2016年6月14日

【村木事務次官@厚労省】アベノミクス/成長戦略/男女共同参画社会…


厚生労働省「専業主婦(主夫)の皆さまへ」
https://twitter.com/MHLWitter/status/386015753654124544
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/5.html


労働者ばかりでなく、専業主婦ばかりでなく、いまや専業主夫も施策対象にとりこむ「本当の伏魔殿」厚生労働省


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村木厚労事務次官 ワシントンで講演
2013年9月26日 7時36分 NHKニュース

厚生労働省の村木事務次官はアメリカの首都ワシントンで講演し、日本経済を成長させるには、これまで十分に生かされてこなかった女性の能力を活用していくことが重要だとして安倍政権として積極的に取り組んでいると強調しました。

厚生労働省の村木事務次官は25日、ワシントンのシンクタンクで日本の女性の社会参加の現状について講演しました。
この中で村木次官は日本は統計で見ると平均寿命の長さや教育水準は世界で比較的高いレベルにあるものの、社会での男性と女性の格差は各国に比べ大きく開いていると強調しました。
特に中央省庁では局長以上の幹部への女性の登用は2.6%にとどまっており、女性の社会参加が遅れていると説明しました。
そのうえで、今後の日本の経済成長を支えるには「十分に生かされていない女性の技術や能力を活用していくことが極めて重要だ」と述べ、安倍政権の経済政策、アベノミクスにとって女性の活用が重要になるという考えを示しました。
村木次官は、そのためには育児の負担を和らげるために保育所を充実させることや仕事と生活の調和を図る、いわゆるワーク・ライフ・バランスを推進し、長時間労働を減らすことなどが必要だとしたうえで安倍政権として積極的に取り組んでいることを強調しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130926/k10014811021000.html




(書きかけ)




江利川毅厚生労働事務次官
 「渡り鳥が運んでくる新型インフルエンザを防ぐよう、万全の態勢で臨んでいきたい」(キリッ



「魚は頭から腐る」の典型的劣化パターン…


「下士官、兵は優秀、下級将校は普通、上級士官は愚劣」
(ジューコフ将軍・ソ連軍指揮官)


それは、昔も今もまったく変わりなく継承されているようなもの…。

今に置き換えて言うならば、市町村職員は優秀、県職員は良好、国の地方出先機関の職員は凡庸、国のキャリア役人は愚劣、といったところか。それは官の世界のみならず、学界、政界、財界にもそのままいえるのだろう。





(2013年9月26日)(追記10/8)

91 件のコメント:

  1. 「女性活用が成長戦略のカギ」、村木厚労次官が米で講演
    2013.9.26 09:59

    【ワシントン=柿内公輔】訪米中の厚生労働省の村木厚子事務次官が25日、ワシントン市内で講演し、「女性の労働力の活用は安倍政権の成長戦略のカギ」と述べ、待機児童問題の解消など子育て支援策を強く推進する考えを示した。

     米有力シンクタンクのブルッキングス研究所のセミナーで村木氏は、女性の登用を経済成長に結びつける安倍政権の政策を説明。「男女雇用機会均等法ができて就職差別は減ったが、仕事と育児の両立(の支援)が残された課題だ」と述べ、保育所やデイケアセンターの拡大で女性が働き続けられる環境の整備を進める方針を示した。

     村木氏は7月に女性としては史上2人目となる事務次官に就任。女性の社会進出が難しい中でキャリアを積み重ねられたのは、周囲の理解があったためとし、「料理もしてくれた夫はまさにイクメン(育児に積極的な男性)。彼が作るローストビーフは最高です」と語り会場を笑わせた。

    関連ニュース
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    当たり前のこと実現を 村木厚労次官が抱負
    http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130926/plc13092610010002-n1.htm
     

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  2. 女性の活躍、成長のカギ=村木厚労次官が米で講演

     【ワシントン時事】厚生労働省の村木厚子事務次官は25日、米有力シンクタンクのブルッキングス研究所(ワシントン)で講演し、「女性の社会的な活躍を後押しすることが、日本の成長戦略のカギだ」と語った。安倍政権の経済政策「アベノミクス」は埋もれた女性の能力を活用し、経済成長につなげると説明した。
     村木氏は、日本の女性の平均賃金が子育てによる早期退職や昇進の遅れなどを背景に男性の7割にとどまっていると説明。保育所整備を進めるアベノミクスの政策は、子育て中の女性が働きやすくなり、効果的だと強調した。(2013/09/26-11:04)
    http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013092600301
     

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  3. 「イクメン夫のおかげで事務次官に」 村木氏、米で講演
    2013年9月26日10時52分 朝日新聞

     【ワシントン=小林哲】厚生労働省の村木厚子事務次官は25日、訪問先のワシントンで講演し、安倍政権が日本経済再生の柱の一つに掲げる働く女性の支援策などを紹介した。日本で育児をする男性「イクメン」が増えている現状にも触れ、「女性の能力の活用が日本成長のカギになる」などと述べた。

     村木氏は、中央官庁の女性幹部の割合が2・6%にとどまることなどを例に挙げ、「日本では女性が仕事を続け、高い役職に昇進するのは難しかった」などと指摘。女性が結婚・出産後も仕事を続けられるように、保育園に入れない待機児童の解消や職場の環境整備などに政府として力を入れていると説明した。

     自身が2人目の女性事務次官になれたのは、夫が子育てや家事を積極的に手伝う「イクメン」だったからだとして、「今では普通になってきているが、私はとても恵まれていた」などと語った。
    http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201309260015.html
     

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  4. 「村木厚子」粒谷区界隈・・・
    https://twitter.com/search?q=%E6%9D%91%E6%9C%A8%E5%8E%9A%E5%AD%90&src=typd
     

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  5. 首相 女性の社会進出を巡り米で懇談
    9月27日 13時38分

    アメリカ・ニューヨークを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の27日朝、さまざまな分野で活躍しているアメリカ人の女性と懇談し、国連演説で訴えた「女性が輝く社会」の実現を巡って意見を交わしました。

    この中で安倍総理大臣は、大学院の学長や美術館の館長など、さまざまな分野で活躍しているアメリカ人女性5人に対し、直前に行った国連総会の一般討論演説で、「女性が輝く社会」の実現を訴えたことを踏まえ、「日本の社会を活性化するためには、女性の社会進出を積極的に支援し、その活力を生かすことが極めて重要だ」と述べました。
    これに対し出席者からは「女性が活躍するためには、家庭と仕事のバランスをとれるようにすることが大事だ」という意見や、「男性と女性のリーダーどうしが、必要な政策を考える場が必要ではないか」といった指摘が出されました。このあと安倍総理大臣は、国連の日本人職員と懇談して激励するとともに、参加した多くの女性に対し、今後取り組む女性支援策を説明しました。
    また安倍総理大臣は、アフリカにある7つの地域経済共同体の代表らとそろって会談し、「食べるための農業だけでなく、稼ぐための農業を目指すべきだ」と述べ、アフリカの農業開発に向けた協力を強化することで一致しました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130927/k10014856781000.html
     

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  6. 首相 国連総会演説へ…シリア60億円支援を表明
    2013年9月27日3時3分 読売新聞

     【ニューヨーク=伊藤徹也】安倍首相は26日午後(日本時間27日未明)、ニューヨークの国連総会で一般討論演説を行う。シリア情勢に関し、難民支援や周辺国支援として6000万ドル(約59億円)の追加拠出を表明、シリアの化学兵器全廃に向けた国際社会の努力に協力する意向を示す。

     また、「『積極的平和主義』の旗を掲げる」として、「PKO(国連平和維持活動)をはじめ、国連の集団安全保障措置に、より積極的な参加ができるよう図っていく」と訴える。集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈の見直しなどを通じ、日本の安全保障政策の転換に向けて取り組む考えを示すものだ。国連安全保障理事会の常任理事国入りへの意欲は「いささかも変わらない」と強調する。

     このほか、沖縄県の尖閣諸島を巡る対立が続く中国を念頭に「海洋秩序の力による変更は許すことはできない」と訴える。「女性が輝く社会」をつくるため、保健医療支援や紛争時の女性保護などに、今後3年で30億ドル(約2959億円)超の政府開発援助(ODA)を行う方針も示す。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20130927-118-OYTPT00124
     

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  7. 例の紛争が、まるでこの金を引き出すための「パフォーマンス」に見えなくもなく…

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  8. 「夫は元祖イクメン、私は恵まれてた」村木次官

     村木厚子厚生労働次官は25日、ワシントンで講演し、育児をする男性が「イクメン」と呼ばれていると紹介、「夫は元祖イクメンで、私は恵まれていた。彼のローストビーフとパエリアは最高」と述べ、満席の会場を笑わせた。

     講演では、安倍政権の経済政策「アベノミクス」が「女性の活用」を柱の一つとした点を評価、保育所の確保と民間企業の女性の昇進制度確立の2点が課題だと語った。(ワシントン 飯塚恵子)

    (2013年9月27日13時46分 読売新聞)
    http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130927-OYT1T00065.htm
     

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  9. 「優秀 良好 凡庸 愚劣」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%84%AA%E7%A7%80+%E8%89%AF%E5%A5%BD+%E5%87%A1%E5%BA%B8+%E6%84%9A%E5%8A%A3

    管理職劣化の階梯みたいだな(笑)。

    係長優秀、課長良好、部長凡庸、局長愚劣…

    助教優秀、講師良好、准教凡庸、教授愚劣…

     

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  10. 「学校の先生」編
    保育園幼稚園の先生優秀、小学校の先生良好、中学校の先生凡庸、高校の先生愚劣、大学の先生劣悪、大学院の先生悪魔(笑)
     

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  11. 「自分が存在しないと信じ込ませるのは悪魔の最大の芸術」
    The greatest trick the Devil ever pulled was convincing the world he didn't exist.
    シャルル・ボードレール "The Generous Gambler" (Feb. 1864).
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A8%E4%BF%A1%E3%81%98%E8%BE%BC%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E8%8A%B8%E8%A1%93
     

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  12. 5000億円で「社会保障の充実」へ調整
    10月8日 4時21分

    政府は、安倍総理大臣が消費税率を法律どおり来年4月から8%に引き上げることを決めたことを受けて、来年度は増収分のうち5000億円を子育て支援をはじめとした「社会保障の充実」に充てる方向で調整を進めることにしています。

    政府は、消費税率を法律どおり8%に引き上げた場合、初年度となる来年度は5兆1000億円消費税の税収が増えると見込んでいます。
    増収分はすべて社会保障の財源に使うことになっており、基礎年金の国の負担割合を2分の1に維持する経費として2兆9500億円、これまで国の借金によって賄われていた社会保障費の財源に1兆4500億円、社会保障の充実に5000億円を充てる方向で調整を進めることにしています。
    このうち、社会保障の充実のための5000億円は、待機児童の解消など子育て支援に3000億円、低所得者に対する国民健康保険の保険料の軽減措置に620億円、難病の医療費助成の充実に300億円などが使われる予定で、政府は来年度予算案の編成過程で詳細を詰めることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131008/k10015107401000.html
     

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  13. 厚生労働省「専業主婦(主夫)の皆さまへ」
    https://twitter.com/MHLWitter/status/386015753654124544
    http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/5.html

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  14. 2013年10月09日15:42
    厚労省の意図せざる結果
    http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51874505.html

    >雇用しやすくするには、解雇しやすくするしかない

    >新古典派経済学の元祖であるカール・メンガーが、市場経済では人々は個人的利益を追求するので、政府が市場に介入しても意図せざる結果が生じる、と論じている

    >経済学者に指摘されても「判例と実定法は違う」などという法技術論で揚げ足を取るような官僚がいるかぎり、日本の非正社員は救われない。
     

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  15. 「意図せざる結果」「予期せぬ失敗」…
    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%84%8F%E5%9B%B3%E3%81%9B%E3%81%96%E3%82%8B%E7%B5%90%E6%9E%9C+%E4%BA%88%E6%9C%9F%E3%81%9B%E3%81%AC%E5%A4%B1%E6%95%97+%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC
     
    「予期せぬ失敗 合成の誤謬」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E4%BA%88%E6%9C%9F%E3%81%9B%E3%81%AC%E5%A4%B1%E6%95%97+%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%AC%AC
     

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  16. 「自分が最も望んでいることをしようとする、その行為そのものが、自分の最も望んでいないものを生み出す」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%8C%E6%9C%80%E3%82%82%E6%9C%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E8%A1%8C%E7%82%BA%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%80%81%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E6%9C%80%E3%82%82%E6%9C%9B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%BF%E5%87%BA%E3%81%99
     

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  17. 「限定正社員」普及など 協力要請へ
    10月19日 4時47分

    政府は、17日の経済界・労働界との会議で、経済界から賃金の引き上げに前向きな姿勢が示されたことを受けて、今後は、成長分野への労働力の円滑な移動を進めるため、労働界に対し、勤務地や職種などを限った「限定正社員」の普及などに協力を求めることにしています。

    安倍総理大臣は、17日開かれた経済界・労働界の代表との会議で、企業収益の増加を賃金の引き上げや雇用の拡大につなげることによって経済の好循環を実現したいとして協力を要請しました。
    これに対し、日立製作所の川村会長は、労働組合から要求があれば基本給を一律に引き上げる「ベースアップ」を検討する考えを表明するなど、経済界から賃金の引き上げに前向きな姿勢が示されました。
    これを受けて政府は、今後は、成長分野への労働力の円滑な移動を進めるため、連合など労働界に対し、勤務地や職種、労働時間を限った「限定正社員」の普及や、最大で5年間となっている非正規労働者の雇用期間の延長などに協力を求めることにしています。
    ただ連合は、こうした政府の姿勢に対し、正社員と非正規労働者の賃金格差の拡大や労働環境の悪化につながりかねないと警戒感を強めており、政府にとっては労働界の協力を取り付けることができるかが課題となりそうです。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131019/k10015399151000.html
     

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  18. 労働者階級の、さらなる階級分化(笑)。
     

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  19. 2013年10月23日23:05
    労働者の地獄への道は官僚の善意で舗装されている
    http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51876046.html

    >笑えるのが、「賃上げなしは恥ずかしいという環境つくる」という甘利経済再生担当相をはじめとする安倍内閣だ。結果を変えて原因を変えようとする錯覚はリフレと同じだが、賃上げ要請は法の支配も無視した「空気」の社会主義だ。彼の世代は、錯覚だといってもわからないだろう。

    >自民党は、雇用問題にはほとんど関心がない。票にも金にもならないからだ。今度の雇用改革もゼロ回答になり、日本の停滞はこれからも続くだろう。

     

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  20. 大卒若者の離職率 宿泊・飲食業で51%
    10月29日 12時5分

    大学を卒業して就職後、3年以内に仕事を辞めた人の割合は31%で、業種別では宿泊業や飲食サービス業で51%に上っていることが分かりました。
    厚生労働省は「社会に出た若者を育てていくような雇用管理ができていない企業もあるとみられ、改善が必要だ」と話しています。

    厚生労働省は、高校や大学などを卒業し新卒採用された若者の離職率を調べていて、去年からは業種別の割合を公表しています。
    それによりますと、平成22年に就職した若者のうち3年以内に辞めたのは、大学を卒業した人で31%、高校卒業でおよそ39%に上りました。
    大学卒業の若者の離職率を業種別に見ますと、最も高いのは宿泊業・飲食サービス業で、51%と去年の調査を2.5ポイント上回りました。
    次いで、教育・学習支援業が48.9%、生活関連サービス業・娯楽業が45.4%となっています。一方、離職率が最も低かったのは、電気やガスなどのライフライン産業で8.8%、次いで鉱業・採石業などで13.6%、製造業が17.6%となっています。
    厚生労働省は、離職率が極端に高い企業などは「若者の使い捨て」が疑われるとして、集中的に立ち入り調査を行って対策に乗り出していて、「社会に出た若者を育てていくような雇用管理ができていない企業もあるとみられ、改善が必要だ。なぜ離職率が高いのか、業種ごとの分析を進めたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131029/k10015637021000.html
     

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  21. 「厚生労働省 新規学卒者 離職率」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81+%E6%96%B0%E8%A6%8F%E5%AD%A6%E5%8D%92%E8%80%85+%E9%9B%A2%E8%81%B7%E7%8E%87
     

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  22. 向き不向き、合う合わないは、実際に働いてみなくちゃわからんだろに…。

    転職が可能な社会こそが望ましい方向だろうに。

    厚生労働省は馬鹿の集まりか?

