2023年11月30日

【昆虫工場】カイコを使いワクチンや医薬品の原料を作る

( 国立感染研「インフルエンザワクチンの効果が低下している」 の続き)

植物工場」「野菜工場」につづき昆虫工場という新種新型新タイプのインチキいかさま幻惑案件…

カイコで薬「昆虫工場」事業 - 2018年1月4日
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6267136

カイコで薬作る「昆虫工場」 九州大教授らが事業化へ 国産ワクチン、安定供給目指す
1/4(木) 10:42配信 西日本新聞

 九州大大学院農学研究院昆虫ゲノム科学研究室の日下部宜宏教授のグループは、カイコを使い医薬品の原料を作る「昆虫工場」の事業化に乗り出す。九大は約100年前からカイコの研究、保存を続けており、約480種の中から、ワクチンなどの原料となるタンパク質を大量に作るカイコを探し出した。日下部教授らは4月に会社を設立し、第1弾として動物用医薬品の原料製造を目指す。

 インフルエンザなど感染症予防に使うワクチンは、毒性を弱めるなどしたウイルスを増殖して作る。鶏の受精卵や動物の細胞に感染させて増やすのが一般的。

 一方、日下部教授らは、病気を引き起こす病原ウイルスの遺伝子の一部を、「遺伝子の運び屋」(ベクター)と呼ばれる物質を使ってカイコに注入。病原ウイルスに形は似ているが感染力はなく、安全なタンパク質(ウイルス様粒子=VLPを体内で生成させる。

製造コスト低減にも期待

 VLPは取り出して精製すると、ワクチンの原料になる。日下部教授らは約7年かけ、VLPを効率的に作るカイコを探し出した。カイコは飼育が比較的容易で大型施設なども不要なため、製造コスト低減などが期待できるという。

 九大が1921(大正10)年から続けている学術用カイコの“コレクション”は世界最大。生物資源を戦略的に収集して活用する国の「ナショナルバイオリソースプロジェクト」の拠点にもなっている。

 日下部教授は「カイコの活用は、九大が積み上げてきた研究成果を社会に還元するのが目的。安全性が高い次世代型ワクチンは、海外の製薬会社などが特許を持っていることが多く、将来的には安全な国産ワクチンの安定供給につなげたい」としている。

 日下部教授らが設立する会社は福岡市西区の産学連携交流センターに置く予定。国内の医薬品メーカーとペット用診断薬の原料を製造することで基本合意しており、国の許可が得られれば、製造を始める。ノロウイルスやロタウイルス、子宮頸(けい)がんワクチンに関する研究も進めており、人の医薬品の原料も手掛ける方針。

【ワードBOX】ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)
 日本が生命科学の分野で国際競争力を維持するため、世界最高水準の生物資源を戦略的に収集・保存し、研究機関などに提供する事業。2002年度に始まり、現在、約40の研究機関が連携して30種の動物や植物、微生物などを収集・保存している。九州では九州大がカイコとアサガオ、宮崎大がミヤコグサとダイズの拠点(代表機関)となっている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180104-00010006-nishinpc-sctch


カイコワクチンといえば…

人工ウイルスカイコを利用してインフルエンザワクチンを作る技術を開発


「インフルエンザワクチン 細胞培養法(ぐぐる先生)

「kaken.nii.ac.jp 昆虫細胞 ワクチン」(ぐぐる先生)

KAKEN「VLP ワクチン」(研究開始年:古い順)
>検索結果:63件 / VLP ワクチン

なぜかしら「HPV子宮頸がんワクチン」ネタがぞーろぞろ…



(書きかけ)



異種たんぱく質を人の体の中、特に血管のなかに入れるようなことをして大丈夫なのかなあ… ヘンな副反応をおこすようなアブない代物にならんきゃよいがのお…

>急性散在性脳脊髄炎(ADEM


「インフルエンザ ワクチン」




(№295 2018年1月6日)

93 件のコメント:

  1. カイコで薬作る「昆虫工場」 九州大教授らが事業化へ 国産ワクチン、安定供給目指す
    1/4(木) 10:42配信 西日本新聞

     九州大大学院農学研究院昆虫ゲノム科学研究室の日下部宜宏教授のグループは、カイコを使い医薬品の原料を作る「昆虫工場」の事業化に乗り出す。九大は約100年前からカイコの研究、保存を続けており、約480種の中から、ワクチンなどの原料となるタンパク質を大量に作るカイコを探し出した。日下部教授らは4月に会社を設立し、第1弾として動物用医薬品の原料製造を目指す。

     インフルエンザなど感染症予防に使うワクチンは、毒性を弱めるなどしたウイルスを増殖して作る。鶏の受精卵や動物の細胞に感染させて増やすのが一般的。

     一方、日下部教授らは、病気を引き起こす病原ウイルスの遺伝子の一部を、「遺伝子の運び屋」(ベクター)と呼ばれる物質を使ってカイコに注入。病原ウイルスに形は似ているが感染力はなく、安全なタンパク質(ウイルス様粒子=VLP)を体内で生成させる。

    製造コスト低減にも期待

     VLPは取り出して精製すると、ワクチンの原料になる。日下部教授らは約7年かけ、VLPを効率的に作るカイコを探し出した。カイコは飼育が比較的容易で大型施設なども不要なため、製造コスト低減などが期待できるという。

     九大が1921(大正10)年から続けている学術用カイコの“コレクション”は世界最大。生物資源を戦略的に収集して活用する国の「ナショナルバイオリソースプロジェクト」の拠点にもなっている。

     日下部教授は「カイコの活用は、九大が積み上げてきた研究成果を社会に還元するのが目的。安全性が高い次世代型ワクチンは、海外の製薬会社などが特許を持っていることが多く、将来的には安全な国産ワクチンの安定供給につなげたい」としている。

     日下部教授らが設立する会社は福岡市西区の産学連携交流センターに置く予定。国内の医薬品メーカーとペット用診断薬の原料を製造することで基本合意しており、国の許可が得られれば、製造を始める。ノロウイルスやロタウイルス、子宮頸(けい)がんワクチンに関する研究も進めており、人の医薬品の原料も手掛ける方針。

    【ワードBOX】ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)
     日本が生命科学の分野で国際競争力を維持するため、世界最高水準の生物資源を戦略的に収集・保存し、研究機関などに提供する事業。2002年度に始まり、現在、約40の研究機関が連携して30種の動物や植物、微生物などを収集・保存している。九州では九州大がカイコとアサガオ、宮崎大がミヤコグサとダイズの拠点(代表機関)となっている。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180104-00010006-nishinpc-sctch

    http://koibito2.blogspot.jp/2015/03/blog-post_13.html?showComment=1515156541822#c3272841796283318649

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  2. 大学発ベンチャーか…

    【文部科学省】大学発新産業創出拠点プロジェクト【大学発ベンチャー】
    http://koibito2.blogspot.jp/2014/04/blog-post_7.html

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  3. 「リコンビナント バキュロウイルス ワクチン」
    https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%88+%E3%83%90%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9+%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3&od=3

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    1. 検索結果:189件 / バキュロウイルス カイコ
      https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=%E3%83%90%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9+%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B3&od=3&rw=50

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  4. 世界初カイコ利用ワクチン 根路銘氏ら開発
    2014年2月14日 07:30朝刊医療・健康 沖縄タイムス

     【名護】生物資源研究所(名護市)の根路銘国昭所長らがこのほど、人工ウイルスとカイコを利用してインフルエンザワクチンを作る技術を開発した。世界で初めての技術で、従来の鶏卵を使ったワクチンよりも、安全で早く安く大量に生産できるほか、卵アレルギーの人への接種も可能という。14日から県内で開かれる感染症の国際会議で発表する。

     新技術は、ワクチンのもととなるHA(ヘマグルチニン)タンパクを作るインフルエンザウイルスのDNA70%とカイコのDNA30%を合成し、人工DNAを作製。人工DNAを組み込んだ人工ウイルスをカイコに感染させ、HAタンパクを大量に生産し、ワクチンを精製する。

     現在はニワトリで治験中で、効果が証明されれば人間での治験に進む予定という。

     根路銘所長によると、鶏卵3個で1人分のワクチンが生産できた従来の方法に比べ、カイコ1匹で100人分が生産でき、コストが100分の1以下。

     生産期間も半年から半分の3カ月へ短縮し、大流行への対応も可能になるという。

     根路銘所長とその教え子らとの共同研究。根路銘所長は「数百円でワクチン接種が可能になる。発展途上国にも安全で安いワクチンを提供できるようになる」と述べ、さらに研究開発を進め、沖縄が医療品開発拠点となることに期待した。
    http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/36805

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    1. エリ蚕でインフル予防 根路銘氏、ワクチン生成に成功
      2017年10月5日 11:00 琉球新報

       生物資源研究所(名護市)の根路銘国昭所長は4日、沖縄県那覇市内で開かれたシンポジウム「21世紀のシルクロードは沖縄から」で、沖縄産カイコ「エリ蚕」を使い、インフルエンザH5、H7型の両方を予防する2種混合ワクチンの生成に成功したと発表した。

       カイコでのワクチン生成技術は進んでいるが、沖縄産のエリ蚕によってワクチンを生成したのは根路銘氏らの研究が初めて。エリ蚕の遺伝子を編集することによって、H5、H7型のウイルスを予防するワクチンの生成技術を確立した。

       発表によると、エリ蚕は温暖な沖縄では1年中繁殖できるほか、一般的なカイコ(家蚕)よりも大きいためワクチンに必要な成分を多く採取できる。1人分のワクチンをつくる原価は約7・6円と安価で、将来的には産業化も期待される。根路銘氏は研究の成果を近く論文として発表することを明らかにした。

       また、根路銘氏は県内に広く自生するセンダンの葉の成分を抽出したり、粉状にしたりすることによって、インフルエンザ菌の抗ウイルス作用があることなどを発表した。
      https://ryukyushimpo.jp/news/entry-588638.html

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    2. 「カイコ 根路銘」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B3+%E6%A0%B9%E8%B7%AF%E9%8A%98

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  5. 万能ワクチンも、原子力(高速増殖炉)も、常温(高温)核融合も、常温(高温)超伝導も、宇宙開発(宇宙エレベータ、有人火星探索など)も、きっと底流ではつながっているのかもしれない…

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  6. 「昆虫工場」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%98%86%E8%99%AB%E5%B7%A5%E5%A0%B4

    >[PDF]バイオマテリアル養蚕と昆虫工場の将来
    http://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias/silkwave/hiroba//Library/SeisiKD/52SKD1999/1inoue.pdf

    バイオマテリアル養蚕と昆虫工場の将来
    蚕糸 ・ 昆虫農業技術研究所 昆虫能研究官
    井上 元

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  7. スローガンは、カイコ文化の「オルタナティブ」と「サステーナブル」を求めて新たな創造を、だな(笑)。

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  8. 東京都民の約48%がスギ花粉症と推定
    1月10日 6時12分

    東京都が花粉症患者の実態調査を行った結果、都民のおよそ48%がスギ花粉症だと推定されることがわかりました。

    東京都は、花粉症患者の実態を把握しようとおととし11月から12月にかけて、大田区とあきる野市、調布市で花粉症に関するアンケート調査を行い、回答を得られた2116人のうち410人の協力を得て、血液検査や医師の問診を受けてもらいました。

