで執り行う。

       大杉さんは現在テレビ東京で放送中の連続ドラマ「バイプレーヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(水曜9・54、全5話)に出演中だった。名バイプレーヤーの突然の悲報に芸能界には衝撃が走った。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180221-00000138-spnannex-ent

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    3. 「大杉漣」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E5%A4%A7%E6%9D%89%E6%BC%A3

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    4. 2018.2.21 20:54
      俳優の大杉漣さんが死去 66歳 名脇役として活躍 食事後に腹痛訴える

       映画「ソナチネ」など、名脇役として数多くの映画やドラマで活躍した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名・孝=たかし)さんが21日午前3時53分、急性心不全で亡くなったことが分かった。所属事務所が発表した。66歳だった。

       テレビ東京によると、20日は同局系ドラマ「バイプレイヤーズ」の撮影に参加。午後9時に撮影を終え、共演者らと食事に行き、ホテルの部屋に戻った後で腹痛を訴えたという。その後、タクシーで救急病院に搬送され、病院で死去した。

       昭和26年生まれ。徳島県出身。49年、劇団「転形劇場」に入団。平成5年、北野武監督の映画「ソナチネ」で暴力団幹部の役をオーディションで射止め、独特の存在感で注目された。以後、「HANA-BI」「アウトレイジ 最終章」などに出演し、北野作品に欠かせない俳優に成長。近年は、映画「シン・ゴジラ」、テレビドラマ「銭の戦争」、バラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」など幅広く出演。11年に「HANA-BI」で、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した。
      http://www.sankei.com/life/news/180221/lif1802210056-n1.html

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    5. 俳優の大杉漣さんが死去 ドラマ撮影後、腹痛訴え搬送
      2018年2月21日21時37分

       映画「ソナチネ」、テレビドラマ「バイプレイヤーズ」など、渋い脇役として数多くの作品に出演した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名大杉孝〈おおすぎ・たかし〉)さんが21日午前3時53分、急性心不全で亡くなった。66歳だった。所属事務所が21日発表した。葬儀は親族で行う。

       徳島県小松島市生まれ。演劇活動から映画デビューし、93年に北野武監督の「ソナチネ」で注目を集めた。16年の映画「シン・ゴジラ」では総理大臣役を務めた。放送中のテレビ東京系のドラマ「バイプレイヤーズ もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」にも出演。同社によると、同ドラマ撮影後の20日深夜、腹痛を訴えて病院に運ばれていたという。
      https://www.asahi.com/articles/ASL2P6X52L2PUCLV02N.html

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    6. 松重豊さんと病院へ、共演者に見守られ最期 大杉漣さん
      2018年2月22日00時00分

       21日未明に急死した俳優の大杉漣さんは、出演中の連続ドラマ「バイプレイヤーズ」(テレビ東京系、水曜放送)の千葉県内での撮影を終えて、ホテルに戻ったところ、体調の不良を訴えたという。

       テレビ東京によると、大杉さんは前日の20日、室内を中心に一部野外でも撮影をした。予定通りに午後9時ごろ終え、共演者と食事を済ませ、午後11時ごろホテルに戻った後、腹痛を訴えたという。

       共演者の松重豊さんとタクシーで病院に向かった。院内で、家族のほか、共演の松重さん、遠藤憲一さん、田口トモロヲさん、光石研さんや、制作スタッフが見守る中で、亡くなったという。

       同局は、20日の撮影中は普段通りだったと説明している。

       7日に始まった「バイプレイヤーズ」は21日、第3話を放送。収録は最終回の第5話の途中まで終わっており、第4、5話の放送は検討中という。

           ◇

       大杉漣さんが出演していたドラマ「バイプレイヤーズ」を放送するテレビ東京は21日、共演者のバイプレーヤーズ一同(遠藤憲一さん、田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん)名で、以下のコメントを発表した。

       余(あま)りにも突然のことで、メンバー一同、まだ現実を受け入れられないでいます。「バイプレイヤーズ」という実名を晒(さら)した上でのドラマで、そのリーダーであり、精神的な支柱でもあった大杉さんが突然いなくなるという喪失感は計り知れません。

       しかし最後の日まで、役者として現場に立ち、みんなを笑わせ続けていました。永遠に我々の目標であり、憧れでもある漣さんを、一同、心から誇りに思います。

       お疲れ様でした。どうか、安らかにお休み下さい。

       漣さん、ありがとうございました。

       バイプレイヤーズ一同  遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研
      https://www.asahi.com/articles/ASL2P7KVPL2PUCLV02Q.html

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    7. >あの大杉漣さんが亡くなったって話題ですが、ちょうど1週間前に「大杉漣の死亡日は」とだけ知恵袋に質問され、よく見ると「事件、事故」のタグ。さらに怖いのがこの人がこの質問しかしていないこと。
      https://twitter.com/ki_ki_010/status/966291052532416512

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    8. 大杉隼平photographer‏
      @shumpeiohsugi

      父。大杉漣が他界しました。あまりに突然の事でまだ信じられません。最後に立ち会うこともできず、ありがとうございます。を伝えることもできませんでした。病院に連れていって下さった松重さん。遠藤さん、田口さん、光石さん、本当に親父は皆さんの事が大好きでした。ありがとうございます。
      https://twitter.com/shumpeiohsugi/status/966475287369195520

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    9. >21日午前3時53分、急性心不全で亡くなった

      >20日深夜、腹痛を訴えて病院に運ばれていた


      服毒自殺でも図ったのかな?

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    10. 「腹痛 心不全 ヒ素」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E8%85%B9%E7%97%9B+%E5%BF%83%E4%B8%8D%E5%85%A8+%E3%83%92%E7%B4%A0

      削除
    11. 「大杉漣 ヒ素中毒」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E6%9D%89%E6%BC%A3+%E3%83%92%E7%B4%A0%E4%B8%AD%E6%AF%92

      「大杉漣 緊急取調室 薬物による中毒死」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%A7%E6%9D%89%E6%BC%A3+%E7%B7%8A%E6%80%A5%E5%8F%96%E8%AA%BF%E5%AE%A4+%E8%96%AC%E7%89%A9%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E4%B8%AD%E6%AF%92%E6%AD%BB

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    12. 大杉漣さん急逝、関係者「最後まで役者だった」
      2018年2月22日15時16分

       俳優の大杉漣さん(66)が21日急逝し、衝撃がテレビや映画関係者に広がっている。

       大杉さんはテレビ東京系のドラマ「バイプレイヤーズ」のロケ先で急逝。病院で最期をみとった共演者の松重豊さんらは「最後まで、役者として現場に立ち、みんなを笑わせ続けていました。心から誇りに思います」と連名でコメントした。同局は、今後の放送については検討中という。日本テレビ系のバラエティー「ぐるぐるナインティナイン」で共演しているナインティナインの岡村隆史さん、矢部浩之さんは「包み込む優しさ、沢山たくさんの気遣いに感謝しかありません」とコメントした。同局によると、最後の出演となった22日夜の放送は予定通り行うという。

       大杉さん出演の映画「予兆 散歩する侵略者 劇場版」をベルリン国際映画祭に出品中の黒沢清監督は21日、現地での記者会見で、「ずいぶん前から、僕の映画に出てくれている仲の良い俳優。大変ショックを受けている」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180222-118-OYT1T50105

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    13. 大杉漣さん急死…66歳 名脇役、「HANA―BI」
      2018年2月22日5時0分

       北野武監督の「HANA―BI」など映画やテレビドラマで存在感を発揮した俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名・孝=たかし)さんが21日午前3時53分、急性心不全で死去した。66歳だった。告別式は近親者で行う。

       大杉さんは20日、千葉県内でテレビ東京系の連続ドラマ「バイプレイヤーズ」の撮影に参加。同局によると、同日深夜、宿泊先で腹痛を訴えて病院に運ばれ、共演者やスタッフに見守られ、息を引き取ったという。

       徳島県出身。1974年、沈黙劇で知られた劇団「転形劇場」に入団。93年、オーディションに合格して北野監督の「ソナチネ」に出演。一躍注目を集め、98年公開の同監督の「HANA―BI」や崔洋一監督の「犬、走る DOG RACE」などが高く評価されて多数の助演男優賞に輝いた。すごみのある悪役から人間味あふれる父親役まで、多様な役柄を自在に演じ分けた。2016年の映画「シン・ゴジラ」には首相役で出演した。

       サッカー好きとして知られ、バラエティー番組でも親しまれた。今年2月からは、名脇役が本人役で登場する「バイプレイヤーズ」に出演。本紙の5日の取材に対し、「脇でも主役でもどっちでも大丈夫って気概がないといけない。その中でどうやって『大杉漣』ってものを残すかが大事」と力強く話していた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180222-118-OYTPT50107

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    14. 「おなかが痛い」と訴えた大杉さん 心不全の前の「放散痛」か
      2/23(金) 7:41配信 スポニチアネックス

       21日、急性心不全のため死去した俳優の大杉漣さん。出演中のドラマの収録後に共演者と夕食を共にし、ホテルの自室に戻ったところで腹痛に襲われたという。大杉さんの死因となった「急性心不全」は、心臓の機能が止まった状態を示す。原因の病気として、福田医院の福田伴男院長(横浜市)は「動脈硬化から血管が詰まっての心筋梗塞か、不整脈の一種である心室細動のどちらかがほとんど」と指摘した。

       心筋梗塞も不整脈も、心不全に至る前に「放散痛」という痛みが体の各所に生じることがある。大杉さんは「おなかが痛い」と訴えたが「みずおち、肩甲骨、腕、背中、歯など痛みはさまざまな場所に生じる。時には腰や脚が痛いと訴えた人が心筋梗塞の場合もあり、どこかが痛いと言う患者さんは心筋梗塞も疑うのが医者のセオリー」(福田院長)。高血圧、喫煙、飲酒、肥満、ストレスなどが原因となり、通常の健康診断の心電図や血液検査で予兆を発見することが可能。「冬場は患者が最も多い」(同)と寒い季節は要注意という。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180223-00000089-spnannex-ent

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    15. 異変から4時間で急逝した
      「大杉漣」はどうすれば助かったか
      ▼「非肥満」「非喫煙10年」「スポーツ愛好家」の落とし穴
      ▼生還「天海祐希」突然死「阿藤快」の生死を分けた分岐点
      ▼予兆がなくても今すぐ受けたい「心臓CT」「冠動脈CT」検査

      週刊新潮 2018年3月8日号
      http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20180301/

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  37. 〔防げ若者の自殺〕<1>「死にたい」SNSに氾濫
    2018年2月20日5時0分

    ◇SOS受け止める仕組みを

     自殺者の総数が減り続ける中、自殺する若者がなかなか減らない。若年層の死因のトップが自殺なのは、主要先進国で日本だけだ。若者の自殺を防ごうと、様々な団体が取り組みを進め、政府も対策強化に乗り出した。3月の自殺対策強化月間を前に、現状と課題を探った。

     神奈川県座間市のアパートで昨年10月、男女9人の遺体が見つかった事件。犠牲者の多くは自殺願望をツイッターでつぶやいたのがきっかけで、事件に巻き込まれた。政府は12月、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で自殺を勧誘する投稿を削除する取り組みの強化など再発防止策を発表した。

     だが、SNSには今も「死にたい」「消えたい」と訴える若者の投稿があふれる。



     「生きる意味ってなに?」「なんかむなしい」――。福祉施設で働く大阪府の20代男性は、最近もツイッターでつぶやく。

     職場での頑張りを上司に評価されず、「仕事ができない」と言われ続けた。いつしか自暴自棄になり、手首を刃物で傷つける自傷行為を重ねたり、夜に眠れなくて睡眠薬や酒を多く飲んだりした。「ツイッターは自分のはけ口として使っている感じ。他の人に共感されると気持ちが楽になる」

     神奈川県の30代男性は、実家で引きこもりを続けながら、1日に何度もツイッターに書き込む。大学卒業時の就職活動に失敗。その後も不採用が続き、就活する気力を失った。「排除され、差別されて偏見を受ける社会では頑張ろうと思えるはずがない。でも一番の間違いはこの世界に生まれてきたことなのかも」などと社会への不満と自殺願望をつづる。

     ◇

     SNSにこうした投稿が氾濫するのはなぜか。若者の自殺を長年取材しているフリージャーナリストの渋井哲也さんは、「人と日常的に話をしたり、悩みを相談できたりする環境にない若者が増えている。誰かに話を聞いてほしい、あるいは問題を解決したいという思いで、SNSに向かっているのだろう」と分析する。

     「自傷行為をしたり『死ぬ』と言ったりしている人に限って、実際には自殺しない」という見方もよくされる。だが海外には、10代で自傷行為をした経験を持つ人がその後自殺する確率は、そうでない人の数百倍に高まるという研究もある。また、「死にたい」と思った人の4人に1人が、実際に自殺を図ったという疫学調査もある。

     「自傷行為や自殺をする人に共通する行動パターンは、つらい時に人に助けを求めないこと。一人で悩むことが最も自殺のリスクが高い」。国立精神・神経医療研究センター部長の松本俊彦さんは指摘する。「SNS上に苦しい心境を書き込むことは『このつらさを理解してほしい、助けてほしい』というSOSの発信。このSOSをうまく受け止める仕組みを作るべきだ」

     現代の若者は、電話や対面での相談窓口にはなかなか接触しない。松本さんは、「『死にたい』と投稿する若者の中には様々な心の健康面の問題を抱えている人も少なくない。SNSを活用した相談窓口を整備し、最終的にソーシャルワーカーや精神科医などによるリアルな支援に結び付け、チームでサポートしていく手法が若者の自殺防止には有効だろう」と強調する。

     ◇15~34歳の死因1位

     ◇実態調査や対策に遅れ

     国内の自殺者数は、経済状況が悪化した1990年代後半に急増し、98年に初めて3万人を超えた。その後は高止まりしていたが、2010年以降7年連続で減少し、16年には2万1897人となった。

     ただ、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)を年代別に見ると、50代が09年から16年にかけて4割近く下がるなど、中高年層の減少が目立つ。20代の減り幅はそれより小さく、10代は変化が見られない。15~34歳を対象にした国際比較でも、他の主要先進国の死因の1位は「事故」だが、日本だけは「自殺」がトップだ。

     こうした問題を受け、国は17年7月、自殺対策基本法に基づき、具体的な政策目標を掲げた「自殺総合対策大綱」を改定。若者対策として、学校現場で悩みやストレスへの対処法を身に付けるための教育(SOSの出し方に関する教育)の推進や、SNSを活用した相談体制作りなどを盛り込んだ。

     ただ、全国精神保健福祉連絡協議会会長の竹島正さんによると、日本の若者向けの対策は先進国の中でまだ遅れているという。自殺対策自体、欧米で発展してきた経緯があり、これらの国々では日本に先んじて高齢者の自殺率が低下。若者対策に焦点が当たるのも早かった。「精神保健の視点を含めた、若者や社会的弱者向けの自殺予防対策や実態調査・研究などでは、日本はまだまだ及んでいない」と指摘する。

    ◇意見募集

     若者の自殺に関するご意見をお寄せください。住所、氏名、職業、年齢、連絡先を書き、〒100・8055読売新聞東京本社生活部「若者自殺防止」取材班へ。ファクス(03・3217・9919)、メール(kurashi@yomiuri.com)でも受け付けます。

     ◇

     相談先としては、「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570・064・556)や、自殺総合対策推進センターサイト内の「いのち支える相談窓口一覧」(http://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php)などがある。

    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180219-118-OYTPT50484

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    1. [防げ 若者の自殺]<2>電話よりLINE 相談増加
      2018年2月21日5時0分

      ◇文字だけ 悩み把握に課題も

       「何もやる気が起きなくて……。親が死んだら、どうやって生きていけばいいのか、すごく不安です」「ご両親以外に相談できる親戚や知人はいますか」――。

       無料通信アプリ「LINE」によるチャットが進む。東京都内で今月11日に開かれた、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用した若者の悩み相談に関する研修会。約50人の参加者は若者役と相談員役に分かれ、LINEでやりとりした。

       自殺対策強化月間の3月、厚生労働省はSNSによる若者の悩み相談事業を、全国13の民間団体に委託して初めて実施する。研修会は、この民間団体に向けて行われた。

       文部科学省も2018年度、SNSを活用した子どもの悩み相談事業を行う。都道府県や政令指定都市など計25自治体を対象に費用を助成する。

           ◇

       国がこうした事業を推進するのは、SNSを日頃利用する現代の若者にとって、電話よりも相談の受け皿になりやすいからだ。例えば、「日本いのちの電話連盟」に加盟する全国49の団体に、16年に寄せられた電話のうち、30歳未満の相談は全体の1割に過ぎなかった。

       一方で、SNS相談の効果は既に一部で確かめられている。長野県が昨年9月、LINE社と協力し、県内の中高生を対象にLINE相談を2週間行ったところ、547件の相談があった。県教委の電話窓口で1年間に受ける子どもからの相談件数の2倍強に上った。

       大津市も昨年11月以降、全市立中学校の生徒向けにいじめなどのLINE相談を導入。1日当たりの相談件数は既存の電話窓口の約10倍だ。

           ◇

       課題もある。表情も見られず、声も聞けないSNS相談で、悩みを十分に把握できるのかという点だ。

       厚労省の17年版自殺対策白書によると、30歳未満の自殺原因や動機では、精神疾患などの「健康問題」が最多。職場の人間関係や仕事疲れといった「勤務問題」、進路の悩みなどの「学校問題」も目立ち、これら複数の要因が絡み合って自殺につながることも多い。こうした複雑な悩みを、文字だけのやりとりでうまく引き出し、軽減させるのは簡単ではない。

       SNS特有の注意点もある。電話相談などでは、相手の悩みに共感するような受け答えが有効とされる。だが、11日の研修会の講師を務めた公益財団法人関西カウンセリングセンター(大阪市)の臨床心理士、宮田智基さんは「SNSの場合、『つらい』という訴えに『つらいんですね』などと返すと、相手をかえっていら立たせることもある」と指摘。「相手の感情を反射的に繰り返すより、対話をリードする質問が有効」と助言する。

       大津市のLINE相談に関する検証会議座長を務める佛教大学教授の原清治さん(教育社会学)は、「勇気を出して相談しても対応が満足できなければ、もう相談して来なくなる。SNSは各種相談窓口への入り口。電話や対面での窓口に導けるスキルを持った相談員の育成が急務だ」と訴える。

           ◇

       意見募集 若者の自殺に関するご意見をお寄せください。住所、氏名、職業、年齢、連絡先を書き、〒100・8055読売新聞東京本社生活部「若者自殺防止」取材班へ。ファクス(03・3217・9919)、メール(kurashi@yomiuri.com)でも受け付けます。

           ◇

       厚生労働省は27日、SNS相談を行う各団体の窓口などについて、ヤフーの特集ページに掲載する。また、LINEを活用した相談事業は3月1日、LINEのアプリ内で情報発信される予定。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180220-118-OYTPT50442

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    2. [防げ 若者の自殺]<3>居場所を作り自立後押し
      2018年2月22日5時0分

       ◇対象者の友人、恋人もサポート

       「おはよう。具合はどう?」。東京・多摩地区のアパートを利用したグループホーム「キキ」で、NPO法人「東京フレンズ」理事長の西隈亜紀さんが入居者に声をかけた。

       キキは、障害者総合支援法の「共同生活援助」という福祉サービスに基づいて運営する施設。精神疾患や発達障害などがある19~30歳の男女6人が個室で暮らす。リストカットや大量服薬など自傷行為や自殺未遂の経験者もいる。毎朝、作業所などに出かける前に、西隈さんらスタッフのいる「交流室」に顔を出すことが決まりだ。連絡がない場合、スタッフが電話などで安否確認する。