     

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  23. 雇用対策制度悪用し詐欺か 大阪
    11月11日 6時39分

    仕事を失った人が生活費をもらいながら職業訓練を受けられる国の雇用対策の制度を悪用し、大阪のNPO法人の理事長らがおよそ200万円をだまし取った疑いのあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
    大阪府警察本部は、詐欺の疑いで11日にも本格的な捜査に乗り出す方針です。

    大阪・北区のNPO法人「全国8080運動推進協議会」は、国からの認定を受けて、仕事を失った人を対象に職業訓練の講座を開いています。
    捜査関係者によりますと、このNPOの理事長ら4人は、国の雇用対策である「求職者支援制度」を悪用し、ことしおよそ200万円の給付金などをだまし取った疑いがあるということです。
    この制度では講座にすべて出席するなど一定の条件を満たした受講生に生活費として1か月当たり10万円の給付金が支給され、訓練機関にも奨励金が支払われますが、捜査関係者によりますと、理事長らはうその書類を労働局に提出し受講生の数を水増ししていた疑いがあるということです。
    大阪府警察本部は、詐欺の疑いで11日にも本格的な捜査に乗り出す方針で、NPOがこれまでに数千万円を不正に受け取っていた疑いがあるとみて調べることにしています。
    また、職業訓練の実施状況をチェックする独立行政法人の元職員が、抜き打ち検査の日程をNPO側に漏らし見返りに現金を受け取っていた疑いもあるということで、警察は詳しい経緯についても捜査する方針です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131111/k10015952421000.html
     

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  24. 雇用対策制度悪用 詐欺で逮捕状 大阪
    11月11日 8時29分

    仕事を失った人が生活費をもらいながら職業訓練を受けられる国の雇用対策の制度を悪用し、大阪のNPO法人の理事長らがおよそ200万円をだまし取っていた疑いが強まったとして、大阪府警察本部は詐欺の疑いで理事長ら4人の逮捕状を取り、先ほど幹部らに任意同行を求めました。
    容疑が固まりしだい逮捕する方針です。

    詐欺の疑いが持たれているのは、国からの認定を受けて職業訓練の講座を開いている大阪・北区のNPO法人「全国8080運動推進協議会」の理事長ら4人です。
    捜査関係者によりますと、理事長らは、国の「求職者支援制度」を悪用し、ことしおよそ200万円の給付金などをだまし取った疑いがあるということです。
    この制度では、講座にすべて出席するなど一定の条件を満たした受講生に生活費として1か月当たり10万円の給付金が支給され、訓練機関にも奨励金が支払われますが、捜査関係者によりますと、理事長らはうその書類を労働局に提出し受講生の数を水増ししていた疑いがあるということです。
    大阪府警察本部は詐欺の疑いで理事長ら4人の逮捕状を取っていて、先ほど幹部らに任意同行を求めました。
    今後、取り調べを進め、容疑が固まりしだい逮捕する方針です。
    警察は、NPOがこれまでに数千万円を不正に受け取っていた疑いがあるとみて調べることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131111/k10015952631000.html
     

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  25. 雇用対策悪用 詐欺の疑いで4人逮捕
    11月11日 11時22分

    仕事を失った人が、生活費をもらいながら職業訓練を受けられる国の雇用対策制度を悪用し、大阪のNPO法人の代表ら4人が、およそ150万円をだまし取っていた疑いが強まったとして、大阪府警察本部は、詐欺の疑いで4人を逮捕しました。

    逮捕されたのは、大阪・北区のNPO法人「全国8080運動推進協議会」の実質的な代表、清水武司容疑者(70)、息子で理事長の清水大輔容疑者(39)ら4人です。
    警察は、容疑を裏付けるためNPO法人の事務所などを捜索し、関係資料を押収しました。
    このNPOは、国からの認定を受けて仕事を失った人を対象に、職業訓練の講座を開いていますが、警察の調べによりますと、清水代表らは、国の「求職者支援制度」を悪用し、およそ150万円の給付金をだまし取った疑いなどが持たれています。
    この制度では、講座にすべて出席するなど一定の条件を満たした受講生に、生活費として1か月当たり10万円の給付金が支給され、訓練機関にも奨励金が支払われますが、清水代表らは、うその書類を労働局に提出し、受講生の数を水増ししていた疑いがあるということです。
    警察によりますと、4人は、いずれも容疑を大筋で認めているということです。
    警察は、NPOがこれまでに数千万円を不正に受け取っていた疑いがあるとみて調べることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131111/k10015957281000.html
     

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  26. 役所のこさえた制度が不正を助長するいつもの構図…
     

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  27. 生理痛の治療薬使った3人、血栓症で死亡
    2014年1月17日19時34分 読売新聞

     厚生労働省は17日、生理痛の治療薬「ヤーズ配合錠」を使った女性3人が、血の塊ができる血栓症で死亡した、と発表した。

     同省は「薬との因果関係は否定できない」として、医療機関に対して、足の急な痛みや突然の息切れ、手足のまひが起きた場合は使用を中止し、救急医療機関を受診するように使用者に伝えるよう通知した。製造販売元のバイエル薬品(大阪市)には、添付文書に死亡のリスクを伝える警告を加えるよう指示した。

     発表によると、3人は10歳代~40歳代で、生理痛などで使い始めたが、肺動脈や足の静脈などの血栓症で2013年2~12月に死亡した。このうち、20歳代の女性は使用2日後に頭痛が起き、13日後に脳の血栓症で死亡した。

     生理痛は子宮内膜で痛みの原因物質が作られ、腰痛や下腹部の痛みが生じる。ヤーズ配合錠はこの原因物質が作られるのを抑える作用があり、販売開始の10年11月以降、推定約19万人が使用した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140117-118-OYT1T00957
     

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  28. 「本当の伏魔殿」厚生労働省による「大本営発表」…
     

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  29. 厚生労働省「健康・医療戦略厚生労働省推進本部」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81+%E5%BA%83%E5%A0%B1%E6%88%A6%E7%95%A5%E6%8E%A8%E9%80%B2%E5%AE%98
     

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  30. 健康・医療戦略厚生労働省推進本部の設置
    2013年2月22日

    大臣官房厚生科学課
    課長補佐 小野 俊樹(3804)
    研究事業推進専門官 林 昇甫(3807)
    (代表電話) 03(5253)1111
    (直通電話) 03(3595)2171

    厚生労働省では、安倍政権の成長戦略の重要な柱の1つである健康・医療分野の取組を強力に推進するため、内閣官房に「健康・医療戦略室」が設置されることに併せて、厚生労働大臣を本部長とする「健康・医療戦略厚生労働省推進本部」を本日付けで新たに設置します。

    推進本部の下には、大臣官房技術総括審議官を主査とする「推進チーム」を設置するとともに、「医薬品」「医療機器等」「再生医療」「国際展開」の4つのタスクフォースを設置し、国民の健康寿命の延伸、世界最先端の医療の実現、医薬品・医療機器等の開発の促進と関連産業の発展などに総合的に取り組むことにしています。

    健康・医療戦略厚生労働省推進本部の体制については、別添を御参照ください。なお、健康・医療戦略厚生労働省推進本部の設置に伴い、厚生労働省医療イノベーション推進本部は廃止します。
    http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002vr1p.html

    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81+%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%BB%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%88%A6%E7%95%A5%E6%8E%A8%E9%80%B2%E6%9C%AC%E9%83%A8
     

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  31. 初めて女性が大阪府の公募部長に…厚労省職員

     大阪府は22日、公募した健康医療部長に厚生労働省職員の女性(56)を、住宅まちづくり部長に庁内から港湾局次長の堤勇二氏(57)をそれぞれ選んだと発表した。

     女性については同省での辞職が決まり次第、氏名を公表するとしている。4月1日に着任予定。府の公募部長は3、4人目で、女性は初めて。

     公募対象は民間企業や官庁、役所などで管理職経験のある人材。健康医療部長に2人(庁外1人)、住宅まちづくり部長に11人(同8人)の応募があり、書類審査と面接で選考した。

     府が初めて公募し、2012年4月に就任した商工労働部長は昨年末、部下の女性へのセクハラ行為を理由に懲戒処分を受け、依願退職している。

    (2014年1月23日16時01分 読売新聞)
    http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140123-OYT1T00554.htm

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  32. 「公募」ってかたちとってるけど、従来から中央省庁の役人が都道府県庁に役職で出向するみたいなことは普通にあったじゃん…
     

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  33. 企業の女性登用状況 データを公表
    2月1日 5時41分

    内閣府は、女性の社会進出を後押しする取り組みの一環として、全国1150社の役員や管理職に占める女性の割合や、男女別の勤続年数などのデータをホームページで公表しました。

    安倍政権は、「女性の活躍」を成長戦略の柱の1つに掲げ、2020年までに、指導的地位に占める女性の割合を30%程度にすることを目標としています。
    そして、内閣府は、女性の社会進出を後押しする取り組みの一環として、全国のおよそ3600の上場企業を対象にアンケート調査を行い、結果の公表に同意した1150社のデータをホームページで公表しました。
    ホームページは、「女性の活躍『見える化』サイト」と名付けられ、それぞれの企業の役員や管理職に占める女性の割合、男女別の勤続年数、それに、育児休業や産休の取得者数などが掲載されています。
    菅官房長官は記者会見で「女性の活躍を推進する企業の取り組みを、投資家や消費者から見えるようにして、その企業が市場で評価されるとともに、学生の就職活動にも役立ててもらいたい。データの公表によって、ほかの企業にも取り組みが波及していくような好循環を実現したい」と述べました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140201/k10014937851000.html
     

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  34. 「女性の活躍『見える化』サイト」(笑)。
    https://www.google.com/search?q=%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E6%B4%BB%E8%BA%8D%E3%80%8E%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%82%8B%E5%8C%96%E3%80%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88
     

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  35. 有効求人倍率1.07倍 0.02ポイント上昇
    5月2日 9時19分

    仕事を求めている人1人に対し、企業から何人の求人があるかを示すことし3月の有効求人倍率は1.07倍で、前の月から0.02ポイント上昇しました。

    厚生労働省によりますと、ことし3月の有効求人倍率は季節による変動要因を除き1.07倍で、前の月から0.02ポイント上昇しました。
    これでおととし12月以来、16か月連続での上昇となりました。
    都道府県別では、最も高い愛知県が1.55倍、東京都が1.53倍、福井県が1.49倍などとなっているのに対し、最も低い沖縄県が0.63倍、埼玉県が0.70倍、鹿児島県が0.74倍などとなっています。
    また新規の求人数は前の年の同じ月に比べて5.4%増えました。
    これを産業別で見てみますと、製造業が18.4%、労働者派遣業などのサービス業が13.7%それぞれ増加しています。
    厚生労働省は、「消費税率引き上げ前の駆け込み需要や円安による海外での業績回復の影響で、自動車などの製造業を中心に求人数が増えた。今後は駆け込み需要の反動で動きが鈍らないか注視していきたい」としています。
    また平成25年度の平均の有効求人倍率は0.97倍で、前の年度を0.15ポイント上回りました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140502/k10014178891000.html

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  36. 3月の完全失業率は3.6% 前月と同じ
    5月2日 9時19分

    ことし3月の全国の完全失業率は3.6%で、前の月と変わりませんでした。

    総務省によりますと、ことし3月の就業者数は6298万人で、前の年の同じ月に比べて52万人増えて15か月連続で増加しました。
    一方、完全失業者数は246万人で、前の年の同じ月に比べて34万人減って46か月連続で減少しました。
    この結果、季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は3.6%で、前の月と変わりませんでした。
    またパートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は、前の年の同じ月に比べて77万人増えて1964万人でした。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140502/k10014178881000.html

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  37. ちょいと無理やりな、無茶無謀な、景気上向いてます政府広報…

    これぞまさしく「大本営発表」(笑)。
     

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  38. 職業訓練事業 厚労省が在り方巡り初会合
    5月27日 0時32分

    職業訓練事業の委託を巡って、厚生労働省の担当者が特定の独立行政法人に事前に事業の内容を説明していた問題を受け、厚生労働省は事業の在り方を検討するチームを省内に設け、26日、初会合を開きました。

    この問題は、非正規労働者などを対象にした職業訓練事業の委託先を募集する際、応募条件を公示する前に厚生労働省の担当者が特定の独立行政法人を訪れ、事業の内容や金額を説明していたものです。厚生労働省は再発防止のため、事業の在り方を検討するチームを省内に設け、26日、初会合を開きました。
    はじめに村木厚子事務次官が、「職業訓練への期待が高まるなか、残念な問題が起きた。もう一度信頼される組織となるよう改革案を検討したい」と述べました。
    出席した関係部局の課長などからは、「職業訓練を全国的に行える組織がなく、特定の独立行政法人に依存してきたことが問題の背景にあるのではないか」という指摘のほか、「各地にあるハローワークを通じて職業訓練を実施する仕組みを作るべきではないか」といった意見が出されていました。
    検討チームはことし7月をめどに、職業訓練事業の在り方について方針をまとめることにしています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140527/k10014747751000.html

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  39. 非正規向け資格創設 接客力を評価…正社員化 期待 成長戦略に
    2014年6月8日3時0分 読売新聞

     政府は7日、非正規雇用の人の待遇改善や正社員への登用を進めるため、非正規雇用を対象とした資格制度を創設する方針を固めた。主に接客能力など現場での「働きぶり」を評価する仕組みで、6月下旬に決まる新成長戦略に盛り込む。政府は2015年の通常国会で職業能力開発促進法などを改正し、16年度からの導入を目指している。

    流通・学習塾など4業種

     新たな資格は、非正規雇用の多い〈1〉流通〈2〉派遣〈3〉教育〈4〉健康――の4業種で、接客などの対人サービスに従事する人を対象とする。資格の認定は、厚生労働省から委託を受けた業界団体があたる。これまでに、日本百貨店協会(流通)、日本生産技能労務協会(派遣)、全国学習塾協会(教育)、日本フィットネス産業協会(健康)の4団体が政府の方針に応じた。

     業界団体が認定することで資格の有用性が高まり、正社員への登用や転職のアピールポイントなどになるとみられている。企業側にとっても、非正規雇用者の自発的なスキルアップが見込める。政府は四つの業種で資格制度を先行実施し、17年度以降は業界を広げていく方針だ。