    その結果が先月まとまり、スギ花粉を原因とした花粉症患者は、都民の48.8%に上ると推定されることがわかったということです。

    年齢別では、15歳から29歳が61.6%、30歳から44歳が57%、45歳から59歳が47.9%などと、すべての世代で10年前の調査より増えているということです。

    特に、若い世代で、花粉症患者の割合が増えていることから、調査を行った都健康安全研究センターは、「乳幼児の食物アレルギーが増え花粉症を併発している可能性がある」と分析しています。

    都は、花粉症の予防に向けて、今後もスギの伐採や植え替えなどを通して花粉の少ない森づくりを進めたいとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180110/k10011283371000.html

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    1. 医科様アレルギー学者研究者たちのいいカモにされているだけ。

      過敏症体質は、症状に対処しつつ体質改善が必要。案外「漢方薬」が効を奏するかもしれん。

      すくなくとも私の場合はかなりの効果改善がみられた。あれほど呼吸困難にまで陥るほどだったのにもかかわらず、服用するようになってから、まだ一度もひどい状態に陥っていない。まだそれでも体調の波はあるにはある。

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    2. 西洋医学的な対症療法では対処できない「体質改善」、「微小循環障害改善」、「生死に関わらない、器質機能の不全ではない、検査では把握できないところの不調・不快の改善」、「生活の質向上」とかは「漢方薬(漢方医学、東洋医学)」の得意とするところ。

      医師のみならず看護師ほか医療従事者、薬剤師ももっと「漢方」の効用に目を向けるようになってほしいものだ。

      まだまだマイナーで、医療従事者そのものが「胡散臭いもの」を見るような目つきをしがちらしい。

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  9. まだまだ、花粉症の和製ルイセンコ大先生とか、病原大腸菌の大先生とかが存命で、その子分どもが出世してエラくなっていて、一大勢力を保持しつつそれぞれの分野で主流として幅をきかせているうちは、そのインチキ医科様案件も軌道修正がなされることにはならんだろうしなあ。

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  10. 乳酸菌が腸内の免疫細胞活性化 初めて解明
    1月11日 5時05分

    食品に含まれる乳酸菌が作り出す物質が腸内で免疫細胞を活性化させる仕組みを、マウスを使った実験で初めて解明したとフランスのパスツール研究所などのグループが発表しました。

    この研究は、フランスのパスツール研究所が大手食品会社の「明治」と共同で行ったものです。

    グループでは、乳製品に含まれる「OLL1073R-1」と呼ばれる乳酸菌が作り出す物質「多糖類」に注目しました。そして、この多糖類をマウスに1週間投与したところ、腸内で免疫反応を担うT細胞の量が、水だけを飲ませたマウスと比べておよそ2倍から4倍に増えていたということです。

    乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていましたが、乳酸菌が分泌するどの多糖類が、免疫細胞の受容体と反応し、活性化させているのか明らかになったのはこれが初めてだということです。

    腸内の免疫の働きに詳しい理化学研究所統合生命医科学研究センターの大野博司グループディレクターは「人が食べる食品と、腸内の細菌、それに、免疫への影響は世界的に注目され、研究が進められている分野だが、具体的な作用の仕組みはまだわかっていないことが多い。食品の特定の物質と、その作用のメカニズムがわかったのは大きな進歩だ」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180111/k10011284691000.html

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    1. 「乳酸菌が腸内で免疫活動に影響を及ぼすことは知られていました」

      はあ? そういう思い込みがながらくコマーシャリズムの中で流布されてきたにすぎないのではないのかな。

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    2. 「乳酸菌 イリヤ・メチニコフ」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B9%B3%E9%85%B8%E8%8F%8C+%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%81%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%95

      科学的根拠の疑わしい言い伝えが連綿と…

      単なる「教条主義」の産物にとらわれてきただけ。

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  11. 化血研、日本脳炎ワクチン出荷再開 国の処分「結論出ず」
    2018/1/17 09:33
    ©株式会社熊本日日新聞社

     化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)は16日、主力ワクチンの一つ、日本脳炎ワクチンの出荷を販売会社を通して再開した。熊本地震の影響で生産が一時停止し、在庫切れに伴い欠品が生じていた。

     化血研はワクチン類17製品を生産し、日本脳炎ワクチンを製造する国内2社の一つ。地震で北区の本所の設備が損傷。生産は地震直後の16年4月から2、3カ月程度停止した。

     その後、同ワクチンの生産は再開したものの、生産能力が低下。定期接種になった北海道などで需要が拡大したこともあり、供給が追いつかず17年3月に出荷を停止した。5月には「販売会社の在庫が切れ次第、一定期間供給できなくなる」と発表。化血研からの出荷は「継続して出荷ができる一定量まで在庫を積み増す必要があった」として、同年12月まで停止していた。

     同ワクチンを巡っては、厚生労働省が2016年10月、承認書と異なる方法で製造していたとして、医薬品医療機器法に基づく業務改善命令を出す方針を公表。これに対し、化血研は未承認製造を否定する報告書と弁明書を提出し、不正製造と隠蔽[いんぺい]を指摘する同省に反論していた。1年以上が経過した現在も、同省から処分するかどうかの通知は出ていない。

     化血研は処分について「国から回答は何も来てない。出荷再開は国にも報告している。国と連携して安定供給に最大限努めていく」と話した。

     同省監視指導・麻薬対策課は「まだ処分の結論は決まっていない。現状では化血研が改善に向けた取り組みを進めており、状況を確認している。品質は問題がない」と説明した。(猿渡将樹、内田裕之)

    (2018年1月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
    https://this.kiji.is/326165200352134241

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    1. 【ワクチン】化血研、日本脳炎ワクチン出荷再開 国の処分「結論出ず」
      https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1516223828/

      「ワクチン」のニュース
      https://www.2nn.jp/word/%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

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  12. アレルギー 標準治療受診まで10年以上の人も NPO実態調査
    1月20日 6時43分

    アレルギー患者の家族でつくるNPO法人が、アレルギー治療の実態調査を行ったところ、学会が推奨する治療法を行う医療機関を受診するまで、10年以上かかる人もいることがわかり、団体は「どこでも安心して治療が受けられる体制の整備が必要だ」としています。

    調査を行ったのはアレルギー患者の家族で作るNPO法人「アレルギーを考える母の会」です。調査は、全国の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの子どもの家族を対象に行われ、およそ50人から回答を得ました。

    その結果、それぞれの患者が医療機関を探して治療を開始してから、専門の学会が推奨する標準的な治療法を行う医療機関を受診するまでにかかった時間は「5年」と回答した人が8人と最も多く、次いで「6年」が7人で、中には「14年」と回答した人も2人いました。また、それまでに受診した医療機関の数は、5施設が9人と最も多く、次いで3施設が7人でした。

    医療機関を変わった理由として、医師の指示があいまいで信頼できなかったとか、具体的な説明がないまま検査を受けさせられた、といった回答がありました。

    アレルギーの治療をめぐっては、医療機関がアレルギー科を掲げていても、学会の認定する専門医がいないケースや、標準的な治療としながら、実際には異なる方法で行っているケースが少なくないことが課題になっています。

    団体の園部まり子代表は「患者は当然、適切な治療が受けられると思っているが、そうではない実態がある。最新のガイドラインに基づく標準的な治療がどこでも受けられるよう整備してほしい」と話しています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180120/k10011295381000.html

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    1. なんだろこの素人アンケートごっこ…

      これを堂々と報道する犬H系の良識を疑わねばなるまい。

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    2. 「最新のガイドラインに基づく標準的なアレルギー治療」が正しいとは限らないからなあ…

      っていうかむしろ限りなくいかがわしいインチキ医科様だったりするから、要注意だ。

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  13. 「アレルギー 自律神経 交感神経 副交感神経」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC+%E8%87%AA%E5%BE%8B%E7%A5%9E%E7%B5%8C+%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C+%E5%89%AF%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C

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    1. 西洋医薬療法ではもっぱら「対症療法」のみ。

      体質改善や微小循環障害、自律神経調整はむしろ「漢方医学」のほうが得意とするところだったりする。

      「アレルギー 自律神経 微小循環障害 漢方薬」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC+%E8%87%AA%E5%BE%8B%E7%A5%9E%E7%B5%8C+%E5%BE%AE%E5%B0%8F%E5%BE%AA%E7%92%B0%E9%9A%9C%E5%AE%B3+%E6%BC%A2%E6%96%B9%E8%96%AC

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  14. 骨維持する仕組み 解明 阪大チーム発表 骨粗しょう症 新治療へ期待
    2018年1月22日15時0分

     丈夫な骨を維持する細胞の詳しい働きを、マウスの実験で解明したと、大阪大の石井優教授(免疫学)らのチームが発表した。骨粗しょう症などの新たな治療法につながる成果としている。論文が国際科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

     動物の体内では、骨は常に古い部分が壊され、新しく作り替えられている。その際、古い骨を取り除く「破骨細胞」と、新しい骨を作る「骨芽細胞」が同時に働いており、両者のバランスが崩れると骨粗しょう症などの病気になる。2種類の細胞が、どのようにバランスを調節しているかはわかっていなかった。

     チームは、細胞の動きを生きたまま観察できる特殊な顕微鏡を用いて、マウスの骨の内部を調べた。その結果、2種類の細胞は、それぞれ数十個で集団を作り、集団同士が接触している部分では破骨細胞の働きが低下していた。石井教授は「骨芽細胞が、破骨細胞に直接触れることで、骨の破壊にブレーキをかけていることがわかった」と説明している。

     国内で約1300万人の患者がいるとされる骨粗しょう症については、破骨細胞の働きを抑える治療薬などが実用化されているが、骨がもろくなるなどの副作用があった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180122-118-OYTPT50236

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  15. [教えて!ヨミドック]食物アレルギー なぜ発症? 肌から侵入、原因物質に
    2018年2月7日15時0分

     Q ピーナツを食べた子どもにじんましんが出たよ。

     ヨミドック 食物アレルギーかもしれませんね。ピーナツは、鶏卵、牛乳、小麦に次いで原因となることの多い食品です。

     Q 他の症状もあるの。

     ヨ 目の腫れや息苦しさ、頭痛、腹痛などが出ることがあります。一気に全身でアレルギー症状が出て呼吸困難や意識障害を起こす「アナフィラキシー」という危険な状態になることもあります。

     Q なぜ起きるの。

     ヨ 体を外敵の異物から守る免疫と関係しています。食べ物も異物ですが、口から食べて腸で吸収されると攻撃対象から外れます。しかし炎症で荒れた皮膚などから食べ物のかけらが体内に入ると、免疫に敵とみなされ、記憶されます。いったん敵とみなされると、その食品は口から入っても攻撃され、アレルギー症状が出ます。

     Q 食物アレルギーにならないようにしたいよ。

     ヨ 完全な予防法はありません。ただ、保湿剤を塗って肌を守ることで、予防できるかもしれないと期待されています。原因になりうる食べ物のカスなどを掃除で取り除くことも大切です。かつて離乳食の開始を遅らせるとよいといわれましたが、いまはむしろ早めに始めた方が、リスクは下がると考えられています。