       西隈さんは精神科病院のソーシャルワーカーとして10年以上働いた。そこで見たのは、心のケアが必要な10代の若者が自宅に帰ることもできず、「社会的入院」を余儀なくされている現実だ。「児童養護施設も障害者施設もこうした若者の受け入れに消極的で、退院させたくても、安心して暮らせる『住まい』が見つからない。ならば自分で作ろう」と、2013年にキキを設立した。

       現在の6人の入居時の平均年齢は21歳。入居期間は最長3年間。その間、不安や寂しさを訴える若者の声に耳を傾け、一緒に食事するなどして信頼関係を作り、自立した生活ができるよう支援する。これまでに8人が退去し、多くは一人暮らしを続け、結婚した人もいる。「心のケアが必要なのに行き場のない若者は多い。彼らを受け入れる施設が他にも増えてほしい」と西隈さんは話す。



       夜の街をさまよう女子中高生らの支援を続けている一般社団法人「コラボ」は、15年に緊急避難的な「一時シェルター」を、16年には「中長期シェルター」をそれぞれ設けた。虐待や性暴力被害を受けるなどして帰る場所をなくした少女らが宿泊している。

       代表の仁藤夢乃さんは高校時代、家庭の事情から自宅に帰れず、東京・渋谷の街をさまよった経験がある。「居場所がなく『死にたい』『消えたい』と話す女子中高生も、暖かい部屋でご飯を一緒に食べながら話をすると落ち着くことも多い。若者の自殺を防ぐには、信頼できる大人の存在と、安心できる居場所が必要」と強調する。



       心のケアが必要な人を身近で支える友人や恋人のサポートも重要だ。NPO法人「ライトリング」は、支え手を対象にした講座を開き、支える相手との適度な距離感や傾聴の仕方などを教える。

       茨城県の男性(30)は5年前にこの講座に参加した。一緒に暮らす交際相手の女性(31)はうつ症状があり、男性が仕事で疲れて寝ている間にリストカットをすることもあった。「彼女を支えたいが、このままでは共倒れになってしまう」と悩んだ。

       男性は講座で、同じ境遇の人たちと接し、励まされた。また、代表理事の石井綾華さんから「自分の全てを犠牲にせず、できることとできないことをはっきり伝えた方が適切な距離感を保てるようになる」などと言われ、肩の荷が下りたという。その後、2人は結婚し子どももできた。

       居場所作りや寄り添いなど自殺の防止活動に取り組む民間団体の存在は貴重だ。ただ、自殺総合対策東京会議座長で精神科医の大野裕さんは、「多くの団体は資金や人手が足りず、十分に活動できていないのが現状だ」と指摘。「行政は財政面でも人材面でも、より積極的にサポートする必要がある」と訴える。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180221-118-OYTPT50494

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    3. [防げ 若者の自殺]<4>いじめの兆候見逃さない
      2018年2月23日5時0分

       ◇「我慢せずSOS」指導

       ◇専門教員を配置

       「嫌なあだ名を付けられる、人前でからかわれる、無視される……。そんなことをされた経験はありませんか?」。東京都足立区内の小学校で8日、保健師が6年生約60人に語りかけた。「これらはいじめの可能性があります。一人で我慢せず、信頼できる大人に相談して」

       足立区が区内の学校で行っている特別授業「自分を大切にしよう」の一コマだ。いじめ防止と連動した自殺予防教育で、悩みがある時や友人が悩んでいる時、どうSOSを出すかを教える。こうした「SOS出し方教育」は注目を集め、国が2017年に改定した「自殺総合対策大綱」でも推進することが明記された。

       11年に市立中学2年の男子生徒がいじめ自殺した大津市は13年度以降、いじめの兆候を見逃さないための専門教員を、市内のほぼ全ての小中学校に配置した。市が16年度に認知したいじめの件数は12年度の6倍超となった。市は「件数の増加は、いじめを早期にきちんと把握した証拠。そこから解決に導けば、重大な事案の発生を防げる」とする。



       こうした取り組みが広がる中でも、いじめ自殺は後を絶たない。文部科学省の「問題行動調査」では、16年度に自殺した児童生徒でいじめが原因に含まれたのは10人(速報値)。前年度より1人増えた。

       子どものSOSを受け止めるべき学校側の姿勢に問題のあるケースもある。仙台市では14年秋から17年春までに、いじめを受けていた市立中学の男子生徒3人が相次いで自殺したが、3人目の事例では、生徒への教諭2人からの体罰が発覚。文科省は「体罰がいじめを助長した可能性がある」と非難した。

       三重県のパート女性(25)は中学1年の1年間、同級生の女子らから物を投げられるなどのいじめを受けたが、教師は止めてくれなかったという。「先生は忙しいので、なるべく関わりたくなかったのではないか」と振り返る。

       体験学習を中心とした教育を実践する学校法人「きのくに子どもの村学園」(和歌山県)理事長の堀真一郎さんは、「教師は授業だけでなく書類作成や部活指導などに追われている。子どもにしっかり向き合い、心を通わせなければ、いじめをなくすのは難しい」と指摘。「時間や裁量を与え、子どもの教育についてじっくり考えられる環境を整えるべきだ」と提言する。



       13年に成立した「いじめ防止対策推進法」は、いじめ自殺が疑われるなど重大事態では、教育委員会などに調査組織の設置を義務化した。調査の徹底が新たな自殺防止につながるとの考えだ。ただ、うまく機能しない例もある。

       東京都教委の調査組織は昨年9月、15年9月に自殺した都立高校1年の男子生徒の理由として、「いじめがあったと判断するのは困難」とする報告書をまとめた。遺族側はただちに再調査を求め、いじめとの関連を認めたNPO法人の独自報告書も提出した。

       再調査を決める権限は知事にある。高校生が自殺した山口、鹿児島両県では、知事が昨年12月、遺族の要請後約2週間で再調査を決めた。

       だが、都は再調査すべきかどうかの検証を大学教授ら外部に依頼。昨年11月以降、7回の会合を重ねたが、結論はまだだ。男子生徒の遺族は「息子が生きていれば、来月が卒業式。知事は早く再調査をしてほしい」と訴える。

       自殺した生徒の無念さ、遺族の苦しみに寄り添う姿勢が、行政と教育現場には欠かせない。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180222-118-OYTPT50419

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    4. [防げ 若者の自殺]<5>遺族 「命の大切さ」講演
      2018年2月24日5時0分

       ◇親が自助グループ 思いを語り合い発信

       「どんなにつらい過去でもなかったことにはできない。悲しみは乗り越えるものではなく、一生抱えていくもの」。子どもに先立たれて苦しむ親たちに、南山みどりさん(64)が優しく語りかける。自死で子どもを亡くした親の集い「あんじゅ」。月1回、横浜市内で語り合いの会を開き、十数人が参加する。

       代表の南山さんは1996年、次男(当時21歳)を亡くした。暴走族とのトラブルに巻き込まれた子どもらを助けたことで、次男は逆恨みされ、リンチを受けて大けがをした。警察への相談後も「家族にも報復する」と脅され、次々トラブルに巻き込まれた。

       「しっかりしなさい!」と叱責しっせきすることが増えた南山さん。約2か月後に次男が自ら命を絶ってしまったことで、自責の念に長年苦しんだが、子を失った親が集える場をと、2010年、「あんじゅ」をつくった。

       神奈川県の女性は、いじめを受けていた高校1年の長男を12年に自死で亡くした。インターネットで「あんじゅ」の存在を知り、「わらをもつかむ思い」で参加。同じような立場の人に囲まれ、安心して胸中を話すことができた。

       「自死に対する偏見は根強い。『子どもを死なせた親』と言われ、どんなに頑張っても自分の存在を否定されているような感じがして、人と関わるのがつらい。ここは本音を語って思い切り泣くことができ、素の自分になれる」と打ち明ける。

           ◇

       こうした自死遺族の自助グループの先駆けは、仙台市の田中幸子さん(68)の「藍の会」だ。

       警察官だった田中さんの長男(当時34歳)は05年、大きな交通事故を担当し、長時間労働の末、自死した。遺族同士が思いを語り合うと心が落ち着いたことから、田中さんは06年に「藍の会」を設立。さらに08年、「全国自死遺族連絡会」をつくると、各地で自助グループが誕生した。

       連絡会代表理事として、全国約40団体約3200人の会員が情報を共有できる場をつくり、「全国自死遺族フォーラム」を毎年開催。昨年改定された自殺総合対策大綱の検討会委員も務め、遺族の声を発信し続ける。「目標は自死をなくすこと」と強調する。

           ◇

       子どもや若者の自殺防止に取り組む遺族もいる。

       川崎市の篠原真紀さん(51)は10年、当時中学3年の次男、真矢まさや君をいじめによる自死で失った。いじめられている友人をかばっているうちに自身が標的になり、遺書には「困っている人を助ける。人の役に立ち優しくする。それだけを目標に生きてきました」「友だちのことを護まもれなかった」とつづられていた。

       「息子の死を無駄にしてはいけない」。篠原さんは、夫とともに全国の学校などで、いじめの悲惨さや命の大切さを訴える講演活動を始めた。昨夏には一般社団法人「ここから未来」を設立、さらに活動に力を入れる。真矢君は生きていれば、現在22歳。「同じ悲しみが繰り返されない社会にしたい」。遺影を前に決意を新たにした。(おわり)

       (栗原渉、竹之内知宣が担当しました)

           ◆

       【自死】 亡くなった人の尊厳を守り、偏見をなくしたいとの思いから、遺族の多くは「自殺」を自死と言い換えるよう求めている。島根、鳥取県など公文書の表現を原則として自死に統一した自治体もある。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180223-118-OYTPT50530

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    5. [防げ 若者の自殺]<読者の反響> 「助けて」 悩みを話す大切さ
      2018年3月2日5時0分

      ◇兆候気づかず 苦しむ遺族

       自殺する若者がなかなか減らない現状と課題を追った連載「防げ 若者の自殺」(2月20~24日)には、約80通の反響が手紙、メールなどで寄せられた。家族を自死で亡くした遺族や若い頃に自殺未遂を経験した人らから、自殺する人の心境を把握する難しさ、悩みを周囲に打ち明ける重要性を訴える声が相次いだ。

       連載では、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に「死にたい」と投稿する若者が続出する実態を紹介。一方、自殺を防ぐための国や自治体、民間団体、教育現場、遺族などの取り組みも伝えた。これに対し、10代半ばから80代までの幅広い世代が意見や感想を寄せた。

       千葉県の会社員女性(27)は「20歳の頃、日々自殺したいと考えていた」とメールに記した。「父親から愛されていないと感じ、世界の全てに絶望するようになった」という。救ってくれたのは大学のサークル仲間だ。「『死にたい』と打ち明けても、笑わずに『死なないで』と話を聞いてくれる人がいたからこそ、今生きています」とつづった。

       国は今月、SNSを活用した相談事業を始めた。この点について、女性は「死にたいと考える人にとって、誰かに話をすることは本当に大切。ぜひ普及してほしい」と期待を込めた。

       うつ病を患う愛媛県の会社員男性(27)は「もっと前からSNS相談が存在したら、自分の症状もこれほど悪化しなかったかもしれない」と打ち明けた。男性は発症の初期に病気について友人に相談したが、友人が大企業で活躍する近況を聞いて逆に劣等感にさいなまれ、人に相談する難しさを感じたという。

           ◇

       若い頃に自殺未遂や身内の自死を経験した人からの体験談も寄せられた。

       宮城県の主婦(36)は14年前、大学卒業時の就職活動で内定が一つも取れず、絶望に打ちひしがれた。「自分の弱いところを他人に見せたくない」と誰にも相談せず、カフェイン入り錠剤1箱分をのみ、一時意識不明になった。

       今は小学生の娘の母となり、「子どもを自殺で失うことほど親にとってつらいことはない」と痛感する。自殺を考える若者に「『助けて』と言えば、必ず助けてくれる人がいる。自殺を実行に移す前にどうか、家族や友人に直接相談してほしい」と呼びかけた。

       滋賀県の主婦(30)は10年前、3歳年上の兄を自死で失った。その兆候に家族は全く気づかず、「どうして助けられなかったのか」と苦しみ、自身も心療内科に通院した。「兄は対人関係が苦手で、職場になじめなかったのかもしれない。自殺を選ぶのはうつ病にかかっている時が多い。世間の目を気にせず、気軽に精神科などに通院できる社会になってほしい」と訴えた。

           ◇

       現代社会への問題提起も多かった。友人ら2人を相次いで自死で亡くした東京都の女性(27)は「時折、仕事の忙しさに押しつぶされそうになると、2人の自死が脳裏をかすめる」とメールを寄せた。「2人も仕事などに忙殺されて絶望したのではないか。『忙しい』社会構造から脱却しない限り、抜本的な自殺対策は困難を極める」と指摘した。

      ◇多様性に目を向けて

       教育評論家の尾木直樹さんの話

       若者の死因トップが自殺という現状は、未来を担うべき人々が「生」そのものへの意欲を失っているということ。国家の危機にもつながるこの問題の対処は喫緊の課題だ。

       居場所がなく、自己肯定感の低い子どもが増えているのは、自由や多様性を重んじない学校の構造的問題が大きく、いじめを生む要因となっている。「我が子がいじめを受けていて心配」と思ったら、学校に行かせないことが大切。地域の図書館など学校以外の居場所はたくさんある。学校に限らず、日本社会全体に同調圧力が強く、大人も子どもも生きづらい。個々の多様性に目を向ける社会に変えていかなければならない。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180301-118-OYTPT50355

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  38. 自殺予防相談、夜10時まで延長で3倍超…群馬
    2018年2月27日19時13分

     群馬県は26日、県こころの健康センターが設置する自殺予防の電話相談窓口に寄せられた相談件数が2017年度(12月末まで)、前年同期の3倍超となったことを明らかにした。

     午前9時~午後4時だった受付時間を昨年3月、午後10時まで延長したことが要因とみている。

     26日の県議会一般質問で県健康福祉部の川原武男部長が答弁した。県によると、学校や仕事が終わった後に電話をしてくる人が多いとみられ、16年度(同)に233件だった相談件数は17年度(同)、763件に増えた。

     同センターは「今後も対応していきたい」としている。相談は「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570・064・556)へ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180226-118-OYT1T50137

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    1. たぶん、本当に死ぬ気のやつは、そんなところに相談するとは思えんのだが…

      ま、「窓口」的には、仕事やってますのアリバイ作りが効率よくできているだけの話だな。

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  39. SNS自殺防止相談窓口 厚労省初、民間13団体に委託
    2018年2月28日5時0分

     厚生労働省は27日、3月の自殺対策強化月間に実施するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを使った相談事業の窓口を発表した。

     若者の自殺を防ごうと、厚労省が民間の13団体に委託して初めて行う相談事業。団体名や3月1日以降の相談可能日時などは、厚労省の自殺対策のサイト(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194961.html)で紹介している。

     13団体の大半は、無料通信アプリ「LINE」を利用する。その一つ、全国SNSカウンセリング協議会の相談窓口には、指定のQRコードからアクセスすることができる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180227-118-OYTPT50437

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  40. [追悼 西部邁]
    立川談四楼/「あいつは当然死んだ」

    波 2018年3月号|新潮社
    http://www.shinchosha.co.jp/nami/backnumber/20180227/

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  41. 橋田さん 安楽死、もう諦めた
    3/5(月) 23:28 掲載
    https://news.yahoo.co.jp/pickup/6274363

    橋田寿賀子さん「安楽死、もうあきらめました」

    ■渡る世間と安楽死:1

     『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』をはじめ、国民的なテレビドラマを手がけてきた脚本家・橋田寿賀子さん(92)は2016年、雑誌インタビューで「認知症になったり、身体が動かなくなったりしたら、安楽死したい」と発言し、大きな反響を呼びました。GLOBE1月号で安楽死を合法化しているオランダを取材した太田啓之記者(53)が、橋田さんにインタビュー。その1回目は、「日本人が求める安楽死のあり方」についてです。(朝日新聞デジタル)

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  42. 北島三郎さん次男が自宅で死亡…元歌手、病死か
    2018年3月7日13時26分

     歌手の北島三郎さんの次男で、元歌手の大野誠さん(51)が東京都調布市の自宅で死亡していたことがわかった。

     大野さんは一人暮らしで、発見時には死後1週間程度経過していた。警視庁調布署は病死とみている。

     同署幹部によると、3日午後9時頃、親族から「最近、連絡が取れない」と同署に相談があった。署員が調布市の自宅を訪ねたところ、大野さんが室内で倒れていて、その場で死亡が確認された。外傷などはなかった。

     大野さんは「大地土子とこ」名義で、父の北島さんが歌ったEテレのアニメ「おじゃる丸」オープニングテーマの作詞・作曲を手がけた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180307-118-OYT1T50072

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    1. 「おじゃる丸」といえば…

      「おじゃる丸 犬丸りん」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%8A%E3%81%98%E3%82%83%E3%82%8B%E4%B8%B8+%E7%8A%AC%E4%B8%B8%E3%82%8A%E3%82%93

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    2. 自殺後も放送は続く・・・「おじゃる丸」の犬丸りん先生が全然「まったり」できてなかった

      NHKでも長期にわたり放送されてきたおじゃる丸の作者犬丸リンさんが2006年に自殺という形で亡くなられていました。どのような経緯で亡くなられて、どうして放送が続いたのでしょうか?その経緯をまとめました。 更新日: 2016年04月12日
      https://matome.naver.jp/odai/2141754150889443901

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    3. 北島三郎さん次男、大野誠さん死去‥突然の訃報に驚きと悲しみの声

      歌手・北島三郎の次男で元ミュージシャンの大野誠さんが亡くなったことが7日、分かった。大野さんは、大地土子(とこ)のペンネームでNHK教育で放送されたアニメ「おじゃる丸」のオープニングソング曲「詠人(うたびと)」を作詞作曲した。 更新日: 2018年03月07日
      https://matome.naver.jp/odai/2152039590164397301

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    4. 北島三郎さんの次男、病死か
      都内自宅で発見、死後数日が経過
      2018/3/7 13:32
      ©一般社団法人共同通信社

       歌手北島三郎さんの次男大野誠さん(51)が東京都調布市の自宅で、3日に遺体で発見されていたことが7日、警視庁調布署への取材で分かった。外傷はなく病死とみられる。

       調布署によると、連絡が取れないため確認に訪れた親族と署員が、服を着たまま倒れている大野さんを見つけ、死亡が確認された。死後数日以上が経過していたという。家は施錠され、室内に荒らされた形跡はなかった。大野さんは1人暮らしだったとみられる。

       北島さんの曲の著作権を管理する「北島音楽出版」によると、大野さんは同社の役員を務め、ミュージシャンとして活動していた。
      https://this.kiji.is/343974924739920993

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  43. 厚生労働省
    @MHLWitter

    【「いのちつなぐFacebook」更新しました!】
    厚生労働省 自殺対策推進室が運用する「いのちつなぐFacebook」。つむぐ風景(67)は、今週の自殺対策と、『届いた先に』をご紹介しています。
    https://m.facebook.com/inochi.tsunagu.mhlw/ …

    https://twitter.com/MHLWitter/status/971312248311504903

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  44. 五木寛之「孤独死は恥ずかしいことではない」
    日本人よ、根無し草のように孤独であれ
    「ハフポスト」編集部 2018年03月10日
    http://toyokeizai.net/articles/-/211996