     資格試験には、上級、中級、エントリーの3段階を設ける。筆記試験に加え、実務経験の長さを重視するほか、販売やクレーム対応といった接客の実演も行ってもらう評価方式にする。厚労省と業界団体が共同で認定方法を検討している。

     非正規雇用者のキャリア支援に関して、政府は08年に職歴や経験を記載する「ジョブカード」を導入した。職業能力を客観的に提示し、社員登用などにつなげようとしたが、普及しているとは言い難い。非正規雇用は増加傾向にあり、14年3月時点で約2000万人に上り、全就業者の3割超を占める。

    ◆非正規雇用

     正社員以外の「パート」「アルバイト」「契約社員」「臨時職員」などの働き方の総称。一般的な正社員が週40時間以上働くのに比べ、労働時間が短く、給与や福利厚生が劣るケースが多い。4月の毎月勤労統計調査(速報)によると、正社員の月間現金給与総額が34万9269円だったのに対し、パート労働者は9万6667円だった。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140608-118-OYTPT50224

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  40. 海外企業からの日本への投資が向かない事情の核心…

    手厚すぎる雇用規制の壁…

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  41. いつもの、怪しげな「政府は」ニュース…

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  42. 日本学術会議が民法改正を提言
    6月30日 16時29分

    研究者の代表で作る日本学術会議は、男女共同参画社会を実現するためには民法を改正して夫婦別姓を選択できる制度の導入などを早急に行うべきだとする提言をまとめました。

    この提言は日本学術会議の法律や社会学の研究者などによる4つのグループが合同でまとめました。
    提言では「働く女性や単身世帯が増えるなど社会環境は大きく変わっているのに法制度の改革は進まず男女格差は拡大している。男女共同参画社会を作るには差別的な規定が残る民法改正を緊急に行うべきだ」としています。
    そのうえで、結婚できる年齢が男性が18歳、女性が16歳と異なっているのを平等にすること、離婚後、女性だけが半年間再婚できないとしている規定を見直すこと、そして夫婦別姓を選択できる制度の導入を早急に実現すべきだと提言しています。
    社会のさまざまな分野における男女格差を計る国際的な指標では、日本は135か国中105位で、政府の成長戦略にも女性の活躍の推進が盛り込まれています。
    日本学術会議連携会員で立命館大学の二宮周平教授は「民法という国の基本的な法律が合理的な理由もなく男女の取り扱いを違えているのはおかしい。21世紀の家族をどう形成し、それが日本社会をどう豊かにしていくのか考え、対策を取るべきだ」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140630/k10015622451000.html

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  43. 「格差」撤廃、男女「平等」、「男女共同参画」社会実現とかって、「共産党」の目下の運動スローガン?

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  44. 「男女平等」って、どういうきちがいな頭をもった人たちの夢想なのだろう…

    生き物として、オスとメスは平等なんかじゃないだろに。

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  45. 「男女共同参画社会 予算」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E7%94%B7%E5%A5%B3%E5%85%B1%E5%90%8C%E5%8F%82%E7%94%BB%E7%A4%BE%E4%BC%9A+%E4%BA%88%E7%AE%97

    >各省庁に男女共同参画関係予算が割り当てられ、毎年度、数兆円単位の予算が費やされている…

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  46. 「優秀 良好 普通 凡庸 愚劣」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%84%AA%E7%A7%80+%E8%89%AF%E5%A5%BD+%E6%99%AE%E9%80%9A+%E5%87%A1%E5%BA%B8+%E6%84%9A%E5%8A%A3

    「秀 優 良 可 不可」
    https://www.google.co.jp/search?q=%E7%A7%80+%E5%84%AA+%E8%89%AF+%E5%8F%AF+%E4%B8%8D%E5%8F%AF

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  47. 昨年度の医療費11年連続過去最高更新
    8月26日 23時35分

    昨年度、国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額は、概算で39兆3000億円に上り、11年連続で過去最高を更新しました。

    厚生労働省のまとめによりますと、昨年度の医療費は、概算で39兆3000億円で、前の年度に比べて8500億円、率にして2.2%増加し、過去最高になりました。
    国民1人当たりの医療費を年代別に見ますと、75歳未満では20万7000円でしたが75歳以上の後期高齢者では92万7000円となり、全体の平均は前の年度より7000円増えて30万8000円となっています。
    医療費は平成15年度以降11年連続で過去最高を更新していて、厚生労働省は「高齢化の進展や医療技術の高度化に伴い、今後も医療費の増加は避けられない」としています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140826/k10014106231000.html

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  48. 男女共同参画へ長時間労働是正…政府方針
    2015年2月1日10時22分 読売新聞

     政府は、年内にまとめる「第4次男女共同参画基本計画」(2016~20年)で、女性が活躍できる社会の実現に向け、「男性の役割」を重視し、男性が家事に積極的に取り組めるよう長時間労働を是正する政策を盛り込む方針を固めた。

     内閣府の専門調査会で具体策を議論する。

     第4次計画では、安倍内閣が掲げる「20年までに指導的地位に占める女性の割合を30%」という目標の達成に向け、行政、企業、政治などの分野ごとに具体的な取り組みを盛り込む。女性の参画を阻む一因となっている「夫は仕事、妻は家庭」という固定観念について、男性の意識改革も求めていく方針だ。

     基本計画は、男女共同参画社会基本法に基づき5年ごとに改定している。10年に決めた第3次計画(11~15年)は、民間企業の課長職や大学教授に占める女性の割合など82の数値目標を設定している。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150201-118-OYT1T50016

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    1. 「今度は本気」…厚労省、22時以降は残業禁止
      2015年2月1日10時28分 読売新聞

       「休むのも仕事です。今度こそ本気です」

       厚生労働省の長時間労働削減推進チームは、こんなキャッチフレーズで「働き方・休み方改革推進戦略」をまとめた。同省職員の長時間労働を改善するためで、職員は原則として毎日午後8時までに退庁する――とした。やむを得ない場合でも、同10時までには退庁する。実施状況は全職員の人事評価に反映するという。

       法令審査や国会業務などを扱う大臣官房などが3月から半年間、先行実施する。10月以降、全部局を対象とし、10時以降の残業が禁止される。戦略では、これらを「厚労相主導の下、半ば強制的に実施する」と明記した。危険な感染症の発覚など突発事案が発生した場合などは例外とする。

       同省は、社会保障と労働行政を抱え、霞が関の省庁でも残業が多いとされる。一方で、民間企業の長時間労働の監督指導を行うことから、塩崎厚労相が音頭を取って改善に乗り出した。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150201-118-OYT1T50018/list_RECENT

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    2. 「入札」
      http://www.2nn.jp/search/?q=%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81+%E5%85%A5%E6%9C%AD&e=

      「水増し」
      http://www.2nn.jp/search/?q=%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81+%E6%B0%B4%E5%A2%97%E3%81%97&e=

      「厚労省」
      http://www.2nn.jp/word/%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81

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  49. 6月19日 編集手帳
    2015年6月19日3時0分

     酒の席で隣り合わせた美容師の女性に、男性が尋ねた。「お宅の美容院じゃ、男のアタマやってくれるの?」。女性は「アハハ」と笑う。「え?」「いまは男の人みんな美容院へ来るのよ。困りますね、そんな勉強不足じゃ」◆32年前の映画『セカンド・ラブ』である。田中晶子・東陽一両氏の脚本から引いた。当時すでに、男性の美容室通いは別段めずらしくなかったようである◆「え? いまさら」と思われた方もあろう。何十年も有名無実化したままのルールを厚生労働省が改め、美容室での散髪を男性客に解禁するという◆「男性客に髪のカットだけのサービスは駄目」という1970年代の局長通知が、形の上ではいまも生きている。首相も美容室で散髪するご時世に、お役所の仕事とは面白いものである◆古い奴やつだとお思いでしょうが、美容室に足を踏み入れたことがない。解禁されようが、されまいが、鏡がまだ優しかった若い頃ならばともかく、“美容”なるものにはこの先も縁がなかろう。〈木の葉髪泣くがいやさに笑ふなり〉(久保田万太郎)。映画のセリフを借りて、「アハハ」と笑っておく。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150618-118-OYTPT50496

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  50. 厚労省 不必要な介護防止で調査強化へ
    8月14日 4時28分

    高齢者に必要のない介護サービスが提供されるのを防ごうと、厚生労働省は市町村の職員と介護の専門家が一緒になって高齢者に適切な介護が行われているかどうかを点検する新たな事業を始めることになりました。

    高齢者向けの集合住宅や自宅などで暮らす高齢者は介護が必要になった場合、事業者から訪問介護サービスを受けますが、サービスを提供した分だけ報酬が事業者に支払われるため、必要のないサービスが提供されるおそれがあると指摘されています。
    このため、厚生労働省は高齢者が介護を受ける際に作られた介護計画=ケアプランの点検を、市町村の職員と計画をつくる専門家の「ケアマネージャー」が一緒に行う新たな事業をこの秋にも始めることになりました。
    点検を行うのは実務経験が5年以上の「主任ケアマネージャー」で、食事の支度や掃除などのサービスが過剰に行われていないかや、車いすやポータブルトイレなどの介護用品のレンタルについてむだなものがないかなどを重点的に調べるということです。
    厚生労働省によりますと、不適切な介護で、事業者が介護報酬の返還を求められるケースは増加傾向で、平成25年度の返還額は12億5300万円と介護保険制度が始まった平成12年度の40倍以上にのぼっています。厚生労働省は「専門家の目を入れることで介護サービスの適正化を図りたい」と話しています。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150814/k10010189231000.html

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  51. 村木厚労次官退任を発表 後任は二川氏
    2015/09/25 11:22 【共同通信】

     塩崎恭久厚生労働相は25日、村木厚子事務次官(59)が退任し、後任に二川一男医政局長(58)が昇格するなどの幹部人事を正式に発表した。発令は10月1日付。村木氏は安倍晋三首相が掲げた女性活躍の象徴として、13年7月に事務次官に就任。旧労働省出身の次官が2代続いており、3年ぶりに旧厚生省出身に戻る。
     次官級の原勝則厚生労働審議官(60)も退任し、後任には岡崎淳一労働基準局長(58)を充てる。
     医政局長には神田裕二医薬食品局長(57)が就任する。香取照幸年金局長(58)は雇用均等・児童家庭局長に移り、後任には鈴木俊彦社会・援護局長(55)が就く。
    http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015092501000966.html

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    1. >医政局長には医薬食品局長…

      削除
    2. >村木厚子事務次官(59)が退任し、後任に二川一男医政局長(58)が昇格…

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    3. 満を持して、厚生族が勇躍飛翔する…

      削除
    4. 厚生労働省の事務次官に二川一男氏
      9月25日 9時54分

      政府は25日の閣議で、厚生労働省の新しい事務次官に、二川一男医政局長を起用する人事を決めました。

      これは、おととしから女性としては2人目となる事務次官を務めてきた厚生労働省の村木厚子事務次官が退任するのに伴うものです。
      新しい事務次官への就任が決まった二川一男氏は、富山県出身の58歳。昭和55年に当時の厚生省に入り、その後、総括審議官や官房長などを歴任し、去年7月からは医政局長を務めています。
      この間、医薬品の共同購入など医療機関どうしの業務連携を推進するため、新たな法人制度を創設するための法改正などに取り組んできました。
      この人事は、来月1日付けで発令されます。
      http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150925/k10010247241000.html

      削除
    5. 実際、霞が関人事は、ブラックボックスの中で決定されているからなあ…

      削除
  52. 村木厚生労働次官退任「誰でも人の支え必要」
    10月1日 20時56分

    1日退任した厚生労働省の村木厚子前事務次官は、記者会見で、逮捕・起訴された後、裁判で無罪が確定した経験に触れたうえで、誰でも人の支えが必要だと実感したことで気持ちを込めて仕事ができたと振り返りました。

    村木氏は、郵便の割引制度を巡る事件で逮捕・起訴されて裁判で無罪が確定し、その後、厚生労働省の社会・援護局長などを歴任して、おととしから事務次官を務めていました。
    村木氏は、1日午後、厚生労働省で開かれた退任の記者会見で、「拘置所の中では、裁判で戦うにも家族を守るにも、外の人に頼らなければならなかった。初めて遭遇する困難には、やはりプロの力がいることを実感した」と述べました。そのうえで、村木氏は、「病気になったり、介護が必要になったり、突然、職を失った時でも、それを守る仕組みを作らなければならない。『誰でも支えてもらわなければならない』と実感したことで、気持ちを込めて仕事ができるようになった」と振り返りました。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151001/k10010255341000.html

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  53. 官房長に樽見氏=厚労省

     厚生労働省は14日、老健局長に就任する蒲原基道官房長の後任に樽見英樹官房審議官を昇格させるなどの幹部人事を発表した。女性登用として、勇退する石井淳子社会・援護局長の後任に定塚由美子内閣官房内閣審議官を充てた。21日に発令する予定。
     二川一男事務次官、岡崎淳一厚労審議官が留任する一方、石井局長、中垣英明医薬・生活衛生局長、香取照幸雇用均等・児童家庭局長、三浦公嗣老健局長の4人は勇退する。(2016/06/14-12:27)
    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061400402&g=eco

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  54. [すてきオン&オフ]仕事の合間に旅行楽しむ…村木厚子さん
    2016年12月16日15時0分

     昨年10月に厚生労働省を辞め、37年半の公務員生活を終えました。退官後は、企業の社外取締役としての仕事や講演の合間に旅行を楽しんでいます。

     退官の翌月、女友達2人と東南アジアを13日間旅し、マレーシア・ボルネオ島にある障害者施設にも行きました。日本人が中心となって設立した施設で、一度訪ねたかったのです。

     知的障害や身体障害の人など、小学生から40歳代まで男女23人が通い、勉強やダンス、織物などをして、のびのび過ごしていました。公的な制度は整っていませんが、利用者も職員も一緒に運営しているような雰囲気で、居心地が良かったですね。

     今年の春は、ロンドンに3週間半、一人旅をしました。語学学校で英語を学び、授業後は美術館などを巡りました。ミュージカルのチケットをなくしたのですが、一人だから「誰にも迷惑がかからないんだ!」と気づき、うれしくなってしまいました。こんなに自由な時間を過ごしたのは初めてだったのです。

     今秋からは、貧困や虐待などに苦しむ若い女性向け相談支援活動「若草プロジェクト」にかかわっています。来年は、都内の2大学で講座を担当。忙しくなりそうですが、人生はまだ先が長い。心に余裕を持ってやっていくつもりです。(聞き手・安田武晴、写真・佐々木紀明)

            ◇

     前厚生労働次官。伊藤忠商事社外取締役。1955年生まれ。高知県出身。78年に旧労働省に入省。2009年に郵便不正事件で逮捕されたが、冤罪(えんざい)とわかって無罪になり、厚生労働省に復職した。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161216-118-OYTPT50198

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  55. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<1>「塀の中」から見える社会
    2018年1月24日5時0分

     厚生労働省のキャリア官僚から、一転、拘置所暮らしの被告人へ――。検事が証拠を改ざんしていたという衝撃的な冤罪事件に巻き込まれた村木厚子さん。厚労次官を退いた今は、塀の中にいたからこそ見えてきた現代社会の「ひずみ」の解消に全国を飛び回る。

     編集委員 猪熊律子

         ◇

     島根県にある刑務所を、昨年11月、視察で訪れました。地域交流が盛んと聞いたからです。介護を学んでいる受刑者が職業訓練で近くの老人ホームを訪れ、入居者に食事の介助をしている様子を見せてもらいました。