     Q アレルギーを起こすようになったら治せないの。

     ヨ 基本はアレルギーを起こす食品を避けることですが、少しずつ食べて体に慣れさせ、治す方法があります。体調や調理法によって違いが出てくるので、専門医と相談して進めてください。

     Q 子どもは春から学校に通うから不安だな。

     ヨ 給食で原因となる食品を食べないことや、アナフィラキシーが起きたら危険な症状を和らげる注射薬「エピペン」を打ってもらうことなどを学校側に伝えておきましょう。好き嫌いではないことを、同級生に説明してもらうことも大切です。医師の診断書を用意し、担任への説明は校長や養護の先生に同席をお願いするとスムーズに運ぶことが多いようです。

    (森井雄一/取材協力=大矢幸弘・国立成育医療研究センターアレルギー科医長、野口隆・相模原アレルギーの会理事長)
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180207-118-OYTPT50227

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  16. 「アレルギー」免疫疾患ってやつは、今一度、病態病理の検証確認再検討が必要な分野に思われる…

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  17. ハウス栽培の野菜 暑さに強くする手法
    2018年3月1日15時0分

     ビニールハウスで栽培するトマトやキュウリを暑さに強くする手法を開発したと、神戸大が発表した。植物由来の成分をハウス内に放散させる方法で、同大と共同開発した企業が製品の販売を計画している。

     多くの植物は気温が上がると、熱から細胞を守るたんぱく質(HSP)を作る。しかし気温が急に上がるとHSPの生産が追いつかず、野菜の生育が悪くなることが指摘されていた。

     神戸大の山内靖雄助教(植物機能化学)らは、草刈りの時に出るような葉のにおい成分「2―ヘキセナール」に、HSPの生産を促す効果があることを発見した。この成分を充満させたハウスではトマトの収穫量が1.3倍に増え、キュウリの収穫時期も2週間延びるなどの効果を確かめたという。山内助教は「屋外での栽培で使える製品も開発したい」と話している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180301-118-OYTPT50198

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    1. 眉にたっぷり唾つけて聞いておいたほうがよいな…

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  18. タンパク質の投与で心機能改善
    和歌山県立医科大チームが発表
    2018/4/5 01:07
    ©一般社団法人共同通信社

    心不全を起こして拡張したマウスの心臓(左)と、インターフェロンを投与して拡張が収まり心機能が回復した心臓(和歌山県立医科大提供)
     心不全のマウスに、免疫調節や抗ウイルス作用を持つタンパク質「インターフェロン」を投与すると、低下した心機能が改善したと、和歌山県立医科大の近藤稔和教授(法医学)らのチームが4日、発表した。心不全の新たな治療法開発につなげたい、としている。

     インターフェロンは、感染症になった際に免疫細胞を活発に働かせる役割があるほか、抗腫瘍作用などもある。

     国内で心不全のため死亡する人は年間7万人以上。近藤教授は「副作用も見極めながら、心不全を起こす危険性の高い人に予防的に投与するなどの新たな治療法を提供できるよう研究を進めたい」としている。
    https://this.kiji.is/354190611563447393

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  19. 胃酸分泌のタンパク質解明
    治療効果高い薬開発に期待
    2018/4/5 02:00
    ©一般社団法人共同通信社

     胃の細胞にあり、胃酸の分泌に関わる「胃プロトンポンプ」と呼ばれるタンパク質の詳細な構造を、名古屋大の阿部一啓准教授(生化学)らの研究チームが解明し、5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

     胃酸は食べたものを消化しやすくする一方、胃自体を傷つけて胃潰瘍の原因にもなる。治療に使われる胃酸抑制剤はプロトンポンプに作用して胃酸の分泌を抑えるが、具体的にどのように働いているのかは分かっていなかった。チームは「ポンプの形が分かったことで、より治療効果の高い薬の開発につながる」と期待している。
    https://this.kiji.is/354309897841607777

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  20. 「タバコの葉」でつくるインフルワクチン、2020年発売目指す
    https://forbesjapan.com/articles/detail/20478/1/1/1

    https://koibito2.blogspot.jp/2018/01/blog-post_27.html?showComment=1523865281777#c6053147764132257095

    新手のハメコミねたかもしれんなあ…

    最近のこの手のネタには日本のお馬鹿な企業人が脊髄反射的に飛びつくらしい。

    ヘンな習性を身に着けてしまったものだ。

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  21. 血圧下げるワクチン…治験開始 1度の注射 効果持続
    2018年5月2日5時0分

     日本で開発された血圧を下げるワクチンの臨床試験(治験)が先月、オーストラリアで始まった。1度の注射で効果が一定期間続くもので、大阪大発の医療ベンチャー企業「アンジェス」(本社・大阪府茨木市)が初めて開発し、2020年代前半の実用化を目指している。

     高血圧は脳梗塞こうそくや心筋梗塞の原因となり、日本でも約4300万人の患者がいる。治療は毎日の服薬が中心だが、飲み忘れなどで血圧を目標値まで下げられない患者も多い。ワクチンなら血圧管理の中断を防ぎやすい利点がある。

     治験が始まったのは、血圧を上げる「アンジオテンシン2」という物質に対する抗体を作り、この物質の働きを抑えるためのワクチン。遺伝子に働きかけて体内に抗体を作るDNAワクチンという新しいタイプだ。同大の寄付講座教授で、医師の森下竜一氏と中神啓徳なかがみひろのり氏らのグループが開発した。治験の対象は、成人の高血圧患者24人。ワクチンの量が多いグループと少ないグループ、プラセボ(偽薬)のグループに分け、1年間、経過観察して安全性や効果を比較する。

     森下氏は「オーストラリアでの治験がうまくいけば、日本を含めた各国で数百人規模に拡大した治験に進みたい」としている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180502-118-OYTPT50061

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    1. 「捏造、不正論文 ドラゴン」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%8D%8F%E9%80%A0%E3%80%81%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E8%AB%96%E6%96%87+%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3

      「森下竜一 捏造」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E7%AB%9C%E4%B8%80+%E6%8D%8F%E9%80%A0

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    2. 「森下竜一 アンジェス」
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%A3%AE%E4%B8%8B%E7%AB%9C%E4%B8%80+%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%B9

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    3. 「DNAワクチン Webster R.G.」
      https://www.google.co.jp/search?q=%EF%BC%A4%EF%BC%AE%EF%BC%A1%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3+Webster+R.G.

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    4. 「Kawaoka Y Webster RG」
      https://www.google.co.jp/search?q=Kawaoka+Y+Webster+RG

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  22. >検索結果:5,086件 / ワクチン 
    (研究開始年:古い順)
    https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3&od=3&rw=100

    (配分額合計:多い順)
    https://kaken.nii.ac.jp/ja/search/?kw=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3&rw=100&od=4

    そうそうたる面々が勢揃いの壮観だが、なにかひとつでもモノになったやつがあるのだろうか?

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  23. 国の先端技術 活用促進…与党 ベンチャー支援拡充へ
    2018年5月9日5時0分

     自民、公明両党は、公的研究機関が手がけた先端技術を使って事業を展開するベンチャー(新興企業)に対し、支援を拡充する方針を固めた。先端技術の実用化促進が狙いで、研究機関による新興企業への投資規制を緩和することが柱だ。今国会に議員立法で研究開発力強化法改正案を提出し、早期成立を目指す。

     国の研究機関などが開発した先端技術を役立てるには、様々な企業による実用化研究が欠かせない。大手企業だけでは限界があり、新興企業の役割も重要だ。しかし、実用化を目指す新興企業に対し、金銭投資を認められているのは現在、国立研究開発法人「科学技術振興機構(JST)」だけに限られている。JSTの投資実績は、乳がん用画像診断装置や有機EL発光材料に関わる企業など計20件にとどまる。

     一方で、投資による新興企業支援には、他の研究機関からも関心が寄せられている。このため与党は、投資を行うことができる公的研究機関を理化学研究所(理研)や産業技術総合研究所(産総研)を含め約20にまで増やす方針だ。国の研究機関などが持つ特許や技術を活用する新興企業だけでなく、企業育成を専門とする「ベンチャーキャピタル」(起業投資会社)への出資も認める。

     研究機関に対する特許使用料などの支払いを、重い負担に感じている新興企業も少なくない。このため、使用料の支払いを現金だけでなく新規発行の株式でも行えるようにする。

     制度改正には研究開発力強化法の改正に加え、業務として投資できるよう各研究機関の根拠法改正も必要。与党は、制度改正に合わせ、研究開発力強化法を「科学技術・イノベーション活性化法」に改称する考えだ。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180509-118-OYTPT50124

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    1. 国の先端技術で事業展開、ベンチャーに支援拡充
      2018年5月9日7時6分

       自民、公明両党は、公的研究機関が手がけた先端技術を使って事業を展開するベンチャー(新興企業)に対し、支援を拡充する方針を固めた。

       先端技術の実用化促進が狙いで、研究機関による新興企業への投資規制を緩和することが柱だ。今国会に議員立法で研究開発力強化法改正案を提出し、早期成立を目指す。

       国の研究機関などが開発した先端技術を役立てるには、様々な企業による実用化研究が欠かせない。大手企業だけでは限界があり、新興企業の役割も重要だ。しかし、実用化を目指す新興企業に対し、金銭投資を認められているのは現在、国立研究開発法人「科学技術振興機構(JST)」だけに限られている。JSTの投資実績は、乳がん用画像診断装置や有機EL発光材料に関わる企業など計20件にとどまる。

       一方で、投資による新興企業支援には、他の研究機関からも関心が寄せられている。このため与党は、投資を行うことができる公的研究機関を理化学研究所(理研)や産業技術総合研究所(産総研)を含め約20にまで増やす方針だ。国の研究機関などが持つ特許や技術を活用する新興企業だけでなく、企業育成を専門とする「ベンチャーキャピタル」(起業投資会社)への出資も認める。

       研究機関に対する特許使用料などの支払いを、重い負担に感じている新興企業も少なくない。このため、使用料の支払いを現金だけでなく新規発行の株式でも行えるようにする。

       制度改正には研究開発力強化法の改正に加え、業務として投資できるよう各研究機関の根拠法改正も必要となる。与党は、今回の議員立法による制度改正に合わせ、研究開発力強化法を「科学技術・イノベーション活性化法」に改称する考えだ。

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    2. ほんとうにモノになる見込みがあったら、ほっといても引く手あまただろうに…

      こりゃロクなことにならんわな。

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    3. 昔、軍部の暴走、今、国研の暴走…

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  24. 「昆虫工場」事業化へ=大学発ベンチャー、カイコで創薬-福岡

    九州大が飼育するカイコ(同大昆虫ゲノム科学研究室提供)