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    1. 《「幸せな人生」って、なんだろう。

      いい会社に入って、愛する人と出会い、結婚し、子どもを産み、定年まで勤め、退職金をもらって、老後はのんびり――。そんな「古き良き昭和」の人生は、もはや過去のものとなった。

      どんな大企業だって潰れるかもしれない。退職金だって無いかもしれない。生涯未婚率は過去最高となり、「ひとりで生きる」という選択も当たり前になってきた。

      これからの時代、私たちはどう生きればよいか。小説家の五木寛之さんは「根無し草のように、孤独であれ」と語る。そして「孤独死は悪いことじゃない」と説く。

      不安な時代を生き抜くヒントを、五木さんに聞いた。》

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    2. 《戦前のような観念的な偏見は未だにあります。「いい年して嫁にも行かない娘がいると恥ずかしい」みたいな親がいっぱいいますから。

      それでも、古い考えは音を立てて崩れつつあります。「結婚しない選択」も当然ありますよ。結婚をしないで子どもを産んでもいい。

      少子化問題を言う人もいますが、そもそも子どもを産んで、育てやすい環境ではない。保育園の待機児童問題など、社会制度の問題があります。

      アメリカやフランスでは、無痛分娩が普通のお産の半数以上になっているそうですね。

      かつては「出産の苦しみを乗り越えるからこそ、母は偉大」と説かれていました。「痛みをこらえて、あんたを産んだんだ」「お腹を痛めて産んだ子」という表現もあります。

      でも、苦痛が代償になって愛情が生まれるという発想は、歪んでいるようにも感じられます。》
      http://toyokeizai.net/articles/-/211996?page=5

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    3. >「飛ぶ鳥、あとを濁さず」「去るもの、あとを汚さず」の心構え。ひとりで生きて、ひとりで死ぬシステム、いうなれば「孤独死の文化」がまだできていない。
      http://toyokeizai.net/articles/-/211996?page=6

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    4. 《僕は昔、「行き倒れの思想」というのを説きました。できるだけ野生の動物のように生きて、群れから離れて、姿を見せないかたちで亡くなるのが望ましい… …という考え方です。

      これからの時代は、「死に方」というか「死ぬ作法」が大事だと思います。》

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    5. >人が産まれるときは、病院とか、助産師さんの手伝いが必要です。それなら、人が死を迎えるときの準備をする仕事も必要かもしれない。

      >精神的な意味でのケアをする牧師さんやお坊さんのような人達だけではなく、フィジカルな面で面倒を見てくださる方がいるとありがたい。

      >「大丈夫ですよ、安心してください。天国に行けますから」といわれるよりも……、まず「いま痛いのをなんとかしてください」って思うものです、人間は。
      http://toyokeizai.net/articles/-/211996?page=7

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    6. 《僕は「流されゆく日々」というエッセイを(日刊ゲンダイで)連載していますが、これは石川達三さんが雑誌『新潮』で連載していた「流れゆく日々」から名前をとりました。

      時代は流れていく。流行もどんどん変わっていく。でも、「自分はしっかり足を踏ん張って、不動の位置を保って、変わらないぞ」と。「流れゆく日々」は、そういう決意で書かれたものだった。

      でも、僕は「流れて行くんだったら、塵や芥と一緒に自分も海に向かって流れて行こう」と思った。それで「流されゆく日々」というエッセイをはじめました。

      どっちがいいとか、悪いとかっていうことじゃない。それはそれで、生き方として僕は尊敬しています。》
      http://toyokeizai.net/articles/-/211996?page=7

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    7. >「五十鈴川 清き流れはあらばあれ 我は濁れる水に宿らん」

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  45. 文春オンライン
    野村克也「沙知代は世界にただ一人しかいない」 - 2018/3/10
    http://bunshun.jp/articles/-/6489

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    1. >ずっと闘病していて亡くなるのと、突然死と、どっちがいいだろうと思うんだ。心の準備って、全くできてなかったから。こんなあっけない、簡単な最期ってあるのかな。闘病生活に付き合うのも辛いだろうけど、どうなんだろうね、ああいう死なれ方……。

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    2. >女が原因で球団を2回もクビになったのは、僕だけだな。
      http://bunshun.jp/articles/-/6489?page=3

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    3. >人間って厄介なのは、いるときは何も感じないんだよね。便利に使って、何の不自由もなくやってくれるから。いなくなって初めて、存在感やありがたみがひしひしと伝わってくるんだ。

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    4. 《奥さんの棺には、「幸せだったって言えるか」と問いかけました。答えてくれないのはわかってても、人間の一生ですから、やっぱり幸せな人生を送れるのが一番いいわけで。子どもに恵まれたことは、幸せだったと思いますけどね。

       そう考えると、僕は幸せな人生を送らせてもらいました。夫婦というのは不思議な縁で結ばれし関係で、本当のことは当人同士にしかわからない。「沙知代は世界にただ一人しかおりません」と言った気持ちは、少しも変わってませんよ。》
      http://bunshun.jp/articles/-/6489?page=3

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  46. 拳銃自殺の巡査の遺族 県に賠償求め提訴
    3月12日 17時45分

    横浜市の警察署で拳銃で自殺した25歳の巡査について、巡査の両親はパワハラなどで精神的に追い詰められていたのに、上司らが配慮せずに拳銃を持たせて勤務させたことが自殺につながったとして、神奈川県に賠償を求めて提訴しました。

    訴えを起こしたのは、平成28年3月、横浜市の泉警察署で拳銃で自殺した当時、地域課に所属していた古関耕成巡査(当時25)の両親です。

    訴えによりますと、古関巡査は上司や先輩から嫌がらせを受けていたうえ、自殺の数日前に業務のミスを厳しく叱責されて「お前はみんなから嫌われている」と言われたり、足を蹴られたりするなどのパワハラを受けたとしています。

    そのうえで、巡査が精神的に追い詰められていたのに上司らが配慮をせずに拳銃を持たせて勤務させたことが自殺につながったとして、神奈川県に対し5500万円余りの損害賠償を求めています。

    巡査の両親は会見を開き、「亡くなった経緯を警察に聞いても詳しいことは何も知らされませんでした。息子の名誉と人生を取り戻してあげたい」と話していました。神奈川県警察本部は「訴状を見ていないのでコメントは差し控えます」としています
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/k10011361881000.html

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    1. 自殺は卑怯だが、誰かの自殺を他人のせいにするのはもっと愚劣な卑怯…

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    2. 助けられなかった自分の「悔い」を、他人へ責任転嫁するようなもの。

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  47. ホテルで死亡の女子高生と46歳男性は自殺か 埼玉 越谷
    3月12日 17時47分

    11日夕方、埼玉県越谷市のホテルの部屋で10代の女子高校生と46歳の男性の合わせて2人が死亡しているのが見つかりました。警察は、遺書のようなメモがあったことや死亡していた状況などから、2人が自殺したものとみて知り合った経緯などを調べています。

    11日午後5時半ころ、埼玉県越谷市千間台西のホテルで、従業員から「宿泊中の男女が退室時間になっても出てこない」と通報があり、警察が調べたところ、室内で2人が死亡しているのが見つかりました。

    警察によりますと、死亡していたのは埼玉県内に住む10代の女子高校生と長野県安曇野市の46歳の無職の男性だということです。

    警察によりますと、2人は10日の夜からホテルに宿泊し、部屋に争ったような跡はないということです。警察は、遺書のようなメモがあったことや死亡していた状況などから、2人が自殺したものとみて、知り合った経緯などを詳しく調べています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/k10011361891000.html

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    1. 年かさからいうと、父親と娘みたいなものだな。

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  48. 西部邁自殺 警視庁が事件性の疑いで再捜査
    週刊文春 2018年3月22日号

     今年1月21日に多摩川で入水自殺を遂げた評論家の西部邁氏(享年78)。西部氏の死をめぐって、警視庁捜査一課が再捜査に動き始めたことが「週刊文春」の取材で分かった。

    「事件当初、警視庁田園調布署は、現場に遺書が残されていたことから自殺と判断しました。しかし、その後、いくつもの不可解な点が見つかった。自殺を手助けした人物がいる可能性が高いと見て、捜査一課の捜査が続いています」(捜査関係者)

     遺体発見の前夜、西部氏は新宿の行きつけのバーでウォッカを痛飲。深夜11時過ぎ、長女をタクシーで帰した西部氏は7時間後、帰らぬ人となって発見された。

     最大の謎が西部氏の遺体の状況だ。多摩川から引き上げられた遺体は、工事現場用のハーネスで固定され、白いロープが結び付けられていたという。

     西部氏の親族が語る。

    「邁さんは手が不自由で、食事をするときは箸ではなくスプーンです。それにシャツのボタンを留められず、長女が手伝っていました。ロープの片側は木に巻きつけられていたといいますが、彼1人でロープを結べるとは思えません」

     捜査一課は“空白の7時間”の解明を進めている。

     3月15日(木)発売の「週刊文春」では、西部氏の遺体や遺書に残された3つの謎、捜査一課の捜査状況などについて詳報している。
    http://bunshun.jp/articles/-/6558

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    1. ワイド特集 人生の「確定申告」
      西部邁自殺 警視庁が「事件性の疑い」で再捜査

      週刊文春 2018年3月22日号
      http://shukan.bunshun.jp/articles/-/9374

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    2. 西部邁さん自殺、何者か手助けの疑い
      2018/3/14 22:32
      ©一般社団法人共同通信社

       1月に自殺したとされる評論家西部邁さん=当時(78)=の遺体の両手が縛られていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、何者かが自殺を手助けした疑いがあるとみて捜査している。
      https://this.kiji.is/346647454235509857

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    3. 「西部邁」入水を嘱託殺人と疑った捜査一課

      週刊新潮 2018年3月日22日号
      http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20180315/

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    4. 何者かが自殺の手助けか 1月死去の西部邁さん
      3月15日 6時37分

      ことし1月に自殺したと見られている評論家の西部邁さんが遺体で発見された際、ロープで近くの木と結びつけられていたことが、警視庁への取材でわかりました。西部さんは手が不自由だったということで、警視庁は何者かが自殺を手助けした疑いもあると見て調べています。

      評論家の西部邁さん(78)は、ことし1月、東京・大田区の多摩川で、意識不明の状態で見つかり、その後、搬送先の病院で死亡しました。警視庁は、現場に遺書が残されていたことなどから、川で自殺したと見ています。

      さらに捜査を進めた結果、遺体がロープで近くの木と結びつけられていたことが、警視庁への取材でわかりました。

      また、警視庁によりますと、口は布のようなもので覆われ、口の中には小さな瓶と見られるものが入っていたということです。西部さんは、手が不自由だったということで、警視庁は、何者かが自殺を手助けした疑いもあると見て調べています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180315/k10011365621000.html

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  49. 自殺者8年連続減 17年2万1321人…確定値 若年層は増
    2018年3月16日15時0分

     厚生労働省と警察庁は16日、2017年の全国の自殺者総数の確定値を発表した。今年1月の速報値より181人多い2万1321人(前年比576人減)。8年連続で減少したが、年代別で見ると、未成年だけが前年より増えた。

     発表によると、男性は1万4826人(同295人減)で約7割を占めた。女性は6495人(同281人減)で2年連続、過去最少を更新した。年代別で見ると、40歳代が3668人(同71人減)で最も多く、以下、50歳代3593人(同38人減)、60歳代3339人(同287人減)などの順となり、未成年は567人(同47人増)だった。

     人口10万人当たりの自殺者数は統計を取り始めた1978年以降、最少の16・8人(前年17・3人)となったが、未成年は2・6人(同2・4人)、20歳代は17・7人(同17・6人)で、若年層だけ増えている。

     また、原因・動機別(複数計上)では、健康問題が最多の1万778人で、次いで経済・生活問題3464人、家庭問題3179人となった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180316-118-OYTPT50269

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    1. 自殺者、8年連続減少…未成年だけ前年より増加
      2018年3月16日18時35分

       厚生労働省と警察庁は16日、2017年の全国の自殺者総数の確定値を発表した。

       今年1月の速報値より181人多い2万1321人(前年比576人減)。8年連続で減少したが、年代別で見ると、未成年だけが前年より増えた。

       発表によると、男性は1万4826人(同295人減)で約7割を占めた。女性は6495人(同281人減)で2年連続、過去最少を更新した。年代別で見ると、40歳代が3668人(同71人減)で最も多く、以下、50歳代3593人(同38人減)、60歳代3339人(同287人減)などの順となり、未成年は567人(同47人増)だった。

       人口10万人当たりの自殺者数は統計を取り始めた1978年以降、最少の16・8人(前年17・3人)となったが、未成年は2・6人(同2・4人)、20歳代は17・7人(同17・6人)で、若年層だけ増えている。

       また、原因・動機別(複数計上)では、健康問題が最多の1万778人で、次いで経済・生活問題3464人、家庭問題3179人となった。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180316-118-OYT1T50099

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  50. 沼津市の大沼明穂市長、自宅で死亡…職員が発見
    2018年3月21日19時55分

     静岡県沼津市の大沼明穂市長が21日、市内の自宅で死亡しているのが見つかった。

     58歳だった。

     21日朝、公務があるため市職員が自宅に迎えにいったところ、倒れている大沼市長を見つけた。救急車で病院に搬送されたが、死亡が確認された。市によると、死因は小脳出血。

     大沼市長はIT会社社長を経て、2016年10月の市長選で「世界一元気な沼津をつくる」と市政刷新を訴え、3選を目指していた現職を大差で破り初当選した。1期目だった。17年1月に小脳出血で入院したが、同2月に復帰していた。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180321-118-OYT1T50036

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    1. 静岡 NEWS WEB
      大沼沼津市長が急死
      03月21日 19時15分

      沼津市の大沼明穂市長が21日朝、自宅で倒れているのが見つかり、市内の病院に運ばれましたがまもなく死亡しました。
      58歳でした。
      大沼市長は沼津市出身で、東京大学を卒業後、日本IBMや中小企業をサポートするIT企業を経ておととし10月の選挙に立候補し、3期目を目指していた現職を破って初当選を果たしていました。
      去年1月、公務中に体調不良を訴えて入院し、小脳出血という診断を受けて3週間程度、療養しましたがその後、復帰していました。
      沼津市によりますと大沼市長は21日朝、自宅で倒れていたところを迎えに来た市の職員に発見されました。
      大沼市長は、沼津市立病院に救急車で搬送されましたが、小脳出血のためまもなく死亡しました。
      58歳で、就任から1年あまり、1期目の途中でした。
      沼津市は午後5時から会見を開き、新屋千樹副市長が「あまりに急なことで職員一同、言葉もありません」と述べました。
      その上で、新屋副市長が当面、市長の職務代理者を務めることを明らかにしました。
      また、市長選挙は近く実施するということで、今後、市の選挙管理委員会に届け出た上で具体的な日程を決めることにしています。
      http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3033232071.html

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  51. 政府広報オンライン
    【更新情報】自殺対策強化月間(新聞突出し広告) - 2018/3/26
    https://www.gov-online.go.jp/pr/media/paper/tsukidashi/1523.html

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    1. 平成30年3月掲載

      自殺対策強化月間

      大切な人を守るため
      いのち支えるよりそいを

      3月19日
      読売新聞

      3月20日
      北海道新聞、東京・中日新聞、西日本新聞

      3月21日
      産経新聞

      3月22日
      毎日新聞

      3月23日
      釧路新聞、十勝毎日新聞、苫小牧民報、室蘭民報、函館新聞、東奥日報、陸奥新報、デーリー東北、秋田魁新報、北羽新報、岩手日報、岩手日日、山形新聞、河北新報、福島民報、福島民友、上毛新聞、茨城新聞、下野新聞、千葉日報、神奈川新聞、埼玉新聞、新潟日報、北日本新聞、北國・富山新聞、福井新聞、日刊県民福井、信濃毎日新聞、長野日報、山梨日日新聞、静岡新聞、岐阜新聞、市民タイムス、中部経済新聞、奈良新聞、京都新聞、神戸新聞、伊勢新聞、紀伊民報、山陽新聞、中國新聞、日本海新聞、山陰中央新報、山口新聞、島根日日新聞、宇部日報、四國新聞、愛媛新聞、徳島新聞、高知新聞、佐賀新聞、長崎新聞、大分合同新聞、熊本日日新聞、宮崎日日新聞、夕刊デイリー、南日本新聞、琉球新報、沖縄タイムス、南海日日新聞、八重山毎日新聞、宮古毎日新聞

      3月24日
      朝日新聞

      3月25日
      日本経済新聞

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      厚生労働省「自殺対策」
      政府広報オンライン「あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える」
      政府インターネットテレビ「自分を大切に、相手を大切に、一人ひとりを大切に 大切ないのちを守るためにできること」

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  52. 現代アートで自殺防止を訴え ロンドン
    4月2日 20時53分

    多くの人がみずから命を絶っている悲惨な現実と向き合い、社会全体で自殺を防ぐ必要性を訴えようと、イギリス・ロンドンのビルの屋上に今にも飛び降りそうな人物をかたどった80体以上の像を設置するアートが公開されました。

    これは、自殺防止に取り組むイギリスの団体が行ったキャンペーンで、ロンドン中心部の2つのビルの屋上に、いまにも飛び降りそうな様子でたたずむ人物をかたどった像が先週1週間にわたって設置されました。

    イギリスでは45歳未満の男性の死因で最も多いのが自殺だとされ、平均2時間に1人、1週間に84人が自殺していることを踏まえ、ビルの屋上には合わせて84体の像が置かれました。

    それぞれの像には違う服が着せられていて、自殺した一人ひとりに違う人生があったことや、命のかけがえのなさを訴えています。

    このうち低層のビルの屋上に置かれた12体の像は、実際に亡くなった家族を追悼しようと、遺族がアーティストと一緒に制作したということです。

    主催者の男性は「自殺の問題の大きさとともに、亡くなった人たちにはそれぞれに名前や人生があったことを伝えたい」と話し、多くの人がみずから命を絶っている現実と向き合い、社会全体で自殺を防ぐ必要性を訴えました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180402/k10011388631000.html

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  53. ニュース考
    西部邁さん、「綱領」に込めた思い…文化部 植田滋
    2018年4月2日11時0分

     評論家の西部邁にしべすすむさんが東京都大田区の多摩川で「自裁」を遂げたのは、1月21日のことである。享年78。東大在学中に全学連のリーダーとして学生運動を先導後、経済学を学んで横浜国大助教授、東大教授などを歴任。しかし教授会に不満をぶつけて辞職し、その後は雑誌『発言者』を中心に、保守主義者として首尾一貫した評論活動を展開した。その存在の大きさは、好き嫌いはあるにせよ、戦後論壇の一大中核をなすものであった。

    「一人の良い女性、一人の良い友…」があれば

     新聞各紙は西部さんの死後、一斉に追悼記事を載せている。読売新聞は雑誌『表現者』を共に作ってきた文芸評論家の富岡幸一郎さんが(1月23日文化面)、朝日新聞は西部さんの直弟子である佐伯啓思・京都大名誉教授が(1月25日文化芸能面)、毎日新聞は後年に親交を深めた中島岳志・東工大教授が(1月29日夕刊文化面)、それぞれ追悼文を寄せている。西部さんには人を引きつける「魔力」があり、記者自身、これら寄稿者の方々とは親密度で遠く及ばないものの、西部さんに何度か取材して濃密な時間を過ごした経験があり、その喪失感は今もずしりと胸に残っている。

     これらの追悼記事の中で、とくに印象的な弔辞を挙げるとすれば、佐伯啓思さんの追悼文の一節だろう。

     <西部さんは、チェスタトンの次の言葉をよく口にしていた。「一人の良い女性、一人の良い友、ひとつの良い思い出、一冊の良い書物」、それがあれば人生は満足だ、と。西部さんは存分に生き、満足して亡くなられたと思う>

     実際、西部さんはこの一節をよほど気に入っていたようで、2017年6月刊行の自伝的作品『ファシスタたらんとした者』(中央公論新社)でも、生前の最後の書『保守の真髄』(講談社現代新書、2017年12月)でも、さらに死後出版された『保守の遺言』(平凡社新書、2018年2月)でも言及している。本人が紹介する文言はこうである。

     <人生の最大限綱領は一人の良い女、一人の良い友人、一個の良い思い出、そして一個の良い書物を得ることにとどまる>(『ファシスタたらんとした者』336ページ)

    40歳頃に読んだチェスタトンから「啓示」

     西部さんは40歳の頃にチェスタトンを読み、この一節が「ほとんど啓示のように聞こえてきた」とも記している。まさに後半生の「綱領」だったといえるだろう。

     チェスタトンとは、英国の作家ギルバート・キース・チェスタトン(1874~1936年)のことである。日本では『ブラウン神父』シリーズの推理作家として知られるが、20世紀前半の英国論壇で華々しく活躍した評論家、ジャーナリストでもあった。

     ところが、西部さんが好んだこの「一人の良い女性……」の一節、チェスタトンのどの著作のどの箇所なのか、正確によく分からないのである。この作家の邦訳は『著作集』(春秋社)だけでも15巻(評伝編5巻を含む)を数え、『ブラウン神父』などの推理小説もあまた邦訳されているから、見つけるのは容易ではない(出典をご存じの方はご教示いただければありがたい)。

    専門知に毒された知識人たちへの批判

     ただ、この一節に類似する文章は、主著『正統とは何か』(1908年)の「権威と冒険」と題する章にある。

     <人間が一個の哲学を確信するに到るには、四冊の本を読むことよりも、一冊の本と、一回の戦闘と、ある一つの風景と、そして一人の古い友人が強力な力を及ぼすこともままあるということだ>(安西徹雄訳)。(I mean that a man may well be less convinced of a philosophy from four books,than from one book,one battle,one landscape,and one old friend.)