     受刑者が塀の外と交流するのって大事なんです。出所後の再出発をスムーズにするためにも、再犯を防ぐためにも。けれどなかなか難しい。警備の費用もあるし、事件や事故の心配もあるし。でも、出所してきた人を地域は一員として受け入れなきゃいけない。

     受刑者って怖い人、悪人のイメージがありますよね。私もそうでした。でもね、誰かにだまされたり、虐待の被害に遭ったりして、結果的に罪を犯してしまった人も少なくない。現実社会の中で「生きづらさ」を抱えた人たちが、自分の弱さもあって逃げ込んだ場所が刑務所ではないかと思うようになりました。

     そうした人たちは、社会が受け入れてくれなければまた過ちを犯す。「負の回転扉」と言うそうです。これをなくしたい。塀の中だけでなく、地域の中で更生する仕組みをもっと作りたい。

     厚生労働行政一筋できた私が刑務所の話をするのもおかしいんですが、あの事件以来、法務省と深いご縁ができまして。審議会や検討会の委員として、発言したり、視察したりする機会が増えました。

     《村木さんは2009年、虚偽有印公文書作成・同行使により、大阪地検特捜部に逮捕、起訴され、半年近く大阪拘置所に勾留された。偽の障害者団体が不正に利益を得ようと郵便割引制度を悪用した際、04年に発行された厚労省の障害者団体証明書が使われたことから、当時、担当課長だった村木さんが偽の証明書の作成を部下に指示したとされた。後に不当な捜査による冤罪とわかり、検察組織を揺るがす大事件となった》

     司法の世界とご縁ができて、自分がこれまでやってきた女性や障害者、生活困窮者の仕事と重なる部分が多いことに気づきました。行政の課題を横断的に考えられるようになったのはあの事件のお陰かな。でも二度と味わいたくない、そして誰にも二度と味わってほしくない体験です。

     (この連載は、月~木曜日と土曜日に掲載します)

     ◆むらき・あつこ 1955年、高知県生まれ。高知大卒。78年、労働省(現厚生労働省)入省。女性や障害者政策などを担当。2009年、郵便不正事件で逮捕。10年、無罪が確定し、復職。13年、厚労次官。15年、退官。困難を抱える若い女性を支える「若草プロジェクト」呼びかけ人。累犯障害者を支援する「共生社会を創る愛の基金」顧問。
    http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180123-118-OYTPT50222

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    1. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<2>まさかの逮捕 夫にメール
      2018年1月25日5時0分

       まさか、その日のうちに逮捕されるとは思っていませんでした。

       大阪地検特捜部に呼ばれたのは2009年6月14日。育児・介護休業法の改正案を通すため、厚生労働省の担当局長として仕事に忙殺されていた時でした。

       逮捕のきっかけとなる郵便法違反のことを知ったのは、その年の春頃です。偽の障害者団体が、郵便料金が格安になる障害者用の制度を悪用して関係者が逮捕された。その際、使われたのが04年に厚労省が発行した障害者団体証明書で、その発行権限を持っていたのが担当課長をしていた私でした。

       担当部署に確認すると、役所が発行すれば必ず残る決裁文書がないという。団体が偽造したと思いました。

       ところが5月に入り、当時の部下だった係長が逮捕され、元上司の部長も聴取を受けました。そんな中、とんでもない話がメディアを通して伝えられるようになりました。

       証明書の発行は国会議員から頼まれた「議員案件」で、部長の指示を受けた私が係長に偽の証明書を作らせ、私が団体に手渡したというのです。あり得ません。

       わけがわからないまま、報道だけが過熱して、執務室にいることができなくなりました。国会では、疑惑の局長の答弁は受けられないと言われ、大臣に随分ご迷惑をかけました。自宅も記者に取り囲まれ、ホテルに泊まったり、上の娘のアパートに泊まったり。立ち入り禁止の地下駐車場に記者が潜んでいた時は、息が止まるかと思いました。

       同僚が次々に呼ばれるのに私だけが呼ばれない。ようやく連絡が来た時は、「これで話を聞いてもらえる」とホッとしました。どうやら部下が正規の手続きを踏まずに証明書を発行したらしい。となるとこれは役所で起きた犯罪で、自分にも管理責任がある。取り調べに協力しようと、大阪へ向かいました。

       検事の執務室で取り調べが始まりました。団体関係者に会ったか、証明書の発行を指示したか、手渡したか……。役所には大勢、人が来ますから会ったかもしれません。とはいえ、国会議員の依頼でも、うさん臭い団体に証明書は出しません。文書は手渡しせず、郵送するのが普通です。

       そう答えたのに、調書には、団体関係者に会ったことはないとあります。正確でないと説明しても、検事は、調書とはそういうものだと言うだけ。検察としては、私がうそをついたと受け取れる調書を作らないと逮捕できなかったのでしょう。不安になりました。

       《その日の夕方、村木さんは虚偽有印公文書作成、同行使容疑で逮捕された》

       家族の連絡先を聞かれたので、電話番号を調べるふりをして、海外出張中の夫に携帯メールを送りました。娘たちが、母親の逮捕を報道で知ることだけは避けたかった。漢字に変換する余裕はありません。

       「たいほ」。ひらがな3文字だけのメールでした。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180124-118-OYTPT50315

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    2. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<3>結論ありきの取り調べ
      2018年1月27日5時0分

       2009年6月14日夕方、大阪地検特捜部に逮捕され、大阪拘置所に移されました。偽の障害者団体証明書の発行を部下に指示した疑いです。服を全部脱いで身体検査され、トレーナー姿で写真を撮られました。

       翌日、勾留の手続きで裁判所に行く時、手錠をかけられ、腰縄をされました。ああ、自分は犯罪者にされたのだと思いました。

       拘置所内で取り調べが始まり、検事に言われました。

       「勾留期間は10日間。1回延長できるので計20日間。それで起訴するかどうかを決めるが、あなたは起訴されることになるでしょう」

       こうも言われました。

       「私の仕事はあなたの供述を変えさせることです」

       結論ありきなら、誰が真相を解明してくれるのでしょうか。

       取り調べはほかの人にも行われていて、「なぜあなただけ記憶がないのか」「長い裁判を考えたら認める気はないのか」と言われます。弁護人となり、接見に訪れた弘中惇一郎弁護士に相談すると、こう言われました。

       「残念だが、取り調べは検事の土俵。プロとアマチュアが同じリングに上がるようなもので、弁護士というセコンドもいなければ、裁判官というレフェリーもいない。勝つのは難しいが、負けないようにしよう」

       そこで目標をぐっと下げ、うその自白調書だけは取られないようにしました。

       驚いたのは調書の作り方です。被疑者や参考人がしゃべったことを整理して文章にするものだと思っていました。ところが、検察は自分たちのストーリーにあてはまる話は一生懸命聞き出そうとするけれど、都合の悪い話は1文字も書かない。裏付けに使えるか、使えないかの1点のみで証拠が検討され、使えないものは無視されていく。正義の味方であるはずの検察がです。これにはびっくり。こんなものかと思いました。

       取り調べの最中、検事とのやり取りで、怒りの沸点が高い私が心底、怒って抗議したことがあります。

       「執行猶予がつけば大した罪ではない」。そう言われた時のことです。

       えーっ。それって有罪と認めるということですよね。今まで公務員として30年間築き上げてきた信頼はどうなるのか。こんな罪を認めるぐらいなら、恋に狂って男を刺した方がまだましです。あまりに世間の常識や物差しと違いすぎると、泣いて抗議しました。この言葉は、別の検事からも言われました。職業病です。

       《09年7月4日、大阪地検特捜部は、村木さんを虚偽有印公文書作成、同行使罪で起訴。同時に起訴された元部下の係長はすぐに保釈された》

       検事のストーリーを否認し続けると罪が重くなるかも、いつまでも出られないかもと不安になりました。でも、うそはつけません。

       取り調べ最終日。毎日つけていたノートにこう書きました。「20日間、結果はどうあれ、よくがんばった!! ほめてやろう」

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180126-118-OYTPT50328

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    3. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<4>拘置所生活 私は「13番」
      2018年1月29日5時0分

       有罪か無罪かが確定していない未決囚の立場でしたが、自由を奪われ、管理されるという生活を拘置所で初めて体験しました。

       起床は午前7時半。洗顔後、布団を畳み、部屋の片づけ。私には「13番」という番号が与えられ、点呼の時はそう名乗ります。

       食事は、麦飯中心の栄養バランスが取れたものが3食、用意されます。この麦飯が意外にいけた。不規則になりがちだった日頃の食生活より良かったのか、肌がきれいになりました。

       記録魔の私は、被疑者ノートや自分で買ったノートに、取り調べの様子や日々のことを細かく書いていました。

       《被疑者ノートは、取り調べ時の自白強要や利益誘導を防ぐため、弁護人が勾留中の容疑者に差し入れ、取調官の言動などを記録してもらうノート》

       食事のメニューもすべて書き留めてあります。日中は、自由時間の合間に体操や入浴の時間があります。就寝は午後9時です。

       規則正しく、静かな生活。ですが、未決段階なのになぜ、と疑問に思うこともたくさんありました。

       例えば、洗濯物を出せるのは1日3点まで。洗面所でちょこっと洗い物をしたくても、自分で洗うのは懲罰に値すると言われました。冷暖房がなく、真夏の暑さは耐え難いものがあります。でも、体をふくことも、決められた時以外はできません。日中、勝手に寝転ぶのもだめ。入浴も、着替えを含めて時間はきっちり15分以内。食事をしながら本を読むこともできません。

       裁判に向け、いろいろ調べたくても、パソコンもなければ付箋やマーカーもない。不便だし、裁判に不利だと思いました。

       では闘うか。これはおかしいと闘うことも考えましたが、職員を困らせるだけだと思い直しました。

       それに、世話をしてくれる職員はとっても大事な人。その人たちと仲良くやっていくことが、ここでの生活を平穏に送るための絶対条件です。それでなくてもショックやストレスで心が弱る中、気持ちだけは平穏でいたい。これは入所者共通の願いではないかと思いました。

       たとえ不合理だと思っても、諦めてルールに合わせてしまう。知らず知らず、職員の意向に合わせてしまう。自分でものを考えず、言われた通りに従っている方が落ち着いて暮らせるんです。

       これって施設で暮らす際の一番怖いところではないでしょうか。福祉施設や精神科の病院とも共通点があるように感じました。管理する人がいて、明らかな力関係があって。ただし、そうした施設で暮らした人が、突然、外に出たら困るよなとも思いました。

       特に刑務所では、刑期を終えた途端、塀の外に出され、基本的に自分で様々なことを判断しなければならなくなる。居場所がなく、支援もなければ途方に暮れてしまうでしょう。地域との連携が福祉施設や精神科病院の近年の課題です。刑務所も同じ課題を抱えていると感じました。

        (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180128-118-OYTPT50124

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    4. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<5>家族思うと力が湧いた
      2018年1月30日5時0分

       ほかの人が虚偽の供述に追い込まれる中、なぜ私が闘い抜けたのか、その強さはどこからくるのかと尋ねられることがよくあります。自分では強いとは思いませんが、頑張れたのには幾つか理由があると思っています。

       一つ目は、好奇心が強いこと。それが気持ちを紛らわせてくれた。大変なことが身に降りかかっているのに、拘置所ってどんな場所だろう、刑務官の仕事と家庭生活の両立はどうなっているのかしらと、観察している自分がいる。

       所内では、所持金を使って、自分で品物を注文して買うことができます。何が来るのかが知りたい。早速、チョコレートや下着、乳液などを注文。下着はユニクロの製品が来て、へえっと思いました。

       二つ目は、50歳を過ぎ、つらいことや想定外のことへの対処法を学んでいたこと。考えても仕方ないことは脇に置き、今できること、しなければならないことからする習慣を身につけていた。絶対に体調を崩さないようにし、裁判の準備に集中しようと考えました。

       三つ目は、気分転換が上手にできたこと。本好きの私にとっては、本の差し入れは救いでした。読書が精神安定剤になりました。

       四つ目は、食べて、寝ることができたこと。麦飯は体に合ったし、メディアが追いかけてこられない塀の中ではぐっすり寝られた。虚偽の証言をしなかったので悶々もんもんと悩む必要がなかったこともあります。

       もちろん、ジキルとハイドのように自分は二重人格で、悪いことをしている時の記憶は消えてしまっているのかも、などと思ったこともあります。でも、現実的ではないですよね。

       何よりも頑張れたのは、家族の存在が大きいといえます。下の娘は高校3年生で受験の真っ最中でしたが、大阪の予備校に通うことにし、接見禁止が解けてから毎日のように会いに来てくれた。上の娘と夫も、仕事の都合をつけて東京から駆けつけてくれました。

       娘たちが将来、病気や事故など思わぬ困難に見舞われた時、「あの時、お母さんも頑張ったから私も頑張れる」。そう思える母親になりたいと思った途端、力が湧いてきました。

       仕事でお付き合いのある方々の応援メッセージも、心にしみました。取り調べ期間中は弁護士にしか会えなかったので、メッセージが書かれた紙を面会室のアクリル板越しに、弁護士さんが見せてくれたのです。

       半年近い勾留期間中、約150冊の本を読みました。その中に、ベタすぎて苦手だった相田みつをの作品集「にんげんだもの 逢」がありました。

       弱きもの人間 欲ふかきものにんげん 偽り多きものにんげん そして人間のわたし

       実に多くのことを言い当てていると思いました。 (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180129-118-OYTPT50327

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    5. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<6>検察の主張覆す書類発見
      2018年1月31日5時0分

       拘置所での生活が続く中、「公判前整理手続」が行われることになりました。

       《公判前整理手続は、刑事裁判を効率的に行うため、最初の公判期日の前に、裁判所、検察官、弁護人が争点を明確にし、証拠を厳選して、審理計画を立てる手続き》

       私のところにも、弁護側に開示された検察側の証拠のコピーが届きました。A4判で、積み上げると70~80センチの高さにもなります。

       ショックだったのは、かつての同僚が、私の関与を認める調書にサインしていたのを見た時です。偽の障害者団体の関係者に会ったとか、証明書の偽造を指示したとか。当初、検察は、役所が「議員案件」を受け入れたのは、障害者自立支援法案を通したかったからだとしていました。時期が全く違うのに、それを認めている人も何人もいる。何ともいえない気持ちになりました。

       何でみんなうそをつくのかと問う私に、弘中惇一郎弁護士が言いました。「誰もうそなんかついていない。検事が勝手にストーリーを作って、そこからバーゲニング(交渉)が始まるんだ」。弱みを突かれた人は交渉に負けてサインしてしまうというのです。その時は納得できませんでした。

       「あれっ」。書類に目を通すうち、1通の捜査報告書が目に留まりました。証明書が作成された時のフロッピーディスク(FD)のプロパティー(文書の属性情報)が印刷された書類です。そこには、「作成日時 2004年6月1日1時14分32秒 更新日時 2004年6月1日1時20分06秒」とありました。

       検察の筋書きでは、証明書作成の指示は04年6月上旬にあったことになっています。1日未明時点で既に証明書が出来ていたならそれが崩れることになります。

       検察のストーリーはこうです。偽の障害者団体の関係者が郵便割引制度の手続きをする際、6月8日に郵便局から証明書が付いていないと言われ、慌てて私に連絡。しかも団体側の都合で日付を5月に遡ったものを作成するよう依頼。私が係長に作成を指示し、団体は10日に証明書を提出した――。この筋書き通りなら、証明書は6月8日から10日の間に作られたことになります。