     カイコを使って医薬品の原料を作る「昆虫工場」を事業化しようと、九州大発のベンチャー企業「KAICO」(福岡市)が4月に創業した。カイコから特殊なたんぱく質を取り出す技術を使い、再生医療の研究に使われる試薬の原料製造を今夏にも始める。将来的には動物の病気を判別する診断薬や、ヒト用ワクチンの原料開発も目指す。
     九大のカイコ研究は100年以上の歴史があり、飼育する約500種、15万匹は世界最大規模。生命科学研究に重要な生物資源を体系的に収集、保存する国の「ナショナルバイオリソースプロジェクト」で、カイコの中核拠点に指定されている。
     KAICOは、同大大学院農学研究院昆虫ゲノム科学研究室の日下部宜宏教授による研究成果を活用する。体内でたんぱく質を効率よく生成するカイコを選び、遺伝子の運び屋ウイルス(ベクター)を注入し、体内でウイルスの増殖に伴って増えるたんぱく質を取り出す。
     抽出したたんぱく質を加工し、製品化する工程は同大工学研究院の神谷典穂教授の技術を使う。ワクチンの場合、カイコ1匹から最大で数十人分に当たる5ミリグラムの原料が取り出せるという。
     カイコは飼育が容易で、大規模な設備投資が不要なため、製造コストの低減も期待できる。日下部教授は「100年続く大学の知的財産を社会に還元したい」と話している。(2018/06/16-14:15)
    https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061600373&g=soc

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  25. 線虫使ったがん検査 本格的な臨床試験へ 2020年の実用化目指す
    2018年7月4日 17時02分

    線虫という小さな生物がヒトの尿の臭いからがんを発見する検査方法の研究が進められています。日立製作所とベンチャー企業が共同で本格的な臨床試験に乗り出し、2020年の実用化を目指すと発表しました。

    日立と東京のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」は、体長1ミリ程度の生物、線虫を使ってがんを発見する検査方法を、3年前から研究しています。

    この検査方法は、犬に匹敵する嗅覚を持つという線虫が、がん患者の尿には近づき、健康な人の尿からは遠ざかる動きをするのを利用し、ステージ0からステージ1という早期がんを発見できる確率をおよそ90%まで高められるのが特徴だとしています。

    これまでは顕微鏡を使って線虫の動きを人が1つずつ数えて、がん患者かどうかを判定していたため、検査に時間がかかるのが課題でしたが、今回新たに、線虫の分布を画像で解析して自動で調べる装置を開発し、検査時間を大幅に短縮できるようになったということです。

    両社は国内外の17の医療機関や大学と本格的な臨床試験に乗り出し、2020年の実用化を目指すとしています。

    ベンチャー企業の広津崇亮代表取締役は「検査費用は数千円のレベルで済む。早期発見できる確率が飛躍的に上がるとみている」と話しています。

    “発見の確立 飛躍的に高まる”

    線虫は線形動物とも呼ばれ、土の中や海中に生息するものや人などに寄生するものなど、さまざまな種類が自然界にいます。

    がん検査に使う線虫は、シーエレガンスという主に土の中に生息する種類です。

    目を持たない代わりに、犬に匹敵する嗅覚で餌を見つけたり天敵を避けたりします。

    線虫ががん患者の尿に集まるのは、大腸菌やバクテリアといった線虫が好む餌の臭いと、がん細胞から出る物質の臭いが似ているためと見られています。

    ステージ0からステージ1という早期がんの場合、腫瘍マーカーと呼ばれる血液を使ったがんの検査では発見できる確率が10%程度ですが、線虫を使った検査ではおよそ90%まで飛躍的に高まるのが特徴だとしています。

    ただ、線虫を使ったがん検査は、顕微鏡を使って担当者が一つ一つ線虫を数えていく作業が必要で、一人当たり一日3件から5件が限界でした。

    今回、日立が開発した装置は、光を当てながらカメラで撮影し、その画像を解析して線虫の動きを自動で調べる仕組みで、一日に100件以上の検査が可能になるということです。

    装置を開発した日立製作所の久野範人主任研究員は「線虫のがん検査は早期の発見ができそうで、世の中に貢献できるところが非常に大きい。ベンチャー企業と日立の技術を組み合わせれば早期の実用化ができる」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180704/k10011508421000.html

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    1. なぜそのようなオカルトな道にふみこんでしまうのだろう…

      かつてのソニーの「エスパー研究室」を思い浮かべてしまう。
      https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%BC+%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4

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    2. 日立 線虫でがん検査…20年までに実用化
      2018年7月5日5時0分

       日立製作所は4日、「線虫」と呼ばれる体長1ミリほどの生物を使ったがん検査の実用化を加速させると発表した。線虫は、がん患者の尿に含まれる微量物質をかぎ分ける性質を持っている。実用化できれば、がん検査の大幅な負担減が期待できる。

       医療系のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京都)との共同実験室を、埼玉県内に開設した。HIROTSU社は、線虫が持つ「がん患者の尿には近寄り、がんではない人の尿からは離れる」という特性を用いた検査技術の研究を進めてきた。

       共同実験室では、日立が開発した線虫の動きを自動で撮影・分析する装置を導入する。手作業の場合、1日に解析できる尿の検体数は3~5人分程度だったが、自動化により、100人分以上に増える。両社は、検体の解析数を大幅に増やすことで、2020年までに実用化することを目指す。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180705-118-OYTPT50194

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    3. 尿かぎ分ける「線虫」使いがん検査…実用化加速
      2018年7月5日8時2分

       日立製作所は4日、「線虫」と呼ばれる体長1ミリほどの生物を使ったがん検査の実用化を加速させると発表した。線虫は、がん患者の尿に含まれる微量物質をかぎ分ける性質を持っている。実用化できれば、がん検査の大幅な負担減が期待できる。

       医療系のベンチャー企業「HIROTSUバイオサイエンス」(東京都)との共同実験室を、埼玉県内に開設した。HIROTSU社は、線虫が持つ「がん患者の尿には近寄り、がんではない人の尿からは離れる」という特性を用いた検査技術の研究を進めてきた。

       共同実験室では、日立が開発した線虫の動きを自動で撮影・分析する装置を導入する。手作業の場合、1日に解析できる尿の検体数は3~5人分程度だったが、自動化により、100人分以上に増える。両社は、検体の解析数を大幅に増やすことで、2020年までに実用化することを目指す。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180705-118-OYT1T50011

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  26. [サイエンスView]昆虫に学ぶ新技術
    2018年9月2日5時0分

     人類が生まれるはるか前の4億8000万年前からいたとされる昆虫は、長い年月をかけて身体の形や機能を進化させてきた。その優れた能力を、人々の生活に役立てようという動きが広がっている。生物の大先輩から学ぶ「バイオミメティクス」(生物模倣)の最前線を紹介する。(笹本貴子)

    カブトムシの頑丈なツノ

     カイコガのオスは、離れた場所でもメスが出す性フェロモンに反応する。特定のにおいを高感度で捉えるのは昆虫の優れた能力の一つで、ハチやカなども人の汗や爆薬、麻薬臭の一部の成分に反応する。東京大の神崎亮平教授(神経行動学)らはこの能力を利用し、においセンサーやにおい源探索ロボットを開発中だ。

     特定のにおいを認識しているのは、昆虫の触角の中にある「嗅覚受容体」だ。神崎教授らは、人の汗の成分にも含まれるマツタケ臭やカビ臭に反応する受容体の遺伝子を昆虫細胞に導入。においに反応して光る「センサー細胞」として水質検査などへの活用を見据える。麻薬や爆薬に反応する受容体をガに組み込んだ「警察昆虫」も作製中だ。

     においの発生源に向かって動く時に働く脳の神経回路も再現。本物のカイコガの触角をセンサーとして組み込み、におい源を探すロボットの開発も進める。災害現場で人のにおいを手がかりに被災者を探す救助ロボットの実用化を目指す。

     カブトムシのツノからは、新材料開発も期待される。カブトムシは、エサ場に近寄る敵をツノですくい上げて追い払う。これに着目した東京電機大の五味健二教授(材料力学)や大学院生の斎藤玲亮さんがツノを調べると、垂直方向の力に対する強度は、水平方向より約2倍高かった。

     すくい上げる時に最も力がかかる根もとほど縦長に太い独特の形が強度の秘密という。また、ツノの外殻をつくる繊維「キチン」がシート状に15枚以上重なり、繊維の方向が1枚ずつ異なっている構造も、ツノが折れたり裂けたりしない理由という。さらに解析し、軽くて頑丈な建築材料などへの応用を目指す。

      性フェロモン  交尾相手を引きつけるために生物が出すにおい物質。カイコガのメスは「ボンビコール」などの物質を出す。性フェロモンを認識する触角の表面には、長さ約0.1ミリの毛のような「嗅感覚子」が生え、嗅感覚子表面には直径数十ナノ・メートルの穴が多数ある。性フェロモンが穴から中に入ると「嗅覚受容体」に結合し、細胞内にイオンなどが流入。電気信号として脳に伝わる。

      キチン  糖類が多くつながった細長い糸のような構造をした化学物質。太さは2万~10万分の1ミリ・メートルで、髪の毛の1000分の1以下。鉄よりも軽いが、引っ張りに対する強度は鉄の5倍ともいわれる。カブトムシのほかにもカニやエビ、セミの体にも含まれる。カブトムシのツノの外殻は、細長いキチンの間を埋めるように、別のたんぱく質が混じった「クチクラ」と呼ばれる構造のシートが、何層も重なっている。


    反射を防げるガの複眼

     商品化されたものも多い。化学メーカー「三菱ケミカル」(東京都)は反射光がほぼなくなる透明シート「モスマイト」を開発した。反射光が目立たないガやチョウなどの「複眼」の仕組みをヒントにしている。

     複眼は、多くの小さな目(直径150~200ナノ・メートル、ナノは10億分の1)が規則的に並ぶ。この構造が反射光を減らす上、反射した光は互いに弱め合うという。外敵から身を隠したり、夜間に少ない光を有効に取り込んだりする術とされ、この構造はガ(モス)の目(アイ)の意味から「モスアイ構造」と呼ばれている。

     モスマイトの表面も、ナノサイズの突起が規則的に並ぶモスアイ構造になっている。照明や景色が映り込まない展示用ガラスの表面などに活用されている。

     繊維メーカー「帝人」(東京都)のカラフルな繊維素材「モルフォテックス」は、染料を使っていないため色あせしない。光沢がある青色の羽が特徴のモルフォチョウに着想を得た。

     羽に青い色素があるわけではない。羽の表面を覆うりん粉が特殊な形をしていて、青い光だけを反射している。モルフォテックスの表面は、りん粉の形を参考に特定の色の光だけ反射するように加工されている。

      生き抜く工夫

     カブトムシのツノの中は空洞で、根もと以外は細くなっている。頑丈なツノを軽く保つことで、飛ぶことも可能にしている。東京・上野の国立科学博物館で10月8日まで開かれている特別展「昆虫」(読売新聞社など主催)では、生き抜くための様々な工夫がこらされた昆虫の優れた能力が、数多く紹介されている。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180901-118-OYTPT50309

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  27. 東海 NEWS WEB
    小児がんの安価な治療法で講演
    01月19日 19時53分