     哲学は書物だけから生まれるわけではなく、深い出会いや経験があってこそ確立されるという、極めて常識的な主張だ。だが、そんな常識を失ってしまったところに近現代という時代の歪いびつさがある、とチェスタトンは指摘したのだった。「四冊の本を読むことよりも」には、風景を仰ぎ見ることもせず、友と語らうこともなく、新規な理論をこねくり回し、健全な常識から外れていく当時の知識人たちの「異様さ」への批判があった。そして西部さんもまた、専門知に毒された現代日本の知識人たちの異様さを徹底的に指弾し、庶民の健全な常識を取り戻すよう、訴え続けた人だった。本人は「魔力」を持った人だったが、「平凡人の非凡」にこそ真価を見いだした人だった。

    「一人の良い女性」=満智子さんの存在

     ところで、西部さんには満智子さんという「一人の良い女性」がいたことはよく知られている。2008年には『妻と僕』(飛鳥新社)という一書も残している。ひょっとしたら、西部さんは満智子さんという妻がいたために、チェスタトンの一節をあえて改変し、「一人の良い女性」という文言を付け加えて紹介したのかもしれない。

     その満智子さんが2014年に亡くなり、大きな喪失感に包まれたことが、今回の「自死」決行につながったとも推測されている。それを考えると自ら命を絶った(とされる)ことは納得できないこともないが、残された側には、収まりきれない思いも沈殿している。今は、かの「綱領」をかみしめつつ、「平凡こそ非凡なのだ」と心に刻み、常識を保てるよう毎日を生きるほかないのかもしれない。



    植田 滋 (うえだ・しげる)  文化部

    コメント: 1990年入社。前橋支局、地方部、編成部を経て、99年から文化部。論壇・宗教担当として、2008年から8年間、文化面の論壇時評「思潮」を執筆。16年から文化部次長として、主に文化面のデスクを担当。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180328-118-OYTPT50318

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  54. 評論家 西部邁さん 自殺手助けの疑い 出演番組担当者ら逮捕
    4月5日 22時44分

    評論家の西部邁さんが、ことし1月に東京 大田区の多摩川で自殺した際に手助けをしたとして、警視庁は西部さんが出演していた番組の担当者で「TOKYO MX」テレビの子会社のディレクターら2人を逮捕しました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011392371000.html

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    1. 「西部邁」
      https://twitter.com/search?q=%E8%A5%BF%E9%83%A8%E9%82%81&src=typd

      https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E8%A5%BF%E9%83%A8%E9%82%81

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    2. なにかと人騒がせな迷惑ジジイだったなあ…

      亡くなってからまで騒動を起こすとは…

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    3. 西部さん自殺ほう助 2人逮捕
      4/5(木) 22:55 掲載
      https://news.yahoo.co.jp/pickup/6277986

      西部邁さんの自殺を手助けした疑い、知人の2人を逮捕
      4/5(木) 22:43配信 朝日新聞デジタル

       評論家の西部邁(にしべすすむ)さんが今年1月、東京都大田区の多摩川で亡くなったことをめぐり、40代と50代の知人の男2人が自殺を手助けしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は5日夜、2人を自殺幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕した。

       同庁によると、西部さんは今年1月21日午前6時40分ごろ、大田区田園調布5丁目の多摩川で見つかり、その後、死亡が確認された。死因は水死で、現場近くから遺書が見つかった。同庁は自殺と断定している。

       捜査関係者によると、西部さんは救助された際、腰付近にロープが巻かれ、工事現場で使う安全帯のようなものを身に着けていた。ロープのもう一方は河川敷の木に結ばれていた。西部さんは病気の影響で手が不自由だったため、同庁はこれらの作業を一人で行うのは難しいとみて捜査。2人が浮上したという。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180405-00000089-asahi-soci

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    4. 「有言実行」、もじりを徹頭徹尾つらぬき通した輩…
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%89%E8%A8%80%E5%AE%9F%E8%A1%8C

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    5. 「巧言令色」と「美辞麗句」と…

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    6. 西部さん自殺ほう助容疑で男2人を逮捕
      2018/4/5 23:25
      ©一般社団法人共同通信社

       1月に亡くなった評論家西部邁さん=当時(78)=の自殺を手助けしたとして、警視庁は5日、自殺ほう助の疑いで、男2人を逮捕した。
      https://this.kiji.is/354633284510073953

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    7. ふつう、頼まれたからといって、おいそれとできることではないだろうに…

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    8. 2018.4.5 23:09
      出演番組関係者ら2人逮捕 西部邁さん自殺幇助の疑い 警視庁

       東京都大田区の多摩川で1月、遺体で見つかった評論家の西部邁(すすむ)さん=当時(78)=の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課は5日、自殺幇助容疑で、西部さんが出演していたテレビ番組を担当していた40代の男=東京都=と、西部さんの知人の50代の男=埼玉県=の2人を逮捕した。

       捜査関係者によると、西部さんは発見時、工事現場用のハーネスを着用し、ナイロン製のロープで多摩川土手の樹木につながれていた。手が不自由だったことなどから、警視庁は西部さんが1人で作業をするのは困難だったと判断。家族や関係者らから事情を聴いたところ、2人が関与した疑いが浮上した。

       西部さんは1月21日午前0時ごろ、同居の長女と一緒に訪れていた東京・新宿のバーを出た後、「人と会う約束がある」と言って長女を先に帰宅させ、行方不明に。午前6時40分ごろ、10キロ以上離れた多摩川で流されているのを家族が発見し、死亡が確認された。河川敷には遺書があった。

       西部さんは生前、著書などで「生の最期を他人に命令されたり弄り回されたくない」などとし、「自裁死」を選択する可能性を示唆していた。捜査1課は2人がこうした思想に共鳴し自殺を手伝ったとみて詳しく調べる。
      http://www.sankei.com/affairs/news/180405/afr1804050022-n1.html

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    9. 「生殺与奪の権利」を他人に渡した時点で、「生の最期を他人に弄(いじ)り回され」ているも同然ではないか…

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    10. 「死生観尊重したかった」とMX子会社社員
      2018/4/5 23:40
      ©一般社団法人共同通信社

       警視庁によると、西部邁さんの自殺ほう助容疑で逮捕された東京MXテレビ子会社社員の男は、動機について「西部先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」と供述している。
      https://this.kiji.is/354637055835538529

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    11. カネの欲に負けたのではないのかなあ…

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    12. 評論家 西部邁さん 自殺手助けの疑い 出演番組担当者ら逮捕
      4月5日 23時42分

      評論家の西部邁さんが、ことし1月、東京の多摩川で自殺した際に手助けをしたとして、警視庁は西部さんが出演していたテレビ番組を担当していたディレクターら2人を自殺ほう助の疑いで逮捕しました。

      ことし1月東京 大田区の多摩川で評論家の西部邁さんが、意識不明の状態で見つかり、その後死亡しました。現場に遺書が残されていたことなどから警視庁は自殺とみています。

      その後の調べで、西部さんは手が不自由だったにもかかわらず体と近くの木がロープで結ばれているなどの不審な点があったことから、警視庁は何者かが自殺を手助けをした疑いがあるとして捜査していました。

      その結果、西部さんが出演していた東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MXの番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)が、手助けしたとして自殺ほう助の疑いで逮捕しました。

      警視庁によりますと、いずれも容疑を認めているということです。警視庁は今後、当時の詳しいいきさつなどを調べることにしています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011392371000.html

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    13. 西部邁さんの自殺ほう助容疑、TV関係者ら逮捕
      2018年4月5日23時51分

       今年1月、東京都大田区の多摩川で死亡した評論家、西部邁すすむさん(78)(東京都世田谷区)の入水自殺を手伝ったとして、警視庁は5日、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社「MXエンターテインメント」のプロデューサーら男2人を自殺ほう助容疑で逮捕した。

       2人は西部さんが出演するテレビ番組を担当するなどしており、同庁は自殺に関与した経緯を詳しく調べる。

       逮捕されたのは、東京都江東区、プロデューサー窪田哲学容疑者(45)と埼玉県上尾市、会社員青山忠司容疑者(54)。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180405-118-OYT1T50110

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    14. なんとなく「シーラカンス」オウム真理教世代のような…

      削除
    15. または、トンデモ勘違い「意識高い系」ガラパゴス世代…

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    16. 西部邁さん自殺ほう助容疑=MXテレビ子会社社員ら逮捕-警視庁
      2018年04月06日00時46分

       今年1月に亡くなった評論家の西部邁さん=当時(78)=の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課は5日、自殺ほう助の疑いで、東京MXテレビ子会社の社員窪田哲学(45)=東京都江東区=、会社員青山忠司(54)=埼玉県上尾市=両容疑者を逮捕した。2人は容疑を認め、「西部さんの死生観を尊重して力になりたいと思った」などと話しているという。
       捜査1課によると、2人は西部さんと10~20年来の知人と供述している。西部さんが出演していた東京MXテレビの番組で知り合ったとみられる。
       西部さんは1月21日朝に大田区の多摩川で亡くなっているのが発見された。西部さんの体には命綱の安全帯が装着され、体に結ばれたロープの片方は川岸の木に結び付けられていた。遺書は見つかったが、同課は、手などが不自由だった西部さんが自分で安全帯を装着したり、ロープを結んだりすることは困難だったと判断。手助けをした人物がいるとみて調べていた。

       2人の逮捕容疑は1月21日未明、大田区田園調布の付近まで西部さんを車で連れて行き、体に安全帯などを装着させた上、多摩川に入水させて自殺をほう助した疑い。
      https://www.jiji.com/sp/article?k=2018040501279&g=soc

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    17. 西部邁さんの自殺 逮捕のディレクター 計画的に手助けか
      4月6日 4時24分

      評論家の西部邁さんがことし1月、東京の多摩川で自殺した際に手助けをしたとして逮捕されたテレビ番組のディレクターは、「自殺に必要なものを事前に用意した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は計画的に自殺を手助けしたと見て調べています。

      ことし1月、東京 大田区の多摩川で評論家の西部邁さんが自殺を図ってその後死亡し、西部さんが出演していた東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MXの番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)が自殺ほう助の疑いできのう逮捕されました。警視庁によりますといずれも容疑を認めているということです。

      窪田容疑者は「西部先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」と供述しているということですが、その後の調べで「自殺に必要なものを事前に用意した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。

      西部さんは、工事などで使う安全ベルトを装着し、さらにロープで木が結ばれた状態で見つかりましたが、手が不自由だったため自分ではロープを結ぶことなどができないということです。

      警視庁は安全ベルトやロープを準備して計画的に自殺を手助けしたと見て詳しいいきさつや2人の役割などを調べています。

      窪田容疑者 番組当初から担当

      西部さんは、平成20年から「TOKYO MX」で放送されていたトーク番組に出演していました。

      よくとしには、番組名が「西部邁ゼミナール」という自身の名前を入れたものに変わりました。西部さんが司会を務め、時事問題などについてゲストと討論する番組で、亡くなる直前まで出演していました。

      番組のホームページによりますと、窪田容疑者はトーク番組が始まった当初からディレクターを務めていて、制作に関わっていました。また、先月31日には「TOKYO MX」で西部さんの追悼番組が放送されていますが、この番組のエンドロールにもディレクターとして窪田容疑者の名前が掲載されていました。

      青山容疑者 番組にゲスト出演

      青山容疑者はことし1月、西部さんが司会を務める「TOKYO MX」の討論番組にゲストとして出演していて、その番組が「ユーチューブ」に投稿されています。

      この中で、青山容疑者は西部さんと長年、親交がある人物として紹介されていて、言論のあり方や今の日本社会などについて意見を交わしていたほか、2人が知り合った経緯などについても話していました。

      また、西部さんは「人間は1人で生きて、最後には1人で死んでいく。1度きりの人生だから、納得した人生にしたい」などとみずからの人生観についても語っていました。

      TOKYO MX「捜査に全面協力」

      東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MXは子会社の社員が逮捕されたことを受けて、「当社としては、警察の捜査への全面的な協力をし、その進展を見守りたい」というコメントを出しました。

      TOKYO MXによりますと、窪田容疑者は3年前から子会社のMXエンターテインメントに出向しているということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180406/k10011392611000.html

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    18. 西部邁さんの自殺ほう助「去年9月から道具買い準備」
      4月6日 12時29分

      評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして逮捕された「TOKYO MX」の番組を担当していたディレクターが「去年9月ごろから道具を買うなど自殺の準備を進めていた」という趣旨の供述をしていることが警視庁への取材でわかりました。警視庁はそれ以前に西部さんから自殺の手助けを依頼された可能性があると見て調べています。

      東京メトロポリタンテレビジョン=「TOKYO MX」の番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)がことし1月、東京・大田区の多摩川で評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして、警視庁に逮捕されました。

      警視庁によりますと、西部さんは工事などで使う「ハーネス」と呼ばれる安全ベルトを装着し、さらにロープで木に結ばれた状態で見つかったということですが、調べに対し窪田容疑者が「去年9月ごろから道具を買うなど自殺の準備を進めていた」という趣旨の供述をしていることが警視庁への取材でわかりました。

      また青山容疑者は「現場に向かうためのレンタカーを借りたり、会社の安全ベルトを持参したりした」などと供述しているということです。

      警視庁は、窪田容疑者らが去年9月より前に西部さんから自殺の手助けを依頼された可能性があると見て調べています。

      西部さんの長女「迷惑かけ申し訳ない」

      西部さんの自殺を手助けしたとして2人が逮捕されたことについて、西部さんの長女の智子さんはNHKの取材に対し、「父がご迷惑をおかけして本当に申し訳ない気持ちです」と話していました。

      智子さんは2人とは以前から面識があるということで、「2人とも真面目で、父が頼まなければ、犯罪とは関係のない人たちでした。父からの依頼を断ってくれればよかったのにと思います」と話していました。

      智子さんによりますと、現場で見つかった西部さんの遺書には、「警察などに迷惑をかけるのは申し訳ないが、病院で死にたくないので自殺する。これが自分の意思だ」といった内容が書かれ、智子さんと弟に対しては、今後も仲良く生活していくようつづられていたということです。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180406/k10011393031000.html

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    19. 西部さん自殺依頼か…ほう助容疑 番組制作者ら逮捕
      2018年4月6日5時0分

      捜査員に同行され築地署に入る青山忠司容疑者(5日午後8時49分)

       今年1月、東京都大田区の多摩川で死亡した評論家、西部邁すすむさん(78)(東京都世田谷区)の入水自殺を手伝ったとして、警視庁は5日、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社「MXエンターテインメント」のプロデューサーら男2人を自殺ほう助容疑で逮捕した。2人は西部さんが出演するテレビ番組を担当するなどしており、同庁は自殺に関与した経緯を詳しく調べる。

      「先生の死生観を尊重」

       逮捕されたのは東京都江東区福住、プロデューサー窪田哲学容疑者(45)と埼玉県上尾市富士見、会社員青山忠司容疑者(54)。

       発表によると、いずれも容疑を認め、窪田容疑者は「先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」と供述。青山容疑者は「20年以上世話になった先生のためにやらなくてはならないと思った」と供述している。

       2人は1月21日未明、西部さんを新宿区の路上から大田区田園調布の多摩川付近までレンタカーで連れて行き、工事現場などで使う安全帯(ハーネス)やロープで体を固定し、目隠しをさせるなどして入水自殺を手伝った疑い。

       西部さんは1月20日夜、新宿区のバーで飲酒後、行方がわからなくなった。家族が捜していたところ、翌21日早朝、大田区田園調布の多摩川に浮かんでいるのが見つかった。司法解剖の結果、死因は溺死で、胸や背中に骨折が確認された。

       発見時、西部さんの上半身にはハーネスが装着され、そのハーネスに取り付けられたロープで、河川敷の樹木と結ばれていた。現場付近からはパソコンで作成された家族などに宛てた複数の遺書も見つかった。

       死亡直前の西部さんは手足が不自由でロープを結んだり、パソコンで文章を作成したりすることが難しかった。同庁は単独での自殺は困難だと判断し、第三者の関与を調べていた。

       西部さんがバーを出た後、窪田容疑者と歩く姿が防犯カメラに映っていたほか、2人が西部さんをレンタカーで多摩川付近に運んだり、ハーネスやロープを準備したりしていたことが判明。同庁は、西部さんが2人に自殺の手助けを依頼したとみて調べている。

       西部さんは死亡する前まで、窪田容疑者が制作を担当していたMXテレビの番組「西部邁ゼミナール」で司会を務めていた。この番組はゲストを招いて討論する形式で、青山容疑者も西部さんの主宰していた私塾の塾頭として、ゲスト出演したことがあったという。

       ◇「断ってほしかった」…長女が心境

       西部さんの長女(49)は5日夜、読売新聞の取材に応じ、「逮捕された2人と父はテレビ番組だけでなく、深い親交があった。父は自裁死したいと漏らしていたが、自殺のほう助を頼まれても2人には断ってほしかった」と話した。西部さんは晩年、手などが不自由になり、著作は長女に口述筆記してもらっていたという。

       長女は、「父の好きなご飯を作るなど、人生には楽しいことがあると伝えていた。父はそれ以上に自殺を望んでいたのだろうか」と悔やんだ。

      50代から自死公言

       西部さんは1988年に東大教授を辞職した後、大衆社会批判などを柱とする保守思想の論客として評論活動に力を注いだ。

       50歳代から自死への思いを公言しており、昨年12月に出版した著書「保守の真髄」では「病院死を選びたくない、と強く感じかつ考えている。おのれの生の最期を他人に命令されたり弄いじり回されたくないからだ」と記述。絶筆となった「保守の遺言」では、死亡6日前の1月15日付で、「『自裁死を探る』態勢が完了した」などとつづっていた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYTPT50063