       これは検察の主張を覆す決定的な証拠になるのではないかと、弁護士に連絡。この発見が無罪判決への大きな一歩となりました。実は、検察は取り調べの際、FDがあることを一切、教えてくれませんでした。隠していたはずのFDの情報が記された捜査報告書を目にすることができたのは、検察がうっかり開示してしまったからだと思います。

       ところで、私はなぜこの発見が出来たのか。人気漫画「名探偵コナン」が役に立ったと思ってるんです。推理好きの私は大のコナンファン。テレビアニメや映画もよく見ていました。そこで学んだ探偵の心得は、証拠は思い込みを排して新鮮な目で見ること、ヒントは身近なところにあること。日付のずれを発見したのは、新鮮な目でもう一度と、証拠書類を2度目に読んでいた時のことでした。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180130-118-OYTPT50372

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    6. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<7>でたらめ 裁判であらわに
      2018年2月1日5時0分

       2009年11月に入り、気温が下がってくると、暖房のない拘置所で体調を崩さずにやっていけるか不安を感じました。

       幸い、24日に保釈が決定。それまでにいったん保釈が決まっても取り消されたことがあったので、最初は信じられない思いでした。検察の主張を否認していると、保釈がなかなか認められない状態を「人質司法」と呼ぶと聞きました。

       保釈金は1500万円。ほかに、弁護士費用や家族が面会に来る際の交通費などもかかります。ありがたかったのはカンパです。逮捕されると収入が絶たれます。信念を貫くには、経済力も大きな要素になると実感しました。

       自宅に戻ると、逮捕前より体重が6キロほど落ち、足が弱っているのがわかりました。人と会うのが怖くなり、買い物を家族に頼む状況がしばらく続きました。仕事に行かず、一日中、家にいるという初めての生活を送りながら、裁判に備えました。

       翌年1月27日から、大阪地方裁判所で裁判が始まりました。

       弁護側は冒頭陳述で、「検察官の主張は破綻している」と断じました。フロッピーディスクに記録されたプロパティー(文書の属性情報)によれば、元部下の係長が証明書を作成したのは04年6月1日未明以前なのは明らかなのに、検察は、私の指示をきっかけに係長が6月上旬頃になって証明書の作成に踏み切ったとしていたからです。

       その後の証人尋問で、国会議員から頼まれたという「議員案件」がまったくのでたらめだったことがわかりました。偽の障害者団体の関係者が証明書発行の口利きを依頼したとされた日、その議員はゴルフをしていて、完璧なアリバイがあったのです。議員の手帳をきちんと調べていれば、初めからわかったことです。

       検察が議員に事情聴取をしたのは私の起訴の後で、その時も手帳をしっかり調べていなかったこともわかりました。事件の発端と言っていた割にはあまりに雑な捜査で、驚きました。

       「議員案件」を私に伝えたとされた元上司の部長は、調書の内容を全面撤回しました。議員との電話の通信記録があると取り調べの検事に言われ、そうかと思って調書にサインした。でも、後で別の検事にその記録はないと言われたからだといいます。この事件自体が「壮大な虚構ではないか」と証言しました。

       裁判の過程で、取り調べを担当した検事が、取り調べメモを廃棄していたことも明らかになりました。

       《最高裁は07年、取り調べメモの証拠開示の是非が争われた裁判で、「取り調べの経過などを記録した文書は、個人的なメモの域を超えた公文書で開示対象となる」と判断している》

       私が一番気にかけていたのは係長です。今度こそ負けないで、彼自身の今後の人生のためにも正直に話してほしい。見守る中、証人尋問が始まりました。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180131-118-OYTPT50397

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    7. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<8>「無罪」 心臓が大きく鼓動
      2018年2月3日5時0分

       元部下だった係長の証人尋問が始まりました。彼は、とても緊張しているように見えました。

       係長の発言はこうです。2004年4月、係長として異動してきた際、予算の仕事で頭がいっぱいで、証明書の件は後回しにしていた。障害者団体から催促があり、手続き中であることを装う偽の稟議りんぎ書を作って団体に送った。やがて先送りが難しくなり、5月31日深夜から6月1日未明にかけて、一人で証明書を偽造。課長の公印を押し、団体関係者に手渡した――。

       正規の手続きを踏まなければいけないことはわかっていたが、障害者の役に立つことだから良いだろう、この団体が偽物で証明書を悪用しようとしていることなど夢にも思わなかったといいます。一人で2度も書類を偽造したことについては、「人に相談せず、何でも抱え込んでしまう自分の性格」を挙げました。

       証言では、ひどい取り調べの様子も明らかにされました。逮捕後、検事に「独断でやった」と何度も訴えたのに、無視され、ちっとも聞いてもらえない。反対に、記憶の曖昧さを突かれ、再逮捕や勾留延長をちらつかされる。

       法廷で示された彼の被疑者ノートには「もうあきらめた。何も言わない」「保釈という甘いえさの誘惑に負けてしまった」などとあり、同じように取り調べを受けた者として、彼がどれほど恐怖を感じ、絶望していたかがよくわかりました。

       調書は検事の作文で村木さんは関係ないと、時に泣きながら声を振り絞って証言する彼の姿を見て、ああ、真実を伝えようと必死で闘っているな、今度はちゃんと頑張っているなと思いました。傍聴していた娘が、「ママ、私、もうあの人のこと怒ってないよ」と言いました。家族全員、同じ思いでした。

       係長にはその後、有罪判決が出ました。その約1年半後の13年夏、対談のため、会う機会がありました。私に直接謝りたいと思っていた、でも会うのが怖くて膝が震えたと話していました。土下座しようとするので押しとどめ、当時の取り調べの様子などを聞きました。

       その時、彼が勾留中につけていた雑記用ノートを見ました。1マスを1時間に見立てたマス目が作られてあり、それが全部、鉛筆で黒く塗りつぶされていました。時計のない拘置所の部屋で、食事の時間などがくるたび、マス目を一つずつ塗りつぶしていたと聞き、胸が締め付けられました。

       私も20日間の取り調べ期間中、穴があくほどカレンダーを見つめ、ああ、1日が終わったと思っていた。実際に罪を犯していた分、彼は本当に苦しかったのだと思います。

       《裁判所は、係長の被疑者ノートを証拠として採用。一方、供述調書は、取り調べに問題があったとして不採用とした》

       裁判を通じてメディアの論調が変化していくのを感じました。10年9月10日。私の「無罪」を告げる裁判長の声を聞いて、心臓が1回、大きく鼓動するのを感じました。

        (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180202-118-OYTPT50335

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    8. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<9>検事が改ざん まさか
      2018年2月6日5時0分

       2010年9月10日に無罪判決が出た時はうれしかった。判決で印象に残ったのは、客観証拠の大切さが述べられていたことです。

       どんなに供述が具体的で迫真性があっても、後から作り出すことができる。今回のように、約5年も前の出来事では、人間の記憶に誤りが入る可能性がある。だから、時の流れで変化しないとみられる客観的な証拠や、証拠上明らかに認められる事実に照らし合わせて供述の信用性を検討するのだと、判決文にはありました。供述調書頼みの捜査の危険性を指摘した、とても価値のある判決だと思いました。

       ほっとしたけれど、喜んではだめとも思っていました。検察は懲役1年6月を求刑していました。逮捕から1年以上、仕事からも社会からも切り離され、もうこれ以上、私の人生を奪ってほしくない。でも、検察は控訴してくるだろう。気持ちを奮い立たせました。

       しかし――。結末は予想外に早く訪れました。21日に検察が上訴権を放棄し、無罪が確定したのです。

       その日、新聞の朝刊1面にスクープ記事が載りました。捜査の主任検事が証拠を改ざんしていた疑いがあるというのです。証拠とは、例のフロッピーディスク(FD)のことです。

       拘置所にいた頃、私は、検察ストーリーを覆す重要証拠となる捜査報告書を見つけました。そこには、元部下の係長が証明書を作成した際に使ったFDのプロパティー(文書の属性情報)が印刷されていました。作成日時は「04年6月1日1時14分32秒」、更新日時は「04年6月1日1時20分06秒」。検察は、係長が証明書を作成したのは6月8日から10日の間としていたため、日付の矛盾が無罪判決をもたらす重要な客観証拠になりました。

       記事によると、このFDを解析したところ、更新日時が6月1日から「6月8日21時10分56秒」に書き換えられていた。検察の筋書きと合う日付です。書き換えは、私が起訴された後の09年7月13日に行われたともありました。

       《最高検察庁は報道のあった9月21日夜、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕。10月1日には、改ざんを知りながら隠蔽いんぺいしたとして、主任検事の上司だった元特捜部長と元副部長を犯人隠避容疑で逮捕した。

       翌年4月に出た主任検事の判決(懲役1年6月の実刑、確定)によると、主任検事は、検察の立証を阻む証拠としてFDが裁判に持ち出されると審理が紛糾することや、FDの存在を上司に報告していなかったため、上司から叱責しっせきされ、信頼を失うことを恐れて改ざんを実施。実施後すぐにFDを係長に返却していた》

       取り調べのずさんさやひどさに加え、まさか改ざんまでしていたなんて……。こんなことがまかり通るなら、何を信じていいのかわかりません。これは個人の問題ではない。組織の問題だと思いました。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180205-118-OYTPT50257

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    9. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<10>最高検の検証 がっかり
      2018年2月7日5時0分

       「明日から来てください」。無罪確定の夜、厚生労働相から電話がありました。

       2010年9月22日。約1年3か月ぶりに厚労省に出勤すると、同僚が拍手で迎えてくれました。職場復帰したんだ、また仕事ができると思うと、うれしさが込み上げてきました。

       一方、郵便不正事件の方は、現職検事や元上司の逮捕という、検察史上、前代未聞の事態となりました。

       《最高検察庁は、証拠隠滅容疑で逮捕した主任検事を10月11日に起訴。犯人隠避容疑で逮捕した元上司の元特捜部長と元副部長も21日に起訴した。政界汚職の摘発などで「検察の顔」といわれた特捜部の解体論まで出る中、検事総長が21日に異例の謝罪会見。12月27日には引責辞任した》

       証拠のフロッピーディスク(FD)の改ざんは衝撃的でした。でも、私にとっては1人の検事の改ざんより、たくさんの検事が連携して、検察の筋書きに沿ってたくさんのおかしな調書を作ったことの方が恐怖でした。

       そもそもこの事件は、証明書の悪用など思いもしなかった元部下の係長が、仕事を先送りするうち、証明書を偽造してしまったという事件です。もちろん許されないことで、私も監督責任を負いました。でも、それがなぜ政治家や役所が絡んだ大がかりな事件に仕立て上げられてしまったのか。

       筋書きと異なる日付が記された捜査報告書の存在を知った時、証人が供述を翻した時、主任検事が改ざんを周囲に告白した時など、引き返せるチャンスが何度もあったのに、検察は最後まで自分たちのストーリーに固執して突き進んでいった。揚げ句に私に懲役1年6月の求刑までした。

       なぜ大勢の検事が間違ったのか。なぜ私がターゲットにされ、筋書きが最後まで維持されたのか。

       事件の検証を最高検がすると聞き、期待しました。

       《最高検は12月24日、検証結果報告書を公表。供述を誘導する不適切な取り調べがあったことや、自分たちに不利な証拠を軽視していたことなどを認め、村木さんを起訴すべきではなかったなどとした。改ざんの動機の一端として、主任検事が上司から「最低限でも村木を挙げよ」と強いプレッシャーをかけられていたことなども明らかにした》

       取り調べの実態を解明するには、取り調べられた側から事情を聞く必要があったはずです。私も協力を惜しまないつもりだったのに、要請は一度もなかった。報告書には再発防止策もありましたが、こんな偏った調査で本当に改革ができるのでしょうか。

       成果偏重の幹部を育てた組織の風土の検証も不十分でした。これが、最高検が総力を挙げた結果なのかと正直がっかりしました。

       きちんとした検証がなければ過ちはまた起きるだろう。検察組織がゆがんだままで困るのは国民です。検証結果を見て、私はある決断をしました。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180206-118-OYTPT50317

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    10. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<11>真相求め 国を訴え
      2018年2月8日5時0分

       検察が自分たちで真相究明をできないなら、こちらでやるしかない。弁護団や周囲の人たちと相談して、国家賠償請求訴訟を起こす決断をしました。

       国に勤めている人間が、国を訴える。迷いが全くなかったわけではありません。

       でも、なぜこんな事件が起きてしまったのか、最高検察庁の検証結果でも明らかにならなかった。

       私が知りたかったのは「検察はなぜ間違えたのか」「なぜ私が逮捕されたのか」「検察はなぜ引き返せなかったのか」という点です。

       自分たちの筋書きに合うように供述を誘導し、証拠の改ざんや隠蔽いんぺいまで行った組織が、身内だけの調査でお茶を濁していれば同じ過ちが繰り返されるだろう。それは多くの人の時間や気力、労力、時に死刑という形で命さえ奪ってしまう危険性をはらんでいます。

       《2010年12月27日、村木さんは、不当な逮捕や起訴で精神的な苦痛を受けたなどとして、国側に計約4000万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こした》

       賠償額は、働いていればもらえたはずの給料や弁護士費用、交通費などの実費を細かく計算し、それに慰謝料も加えました。裁判で何があったかを調べることで、捜査の実態を浮き彫りにできる。それにより、組織の立て直し策を考えることもできます。

       翌年10月、弁護士から電話がありました。

       暗い声でいきなり、「村木さん、国がニンダクするっていうんだ」と言います。

       「ニンダク?」

       認諾、つまり、被告が原告の請求を認め、裁判を終わらせることです。検察がメディアに情報を漏らしていたという訴えを除き、国は、争うことなく、こちらの言い分をさっさと認めてしまったのです。

       あー、失敗した。こんなことなら1億円とか10億円とか、認諾できない額を請求しておけばよかった。

       反省したけれど、後の祭りです。さすがに国は闘うだろうと思っていたのに。取り調べや捜査の指揮にあたった当事者から、直接話を聞く機会が奪われてしまいました。

       国が支払った賠償金から弁護士費用などを除いた約3300万円が手元に残りました。これをどうするか。

       犯罪を繰り返す知的障害者への支援で実績のある長崎県雲仙市の社会福祉法人「南高愛隣会」に寄付することにし、この寄付金を原資に基金が作られることになりました。

       私も受刑者と接するまではよく知らなかったのですが、刑を受けている人の中には知的な障害があったり、コミュニケーション能力が不足したりしている人が少なからずいます。そうした人たちが取り調べの際、不利益を被らないようにしたい。社会復帰しやすくするとともに、そもそも刑務所に行かないで済むようにしたい。

       累犯障害者を支援するこの「共生社会を創る愛の基金」が、広く知られるといいなと思っています。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180207-118-OYTPT50362

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    11. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<12>取り調べ可視化 訴える
      2018年2月10日5時0分

       国家賠償請求訴訟による真相究明はできませんでしたが、前代未聞の不祥事を受け、検察組織のあり方が大問題になりました。

       《法務省は有識者の委員14人による「検察の在り方検討会議」の初会合を2010年11月に開催。11年1月の第6回会合では村木さんからヒアリングをした》

       供述調書に頼る捜査や裁判は本当に怖い。なぜなら調書は検事の筋書き通りに作られてしまいかねないから。調書の正しさを担保するには、録音・録画などによる取り調べの可視化が必要だと訴えました。