    子どもに多い血液のがんの安価な治療法の開発に取り組んでいる研究者が、愛知県蒲郡市で講演し、「今後、研究を加速させて早く実用化したい」と述べました。

    講演を行ったのは、名古屋大学大学院の高橋義行教授です。
    高橋教授は、子どもに多い血液のがん「急性リンパ性白血病」の患者を対象に行われている「CAR−T細胞療法」と呼ばれる治療法について、おととしアメリカで承認された方法では、1回当たりの治療で5300万円ほどかかり、普及には課題が多いと指摘しました。
    そのうえで高橋教授は、チョウの幼虫であるアオムシ由来の酵素の遺伝子を免疫細胞に組み込むことによりピンポイントで白血病の細胞を攻撃できる独自の治療法を考案し、同等の効果が得られるうえ、費用を大幅に抑えられると可能性があると紹介しました。
    また4年前に、アメリカで「CAR−T細胞療法」に最後ののぞみをかけ治療を受ける直前に亡くなった、名古屋市の当時2歳の女の子の父親も講演し、研究の必要性を訴えました。
    講演を聴いた孫を小児がんで亡くしたという女性は、「こうした治療が早くできるようになってほしい」と話していました。
    https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190119/0002853.html

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    1. 「絶望を語ることはたやすい。しかし希望を語ることは危険である。」
      (三島由紀夫)

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    2. 「白血病に仕立てられる患者たち」(西原克成)
      https://www.google.co.jp/search?q=%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85%E3%81%AB%E4%BB%95%E7%AB%8B%E3%81%A6%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%82%A3%E8%80%85+%E8%A5%BF%E5%8E%9F%E5%85%8B%E6%88%90

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    3. 病気知らずの子育て 改訂版 – 2017/10/23
      西原 克成 (著)
      https://www.amazon.co.jp/dp/4866000392/

      「赤ちゃん相談室だより」
      http://nishihara-world.jp/2015wp/baby/02_letter/

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  28. “役立たず”から 豚1000頭分のワクチン
    2019年5月13日 13時09分

    「世界でここにしかいない」という生き物が福岡県の九州大学にいます。「種の保存」だけを目的に育てられ、何の役にも立たないと思われてきました。でも、実は人や動物の命を感染症から救うかもしれないということが分かってきたのです。(福岡放送局記者 金子泰明)
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190513/k10011913981000.html

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    1. 正体は“カイコ”

      九州大学の一角にある施設に、世界でここにしかいない生き物がいます。
      これがその生き物、“カイコ”です。
      カイコというと、養蚕に使われることで知られていますが、九州大学で育てられているカイコは特別です。実はこのカイコ、感染症から命を守るワクチンの原料を生み出しているのです。

      カイコに特定のウイルスを注入すると、体内で、ワクチンの原料になる希少なタンパク質が作られることが知られています。

      黄色の部分がタンパク質(紫外線をあてています)

      九州大学のカイコが普通のカイコと違うのは、1度に多くのタンパク質が採取できる点です。このため、ワクチンを効率的かつ大量に生産できるのではと期待されています。

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    2. 研究とビジネスのはざまで…

      この特別なカイコを見つけ出したのが九州大学の日下部宣宏教授です。

      実は九州大学には、世界的にも類を見ない450種類ものカイコがいて、「種の保存」だけを目的に、人知れずおよそ100年にわたって繁殖が続けられています。
      しかし、種を保存するにもお金が必要です。さらに研究費の確保にも迫られた日下部教授は、養蚕以外の目的でカイコを活用できないかと考えました。

      そこで目を付けたのが、以前から知られていたカイコの特徴でした。それはカイコからワクチンの原料になる希少なタンパク質が取り出せるというものでした。

      日下部教授は450種類ものカイコの中から、最も効率的に大量の希少なタンパク質を採取できるカイコを探そうと決意します。

      450種類すべてを丹念に調査した結果、7年かかってようやく、希少なタンパク質を多く作り出す4種類のカイコを見つけ出すことに成功。いずれも病気に弱いなど、生糸の生産者などからは見向きもされてこなかった、いわば「役には立たない」種類のカイコでした。
      しかし、日下部教授は、せっかく発見したのに、その成果を有効に活用することができずにいました。希少なタンパク質を抽出できても、研究一筋だった教授は、ワクチンを製造する製薬会社にどう売り込めばいいかなどのノウハウがなかったのです。

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    3. 大学発ベンチャーが大量生産へ

      そんな時、日下部教授の研究成果のことを耳にしたのが大和健太さん(51)です。

      起業を志して企業を退職し、九州大学大学院で経営学を学ぶ中で、大学にはビジネスにつながる優れた研究が多く眠っていると感じていました。

      そして、九州大学の特別なカイコの存在を知った大和さんは、ベンチャー企業「KAICO」を立ち上げたのです。

      大和健太さん

      「この大学でしかできないことをやることに、大学発ベンチャーとしてやる意義があると感じました」

      日下部教授は、大和社長からビジネスへの展開を持ちかけられ、その誘いに可能性を感じたといいます。

      「研究しながら、同時に自分でビジネスを展開するのは難しい。大学での研究成果を商業化し、最終的にはその利益を大学の基礎研究に回せるような、循環的なシステムをつくることが、大学発ベンチャーの使命だと思っています」(日下部教授)

      「KAICO」では、これまでにカイコ1頭から、なんと豚1000頭分に使えるワクチンの開発に成功しています。

      今後はヒト用でも、マラリアなどの感染症から命を守るワクチンを開発できる可能性もあるとしています。

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    4. 海外からも注目

      カイコを活用したビジネスには、アメリカも注目しています。

      ことし2月には、アメリカへの投資を働きかけている福岡にあるアメリカ領事館から、事業内容の説明を求められました。領事館の反応は上々でした。

      在福岡アメリカ領事館 ジョイ・サクライ首席領事

      「大学の研究成果を実用化して、商業化を目指すのは本当にすばらしいことだと思います。アメリカで事業を展開したいということであれば、私たちもサポートしてきたい」

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    5. ワクチン 認可が課題

      「KAICO」では、iPS細胞など、再生医療の研究で使う試薬の販売をすでに始めています。今後は、人や動物を感染症から守るワクチンについて、国内外で製造や販売の認可を受けられるかが課題です。

      大和社長は、市場が大きいアメリカでの許可が今後のビジネス拡大の鍵を握ると見ていて、そうしたノウハウや販路を持つアメリカの製薬メーカーとの連携を模索しているということです。
      大学で連綿と続けられている基礎研究は、ビジネスに結び付けることができるか否かだけで、その重要性を評価できるものではありません。ただ、ビジネスと結び付くことで、実社会で多くの命を救う道が開けることもあるのであれば、今後より一層、起業家と研究者との接点を増やすことに、産学が力を入れて取り組む意義は大きいと感じました。


      福岡放送局記者

      金子 泰明

      平成22年入局
      宇都宮局、さいたま局を経て
      現在 経済を担当
      https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190513/k10011913981000.html

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    6. あぶなっかしい詐欺ねたまがいのものをなんでわざわざ記事にするかねえ…

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  29. 昔「ダチョウ」、今「カイコ」(笑)。

    ダチョウが人類を救う! ダチョウ卵抗体の奇跡!(笑)。
    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%80%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6+%E6%8A%97%E4%BD%93+%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E3%82%92%E6%95%91%E3%81%86

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  30. 香川 NEWS WEB
    ポリオワクチン原料未処理で海に
    11月09日 16時45分

    観音寺市にある企業が、手足がまひする病気ポリオのワクチンの製造中に、ウイルスを死滅させる処理をしない状態で培養液を下水処理場に流し、海に排水されていたことが分かりました。
    企業側は、ワクチン用のウイルスの病原性は極めて低く人体への影響はないとしています。

    ワクチンを製造している観音寺市瀬戸町にある「BIKEN」は、ポリオのワクチンを製造していますが、「BIKEN」を運営する一般財団法人、阪大微生物病研究会によりますと、先月26日と30日ワクチンの原料となるウイルスを含んだ培養液あわせて100リットルについて、死滅させる加熱処理をしない状態で下水処理場に流していたことが、8日分かったということです。

    培養液は、その後海に排水されましたが、阪大微生物病研究会は「ワクチン用のウイルスは、病原性が極めて小さいことなどから、人体への影響はない」としたうえで、「ご心配をおかけし深くおわびします。環境影響や流出の原因を調べて再発防止策を検討していく」とコメントしています。

    ポリオは、幼い子どもが感染しやすく、手足にまひなどが残る病気ですが、厚生労働省のホームページによりますと、国内ではワクチンの接種が進んだため、昭和55年を最後に新たな患者は出ていないということです。
    https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20191109/8030005117.html

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    1. ポリオウイルス、下水に流出か 「人体への影響はない」
      11/9(土) 17:54配信朝日新聞デジタル

       一般財団法人阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)は9日、子会社でワクチンを製造する「BIKEN(ビケン)」瀬戸事業所(香川県観音寺市)で、ポリオウイルスを含む培養液100リットルを下水に誤って流したと発表した。最大10兆個のウイルスが排水されたとみられるが、人への病原性が極めて小さいタイプのため、同研究会は「人体への影響はない」としている。

       研究会によると、流出したのはポリオやジフテリアなどを予防する混合ワクチンの原料。10月26、30日に廃棄した培養液にウイルスが混入していた。ウイルス混入時は加熱処理して廃棄する必要があったが、混入しているとは思わず、そのまま流したという。今月8日、残していた液からウイルスが見つかって発覚した。

       研究会は流出した培養液は海水で薄められ、ウイルスは数週間で死ぬことなどから「人や動物への影響はないと考えている」としている。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191109-00000039-asahi-soci

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    2. ポリオウイルス入り培養液を下水に流す…「発症の恐れなし」
      11/11(月) 7:43配信読売新聞オンライン

       ワクチン製造大手の一般財団法人・阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)は9日、製造子会社「BIKEN」の瀬戸事業所(香川県観音寺市)が、ポリオウイルスが入った培養液100リットルを誤って下水に流したと発表した。ウイルスは、2012年まで経口生ワクチンに使われていた毒性の弱いタイプで、人体に入っても発症する恐れはないという。

       発表によると、同事業所のポリオを含む乳幼児向け4種混合ワクチンの製造工程で、ウイルスを完全に死滅処理していない培養液を10月26日に35リットル、同30日に65リットル下水に流していたという。同社が誤って廃棄した経緯を調べている。
      https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191111-00050007-yom-soci

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    3. >誤って下水に流した

      いつもどおりふつうにやってんだろが… なぜわざわざ発表するのかね?