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    20. 西部邁さんの自殺ほう助容疑、TV関係者ら逮捕
      2018年4月6日6時1分

       今年1月、東京都大田区の多摩川で死亡した評論家、西部邁すすむさん(78)(東京都世田谷区)の入水自殺を手伝ったとして、警視庁は5日、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社「MXエンターテインメント」のプロデューサーら男2人を自殺ほう助容疑で逮捕した。

       2人は西部さんが出演するテレビ番組を担当するなどしており、同庁は自殺に関与した経緯を詳しく調べる。

       逮捕されたのは東京都江東区福住、プロデューサー窪田哲学容疑者(45)と埼玉県上尾市富士見、会社員青山忠司容疑者(54)。

       発表によると、いずれも容疑を認め、窪田容疑者は「先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」と供述。青山容疑者は「20年以上世話になった先生のためにやらなくてはならないと思った」と供述している。

       2人は1月21日未明、西部さんを新宿区の路上から大田区田園調布の多摩川付近までレンタカーで連れて行き、工事現場などで使う安全帯(ハーネス)やロープで体を固定し、目隠しをさせるなどして入水自殺を手伝った疑い。

       西部さんは1月20日夜、新宿区のバーで飲酒後、行方がわからなくなった。家族が捜していたところ、翌21日早朝、大田区田園調布の多摩川に浮かんでいるのが見つかった。司法解剖の結果、死因は溺死で、胸や背中に骨折が確認された。

       発見時、西部さんの上半身にはハーネスが装着され、そのハーネスに取り付けられたロープで、河川敷の樹木と結ばれていた。現場付近からはパソコンで作成された家族などに宛てた複数の遺書も見つかった。

       死亡直前の西部さんは手足が不自由でロープを結んだり、パソコンで文章を作成したりすることが難しかった。同庁は単独での自殺は困難だと判断し、第三者の関与を調べていた。

       西部さんがバーを出た後、窪田容疑者と歩く姿が防犯カメラに映っていたほか、2人が西部さんをレンタカーで多摩川付近に運んだり、ハーネスやロープを準備したりしていたことが判明。同庁は、西部さんが2人に自殺の手助けを依頼したとみて調べている。

       西部さんは死亡する前まで、窪田容疑者が制作を担当していたMXテレビの番組「西部邁ゼミナール」で司会を務めていた。この番組はゲストを招いて討論する形式で、青山容疑者も西部さんの主宰していた私塾の塾頭として、番組にゲスト出演したことがあったという。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYT1T50080

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    21. 西部さん長女「自殺ほう助は断ってほしかった」
      2018年4月6日7時31分

       西部邁さんの長女(49)は5日夜、読売新聞の取材に応じ、「逮捕された2人と父はテレビ番組だけでなく、深い親交があった。父は自裁死したいと漏らしていたが、自殺のほう助を頼まれても2人には断ってほしかった」と話した。

       西部さんは晩年、手などが不自由になり、著作は長女に口述筆記してもらっていたという。

       長女は、「父の好きなご飯を作るなど、人生には楽しいことがあると伝えていた。父はそれ以上に自殺を望んでいたのだろうか」と悔やんだ。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYT1T50024

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    22. 西部さん自殺ほう助「昨夏から計画」…会社捜索
      2018年4月6日15時0分

       評論家の西部邁すすむさん(78)の自殺を手助けしたとして、逮捕された東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)子会社「MXエンターテインメント」社員ら2人が警視庁の調べに対し、「昨年夏から自殺の計画をしていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。

       同庁は6日、同社を捜索し、裏付けを進めている。

       自殺ほう助容疑で逮捕されたのは、MXエンターテインメント制作部副部長で、MXテレビの討論番組「西部邁ゼミナール」の制作を担当していた窪田哲学容疑者(45)と、会社員、青山忠司容疑者(54)。

       捜査関係者によると、2人は調べに対し、西部さんが昨年8月頃から、テレビ番組収録の休憩時間などに「自殺したい」と話すようになったと説明。2人はこれに応じ、自殺の準備を始めたという。

       窪田容疑者は昨年秋以降、東京都内のホームセンターやダイビングショップでロープや鉛の重り、懐中電灯などを購入。青山容疑者は、勤務先から工事現場などで使う安全帯(ハーネス)を持ち出した。昨年12月上旬には多摩川を下見し、自殺現場までの道順も確認していたという。

       西部さんは1月21日未明、新宿区内で青山容疑者が運転する車に乗り込み、自殺現場の大田区田園調布の多摩川に向かった。車内で、窪田容疑者がハーネスや重りを西部さんの体に装着したという。暗い河川敷を川岸まで移動し、西部さんはヘアバンドで目隠しをした上、入水自殺をした。

       同庁は、現場にあった西部さんの遺書は窪田容疑者が代筆したとみている。

       青山容疑者は約20年前、窪田容疑者は約10年前から西部さんと交流があった。2人は容疑を認め、青山容疑者は「世話になった先生のためにやらなくてはならないと思った」と供述している。

       東京都千代田区のMXエンターテインメントには6日午前10時過ぎ、自殺ほう助容疑で警視庁の捜索が入った。MXテレビは「捜査中でコメントは差し控えるが、捜査には全面的に協力していく」としている。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYT1T50082

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    23. 西部邁さん自殺 「ほう助、昨夏から計画」…容疑者供述 MX子会社を捜索
      2018年4月6日15時0分

       評論家の西部邁すすむさん(78)の自殺を手助けしたとして、逮捕された東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)子会社「MXエンターテインメント」社員ら2人が警視庁の調べに対し、「昨年夏から自殺の計画をしていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。同庁は6日、同社を捜索し、裏付けを進めている。

       自殺ほう助容疑で逮捕されたのは、MXエンターテインメント制作部副部長で、MXテレビの討論番組「西部邁ゼミナール」の制作を担当していた窪田哲学容疑者(45)と、会社員、青山忠司容疑者(54)。

       捜査関係者によると、2人は調べに対し、西部さんが昨年8月頃から、テレビ番組収録の休憩時間などに「自殺したい」と話すようになったと説明。2人はこれに応じ、自殺の準備を始めたという。

       窪田容疑者は昨年秋以降、東京都内のホームセンターやダイビングショップでロープや鉛の重り、懐中電灯などを購入。青山容疑者は、勤務先から工事現場などで使う安全帯(ハーネス)を持ち出した。昨年12月上旬には多摩川を下見し、自殺現場までの道順も確認していたという。

       西部さんは1月21日未明、新宿区内で青山容疑者が運転する車に乗り込み、自殺現場の大田区田園調布の多摩川に向かった。車内で、窪田容疑者がハーネスや重りを西部さんの体に装着したという。暗い河川敷を川岸まで移動し、西部さんはヘアバンドで目隠しをした上、入水自殺をした。

       同庁は、現場にあった西部さんの遺書は窪田容疑者が代筆したとみている。

       青山容疑者は約20年前、窪田容疑者は約10年前から西部さんと交流があった。2人は容疑を認め、青山容疑者は「世話になった先生のためにやらなくてはならないと思った」と供述している。

       東京都千代田区のMXエンターテインメントには6日午前10時過ぎ、自殺ほう助容疑で警視庁の捜索が入った。MXテレビは「捜査中でコメントは差し控えるが、捜査には全面的に協力していく」としている。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYTPT50240

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    24. 最後の最後まで、ひとの気持ちをくみとることをしない、自分本位の人…

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    25. 日本のナンチャッテ保守あるいはフェイク保守の限界…

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    26. 西部邁さんの自殺ほう助 「下見入念に 防犯カメラ避けた」
      4月6日 17時58分

      評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたとして、逮捕された「TOKYOMX」の番組の担当だったディレクターらが、「車で現場に向かう際の道順など下見を入念に行い、防犯カメラに写らないよう幹線道路を避けた」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。警視庁は手助けしたことが発覚しないようにしていたと見て調べています。

      東京メトロポリタンテレビジョン=「TOKYOMX」の番組の担当だった子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、会社員の青山忠司容疑者(54)が、ことし1月、東京・大田区の多摩川で、西部邁さんの自殺を手助けしたとして、警視庁に逮捕されました。

      これまでの調べによりますと、窪田容疑者がロープや懐中電灯、重しの鉛などを購入したり、青山容疑者が現場に向かうためのレンタカーを借りたりするなど、2人で手分けして自殺の準備を進めていたということです。

      その後の調べに対し、2人が「去年12月ごろに車で現場に向かう際の道順など下見を入念に行い、防犯カメラに写らないよう幹線道路を避けた」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。

      現場周辺の脇道にある防犯カメラの映像には、3人が乗ったレンタカーが通行する様子が写っていたということです。

      警視庁は手助けしたことが発覚しないようにしていたとみて調べています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180406/k10011393531000.html

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    27. 西部さん 口に毒の瓶か…自殺ほう助の容疑者供述
      2018年4月7日5時0分

       今年1月に東京都大田区の多摩川で入水自殺した評論家の西部邁すすむさん(78)の口の中から、ガラス瓶が見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。自殺ほう助容疑で逮捕された東京メトロポリタンテレビジョンの子会社「MXエンターテインメント」制作部副部長・窪田哲学容疑者(45)は警視庁の調べに対し、「西部さんから『瓶の中身は毒の粉末だ』と聞いた」と供述しており、同庁が確認を進めている。

       捜査関係者によると、西部さんは自殺する前、窪田容疑者と会社員の青山忠司容疑者(54)に「有毒ガスで自殺したい」と話していた。窪田容疑者には粉末入りのガラスの瓶を見せ、中身について「毒」と説明したという。

       西部さんは、この瓶を口の中に入れたまま川に入って自殺したとみられ、遺体の口の中からは瓶が発見された。司法解剖の結果、死因は溺死だったが、同庁は、瓶の中に毒物が入っていた可能性があるとみている。

       西部さんから自殺を手伝うよう依頼された窪田、青山両容疑者は昨年秋以降、ロープや鉛の重り、体を固定する安全帯(ハーネス)などを準備。昨年12月上旬に多摩川付近を下見した上、今年1月21日未明、西部さんを新宿区からレンタカーで現場に連れて行ったという。

       調べに対し、2人は「防犯カメラに映らないように幹線道路を避けた」と供述している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180407-118-OYTPT50107

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    28. 西部さんの口に瓶「中身は毒の粉末と聞いた」
      2018年4月7日6時0分

       今年1月に東京都大田区の多摩川で入水自殺した評論家の西部邁すすむさん(78)の口の中から、ガラス瓶が見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。

       自殺ほう助容疑で逮捕された東京メトロポリタンテレビジョンの子会社「MXエンターテインメント」制作部副部長・窪田哲学容疑者(45)は警視庁の調べに対し、「西部さんから『瓶の中身は毒の粉末だ』と聞いた」と供述しており、同庁が確認を進めている。

       捜査関係者によると、西部さんは自殺する前、窪田容疑者と会社員の青山忠司容疑者(54)に「有毒ガスで自殺したい」と話していた。窪田容疑者には粉末入りのガラスの瓶を見せ、中身について「毒」と説明したという。

       西部さんは、この瓶を口の中に入れたまま川に入って自殺したとみられ、遺体の口の中からは瓶が発見された。司法解剖の結果、死因は溺死だったが、同庁は、瓶の中に毒物が入っていた可能性があるとみている。

        西部さんから自殺を手伝うよう依頼された窪田、青山両容疑者は昨年秋以降、ロープや鉛の重り、体を固定する安全帯(ハーネス)などを準備。昨年12月上旬に多摩川付近を下見した上、今年1月21日未明、西部さんを新宿区からレンタカーで現場に連れて行ったという。

       調べに対し、2人は「防犯カメラに映らないように幹線道路を避けた」と供述している。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180406-118-OYT1T50142

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    29. 西部邁さん口中の瓶の中身は毒か
      東京MX子会社社員ら2人送検
      2018/4/7 12:00
      ©一般社団法人共同通信社

       評論家西部邁さん=当時(78)=の自殺ほう助容疑で逮捕された東京MXテレビ子会社社員の窪田哲学容疑者(45)が、遺体の口の中に入っていた瓶の中身について「西部さんから『毒だ』と聞いた」と供述していることが7日、警視庁捜査1課への取材で分かった。

       捜査1課によると、西部さんは自殺する前、2人に「ガスで自殺したい」などと話していた。西部さんが自殺当日に持参した毒と説明する物質を、窪田容疑者が用意した瓶に入れた。死因は溺死とみられるが、警視庁捜査1課は瓶の内容物についても調べている。

       捜査1課は同日、窪田容疑者と会社員青山忠司容疑者(54)を送検した。
      https://this.kiji.is/355149682491540577

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  55. 104歳のオーストラリア人科学者、自ら命を絶つため来月スイスへ
    2018年4月30日 23:30 発信地:シドニー/オーストラリア

    【4月30日 AFP】オーストラリア最高齢となる科学者で、2年前に大学から退職勧告を受けて論争の的となったデービッド・グドール(David Goodall)氏(104)が来月初旬、自らの命を絶つためスイスへ向かう。これを受けて同国では、安楽死をめぐる議論が再燃している。

     安楽死支持者の話によると、グドール氏は不治の病を抱えているわけではないものの、生活の質は低下しており、スイスのバーゼル(Basel)にある自殺ほう助機関で優先予約が認められたという。

     生態学者のグドール氏は今月迎えた誕生日に、豪ABCに対し「こんな年に達してしまい、残念でならない。私は幸せではない。死にたい。特別悲しくもない。悲しいのはそうさせて(死なせて)もらえない場合だ」と語っていた。

     さらに、「私が思うに、私のように年老いた者には、ほう助自殺の権利も含めた完全なる市民権が付与されるべきだ」という持論を展開していた。

     ほう助自殺は大半の国で違法行為とみなされる。オーストラリアのビクトリア(Victoria)州では昨年、同国で初めて、安楽死の合法化法案が可決され、来年6月に施行されるとはいえ、対象となるのは健全な精神状態を持つ末期患者で、かつ余命6か月以内とされる場合に限られている。

     パース(Perth)にあるエディス・コーワン大学(Edith Cowan University)の名誉研究員であるグドール氏は2016年、大学側から退職を勧告された。この件は物議を醸し、国内外のメディアが報道。世界中の科学者らから抗議と同氏への支持が集まり、この勧告は取り下げられていた。(c)AFP
    http://www.afpbb.com/articles/-/3173106

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    1. 「死にたい」は甘え、というやつが出てきてもおかしくないと思われ…

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    2. 104歳豪科学者、スイスの専用診療所で安楽死
      2018年5月11日13時19分

       【ジュネーブ=笹沢教一】「これ以上生きたくない」と主張していた104歳のオーストラリア最高齢の科学者が10日、スイス北部バーゼル郊外の安楽死用診療所で、致死量の鎮静麻酔薬の注射を受け、亡くなった。

       この科学者が会員となっていた豪安楽死推進団体「エグジット・インターナショナル」の医師がツイッターで明らかにした。

       安楽死したのは、豪西部パースのエディスコーワン大学名誉研究員の植物生態学者デビッド・グドール氏。重い病気はなかったが、ここ数年、視力低下など体の衰えが進んで「生活の質」(QOL)の低下を感じ、「生きたくない」「野外調査に出られない」と周囲に漏らしていた。

       オーストラリアでは現在、安楽死が認められていないため、安楽死を含む自殺ほう助が合法化されているスイスに今月初めに渡った。地元メディアによると、グドール氏の希望を受け、安楽死の処置中には「歓喜の歌」で知られるベートーベンの交響曲第9番の演奏を流し、曲が終わる頃に息を引き取ったという。死の直前には「やったことに決して満足はしていないが、最善を尽くした」との言葉をのこしたという。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180511-118-OYT1T50065

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    3. 豪の104歳科学者がスイスで安楽死 「第9」聴きながら
      5月12日 8時01分

      体の衰えなどを理由に死を望んでいた104歳のオーストラリア人の科学者が、安楽死が合法化されているスイスに渡り、致死量の薬物を投与して死亡しました。

      科学者で、オーストラリアのエディスコーワン大学の名誉研究員でもあるデビッド・グドールさんは、重い病気を患っていたわけではありませんが、体の衰えによって生活の質が下がったとして、死を望むようになりました。

      しかし、オーストラリアでは安楽死が認められておらず、グドールさんは今月上旬、安楽死を含む自殺ほう助が一定の条件の下で合法化されているスイスの医療施設に移りました。

      グドールさんは、この施設で「私の人生は、去年ごろからよくなかった。それを終わらせることはとてもうれしい」と話し、好物のフィッシュ・アンド・チップスとチーズケーキを食べたあと、10日、ベートーベンの「第9」が流される中、致死量の麻酔薬を投与して息を引き取ったということです。

      オーストラリアでは、来年6月からビクトリア州で安楽死が認められ、グドールさんが住んでいた西オーストラリア州でも安楽死の合法化が検討されています。

      ただ、クドールさんの安楽死は、オーストラリアの医師会の会長が「高齢であることだけを理由に命を絶つことは、危険な前例になる。よりよい緩和ケアを目指すべきだ」と述べて懸念を表明するなど、論議を呼んでいます。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180512/k10011435981000.html

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  56. 自らの生を全うできない人は哀れである…

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  57. ブルガリア大使館の1等書記官、飛び降り自殺か
    2018年5月7日15時5分

     7日午前9時45分頃、東京都新宿区百人町のビルから、「人が落ちた」との119番があった。

     駆けつけた警察官が、ビル付近の道路に倒れている男性を発見、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁新宿署によると、飛び降り自殺を図ったとみられる。同署は、所持品などから、在日ブルガリア大使館(渋谷区)の1等書記官(41)とみて、身元の確認を進めている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180507-118-OYT1T50039

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  58. デザイナーのケイト・スペードさん死去…自殺か
    2018年6月6日1時51分

     AP通信は5日昼(日本時間6日未明)、米ファッションデザイナーのケイト・スペードさん(55)がニューヨーク・マンハッタンの自宅で死亡しているのが見つかったと報じた。

     警察は自殺の可能性があるとみて調べている。

     ケイトさんは、ファッションブランド「ケイト・スペード」を創設。ハンドバッグなどを中心とする有名ブランドに育て上げたことで知られる。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180606-118-OYT1T50024

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    1. 自殺したスペードさん 長年うつ病患う 夫が声明文
      2018年6月7日 10時15分

      日本でもバッグなどが人気のアメリカのファッションデザイナー、ケイト・スペードさんが自殺したことを受けて、夫が声明文を出し、スペードさんは長年、うつ病を患っていたことを明らかにしました。

      ケイト・スペードさんは、シンプルなデザインのバッグやアクセサリーが日本でも若い女性を中心に人気のアメリカのファッションデザイナーで、5日、ニューヨーク・マンハッタンにある自宅のマンションで首をつって自殺しているのが見つかりました。

      これについて、夫のアンディ・スペードさんが6日、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズに声明文を出しました。

      この中では、スペードさんが長年、うつ病を患い、不安にさいなまれていたとして、5年以上にわたって医師の診察を受け、薬も服用していたとしています。
      そして、亡くなった前の夜に連絡を取ったときには問題を抱えた様子はなく、今は娘とともに打ちのめされているとしています。

      一方で、10か月前から別居していたものの、離婚について話し合ったことはなく、薬物やアルコール中毒ではなく、仕事上の問題もなかったとしています。

      成功したデザイナー、スペードさんの自殺は、アメリカでは衝撃を持って受け止められていて、家庭や仕事上の問題があったのではないかという臆測が出ていましたが、夫は誤りだとして否定しました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180607/k10011467451000.html