       取り調べの期間中、プロである検事の土俵でアマチュアが闘うのは難しい。せめて調書にサインする時は、弁護士にそばにいてほしいとも言いました。

       証拠については、弁護側がすべて見られる仕組みがないと、客観証拠が葬り去られる恐れがある。事実、重要証拠だったフロッピーディスクがないかを何度も尋ねた私に、検事はないと言い続けました。

       有罪、無罪が決まる前から身柄が拘束され、否認をしていると、いつまでも保釈されないのも問題です。

       実は、職場復帰して2年近くたった頃、頭の中でガラスが割れた音が聞こえた。その後、喜怒哀楽の感情がやっと元の状態に戻ったように感じました。勾留期間中、感情を抑えすぎて、どうやらガラスの壁ができていたようです。

       今でも事件に関係するものを見たり話をしたりする際、一瞬不快感がこみ上げてきたり、あ、話すのは無理、と思ったりする時がある。こうした影響を、刑事司法に携わる人はよく考えてみてほしいと思います。

       何より痛感したのは、検察はなかなか軌道修正ができない組織だということ。裁判が始まると勝つことが至上命令となり、真相解明という本来の使命が置き去りにされているように感じる。使命を明確化し、共有した上で、間違った人が出てきた時は、それをチェックできる仕組みが必要だと申し上げました。

       《検討会議は11年3月、「特捜部は廃止はしないが、組織のあり方は検討すべき」「取り調べの可視化については別途、検討の場を設ける」などとする提言を公表。これを受け、法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」の初会合が6月に開かれた》

       4月頃、法務大臣から会いたいと連絡があり、何事かと駆けつけると、委員就任を強く要請されました。刑事司法の素人だけに戸惑いましたが、夫から「君の役割だ」と励まされ、引き受けることにしました。

       審議では、可視化の対象事件や範囲を巡り、激しい意見の対立がありました。全事件、全過程の可視化が必要という私やほかの有識者委員に対し、捜査機関の委員は「供述を得にくくなる」「治安の維持を損なう」などと主張しました。

       14年9月、裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件を対象に、取り調べの全過程で録音・録画を義務づける答申がされました。

       全事件、全過程の可視化の一歩として、まずは見守りたいと思います。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180209-118-OYTPT50426

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    12. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<13>「人生の役割」悟った言葉
      2018年2月12日5時0分

       あの事件は、私の人生にとって何だったのか。ぜひ尋ねてみたい人がいました。天台宗大阿闍梨だいあじゃりの酒井雄哉ゆうさいさんです。

       《7年かけて地球1周にあたる約4万キロを歩き、うち9日間は不眠・断食で真言を唱える。比叡山延暦寺に伝わる荒行・千日回峰行せんにちかいほうぎょうを2度も成し遂げた酒井さんは生き仏といわれた》

       2013年に87歳で亡くなってしまわれましたが、幸い、その2年前にお目にかかることができました。

       拘置所にいた時、差し入れの本の中に酒井さんの「一日一生」がありました。「一日が一生、と思って生きる」「身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す」。それらを読んで、今日一日を頑張ればいいんだと思えるようになった。突然の逮捕で痛んだ私の心に染みいりました。

       「村木さんは、仏様に論文を書かされたんだよ」。お会いした時に言われた言葉がしっくり胸にきました。

       酒井さんによると、人はみな役目を与えられて生まれてくる。そして、それぞれの役目に応じて人生の論文を書かされる。私に与えられたお題はこれだったのか。私は私なりに一生懸命、答えを書いた。そう思ったら、何だか心が落ち着きました。

       生きていると、自分の意思では避けられない困難に遭うことがあります。でも、困難への対処の仕方は自分で選ぶことができます。あの事件は二度と味わいたくないけれど、反面、自分の世界を広げてくれた。実に不思議な体験でした。

       あのね、私、自分は黒子の公務員に向いていると思っているんです。もともと主役よりも脇役、裏方の方が好き。黒子といっても役所の女性の先輩方は、才能にあふれたスーパーな人たちばかり。それに引き換え、私は地味で平凡で、取り立てて能力があるわけじゃない。でも、そんな自分でも仕事と子育てを両立し、責任ある仕事を任されるようになった。

       50歳を過ぎて局長になった頃から、私でもやってこられたんだから大丈夫、心配しないでと後輩の女性たちに言いたいと思った。普通の女性でもキャリアを積めるというロールモデルを、後輩たちに見せられるのではと思いました。

       それだけに、逮捕で仕事が中断されたのはショックでした。モデルの完成まであと一歩だったのに! 悔しく思いました。

       でも、事件をきっかけに役所以外の人とのかかわりが増え、新たな役目が加わったのかもと思えるようになりました。事件を風化させずに伝えることや、塀の中で見た「生きづらさ」を抱える人たちへの支援をどうするかなどです。

       事件の話をしてほしいと、今も大学や団体から講義や講演の依頼があります。残念ながら誰でも被疑者、被告人、被害者になる恐れはある。そうなっても信頼できる仕組みを持つ社会でありたい。そのための「論文」をこれからも書き続けていきたいと思います。

      (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180211-118-OYTPT50244

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    13. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<14>不屈の精神 父が原点
      2018年2月13日5時0分

       郵便不正事件で取り調べに屈しなかったため、私のことをとても強い人間だと思ってくださる方もいるようです。

       そんなことはありません。そもそも、私はとても泣き虫。人見知りも激しくて、幼稚園受験の際は、親と離れるのが嫌で大泣きし、見事落第しました。小学生になってからも、一人で本を読んでいるような子どもでした。

       《村木さんは1955年、高知市生まれ。地元の国立大学を卒業するまで、高知市内で過ごした》

       文武両道の自由な校風に憧れて、中高一貫の私立校に行きたいと、小学5年生の時から塾に通い始めました。合格してやれやれと思っていたら、父親が「成績が落ちたら公立に転校しようね」と言う。やめさせられてはたまらないと、また必死で勉強しました。人生で、あの時が一番まじめに勉強したかもしれません。

       父親は私や妹のことを実によく見ていて、子どもをやる気にさせたり、頑張らせたりするのが上手な人でした。体を壊して市役所をやめ、その後、会社員に。でも、私が中学2年生の時、突然、失業してしまったのです。社長と意見が衝突したようでした。

       さあ大変。高い学費の私立を続けるわけにはいかないと、工業高等専門学校に行かせてほしいと頼むと、せっかく入学したんだ、何としても行かせてやるから頑張れと言われました。父はその後、社会保険労務士の資格を取り、開業しました。私が高校3年生の時には、地元の大学なら経済的に可能だから行かせてあげると言ってくれました。

       大人になった後、無理して教育を受けさせてくれてありがとうと伝えると、父は「自分も父親にチャンスをもらった。親戚中の反対を押し切って進学させてくれた」と言っていました。

       「教育は大事」「勉強は大事」と言う父。でも、勉強一辺倒ではなく、「家のお手伝い、お母さんのお手伝いはもっと大事」と言う父。私の考え方や行動に、父親が大きく影響しているのは間違いありません。

       家計がそんなふうでしたから、学生時代は様々なアルバイトをしました。郵便局で年賀状の仕分けをした時は、本職の人が忍者の手裏剣のように速く、的確に仕分けるのを見て、うわっ、すごい、プロの技だなと。私も手裏剣がやりたくて、運動神経と記憶力をフル回転しました。

       地元の新聞社では、論説委員室でお茶くみをしました。デパートの食堂でウェートレスをした時は、いかに一度に大量のお皿を運べるかに力を注ぎました。

       たとえ単純作業でも、工夫次第で上達するのはうれしいもの。どんな仕事にも面白さは隠れていることを発見しました。

       早く働いて自立して、自分で食べていけるようになりたい――。いつしか、そう思うようになりました。「どんなことがあっても仕事を続ける」という私の原点は、中学、高校時代にあるのかもしれません。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180212-118-OYTPT50163

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    14. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<15>新人時代 無念のお茶くみ
      2018年2月14日5時0分

       大学は、地元の高知大学に進みました。経済学科で同級生約80人中、女性は5人。仲が良く、喫茶店でもよく会っていました。

       学費は、親のお金と奨学金と家庭教師などのアルバイトで賄いました。卒業したら働いて自立したい。でも、県内企業で4年制大卒女子を募集しているところはありません。採用枠があり、長く働けそうな公務員になろうと決めました。

       《村木さんが就職活動をした1977年は、男女雇用機会均等法が施行される10年近く前。女性は男性の補助的な仕事をするのが一般的だった》

       国家公務員試験は受かると思っていなかったので合格通知がきた時は驚きました。一方、本命の県庁の方は筆記が通り、面接に行くと「女性の仕事は庶務」と言われました。一生、庶務は嫌だな、それなら国家公務員になろうと思いました。

       しかし、合格通知が来る前に官庁訪問をするものだということは全く知りませんでした。周りに上級職試験を受けた人はいなかったし、もともとのんきな性格でしたし。人事院に電話をするとあきれられ、慌てて上京しました。

       ぎりぎりで面接を受け入れてくれたのが当時の労働省でした。女性は採用しないというオーラを出す役所が多い中、女性や地方出身者にも温かい目を注いでいたように感じます。

       意欲と体力だけは自信がある私を、労働省は受け入れてくれました。後で聞いた話では、お酒は飲めるかと聞かれた時の私の「はい!」という返事がとても良かったとのこと。それで採用を決めたと言われました。

       《「底なし」で知られる村木さん。しかし、親しい友人によると、郵便不正事件で勾留された後は、お酒が随分弱くなったという》

       父が社会保険労務士で労働行政を身近に感じていたし、マクロの視点で政策を論じる役所より、ミクロの視点から社会や生活を考えられそうで、期待に胸を膨らませて勤め始めました。

       最初の配属は職業安定局。失業者の就職などを扱う部署です。初めて出勤した日に「お茶くみ事件」は起こりました。上司から、「申し訳ないが、お茶くみをしてもらうことになった」と言われたのです。

       キャリア採用の私にお茶くみをさせるかどうかで大激論があったと聞きました。通常の仕事をこなしながら約30人分のお茶を用意し、朝と午後3時に全員に配るのはなかなか大変です。

       男性と同じ条件で同じ仕事を割り当てられているのに、女性というだけでお茶くみをするのは正しいこととは思えなかった。でも、当時の私にはほかにこれができますと言えるものがまだなかったし、断れば年配の女性が1人でやらなければいけない事情もあった。

       新人の立場ではああするしかなかったと思う反面、後で後輩のことを考えると忸怩じくじたる思いが残った。こうしたことは今後できるだけすまい、と思いました。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180213-118-OYTPT50454

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    15. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<16>入省5年目「親友」と結婚
      2018年2月15日5時0分

       1978年に労働省に入ってからは、毎日、深夜まで仕事をしました。人見知りの性格は相変わらずでしたが、仕事のお陰で人と普通に話ができるようになりました。

       2年目には、兵庫労働基準局に異動しました。面白かったのは建設現場に出向いた際、ヘルメットをかぶった私をまるで幽霊にでも出くわしたかのようなギョッとした目で、現場で働く人たちが見ていたことです。女性が建設現場に監督に来るなんて、想像もしていなかったからでしょう。

       3年目には、労働時間短縮の仕事をしました。時短は労働経済政策だけでなく、貿易摩擦などの国際問題にも関係する重要な政策と知りました。

       《79年「労働経済の分析」(労働白書)によると、日本の製造業労働者の年間実労働時間は2146時間で、米、英、仏に比べ、189~347時間も長い。完全週休2日制の適用労働者の割合は、日本は全産業で24%、製造業では37%で、米、英の85%程度と比べ、大きな差が見られた》

       4年目に外務省へ。この時ばかりは慣れない仕事で、「やばいな」「このままでは鬱うつになるかも」と本気で心配しました。でも、ニューヨークの国連総会への出張を命じられ、そこで女性の先輩方や様々な人と一緒に仕事をしたことで乗り切ることができました。

       そして5年目。予想外に早く、26歳で結婚することになりました。相手は労働省の同期です。同期28人は仲が良く、勉強会や飲み会をよく行っていました。そのうちの1人で、相談しやすく、信用できる。一番の親友という感じでした。

       年を取っても、この人が茶飲み友達だったらいいな。でも、お互い結婚をしたら難しくなるかもしれない。茶飲み友達としてキープし続けるには、結婚するしかしょうがないか。それで結婚しました。

       えっ、上から目線で、そんな言い方をしてよいのかって? いいんです。向こうはもっとひどいことを言ってるんだから。

       《夫の太郎さんによると、同期のうち、女性は4人。「田舎出のイモ姉ちゃんだけど、誰かが責任を取って救済しなければならないから結婚した」という》

       何を相談してもすぐに理解して、冷静に判断してくれる。それに加えて「いいな」と思ったのは、食事と歩く時のテンポで私が困らなかったこと。人見知りの私は誰かと食事をすると緊張し、特に男性との食事ではそのスピードについていけないことがよくあった。また、男性と歩いていると、小走りにならざるを得ないこともよくあった。彼とはそういうことがない。一緒に暮らしていく上で、大切なことだと思いました。

       結婚から約35年たちますが、今も親友。例の事件があってからは、さらに絆が深まりました。ねえねえ聞いて。一番に話したくなる相手が夫というのは、ちょっと恥ずかしいけど、幸せなことだと思っています。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180214-118-OYTPT50425

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    16. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<17>子連れ赴任 善意に囲まれ
      2018年2月17日5時0分

       1985年、29歳の時に長女を出産しました。育児休業制度などまだなかった時代。産休が明けて仕事に戻る時、子育て経験のある主婦などが日中、自宅で子どもを預かってくれる保育ママのお世話になることにしました。保育ママのことは先輩から教えてもらいました。

       《1歳未満の子どもを養育する労働者に休業を認める育児休業制度に関する法律は、91年に成立。92年から施行された》

       夫は北海道、私は高知の出身で、子育てを親に頼るという選択肢はありませんでした。0歳児を預かってくれる保育所も周囲にはありません。

       そんな中、乳飲み子の預け先を探すのは本当に大変でした。幸い、良い人が見つかり、お迎えが深夜になっても娘をお風呂に入れて待っていてくれたり、新米ママの私に母親の心構えを教えてくれたり。とても助かりました。

       長女が2歳の時、2度目の地方赴任が巡ってきました。長女を連れて転勤することにしました。

       赴任先は島根県にある労働基準局で、役職は監督課長です。実は島根に行く前、別の県に行く話が潰れたと聞きました。県庁では男性でも40歳近くにならないと課長になれないのに、30歳過ぎの女の私に来られては「秩序が保てない」と言われたそうです。

       そういう時代でしたから、管理職として受け入れてもらえるか、内心不安でした。しかも島根での仕事は、時短について企業の理解を求めるという、監督や取り締まりとは全く違う内容です。残業が美徳と思われている時代に時短をどう広めるか。年上の男性の部下や同僚と仕事を進めるにあたり、「自然体で身構えない」「仕事で多少は役に立ちそうだと思ってもらえる」ことを心がけました。

       赴任前、調査部門にいた経験から、県下の高校生や大学生に働き方の意識調査をすることを提案しました。質問は、「週休2日ではないが給料が高い会社」と「週休2日だが給料が安い会社」のどちらがいいか、「週休2日の場合、いくらまでなら週休1日と比べ給料が下がってもいいか」など。休みが多い方が学生にとっては魅力的な会社であることがわかり、啓発活動に弾みがつきました。