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  31. ウイルス入り液体やワクチンを下水に流す、それはまったく無問題。騒ぐほうがどうかしてる。ウイルスはモンスターではない。

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  32. コロナワクチンをカイコで、九大 候補となるタンパク質作製に成功
    6/26(金) 18:47配信 共同通信

    飼育しているカイコに餌をやる九州大の学生=5月、福岡市西区

     九州大の日下部宜宏教授(昆虫ゲノム科学)らの研究チームは26日、カイコを使って新型コロナウイルスのワクチンの候補となるタンパク質を作ることに成功したと発表した。今後はマウスを使って実験し、製薬会社などと組んで臨床試験(治験)を進めたい考えだ。

     研究チームはこれまでカイコが作る良質なタンパク質を活用した感染症ワクチンや医薬品の開発に取り組んできた。新型コロナの感染拡大を受け、九大発のベンチャー企業「KAICO」(福岡市)とともに新型コロナワクチンの開発を目指すことにした。

     九大は約100年前からカイコを研究しており、現在も約450種のカイコを飼育している。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/015fc48425e1c42fded1f840f809f66828700c3c

    https://koibito2.blogspot.com/2020/06/blog-post_27.html?showComment=1593241390617#c2170475409350248202

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    1. カイコからコロナワクチン? 九大が候補物質の開発成功
      6/26(金) 22:38配信 朝日新聞デジタル

      カイコのサナギをつかったワクチン研究の様子(日下部宜宏・九州大教授提供)

       九州大学は26日、昆虫のカイコを使い、新型コロナウイルスワクチンの候補となるたんぱく質を開発することに成功したと発表した。「昆虫工場」による大量生産で、数千円で接種できるワクチンの臨床研究開始を来年度にもめざす。

      【写真】カイコのサナギ(日下部宜宏・九州大教授提供)

       九大は世界的なカイコの研究機関として知られる。カイコは遺伝子操作したウイルスを注射すれば狙ったたんぱく質を体内で生産できることから、このたんぱく質を使って、新興の感染症を想定したワクチン開発技術を研究してきた。

       九大は1月に公開された新型コロナウイルスの遺伝情報をもとに、ウイルスが人間の細胞に感染するための突起状の「スパイクたんぱく質」に着目。大学で飼育するカイコで、このたんぱく質が生成できることを確認したという。

       別のコロナウイルスの研究では、スパイクたんぱく質を注射したマウスの免疫反応で体内にできた「抗体」で、ウイルスの感染を予防できる結果がすでに得られている。九大は新型コロナでもマウスを使った実験を年内にも終わらせる方針。製薬企業と連携し、早ければ来年度にも人間での研究を始める意向だ。

       26日の記者会見で日下部宜宏教授(昆虫ゲノム科学)は「ワクチン開発は世界中で進むが、スピードよりも、途上国も含めて接種できる安価なワクチンを、安定して生産することをめざしたい」と話した。

       また、九大の西田基宏教授(薬理学)らは26日、すでに使われている約1200種類の薬の中から、新型コロナの重症化防止も期待できる薬を3種類、発見できたと発表した。新型コロナの患者にも見られる呼吸不全や血管の炎症などの治療薬のため、早期の投与開始が見込めるとして「年内にも実用化につなげたい」と説明している。(竹野内崇宏)
      https://news.yahoo.co.jp/articles/b2f9711b5101f51081393624ba8bf02497986206

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    2. 新型コロナ カイコでタンパク質増産 九大、安価ワクチン開発へ
      6/27(土) 7:55配信 産経新聞

       九州大学は26日、同大のカイコを研究するチームが、新型コロナウイルスのワクチン原料となるタンパク質を人工開発し、カイコを使って増産することに成功したと発表した。カイコを使うことでタンパク質の大量生産が可能となり、より安価なワクチンの開発に期待がかかる。今後、動物実験を経て、来年にも製薬会社などと提携し、ワクチンの臨床試験を始めたい考えだ。(九州総局 小沢慶太)

       カイコを使ったタンパク質の生産に取り組むのは、九大農学研究院の日下部宜宏教授。九大は明治時代から、遺伝子研究などのためにカイコの飼育を続け、交配の記録を保存してきた。カイコ研究で世界をリードする存在で、日下部氏は、長年の交配により、タンパク質を体内で多く生産するカイコが存在することを突き止めた。

       近年は、九大発の医療ベンチャーと共同でカイコが生産するタンパク質をワクチン開発に生かす研究に取り組んでいる。

       今回、日下部氏は、公開されたデータを基に新型コロナに形状が似た「スパイク(S)タンパク質」を人工開発した。カイコにSタンパク質を注入すると5日ほどで体内で大量生産され、これを取り出してワクチン開発に利用する。

       日下部氏によると、通常Sタンパク質を大量生産するには多額の費用がかかるが、九大が飼育するカイコを使えば安価に大量生産が可能になるという。

       開発を目指すのは、より体内で抗体が作りやすくなる「VLP」(ウイルス様粒子)ワクチンで、比較的少量の投与で、効果が期待できる。近く、九大薬学研究院の植田正教授と動物実験など共同研究を始める。

       Sタンパク質はウイルスの抗体・抗原検査にも活用できるため、現在国内外の企業と検査キットの開発にも取り組んでいる。

       日下部氏は「開発途上国でも誰もが使えるような安価なワクチンを開発できれば」と意気込む。

       また、九大グリーンファルマ研究所の西田基宏教授のチームは、既存の承認薬から新型コロナ感染症に効果がある治療薬を3つに絞り込んだことも明らかにした。既承認薬1200種類から、重症化予防に効く薬を特定、年内の実用化を目指している。
      https://news.yahoo.co.jp/articles/8f7483c9a69f5c753823543ef7cc4b8c0aceba2c

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    3. カイコのまま「食べるコロナワクチン」視野 候補のタンパク質、九大など開発
      6/27(土) 9:34配信 西日本新聞

      新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

       九州大と九大発のベンチャー企業「KAICO」(カイコ)は26日、新型コロナウイルスのワクチン候補となるタンパク質の開発に成功したと発表した。同大農学研究院が飼育しているカイコ約450種の中に、このタンパク質を大量に作れる種があることを発見。将来的には、カイコのまま「食べるワクチン」の開発も視野に入れている。

       開発したのは、ウイルスの表面にあるスパイクのような形状の「Sタンパク質」。公開されているウイルスの遺伝子情報を、昆虫に主に感染するウイルスに組み込み、カイコに注射器で注入すると体内にSタンパク質が生成された。

       新型コロナウイルスは、Sタンパク質が人の細胞表面のタンパク質と結びついて感染するとされる。ワクチンとして事前に摂取しておけば、免疫がその特徴を覚えて抗体ができ、本物のウイルスが入ってきた時にブロックするという。

       同大は100年以上、カイコを飼育し、医薬品の開発に活用してきた。カイコは人工飼育で容易に増やすことができ、大量生産にも向いているという。

       今後はマウスを使って実験し、臨床試験(治験)を行う。注射が主に想定されるが、サナギの状態を食べることで腸から吸収されることも期待できるという。

       同大農学研究院の日下部宜宏教授(昆虫ゲノム科学)は「大量に安く作ることを優先させている。どの国でも使えるワクチンにしたい」と述べた。 (四宮淳平)
      https://news.yahoo.co.jp/articles/13d52a7efb3d510e94dc703a0c1c58c018ab16f5

      https://koibito2.blogspot.com/2020/06/blog-post_27.html?showComment=1593242558377#c3670766381336942633

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    4. >新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

      ソレってほんとうに「新型コロナウイルス」なのかなあ…(笑)。

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    5. どうみても「昆虫たんぱく質」は注射のワクチンには使えそうにないからなあ、「食べて効く」という路線で行くしかないワナ。

      ワクチン詐欺師もいろんな手を使うねえ…

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  33. 「世界トップレベルのワクチン研究開発拠点へ」政府提言案判明
    2021年5月18日 18時31分

    欧米に後れをとっていると指摘されているワクチンの開発や生産体制の強化に向けて、政府が検討している提言案が判明し、今後必要な政策として、世界トップレベルの研究開発拠点の形成や、新薬開発のための試験=治験の環境の整備を打ち出しています。

    政府は、新型コロナウイルスのワクチン開発で欧米に後れをとっていると指摘されていることを踏まえ、新型コロナウイルスだけでなく国内でのワクチンの開発や生産体制を強化するため検討を進めていて、その提言案が判明しました。

    提言案では、はじめに「ワクチンを国内で開発・生産出来る力を持つことは、国民の健康保持への寄与はもとより、外交や安全保障の観点からも極めて重要だ」としています。

    また、国産ワクチンの開発が後れをとった理由として、研究機関の機能と人材の不足や研究費の配分の不足、それに開発・生産を担う国内産業のぜい弱性などをあげています。

    そのうえで、国産ワクチンの開発・生産に必要な政策として、平時から最先端の研究を継続的に行うことができる世界トップレベルの研究開発拠点の形成をはじめ、研究費の資金調達機能の強化や新薬開発のための試験=治験の環境の整備・拡充、それに薬事承認プロセスの迅速化と基準整備やワクチン製造拠点の整備などを打ち出しています。

    政府は、与党側と調整したうえで提言を閣議決定し、6月2日に予定されている日本と国際団体の共催による首脳級会合「ワクチンサミット」で示したいとしています。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210518/k10013037871000.html

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  34. 国産ワクチン、年6000万人分供給可能…塩野義製薬「年内には量産体制整う」
    2021/06/29 20:42

     塩野義製薬の手代木功社長は29日、東京都内で読売新聞のインタビューに応じた。開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、年内に予定していた製造能力で年間最大6000万人分の供給が可能になるとの見通しを明らかにした。

    インタビューに答える塩野義製薬・手代木社長(29日)

     同社は岐阜県池田町に製造工場を建設中で、年内には完成し、量産体制が整う予定という。同社はこれまで年間の製造量を最大3000万人分と発表していたが、手代木社長は「これまでの研究の結果、1人分の投与量を想定の半分ほどに抑えられる可能性が出てきた」と説明した。

     ワクチンは「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、昨年12月から1、2段階目の臨床試験を進めている。実用化には、数万人規模で行う最終段階の試験が必要とされている。手代木社長は「東南アジアやアフリカの流行地域での実施を検討している」と話した。
    https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210629-OYT1T50210/

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  35. mRNAワクチン なぜ効果 抗体 新型コロナに特化…新潟薬科大客員教授 古市泰宏氏
    2021/06/30 05:00

    ふるいち・やすひろ 東京大学大学院薬学系研究科博士課程を修了。国立遺伝学研究所と米ロシュ分子生物学研究所に在籍中、mRNAキャップ構造を発見。日本ロシュ研究所生物工学部門長などを経て現職。米ウイルス学誌の常任審査委員も務めた。80歳。

     新型コロナウイルスのワクチン接種は、国民の2割が1回目を終えた。実用化まで1年足らずというスピード開発だったが、感染や重症化の予防に関して高い効果が報告されている。このワクチンの仕組みや安全性について、開発の源流にあたる研究を行った古市泰宏・新潟薬科大客員教授に聞いた。(医療部長 本間雅江)

    ウイルス設計図を利用

     ――国内で接種されているワクチンはどのようなものですか。

     現在、使われているのは、米ファイザー社製と米モデルナ社製です。どちらもコロナ表面に突き出たスパイクたんぱく質の遺伝情報(設計図)を組み込んだメッセンジャーRNA(mRNA)が主成分です。スパイクたんぱく質は、免疫細胞がコロナを攻撃する際の目印になります。ワクチンを使って体内でスパイクたんぱく質を作り、あらかじめこれを攻撃する練習をしておくのです。

     実用化を可能にしたのは、壊れやすいmRNAの安定化や、スパイクたんぱく質を細胞内で作りやすくするなどの技術です。このうち安定化につながったのが、私が46年前に見つけた、mRNAなどの端についている「キャップ」と呼ばれる構造です。これがないとmRNAはすぐに壊れるうえ、たんぱく質をうまく作れなくなります。こうしたワクチン開発に必要な技術が、ちょうど出そろっていたことがスピード開発につながりました。