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    2. デザイナーのケイト・スペードさん死亡 自殺か
      2018年6月6日 6時01分

      シンプルなデザインのバッグが日本でも人気の、アメリカのファッションデザイナー、ケイト・スペードさんが自宅で死亡しているのが見つかり、警察は自殺と見て調べています。

      ニューヨーク市警によりますと、5日午前10時ごろ、ファッションデザイナーのケイト・スペードさん(55)がニューヨーク・マンハッタンにある自宅のマンションで死亡しているのが見つかりました。

      地元のメディアによりますと、スペードさんは首をつった状態で見つかり、そばには自分で書いたと見られるメモが残されていたということで、警察は自殺と見て調べています。

      スペードさんは1993年、みずからデザインしたハンドバッグの販売を夫ともに始め、3年後、最初の店をニューヨークに出したあと、「ケイト・スペード ニューヨーク」のブランドで各国に進出しました。

      スペードさんがデザインしたバッグやアクセサリーは日本でも若い女性の心をつかみ、人気ブランドとなっています。

      「ケイト・スペード ニューヨーク」は、アメリカのファッションブランド「コーチ」に去年買収され、スペードさんらは新たなブランドを立ち上げていました。

      マンハッタンの店に来ていた女性客の1人は「シンプルでモダンなデザインが気に入っています。亡くなったと聞いて、ほんとうにショックです」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180606/k10011466221000.html

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  59. デュルケーム『自殺論』
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%87%AA%E6%AE%BA%E8%AB%96+%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%A0

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  60. >『俺は自殺するんだ』
    https://koibito2.blogspot.com/2018/03/2018-30-3.html?showComment=1528576839200#c4671232389605570286

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  61. シオラン
    ‏@Cioran_Jp

    この世に生きることは死だ。あの世に行くことは自殺だ。どこに行けばいい?(『実存の誘惑』)
    https://twitter.com/Cioran_Jp/status/1006530788207165440

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  62. 6月13日 よみうり寸評
    2018年6月13日15時0分

     作家の五味康祐が京都にいたとき、東京から知人の女性が訪ねてきた。「生きる張り合いがなくなった、子供を道連れに死にそうなのが不安で旅に出て来た」◆彼女は太宰治の作品を愛読していた。思いがけない行動は、その死に対する反応だった(『人間の死にざま』)。世に知られる玉川上水での入水から、きょうで70年になる◆遺体の発見日にあたる19日の桜桃忌を前に、節目の年にちなんだ連載が本紙東京版で始まった。1回目の昨日は熱烈なファンだという26歳の中国人女性が太宰の魅力を語っている。古本が爆買いされてもいるらしい◆太宰への傾倒は「青春のはしか」といわれる。〈生きるという事は、たいへんな事だ。(中略)少しでも動くと、血が噴き出す〉。忌日名にもなった短編『桜桃』の一節だ。こうした物言いに共鳴する青春が、いつの時代、どの世界にもあって、その病は時空を超える◆冒頭の女性は「生きる張り合い」と言った。苦しいのは自分だけではない。そう気づかせる病でもあるだろう。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180613-118-OYTPT50378

    https://koibito2.blogspot.com/2018/05/blog-post.html?showComment=1528972288548#c483911135260851538

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  63. 「死にたい」検索→地元窓口へ 東京・足立区や静岡県…スマホ位置情報使い表示
    2018年8月7日15時0分

     「死にたい」などとインターネットで検索すれば、自殺相談窓口が表示される仕組みの「地域限定版」を、東京都足立区や静岡県が始めた。スマートフォンの位置情報と組み合わせ、区内や県内にいる人のSOSを察知。緊急の場合には地元の相談員が直接会うなど、きめ細かい支援をするのが狙いだ。

     所在地にかかわらず、自殺に関連した用語を検索すれば電話相談番号が表示される仕組みは、厚生労働省が検索大手のヤフーやグーグルと協力して導入しているが、自治体による地域限定のものは先駆的な試みという。

     足立区は4月、自殺対策に取り組む都内のNPO法人「OVA」に委託し、運用を開始。区内から、位置情報機能つきのスマホやパソコンで、グーグルを使って「一番楽に死ねる方法」「飛び降り 名所」など330用語を検索すれば、「死にたくなったあなたへ」との広告が表示される。クリックすると相談ページが開き、精神保健福祉士や臨床心理士にメールや電話ができる。

     6月までの3か月間で、検索は3万8076件あり、うち1585件で広告がクリックされた。同区では、人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺死亡率」(2016年)は20・4で、全国平均の16・8を上回っている。区の担当者は「これまで電話や面接相談につながらなかった10歳代の相談者も出てきた」と手応えを話す。

     一方、静岡県では昨年12月~今年3月、県内にいる人がツイッターで「自殺したい」「自殺手段」の2種類の言葉で投稿や検索をした場合、相談を呼びかける広告を表示した。8月からは、ヤフーやグーグルの検索サイトでの相談広告の表示を始めるなど対応を強化している。担当者は「長期休暇明けに自殺が増える傾向があるので、支援を充実させたい」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180807-118-OYTPT50279

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  64. 西部さん自殺ほう助、MX子会社社員に求刑2年
    2018年8月17日18時33分

     東京都大田区の多摩川で1月、評論家の西部邁すすむさん(当時78歳)の入水自殺を手伝ったとして、自殺ほう助罪に問われた東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社社員・窪田哲学被告(45)の公判が17日、東京地裁(守下実裁判官)であり、検察側は懲役2年を求刑した。弁護側は無罪を主張し、公判は結審した。判決は9月14日。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180817-118-OYT1T50098

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  65. 男女3人が車内で死亡 練炭自殺か 埼玉 神川町
    2018年8月16日 18時07分

    16日朝早く、埼玉県神川町の駐車場に止めてあった車の中で10代から40代とみられる男女3人が死亡しているのが見つかりました。警察は車内に練炭があったことなどから3人が自殺を図ったと見て調べています。

    16日午前5時すぎ、埼玉県神川町にあるボート場の駐車場で、窓ガラスが粘着テープで目張りされた車がとまっているのを、ボート場を管理している男性が見つけ警察に通報しました。

    警察が調べたところ、30代から40代とみられる男性2人と、10代から20代とみられる女性1人の合わせて3人が死亡しているのが見つかりました。

    警察は3人の身元の確認を進めるとともに、車内に燃やされた練炭や遺書とみられるメモが見つかっていることから、自殺を図ったと見て調べています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180816/k10011579591000.html

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  66. “産後うつ“か 出産後1年未満の女性の死因は自殺が最多
    2018年9月5日 17時00分

    出産したあと1年未満の間に自殺した女性はおととしまでの2年間に少なくとも92人に上ることが、国立成育医療研究センターの調査で初めてわかりました。出産後1年未満の女性の死因では最も多く、専門家は、多くが産後のうつが関係しているとみて、母親の支援体制を充実させることが必要だとしています。

    出産したあとの女性は体調や生活リズムが大きく変化することなどで10人に1人の割合でうつになると指摘されていますが、自殺にまで至るケースがどれくらいあるのか、実態はわかっていませんでした。

    国立成育医療研究センターのグループは、おととしまでの2年間のデータを使って、出産後1年未満に死亡した女性の死因を調べた結果、自殺が92人と最も多く、次いで、がんが70人、心疾患が24人と続きました。

    自殺のあった時期では、出産後1か月ですでに10人に上り、1年を通して起きていたほか、年齢別にみると、35歳以上で自殺に至る割合が高くなっていました。

    グループによりますと、出産後の女性の自殺の実態が明らかになるのは初めてで、多くが産後のうつなどが関係しているとみています。

    産後のうつの対策をめぐっては、国は昨年度から、出産まもない母親の心の問題を含めた健康状態を把握する取り組みを支援する制度を始めましたが、初年度に実施した自治体は4%にとどまっていて、国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は「自殺の背景にある産後のうつのリスクの高い人を早期に見つけて支援につなげることが必要で、早急に対策を実施していくことが大切だ」と話しています。

    調査の結果

    今回の調査は、国の人口動態統計を活用し、おととしまでの2年間の出生票や死亡票などのデータを突き合わせて、自殺と考えられるケースを選び出して分析しました。

    その結果、自殺した時期について、出産後、1か月は10人、2か月は6人、3か月と4か月は10人、5か月は4人、6か月は8人、7か月は9人、8か月は10人、9か月は13人、10か月は7人、11か月は4人、12か月は1人と1年を通して起きていました。

    また、10万件の出産のうち自殺した母親の割合をみると、20歳未満が4.3、20歳から24歳が4.2、25歳から29歳が2.5、30歳から34歳が3.6、35歳から39歳までが8.0、40歳以上が8.3と35歳以上で高い傾向を示しました。

    さらに、出産回数でみると、1人目が6.4、2人目が3.2、3人目が2.3、4人以上が4.2となり、初産の女性で高い傾向がありました。

    このほか、今回の研究では妊娠中の自殺が3人、死産後の自殺が7人いたこともわかったということです。

    産後のうつは

    産後のうつは体調や生活リズムなどが大きく変化することなどで起き、育児不安やストレスなどに加え、過去にうつ病になったことがあることや、妊娠中からの強い不安、それに、家族からのサポートの不足などもリスクを高める要因になると考えられています。

    専門家や関連する学会のガイドラインによりますと、不眠や食欲の低下、それに興味や喜びといった感情の喪失などが特徴で、母親としての責務が果たせるのかといった自責の念が現れることもあります。

    症状が重くなると自殺の危険があるほか、将来的な育児放棄や虐待につながることもあるとされています。

    10人に1人ほどの割合で発症すると言われていて、必ずしも早期に見つける体制が十分ではなく、課題になっています。

    妊産婦の自殺の実態や産後のうつとの関連などについては、これまで東京23区で調査が行われたことがありますが、全国的な実態はわかっていませんでした。

    国は新たな自殺総合対策大綱を去年取りまとめるなどして、産後のうつに対してはリスクの高い人を早期に見つけて支援につなげることが必要だと指摘しています。

    専門家 リスクがある人の早期発見が重要

    妊産婦の自殺を防ぐためには、今後、どのような対策を行っていくべきなのか。

    国立成育医療研究センター研究所の森臨太郎部長は、重要なポイントの1つは、産後のうつのリスクがある人の早期発見だとしています。

    そのうえで、現状では昨年度から国が始めた取り組みが自治体や国民に十分に浸透していないとして、自治体などへの周知を進めるべきだと指摘しています。

    また、改めて出産は体の問題だけでなく、心の健康の確保も重要であるという認識を持ち、母親が遠慮なく助けを求めたり、関係者がその情報を迅速に共有できたりする仕組み作りを充実させるべきだとしています。

    さらに、将来的には、今回の研究のような自殺件数の把握に加え、詳細な原因まで追跡できるデータベースを作り、データの分析からその時々の有効な対策が打てるようにしていくべきだとしています。

    産後のうつで苦しむ母親

    神奈川県内に住む40代の女性はおととし、第一子となる長女を出産しました。
    初めての子育てで協力者は夫のみという環境でしたが、それでも「しっかり育てたい」と子育てに向き合っていたと言います。

    すると、産後3週間を過ぎたころから、心身の不調を感じ始めます。

    体に加え、心も休まらずこれ以上心身がもたないと感じ、「子どもを育てる自信がない。私には無理なのかもしれない。死にたいほど苦しい」と思い悩むようになりました。

    不眠や食欲不振にも襲われ、思い描いていたような母親になれていないと感じ、気分が沈んで外出も避けるようになりました。

    さらに、室内でも、スマートフォンで子育ての情報を調べるたびに、周囲の母親のいきいきとした育児の様子が目に入って落ち込む日々が続き、夫に「死にたいほどつらい」と漏らす日もあったと言います。

    産後3か月目に受診した病院で、医師が下した診断は産後のうつ病でした。

    夫が早めに帰宅するなどして協力して子育てを行い、症状は落ち着いているものの、現在も睡眠導入剤などの5種類の薬の服用を続けています。

    女性は「いちばん症状が重いときは暗い中を歩んでいる感じでした。うつうつとしていて、ほかのお母さんのように子育てもできず、生まれてきてくれた子どもや夫にも心配をかけて本当に申し訳ないという気持ちでした。ただ、その状態でも子どもを残していなくなるわけにもいかず、産後の母親は本当に逃げ場がないと感じていました」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180905/k10011610531000.html

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  67. 「世界自殺予防デー」 全国一斉に働く人の無料電話相談
    2018年9月10日 11時56分

    10日はWHO=世界保健機関が定める「世界自殺予防デー」です。職場の人間関係や家庭での悩みなどの相談を無料で受け付ける全国一斉の電話相談には、次々と相談が寄せられています。

    この電話相談は、世界自殺予防デーに合わせて日本産業カウンセラー協会が10日から全国一斉に無料で行っています。

    このうち東京 渋谷区に設けられた相談室では、午前10時の受け付け開始とともに、相談の電話が次々と寄せられました。

    この中では、「転職をしたが、新しい環境になじめず、悩んでいる」とか、「定年退職したが、将来の生活が不安だ」といった相談が寄せられたということです。

    相談の対応にあたっている産業カウンセラーの渡邊みどりさんは「悩みごとは相談することが解決の第一歩なので、気軽に相談してほしい。災害で被災して苦しんでいる方にも相談してほしいです」と話しています。

    「働く人の電話相談室」は、12日まで3日間行われ、相談の受け付けは午前10時から午後10時まで、電話番号は全国共通で0120-583-358です。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180910/k10011621751000.html

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    1. 「命は尊い」世界自殺予防デーで絵本を読み聞かせ
      2018年9月10日 15時06分

      世界自殺予防デーの10日、都内の小学校では、絵本を通じて子どもたちに命の大切さを伝える授業が、行われました。

      東京 品川区の第四日野小学校で行われた授業では、絵本作家の夢ら丘実果さんらが5年生の児童34人に絵本を読み聞かせました。

      夢ら丘さんは小学生の時にいじめを受けて苦しみ、友人らの励ましで立ち直ることができた経験を話したうえで、みずから制作した絵本を朗読しました。

      この絵本は、ほかの鳥たちに比べて価値がないと思い悩んでいたカラスが、森の仲間のことばで元気になるというストーリーで、夢ら丘さんは「命はかけがえのない、尊いものです。つらいことがあったら、きょうの話を思い出し、乗り越えましょう」と訴えました。

      話を聞いた女子児童は「私もいじめにあったときに、友達に相談して乗り越えました。きょうの授業も聞いたので、これからは困っている友達を助けたい」と話していました。

      警察庁などによりますと、去年1年間で、小学生から高校生までの子どもの自殺は357件に上っています。

      夢ら丘さんは「子どもの自殺があとを絶たない中、こうした授業で自殺する子どもを減らしていきたい」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180910/k10011622331000.html

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    2. 「世界自殺予防デー」 LINEで若者の悩み相談 東京
      2018年9月10日 15時58分

      世界自殺予防デーに合わせて、東京都は10日から、メッセージアプリの「LINE」を使って、若者などの悩みの相談に応じる取り組みを始めました。

      東京都によりますと、おととしの都内の自殺者のうち、30代以下の割合は28%で全国平均と比べて高くなっているほか、10代から30代の死因では自殺が最も多くなっています。

      都は若い世代を中心に自殺を防ぐため、10日から来年3月末までメッセージアプリの「LINE」を使って、悩みの相談に応じる取り組みを行っています。

      アカウント名は「相談ほっとLINE@東京」で、研修を受けた専門の相談員がメッセージのやり取りを通じて、友達や家族との関係、それに職場の悩みなどの相談に応じるということです。

      相談は今月と3月は午後3時から午後10時まで、来月から2月は午後5時から午後10時まで受け付けています。

      このLINEでの相談はことし3月に試験的に行われ、2週間でおよそ600件の相談が寄せられたということで、都は「1人で悩まずに気軽に相談してほしい」と話しています。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180910/k10011622441000.html

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  68. 死にたい人の死ぬ自由も一種の人権保護の観点から語るべきじゃないのかね?

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  69. 家族3人死亡 父親が2人刺したあと自殺か 大阪 枚方
    2018年11月1日 12時19分

    1日未明、大阪 枚方市の住宅で40代の両親と20歳の長女が刃物で刺されるなどして倒れているのが見つかり、3人とも死亡しました。警察は現場の状況から、父親が2人を刺したあと自殺したとみて詳しいいきさつを調べています。

    1日午前3時前、大阪 枚方市片鉾東町の家族4人が暮らす住宅で「姉の叫び声が聞こえた」と高校生の長男から警察に通報がありました。

    警察官が駆けつけたところ、会社員の山本潤さん(48)と妻の佐和子さん(49)、大学生の長女の莉佐さん(20)が刃物で刺されるなどして倒れていて、搬送された病院で3人とも死亡しました。長男にけがはありませんでした。

    警察の調べによりますと、玄関の鍵はかかっていて、外から人が侵入した形跡はなく、2階の階段付近に倒れていた父親の近くに血の付いた刃物が落ちていたということです。

    妻と長女は背中を刺され、父親の手には刃物を扱った時にできる傷が付いていたほか、長男は当時の状況について「部屋のドアを開けられそうになったが、手で押さえていた」などと話しているということです。

    こうした状況から、警察は、父親が2人を刺したあと自殺したとみて詳しいいきさつを調べています。

    近所の人「仲がよさそうな夫婦」

    近所に住む女性は「旦那さんはあいさつしたら笑顔で返してくれる人でした。優しそうな夫婦で、夏には一緒に車を洗うなど仲がよさそうでした。子どもたちもまじめな印象で、事件が起きるような家族とは思えないので驚いています」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181101/k10011694301000.html

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    1. 住宅で40代の夫婦と20代の娘が死亡 大阪 枚方
      2018年11月1日 9時13分

      大阪 枚方市の住宅で1日未明、40代の両親と20歳の娘が刃物で刺されるなどして倒れているのが見つかり、3人とも死亡しました。外から人が侵入した形跡はないということで、警察が現場の状況を調べています。

      1日午前3時前、大阪 枚方市片鉾東町の会社員、山本潤さん(48)の住宅で、「姉の叫び声が聞こえた」と高校生の息子から警察に通報がありました。

      警察官が駆けつけたところ、山本さんと妻の佐和子さん(49)、娘の莉佐さん(20)が胸や背中を刃物で刺されるなどして倒れていて、搬送された病院で3人とも死亡しました。

      息子にけがはなく、「部屋のドアを開けられそうになったが、手で押さえていた」などと話しているということです。

      警察の調べによりますと、玄関の鍵はかかっていて、外から人が侵入した形跡はなく、2階の階段付近に倒れていた父親の近くに血の付いた包丁が落ちていたということです。警察が現場の状況を調べています。

      現場は、京阪線の枚方市駅から3キロ余り離れた住宅街です。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181101/k10011693941000.html

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    2. 家族3人死亡 父親が2人刺したあと自殺か 大阪 枚方
      2018年11月1日 17時34分

      1日未明、大阪・枚方市の住宅で40代の両親と20歳の長女が刃物で刺されるなどして倒れているのが見つかり、3人とも死亡しました。母親と長女には複数の刺し傷があり、警察は、父親が2人を刺したあと自殺したとみて、詳しいいきさつを調べています。

      1日午前3時前、大阪・枚方市の家族4人が暮らす住宅で「姉の叫び声が聞こえた」と、高校生の長男から警察に通報がありました。

      警察官が駆けつけたところ、会社員の山本潤さん(48)と妻の佐和子さん(49)、それに大学生の長女の莉佐さん(20)が刃物で刺されるなどして倒れていて、搬送された病院で3人とも死亡しました。