       職場や地元で「仲間」として受け入れてもらえたのには、娘の存在も大きかったと思います。「母娘の子連れ赴任は空前絶後です」と驚かれましたが、職員の方たちは保育所探しを手伝ってくれるなど、非常に協力的でした。飲み会や野球大会にも「連れておいでよ」と誘ってくれ、娘はビアガーデンが「ママの会社」だと思っていたほど。

       飲み会の翌朝、目覚めたらスーツ姿のまま畳の上にいた私。えっ、娘は? とても焦りましたが、娘はパジャマ姿で、布団の中できちんと寝ているのを見て、ああ、ちゃんと母親もやってるじゃない私、と大いに安心したのでありました。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180216-118-OYTPT50506

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    17. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<18>セクハラ 行政の問題に
      2018年2月19日5時0分

       島根から1988年に東京に戻り、婦人局婦人政策課の課長補佐になりました。86年に施行された男女雇用機会均等法をいかに根付かせるかなど、女性政策に取り組みました。夫は長野に赴任していたので、保育ママの助けを借りながら、仕事と育児に奮闘する日々。夫不在の時に1か月のスイス出張が入り、4歳になった娘には「今日から合宿だ!」と言って、保育ママに預かってもらいました。今から思うと、相当、しんどい時期でした。

       課長補佐時代の仕事で思い出深いのは、セクシュアル・ハラスメントの研究会を作ったことです。

       性的嫌がらせ、いわゆるセクハラは海外では性差別、人権侵害と位置づけられ、訴訟リスクのある企業にとっては無視できない重要課題として認識されていました。一方、日本では問題視する声はありましたが、概念は確立しておらず、興味本位に取り上げるメディアも。「職場の潤滑油だ」「お堅いことを言うな」という雰囲気がまだまだ強かったように思います。

       《1990年6月25日の読売新聞には次のような記事がある。「職場でセクシュアル・ハラスメントを受け、誰にも相談できず悩む女性が多いことが、東京都労働経済局の平成元年度の労働相談結果で明らかになった。相談総数は373件。直接的な性的関係の強要が324件。職場でひわいな冗談を言われたり、ヌードのポスターを張られるなど、職場環境の相談は28件。相談者は、被害者である女性が9割を超えた」》

       セクハラは日本でも大きな問題になるだろう。深刻な被害が出る前に対策を講じておきたい。

       でも、研究会をすんなり作れたわけではありません。週刊誌が面白おかしく書くネタを行政が取り上げるべきではないというのが周囲の反応でした。企画書を男性上司に持参した際には、「女性上司が男性の部下にするのもセクハラと言うなら考えるよ」と冗談交じりに言われ、「もちろんです」と言って説得しました。

       次なるハードルは当時の大蔵省でした。研究費として約500万円を予算要求したところ、「必要性はわかった。でもセクハラという言葉はダメ」というのです。この言葉を一切使わずに企画書を今晩中に書き直してきたら予算をつけてくれるというので、みんなで必死に考えました。セクハラ研究会から「非伝統的分野への女子労働者の進出に伴うコミュニケーションギャップに関する研究会」に名称を変え、無事予算をもらうことができました。

       《99年施行の改正男女雇用機会均等法でセクハラ防止への配慮が企業に求められた。2007年施行の改正法では男性へのセクハラも禁止対象に加えられた》

       「マタハラ(マタニティー・ハラスメント)」「子どもの貧困」など、名前を与えることで課題の存在が明確になり、解決に役立つことがよくあります。言葉の力は大きいなと実感しています。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180218-118-OYTPT50178

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    18. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<19>障害者分野 豊かな世界
      2018年2月20日5時0分

       婦人政策課にいた35歳の時、次女が生まれました。「子どもが生まれて良くなった」と先輩に言われ、思い当たる節がありました。部下に優しくなったのです。

       めったに怒らない私ですが、30代半ばまでは結構、後輩を叱っていた。でもね、娘たちを見て思ったんです。住んでいた公務員宿舎の庭で育てた花を見て、長女は花の色をまず言い、次女は花の数のことを言った。同じ環境で育った娘たちでも違うのだから、人によって感じ方や行動が違うのは当たり前。思い通りに部下が動いてくれないとストレスをためるより、個性を受け入れ、生かした方がいいなと。包容力がついたのかもしれません。

       41歳の時、課長になりました。まず思ったのは、家を買わなきゃということ。省庁の課長はそれなりに責任が重いポストだし、組織の意向と意見が対立した時、辞めたいと思うかもしれない。その時、宿舎を出るのに時間がかかるのはいかにもまずい。家を探し、数年後に引っ越しました。

       課長としての最初の職場は障害者雇用対策課。正直、戸惑いました。すぐ「差別的」と言われるのではないか、障害者団体とどう付き合えばよいのか。手足が縮むような感じでした。

       障害者を雇用している会社の社長に会うと、「障害のあるなしは関係ない。従業員の良いところを見つけ、いかにそれを生かして貢献してもらえるかを考えている」と言われました。障害者ではなく労働者として能力開発を考えているのです。それなら今までやってきた労働政策と同じです。怖さの呪縛が解けました。

       現場に行くと「常識」が覆されることもたびたびでした。知的障害の人たちが難しい漢字の打ち込み作業をしているのを見た時は目が点に。漢字を図形として認識しているのだと教わりました。こだわりの強い自閉症の方が、非常に精度の高い顕微鏡作りに携わっているのも見ました。

       障害者の雇用は女性の雇用問題と似ているとも思いました。誤解や偏見により、両者とも雇用市場で能力が十分生かされていない。「女には無理」の女の部分に「障害者」の文字がすっぽり入る。ただし、遅れている分野だけに、政策がはまると驚くほど成果が出るという経験もしました。

       《金融危機を受けた雇用対策の一環として、労働省は1999年、障害者のトライアル雇用を開始。1か月の実習と3か月の仮雇用後、企業と障害者双方が望めば本採用になった》

       3か月でクビを切る制度を作るとは何事かというお叱りもありましたが、「3か月間、企業で働いた実績は障害者の勲章になる。彼らの働きぶりを見れば雇い続ける企業は多いはず」という現場の声に後押しされました。実際、大半が継続雇用となりました。

       障害のある人はもちろん、支援している人もみな個性的で、熱くて、面白い。障害者の分野は驚くほど豊かな世界と知りました。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180219-118-OYTPT50414

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    19. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<20>支援費議論 眠れぬ日々
      2018年2月21日5時0分

       2003年夏、47歳の時、障害者福祉の仕事を担当することになりました。公務員人生で一番きつい仕事だったかもしれません。

       この年の1月、厚生労働省には障害のある人たちが大勢詰めかけ、建物が取り囲まれる事態が起きました。寒空の下、厚手のコートを着た重度の車いすの人も何人もいました。

       4月から「支援費制度」という新しい障害者福祉の制度が始まるにあたり、利用者が急増して財源が足りなくなる恐れがあるため、厚労省は市町村への補助金に「上限」を設けて自治体や利用者間の公平を図ろうとしていました。それに反対した障害者や支援者の人たちが抗議に訪れていたのです。

       《支援費制度は、これまで行政が決めていた福祉サービスを、利用者が自ら選び、契約することで、地域で自立した生活を送れる仕組みを目指した。しかし、制度を利用しやすくしたのに、保険料を創設した介護保険制度のような財源確保策がなかったため、制度導入初年度から財源不足が露呈した》

       1月の頃は担当ではなかったけれど、なぜ取り囲まれたのかと思うじゃないですか。省内の勉強会に顔を出していたら、あいつは毎回勉強会に来ている、調整の仕事は向いていそうだから担当させてみよう、となったようです。

       理念は良くてもお金の手当てがないため、補助金を使い切ったら市町村が自分で持ち出すか、福祉サービスが削られるかしかない。それは避けたい。省内を回って予算を付けてくれるよう頭を下げ、必死にお金を集めました。でもこのやり方は限界があります。

       関係者が集まった検討会に私も関わることになり、二つのことを心に決めました。当時、障害者団体と厚労省の関係は険悪でした。まず、障害者の人たちの話を徹底的に聞くこと。次に、客観的なデータをそろえ、データに基づいた議論をすることです。

       障害者福祉を良くしたいというゴールは一緒ですから、途中で意見は割れても建設的な議論ができればと思っていました。でも、いざ会議が始まると空気がものすごくビリビリして。胸のあたりがヒリヒリして、泣きそうと思いながら仕事をしました。

       議論の中で、介護保険制度と統合するという話もありました。

       《「介護の社会化」を合言葉に2000年に始まった介護保険制度は、40歳以上の国民が保険料を負担し、原則65歳以上の高齢者がサービスを利用する。負担年齢を40歳から引き下げて、若い障害者も介護保険サービスを使えるようにする案が検討された》

       この案は実現しませんでした。サービスの内容や自己負担などへの不安から、障害者側から懸念の声が上がったこと、介護保険側も障害者まで対象とすることに躊躇ちゅうちょを感じていたからです。ではどうするか。眠ろうとしても眠れない日が続きました。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180220-118-OYTPT50482

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    20. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<21>障害者負担 批判あったが
      2018年2月22日5時0分

       障害者団体との勉強会を重ねながら、今後どうすべきかを考え続けました。支援費制度では立ち行かないのは明らかなので、財政基盤のしっかりした新しい仕組みを作るしかない。そこで生まれたのが、2006年にスタートした「障害者自立支援法」です。

       《自立支援法は05年7月に衆議院を通ったが、郵政解散で廃案に。国会に再提出され、10月に成立した》

       この基本設計が省内で描かれたのは04年8月、改革案ができたのは10月です。

       09年に私が郵便不正事件で逮捕された時、大阪地検特捜部は、厚生労働省が政治家経由の無理な案件を引き受けたのは、障害者自立支援法案を通したかったからだとの筋書きを描いていました。でも、私が事業者から無理な頼みを受けたとされた04年2月は無論、証明書が作成された6月時点でも、法案はまだ影も形もなかったのです。

       新しい制度を作るにあたり、絶対に欠かせないのが安定財源の確保でした。支援費の時と異なり、かかった費用の半分は必ず国が負担する仕組みにしました。当時は、予算を聖域なく見直すと言われた時期。水が低い所から高い所へ流れるような、そんなことを財務省が認めるはずがないと省内でも言われました。

       なぜ国の負担を義務化できたのか。必要度に応じたサービス利用の基準を設け、利用者に原則1割の自己負担を求めたからでした。もちろん、低所得者への配慮はしました。しかし、後に違憲訴訟が起きたほど、1割負担導入への反発はすさまじかった。

       「息をするにも、排泄はいせつをするにも金がかかるのか」と言われました。「村木やめろ」。ビラがまかれ、国会では議員の先生方からも批判されました。「一生お金を払い続けるのか。生きていることに対するペナルティー(処罰)ではないか」。その言葉を否定できない気持ちもありました。

       とはいえ、サービスを行うには誰かが負担する必要があります。それに、財政規律を保つためには、一定の自己負担を設けるという考え方も合理的です。

       負担とは何か。公助や共助とは何か。障害を持ちながら生きるとはどういうことか。自立とは何か。

       みんなが満足する答えのない、難しい問題です。悩みましたが、迷いはありませんでした。既に壊れている制度を立て直すにはほかに道がなかった。予算の範囲内で限られた人しか利用できない制度より、一定の負担が生じても多くの人が確実にサービスを使える方がよいと思った。

       《自立支援法は、支援費制度が対象にしていなかった精神障害者も含めた。就労支援の強化も打ち出した。市町村にサービス提供の責任も負わせた》

       仕事には理屈じゃないところがたくさんある。相手からの信頼感や納得感が、決断の重要な決め手になる時がある。実にいろいろなことを考えさせられた経験でした。

        (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180221-118-OYTPT50531

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    21. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<22>昇進は成長のチャンス
      2018年2月24日5時0分

       「30代は大変だけど、50代はいいわよ」

       1986年に男女雇用機会均等法が施行された後、民間企業の女性管理職の人たちと交流する機会ができました。私は30代。企業で部長や役員として活躍している人たちが、「50代になると会社が驚くほど自分の言うことに耳を傾けてくれる」と楽しそうに話すのを聞いて、年を取るのも悪くなさそうだと思いました。

       私自身、52歳で雇用均等・児童家庭局の局長になった時、責任も重くなるけど権限や裁量も広がり、「50代、悪くない」と思いました。その時に取り組んだのが育児・介護休業法の改正です。短時間勤務や父親の育児休業を充実させたい。ところが、国会審議のさなかに大阪地検特捜部に呼ばれ、逮捕されました。

       《2009年6月、村木さんは郵便不正事件で、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で逮捕された。10年9月に無罪が確定。検事による証拠改ざんも発覚した》

       事件で感じたのは、人は一夜にして支えられる側に回るということ。不遜ですが、それまでは人様や社会を支える側にいると思っていた。支える、支えられるの二分法ではなく、人はどちらにも回るものだとよくわかりました。

       また、私は客観証拠を重んじる裁判官に出会えましたが、そんな運頼み、ロシアンルーレットみたいなことでは怖すぎるとも感じました。

       職場に復帰して自殺対策や生活困窮者支援を担当するうち、13年、57歳の時に厚生労働次官の内示がありました。驚いたし、正直、戸惑いも大きかった。でも、日頃、後輩たちに「昇進のオファーがあったら受けなさい」と言い続けてきた手前、ノーと言ってはいけないと思った。自分で受けるか選べるものでもありませんし。世間でも話題になったようで、大学生だった下の娘には「事件で大騒ぎ。次官で大騒ぎ」と言われました。

       次官の仕事は「皿回し」のようなものだと思いました。全体を見て、ここの局の仕事が回ってないな、ちょっとお皿の回転が落ちてきたなと思えば、手助けに回る。不祥事の際にはきちんと頭を下げるのも重要な仕事と思い知りました。

       昇進についてですが、若い人たちにはぜひ、受けてと言いたい。昇進は階段を1段上がるようなもので、見える景色が全然違ってくるからです。

       「実力がまだ追いついていないから」と、とりわけ女性は拒否しがちです。でも実力をつけてからと思う必要はありません。自分の背丈は今と変わらなくても、階段を1段上がることで下の段からは見えなかったものが見えてくる。オファーがあった時点で力はあるのだと思って怖がらないで。成長の機会を生かして活躍してほしいと思います。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180223-118-OYTPT50535

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    22. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<23>少女に救いの手 活動開始
      2018年2月26日5時0分

       「あの女の子たちは何をしたんですか」

       大阪地検特捜部に逮捕され、取り調べを受けていた時、検事に聞きました。

       私が勾留されていた大阪拘置所には、刑務作業として食事や洗濯物などを運ぶ女性受刑者がいました。みんなかわいらしく、すっぴんのせいか幼く見えます。

       「薬物が多いですね。売春もいます」。驚きました。目の前の彼女たちと結びつかなかったからです。

       その後、私は職場復帰して、生活困窮者支援の仕事を担当しました。そこで貧困、虐待、ネグレクト(育児放棄)など、家庭的に厳しい環境に置かれた子どもたちがたくさんいるのを知りました。学校にも家庭にも居場所を失った子どもたちを結果的に受け止めているのが、夜の街です。そこには、助けが必要な子ほど出合ってはいけないものがたくさんある。助けが必要な子ほど、支援に結びついていないのです。