     ――海外では2回接種で9割以上感染を防ぐなど高い効果が報告されました。

     これまでのワクチンは、ウイルスを丸ごと弱毒化して体内に入れたり、無毒化してたんぱく質の一部を注射したりして免疫反応を起こさせ、異物を排除する抗体を作るのが主流でした。その際、ウイルスが持つ十数種類ものたんぱく質などの全てに対し、それぞれ抗体が作られ、不必要な抗体や有害な抗体ができることがありました。

     ところがmRNAワクチンは、免疫の標的となるスパイクたんぱく質だけを効率良く細胞に作らせることができます。できたたんぱく質は細胞表面を覆い、細胞をまるで「生きたウイルス」のように見せかけて免疫反応を促します。従来のワクチンや実際のウイルス感染よりも、標的に対する抗体だけが効率良くできるので、感染予防や重症化抑制の高い効果につながり、変異ウイルスにも効果があるのでしょう。最近の論文では、ウイルスに感染して治った人も、変異ウイルスに備えて接種したほうが良いとの報告もあります。

     ――安全性については大丈夫なのでしょうか。

     標的となるスパイクたんぱく質だけを作るように入念にデザインされているので、いろいろなたんぱく質が体内に入るよりも副反応が少ないといえます。ワクチンのmRNAは、細胞内に入ったのち、役割を終えるとすぐに分解されてしまうため、長期的な影響も残らないと考えられます。

     まれに重いアレルギー反応「アナフィラキシー」が起こりますが、化粧品などにも使われているポリエチレングリコールなど、注射液の添加物が原因の可能性が指摘されています。ほかは、接種の際の筋肉痛や軽い免疫反応による発熱などがほとんどのようです。

    メッセンジャーRNA(mRNA) 生物の遺伝情報であるRNA(リボ核酸)のうち、細胞が作るたんぱく質の情報を運ぶ役割のもの。遺伝情報にはRNAやDNA(デオキシリボ核酸)があるが、コロナにはRNAしかない。4種類の化学物質(塩基)が連なり、塩基3個1組でたんぱく質のアミノ酸を示す。

    変異型 一定程度は防御

     ――ワクチンは実用化されましたが、特効薬はできるのでしょうか。

     エボラ出血熱の治療で使われるウイルスを抑える薬や、肺炎などの炎症を防ぐ薬が、コロナ治療用に認可されましたが、コロナの増殖を劇的に抑える特効薬はまだありません。

     コロナは体内に入ると、〈1〉細胞にとりついて入り込む〈2〉自身の設計図(RNA)に基づいて複製に必要な酵素やスパイクたんぱく質などを作る〈3〉RNAを複製する〈4〉数百個のウイルスが細胞を飛び出し隣接する細胞に感染する――といった感染サイクルを見せます。ここまでにかかる時間はわずか1日。できるまでに2週間近くかかる抗体は間に合いません。細胞は死に至り、集まってきた白血球などの免疫細胞が攻撃を始めて炎症が起こり、細胞の死骸などが血栓症の原因になります。これが広がり肺炎などを発症するのです。

     ウイルスは、細胞の中に入り込んでしまうために、直接、薬で攻撃するのが難しいのですが、方策がないわけではありません。感染サイクルのどこかを効率的に阻害することで、特効薬ができると考えています。

     ――コロナウイルスはいつ収束するのでしょうか。

     簡単には収束しないでしょう。コロナが持っている自身の設計図であるRNAは、基本的に4種類の化学物質でできています。この4種類が特定の配列で約3万個並び、1本の鎖状になっています。

     コロナは複製の際、その順番に合わせて同じRNAを作ります。しかし、3万個もあるので、コピーミスが起こって少しだけ違うウイルスができることが頻繁にあります。そこから増殖能力の高いウイルスが勝ち抜き、我々の前に現れるのです。それが変異ウイルスです。いま話題のインド型(デルタ型)もその一つで、感染力は従来の2倍近くと言われています。

     もし、遺伝情報がDNAなら、同じ情報を持つ鎖が2本セットであるため、互いの情報を照らし合わせて修正できるのですが、コロナウイルスのRNAは、鎖が1本しかなく変異しやすいため、今後も新たな変異ウイルスが生まれてくるでしょう。幸い、これまでに現れた変異ウイルスは、現在のmRNAワクチンである程度防御できることがわかっています。

     人類を脅かす新たな感染症は、コロナ以降も発生するでしょう。直近でも人類は、エイズやエボラ出血熱など多くの新興感染症に脅かされてきました。コロナ禍で開発されたmRNAワクチン技術が今後、未知の感染症や、他の病気の治療に対する強力な武器になることを期待しています。
    https://www.yomiuri.co.jp/commentary/20210629-OYT8T50236/

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  36. [サイエンス Report]mRNA技術 新薬革命…コロナワクチン迅速開発
    2021/08/15 05:00

    欧州系研究者 05年に発表

     新型コロナウイルスのワクチンに使われた遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」に注目が集まっている。迅速な開発が成功した背景には、体内でmRNAが安定して働くようにする長年の研究と技術の革新があった。他の病気の治療薬にも応用が広がる。(渡辺洋介)

    設計図

     新型コロナワクチンのmRNAは、ウイルス表面の突起部分のたんぱく質を作る設計図だ。免疫にウイルスの特徴を覚えさせ、実際にウイルスが侵入したときに抗体などで攻撃する。

     mRNAは塩基という4種類の化合物がひものように連なった構造だ。ウイルスの遺伝情報さえあれば、新しいmRNAを数週間~数か月で人工合成できる。

     人工のmRNAを薬にする構想は数十年前からあったが、mRNAをそのまま体内に投与しても免疫に異物と認識され、強い炎症反応を起こしてしまう。また体内ですぐに分解されるため、mRNAを着実に細胞に送るのも難題だった。

     そのため新型コロナワクチンの開発が始まった昨年初め頃は、実用化を危ぶむ見方も多かった。それが1年足らずで実用化した上、接種を受けた人の追跡調査で高い有効性が示され、医学界に衝撃を与えた。

    ノーベル賞級

    カタリン・カリコ氏(米ペンシルベニア大学のホームページから)

     mRNA医薬の壁を破ったのは、ハンガリー出身の女性研究者カタリン・カリコ氏(66)だ。「ノーベル賞級の成果」と評価される。

     2005年に発表した論文でカリコ氏は、mRNAを構成する物質の一つ「ウリジン」を似た物質の「シュードウリジン」に置き換えると、炎症の発生を抑えられることを示した。体内にある別のRNAの構造がヒントになったという。

     この技術は、10年に米バイオ企業モデルナを創業したデリック・ロッシ氏の目に留まった。同社は新型コロナ流行以前から、mRNAを脂質の微小カプセルに包んで細胞に送る独自技術と組み合わせ、他の感染症でmRNAワクチンの開発を進めていた。

     米製薬大手ファイザーと共同で新型コロナワクチンを開発した独製薬企業ビオンテックも、カリコ氏の技術に注目。13年にカリコ氏を役員に招き、基礎技術の開発を進めた。

     こうした技術の蓄積が、数年~10年程度かかるとされるワクチンのスピード開発を可能にした。mRNAでB型肝炎ウイルスを不活化する治療法を開発中の溝上雅史・国立国際医療研究センターゲノム医科学プロジェクト長は、先例となった新型コロナワクチンで今後も大きな問題が起きなければ「医薬開発のパラダイムシフト(枠組みの転換)が起きるだろう」と語る。

    日本人の成果も

     mRNAワクチンの実現には、日本人の研究成果も一役買っている。

     mRNAを体内で分解されにくくするには、ひも状のmRNAの端につく「キャップ」と呼ばれる構造が重要だ。新潟薬科大の古市泰宏客員教授らは1975年、キャップ構造を解明し、論文発表した。キャップはたんぱく質の合成を開始する物質が結合する目印にもなる。

     名古屋市立大の星野真一教授(分子生物学)は「カリコ氏らの技術だけでなく、他の様々な技術の結集がmRNAワクチンの実用化につながった」と話す。

    がん・心臓病治療 進む研究

     薬となるたんぱく質を作る遺伝情報が分かれば、mRNAを利用して体内で様々な薬を作らせることができる。いわばmRNA医薬は、体を「薬の生産工場」にする発想だ。

     mRNAの医薬は、感染症に限らない。モデルナやビオンテックは皮膚のがんなど、英アストラゼネカは虚血性心疾患を対象にした臨床試験を進行中だ。

     日本でも研究が進む。東京医科歯科大の位高啓史教授(核酸医薬)らは、mRNAを使って軟骨の形成を促すたんぱく質を体内で作り、変形性関節症を治療する手法を開発している。動物実験では症状の進行を抑えることを確認し、2023年度の臨床試験の開始を目指している。

     脳の病気への応用も期待できる。ナノ医療イノベーションセンター(川崎市)の片岡一則センター長らのチームは、mRNAをマウスの脳内に投与し、脳細胞の遺伝子を改変するゲノム編集に成功した。アルツハイマー病などに対する治療法の開発につながる可能性があるという。

     位高教授は「mRNA医薬は、原理的にはどんなたんぱく質でも設計できるため、大きな可能性を秘めている」と話している。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20210814-OYT8T50072/

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  37. 国産ワクチン開発へ拠点大学整備 文科省 今後10年間研究費支援
    2021年8月21日 4時48分

    文部科学省は、国内のワクチン開発や生産体制を強化するために拠点となる大学を整備し、今後10年間にわたって研究費を支援する新たな事業に乗り出す方針を固めました。来年度予算案の概算要求に65億円余りを盛り込むことにしています。

    新型コロナウイルスの感染の広がりを受けて、政府は、国産ワクチンの開発と生産体制の強化を掲げています。

    文部科学省は、国内からその拠点となる大学を公募したうえで、今後10年間にわたって研究費を支援する新たな事業に乗り出す方針を固めました。

    この拠点では、ほかの大学や臨床の現場、それに産業界とも連携しながらAI=人工知能やゲノム医療などの分野にも取り組み、世界でもトップレベルのワクチンの研究・開発を進めたいとしています。

    まずは、来年度予算案の概算要求に65億円余りを盛り込み、長期的な視点に立って国内外から研究者を集めることも想定しています。

    このほか概算要求には海外の研究拠点を支援して感染症の動向を調べるための費用として38億円余りも盛り込む予定で、ワクチンや医薬品の開発を強化したい考えです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210821/k10013215071000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2021/08/1316817.html?showComment=1629503996320#c4165825513095917664

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  38. 国内ワクチン生産・開発 政府が新たな補助制度
    2021年11月28日 21時30分