      長男にけがはありませんでした。

      これまでの調べによりますと、父親の近くに血の付いた包丁が落ちていて、母親と長女には背中などに複数の刺し傷があるということです。

      父親は長男の部屋にも入ろうとしたとみられますが、長男がドアを押さえて開けなかったということです。

      警察は、現場の状況から父親が2人を刺したあと自殺したとみて、動機につながるトラブルがなかったかなど詳しいいきさつを調べています。

      近所の人「仲がよさそうな夫婦」

      近所に住む女性は「旦那さんはあいさつしたら笑顔で返してくれる人でした。優しそうな夫婦で、夏には一緒に車を洗うなど仲がよさそうでした。子どもたちもまじめな印象で、事件が起きるような家族とは思えないので驚いています」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181101/k10011694301000.html

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    3. てっきり息子の仕業かと思ったら、父親の無理心中か…

      ひとを巻き込まないで一人で死ねよ。

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  70. [生老病死の旅路]70代 色んなことわかり始めた…三浦雅士さん
    2018年12月22日15時0分

     人間に生きる根拠はない。誰も世界から必要とはされていない。ただ、勝手に生きるだけだ。小さな頃から、漠然と感じていました。家庭環境が原因というより、みんな一度は思うものではないかな。

     小学や中学は、それでも自分なりに過ごしたけど、高校生になると反抗的な気分が強まるでしょう。学校教育は個性を伸ばすとか理念を語る。でも、実際は授業や試験で人間を型にはめる。その欺瞞ぎまんが耐えられなかった。高校卒業後、青森から上京しました。

     振り返ると、僕は恵まれていた。若いのに、詩人の那珂太郎さんや仏文学者の宇佐見英治さんと知り合った。出版社の青土社に入って雑誌「ユリイカ」を編集することにもなった。詩人の萩原朔太郎や作家の宮沢賢治など自分の興味があるものを特集するうち、軌道に乗った。雑誌を作ることが、僕の勉強でした。

     今年、新著『孤独の発明 または言語の政治学』を出した。この本で、僕は世界のスタートラインに立ったと思っている。世の中で、最も根本的な問題は、言語です。その言語自体が持つ不思議な仕組みと、芸術や文化、政治、宗教など様々なものが対応関係にあるとわかってきたんだ。

     言語は、親が子を育てる関係の中から生まれたことは間違いない。赤ん坊を育てる母親は、「眠くなった」「おなかすいたでしょう」などと、子供の身になって声をかけますね。子供は、お母さんが呼んでくれる自分を引き受け、それを<私>だと思う。相手の身になることから私が生まれ、言語が生まれたんです。

     母親と一体だった状態から外界に産み落とされた子は、母という第三者の視点を意識することで初めて<私>になる。だから、人の生にはそもそも孤独が繰り込まれている。その中で言語を獲得した人間は、母との間で体験したことと同じように相手の身になってものを考え、同時に自分を深めたのだと思います。

     言葉を使えば、相手を「だまし/だまされ」ることができる。政治や宗教が生まれ、文学や芸術が作り出されてゆく。母子関係がその根本にある人間は、生きる根拠はなくても、そもそも祝福された存在なんです。

     その祝祭感を表現したものが舞踊であり、音楽ですね。中でも最もすばらしい表現が、モーリス・ベジャールのバレエであり、ピナ・バウシュのダンスであり、寺山修司の舞台ですよ。

     世間で70歳を超えれば年だと言われるけれど、僕は今、色んなことがわかり始めたんだ。宗教や政治、生命と感覚、概念と普遍、パフォーミング・アーツ、芭蕉の連句……。でも一人で、全部やり切れないから。僕の本を読んでいいと思ったところがあれば、自由に使って何かを書いてほしい。もっと大きくて、広い世界を見たいんだ。

    ◆みうら・まさし 1946年生まれ。青森県出身。文芸評論家。70年代に「ユリイカ」「現代思想」の編集長として活躍。80年代に評論家へと転じ、文学や芸術に始まり、舞踊へと関心を深めた。著書に、『私という現象』、『身体の零度』(読売文学賞)、『青春の終焉』(伊藤整文学賞)、『漱石 母に愛されなかった子』など。

    聞き手・待田晋哉

    人揺さぶるエネルギー

     冬ざれた街に身を浸すうち、ふと大きな話を聞きたくなった。取材の日、あいさつ代わりに、軽く新刊について質問した。

     5秒ほど黙っていたと思う。すると、せきを切ったように話し始めた。言語、思想、亡くなった大岡信さんのこと……。言葉が新しい言葉を導き、顔が赤らむ。読者の胸を射抜く文章を書くには、まず人を揺さぶるエネルギーがいる。心地よく思い知らされた1時間半だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20181222-118-OYTPT50211

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    1. 「言語」というよりは「記号」の(意味を解釈し共同化できる)能力を獲得できることが根本的な問題ではないのかな…

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  71. 哲学者・古代史研究、梅原猛さん死去…93歳
    2019年1月14日2時16分

     古代史の通説に大胆な発想で切り込んだ、文化勲章受章者で哲学者の梅原猛(うめはら・たけし)氏が12日、亡くなったことが13日、分かった。93歳だった。

     仙台市生まれ。愛知県で育ち、旧制八高(現名古屋大)を経て京都大文学部哲学科を卒業、立命館大教授や京都市立芸術大学長などを歴任した。国際日本文化研究センターの創設を政府に働きかけて1987年、初代所長に就任した。

     哲学を足場に仏教、古代学、芸術、文明論へと視野を広げた。聖徳太子の霊を鎮める場所との視点で法隆寺を論じた「隠された十字架」(72年)、柿本人麻呂は山陰沖の島で最期を迎えたとする「水底の歌」(73年)など独創的な著作で、反響を呼んだ。「ヤマトタケル」(86年)などのスーパー歌舞伎、「ムツゴロウ」(2000年)などのスーパー狂言の台本を執筆、新作能「河勝」(08年)も創作した。

     京都学派の流れをくむ知性として、社会問題にも発言。1990年設置の臨時脳死及び臓器移植調査会(脳死臨調)では、脳死を人の死と認めない立場を貫いた。97年4月から6年間、日本ペンクラブ会長。74年、大佛次郎賞、99年、文化勲章。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190113-118-OYT1T50086

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    1. 梅原猛さん死去 歴史と人間 問い続け…ジャンル超え 深い洞察
      2019年1月14日5時0分

       尽きることのない知的好奇心で、歴史と人間の本質を探究し続けた、哲学者の梅原猛さんが亡くなった。真理を求める厳しさと人間味あふれる人柄で、ジャンルを飛び越えながら独自の学問を築いた生涯だった。

       哲学者、西田幾多郎に憧れて、京都帝国大(現・京都大)に進学。直後に入隊し、熊本県で終戦を迎えた。後に戦争のことを語る時、「僕よりも立派な人たちがたくさん死んだ」と悼んだ。研究の原動力を「青年だった僕らに『死ね』と戦場に駆り立てた祖国への怒りと、それでも消えない強い愛情」だとした。

       哲学者デカルトから懐疑の末に真理に達する姿勢を、ニーチェからは人間の情念への洞察を学び、戦後、ハイデッガーの実存主義に傾倒した。やがて、寄席に通って日本人の笑いとは何かを研究するうち、日本人の精神への関心を深めた。

       こうした経験を背景に、通説にとらわれず人間の情念へと踏み込んで歴史を語るのが梅原日本学だ。大胆な推論はときに異端視されたが、「怨霊は理想が高過ぎて当時の政治権力と衝突し、流され殺された人がなる。怨霊なしに日本文化を論じられない」と揺るがなかった。

       2015年春、卒寿を祝う会で「人類が滅びないように、人類を生かす哲学を、100歳まで生きて書く」と話すなど、最期まで世界の行く末を気にかけた。

      常識とらわれず知を追求
       四半世紀ほど前。島根の小さな街に一流の物理学者や考古学者らを連れて梅原さんが来た。沖合に沈んだという伝説の島が歌人柿本人麻呂の終焉しゅうえん地だと、証明するためだと言う。

       駐在記者だった私が「どんな根拠で調査を」と尋ねると、梅原さんは「ロマンですよ!」と笑顔。面食らったが、生き生きした表情が何とも魅力的だった。

       常識や通説にとらわれない知を求めた人だった。聖徳太子や人麻呂の本を著した時、1日に原稿用紙80枚分を書いたという。「私の一番の能力は(研究の対象が)乗りうつることだ」と話し、後輩学者らを「神懸かりにならないようでよい学問や芸術ができるか」と叱咤しったした。

       情熱を組織作りでも発揮。初代所長を務めた国際日本文化研究センターの創成期、ある学術講演会の客席で居眠りしたそうだ。だが登壇者が交代し、ユニークな視点で近世文芸を説くと、かっと目を開き、熱い視線を送った。後日、面識のないこの学者に電話をかけ「うちに来い」と同センターに引き入れた。招聘しょうへいされた当人の追想だ。

       「学問は、誰かが大きな仮説を示し、論議を呼ぶことによって進歩する」と力説した。ロマンを抱き、批判を恐れずに新たな視野を切り開いた人だ。(渡辺達治)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190114-118-OYTPT50043

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    2. 梅原猛さん死去 哲学者、古代史研究 93歳
      2019年1月14日5時0分

       古代史の通説に大胆な発想で切り込んだ、文化勲章受章者で哲学者の梅原猛(うめはら・たけし)氏が12日、亡くなったことが13日、分かった。93歳だった。

       仙台市生まれ。愛知県で育ち、旧制八高(現名古屋大)を経て京都大文学部哲学科を卒業、立命館大教授や京都市立芸術大学長などを歴任した。国際日本文化研究センターの創設を政府に働きかけて1987年、初代所長に就任した。

       哲学を足場に仏教、古代学、芸術、文明論へと視野を広げた。聖徳太子の霊を鎮める場所との視点で法隆寺を論じた「隠された十字架」(72年)、柿本人麻呂は山陰沖の島で最期を迎えたとする「水底の歌」(73年)など独創的な著作で、反響を呼んだ。

       「ヤマトタケル」(86年)などのスーパー歌舞伎、「ムツゴロウ」(2000年)などのスーパー狂言の台本を執筆、新作能「河勝」(08年)も創作した。

       京都学派の流れをくむ知性として、社会問題にも発言。1990年設置の臨時脳死及び臓器移植調査会(脳死臨調)では、脳死を人の死と認めない立場を貫いた。97年4月から6年間、日本ペンクラブ会長。74年、大佛次郎賞、99年、文化勲章。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190114-118-OYTPT50075

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    3. 「怨霊なしに日本文化論じられず」…梅原猛さん
      2019年1月14日9時13分

       尽きることのない知的好奇心で、歴史と人間の本質を探究し続けた、哲学者の梅原猛さんが亡くなった。真理を求める厳しさと人間味あふれる人柄で、ジャンルを飛び越えながら独自の学問を築いた生涯だった。

       哲学者、西田幾多郎に憧れて、京都帝国大(現・京都大)に進学。直後に入隊し、熊本県で終戦を迎えた。後に戦争のことを語る時、「僕よりも立派な人たちがたくさん死んだ」と悼んだ。研究の原動力を「青年だった僕らに『死ね』と戦場に駆り立てた祖国への怒りと、それでも消えない強い愛情」だとした。

       哲学者デカルトから懐疑の末に真理に達する姿勢を、ニーチェからは人間の情念への洞察を学び、戦後、ハイデッガーの実存主義に傾倒した。やがて、寄席に通って日本人の笑いとは何かを研究するうち、日本人の精神への関心を深めた。

       こうした経験を背景に、通説にとらわれず人間の情念へと踏み込んで歴史を語るのが梅原日本学だ。大胆な推論はときに異端視されたが、「怨霊は理想が高過ぎて当時の政治権力と衝突し、流され殺された人がなる。怨霊なしに日本文化を論じられない」と揺るがなかった。

       2015年春、卒寿を祝う会で「人類が滅びないように、人類を生かす哲学を、100歳まで生きて書く」と話すなど、最期まで世界の行く末を気にかけた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190114-118-OYT1T50008

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    4. 文学としては一定の評価ができるかと思うが、思想としてはキワモノのイメージしかない…

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    5. 文系研究に予算を誘導する能力に長けた人ではあったろう。

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  72. 哲学者 梅原猛さん死去 93歳
    2019年1月14日 8時06分

    日本古来の文化や思想を独特の視点で研究した哲学者で、文化勲章を受章した梅原猛さんが、12日、肺炎のため亡くなりました。93歳でした。

    梅原猛さんは大正14年、仙台市に生まれ、京都大学の哲学科を卒業したあと哲学者としての道を歩みました。

    その後、立命館大学や京都市立芸術大学で教授を務めて日本の歴史や文化、思想を独特の視点で読み解いた多くの著作を発表し、その学問は「梅原日本学」と呼ばれました。

    中でも、法隆寺の建立について独自の解釈をした「隠された十字架」や、万葉の歌人、柿本人麻呂の生涯について検証した「水底の歌」は、通説にとらわれない発想で大胆な仮説を展開し、話題となりました。

    国際日本文化研究センターの設立にも力を尽くし、昭和62年から8年間、所長を務めたほか、平成9年から15年まで日本ペンクラブの会長を務めました。

    こうした功績が認められて平成4年に文化功労者に選ばれ、平成11年には文化勲章を受章しています。

    その後も平成13年に日本古来の“ものづくり”の原点を見直し、高度な技能や技術を身につけることに重点を置こうと埼玉県に設立された「ものつくり大学」の初代総長を務めたほか、平成23年には東日本大震災の発生後に政府が設置した「復興構想会議」に参加し、自然との共存を重視する文明の在り方という視点から提言を行ってきました。

    また、平成16年には作家の大江健三郎さんなどとともに、平和憲法の擁護を訴える「九条の会」の設立の呼びかけ人にもなりました。

    さらに、梅原さんは、狂言や歌舞伎といった古典芸能の世界にも活動の場を広げました。

    梅原さんの原作をもとに歌舞伎俳優の市川猿之助さん、今の市川猿翁さんが台本や演出を手がけたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は、斬新でわかりやすい演出と奥深い脚本で大評判となり、歌舞伎の活性化に貢献しました。

    平成25年には、古典芸能の「能」を現代風にアレンジしたスーパー能の作品「世阿弥」を制作しています。

    親族によりますと、梅原さんは12日午後4時半ごろ、肺炎のため亡くなったということです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190114/k10011777211000.html

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    1. 哲学者 梅原猛さん死去 93歳
      2019年1月14日 12時06分

      日本古来の文化や思想を独特の視点で研究した哲学者で、文化勲章を受章した梅原猛さんが、12日、肺炎のため亡くなりました。93歳でした。

      梅原猛さんは大正14年、仙台市に生まれ、京都大学の哲学科を卒業したあと哲学者としての道を歩みました。

      その後、立命館大学や京都市立芸術大学で教授を務めて、日本の歴史や文化、思想を独特の視点で読み解いた多くの著作を発表し、その学問は「梅原日本学」と呼ばれました。

      中でも、法隆寺の建立について独自の解釈をした「隠された十字架」や、万葉の歌人、柿本人麻呂の生涯について検証した「水底の歌」は、通説にとらわれない発想で大胆な仮説を展開し、話題となりました。

      国際日本文化研究センターの設立にも力を尽くし、昭和62年から8年間、所長を務めたほか、平成9年から15年まで日本ペンクラブの会長を務めました。

      こうした功績が認められて平成4年に文化功労者に選ばれ、平成11年には文化勲章を受章しています。

      その後も平成13年に日本古来の“ものづくり”の原点を見直し、高度な技能や技術を身につけることに重点を置こうと埼玉県に設立された「ものつくり大学」の初代総長を務めたほか、平成23年には東日本大震災の発生後に政府が設置した「復興構想会議」に参加し、自然との共存を重視する文明の在り方という視点から提言を行ってきました。

      また、平成16年には作家の大江健三郎さんなどとともに、平和憲法の擁護を訴える「九条の会」の設立の呼びかけ人にもなりました。

      さらに、梅原さんは、狂言や歌舞伎といった古典芸能の世界にも活動の場を広げました。梅原さんの原作をもとに歌舞伎俳優の市川猿之助さん、今の市川猿翁さんが台本や演出を手がけたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は、斬新でわかりやすい演出と奥深い脚本で大評判となり、歌舞伎の活性化に貢献しました。平成25年には、古典芸能の「能」を現代風にアレンジしたスーパー能の作品「世阿弥」を制作しています。

      親族によりますと、梅原さんは12日午後4時半ごろ、肺炎のため亡くなったということです。

      瀬戸内寂聴さん「長いつきあい 大変ショック」

      哲学者の梅原猛さんが亡くなったことについて、親交が深かった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんはNHKの取材に対し、「梅原さんは私のことを姉(あね)さまと呼び、義理のきょうだいだと言うくらい長いつきあいで、亡くなったと聞いて大変ショックを受けています」と話しました。

      そして瀬戸内さんは、「去年だったか私が病気だったときに梅原さんが見舞いに来ると電話をしてきたので、みっともないところを見られたくないとお互い笑って断りました。今度は、梅原さんが入院してしまったので、私が見舞いに行こうかと梅原さんの家族と連絡を取っていたところでした。梅原さんは、いつも仕事の話しかしないくらい、京都のあらゆる文化的な面を采配していた方なので亡くなられて今後が心細いです」と話していました。

      田原総一朗さん「反戦の意思は受け継がないといけない」

      哲学者の梅原猛さんは、みずからの戦争体験も踏まえ、一貫して戦争に反対する姿勢を貫いてきました。

      10年近く前から親交があるジャーナリストの田原総一朗さん(84)は、梅原さんが亡くなったことについて、「非常にショックで、1つの時代が終わったと言える。梅原さんは、『なぜ日本が戦争を始めたのか、どこが間違っていたのか』を体験的に知っている人だった」と功績をしのんでいました。

      そして、「最後に会ったのはおととしだったが、再び戦争を起こしてはならないということや、権力を疑うという姿勢を貫いていて、人間として尊敬していた。私たちの世代は戦争をあいまいに知っているだけなので、梅原さんの反戦という意思は私たちが受け継がないといけない」と話していました。

      山折哲雄さん「ものに取りつかれたように仕事をしていた」

      哲学者の梅原猛さんが亡くなったことについて、国際日本文化研究センターの元所長で、宗教学者の山折哲雄さん(87)は、「梅原さんとは40年ほど前に知り合ったが、自宅で部屋いっぱいに文献を広げ、ものに取りつかれたように仕事をしていた様子が大変印象に残っている。梅原さんは豪放で遠慮会釈のない批判精神で、内面的なものを考えて表現する世界を激しくも優しいことばで書き続けた珍しい人だ。戦後の日本人の哲学において、思想を捉える力が衰退する中で、梅原さんを失った意味は大きい。まるで平成の終わりという時代の節目を象徴するような亡くなり方だと思う。惜しい人を失った」と話していました。

      梅原さん 「九条の会」の呼びかけ人も

      梅原猛さんは戦時中の自身の体験を踏まえて、戦争の放棄をうたう憲法9条を守ろうと「九条の会」の呼びかけ人にも加わっていました。

      「九条の会」は、梅原さんをはじめ、ノーベル賞作家の大江健三郎さんや作家の澤地久枝さんなど9人が呼びかけ人となって平成16年に発足しました。

      発足した当時は自衛隊のイラク派遣が本格化していた頃で、その後も訴えを続け、「九条の会」によりますと、趣旨に賛同したグループは平成22年の時点で全国でおよそ7500に上るということです。