       拘置所で見た少女たちの姿が目に浮かび、何とかしたいと思いました。少年事件に詳しい弁護士の大谷恭子さんと相談し、退官後の2016年に一般社団法人を設立。「若草プロジェクト」と名付けた活動を始めました。大谷さんが代表理事となり、作家の瀬戸内寂聴さんには私と同じく、呼びかけ人になってもらいました。

       家出した少女や薬物依存の女性たちを支援する団体の人に話を聞く中で、衝撃的だったのは「日本の公的支援はすべての面でJKビジネスに負けている」という言葉です。

       《JKは女子高生のこと。女子高校生らに接客などをさせるJKビジネスは、児童買春の温床ともいわれる》

       JKビジネスとはどんなものか。支援者の人たちと夜、東京の繁華街に出かけました。スカウト役の黒服の男性たちが数メートルおきに立っているのを見ました。

       支援者の人たちによると、男性たちは、一人でいる少女を見つけては「ごはん食べた?」「今日寝る所ある?」と声をかける。否定すると、すぐに食事に連れて行ってくれ、寝る所も用意してくれるそうです。

       「実は君のような子を探していたんだ」「君が働いてくれたらうれしいな」

       こんな言葉もかけるそう。少女たちの自己肯定感は低いといわれます。こんなふうに言われたら、大人だって声をかけてきた人に頼りたくなるかもしれません。

       別の支援者の次の言葉も印象的でした。

       「厳しい環境で育った子は『安全のセンサー』が狂いがち。溺れている人に藁わらをつかむなと説教しても意味がない。ちゃんとブイを投げるべきだ」

       行政が「支援できるのは〇歳までなんです」なんて言っている間に、少女たちは悪徳ビジネスにからめとられてしまう。自己責任論が言われる陰で、少女を使って儲もうけている大人がいます。何とかしなければ。そう感じた大人たちが始めたのが「若草」の活動です。

        (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180225-118-OYTPT50125

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    23. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<24>信頼される大人 増やす
      2018年2月27日5時0分

       貧困、虐待、孤独など、生きづらさを抱えた少女たちに寄り添う「若草プロジェクト」。試行錯誤しながら活動を続けています。

       私、感心したんですけど、既存の様々な支援団体には20代や30代ぐらいの若い支援者も多い。少女たちと年齢が近いせいか、アプローチがとても上手なんです。何に困っているのか、何に悩んでいるのかを聞き出して、JK(女子高生)ビジネスのような悪徳商法に利用されないように支援する。ピア・サポートがうまくいっている。

       《ピア(peer)は、英語で、世代や立場などが同じ人を指す》

       その点、私はダメだなと思いました。少女たちと出会えても会話のテンポについていけない。私60代、代表理事で弁護士の大谷恭子さんも60代、呼びかけ人になってくれた作家の瀬戸内寂聴さんは90代。主要メンバーも50代や60代ぐらいが多い。

       えっ、「若草」じゃない? そう言われるのはちょっとシャクですが。最近は、若草を支援する「枯れ草」として頑張ろうねとメンバーと言っています。

       それに、私たち大人が頑張らなければならない理由があります。支援者に言われたのです。少女たちはいわゆる「立派な大人」が苦手で、そうした大人は自分たちが抱える心の闇や葛藤はわからないと思っている。だから彼女たちが相談したいと思えるような信頼される大人になってください、そうした大人を育ててください、と。

       信頼され、声をかけられる大人をたくさん増やしたいと、研修活動を行っています。これまで「非行」「AV(アダルトビデオ)被害」「性虐待」などをテーマに勉強しました。先月は「少女たちが安心して『助けて』と言える社会に―『座間事件』を繰り返さない」を議題に、若者の自殺対策についてインターネット上で先進的な取り組みをしている専門家を講師に呼び、グループディスカッションを行いました。公開シンポジウムも開催しています。

       無料通信アプリ「LINE(ライン)」による相談も行っています。2016年度は500件を超え、直接会って支援が必要とされたものが8件ありました。

       各支援団体をつなぐことや、少女たちが直面している課題を社会に広く知らせることは、人脈や人生経験が豊富な「枯れ草」チームの得意分野。我々の出番だと思っています。

       一晩、二晩、彼女たちが安心して心も体も休めることができる若草ハウスを作る決断もしました。大きな挑戦ですが実現したい。

       少女たちを通して、社会の様々な歪ひずみが見えてきます。薬物依存の背景を探っていくと、性暴力から逃げるための薬だったり、無理に中毒にさせられた結果の薬だったりする。犯罪者より被害者と呼んだ方がふさわしいと感じる時もあります。こうした現実に目をそむけない大人でありたいと思っています。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180226-118-OYTPT50334

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    24. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<25>止めたい「負の回転扉」
      2018年2月28日5時0分

       少女たちを支援する「若草プロジェクト」同様、拘置所の中にいたからこそ課題に気づいて始めた活動に「共生社会を創る愛の基金」があります。こちらは累犯障害者への支援です。

       福祉に結びついていないために困窮して、または社会のルールがよくわからなくて犯罪を繰り返してしまう人がいる。犯罪の背景にはだまされたり、脅されたりという構図もあるようです。「知的障害者に一番優しくしてくれるのがヤクザのお兄さんたち。その結果、男の子はヤクザの使い走りになり、女の子は売春させられる」。支援者からそんな言葉も聞きました。

       福祉にたどり着けず、家族や地域とのつながりも壊れたために過ちを繰り返し、刑務所に何度も出入りする。「負の回転扉」と呼ばれる状況を何とかしたい。

       判断やコミュニケーション能力に不安がある人の場合は、捕まった後、適切な取り調べや裁判が受けられるかという問題もあります。私自身、検事との受け答えに細心の注意を払いながら否認を貫き、自分の主張を通すのは難しかった。

       そこで、2011年に国家賠償請求訴訟により得たお金を累犯障害者支援に使ってもらうことにしました。郵便不正事件は障害者に関係したものだったし、事件を通して刑事司法の問題点が明らかになったので、障害と司法にまたがる分野で賠償金を使うのが一番いいと考えたからです。

       累犯障害者支援で実績のある長崎県雲仙市にある社会福祉法人「南高愛隣会」に約3300万円を寄付し、12年に基金が設立されました。実情を知ってもらうための広報や新しい制度を研究するための調査、社会復帰支援をする草の根の団体への助成などを行っています。

       ところで、皆さんはどんな人が刑務所に入っているかご存じでしょうか。

       新規受刑者の4分の1から5分の1に知的障害の可能性があるともいわれています。男性、女性とも新規受刑者の4割近くが中卒以下で、高校中退も少なくありません。

       《法務省の14年の調査では、12年1~9月に刑務所に入った知的障害者の6割以上が再犯だった》

       私が拘置所にいた時、検事が「我々は正月前が忙しい。お正月を刑務所で過ごしたい人が多いから」と言っていました。行き場のない人の中には、わざと万引きなどを繰り返して刑務所に戻ってくる人もいます。こうした人たちに必要なのは福祉や教育、住まい、働く場ではないか。刑務所に入らなくて済む環境と、出所後に受け入れてくれる地域ではないかと感じます。

       私も法務省の検討会の委員として関わった「再犯防止推進計画」が昨年12月、閣議決定されました。国は自治体、民間団体などとともに出所者の住まいの確保や就労支援、医療や福祉との連携などを進めていきます。「負の回転扉」を遮断するための活動に、ぜひ関心を持っていただければと思います。

      (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180227-118-OYTPT50354

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    25. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<26>共生に挑む分身ロボット
      2018年3月1日5時0分

       「面白いロボットがあるよ」

       障害者関係の勉強会から戻った夫の言葉を聞いたのが「OriHime(オリヒメ)」との出会いです。高さ20センチほど。人の上半身のような姿をしていて、頭と顔、胸、両腕があります。

       この小型ロボットを開発した吉藤健太朗さんによると、オリヒメは病気や障害などで動くことができない人が会いたい人に会え、行きたい場所に行ける「社会参加型の分身ロボット」。ベッド上の人がスマートフォンなどで遠隔操作し、オリヒメに内蔵されたカメラやマイクを使って、まるでその場にいるかのように近くにいる人と会話したり、周りを見たりすることができます。

       東京都内にある研究所で実際に、岩手県に住んでいるという青年と交信しました。交通事故で20年以上寝たきりといいます。

       「こんにちは」

       目の前のオリヒメに声をかけると、羽のような形をした腕が片方だけピコッと上がります。会話に合わせて、両腕で頭を抱えるようなポーズをしたり、拍手をしたり。そのしぐさがリアルで、しかもユーモラス。顔も、ごくシンプルな作りだからこそ、能面みたいに角度によって微妙な表情が表現されるように思います。

       インターネットの無料テレビ電話「スカイプ」などもありますが、本人が目の前にいるような「実在感」が魅力だと感じました。

       2020年には東京五輪・パラリンピックもあるし、外出が難しい人が家族や友人と一緒にスポーツ観戦ができたら楽しいだろうなと思います。Jリーグに知り合いがいたので声をかけたところ、昨年、入院中の男子高校生の兄と弟がオリヒメを連れて競技場を訪れ、3人一緒に競技場にいるかのような形でのサッカー観戦が実現しました。

       このほか、病室にいる人が茶の間のオリヒメを通じて家族とテレビを見たり、病気の子どもが学校で友達と勉強したり、様々な活用法があるようです。最近では、寝たきりの人がオリヒメを使って働くことも研究されています。

       こうした研究開発は日本にとって重要です。人口減少が進んでも40年代初めまで高齢者は増えると予測されており、高齢者がたくさんいる社会は、障害を抱えた人がたくさんいる社会の到来につながるからです。

       医学の進歩で医療的ケア児も増えており、子どもの成長過程に合わせた社会参加や働く場作りも今から考えていく必要があります。

       《医療的ケア児は、たんの吸引や管を使った栄養注入、人工呼吸器の管理などの医療的ケアが日常的に必要な障害児。寝たきりの重症の子どもがいる一方で、歩ける子どももいる》

       障害の有無にかかわらず、みんなが心地よく、楽しく、ともに活動し、参加できるような共生社会をどう築くか。技術や知恵の生かしどころであり、そうした挑戦を応援したいと思います。(編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180228-118-OYTPT50354

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    26. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<27>「産学官」それぞれに役割
      2018年3月3日5時0分

       産学官という言葉があります。役所で40年近く働いてきた私は、辞めた時、「産」と「学」の分野を経験してみたいなと思いました。幸い、幾つかの企業や大学から話があり、ご縁のあったところとお付き合いをさせていただいています。

       社外取締役をしている伊藤忠商事は、役人時代、女性社員向けの研修会で話をしてくれと頼まれたところです。部屋に入ると社長が一番前に座っていて驚きました。昨年12月には、大阪本社で全社員に「ダイバーシティー」について講演をし、「時間はかかるが異質なものを受け入れることで生まれる強さ」の重要性を伝えました。

       《ダイバーシティー(diversity)は「多様性」を意味する英語。年齢や性別、国籍、宗教、障害の有無などの違いを尊重し、新たな価値の創出や組織の活性化などに役立てようとする考え方》

       民間企業は未知の領域だけに面白いです。意思決定の速さや効率性の追求の点などで学ぶべきところも多い。商品やサービスはもちろん、資力、アイデア、ネットワークがあるだけに、社会的な課題の解決にももっと貢献してもらえるのではないかと感じます。

       大学で教えるという経験もしています。その一つ、津田塾大学では「社会実践の諸相」「女性のキャリア開発」をテーマに講義をしています。「課題先進国」と呼ばれる日本で、行政官として様々な課題に取り組んできた経験を学生に伝えたいと思っています。

       金融、政治、経済などあらゆる面で国際社会の影響を受け、変化のスピードが速い時代。既存の仕組みでは対応できなかったり、従来の価値観と異なっていたりしても、必要と思われるニーズを感じたら形にしていくことが大切です。

       以前、ある会合で誰かが言ったこんな言葉が印象に残っています。

       「0を1にするのはNPOの力。理論武装して1を10にするのは学者の力。ペイする範囲内で10を50にするのは企業の力。誰もが利用できるように50を100にするのが行政の力だ」。なるほど。役所にいても、NPOのようなセンスはほしいと思いました。

       私が公務員になる時、大学の恩師が「公務員は翻訳者。国民のニーズや願いを制度や法律に翻訳するのが役割だ」との言葉を贈ってくれました。最近、公務員を目指す若い人や後輩に私がよく言うのは、国民のニーズを感じ取る「感性」、それを政策に落とし込む「企画力」、きちんとそれらを伝えられる「説明力」が公務員には求められるということです。

       人口減少が進んでいます。産学官民それぞれが、それぞれの力を発揮してこそ、日本が元気になれるのではないかと思います。

       (編集委員 猪熊律子)
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180302-118-OYTPT50295

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    27. [時代の証言者]冤罪のち次官 村木厚子<28>最終回 家族の支えがあったから
      2018年3月5日5時0分

       チャップリンは刑務所を見ればその国のレベルがわかると言って、日本でも刑務所を訪れたという話を聞いたことがあります。確かに、社会の縮図といわれる刑務所を見れば、その国の人権意識や文化の程度などがわかりそうです。

       《1932年5月20日の読売新聞には、来日したチャップリンが急に監獄を見たいと言い出し、現在は東京拘置所がある小菅刑務所を訪問。「私はどの国でも猥褻わいせつ犯の質問をします。この犯のパーセンテージでその国の国民性がわかる」と話したとある》

       六十数年の人生でまさか自分が拘置所に入るとは思いませんでした。検察の筋書きを覆す書類を手にしなかったら、私も刑務所に入っていたかもしれません。

       事件の後、検察幹部から謝罪とお礼を言われました。組織に無理な部分があったがなかなか変えられなかった、変えるきっかけを作ってくれてありがとうというのです。正直な本音とは思いながらも、とても不思議な気分になりました。

       事件は終わっているかって? どうでしょうねえ。どの体験もそうですが、元には戻れません。変わってしまった部分もあればそこで得たものもある。その経験が積み重なり、違う自分になっていく。天台宗大阿闍梨だいあじゃりの酒井雄哉ゆうさいさんが言われたように、私は、私の「論文」を書いた。その過程で気づいた課題にできるだけ前向きに取り組みたい。

       私が前向きでいられるのは、職場や家族に恵まれた面が大きいと思います。特に家族。夫は今でも親友だし、娘2人とは、今では仕事や人生の話もします。

       そうそう、娘たちがまだ幼かった頃のこと。「早くしなさい」と叱ってばかりいる自分に気づき、ただでさえ少ない娘たちとの時間を楽しく過ごせないかと考えるうち、わが家では「ポチ」が活躍するようになりました。私が娘を叱っていると、娘が私に「ポチ」と言う。すると私は「ワン」と従順に答えなければならないのが決まりです。人間の言葉を話せないポチをしばらくやっていると、私も「まあいいか」という気分になり、親子仲良くなるというわけです。

       《夫の太郎さんによると、娘さんたちが家を離れた今もポチは現役で、「わー、仕事が大変だー。ワオーン」と吠ほえているという》

       今は、自分が何のお役に立てるのか、居場所を探している感じかな。拘置所で見た社会の歪ひずみをなくし、特に若い人が人生を諦めず、希望を持って生きていける社会にしたい。若草を支える「枯れ草」として、頑張ります。
      http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20180304-118-OYTPT50169

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  56. 組織犯罪の真相は闇のかなたへ…

    結局は、個人の犯罪に落とし込んでうやむやにするだけ。

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