    新型コロナの変異ウイルスなど今後の感染症の流行に備えて、政府は国内でのワクチンの生産や開発を後押しするため、新たな補助制度を設けることになりました。

    新たな補助制度では、ふだんはバイオ医薬品を製造し、感染が拡大した際などにはワクチンの生産に切り替えられる設備を導入する企業に対して支援することにしています。

    工場や生産設備に対して、2つの機能を持たせるのは「デュアルユース」と呼ばれ、設備投資の費用の9割を補助します。

    また、ワクチンの生産に必要な培養タンクやフィルターなど素材を作るための拠点の整備も支援し、設備投資のうち中小企業には4分の3、大企業には3分の2を補助します。

    さらに、ワクチンを開発するベンチャー企業の資金不足を解消するため、ベンチャーキャピタルが3分の1を出資することを条件に、残りの3分の2は国が補助します。

    こうした支援に充てるため、政府は今年度の補正予算案に2700億円余りを計上しました。

    新型コロナウイルスのワクチンは、輸入に依存したことを踏まえ、政府は支援を強化することで国内でのワクチンの開発や生産を推し進めたい考えです。
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211128/k10013365641000.html

    https://koibito2.blogspot.com/2021/11/3.html?showComment=1638108194357#c1708442938433079213

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  39. 「オミクロン株」対応、塩野義がワクチン開発検討
    2021/11/30 09:20

     新型コロナウイルスワクチンを開発している塩野義製薬は29日、新たな変異株「オミクロン株」に対応するワクチンの開発を検討していることを明らかにした。

     オミクロン株の影響が世界的に懸念されることから、塩野義はこの新たな変異株についてもワクチンのもととなるウイルスのたんぱく質の一部を製造する準備を始めた。

     塩野義は開発中のコロナワクチンについて2021年度中の供給開始を目指している。読売新聞の取材に対し、担当者は「開発中のワクチンが最優先だが、将来的に新たなワクチンが必要になる可能性に備える」と話した。

     塩野義のワクチンは「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、人工的に作ったコロナウイルスのたんぱく質の一部を体内に注射することで、免疫を誘導する。
    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211129-OYT1T50267/

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  40. どうせ例の公的資金補助金漁りネタだろ。

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  41. ワクチンや薬開発を加速、「重点感染症」の暫定リスト…コロナやエボラ出血熱・天然痘
    2022/04/15 05:00

     厚生労働省の審議会は、ワクチンや薬の研究開発を加速させるために新たに指定する「重点感染症」の暫定リストをまとめ、新型コロナウイルス感染症やエボラ出血熱、天然痘などを選んだ。国の危機管理上、脅威となる恐れがあるとして、医薬品の確保と安定供給の体制整備につなげる。

     政府のワクチン開発の司令塔として3月に発足した「先進的研究開発戦略センター(SCARDA)」は、重点感染症のワクチン開発を進める企業や研究機関に、財政支援する方針だ。

     審議会では、致死率や再感染リスク、医療機関への負荷などの「公衆衛生的インパクト(影響)」と、医薬品の入手しやすさや生物兵器の使用例があるかなどの「戦略的観点」を考慮して重点感染症を選定。暫定リストは、これらを流行の規模などに応じて五つのグループに分類した。

     社会的な影響は大きいものの危機発生が見通せない感染症は最上位の「グループX」とし、現時点では該当なしとした。2番目の「A」は世界的な大流行(パンデミック)の恐れがある感染症や根絶された感染症で、未知のインフルエンザや天然痘などを選んだ。
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20220414-OYT1T50329/

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    1.  定期的、突発的に一定レベル以上の流行を起こす「B」には新型コロナやSARS(重症急性呼吸器症候群)、エボラ出血熱などを分類した。「C」「D」にはそれぞれ、薬剤耐性菌の一部と、発生がまれなマラリアや狂犬病などをあげた。今後、より詳細なリスト作りを進める。

       新型コロナを巡っては、ワクチンの国産化が遅れ、輸入品に依存したために、安定供給に課題を残している。この反省から厚労省は昨年末、平時からワクチンの開発を進めておくべき対象として新たに重点感染症を設けることを決め、選定作業を進めていた。
      https://www.yomiuri.co.jp/science/20220414-OYT1T50329/2/

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  42. ワクチン真理教、偶像崇拝、呪物、格物致知、科学の衣をまとった…

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  43. 北海道 NEWS WEB
    北大 ワクチン研究開発拠点設置 製薬会社などと連携
    11月06日 12時22分

    北海道大学は、新型コロナウイルスのような新たな感染症のワクチン開発を可能にしようと、製薬会社などと連携して、新たな研究開発の拠点を設けました。

    国は、新型コロナのような新たな感染症の流行に備えようと、10の大学や研究機関を選んでワクチンの研究開発体制を強化する方針を打ち出していて、北海道大学はその1つに選ばれました。
    北海道大学に新たに設置された拠点では、ウイルスの構造を解析する基礎研究の現場と、感染した人の治療にあたる臨床の医師たち、それに製薬会社の研究者などが一堂に集まって研究開発に取り組めるようになっていて、国産のワクチンの機動的な開発を目指します。
    具体的には、インフルエンザウイルスなどについて専用の施設で生きたウイルスの解析を行うほか、ワクチンの安全性や有効性について、マウスだけでなく、ヒトの細胞などを使って見極めるということです。
    北海道大学のワクチン研究開発拠点の澤洋文拠点長は「いままで得られている基礎的な研究の成果をもとに各分野の専門家と連携し、より実用化に近い研究を行っていきたい」と話しています。
    拠点では、来年には本格的な研究を始めるということです。
    https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221106/7000052188.html

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  44. 第一三共、国産初のmRNAワクチン承認申請…2~8度の冷蔵保存可能
    2023/01/14 03:05

     第一三共は13日、遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」を使った新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省に製造販売の承認を申請したと発表した。国内の製薬企業が開発した純国産ワクチンの申請は2例目で、mRNAワクチンは初めて。

     承認申請したのは、成人向けの3回目の追加接種用で、流行初期に主流だった従来株に対応する。国内で接種が進む米ファイザー製や米モデルナ製と同じmRNAワクチンだが、米2社製は冷凍保存が原則必要なのに対し、第一三共製は冷蔵保存(2~8度)が可能で扱いやすいという。

     第一三共は、18歳以上の男女約5000人を対象とした大規模治験を実施。同社によると、米2社製を3回接種した場合と比べ、感染を防ぐ「中和抗体」の量が同程度に増え、副反応の発生割合も同等だった。

     第一三共は、初回接種用の最終治験も実施中で、来年度の承認申請を目指す。現在の感染の主流であるオミクロン株に対応したワクチンも開発中という。

     純国産ワクチンは、塩野義製薬がウイルスのたんぱく質の一部を人工的に作る「遺伝子組み換えたんぱくワクチン」を開発中で、昨年11月に承認申請している。
    https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230113-OYT1T50344/

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    1. >感染を防ぐ「中和抗体」の量が同程度に増え

      「感染を防ぐ」「感染防御」「感染制御」なんて言葉が出てきたら、胡散臭い怪しげなものだと思っておけば間違いがない。

      ずいぶんと流行りのコトバらしいけどね。
      https://www.google.co.jp/search?q=%E6%84%9F%E6%9F%93%E5%88%B6%E5%BE%A1

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    2. そもそも、「ウイルス」の感染を、人為でどうこうできるわけがないではないか。人と人の間、(同種の)生き物と生き物の間で、それが行き来するのは常態なのであって、ウイルスは生き物(細胞生命体)の中で常在遍在しているのだから、生き物が活動している限りにおいて、ウイルスの感染様態を制御するなんて不可能なことであり、「感染制御」の看板は、いわばウソいつわりの看板なのである。

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  45. 笹月健彦さん死去
    2023年2月8日 5時00分 朝日新聞デジタル

     笹月健彦さん(ささづき・たけひこ=九州大名誉教授・免疫遺伝学、日本学士院会員)1日、多臓器不全で死去、82歳。葬儀は4日に近親者で営まれた。喪主は妻立(りつ)さん。

     HLAという分子が免疫応答を制御することを証明。アレルギーなどの感受性の基盤を示した。2017年に瑞宝重光章を受章した。
    https://www.asahi.com/articles/DA3S15550133.html

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    1. かの「ない」ものを「ある」とした「サプレッサーT細胞」がらみの数々の業績の評価は、今後どうなるんかね? やはりうやむやにされて終わるのかな。

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    2. 門下のヒトビトもまたみなグルだからな。似たようなことを手掛けているだろ。

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  46. ワクチンの実用化、最短10年から大幅短縮へ…東大が製造施設を来年度にも稼働
    2023/07/18 15:00

     新興感染症の世界的大流行(パンデミック)に備え、東京大が来年度にも、国内の研究機関や創薬新興企業が開発したワクチンを即時に製造する新施設を稼働させることがわかった。安全性や有効性を確かめる治験を早期に行える体制を平時から整え、国産ワクチンの実用化を後押しする。大学のワクチン製造施設は国内初となる。

     新施設は地上4階建てで、千葉県柏市の同大キャンパス内の敷地(約1000平方メートル)に建設する。同大は平時からワクチン開発を行う国の「世界トップレベル研究開発拠点」の中核機関で、産官学が連携してパンデミックに対応するため、今年度末の完成を予定する。

     治験は通常、数十人を対象に安全性を確かめる第1段階、数百人に安全性や有効性を確認する第2段階、数万人への有効性をみる第3段階の最終治験がある。新施設は第2段階までに必要な数百人分のワクチン製造能力を備える計画で、薬の製造に関する国の基準に適合させた後、来年度の稼働開始を目指す。

     季節性インフルエンザの場合、ワクチンは厚生労働省の方針に基づき、国内の製薬企業が既存の設備で供給する。ただ、新たな感染症に備えたワクチンは、大学や創薬新興企業が中心になって開発を進めていて、現時点で、治験に必要な量のワクチンを製造できる設備を保有していない。
    https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230718-OYT1T50177/

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    1.  そこで同大は緊急時、新施設の製造ラインを研究機関や企業に開放し、製造したワクチンを治験に協力する病院で接種してもらう。コロナ禍以前、ワクチンの新規開発は実用化までに最短10年はかかるとされていたが、新施設の活用で開発期間の短縮に貢献する。

       平時には、薬の製造や管理に関わる人材育成に活用する方針で、計画を担当する菊池正彦・同大特任教授は「次のパンデミックに備えた取り組みを産官学で進めたい」と話す。

      【解説】国際目標「100日以内」の要

       東京大の新施設には、ワクチンの実用化に不可欠な治験を迅速化し、接種が間に合わずに亡くなる人を減らす目的がある。

       米国は、新型コロナの感染拡大から約300日でメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを実用化した。従来では考えられないスピード開発だったが、それでも、実用化までの間に世界で数百万人が犠牲になったとされる。

       日本を含む先進7か国首脳会議(G7サミット)は2021年、100日以内にワクチンや薬の実用化を目指す「100日ミッション」を提唱した。同大は新施設を、国際目標の達成に向けた日本の取り組みに貢献する「要」と位置づける。

       コロナが収束したとしても、いつ新たなパンデミックが発生してもおかしくない。世界保健機関(WHO)は12日、高病原性鳥インフルエンザウイルスの哺乳類への感染例が急増し、将来的に人に感染しやすくなる可能性があると警告した。

       日本はコロナ禍で、ワクチンの早期開発に失敗しただけに、平時から次の危機に備える必要がある。政府も長期的な財政支援を続けるなど、対策の手を緩めてはならない。(科学部 村上和史)
      https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230718-OYT1T50177/2/

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