      一方、9人の呼びかけ人のうち、この10年余りの間に作家の井上ひさしさんや評論家の鶴見俊輔さんなどが亡くなり、梅原さんの死去で7人が亡くなったことになります。

      呼びかけ人の1人で作家の澤地久枝さんは、「梅原さんは表だって『九条の会』の活動に取り組むことはなかったが、戦時中の日本をよく知る方で、会の呼びかけ人に加わることで後押ししてくれたと思う。会の呼びかけ人は、大江健三郎さんと私の2人になりましたが、志は全国各地に広がっていて、梅原さんの思いがこの先も引き継がれていくことを願っています」と話していました。
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190114/k10011777211000.html

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  73. 追悼 梅原猛さん
    2019年1月15日5時0分

    2008年5月、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の特別カーテンコールであいさつする梅原猛さん(大阪松竹座で)

     12日に亡くなった梅原猛さんは、さまざまな枠を超えて独自の「梅原日本学」を築いた。その業績、人となりを親交のあった人々に振り返ってもらった。

    ◇ロマン性と自前の物差し/宗教学者・山折哲雄

     私が東京の出版社に勤めていた頃、編集者として京都のお宅を訪ねたのが、最初の出会いだった。梅原さんは畳の部屋に20~30冊の本を開き、一面に広がる絵と活字のど真ん中に座って仕事をしていた。とりつかれたように研究について話をし、その仕事ぶりにある種の狂気さえ感じたのをおぼえている。

     私が東北大の助教授だった1970年代、ある研究会の懇親会で、酔っぱらった梅原さんに「今度、京都に面白い研究所をつくるから、できた暁にはぜひ来てくれ」と口説かれた。語り口にひかれ、その場で「行きますよ」と答えた。半分は信じていなかったが、10年後、日本文化の研究拠点・国際日本文化研究センター(日文研)として実現した。

     日文研では、所員同士の批評も発言も自由で、同僚にも恵まれ、楽しい日々を過ごした。転職が多かった私を引っ張り、居場所を与えてくれた。梅原さんは私にとって命の恩人だと思っている。

     梅原さんの学問、人間性を考える場合に大事な点が二つある。一つはロマン性。『隠された十字架』『水底の歌』など、単なる物語であり、ロマンだという批評が多い。だが、私は人文学の本質はロマン性だと思っている。聖徳太子や柿本人麻呂などの研究対象をどう歴史に位置づけ、現代の社会に意味づけるか。そうした構想力に想像力、直感を駆使し、一つの物語をつくっていく。それこそがロマンであり、人文学の本当の魅力だ。

     もう一つは、明治以降、日本ではありとあらゆる学問を、西洋の物差しを借りてやってきたが、そんな西洋かぶれに対し、自前のものを作ろうとしたのが梅原さんだった。日本という土地で発想したものの考え方から理論を組み立てていくことの必要性を示した。

     非難する人も多かったが、堂々と反論した。どんなにやられても、最後は必ずタイの関係に持って行く。あの腕力はすごかった。

     思い出すのは「学問というのは勇気だ」という言葉。哲学や歴史学を含め人文学の元気がない今こそ、「勇気」が必要だ。梅原さんの持つロマン性を継承し、西洋かぶれ的な思考から身軽になる。それが私のこれからの課題だと思っている。(談、日文研名誉教授・元所長)

    ◇「京都の宝」惜しい/作家・僧侶・瀬戸内寂聴

     梅原猛氏は、京都の文化面を一手に引き受ける代表者であられた。御ご自分では、哲学者と自称されていたが、日本歴史観の方に、より深い研究と独自の見識を開発していて、梅原学という魅力的な学問を発明していた。机にしがみついた学者ではなく、常に世界に目を開き、自身の学問の新しい開発に余念がなかった。

     天性の芸術的才能にも恵まれていて、学問の傍ら、創作能やスーパー歌舞伎やスーパー狂言を制作し、興行的にも大当たりさせた。

     あふれる思想を手で書くのがもどかしく、係かかりの編集者は、梅原氏のふきあふれる思想の言葉を、かたっぱしから書き取る能力を需もとめられた。その一人が私につくづく語った。

     「あの人は人間じゃないですよ。喋しゃべりはじめたら朗々としてつかまえる閑ひまがなく、その言葉を聞き取り、書くのが大変なんです。ああいう人を天才というのでしょう。」

     私が三つ年上なので、いつの間にか「姉さん」と呼んでいた。根はロマンチストで、恐妻家で、美しい聡明な夫人がご自慢だった。百まで生きて書くと言い続けていたのに、九十三歳で亡くなったのが惜しい。

     京都の奇重きちょうな宝が失われたのが惜しい。(14日に発表した追悼文全文)

    ◇斬新な発想で新作能/観世流能楽師・大槻文蔵

     梅原先生と親しくさせていただくようになったのは、先生が能に本格的に取り組まれるようになった十数年前からです。スーパー歌舞伎、スーパー狂言に取り組んでこられ、私もスーパー狂言には出演しましたので、その際に「能も書いてください」と、お願いしたことがあるのです。

     当時は「能は難しいから」と言われたのですが、ある時、電話で急に呼び出され「世阿弥が私に乗り移ってきたんだ、能のことを教えてほしい」とおっしゃった。以来、能についていろんなお話をさせていただきました。

     梅原先生が2008年に書き下ろされた新作能「河勝」では、私が演出を担当しました。新幹線が登場するなど斬新な発想でしたが、「あんたに任すから」と言ってくださいました。なるべく原作を生かそうと工夫したところ、「面白いな」と喜ばれたのが印象的です。

     常々「100歳まで死なれへん。やらないといけないことがある」とおっしゃっていて、私もいつまでも生きていて下さると思っていたので、悲報に接し驚くと同時に、大変大きな存在を失い残念な気持ちです。ただ、これまで一心不乱に仕事に取り組んでおられた先生は、さぞお疲れもあったと思います。ゆっくりお休みくださいと伝えたいです。(談、人間国宝)

    ◇先生らしく幕/歌舞伎俳優・市川猿之助

     平成最後の年に人生の幕を閉じられたことは、実に先生らしい。正にひと時代が終わった感がいたします。先生のそばで学ぶことを懇願した折、「君は歌舞伎界で梅原猛を生かしてくれ」との言葉が忘れられません。これから、それを実現すべく精進して参ります。(14日発表の追悼コメント、自身の襲名披露公演で「ヤマトタケル」に主演)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190114-118-OYTPT50207

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    1. 「大きな時代終わった」…悼む関係者 梅原猛さん通夜
      2019年1月15日5時0分

       12日に93歳で亡くなった、哲学者の梅原猛さんの通夜が14日、近親者でしめやかに営まれた。文化勲章受章者で、読売新聞調査研究本部客員研究員を務めた梅原さん。後日、お別れの会が開かれる。

       梅原さんは約1年前に腰部を骨折し、入院生活を経て京都市内の自宅で療養を続けていた。しかし最近、肺炎を発症して容体が急変した。長男の京都造形芸術大教授・賢一郎さん(65)によると、最後に孫ら一人一人を見て喜ぶような表情を見せた後、大きく息をして亡くなった。「父は思索にふけって、幼い僕をデパートに忘れてきたりしたが、寛容で大きな器の人。哲学者や宗教者の死は、その思想を象徴するものだとすれば、父の死も納得できるような見事な大往生だった」と話した。

       梅原さんが創設に尽力した国際日本文化研究センター(日文研)の現所長で、民俗学者の小松和彦さん(71)も弔問に訪れ、「何を話しても答えが返ってくる。本当に困った時に相談できる人だった。我々の世代にとってはまさに巨星で、一つの大きな時代が終わった。平成から次(の元号)への大きな節目を象徴している」としのんだ。

       スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」をはじめ、歌舞伎や狂言、能の台本を数多く手がけた。

       新作能「世阿弥」を演出し、主役をつとめた観世流能楽師で人間国宝の梅若実さん(70)は「私の能楽人生において非常に重要な方で、いい意味で自由さを学ばせてもらった」とコメントを寄せた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190115-118-OYTPT50061

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    2. 梅原猛さん通夜…悼む関係者 =関西発
      2019年1月15日6時0分

       12日に93歳で亡くなった、哲学者で文化勲章受章者の梅原猛さんの通夜が14日夜、近親者でしめやかに営まれた。梅原さんは約1年前に腰部を骨折し、入院生活を経て京都市内の自宅で療養生活を続けていた。しかし最近、肺炎を発症し容体が急変。家族に見守られ、静かに息をひきとったという。後日、お別れの会が開かれる。

       長男の京都造形芸術大教授、賢一郎さん(65)によると、最後にうっすら目を開け、駆け付けた孫ら一人一人を見て喜ぶような表情を見せた後、大きく息をして亡くなった。午後4時35分だった。「父は思索にふけって、幼い僕をデパートに忘れてきたり、風呂で溺れさせかけたりしたが、すべてを包み込むような、寛容で大きな器の人だった。哲学者や宗教者の死は、その思想を象徴するものだとすれば、父の死も納得できるような見事な大往生だった」と話した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190115-043-OYO1T50002

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    3. 「幼い僕をデパートに忘れた父」梅原猛さん通夜
      2019年1月15日10時35分

       12日に93歳で亡くなった、哲学者の梅原猛さんの通夜が14日、近親者でしめやかに営まれた。文化勲章受章者で、読売新聞調査研究本部客員研究員を務めた梅原さん。後日、お別れの会が開かれる。

       梅原さんは約1年前に腰部を骨折し、入院生活を経て京都市内の自宅で療養を続けていた。しかし最近、肺炎を発症して容体が急変した。長男の京都造形芸術大教授・賢一郎さん(65)によると、最後に孫ら一人一人を見て喜ぶような表情を見せた後、大きく息をして亡くなった。「父は思索にふけって、幼い僕をデパートに忘れてきたりしたが、寛容で大きな器の人。哲学者や宗教者の死は、その思想を象徴するものだとすれば、父の死も納得できるような見事な大往生だった」と話した。

       梅原さんが創設に尽力した国際日本文化研究センター(日文研)の現所長で、民俗学者の小松和彦さん(71)も弔問に訪れ、「何を話しても答えが返ってくる。本当に困った時に相談できる人だった。我々の世代にとってはまさに巨星で、一つの大きな時代が終わった。平成から次(の元号)への大きな節目を象徴している」としのんだ。

       スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」をはじめ、歌舞伎や狂言、能の台本を数多く手がけた。新作能「世阿弥」を演出し、主役をつとめた観世流能楽師で人間国宝の梅若実さん(70)は「私の能楽人生において非常に重要な方で、いい意味で自由さを学ばせてもらった」とコメントを寄せた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190115-118-OYT1T50004

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    4. 1月15日 よみうり寸評
      2019年1月15日15時0分

       丸山真男に日本の伝統への軽視を感じて批判を浴びせた。小林秀雄が仏思想家の論考を手放しで礼賛しているとしてかみついてもいる◆若き頃、2人に論争を挑んだのは哲学者の梅原猛さんである。戦後を代表する政治学者にも、希代の評論家にも容赦ない。〈権威を疑わない日本の思想界に危機感を覚えていた〉と述懐している◆法隆寺を聖徳太子の怨霊を鎮める場所とみる『隠された十字架』をはじめ、通説に挑戦した著作の数々もその精神の所産だろう。仏教、古代史、芸術と領域を超えて真理を探究した梅原さんが93年の生涯を閉じた◆戦時中、名古屋空襲で九死に一生を得た体験があるからだろうか、〈日本とは何か〉と、一貫して問いつづけた。異端視されても動じることなく「梅原日本学」を切りひらく。文化の基層に迫るその学問は独創に富んで、長く光彩を放つことだろう◆〈人類を生かす哲学を、100歳まで生きて書く〉。東日本大震災後、自然との調和をつむぐ思想の構築に注がれた最後の情熱を忘れない。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190115-118-OYTPT50300

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    5. 1月16日 編集手帳
      2019年1月16日5時0分

       縄文時代の土偶に似てるなあ。梅原猛さんは「太陽の塔」に思った。影響を受けたかどうか尋ねてみると、岡本太郎は言った。「そうだろう、梅原くん。縄文時代から僕をまねるやつがいたんだよ」◆梅原さんは岡本さんの無邪気さが大好きになった。持論を裏づける返答でもあった。<子供らしさというのは、やはり創造するための大きな条件ですね>。だから人間は<赤ん坊になるために勉強するのですよ>◆初代所長を務めた「国際日本文化研究センター」(京都)を退職後、すぐ隣の小学校で行った特別授業の記録から引いた◆児童が相手とはいえ、哲学を足場に大胆な発想で歴史や文化の通説に挑んだ人らしい語りだろう。法隆寺は聖徳太子の怨霊を鎮めるために建てられたと論じる『隠された十字架』、柿本人麻呂は山陰沖の島で刑死したとの説を展開する『水底の歌』――これらの著述は文庫本でも読める。専門家から批判もされたが、「梅原日本学」の独創のとりこになった方は多かろう◆梅原さんが永眠した。93歳だった。いつも赤ん坊のように初々しい目で文明を見つめた希代の哲学者が逝った。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190116-118-OYTPT50164

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  74. 梅原猛『日本冒険』(「野生時代」に連載)
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A2%85%E5%8E%9F%E7%8C%9B+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%86%92%E9%99%BA+%E9%87%8E%E7%94%9F%E6%99%82%E4%BB%A3

    白川静・梅原猛『呪の思想―神と人との間』
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A2%85%E5%8E%9F%E7%8C%9B+%E7%99%BD%E5%B7%9D%E9%9D%99

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    1. 1418夜『日本の深層』梅原猛|松岡正剛の千夜千冊
      https://1000ya.isis.ne.jp/1418.html

      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A2%85%E5%8E%9F%E7%8C%9B+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%B1%A4

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    2. >仏教学者の袴谷憲昭は、吉本隆明・梅原猛・中沢新一の三人の共著 『日本人は思想したか』(新潮社)について、この3人は「仏教の基本的な『常識』さえ知らず好き勝手な発言を繰返している」「本書を書評の対象に選んだのは、かかるいかがわしいものをただ売るに任せることはできなかったからに過ぎない」と激しく批判し、単純で基本的な誤りやあいまいで説明不足な箇所も少なくないと苦言を呈している[15]。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E5%8E%9F%E7%8C%9B#%E6%89%B9%E5%88%A4

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  75. 小説「桃尻娘」作家・橋本治さん死去…70歳
    2019年1月29日18時19分

     当時の女子高生の風俗を超口語体で描く小説「桃尻娘」や源氏物語を独自に解釈した「窯変ようへん 源氏物語」など、小説、美術、社会評論など幅広く執筆活動を続けた作家の橋本治(はしもと・おさむ)さんが29日、肺炎で死去した。70歳だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190129-118-OYT1T50065

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    1. 「橋本治」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E6%B2%BB

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    2. 首都圏 NEWS WEB
      作家の橋本治さん 死去
      01月29日 19時23分

      小説「桃尻娘」などの作品で知られる作家の橋本治さんが29日、都内の病院で肺炎のため亡くなりました。
      70歳でした。

      東京都出身の橋本治さんは、東京大学に在学中の昭和43年、東大紛争のさなかに開かれた大学の学園祭で「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」というポスターのコピーで注目されました。
      大学卒業後、昭和52年に青春小説「桃尻娘」で作家としてデビューし、その後は若者ことばによる新しい解釈で古典の現代語訳に挑戦した「桃尻語訳枕草子」を発表したほか、論評やエッセイにも取り組み、「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」では小林秀雄賞を受賞しています。
      出版関係者によりますと、橋本さんは最近も雑誌の連載をもつなど執筆活動を続けていましたが29日午後3時すぎ肺炎のため、東京都内の病院で亡くなったということです。
      70歳でした。
      https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190129/0024708.html

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    3. 小説「桃尻娘」作家・橋本治さん死去…70歳
      2019年1月29日21時40分

       源氏物語を独自に解釈した「窯変ようへん 源氏物語」をはじめ、小説、美術、社会評論など幅広く執筆活動を続けた作家の橋本治(はしもと・おさむ)さんが29日、肺炎で死去した。70歳だった。告別式などの日程は未定。喪主は母、美代子さん。

       東京都出身。東大国文科卒。東大闘争中の1968年、東大駒場祭のポスター用に作った「とめてくれるな おっかさん 背中のいちょうが 泣いている 男東大どこへ行く」のコピーで話題となった。

       77年に当時の女子高生の風俗を超口語体で描く小説「桃尻娘」を発表。小説、評論、戯曲などマルチな才能を持つ書き手として注目を集めた。古典にも造詣が深く、91年には光源氏の視点から「源氏物語」をとらえ直した「窯変 源氏物語」(全14巻)の刊行を開始。「双調 平家物語」(全15巻)で、2008年の毎日出版文化賞を受賞した。

       「作家はオールラウンド・プレーヤーでなくては」と語り、社会評論活動も旺盛に行った。04年の新書「上司は思いつきでものを言う」がベストセラーに。07年には、古墳時代に始まる日本の美術史を通覧した「ひらがな日本美術史」(全7巻)を完結させた。

       小説では05年に短編集「蝶のゆくえ」で柴田錬三郎賞。10年、ある家族の変遷をつづる長編小説「リア家の人々」を執筆。「巡礼」「橋」から続く「戦後3部作」と呼ばれるシリーズを完結させた。17年からは、本紙で作家の尾崎紅葉が「金色夜叉」の連載を始めて120年の節目を記念し、同作を翻案した「黄金夜界」を連載した。昨年末には、「草薙くさなぎの剣」で野間文芸賞を受賞した。

       昨年6月にがんの摘出手術のため入院し、10月下旬に一度退院したが、再び入院生活を送っていた。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20190129-118-OYT1T50065

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  76. 池田信夫 blog
    死の恐怖という錯覚 - 2019/2/2
    http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52024651.html

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    1. 《死の恐怖は人間のもっとも強い感情だが、すべて「本能」だとは限らない。それが文献に出てくるのは意外に新しく、16世紀にモンテーニュが死について考え続けたのが最初だ。多くの社会では人は死を自然に受け入れ、キリスト教では死後に永遠の生命が得られることになっているので、死の恐怖はありえない。

      死が恐怖の対象になったのは、近代ヨーロッパで人々が神を失ってからだ。ヘーゲルは神の代わりに「絶対精神」にもとづく壮大な観念論を構築したが、ショーペンハウエルはそれを否定する「反ヘーゲル主義」の元祖であり、ニーチェから20世紀のポストモダンに至るニヒリズムの元祖でもある。

      本書はショーペンハウエルの主著『意志と表象としての世界』の付録のようなもので、根本的実在は意志だとする。これはプラトンのイデアやカントの物自体と同じ普遍的な概念だが、それ自体は認識の対象ではなく、世界を動かすエネルギーである。意志のみが本質で表象はすべて幻想であり、生は意志の長い歴史の中で、ほんの一瞬この世に現われる閃光のようなものだから、個人は死ぬことによって本質的な意志の世界に帰る。

      個体を超えて増殖を続ける意志というイメージは、生物学の「利己的な遺伝子」に似ている。個体は遺伝子のコピーを最大化するための乗り物であり、個体が死んでも遺伝子は子供に受け継がれて増殖を続ける。人間が死を恐れるのは子供をつくって遺伝子を残すためだから、子供が生まれたら死んでもかまわない。死の恐怖は、個体を保存するための錯覚なのだ。》

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    2. >死の恐怖は、個体を保存するための錯覚

      ほんとうに苦しんで「死ぬかもしれない」と実感したとき、そこには「個体を保存する」とかいう観念は微塵もなかったけどな…

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